JP2007509584A - バイアス制御による高線形性ドハティ通信増幅器 - Google Patents

バイアス制御による高線形性ドハティ通信増幅器 Download PDF

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Abstract

本発明は、電力増幅器の効率と線形性の特性を改善するための、携帯用デバイスの電力増幅器回路のバイアス制御に関する。一実施形態において、前記電力増幅器は、電圧制御信号を受信して、低出力電力範囲内において前記電力増幅器がドハティモードで動作するように、且つ、高出力電力範囲内において前記電力増幅器が非ドハティモードで動作するように、補助の増幅器にバイアスをかけることによって、これらの特性を改善する。前記高出力電力範囲内における前記電力増幅器の非線形動作要件を満たすために、非ドハティモードにおいて、補助の増幅器は、受信した電圧制御信号を介して、クラスAB増幅器としてバイアスをかけられる。前記電力増幅器は、遠隔の基地局から受信した信号の電力レベルに基づいて、前記電圧制御信号を生成する。

Description

本発明は、無線通信技術において用いるための電力増幅回路に関し、特に携帯用ハンドセット内における電力増幅器回路に関する。
関連出願
本出願は、2003年5月21日にファイリングされた「ポータブル端末の電力増幅装置(Power Amplification Apparatus of Portable Terminal)」と題する、米国特許出願第10/432,553号の出願の部分的な続編であり、該出願は、参照によって本明細書内において組み込まれる。米国特許出願第10/432,553号は、国内段階の出願に関するものであり、その特許請求の範囲は、2002年2月4日にファイリングされた国際出願第PCT/KR02/00163号に優先権があり、その特許請求の範囲は、2002年2月1日にファイリングされた韓国実用特許出願第2002−5924号に優先権があり、それらの出願は両方とも、全ての目的のために、参照によって本明細書内において組み込まれる。
背景技術
無線通信サービスのために使用される携帯用ハンドセットが、より小型に且つより軽量になって来るにつれ、バッテリサイズ及び電力もまた減少してきている。従って、携帯用コンピューティング機器、携帯電話器、及びそれに類するもの(すなわちハンドセット)の有効な通話時間(すなわち伝送時間)が低減されている。
従来の携帯用ハンドセットにおいて、無線周波数(RF)電力増幅器は、携帯用ハンドセットの全システムと対比すると、消費される電力の大部分を消費する。従って、RF電力増幅器は、効率が低く、この結果として、典型的には、全システムについての効率の劣化が生じ、従って、通話時間が低減する。
この理由のため、電力増幅の分野において、RF電力増幅器の効率を上げることに多くの努力がそそがれてきている。1つのアプローチとして、ドハティ型電力増幅器が、最近では、RF電力増幅器の効率を上げるための回路として導入されてきている。低出力電力範囲全体にわたって効率が低い他の従来の電力増幅器とは異なり、ドハティ型電力増幅器は、広い出力電力範囲にわたって(例えば、低出力、中間出力、及び高出力の電力範囲内において)、最適な効率を維持するよう設計されている。
一般的なドハティ型電力増幅器の設計は、キャリア増幅器とピーク増幅器とを含む。キャリア増幅器(すなわち、電力又はメイン増幅器)は、比較的小型のトランジスタから構成され、最適な効率を、ある低出力電力レベルにまで高く維持するよう動作する。ピーク増幅器(すなわち、補助的か又は予備の増幅器)は、キャリア増幅器と協働するやり方で動作して、電力増幅器が、全体的に見て、最大出力電力を生じるまで、高い効率を維持する。電力増幅器が、低電力出力範囲内において動作する時には、キャリア増幅器だけが動作可能となり、クラスBか又はクラスCとしてバイアスがかけられた状態のピーク増幅器は動作しない。しかしながら、電力増幅器が、高電力出力範囲内において動作する時には、ピーク増幅器は、アクティブとなり、高い非線形のクラスB又はクラスCの増幅器としてピーク増幅器にバイアスがかけられるので、全電力増幅器内へと非線形性を組み込むことができる。
理論的には、上述のドハティ型電力増幅器は、高効率が維持される全出力電力範囲にわたって、線形性の要件を満たしている間、動作するように設計される。しかしながら、上述のように、ドハティ型電力増幅器は、相互に動作するキャリア増幅器とピーク増幅器とを備え、ドハティ型電力増幅器は、実際には、高効率が維持される全出力電力範囲にわたって、(例えば位相か又は利得特性の点において)線形性の要件を満たさない。
要約すると、関連技術における、上述のドハティ型電力増幅器において、そのような電力増幅装置の線形性の特性は、予測することが困難であり、そのことが、そのような線形性特性を改善させることを困難にさせる。何故ならば、電流がクラスBか又はCの増幅器としてピーク増幅器を設定するように、ピーク増幅器が、比較的に一定の低DC電流レベルでバイアスがかけられているからである。
米国特許出願第10/432,553号明細書 国際出願第PCT/KR02/00163号明細書 韓国実用特許出願第2002−5924号明細書
先行技術の欠点を克服する必要があり、本明細書内において後述される利点を少なくとも提供する必要性がある。従来の技術に関連する、上記の問題を解決するために、本発明のある特定の実施形態は、携帯用ハンドセット内の電力増幅器を提供し、該電力増幅器が、ピーク増幅器にバイアスをかけるために、電圧制御信号を該ピーク増幅器に印加することによって、効率と線形性とを改善する。典型的には、ベースバンド・モデム・チップセットが、基地局から受信した信号の電力レベルに従って、前記電圧制御信号を生成する。具体的には、低出力電力範囲内においては、電力増幅器がドハティモードにおいて動作させられるように、第1の状態における制御電圧がピーク増幅器に印加され、高出力電力範囲内においては、電力増幅器の非線形性特性を十分に管理するために、第2の状態における制御電圧がピーク増幅器に印加される。本発明の一実施形態において、第1の状態における電圧制御信号は、高電圧状態信号であり、第2の状態における電圧制御信号は、低電圧状態信号である。本発明の別の実施形態において、第1の状態における電圧制御信号は、低電圧状態信号であり、第2の状態における電圧制御信号は、高電圧状態信号である。
本発明の一実施形態による、携帯用ハンドセット内の電力増幅器は、キャリア及びピーク増幅器の出力における位相シフトを補償するために、キャリア増幅器入力信号とピーク増幅器入力信号との間の位相差を生じさせるための、キャリア増幅器とピーク増幅器との入力端子に結合された位相シフタと、キャリア増幅器とピーク増幅器とから出力段へと出力電力を伝達するための出力整合ユニットとを備える。更には、ピーク増幅器は、電圧制御信号を受信するよう構成された電圧制御ユニットを備え、該電圧制御ユニットは、基地局から受信した信号の電力レベルに従ってピーク増幅器にバイアスをかける。
一実施形態において、位相シフタは、例えば、ある入力電力をキャリア増幅器及びピーク増幅器へと分配し、キャリア増幅器とピーク増幅器との間の干渉を最小化し、及びピーク増幅器に印加された入力電力の位相が、キャリア増幅器に印加された入力電力の位相からほぼ90°遅延させられるようにして信号を伝達するための、3dBハイブリッドカプラによって実現される。
