JP2007522737A - 長時間装着用外耳道用装置のための取り外し用器具および方法 - Google Patents

長時間装着用外耳道用装置のための取り外し用器具および方法 Download PDF

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Abstract

本発明の態様は、使用者の外耳道内に深く挿入された補聴器を非侵襲的に取り外すための取り外し用器具を提供する。この取り外し用器具は、手による把握に適合した軸と、本軸の一方の端に結合した複数のフック、またはその他の連結部品とを含む。フックは、外耳道内に取り外し用器具を挿入する際に外耳道壁を傷つけるような接触を最小限に抑えるよう構成された形状および向きを有する。また、本フックは、補聴器に対する軸の径方向とは無関係に装置を取り外すため、補聴器のループ状構造物またはその他連結システムを分離可能に係合するよう構成されている。また、本フックは、補聴器を取り外すために、2つまたはそれ以上の平面でループ状構造物に係合するよう構成することもできる。さらに、このフックは、補聴器に対し内側方向に最小限の軸力が作用するようループ状構造物に係合するよう構成することもできる。

Description

発明の技術分野
本発明の態様は、外耳道内に少なくとも部分的に装着された補聴器を取り外すための器具および方法に関する。より具体的には、本発明の態様は、外耳道内の奥深くに配置された装置を含む、完全に外耳道内にある補聴器を取り外すための器具および方法に関する。
関連出願の相互参照
本出願は、2004年2月6日付で出願された米国特許仮出願第60/542,773号(代理人整理番号022176-001900US)、および2004年2月5日付で出願された第60/542,776号(代理人整理番号022176-001800US)の優先権による恩典を主張するものであり、両者の開示内容はすべて、参照により本明細書に組み入れられる。本出願は、以下のものに関連する:同一出願人による2002年10月29日発行の米国特許第6,473,513号;同一出願人による同時係属中の特許出願である、1998年11月25日に出願された米国特許出願第09/199,669号、2005年1月26日に出願された米国特許出願第10/___,___号(代理人整理番号022176-001710US)、2005年2月7日に出願された米国特許出願第10/___,___号(代理人整理番号022176-001810US);および出願2005年2月14日に出願された米国特許出願第10/___,___号(代理人整理番号022176-003000US)。
本発明の態様は、補聴器を外耳道から取り外すことに関するものであるため、明確を期して、外耳道の解剖学的構造を簡単に説明する。外耳道の形状および構造、または形態は、人によって異なることはあるが、一定の特徴はすべての個体に共通である。ここで図1〜2を参照すると、外耳孔(外耳道)は、一般的に狭く、図1の冠状断面図に示すような輪郭になっている。外耳道10は、外耳道開口部17から鼓膜18(鼓膜(eardrum))の中心部まで約25mmの長さである。この外耳道の外側部分(鼓膜から離れた所)である軟骨領域11は、下に軟骨組織があるため比較的柔らかい。外耳道10の軟骨領域11は、下顎(顎)運動に応じて変形および移動し、これは会話、あくび、咀嚼などをしている間に起こる。内側(鼓膜に近づく)部である、鼓膜に隣接した骨領域13は、下に骨組織があるため堅い。骨領域13の皮膚14は薄く(軟骨領域の皮膚16と比較して)、接触または圧力に対してより敏感である。概ね、骨-軟骨接合部19(本明細書においては骨接合部と称する)に現れる特徴的な湾曲部15があり、軟骨領域11と骨領域13とを分けている。この湾曲の大きさは、個人間で異なる。
外耳道10は、内側に鼓膜18のところで終わる。外耳道の外側および外部には、耳甲介腔2および耳介3があるが、両方とも軟骨性である。開口部17における耳甲介腔2と、外耳道軟骨部11との間の接合部は、外耳道の最初の湾曲として公知である特徴的湾曲部12によっても規定される。外耳道内の毛5および堆積物4は、主として軟骨領域11に存在する。生理学的堆積物は、耳垢(耳あか)、汗、抜けた毛、および軟骨領域の皮下にある様々な腺によって産生された油を含む。非生理学的堆積物は、主として外耳道に入ってくる環境粒子からなる。外耳道の堆積物は、側面の上皮細胞が移動するプロセスによって自然に耳の外側へ押し出される(例えばBallachanda, The Human ear Canal, Singular Publishing, 1995, pp. 195参照)。外耳道の骨部には耳垢の産生または毛は存在しない。
典型的な外耳道10(図2)の断面図は、通常、卵形で下方(下側)にとがっていることを示す。長径(DL)は垂直軸に沿っており、短径(DS)は水平軸に沿っている。これらの寸法は、個人間で異なる。
第1世代の補聴器は、主として耳かけ(Behind-The-Ear:BTE)式であった。しかしながら、それらは大部分が、3種類ある耳穴式(In-The-Canal:ITC)補聴器に取って代わられた。耳内(In-The-Ear:ITE)装置は主として耳甲介に置かれ、近くにいる人に非常に目立つ、さらに装着するには相対的に大きいという不都合がある。より小型のITC装置は、一部が耳甲介に、一部が外耳道内にはめ込まれ、見えにくくなってはいるが、それでも補聴器の多くの部分が露出したままである。
