本発明は様々な形態で実施可能であるが、本開示が本発明の例示であり且つ図示された特定の実施形態に本発明を限定することを意図していないという理解のもとに、図面に示すとともに好ましい実施形態を以下に説明する。
ユーザ機器(モバイル・ステーション又はユーザ・デバイスとしても知られる)が、高速データ・サービス又は高ビットレート・サービスを複数の利用可能なサービスから受けることを可能にするための方法が、ここに開示される。ブロードキャスト(又は通知)チャンネル上を送られるシステム情報は、どの周波数が高速データ・サービス又は一般的にマルチキャスト及びブロードキャストのようなサービスを伝送しているかを示す表示を追加的に含む。例えばデータをブロードキャストする又はマルチキャストするような本発明の前記高速データ・サービスは、複数の周波数でのブロードキャストである。前記複数のブロードキャストは、一つのシステム又は重なり合うカバー領域を有する複数のシステムからのいずれかのブロードキャストである。
本発明の実施形態において、前記ユーザ機器は、割り当てられたブロードキャスト・データ周波数を監視している。該ユーザ機器は、該ユーザ機器に割り当てられたブロードキャスト・データ周波数である第1周波数で、第2周波数で送られるべきブロードキャスト・データの通知を受信する。この実施形態において、前記ブロードキャスト・データはマルチメディア・ブロードキャスト及びマルチキャスト・メッセージ(MBMS)等である。前記通知メッセージは、前記ユーザ機器に対して、データ及びそのデータがどのチャンネル又は周波数で送信されるであろうか(すなわち第1周波数とは異なる第2周波数)を知らせる。前記ユーザ機器は次に、前記MBMSデータ・セッションを受信するために、前記第2周波数に関連したチャンネル設定を決定する。前記ユーザ機器は次に、第1周波数から第2周波数に切り替わり、前記MBMSデータ・セッションを受信するための設定を行う。該MBMDデータ・セッションがデータ送信を一旦完了すると、前記ユーザ機器は第1周波数に戻る。
図1を参照すると、ブロードキャスト又はマルチキャスト・サービス能力を有する無線通信システム100が提供される。ベース・ステーション102が第1ユーザ機器104及び第2ユーザ機器106に送信していることが示される。前記ベース・ステーション102は、無線電話ネットワークを含むネットワークの一部であり、これは、一つ以上のコア・ネットワーク(CN)に接続された無線アクセス・ネットワーク(RAN)を一般的に備える。例えば、無線電話ネットワークは汎携帯電話通信システム(UMTS: universal mobile telecommunication system)等のような第1,2,3世代のネットワークであってよく、パケット・データ・ネットワーク及び回線交換コア・ネットワークに接続されていてよい。実施形態の通信システム100が示すように、前記ベース・ステーション102は第1MBMSデータ・セット108を第1周波数110で送信することができ、第2MBMSデータ・セット112を第2周波数114で送信することができる。第1及び第2MBMSデータ・セット108,112の送信は、相互依存または独立であってよい。前記第1周波数110が第1ベース・ステーションから送信され、前記第2周波数114が第2ベース・ステーションから送信されてもよいことに注意すべきである(図示せず)。両送信は第1ユーザ機器104でも利用可能である。1つのベース・ステーションが本開示の例示の目的で利用される。この実施形態では、前記第1ユーザ機器104は前記第1周波数110を監視しており、前記第2ユーザ機器は前記第2周波数を監視している。前記ベース・ステーション100は通知メッセージ116を前記第2周波数114で送信し、MBMSが前記第1周波数110で送信されることを第2ユーザ機器106に通知する。
前記第2ユーザ機器106は第1周波数に設定して第1MBMSデータ・セット108を受信し、次に第1MBMSデータ・セット108の送信が完了した後に前記第2周波数114に戻る。
