JP2007335623A - 基板処理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】基板処理および廃液処理におけるランニングコストの低減をさらに図ることが可能な基板処理システムを提供する。
【解決手段】エネルギー補助装置200は、主として第1〜第4の分解槽10,11,12,13、第1および第2の除去槽14,15、第1および第2のバッファ装置16,17、燃料電池18ならびに排気浄化槽19により構成される。第1〜第4の分解槽10〜13ならびに第1および第2の除去槽14,15において酸素および水素の少なくとも一方のガスが取り出される。取り出されたガスは燃料ガスとして燃料電池18に供給される。燃料電池18では、供給されたガスを用いて電力および温水が発生される。発生された電力は基板処理装置100および第2〜第4の分解槽11〜13に供給され、発生された温水は基板処理装置100に供給される。
【選択図】図3

Description

本発明は、基板を処理するための基板処理システムに関する。
従来から、半導体デバイス、液晶ディスプレイ等の製造工程においては、フッ素等を含むハロゲンガス、水素もしくはアンモニア等を含む可燃性ガス、またはアルゴンもしくは窒素等を含む不活性ガス等の種々のガスが用いられている。例えば、シリコンの結晶成長工程では、水素等が用いられる。
これらのガスを用いた処理の後の排気には、未使用または未分解のガスが含まれている場合が多い。そこで、これらのガスから電気エネルギーを得ることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
一方、半導体デバイス等の製造工程では、フッ酸(フッ化水素水:HF)またはバッファードフッ酸(BHF)等のフッ酸系の薬液が基板の処理に用いられることがある。上記特許文献1には、使用済みの薬液の処分方法については開示されていない。一般的に、処理後のフッ酸は、次のような廃液処理系により処分される。
基板の処理に用いられた後のフッ酸に消石灰が添加される。それにより、フッ化カルシウムの沈殿が生成される。そして、フッ化カルシウムの沈殿に脱水処理が施された後、脱水処理後のフッ化カルシウムが廃棄物として処分される。
特開2003−45472号公報
しかしながら、従来においては、基板処理装置の各構成部および上記廃液処理系を稼動させるためのエネルギーコストがかかる。それにより、基板処理装置および廃液処理系を含む処理システム全体でのランニングコスト低減が強く要望されている。
本発明の目的は、基板処理および廃液処理におけるランニングコストの低減をさらに図ることが可能な基板処理システムを提供することである。
(1)本発明に係る基板処理システムは、薬液を含む処理液を用いて基板を処理する基板処理装置と、基板処理装置により基板の処理に用いられた処理液から、酸素および水素の少なくとも一方のガスを取り出すガス取出手段と、ガス取出手段により取り出されたガスを用いて電力を発生する燃料電池とを備えたものである。
本発明に係る基板処理システムにおいては、基板処理装置において薬液を含む処理液を用いて基板に処理が行われる。そして、基板処理装置により基板の処理に用いられた処理液から、酸素および水素の少なくとも一方のガスがガス取出手段により取り出される。ガス取出手段により取り出されたガスを用いて燃料電池により電力が発生される。
このような構成において、ガス取出手段により薬液を含む処理液から上記ガスが取り出されたガスを燃料電池による電力の発生に必要なガスとして用いることが可能となる。これにより、使用済みの処理液を利用して低コストで電力を発生することができる。このようにして発生された電力を再利用することによりランニングコストの低減をさらに図ることが可能となる。
また、処理液から酸素および水素の少なくとも一方を取り出すことにより、処理液中の薬液を無害化することも可能となる。それにより、廃液処理が容易になる。
(2)燃料電池により発生された電力が基板処理装置に供給されてもよい。このように、基板処理装置に必要な電力の少なくとも一部を補助することにより当該基板処理装置に電源から供給する電力を低減することができる。それにより、基板の処理に必要なエネルギーコストを低減できる。
(3)ガス取出手段は、電力を用いて処理液を電気分解することにより酸素および水素の少なくとも一方のガスを取り出す電気分解手段を含んでもよい。この場合、酸素および水素の少なくとも一方のガスを電気分解手段により容易に取り出すことができる。
(4)燃料電池により発生された電力が電気分解手段に供給されてもよい。それにより、電気分解手段は供給された電力を用いることができるので、当該電気分解手段に電源から供給する電力を低減できる。それにより、処理液から酸素および水素の少なくとも一方を取り出すために必要なエネルギーコストおよび廃液処理に必要なエネルギーコストを低減できる。
(5)ガス取出手段は、触媒を用いて処理液から酸素および水素の少なくとも一方のガスを取り出す触媒反応手段を含んでもよい。この場合、酸素および水素の少なくとも一方のガスを触媒反応手段により容易に取り出すことができるとともに、上記ガスを取り出すための電力を要しない。
(6)ガス取出手段は、処理液と金属とを反応させることにより水素を取り出す金属反応手段を含んでもよい。この場合、金属反応手段により水素を容易に取り出すことができるとともに、水素を取り出すための電力を要しない。
