JP2007510114A - ころがり要素軸受及びこれを有するステアリングコラム - Google Patents

ころがり要素軸受及びこれを有するステアリングコラム Download PDF

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Abstract

外輪(3)、内輪(2)、そして両輪間に配された少なくとも一列のころがり要素(6)を有し、別途の軌道体を備える軸受(1)であって、上記輪(2,3)の少なくとも一方が包体(10)と二つの環状の軌道体(4,5)を有している。軸受(1)は、包体(10)のラジアル部(13)と二つの軌道体のうちの一方の軌道体(4)とに当接する少なくとも一つの半径方向に弾性を有する環状ばね(8)を有している。

Description

本発明はころがり要素軸受、特にステアリングコラムのための軸受に関する。この種の分野においては、軸受は遊びがゼロの状態で用いられ、運転者はステアリングホイールで違和感や不安感をもつことはない。
特許文献1は、内外輪と接触して配置された熱処理済みの軌道体として機能する四つの鋼ワイヤと、U字状断面の上記内外輪と、軸線方向で外輪のラジアル部と一方のワイヤとの間に配されたばねそして上記ワイヤと接触するように配された一列のボールとを有している軸受を開示している。ワイヤは、環状リング状をなし、所定位置に配されると端部同士が対面するようになっている。このばねは、外輪のラジアル部と接触するラジアル部と、外輪のアキシャル部を接触するアキシャル部とを有するワッシャである。
この種の軸受を組み立てるためには、内輪、ワイヤ、ボールそして弾性部材でサブ組立体を用意する。このサブ組立体は、次に、外輪の両ラジアル部のうちの一方が折曲加工前にアキシャル延長部を有するL字状の外輪内に組み込まれ、しかる後に上記延長部がラジアル部を形成するように折曲される。
こうして、軸線方向荷重、半径方向荷重あるいは組み合わせ荷重のもとで、四点で等しく接触する軸受を得られる。
この種の軸受は、しばしば、ステアリングコラムに用いられ、寸法や機能性の精度は然程高くは要求されない。遊びなして予圧が与えられる軸受には、外輪の一方のラジアル部と対応ワイヤとの間に予圧部材が設けられ、一方では、ボールとワイヤの間に予圧をもたらし、他方では、これによりこれらの部材の間でのすべての残留遊びをなくしている。
FR−A−2829536
しかしながら、ワイヤにより四点接触をなす上述の種類の軸受は、いくつかの欠点をもつ。第一には、予圧ばねが外輪の折曲前に組み込まなければならず、予圧部材なしの軸受の製造工程と異なる製造工程が必要となる。第二には、ばねのコストが比較的高い。
したがって、本発明の目的は、特殊な製造上の制約を回避し、より経済的に有利なばねを有する軸受を提供することにある。
この目的のために、本発明の一つのアスペクトは、外輪、内輪、そして両輪間に配された少なくとも一列のころがり要素を有し、別途の軌道体を備える軸受であって、上記輪の少なくとも一方が包体と二つの環状の軌道体を有し、これらの軌道体が包体内に配されて該包体に接触している軸受において、軸受は、包体のラジアル部と二つの軌道体のうちの一方の軌道体とに当接し半径方向に弾性を有する少なくとも一つの環状ばねを有し、該環状ばねが軸線方向成分と半径方向成分とを有する力を上記軌道体に作用せしめ、半径方向成分が包体のアキシャル部の方に向いていることを特徴としている。この環状ばねは、好ましくは、周方向の一箇所で開いている。
この種の軸受は、ばねのない軸受と同じ製造ラインで作れるという利点を有している。直径が外輪と内輪との間の空間よりも小さい断面を有していることにより、そして、その弾性特性により、ばねは軸受の組込工程が終了するときに組み込まれることができる。この工程では、製造ラインの下流側で、機械に、ばねを圧縮する能力そしてこれを軸受の内部に導入する能力とを必要とするだけである。一旦解放されると、ばねは初期の形状に戻ろうとし、包体のラジアル部と対応せる軌道体と接触して支持されるようになる。
この軸受は手頃な製造コストである。この種の軸受に用いられる製造ラインに何ら追加的コストを発生させないと共に、ばねのコストが従来装置に用いられていた部材のコストに比し著しく安い。