最近になって、完全耳穴式(Completely-In-The-Canal:CIC)補聴器が、より広く使われるようになってきている。これらの装置は、外耳道内に深くはめ込まれ、基本的に外から見えなくすることが可能である。CIC補聴器が提供する明らかな美容的な利点に加え、それらには、より大きな外部取り付け型装置には提供できないいくつかの性能優位性がある。外耳道内の深く、鼓膜(鼓膜(eardrum))に接近させて補聴器を配置すると、装置の周波数応答を改善し、顎の突き出しによるゆがみを減らし、閉鎖効果の発生を減らし、かつ全体的な音の忠実さを改善する。
しかしながら、これらの利点にも関わらず、特に耳の深くに配置されるCIC補聴器は、従来のICT装置ほど使用者にとって手軽に利用しうるものではない。そのため、特に、耳鼻咽喉科医(ENT)、もしくは聴覚訓練士のような専門家の助け、および/またはスコープ顕微鏡(scope microscope)のような特殊機器がすぐに利用できない場合には、これらの装置を取り外すための簡素かつ効果的な方法が望まれる。
発明の概要
本発明の様々な態様は、外耳道内に深く挿入されたCIC補聴器を含む、補聴器または他の補聴器を使用者の耳から取り外すためのシステム、器具、および方法を提供する。また、態様は、補聴器を使用者またはそれ以外の者(例えば医者または聴覚訓練士)が取り外すのを可能にする。さらに、態様は、補聴器を使用者ができる限り簡単に取り外せるよう、かつ、使用者が耳または器具を見ることなしに取り外せるようにする。
一つの態様は、使用者の外耳道内に深く挿入された補聴器を非侵襲的に取り外すための取り外し用器具を提供することである。この取り外し用器具は、手による把握に適合した軸と、この軸の一方の末端に結合した複数のフックまたはその他の連結部品とを含む。フックは、外耳道内に取り外し用器具を挿入する際に外耳道壁を傷つけるような接触を最小限に抑えるように構成された形状および向きを有する。また、このフックは、補聴器に対する軸の径方向とは無関係に装置を取り外すため、補聴器のループ状構造物またはその他の連結システムに分離可能に係合する構成になっている。また、このフックは、補聴器を取り外すために、2つまたはそれ以上の平面でループ状構造物と係合するよう構成することもできる。さらに、このフックは、補聴器に対して最小限の軸力が内側方向に作用するようループ状構造物に係合するように構成することもできる。望ましくは、この力によって、補聴器の位置が内側方向に全くずれることがないか、または最小限にしかずれることはない。これは、補聴器をうっかり鼓膜に押し付けてしまわないようにするために望ましい。
様々な態様において、フックは、外耳道への損傷または刺激を最小限にするため、および補聴器を取り外すのを容易にするため、様々な構成および向きを持つことができる。多くの態様において、このフックは、使用者の外耳道内に取り外し用器具を挿入する際に、内側を向いて外耳道壁から離れるよう構成されている。これにより、外耳道壁との接触が最小限に抑えられる。また、少なくとも一部のフックが、テフロン(TEFLON)またはカプトン(KAPTON)のような非侵襲性コーティング材を含むことが可能である。このフックは、補聴器または外耳道に対する特定のフックの正確な位置合わせなしにループ状構造物と係合するように構成することも可能である。これは、ループ上の複数の位置で、ループ状構造物の取り付け用ループを捕捉できるようにフックを構成することで達成することができる。複数の場所でループと係合する複数のフックを使用することで、使用者は、取り外し用器具を直接見ることなしにループ状構造物に係合させることができる。さらに、取り外し用器具が外耳道内の中央に配置されるようこのフックを配置または位置づけることができる。一つの態様において、これは、軸の末端部の周囲付近に少なくとも3つのフックを等距離に径方向に配置させることによって達成することができる。
このフックは、望ましくは、フックと軸の間の隙間であって、フックがループ状構造物のループに分離可能に係合することができるよう構成された寸法を有する隙間を規定するように構成されている。多くの態様において、このフックは、第2の部分がより短く、第1の部分と20度から40度の範囲、より好ましくは26度から30度の範囲内であり得る後退角で結合している、第1および第2の部分を有する。通常は、非侵襲性コーティング材は、長い方の第1の部分に塗布するが、第2の部分に塗布することも可能である。望ましくは、フックは、取り外し用器具を挿入してから取り外すまでの間、ループが、短い方の部分を含むフックの上をスライドできるよう構成されている。これは、ループがフックの隙間に滑り込んで係合されること、および滑り出して離脱することを容易にする。フックのすべてまたは一部を、フルオロポリマーのような滑らかなコーティング材を使用することでスライドできるようにすることが可能である。一つの態様において、このコーティングは、非侵襲性コーティングと同じものであってもよい。
様々な態様において、ループ状構造物は、一つのループ、または複数面に位置することができる複数のループであって、フックまたはその他の取り付け手段が複数の面でループと係合することができるような複数のループを含むことが可能である。望ましくは、ループ状構造物は弾力性のあるポリマーまたは金属を含み、かつ器具の挿入過程で変形さる、かつ原形に戻すことができる十分な柔軟性および弾力性を有する。また、ループ状構造物は、ループ状構造物が一つのループだけを有する態様を含む、取り外し用器具によって補聴器を取り外すのに十分な引っ張り強度を有する。