(7)基板処理装置は、窒素を含む排ガスを排出し、基板処理システムは、基板処理装置から排出される排ガスに含まれる窒素を燃料電池内に供給する窒素供給手段をさらに備えてもよい。この場合、燃料電池内に窒素が供給されることにより燃料電池内に残留する水素および酸素がパージされる。それにより、水素と酸素とが直接反応することが防止される。
(8)燃料電池は、酸素および水素の反応により温水を生成し、基板処理システムは、燃料電池により生成された温水を用いて基板処理装置における温度調節を行う温度調節手段をさらに備えてもよい。この場合、基板処理装置における温度調節が燃料電池からの温水を用いて温度調節手段により行われることによって、温度調節に必要なエネルギーコストが低減されるとともに、温水を生成するための設備コストが低減される。
(9)基板処理における温度調節手段は、燃料電池により生成された温水を用いて処理液の温度調節を行ってもよい。この場合、処理液の温度調節が燃料電池からの温水を用いて温度調節手段により行われることによって、処理液の温度調節を低消費電力で行うことができる。
(10)基板処理システムは、ガス取出手段により取り出されたガスを貯留する貯留手段をさらに備えてもよい。この場合、必要なときに必要な量のガスを貯留手段から燃料電池に供給することが可能となる。
(11)薬液は無機系の薬液を含んでもよい。この場合、ガス取出手段により無機系の薬液から酸素および水素の少なくとも一方が取り出される。
(12)薬液はフッ酸を含んでもよい。この場合、ガス取出手段によりフッ酸を含む薬液から酸素および水素の少なくとも一方が取り出される。それにより、フッ酸が無害化されるので、フッ酸を含む薬液の廃液処理が容易になる。
(13)薬液はアンモニアを含んでもよい。この場合、ガス取出手段によりアンモニアを含む薬液から酸素および水素の少なくとも一方が取り出される。それにより、アンモニアが無害化されるので、アンモニアを含む薬液の廃液処理が容易になる。
(14)薬液は塩酸を含んでもよい。この場合、ガス取出手段により塩酸を含む薬液から酸素および水素の少なくとも一方が取り出される。それにより、塩酸が無害化されるので、塩酸を含む薬液の廃液処理が容易になる。
(15)薬液は過酸化水素水を含んでもよい。この場合、ガス取出手段により過酸化水素を含む薬液から酸素が取り出される。それにより、過酸化水素水は無害化され水となるので、過酸化水素水を含む薬液の廃液処理が容易になる。
本発明の基板処理システムによれば、基板処理および廃液処理におけるランニングコストの低減および廃液処理の容易化をさらに図ることが可能となる。
以下、本実施の形態に係る基板処理システムについて図面を参照しながら説明する。
以下において、基板とは、半導体ウエハ、液晶表示装置用ガラス基板、PDP(プラズマディスプレイパネル)用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、および光ディスク用基板等をいう。
(1)基板処理システムの全体構成
図1は、本実施の形態に係る基板処理システムを示す平面図である。
図1に示すように、本実施の形態に係る基板処理システム300は、基板処理装置100および付帯設備としてのエネルギー補助装置200により構成される。エネルギー補助装置200は、基板処理装置100の一方の側方に設けられる。エネルギー補助装置200の詳細な構成については後述する。
また、基板処理装置100は、処理領域A,Bを有し、処理領域A,B間に搬送領域Cを有する。
処理領域Aには、制御部4、流体ボックス部2a,2bおよび複数の洗浄処理部MPが配置されている。
流体ボックス部2a,2bは、それぞれ洗浄処理部MPからの廃液等に関する配管、継ぎ手、バルブ、流量計、レギュレータ、ポンプ、温度調節器等の流体関連機器を収納する。
洗浄処理部MPにおいては、1または複数の処理液による薬液処理、純水による洗浄処理および乾燥処理が行われる。なお、洗浄処理部MPの詳細な構成については後述する。
処理領域Bには、流体ボックス部2c,2dおよび複数の洗浄処理部MPが配置されている。なお、処理領域Bに配置された洗浄処理部MPは、処理領域Aに配置された洗浄処理部MPと同様の処理を行う。
流体ボックス部2c,2dは、それぞれ洗浄処理部MPからの廃液等に関する配管、継ぎ手、バルブ、流量計、レギュレータ、ポンプ、温度調節器等の流体関連機器を収納する。また、搬送領域Cには、基板搬送ロボットCRが設けられている。
処理領域A,Bの一端部側には、基板の搬入および搬出を行うインデクサIDが配置されている。インデクサIDには、基板Wを収納するキャリア1が載置される。
本実施の形態においては、キャリア1として、基板Wを密閉した状態で収納するFOUP(Front Opening Unified Pod)を用いているが、これに限定されるものではなく、SMIF(Standard Mechanical Inter Face)ポッド、OC(Open Cassette)等を用いることもできる。
インデクサIDのインデクサロボットIRは、矢印Uの方向に移動し、キャリア1から基板Wを取り出して基板搬送ロボットCRに渡し、逆に、一連の処理が施された基板Wを基板搬送ロボットCRから受け取ってキャリア1に戻す。
基板搬送ロボットCRは、インデクサロボットIRから渡された基板Wを指定された洗浄処理部MPに搬送し、または、洗浄処理部MPから受け取った処理後の基板WをインデクサロボットIRに搬送する。
制御部4は、CPU(中央演算処理装置)を含むコンピュータ等からなり、処理領域A,Bの各洗浄処理部MPの動作、搬送領域Cの基板搬送ロボットCRの動作、およびインデクサIDのインデクサロボットIRの動作を制御する。
