JP2007504754A - ターナリパルス幅変調出力段ならびにそれを使用する方法およびシステム - Google Patents

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Abstract

パルス変調器(104)は、入力信号を受け取る少なくとも1つの入力部と、パルス幅変調されたストリームおよび別のパルス幅変調されたストリームを生成するパルス幅変調回路網(110)とを含む。パルス幅変調されたストリームと、別のパルス幅変調されたストリームとは、名目上、位相外れであり、共に、受け取られた入力信号を表す。加算器(107)は、パルス幅変調されたストリームと、別のパルス幅変調されたストリームとを加算し、アナログ出力信号を生成する。

Description

本特許出願は、次の特許出願に関連する:2002年11月27日出願の、発明者Melansonによる、”DATA CONVERTERS WITH DIGITALLY FILTERED PULSE WIDTH MODULATION OUTPUT STAGES AND METHODS AND SYSTEMS USING THESAME”と題された係属中の米国特許出願第10/306,598(代理人整理番号1369−CA{P233US})。
本発明は、広義にはデルタ・シグマデータ変換器に関し、特に、ターナリ(ternary)パルス幅変調出力段を備えるデータ変換器と、それを使用する方法およびシステムとに関する。
デルタ・シグマ変調器は、特に、デジタル・アナログ変換器およびアナログ・デジタル変換器(DACおよびADC)において有用である。オーバーサンプリングを利用して、デルタ・シグマ変調器は、一般に入力信号帯域幅よりもはるかに広いオーバーサンプリング周波数帯域にわたって量子化ノイズパワーの拡散を行う。さらに、デルタ・シグマ変調器は、入力信号に対してはローパスフィルタとして機能し、ノイズに対してハイパスフィルタとして機能することにより、ノイズ整形を行う。これによって量子化ノイズパワーのほとんどが信号帯域外へシフトされる。
典型的なデルタ・シグマ変調器は、負帰還を用いて入力信号を加算する加算器と、ループフィルタと、量子化器と、量子化器の出力と加算器の反転入力とを結合するフィードバックループとを備える。1次変調器内ではループフィルタが単一の積分器または別のフィルタ段を備えているのに対し、より高次の変調器内のループフィルタは、対応する数のカスケード形のフィルタ段を備える。高次の変調器は、低次の量子化ノイズ伝達特性よりも向上した量子化ノイズ伝達特性を有するが、次数が上がるにつれて安定性がより重要な設計要因となる。量子化器は、1ビット量子化器またはマルチビット量子化器のいずれであってもよい。
帯域外のローノイズDAC等のDACアプリケーションにおいて、変調器の量子化された出力を比較的スムーズなアナログ信号へ変換する、電流加算器のような連続時間型の出力段は、スイッチ式コンデンサの出力段のような離散時間型の出力段に比べて多数の利点を有している。たとえば、変調器の出力が多数のレベル(たとえば8ビット以上によって表される64以上のレベル)へ量子化されるようなDACシステムにおいて、連続時間型の出力段は、設計および構成が比較的容易である。さらに、多数の量子化レベルを処理する、連続時間型の出力段は、ジッタや、かなり帯域外のエネルギーのサンプリングの問題に対しても比較的免疫がある。これらの利点によって、大規模なデジタルチップへの集積には連続時間型の出力段が最善の選択となっている。より小型の変換器やコーダ・デコーダ(Codec)に関しては、高周波数エネルギーのサンプリングを避けることによってクロックの管理スキームを単純化が見込める。
利点はあるものの、連続時間型の出力段は、符号間干渉を受けやすい等の、重要な不利益を受けやすい。(この場合、符号間干渉すなわちISIは、通常、連続時間要素またはアナログメモリからの出力信号のうち、立ち上がりのエッジと立ち下がりのエッジとが非対称であることによって生じ、各符号はその前の符号に依存している。)連続時間型の大多数の変換要素が多数の量子化レベルを有するデータサンプルを処理する場合でも、ISIは、連続時間型のデータ変換器の出力アナログストリームにおいて、ノイズや歪みの要素を左右する可能性がある。リターンツーゼロ技術(return to zero,RTZ)を利用してISIを最小化することはできるが、一般的に、RTZ技術は制御クロックの特性に対する回路感度を増す。
したがって、連続時間型の出力段がDACのようなアプリケーションにおいて利用されることを可能にし、また、ISIを最小化すると共に、回路の性能に対してクロック特性が及ぼす影響を低減する、改善された回路および方法が必要である。
本発明の原理は、一般的に、入力ストリームを名目上は位相外れである複数の出力ストリームに変換する、パルス幅変調回路網において具現化される。デジタル・アナログ変換器のようなアプリケーションにおいて、パルス幅変調器からの複数の出力ストリームは、次いで、加算されてアナログ出力信号を生成する。
本発明の、特定一実施形態によると、入力信号を受け取る少なくとも1つの入力部と、パルス幅変調されたストリームおよび別のパルス幅変調されたストリームを生成するパルス幅変調回路網とを含む、パルス幅変調器が開示される。パルス幅変調されたストリームおよび別のパルス幅変調されたストリームは、名目上、位相外れにある。加算器は、パルス幅変調されたストリームと、別のパルス幅変調されたストリームとを加算し、アナログ出力信号を生成する。
