JP2007508265A - 乳癌処置レジメン - Google Patents
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Abstract
本発明は、エストロゲンアンタゴニスト(抗エストロゲン)治療が、疾患進行の前にエストロゲン枯渇剤での治療に続くものである、乳癌処置のための処置レジメンに関する。
Description
本発明は、エストロゲンアンタゴニスト(抗エストロゲン)治療が疾患進行の前にエストロゲン枯渇剤での治療に続く、処置レジメンに関する。
乳癌は、初期手術、放射線および投薬療法利益にもかかわらず、診断後に局所領域および離れた場所において不確定に再発し続ける。乳癌の病因はエストロゲンと密接に関係しており、腫瘍がホルモン受容体陽性である患者においては、タモキシフェンのようなエストロゲンアンタゴニストでの処置により、実質的に長期の疾患再発の低下が達成されている。しかしながら、約5年間のタモキシフェンのようなエストロゲンアンタゴニストでの術後治療が、再発および死亡の可能性を減少させる最適処置期間であるように見える。エストロゲンアンタゴニストでの継続的処置によりさらなる利点は達成されず、逆にむしろ乳癌再発が5年を超えるエストロゲンアンタゴニスト処置と関連していると報告されている。
Physician's Desk Reference, 57th Edition(2003)によると、エストロゲン枯渇剤アナストロゾール(ASTRAZENECAが販売のARIMIDEX(登録商標))およびレトロゾール(NOVARTISが販売のFEMARA(登録商標))が、各々、タモキシフェンまたは抗エストロゲン治療後に疾患進行した閉経後女性の進行性乳癌の処置に承認されている。
本発明は、疾患進行が、エストロゲン枯渇剤での処置により、エストロゲンアンタゴニスト治療を止めた後であるが、疾患進行の前に投与したとき、遅延または阻止されるとの理論に基づく。この仮説は、5年のアジュバント・タモキシフェン処置を完了した閉経後女性におけるアロマターゼ阻害剤レトロゾールの処置の効果の臨床試験の実施により確認された。驚くべきことに、本治験の結果は、タモキシフェンでの5年の処置後の、アロマターゼ阻害剤でのさらなる処置が、乳癌再発および新規原発腫瘍を著しく減少させることを証明した。この発見は、世界中で現在タモキシフェンで処置されている約100万人の女性のための処置選択肢において著しい進歩を記録する。
本発明は、エストロゲンアンタゴニスト治療に続き、疾患進行の前にエストロゲン枯渇剤でのその後の治療を含む、患者におけるホルモン受容体陽性またはホルモン受容体未知乳癌の予防または進行遅延の方法に関する。
本発明はまた、患者におけるホルモン受容体陽性またはホルモン受容体未知乳癌の予防または進行遅延において使用するための医薬組成物の製造におけるエストロゲン枯渇剤の使用に関し、該医薬組成物はエストロゲンアンタゴニスト治療に続いて投与する。
疾患進行は、原発疾患の再発(乳房、胸壁、結節または転移部位)または対側性の乳癌の発症を意味する。
ホルモン受容体陽性およびホルモン受容体未知は、エストロゲンまたはプロゲステロン受容体の存在についての癌細胞試験で陽性であるか、このような受容体の状態が未知であることを各々意味する。癌細胞がホルモン受容体陽性であるかは、当分野で既知の方法により決定できる。
抗エストロゲンとも呼ぶエストロゲンアンタゴニストは、エストロゲン受容体に結合するエストラジオールの競合的阻害剤である。エストロゲンアンタゴニストおよびそれらの乳癌の処置のための投与は当業者に既知である。既知のエストロゲンアンタゴニストはタモキシフェン、フルベストラント、トレミフェンおよびラロキシフェンおよびそれらの薬学的に有効な塩、とりわけタモキシフェンおよびその薬学的に許容される塩、特にクエン酸タモキシフェンを含む。
一般に、エストロゲンアンタゴニストでの治療はアジュバント治療である。
一般に、エストロゲンアンタゴニストでの治療はアジュバント治療である。