基板処理装置100は、ダウンフロー(下降流)方式のクリーンルーム内等に設けられる。
(2)基板処理装置の洗浄処理部の構成
次に、基板処理装置100内に配置される洗浄処理部MPの構成について説明する。
図2は、本実施の形態に係る基板処理装置100の洗浄処理部MPの全体構成を示す断面図である。
図2に示すように、洗浄処理部MPは、ほぼ鉛直方向に沿った中心軸を有する円筒状のチャンバ101、その内部に設けられるとともに基板Wをほぼ水平に保持しつつ基板Wのほぼ中心を通る鉛直軸線周りに回転するスピンチャック130、スピンチャック130を取り囲むように配置されたスプラッシュガード131、およびチャンバ101の上端を塞ぐように設けられたフィルタ140を含む。
スピンチャック130は、円板状に形成されほぼ水平に配置されたスピンベース127、およびスピンベース127の中心下部に鉛直方向に沿って取り付けられた回転軸128を含む。
スピンベース127の上面の周縁部には、複数のチャックピン129が間隔をあけて立設されている。また、スピンベース127は、図示しない回転駆動機構によって回転される回転軸128の上端に固定されている。このような構成により、基板Wは複数のチャックピン129により保持された状態で回転される。
スプラッシュガード131は、チャンバ101と同心状に外方から内方に向かって配置された4つの円筒部材148a〜148dを含む。4つの円筒部材148a〜148dは、最外部の円筒部材148aから最内部の円筒部材148dに向かって、順に高さが低くなるように設定されている。
円筒部材148a〜148dの上端からは、内側(スピンチャック130側)に向かって斜め上方に突出部149a〜149dがそれぞれ突出している。
突出部149aと突出部149bとにより、回収ポート111aが形成されており、突出部149bと突出部149cとにより、回収ポート111bが形成されており、突出部149cと突出部149dとにより、回収ポート111cが形成されている。回収ポート111a〜111cは上下方向に積層されている。
円筒部材148bの下部は、同心状の2つの円筒体148e,148fにより形成されている。円筒体148eは円筒体148fより外側にある。
同様に、円筒部材148cの下部は、同心状の2つの円筒体148g,148hにより形成されている。円筒体148gは円筒体148hより外側にある。円筒部材148dの下部は、同心状の2つの円筒体148i,148jにより形成されている。円筒体148iは円筒体148jより外側にある。
円筒部材148dから内側斜め下方に延びるように傾斜部148kが設けられている。傾斜部148kの先端に下方に延びるように円筒体148jが設けられている。
スプラッシュガード131の下方には、チャンバ101の下部を塞ぐように底板135がほぼ水平に設けられている。底板135からは、円筒状の5つの分離壁125a〜125eが立設されている。
分離壁125a〜125eは、同心状に、外方から内方に向かって、分離壁125a、分離壁125b、分離壁125c、分離壁125dおよび分離壁125eの順で配置されている。
分離壁125aおよび分離壁125bを側壁として、第1の処理液を回収する第1の処理液回収槽121が形成されている。分離壁125bおよび分離壁125cを側壁として、第2の処理液を回収する第2の処理液回収槽122が形成されている。分離壁125cおよび分離壁125dを側壁として、第3の処理液を回収する第3の処理液回収槽123が形成されている。なお、第1〜第3の処理液の具体例については後述する。
スプラッシュガード131には、昇降機構110が接続されている。昇降機構110は、スプラッシュガード131に取り付けられた結合部材110a、結合部材110aに対してほぼ鉛直方向に取り付けられ昇降軸110b、および昇降軸110bを昇降させる昇降駆動部110cにより構成されている。
分離壁125aには案内部材110dが取り付けられており、昇降軸110bは案内部材110dに挿通されている。昇降駆動部110cにより昇降軸110bを昇降させて、スプラッシュガード131をほぼ鉛直方向に昇降できるように構成されている。
スプラッシュガード131が下降された場合、円筒部材148aの下部および円筒体148eが、分離壁125aと分離壁125bとの間に挿入され、円筒体148f,148gが、分離壁125bと分離壁125cとの間に挿入され、円筒体148h,148iが、分離壁125cと分離壁125dとの間に挿入され、円筒体148jが分離壁125dと分離壁125eとの間に挿入される。
基板Wに処理液による処理を行う場合には、複数のチャックピン129により保持された基板Wの上方に、第1〜第3の処理液ノズル151b,152b,153bのうちいずれかが配置される。
第1〜第3の処理液ノズル151b,152b,153bは、それぞれ第1〜第3のアーム151a,152a,153aに固定されている。第1〜第3のアーム151a,152a,153aは、それぞれ図示しない揺動機構に連結されている。例えば、第2および第3の処理液ノズル152b,153bにより供給される処理液による処理を行わない場合には、第2および第3のアーム152b,153bが揺動されることにより、第2および第3の処理液ノズル152b,153bは基板Wの外方の位置に退避される。
本実施の形態では、第1の処理液ノズル151bにより基板W上に第1の処理液が供給され、第2の処理液ノズル152bにより基板W上に第2の処理液が供給され、第3の処理液ノズル153bにより基板W上に第3の処理液が供給される。
