JP2007336271A - スペクトラム拡散クロックジェネレータ - Google Patents

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Abstract

【課題】 回路規模の増大を抑えたまま、周波数変調を精度よく行なうことができるスペクトラム拡散クロックジェネレータを提供する。
【解決手段】 PFD310,LPF320で生成した電圧Vcontに応じて遅延量を変化させる第1の遅延素子110_1,…,110_32で、クロックCLKINを順次に遅延させて32相のクロックCK1,…,CK32を生成し、第1のセレクタ120でクロックCKA,CKBを出力してエッジディテクタ130で粗変調クロックCKCを生成し、精変調部200で精変調クロックCLKOUTを出力する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、一定周波数のクロックから周波数が周期的に変動するスペクトラム拡散クロックを生成するスペクトラム拡散クロックジェネレータに関する。
近年、電子機器の益々の高速化および高密度化に伴い、その電子機器から放射される電磁波ノイズ(EMI(Electro Magnetic Interference)ノイズ)も増大する傾向にある。
ここで、電磁波ノイズを抑制する手段として、スペクトラム拡散クロックジェネレータ(SSCG:Spectrum Spread Clock Generator)が知られている。スペクトラム拡散とは、水晶振動子等で生成される基本クロックの周波数を、予め定められたプロファイル(周波数変調プロファイルと称する)で周期的に変動させることをいい、スペクトラム拡散クロックジェネレータでは、この周波数拡散によって電磁波ノイズが有する周波数が分散されるため、電磁波ノイズのピークレベルを小さく抑えることができる。
スペクトラム拡散クロックジェネレータの方式としては、PLL(Phase Locked Loop)回路を用いるアナログ方式によるものと、遅延回路(ディレイライン)を用いるデジタル方式によるものとがある。ここで、デジタル方式によるスペクトラム拡散クロックジェネレータとして、入力クロック信号を異なる遅延時間だけ遅延させて、異なる遅延時間だけ遅延されたクロック信号をそれぞれ出力する遅延回路と、その遅延回路から出力されたクロック信号を選択するセレクタと、所定の周期で一巡する組合せのビット出力信号を上記セレクタに供給するコントロール回路とを備えたスペクトラム拡散クロックジェネレータが提案されている(特許文献1参照)。このスペクトラム拡散クロックジェネレータによれば、セレクタで選択されて順次出力される出力クロック信号の周期は、ビット出力信号の組合せに対応して増加または減少する。このため、出力クロック信号の周波数が変動することとなり、従って電磁波ノイズが有する周波数が分散されて電磁波ノイズのピークレベルを小さく抑えることができる。
国際公開第WO00/45246号パンフレット
従来の、デジタル方式によるスペクトラム拡散クロックジェネレータは、遅延ラインの段数をダイナミックに切り替えていくことにより、一定周波数のクロックから周波数を周期的に変動する周波数変調を実現するものであるため、大きな周波数変調であるほど、また周波数変調周期が長いほど、必要となる遅延ラインの大きさ(回路規模)は増大することとなる。換言すれば、入力クロック周期ごとに、所望の周波数変調プロファイルにするためにはどれだけの時間だけ遅延させるのかをデジタル的に演算し、その結果によって遅延ラインの長さを調節する仕組みが採用される。このため、必要な累積遅延が増大すれば、その分、遅延段数も増大することとなる。
即ち、ゆっくりした周波数変調や大きな変調度を実現しようとすると、必要となる遅延段数は増大することとなる。典型的なデジタル方式によるスペクトラム拡散クロックジェネレータにおいて、必要とされる最大の遅延時間は入力クロックの5周期分にも及ぶこととなる。また、その遅延時間は、PVT(Process(工程)/Voltage(電源電圧)/Temperature(温度))による依存もあるので、必然的に変調度も条件依存を持ってしまう。従って、周波数変調を精度よく行なうことは困難である。
本発明は、上記事情に鑑み、回路規模の増大を抑えたまま、周波数変調を精度よく行なうことができるスペクトラム拡散クロックジェネレータを提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明のスペクトラム拡散クロックジェネレータは、