いくつかの態様において、取り外し用器具は、音量の調節、または補聴器をスリープモードにするのに使われるリードスイッチのように、補聴器の磁気的に制御可能なスイッチ手段と無線通信するための磁石を含むことも可能である。この磁石は、取り外し用器具の末端部分に埋め込むか、そうでなければ結合させることが可能である。他の態様において、係合用部品自体が、実際には、磁石および一連の鉄製部品からなる連結システムであって、磁石が鉄製の連結用部品に係合し、補聴器を耳から引き抜くのに十分な磁力を有する、磁石および連結システムを含むことが可能である。
外耳道内に配置された補聴器を取り外すために取り外し用器具を使用する例示的な方法において、補聴器使用者またはそれ以外の者は、フックがループ構造に接触し、ループ構造(または連結システム)と分離可能に係合するまで、取り外し用器具を使用者の外耳道内に挿入する。これは、フックをループに取り付けるために、器具を少し引っ張り出すことで容易にすることができ、逆も同様である。フックを、ループ上の複数の位置でループに係合させることができるため、係合は、補聴器に対する取り外し用器具の径方向とは無関係に行うことが可能である。さらに、このフックは、一つのループ、または、多平面で係合させるよう複数面にわたる複数のループに係合させることが可能であり、装置が外耳道内に感知できるほどには押し戻されないように、補聴器に軸力を全くかけないか、またはほんの最小限しかかけないようにループに係合させることが可能である。係合させた後、この器具を耳の外に引っ張りだして、係合した補聴器を取り外す。その後、補聴器をこの器具から取り外す。取り外し過程の任意の時点で、この器具を外耳道内に少し戻し入れてフックから外すことにより、器具を補聴器から離脱させることが可能である。挿入および取り外しは、外耳道壁に刺激もしくは損傷を最小限、または全く与えずに、かつ使用者の方では取り外し用器具を見ずに、できる限り簡単に行うことが可能である。
発明の詳細な説明
ここで図3〜8を参照すると、本発明の様々な態様で、取り外し用器具120、およびこの器具を利用して補聴器を取り除く方法が提供されている。このような補聴器は、外耳道内深くへの配置に適合した補聴器(時にDITC装置と記載されるもの)を含む、長時間装着できる完全に外耳道内に入る(CIC)補聴器を含むことが可能である。外耳道内深くに配置することができる長時間装着用CIC補聴器20の態様を、図3〜4に示す。CIC補聴器20は、マイクロフォン組立部30、受信機またはスピーカー組立部35、および筐体70によってバッテリー空洞60に収容されたバッテリー50を含むバッテリー組立部40を含むことが可能である。補聴器20の態様は、同時係属中であって同一出願人による米国特許出願第10/___,___号(代理人整理番号022176-001810US)にさらに記載されている。しかしながら、これら、および補聴器20の図示された態様は例示的なものであって、様々な態様において、取り外し用器具120を、外耳道内深くに配置される補聴器を含む多様なINT補聴器およびCIC補聴器が取り外せるように適合させることが可能である。
外耳道内深くに配置したCIC装置を取り外すための取り外し用器具の態様を、図5、6、および8に示す。取り外し用器具120は、手による把握用に構成された軸部137、および軸の末端部137eの周りに配置された1つまたは複数の係合用部品121を含む。係合用部品121は、補聴器20に結合した連結システム111を介して補聴器20に係合し、連結するよう構成されている。より具体的には、部品121は、連結システム111と係合する、すなわち結合するように構成することができるが、代わりに、補聴器に直接連結するよう構成することもできる。望ましくは、部品121は、分離可能に装置111に係合するよう構成されている。すなわち、それらは、1つまたは複数の機械的動作によって装置111に取り付け、その後取り外すことができる。部品121は、ピン、留め具、磁石、または当技術分野において公知である他の機械的もしくは磁気的な係合手段を含むことができる。好ましい態様において、部品121は、取り外し用器具120の軸部137の一方の端に配置された複数の細いフック122を含む。このような好ましい態様において、フックは、望ましくは、以下に記載されている連結システム111の一つの態様を含む、ループ構造の1つまたは複数のループに分離可能に係合する構成になっている。他の態様において、フックは、補聴器に付着させた除去可能な(例えば剥がせる)クリーニング層(cleaning layer)に適合させた連結システムに取り付けるのに適合させることも可能である。このような態様において、連結システムは、本明細書に記載されている態様と同様のループ構造物を含むことができる。
様々な態様において、フックの構成、形状、向き、およびその他の特性は、外耳道10および耳の他の部分への損傷または刺激を取り除くか、さもなければ減らすように、かつ、補聴器の取り外しを容易にするように構成することができる。例えば、1つの態様において、フック22は、器具を挿入する際に外耳道への損傷および/または刺激が最小限になるよう、軸部137の中心線135に向かって内側方向に湾曲させることが可能である。また、本明細書において検討されているように、フックのすべてまたは一部は、外耳道への損傷および刺激を最小限にするよう構成されている、言い換えるとフックを非侵襲性にするテフロンなどの非侵襲性コーティング125を有することができる。さらに、フックは、もし器具を挿入する際にそれらが不注意で外耳道壁方向に進んでしまったとしても、少なくとも部分的には湾曲するよう十分に柔軟である(例えば曲げられるように)ことができる。使用時、複数の内側方向に曲げられた非侵襲性フックを有する取り外し用器具の態様は、使用者が自分の補聴器を非侵襲的に取り外すための器具および方法を提供する。
