JP2007511760A - Mhc結合ペプチドを検出するための溶液ベースの方法 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は一般に、特に免疫アッセイ法によってMHC対立遺伝子に対するペプチドの結合を検出および測定する免疫アッセイ法の分野に関する。
背景情報
クラスI組織適合性三成分複合体は、非共有結合で結合された3つの部分を含む。MHC重鎖と呼ばれる膜貫通タンパク質は、その大半が細胞表面に露出している。MHC重鎖の細胞表面ドメインは、2つの隆起部分と、その間の溝を形成するαらせんの2つのセグメントを含む。短いペプチドは、この2つのαらせん間の溝に非共有結合的に結合し(「はまり込み」)、またβ2ミクログロブリンの分子が、MHC単量体の2つの外部ドメイン側に非共有結合的に結合して三成分複合体を形成する。1種類のMHCサブタイプ重鎖に非共有結合的に結合するペプチドは通常、別のサブタイプには結合しない。しかし、いずれも同じタイプのβ2ミクログロブリンと結合する。MHC分子は合成されて、身体の大半の細胞に提示される。
本発明は、溶液ベースの競合ペプチド交換アッセイ法で、MHC重鎖単量体および修飾型MHC単量体に対する結合特性が不明なペプチドの結合親和性を速やかに比較および定量することができるという発見に基づく。また溶液ベースの競合アッセイ法において親和性が既知の第3の標識ペプチドを用いることで、交換反応を、標識ペプチドが試験ペプチドと競合する程度を観察することで測定することができる。このような結合を、MHC重鎖単量体および修飾型MHC単量体に対する結合特性が不明のペプチドの結合親和性を速やかに比較および定量する、溶液ベースの競合ペプチド交換アッセイ法に利用できることが本発明の発見である。
本明細書で用いる「MHC単量体」および「HLA単量体」という表現は、再生条件において集合能力を維持するか、または適切なMHC結合ペプチド、またはHLA結合ペプチド、およびβ2ミクログロブリン(β-2m)と三成分複合体に集合するクラスIのMHC重鎖を意味する。「MHC単量体」および「HLA単量体」という表現は、三成分複合体を変性条件にさらし、単量体をほどき、かつ、MHC結合ペプチドから、およびβ2ミクログロブリンから解離させることで生じた単量体の変性型についても用いられる。
ヒトのクラスIのMHCは第6染色体上に位置し、3つの遺伝子座(HLA-A、HLA-B、およびHLA-C)を有する。最初の2つの遺伝子座は、同種抗原をコードする数多くの対立遺伝子を有する。これらは、44 Kdの重鎖サブユニットと、全ての抗原特異性に共通する12 Kdのβ2ミクログロブリンサブユニットを含むことがわかっている。例えば可溶性のHLA-A2は、ホモ接合性のヒトリンパ芽球細胞系列J-Yの血漿膜を、Turner, M. J. et al., J. Biol. Chem. (1977) 252: 7555-7567に記載された手順でパパインで消化することで精製可能である。パパインが膜貫通領域に近い44 Kdの重鎖を切断すると、α1、α2、α3の各ドメイン、およびβ2ミクログロブリンを含む分子が生じる。
抗原提示細胞(APC)の表面におけるMHC糖タンパク質による抗原の提示は、抗原性タンパク質が加水分解を受けて、より小さなペプチド単位を生じた後に起こると考えられている。抗原性タンパク質内部の、このような短いセグメントの位置は実験で決定することができる。このようなMHC結合ペプチドの長さは、約8〜約10残基、場合によっては約8〜約11残基、または約8〜約12残基であり、アグリトープ(MHC分子によって認識される)と、エピトープ(T細胞表面のT細胞受容体によって認識される)の両方を含むと考えられている。エピトープは、抗原特異的なT細胞受容体によって認識される、長さが約8〜約10残基、場合によっては約8〜約11残基、または約8〜約12残基の直線状の配列である。アグリトープは、ペプチドとMHC糖タンパク質の結合に関与する連続的または非連続的な配列である。本発明は、推定MHC結合ペプチドを評価して、このような断片がMHC単量体または修飾型MHC単量体とともに三成分複合体中に取り込まれるか否かを判定するためのシステム、キット、およびアッセイ法を提供する。