入力信号をエンコードされた複数の出力ストリームに変換することにより、好都合にも、変調器のオーバーサンプリングレートまたはパルス幅変調クロックを増大する必要なく、入力ストリームの分解能を向上することができる。複数のパルス幅変調器への入力にミスマッチシェーパを追加すると、複数のPWM変調器出力間の出力パターン変動の均衡が見込める。複数の出力PWM変調器段への入力は、デジタルソースおよび/またはデルタ・シグマ変調器の量子化器の出力を含む、多数の異なるソースのうちの1つから行われ得る。さらに、本発明の原理は、デジタル・アナログ変換器、特に、連続時間型のデジタル・アナログ変換器を含む、広範囲のシステムに対して適用可能である。
本発明および本発明の利点をさらに完全に理解するために、添付図面と関連して以下説明を行う。
図面の図1〜図5に図示説明する実施形態を参照することにより、本発明の原理およびこの原理の利点を最も良く理解されよう。図面では、同じ参照符号は同じ部分を指すものとする。
図1Aは、例示的なデジタル音声システム100の、高レベルの機能ブロック図である。例示のデジタル音声システム100は、本発明の原理を説明するのに適したアナログ変換システムを含む。説明の便宜上、コンパクトディスク(CD)プレイヤまたはデジタル多用途ディスク(DVD)プレイヤ等のソース101から得られるデジタル音声を処理する音声アプリケーションについて説明する。しかしながら、以下に説明する概念は、デジタル・アナログ変換を必要とする広範囲の回路やシステムにおいて利用され得る。システム100において、デジタルソース101から出力されたデータは、基本サンプリング周波数(レート)fsを有するマルチビットの音声データであり、たとえばインターポレーションフィルタにおいて、オーバーサンプリング係数Kでオーバーサンプルされる。たとえば、図示した実施形態において、音声ストリームは、基本サンプリング周波数(fs)48kHz、64倍(64x)オーバーサンプリング(すなわち、K=64)でデジタル音声ソース101から出力される。
システム100は、ノイズ伝達関数(NTF)において複数の減衰帯域を有するマルチビットノイズシェーパ102(たとえばデルタ・シグマ変調器)に基づく。ノイズシェーパ102については、後に詳細に述べる。ただし、一般的にNTFは、信号の通過域においてノイズを減衰する1つの減衰帯域と、本来ならば以下に示す後続の有限インパルス応答(FIR)段105a〜105Nと106a〜106Nとの間の任意の非ゼロのミスマッチによって復調されたであろうノイズを減衰する、さらなる減衰帯域とを含む。
図示した実施形態におけるノイズシェーパ102は、マルチビットの量子化サンプルをオーバーサンプリング周波数L・fsで出力する。ここで、Lは、ノイズシェーパ102のオーバーサンプリング比(ratio)である。ノイズシェーパ102の変調指数(MI)は、好ましくは、フルスケールの出力量子化レベルが後続のターナリPWM段104へは出力されないことを確実にするように設定される。しかし、代替実施形態においては、出力ストリームにおけるいくらかのレベルのISIは許容可能であり、フルスケールの量子化レベルが利用される。
ノイズシェーパ102から出力される各マルチビットサンプルは、1からNのデインタリーブ回路網103によってデインタリーブされ、N個の並行するPWM段のセットのうち、対応する1つの中へ入る。ここで、Nは、1以上の整数である。ターナリパルス幅変調(PWM)段104a〜104Nを、以下に詳細に説明する。従来のPWM段に利用されている単一の出力とは異なり、各PWM段104a〜104Nは、一般的に2つの出力(+および−)を含む。このため、各ターナリPWM段104a〜104Nは、L/N・fsのレートにおける入力サンプルを効果的に処理することができる。
図示した実施形態において、各ターナリ段104a〜104Nは、PWMエンコーダ110aおよび110bのペアによって表され、それぞれPWM+およびPWM−と名称される。各PWMエンコーダ110aおよび110bは、関連するミスマッチシェーパ109a〜109Nから量子化データストリームを受け取る。ミスマッチシェーパ109a〜109Nは、エンコーダ110aから110bの間に、以下に示すように、入力コードを割り当て、ノイズシェーパ102へフィードバックを与える。本発明の原理は、各ターナリPWM段104a〜104Nが2つのPWMエンコーダ110aおよび110bを含むという実施形態に限定されない。たとえば、3つ以上のエンコーダ110を含むPWM段104a〜104Nの代替実施形態は、各PWM出力パルスを3つ以上の出力パターンによって表すことを可能にする。PWM出力パターン数の増加によって、順に、ノイズシェーパ102から出力されるレベル数もそれに比例して増加させることができる。
図示したシステム100の実施形態において、各ターナリPWM段104a〜104Nは、オーバーサンプリング係数Mと、オーバーサンプリング周波数M・(L/N)fsのオーバーサンプリングクロック信号とを伴って動作する。したがって、各ターナリPWM段は、デインタリーブ回路網103から受け取ったサンプル毎の代表的なもの(2M+1レベル)のそれぞれにつき、2Mの数のN/(M・L)クロック周期の長さのPWMパターンを出力する。信号のベースバンドにおけるエネルギー(約0からfs/2)に加え、各PWM段104a〜104Nは、基本周波数と、PWM反復レートL/N・fsの高調波とにおいて、大きなエネルギーを2つの出力のそれぞれから出力する。したがって、各ターナリPWM段104a〜104Nの出力は、高調波に対応した減衰帯域を有する、デジタルイン、アナログアウトの有限インパルス応答(FIR)フィルタへ続く。代表的なFIRフィルタ105a〜105Nと、106a〜106Nとが図1Aに示されている。ここで、フィルタ105a〜105Nは対応するPWM+出力をフィルタし、フィルタ106a〜106Nは対応するPWM−出力をフィルタする。FIRフィルタからのアナログ出力は、出力加算器106において加算され、アナログ出力を生成する。
