JP2007335043A - 記録/再生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】CD/DVD媒体及びホログラム媒体に対して情報の記録/再生可能な記録/再生装置を提供することを目的とする。
【解決手段】ホログラム媒体に照射される記録用のデータビームを出射する第1ビーム出射部と、ホログラム媒体に前記データビームとともに照射される、データビームに対して可干渉性を有する参照ビームを出射する第2ビーム出射部と、CD/DVD媒体に照射される記録/再生用のビームを出射する第3ビーム出射部と、データビームがホログラム媒体に照射されるまでの経路の一部と、記録/再生用のビームがCD/DVD媒体に照射されるまでの経路の一部と、を共通とする光学素子と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、記録/再生装置に関する。
現在、光ディスク媒体(CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)等(以下、CD/DVD媒体という)にレーザービームを略垂直に入射し、CD/DVD媒体の記録層に対して情報記録/再生を行う光ディスク装置がある。
そして、近年、CD/DVD媒体よりも高密度な情報記録を実現するべく、光感受性樹脂(例えば、フォトポリマー)がガラス基板等で封止されたホログラム媒体に対して情報記録/再生を行うためのホログラム装置が提唱されている。このホログラム装置は、ホログラム媒体に情報記録(以下、ホログラム記録という)を行う場合、先ず、半導体レーザー等から出射される可干渉性のレーザービームを2つのレーザービームに分離する。そして、記録対象情報が2次元濃淡画像パターンとして形成されたSLM(Spatial Light Modulator)等に一方のレーザービームを照射させて、当該2次元濃淡画像パターンが反映されたレーザービーム(以下、データビームという)を生成する。そして、データビームと他方のビーム(以下、参照ビームという)とをホログラム媒体に照射させることにより、ホログラム記録を実現している。詳述すると、光感受性樹脂は有限数のモノマーを有し、データビームと参照ビームとの照射による光強度及び照射時間からなるエネルギーにより、モノマーの重合が発生する。このとき、モノマーは、単純に科学的に変化するだけではなく、エネルギー密度の低い領域から高い領域への移動が行われ、干渉縞からなるホログラムが記録されることとなる。即ち、記録対象情報を示す干渉縞からなるホログラムがホログラム媒体に記録されることとなる。尚、このエネルギー密度の高い領域はポリマーと称され、モノマーの移動量はエネルギー密度に密接に関係したものとなっている。図4は、ホログラム媒体中において、データビームと参照ビームとのエネルギーに応じて、モノマーがポリマーへと重合する様子を模式的に示した図である。
また、ホログラム装置は、ホログラム記録において、ホログラム媒体に対する参照ビームの入射角度を変化させることにより、多数のホログラム(多重ホログラム)の記録する、所謂角度多重記録を行うことが可能である。図5は、ホログラム装置が、ホログラム媒体に対し角度多重記録を行ったときの多重ホログラムを模式的に示した図である。尚、ホログラム媒体に記録された1つのホログラムをページと称し、角度多重記録による多数ページからなる多重ホログラムをブックと称することとする。図5に示すように、ホログラム装置は、角度多重記録により、1つのブックあたり例えば10ページのホログラム記録を行うことが可能となる。この結果、ホログラム装置は、ホログラム媒体に対して高密度な情報記録を行うことを可能としている。尚、角度多重記録は、ホログラム媒体に対するデータビームの入射角度を変化させることでも可能であり、又、データビーム及び参照ビームの入射角度を変化させることによっても可能である。
一方、ホログラム装置は、ホログラム媒体から情報再生(以下、ホログラム再生という)を行う場合、再生対象情報を示すホログラムに対し、当該ホログラムが記録されたときの角度と同一入射角度で参照ビームを照射する。そして、ホログラムにて回折された参照ビーム(以下、再生ビームという)をイメージセンサ等で受光する。この再生ビームは、再生対象情報を示す2次元濃淡画像パターンとなっている。そして、ホログラム装置は、2次元濃淡画像パターンに対し所定の処理(例えば復調、誤り訂正等)を施すことにより、ホログラムからの情報の再生を可能としている。
このように、情報記録/再生においては、CD/DVD媒体に対する光ディスク装置が既に提供されており、ホログラム媒体に対するホログラム装置が近年提唱されている。
特開2003−99952号
しかしながら、CD/DVD媒体に対しては光ディスク装置、ホログラム媒体に対してはホログラム装置とそれぞれ別個に独立した装置であるため、種々の問題が生じる可能性があった。例えば、CD/DVD媒体及びホログラム媒体を利用したいユーザーは、光ディスク装置、ホログラム装置をそれぞれ用意しなければならず、煩雑性やコストアップ招く可能性があった。或いは、光ディスク装置及びホログラム装置をそれぞれ設置するためのスペースを確保する必要があった。このため、CD/DVD媒体及びホログラム媒体に対する情報記録/再生を、1つの記録/再生装置で行えることが望ましい。
更に、ホログラム再生は、ホログラム記録されるときのホログラム媒体に対するデータビームの入射角度と密接な関係を有している。詳述すると、ホログラム再生においては、ホログラム記録されたホログラムに対する参照ビームが所謂フラッグ条件(2dsinθ=nλ。d:干渉縞の間隔、θ:入射角度、n:整数、λ:波長)を満たす必要がある。このフラッグ条件は、ホログラム記録時のデータビームと参照ビームとの成す角度に対応しており、この角度が広がるにつれてフラッグ条件を厳密に満たす必要があり、また、この角度が浅くなるにつれてフラッグ条件が緩和される。このため、仮に、ホログラム装置が、データビームと参照ビームとの成す角度を広くした状態でホログラム記録を行う場合、ホログラム再生においてフラッグ条件を厳密に満たす必要があり、ホログラム媒体の面振れや傾斜等が発生したときホログラム再生が出来なくなる可能性があった。或いは、良好なホログラム再生が出来なくなる可能性があった。また、ホログラム媒体は、ホログラム記録によるモノマーの重合により、その体積が収縮する可能性がある。そのため、ホログラム記録によって干渉縞の間隔(λ/[2sin{(θr−θs)/2}]、λ:波長、θr:入射角度、θs:ホログラムによる屈折角)が変位する可能性があり、ホログラム再生において記録時の角度と同一入射角度で参照ビームを入射させてもホログラム再生が出来なくなる可能性があった。或いは、良好なホログラム再生が出来なくなる可能性があった。
そこで、本発明は、CD/DVD媒体及びホログラム媒体に対して情報記録/再生が可能な記録/再生装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するための発明は、ホログラム媒体に照射される記録用のデータビームを出射する第1ビーム出射部と、前記ホログラム媒体に前記データビームとともに照射される、前記データビームに対して可干渉性を有する参照ビームを出射する第2ビーム出射部と、CD/DVD媒体に照射される記録/再生用のビームを出射する第3ビーム出射部と、前記データビームが前記ホログラム媒体に照射されるまでの経路の一部と、前記記録/再生用のビームが前記CD/DVD媒体に照射されるまでの経路の一部と、を共通とする光学素子と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、CD/DVD媒体及びホログラム媒体に対して1つの記録/再生装置により情報の記録/再生をすることが可能となる。
本明細書および添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
===CD/DVD媒体50及びホログラム媒体51の構成===
図2及び図3を参照しつつ、CD/DVD媒体50及びホログラム媒体51の構成について説明する。図2は、CD/DVD媒体50の構成の一例を示す図である。図3は、ホログラム媒体51の構成の一例を示す図である。尚、本実施形態においては、CD/DVD媒体50は、例えばDVD規格の媒体であるものとして説明する。