別の実施形態において、位相シフタは、ピーク増幅器に印加された入力信号の位相を、キャリア増幅器に印加された入力信号の位相から90°だけ遅延させるための、電力増幅器の入力段とピーク増幅器との間に接続された位相差補償器である。
電圧制御ユニットは、電圧制御信号によってピーク増幅器のDCバイアス電流を制御する。これにより、電力増幅器が低出力電力範囲内において動作する場合には、該電力増幅器がドハティモードにおいて動作させられることになる。一方、該電力増幅器が高出力電力範囲内において動作する場合には、電力増幅器が非線形性特性を満たすように、電圧制御ユニットは、電圧制御信号によってピーク増幅器のDCバイアス電流を制御する。
本発明の様々な実施形態による、携帯用ハンドセット内の例示的な電力増幅器について、添付図面に関連して、下記に詳細な説明が行われることになる。
図1は、本発明の特定の一実施形態による、携帯用ハンドセット内の例示的な電力増幅器の構造を示す。図1内に示される電力増幅器100は、例示的な3dBハイブリッドカプラ110のようなハイブリッドカプラ、キャリア増幅器120、ピーク増幅器130、及び出力整合ユニット140を備える。3dBハイブリッドカプラ110は、ある入力電力をキャリア増幅器120とピーク増幅器130とに分配し、キャリア増幅器120とピーク増幅器130との間の干渉を最小化し、及びピーク増幅器130の入力電力の位相が、キャリア増幅器120の入力電力の位相から90°(λ/4)遅延させられるようにして、信号を伝送する。従って、3dBハイブリッドカプラ110は、キャリア増幅器120からの出力信号の位相と、ピーク増幅器130からの出力信号の位相との間に、出力整合ユニット140において90°(λ/4)の位相遅延を生じさせることによって、出力整合ユニット140による、キャリア増幅器120及びピーク増幅器130からの出力信号の、後の処理を補償する。従って、出力整合ユニット140による出力電力の後続する処理を補償するために、3dBハイブリッドカプラ110による、キャリア増幅器120からの出力電力の位相とピーク増幅器130からの出力電力の位相との間の位相差の挿入は、出力段70において、出力電力の位相の等化(イコライゼーション)と、最適な出力電力信号とをもたらす結果となる。3dBハイブリッドカプラ110は、図2に関連して後述される。
キャリア増幅器120は、3dBハイブリッドカプラ110から受信した信号を増幅する。一例において、キャリア増幅器120は、トランジスタを含み、該トランジスタは、ピーク増幅器130を構成するトランジスタのサイズよりも小さなサイズとすることができる。これら各々のトランジスタサイズの比率は、部分的には、最大効率を維持することができる範囲にわたる出力電力範囲を決定する。この比率が大きくなるほど、最大効率を維持することができる範囲にわたる出力電力範囲が広くなる。各増幅器は、1つか又は複数のトランジスタか又は他の類する回路素子を含むことができることが、当業者であれば理解されるはずである。更に、キャリア増幅器120及びピーク増幅器130が、Si LDMOSか、GaAS MESFETか、GaAs pHEMTか、GaAs HBTか、又はこれらに類するもののような任意の既知の半導体技術において実現されることが可能であることを、当業者であれば認識するはずである。キャリア増幅器120は、図3A〜3Eに関連して更に後述される。
3dBハイブリッドカプラ110から受信した信号を増幅するための別の増幅器であるピーク増幅器130は、キャリア増幅器120に対して低レベル入力信号が印加される間は、実質的には動作させられない。このことは、ピーク増幅器130に電圧制御信号Vcを印加することによって可能にさせられる。これにより、ピーク増幅器130は、クラスB又はCの増幅器としてバイアスがかけられ、該ピーク増幅器130において、DC電流がほとんど流れないか又は全く流れない。ピーク増幅器130が実質的には動作させられない低出力電力範囲にわたって、キャリア増幅器120は、比較的一定で且つ高い値を有する出力インピーダンスを有する。ピーク増幅器130が、少しも電流を引き込まないので、電力増幅器100は、キャリア増幅器120が生成することができる最大出力電力レベルよりも低い出力電力レベルにおいて、改善された効率を得ることができる。
ピーク増幅器130は、ベースバンド・モデム・チップセット(図示せず)からか又は電力増幅器RF処理回路構成(図示せず)から、電圧制御信号Vcを受信するよう構成される。ベースバンド・モデム・チップセットは、基地局(図示せず)から受信した信号の電力レベルに基づいて、電圧制御信号Vcを生成する。電力増幅器RF処理回路構成は、ベースバンド・モデム・チップセットからの信号を処理し、そのことは当業者であれば周知である。ピーク増幅器130は、図4A〜4Dに関連して、更に後述される。
出力整合ユニット140は、第1のλ/4変成器143を備える。第1のλ/4変成器143は、インピーダンス・インバータとして動作し、キャリア増幅器出力端子50においてインピーダンスを提供するために使用され、該キャリア増幅器出力端子50は、ピーク増幅器出力端子60におけるインピーダンスから反転される。ピーク増幅器130のピーク増幅器出力端子60における第2のλ/4変成器145は、電力増幅器100の出力インピーダンスを、典型的には50オームである基準特性インピーダンスに整合する。出力整合ユニット140は、図5〜6に関連して、更に後述される。
図2は、本発明の一実施形態による、3dBハイブリッドカプラ110の等価回路を示す。図2の実施形態の3dBハイブリッドカプラ110は、複数のまとめられた素子を備え、該複数のまとめられた素子は、コンデンサ111、インダクタ(コイル)112、コンデンサ113、インダクタ114、インダクタ115、コンデンサ116、インダクタ117、及びコンデンサ118を含む。約1.8GHzの動作周波数において、例えば、コンデンサ111、113、116、及び118の公称キャパシタンスは、数ピコファラッド(pF)であり、インダクタ112、114、115、及び117の公称インダクタンスは、数ナノヘンリー(nH)である。3dBハイブリッドカプラ110の入力段10によって信号が受信された後には、該3dBハイブリッドカプラ110は、約3dBか又はそれよりも大きな信号カップリングを有し、そのような信号が、キャリア増幅器の入力端子30(図1)と、ピーク増幅器の入力端子40(図1)とに伝達される。キャリア増幅器の入力端子30における信号と、ピーク増幅器の入力端子40における信号とは、90°(λ/4、すなわち4分の1波長)か又は約90°における位相差を有する。
一例として、3dBハイブリッドカプラ110を、結合されたラインカプラ(coupled line coupler)か、ランゲカプラ(Lange coupler)か、ブランチラインカプラ(branch line coupler)か、又は当該技術分野において知られた他の類するカップリング回路のような伝送線路によって実現することができる。別の例として、3dBハイブリッドカプラ110を、GaASか又は任意の他の既知の半導体技術のような、マイクロ波モノシリック集積回路(MMIC)チップ技術を用いて実現することができる。すなわち、例示的なハイブリッドカプラ110を、集積回路として製造することができ、単一の電力増幅器デバイスか又はチップとして、パッケージ化することができる。更に別の例において、3dBハイブリッドカプラ110を、低温同時焼成セラミックス(LTCC)法か又は他の類似の技術によって実現することもできる。