この一連の動作によって、システム100は、FIRフィルタ105a〜105Nおよび106a〜106N(以下で説明する)の全ての出力要素111a、...Nの使用が概ね等しいことを保証する。このことは、デルタ・シグマノイズシェーパ102の複数のNTFのゼロ点によって保証される(これについても以下で説明する)。代替実施形態において、独立したデルタ・シグマ変調器のような、他の技術が用いられ得る。また、システム100のこの構成によって、全フィルタ要素111a...Nのエッジレートは概ね等しくなる。この結果は、組み合わせたデルタ・シグマ変調器と一般的なパルス幅変調器との組み合わせのエッジレートを固定したことによる副効果である。これらの2つの制約は、合わせると、アナログ出力段において歪みの根源の多くを取り除く。
図1Bは、デジタルイン、アナログアウトのFIRフィルタ105a〜105Nの例示的な実施形態をさらに詳細に示す。FIRフィルタ106a〜106Nのアーキテクチャは同じである。各フィルタ105a〜105Nは、出力タップ数がXであり、単純な係数を有するボックスカーフィルタ等の、従来のFIRフィルタを含む。各FIRフィルタ105a〜105Nの長さ(段数)は、先行のPWM段104a〜104NからのPWMパターン幅以上であり、このことによって、フィルタ出力の伝達関数において、PWMの反復率の基本に応じてノッチが現れる。換言すれば、各FIRフィルタ105a〜105Nの長さは、FIRフィルタの入力周波数に対するFIRフィルタの出力周波数の割合に比例する。FIRフィルタ105a〜105Nがより長い(たとえば、より多くの段を有するFIRフィルタ)と、要素数が増加する代わりに、より多くの帯域外のエネルギーを減衰する。帯域外のエネルギーを著しく減少させるための簡単な技術は、加重値が等しく、タップ数がPWMパターン長と等しい、FIRフィルタ105a〜105Nを用いることである。
x個のフィルタタップのそれぞれ(xは1より大きい整数である)は、電流源または同様のシングルビットのデジタル・アナログ変換要素であり、そのうちの2つが、111aに、各フィルタ105a〜105Nまたは106a〜106Nに関して示されている。電流源111a...Nは、定電流領域において動作する電圧源ならびにレジスタまたはトランジスタ、もしくはカスコードトランジスタのような、単純な構造のものである。電流源からの出力は、シングルエンド方式(single‐ended)またはディファレンシャル方式(differential)のいずれかである。図示した実施形態において、シングルビットのデジタル・アナログ変換が電流源111a...Nによって実行される場合、出力加算器107は電圧変換器への電流を含む。電流は、ボックスカーフィルタ内のように等しいか、FIRのフィルタ応答を改善するために不均一に加重されたものであり得る。代替実施形態において、ボックスカーFIRフィルタ以外のフィルタが用いられ得る。好都合にも、FIRフィルタ105a〜105Nおよび106a〜106Nの、タップが同じであるボックスカーの実施形態は、実行するのに最も単純であり、非常に多くの目的に適している。
図1Aのデジタル音声システム100において、加算器107によって生成されたアナログ出力信号は、アナログフィルタリングおよび増幅の回路ブロック112による、追加の従来のアナログフィルタリングおよび増幅が必要である。ヘッドセットまたは、スピーカのセット113は、聞き取ることが可能な出力を行う。
×4(by−four)デインタリーブ(すなわちN=4)されたシステム100に対する、ノイズシェーパ102の動作を、図2Aおよび図2Bに示す。N=4の場合、ノイズシェーパ102は、量子化されたサンプルを出力する。サンプルは、それぞれ周波数L・fs/4において4つのサンプルストリームに分けられている。この例では、ノイズシェーパ102は、オーバーサンプリング周波数128fsで出力データサンプルを出力し、そのため、デインタリーブ回路網103は、ノイズ整形されたデータストリームを4つのストリームに分ける。4つのストリームは、それぞれ周波数32fsである。後続のFIRフィルタ105a〜105Nと106a〜106Nとの間の任意のミスマッチは、変調器の帯域128・fs/4、128・fs/2、128・3fs/4(それぞれ、32fs、64fs、96fsである)においてノイズを復調する。好都合にも、PWM段104a〜104Nの利用は、後続のDAC要素の整合の正確性を向上する。これは各出力におけるPWMのアップサンプリングにおけるスロット数によって出力のミスマッチによる影響が低減されるためである。
図2Aに示すように、FIRフィルタ105a〜105Nと106a〜106Nとの間の任意の非ゼロミスマッチが受けるノイズは、信号のベースバンドにおけるノイズ減衰帯域と共にノイズシェーパ102のノイズ伝達関数(NTF)内に含まれる、周波数32fs、64fs、および96fs周辺の3つのさらなる減衰帯域によって最小化される。信号の帯域における減衰の平均レベルと、32fs、64fs、および96fsにおける減衰の平均レベルとの間の差異は、後続するPWM段104a〜104N間のミスマッチに依存する。より大きな不整合が存在する場合、より多くの変調器ノイズが、32fs、64fs、および96fs周辺の周波数帯域内で復調され、32fs、64fs、および96fsの周波数周辺での変調器のNTFにおいて、より大きな減衰が要求される。しかし、周波数32fs、64fs、および96fsにおける減衰が増大すると、信号帯域における減衰が減少する。(全体的に、図2Aのx軸の下の領域は、x軸の上の領域と必ず同じである。)したがって、変調器の出力周波数スペクトラムにおける、NTFの全体的なノイズ整形と、32fs、64fs、および96fs周辺の局所的な減衰レベルとの間の均衡がとられなければならない。