また、フックは、望ましくは使用者ができるだけ簡単に、かつ取り外し用器具または耳を直接もしくは少しも見ることなく補聴器を取り外すことができるよう構成されている。これは、本明細書記載の多平面ループシステムを使用すること、および、ループ上の複数の位置で連結用のループ構造物を掴むことができるようにフックを構成することによって達成することができる。このような構成によって、特定のフックの補聴器または外耳道に対する正確な位置合わせなしに、フックをループ構造に係合することが可能になる。さらに、軸の末端部の周辺部137pの周りにループを放射状に配置することで、フックは、外耳道または補聴器に対する軸の径方向とは無関係にループ構造に係合させることができる。器具の周りにフックを放射状に配置することで、外耳道内で器具が中央になるよう構成することもできる。このようにして、使用者は、器具または自身の耳を直接目で見ることなしに、取り外し用器具を任意の径方向で外耳道内に挿入し、さらに補聴器を係合および取り外すことができる。自らを中央に位置させる取り外し用器具にとって好ましい態様では、この器具は、軸部137の末端部137eの周辺部137p付近に等距離に配置した3つまたはそれ以上のフック122を含む。
様々な態様において、フック122は、取り外し用器具120の長手方向軸135に対して選択可能な角度126に曲がっている。様々な態様において、角度126は、フック122に対する後退角であって、約20度から40度、より好ましくは約25度から35度、最も好ましくは約26度から30度であることが可能である。多くの態様において、フック122は、隙間または空間124を形成する後退角126でフックの長脚127の先端部分127tに連結した短脚128を含む。脚128は、固定具もしくはその他の金属製加工器具、または当技術分野において公知の方法を用いて、フック122を曲げることによって形成することができる。隙間124は、ループ状システム112の1つまたは複数のループ112Lが通過できるように構成されており、フックがループと係合およびループを捕捉できるようにする。また、本明細書に記載されているように、脚128は、ループ112Lが、脚の上をスライドして、隙間124の中に入ることができるように構成されている。さらに、取り外し用フックは望ましくは十分に滑らかであるため、取り外し用器具が取り外し用ループに係合および捕捉できず、取り外し用ループに接触した最初の位置に固定されたままとなる。これは、脚128を含むフック122を構築するために低摩擦および/もしくは滑らかな材料を使用すること、ならびに/またはフック122のために滑らかな表面層もしくはコーティング材を使用することによって達成することができる。例えば、一つの態様において、脚128は、低摩擦表面を持つよう(例えば電解研磨、電気メッキなどによって)研磨した合金鋼から製造することができる。
一つの態様において、フック122およびループ状システム112は、所望であれば、取り外し用器具120が、係合された後に補聴器20から取り外せるよう構成されている。もし装置20を装着した被験者がこの装置を取り外したいけれど、そうしようとすると痛みまたは不快を感じるならば、取り外し用器具120を補聴器20から取り外して、取り出し過程を中止することができる。これは、内側方向に器具を少し押して、ループがフックから滑り出るようにすることで行うことができる。その後、被験者は、引き続き補聴器を取り外すために、別の人または聴覚ケアの専門家による助力を求めることができる。取り外し用器具120の取り外しは、フックの隙間124および曲げ角度126を、ループが容易にフックから滑り出るおよび滑り込むことによりフックに係合およびフックから離脱できるように構成することで容易に行うことができるようになる。
様々な態様において、フックは、外耳道への挿入、およびループ状構造物(またはその他の連結システム)への係合、およびその後の外耳道用補聴器の取り外しを容易にする選択可能な材料および寸法特性を有する。例えば、フック122を製造するのに使用される材料は、挿入過程でフックを曲げる、および実質的に原形に復元するのに十分な柔軟性および弾力性を有することができる。より具体的には、フック122は、湾曲時またはその他変形時に実質的に原形に復元しようとする十分なバネ記憶(spring memory)をもつことが可能である。好ましい態様において、このフックは、挿入される際に外耳道壁に接触するといくらか湾曲するのに十分な柔軟性を有するが、いったんループ112に係合すると、その形を維持して、補聴器20を外耳道の外へ引き抜くのに十分な剛性を有する。また、望ましい材料は、比較的生体適合性があり、かつ耐食性である。フック122に適した材料は、ポリカーボネート、ポリエチレン、またはポリイミドのような弾力性のあるプラスチック、ならびにステンレス鋼、バネ鋼、およびニチノールなど当技術分野において公知である形状記憶合金のような耐食性で弾力性のある金属を含むことが可能である。形状記憶材料を使用する態様において、このフックは、当技術分野において公知である冶金学的方法を使用して望ましい形状にすることができる。好ましい態様において、このフックは、ミシガン州のFort Wayne Metalsから入手可能な302ステンレス鋼から製造する。様々な態様において、このフックは、約0.2 mm(0.010 in.)から約0.75 mm(0.030 in.)、好ましくは約0.3 mm(0.012 in.)から約0.5 mm(0.020 in.)、および最も好ましくは約0.35 mm(0.014 in.)から約0.45 mm(0.18 in.)の範囲にある外径を有することが可能である。