第1の処理液により基板Wが処理される場合には、制御部4(図1)により昇降機構110が制御されて、スピンベース127の上面と回収ポート111aとがほぼ同じ高さの位置になるように、スプラッシュガード131が移動される。
基板W上に供給された第1の処理液は、遠心力により基板Wの上面に沿って外方に向かって流れる。これにより、基板Wの上面が第1の処理液により処理される。
基板Wの周縁部に流れた第1の処理液は、回転している基板Wの遠心力により外方に振り切られ、回収ポート111aに入る。回収ポート111aに入った第1の処理液は、円筒部材148aと円筒部材148bとの間を通過し、第1の処理液回収槽121に回収される。
また、第2の処理液により基板Wが処理される場合には、制御部4(図1)により昇降機構110が制御されて、スピンベース127の上面と回収ポート111bとがほぼ同じ高さの位置になるように、スプラッシュガード131が移動される。
基板W上に供給された第2の処理液は、遠心力により基板Wの上面に沿って外方に向かって流れる。これにより、基板Wの上面が第2の処理液により処理される。
基板Wの周縁部に流れた第2の処理液は、回転している基板Wの遠心力により外方に振り切られ、回収ポート111bに入る。回収ポート111bに入った第2の処理液は、円筒部材148bと円筒部材148cとの間を通過し、第2の処理液回収槽122に回収される。
さらに、第3の処理液により基板Wが処理される場合には、制御部4(図1)により昇降機構110が制御されて、スピンベース127の上面と回収ポート111cとがほぼ同じ高さの位置になるように、スプラッシュガード131が移動される。
基板W上に供給された第3の処理液は、遠心力により基板Wの上面に沿って外方に向かって流れる。これにより、基板Wの上面が第3の処理液により処理される。
基板Wの周縁部に流れた第3の処理液は、回転している基板Wの遠心力により外方に振り切られ、回収ポート111cに入る。回収ポート111cに入った第3の処理液は、円筒部材148cと円筒部材148dとの間を通過し、第3の処理液回収槽123に回収される。
(3)エネルギー補助装置の構成
次に、エネルギー補助装置200の構成について図面を参照しながら説明する。
図3は、エネルギー補助装置200の構成を示すブロック図である。
図3に示すように、エネルギー補助装置200は、主として第1〜第4の分解槽10,11,12,13、第1および第2の除去槽14,15、第1および第2のバッファ装置16,17、燃料電池18、ならびに排気浄化槽19により構成される。
基板処理装置100における各洗浄処理部MPの第1〜第3の処理液回収槽121〜123(図2)は、それぞれ配管30,42,48を介して第1〜第3の分解槽10〜12に接続されている。
また、各洗浄処理部MPの図示しない排気管は、配管38を介して排気浄化槽19に接続されている。これにより、各洗浄処理部MPから排出される排気が配管38を介して排気浄化槽19に送られる。なお、本実施の形態では、上記排気は、大量の窒素(N)を含んだ窒素リッチガスである。
第1の分解槽10には、各洗浄処理部MPからの第1の処理液が配管30を介して流入される。第1の処理液は、アンモニア水(NHOH)および過酸化水素水(H)の混合液(SC1と図示)からなる。
第1の分解槽10では、二酸化マンガンを触媒として、第1の処理液に含まれる過酸化水素水が酸素(O)と水(HO)とに分解される。この場合における化学反応は、次式により示される。
2H→2HO+O
第1の分解槽10で発生した酸素は、配管31およびバルブ32を介して第1のバッファ装置16に送られる。なお、第1のバッファ装置16の詳細な構成については後述する。
また、第1の分解槽10で発生した水と第1の処理液中のアンモニアとの混合液であるアンモニア水は、配管34を介して第4の分解槽13に送られる。
第4の分解槽13では、アンモニア水に次亜塩素酸が添加される。それにより、アンモニア水が窒素と水素(H)とに電気分解される。この場合、陰極で水素が発生し、アンモニアの分解により窒素が発生する。この場合における陽極での反応は、次式により示される。
Cl+HO→ClO+2H+2e
陰極での反応は次式により示される。
2HO+2e→H↑+2OH
また、アンモニアの分解反応は次式により示される。
3ClO+2NH →3Cl+N↑+3HO+2H
第4の分解槽13で発生した水素は、配管35およびバルブ36を介して第2のバッファ装置17に送られる。なお、第2のバッファ装置17の詳細な構成については後述する。
ここで、第4の分解槽13内と配管38とは、バルブ41を介して配管40により接続されている。第4の分解槽13で発生した窒素は、配管40、バルブ41および配管38を介して排気浄化槽19に送られる。なお、第4の分解槽13で生じた排水は図示しない排水設備へ導かれる。
上述のように、排気浄化槽19内には、基板処理装置100からの窒素を多く含む排気と第4の分解槽13からの窒素とが送られる。基板処理装置100からの排気には不純物が含まれているので、当該排気は酸性またはアルカリ性のガスとなっている。そこで、排気浄化槽19では、上記のような酸性またはアルカリ性の排気が中和される。窒素を多く含み、中和された上記排気は、配管39を介して燃料電池18に送られる。なお、燃料電池18における上記排気に多く含まれる窒素の用途および機能については後述する。
第2の分解槽11には、各洗浄処理部MPからの第2の処理液が配管42を介して流入される。第2の処理液は、塩酸(塩化水素水:HCl)および過酸化水素水の混合液(SC2と図示)からなる。