競合ペプチドがHLA-A*0201結合体でない場合、ペプチド交換後に得られる単量体は、蛍光ラベルで完全に標識されているはずである。
単量体に対する競合ペプチドが低親和性の場合、ペプチド交換後に得られる単量体は、蛍光ペプチドを有する単量体と、競合ペプチドを有する単量体の混合物である。
単量体に対する競合ペプチドが中親和性の場合、ペプチド交換後に得られる単量体に由来する低レベルの蛍光が検出される。
ペプチドは、蛍光が検出されないか、または交換単量体上に少ない場合に、HLA-A*0201に対して強い親和性の結合能力を有するとみなされる。これらの4つの結果を図3に示す。
高親和性(10-6 Mより大きい)
中親和性(10-5〜10-6 Mの間)
低親和性(10-5 M未満)
この実施例では、ペプチド交換アッセイ法用のテンプレート単量体として使用される単量体/ペプチドの組み合わせの選択について説明する。実験は、HLA A*0201および一連の公知ペプチドを用いて実施した。実験室における過去の実験から、黒色腫細胞に由来するペプチドMart-1 27-35(Kawakami et al., 1994a Proc. Natl. Acad. Sci. USA. 91: 3515-3519)、ならびにペプチドMart-1 26-35(Kawakami et al., 1994b J. Exp. Med. 180: 347-352)が、単量体テンプレートを作製する際の優れた候補となる可能性があることがわかっている。それぞれのアミノ酸配列がAAGIGILTVとEAAGIGILTVであるいずれのペプチドとも、HLA-A*0201分子に対する低親和性および中親和性のペプチドであることが報告されている(Valmori et al. 1998 (1998) J. Immunol. 161: 6956-6962; Kuhns et al., 1999 J. Biol. Chem. 274 (51): 36422-36427; Men et al., 1999 J. Immunol. 162: 3566-3573)。
試薬
精製化学製品は、特に明記しない限りにおいてMerck and Carlo Erba社から入手した。ビオチン化BSAならびにアビジンは、Immunotech社のImmunoanalysis製造サービスから入手した。LUMITRAC-600(登録商標) 白色96ウェルマイクロタイタープレートはGreiner社から入手した([PN: 655074 LUMITRAC(登録商標) 600)。
白色96ウェルマイクロタイタープレートの各ウェルを、200μlの10μg/mlビオチン化BSA溶液(溶媒PBS)でコーティングし、プレートを室温(20〜25℃)で16時間(一晩)インキュベートした。このプレートを洗浄し、200μl/ウェルのアビジン溶液(10μg/ml)を添加した。プレートを室温(20〜25℃)で16時間(一晩)インキュベートした。プレートを洗浄し、ブロッキング・乾燥用溶液を添加した。プレートを室温(20〜25℃)で16時間(一晩)インキュベートした。次に溶液を除去し、プレートを軽くたたいてペーパータオル上に裏返して置いた。プレートを専用の乾燥室で24時間、静置した。プレートは使用するまで、個別にセルフロックバッグ内に置いた。白色プレートは、高タンパク質結合能[600 ng/cm2]をもつように設計してある。したがって、アビジンでコーティングされたプレートは、ビオチン化された単量体を捕捉し、1時間以内に平衡化する。アビジン-ビオチン反応のKdは極めて高い(〜約10-14 M)ことが周知である。