信号帯域における減衰レベルの平均と、周波数32fs、64fs、および96fsに関する減衰の平均との間に所定の差異を伴うNTFが、ノイズシェーパ102において形成されなければならない。周波数32fs、64fs、および96fs周辺に1セットの極‐ゼロ点ペアを発生する、ノイズシェーパのトポロジが必要とされる。この極‐ゼロ点ペアは、NTFの信号帯域の減衰とより少ない極およびゼロ点とを設定する。このようなノイズシェーパの1つを特徴づける、極およびゼロ点のz平面上のプロットを、図2Bに示す。この例では、11次のノイズシェーパが特徴とされている。この11次のノイズシェーパは、5つの極‐ゼロ点ペアという第1のセット20を含み、このセットはNTFの、低周波数(信号帯域)のノイズ減衰を定義する。図示した実施形態において、極‐ゼロ点ペアのセット20は、4つの極‐ゼロ点ペアをButterworth位置に有し、1つの実際の極‐ゼロ点ペアを有する。3つの、極の追加セット21、22および23は、周波数32fs、64fs、および96fsのノイズ減衰帯域の形状を規定する。各セット20〜23における、極およびゼロ点の数は、所望のノイズ整形や、NTF信号帯域における減衰レベルと32fs、64fs、および96fsのNTF周波数帯域における減衰レベルとの間の均衡等に依存し、実施形態間で変動する。図2Bにおいて、32fs、64fs、および96fsにおけるNTFのゼロ点は、z平面上の単位円に沿って分けられる。代替実施形態において、これらのゼロ点は、ノイズシェーパ102の実施に必要なハードウェアの数を低減するために、分けられない(共同の)ままにすることもできる。
例示のデルタ・シグマ変調器(ノイズシェーパ)のトポロジが、”DELTA−SIGMA MODULATION CIRCUITS AND METHODS UTILIZING MULTIPLE NOISE ATTENUATION BANDS AND DATA CONVERTERS USING THE SAME”(米国特許出願番号0/191,016、代理人整理番号1354‐CA{2836−P194USI})という題の同時係属中の共有に係る特許出願に記載されており、ここに援用する。これは、NTFにおいて複数の減衰帯域を生成し、ノイズシェーパ102に使用するのに適したトポロジである。たとえば、図2Bに示す、z平面の極‐ゼロ点プロットは、図2Cおよび図2Dに示す、デインタリーブされた変調器トポロジ200を用いることによって達成され得る。このことについて以下簡潔に説明する。代替的に、フィードフォワード設計は、伝達関数が1/(1−Z)であり、極とゼロ点とをおよそz=0の点に配置するフィードバックループに関連する、5つのフィルタ段と、極とゼロ点とをおよそz平面点Z=1、−1、j、−jに配置するフィードバックループに関連する、1/(1−Z)の伝達関数を有するフィルタ段のペアとを有して利用され得る。フィードバック変調器は、その他の実施形態においても用いられ得るが、フィードバックトポロジには、より正確な係数と、追加のハードウェアとが必要になる。フィードフォワード設計を含む、デルタ・シグマ変調器トポロジの一般的な解説については、Norsworthyらの、”Delta−Sigma Data Converters,Theory, Design and Simulation,IEEE Press,1996等の文献で知ることができる。
図2Cに示す例示の変調器トポロジ200において、周波数fs/4(z平面の点Re=0、Im=j)、fs/2(z平面の点Re=−1、Im=0)、3fs/4(z平面の点Re=0、Im=−j)における局所的なノイズ整形は、独立したループフィルタ段201a〜201dの4つのセットを用いて実行される。セットの出力は、スイッチ(「SW」)202によって、適時デインタリーブされ、以下に示す主要なノイズ整形ループ209へ入れられる。各セットの独立したフィルタ段201a〜201dは、図2Dにさらに詳細に示すが、一対のフィルタ段203aおよび203bと、ローカルな極をセットするための係数CおよびCを有する、対応するフィードフォワード段204aおよび204bと、フィードバックループ205(1つの遅延Z−1とゲインg1'とを有する)と、ローカルなゼロ点をセットする加算器206とを含む。(各独立したフィルタ段201a〜201dの構造は、単一のフィルタ段203から、3つ以上のフィルタ段203まで変更され得、ローカルな極およびゼロ点の、所望の数および位置に応じて、1つ以上のフィードバックループを含み得る。)独立したループフィルタ段201a〜201dのゲイン段204a〜204bからの出力は、対応するスイッチ(SW)のセット207a〜207bによってデインタリーブされ、図2Cの変調器の出力加算器208へ入れられる。
図2Cに示すように、DC((直流または周波数ゼロ)(z平面の点Re=0、Im=0)に関する全体の(ベースバンド)ノイズ整形は、5次の主要な(共有された)ノイズ整形ループ209を特徴とする。主要なノイズ整形ループ209は、図2Eにさらに詳細に示されており、5つの(5)グローバルなフィルタ段210a〜210eと、関連するフィードフォワード段211a〜211eとを含む。フィードフォワード段211a〜211eは、それぞれ係数C〜Cを出力加算器208(図2Cを参照のこと)へ入力する。(グローバルなフィルタ段211a〜210eの、数および/またはz変域応答もまた、NTF内の全体的な極‐ゼロ点ペアに対し所望する数および位置に応じて、実施形態毎に変更され得る。)z平面のユニット回路上の全体的なノイズ整形のゼロ点をDC点(Re=1、Im=0)から離れるように移動させる、フィードバックループ212a〜212b(ゲインg2’およびg2”と遅延Z−1とを含む)と加算器213a〜213bとが図示されている。