様々な態様において、フック122のすべてまたは一部は、取り外し用器具による損傷または刺激からの外耳道の保護、および取り外し用器具を耳に使用している人に快適さを提供するよう構成されたコーティング材125を含んでもよい。望ましくは、コーティング材125は、バイオマテリアル技術分野において公知の軟組織非侵襲性材料から製造する。具体的な態様において、材料の柔軟さまたはデュロメーターは、外耳道上の上皮組織のものよりも低い。また望ましくは、コーティング材125は、フック122が耳および外耳道の組織の上をスライドでき、取り外し用装置112のループ112Lが短脚128を含むフックの上をスライドできるほど十分に滑らかである。コーティング材125は、脚122のすべてまたは一部を覆うことが可能である。一つの態様において、このコーティング材は、長い部位127を覆うが、短い方の脚部128は、コーティングされないままである。このような態様において、脚128には、研磨などの表面処理を利用するか、またはシリコーン油のような液体薄層コーティングを使用して、ループ121とスライドできるように係合するよう、低摩擦特性を付与することができる。
様々な態様において、コーティング材125は、シリコーン、ポリイミド、およびフルオロポリマーから選択することができる。適当なフルオロポリマーは、DuPont(登録商標)社から入手可能なTeflon(登録商標)を含む。適当なポリイミドは、同様にDuPont(登録商標)社から入手可能なKapton(登録商標)を含む。好ましい態様において、コーティング材は、好ましくは曲げる前にフックに塗布され、曲げた後にはぎ取られて脚部128のすべてまたは一部を露出させるコーティング材であるKapton(登録商標)を含む。コーティング材は、当技術分野において公知の浸漬被覆法またはスプレーコーティング法、または接着型のコーティングを使用して塗布することもできる。
様々な態様において、連結用システム111は、例えば留め具、留め金、ソケットなど、当技術分野において公知の任意の数の取り付け手段を含むことができる。多くの態様において、連結用システム111は、外耳道から補聴器120を取り外すため、フック122(または他の連結部品121)に係合するよう構成された1つまたは複数のループ112Lを含むループ状システム112(またループ状構造物112とも呼ばれる)である。ループ状構造物112は、取り外し用器具によって補聴器を取り外すのに十分な引っ張り強度を有し、これは、ループ状構造物が一つのループだけを有する態様を含むことが可能である。したがって、一つの態様において、一つのループ112Lは、補聴器を外耳道10の外に引き抜くのに十分な抗張力(すなわち引っ張り強度)を有する。ループ112Lの抗張力は、ループ112Lの材料および直径の選択を通して選ぶことができる。様々な態様において、ループ112Lの抗張力は、約0.1 lbs重から2 lbs重の範囲内、特異的な態様では0.25、0.5、および1 lbs重であることが可能である。
取り外し用ループ121lは、フック122が取り外し用ループに適切に係合することが可能なように、フックの間の隙間または空間124に取り外し用フック122の短い方の脚128に沿って自由にスライドできるように適合される。また望ましくは、このループは、ループが、隙間124を通り抜けるよう曲がり、その後フックによって捕らえられる脚部128またはフック122の他の部位に対して跳ね返るような柔軟性、弾力性、および/またはバネ記憶の組み合わせを有するよう構成される。このように、ループ状構造は、フックによって機械的に係合される。
好ましい態様において、ループ状システム112は、側面の多平面ループ状システム112mを含むことができる。多平面システム112pは、フック122が、複数の平面112pの複数のループ112Lと係合されるように構成される。また、この多平面システムは、特定のフック122が、ループ上の複数の位置で任意の数のループと係合し、または捕捉できるようにする。多平面ループ状システム112pのこれらおよび関連した態様は、フック122が、補聴器20または外耳道10に対し特定のフック122を正確に位置合わせせずにループ状システムおよび補聴器20に係合することを可能にする。これは同様に、利用者が、この器具または耳を見ることなしに補聴器を取り外すため、および/またはできる限り簡単にそれを行うために器具を使用するのを可能にする。様々な態様において、ループ121lは、互いに対して実質的に直交するかまたは他の選択可能な角度の面に位置することができる。