図3Aは、本発明の一実施形態による、図1内に示されたキャリア増幅器120のブロック図である。図3A内の、本発明の実施形態において、キャリア増幅器120は、2段の増幅器であり、入力整合ユニット305、第1段増幅器310、中間段整合ユニット315、及び第2段増幅器320を備える。入力整合ユニット305は、3dBハイブリッドカプラの出力インピーダンスを、キャリア増幅器120の入力インピーダンスに整合する。同様に、中間段整合ユニット315は、第1段増幅器310の出力インピーダンスを、第2段増幅器320の入力インピーダンスに整合する。入力整合ユニット305及び中間段整合ユニット315は、図3B及び3Cにそれぞれ関連して、更に後述される。
追加的に、キャリア増幅器120は、第1段増幅器310及び第2段増幅器320にバイアスをかけるために、電気的にDCバイアス電圧V1(図示せず)に結合されたコンダクタ線325と、電気的にDCバイアス電圧V2(図示せず)に結合されたコンダクタ線330とを備える。第1段増幅器310及び第2段増幅器320の動作特性に従って、本発明の範囲は他のバイアス電圧を包含するが、本発明の例示的な一実施形態においては、2.8V<V1<3.0V、及び3.2V<V2<4.2Vである。
図3Bは、本発明の一実施形態による、図3A内に示された入力整合ユニット305のブロック図である。入力整合ユニット305は、インダクタ306、コンデンサ307、及びコンデンサ308を含む。インダクタ306は、3dBハイブリッドカプラ110(図1)をコンデンサ307とコンデンサ308とに電気的に結合する。追加的に、コンデンサ307は、アースに電気的に結合され、コンデンサ308は、第1段増幅器310(図3A)に電気的に結合される。本発明の一実施形態において、インダクタ306、コンデンサ307、及びコンデンサ308の電気的特性は、3dBハイブリッドカプラ110の出力インピーダンスが、端子30において測定されるキャリア増幅器120(図3A)の入力インピーダンスに整合されるように選択される。例えば、コンデンサ307及び308のキャパシタンスは、公称には数ピコファラッドであり、インダクタ306は、数ナノヘンリーの公称インダクタンスを有する。
図3Cは、本発明による、図3A内に示された中間段整合ユニット315のブロック図である。中間段整合ユニット315は、コンデンサ309、インダクタ311、及びコンデンサ312を含む。コンデンサ309は、第1段増幅器310(図3A)から受信した信号を、インダクタ311とコンデンサ312とに電気的に結合する。更には、インダクタ311は、アースに電気的に結合され、コンデンサ312は、第2段増幅器320(図3A)に電気的に結合される。本発明の一実施形態において、コンデンサ309、インダクタ311、及びコンデンサ312の電気的特性は、第1段増幅器310(図3A)の出力インピーダンスが、第2段増幅器320(図3A)の入力インピーダンスに整合されるように選択される。例えば、コンデンサ309及び312のキャパシタンスは、公称には数ピコファラッドであり、インダクタ311は、数ナノヘンリーの公称インダクタンスを有する。
図3Dは、本発明の一実施形態による、図3A内に示された第1段増幅器310のブロック図である。第1段増幅器310は、従来のバイアスユニット1(CBU1)335、従来のバイアスユニット2(CBU2)340、及びトランジスタQ11(345)を含む。本発明の例示的な実施形態の図3Dにおいて、トランジスタQ11(345)は、コモン・エミッタnpnバイポーラトランジスタとして構成される。CBU1(335)は、抵抗器313、ダイオード314、ダイオード316、抵抗器317、コンデンサ318、及びトランジスタQ1A(319)を含む。CBU2(340)は、伝送線路321とコンデンサ322とを含む。説明の目的のために、ひとまとめに第1段ベースバイアス素子と呼ばれる、抵抗器313、ダイオード314、ダイオード316、抵抗器317、コンデンサ318、及びトランジスタQ1A(319)の電気的特性は、当業者であれば周知のように、動作が通常モードの場合には、トランジスタQ11(345)のベースにバイアスをかけるためのDCバイアス電圧V1及びV2に関連して選択される。例えば、抵抗器313は、数百オーム〜数キロオームの範囲内における抵抗を有することができ、抵抗器317は、数オーム〜数百オームの範囲内における抵抗を有することができ、Q1A:Q11のトランジスタサイズ比率は、約1:4〜1:10の範囲内とすることができる。同様に、説明の目的のために、ひとまとめに第1段コレクタバイアス素子と呼ばれる、伝送線路321及びコンデンサ322の電気的特性は、動作が通常モードの場合には、トランジスタQ11(345)のコレクタにバイアスをかけるためのバイアス電圧V2に関連して選択される。例えば、第1段ベースバイアス素子の電気的特性は、トランジスタQ11(345)のベース−エミッタ電流IBE(図示せず)を指定するために選択され、第1段コレクタバイアス素子の電気的特性は、トランジスタQ11(345)のコレクタ−エミッタ電圧VCE(図示せず)を指定するために選択され、従って、トランジスタQ11(345)が、所定の増幅率で、動作の通常モード内において動作することが可能となる。
図3Eは、本発明の一実施形態による、図3A内に示された第2段増幅器320のブロック図である。第2段増幅器320は、従来のバイアスユニット3(CBU3)350とトランジスタQ12(355)とを含む。CBU3(350)は、ひとまとめに第2段ベースバイアス素子と呼ばれる、抵抗器323、ダイオード324、ダイオード326、抵抗器327、コンデンサ328、及びトランジスタQ1B(329)を含む。本発明の実施形態の図3Eにおいて、CBU3(350)の第2段ベースバイアス素子の結合は、CBU1(335)(図3D)の第1段ベースバイアス素子の結合と同一である。しかしながら、の第2段ベースバイアス素子の電気的特性は、第1段ベースバイアス素子の電気的特性と同一とすることもできるか又は同一でなくすることもできる。例えば、抵抗器313(図3D)と抵抗器323は、異なる抵抗値を有することができ、トランジスタQ1A(319)(図3D)と、トランジスタQ1B(329)とを、異なるサイズとすることができる。動作中、抵抗器323、ダイオード324、ダイオード326、抵抗器327、コンデンサ328、及びトランジスタQ1B(329)の電気的特性は、トランジスタQ12(355)の動作特性と電力増幅器100(図1)の仕様とに基づいて、通常モードの動作の場合に、トランジスタQ12(355)のベースにバイアスをかけるためのDCバイアス電圧V1及びV2に関連して選択される。例えば、抵抗器323は、数百オーム〜数キロオームの範囲内における抵抗を有することができ、抵抗器327は、数オーム〜数百オームの範囲内における抵抗を有することができ、Q1B:Q12のトランジスタサイズ比率は、約1:4〜1:10の範囲内とすることができ、Q11:Q12のトランジスタサイズ比率は、約1:4〜1:8の範囲内とすることができる。しかしながら、本発明の範囲は、キャリア増幅器120(図1)及び電力増幅器100(図1)の動作要件内における他のトランジスタサイズ比率を包含する。本発明の例示的な実施形態の図3Eにおいて、トランジスタQ12(355)は、コモン・エミッタnpnバイポーラトランジスタとして構成される。