印加電圧に応じて遅延量を変化させる第1の遅延素子複数個が直列に接続され入力クロックをそれら複数個の第1の遅延素子で順次に遅延させることにより複数相のクロックを生成する第1の遅延回路を備え、それら複数相のクロックの中から所望のクロックを切替自在に選択して上記入力クロックが変調されてなる第1の変調クロックを生成する第1の変調部と、
印加電圧に応じて遅延量を変化させる第2の遅延素子複数個が並列に接続され上記第1の変調クロックを遅延させる第2の遅延回路を備え、それら複数個の第2の遅延素子のうちのいずれかの第2の遅延素子を選択することによりその第2の遅延素子で遅延された第2の変調クロックを生成する第2の変調部と、
遅延量調整用の電圧を生成してその電圧を上記第1の遅延回路に並ぶ複数個の第1の遅延素子と上記第2の遅延回路に並ぶ複数個の第2の遅延素子に印加する遅延量制御部とを備えたことを特徴とする。
本発明のスペクトラム拡散クロックジェネレータは、入力クロックを、直列に接続された複数個の第1の遅延素子で順次に遅延させることにより生成した複数相のクロックの中から所望のクロックを切替自在に選択して上記入力クロックが変調されてなる第1の変調クロック(粗変調クロック)を生成する第1の変調部(粗変調部)を備えたものである。このため、複数相のクロックそれぞれの遅延時間は1クロック以内であっても、それらを選択し組み合わせていくことによって、理想的には無限大の累積遅延が実現可能である。従って、従来の、必要な累積遅延が増大すれば、その分遅延段数も増大するスペクトラム拡散クロックジェネレータと比較し、回路規模を小さく抑えることができる。
また、本発明のスペクトラム拡散クロックジェネレータは、上記第1の変調部で生成された第1の変調クロックを、並列に接続された複数個の第2の遅延素子のうちのいずれかの第2の遅延素子を選択することによりその第2の遅延素子で遅延された第2の変調クロック(精変調クロック)を生成する第2の変調部(精変調部)を備えたものである。このため、小さな遅延量による周波数変調を実現することができる。
さらに、本発明のスペクトラム拡散クロックジェネレータは、遅延量調整用の印加電圧に応じて、上記第1の変調クロックおよび上記第2の変調クロックを生成するものである。このため、入力クロックの周波数の変動やPVTに起因して、周波数変調を実現するために必要とされる遅延量が変動した場合であっても、その変動に応じた印加電圧が生成されて、複数相のクロック間の遅延量もその変動した分だけ変化することとなり、入力クロックの周波数の変動やPVTによる変調度の依存を小さく抑えることができる。従って、本発明のスペクトラム拡散クロックジェネレータによれば、回路規模の増大を抑えたまま、周波数変調を精度よく行なうことができる。
ここで、上記第1の変調部が、さらに、上記第1の遅延回路で生成された複数相のクロックの中から立ち上がりエッジ生成用の第1のクロックおよび立ち下がりエッジ生成用の第2のクロックを切替自在に選択する第1のセレクタと、上記第1のクロックのエッジおよび上記第2のクロックのエッジを検出して時間軸方向に変調された上記第1の変調クロックを生成するエッジディテクタとを備え、
上記第2の変調部が、上記複数個の第2の遅延素子から出力された複数のクロックのうちの所望のクロックを選択することにより上記第2の変調クロックを出力する第2のセレクタを備えたものであることが好ましい。
このようにすると、後述する実施形態に示すように、上記第1の変調クロックおよび上記第2の変調クロックを簡単に生成することができる。
本発明のスペクトラム拡散クロックジェネレータによれば、回路規模の増大を抑えたまま、周波数変調を精度よく行なうことができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態のスペクトラム拡散クロックジェネレータの回路構成を示す図、図2は、図1に示すスペクトラム拡散クロックジェネレータの、VCDL(Voltage Control Delay Line;電圧制御遅延回路)の構成を含む回路構成を示す図である。
図1に示すスペクトラム拡散クロックジェネレータ10には、VCDL1000と、第1のセレクタ120と、エッジディテクタ130と、精変調部200(本発明にいう第2の変調部の一例に相当)と、演算回路400とが備えられている。