CD/DVD媒体50は、情報層52、反射層53、保護層54が積層され、基板55(a)、55(b)で貼り合わせた構成で設けられる。情報層52には、例えば、内周側から外周側へ蛇行したグルーブ(以下、グルーブウォブルという)が螺旋状に形成されている。グルーブ間のランドには、例えばLPP(Land Pre-Pit)方式でアドレス情報を検出するためのランドプリピットが予め形成されている。そして、本発明に係る記録/再生装置が、例えば、グルーブ記録方式を採用する場合、情報記録を示すピットがグルーブに形成されることとなる。また、例えば、情報層52の最内周側には、CD/DVD媒体50に適用する回転速度情報、レーザービームの光強度情報、規格、製造メーカ等の情報が記録されたリードイン領域が予め設けられている。尚、本実施形態においては、CD/DVD媒体50からのアドレス情報の検出においてLPP方式を用いているが、これに限るものではない。例えば、高周波のウォブル信号からアドレス情報を検出するADIP(Address IN Pre-groove)方式を採用しても良い。また、本実施形態におけるCD/DVD媒体50は、種々のCD/DVD媒体50(例えば、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)、DVD−RAM(Random Access Memory))の一例であり、本発明に係る記録/再生装置は、種々のCD/DVD媒体50に適用可能である。
ホログラム媒体51は、光感受性樹脂層56、情報層57、反射層58が積層され、ガラス基板59(a)、59(b)で封止した構成で設けられる。光感受性樹脂層56は有限数のモノマーを有し、データビームと参照ビームとの光強度及び照射時間からなるエネルギーにより、エネルギー密度の低い領域から高い領域へモノマーが移動することよりポリマーへと変化した干渉縞からなるホログラムが形成される。情報層57は、例えば、前述の情報層52と同様に、内周側から外周側へグルーブウォブルが螺旋状に形成されている。また、グルーブ間のランドには、LPP方式によりアドレス情報を検出するためのランドプリピットが予め形成されている。尚、詳細については後述するが、ランドプリピットを照射したレーザービームの反射光に基づいて、光感受性樹脂層56に形成される(又は形成された)ホログラムのアドレス情報が検出されることとなる。
=== 記録/再生装置1の全体構成 ===
図1を参照しつつ、本発明に係る記録/再生装置1の全体構成について説明する。図1は、本発明に係る記録/再生装置1の全体構成の一例を示す機能ブロック図である。
記録/再生装置1は、CPU(Central Processing Unit )2、メモリ3、インタフェース4、バッファメモリ5、CD/DVD用エンコーダ6、第2レーザー制御回路7、第2レーザー装置8(第3ビーム出射部、記録/再生用ビーム出射部)、ホログラム用エンコーダ9、マッピング処理回路10、LC(Liquid Crystal)11(第1ビーム出射部)、第1レーザー装置12(第1、第2ビーム出射部、参照ビーム出射部)、1/2波長板13(第1、第2ビーム出射部、参照ビーム出射部)、PBS(Polarization Beam Splitter)14(第1、第2ビーム出射部、参照ビーム出射部)、20、21、第1シャッター15(第1ビーム出射部)、第2シャッター16、ガルボミラー17、ガルボミラー制御回路18、スキャナレンズ19、ダイクロックミラー22、対物レンズ23(光学素子)、イメージセンサ24(受光再生部)、イメージセンサ制御回路25、フィルタ26(受光再生部)、ホログラム用デコーダ27(受光再生部)、光検出回路28、フロントエンド処理回路29、CD/DVD用デコーダ30、スピンドルモータ31、スピンドルモータ制御回路32、ステッピングモータ33、スレッド制御回路34を有している。
インタフェース4は、接続端子(不図示)を介して接続される例えばホストコンピュータと、記録/再生装置1とがデータを送受信するために設けられる。インタフェース4には、記録/再生装置1がCD/DVD媒体50に対し情報再生を行う(以下、情報再生モードという)ための信号(以下、情報再生信号という)がホストコンピュータから送信される。また、インタフェース4には、記録/再生装置1がCD/DVD媒体50に対し情報記録を行う(以下、情報記録モードという)ための信号(以下、情報記録信号という)と、情報記録の対象となるデータ(以下、情報記録データという)とがホストコンピュータから送信される。また、インタフェース4には、記録/再生装置1がホログラム媒体51に対しホログラム再生を行う(以下、ホログラム再生モードという)ための信号(以下、ホログラム再生信号という)がホストコンピュータから送信される。また、インタフェース4には、記録/再生装置1がホログラム媒体51に対しホログラム記録を行う(以下、ホログラム記録モードという)ための信号(以下、ホログラム記録信号という)と、ホログラム記録の対象となるデータ(以下、ホログラム記録データという)とがホストコンピュータから送信される。尚、インタフェース4の一例としては、ATAPI(Advanced Technology Attachment Packet Interface)規格やSCSI(small Computer System Interface)規格、IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)1394規格、USB(Universal Serial Bus)規格等がある。
バッファメモリ5は、情報再生信号を保持し、記録/再生装置1の情報再生モードにおける処理の結果得られるデータ(以下、情報再生データという)を保持する。また、バッファメモリ5は、情報記録信号、情報記録データを保持する。また、バッファメモリ5は、ホログラム再生信号を保持し、記録/再生装置1のホログラム再生モードにおける処理の結果得られるデータ(以下、ホログラム再生データという)を保持する。また、バッファメモリ5は、ホログラム記録信号、ホログラム記録データを保持する。このバッファメモリ5は、例えばFIFO(First IN First Out)型のメモリである。
CD/DVD用エンコーダ6は、情報記録モードにおいて、DVD規格に対応した変調コードであるEFM−Plus(8−16)変調処理、RS(Reed-Solomon)Product−Codeに基づく誤り訂正符号処理等のエンコード処理を、情報記録データに対して施す。尚、CD/DVD媒体50がCD規格である場合、CD/DVD用エンコーダ6は、CD規格に対応した変調コードであるEFM(Eight Fourteen Modulation)変調処理、CIRC(Cross Interleaved Reed-Solomon Code)に基づく誤り訂正符号処理等のエンコード処理を、情報記録データに対して施すこととなる。
第2レーザー制御回路7は、ストラテジ回路(不図示)等から構成される。第2レーザー制御回路7は、情報記録モードにおいて、CPU2からの制御信号及びCD/DVD用エンコーダ6からの情報記録データに基づいて、第2レーザー装置8から出射されるレーザービーム(記録/再生用のビーム)の光強度をCD/DVD媒体50の情報層52に情報記録(ピット形成)可能なレベルとするための駆動信号を、当該第2レーザー装置8に送信する。また、第2レーザー制御回路7は、情報再生モードにおいて、CPU2からの制御信号に基づいて、第2レーザー装置8から出射されるレーザービーム(記録/再生用のビーム)の光強度をCD/DVD媒体50の情報層52から情報再生可能なレベルとするための駆動信号を、当該第2レーザー装置8に送信する。また、第2レーザー制御回路7は、ホログラム再生/記録モードにおいて、CPU2からの制御信号に基づいて、第2レーザー装置8から出射されるレーザービームの光強度をホログラム媒体51の情報層57からホログラムのアドレス情報を検出可能なレベルとするための駆動信号を、当該第2レーザー装置8に送信する。
第2レーザー装置8は、不図示のDVD規格のCD/DVD媒体50に対応した波長(650nm〜660nm)の赤色レーザービームを出射する半導体レーザー、CD規格のCD/DVD媒体50に対応した波長(780nm〜790nm)の赤外レーザービームを出射する半導体レーザー、レーザードライバ等から構成される。尚、本実施形態においては、CD/DVD媒体50がDVD規格である場合について説明するため、以下の説明において第2レーザー装置8から出射されるレーザービームは、赤色レーザービームであるものとする。第2レーザー装置8は、情報記録モードにおいて、第2レーザー制御回路7からの駆動信号に基づいて、CD/DVD媒体50の情報層52に情報記録可能な光強度のレーザービーム(以下、情報記録ビームという)を出射する。また、第2レーザー装置8は、情報再生モードにおいて、第2レーザー制御回路7からの駆動信号に基づいて、CD/DVD媒体50から情報再生可能な光強度のレーザービーム(以下、情報再生ビームという)を出射する。また、第2レーザー装置8は、ホログラム再生/記録モードにおいて、第2レーザー制御回路7からの駆動信号に基づいて、ホログラム媒体51の情報層57からアドレス情報を検出可能なレベルのレーザービーム(以下、サーボビームという)を出射する。
