JP2007516653A - 改良されたハンドセット型送受話器 - Google Patents

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Abstract

本願では、難聴者のための改良されたハンドセット型送受話器(30)を提供する。受動素子は、高磁歪コアに巻き回されたインダクタ(39)の形態を取り、ハンドセット型送受話器内のスピーカ(33)に接続されている。この素子は、ハンドセット型送受話器から出力された音声が特定の種類の難聴を有する人間によって知覚されるときにおける明瞭度を向上することが分かっている。また、所定の種類の難聴を有する人間のために可聴情報を処理する方法であって、そのままでは該人間にとって不明瞭な可聴情報を該人間にとって明瞭にするために、オーディオスピーカに接続された受動電気素子を使用することを含む、方法も提供する。

Description

本願は、以下の米国仮出願の継続出願であり、それらの仮出願の出願日を35 UFC 119の元で主張する。出願番号60/478,142 「Content Reduction Hearing System」(2003年6月11日出願)、出願番号60/478,152 「Electrically Elegant Enhanced Speech Hearing System」(2003年6月11日出願)、および、出願番号60/478,151 「A Sound Communication System for Improved Hearing」(2003年6月11日出願)
本発明は、難聴者のための信号処理技術を実装したハンドセット型送受話器に関する。
多くのハンドセット型送受話器は、HAC(Hearing Aid Compatible)コイル、すなわち補聴器対応コイルと呼ばれる素子を備えている。HACコイルはアンテナとして働き、ハンドセット型送受話器が受信した可聴信号を、受信アンテナとして働く、Tコイルと呼ばれる同様のコイルを内蔵した近くの補聴器に送信する。この構成によって、補聴器は、ハンドセット型送受話器内のスピーカが受信した可聴信号と同じ可聴信号を受信できるようになる。
発明者らの1人または何人かは、ここでHACコイルとTコイルとの間の信号伝達を改良しようと試みた。この試みは、ハンドセット型送受話器の予想外の改良につながり、難聴者はTコイルまたは対応する補聴器を使わずに、改良されたハンドセット型送受話器が送出した音声をより容易に理解できるようになった。
(発明の概要)
本発明の一形態においては、高磁歪コアを有するインダクタをハンドセット型送受話器のスピーカに接続する。
図1は、受話器9内にスピーカ6を含むハンドセット型送受話器3を示す。このようなハンドセット型送受話器の多くは、スピーカ6に接続できるHACコイル18を備えている。このようなコイルを備えたハンドセット型送受話器は、HAC(Hearing Aid Compatible)型、すなわち補聴器対応型と呼ばれることが多い。HACコイル18は磁界21を発生させ、補聴器27がハンドセット型送受話器3の近くに保持されている場合は、補聴器27内のTコイル、すなわちテレフォンコイルと呼ばれることが多い同様のコイル24に結合される。
この結合によって、スピーカ6が受信した電気信号が補聴器27に転送されるので、補聴器はスピーカ6が受信した電気信号と同じ電気信号を受信できる。次に、補聴器27は、この信号を難聴者用のイヤホン30または他の装置に送出する。
補聴器27では、可聴信号を難聴者にとってより明瞭にするために、信号処理技術をこの可聴信号に適用してもよい。おそらく最も一般的な信号処理技術は、信号の単純な増幅であるが、他のより高度な技術も使用される。これらの技術として、
1) 1つまたは複数の周波数帯域の振幅を減衰することによって、これらの周波数帯域が本来の振幅で人間に到達しないようにするフィルタリングと、
2) 一種のフィルタリングと見なすこともできる、選択された周波数帯域を他の周波数帯域より増幅する選択的増幅と、
3) 位相シフトと、
4) 時間遅延と、
5) 1つまたは複数の周波数帯域の周波数をシフトする周波数シフトと、が挙げられるが、これだけに限定されるものではない。
また、信号処理技術として、入力信号を2つまたはそれ以上の周波数帯域に分割し、これら5つの技術のうちの1つまたは複数をそれぞれの帯域に適用する技術も挙げられる。さらに、複数の異なる帯域にそれぞれ異なる技術を適用することもできる。
ここで、発明者らの1人または何人かは、補聴器27が受信する信号を増幅するために、補聴器27内のTコイル24とHACコイル18との間の結合を改良する計画に取り組んだ。増幅の1つの目的は、信号対雑音比の向上である。
図1の磁界の大きさ21を増加する試みが複数なされた。1つのハンドセット型送受話器内にある特定のコイル18は空芯型であることが分かった。磁界21を増加させるために、空芯を鉄を含むコアに置き換えることが検討された。
1つの動機は、電流、たとえばコイル18の電線が担う電流などは、Hベクトルと呼ばれる磁界ベクトルを発生させるという事実にある。図1の矢印21は、このようなベクトルを表わす。Hベクトルは、より正確には、磁界強度と呼ばれる。
Hベクトルは、別のベクトル、すなわち磁束密度と呼ばれるBベクトルを伴う。BベクトルとHベクトルとの関係は、式B=μHで表わされる。式中のμはHベクトルが存在する材料の透磁率である。
空芯コイルでは、Hベクトルは空気中に存在する。透磁率μは比較的低い。一方、鉄のμは比較的高く、空気のμの10,000倍、100,000倍、または100万倍になることもある。
コイル18は空芯を含んでいることが分かったので、この空芯を鉄芯に置き換えることによってB磁界のサイズを10,000倍から100万倍に増大することができる。この理由もまた、BベクトルはHベクトルのμ倍に等しいという事実である。コアを空気から鉄に変えることによって、μがたとえば100,000倍になれば、Bベクトルもまた100,000倍になる。
この目的のために、鉄を含有したコアを含むインダクタを製造し、ハンドセット型送受話器のコイル18をこれに置き換えた。ただし、取り組んでいたコイル18と補聴器との間の結合の改良とは関係のない現象を難聴者がテスト中に発見した。