図4Aは、本発明の一実施形態による、図1内に示されたピーク増幅器130のブロック図である。本発明の実施形態の図4Aにおいて、ピーク増幅器130は、2段の増幅器であり、入力整合ユニット405、第1段増幅器410、中間段整合ユニット415、及び第2段増幅器/電圧制御ユニット420を備える。第2段増幅器/電圧制御ユニット420の様々な実施形態は、図4B〜4Dに関連して後述される。
本発明の一実施形態において、入力整合ユニット405は、3dBハイブリッドカプラ110(図1)の出力インピーダンスが、端子40において測定されたピーク増幅器130の入力インピーダンスに整合されるように選択された、インダクタ306(図3B)、コンデンサ307(図3B)、及びコンデンサ308(図3B)の電気的特性を有する入力整合ユニット305(図3B)として構成される。同様に、中間段整合ユニット415は、第1段増幅器410の出力インピーダンスが、第2段増幅器/電圧制御ユニット420の入力インピーダンスに整合されるように選択された、コンデンサ309(図3C)、インダクタ311(図3C)、及びコンデンサ312(図3C)の電気的特性を有する中間段整合ユニット315(図3C)として構成される。最終的には、第1段増幅器410は、利得、通常モード、及びカットオフモード要件のような所定の仕様に従って第1段増幅器410が動作するように選択された、第1段ベースバイアス素子(すなわち、抵抗器313、ダイオード314、ダイオード316、抵抗器317、コンデンサ318、及びトランジスタQ1A(319))、第1段コレクタバイアス素子(すなわち、伝送線路321及びコンデンサ322)、及びトランジスタQ11(345)(図3D)の電気的特性を有する第1段増幅器310(図3D)として構成される。
図4Bは、本発明の一実施形態による、図4A内に示された第2段増幅器/電圧制御ユニット420のブロック図である。第2段増幅器/電圧制御ユニット420は、第2段増幅器445及び電圧制御ユニット435を含む。第2段増幅器445は、第2段増幅器320(図3E)のように構成される。例えば、第2段増幅器445は、CBU3(440)及びトランジスタQ22(450)を含む。CBU3(440)は、ひとまとめに第2段ピーク増幅器ベースバイアス素子と呼ばれる、抵抗器423、ダイオード424、ダイオード426、抵抗器427、コンデンサ428、及びトランジスタQ2B(429)を含む。動作中、第2段ピーク増幅器ベースバイアス素子の電気的特性は、トランジスタQ22(450)動作特性と電力増幅器100(図1)の仕様とに基づいて、動作が通常モードの場合に、トランジスタQ22(450)のベースにバイアスをかけるためのDCバイアス電圧V3及びV4に関連して選択される。例えば、抵抗器423は、数百オーム〜数キロオームの範囲内における抵抗を有することができ、抵抗器427は、数オーム〜数百オームの範囲内における抵抗を有することができ、Q2B:Q22のトランジスタサイズ比率は、約1:4〜1:10の範囲内とすることができ、DCバイアス電圧V3は、2.8V〜3.0Vの範囲内とすることができ、及びDCバイアス電圧V4は、3.2V〜4.2Vの範囲内とすることができる。第2段増幅器445は、中間段整合ユニット415からの信号を受信し、電圧制御ユニット435によって受信された電圧制御信号Vcに基づいて、その受信した信号を増幅し、その増幅された信号を、ピーク増幅器出力端子60に送信する。
電圧制御ユニット435は、(典型的には2.8V〜4.2Vの範囲内における)電圧制御信号Vcを受信し、第2段増幅器445のDCバイアス電流を制御する。本発明の実施形態の図4Bにおいて、電圧制御ユニット435は、抵抗器431及びトランジスタQc(432)を含む。典型的には、抵抗器431は、数百オーム〜数キロオームの範囲内における抵抗を有し、Qc:Q2Bのトランジスタサイズ比率は、約1:1〜1:8の範囲内とすることができる。動作中、RF信号を受信するため、伝達するため、及び処理するための基地局(図示せず)は、電力増幅器100から受信したRF信号に応答して、ベースバンド・モデム・チップセット(図示せず)に信号を送る。ベースバンド・モデム・チップセットは、その信号を処理し、電圧制御信号Vcを生成する。従って、電圧制御ユニット435は、ベースバンド・モデム・チップセットからの電圧制御信号Vcを受信する。本発明の別の実施形態において、電力増幅器100は、ベースバンド・モデム・チップセットによって受信された信号を処理するためのRF処理回路構成(図示せず)を含む。この実施形態において、RF処理回路構成は、電圧制御信号Vcを生成し、該電圧制御信号を、電圧制御ユニット435に送信する。RF処理回路構成とベースバンド・モデム・チップセットとは、当該技術分野において周知であり、更に詳細には説明されない。
典型的には、ベースバンド・モデム・チップセットは、基地局によって伝達され且つベースバンド・モデム・チップセットによって受信された信号の電力レベルに基づいて、電圧制御信号Vcを生成する。例えば、基地局からの信号の受信において、ベースバンド・モデム・チップセットが、電力増幅器100が低電力出力範囲内において動作していると判断する場合には、ベースバンド・モデム・チップセットは、「ハイ」の電圧制御信号Vc(すなわち、高電圧状態信号)を、電圧制御ユニット435に送信する。しかしながら、基地局からの信号の受信において、ベースバンド・モデム・チップセットは、電力増幅器100が高電力出力範囲内において動作していると判断する場合には、ベースバンド・モデム・チップセットは、「ロー」の電圧制御信号Vc(すなわち、低電圧状態信号)を、電圧制御ユニット435に送信する。本発明の範囲は、任意の電圧状態と任意の電力出力範囲に対応する電圧制御信号Vcを包含する。
動作中、ベースバンド・モデム・チップセットが、電力増幅器100が高電力出力範囲内において動作することを示す低電圧状態制御信号Vcをピーク増幅器130に伝達する場合には、電圧制御ユニット435は、低電圧状態制御信号Vcを受信し、受信した低電圧状態制御信号Vcを介して、ピーク増幅器130(図4A)の第2段増幅器445のDCバイアス電流を設定する。低電圧状態制御信号Vcは、トランジスタQc432をターンオフさせ、トランジスタQ2B(429)及びQ22(450)ベース−エミッタ電流(図示せず)を増加させ、ピーク増幅器130にクラスAB増幅器としてバイアスをかける。
しかしながら、ベースバンド・モデム・チップセットが、電力増幅器100が低電力出力範囲内において動作することを示す高電圧状態制御信号Vcを、ピーク増幅器130へと伝達する場合には、電圧制御ユニット435は、高電圧状態制御信号Vcを受信し、受信した高電圧状態制御信号Vcを介して、ピーク増幅器130の第2段増幅器445のDCバイアス電流を設定する。高電圧状態制御信号Vcは、トランジスタQc432をターンオンさせ、トランジスタQ2B(429)のベース−エミッタ電流を、トランジスタQc432のコレクタ−エミッタ電流に進路を変更させる。従って、トランジスタQ2B(429)及びQ22(450)のベース−エミッタ電流が低減し、ピーク増幅器130は、トランジスタQ22(450)の、結果として生じたバイアス状態に依存して、クラスBか又はクラスCの増幅器のいずれかとして、バイアスがかけられる。