各PWM段104a〜104Nのエネルギーは、一般的に時間毎の入力エネルギーの跡をたどる(たとえば、出力エネルギーの第一積分は入力エネルギーの第一積分の跡をたどる)が、この間にPWM出力内に明らかな歪みが生じる。これは、PWM出力のモーメントが、異なるPWMパターンと共に変化するためである(たとえば、PWM出力エネルギーの、2次および高次の積分値は、入力エネルギーの高次な積分値の跡をたどらない)。特に、所定のPWM出力パターンに対する、2次以上のモーメントの位置は、変換される特定のデジタルワードと、パターン内の論理ハイおよび論理ロースロットの対応する番号と、それらのスロットの、パターンの時間毎の分布とに依存する。各パターンにおけるスロットの分布は、たとえば、そのパターン(たとえば右上がり(grow right)、左上がり(grow left)等)を生成するのに用いられた技術によって影響される。
図2Cのデルタ・シグマ変調器102において、フィードバック補償ブロック220は、量子化器214の出力に含まれ、2次ループフィルタ201(図2Dを参照のこと)の積分器段203a〜203bに対して、および/または、5次ループフィルタ209(図2Eを参照のこと)の積分器段210a〜210eに対して、非線形のフィードバックを与える。フィードバック補償ブロック220によって与えられた非線形のフィードバックは、先に引用し援用した米国特許第6,150,969号および同第5,815,102号に記載されている。一般的に、訂正要因は、デルタ・シグマ変調器のループフィルタ201a〜201dおよび209の、フィードバック補正ブロック220から積分器段203a〜203bおよび210a〜210bへフィードバックされる。対応する積分器段への入力を選択的に訂正することによって、後続のPWM段105a〜105Nの入力へのデータのモーメントは変化する。代わりに、PWM出力のモーメントは、歪みを低減するよう訂正される。訂正がない場合、時間によって出力エネルギーのモーメントが変化することから、歪みが生じる。たとえば、所定のPWM出力パターンにおける2次モーメントにおいて変化を訂正するには、少なくともデルタ・シグマ変調器のループフィルタ201a〜201dおよび209の、第2の積分段に対し、非線形の訂正要因がフィードバックされる。
図2Cに戻る。マルチレベル量子化器214と、遅延要素(Z−1)215は、好ましくは、変調器200の出力を生成する。結果として生じる出力信号は、変調器入力加算器216の反転出力へフィードバックされ、デルタ・シグマループは閉じられる。フィルタ段201a〜201dの独立したセット間でデインタリーブすることによって、各フィルタ段201a〜201dのセットは、変調器の入力について、4分の1(1/4)サンプリングレートfsにおいて入力加算器208の入力に貢献する。したがって、フィルタセット201a〜201dによる極とゼロ点とのセットが、図2Bに示すz平面の点と解釈される。
図1のデジタル音声システム100の、×4(N=4)デインタリーブされるデジタル・アナログ変換器の実施形態について説明を続ける。デインタリーブ回路網103から出力された、4つの32fs量子化サンプルストリームは、それぞれ4つのPWM段104a〜104Nへ渡される。この例において、各PWM段104a〜104Nは、256fsのオーバーサンプリングクロック信号から、8倍(すなわちM=8)のオーバーサンプリングを実行する。結果として生じる、PWMエンコードされた出力パルスストリームは、図3に示すように、時間を経てオーバーラップする。
図3は、オーバーサンプリング周波数128fsでノイズシェーパ102から出力された、任意に選択された数のマルチレベル量子化サンプルの、オーバーサンプリング周波数256fsの複数のPWMストリームへの変換を示す、タイミング図である。ノイズシェーパ102の出力からの16の代表的なビットまたはサンプル(1〜16)が、NSOUTと呼ばれるトレースによって図3に図示されている。×4インタリーブの後、各ターナリPWM段104a〜104Nは、32fsレートの新たなオペランド(サンプル)を処理する。これらは、それぞれ、PWM、PWM、PWM、PWMと呼ばれる、オーバーラッピングストリームによって図示される。
8倍のオーバーサンプリングについて、各ターナリPWM段104a〜104Nは、オーバーサンプリング周波数32fsで受けとった対応するサンプルを、2つのPWMエンコードパターン(すなわち+および−)にエンコードする。これらのパターンは、それぞれ、図3においてPWM1OUT+、PWM1OUT−、PWM2OUT+、PWM2OUT−、PWM3OUT+、PWM3OUT−、PWM4OUT+、PWM4OUT−で表される、256fsのオーバーサンプリングクロック信号の8つの周期に対応している。たとえば、PWM1OUT+およびPWM1OUT−のストリームは、共に、デインタリーブ回路網103によって×4デインタリーブされ、対応するPWM段104a〜104Nによって8倍でオーバーサンプリングされた後の、ノイズシェーパ102からの出力サンプル1、5、9、13を表す。