この難聴者は、改造後のハンドセット型送受話器から出る可聴信号を補聴器を付けていない耳で知覚したときに、以前より明瞭であることを発見した。
さらなる調査によって、鉄芯コイルの重要な特徴は、透磁率を増加するために使用した鉄の存在ではないという結論、または確信に至った。むしろ、鉄芯は磁歪特性があるために、明瞭度の改良はこの磁歪特性によるものであることが分かった。
磁歪材料は、印加された磁界の方向を大幅に変更する材料である。
この発見に基づき、発明者らの1人または何人かは、さまざまな種類の磁歪材料の調査を続行した。彼らは、ついに、商標名METGLASで販売されている磁歪材料が、難聴者が知覚する結果が優れていることが分かった。METGLASは、米国サスカロライナ州29526コンウェイ、アライドドライブ440のMETGLAS,Inc.の商標である。
METGLASを用いて構成したコイルを製造し、ハンドセット型送受話器でテストした。このテストによって、3つの重要な特徴が明らかになった。1つの特徴は、最重度の難聴者が、改造後のハンドセット型送受話器が出力する音声信号と、一般的なTコイルを含む同様の未改造ハンドセット型送受話器が出力する同様の音声信号とを比較したテストにおいて観察された。この難聴者は、改造後のハンドセット型送受話器が音声の明瞭度を向上させることを認めた。
使用したテストの種類は、聴覚学において語音明瞭度検査と称される。用語「最重度」は、聴力損失に適用される場合は専門用語であり、以下に定義を示す。
第2の特徴は、正常聴力を有する健聴者のテストで観察された。改造後のハンドセット型送受話器は、(1)このハンドセット型送受話器が出力する音声を歪ませないか、または(2)この健聴者が知覚した限りでは、音声の明瞭度を損ねるような歪みがないことが分かった。
第3の特徴は、最重度の聴力損失を有する脳機能に対して実施したテストで分かった。一般的なハンドセット型送受話器を補聴器なしで使用した場合、このような難聴者の脳には測定されるような反応が何も生じなかった。これにより、この難聴者の耳の聴力機構は、聴覚信号を脳に伝達するには不十分であると推測された。
これに対して、METGLASコアのコイルを内蔵した改造後のハンドセット型送受話器を使用した場合、脳反応が検出された。これにより、改造後のハンドセット型送受話器は聴力機構の欠陥の少なくとも一部を克服したとの推論に至った。脳反応の測定には、周知の聴性脳幹反応(ABR)プロトコルの診断手法を用いた。
図2は、本発明の一形態を示す。ハンドセット型送受話器30は、市販のスピーカ33と、高磁歪コアを有するインダクタ39とを内蔵する。図3は、1つの好適なインダクタ39を示す。
環状コア42は、METGLASとして公知の市販材料で構成されている。コア42は、一般的なインダクタに使用されているような一般的なマグネット電線の複数の巻線で取り囲まれている。巻線、すなわちループの数は、150から250の範囲内であることが好ましい。可聴周波数で測定したインダクタンスは、0.5から8.0ミリヘンリーの範囲内である。抵抗は、1から5オームの範囲内である。
図2の装置の挙動シミュレーションを実施した。図4は、インダクタ・スピーカ系のモデルを示す。各構成要素のインダクタンス値と抵抗値とが示されている。図5は、図4の信号発生器115が出力した周波数1,000Hzの台形入力105に対する本発明の応答、すなわち出力を計算した時間領域プロット100を示す。この応答は、図4の点115において測定した。
図6は、台形入力と出力とをそれぞれ示した、11KHzまたはそれ以下の周波数のみの周波数ドメイン表現、すなわちフーリエスペクトルである。
図6Aは、値が小さすぎて図6に現れない周波数成分を示すために、縦軸の目盛を拡大したプロットを示す。さらに、7.0KHzまたは以上の周波数をプロットの右側のさらに拡大した目盛で示す。
図6および図6Aは、入力に比べ、出力の奇数次高調波が減少していることを明らかに示す。図6および図6Aは高周波が減衰することを示しているので、これらの図は図4のコイルが低域通過フィルタとして働いていることを示す。さらに、この低域通過フィルタは単一の素子、すなわち、磁歪コアに巻き回されたインダクタによって構成されている。
上記の特徴に加え、本発明は、コンピュータモニタまたは携帯電話の近くにいる補聴器使用者に恩恵をもたらす。
コンピュータモニタと携帯電話とはどちらも補聴器に電磁干渉(EMI)を発生させるほか、他の迷放射線も発生させることが知られている。迷放射線の他の発生源、たとえば蛍光灯、車載モータ、車載コンピュータチップなども補聴器に干渉を起こす。
この干渉によって補聴器使用者に可聴な雑音が生じるので、着信音が補聴器使用者に聞こえにくくなる。本発明はこのEMIおよび他の種類のEMIを低減または排除することが分かった。
図9は、人間の耳Eの近くにある図2のハンドセット型送受話器を示す。耳には、標準の補聴器HAが付けられている。EMIの発生源Sと、放射された電気雑音Nとが示されている。発明者らは、図9の構成が、補聴器HA内のEMI、少なくとも使用者によって知覚されるEMIを低減することを見出した。
雑音の低減についての1つの可能な説明は以下のとおりである。簡単に言うと、この説明は、雑音Nが補聴器HAに入る経路として2つの経路を考える。1つの経路は、頭、すなわち頭骨、を経由する。この経路を遮断しうるいくつかの機構を以下に示す。第2の経路は、耳道を経由する。後述するように、この経路が本発明によって遮断さることもありうる。
図9において、破線Tは、耳Aを取り囲む人体組織を表わす。これらの組織は、全般的に人間の頭を表わす。これらの組織は、大部分が水で構成されている。水は多数の電解質を含有するので、導電性である。導体は一般にこのような放射の反射体として扱われるので、導電性である水は、理論上、電磁放射を反射する。雑音Nは電磁放射の形態を取るので、電解質を含む水は、理論上、雑音Nを反射する。反射された雑音Nは、補聴器HAに届かない。
ただし、電解質を含む水はおそらく完全な反射体ではない。一部の雑音Nは、水に入ると予想される。水中の電解質は、入ってきた雑音を消散させうる。この消散の可能性を説明する2つのモデルを次に示す。
雑音Nなどの電磁放射は2つのベクトル、すなわち電界ベクトルと、このベクトルに対して90度をなす磁界ベクトルとを有することが知られている。これらの電磁界ベクトルは絶えず振動している。