前記第1及び第2ユーザ機器104,106は、ブロードキャスト・データを受信することができる任意のタイプの機器である。前記機器は実施形態にあったような無線電話でもよいし、或いはパソコン、PDA、パーム・トップ・コンピュータ、ページャ、無線インターネット機器等のいかなるタイプの通信機器でもよいが、これらに制限されない。前記ベース・ステーション100は、広域ネットワーク・セルラ・システムのような無線電話ベース・ステーション、TV又は無線送信機のような一般的なブロードキャスト送信機、或いはBluetooth(登録商標)、802.11,IrDA等を含むWLANのようなローカル・エリア・ネットワークであってもよいが、それらには制限されない。当業者には明らかなように、本発明はこれらの特別なシステムに制限されず、これら又は別の通信システムの組み合わせで実施することができる。
図2を参照すると、実施形態に従って、UMTS端末のような前記ユーザ機器104,106の例示的なブロック図が示される。該ユーザ機器104,106は、筐体210、該筐体210に結合されたコントローラ220、音声入出力回路230、該筐体210に結合されたディスプレイ240、トランシーバ250、該筐体210に結合されたユーザ・インターフェイス260、及びメモリ270を含んでよい。ブロードキャスト・データ受信モジュール280は、前記コントローラ220に結合されている。前記ブロードキャスト・データ受信モジュール280は、コントローラ220に結合されるハードウェアであってもよく、又は前記メモリ270内に設けられて該コントローラ220によって実行されるソフトウェアであってもよい。前記メモリ270は、周波数設定のための割り当て空間、又は保存された周波数設定を含むことができる。前記メモリ270はまた、ブロードキャスト周波数設定データを含んでもよく、或いはブロードキャスト周波数設定のリストが加入者識別モジュール(SIM)290又は汎用加入者識別モジュール(USIM)に保存されていてもよい。
前記トランシーバ250は、少なくとも一つの送信機及び少なくとも一つの受信機を含む。前記受信機は複数の搬送周波数を同時に受信可能である。特に、前記受信機は、第1周波数110及び第2周波数114から、少なくとも一つの信号を受信する能力がある。前記受信機は、前記第1周波数110及び前記第2周波数114からデータを受信可能な前記ブロードキャスト受信モジュールであってよい。前記受信機は、2つの独立した周波数から高速データ(HDR)送信を同時に受信する能力があってもよい。
図2を続けると、前記ディスプレイ240は、液晶(LCD)ディスプレイ、発光ダイオード(LED)ディスプレイ、プラズマディスプレイ、又は情報を表示するための他のいかなる手段であってもよい。実施形態において、前記無線電話の前記ディスプレイは、第1周波数又は第2周波数のいずれかで受信したブロードキャスト・データを表示する。前記ブロードキャスト・データはまた、マイクロフォン、スピーカ、トランデューサ、又は任意の他の音声入出力回路を含むことが可能な前記音声入出力回路230に出力されることも可能である。前記ユーザ・インターフェイス260は、キーパッド、ボタン、タッチパッド、ジョイステック、追加のディスプレイ、或いはユーザと電子機器との間のインターフェイスを提供するための任意の他の機器を含んでよい。前記メモリ270は、ランダム・アクセス・メモリ、読み出し専用メモリ、光学メモリ、SIM、又はモバイル通信機に接続できる任意の他のメモリであってよい。
図3を参照すると、ブロードキャスト・データ・セッションのセットアップの例示的なフロー図が示される。この実施形態では前記第1ユーザ機器104が利用されるが、該第1ユーザ機器又は前記第2ユーザ機器が入れ替えることはない。前記ユーザ機器104は、ブロードキャスト情報に対する第1周波数110を監視する(302)。この実施形態において、前記第1ユーザ機器104は第1MBMSデータ・セッションの第1周波数110を監視している。該ユーザ機器104は、異なる周波数で送られる第2MBMSデータ・セッションの通知を、前記第1周波数110で受信する。該ユーザ機器104が前記第2MBMSデータ・セッション112の通知を一旦受信すると(304)、該ユーザ機器104は該第2MBMSデータ・セッションの受信のために前記第2周波数114に切り替える。そして、前記MBMSデータは、該第2周波数114で該ユーザ機器104において受信される。該第2MBMSデータ・セッション112が受信された後、該ユーザ機器104は前記第1周波数に復帰する。前記携帯機器は、例えMBMSデータを受信しているときであっても、キャンプオンされるチャンネルで呼び出される。
