JP2007334667A - 自走式掃除機 - Google Patents

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Abstract

【課題】障害物の検出精度が向上する自走式掃除機を提供する。
【解決手段】自走する掃除機を実現するCPU400は、掃除機に取り付けられている従動輪の回転数を検出する従動輪回転数検出部510と、車輪の回転数の差を算出する回転数差検出部520と、掃除機の走行状態を検知する走行状態検知部530と、掃除機の進路上に存在する段差を検知する段差検知部540と、走行状態検知部530による検知の結果あるいは段差検知部540による段差の有無の検知の結果に基づいて、掃除機に搭載されている各モータの運転を制御する駆動制御部550と、入力部に対する操作あるいは走行状態検知530による検知の結果に基づいて、メインブラシあるいはサイドブラシの動作を制御する出力制御部560と、走行状態検知部530あるいは段差検知部540による検知の結果を報知する報知制御部570とを含む。
【選択図】図5

Description

本発明は掃除機に関し、より特定的には、自走する掃除機に関する。
自走する掃除機(以下、自走式掃除機)が知られている。自走式掃除機は、予めプログラムされた進路に従って自走し、ゴミを集めて吸引する。
自走式掃除機に関し、たとえば、特開2005−332055号公報(特許文献1)は、建物内や車内で自律走行を行いながら清掃を行う自律走行式の清掃ロボットとして、側方壁の有無や凹凸にかかわらず蛇行を抑制して安定的な走行を実現させ、清掃効率が向上する技術を開示している。
特開2004−357768号公報(特許文献2)は、吸い口が吸着して掃除機本体の自動走行が異常停止状態となるのを防止する技術を開示している。
特開2004−97264号公報(特許文献3)は、移動作業ロボットにおける、種々の異常を、本体に近づいたり機器を操作することなく確認することができる技術を開示している。
さらに、特開2003−50633号公報(特許文献4)は、掃除機本体の下部に対応する障害物だけでなく上部に対応する障害物も検知して適切な走行輪を制御する技術を開示している。
特開2005−332055号公報 特開2004−357768号公報 特開2004−97264号公報 特開2003−50633号公報
しかしながら、障害物を検出するために、たとえばバンパーのような検出装置を使用すると、バンパーに接触しないような障害物を検出することができず、障害物の検出精度が低下するという問題があった。
また、自走式掃除機が使用されると、自走式掃除機によって清掃される部屋と、当該使用者がいる部屋とが異なる場合があり得る。そのため、自走式掃除機が障害物の存在を検出できても、自走式掃除機の使用者は、当該掃除機と障害物との位置関係がどのような関係であるかを、すぐに把握できない場合がある。自走式掃除機の進行が障害物によって妨げられている場合、使用者がその状態に気付くのに遅れて、自走式掃除機に搭載されているバッテリが消耗するという問題もある。
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、進行を妨げる障害を検出する精度が向上する自走式掃除機を提供することである。
本発明の他の目的は、障害物を検出する精度が向上する自走式掃除機を提供することである。
本発明の他の目的は、障害物に直進が妨げられている場合において回転方向を検出できる自走式掃除機を提供することである。
本発明の他の目的は、進行を妨げる障害として段差を検出できる自走式掃除機を提供することである。
本発明のさらに他の目的は、走行中の状態を検出できる自走式掃除機を提供することである。