また、好ましい態様において、補聴器が感知できるほどには外道内に押し戻されないように、補聴器に対して軸力を全くかけないか、またはほんの最小限にしかかけないようにしてフックがループに係合する(すなわち、ループがフックに補足される)ようなループ状構造物112およびフック122が構成される。これは、以下の1つまたは複数の以下の構成によって達成することが可能である: i)本明細書に記載されているように、フックが、脚部128を含むフックの上を容易にスライドできるように、低摩擦の滑らかな表面を持つフックおよび/またはループを構成すること; ii)圧縮を受けて曲がる(すなわち、低い圧縮係数を有する)ようにループの材料を選択すること;およびiii)ループが隙間を容易に通り抜けるように、ループの直径に対する隙間124のサイズを設定すること。
図7に示される多平面ループ状システム112pの一つの態様において、ループ状システム112は、結合点146で接合して短脚すなわち第3のストランド144を形成する個別のストランド、すなわち脚140および142を含む。脚140は、第1の平面112p1に位置することが可能であり、脚142は、第2の面112p2に位置することが可能であるが、これらは互いに直交することが可能である。示された態様において、結合点146は、取り除かなかった場合に補聴器装着者の外耳道を刺激する原因になり得る取り外し用ループ状システム112の末端にある邪魔な球体または同様の塊を取り除くために、脚140および142の頂点140aおよび142aから分岐する位置(offset position)においてループ上に配置されている。この効果は、結合点146に滑らかなコーティング材を使用することで、および/または結合点のサイズを小さくすることで減少させることができる。示された分岐は、説明のためであり、他の分岐も、同様に利用可能である。例えば、結合点146は、ストランド142または144の底部142bまたは144bにより近くまたは遠くに動かすことができる。また、図7には3本のストランドまたは脚しか示されていないが、取り外し用ループ112Lのこれ以外の数および組み合わせも想定しうることは、関連分野の業者に理解されると思われる。例えば、システム112、112pは、4、5、6個またはさらに多くのループを含むことができる。
様々な態様において、取り外し用ループ状システム112は、柔軟な弾力性のある材料だが、なお、原形から有意にずれないよう十分に堅いものを含む。適当な材料は、当技術分野において公知の様々な縫合材料を含む、当技術分野において公知の弾性金属およびポリマーを含む。ループ状システム112のループ112Lにとって望ましいその他の材料特性は、外耳道に対し非刺激性および/または非侵襲性であるのに十分な潤滑性および/または柔軟性(例えばデュロメーター);フックがループの上をスライドできるようにするのに十分な潤滑性、および取り外し用ループを破損しないで深く装着された補聴器を取り外すのを容易にするのに十分な強度(例えば抗張力)を含む。ポリプロピレンが、これらの基準を満たすことが判明したため、好適な材料除去において、ループ121のすべてまたは一部は、ポリプロピレンから製造される。
ここで図5および8を参照すると、様々な態様において、取り外し用器具120に、運搬中または器具が未使用の際の損傷からフック122を保護するため、任意でキャップまたはカバー132を備えさせることが可能である。本発明の態様によるこのようなキャップの一例が図8に示されている。取り外し用器具120を、つまみ134が一部隠れたスロット136をはめ込むまで任意的なキャップ132の中に挿入する。適切なツイストロック(twist lock)構成によって、つまみ134は、取り外し用器具120をキャップ132の中に閉じこめるためにスロット136をはめ込む。穏やかな抵抗を制した柔らかいカチッという音および/または手の感覚のどちらか一方によって、取り外し用器具の使用者に、器具がキャップ132と結合したことを知らせることができる。キャップ132の任意的な地理的特徴134は、キャップをより都合よく操作できるようにするために、ギザギザ、または図3に描かれているように隆起したたつまみを含む。この特徴は、手動に傷害がある人、または器用さの問題を経験している人々にとって特に有益である。
本明細書で論じられているように、取り外し用器具120は、器具120を使用および握る上での利便性のために軸137を含む。軸137のすべてまたは一部は、把握可能部位137gを含むことができる。把握可能部位137gは、取り外し用器具を握りやすくするため、テクスチャード加工された表面137tまたは成形加工したグリップを含むことができる。軸137は、軸に格納することができるか、または図8に示されているように任意的な磁石カバー138の中に格納することができる任意的な磁石139を含むこともできる。磁石139は、例えば、磁石と通信可能な制御手段を組み入れる補聴器を遠隔または無線の構成するために使用することができる。このような磁気的に制御可能な装置の一つは、20に図解されている長時間装着用補聴器である。好ましい態様によれば、取り外し用器具120は、装置を装着している個人の外耳道から装置を取り外さないで補聴器20と制御可能に通信することが必要または望ましくなった場合に磁石を利用できるよう、磁石139も含む。
ここで図8を参照すると、様々な態様において、取り外し用器具120は、取り外し用器具120の運搬または携行を容易かつ便利にするため、任意で収納ケースまたはシールド150を含むことも可能である。収納ケースまたはシールド150が非磁性金属を含む場合には、任意的な磁石139が軸137に含まれていれば、取り外し用器具に近接して本人が直接携帯し得るクレジットカードなどの装置または物体が不注意で消磁されるのを防止する上でさらに有用である。