この実施形態において、前記ユーザ機器は前記第2MBMSデータ・セッション112に加入しているか、加入していないかのいずれかである。もしユーザ機器が加入していれば、上記のステップが続く。もし加入していなければ、前記第2MBMSデータ・セッションの通知メッセージを受信(304)した後に、ユーザは該第2MBMSデータ・セッション112の受信を許可又は拒否するように促されるかもしれない。
今度は図4を参照すると、ブロードキャスト・データへのセットアップのための例示的なフロー図が示される。しかし、この実施形態では、前記ユーザ機器104はすでに、情報、音声コール又はデータ転送を前記第1周波数110で受信している(402)。この実施形態において、該第1ユーザ機器104は、第1MBMSデータ・セッション108を第1周波数110で受信している。該第1MBMSデータ・セッション108を受信している間、前記ユーザ・機器104は、第2周波数114で送信される第2MBMSデータ・セッション112の通知を監視している(404)。前記第2MBMSデータ・セッション112が送信される周波数は、通知の一部として送られる。前記ユーザ機器104が第2データ・セッション112の通知を受信すると(406)、該ユーザ機器104は、前記第2MBMSデータ・セッションがいつ送信予定であるのかを判定する(408)。該第2MBMSデータ・セッションの送信が、前記第1MBMSデータ・セッション108の現在の送信と重なる場合には(410)、該ユーザ機器104は両MBMSデータ・セッション108,114を同時に受信することができるか否かを判定しなければならない。
もし、前記ユーザ機器104が複数のデータ・セッションを受信する能力が無い場合、ユーザ又はユーザ機器104は、現在の第1MBMSデータ・セッション108の受信を続けるのか(416)、又は現在の第1MBMSデータ・セッション108の受信を終了するのか(418)を決定しなければならない(414)。ユーザ機器104が前記第1及び前記第2MBMSデータの両方を受信する能力が無い場合に、該機器が第1MBMSデータ・セッションを自動的に受信し続ける場合を考えてみる。ある実施形態において、ユーザは自身が加入しているMBMSに優先度を割り当ててよい。もしより高い優先度のサービスが利用可能であれば、前記機器は自動的に現在のMBMSデータ・セッションを終了し、第2MBMSデータ・セッション112を受信し始めてよい。もし前記ユーザ機器104が前記第1MBMSデータ・セッション108を終了しようとすれば、該第1データ・セッション108は終了する(414)。次に、ユーザ機器は第2周波数を設定して(420)、該第2周波数で前記第2MBMSデータ・セッション112を受信する。機器104が複数の発信源から同時にブロードキャスト・データを受信できる場合(422)、該ユーザ機器104は受信の設定を行い(420)、前記第1MBMSデータ・セッション108を同時に受信しながら、前記第2MBMSデータ・セッションを受信し始める。
2つのデータ・サービス・セッションが重ならないが(424)、前記ユーザ機器が複数のデータ・セッションを同時に受信することができなければ、該ユーザ機器は前記第2MBMSデータ・セッション112を受信するための設定を待たなければならない(426)。