ホログラム用エンコーダ9は、ホログラム記録モードにおいて、ホログラム記録データに対し所定のエンコード処理(例えば、変調、誤り訂正符号の付加)を施す。
マッピング処理回路10は、ホログラム用エンコーダ9からのホログラム記録データをLC11に対し2次元のデータ配列に並び替える処理(以下、マッピング処理という)を施す。以下、マッピング処理回路10にてマッピング処理された2次元のデータ配列をページ単位配列データという。
LC11は、ページ単位配列データに基づいて、2次元濃淡画像パターンを形成する。詳述すると、LC11は、例えば、ページ単位配列データを構成するホログラム記録データの一方の論理値‘1’に応じて‘明’とし、他方の論理値‘0’に応じて‘暗’として表される2次元濃淡画像パターンを形成する。この結果、LC11が、例えば、1280(縦)×1280(横)のピクセルを有する場合、約1.6メガビットのホログラム記録データに基づいて2次元濃淡画像パターンを形成することとなる。そして、LC11は、後述する第1レーザー装置12からのレーザービームを透過してPBS20に出射する。このLC11を透過したレーザービームは、2次元濃淡画像パターンが反映されたデータビームとなる。尚、本実施形態においては、LC11を用いているが、SLMを用いることも可能である。
第1レーザー装置12は、ホログラム記録/再生モードにおいて、時間的、空間的コヒーレンスに優れたレーザービーム(例えば、波長が400nm〜410nmの青紫色レーザービーム)を、1/2波長板13へ出射する。尚、前述の第2レーザー装置8が出射するレーザービーム(赤色又は赤外レーザービーム)は、この第1レーザー装置12が出射するレーザービームとは非干渉性を有するレーザービームが選択される。この第1レーザー装置12としては、ヘリウムネオンレーザー、アルゴンネオンレーザー、ヘリウムカドミウムレーザー、半導体レーザー(外部共振レーザーダイオード)、色素レーザー、ルビーレーザー等が用いられる。
1/2波長板13は、当該1/2波長板13を透過したレーザービームのPBS14への入射角度を定めるべく、所定の傾きで設けられる。この所定の傾きは、PBS14においてレーザービームが2つのレーザービームに分離される割合を、所望の割合とするべく定められるものである。
PBS14は、1/2波長板13からのレーザービームを、2つのレーザービームに分離する。そして、一方のレーザービームは、第1シャッター15に出射される。また、他方のレーザービーム(参照ビーム)は、第2シャッター16に出射される。
第1シャッター15は、PBS14とLC11との間の一方のレーザービームの光路に設けられる。第1シャッター15は、ホログラム記録/再生モードにおいて、一方のレーザービームのLC11への入射を遮断するためのCPU2からの指示信号(以下、第1遮断信号という)に基づいて閉じる。また、第1シャッター15は、ホログラム記録モードにおいて、一方のレーザービームのLC11への入射を許可するためのCPU2からの指示信号(以下、第1許可信号という)に基づいて開く。尚、第1シャッター15は、記録/再生装置1の動作開始時においては閉じているものとして説明する。
第2シャッター16は、PBS14とガルボミラー17との間の参照ビームの光路に設けられる。第2シャッター16は、ホログラム記録/再生モードにおいて、参照ビームのガルボミラー17への入射を遮断するためのCPU2からの指示信号(以下、第2遮断信号という)に基づいて閉じる。また、第2シャッター16は、ホログラム記録/再生モードにおいて、参照ビームのガルボミラー17への入射を許可するためのCPU2からの指示信号(以下、第2許可信号という)に基づいて開く。尚、第2シャッター16は、記録/再生装置1の動作開始時においては閉じているものとして説明する。
ガルボミラー制御回路18は、CPU2からの制御信号に基づいて、ガルボミラー17の偏向角度を当該制御信号が示す偏向角度とするべく、ガルボミラー17を制御する。このガルボミラー制御回路18によるガルボミラー17の制御により、ホログラム媒体51に対する参照ビームの入射角度が変化され、ホログラム媒体51に対する記録/再生装置1の角度多重記録が実現される。
ガルボミラー17は、ガルボミラー制御回路18の制御による偏向角度で第2シャッター16からの参照ビームを偏向して、スキャナレンズ19に出射する。スキャナレンズ19は、参照ビームを屈折して、ホログラム媒体51に出射する。
PBS20は、ホログラム記録モードにおいて、ホログラム媒体51の一方の面にデータビームを略垂直に入射させるべく、LC11からのデータビームを反射して、PBS21に出射する。また、PBS20は、ホログラム再生モードにおいて、PBS21からの、ホログラム媒体51の光感受性樹脂層56に記録されたホログラムで参照ビームが回折されることにより発生する再生ビームを透過して、イメージセンサ24に出射する。
PBS21は、ホログラム記録モードにおいて、データビームを透過して、ダイクロックミラー22に出射する。また、PB21は、ホログラム再生モードにおいて、ダイクロックミラー22からの再生ビームを透過して、PBS20に出射する。また、PBS21は、情報記録/再生モードにおいて、ダイクロックミラー22からの、CD/DVD媒体50の情報層52を照射して反射層53にて反射された情報記録/再生ビームの反射ビーム(以下、情報記録/再生反射ビームという)を反射して、光検出回路28に出射する。また、PBS21は、ホログラム記録/再生モードにおいて、ダイクロックミラー22からの、ホログラム媒体51の情報層57を照射して反射層58にて反射されたサーボビームの反射ビーム(以下、サーボ反射ビームという)を反射して、光検出回路28に出射する。
ダイクロックミラー22は、ホログラム記録モードにおいて、データビームを透過して、対物レンズ23に出射する。また、ダイクロックミラー22は、ホログラム再生モードにおいて、対物レンズ23からの再生ビームを透過して、PBS21に出射する。また、ダイクロックミラー22は、ホログラム記録/再生モードにおいて、ホログラム媒体51の一方の面にサーボビームを略垂直に入射させるべく、第2レーザー装置8からのサーボビームを反射して、対物レンズ23に出射する。また、ダイクロックミラー22は、ホログラム記録/再生モードにおいて、対物レンズ23からのサーボ反射ビームを透過して、PBS21に出射する。また、ダイクロックミラー22は、情報記録/再生モードにおいて、CD/DVD媒体50の一方の面に情報記録/再生ビームを略垂直に入射させるべく、第2レーザー装置8からの情報記録/再生ビームを反射して、対物レンズ23に出射する。また、ダイクロックミラー22は、情報記録/再生モードにおいて、対物レンズ23からの情報記録/再生反射ビームを透過して、PBS21に出射する。
対物レンズ23は、データビームを収束光に変換して、ホログラム媒体51に出射する。このホログラム媒体51の一方の面へのデータビームの入射は、PBS20の反射、PBS21、ダイクロックミラー22の透過により略垂直となる。また、対物レンズ23は、再生ビームを平行光に変換して、ダイクロックミラー22に出射する。また、対物レンズ23は、サーボビームを収束光に変換して、ホログラム媒体51に出射する。このホログラム媒体51に一方の面へのサーボビームの入射は、ダイクロックミラー22の反射により略垂直となる。また、対物レンズ23は、サーボ反射ビームを平行光に変換して、ダイクロックミラー22に出射する。また、対物レンズ23は、情報記録/再生ビームを収束光に変換して、CD/DVD媒体50に出射する。このCD/DVD媒体50に一方の面への情報記録/再生ビームの入射は、ダイクロックミラー22の反射により略垂直となる。また、対物レンズ23は、情報記録/再生反射ビームを平行光に変換して、ダイクロックミラー22に出射する。