キャップ132の中に挿入され、つまみ134がスロット136をはめ込んだ位置にロックされた取り外し用器具120では、一部隠れたスロット152がキャップ132上のつまみ154を完全にはめ込むまで、収納ケース150を取り外し用器具に近づけることができる。さらに、ツイストロック操作によって、収納ケース150がキャップ132に連結されると、取り外し用器具120および磁石139を運搬するのに便利なホルダーまたは容器が提供され、一方では、両方の部品が補聴器の装着者または使用者に簡単に利用できるようになる。収納ケース150の中を通って配置された、任意のキーホルダー158が入った任意の穴156が図8には含まれており、本発明の一つの態様によって取り外し用器具120を容易に手元において携行および保持するための一方法を例示している。
結論
本発明の様々な態様の上述の説明は、例示および説明のため提示されている。これは、開示された形状に厳密に発明を限定することを意図したものではない。多くの修正、変更、および改良が、当業者にとって明白であろう。さらに、本発明の教示するところは、補聴器分野、および当業者によって認められる他の分野において広い応用範囲をもつ。例えば、本器具は、耳栓、補聴器のクリーニング層およびシステムなど、耳の中の他の装置または物体を取り外すことに適合させることもできる。
一つの態様からの要素、特徴、または作用は、他の態様からの1つまたは複数の要素、特徴、または作用と容易に組換えるかまたは置換して、本発明の範囲内で、多数のさらなる態様を形成することができる。したがって、本発明の範囲は、例示的な態様の範囲に限定されないが、代わりに添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。
外耳道の側面から見た冠状断面図である。 軟骨性領域における外耳道の断面図である。 補聴器の一態様を図解した透視図である。 外耳道の骨性部分に配置された補聴器の一態様を図解した断面図である。 外耳道内深くに配置された補聴器を取り外すための取り外し用器具の一態様を図解した側面図である。 外耳道内深くに配置された補聴器を取り外すための取り外し用器具の一態様の使用法を図解した断面図である。 外耳道内深くに配置された補聴器を取り外すための取り外し用器具の一態様とともに使用するための多平面ループ状システムの一態様を図解した透視図である。 外耳道内深くに配置された補聴器を取り外すための取り外し用器具の一態様とともに使用するための保護キャップおよび収納ケースの一態様を図解した分解立体図である。

Claims (42)

  1. 使用者の外耳道に深く挿入されている補聴器を非侵襲的に取り外すための取り外し用器具であって、以下を含む取り外し用器具:
    手による把握に適合した軸;および
    軸の一方の端に結合した複数のフックであって、外耳道内に取り外し用器具を挿入する際に外耳道壁を傷つけるような接触を最小限に抑えるように、および、補聴器に対する軸の径方向とは無関係に装置を取り外すため補聴器のループ状構造物に分離可能に係合するように構成された形状および向きを有する、複数のフック。
  2. フックが、補聴器または外耳道に対するフックの正確な位置合わせなしにループ状構造物と係合するように構成されている、請求項1記載の取り外し用器具。
  3. 取り外し用器具が使用者の外耳道内に挿入された際、フックが、内側を向いて外耳道壁から離れるよう構成されている、請求項1記載の取り外し用器具。
  4. フックが、挿入中取り外し用器具を外耳道の中央に配置するよう構成されている、請求項1記載の取り外し用器具。
  5. フックがフックと軸の間に隙間を規定し、この隙間が、フックがループ状構造物のループと分離可能に係合するように構成された寸法を有する、請求項1記載の取り外し用器具。
  6. フックが、使用者が取り外し用器具を直接目視することなしにループ状構造物に係合させることができるよう構成されている、請求項1記載の取り外し用器具。
  7. フックが、取り外し用器具の挿入中にループ状構造物の上をスライドするように構成されている、請求項1記載の取り外し用器具。
  8. フックが、使用者が取り外し用器具を直接目視することなしにループ状構造物に係合させることができるよう構成されている、請求項1記載の取り外し用器具。
  9. ループ状構造物の少なくとも一部が、弾力性のある金属、弾力性のあるポリマー、またはポリプロピレンを含む、請求項1記載の取り外し用器具。
  10. ループ状構造物の一つのループが、外耳道の奥深くに位置する補聴器を取り外すのに十分な引張り強度を有する、請求項1記載の取り外し用器具。
  11. ループ状構造物が多平面ループ状構造物であり、フックがループ状構造物の複数の平面での係合用に構成されている、請求項1記載の取り外し用器具。
  12. 形状が湾曲状である、請求項1記載の取り外し用器具。
  13. フックの少なくとも一部が非侵襲性コーティングを含む、請求項1記載の取り外し用器具。
  14. フックの末端部分がコーティングされていない、請求項13記載の取り外し用器具。
  15. コーティングが、ポリマー、滑らかなポリマー、ポリイミド、またはフルオロポリマーを含む、請求項13記載の取り外し用器具。
  16. フックが第1の部分と第2の部分を含み、第2の部分が第1の部分に逆の角度で結合している、請求項1記載の取り外し用器具。