もし、前記ユーザ機器が同時に受信することができず、前記第1データ・セッションを終了しなければ(416)、該ユーザ機器は前記第2MBMSデータ・セッションの別の通知を待つか、後の時期428に前記第2MMSデータ・セッションを受信するように予定を決めるかのいずれかであろう。第2周波数で送信される前記MBMSデータ・セッションの通知は、予定に関する情報を含んでいてもよい。例えば、前記通知は、前記MBMSデータ・セッションの周波数に加えて、そのデータ・セッションの開始時刻を含むだろう。前記ユーザ機器は、従って、前記第2MBMSデータ・セッション112のブロードキャストの直前の時刻まで設定をしないだろう。もし、前記ブロードキャスト・データ・セッションが一度以上送信されたら、各々のブロードキャストの前記予定情報は前記通知に含まれるであろう。このことはデータ送信をすでに約束されたユーザ機器に、いつ前記第2MBMSデータ・セッションを受信することができるかを判定することを可能にするであろう。一旦現在のデータ送信が完了すると、前記ユーザ機器は前記第2MBMSデータ・セッション112を、前記データ送信完了直後又は前記第2MBMSデータ・セッション112の開始直前のいずれかに受信するように設定されるであろう。
ブロードキャスト・データを受信するための前記第1周波数110は、第1のサービス・プロバイダによって運営される1つのネットワークの一部であってもよく、前記第2周波数114は同じネットワークの一部で該第1サービス・プロバイダによって運営されていてもよいし、或いは第2ネットワークは該第1サービス・プロバイダ又は該第1とは異なる第2サービス・プロバイダによって運営されていてもよい。
前記第1周波数及び前記第2周波数114によって送信されるデータは、同じサービス又はデータ、或いは異なるサービス又はデータであってもよい。異なるブロードキャストは、異なる周波数で送信されるであろう。ある実施形態において、同じブロードキャスト・データが複数回、同じ周波数で、同じ周波数で連続的に、又は異なる周波数でのいずれかで送信される。同じブロードキャスト・データが複数の周波数で送信された場合には、前記送信は、重なってもいいし、時間的に連続していてもいいし、重ならない異なる時間であってもよい。
前記ブロードキャスト・データはいかなるタイプのデータでもよいが、一般的には高速データ送信を含む。音声及び映像データは高速データ・コンテントの例であり、ブロードキャスト・メディアとして提供される可能性がある。該音声及び映像データはバッチ・データ又はストリーミング・データであってよい。リアルタイム・ゲーム又はアプリケーションがダウンロードされるサービスは別の例である。ブロードキャスト・データが、ブロードキャストに適した数々のタイプのデータ及び状況に適し得ることは当業者には明らかであろう。例を挙げると、音声ストリーミング、音声ダウンロード、高又は低品質映像を伴う音声ストリーミング又はダウンロード、映像ストリーミング、映像ダウンロード、或いは天気、広告、ニュース放送、スポーツ再生、音楽、映像コンテンツ等の目的で補助的にテキストを伴う映像ストリーミングがある。
図5を参照すると、MBMS通知メッセージを受信するための例示的なフロー図が示される。この実施形態において、前記ユーザ機器104は休止モードにあり、いかなるデータ転送も行わない、すなわち、前記ブロードキャスト制御チャンネル(BCCH)を監視することは(502)、通知制御チャンネルを更に監視してよい。前記ユーザ機器104は、MBMSが送信される旨及び該MBMSデータが送信される周波数の通知を、前記BCCH又は通知チャンネルで受信する(504)。前記ユーザ機器104は、前記MBMSに前記機器104が加入しているか否かを通知メッセージから判断する(506)。この時点で、前記ユーザは、通知メッセージの受信前に加入していなければ、前記MBMSデータ・セッションを受信することを選んでもよい。もし、前記ユーザ機器104が前記MBMSを有して又は該MBMSに加入していて(508)、且つ該機器104が該MBMSデータ・セッションを受信することが可能である場合、該ユーザ機器104は次に、該MBMSデータ・セッションに関連したチャンネル設定が通知メッセージと共に送信されたか否かを判定する(510)。もし前記設定が該通知と共に送られたら(512)、前記機器104は、前記MBMSデータ・セッションが、該ユーザ機器104が現在監視している(キャンプオンされている)周波数と同じ周波数で送信されるべきか、又はMBMSデータ・セッションが異なる周波数で送信されるべきかを決定しなければならない(514)。前記MBMSデータ・セッションが異なる周波数で送信される場合(516)、前記ユーザ機器104は、前記MBMSデータ・セッションが送信される第2周波数114にキャンプオンしなければならない(518)。次に、前記ユーザ機器104は、第2周波数で該MBMSデータ・セッションを受信するように設定しなければならない(520)。