環状ばねは、軸線方向成分そして半径方向成分をもって第一軌道体に永久力をもたらす。
別途設けられた第一軌道体に作用する力の軸線方向成分は、軌道を形成する内輪の面に対して、そして別の第二軌道体に対して、ころがり要素を圧して予圧をもたらす。軸受の包体のラジアル部と接触する軌道体の組込みと相俟って、環状ばねより生じた力の軸線方向成分は、製造後の、ころがり要素と軌道体との間そして軌道体と包体のラジアル部との間で、軸受内での軸線方向遊びをなくす。
第一軌道体に作用する力の半径方向成分は、上記軌道体を包体のアキシャル部の方に向け圧して、軸受内の半径方向遊びをゼロにする。
したがって、ばねによりもたらされる力は、製造後の軸受に対して、ころがり要素と軌道体との間そして軌道体と包体のラジアル部との間で、軸線方向内部遊びをなくすと共に、軌道体と包体のアキシャル部との間での半径方向内部遊びをもなくす。
さらには、ころがり要素と軌道体との接触面で生じた摩耗による軸受内部の半径方向そして軸線方向遊びも、軸受の運転により消滅し、この軸受、特に軸受がステアリングコラムに組まれるときに、この軸受に対する不快感を解消する。
軌道体は、半径方向面に対して傾いた方向で該軌道体の表面部にて環状ばねに接触していることが好ましい。
一つの形態においては、環状ばねが、軌道体を形成するワイヤの断面での直径よりも小さい断面を有している。この種のばねは、ころがり要素の列に干渉されることがなく、軸受の軸線方向全寸法を増加させずに、ばねが外輪内に配されることを可能とする利点をもたらす。
一つの形態では、環状ばねと軌道体が一つのラジアル部の同じ内ラジアル面に支持されている。このような形態によると、軸受の軸線方向での全体寸法は変わらない。
他の形態では、ラジアル部の一つが、軌道体を支持する第一内ラジアル面と、該第一内ラジアル面に対して軸線方向で外側に位置し半径方向で内側に位置して環状ばねを支持する第二内ラジアル面とを有している。
好ましくは、環状ばねがラジアル部の肩部に対し半径方向で内側に位置している。環状ばねは軌道体と包体のラジアル部にのみ接触しており、軸線方向成分と半径方向成分とを有する十分な予圧力を生じ、製造前そして運転中における軸受内の種々の遊びをなくす。
本発明の一形態では、環状ばねが外輪に配されている。内輪は二つの円錐面をもつV字状断面の溝を有し、両円錐面が軌道面を形成しているようにすることができる。
他の形態では、環状ばねが内輪に配されている。
さらに他の形態では、軌道体の少なくとも一方が円形断面を有している。
さらに他の形態では、軌道体の少なくとも一方が軌道面を形成する凹部をもつ断面形状を有している。
さらに他の形態では、軌道体は、周方向で連続もしくは不連続に形成されている。
本発明は、軸体と、該軸体に組まれた二つの軸受を有するステアリングコラムにも関している。少なくとも一つの軸受が、外輪、内輪、そして両輪間に配された少なくとも一列のころがり要素を有し、別途の軌道体を備え、上記輪の少なくとも一方が包体と二つの環状の軌道体を有し、これらの軌道体が包体内に配されて該包体に接触しており、軸受は、包体のラジアル部と二つの軌道体のうちの一方の軌道体とに当接し半径方向に弾性を有する少なくとも一つの環状ばねを有し、該環状ばねが軸線方向成分と半径方向成分とを有する力を上記軌道体に作用せしめ、半径方向成分が包体のアキシャル部の方に向いている。
本発明は、軸ところがり要素を有するサブ組立体が軌道体に組み込まれる軸受の製造方法にも関していて、この製造方向では、第一軌道体が包体のラジアル部に対して配置され、上記サブ組立体が上記包体内に配置されて、ころがり要素が軌道体と接触し、第二軌道体がころがり要素と接触して包体内に配置され、該包体が折曲される方法において、少なくとも一つの環状ばねが上記折曲の後に軸受内に導入されてラジアル部の一方の軌道体で支持される。
軌道体は、支持される包体のラジアル部の第一内ラジアル面に対し軸線方向で外側そして半径方向で内側に位置する包体のラジアル部の第二ラジアル面に対して環状ばねが導入されることが好ましい。
軸受は、製造後そして運転中に遊びがなく、半径方向荷重そして軸線方向荷重のもとで、あるいは組み合わせ荷重のもとで、常時良好に機能する。さらには、軸受は、特に、単純、経済的そして剛性化される。また、すでに製造された軸受内にもばねを挿入することにより得ることでこの軸受を得ることができるという利点もある。