上記の課題を解決するために、この発明のある局面に従う自走式掃除機は、筐体と、筐体に取り付けられた充電池と、充電池からの電力に基づいて駆動するモータと、筐体に取り付けられて、モータからの動力によって駆動する駆動輪と、第1および第2の従動輪とを備える。第1および第2の従動輪の各々には回転中心から放射状にスリットが形成されている。自走式掃除機は、自走式掃除機自身のの進行方向の中心線を対称にして、自走式掃除機が前進する場合における筐体の先端部に第1および第2の従動輪を取り付けるための第1および第2の支持軸を備える。第1および第2の支持軸には、重力方向の移動を予め規定された範囲に制限するための段差部が形成されている。自走式掃除機は、段差部と筐体との接触の有無を検知する接触検知手段と、接触検知手段による検知の結果に基づいて、進行方向に段差が存在するか否かを検知する段差検知手段と、各スリットに対して発光するように筐体に取り付けられた第1および第2のフォトセンサと、第1および第2のフォトセンサからの出力に基づいて、第1の従動輪の回転数と第2の従動輪の回転数とを算出する第1の算出手段と、駆動輪の回転数を検出する第1の検出手段と、第1の従動輪の回転数と第2の従動輪の回転数との差の有無を検出する第2の検出手段と、差が検出された場合に、自走式掃除機の直進が妨げられていることを検知する障害物検知手段と、差が検出されない場合に、第1の従動輪の回転数および第2の従動輪の回転数のいずれかと、駆動輪の回転数との差の有無を検出する第3の検出手段と、第3の検出手段が差を検出した場合に、駆動輪がスリップしていることを検知するスリップ検知手段と、第3の検出手段が差を検出しない場合に、自走式掃除機は直進していることを検知する直進検知手段と、障害物検知手段による第1の検知結果と、スリップ検知手段による第2の検知結果と、直進検知手段による第3の検知結果と、段差検知手段による第4の検知結果とのいずれかに基づいて、モータの出力を抑制する制御手段と、障害物とスリップと段差とのいずれかが検知されると、駆動輪の回転を反転させる反転手段と、第1の検知結果と第2の検知結果と第3の検知結果と第4の検知結果とを区別して報知する報知手段とを備える。
この発明の他の局面に従う自走式掃除機は、筐体と、筐体に取り付けられた充電池と、充電池からの電力に基づいて動力を発生する駆動手段と、筐体に取り付けられて、駆動手段によって回転する駆動輪と、第1および第2の従動輪とを備える。第1および第2の従動輪には、回転中心から外周に向けてスリットが形成されている。自走式掃除機は、自走式掃除機自身の進行方向の中心線を対称にして、自走式掃除機が前進する場合における筐体の先端部に第1および第2の従動輪を取り付けるための第1および第2の支持軸と、駆動輪の回転数を検出する第1の検出手段と、第1の従動輪の回転数を検出する第2の検出手段と、第2の従動輪の回転数を検出する第3の検出手段と、第1の従動輪の回転数と第2の従動輪の回転数との差の有無を検出する第4の検出手段と、検出された駆動輪の回転数と、差の有無とに基づいて、自走式掃除機の走行状態を検知する検知手段とを備える。
好ましくは、スリットは、回転中心から放射状に形成されている。
好ましくは、第1および第2の支持軸は、自走式掃除機の進行方向に沿う中心線を対称にして、筐体に取り付けられている。
好ましくは、第1および第2の支持輪は、筐体の先端部に取り付けられている。
好ましくは、第2の検出手段および第3の検出手段は、それぞれ、スリットに対して光を発する発光手段と、発光手段によって発せられた光を受信する受光手段と、受光手段による光の受信の状況に基づいて従動輪の回転数を算出する算出手段とを含む。
好ましくは、自走式掃除機は、検知手段による検知の結果に基づいて駆動手段の出力を制御する制御手段をさらに備える。
好ましくは、検知手段は、差が検出された場合に、自走式掃除機の直進が妨げられていることを検知する障害物検知手段と、差が検出されない場合に、第1の従動輪の回転数および第2の従動輪の回転数のいずれかと、駆動輪の回転数との差の有無を検出する第5の検出手段と、第5の検出手段が差を検出した場合に、駆動輪がスリップしていることを検知するスリップ検知手段と、第5の検出手段が差を検出しない場合に、自走式掃除機は直進していることを検知する直進検知手段とを含む。
好ましくは、自走式掃除機は、障害物とスリップとのいずれかが検知されると、駆動輪の回転を反転させる反転手段をさらに備える。