加えて、無線バンド幅を取る完全な無線設定を提供する代わりに、ユーザ機器が、該ユーザ機器に保存された、使用すべき所定の設定識別子を備えることも考えられる。前記設定識別子は、論理的な転送チャンネル設定や、送信フォーマットの組み合わせ設定等のような、全ての必要な情報を提供するであろう。このことは、次に別の周波数を再選択又は再設定する必要がある機器が、必要なチャンネル設定情報の生成における別の周波数に少しも時間を無駄にしないことを成し遂げるであろう。それに代えて、前記ユーザ機器はMBMSデータ・セッションの開始直前に実行される第2周波数の再選択の直後に、自身を事前設定することができる。事前に定義された設定の場合、全ての周波数でブロードキャストすることは、無線資源の非効率な利用をも導き、この場合、初期設定は、より適切であるかもしれない。
上記したように、ユーザ又はユーザ機器はキャンプオンしている周波数でサービス(例えば音声通話)に接続されてもよく、従って、ブロードキャスト又はマルチキャストを提供している周波数への再選択又は設定をすることはできなくてよい。しかし、受信の成功を確実にするためにサービスが複数回繰り返されて、従って、次のマルチキャスト/ブロードキャスト・サービスの適切な指示が、前記ユーザ機器104に提供され得て、現在の通話を続けるか、別のブロードキャスト・サービスに移るかの選択をすることができる、ということが考えられる。
更に別の実施形態として、音声通話中のユーザはマルチキャスト・データ・サービス専用のチャンネルを提供されていてもよい。マルチキャスト/ブロードキャスト・データに対する周波数の選択は、どれだけのユーザが所与の周波数に割り当てられ又はキャンプオンされ且つ現在音声通話中であるのかに依存することが好ましいかもしれないことにも注意すべきである。従って、システム上のユーザ数に依存して、前記システムは、例えば前記BCCHのような共通のブロードキャスト・チャンネルで、又は転送アクセス制御チャンネル(FACH)へマップされたマルチキャスト・チャンネルでデータをブロードキャストすることが適切か、又はサービスの各加入者に専用チャンネルでデータをマルチキャストすることが適切かを、判定するであろう。
図5を続けて、前記チャンネル設定が前記MBMS通知メッセージとともに送られなかった場合(526)、前記ユーザ機器104は、設定コード・ブックを利用して、受信すべきMBMSの周波数で利用される設定を決定するであろう。上で述べたように、前記通知は、ユーザ機器またはユーザのSIMにインストールされた前記コード・ブックの設定に相関し得る識別子を送信してもよい。前記コード・ブックは、前記ユーザ機器又は前記SIMに事前に保存される。該コード・ブックは、ユーザがサービスに加入する又は、サービス・プロバイダにインストールされたときに保存され得る。前記コード・ブックの前記インストールは、有線ケーブル又は無線で可能である。前記コード・ブックは与えられた周波数に関係する必要な情報を保存する。例えばコード・ブックは、送信フォーマット・セット、TTI、チャンネル化コード、基幹情報を含み得るチャンネル設定を含んでいてもよい。前記基幹設定は、RLC PDUサイズ、RLCモード、及び前記RLCモードパラメータを含む。この情報は前記コード・ブックに保存され、各周波数又はチャンネルに関連付けられ、前記MBMS通知メッセージで送信される。前記ユーザ機器が、前記MBMSの通知の前記MBMS周波数を受信するとき、前記機器は前記コード・ブックで周波数を探す。合致したものが見つかったとき、前記ユーザ機器104はコード・ブックの周波数に関連した設定を使い、該ユーザ機器104を設定して、前記MBMSデータを受信する。