以下、添付図面を参照しつつ、非限定的な実施形態を説明するが、これにより本発明がより理解できるであろう。
図1に見られるように、軸受1は、内輪2、外輪3、ワイヤの形態の二つの軌道体4,5、一連のころがり要素6、保持器7そして環状ばね8を有している。
内輪2は切削型である。「切削型の輪」とは、管材、ロッド、鍛造そして/又は圧延されたブランクから不要部分を機械加工(旋削、フライス削)により除去して形状づけられた輪(軌道輪)を意味する。内輪2は、ラジアル前面2bと2cで限界づけられている内筒面2aと、断面がV字型の環状溝9が形成された外筒面2dとを有しており、ここで、この溝は複数のころがり要素6の中心を通る半径方向面に対して対称な二つの円錐面9a,9bを丸みをもって接続して形成されている。円錐面9aと9bは一列のころがり要素6がころがる軌道を形成する。このころがり要素6は、ここではボールである。
外輪3は、アキシャル部11、ラジアル部12そしてラジアル部13を有する略U字状断面をなす外包体10を有している。ラジアル部12はアキシャル部11とラジアル部13よりも薄く、半径方向にてラジアル部13よりも短い。換言すれば、ラジアル部12と外筒面2dの間の空間は、ラジアル部13と外筒部2dとの間の空間よりも大きい。ラジアル部13はアキシャル部11の内径11aに接続する第一内ラジアル面13aと、肩部13cによって第一内ラジアル面13aよりも軸線方向で外側そして半径方向で内側に位置する第二内ラジアル面13bとを有している。換言すれば、内径11aは肩部13cの直径よりも大きい。
別途設けられた軌道体4と5は、環状のリングの形態をなしており、両者は互いに軸線方向で対向して配置され、かつ外包体10内にあってこれに直接に接触している。軌道体4,5はワイヤを円形に曲げて作られていて、上記外包体10に配置されるとき端部同士が対面している。軌道体4はその弾性により直径が拡がってアキシャル部11の内径11aそしてラジアル部13の第一内ラジアル面13aと接触するようになる。また、軌道体5は拡がってアキシャル部11の内径11aとラジアル部12の内ラジアル部12aと接触するようになる。ころがり要素6、ここではボールが外輪3上の軌道体4,と内輪2の軌道を形成する円錐面9a,9bとの間に配されている。
保持器7は、半径方向でラジアル部12の自由端と外輪2の外筒面2dとの間に位置しラジアル部12と同じ側にある環状部7aと、ころがり要素6を収容するポケット7bとが形成されている。したがって、保持器7は複数のころがり要素6を周方向で定間隔に位置づけている。
環状ばね8はその周方向の一箇所で開いている形態をなし、ラジアル部13の第二内ラジアル面13bそして軌道体4と接触している。環状ばね8の線径は軌道体4をなすワイヤの断面での線径よりも小さく、ラジアル部13の肩部13cに対して半径方向内方に位置している。軌道体4は、半径方向面に対して傾いた方向に、該軌道体4の表面部4aにて、環状ばね8と接触している。
環状ばね8と軌道体4との接触点では、両者に対する共通接線に対して直角な方向で、ばね8が軌道体4に力を作用し、該力は軸線方向成分と半径方向成分とを有している。力の軸線方向成分により、軌道体4を介して、環状ばね8はころがり要素6に対し軌道体5と円錐面9a,9bへ向けた予圧を与えるようになる。力の半径方向成分により、環状ばね8は、軌道体4を外包体10のアキシャル部11に向けて圧するようになる。環状ばね8は、したがって、軸受1を軸線方向そして半径方向で遊びをゼロにする。
内輪2は十分に焼入れされた鋼、例えば100C6鋼から作られ、軌道体4,5は前処理された「ピアノ線」で作ることができる。ワイヤの形式の軌道体4,5と切削型の内輪2とを組み合わせることで、ころがり要素6との接触面での摩耗を減ずる。しかし、仮に摩耗が生じても、このワイヤのばね特性によって、軸線方向そして半径方向の遊びの殆どが吸収されてしまう。軸受1が大きい力で軸体やハウジング内に嵌合されても、同じようになる。この場合、軸受1内で永久的な予圧を維持するが、きつい嵌合の結果、内部での予圧が過度に増大しなくなる。予圧の環状ばね8は、したがって、予圧の発生と調整を行う。