VCDL1000には、図2に示すように、PFD(Phase Frequency Detector:位相・周波数検出回路)310およびLPF(Low Pass Filter:ローパスフィルタ)320からなる遅延量制御部300と、粗変調部100(本発明にいう第1の変調部の一例に相当)を構成する粗遅延回路110(本発明にいう第1の遅延回路の一例に相当)が備えられている。粗遅延回路110は、後述する印加電圧Vcontに応じて遅延量を変化させる第1の遅延素子110_1,110_2,110_3,…,110_30,110_31,110_32が直列に接続され、外部から入力される一定周波数の入力クロックCLKINを、それら第1の遅延素子110_1,110_2,110_3,…,110_30,110_31,110_32で順次に遅延させることにより、32相のクロックCK1,CK2,CK3,…,CK30,CK31,CK32を生成する。
粗変調部100は、上述した粗遅延回路110と、図1にも示す第1のセレクタ120およびエッジディテクタ130から構成されている。
第1のセレクタ120は、粗遅延回路110で生成された32相のクロックCK1,CK2,CK3,…,CK30,CK31,CK32の中から、粗変調クロックCKC(本発明にいう第1の変調クロックの一例に相当)を生成するための立ち上がりエッジ生成用の第1のクロックCKAおよび立ち下がりエッジ生成用の第2のクロックCKBを切替自在に選択する。
例えば、入力クロックCLKINの周期を9.6nsとすると、32相のクロックCK1,CK2,CK3,…,CK30,CK31,CK32の位相差は300psとなる。もし、丁度300psだけ周期を伸ばしたクロック(つまり9.6ns+300ps=9.9ns周期のクロック)を作りたいときは、1クロック毎に丁度1相ずつ遅れたクロックを第1のセレクタ120が選択していけばよいことになる。つまり、図2中で、CK1→CK2→CK3→CK4→…というようにクロックを選択する。尚、様々な周期のクロックの実現例については後述する。
エッジディテクタ130は、第1のクロックCKAの立ち上がりエッジおよび第2のクロックCKBの立ち上がりエッジを検出して時間軸方向に変調された粗変調クロックCKCを生成する。尚、エッジディテクタ130の構成については後述する。
次に、遅延量制御部300を構成するPFD310およびLPF320について説明する。
PFD310には、外部から一定周波数の入力クロックCLKINが入力される。また、このPFD310には、粗遅延回路110からの遅延クロックCKDLYも入力される。PFD310は、これら入力クロックCLKINと遅延クロックCKDLYとの周波数および位相を比較して、それら周波数および位相の誤差信号に応じた電圧レベルの信号を出力する。この信号はLPF320に入力される。LPF320は、入力された信号を直流レベルの電圧Vcontに変換する。この電圧Vcontは、粗遅延回路110を構成する第1の遅延素子110_1,110_2,110_3,…,110_30,110_31,110_32の制御端子に印加される。また、この電圧Vcontは、後述する精変調部200にも印加される。
ここで、多相クロックを切り替えて周波数変調された出力クロックを生成する原理について図3を参照して説明する。
図3は、周波数変調された出力クロックを生成する原理を説明するための図である。
尚、ここでは、説明を簡単にするために、多相クロックとして10相のクロックCK1,…,CK10の例で説明する。
この図3に示すように、出力クロックOUTを構成するパルスの立ち上がりをクロックCK1,CK2,CK4,CK7,CK10,CK4(14),CK9(19),CK5(25)の立ち上がりのタイミングで決定する。また、出力クロックOUTを構成するパルスの立ち下がりをクロックCK6,CK7,CK9,CK2(12),CK5(15),CK9(19),CK4(24)の立ち下がりのタイミングで決定する。このようにすることにより、周波数変調が行なわれた出力クロックOUTを生成することができる。
この図3からわかるように、各々のクロックCK1,…,CK10の遅延時間は、1クロック以内であっても、それらを選択し組み合わせていくことによって、理想的には無限大の累積遅延が実現可能であることが理解できる。ここで、この実現にあたり、注意すべき点であるクロックの切替えタイミングおよび演算速度について述べる。先ず、クロックの切替えタイミングについて、図4を参照して説明する。