第2の分解槽11では、塩酸および過酸化水素水の混合液からなる第2の処理液が酸素、塩素(Cl)および水素に電気分解される。この場合、第2の分解槽11の陽極で酸素および塩素が発生し、陰極で水素が発生する。
第2の分解槽11で発生した酸素および塩素は、配管43を介して第1の除去槽14に送られる。第1の除去槽14では、配管43を介して送られてきた塩素にナトリウム化合物が添加される。それにより、塩化ナトリウムが生成される。これにより、第1の除去槽14において塩素が除去される。
一方、第1の除去槽14に送られた酸素は、配管44およびバルブ45を介して第1のバッファ装置16に送られる。
また、第2の分解槽11で発生した水素は、配管46およびバルブ47を介して第2のバッファ装置17に送られる。なお、第2の分解槽11で生じた排水は図示しない排水設備へ導かれる。
第3の分解槽12には、各洗浄処理部MPからの第3の処理液が配管48を介して流入される。第3の処理液はフッ酸(フッ化水素水:HF)からなる。
第3の分解槽12では、第3の処理液であるフッ酸がフッ素(F)、酸素および水素に電気分解される。この場合、第3の分解槽12の陽極で酸素およびフッ素が発生し、陰極で水素が発生する。
第3の分解槽12で発生した水素は、配管52およびバルブ53を介して第2のバッファ装置17に送られる。
また、第3の分解槽12で発生した酸素およびフッ素は、配管49を介して第2の除去槽15に送られる。第2の除去槽15では、配管49を介して送られてきたフッ素にカルシウム化合物が添加される。それにより、フッ化カルシウムが生成される。これにより、第2の除去槽15においてフッ素が除去される。
一方、第2の除去槽15に送られた酸素は、配管50およびバルブ51を介して第1のバッファ装置16に送られる。なお、第3の分解槽12で生じた排水は図示しない排水設備へ導かれる。
ここで、上述の第1のバッファ装置16および第2のバッファ装置17の構成について図面を参照しながら説明する。
図4は、第1のバッファ装置16の構成を示すブロック図である。
図4に示すように、第1のバッファ装置16は配管57を備える。この配管57には、上述の第1の分解槽10に接続された配管31、第1の除去槽14に接続された配管44、および第2の除去槽15に接続された配管50が共通に接続されている。このような構成により、第1の分解槽10、第1の除去槽14および第2の除去槽15から酸素がそれぞれ配管31、配管44および配管50を介して第1のバッファ装置16の配管57に送られる。配管57には、バルブ58,59およびポンプ60が介挿されている。
燃料電池18には配管33が接続されている。この配管33に上記の配管57が接続されている。
ここで、バルブ58の下流側で配管57から配管61が分岐している。この配管61の他端はバッファタンク62に接続されている。配管61には、バルブ63およびポンプ64が介挿されている。
また、配管61の分岐点より下流でかつバルブ59の上流側で配管57から配管65が分岐している。この配管65の他端はバッファタンク62に接続されている。配管65にはバルブ66が介挿されている。
このような構成において、配管31、配管44および配管50からの酸素は、ポンプ64の吸引動作により配管57、バルブ58、配管61およびバルブ63を介してバッファタンク62内に貯留される。この場合、バルブ58およびバルブ63はそれぞれ開状態となっており、バルブ59およびバルブ66はそれぞれ閉状態となっている。
そして、バッファタンク62内に貯留されている酸素は、必要時に燃料電池18に供給される。
すなわち、バッファタンク62内に貯留された酸素は、ポンプ60の吸引動作により配管65、バルブ66、配管57、バルブ59および配管33を介して燃料電池18内に供給される。この場合、バルブ66およびバルブ59はそれぞれ開状態となっており、バルブ58およびバルブ63はそれぞれ閉状態となっている。
図5は、第2のバッファ装置17の構成を示すブロック図である。
図5に示すように、第2のバッファ装置17は配管67を備える。この配管67には、上述の第4の分解槽13に接続された配管35、第2の分解槽11に接続された配管46、および第3の分解槽12に接続された配管52が共通に接続されている。このような構成により、第4の分解槽13、第2の分解槽11および第3の分解槽12から水素がそれぞれ配管35、配管46および配管52を介して第2のバッファ装置17の配管67に送られる。配管67には、バルブ68,69およびポンプ70が介挿されている。
燃料電池18には配管37が接続されている。この配管37に上記の配管67が接続されている。
ここで、バルブ68の下流側で配管67から配管71が分岐している。この配管71の他端はバッファタンク72に接続されている。配管71には、バルブ73およびポンプ74が介挿されている。
また、配管71の分岐点より下流でかつバルブ69の上流側で配管67から配管75が分岐している。この配管75の他端はバッファタンク72に接続されている。配管75にはバルブ76が介挿されている。
このような構成において、配管35、配管46および配管52からの水素は、ポンプ74の吸引動作により配管67、バルブ68、配管71およびバルブ73を介してバッファタンク72内に貯留される。この場合、バルブ68およびバルブ73はそれぞれ開状態となっており、バルブ69およびバルブ76はそれぞれ閉状態となっている。
そして、バッファタンク72内に貯留されている水素は、必要時に燃料電池18に供給される。