環状ばね8は、外包体10内で、第一内ラジアル面13aに対して半径方向にずれて位置するラジアル部13の第二内ラジアル面のレベル13bに位置している。環状ばね8は、外包体10のラジアル部13の肩部13cを軸線方向で適当な大きさとするように、軌道体4,5を形成するワイヤの断面における直径よりも小さい直径の断面を有している。軸受1は全体として軸線方向寸法は、予圧ばねを備えていない軸受の軸線方向寸法とほぼ同じである。
勿論、上記実施形態は本発明を限定するものではなく、軌道体4と環状ばね8を外包体10の同じラジアル面上に配することもできる。このような配置は、軸受1の軸線方向での全体の寸法に影響をもたらさないという利点がある。勿論、この実施形態において、環状ばね8は列をなすころがり要素6との間に空間を維持する寸法とされる。
図1は、破線で、軸受1の組込みを終了させる折曲工程前におけるラジアル部12の位置を示している。軸受の外包体10は、アキシャル部11の方向に延びる部分を有したL型断面をなしている。組込みを行うために、先ず第一に、内輪2、ころがり要素6そして保持器7のサブ組立体が用意される。
第一の軌道体4は外包体10のラジアル部13の第一内ラジアル面13aに対して配置され、しかる後、上記サブ組立体が外包体10内に配されて、ころがり要素6が軌道体4と接触し、次に第二の軌道体5が外包体10内に配されてころがり要素6と接触するようになる。しかる後、アキシャル部11の延長部が軌道体5に沿って曲げられて、半径方向の形をなし、外包体10が略U字状断面をなすようになる。ラジアル部12は、アキシャル部11そしてラジアル部13よりも薄いので、容易に曲げ加工がなされる。折り曲げ作業がなされると、環状ばね8は保持器7とは反対側で内輪2と外包体10の間の空間を経て軸受内に挿入されるように、環状ばねの直径(リング径)が小さくされる。環状ばね8は、挿入後、その弾性により形を回復し、ラジアル部13の第二ラジアル面13bと軌道体4とで支持される。
この軸受は従来技術に対し利点を有する。軸受の内部での遊びをなくすための環状ばねを有しあるいは有していない軸受のための、例えば、同じ自動製造ラインをそのまま使うことが可能である。実際に、折り曲げ工程にいたるまで同じ製造手段を用いて、軸受の製造後に予圧環状ばねが挿入される場合でも、予圧部材を有しあるいは有していない軸受について製造できる。軸受が販売されるときに環状ばねが該軸受に取り付けられるか取り付けられないのかということを予め知らなくとも、同じ軸受の全ストックを等しく製造することが可能であり、形式の変更に要する時間をなくすことができ、製造者の立場で異なる製品ユニットの管理の単純化が図れる。
図2において、図1と共通部位には同一符号が付されている。別途設けられた軌道体14,15は、図1の軌道体4,5と異なり、周方向に連続したリングとなっている。軸受軸線上でのこれらの断面は、これらの軌道体14,15の内面にころがり要素6の半径とほぼ同じ半径の円弧の一部の形の溝16,17を有し、該軌道体14,15の外面に支持面18、19を有している。環状ばね8はラジアル部13の第二内ラジアル面13bと支持面18とに接触している。
リング状の軌道体14,15は、好ましくは切削、例えば、旋削により作られる。したがって、この軌道体14,15は経済的そして簡単に作られる。
勿論、本発明では、軌道体14,15の断面形状に限定はなく、また製造には種々の機械加工法が可能であり、特に、ころがり要素6とは反対側で環状ばね8が接触する面については、種々の加工法を用いることができる。例えば、環状ばね8と接触する面を形成する斜面部を有しころがり軌道を形成する部分と接続する軌道体14を有することもできる。斜面部を有していると、このようにして、軌道体14や環状ばね8が接触する単一ラジアル面を有する外包体10のラジアル部13を得ることが可能となる。かくして、環状ばね8は軸受1の軸線方向での全体の大きさに及ぼす影響は無視できるほどである。
図2に示された軌道体14の形に比し、軸受1の軸線方向での全体の大きさを抑制するために、溝をころがり要素6の方に向けて軸線方向に延ばしたり、環状ばね8と環状体14と接触する部分を、環状ばねの直径に等しく形成することも可能であり、こうすることが好ましい。