すなわち、電磁界のそれぞれのベクトルの大きさは正のピーク値まで大きくなり、その後ゼロに縮小する。次に、逆方向に負のピーク値まで大きくなる。負のピークに達した後はゼロまで縮小してから、正のピーク値まで大きくなる。この過程が繰り返される。水は双極子である。すなわち、各水分子は正の電荷を帯びた一端と、負の電荷を帯びた一端とを含む。双極子であることから、水分子は電界ベクトルと整合する傾向がある。ベクトルは絶えず方向を変えているので、水分子も、電界ベクトルとの整合を維持しようとして、絶えず方向を変えようとする。
水分子の絶え間ない動きは熱エネルギーを表わし、電界ベクトルの振動によってこの動きは増加しうる。振動する電界によって引き起こされる水の攪拌によって、温度が僅かに上昇する。この温度上昇は、雑音Nの電界ベクトルからエネルギーを吸収する。理論上、この吸収によって電界ベクトルの大きさが縮小するので、補聴器HAに届く雑音Nが減る。
振動する磁界ベクトルについても、同様の分析を行うことができる。磁界ベクトルの振動によって電解質を含む水に渦電流が生じうる。これによってもエネルギーが吸収される。
したがって、上記のエネルギー吸収モードによって、頭骨の組織を通じて補聴器HAに到達する雑音Nの一部または全部が遮断されると考えられる。
補聴器への第2の経路は、耳道(図示せず)を経由する。ただし、ハンドセット型送受話器が耳Eの近くにあるときは、電線Wのほか、スピーカ33内の巻線(符号なし)、コイル200、および磁歪インダクタ39が受信アンテナとして働き、雑音Nを拾うことがある。
上記のように、これらの電線に接続されている磁歪コイル39は、磁歪材料の抵抗特性によって、雑音Nのエネルギーを消散しうる。
強調しておくが、上記の説明は、観察された1つの現象についての可能な一説明として提示したものである。観察された現象とは、補聴器を着用している人間の耳にハンドセット型送受話器30を近づけると、コンピュータモニタまたは携帯電話の近くで補聴器HAが拾っていた干渉がこのハンドセット型送受話器30によって抑止されるというものである。上記の説明を妥当性の論拠として提示する。
図9の2つの要点について次に扱う。磁歪コイル39が開回路に面している場合は、雑音エネルギーは磁歪コイル39内で消散しないと思われる。1つの理由は、このような状況では電流がこのコイルを通らないからである。したがって、上記の雑音抑圧を行うには、コイル39が面する回路を抵抗体Rによって表わされる完全な回路にする必要がありうる。
第2の要点は、コイル200を必ずしも要しないことである。用途によっては、コイル200を省いてもよい。
発明者らは、上記の雑音抑圧構成の別の用途を発見した。図9のハンドセット型送受話器30をヘッドセット型送受話器にして、磁歪コイル39を内蔵すると、このヘッドセット型送受話器が正常聴力を有する人間に有用であることが分かった。
具体的には、図10に示すように、上記のような磁歪コイル39を組み込んだヘッドセット型送受話器300を携帯電話305で使用すると、いわゆるハンドフリーモードで携帯電話305を使用できるようになる。正常聴力を有する人間は、この改造後のヘッドセット型送受話器300が音質を向上すると報告している。
したがって、ヘッドセット型送受話器300は上記の3つの作動モード、すなわち、(1)補聴器用のTコイルのサポート、(2)補聴器を着用した人間によるマイクロフォンモードでの使用、および(3)補聴器を現在使用していない難聴者によるヘッドセット型送受話器300単体での使用、を可能にする。また、ヘッドセット型送受話器300は、正常聴力を有する人間にも音質の向上をもたらす。
(さらなる考察)
1. 電気的に受動的な単一素子、すなわち磁歪コアを含むインダクタ39をハンドセット型送受話器に追加すると、難聴者にとって音声の明瞭度が改良されることが分かった。磁歪インダクタ39は、一般には補聴器によって通常行われる信号処理機能の1つまたは複数を行うと考えられる。これらの機能として、
1) フィルタリングと、
2) 選択的増幅と、
3) 位相シフトと、
4) 時間遅延と、
5) 周波数シフトと、が挙げられる。
2. 本発明の一形態においては、Tコイルとの結合のために用いられるハンドセット型送受話器内のHACコイルに加え、磁歪コアを含むインダクタが用いられる。図7に示す一実施形態において、ハンドセット型送受話器150は、従来技術のスピーカ155と、従来技術のHACコイル160と、本願明細書に記載の磁歪インダクタ165とを内蔵する。このようなハンドセット型送受話器では、補聴器の助けが必要な人間はコイル160を使用でき、他の人間はハンドセット型送受話器のみを使用できる。
3. 本発明を実装したハンドセット型送受話器を設計するための1つのアプローチは、以下のとおりである。
最初に、ハンドセット型送受話器の所望の動作特性を求める。所望の動作特性を求めるには、たとえば難聴者のテストによって、その難聴者のニーズを判定することができる。具体例として、特定の人間の聴力が特定の周波数範囲で減退していると判定されることもある。その人間にとって所望の出力特性を実現するには、その減退を補償するために、その周波数範囲の振幅の増幅が必要になることもある。
所望の出力特性は、ハンドセット型送受話器の伝達関数によって定義できる。この伝達関数は、周波数応答とも呼ばれる。後者の用語は一般に、入力スペクトルに応じて出力される一種の出力スペクトル、たとえば図8の出力スペクトルなどを言う。
図8の例において、入力スペクトルは、F1からF20のすべての周波数にわたって一様に分布している。ただし、出力スペクトルでは、F7からF10の範囲内で周波数が減少している。この特定の例においては、F7とF10との間にノッチがあるノッチフィルタが所望の動作特性である。勿論、この特性は例示的なものであり、所望の特定の出力スペクトルは対象とする用途に応じて異なる。
所望の出力特性が確定したら、図3に示す種類のコイルであって、たとえば(1)巻線の数、(2)コアの直径、および(3)コアの材料がそれぞれ異なるコイルをテストする。たとえば、ハンドセット型送受話器内の既存のHACコイルを各コイルに置き換えてテストする。このテストにおいては、コイル・ハンドセット型送受話器の組み合わせが所望の動作特性にどれだけ近づくかを示す性能指数、つまりメトリックを各コイルに割り当てる。次に、最良のメトリックを有するコイルを選択する。