ペプチドHBc 18-27(FLPSDC(FITC)FPSV(Phe-Leu-Pro-Ser-Asp-Cys-Phe-Pro-Ser-Val)(Van der Burg et al., 1995, 1996)をトレーサーペプチドとして選択し、さまざまな濃度の競合ペプチドを使用した(所望のペプチド特異性の検討対象となる)。四量体が交換後に作られる大半の場合において、競合ペプチドを100倍モル過剰で添加した。本発明のペプチド交換反応を、溶液(10 mM Tris、150 mM NaCl、0.5 mM EDTA;0.1% NaN3、0.2% BSA;pH 8.0)中で単量体およびペプチドを用いて実施した。この混合物を21℃(制御温度)で一晩(15〜20時間)、暗条件で攪拌しながらインキュベートした。アリコートを分取してペプチド交換率の決定に使用した。残りの試料については、後述するようにSA-PEと四量体を形成させた。
ペプチド交換率の測定を以下の手順で行った。200μl/ウェルの標準蛍光単量体HBVc-FITC、および交換反応後の単量体を含む試料(0.25μg/ml)(Tris 10 mM、NaCl 150 mM、EDTA 0.5mM、NaN3 0.1%、BSA 0.2%;pH 8.0で希釈)を、アビジンでコーティングされたプレートに添加し、暗条件でオービタルシェイカーで1時間、室温でインキュベートした。全蛍光を読みとった後に、単量体を自動洗浄機(SLT, Salzburg, Austria)で、0.05 % Tween 80を含む300μlの9 g/l NaCl溶液によって3回洗浄して非結合成分を除去した。200μl/ウェルのTris 10 mM、NaCl 150 mM、EDTA 0.5mM、NaN3 0.1%、BSA 0.2%;pH 8.0を添加した。結合状態の蛍光を、Perkin Elmer LS-50Bフルオロメーターで読みとった(パラメータは、励起波長=495 nm;放射波長=525 nm;放射フィルター=515 nm;帯域(励起、放射)=10, 15 nm;率0.5秒/ウェル)。
蛍光アッセイ法の手順を以下に示す。200μl/ウェルの標準単量体HBVc-FITCと、0.25μg/mlの単量体を含む試料(Tris 10 mM、NaCl 150 mM、EDTA 0.5 mM、NaN3 0.1%、BSA 0.2%;pH 8.0で希釈)を、アビジンでコーティングされたプレートに添加し、オービタルシェイカーで暗条件で室温で1時間インキュベートした。プレートを自動洗浄機(SLT, Salzburg, Austria)で、300μlの9 g/l NaCl溶液(0.05 % Tween 80を含む)で3回洗浄した。200μl/ウェルの2μg/mlの、フィコエリトリンを結合した抗β2ミクログロブリンB1G6 mAb(Tris 10 mM、NaCl 150 mM、EDTA 0.5 mM、NaN3 0.1%、BSA 0.2%;pH 8.0で希釈)を添加し、室温で2時間、オービタルシェイカーで暗条件でインキュベートした。プレートを上記手順で3回洗浄し、ウェルに200μlのTris 10 mM、NaCl 150 mM、EDTA 0.5 mM、NaN3 0.1 %、BSA 0.2%; pH 8.0を加えた。単量体に結合した状態のPE蛍光をPerkin Elmer LS-50Bフルオロメーターで測定した(使用パラメータは、励起波長=488 nm;放射波長=575 nm;放射フィルター=515 nm;帯域(励起、吸収)=5, 8 nm;0.5秒/ウェル)。
交換単量体ならびに対照単量体を、SA-PEを用いて四量体化した(比は0.25)(全体が参照として本明細書に組み入れられる米国特許第5,635,363号に記載された手順で実施)。10 mM Tris、150 mM NaCl、0.5 mM EDTA;0.1 % NaN3、0.2% BSAにおいて200μg/mlの単量体とした交換単量体を、SA-PEの溶液と混合した。単量体の最終濃度は100μg/mlとした。試料をホモジナイズ後に、室温で15分間インキュベートした。次に試料を4℃で暗条件でインキュベートした。
対照細胞の染色を以下の染色法で行った。1回の試験あたり約5×105個の細胞を10μlの四量体(1μg/試験)で、4〜8℃で30分間、暗条件で細胞をインキュベートすることで染色した。細胞を4 mlの1×PBS、0.1% NaN3、0.2% BSAで洗浄後、細胞を1200 rpmで5分間遠心後に上清を捨てた。細胞を0.5 mlの1×PBS 0.5% FAに再懸濁した。試料をEPICS XL 血球計算器(Beckman Coulter, Inc., Fullerton, CA)上に得た。