図4は、クロックの切替えタイミングを示す図である。
図4では、第1のセレクタ120のCKAが、VCDL1000の32相クロックのうちの一つであるCKαから、VCDL1000の32相のクロックのうちのもう一つであるCKβに、第1のセレクタ120によって切替えられる様子を示している。
本実施形態のスペクトラム拡散クロックジェネレータ10では、遅延切替えの最大値はせいぜい入力クロックCLKINの周期の数%である。つまり、図4でのクロックCKαとクロックCKβとの位相差は小さく、せいぜい2か3相分の差しかない。ここで、第1のセレクタ120のCKAが、クロックαからクロックβに切り替わるにあたり、単に、クロックCKαの立ち上がりの直後のタイミングで切り替えたのでは、図4に示すように、CKαからCKβへの乗換えが早すぎる場合があり、その場合小さなパルス(ひげ)が発生してしまう。そこで、第1のセレクタ120によるCKAの切替えタイミングを例えばCKαとCKβのXNORの立ち上がりにすることにより、この図4に示す、CKαからCKβへの乗換えが正常に行なわれたクロックを得ることができる。尚、単純に、位相乗り換えのタイミングに遅延を付加してもよい。
次に、本実施形態のスペクトラム拡散クロックジェネレータ10における演算速度について説明する。演算が複雑になると、演算速度が低下するという問題が発生するが、本実施形態のスペクトラム拡散クロックジェネレータ10では、セレクトする位相が32相であるため何らの問題も発生しない。つまり、従来のスペクトラム拡散クロックジェネレータで行なわれている演算結果の、下位5ビットをそのままセレクト信号にすることができるので、演算の複雑さは全く同じであり、演算に関する速度の制約は生じない。
図5は、エッジディテクタの回路構成を示す図である。
図5に示すエッジディテクタ130には、第1のフリップフロップ131と、第2のフリップフロップ132と、エクスクルーシブ・オアゲート133とが備えられている。
第1のフリップフロップ131の入力端子Dは、第2のフリップフロップ132の反転出力端子QBに接続されている。また、第1のフリップフロップ131の出力端子Qは、第2のフリップフロップ132の入力端子Dに接続されるとともにエクスクルーシブ・オアゲート133の一方の入力端子に接続されている。さらに、第2のフリップフロップ132の出力端子Qは、エクスクルーシブ・オアゲート133の他方の入力端子に接続されている。また、第1のフリップフロップ131のクロック端子には、第1のセレクタ120から第1のクロックCKAが入力されるとともに、第2のフリップフロップ132のクロック端子には、第1のセレクタ120から第2のクロックCKBが入力される。
このように構成されたエッジディテクタ130では、以下に説明するようにして、入力された2つの第1,第2のクロックCKA,CKBから1つの出力クロックである粗変調クロックCKCが生成される。
最初の時点では、第1,第2のフリップフロップ131,132双方の出力端子Qは共に‘L’レベルにあるものとする。エクスクルーシブ・オアゲート133双方の入力端子には、共に‘L’レベルが入力されているため、エクスクルーシブ・オアゲート133から出力される粗変調クロックCKCは‘L’レベルにある。
ここで、第1のクロックCKAが立ち上がると、第1のフリップフロップ131の入力端子Dには、第2のフリップフロップ132の反転出力端子QBからの‘H’レベルが入力されているため、第1のフリップフロップ131の出力端子Qからは‘H’レベルが出力される。この‘H’レベルがエクスクルーシブ・オアゲート133の一方の入力端子に入力されるため、そのエクスクルーシブ・オアゲート133から出力される粗変調クロックCKCは‘H’レベルに変化する。このようにして、第1のクロックCKAが立ち上がると粗変調クロックCKCが立ち上がる。
次いで、第2のクロックCKBが立ち上がる。ここで、第2のフリップフロップ132の入力端子Dには、第1のフリップフロップ131の出力端子Qからの‘H’レベルが入力されているため、第2のフリップフロップ132の出力端子Qからは‘H’レベルが出力される。この‘H’レベルがエクスクルーシブ・オアゲート133の他方の入力端子に入力されるため、そのエクスクルーシブ・オアゲート133には共に‘H’レベルが入力されることとなり、従ってそのエクスクルーシブ・オアゲート133から出力される粗変調クロックCKCは‘H’レベルから‘L’に変化する。このようにして、第2のクロックCKBが立ち上がると粗変調クロックCKCが立ち下がる。尚、粗変調クロックCKCのデューティを保証するために、第1のクロックCKAと第2のクロックCKBとでは、位相が180度異なっている。また、これら2つの第1,第3のクロックCKA,CKBの立ち上がりは、交互に1回ずつ行なわれる。