4. 発明者らが強調する点は、全般的に言って、ハンドセット型送受話器の所定の動作特性を指定すると、必要な特定の磁歪インダクタが自動的に決まるものではないということである。1つの理由は、磁歪インダクタはハンドセット型送受話器のスピーカおよび他の構成要素と電気的に相互干渉するからである。
このように、スピーカおよび他の構成要素の電気的性質は、動作特性に影響を及ぼす。複数の異なるハンドセット型送受話器のスピーカはそれぞれ電気特性が異なるので、対象とする特定のハンドセット型送受話器に合ったコイルを使用する必要がある。
5. 発明者らが指摘する点は、ハンドセット型送受話器の使用者に届く音響信号は、必ずしもハンドセット型送受話器のスピーカのみによって出力されるものではなく、磁歪インダクタによっても出力されることである。すなわち、磁歪インダクタのコイルが補助スピーカとして機能しうる。
また、磁歪インダクタは、通常、ハンドセット型送受話器のハウジングに固定されるので、コイルの振動がハウジングに伝達されうる。実際に、ハウジングがスピーカコーンとして機能し、この振動を空気、またはハウジングに接触している人間の耳に結合しうる。
6. 付加的考察3では、事前に定義された出力特性がハンドセット型送受話器の設計工程中に生成されると想定した。別のアプローチにおいては、事前に定義された出力特性を使用しない。代わりに、各人間に対して試行錯誤法を取る。複数の異なるコイルをハンドセット型送受話器に挿入し、難聴者に聴いてもらうことによって各ハンドセット型送受話器を試験する。この難聴者が、最良の出力を発生するハンドセット型送受話器を選択する。
7. 一実施形態においては、インダクタのコアは、磁歪係数が10ppm(parts per million)を超えるMETGLAS合金で構成した。
8. 鉄を含む多くの化合物および合金が磁歪特性を有することが知られている。また、抵抗と、コンデンサと、インダクタとで構成されたフィルタが電話システムで使用されていることが知られている。さらに、これらのインダクタの一部は、フェライトコアを有するので、理論上、磁歪インダクタに分類しうることが認められている。
したがって、従来技術の電話システムは、これらのシステムにおける各電話機のハンドセット型送受話器内のスピーカにつながる信号経路内に磁歪インダクタを含んでいると言うことができよう。
ただし、このような磁気歪は本質的にマイナスであるので、本願明細書に説明したような明瞭度の向上を難聴者にもたらすものとは見なされない。
さらに、磁気歪は、損失の発生源である。たとえば、変圧器(インダクタ内蔵)内の磁気歪は、熱を発生することが周知である。熱は、一種の損失である。前段落で説明したフィルタの設計者らは、損失が最小のインダクタおよびコンデンサを捜し求めた。
さらに、本発明で使用するインダクタの磁気歪によって、抵抗特性がインダクタに導入される可能性が極めて高い。すなわち、磁歪インダクタは、概して、完全な抵抗体に直列な完全なインダクタのように挙動する。抵抗体は、磁気歪による損失を部分的に表わす。分析および設計目的のために、磁歪インダクタは、抵抗体と対になったインダクタとして表わされる。
このような回路素子は、対象とする電話フィルタの設計者には好まれないであろう。1つの理由は、このような総合的インダクタが純粋なインダクタとして挙動しなくなるために、モデル化がより困難になるからである。たとえば、純粋なインダクタは、フィルタの設計において数学的にjwLと表される。ここで、jは虚数演算子、wは印加される信号の角周波数(秒あたりのラジアン数)、Lはインダクタンス(ヘンリー値)である。
抵抗体の追加によって、磁歪インダクタはR+jwLとして表される。ここで、Rは抵抗(オーム値)である。これは、2要素の複素量であり、複素変数の代数という意味において、代数計算を複雑にする。
さらに、R項の追加は、上記のように代数計算をより複雑にするが、フィルタリングの観点からは利点が何もない。
したがって、発明者らは、従来技術の電話機の信号経路にフィルタリングインダクタが存在していた事実にもかかわらず、以下の結論が明白であろうと考える。第1の結論として、これらのインダクタは、本発明が提供するような支援を難聴者に提供しない。第2の結論として、これらのインダクタは、多くの場合、可聴周波数フィルタの部品として使われている。磁気歪の追加によって損失が追加され、ひいては抵抗項も追加される。後者は計算、ひいてはフィルタの設計をより複雑にする。第3の結論として、磁気歪によって追加される複雑さは、磁気歪によって付与される何れの利点によっても相殺されない。
9. 2種類の周波数シフトを区別する必要がある。第1の種類では、入力周波数成分flが、出力ではfllなどの新しい周波数にシフトされる。しかし、入力周波数成分flはfllに置き換えられるので、出力には現れない。
もう一方の種類では、周波数成分fl、またはその一部、が周波数fllと共に出力に現れる。
本発明は両種の周波数シフトを考える。また、出力スペクトルと、周波数シフトした信号の入力スペクトルとを比べると、出力スペクトル内の信号成分が入力スペクトル内に存在しない、すなわち成分がシフトされていることが観察されるはずである。新しい周波数成分が追加され、出力に現れたと言うことができよう。
10. 磁歪インダクタは受動素子である。受動の1つの定義は、出力電力が入力電力を超えないことである。対照的に、トランジスタ増幅器などの能動素子においては、出力電力が入力電力を超えることがある。
11. 磁歪材料は、ソナーワークに使用される磁歪式トランスデューサに見られる。
12. 上記説明は、ハンドセット型送受話器に関する範囲内であった。本発明は、音を聴き手に伝達するどのようなシステムにも適用可能であり、たとえば、ヘッドセット型送受話器、ヘッドホン型送受話器、電話機および家庭用オーディオ機器などの通信装置に接続されたイヤホン、可搬型手持ち式電話機および携帯電話機、ハンドフリー電話機および他のヘッドセット型送受話器、およびほぼすべての動作部品が単一のハウジングに収容された、ハンドセット型送受話器に似ている場合もある、電話機に適用可能である。