エストロゲン枯渇剤は、患者の血清エストラジオールレベルを低下させる。アンドロゲンをエストロゲンに変換する酵素を阻害するものであるアロマターゼ(エストロゲンシンテターゼ)阻害剤は、とりわけエストロゲン枯渇剤の重要なクラスである。本発明に従って有用なアロマターゼ阻害剤は、フォルメスタンおよびエキセメスタンのようなステロイド性アロマターゼ阻害剤、ならびにアナストロゾール、ボロゾール、レトロゾールおよびアミノグルテチミドのような非ステロイド性アロマターゼ阻害剤を含む。好ましくはアナストロゾールまたはレトロゾールのような非ステロイド性アロマターゼ阻害剤を使用する。ホルモン感受性乳癌の処置のためのこのようなアロマターゼ阻害剤の使用は当業者に既知であり、例えばアナストロゾールは1mg/日の用量でおよびレトロゾールは2.5mg/日の用量で投与する。
一般に、エストロゲン枯渇剤での治療はアジュバント治療である。
一般に、エストロゲン枯渇剤での治療はアジュバント治療である。
本発明によって、エストロゲンアンタゴニストでの治療は、このような薬剤が疾患再発および/または死亡の阻止に有効なままであると予測される期間中の、このような薬剤での標準処置レジメンを意味する。一般に、エストロゲンアンタゴニストでの治療は約6年まで、例えば約6ヶ月から約6年、好ましくは約4.5年から約6年、最適には約5年続く。従って、タモキシフェンでの治療は、一般に6年の期間までの20−40mg/日のタモキシフェン(30.4−60.8mg/日のクエン酸タモキシフェン)の投与を意味する。
エストロゲン枯渇剤での治療は、エストロゲン枯渇剤が、疾患進行がない期間のようなな、好ましい効果を有する処置期間を意味する。エストロゲン枯渇剤での治療は5年続けるべきであり、疾患進行または死亡まで続けられる。
上記から、本発明は、さらに疾患進行の前にエストロゲン枯渇剤でのその後の治療を含む、タモキシフェンまたはその薬学的に許容される塩で処置されたホルモン受容体陽性またはホルモン受容体未知乳癌患者における無病生存または全体的生存の見込みを改善する方法に関することは、当業者には明らかである。本発明はまた、タモキシフェンまたはその薬学的に許容される塩で処置されているホルモン受容体陽性またはホルモン受容体未知乳癌患者の無病生存または全体的生存の見込みを改善するための医薬組成物の製造のためのエストロゲン枯渇剤に関し、ここで、該医薬組成物はタモキシフェンでの治療に続き投与する。エストロゲン枯渇剤は、とりわけフォルメスタン、エキセメスタン、アナストロゾール、ボロゾール、レトロゾールおよびアミノグルテチミド、またはそれらの薬学的に許容される塩、またはより特に非ステロイド性アロマターゼ阻害剤、とりわけアナストロゾールおよびレトロゾール、またはそれらの薬学的に許容される塩のようなアロマターゼ阻害剤である。本発明の方法は、特にアジュバント療法として6年までの期間、特に4.5から6年までの期間タモキシフェンまたはその薬学的に許容される塩で処置されていた患者の処置に有用である。
本発明は、疾患進行の前にアロマターゼ阻害剤でのその後の治療により、無病生存または全体的生存の見込みを改善し得るとの情報を含む、さらにタモキシフェンまたはその薬学的に許容される塩で以前処置された患者におけるホルモン受容体陽性またはホルモン受容体未知乳癌の処置のためのアロマターゼ阻害剤の包装された医薬組成物であって、ここで、特にアロマターゼ阻害剤がアナストロゾールまたはレトロゾールである。
方法
治験設定
本治験は、5年のアジュバント・タモキシフェンを完了した原発性乳癌を有する、閉経後女性でのレトロゾールの第III相無作為プラセボ対照治験であった。患者をレトロゾール 2.5mgまたはプラセボの5年間の1日1回経口投与のいずれかに分けた。無作為化の層別化因子は、腫瘍受容体状態(陽性、未知)、診断時のリンパ節状態(陰性、陽性または未知)および先行するアジュバント化学療法(有り、無し)であった。主要評価項目は無病生存(DFS)であった。副次評価項目は、心臓血管罹患および死亡ならびに骨折に特に注意を払いながらの全体的生存(OS)(すべて原因の死亡)、対側性乳癌発生、生活の質ならびに長期間臨床および臨床検査安全性であった。有害事象はNCI Common Toxicity Criteria version 2.0により評価した。生活の質は、SF−36および閉経後特異的生活の質質問票を使用して評価した。随伴試験で脂質プロフィールおよび骨密度を評価した。