図4Cは、本発明の別の実施形態による、図4A内に示された第2段増幅器/電圧制御ユニット420のブロック図である。第2段増幅器/電圧制御ユニット420は、第2段増幅器445及び電圧制御ユニット455を含む。第2段増幅器445は、図4B内において示された第2段増幅器445と同一に構成される。電圧制御ユニット455は、抵抗器456、抵抗器457、トランジスタQc1(458)、及びトランジスタQc2(459)を備える。追加的に、DCバイアス電圧V3が、線461を介して電圧制御ユニット455に印加される。典型的には、抵抗器456は、数百オーム〜数キロオームの範囲内における抵抗を有し、抵抗器457は、数オーム〜数百オームの範囲内における抵抗を有し、Qc2:Qc1のトランジスタサイズ比率は、約1:1〜1:10の範囲内とすることができ、Qc1:Q2B(図4B)のトランジスタサイズ比率は、約1:1〜1:8の範囲内とすることができ、DCバイアス電圧V3は、2.8V〜3.0Vの範囲内とすることができ、DCバイアス電圧V4は、3.2V〜4.2Vの範囲内とすることができ、及び電圧制御信号Vcは、2.8V〜4.2Vの範囲内とすることができる。
電圧制御ユニット455の入力/出力特性は、電圧制御ユニット435(図4B)の入力/出力特性と正反対となる。すなわち、端子61において受信された低電圧状態制御信号Vcは、トランジスタQ22(450)(図4B)の、結果として生じたバイアス状態に依存して、クラスBか又はクラスCのいずれかの増幅器としてピーク増幅器130(図4A)にバイアスをかけ、高電圧状態制御信号Vcは、クラスAB増幅器としてピーク増幅器130にバイアスをかける。
図4Dは、本発明の更に別の実施形態による、図4A内に示された第2段増幅器/電圧制御ユニット420のブロック図である。第2段増幅器/電圧制御ユニット420は、第2段増幅器445及び電圧制御ユニット460を含む。第2段増幅器445は、図4B内に示された第2段増幅器445と同一に構成される。電圧制御ユニット460は、抵抗器462、トランジスタQc3(463)、及びトランジスタQc4(464)を含む。追加的に、DCバイアス電圧V4が、線466を介して、電圧制御ユニット460に印加される。典型的には、抵抗器462は、数百オーム〜数キロオームの範囲内における抵抗をを有し、Qc3:Qc4のトランジスタサイズ比率は、約1:1〜1:10の範囲内とすることができ、Qc4:Q2B(図4B)のトランジスタサイズ比率は、約1:1〜1:8の範囲内とすることができ、DCバイアス電圧V3は、2.8V〜3.0Vの範囲内とすることができ、DCバイアス電圧V4は、3.2V〜4.2Vの範囲内とすることができ、及び電圧制御信号Vcは、2.8V〜4.2Vの範囲内とすることができる。
電圧制御ユニット460の入力/出力特性は、電圧制御ユニット435(図4B)の入力/出力特性に類似する。すなわち、低電圧状態制御信号Vcは、ピーク増幅器130に、クラスAB増幅器としてバイアスをかけ、高電圧状態制御信号Vcは、ピーク増幅器130に、トランジスタQ22(450)(図4B)の、結果として生じたバイアス状態に依存して、クラスBか又はクラスCの増幅器のいずれかとしてバイアスをかける。
図5は、図1内に示された出力整合ユニット140のブロック図である。第1のλ/4変成器143及び第2のλ/4変成器145のα及びβ(個々のいずれか又は両方)をそれぞれ調整することによって、出力整合ユニット140において、2つのλ/4変成器線路の特性インピーダンスが変化する。α及びβを最適化することによって、キャリア増幅器120は、キャリア増幅器120が生成することができる最大出力電力レベルよりも低い出力電力レベルにおいて、最大効率を達成することができる。
第1のλ/4変成器143及び第2のλ/4変成器145を、図5内に示されるようなλ/4伝送線路(T線路)によってか、又は図6内に示されるようなまとめられた素子143a、143b、143c、143d、・・・、145a、145b、145c、145d、等によってか、又は類する素子によって実現することができる。出力段70における特定の出力インピーダンスに整合させて、ピーク増幅器出力端子60のインピーダンスから反転された、キャリア増幅器出力端子50における特定のインピーダンスを生成するために、出力整合ユニット140を、コンデンサとインダクタ(143a、143b、143c、143d、・・・、145a、145b、145c、145d、等)との多くの異なる組み合わせによって実現することができる。代替として、第1のλ/4変成器143及び第2のλ/4変成器145を、LTCC法か又はマルチレイヤー法のいずれかによっよって実現することもできる。別の例において、第1のλ/4変成器143及び第2のλ/4変成器145を、単一の集積回路として形成することもできる。
図7は、例えば、ピーク増幅器130(図1)に印加された電圧制御信号Vcによって決定されるような効率特性を示すグラフである。モード0は、低出力電力範囲内における(すなわちdBmにおける最低出力電力からQ点までの)増幅器動作の範囲を表す。モード1は、高出力電力範囲内における(すなわち、Q点からS点及び/又はT点までの)増幅器動作の範囲を表す。ピーク増幅器130に対して電流が漸増されるように印加されるにつれて、実施形態による例示的な電力増幅器は、曲線Dとして示されるように最初に動作する。曲線C及びBは、DCバイアス電流の量が、曲線Dに関連付けられたDCバイアス電流の量を越えて増加する場合の、例示的な電力増幅器に関連付けられた効率特性を表す。曲線Aは、一般的な電力増幅器の効率特性を表す。
電流がピーク増幅器130内に流れる始める時に、ピーク増幅器130が、ピーク増幅器130の動作を開始する。このことは、キャリア増幅器120の出力インピーダンスを変化させ、これにより、電力増幅器100の効率が、図7内のDによって示されるようなある一定レベルに最適化される。従って、図7内の曲線Dによって示されるように、電力印加効率(PAE:Power Added Efficiency)は、(ピーク増幅器130が動作を開始する時には)P点から、所与の線形性条件を満たす許容可能な最大の出力電力であるS点か、又は電力増幅器100によって生成される場合の飽和した出力電力であるT点のいずれかまでの最大値を有する。従って、図示されるように、図7内の曲線Aによって示された一般的な電力増幅器の効率特性と比較して、改善された効率特性が、本発明の一実施形態による、例示的な電力増幅器によって達成される。上述のように、このことは、ピーク増幅器130をクラスBか又はCにおいて動作させることによって実現可能にされる。