図6に示された別の実施形態において、前記ユーザ機器104は、上記で議論した音声通話又は別のデータ・サービスのような情報を受信することをすでに保障されている。本実施例において、前記ユーザ機器104は第1周波数110でMBMSデータを受信している(602)。前記データを受信する間、前記ユーザ機器104は、第2MBMSデータ・セッション・ブロードキャスト周波数及び/又は識別子を含み且つ前記ユーザ機器104により受信可能な第2MBMSデータ・セッションの通知を受信する(604)。ユーザ機器104が前記第2MBMSに加入する、又は該ユーザが該第2MBMSを受信することを決めた場合、該ユーザ機器は該第2MBMSを受信するように設定し続ける。ユーザ機器104が第2サービスに加入しない場合(608)、該ユーザ機器は前記第1MBMSを受信し続ける。
前記ユーザ機器104が前記サービスに加入したとき(606)、前記ユーザ機器104は設定を通知メッセージから受信するか(612)、又は設定情報を該ユーザ機器104のメモリ270から読み出すか(614)、を決定しなければならない(610)。次に、ユーザ機器104は、現在キャンプオンしている第1周波数108が前記第2MBMSデータ・セッション112の前記第2周波数114と同じか否かを判定する(616)。第2MBMSデータ・セッション112の前記第2周波数114が前記第1周波数と異なっている場合には、前記機器104は前記第2周波数114にキャンプオンする(620)。前記ユーザ機器104は、前記決定された設定に従い、前記ブロードキャスト・データ・セッションを受信するように設定する。
一度前記ユーザ機器が前記ブロードキャスト・データ・セッションを受信すると、前記ユーザ機器104は元の周波数、本実施形態においては第1周波数に戻る。前記元の周波数は、該ユーザ機器104の初期設定値であり、ブロードキャスト・データを受信するためにキャンプオンしている。前記ブロードキャスト・データが送信されるべき周波数にすでにキャンプオンしている機器は、ブロードキャスト・データ・サービスに加入しているのであれば、ブロードキャスト・データを自動的に受信し始める。
図7で説明される別の実施形態において、前記ユーザ機器104は、該機器のサービス・プロバイダによって割り当てられた、関連した周波数にキャンプオンする(702)。この実施形態において、前記ユーザ機器はブロードキャスト・データの周波数にキャンプオンし、送信されるべき情報を待っている。情報を待ち受ける周波数にキャンプオンすることは、一般的に知られている。前記ユーザ機器104は、システムにおいてそのタイプの唯一の周波数であるという理由のため、又はシステムの複数の周波数にわたってユーザ機器をバランスさせる結果として、前記周波数を割り当てられる。前記ユーザ機器104が同じ地理的領域内で複数のブロードキャスト周波数へのアクセスを有する、この実施形態におけるキャンプオンする方法は、第1搬送波で先ずキャンプオンすること(702)を備える。これは、ユーザ機器がそれに関連付けられたシステムによって割り当てられた周波数であるか、又はユーザ機器がセル(すなわちベース・ステーション)選択手順を通じてキャンプオンする周波数である。
前記ユーザ機器104は、第1搬送周波数で、サービスのリダイレクトに対するブロードキャスト・半静的情報メッセージを受信する(704)。本実施形態において、前記半静的情報メッセージは、前記ユーザ機器がキャンプオンしている周波数のブロードキャスト制御チャンネル(BCCH)又はマルチキャスト制御チャンネル(MCCH)で送信される。前記半静的情報メッセージは、ブロードキャスト・データが送信される第2搬送波周波数、チャンネル化コードを示す、チャンネル割り当てを含む。前記ユーザ機器104は、次に前記ブロードキャスト・データの受信に備えて、前記第2周波数にキャンプオンする(706)。本実施例において、前記第2周波数はMBMS制御チャンネル(MCCH)である。すると、前記ユーザ機器はMCCHで通知を受信し(708)、前記第2周波数でブロードキャスト・データ・セッションの開始を、該データ・セッションの開始直前に指示する。前記MCCHは第2搬送周波数に関連付けられる。一旦前記ブロードキャスト・データ・セッションが完了したら(712)、前記ユーザ機器は前記第1搬送周波数にキャンプオンする。