治験設定
本治験は、5年のアジュバント・タモキシフェンを完了した原発性乳癌を有する、閉経後女性でのレトロゾールの第III相無作為プラセボ対照治験であった。患者をレトロゾール 2.5mgまたはプラセボの5年間の1日1回経口投与のいずれかに分けた。無作為化の層別化因子は、腫瘍受容体状態(陽性、未知)、診断時のリンパ節状態(陰性、陽性または未知)および先行するアジュバント化学療法(有り、無し)であった。主要評価項目は無病生存(DFS)であった。副次評価項目は、心臓血管罹患および死亡ならびに骨折に特に注意を払いながらの全体的生存(OS)(すべて原因の死亡)、対側性乳癌発生、生活の質ならびに長期間臨床および臨床検査安全性であった。有害事象はNCI Common Toxicity Criteria version 2.0により評価した。生活の質は、SF−36および閉経後特異的生活の質質問票を使用して評価した。随伴試験で脂質プロフィールおよび骨密度を評価した。
患者集団
すべての適格患者は:アジュバント・タモキシフェンでの処置開始時に50歳以上;アジュバント・タモキシフェン開始時には50歳未満であったが閉経後と見なされた;タモキシフェン開始時には50歳未満であったが両側卵巣摘出術を受けていたと定義される閉経後でなければならならかった。タモキシフェン処置開始時には50歳未満であったが、アジュバント化学療法の進行中またはタモキシフェンでの処置中に無月経となり、タモキシフェン処置の残りの期間中そうであった閉経前女性および閉経後範囲内のLH/FSHレベルの女性も適格であった。他の適格性は:組織学的に確認された侵襲性乳癌;腫瘍受容体陽性または未知(>10fmol/mgタンパク質の含量の腫瘍受容体として定義してERおよび/またはPgR陽性、またはERICAまたはPgRICAで受容体陽性);参加前のタモキシフェン中止3ヶ月未満;ECOG一般状態0、1または2および5年を超える余命。試験参加前の転移疾患の非存在を、患者が異常な血液検査値または疾患の症状を有するとき、証明しなければならなかった。非適格性は:治験薬の併用;皮膚癌または頸のインサイチュの癌腫以外の以前のまたは同時の悪性物を含んだ。参加を禁ずる併用薬は:全身ホルモン置換治療またはSERMS(選択的エストロゲン受容体モジュレーター)であった。膣エストロゲンの断続的使用は許可した。
すべての適格患者は:アジュバント・タモキシフェンでの処置開始時に50歳以上;アジュバント・タモキシフェン開始時には50歳未満であったが閉経後と見なされた;タモキシフェン開始時には50歳未満であったが両側卵巣摘出術を受けていたと定義される閉経後でなければならならかった。タモキシフェン処置開始時には50歳未満であったが、アジュバント化学療法の進行中またはタモキシフェンでの処置中に無月経となり、タモキシフェン処置の残りの期間中そうであった閉経前女性および閉経後範囲内のLH/FSHレベルの女性も適格であった。他の適格性は:組織学的に確認された侵襲性乳癌;腫瘍受容体陽性または未知(>10fmol/mgタンパク質の含量の腫瘍受容体として定義してERおよび/またはPgR陽性、またはERICAまたはPgRICAで受容体陽性);参加前のタモキシフェン中止3ヶ月未満;ECOG一般状態0、1または2および5年を超える余命。試験参加前の転移疾患の非存在を、患者が異常な血液検査値または疾患の症状を有するとき、証明しなければならなかった。非適格性は:治験薬の併用;皮膚癌または頸のインサイチュの癌腫以外の以前のまたは同時の悪性物を含んだ。参加を禁ずる併用薬は:全身ホルモン置換治療またはSERMS(選択的エストロゲン受容体モジュレーター)であった。膣エストロゲンの断続的使用は許可した。
治験法