イメージセンサ制御回路25は、ホログラム再生モードにおいて、イメージセンサ24がPBS20からの再生ビームを正確に受光するべく、イメージセンサ24を移動、回転制御する。そして、イメージセンサ制御回路25は、イメージセンサ24にて再現される2次元濃淡画像パターンの光量が所定光量(2次元濃淡画像パターンからホログラム再生データが再生可能となる光量)に達したと判別すると、2次元濃淡画像パターンの明暗に対応したレベルの電気信号を生成させるべくイメージセンサ24に指示信号を送信する。尚、イメージセンサ制御回路25は、この判別結果に基づいて、第2遮断信号を第2シャッター16に送信する構成としても良い。
イメージセンサ24は、例えばLC11と同数のピクセル(1280(縦)×1280(横))を有し、再生ビームを受光することにより当該再生ビームが示す2次元濃淡画像パターンを再現する。そして、イメージセンサ24は、イメージセンサ制御回路25からの指示信号に基づいて、2次元濃淡画像パターンの明暗に対応したレベルの電気信号を、フィルタ26に送信する。尚、イメージセンサ24としては、例えばCCD(Charge Coupled Devices)センサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ等を用いることが可能である。また、本実施形態においては、LC11とイメージセンサ24のピクセル数を同数としたが、これに限るものではない。例えば、イメージセンサ24のピクセル数を、LC11のピクセル数より多く設けても良い。この結果、イメージセンサ制御回路25によるイメージセンサ24の移動、回転制御が高精度で要求されることを、軽減させることが可能となる。
フィルタ26は、後段の2値化処理における電気信号の分離性を高めるべくフィルタリング処理を行う。詳述すると、例えば、イメージセンサ24にて再現される2次元濃淡画像パターンは、ノイズ成分等により、LC11において形成された2次元濃淡画像パターンの明暗に比べて明確な明暗ではない可能性がある。このため、イメージセンサ24からの‘明’又は‘暗’を示す電気信号のレベルが不明確となり、2値化処理が適切になされない可能性がある。そこで、フィルタ26は、電気信号のレベル補正を行うためのフィルタリング処理を行う。尚、フィルタ26とホログラム用デコーダ27との間には、2値化処理回路(不図示)が設けられており、フィルタ26からの電気信号に対して2値化処理が施される。そして、2値化処理の結果得られた電気信号がホログラム用デコーダ27に送信される。
ホログラム用デコーダ27は、2値化処理後の電気信号に対し、例えば復調、誤り訂正符号に基づく誤り訂正等のデコード処理を施して、バッファメモリ5に送信する。このホログラム用デコーダ27から送信されるデータが、ホログラム再生の結果得られたホログラム再生データとなる。
光検出回路28は、例えば4分割された受光領域(不図示)を有し、情報記録/再生モードにおいて、PBS21からの情報記録/再生反射ビームを受光する。そして、光検出回路28は、情報記録/再生反射ビームの光量に応じた光電変換信号(以下、光電変換信号Aという)を、フロントエンド処理回路29に送信する。また、光検出回路28は、PBS21からのサーボ反射ビームを受光する。そして、光検出回路28は、サーボ反射ビームの光量に応じた光電変換信号(以下、光電変換信号Bという)を、フロントエンド処理回路29に送信する。
フロントエンド処理回路29は、情報再生モードにおいて、光電変換信号Aに基づいて、RF(Radio Frequency)信号を生成する。そして、フロントエンド処理回路29は、RF信号に対して最適レベルへのゲインコントロール、イコライジング処理、2値化処理等を施した電気信号を、CD/DVD用デコーダ30に送信する。また、フロントエンド処理回路29は、情報記録/再生モードにおいて、光電変換信号Aに基づいて、CD/DVD媒体50の情報層52に対する情報記録/再生ビームのフォーカスずれを示すフォーカスエラー信号、トラッキングずれを示すトラッキングエラー信号等のサーボ信号を生成して、対物レンズ23をフォーカス方向、トラッキング方向に移動させる不図示のアクチュエータに供給する。また、フロントエンド処理回路29は、情報記録/再生モードにおいて、情報層52に形成されたグルーブウォブルを情報記録/再生ビームが照射することよって、このときの光電変換信号Aからグルーブウォブル信号を生成する。そして、フロントエンド処理回路29は、グルーブウォブル信号に基づいて、CD/DVD媒体50の回転速度を制御するための制御信号を、スピンドルモータ制御回路32に送信する。また、フロントエンド処理回路29は、情報層52に形成されたランドプリピットを情報記録/再生ビームが照射することにより、このときの光電変換信号Aからランドプリピット信号(以下、LPP信号という)を生成する。そして、フロントエンド処理回路29は、グルーブウォブル信号とLPP信号とに基づいて、CD/DVD媒体50のアドレス情報を検出する。同様に、フロントエンド処理回路29は、ホログラム媒体51の情報層57に形成されたグルーブウォブルをサーボビームが照射することにより、このときの光電変換信号Bからグルーブウォブル信号を生成する。そして、フロントエンド処理回路29は、グルーブウォブル信号に基づいて、ホログラム媒体51の回転速度を制御するための制御信号を、スピンドルモータ制御回路32に送信する。また、フロントエンド処理回路29は、情報層57に形成されたランドプリピットをサーボビームが照射することにより、このときの光電変換信号BからLPP信号を生成する。そして、フロントエンド処理回路29は、グルーブウォブル信号とLPP信号とに基づいて、ホログラム媒体51の光感受性樹脂層56に形成される(又は形成された)ホログラムのアドレス情報を検出する。
CD/DVD用デコーダ30は、情報再生モードにおいて、フロントエンド処理回路29からの電気信号に対し、DVD規格に対応した復調、誤り訂正符号に基づく誤り訂正等のデコード処理を施して、バッファメモリ5に送信する。このCD/DVD用デコーダ30から送信されるデータが、情報再生の結果得られた情報再生データとなる。
スピンドルモータ31は、スピンドルモータ制御回路32からの制御電圧がスピンドルモータコイル(不図示)に印加されることにより回転し、例えば、不図示の回転軸と固着されるチャッキング機構に設置されるCD/DVD媒体50、ホログラム媒体51を回転させる。
スピンドルモータ制御回路32は、CPU2からの制御信号及びフロントエンド処理回路29からの制御信号に基づいて、スピンドルモータ31の回転速度をCPU2からの制御信号が示す回転速度とするべく、スピンドルモータ31をスピンドル制御する。そのため、スピンドルモータ制御回路32は、例えば、フロントエンド処理回路29からの制御信号に基づいてCD/DVD媒体50、ホログラム媒体51の実際の回転速度を検出し、当該実際の回転速度をCPU2からの制御信号が示す回転速度とするべく、スピンドルモータ31に印加させる制御電圧のレベルを制御する。
ステッピングモータ33は、スレッド制御回路34からの制御電圧がステッピングモータコイル(不図示)に印加されることにより、制御電圧のレベルに対応したステップ距離分回転し、CD/DVD媒体50、ホログラム媒体51をスピンドルモータ31とともに径方向へ移動させる。つまり、CD/DVD媒体50、ホログラム媒体51の径方向への移動距離は、ステッピングモータ33のステップ距離に対応したものとなる。
スレッド制御回路34は、CPU2からの制御信号に基づいて、CD/DVD媒体50、ホログラム媒体51の径方向への移動距離を当該制御信号に応じた移動距離とするべく、ステッピングモータ33をスレッド制御するものである。そのため、スレッド制御回路34は、制御信号が示す移動距離に応じた制御電圧をステッピングモータ33に印加させる。尚、本実施形態においてスレッド制御回路34は、情報記録/再生モードにおいて、CD/DVD媒体50の内周側から外周へ情報記録/再生ビームを照射させるべく、スレッド制御を行うものとして説明する。また、スレッド制御回路34は、ホログラム記録/再生モードにおいて、ホログラム媒体51の内周側から外周側へ、データビーム、参照ビーム、サーボビームを照射させるべく、スレッド制御を行うものとして説明する。
CPU2は、記録/再生装置1を統括制御する。また、メモリ3は、CPU2が各モードに対応する前述の処理を行うためのプログラムデータや、各モードに対応するためのデータが予め記憶されている。このメモリ3は、例えば、データを製造工程で焼付け固定するマスクROM、データを紫外線消去することによりデータを繰り返し書き込み又は消去可能なEPROM、データを電気消去することによりデータを繰り返し書き込み又は消去可能なEEPROM等の不揮発性記憶素子で構成される。
=== 記録/再生装置1の動作(ホログラム記録モード) ===