しかしながら、図8のグラフによって示されたものは、電圧制御信号Vcがピーク増幅器130に印加される場合の非線形特性である。このグラフにおいて、電力増幅器100の性能は、出力電力が増加させられた場合の隣接チャンネル電力比(ACPR:Adjacent Channel Power Ratio)に関して特徴付けられる。この例において、(図8内の曲線Dによって示されるような)非線形性特性全体の値は、予測することが困難である可能性があり、従って、電力増幅器100の非線形歪みが、容認できないものとなる。従って、ある特定のシステムによって要求される可能性のあるACPR基準Rは、ACPR基準に背くこと無くS点に関連付けられた所望の出力電力レベルの高さにまで維持されない可能性がある。ACPR基準は、周知であり、当業者であれば、Rが例えば、CDMAセルラーシステムに関しての−42dBcか、又は任意の他の値を表すことができることが理解されよう。
換言すると、図7及び図8において示されるように、関連した当該技術分野において周知の一般的な電力増幅器と比較して、電力増幅器100内のピーク増幅器130がクラスBか又はCにおいて動作させられる場合には(すなわち、電力増幅器100が典型的なドハティモードにおいて動作させられる場合には)、電力増幅器100は、例えば、無線通信用途において使用される従来の電力増幅器全体にわたって、改善された効率特性を示す。しかしながら、線形性の点において、電力増幅器は、高出力電力範囲内において動作する時に、予測不可能な値を有する可能性がある。
従って、本発明の一実施形態による、例示的な電力増幅器は、システムによって要求されるACPR基準Rが満足されるQ点におけるように、低出力電力範囲内において高効率と線形性との要件を満たす。低電力モード0動作の場合には、たとえピーク電力増幅器130に印加される電圧制御信号Vcが設定されたとしても、ピーク増幅器130が、DC電流がほとんど流れないクラスBか又はCにおいて動作させられるようにして、基準Rが満たされ、従って、電力増幅器100はドハティモードにおいて動作させられる。一方、モード1中の高出力電力範囲内において、電力増幅器100は、ピーク増幅器130に印加される電圧制御信号Vcを調整することによって、非常に良好な線形性を達成することができる。この線形性を、図8内においてRとして示された線形性仕様(又は線形性のレベル)が満たされることが可能なあるポイントに対する電圧制御信号Vcを低減させることによりピーク増幅器130の第2段増幅器445に対するDCバイアス電流を増加させることによって実現することができる。このように、例えば動作モードに依存して、ピーク増幅器130は、クラスAB増幅器としてバイアスをかけられることが可能である。このことによって、図7内及び図8内におけるBか又はCの効率及び線形性の曲線が生じる結果となる。
図9は、本発明の一実施形態による、電力増幅器100(図1)のモードに対応する効率特性を示すグラフである。図10は、本発明による、電力増幅器100のモードに対応する非線形性特性を示すグラフである。例示的な電力増幅器100の動作において、図10を考える。電力増幅器100が、モード切替が必要とされるQ点に達する出力電力レベルを要求する時には、ベースバンド・モデム・チップセット(図示せず)は、増加されたバイアス電流がピーク増幅器に印加されることが可能であるように、低電圧状態制御信号Vcをピーク増幅器130に送信する。このようにして、本発明の一実施形態による、電力増幅器100の線形性が、効率におけるわずかな減少によって高められる。本発明の一実施形態において、Q点は、15〜19dBmの範囲内であるが、本発明は、電力増幅器100がモードを切り換える他の動作出力電力を包含する。モード1における効率及び線形性の曲線は、曲線B(図7〜8)の効率及び線形性の曲線に類似する。このことは、基準Rから外れた状態になることを防ぐ。
図11は、本発明による、電力増幅器100(図1)のモードに対応する利得特性を示すグラフである。本発明において、キャリア増幅器120及びピーク増幅器130を、同じ線形利得特性を有するように動作させることができる。しかしながら、システム全体は、キャリア増幅器120とピーク増幅器130とが、異なる線形利得特性によって動作されることになるように実装される場合であっても、影響を受けない。何故ならば、本発明の特定の一実施形態に従って、2つのモードを、明確に区別することができるからであり、独立に動作させることができるからである。
図12は、本発明の別の実施形態による、携帯用ハンドセット内の電力増幅器の構造を示すブロック図である。本発明の別の実施形態による電力増幅器は、実質的には、その構造及び動作の点において、図1内に示された電力増幅器100と同等である。従って、同様の参照番号は、図1及び図12による、電力増幅器内の同様の部品を指す。従って、図12に従った電力増幅器の詳細な説明は、当業者にとっては必ずしも必要ではなく、従って、その説明は省かれている。
図12において示されるように、別の実施形態による、別の例示的な電力増幅器は、図1の3dBハイブリッドカプラ110の代りに位相差補償器180を備える。位相差補償器180は、入力段10とピーク増幅器130とに結合され、その結果、入力信号が、ピーク増幅器130と、キャリア増幅器120とに印加される。ここで、位相差補償器180は、90°(λ/4)の位相差を有する。
上述のように、ピーク増幅器130に印加された入力信号と、キャリア増幅器120に印加された入力信号とが、位相差補償器180の動作によって、90°(λ/4)の位相差を有するため、キャリア増幅器120とピーク増幅器130とからの出力電力が、出力整合ユニット140内において繋がった時には、位相差が無くなることとなり、従って、最適な出力電力を得ることができる。
位相差補償器180が、3dBハイブリッドカプラ110の代りに使用される場合には、位相差補償器180を1つの単純な伝送線路によって実現することができる。代替として、位相差補償器180を、まとめられた素子によって実現することができる。何故ならば、該単純な伝送線路を、インダクタンス値に近似することができるからである。このようにして、複雑な3dBハイブリッドカプラ110か又は増幅器の外側の大規模なサイズの伝送線路が無くても、電力増幅器を実現することができる。更には、位相差補償器180を、単一チップ内及び/又は単一集積回路内において統合化することができるため、電力増幅器100のサイズ全体を、縮小することができ、電力増幅器100の価格もまた低減することができる。
以上のことをまとめると、携帯用ハンドセットの電力増幅器100によって生じられた低出力電力範囲(モード0)が、携帯用ハンドセット/基地局の対(ペア)を適正に機能させるのに十分である時には、ベースバンド・モデム・チップセットによって受信された信号の電力レベルによって決定されるので、該ベースバンド・モデム・チップセットは、第1の状態における電圧制御信号Vcをピーク増幅器130に送信する。これにより、電力増幅器100は、ドハティモードにおいて(すなわち、ピーク増幅器130がクラスBか又はクラスCの増幅器として動作させられるように)動作させられる。対照的に、携帯用ハンドセットの電力増幅器100によって生じられた低出力電力範囲(モード0)が、携帯用ハンドセット/基地局の対(ペア)を適正に機能させるのに不十分である場合には、ベースバンド・モデム・チップセットによって受信された信号の電力レベルによって決定されるため、及び基地局が電力増幅器100に対して高出力電力範囲(モード1)において動作するように要求するため、該ベースバンド・モデム・チップセットは、第2の状態における電圧制御信号Vcをピーク増幅器130に送信する。これにより、ピーク増幅器130に対して印加されたDCバイアス電流が増加させられて、ACPRが、電力増幅器100の非線形性要件が満たされるR点にまで高く改善される。本発明の一実施形態において、第1の状態における電圧制御信号Vcは、高電圧状態信号であり、第2の状態における電圧制御信号Vcは、低電圧状態信号である。本発明の別の実施形態において、第1の状態における電圧制御信号Vcは、低電圧状態信号であり、第2の状態における電圧制御信号Vcは、高電圧状態信号である。