すべての治験参加者を無作為化した。治験薬投薬は無作為化以降5営業日以内に開始した。臨床評価、日常的血液検査、毒性評価およびマンモグラフィー(1年に1回のみ)を、1年目は6ヶ月毎におよびその後年に1回行った。重篤な毒性および死亡は24時間以内に報告した。処置は:重篤な介入性疾患、許容されない毒性、疾患再発および患者の要求で中止した。SF−36およびMenqol質問票を、各来院時に患者の小集団に記入させた。空腹時脂質サンプルおよび骨密度評価を、骨および脂質随伴試験の参加者の小集団において行った。疾患の再発は、組織学的、細胞学的または臨床的におよび/または放射線学での疑いにより定義し、最初の検出の日付とした。癌の再発の管理は処置医の裁量であった。非黒色腫皮膚癌または頸の上皮内癌腫以外の何らかの二次性悪性物を発症した患者は治験治療を中止した。
すべての治験参加者を無作為化した。治験薬投薬は無作為化以降5営業日以内に開始した。臨床評価、日常的血液検査、毒性評価およびマンモグラフィー(1年に1回のみ)を、1年目は6ヶ月毎におよびその後年に1回行った。重篤な毒性および死亡は24時間以内に報告した。処置は:重篤な介入性疾患、許容されない毒性、疾患再発および患者の要求で中止した。SF−36およびMenqol質問票を、各来院時に患者の小集団に記入させた。空腹時脂質サンプルおよび骨密度評価を、骨および脂質随伴試験の参加者の小集団において行った。疾患の再発は、組織学的、細胞学的または臨床的におよび/または放射線学での疑いにより定義し、最初の検出の日付とした。癌の再発の管理は処置医の裁量であった。非黒色腫皮膚癌または頸の上皮内癌腫以外の何らかの二次性悪性物を発症した患者は治験治療を中止した。
中間解析および治験の早期終了に関する他の決断は、1年に2回治験を審査していた医師、患者代表および統計専門家から成る独立したデータ安全性モニタリング委員会(DSMC)に付託された。
統計解析
無作為化から原発疾患(乳房、胸壁、結節または転移部位)の再発もしくは対側性乳癌の発症までの期間と定義される無病生存は、本治験の主要評価項目であった。サンプルサイズ計算は、プラセボアームの88%の患者の4年無病生存と1.28の危険率(これは、4年無病生存の88%から90.5%への2.5%改善を示す)を仮定する。これは、4年を超えて蓄積した4800名の患者、および、その後少なくとも2年間、最終解析前までの515事象の観察を必要とした。本治験は、さらなる患者参加を4800名の最初の患者が登録された後の骨副試験の完全な蓄積のために許可したため、2002年9月に無作為化した5187名の患者で終結した。
無作為化から原発疾患(乳房、胸壁、結節または転移部位)の再発もしくは対側性乳癌の発症までの期間と定義される無病生存は、本治験の主要評価項目であった。サンプルサイズ計算は、プラセボアームの88%の患者の4年無病生存と1.28の危険率(これは、4年無病生存の88%から90.5%への2.5%改善を示す)を仮定する。これは、4年を超えて蓄積した4800名の患者、および、その後少なくとも2年間、最終解析前までの515事象の観察を必要とした。本治験は、さらなる患者参加を4800名の最初の患者が登録された後の骨副試験の完全な蓄積のために許可したため、2002年9月に無作為化した5187名の患者で終結した。
2回の中間解析が各々171および342事象で計画された。中間解析時の治験の早期終了は、層化ログランク検定におけるp値が中間解析時に観察された事象の数に基づいて、および、治験の全体的有意レベルを両側0.05レベルに維持するためのO'Brien-Flemingタイプ境界を有するLan and DeMets alpha spending functionから計算した公称の有意レベルよりも小さいときに考慮すべきであった。
最初の中間解析に必要な事象の最小数(171)は、2003年3月に観察された。DFSならびに無作為化から何らかの原因の死亡までの期間と定義された)全体的生存(OS)は、中間解析のための2つの効果評価項目であった。層化ログランク検定を使用して、処置アーム間のDFSおよびOSを比較し、カイ二乗検定を使用して、2群の間の毒性を比較した。
結果
患者集団