図1、図3を適宜参照しつつ、本発明に係る記録/再生装置1のホログラム記録モードにおける動作について説明する。
CPU2は、インタフェース4を介したホストコンピュータからのホログラム記録信号がバッファメモリ5にて保持されたと判別すると、記録/再生装置1をホログラム記録モードとする。その後、バッファメモリ5は、ホストコンピュータからのホログラム記録データを保持する。また、CPU2は、例えばホログラム記録信号に基づいて、ホログラム媒体51を所定の回転速度で回転させるための制御信号を、スピンドルモータ制御回路32に送信する。スピンドルモータ制御回路32は、制御信号に基づいて、ホログラム媒体51の回転速度を当該制御信号が示す回転速度とするべく、スピンドルモータ31に印加させる制御電圧のレベルを算出する。スピンドルモータ31は、スピンドルモータ制御回路32からの制御電圧が印加されることにより回転する。この結果、ホログラム媒体51が回転することとなる。また、CPU2は、ホログラム記録対象となる光感受性樹脂層56中の領域(以下、記録対象領域という)を示すアドレス情報を、例えばメモリ3から読み出す。そして、CPU2は、データビームと参照ビームとをアドレス情報が示す記録対象領域に照射させるべく、スレッド制御回路34に制御信号を送信する。スレッド制御回路34は、制御信号に基づいて、径方向におけるホログラム媒体51の移動距離をデータビームと参照ビームとが記録対象領域を照射する移動距離とするための制御電圧を、ステッピングモータ33に印加させる。ステッピングモータ33は、制御電圧のレベルに対応したステップ距離分回転する。
また、CPU2は、第2レーザー装置8からサーボビームを出射させるべく、第2レーザー制御回路7に制御信号を送信する。第2レーザー制御回路7は、制御信号に基づいて、サーボビームを出射させるための駆動信号を、第2レーザー装置8に送信する。第2レーザー装置8は、駆動信号に基づくサーボビームを、ダイクロックミラー22に出射する。サーボビームは、ホログラム媒体51の一方の面に対する入射が略垂直となるようにダイクロックミラー22にて反射されて、対物レンズ23に出射される。そして、サーボビームは、対物レンズ23により収束光に変換されて、ホログラム媒体51に出射される。この結果、サーボビームは、ホログラム媒体51の一方の面に対し略垂直に入射することとなる。
サーボビームは、ホログラム媒体51の情報層57(グルーブウォブル、ランドプリピット)を照射した後、反射層58にて反射されてサーボ反射ビームとなる。サーボ反射ビームは、対物レンズ23により平行光に変換されて、ダイクロックミラー22に出射される。そして、サーボ反射ビームは、ダイクロックミラー22を透過し、PBS21にて反射されて、光検出回路28に出射される。光検出回路28は、4分割された受光領域にて受光したサーボ反射ビームの光量に応じた光電変換信号Bを、フロントエンド処理回路29に送信する。フロントエンド処理回路29は、光電変換信号Bからグルーブウォブル信号を生成し、グルーブウォブル信号に基づいた制御信号を、スピンドルモータ制御回路32に送信する。スピンドルモータ制御回路32は、当該制御信号と前述のCPU2からの制御信号に基づいて、スピンドルモータ31をスピンドル制御する。また、フロントエンド処理回路29は、光電変換信号BからLPP信号を生成し、グルーブウォブル信号とLPP信号とに基づいてアドレス情報を検出する。そして、CPU2は、フロントエンド処理回路29にて検出されたアドレス情報が記録対象領域を示すアドレス情報であるか否かを判別する。
ホログラム用エンコーダ9は、バッファメモリ5が保持するホログラム記録データに対しエンコード処理を施して、マッピング処理回路10に送信する。マッピング処理回路10は、ホログラム記録データをLC11に対してページ単位配列データに並び替えるマッピング処理を施す。LC11は、ページ単位配列レーデータに基づいて、2次元濃淡画像パターンを形成する。
第1レーザー装置12は、例えば記録/再生装置1のホログラム記録モード開始とともにレーザービームを出射する。レーザービームは、所定の傾きで設けられた1/2波長板13を介してPBS14に出射される。そして、レーザービームは、PBS14にて一方のレーザービームと参照ビームとに分離される。そして、一方のレーザービームは、第1シャッター15に出射される。また、参照ビームは、第2シャッター16に出射される。CPU2は、フロントエンド処理回路29にて検出されたアドレス情報が記録対象領域を示すアドレス情報であると判別すると、第1シャッター15に第1許可信号を送信するとともに、第2シャッター16に第2許可信号を送信する。
第1シャッター15は第1許可信号に基づいて開き、一方のレーザービームがLC11に出射することとなる。そして、一方のレーザービームは、LC11に形成された2次元濃淡画像パターンを照射することによりデータビームとなり、PBS20に出射される。データビームは、ホログラム媒体51の一方の面に略垂直に入射するべくPBS20にて反射されて、PBS21に出射される。そして、データビームは、PBS21、ダイクロックミラー22を透過して、対物レンズ23に出射される。そして、データビームは、対物レンズ23により収束光に変換されて、ホログラム媒体51に出射される。この結果、データビームは、ホログラム媒体51の一方の面に対し略垂直に度入射することとなる。
また、第2シャッター16は第2許可信号に基づいて開き、参照ビームがガルボミラー17に出射されることとなる。CPU2は、ホログラム媒体51に対し角度多重記録のホログラム記録を行うべく参照ビームの入射角度を算出し、当該入射角度に対応した制御信号を、ガルボミラー制御回路18に送信する。ガルボミラー制御回路18は、制御信号に基づいて、ガルボミラー17の偏向角度を制御する。そして、参照ビームは、ガルボミラー17にて偏向されて、スキャナレンズ19に出射される。参照ビームは、スキャナレンズ19にて屈折されて、ホログラム媒体51に出射される。この結果、参照ビームは、ホログラム媒体51に対して、CPU2にて算出された入射角度で入射することとなる。
そして、ホログラム媒体51の一方の面に対し略垂直に入射されたデータビームと、算出した入射角度で入射された参照ビームとが、ホログラム媒体51の光感受性樹脂層56に照射されることにより、記録対象領域にホログラム記録が行われることとなる。そして、このように、ホログラム記録においてデータビームをホログラム媒体51の一方の面に対し略垂直に入射することにより、良好なホログラム再生を行うことが可能となる。詳述すると、ホログラム媒体51の光感受性樹脂層56に記録されたホログラムを示す干渉縞の間隔は、λ/[2sin{(θr−θs)/2}]で示される。この式から、[2sin{(θr−θs)/2}]が最大のとき(データビームと参照ビームとが成す角度が最大のとき)、干渉縞の間隔が最も狭いλ/2となる。このことを逆説すると、データビームと参照ビームとの成す角度を小さくすることにより、干渉縞の間隔が広くなることとなる。そして、データビームをホログラム媒体51の一方の面に対し略垂直に入射することにより、当該データビームと参照ビームとの成す角度を小さいものとすることができる。この結果、ホログラム媒体51には、干渉縞の間隔が広いホログラムが記録されることとなる。そして、間隔が広い干渉縞からなるホログラムを記録することによって、ホログラム記録によるモノマーの重合によりホログラム媒体51の体積が収縮するときの相対的な変位量を抑えることが可能となる。つまり、間隔が狭い干渉縞からなるホログラムを記録する場合に比べて、間隔が広いホログラムを記録することにより、当該干渉縞の変位量を抑えることが可能となる。また、データビームと参照ビームとの成す角度を小さくすることにより、ホログラム再生における参照ビームに対するフラッグ条件を緩和することが可能となる。この結果、ホログラム媒体51の面振れや傾斜等が発生したときのホログラム再生のマージンを高めることが可能となる。よって、ホログラム媒体51の一方の面に対しデータビームを略垂直に入射してホログラム記録することにより、当該ホログラム媒体51の光感受性樹脂層56に記録されたホログラムからのホログラム再生を良好に行うことが可能となる。
そして、CPU2は、データビームと参照ビームとの光感受性樹脂層56に対しする照射が予め定められる期間(例えば、光感受性樹脂層56のモノマー残量に基づく期間)に達したと判別すると、第1シャッター15に第1遮断信号を送信するとともに、第2シャッター16に第2遮断信号を送信する。第1シャッター15は第1遮断信号に基づいて閉じ、一方のレーザービームのLC11への出射が遮断されることとなる。また、第2シャッター16は第2遮断信号に基づいて閉じ、参照ビームのガルボミラー17への出射が遮断されることとなる。