単量体HLA-A*0201(A245V)がペプチドMart-1 27-35またはMart-1 26-35のどちらとフォールディングしたか、テンプレート単量体として使用可能か否か、また蛍光トレーサー分子を受容可能か否かを判定するために、単量体Mart-1 27-35を溶液中で、蛍光ペプチド、HBVc-FITCおよびHIVpol-FITC(いずれもHLA-A*0201の重鎖と良好にフォールディングする)の存在下でインキュベートした。
以上の結果から、単量体がペプチド交換後に完全な状態で維持されることがわかった。しかし、これを検証するために、蛍光-交換単量体をSuperdex(登録商標) 75カラムにロードし、溶出液を分画した。280 nmにおける吸光度を記録した。クロマトグラフィープロファイルを図4に示す。
溶液ペプチド交換に関して、さまざまな濃度のHBVc-FITCペプチドとHIVpol-FITCペプチドを用いて、動的交換実験を実施した。実験は、単量体Mart-1 27-35および26-35、ならびに単量体HIVpolおよびCMVpp65を対象に実施した。HIVpolペプチドおよびCMVpp65ペプチドは、中〜高親和性のペプチドであることが知られている。HIVpol単量体およびCMVpp65単量体を、単量体Mart-1 27-35および26-35の、本発明の交換アッセイ法におけるテンプレート単量体としての使用を支持するためにアッセイ法に含めた。
ペプチド交換の定量を、上記手順で調製したアビジン化された96ウェルマイクロタイタープレートで実施した。HLA-A*0201/HBVc-FITC単量体を標準として使用した。単量体HLA-A*0201/HBVc-FITCを2倍ずつ段階希釈し、交換単量体と同時に処理した。
交換中に何が生じたかについて詳しく理解するために、重鎖とβ2ミクログロブリンの相互作用の境界の外側に位置するエピトープを認識する抗β2ミクログロブリンモノクローナル抗体B1G6にPEを結合させ、交換単量体の正確な定量、ならびに、生じた単量体の解離量に関するヒントを得るために用いた。
図7に示した免疫測定アッセイ法では、単量体は当初、アビジンコーティングされたプレートに、重鎖のC末端に作り込まれたビオチンタグを介して結合した状態にある。プレートを洗浄後、B1G6 mAbを添加して、単量体中の重鎖と結合した状態のβ2ミクログロブリンの結合を可能とした。この免疫測定アッセイ法は2段階で実施した。第1段階では、コーティング目的で単量体をインキュベートする。次に、洗浄して非結合成分(特に遊離のβ2ミクログロブリン)を除去した後に、第2段階として、B1G6-PEとインキュベートして、結合状態の単量体を明らかにする。このような手順で、単量体濃度の推定時に生じる可能性のある、遊離のβ2ミクログロブリンと抗体の干渉を避けることができる。
(表2)ELISAおよびODによる種々の単量体の濃度の定量
(表4)HBVc-FITC単量体を使用した方法とB1G6-PE mAbアッセイ法で明らかにされた単量体濃度
ペプチド交換と細胞染色
本発明のペプチド交換法の適用の1つは、全体の単量体のフォールディング過程を経ることなしに、新しい特異性を有する四量体を生成させることである。T細胞の染色に交換単量体を使用するMHC四量体アッセイ法の有用性を確認するために、交換ペプチドではなく直接フォールディングしたペプチドを含む単量体の染色パターンを比較した。比較を行うために、特異的な細胞系列が入手可能な3種類の異なるペプチドを選択した。
Mart 1に特異的な細胞系列
JurkatPl/1 CD8クローン5.2