また、ヘッドセット型送受話器に到達する可聴信号の発生源は、必ずしも重要と考えられない。信号は無線方式で伝送できる。信号はデジタル形式で発生させることができる。たとえば、音楽CDから発生させることも、たとえばVOIP(Voice Over Internet Protocol)でインターネットから取られた電話信号から発生させることもできる。
本発明の一形態において、本発明は、一個人によって使用されるヘッドセット型送受話器などの個人用スピーカ内に備えるものであり、複数の人間が聞く音を発生させるスピーカ内に備えるものではない。
13. 図3のコイル39はさまざまな材料で、さまざまな形状とサイズで、さまざまな巻線数で構成することができることが認められている。たとえば、コイルのインダクタンスは、本願明細書に記載の明瞭度の向上に大きく貢献しうる。
巻線数を増やすとインダクタンスが増え、巻線数を減らすとインダクタンスが減ることは公知である。また、コア材料の透磁率を上げるとインダクタンスが増え、透磁率を下げるとインダクタンスが減ることも公知である。
したがって、(1)巻線数および(2)コア材料の透磁率のみを考慮することによって、所定レベルのインダクタンを複数の方法によって得ることができる。
14. 一実施形態において、図3の磁歪コイル39のコアは磁気飽和レベルが高い材料で構成する。高い磁気飽和レベルとは、磁気飽和レベルが5,000ガウスを超えるものを言う。多くのMETGLAS合金は、20,000ガウスまたはそれ以上の磁気飽和レベルを有する。
15. 上記説明では、「最重度の聴力損失」という用語を使用した。これは専門用語であり、人間の聴力を記述するために使われる5つの専門用語のうちの1つである。これらの5つの用語および対応する聴力損失は、
正常:0〜25dB
軽度:26〜45dB
中度:46〜70dB
重度:71〜90dB
最重度:91dB以上
のとおりである。
略語dBはデシベルを表わし、デシベル範囲は、人間が聞くことができる最も静かな音をデシベルで測定した値である。たとえば、正常聴力を持つ人間は、0〜25dBの間の静かな音を聞くことができる。勿論、これは母集団の平均であるので、すべての健聴者がこの範囲の下端の音を聞けるとは限らない。
したがって、上記の最重度の損失を有する人間は、91dB未満の静かな音を聞くことができない。参考として、一般の会話の測定値は約50dBである。
16. 本発明は、聴覚学で定義され、前節で概説した用語によって定義された中度、重度、および最重度の聴力損失を有する人間に支援を提供することが分かっている。
本発明は、電話機の使用において難聴者を支援する別の装置とは区別されるべきである。その装置とは、よく知られた調整可能な音量つまみである。ただし、このような音量つまみは、上記項番15で定義した用語で言うところの軽度から中度の難聴者に支援を提供するだけである。
17. 発明者らは、本発明が3つの作動モードを提供することを指摘する。難聴者が、(1)Tコイル作動モード、(2)マイクロフォン(すなわち通常)作動モード、すなわち補聴器内のマイクロフォンが着信音を拾って増幅するモード、および(3)場合によっては他の設定を選択できるスイッチを備えた標準的な補聴器を使用すると想定する。
また、ハンドセット型送受話器または他の装置が、(1)図3の磁歪コイル39、(2)標準的なTコイル、および(3)受話器の標準的なスピーカを備えていると想定する。
第1の作動モードにおいて、難聴者は補聴器のスイッチをマイクロフォンの設定にセットし、難聴のない人間が行うようにハンドセット型送受話器を使用する。補聴器はハンドセット型送受話器内のスピーカからの音を受信し、難聴者に対してその音を増幅する。第1のモードにおいて、本発明は、補聴器を着用している難聴者がしばしば知覚する不快な音響帰還の多くを解消する。このような帰還は多くの場合、笛声音として知覚される。
本願明細書に記載のように、Tコイルをハンドセット型送受話器と併用することによって難聴者への帰還が回避されるので、ハンドセット型送受話器のスピーカと補聴器のマイクロフォンとの間の音響結合が解消されると考えられる。この結合は、帰還の根本原因である。
ただし、Tコイルはあらゆる補聴器に存在する。約2パーセントの補聴器は耳道内補聴器であり、非常に小さい。今日の技術においては、耳道内補聴器に収まる小型のTコイルはまだ開発されていないか、または少なくとも手ごろな値段で誰でも入手できるものではない。したがって、耳道内補聴器の使用者は依然として帰還にさらされている。上記のように、本発明は第1のモードにおいてこの帰還を低減または排除する。
第2の作動モードにおいて、難聴者はスイッチをTコイルの設定にセットし、ハンドセット型送受話器を補聴器の近くに位置付ける。難聴者は補聴器を通じて電話を聞く。第2のモードでも、音響帰還が抑止される。
第3の作動モードでは、難聴者は補聴器なしに、ハンドセット型送受話器のみを使用する。上で説明したように、図2に示すハンドセット型送受話器は、中度として公知の聴力損失レベルを超える難聴者でも単独で使用できる。
18. インダクタ内の磁歪コアは、インダクタに印加されるAC信号の損失を招くので、「損失がある」と言うことができる。
19. 本発明が、ハンドセット型送受話器またはヘッドセット型送受話器において、コンピュータモニタおよび携帯電話などの発生源からの電磁干渉を減らすことは上に述べた。蛍光灯からの放射および電動機のアークからの放射など、他の種類の迷放射線からの干渉も低減された。
あらゆる種類の電磁放射は、複数の周波数での電磁放射という1つの共通の特性を有するので、本発明は、発生源にかかわらず、あらゆる種類のEMIを抑止できると考えられる。
これは、周波数成分がランダムに分布しているEMIを含む。これは、周波数成分が一様に分布しているEMIも含む。後者は、あらゆる周波数を含むことから、あらゆる色を含む白色光にたとえて「白色」雑音とも呼ばれる。
20. テストした1つの種類の環状磁歪コアは、ハネウェル/アライド部品番号0803MDGCであり、これはMETGLAS材料で構成された、巻線が何もない裸の環状コアである。テストした別のコアはAmotech社が部品番号C0715(M)で販売している。
21. 1種類のテストは、本発明が一種の周波数シフトを発生させることを示した。たとえば、2キロヘルツの着信周波数が完全または部分的に4キロヘルツにシフトされた。
このシフトは、聴覚障害者に対して聞こえをよくする電話機の提供における本発明の成功を部分的に説明しうる。1つの説明を以下に示す。