別の実施形態において、動的キャンピング法が提供される。前記動的キャンピング法において、サービスのリダイレクトに対する前記半静的情報は、BCCHでのブロードキャスト(802)である。このブロードキャストは異なる無線構成の各パラメータを含む。前記ユーザ機器104は、次に前記サービス・リダイレクトに対する前記半静的情報メッセージに応答して、リダイレクトされる第2周波数にキャンプオンする。異なるユーザ機器が、システム負荷のパラメータに従って、同じ搬送周波数又は複数の搬送周波数に向けられることがある。次に、前記ユーザ機器は前記MCCHで、割り当てられた周波数、すなわち前記第2周波数で、セッション開始前に通知メッセージを受信する。前記ユーザ機器は、前記ブロードキャスト・データ・セッションの期間の間のみ前記第2周波数にキャンプオンする。前記ブロードキャスト・データ・セッション終了後、前記ユーザ機器104は元の周波数である、第1搬送周波数に戻る。
同様にして、ネットワーク、より詳しくはRNC、BSC等は、モバイル・ステーションへのブロードキャストを制御する。前記ベース・ステーションは前記各ユーザ機器へブロードキャストを送信する。図7に従うと、第1周波数でサービスのリダイレクトに対して半静的情報をブロードキャストし、少なくとも一つのユーザ機器104がそこにキャンプオンする。前記ベース・ステーションは複数のMCCHでデータ・セッションの通知を該データ・セッション開始直前に送信する。もしシステムが1つのMCCHしか有しなければ、前記ベース・ステーションはその1つのMCCHでデータ・セッションの通知を送信する。すると、該ベース・ステーションはブロードキャスト・データを送信する。
データ・サービスは、前記ユーザ機器104へのブロードキャスト又はマルチキャストであってよい。システムの設計及びユーザの負荷及びデータのタイプに依存して、前記データは一つの周波数で全ての機器に対するブロードキャストであっても、特定のMBMSセッションに対する登録及び加入に基づく個々の機器を選択するマルチキャストであってもよい。ここに記載された本発明はブロードキャスト及びマルチキャスト送信の両方に等しく適用する。ブロードキャスト・データ・セッションは本開示を通じて実施形態として利用されたが、本発明は同様にマルチキャストにも適用されることは、当業者に理解される。
1つのブロードキャスト周波数は1つのサービスの専用であってもよく、或いは複数のサービスを送信してもよい。複数のサービスがマルチキャスト又はブロードキャストされる場合、通知又はブロードキャスト制御情報はサービス特定の基礎で送信され得る。従って、例えばオペレータは異なるサービスを異なる周波数でマルチキャスト又はブロードキャストすることを選択してもよい。すなわち、サービス・タイプ1を周波数F1でブロードキャストし、サービス・タイプ2を周波数F2でブロードキャストし、…としてもよい。サービス・タイプ1に加入したが周波数F2にキャンプオンしたユーザは、サービスが利用可能になる直前に再選択してF1に設定し、サービス・タイプ2に加入したが周波数F1にキャンプオンしたユーザは、再選択し、周波数F2に設定する。F1のユーザでサービス・タイプ1に加入した者はF1を保つ。一般的な場合、複数のサービスがサーポートされ始めたとき、前記通知チャンネルは各々のサービス識別子の表示を提供する。例えユーザが同時に送信されたサービスに同時に加入しても、上で議論したように、同じ機器は複数のブロードキャスト・データ・セッションを受信する能力があってもよい。
本発明の好ましい実施例が図説され且つ記載されてきたが、本発明がそれに制限されないことは理解されるべきである。数々の別例、変更、変形、置き換え及び均等物は、添付した各請求項で定義される本発明の精神及び範囲から外れることなく当業者が気付くであろう。