このようにCKA,CKBが交互に1回ずつ立ち上がる限り、第1,第2のフリップフロップ131,132双方の出力端子Qの初期状態に関らず、CKAは粗変調クロックCKCの立ち上がりを、CKBは粗変調クロックCKCの立ち下がりを決定する。
次に、精変調部200について、図6を参照して説明する。
図6は、精変調部の回路構成を示す図である。
図6に示す精変調部200には、精遅延回路210(本発明にいう第2の遅延回路の一例に相当)と、第2のセレクタ220が備えられている。
精遅延回路210は、図2に示すLPF320からの印加電圧Vcontに応じて遅延量を変化させる第2の遅延素子210_1,210_2,210_3,210_4,210_5が並列に接続された、粗変調クロックCKCを遅延させる遅延回路である。各遅延素子210_1,210_2,210_3,210_4,210_5は、各180ps,240ps,300ps,360ps,420psの遅延値を有する。第2の遅延素子210_1,210_2,210_3,210_4,210_5のうちのいずれの遅延素子を使用するのかは、演算回路400からの指示を受けた第2のセレクタ220により選択される。例えば、遅延素子210_3を使用していた場合、遅延素子210_2に切り替えることで相対的に−60psの遅延量の追加になり、逆に遅延素子210_4に切り替えれば、相対的に60psの遅延量の追加になる。つまり、この精変調部200では、遅延量の調整の最小は60psである。また、図1に示すスペクトラム拡散クロックジェネレータ10に外部から入力される入力クロックCLKINの周波数が変化した場合であっても、その変化分に比例してその遅延値が変化するように、LPF320からの電圧Vcontで第2の遅延素子210_1,210_2,210_3,210_4,210_5の遅延値が調節される。
また、演算回路400(図1,図2参照)には、外部から入力される一定周波数の入力クロックCLKINからその周波数を周期的に変動させるための位相を決定するセレクタ切替えテーブルが備えられている。
ここで、様々な周期(ここでは、60ps刻みで調節可能な周期)を有する精変調クロックCLKOUT(本発明にいう第2の変調クロックの一例に相当)を、どのように発生させるのかを、表1,表2,表3を参照して説明する。
Figure 2007336271
表1には、入力クロックCLKINの周期T(9.6ns)を60psだけ長くするために必要なセレクタ切替えテーブルが示されている。詳細には、第1のクロックCKAに対する、入力クロックCLKINの周期T=9.66ns(9.6ns+60ps)を実現するためのテーブルである。
この表1に示す切替テーブルの上段には、VCDL1000を構成する粗遅延回路110から出力される32相のクロックのうちの選択されたCK1,CK2,CK3が示されている。また、下段には、精変調部200(Fine Delay)における第2の遅延素子210_1,210_2,210_3,210_4,210_5が示されている。尚、ここでは、便宜上、第2の遅延素子210_1,210_2,210_3,210_4,210_5を、符号(A),(B),(C),(D),(E)で示す。
VCDLから出力される32相のクロックのうちのクロックCKを選択して、(A),(B),(C),(D),(E)の順に切り替えていき、精調整の設定が端((E))まで来たら、5進法の繰り上がりの要領で、今度はVCDLの多相の切替え(CK1からCK2への切替え)を行なう。このようにして、第1のクロックCKAに対する、入力クロックCLKINの周期T=9.66nsを実現する。
第2のクロックCKBに対する、入力クロックCLKINの周期T=9.66nsの実現については、表2を参照して説明する。
Figure 2007336271
表2は、第2のクロックCKBに対する、入力クロックCLKINの周期T=9.66nsを実現するためのテーブルである。
表1と比べてみると明らかなように、第2のクロックCKBは、第1のクロックCKAよりも180度(VCDLにおける16相分)進められている。