機械加工法を用いると、半径方向面に対して互いに対称な軌道体14,15の製造が容易である。したがって、軌道体14,15は同一形状部材であり、軸受内の部材の種類の数を減らせ、軌道体14,15の組込みに部材の区別を予め知る必要がなく、自動生産ラインを簡単化する。
図3では、図1そして図2と共通部位に同一符号が付されている。軸受1は、前出の実施形態とは異なる内輪2と外輪3を有している。外包体10のラジアル部13は単一面をなす内面13aを有している。
内輪2は、アキシャル部21、ラジアル部22そしてラジアル部23を有した略U字状断面をなす環状の内包体20を有している。半径方向でのラジアル部23の長さはラジアル部22の長さよりも小さい。ラジアル部22はアキシャル部21の外周面21aに接続する第一ラジアル面22aと、肩部22cによって第一内ラジアル面22aに対して軸線方向で外側にそして半径方向で内側に位置する第二内ラジアル面22bとを有している。
別途設けられた軌道体24と25は軌道体4と5に同じ形をなしワイヤから作られている。軌道体24はアキシャル部21の外周面21aとラジアル部22の第一内ラジアル面22aとに接触して配設されている。軌道体25はアキシャル部21の外周面21aとラジアル部22の第一内ラジアル面22aとに接触して配設されている。
環状ばね8は、ラジアル部22の第二内ラジアル面22bと軌道体24とに接触しており、ラジアル部22の肩部22cに対し半径方向でずれて位置している。軌道体24は、半径方向に傾いた方向で、該軌道体24の表面部24aで環状ばね8と接触している。表面部24aは、ころがり要素6に対し軸線方向で外側に、アキシャル部1の内径21aに対し半径方向で外側に位置している。
環状ばね8は軌道体24に予圧を与えるように、圧縮ではなく引張(拡径)状態で取り付けられている。
図4では図3と共通部位に同一符号が付されている。軌道体24,25に代えて配された軌道体26,27は環状をなしている。軸受の軸線を通る面でのこれら軌道体の断面は溝部28,29を有し、これらの溝部は、ころがり要素6の半径にほぼ等しい半径を有する円弧をなし軌道体26,27の外面に形成されている。環状ばね8はラジアル部22の第二内ラジアル面22bと支持面30に接触するように配設されている。
図5では図3と共通部位に同一符号が付されている。内輪2は、複数のころがり要素6の中心を通る半径方向面に対して対称に作られている。内輪2は、一つのアキシャル部21と二つの対称なラジアル部22,23とを有してほぼU字状断面をなす環状の内包体20を有している。二つのラジアル部22,23の間でアキシャル部21の周囲に、二つの軌道体24,25と二つの環状ばね8,31が配設されている。
軌道体25はアキシャル部21の外周面21aとラジアル部23の第一内ラジアル面23aとに接触している。
環状ばね31がラジアル部23の第二内ラジアル面23bと軌道体25とに接触しており、ラジアル部23の肩部23cに対し半径方向にずれて位置している。
環状ばね8と31は、複数のころがり要素6の中心を通る半径方向面に対して両側に位置し、軌道体24,25を介して、一列のころがり要素6に力を及ぼし、軸受1における内部の遊びをなくしており、前出の実施形態よりも高い予圧を生じている。
本発明によれば、軸受はきわめて簡単な構造で、経済的にしかも剛性を得る。
軸受は、製造後に遊びをなくすことができ、内部での予圧特性が長期にわたりきわめて安定する。
本発明の第一実施形態によるころがり要素軸受の上半部を示す軸線方向断面図である。 本発明の第二実施形態によるころがり要素軸受の上半部を示す軸線方向断面図である。 本発明の第三実施形態によるころがり要素軸受の上半部を示す軸線方向断面図である。 本発明の第四実施形態によるころがり要素軸受の上半部を示す軸線方向断面図である。 本発明の第五実施形態によるころがり要素軸受の上半部を示す軸線方向断面図である。

Claims (16)