合計5187名の患者を、1998年8月から2002年9月まで進行中の治験で無作為化し、2593名がレトロゾールおよび2594名がプラセボであった。データベースを閉じた時点で基線調査フォームを受け取っていなかった30名の患者(18名レトロゾールおよび12名プラセボ)を解析から外した。39名の患者(19名レトロゾール;20名プラセボ)は:タモキシフェン開始または終了の不適切な時期、閉経状態、以前の再発、以前のまたは併存する悪性物、不適切な以前の手術、受容体陰性腫瘍、不適当な基線調査または同時ホルモン治療のため、不適格と見なされた。標準基線予後変数ならびに骨折、骨粗鬆症および心臓血管疾患をアーム間で合わせた。患者の平均年齢は62歳であり、90%が一般状態ECOG 0であった。各アーム内で、以前に患乳房切除または乳腺腫瘤摘出、放射線および化学療法を受けたならびに結節陰性または陽性疾患を有する患者は釣り合っていた。患者の98%が既知の受容体陽性腫瘍であった。
患者集団
合計5187名の患者を、1998年8月から2002年9月まで進行中の治験で無作為化し、2593名がレトロゾールおよび2594名がプラセボであった。データベースを閉じた時点で基線調査フォームを受け取っていなかった30名の患者(18名レトロゾールおよび12名プラセボ)を解析から外した。39名の患者(19名レトロゾール;20名プラセボ)は:タモキシフェン開始または終了の不適切な時期、閉経状態、以前の再発、以前のまたは併存する悪性物、不適切な以前の手術、受容体陰性腫瘍、不適当な基線調査または同時ホルモン治療のため、不適格と見なされた。標準基線予後変数ならびに骨折、骨粗鬆症および心臓血管疾患をアーム間で合わせた。患者の平均年齢は62歳であり、90%が一般状態ECOG 0であった。各アーム内で、以前に患乳房切除または乳腺腫瘤摘出、放射線および化学療法を受けたならびに結節陰性または陽性疾患を有する患者は釣り合っていた。患者の98%が既知の受容体陽性腫瘍であった。
患者の結果
最初の解析で、207事象(最終解析に必要な事象の40%)が生じた。O'Brien-Fleming境界を有するLan-DeMets alpha spending functionに基づいて、治験は、DFSの層化ログランク検定のp値が0.00079より小さいとき中止すべきであった。1048名の患者は、解析時プロトコールから逸脱した処置であった。逸脱した処置の理由は:レトロゾールおよびプラセボの各々で処置拒否(256対254)、毒性(115対93)、疾患進行(44対85)およびその他(98対103)であった。207事象中、レトロゾールの59名のおよびプラセボの105名の女性が疾患再発のみであり、レトロゾールの14名およびプラセボの26名が対側性乳癌の発症のみであり、そしてレトロゾールの2名およびプラセボの1名が対側性乳癌および転移疾患の両方を発症した。
最初の解析で、207事象(最終解析に必要な事象の40%)が生じた。O'Brien-Fleming境界を有するLan-DeMets alpha spending functionに基づいて、治験は、DFSの層化ログランク検定のp値が0.00079より小さいとき中止すべきであった。1048名の患者は、解析時プロトコールから逸脱した処置であった。逸脱した処置の理由は:レトロゾールおよびプラセボの各々で処置拒否(256対254)、毒性(115対93)、疾患進行(44対85)およびその他(98対103)であった。207事象中、レトロゾールの59名のおよびプラセボの105名の女性が疾患再発のみであり、レトロゾールの14名およびプラセボの26名が対側性乳癌の発症のみであり、そしてレトロゾールの2名およびプラセボの1名が対側性乳癌および転移疾患の両方を発症した。
4年DFSはレトロゾールの患者で93%(95%信頼区間90%から95%)およびプラセボで87%(95%信頼区間84%から90%)であった。プラセボ対レトロゾールの危険率は1.76で95%信頼区間は1.33から2.34であった。無作為化時の層化因子(受容体状態、結節状態および以前のアジュバント化学療法)により層化した両側ログランク検定のp値は0.000077であった。
合計72名の患者がデータ締め切り時点で死亡していた(レトロゾールで30名およびプラセボで42名)。4年OSはレトロゾールの患者で96%(95%信頼区間94%から98%)およびプラセボで94%(95%信頼区間91%から96%)であった。プラセボ対レトロゾールの患者の危険率は1.36で95%信頼区間は0.85から2.17であった。プラセボ対レトロゾールの危険率は1.76で95%信頼区間は1.33から2.34であった。無作為化時の層化因子(受容体状態、結節状態および以前のアジュバント化学療法)により層化した両側ログランク検定のp値は0.20であった。