一般的な人間の聴力のスペクトルは、約50Hzから約15KHzまたは20KHzであることは周知である。ただし、今日の技術における一般的な電話機の帯域幅は、約2,500または3,000Hzである。したがって、電話機は、人間の聴力範囲の下方の2,500または3,000Hzのみを通す。この範囲より上の周波数は遮られる。
したがって、たとえば5,000Hz未満の周波数が聞こえない人間が仮にいたとすると、その人は、理論上、電話機を使用できない。
本発明は、上記の周波数シフトの実施において、電話システムによって抑止される帯域幅の一部を回復すると見ることができる。すなわち、本発明がなければ、電話機の使用者が聞ける帯域幅の上限値は2,500または3,000Hzである。しかし、本発明によれば、4KHzの成分が追加される。
したがって、本発明は、電話機の帯域幅を拡大する、すなわち、電話機の帯域外の周波数を追加すると考えられる。本発明は、(1)電話機の帯域外にある、情報を含む1つまたは複数の周波数成分を合成し、(2)合成した成分を電話機の使用者に送達される音響信号に追加すると考えられる。これは、バックワードマスキングの効果を低減すると考えることができる。
22. 本発明は、その位置が外部か内部かを問わず、補聴器または補助機器に適用可能であるほか、聴力用器具全般に適用可能である。
図11は、補聴器などの一般的な聴力用器具500を概略的に示す。聴力用器具500は、スピーカ505を内蔵する。ブロック508はマイクロフォンと、増幅および処理回路とを表わす。本願明細書に記載の種類の、磁歪コアを有するインダクタ510がスピーカ505に接続されている。
耳道内補聴器は小型であるので、一般にはTコイルを備えていないことは既に述べた。ただし、項番20で説明した、Amotech社から入手可能な磁歪環状コアは耳道内補聴器に収まるほど小型であることが分かった。
したがって、図11の補聴器500は、相応に小型のインダクタ510を有する耳道内補聴器を表わすものと見ることもできる。
23. 図12は、本発明の一形態を示す。ハンドセット型送受話器に使用される種類のスピーカ550が示されており、このスピーカは一般にカプセルまたはスピーカカプセルと呼ばれる。スピーカ550は、概略的に示されている取り付け要素555、たとえば適切なボス、凹部、ボルト穴、取り付け部、スナップフィット、またはこれらの何れかの組合せなど、を含む。取り付け要素555は、一般に、スピーカ550を搭載する特定のハンドセット型送受話器(図示せず)に応じて設計される。
本発明は、磁歪インダクタ560をスピーカ550に取り付ける。この取り付けは、破線570で示されている。
一体化されたスピーカ550/インダクタ560は、既存のハンドセット型送受話器を改造し、改造したハンドセット型送受話器を使いたいと思っている難聴者などの人たちがハンドセット型送受話器に挿入できるように、単一製品またはカプセルとして販売される。また、一体化されたスピーカ550/インダクタ560は、ハンドセット型送受話器の製造者がその組立工程で使用することもできる。
ハンドセット型送受話器と一体型スピーカ/インダクタとの間の中間部材としてブラケット(図示せず)を使用することも可能である。すなわち、ブラケットはハンドセット型送受話器内に取り付けられるように設計する。また、スピーカとインダクタとを収容して支持するようにも設計する。
24. 上記の説明の中心は、スピーカに直列に接続された磁歪インダクタであった。ただし、直列接続にしなくても、磁歪インダクタはスピーカに到達する信号に影響を及ぼすことができる。たとえば、並列接続でもよい。
また、上記の磁歪インダクタは、電気フィルタの単一の個別素子と見なすことができる。1つまたは複数の磁歪インダクタがネットワークを構成し、場合によっては他の素子が追加された、より複雑なフィルタを想定することもできる。他の素子として、抵抗、コンデンサ、インダクタ、および演算増幅器などの能動素子が挙げられる。
25. 本発明は、耳かけ式(BTE:Behind−The−Ear)、フルシェル型(ITE:In−The−Ear)、耳道内型(ITC:In−The−Canal)、超小型耳道内型(CIC:Completely−In−the−Canal)、および骨導式などの補聴器および他の器具に適用可能である。
本発明は、中耳埋め込みレシーバ、脳幹聴覚インプラント、人工内耳のほか、ハードワイヤード、FM、赤外線、およびループ方式などの補助装置などの機器にも適用可能である。
本発明の真の精神および範囲から逸脱することなく、多数の置換および変更を行うことができる。開封特許状による保護を要求する内容は、以下の特許請求の範囲で定義されている発明である。
図1は、従来技術で使用されているハンドセット型送受話器を示す。 図2は、本発明の一形態を示す。 図3は、図2の装置に使用できる種類の磁歪コイル39を示す。 図4は、図2のスピーカ33に直列な図2のインダクタ39の概略配線図である。 図5は、図4の信号発生器115が出力した台形入力105と、図4のスペクトル分析器112で測定した、対応する出力100の時間領域プロットである。 図6は、図5の出力100の周波数スペクトルを示す。 図6Aは、図5の出力100の周波数スペクトルを示す。 図7は、本発明の一形態を示す。 図8は、本発明の設計によって実装しうるノッチフィルタの周波数応答を示す。 図9は、放射雑音Nを示す概略図である。 図10は、ヘッドセット型送受話器を示す。 図11は、補聴器などの一般的な聴力用器具500を概略的に示す。 図12は、本発明の一形態を示す。

Claims (63)

  1. 所定の種類の難聴を有する人間のために可聴情報を処理する方法であって、
    そのままでは該人間にとって不明瞭な可聴情報を該人間にとって明瞭にするために、オーディオスピーカに接続された受動電気素子を使用することを含む、方法。
  2. 請求項1に記載の方法であって、前記オーディオスピーカがハンドセット型送受話器に内蔵されている、方法。
  3. 請求項2に記載の方法であって、信号を補聴器に伝送するためのTコイルが前記ハンドセット型送受話器にさらに内蔵されている、方法。
  4. 請求項1に記載の方法であって、前記受動素子が磁歪コアに巻き回されたインダクタをさらに含む、方法。