  1. 外輪(3)、内輪(2)、そして両輪間に配された少なくとも一列のころがり要素(6)を有し、別途の軌道体を備える軸受(1)であって、上記輪(2,3)の少なくとも一方が包体(10)と二つの環状の軌道体(4,5)を有し、これらの軌道体が包体(10)内に配されて該包体(10)に接触している軸受において、軸受は、包体(10)のラジアル部(13)と二つの軌道体のうちの一方の軌道体(4)とに当接し半径方向に弾性を有する少なくとも一つの環状ばね(8)を有し、該環状ばねが軸線方向成分と半径方向成分とを有する力を上記軌道体(4)に作用せしめ、半径方向成分が包体のアキシャル部(11)の方に向いていることを特徴とする軸受。
  2. 環状ばね(8)が周方向の一箇所で開いていることとする請求項1に記載の軸受。
  3. 軌道体(4)が半径方向面に対して傾いた方向で該軌道体(4)の表面部(4a)にて環状ばね(8)に接触していることとする請求項1又は請求項2に記載の軸受。
  4. 環状ばね(8)が、軌道体(4,5)を形成するワイヤの断面での直径よりも小さい断面を有していることとする請求項1ないし請求項3のうちの一つに記載の軸受。
  5. 環状ばね(8)と軌道体(4)が一つのラジアル部(13)の同じ内ラジアル面に支持されていることとする請求項1ないし請求項4のうちの一つに記載の軸受。
  6. ラジアル部(13)の一つが、軌道体(4)を支持する第一内ラジアル面(13a)と、該第一内ラジアル面(13a)に対して軸線方向で外側に位置し半径方向で内側に位置して環状ばね(8)を支持する第二内ラジアル面(13b)とを有していることとする請求項1ないし請求項5のうちの一つに記載の軸受。
  7. 環状ばね(8)がラジアル部(13)の肩部(13c)に対し半径方向で内側に位置していることとする請求項6に記載の軸受。
  8. 環状ばね(8)が外輪(3)に配されていることとする請求項1ないし請求項7のうちの一つに記載の軸受。
  9. 内輪(2)は二つの円錐面(9a,9b)をもつV字状断面の溝を有し、両円錐面が軌道面を形成していることとする請求項8に記載の軸受。
  10. 環状ばね(8)が内輪(2)に配されていることとする請求項1ないし請求項9のうちの一つに記載の軸受。
  11. 軌道体(4,5)の少なくとも一方が円形断面を有していることとする請求項1ないし請求項10のうちの一つに記載の軸受。
  12. 軌道体(14,15)の少なくとも一方が軌道面を形成する凹部(16)をもつ断面形状を有していることとする請求項1ないし請求項11のうちの一つに記載の軸受。
  13. 軌道体(4,5)は、周方向で連続もしくは不連続に形成されていることとする請求項1に記載の軸受。
  14. 軸体と、該軸体に組まれた二つの軸受を有するステアリングコラムにおいて、少なくとも一つの軸受が、外輪(3)、内輪(2)、そして両輪間に配された少なくとも一列のころがり要素(6)を有し、別途の軌道体を備え、上記輪(2,3)の少なくとも一方が包体(10)と二つの環状の軌道体(4,5)を有し、これらの軌道体が包体(10)内に配されて該包体(10)に接触しており、軸受は、包体(10)のラジアル部(13)と二つの軌道体のうちの一方の軌道体(4)とに当接し半径方向に弾性を有する少なくとも一つの環状ばね(8)を有し、該環状ばねが軸線方向成分と半径方向成分とを有する力を上記軌道体(4)に作用せしめ、半径方向成分が包体のアキシャル部(11)の方に向いていることを特徴とするステアリングコラム。
  15. 軸(2)ところがり要素(6)を有するサブ組立体が軌道体に組み込まれる軸受(1)の製造方法であって、第一軌道体(4)が包体(10)のラジアル部(13)に対して配置され、上記サブ組立体が上記包体内に配置されて、ころがり要素(6)が軌道体(4)と接触し、第二軌道体(5)がころがり要素(6)と接触して包体(10)内に配置され、該包体(10)が折曲される方法において、少なくとも一つの環状ばね(8)が上記折曲の後に軸受内に導入されてラジアル部(13)の一方の軌道体(4)で支持されることとする軸受の製造方法。
  16. 軌道体(4)が支持される包体(10)のラジアル部(13)の第一内ラジアル面(13a)に対し軸線方向で外側そして半径方向で内側に位置する包体(10)のラジアル部(13)の第二ラジアル面に対して環状ばね(8)が導入されることとする請求項15に記載の軸受の製造方法。
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