予め明記した中止ルールをかなり超えるDFSの統計学的減少、死亡率の観察された減少およびレトロゾールの非常に好ましい毒性プロファイルに基づき、DSMC、治験委員長および治験委員会は、すべての治験参加者を非盲検し、彼女ら、彼女らの医師および公衆にこれらの発見を通知することを満場一致で推した。
Claims (20)
- 患者のホルモン受容体陽性またはホルモン受容体未知乳癌の予防または進行遅延する方法であって、エストロゲンアンタゴニスト治療に続き、疾患進行の前にエストロゲン枯渇剤でのその後の治療を含む、方法。
- エストロゲンアンタゴニストがタモキシフェン、フルベストラント、トレミフェンおよびラロキシフェン、またはそれらの薬学的に許容される塩から選択される、請求項1記載の方法。
- エストロゲンアンタゴニストがタモキシフェンまたはその薬学的に許容される塩である、請求項2記載の方法。
- エストロゲン枯渇剤がアロマターゼ阻害剤である、請求項2記載の方法。
- エストロゲン枯渇剤がアロマターゼ阻害剤である、請求項3記載の方法。
- エストロゲン枯渇剤がフォルメスタン、エキセメスタン、アナストロゾール、ボロゾール、レトロゾールおよびアミノグルテチミド、またはそれらの薬学的に許容される塩から選択されるアロマターゼ阻害剤である、請求項4記載の方法。
- エストロゲン枯渇剤が非ステロイド性アロマターゼ阻害剤である、請求項6記載の方法。
- エストロゲン枯渇剤がアナストロゾールおよびレトロゾール、またはそれらの薬学的に許容される塩から選択される非ステロイド性アロマターゼ阻害剤である、請求項7記載の方法。
- エストロゲン枯渇剤がフォルメスタン、エキセメスタン、アナストロゾール、ボロゾール、レトロゾールおよびアミノグルテチミド、またはそれらの薬学的に許容される塩から選択されるアロマターゼ阻害剤である、請求項5記載の方法。
- エストロゲン枯渇剤が非ステロイド性アロマターゼ阻害剤である、請求項9記載の方法。
- エストロゲン枯渇剤がアナストロゾールおよびレトロゾール、またはそれらの薬学的に許容される塩から選択される非ステロイド性アロマターゼ阻害剤である、請求項10記載の方法。
- タモキシフェンまたはその薬学的に許容される塩で処置を受けているホルモン受容体陽性またはホルモン受容体未知乳癌患者の無病生存または全体的生存の見込みを改善する方法であって、疾患進行の前にエストロゲン枯渇剤でのその後の治療を含む、方法。
- エストロゲン枯渇剤がアロマターゼ阻害剤である、請求項12記載の方法。
- エストロゲン枯渇剤がフォルメスタン、エキセメスタン、アナストロゾール、ボロゾール、レトロゾールおよびアミノグルテチミド、またはそれらの薬学的に許容される塩から選択されるアロマターゼ阻害剤である、請求項13記載の方法。
- エストロゲン枯渇剤が非ステロイド性アロマターゼ阻害剤である、請求項14記載の方法。
- エストロゲン枯渇剤がアナストロゾールおよびレトロゾール、またはそれらの薬学的に許容される塩から選択される非ステロイド性アロマターゼ阻害剤である、請求項15記載の方法。
- 患者がアジュバント療法として6年までの期間タモキシフェンまたはその薬学的に許容される塩で処置されていた、請求項16記載の方法。
- 期間が4.5から6年である、請求項17記載の方法。
- 疾患進行の前にアロマターゼ阻害剤でのその後の治療により無病生存または全体的生存の見込みを改善し得るとの情報を含む、タモキシフェンまたはその薬学的に許容される塩で以前処置された患者におけるホルモン受容体陽性またはホルモン受容体未知乳癌の処置のためのアロマターゼ阻害剤の組成物。
- アロマターゼ阻害剤がアナストロゾールおよびレトロゾール、またはそれらの薬学的に許容される塩から選択される、請求項19記載の方法。
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