すなわち、バッファタンク72内に貯留された酸素は、ポンプ70の吸引動作により配管75、バルブ76、配管67、バルブ69および配管37を介して燃料電池18内に供給される。この場合、バルブ76およびバルブ69はそれぞれ開状態となっており、バルブ68およびバルブ73はそれぞれ閉状態となっている。
このように、図1において燃料電池18には、必要時に第1のバッファ装置16から酸素が供給されるとともに、第2のバッファ装置17から水素が供給される。
燃料電池18においては、上記のように供給された酸素および水素を燃料ガスとして電力が発生されるとともに温水が生成される。
燃料電池18で生成された温水は、配管54を介して各洗浄処理部MPの第1〜第3のアーム151a,152a,153a内に供給される。詳細については後述する。
また、図3に示すように、燃料電池18には、ケーブル55を介してインバータ56が接続されている。燃料電池18で発生された電力は、ケーブル55を介してインバータ56に供給される。インバータ56は、燃料電池18で発生された直流電力を交流電力に変換するとともに、変換した交流電力をケーブル55aを介して基板処理装置100に供給する。
さらに、インバータ56で変換された交流電力は、ケーブル56a,56b,56cを介してそれぞれ第2〜第4の分解槽11〜13に供給される。
次いで、燃料電池18の内部構造について図面を参照しながら説明する。
図6は、燃料電池18の内部構造を示す模式図である。図6(a)は燃料電池18の全体を示す斜視図であり、図6(b)は図6(a)のX領域の拡大図である。
図6(a)に示すように、燃料電池18はケーシング180を備える。図6(a)では、ケーシング180の一部が切り欠いて描かれている。ケーシング180内には配管33および配管37(共に図3)が挿入されている。これにより、ケーシング180内に燃料ガスとしての酸素および水素が導入される。
また、ケーシング180内に残留する水素および酸素をパージすることにより水素と酸素とが直接反応することを防止するために、図3の排気浄化槽19から配管39(図6には図示せず)を介してケーシング180内に窒素が常時供給される。
また、ケーシング180内から配管33aおよび配管37aが取り出されている。ケーシング180内の酸素および水素は配管33a,37aをそれぞれ介して外部に排出される。
さらに、ケーシング180内には冷却水管181a,181bが設けられている。冷却水管181a内に冷却水が流入され、ケーシング180内を冷却した後の冷却水が冷却水管181bを介して外部に流出される。
図6(b)に示すように、一対のセパレータ182a,182bの間に冷却管183、燃料極184、リン酸を含浸する電解質層185、および空気極186がこの順に設けられている。本例の燃料電池18は、リン酸を含浸する電解質層185を有するリン酸型燃料電池(PAFC:Phosphoric Acid Fuel Cell)と呼ばれる。冷却管183の一端は冷却水管181aに連結され、冷却管183の他端は冷却水管181bに連結されている。
上記のように、一対のセパレータ182a,182bの間に挟まれた冷却管183、燃料極184、電解質層185、および空気極186が一つのセルを構成する。
本実施の形態では、燃料電池18は、複数の上記セルが直列に接続されてなるセルスタックを有し、当該セルスタックがケーシング180内に収納されている。これにより、燃料電池18は例えば最大1000kW程度の電力を発生することができる。
ここで、燃料電池18の仕様は、例えば次の通りである。燃料電池18は例えば63個のセルにより構成され、一つのセルの有効面積は例えば100cmである。
上記各セルの動作電圧および動作電流密度は、それぞれ例えば0.6Vおよび400mA/cmであり、動作温度は約200℃である。燃料電池18の出力電力は、例えば1.5kW(直流電圧37.5V,電流40A)である。
インバータ56の出力電力は、例えば1.2kW(交流電圧100V,電流10A)である。すなわち、燃料電池18の出力電力に対してインバータ56による変換効率は80%となる。
上記1.2kWの電力のうち例えば1kWの電力は、基板処理装置100用および第2〜第4の分解槽11〜13用の一方または両方に使用され、0.2kWの電力は例えばエネルギー補助装置200内に設けられたバルブ類の駆動用の電源または第1および第2のバッファ装置16,17内に設けられたポンプ駆動用の電源に供給して使用することができる。なお、燃料(水素)の使用率が例えば80%の場合、約60mol/hの水素が必要となる。
(4)処理液の温度調節
本実施の形態において、上記の燃料電池18で得られた温水は、各洗浄処理部MPの第1〜第3の処理液ノズル151b,152b,153bによりそれぞれ供給される第1〜第3の処理液の温度を調節するために用いられる。これは、例えば、第3の処理液(HF)による基板の処理の場合、基板W上に形成された酸化膜の除去を良好に行うため、または当該酸化膜の除去を選択的に行うためである。
以下、第1の処理液ノズル151bにより吐出される第1の処理液の温度調節の方法について説明する。なお、第2および第3の処理液の温度調節については、第1の処理液の温度調節の方法と同じであるので、説明を省略する。
図7は、第1の処理液ノズル151bに連結された第1のアーム151aの内部構造を示す断面図である。
図7に示すように、第1のアーム151aは、その基部が支持ブロック166に保持されており、鉛直軸Zの周りに回動可能に形成されている。第1のアーム151aは、処理液配管161、温調配管162および金属配管163からなる3重管構造を有する。