  5. 請求項1に記載の方法であって、前記受動素子がない場合、前記オーディオスピーカが出力する音声が前記人間にとって明瞭でない、方法。
  6. 請求項1に記載の方法であって、前記オーディオスピーカが、
    i)前記受動素子なしに動作する場合は、前記可聴情報に対する脳反応を前記難聴を有する人間に誘起せず、
    ii)該受動素子と共に動作する場合は、該可聴情報に対する脳反応を該難聴を有する人間に誘起する、方法。
  7. 所定の種類の難聴を有する人間のために、可聴情報を処理する方法であって、
    そのままでは該人間にとって不明瞭な可聴情報を明瞭にするために、磁歪コアに巻き回され、電話機内のオーディオスピーカに接続されたインダクタを使用するステップを含み、該オーディオスピーカが、
    i)該インダクタなしに動作する場合は、該可聴情報に対する脳反応を該難聴を有する人間に誘起せず、
    ii)該インダクタと共に動作する場合は、該可聴情報に対する脳反応を該難聴を有する人間に誘起する、方法。
  8. a)人間の音声を再生するデバイスを設けることと、
    b)磁歪コアを有し、該デバイスに接続されるインダクタを設けることであって、該インダクタは、
    i)該人間の音声のサンプルを所定の種類の難聴を有する人間にとってより明瞭にし、
    ii)正常聴力を有する人間に対して該サンプルの明瞭度を損ねない、ことを含む、方法。
  9. 請求項8に記載の方法であって、前記磁歪コアがソナートランスデューサで使用される種類の材料を含む、方法。
  10. 請求項8に記載の方法であって、前記デバイスが電話機、またはハンドセット型送受話器を含む、方法。
  11. 請求項8に記載の方法であって、
    i)前記インダクタなしに動作した場合、前記デバイスが出力した音声が前記難聴を有する人間に有意な脳反応を誘起せず、
    ii)該インダクタと共に動作した場合、該デバイスが出力した音声が該難聴を有する人間に測定可能な脳反応を引き起こす、方法。
  12. 請求項11に記載の方法であって、前記脳反応が前記難聴を有する人間による前記音声の検出を示す、方法。
  13. 請求項11に記載の方法であって、前記脳反応が前記難聴を有する人間による前記音声の理解を示す、方法。
  14. 請求項11に記載の方法であって、前記脳反応が、前記音声を理解する複数の人間に見られる脳反応に一致している、方法。
  15. 所定の種類の難聴を有する人間のために可聴情報を処理する装置であって、
    a)オーディオスピーカと、
    b)そのままでは該人間にとって不明瞭な可聴情報を明瞭にするための、該オーディオスピーカに接続された受動電気素子と
    を含む、装置。
  16. 請求項15に記載の装置であって、該オーディオスピーカを内蔵したハンドセット型送受話器をさらに含む、装置。
  17. 請求項16に記載の装置であって、信号を補聴器に送信するためにTコイルが前記ハンドセット型送受話器に内蔵されている、装置。
  18. 請求項15に記載の装置であって、前記受動素子が磁歪コアに巻き回されたインダクタをさらに含む、装置。
  19. 請求項15に記載の装置であって、前記受動素子がない場合、前記オーディオスピーカが出力する音声が前記人間にとって明瞭でない、装置。
  20. 請求項15に記載の装置であって、前記オーディオスピーカが、
    i)前記受動素子なしに動作した場合は、前記可聴情報に対する脳反応を前記難聴を有する人間に誘起せず、
    ii)該受動素子と共に動作した場合は、該可聴情報に対する脳反応を該難聴を有する人間に誘起する、装置。
  21. a)人間の音声を再生するデバイスと、
    b)磁歪コアを有し、該デバイスに接続されているインダクタであって、
    i)該人間の音声のサンプルを所定の種類の難聴を有する人間にとってより明瞭にし、
    ii)正常聴力を有する人間に対して該サンプルの明瞭度を損ねない、インダクタと
    を有する装置。
  22. 請求項21に記載の装置であって、前記磁歪コアがソナートランスデューサで使用される種類の材料を含む、装置。
  23. 請求項21に記載の装置であって、前記デバイスが電話機、またはハンドセット型送受話器を含む、装置。
  24. 請求項21に記載の装置であって、
    i)前記インダクタなしに動作した場合は、前記デバイスが出力した音声が前記難聴を有する人間に有意な脳反応を誘起せず、
    ii)該インダクタと共に動作した場合は、該デバイスが出力した音声が該難聴を有する人間に測定可能な脳反応を誘起する、装置。
  25. a)スピーカを含む電話機と、
    b)受動素子であって、
    i)電話機への入力信号を受信し、
    ii)該信号の少なくとも1つの周波数成分をシフトして、シフトした成分を出力し、
    iii)シフトした成分を該スピーカに送出する、受動素子と
    を含む、装置。
  26. 請求項25に記載の装置であって、前記シフトされた成分が前期入力信号に存在しない、装置。
  27. 請求項25に記載の装置であって、前記受動素子がMetglasコアに巻き回されたコイルを含む、装置。
  28. a)周波数スペクトルによって特徴付けられる入力可聴信号を受信する電話機と、
    b)周波数成分を該周波数スペクトルに追加することによって、所定の種類の難聴を有する人間に対して該入力可聴信号の明瞭度を向上する、受動素子と を含む装置。
  29. a)電話機を設けることと、
    b)入力信号に応じて該電話機が出力した音響信号スペクトルを、受動電気素子を使用して変えることと
    を含む方法。
  30. a)磁歪材料からなる本体と、
    b)該本体に巻き回された複数の巻線と、を含み、
    c)該巻線の電流によって生じた磁界によって動くダイヤフラム、プレート、またはスピーカコーンを含まない装置。
  31. スピーカを内蔵したハンドセット型送受話器を作製する方法であって、
    a)該ハンドセットの所望の動作特性を得ることと、
    b)磁歪コアをそれぞれ有するインダクタの一群を1つのプロセスによってテストすることであって、
    i)各インダクタを個別に該スピーカに接続することと、
    ii)スピーカとインダクタの各組合せの動作特性を検出することと、