=== 記録/再生装置1の動作(ホログラム再生モード) ===
図1、図3を適宜参照しつつ、本発明に係る記録/再生装置1のホログラム再生モードにおける動作について説明する。尚、本ホログラム再生モードの説明においては、前述のようにホログラム媒体51の一方の面に対しデータビームが略垂直に入射してホログラム記憶されたホログラムからの再生について説明する。
CPU2は、インタフェース4を介したホストコンピュータからのホログラム再生信号がバッファメモリ5にて保持されたと判別すると、記録/再生装置1をホログラム再生モードとする。また、CPU2は、例えばホログラム再生信号に基づいて、ホログラム媒体51を所定の回転速度で回転させるための制御信号を、スピンドルモータ制御回路32に送信する。スピンドルモータ制御回路32は、制御信号に基づいて、ホログラム媒体51の回転速度を当該制御信号が示す回転速度とするべく、スピンドルモータ31に印加させる制御電圧のレベルを算出する。スピンドルモータ31は、スピンドルモータ制御回路32からの制御電圧が印加されることにより回転する。この結果、ホログラム媒体51が回転することとなる。
また、CPU2は、第2レーザー装置8からサーボビームを出射させるべく、第2レーザー制御回路7に制御信号を送信する。第2レーザー制御回路7は、制御信号に基づいて、サーボビームを出射させるための駆動信号を、第2レーザー装置8に送信する。第2レーザー装置8は、駆動信号に基づくサーボビームを、ダイクロックミラー22に出射する。サーボビームは、ホログラム媒体51の一方の面に略垂直に入射するべくダイクロックミラー22で反射されて、対物レンズ23に出射される。そして、サーボビームは、対物レンズ23により収束光に変換されて、ホログラム媒体51に出射される。この結果、サーボビームは、ホログラム媒体51の一方の面に対し略垂直に入射することとなる。
サーボビームは、ホログラム媒体51の情報層57(グルーブウォブル、ランドプリピット)を照射した後、反射層58にて反射されてサーボ反射ビームとなる。サーボ反射ビームは、対物レンズ23により平行光に変換されて、ダイクロックミラー22に出射される。そして、サーボ反射ビームは、ダイクロックミラー22を透過し、PBS21にて反射されて、光検出回路28に出射される。光検出回路28は、4分割された受光領域にて受光したサーボ反射ビームの光量に応じた光電変換信号Bを、フロントエンド処理回路29に送信する。フロントエンド処理回路29は、光電変換信号Bからグルーブウォブル信号を生成し、グルーブウォブル信号に基づいた制御信号を、スピンドルモータ制御回路32に送信する。スピンドルモータ制御回路32は、当該制御信号と前述のCPU2からの制御信号に基づいて、スピンドルモータ31をスピンドル制御する。また、フロントエンド処理回路29は、光電変換信号BからLPP信号を生成し、グルーブウォブル信号とLPP信号とに基づいてアドレス情報を検出する。そして、CPU2は、フロントエンド処理回路29にて検出されたアドレス情報がホログラム媒体51の光感受性樹脂層56に記録されたホログラム再生対象のホログラムを示すアドレス情報であるか否かを判別する。
第1レーザー装置12は、例えば記録/再生装置1のホログラム再生モード開始とともにレーザービームを出射する。レーザービームは、所定の傾きで設けられた1/2波長板13を介してPBS14に出射される。そして、レーザービームは、PBS14にて一方のレーザービームと参照ビームとに分離される。そして、一方のレーザービームは、第1シャッター15に出射される。また、参照ビームは、第2シャッター16に出射される。CPU2は、フロントエンド処理回路29にて検出されたアドレス情報がホログラム媒体51の光感受性樹脂層56に記録されたホログラム再生対象のホログラムを示すアドレス情報であると判別すると、第1シャッター15に第1遮断信号を送信するとともに、第2シャッター16に第2許可信号を送信する。
第1シャッター15は第1遮断信号に基づいて閉じ、一方のレーザービームのLC11への出射が遮断されることとなる。
また、第2シャッター16は第2許可信号に基づいて開き、参照ビームがガルボミラー17に出射されることとなる。CPU2は、ホログラム再生対象のホログラムが記録されたときの参照ビームの入射角度情報を例えばメモリ3から読み出し、当該入射角度に対応した制御信号を、ガルボミラー制御回路18に送信する。ガルボミラー制御回路18は、制御信号に基づいて、ガルボミラー17の偏向角度を制御する。そして、参照ビームは、ガルボミラー17にて偏向されて、スキャナレンズ19に出射される。参照ビームは、スキャナレンズ19にて屈折されて、ホログラム媒体51に出射される。この結果、参照ビームは、ホログラム媒体51に対して、当該ホログラム媒体51の光感受性樹脂層56にホログラム記録されたときの入射角度で入射することとなる。
そして、参照ビームは、ホログラム再生対象のホログラムにて回折されて再生ビームとなる。再生ビームは、ホログラム媒体51の反射層58にて反射されて、対物レンズ23に出射される。尚、ホログラム媒体51に記録されたホログラムは、前述したようにデータビームが略垂直に入射されて記録されたものである。このため、再生ビームは、データビームと略同一の光路でもってホログラム媒体51から対物レンズ23に出射されることとなる。つまり、再生ビームは、ホログラム媒体51の一方の面から略垂直に出射されることとなる。
そして、再生ビームは、対物レンズ23により平行光に変換されて、ダイクロックミラー22に出射される。再生ビームは、ダイクロックミラー22、PBS21、20を透過して、イメージセンサ24に出射される。イメージセンサ制御回路25は、イメージセンサ24が再生ビームを正確に受光するべく、イメージセンサ24を移動、回転制御する。そして、イメージセンサ24は、受光した再生ビームに基づいて2次元濃淡画像パターンを再現する。イメージセンサ制御回路25は、イメージセンサ24にて再現された2次元濃淡画像パターンが所定光量に達したと判別すると、イメージセンサ24に指示信号を送信する。イメージセンサ24は、指示信号に基づいて、2次元濃淡画像パターンの明暗に対応したレベルの電気信号を生成して、フィルタ26に送信する。電気信号は、フィルタリング処理が施された後、2値化処理され、ホログラム用デコーダ27に送信される。ホログラム用デコーダ27は、2値化処理された電気信号に対しデコード処理を施し、デコード処理結果であるホログラム再生データを、バッファメモリ5に送信する。そして、例えば、バッファメモリ5にて保持されるホログラム再生データが、インタフェース4を介してホストコンピュータに送信されることとなる。
=== 記録/再生装置1の動作(情報記録モード) ===
図1、図2を適宜参照しつつ、本発明に係る記録/再生装置1の情報記録モードにおける動作について説明する。
CPU2は、インタフェース4を介したホストコンピュータからの情報記録信号がバッファメモリ5にて保持されたと判別すると、記録/再生装置1を情報記録モードとする。その後、バッファメモリ5は、ホストコンピュータからの情報記録データを保持する。また、CPU2は、情報再生ビームを情報層52におけるリードイン領域に照射させるべく、スレッド制御回路34に制御信号を送信する。スレッド制御回路34は、制御信号に基づいて、CD/DVD媒体50の径方向における移動距離を情報再生ビームがリードイン領域を照射する移動距離とするための制御電圧を、ステッピングモータ33に印加させる。ステッピングモータ33は、制御電圧のレベルに対応したステップ距離分回転する。また、CPU2は、第2レーザー装置8から情報再生ビームを出射させるべく、第2レーザー制御回路7に制御信号を送信する。第2レーザー制御回路7は、制御信号に基づいて、情報再生ビームを出射させるための駆動信号を、第2レーザー装置8に送信する。第2レーザー装置8は、駆動信号に基づく情報再生ビームを、ダイクロックミラー22に出射する。情報再生ビームは、CD/DVD媒体50に一方の面に略垂直に入射するべくダイクロックミラー22にて反射されて、対物レンズ23に出射される。そして、情報再生ビームは、対物レンズ23により収束光に変換されて、CD/DVD媒体50に出射される。この結果、情報再生ビームは、CD/DVD媒体50の一方の面に対し略垂直に入射することとなる。