JurkatPl/1 CD8クローン5.2は、CD3+、CD4+、CD8+、Vb6.7+である。TCRはMelan A「野生型」ペプチド(AAGIGILTV)(Mart-1 27-35)を認識するが、十量体(EAAGIGILTV)(Mart-1 26-35)、および変異型ペプチド26-35 L(文献では27Lとも呼ばれる)(ELAGIGILTV)が良好に認識される。同じ種類の細胞をCD8なしで調製した。CD8-細胞(JurkatP1/1と呼ばれる)は、Melan A「野生型」ペプチド(AAGIGILTV)を極めて低い親和性で認識し、またフローサイトメトリーではほとんど検出できない。Mart-1ペプチドの27-35、26-35、および26-35L拘束性のHLA-A*0201に特異的なJurkat1.1細胞クローン5.2を選択した。なぜなら、この細胞系列は、ペプチド交換の機能性のレベルの定量に使用可能だからである。
発明者らが得た過去の結果から、100倍モル過剰が全交換に至るのに十分なことがわかっている。この結果を確認するために、HIVpolペプチドをモデルとして使用した。3つの異なるモル過剰濃度(100×、250×、および500×)のHIVpolペプチドを、トレーサーとしての0.5倍モル過剰のHBVc-FITCの存在下で、単量体26-25と交換させた。インキュベーション後に、交換のレベルならびに単量体の濃度を上述の手順で測定した。交換単量体は四量体を形成しており、またJurkat1.1細胞クローン5.2およびRBL 80210 HIVpol細胞系列を対象に検討を行った。結果を図11、図12、および図13に示す。
(表5)交換率(%)
(表6)B1G6アッセイ法で測定された単量体濃度
単量体の安定化に対するHBVc-FITCペプチドの寄与と、同ペプチドが交換中に果たす役割を深く理解するために、単量体Mart-1 26-35を、さまざまな濃度の競合ペプチドHIVpolとともに、かつトレーサーペプチドの有無いずれかの条件でインキュベートした。インキュベーション後に、単量体は四量体を形成しており、Jurkat1.1細胞クローン5.2およびRBL 80210細胞の染色を検討した。トレーサーを含むチューブについてのみ交換を定量した。両試料を対象としたB1G6アッセイ法を元に、総単量体を計算した。フローサイトメトリーの結果を図13Aおよび図13Bに示す。
(表7)交換の定量
(表8)B1G6-PEアッセイ法による単量体の定量
(表9)トレーサーの存在下または非存在下における単量体濃度のまとめ
上述のペプチド交換実験は、ペプチドHIV/Pol、CMVpp65、HIVgag、およびEBVbmlf1を対象に実施した。インキュベーション後に、交換したペプチドの占める割合(%)、および単量体の濃度を測定した。対照単量体および交換単量体はSA-PEと四量体を形成しており、細胞の染色に使用された。
(表10)異なる四量体および異なる細胞系列について得られたMFIのまとめ
(Δ=MFI交換四量体/MFI対照四量体)
HLA-A*0201/CMV陽性ドナーに由来するPBMCの、交換単量体およびフォールディングした単量体から作られた四量体による染色
HLA-A*0201/CMVpp65 N9V陽性の健康なドナーが同定されたことで、CMVpp65 N9Vペプチドと交換した単量体26-35から作られた四量体の検討、およびN9Vペプチドでフォールディングした単量体から作られた四量体との染色プロファイルの比較が可能となった。染色の結果から、これらの細胞の染色に使用された単量体が90.38%交換していたことがわかった。この実験で発明者らは、四量体HLA-A*0201/Mart-1 26-35Lを陰性対照として使用した。染色は、抗CD3-PC5/CD8-FITC、およびSA-PEを有する異なる四量体を使用する3重免疫染色とした。解析は、CD3陽性細胞とCD8陽性細胞を組み合わせたリンパ球ゲート(FSC/SSC)に位置する現象を考慮して実施した。
Claims (78)
- 以下の段階を含む、MHC単量体または修飾型MHC単量体に対するMHC結合ペプチドを同定する方法:
a)MHC単量体または修飾型MHC単量体との結合に関する、第1の競合ペプチド、テンプレートペプチド、およびトレーサーペプチドの間の競合を可能とするように、
テンプレートMHC結合ペプチドに結合した、少なくとも1つのMHC単量体または修飾型MHC単量体、
過剰量の第1の競合ペプチド、および