例示的な目的のために、本発明のいくつかの実施形態が開示されてきたが、添付の特許請求の範囲内において開示されたような、本発明の範囲及び原理を逸脱すること無く、様々な修正、追加、及び代替が可能であることが当業者であれば理解されよう。
上述のように、ベースバンド・モデム・チップセットによって受信された信号の、関連した電力レベルに従って、該ベースバンド・モデム・チップセットから受信された制御信号Vcを介して携帯用ハンドセットのピーク増幅器に対して印加されるDCバイアス電流を制御することによって、効率と線形性とを改善する、該携帯用ハンドセット内における、本発明の例示的な電力増幅器が、示されてきた。例えば、低出力電力範囲内において、本発明の電力増幅器がドハティモードにおいて動作させられるように、ピーク増幅器に対して印加される制御信号Vcの状態が選択され、電力増幅器の非線形性要件を満足させるために、高出力電力範囲内において、ピーク増幅器に対して印加される制御信号Vcの状態が選択される。
上述の発明の様々な特徴及び態様を、個別にか又は共通に用いることができる。更に、本発明を、要件のより広い原理及び範囲を逸脱すること無く、本明細書内において記載された数を越えた任意の数の環境及び用途において利用することができる。従って、要件及び図面は、制限的なものとしてでは無く例示的なものとしてみなされるべきである。本発明の範囲は、記載された実施形態に限定されず、添付の特許請求の範囲によってのみ決定されることとなる。
本発明の一実施形態による、携帯用ハンドセット内の電力増幅器の構造を示すブロック図である。 図1の電力増幅器内において使用されることが可能な3dBハイブリッドカプラの等価回路を示す図である。 本発明の一実施形態による、図1内に示されたキャリア増幅器のブロック図である。 本発明の一実施形態による、図3A内に示された入力整合ユニットのブロック図である。 本発明の一実施形態による、図3A内に示された中間段整合ユニットのブロック図である。 本発明の一実施形態による、図3A内に示された第1段増幅器のブロック図である。 本発明の一実施形態による、図3A内に示された第2段増幅器のブロック図である。 本発明の一実施形態による、図1内に示されたピーク増幅器のブロック図である。 本発明の一実施形態による、図4A内に示された第2段増幅器/電圧制御ユニットのブロック図である。 本発明の別の実施形態による、図4A内に示された第2段増幅器/電圧制御ユニットのブロック図である。 本発明の更に別の実施形態による、図4A内に示された第2段増幅器/電圧制御ユニットのブロック図である。 図1内に示された例示的な出力整合ユニットのブロック図である。 まとめられた素子と共に実現された図5の例示的な出力整合ユニットの等価回路を示す図である。 例示的なピーク増幅器に印加された電圧制御信号に依存する効率特性を示すグラフの図である。 例示的なピーク増幅器に印加された電圧制御信号に依存する非線形性特性を示すグラフの図である。 本発明の一実施形態による、電力増幅器のモードに対応する効率特性を示すグラフの図である。 本発明の特定の一実施形態による、電力増幅器のモードに対応する非線形性特性を示すグラフの図である。 本発明による、電力増幅器のモードに対応する利得特性を示すグラフの図である。 本発明の別の実施形態による、電力増幅器の構造を示すブロック図である。

Claims (35)

  1. 入力信号を増幅するために入力段に結合されたキャリア増幅器と、
    前記入力信号を増幅するために前記入力段に結合されたピーク増幅器であって、該ピーク増幅器にバイアスをかけるために、該ピーク増幅器は電圧制御信号を受信するよう構成され、該電圧制御信号は、遠隔の基地局によって伝達された信号の電力レベルに基づくことからなる、ピーク増幅器
    とを備える、電力増幅器をバイアス制御するためのシステム。
  2. 前記キャリア増幅器は、
    前記入力段に結合されたキャリア第1段増幅器と、
    前記キャリア第1段増幅器とキャリア増幅器出力端子とに結合されたキャリア第2段増幅器
    とを更に備える、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記ピーク増幅器は、
    前記入力段に結合されたピーク第1段増幅器と、
    前記ピーク第1段増幅器とピーク増幅器出力端子とに結合されたピーク第2段増幅器と、
    前記ピーク第2段増幅器に結合された電圧制御ユニットであって、受信した前記電圧制御信号を介して、前記ピーク増幅器にバイアスをかけるよう構成された、電圧制御ユニット
    とを更に備える、請求項1に記載のシステム。
  4. 前記電圧制御ユニットは、前記受信した電圧制御信号の状態に基づいて、クラスBか又はクラスCの増幅器として前記ピーク増幅器にバイアスをかける、請求項3に記載のシステム。
  5. 前記電圧制御ユニットは、前記受信した電圧制御信号の状態に基づいて、クラスABの増幅器として前記ピーク増幅器にバイアスをかける、請求項3に記載のシステム。
  6. 前記電力増幅器が低出力電力範囲内において動作することを、前記遠隔の基地局によって伝達された信号の前記電力レベルが示す場合には、前記電力増幅器は、第1の状態における前記電圧制御信号を生成するよう構成される、請求項1に記載のシステム。
  7. 前記電力増幅器が高出力電力範囲内において動作することを、前記遠隔の基地局によって伝達された信号の前記電力レベルが示す場合には、前記電力増幅器は、第2の状態における前記電圧制御信号を生成するよう構成される、請求項1に記載のシステム。
  8. 前記入力段からの前記入力信号を受信し、第1の入力信号を前記キャリア増幅器の入力に対して送信し、及び第2の入力信号を前記ピーク増幅器の入力に対して送信するよう構成された3dBハイブリッドカプラを更に備え、前記第2の入力信号は、前記第1の入力信号から約90度だけ位相シフトされることからなる、請求項1に記載のシステム。
  9. 実質的に最適な電力増幅器出力電力信号を、出力段において生成するために、前記ピーク増幅器からの出力信号と前記キャリア増幅器からの出力信号とを受信するよう構成された出力整合ユニットを更に備える、請求項8に記載のシステム。
  10. 前記出力整合ユニットは、
    キャリア増幅器出力端子に結合された、第1の4分の1波長変成器と、
    ピーク増幅器出力端子と、前記第1の4分の1波長変成器の出力部と、前記出力段とに結合された、第2の4分の1波長変成器
    とを更に備える、請求項9に記載のシステム。
  11. 遠隔の基地局によって伝達された信号を受信し、
    前記信号の電力レベルに基づいて、電圧制御信号を生成し、及び、
    前記電圧制御信号を介して、電力増幅器のピーク増幅器にバイアスをかける
    ことを含む、前記電力増幅器をバイアス制御するための方法。