VCDLから出力される32相のクロックのうちのクロックCK17を選択して、(A),(B),(C),(D),(E)の順に切り替えていき、精調整の設定が端((E))まで来たら、5進法の繰り上がりの要領で、今度はVCDLの多相の切替え(CK17からCK18への切替え)を行なう。このようにして、第2のクロックCKBに対する、入力クロックCLKINの周期T=9.66nsを実現する。
以降、第2のクロックCKBは、第1のクロックCKAの16相分だけ進められているものとして、第1のクロックCKA用のテーブルのみ示す。
Figure 2007336271
表3は、入力クロックCLKINの周期T(9.6ns)を240psだけ長くするために必要なセレクタ切替えテーブルである。
表3には、VCDLから出力されるクロックCK1の選択に対して(E)を選択し、クロックCK2の選択に対して(D)を選択するというようにして切り替えを行なうことにより、入力クロックCLKINの周期T=9.84ns(9.6ns+240ps)を実現する。このように、60ps刻みで、様々な周期の精変調クロックCLKOUTを生成することができる。
尚、本実施形態では、32相のクロックおよび5つの第2の遅延素子を備えた例で説明したが、これに限られるものではなく、本発明は、複数相のクロックおよび複数個の第2の遅延素子であればよい。また、入力クロックCLKINの周波数が変化すれば、多相クロック間の遅延量も連続的に変化することは勿論である。
本発明の一実施形態のスペクトラム拡散クロックジェネレータの回路構成を示す図である。 図1に示すスペクトラム拡散クロックジェネレータの、VCDLの構成を含む回路構成を示す図である。 周波数変調された出力クロックを生成する原理を説明するための図である。 クロックの切替えタイミングを示す図である。 エッジディテクタの回路構成を示す図である。 精変調部の回路構成を示す図である。
符号の説明
10 スペクトラム拡散クロックジェネレータ
100 粗変調部
110 粗遅延回路
110_1,110_2,110_3,…,110_30,110_31,110_32 第1の遅延素子
120 第1のセレクタ
130 エッジディテクタ
131 第1のフリップフロップ
132 第2のフリップフロップ
133 エクスクルーシブ・オアゲート
200 精変調部
210 精遅延回路
210_1,210_2,210_3,210_4,210_5 第2の遅延素子
220 第2のセレクタ
300 遅延量制御部
310 PFD
320 LPF
400 演算回路
1000 VCDL

Claims (2)

  1. 印加電圧に応じて遅延量を変化させる第1の遅延素子複数個が直列に接続され入力クロックを該複数個の第1の遅延素子で順次に遅延させることにより複数相のクロックを生成する第1の遅延回路を備え、該複数相のクロックの中から所望のクロックを切替自在に選択して前記入力クロックが変調されてなる第1の変調クロックを生成する第1の変調部と、
    印加電圧に応じて遅延量を変化させる第2の遅延素子複数個が並列に接続され前記第1の変調クロックを遅延させる第2の遅延回路を備え、該複数個の第2の遅延素子のうちのいずれかの第2の遅延素子を選択することにより該第2の遅延素子で遅延された第2の変調クロックを生成する第2の変調部と、
    遅延量調整用の電圧を生成して該電圧を前記第1の遅延回路に並ぶ複数個の第1の遅延素子と前記第2の遅延回路に並ぶ複数個の第2の遅延素子に印加する遅延量制御部とを備えたことを特徴とするスペクトラム拡散クロックジェネレータ。
  2. 前記第1の変調部が、さらに、前記第1の遅延回路で生成された複数相のクロックの中から立ち上がりエッジ生成用の第1のクロックおよび立ち下がりエッジ生成用の第2のクロックを切替自在に選択する第1のセレクタと、前記第1のクロックのエッジおよび前記第2のクロックのエッジを検出して時間軸方向に変調された前記第1の変調クロックを生成するエッジディテクタとを備え、
    前記第2の変調部が、前記複数個の第2の遅延素子から出力された複数のクロックのうちの所望のクロックを選択することにより前記第2の変調クロックを出力する第2のセレクタを備えたことを特徴とする請求項1記載のスペクトラム拡散クロックジェネレータ。
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