CD/DVD媒体50の情報層52におけるリードイン領域を照射した情報再生ビームは、反射層53にて反射されて、対物レンズ23に出射される。情報再生ビームの反射光は、対物レンズ23にて平行光に変換されて、ダイクロックミラー22に出射される。情報再生ビームは、ダイクロックミラー22を透過し、PBS21にて反射されて、光検出回路28に出射される。光検出回路28は、4分割された受光領域にて受光した情報再生ビームの反射光の光量に応じた光電変換信号Aを、フロントエンド処理回路29に送信する。フロントエンド処理回路29は、光電変換信号Aに基づいて、リードイン領域に記録された情報を示すRF信号を生成して、ゲインコントロール、イコライジング処理、2値化処理を施した電気信号を、CD/DVD用デコーダ30に送信する。CD/DVD用デコーダ30は、電気信号に対してデコード処理を施し、デコード処理の結果得られた情報をバッファメモリ5に送信する。尚、本発明の要旨ではないため説明は簡略化するが、CD/DVD媒体50の規格を判別する場合、CPU2は、光電変換信号Aに基づいて生成されるフォーカスエラー信号に基づいて、CD/DVD媒体50の種類(規格を含む)を判別することとなる。一例を示すと、フォーカスエラー信号のピーク値が、媒体の種類ごとに定まる閾値を超えるか否かを判別することにより、CD/DVD媒体50の種類を判別する。
そして、CPU2は、バッファメモリ5が保持するリードイン領域に記録された情報(回転速度情報、光強度情報等)に基づいて、CD/DVD媒体50を所定の回転速度で回転させるための制御信号を、スピンドルモータ制御回路32に送信する。スピンドルモータ制御回路32は、制御信号に基づいて、CD/DVD媒体50の回転速度を当該制御信号が示す回転速度とするべく、スピンドルモータ31に印加させる制御電圧のレベルを算出する。スピンドルモータ31は、スピンドルモータ制御回路32からの制御電圧が印加されることにより回転する。この結果、CD/DVD媒体50が回転することとなる。また、CPU2は、情報記録対象となる情報層52のグルーブ(以下、記録対象グルーブという)を示すアドレス情報を、例えば情報記録信号から読み出す。そして、CPU2は、情報記録ビームをアドレス情報が示す記録対象グルーブに照射させるべく、スレッド制御回路34に制御信号を送信する。そして、前述と同様の処理により、ステッピングモータ33が、スレッド制御回路34からの制御電圧のレベルに対応したステップ距離分回転する。この結果、情報再生ビームが、CD/DVD媒体50の情報層52(グルーブウォブル、ランドプリピット)を照射することとなる。フロントエンド処理回路29は、このときの光検出回路28からの光電変換信号Aからグルーブウォブル信号を生成し、グルーブウォブル信号に基づいた制御信号を、スピンドルモータ制御回路32に送信する。スピンドルモータ制御回路32は、当該制御信号と前述のCPU2からの制御信号に基づいて、スピンドルモータ31をスピンドル制御する。また、フロントエンド処理回路29は、光電変換信号AからLPP信号を生成し、グルーブウォブル信号とLPP信号とに基づいてアドレス情報検出する。また、フロントエンド処理回路29は、情報記録モードの期間中、光電変換信号Aに基づいて、フォーカスエラー信号等のサーボ信号を生成して、不図示のアクチュエータに供給する。
CD/DVD用エンコーダ6は、バッファメモリ5が保持する情報記録データに対しDVD規格に対応したエンコード処理を施して、第2レーザー制御回路7に送信する。また、CPU2は、フロントエンド処理回路29にて検出されたアドレス情報が記録対象グルーブを示すアドレス情報であると判別すると、第2レーザー装置8から情報記録ビームを出射させるべく、第2レーザー制御回路7に制御信号を送信する。第2レーザー制御回路7は、制御信号及び情報記録データに基づいて、情報記録ビームを出射させるための駆動信号を第2レーザー装置8に送信する。第2レーザー装置8は、駆動信号に基づく情報記録ビームを、ダイクロックミラー22に出射する。情報記録ビームは、CD/DVD媒体50の一方の面に略垂直に入射するべくダイクロックミラー22で反射されて、対物レンズ23に出射される。そして、情報記録ビームは、対物レンズ23により収束光に変換されて、CD/DVD媒体50に出射される。この結果、情報記録ビームは、CD/DVD媒体50の一方の面に対し略垂直に入射することとなる。そして、CD/DVD媒体50の一方の面に対し略垂直に入射された情報記録ビームが、情報層52に照射されることにより、記録対象グルーブに情報記録が行われることとなる。
=== 記録/再生装置1の動作(情報再生モード) ===
図1、図2を適宜参照しつつ、本発明に係る記録/再生装置1の情報再生モードにおける動作について説明する。
CPU2は、インタフェース4を介したホストコンピュータからの情報再生信号がバッファメモリ5にて保持されたと判別すると、記録/再生装置1を情報再生モードとする。そして、記録/再生装置1は、情報再生ビームを情報層52におけるリード領域から情報を読み出すべく、前述の情報記録モードにおいて説明した動作と同様の動作を行う。
そして、CPU2は、バッファメモリ5が保持するリードイン領域に記録された情報(回転速度情報、光強度情報)に基づいて、CD/DVD媒体50を所定の回転速度で回転させるための制御信号を、スピンドルモータ制御回路32に送信する。スピンドルモータ制御回路32は、制御信号に基づいて、CD/DVD媒体50の回転速度を当該制御信号が示す回転速度とするべく、スピンドルモータ31に印加させる制御電圧のレベルを算出する。スピンドルモータ31は、スピンドルモータ制御回路32からの制御電圧が印加されることにより回転する。この結果、CD/DVD媒体50が回転することとなる。また、CPU2は、情報再生対象となる情報層52のグルーブ(以下、再生対象グルーブという)を示すアドレス情報を、例えば情報再生信号から読み出す。そして、CPU2は、情報再生ビームをアドレス情報が示す再生対象グルーブに照射させるべく、スレッド制御回路34に制御信号を送信する。そして、前述と同様の処理により、ステッピングモータ33が、スレッド制御回路34からの制御電圧のレベルに対応したステップ距離分回転する。この結果、情報再生ビームが、CD/DVD媒体50の情報層52における再生対象グルーブ(グルーブウォブル、ランドプリピット)を照射することとなる。フロントエンド処理回路29は、このときの光電変換信号Aに基づいてRF信号を生成して、ゲインコントロール、イコライジング処理、2値化処理を施した電気信号を、CD/DVD用デコーダ30に送信する。また、フロントエンド処理回路29は、光検出回路28からの光電変換信号Aからグルーブウォブル信号を生成し、グルーブウォブル信号に基づいた制御信号を、スピンドルモータ制御回路32に送信する。スピンドルモータ制御回路32は、当該制御信号と回転速度情報に基づくCPU2からの制御信号に基づいて、スピンドルモータ31をスピンドル制御する。また、フロントエンド処理回路29は、光電変換信号AからLPP信号を生成し、グルーブウォブル信号とLPP信号とに基づいてアドレス情報を検出する。また、フロントエンド処理回路29は、情報再生モードの期間中、光電変換信号Aに基づいて、フォーカスエラー信号等のサーボ信号を生成して、不図示のアクチュエータに供給する。
CPU2は、フロントエンド処理回路29にて検出されたアドレス情報が記録対象グルーブを示すアドレス情報であると判別すると、デコード処理を開始させるための制御信号を、CD/DVD用デコーダ30に送信する。CD/DVD用デコーダ30は、制御信号に基づいて、2値化処理された電気信号に対しDVD規格に対応したデコード処理を施し、デコード処理結果である情報再生データを、バッファメモリ5に送信する。そして、例えば、バッファメモリ5にて保持される情報再生データが、インタフェース4を介してホストコンピュータに送信されることとなる。
尚、上述によれば、記録/再生装置1は、ホログラム媒体51に対するホログラム記録/再生機能、CD/DVD媒体50に対する情報記録/再生機能を有するものとして説明しているが、これに限るものではない。例えば、記録/再生装置1は、ホログラム媒体51に対してホログラム記録/再生機能のうち何れかの機能のみを有し、CD/DVD媒体50に対して情報記録/再生機能のうち何れかの機能のみを有することとしても良い。