  17. 軸に結合した磁石をさらに含み、磁石が補聴器の磁気的に制御可能なスイッチ手段と無線通信するように構成される、請求項1記載の取り外し用器具。
  18. スイッチ手段が磁気スイッチまたはリードスイッチである、請求項17記載の取り外し用器具。
  19. 複数のフックが3つのフックを含む、請求項1記載の取り外し用器具。
  20. 使用者の外耳道に深く挿入されている補聴器を非侵襲的に取り外すための取り外し用器具であって、以下を含む取り外し用器具:
    手による把握に適合した軸;および
    軸の一方の端に結合した複数のフックであって、外耳道内に取り外し用器具を挿入する際に外耳道壁への傷が最小限になるように、および、補聴器の取り外しのため、少なくとも2つの平面で補聴器のループ状構造物に分離可能に係合するように構成された形状および向きを有する、複数のフック。
  21. 使用者の外耳道に深く挿入されている補聴器を非侵襲的に取り外すための取り外し用器具であって、以下を含む取り外し用器具:
    手による把握に適合した軸;および
    軸の一方の端に結合した複数の係合用部品であって、外耳道内に取り外し用器具を挿入する際に外耳道壁を傷つけるような接触を最小限に抑えるように、および、補聴器に対する軸の径方向とは無関係に装置を取り外すため補聴器の連結用構造物に分離可能に係合するように構成された形状および向きを有する、複数の係合用部品。
  22. 係合用部品が、挿入中取り外し用器具を外耳道の中央に配置するよう構成されている、請求項21記載の取り外し用器具。
  23. 係合用部品がフックである、請求項21記載の取り外し用器具。
  24. 連結用構造物がループ状構造物である、請求項21記載の取り外し用器具。
  25. 係合用部品が磁石を含み、連結用部品の少なくとも一部が鉄鋼材を含む、請求項21記載の取り外し用器具。
  26. 請求項21記載の取り外し用器具によって外耳道深くから取り外せるよう構成されたCIC補聴器。
  27. 使用者の外耳道に深く挿入されている補聴器を非侵襲的に取り外すための取り外し用器具であって、以下を含む取り外し用器具:
    手による把握に適合した軸、および
    軸の一方の端に結合した複数の係合用部品であって、外耳道内に取り外し用器具を挿入する際に外耳道壁を傷つけるような接触を最小限に抑えるように、および、補聴器に対して最小限の軸力が外耳道の内側方向に作用する一方で、装置を取り外すため補聴器の連結用構造物に分離可能に係合するように構成された形状および向きを有する複数の係合用部品。
  28. 軸力が、内側方向への補聴器の位置ずれを最小限にしか生じさせない、請求項27記載の取り外し用器具。
  29. 使用者の外耳道に深く装着されている補聴器を非侵襲的に取り外す方法であって、以下の工程を含む方法:
    外耳道壁との刺激性接触が最小限になるよう構成された形状および向きを有する複数の係合用部品を含む手持ち式補聴器取り外し用器具を提供する工程;
    手持ち式取り外し用器具を外耳道に挿入する工程;
    補聴器に結合している連結システムを、係合用部品に、補聴器に対する器具の径方向とは無関係に分離可能に係合させる工程;および
    取り外し用器具を、それに連結した補聴器とともに外耳道から取り出す工程。
  30. 連結システムが、補聴器または外耳道に対する係合用部品の正確な位置合わせなしに係合される、請求項29記載の方法。
  31. 使用者の外耳道内に取り外し用器具を挿入する際に、連結用部品が、内側を向いて外耳道壁から離れるよう構成されている、請求項29記載の方法。
  32. 複数の係合用部品が複数のフックを含む、請求項29記載の方法。
  33. 複数のフックが、少なくとも3つのフックを含む、請求項32記載の方法。
  34. 連結システムが、ループ状構造物または多平面ループ状構造物である、請求項29記載の方法。
  35. 係合用部品が複数の平面で連結システムに係合する、請求項29記載の方法。
  36. 使用者による取り外し用器具または使用者の耳の直接的な目視をすることなしに、係合用部品を連結システムに係合させる、請求項29記載の方法。
  37. 係合用部品が、取り外し用装置を外耳道の中央に配置する、請求項29記載の方法。
  38. 係合用部品を連結システムから分離する工程をさらに含む、請求項29記載の方法。
  39. 使用者以外の者が取り外し用器具を挿入する、請求項29記載の方法。
  40. 使用者以外の者が補聴器を取り外す、請求項29記載の方法。
  41. 使用者の外耳道に深く装着されている補聴器を非侵襲的に取り外す方法であって、以下の工程を含む方法:
    外耳道壁との刺激性接触が最小限になるよう構成された形状および向きを有する複数の係合用部品を含む手持ち式補聴器取り外し用器具を提供する工程;
    手持ち式取り外し用器具を外耳道に挿入する工程;
    補聴器に対して最小限の軸力のみが外耳道の内側方向に作用する一方で、補聴器に結合した連結システムに係合用部品を分離可能に係合させる工程;および
    取り外し用器具を、それに連結した補聴器とともに外耳道から取り出す工程。
  42. 分離システムが、内側方向における補聴器の最小限の位置ずれのみで係合されている、請求項41記載の方法。
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