    iii)各セットの動作特性が該所望の動作特性にどれだけ近いかを示すメトリックを生成することと、
    iv)該メトリックに基づき、該一群の中からインダクタを選択することと
    を含む、テストすることと
    を含む方法。
  32. ハンドセット型送受話器を作製する方法であって、
    a)信号を補聴器に伝送するために使用される該ハンドセット内の空芯Tコイルを特定することと、
    b)該空芯Tコイルを、磁歪コアを有するコイルに置き換えることと
    を含む方法。
  33. a)第1のスピーカを内蔵したハンドセット型送受話器と、
    b)該第1のスピーカに接続され、磁歪係数が4.0を超える磁歪コアを有するインダクタを含む、第2のスピーカと
    を含む装置。
  34. a)スピーカを内蔵したハンドセット型送受話器と、
    b)該スピーカに接続され、磁歪コアに巻き回されたインダクタで基本的に構成される低域通過フィルタと、を含む装置。
  35. a)ハンドセット型送受話器と、
    b)最重度の難聴または聴覚消失を有する人間と、正常聴力を有する人間とが電話機を双方向通信で使用できるようにする手段と、を含む装置。
  36. 人間の耳の内部に置かれた補聴器において、電磁干渉、すなわちEMIの影響を低減する方法であって、
    a)電話の受話器を該耳の近くに位置付けることと、
    b)該受話器内のスピーカと磁歪コアを有するコイルとの接続を維持することと、を含む方法。
  37. 請求項36に記載の方法であって、前記EMIが携帯電話またはコンピュータモニタによって発生する、方法。
  38. 請求項36に記載の方法であって、前記磁歪コアが10ppmを超える磁歪係数を有する、方法。
  39. 人間の耳の内部に置かれた補聴器において、電磁干渉、すなわちEMIの影響を低減するための装置であって、
    a)スピーカを含む電話の受話器と、
    b)該スピーカに接続されている磁歪コイルと
    を含む、装置。
  40. 請求項39に記載の装置であって、前記EMIが携帯電話またはコンピュータモニタによって発生する、装置。
  41. 請求項39に記載の装置であって、前記磁歪コアが10ppmを超える磁歪係数を有する、装置。
  42. a)携帯電話と、
    b)該携帯電話で使用されるヘッドセットであって、
    i)スピーカと
    ii)該スピーカに接続された、磁歪コアを有するインダクタを含む、ヘッドセットと
    を含む、装置。
  43. 請求項42に記載の装置であって、前記磁歪コアが10ppmを超える磁歪係数を有する、装置。
  44. 請求項42に記載の装置であって、前記携帯電話を使用する人間が着用している補聴器内の電磁干渉が前記ヘッドセットよって低減される、装置。
  45. a)ハンドセット型送受話器と、
    b)該ハンドセット内の手段であって、
    i)該ハンドセットの使用者が着用している補聴器に到達する電磁干渉を抑止し、
    ii)中度、重度、または最重度の聴力損失を有する人間が補聴器なしで該ハンドセットを双方向通信で利用できるようにする、手段と
    を有する、装置。
  46. 請求項45に記載の装置であって、前記ハンドセットの近くに位置付けられた補聴器との通信のためのTコイルをさらに含む、装置。
  47. 音を人間の耳に送出するスピーカ内の帰還を低減するための装置であって、
    a)磁歪係数が10ppmを超える磁歪材料を含むコアと、
    b)インダクタを形成するために該コアに巻き回された電線と、
    c)該電線と該スピーカとの間の接続と、
    を含む、装置。
  48. 請求項47に記載の装置であって、前記コアの形状が環状である、装置。
  49. 請求項47に記載の装置であって、ハンドセット型送受話器に前記スピーカが内蔵されている、装置。
  50. 請求項47に記載の装置であって、人間が着用可能なヘッドセットに前記スピーカが内蔵されている、装置。
  51. 音を人間の耳に送出するスピーカ内の帰還を低減する方法であって、
    a)磁歪係数が10ppmを超えるコアに巻き回された電線を含むインダクタと、該スピーカとの接続を維持することを含む、方法。
  52. 請求項51に記載の方法であって、前記コアの形状が環状である、方法。
  53. a)帯域幅BWを有する電話機を操作することと、
    b)該電話機内の装置を用いて、該電話機が出力した音の周波数を該帯域幅BW外にシフトすることと
    を含む、方法。
  54. 請求項53に記載の方法であって、前記装置が、磁歪係数が10ppmを超える磁歪コアを有する環状インダクタを含む、方法。
  55. a)帯域幅BWを有する電話機を操作することと、
    b)電話機内において、
    i)該帯域幅BW外にある、情報を含む1つまたは複数の周波数成分を合成し、
    ii)該合成した成分を該電話機の使用者に送出する音響信号に追加することと
    を含む方法。
  56. 聴力用器具であって、
    a)マイクロフォンと、
    b)該マイクロフォンが拾った音を受信するための増幅回路と、
    c)該増幅回路から音を受信するためのスピーカと、
    d)磁歪係数が10ppmを超える磁歪コアを有するインダクタと
    を含む、器具。
  57. 請求項56に記載の聴力用器具であって、耳道内型補聴器を含む、器具。
  58. a)ハンドセット型送受話器内に取り付けるための取り付け要素を含むスピーカと、
    b)磁歪係数が10ppmを超える磁歪コアを有し、該スピーカに接続されるインダクタと
    を含む、装置。
  59. 請求項57に記載の装置であって、前記コアの形状が環状である装置。
  60. a)ハウジングを有する聴力用器具と、
    b)振動を該ハウジングに導入する磁歪素子と
    を含む装置。
  61. a)振動を聴力用器具のハウジングに導入するために磁歪素子を使用することを含む方法。
  62. 請求項60に記載の装置であって、前記聴力用器具がハンドセット型送受話器を含む、装置。
  63. 請求項61に記載の方法であって、前記聴力用器具がハンドセット型送受話器を含む、方法。
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