また、第1のアーム151aの先端には、基板Wに第1の処理液を吐出する第1の処理液ノズル151bが接続されている。処理液配管161は、その先端が第1の処理液ノズル151bに接続され、他端が第1の処理液を貯留する処理液貯留部(図示せず)に接続されている。
ここで、処理液配管161と金属配管163との間に温調配管162を挿入することにより、処理液配管161と温調配管162との間に温水の往路164が形成され、さらに温調配管162と金属配管163との間に温水の復路165が形成されている。
燃料電池18から供給された温水は、往路164を通り処理液配管161に沿って第1の処理液ノズル151b側へ流動される。それにより、処理液配管161内の第1の処理液が所定の温度に調節される。
また、第1の処理液ノズル151b側に達した温水は復路165に導かれ、第1の処理液ノズル151b側から回収される。このような構造により、第1の処理液ノズル151bから吐出される第1の処理液の温度が所定の温度に調節されている。
(5)本実施の形態における効果
本実施の形態のエネルギー補助装置200を用いることによって、アンモニアおよび過酸化水素水の混合液である第1の処理液を酸素、水素および窒素に分解することができる。これにより、有害なアンモニアを除去できる。
上記のように、有害なアンモニアを除去するためには、第4の分解槽13による電気分解のための電力が必要となる。本実施の形態では、第1の処理液から得た酸素および水素から燃料電池18において電力を得ることができる。この電力を第4の分解槽13に供給することにより、有害なアンモニアを除去するためのエネルギー(電力)を補助することが可能となる。したがって、廃液処理のためのエネルギーコストを低減することができる。
また、第1の処理液から得た窒素と排気浄化槽19で中和された排気に含まれる窒素とが燃料電池18内に供給されることにより、燃料電池18に残留する水素と酸素とが直接反応することを防止できる。
また、エネルギー補助装置200を用いることによって、塩酸および過酸化水素水の混合液である第2の処理液を酸素、水素および塩素に分解することができる。本実施の形態では、第2の処理液から得た酸素および水素から燃料電池18において電力を得ることができる。この電力を第2の分解槽11に供給することにより、第2の処理液を分解するためのエネルギー(電力)を補助することが可能となる。したがって、廃液処理のためのエネルギーコストを低減することができる。また、第1の除去槽14において塩素にナトリウム化合物を添加することにより、当該塩素を除去することができる。
また、エネルギー補助装置200を用いることによって、フッ酸を含む第3の処理液を酸素、水素およびフッ素に分解することができる。本実施の形態では、第3の処理液から得た酸素および水素から燃料電池18において電力を得ることができる。この電力を第3の分解槽12に供給することにより、第3の処理液を分解するためのエネルギー(電力)を補助することが可能となる。したがって、廃液処理のためのエネルギーコストを低減することができる。
また、第2の除去槽15においてフッ素にカルシウム化合物を添加することにより、当該フッ素を除去することができる。さらに、フッ素にカルシウム化合物を添加することにより得られたフッ化カルシウムはフッ酸の再処理に使用できる。
さらに、本実施の形態では、燃料電池18で得られた温水が、各洗浄処理部MPの第1〜第3の処理液ノズル151b,152b,153bによりそれぞれ供給される第1〜第3の処理液の温度を調節するために用いられる。これにより、第1〜第3の処理液の温度調節に必要なエネルギーを補助することが可能となる。したがって、温度調節のためのエネルギーコストを低減することができる。
(6)他の実施の形態
上記実施の形態では、第1〜第3の処理液から電気分解により酸素および水素を取り出しているが、これに限定されるものではなく、処理液から電気分解により酸素および水素の一方を取り出して燃料電池18に供給してもよい。
また、金属と処理液との反応から酸素および水素の少なくとも一方を取り出してもよい。例えば、鉄等の金属と塩酸とを反応させることにより水素を発生させることができる。
また、上記実施の形態では、燃料電池18により得られた温水を第1〜第3の処理液ノズル151b〜153bの温度調節に用いているが、これに限定されるものではなく、燃料電池18により得られた温水を第1〜第3の処理液ノズル151b〜153bの待機位置に設けられる待機ポットの温度調節に用いてもよく、あるいは基板処理装置の他の部分の温度調節に用いてもよい。
また、上記実施の形態では、インバータ56により直流電力から変換された交流電力は、ケーブル56a,56b,56cを介してそれぞれ第2〜第4の分解槽11〜13に供給されることとしたが、これに加えて、例えば屋外に設けられた太陽電池により発生された電力を第2〜第4の分解槽11〜13に供給してもよい。
さらに、上記実施の形態では、基板Wの処理に用いる処理液として、アンモニアおよび過酸化水素水の混合液である第1の処理液、塩酸および過酸化水素水の混合液である第2の処理液、およびフッ酸を含む第3の処理液を用い、これらの廃液を利用して電力および温水を得ることとしたが、これに限定されるものではなく、例えば硫酸と過酸化水素水との混合液等の他の処理液を利用して電力または温水を得てもよい。
(7)請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応関係
以下、請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応の例について説明するが、本発明は下記の例に限定されない。