尚、上述した実施形態における記録/再生装置1は、ホログラム記録及びホログラム再生、情報記録及び情報再生の4つの機能を有するものとして説明したがこれに限るものではない。例えば、ホログラム記録/再生の一方の機能と情報記録及び情報再生機能とを有する装置としても良い。この場合、記録/再生装置1をより簡略化(例えば、ホログラム記録のみの場合、ホログラム再生のためのイメージセンサ24を省略する。或いは、ホログラム再生のみの場合、LC11を省略する等)したものとすることが可能となる。また、ホログラム記録/再生の機能と情報記録/再生の一方の機能とを有する装置としても良い。この場合においても、記録/再生装置1をより簡略化(例えば、情報記録のみの場合、情報再生のためのCD/DVD用デコーダ30を省略する。或いは、情報再生のみの場合、CD/DVD用エンコーダ6を省略する等)したものとすることが可能となる。
また、上述した実施形態においては、データビームと情報記録/再生ビームとの光路が対物レンズ23にて共通とする構成としたために、当該対物レンズ23のみを本発明に係る記録/再生装置1を構成する光学素子としたが、これに限るものではない。例えば、ダイクロックミラー22がPBS20とPBS21との間に設けられる場合、PBS21も本発明に係る記録/再生装置1を構成する光学素子となりえる。つまり、本発明に係る記録/再生装置1を構成する光学素子とは、データビームの光路と情報記録/再生ビームの光路とを共通とする全ての光学素子を示すものである。
上述した実施形態によれば、ホログラム媒体51に対しホログラム記録が可能であってCD/DVD媒体50に対し情報記録/再生が可能であるとともに、データビームがホログラム媒体51に照射されるまでの光路の一部と、情報記録/再生ビームがCD/DVD媒体50に照射されるまでの光路の一部と、を対物レンズ23にて共通とする記録/再生装置1を提供することが可能となる。この結果、光ディスク装置とホログラム装置とを単なる組み合わせた装置ではなく、コストダウン、光学素子の配置を簡略化した記録/再生装置1を提供することが可能となる。
更に、ホログラム記録において、ホログラム媒体51の一方の面に対しデータビームを略垂直に入射することが可能となる。この結果、ホログラム再生において参照ビームに対するフラッグ条件を緩和するホログラムを記録することが可能となり、ホログラム媒体51の面振れや傾き等に対するホログラム再生のマージンを高めることが可能となる。更に、干渉縞の間隔が広いホログラムを記録することが可能となり、ホログラム媒体51の体積が収縮するときの相対的な変位量を抑えることが可能となる。この結果、ホログラム再生をより確実に行うことが可能となる。
更に、データビームの光路の一部と情報記録/再生ビームの光路の一部とを対物レンズ23にて共通とすることにより、情報記録/再生においては、収束光に変換された情報記録/再生ビームをCD/DVD媒体50の情報層52に確実に照射させることが可能となる。また、ホログラム記録においては、データビームを収束することからホログラム媒体51に対してより高密度なホログラム記録を行うことが可能となる。
また、上述した実施形態によれば、ホログラム媒体51に対しホログラム再生が可能であってCD/DVD媒体50に対し情報記録/再生が可能であるとともに、再生ビームがイメージセンサ24にて受光されるまでの光路の一部と、情報記録/再生ビームがCD/DVD媒体50に照射されるまでの光路の一部と、を対物レンズ23にて共通とする記録/再生装置1を提供することが可能となる。この結果、光ディスク装置とホログラム装置とを単なる組み合わせた装置ではなく、コストダウン、光学素子の配置を簡略化した記録/再生装置1を提供することが可能となる。
更に、ホログラム媒体51の一方の面に対しデータビームが略垂直に入射されて記録されたホログラムからのホログラム再生を行うことが可能となる。この結果、フラッグ条件が緩和するべく記録されたホログラムからホログラム再生を行うことが可能となり、ホログラム媒体51の面振れや傾き等に対するマージンを高めた状態でホログラム再生を行うことが可能となる。更に、ホログラム媒体51の体積が収縮するときの相対的な変位量を抑えるべく記録されたホログラムからホログラム再生を行うことが可能となり、より確実なホログラム再生を行うことが可能となる。
更に、再生ビームの光路の一部と情報記録/再生ビームの光路の一部とを対物レンズ23にて共通とすることにより、情報記録/再生においては、収束光に変換された情報記録/再生ビームをCD/DVD媒体50の情報層52に確実に照射させることが可能となる。また、ホログラム再生においては、より高密度に記録されたホログラム媒体51からのホログラム再生を行うことが可能となる。
以上、本発明に係る記録/再生装置について説明したが、上記の説明は、本発明の理解を容易とするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得る。
本発明に係る記録/再生装置の全体構成を示す図である。 CD/DVD媒体の構成を示す図である。 ホログラム媒体の構成を示す図である。 光感受性樹脂中のモノマーがポリマーへと重合する様子を示した図である。 角度多重記録によるページとブックを示した図である。
符号の説明
1 記録/再生装置
2 CPU
3 メモリ
4 インタフェース
5 バッファメモリ
6 CD/DVD用エンコーダ
7 第2レーザー制御回路
8 第2レーザー装置
9 ホログラム用エンコーダ
10 マッピング処理回路
11 LC
12 第1レーザー装置
13 1/2波長板
14、20、21 PBS
15 第1シャッター
16 第2シャッター
17 ガルボミラー
18 ガルボミラー制御回路
19 スキャナレンズ
22 ダイクロックミラー
23 対物レンズ
24 イメージセンサ
25 イメージセンサ制御回路
26 フィルタ
27 ホログラム用デコーダ
28 光検出回路
29 フロントエンド処理回路
30 CD/DVD用デコーダ
31 スピンドルモータ
32 スピンドルモータ制御回路
33 ステッピングモータ
34 スレッド制御回路
50 CD/DVD媒体
51 ホログラム媒体
52、57 情報層
53、58 反射層
54 保護層
55 基板
56 光感受性樹脂層
59 ガラス基板

Claims (6)

  1. ホログラム媒体に照射される記録用のデータビームを出射する第1ビーム出射部と、
    前記ホログラム媒体に前記データビームとともに照射される、前記データビームに対して可干渉性を有する参照ビームを出射する第2ビーム出射部と、
    CD/DVD媒体に照射される記録/再生用のビームを出射する第3ビーム出射部と、
    前記データビームが前記ホログラム媒体に照射されるまでの光路の一部と、前記記録/再生用のビームが前記CD/DVD媒体に照射されるまでの光路の一部と、を共通とする光学素子と、
    を備えたことを特徴とする記録/再生装置。
  2. 前記光路の一部は、
    前記データビームが前記ホログラム媒体の一方の面に略垂直に入射する直前の光路であり、且つ、前記記録/再生用のビームが前記CD/DVD媒体の一方の面に略垂直に入射する直前の光路である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の記録/再生装置。
  3. 前記光学素子は、
    前記データビームを収束光に変換して前記ホログラム媒体に照射させ、且つ、前記記録/再生用のビームを収束光に変換して前記CD/DVD媒体に照射させる対物レンズを含む、
    ことを特徴とする請求項2に記載の記録/再生装置。
  4. 再生すべきデータがホログラムとして記録されたホログラム媒体に照射される再生用の参照ビームを出射する参照ビーム出射部と、
    CD/DVD媒体に照射される記録/再生用のビームを出射する記録/再生用ビーム出射部と、
    前記参照ビームが前記ホログラムにて回折されることにより発生する再生ビームの光路の一部と、前記記録/再生用のビームが前記CD/DVD媒体に照射されるまでの光路の一部と、を共通とする光学素子と、
    前記光学素子からの前記再生ビームを受光し前記データを再生する受光再生部と、
    を備えたことを特徴とする記録/再生装置。
  5. 前記光路の一部は、
    前記再生ビームが前記ホログラム媒体の一方の面から略垂直に出射した直後の光路であり、且つ、前記記録/再生用のビームが前記CD/DVD媒体の一方の面に略垂直に照射される直前の光路である、
    ことを特徴とする請求項4に記載の記録/再生装置。
  6. 前記光学素子は、
    前記受光再生部が前記データを再生するべく前記再生ビームを平行光に変換し、且つ、前記記録/再生用のビームを収束光に変換して前記CD/DVD媒体に照射させる対物レンズを含む、
    ことを特徴とする請求項5に記載の記録/再生装置。



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