PWMエンコード済みのビットストリームのペア、PWM1OUT+およびPWM1OUT−、PWM2OUT+およびPWM2OUT−、PWM3OUT+およびPWM3OUT−、PWM4OUT+およびPWM4OUT−は、適時、2つの256fsPWMオーバーサンプリングクロック(または同等に128fsの1つのノイズシェーパオーバーサンプリングクロック)によってオフセットされる。時間とともにオーバーラップするこれらのストリームは、図4の周波数に対する出力ゲインプロットのトレース401に示されるように、繰り返し周波数32fs(例えば、32fs、64fs、96fs等)の高調波における主要エネルギーに沿って、約0〜fs/2の単一のベースバンドにおいてエネルギーを変調する。したがって、4つのターナリPWM段104a〜104Nは、2つの出力FIR段105a〜105Nならびに106a〜106Nに関連し、一般的に図4のトレース402が示す応答を有する。詳細には、各FIRフィルタ105a〜105Nの応答は、同じ周波数の対応しているPWM段104a〜104Nの出力応答のピークに対応する、32fsの高調波について、ノッチを有する。FIR応答402は、たとえば、単純な係数を有する8段ボックスカーFIRフィルタを用いることによって達成される。
4つのデジタルイン、アナログアウトのFIRフィルタ105a〜105Nおよび106a〜106Nを有し、そのそれぞれが8段ボックスカーフィルタを有する、一実施形態において、出力加算器106には64のアナログ出力が与えられる。64のアナログ出力は、時間を経てオーバーラップし、使用率および遷移率(遷移密度)をマッチングされる。結果は、ISIによるノイズや歪みが最小の、連続時間型のアナログ出力である。好都合にも、その構造は、全てのDAC要素が同じエッジレートと同じ使用デューティサイクルとを有するような構造である。この利点は、全ての歪みおよびノイズの発生をかなりの度合いまで解消する。
図5Aの例に示すように、各ターナリPWM段104a〜104Nは、デインタリーブ回路網103および対応するミスマッチシェーパ109a〜109Nから受信した各サンプルに対し、2つのPWM出力パターン(+および−)を生成する。好都合にも、各入力サンプルを2つの出力パターンにエンコードすることによって、PWM内のオーバーサンプリングクロックレートを増大させることなく、入力サンプル毎に利用可能なPWM出力レベル数が、従来の単一の出力PWM段に対してほぼ倍になる。たとえば、単一の出力部を有し、各入力サンプルを8スロットの広いPWMパターンにエンコードする従来のPWMエンコーダは、可能な9つの入力値に対応する出力パターン毎に、可能な9つの出力レベルに限定されている。反対に、入力サンプル毎に2つの8スロットパターンを出力する、PWM段104a〜104Nの実施形態は、各入力サンプルを、17の可能なレベルのうちの1つを表す出力パターンにエンコードする。この場合は、PWM段104a〜104Nへの入力部の分解能(入力サンプル毎のレベル数)は、17の可能な入力レベルへ向上し、ノイズシェーパ102によって与えられるノイズの抑制をさらに改善し得る。
図5Aに示す、例示のデュアルPWM出力パターン信号は、本記述の便宜上、中位レベル(midlevel)の入力値を表す。この場合、各PWM出力パターンのアクティブなスロットは、論理ハイスロットとして定義され、インアクティブなスロットは、論理ロースロットとして定義される。このように、各入力サンプルが2つの8スロットの広いPWMパターンによって表される場合、中位レベルのPWM出力レベルは、4つのアクティブなスロットと4つのインアクティブなスロットとによって表される。図5Aに示す例において、+パターンは、4つのアクティブなスロットと2つのインアクティブなスロットとが後に続く、2つのインアクティブなスロットを含む。これに対して−パターンは、4つのインアクティブなスロットと2つのアクティブなスロットとが後に続く、2つのアクティブなスロットを含む。換言すれば、図示した実施形態において、所定のPWM段104a〜104Nへの中位レベルの入力に対する+および−の出力は、アナログ加算器106においてゼロになるよう加算する、名目上相補的な波形である。代替実施形態において、中位レベルの入力レベルを表すその他のパターンが可能である。
入力サンプルが変化するにつれ、+および−出力のうち一方または両方の、PWMエンコードされた出力値(デューティサイクル)が変化する(すなわち、+および−によって表される全体の出力パターンに対するアクティブスロットの数は、全体のPWMエンコードされた出力値がそれに従って変化するように増減する)。
図5B〜図5Cは、入力値の変化に応じてデュアルPWM出力信号の出力レベル(デューティサイクル)を変化させるために多数の様々な技術が利用され得るということを示す。一般的に、入力値が変化すると、+PWM出力か−PWM出力のいずれか、または、+PWM出力および−PWM出力の両方が、それに従って変化する。さらに、図5Aの中位レベルのパターンについて、出力パターンの右端または左端を変えることによって、+および−のうち所定の一方に対し出力信号のデューティサイクルが変化し得る。