検出可能な標識で標識されたトレーサーMHC結合ペプチド
を含む試料を適切な液相条件でインキュベートする段階であって、テンプレートペプチドはトレーサーペプチドと比較して、単量体に対してより低い親和性または中程度の親和性を有する、段階;ならびに
b)試料中の検出可能な標識によって生じたシグナルと、インキュベーション後に試料から得られた単量体のみによって生じたシグナルとの差を決定する段階であって、その差が、第1の競合ペプチドが単量体に対するMHC結合ペプチドであることを示す、段階。 - 第1の競合ペプチドの過剰が約100倍モル過剰である、請求項1記載の方法。
- 第1の競合ペプチドの非存在下で実施される平行競合アッセイ法で、トレーサーペプチドが少なくとも90%のテンプレートペプチドと置換する、請求項1記載の方法。
- 適切な液相条件が、試料を約2〜20時間インキュベートする段階を含む、請求項1記載の方法。
- 適切な液相条件が、試料を約21℃でインキュベートする段階をさらに含む、請求項4記載の方法。
- 検出可能な標識がフルオロフォアである、請求項1記載の方法。
- 試料中の単量体のみによって生じたシグナルの決定に先立ち、単量体を固相支持体に結合させる、請求項6記載の方法。
- MHC単量体または修飾型MHC単量体をビオチン化し、かつ、単量体をビオチン/アビジン、またはストレプトアビジン連結を介して固相支持体に結合させる、請求項7記載の方法。
- フルオロフォアがフルオレセイン(FITC)である、請求項6記載の方法。
- 単量体が、β2ミクログロブリンをさらに含む三成分複合体中にある、請求項1記載の方法。
- 差がシグナルの減少であり、かつ単量体に対する第1の競合ペプチドの結合が、この減少の量に比例する、請求項1記載の方法。
- 単量体がHLAクラスIである、請求項1記載の方法。
- 単量体がHLA-A*020/Mart-1 26-35である、請求項12記載の方法。
- トレーサーペプチドがHBc 18-27である、請求項13記載の方法。
- 単量体が、b)の試料から細胞数測定によって得られる、請求項12記載の方法。
- 異なる競合ペプチドを使用する点を除いて繰り返される、請求項1記載の方法。
- 決定する段階が、蛍光をハイスループットスキャニングを使用して読みとる段階を含む、請求項1記載の方法。
- 単量体がHLAクラスIであり、かつ単量体がβ2ミクログロブリンとさらに結合する、請求項1記載の方法。
- 単量体がHLAサブクラスA、B、またはCである、請求項18記載の方法。
- 第1の競合ペプチドが約8〜約12アミノ酸を含む、請求項18記載の方法。
- 単量体がアッセイ法の間、フォールディングした状態で保たれる、請求項20記載の方法。
- トレーサーペプチドが約8〜約12アミノ酸を含み、かつ、ペプチド交換が単量体のアンフォールディングまたは変性を伴わずに起こる、請求項20記載の方法。
- 第1の競合ペプチドおよび単量体を含む三成分複合体の再構成の間に、単量体の結合ポケットへとフォールディングした場合に、交換される競合ペプチドの親和性が、第1の競合ペプチドの親和性と実質的に等しい、請求項1記載の方法。
- 修飾型MHC単量体が、MHC単量体の細胞表面ドメインを含むが、MHC単量体の他のドメインを含まない、請求項1記載の方法。
- 単量体の対立遺伝子が既知であり、かつ決定する段階が、第1の競合ペプチドが単量体の対立遺伝子に対し特異的であるか否かを示す、請求項1記載の方法。
- 以下の段階を含む、MHC単量体または修飾型MHC単量体に対するMHC結合ペプチドの相対的な親和性を測定する方法:
a)MHC単量体または修飾型MHC単量体との結合に関する、第1の競合ペプチド、テンプレートペプチド、およびトレーサーペプチドの間の競合を可能とするように、
テンプレートMHC結合ペプチドに結合した、少なくとも1つのMHC単量体または修飾型MHC単量体、
過剰量の第1の競合ペプチド、および
検出可能な標識で標識されたトレーサーMHC結合ペプチド
を含む試料を、適切な液相条件でインキュベートする段階であって、テンプレートペプチドは、トレーサーペプチドよりも単量体に対する親和性が低く、かつ第1の競合ペプチドの少なくとも一部はテンプレートペプチドと交換する、段階;ならびに