上記実施の形態においては、第1〜第4の分解槽10〜13ならびに第1および第2の除去槽14,15がガス取出手段に相当し、第2〜第4の分解槽11〜13が電気分解手段に相当し、第1および第4の分解槽10,13ならびに第1および第2の除去槽14,15が触媒反応手段に相当し、排気浄化槽19、配管38,39,40およびバルブ41が窒素供給手段に相当し、第1のアーム151a、温調配管162、金属配管163、往路164および復路165が温度調節手段に相当し、第1および第2のバッファ装置16,17が貯留手段に相当する。
本発明は、半導体ウエハ、液晶表示装置用ガラス基板、PDP用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、および光ディスク用基板等の処理に用いた処理液から電力等を得るために利用することができる。
本実施の形態に係る基板処理システムを示す平面図である。 本実施の形態に係る基板処理装置の洗浄処理部の全体構成を示す断面図である。 エネルギー補助装置の構成を示すブロック図である。 第1のバッファ装置の構成を示すブロック図である。 第2のバッファ装置の構成を示すブロック図である。 燃料電池の内部構造を示す模式図である。 第1の処理ノズルに連結された第1のアームの内部構造を示す断面図である。
符号の説明
1 キャリア
2a〜2d 流体ボックス部
4 制御部
10〜13 第1〜第4の分解槽
14,15 第1および第2の除去槽
16,17 第1および第2のバッファ装置
18 燃料電池
19 排気浄化槽
55,56a,56b,56c ケーブル
56 インバータ
62,72 バッファタンク
100 基板処理装置
110 昇降機構
111a,111b,111c 回収ポート
121,122,123 第1〜第3の処理液回収槽
130 スピンチャック
131 スプラッシュガード
151a,152a,153a 第1〜第3のアーム
151b,152b,153b 第1〜第3の処理液ノズル
161 処理液配管
162 温調配管
163 金属配管
164 往路
165 復路
166 支持ブロック
200 エネルギー補助装置
300 基板処理システム
CR 基板搬送ロボット
ID インデクサ
IR インデクサロボット
MP 洗浄処理部
W 基板

Claims (15)

  1. 薬液を含む処理液を用いて基板を処理する基板処理装置と、
    前記基板処理装置により基板の処理に用いられた処理液から、酸素および水素の少なくとも一方のガスを取り出すガス取出手段と、
    前記ガス取出手段により取り出されたガスを用いて電力を発生する燃料電池とを備えたことを特徴とする基板処理システム。
  2. 前記燃料電池により発生された電力が前記基板処理装置に供給されることを特徴とする請求項1記載の基板処理システム。
  3. 前記ガス取出手段は、電力を用いて前記処理液を電気分解することにより酸素および水素の少なくとも一方のガスを取り出す電気分解手段を含むことを特徴とする請求項1または2記載の基板処理システム。
  4. 前記燃料電池により発生された電力が前記電気分解手段に供給されることを特徴とする請求項3記載の基板処理システム。
  5. 前記ガス取出手段は、触媒を用いて前記処理液から酸素および水素の少なくとも一方のガスを取り出す触媒反応手段を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の基板処理システム。
  6. 前記ガス取出手段は、前記処理液と金属とを反応させることにより水素を取り出す金属反応手段を含むことを特徴とする1〜5のいずれかに記載の基板処理システム。
  7. 前記基板処理装置は、窒素を含む排ガスを排出し、
    前記基板処理装置から排出される排ガスに含まれる窒素を前記燃料電池内に供給する窒素供給手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の基板処理システム。
  8. 前記燃料電池は、酸素および水素の反応により温水を生成し、
    前記燃料電池により生成された温水を用いて前記基板処理装置における温度調節を行う温度調節手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の基板処理システム。
  9. 前記温度調節手段は、前記燃料電池により生成された温水を用いて前記処理液の温度調節を行うことを特徴とする請求項8記載の基板処理システム。
  10. 前記ガス取出手段により取り出されたガスを貯留する貯留手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の基板処理システム。
  11. 前記薬液は無機系の薬液を含むことを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の基板処理システム。
  12. 前記薬液はフッ酸を含むことを特徴とする請求項11記載の基板処理システム。
  13. 前記薬液はアンモニアを含むことを特徴とする請求項11または12記載の基板処理システム。
  14. 前記薬液は塩酸を含むことを特徴とする請求項11〜13のいずれかに記載の基板処理システム。
  15. 前記薬液は過酸化水素水を含むことを特徴とする請求項11〜14のいずれかに記載の基板処理システム。
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