図5Aの中位レベルのPWMパターンから奇数値の変形を得るためには、+または−パターンのうち一方の端が、1つのアクティブなスロットによる他方のパターンと異なっていなければならない。しかし、+出力パターンのみまたは−出力パターンのみが常に奇数のサンプル値に対して変化する場合、フィルタ105a〜105Nおよび106a〜106Nと、加算器107とにおける要素間のミスマッチのため、結果的に、歪みが最終的なアナログ出力になる。したがって、図1に示すように、PWM段104a〜104Nへの奇数の入力に対し、デインタリーブ回路網103からの入力サンプルを後続のPWMエンコーダ110aと110bとに不均衡に分け、結果的に+および−の出力パターン間に出力パターンの変化を与える、ミスマッチシェーパ109a〜109Nが、デジタル音声システムに含まれる。たとえば、デインタリーブ回路網103からの入力値が+3の出力レベルを表す場合、電流のミスマッチシェーパ109a〜109Nは、+1の入力値を後続するPWM段104a〜104NのPWMエンコーダ110aに与え、+2の入力値を関連するPWMエンコーダ110bに与える。入力データストリームのその後の処理の間、同ミスマッチシェーパ109a〜109Nは、ミスマッチシェーパ109a〜109Nに対し、受信した次の入力値であって+3の出力レベルを表す入力値を、対応するPWMエンコーダ110aおよび110bがそれぞれ+2および+1の値を受信するようにプロセスを逆転する。中位レベルのPWMパターンから偶数値の変形を得るためには、ミスマッチを避けるため、アクティブなスロットが、+および−両方の出力パターンに加算されるか、引かれる。
たとえば、全体のPWM出力レベルを+2上げるには、+および−の両方の出力パターンに対するアクティブなスロットの数が+1増やされる。特に、電流ミスマッチシェーパ109a〜109Nは、後続するPWMエンコーダ110および−110bへの入力に対し、デインタリーブ回路網103からの入力値を2つの等しい値に均衡に分ける。
+または−出力パターンを変化させるかの決定に加え、アクティブなスロットが追加されるまたは引かれる、選択されたパターン内の位置の決定が行われなければならない。
たとえば、「左上がりの」スキームにおいて、パターンの左端が変化するが、「右上がりの」スキームにおいては、パターンの右端が変化する。換言すれば、図6A〜図6Cに示すように、中位レベルの参照位置よりも先または後になるように端が移動される。
図6Aは、参照としての中位レベルのPWM出力値を示す。図6Bおよび図6Cにおいて、+PWM出力パターン(記述のために任意に選択されたものであり、同様のプロセスは−PWMパターンに対して代替的に適用され得る)は、全体の出力値を1(+1)上げるために1つのアクティブなスロットによって増加される。特に、図6Bに示す場合において、追加のアクティブなスロットは、+パターンの左端が、図6Aに示す参照の中位レベルの+パターンにおける対応する左端に対して先になるように、左上がりの技術を用いて追加される。図6Cにおいては、追加のアクティブなスロットは、+パターンの右端が、図6Aの参照の中位レベルの+パターンにおける対応する端に対して後になるように、右上がりの技術を用いて追加される。
具体的な実施形態を参照しながら本発明について説明したが、本発明を限定する意味で上記説明を解釈しようとするものではない。本発明の説明を参照する際、開示の実施形態の種々の変更ならびに本発明の代替実施形態が当業者にとって明らかになる。本発明の同様の目的を実現するための別の構造に対する変更や設計の基礎として、上記開示の概念ならびに具体的な実施形態が容易に利用できるものであるということを当業者は理解すべきである。また、このような均等の構成は、添付の請求項に記載の本発明の精神と範囲から逸脱するものではないということを当業者は理解すべきである。
したがって、本発明の真の範囲内に属する、上記のような変更や実施形態のいずれも、請求項によってこれをカバーしようとするものである。
複数の減衰帯域と、デインタリーブされたパルス幅変調器とを備えたデルタ・シグマ変調器を利用した、デジタル・アナログ変換器を含む、本発明の原理に基づく例示のデジタル音声システムの、高レベルなブロック図である。 図1Aに示す、例示のアナログイン、デジタルアウトFIRブロックにおいての使用に適した、例示のデジタルイン、アナログアウトの有限インパルス応答(FIR)フィルタの、さらに詳細なブロック図である。 図1のデジタル・アナログ変換器の、選択された実施形態であって、デインタリーブされた4つのパルス幅を利用する実施形態において使用するのに適した、2つのノイズ減衰帯域を有する例示のデルタ・シグマ変調器のノイズ伝達関数(NTF)を示す、ゲイン対周波数プロットである。 図2Aに示すノイズ減衰帯域に対応するマルチNTFノイズ減衰帯域を有するデルタ・シグマ変調器の、極およびゼロ点のz平面におけるプロットである。 図2Bに示す極およびゼロ点の配置を生成するのに適した、例示のフィードフォワードデルタ・シグマ変調器のブロック図である。 図2Bに示す極およびゼロ点の配置を生成するのに適した、例示のフィードフォワードデルタ・シグマ変調器のブロック図である。 図2Bに示す極およびゼロ点の配置を生成するのに適した、例示のフィードフォワードデルタ・シグマ変調器のブロック図である。 図1に示す、4つのデインタリーブされた例示のパルス幅変調器の実施形態について、デルタ・シグマ変調器およびターナリパルス幅変調器の、代表的な動作の信号のタイミングを示す、タイミング図である。 図1のパルス幅変調器のうち選択された1つの変調器であって、4つのデインタリーブされた例示のPWMの出力およびそれに関連する有限インパルス応答出力フィルタの、ゲイン対周波数のプロットである。 図5A〜図5Cは、本発明の原理を具現化する、複数の出力PWM段から利用可能な例示の出力パターンの図である。 図6A〜図6Cは、図5A〜図5Cに示す出力パターンを生成する例示の技術を示す図である。

Claims (20)

  1. パルス幅変調器であって、該変調器は、
    入力信号を受け取る少なくとも1つの入力部と、