b)全試料における検出可能な標識によって生じたシグナルと、インキュベーション後に試料から得られた単量体のみによって生じたシグナルとの差を決定する段階であって、その差は、単量体に対する第1の競合ペプチドの親和性を示す、段階。 - 第1の競合ペプチドの過剰が約100倍モル過剰である、請求項26記載の方法。
- 第1の競合ペプチドの非存在下で実施される競合ペプチド交換アッセイ法で、トレーサーペプチドが、少なくとも90%のテンプレートペプチドと置換する、請求項26記載の方法。
- 適切な液相条件が、試料を約2〜約6時間インキュベートする段階を含む、請求項26記載の方法。
- 適切な液相条件が、試料を約21℃でインキュベートする段階をさらに含む、請求項26記載の方法。
- 検出可能な標識がフルオロフォアである、請求項26記載の方法。
- 試料中の単量体のみによって生じるシグナルを決定する前に、単量体を固相支持体に結合させる、請求項31記載の方法。
- MHC単量体または修飾型MHC単量体をビオチン化し、かつ単量体をビオチン/アビジンまたはストレプトアビジン連結を介して固相支持体に結合させる、請求項32記載の方法。
- フルオロフォアがフルオレセイン(FITC)である、請求項31記載の方法。
- 単量体が、β2ミクログロブリンをさらに含む三成分複合体中にある、請求項26記載の方法。
- 差がシグナルの減少であり、かつ単量体に対する第1の競合ペプチドの結合が、この減少の量に比例する、請求項26記載の方法。
- 単量体がHLAクラスIである、請求項26記載の方法。
- 単量体がHLA-A*020/Mart-1 27-35である、請求項37記載の方法。
- b)の試料から、細胞数測定によって単量体を得る段階をさらに含む、請求項26記載の方法。
- 異なる競合ペプチドを使用する点を除いて繰り返される、請求項26記載の方法。
- トレーサーペプチドがHBc 18-27である、請求項40記載の方法。
- 決定する段階が、ハイスループットスキャニングで蛍光を読みとる段階を含む、請求項26記載の方法。
- 単量体がHLAクラスIであり、かつ単量体がβ2ミクログロブリンとさらに結合する、請求項26記載の方法。
- 単量体がHLAサブクラスA、B、またはCである、請求項43記載の方法。
- 第1の競合ペプチドが約8〜約12アミノ酸を含む、請求項43記載の方法。
- ペプチド交換が、単量体のアンフォールディングまたは変性を伴わずに起こる、請求項45記載の方法。
- トレーサーペプチドが約8〜約12アミノ酸を含み、かつペプチド交換が、単量体のアンフォールディングまたは変性を伴わずに起こる、請求項45記載の方法。
- 第1の競合ペプチドおよび単量体を含む三成分複合体の再構成の間に、単量体の結合ポケットへとフォールディングした場合に、交換される競合ペプチドの親和性が、第1の競合ペプチドの親和性と実質的に等しい、請求項26記載の方法。
- 修飾型MHC単量体がMHC単量体の細胞表面ドメインを含むが、MHC単量体の他のドメインを含まない、請求項26記載の方法。
- 単量体の対立遺伝子が既知であり、かつ決定する段階が、第1の競合ペプチドが単量体の対立遺伝子に特異的であるか否かを示す、請求項26記載の方法。
- 以下の段階を含む、ペプチド拘束性T細胞受容体(TCR)を提示する細胞を染色するために、交換ペプチドに結合したMHC単量体または修飾型MHC単量体の機能を測定する方法:
a)MHC単量体または修飾型MHC単量体に対する結合に関する、第1の競合ペプチド、テンプレートペプチド、およびトレーサーペプチド間の競合を可能とするように、
テンプレートMHC結合ペプチドに結合したMHC単量体、もしくは修飾型MHC単量体、
過剰量の第1の競合ペプチド、
および
第1の検出可能な標識で標識されたトレーサーMHC結合ペプチド
を含む試料を、適切な液相条件でインキュベートする段階であって、テンプレートペプチドは、トレーサーペプチドよりも単量体に対する親和性が低く、かつ、単量体の少なくとも一部において、第1の競合ペプチドがテンプレートペプチドと交換して交換単量体を生じる、段階;