  12. 前記電力増幅器が低出力電力範囲内において動作することを、前記信号の前記電力レベルが示す場合には、前記生成することは、第1の状態における前記電圧制御信号を生成するステップを更に含むことからなる、請求項11に記載の方法。
  13. 前記第1の状態における前記電圧制御信号は、クラスBか又はクラスCの増幅器として前記ピーク増幅器にバイアスをかけることからなる、請求項12に記載の方法。
  14. 前記電力増幅器が高出力電力範囲内において動作することを、前記信号の前記電力レベルが示す場合には、前記生成することは、第2の状態における前記電圧制御信号を生成するステップを更に含むことからなる、請求項11に記載の方法。
  15. 前記第2の状態における前記電圧制御信号は、クラスABの増幅器として前記ピーク増幅器にバイアスをかけることからなる、請求項14に記載の方法。
  16. キャリア入力端子とキャリア出力端子とを有する、キャリア増幅器と、
    ピーク入力端子と、ピーク出力端子と、電圧制御信号を受信するための制御端子とを有するピーク増幅器であって、前記電圧制御信号に基づいて、電力増幅器の少なくとも1つの特性を変更するよう構成された、ピーク増幅器と、
    キャリア増幅器入力信号から位相が遅延させられたピーク増幅器入力信号を生成するために、前記キャリア入力端子と前記ピーク入力端子とに結合された位相シフタと、
    キャリア出力電力信号とピーク出力電力信号とを伝達するために、且つ、電力増幅器出力段において電力増幅器出力電力信号を形成するために、前記キャリア出力端子と前記ピーク出力端子とに結合された出力整合ユニット
    とを備える、携帯用ハンドセット内の前記電力増幅器を制御するためのシステム。
  17. 遠隔の基地局によって伝達された信号を受信するための、且つ、前記電力増幅器が低電力範囲内において動作することを、前記受信した信号の電力レベルが示す場合には、第1の電圧状態における前記電圧制御信号を生成するための、且つ、前記電力増幅器が高電力範囲内において動作することを、前記受信した信号の前記電力レベルが示す場合には、第2の電圧状態における前記電圧制御信号を生成するための、ベースバンド・モデム・チップセットを更に備える、請求項16に記載のシステム。
  18. 前記位相シフタは、ある入力電力を、前記キャリア増幅器と前記ピーク増幅器とに分配するためのハイブリッドカプラである、請求項16に記載のシステム。
  19. 前記ハイブリッドカプラは、まとめられた素子によって実現された3dBハイブリッドカプラである、請求項18に記載のシステム。
  20. 前記ハイブリッドカプラは、低温同時焼成セラミックス(LTCC)法によって実現される、請求項18に記載のシステム。
  21. 前記位相シフタは、位相差補償器である、請求項16に記載のシステム。
  22. 前記位相差補償器は、伝送線路によって実現される、請求項21に記載のシステム。
  23. 前記位相差補償器は、まとめられた素子によって実現される、請求項21に記載のシステム。
  24. 前記出力整合ユニットは、まとめられた素子によって実現される、請求項16に記載のシステム。
  25. 前記出力整合ユニットは、低温同時焼成セラミックス(LTCC)法によって実現される、請求項16に記載のシステム。
  26. 前記電力増幅器の前記少なくとも1つの特性は、線形性である、請求項16に記載のシステム。
  27. 前記電圧制御信号を受信するように且つピーク増幅器のバイアス電流を制御するように構成された電圧制御ユニットを、前記ピーク増幅器が更に備え、これにより、前記電圧制御信号が前記第1の電圧状態にある時には、前記電力増幅器がドハティ型増幅器として動作させられ、前記電圧制御信号が前記第2の電圧状態内にある時には、前記ピーク増幅器がクラスABの増幅器として動作させられることからなる、請求項17に記載のシステム。
  28. 前記出力整合ユニットは、
    前記キャリア出力端子に結合された入力部と、前記ピーク出力端子に結合された出力部とを有する、第1の変成器と、
    前記第1の変成器の前記出力部に結合された入力部と、前記電力増幅器出力段に結合された出力部とを有する、第2変成器
    とを更に備える、請求項16に記載のシステム。
  29. 少なくとも2つのモードにおいて、無線伝送デバイス内の電力増幅器を動作させる方法であって、該電力増幅器が、キャリア増幅器とピーク増幅器とを備え、該方法が、
    前記電力増幅器が低電力範囲内において動作することを、遠隔の基地局によって伝達され且つ前記電力増幅器によって受信された信号の電力レベルが示す場合には、第1の電圧状態における電圧制御信号を生成し、
    前記電力増幅器が高電力範囲内において動作することを、遠隔の基地局によって伝達され且つ前記電力増幅器によって受信された信号の電力レベルが示す場合には、第2の電圧状態における電圧制御信号を生成し、及び、
    前記電圧制御信号を介して前記ピーク増幅器にバイアスをかける
    ことを含むことからなる、方法。
  30. 前記バイアスをかけることは、前記電力増幅器をドハティ型増幅器として動作させるために、前記第1の電圧状態における前記電圧制御信号を介して、前記ピーク増幅器にバイアスをかけるステップを更に含むことからなる、請求項29に記載の方法。
  31. 前記バイアスをかけることは、前記電力増幅器の非線形性特性を改善するために、前記第2の電圧状態における前記電圧制御信号を介して、前記ピーク増幅器にバイアスをかけるステップを更に含むことからなる、請求項29に記載の方法。
  32. 前記バイアスをかけることは、前記ピーク増幅器をクラスABの増幅器として動作させるために、前記第2の電圧状態における前記電圧制御信号を介して、前記ピーク増幅器にバイアスをかけるステップを更に含むことからなる、請求項29に記載の方法。
  33. 少なくとも2つのモードにおいて、無線伝送デバイス内の電力増幅器を動作させるシステムであって、該電力増幅器は、キャリア増幅器とピーク増幅器とを備え、その方法が、
    前記電力増幅器が低電力範囲内において動作することを、遠隔の基地局によって伝達され且つ前記電力増幅器によって受信された信号の電力レベルが示す場合には、第1の電圧状態における電圧制御信号を生成するための手段と、
    前記電力増幅器が高電力範囲内において動作することを、前記遠隔の基地局によって伝達され且つ前記電力増幅器によって受信された信号の前記電力レベルが示す場合には、第2の電圧状態における電圧制御信号を生成するための手段と、
    前記電圧制御信号を介して、前記ピーク増幅器にバイアスをかけるための手段
    とを含むことからなる、システム。
  34. 前記バイアスをかけるための手段は、前記電圧制御信号が前記第1の電圧状態にある場合には、前記電力増幅器をドハティ型増幅器として動作させるために、前記ピーク増幅器にバイアスをかけるための手段を更に含む、請求項33に記載のシステム。
  35. 前記バイアスをかけるための手段は、前記電圧制御信号が前記第2の電圧状態にある場合には、前記電力増幅器の非線形性特性を改善させるために、前記ピーク増幅器にバイアスをかけるための手段を更に含む、請求項33に記載のシステム。
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