    パルス幅変調されたストリームと、別のパルス幅変調されたストリームとを生成するパルス幅変調回路網であって、該パルス幅変調されたストリームおよび該別のパルス幅変調されたストリームが、名目上、位相外れであり、共に該受け取られた入力信号を表す、パルス幅変調回路網と、
    該パルス幅変調されたストリームと該別のパルス幅変調されたストリームとを加算し、アナログ出力信号を生成する、加算器と
    を備える、パルス幅変調器。
  2. 前記パルス幅変調回路網が、前記ストリームを生成するパルス幅変調エンコーダと、前記別のストリームを生成する別の平行パルス幅変調エンコーダとを有する、請求項1に記載のパルス幅変調器。
  3. 前記少なくとも1つの入力部が、前記入力信号の各値の第1の分岐を受け取る入力部と、該入力信号の各値の第2の分岐を受け取る別の入力部とを有する、請求項2に記載のパルス幅変調器。
  4. 前記入力信号が、選択された量子化のデルタ・シグマ変調されたデータを含む、請求項1に記載のパルス幅変調器。
  5. 前記パルス幅変調回路網が、前記入力信号の中位レベルの値に応答して、等しいデューティサイクルを有する前記ストリームおよび前記別のストリームを生成する、請求項1に記載のパルス幅変調器。
  6. 前記パルス幅変調回路網が、前記入力信号の中位レベルの値に応答して、対称の波形を有する前記ストリームおよび前記別のストリームを生成する、請求項5に記載のパルス幅変調器。
  7. デジタル・アナログ変換器であって、
    変調器入力ストリームを受けとり、応答してデューティサイクル変調されたストリームと、同時に、別のデューティサイクル変調されたストリームとを出力する、パルス幅変調段であって、該デューティサイクル変調されたストリームと、該別のデューティサイクル変調されたストリームとが、名目上、位相外れである、パルス幅変調段と、
    該デューティサイクル変調されたストリームと、該別のデューティサイクル変調されたストリームとをアナログ信号に変換する、変換回路網と
    を備える、デジタル・アナログ変換器。
  8. 前記入力ストリームの偶数値を得るために、前記デューティサイクル変調されたストリームと前記別のデューティサイクル変調されたストリームとの間にデューティサイクルの変化を選択的に分配する、ミスマッチシェーパをさらに備える、請求項7に記載のデジタル・アナログ変換器。
  9. 前記変換回路網が、
    前記デューティサイクル変調されたストリームを複数のフィルタされたデータストリームに変換する、有限インパルス応答フィルタと、
    前記別のデューティサイクル変調されたストリームを別の複数のフィルタされたデータストリームに変換する、別の有限インパルス応答フィルタと、
    該複数のフィルタ済みデータストリームおよび該別の複数のフィルタされたデータストリームとを加算し、アナログ信号にする、加算器と
    を備える、請求項7に記載のデジタル・アナログ変換器。
  10. 前記複数のフィルタされたデータストリームおよび前記別の複数のフィルタされたデータストリームが、選択された加重値の電流を含む、請求項9に記載のデジタル・アナログ変換器。
  11. 受け取られたデジタルストリームに応答して前記変調器入力ストリームを生成するデルタ・シグマ変調器をさらに備える、請求項7に記載のデジタル・アナログ変換器。
  12. 変調器入力ストリームを受け取り、応答してデューティサイクルを変調されたストリームと、同時に、別のデューティサイクル変調されたストリームとを前記変換回路網へ出力する、別のパルス幅変調段と、
    前記パルス幅変調段への入力と該別のパルス幅変調段への入力との間に、単一の変調器入力ストリームをインタリーブする、インタリーブ回路網と
    をさらに備える、請求項7に記載のデジタル・アナログ変換器。
  13. 前記変調器入力ストリームを生成するデルタ・シグマ変調器であって、マルチプル減衰帯域を含む信号伝達関数を有する、デルタ・シグマ変調器をさらに備える、請求項12に記載のデジタル・アナログ変換器。
  14. デューティサイクル変調の方法であって、
    入力データを表す入力データを受け取ることと、
    それぞれ第1および第2のデューティサイクルを有し、名目上は位相外れである、第1および第2のデューティサイクル変調されたパルスを、該入力データから生成することであって、該第1および第2のデューティサイクルは、加算され、該入力値に対応された出力信号を生成する、ことと
    を包含する、方法。
  15. 中位レベルの入力値に対し、前記第1および第2のデューティサイクルが実質的に等しい、請求項14に記載の方法。
  16. 中位レベルの入力値に対し、前記第1および第2のデューティサイクル変調されたパルスが相補的な波形を有する、請求項14に記載の方法。
  17. 前記第1および第2のデューティサイクルパルスを生成する前に、前記入力データをノイズシェーピングすることをさらに包含する、請求項14に記載の方法。
  18. 前記第1および第2のデューティサイクル変調されたパルスを生成するために、パルス幅変調段のセットのうち選択された1つへ前記入力データをスイッチすることをさらに包含する、請求項14に記載の方法。
  19. 前記第1および第2のデューティサイクルのうち一方を、奇数の入力値に変化させるよう選択することによってミスマッチシェーピングすることをさらに包含する、請求項14に記載の方法。
  20. 前記第1および第2の有限インパルス応答フィルタを用いて、前記第1および第2のデューティサイクル変調されたストリームの出力をフィルタリングすることをさらに包含する、請求項14に記載の方法。
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