b)交換単量体と、第2の検出可能な標識で標識された多価体(multivalent entity)を結合させることで、a)で得られた交換単量体の多量体を形成させる段階;ならびに
c)多量体中の交換単量体と、細胞のTCRとの結合を評価する段階であって、結合は、交換単量体中の第1の競合ペプチドがTCRに特異的であることを示す、段階。 - MHC単量体または修飾型MHC単量体をビオチン化し、かつ多価体がストレプトアビジンまたはアビジンである、請求項51記載の方法。
- 第1の検出可能な標識がFITCであり、かつ第2の検出可能な標識がPEである、請求項51記載の方法。
- 過剰が約100倍モル過剰である、請求項51記載の方法。
- 第1の競合ペプチドの非存在下で実施される競合ペプチド交換アッセイ法において、トレーサーペプチドが少なくとも90%のテンプレートペプチドと置換する、請求項51記載の方法。
- 適切な液相条件が、試料を約6〜約20時間インキュベートする段階を含む、請求項51記載の方法。
- 適切な液相条件が、試料を約21℃でインキュベートする段階をさらに含む、請求項56記載の方法。
- 単量体が、β2ミクログロブリンをさらに含む三成分複合体である、請求項51記載の方法。
- 単量体がHLAクラスIである、請求項51記載の方法。
- 単量体がHLA-A*020である、請求項59記載の方法。
- テンプレートペプチドがMart-1 26-35である、請求項60記載の方法。
- トレーサーペプチドがHBc 18-27である、請求項61記載の方法。
- 決定する段階が、細胞の蛍光をハイスループットスキャニングによって読みとる段階を含む、請求項51記載の方法。
- 単量体がHLAクラスIであり、かつ単量体がβ2ミクログロブリンをさらに含む、請求項51記載の方法。
- 単量体がHLAのサブクラスA、B、またはCである、請求項64記載の方法。
- 第1の競合ペプチドが約8〜約12アミノ酸を含む、請求項51記載の方法。
- トレーサーペプチドが約8〜約12アミノ酸を含み、かつペプチド交換が、単量体のアンフォールディングまたは変性を伴わずに起こる、請求項66記載の方法。
- ペプチド交換が、単量体のアンフォールディングまたは変性を伴わずに起こる、請求項51記載の方法。
- 交換単量体の多量体とTCRとの結合が、単量体から調製された多量体の結合と実質的に等しく、ここで第1の競合ペプチドは、三成分複合体の再構成中に単量体の結合ポケットへとフォールディングする、請求項51記載の方法。
- 修飾型MHC単量体が、MHC単量体の細胞表面ドメインを含むが、MHC単量体の他のドメインを含まない、請求項51記載の方法。
- TCRのペプチド特異性が既知であり、かつ多量体中における単量体のTCRへの結合が、交換単量体がTCRのペプチド特異性に合致することを示す、請求項51記載の方法。
- 第1の競合ペプチドの代わりに異なる競合ペプチドを使用することを除いて繰り返される、請求項51記載の方法。
- 以下を含む、MHC単量体または修飾型MHC単量体に対するMHC結合ペプチドを同定するためのシステムであって、テンプレートペプチドはトレーサーペプチドよりも単量体に対する親和性が低い、システム:
a)テンプレートMHC結合ペプチドに結合した、少なくとも1つのMHC単量体または修飾型MHC単量体、
b)検出可能な標識で標識されたトレーサーMHC結合ペプチド。 - システムの使用に関する使用説明書をさらに含む、請求項73のシステム。
- 単量体がHLA-A*020であり、かつテンプレートペプチドがMart-1 26-35である、請求項73のシステム。
- トレーサーペプチドがHBc 18-27である、請求項73のシステム。
- 検出可能な標識がFITCである、請求項73記載のシステム。
- アビジン化された固相支持体への結合のために単量体がビオチン化されている、請求項73記載のシステム。
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