好ましくは、自走式掃除機は、第1および第2の支持軸の重力方向の移動に基づいて、進行方向に段差が存在するか否かを検知する段差検知手段をさらに備える。
好ましくは、第1および第2の支持軸には、重力方向の移動を予め規定された範囲に制限するための段差部が形成されている。段差検知手段は、段差部と筐体との接触の有無を検知する第1の検知手段と、接触検知手段による検知の結果に基づいて、進行方向に段差が存在するか否かを検知する第2の検知手段とを含む。
好ましくは、スリットは、円弧状に形成されている。段差検知手段は、円弧状に形成されたスリットに対して光を発する発光手段と、発光手段によって発せられた光を受信する受光手段と、受光手段による光の受信の状況に基づいて段差の有無を判断する判断手段とを含む。
好ましくは、自走式掃除機は、段差検知手段による検知の結果に基づいて、駆動手段の出力を制御する制御手段をさらに備える。
好ましくは、制御手段は、進行方向に段差が存在することが検知されると、駆動輪が進行を止めるように、駆動手段に対する出力を制御する。
好ましくは、自走式掃除機は、段差が検知されると、駆動輪の回転を反転させる反転手段をさらに備える。
好ましくは、自走式掃除機は、当該自走式掃除機の走行状態を報知する報知手段をさらに備える。
好ましくは、検知手段は、差が検出された場合に、自走式掃除機の直進が妨げられていることを検知する障害物検知手段と、差が検出されない場合に、第1の従動輪の回転数および第2の従動輪の回転数のいずれかと、駆動輪の回転数との差の有無を検出する第5の検出手段と、第5の検出手段が差を検出した場合に、駆動輪がスリップしていることを検知するスリップ検知手段と、第5の検出手段が差を検出しない場合に、自走式掃除機は直進していることを検知する直進検知手段とを含む。報知手段は、障害物検知手段による検知の結果と、スリップ手段による検知の結果と、直進検知手段による検知の結果とを区別して報知する。
本発明のある局面に従う自走式掃除機によると、進行を妨げる障害を検出する精度が向上し得る。本発明の他の局面に従う自走式掃除機によると、障害物を検出する精度が向上し得る。他の局面に従う自走式掃除機によると、障害物に直進が妨げられている場合において回転方向を検出することができる。他の局面に従う自走式掃除機によると、進行を妨げる障害として段差を検出することができる。さらに他の目的に従う自走式掃除機によると、走行中の状態を検出することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
図1を参照して、本発明の実施の形態に係る掃除機100について説明する。図1は、自走式掃除機の一態様である掃除機100の外観を表わす図である。掃除機100は、筐体102と、近接センサ112〜117と、カメラ120と、入力部125と、LED(Light Emitting Diode)135,136と、複数のサイドブラシ173とを備える。
近接センサ112〜117は、検出対象に接触することなく、当該検出対象の存在を検出する。近接センサ112〜117は、たとえば、電磁誘導を利用した高周波発振型、磁石を用いる磁気型、静電容量の変化を利用した静電容量型等であるが、他の態様を用いた非接触式のセンサであってもよい。
近接センサ112,113は、掃除機100の前方(すなわち、掃除機100が前進する方向)に位置する障害物を検知するように、筐体102の前面に配置されている。近接センサ114は、掃除機100の右前方に位置する障害物を検知するように、筐体102にの右斜め側面に配置されている。近接センサ115は、掃除機100の左前方に位置する障害物を検知するように、筐体102の左斜め前面に配置されている。近接センサ116は、掃除機100の左後方に位置する障害物を検知するように、筐体102の左後方に配置されている。同様に、近接センサ117は、掃除機100の右後方に位置する障害物を検知するように、筐体102の左後方斜めに配置されている。
カメラ120は、掃除機100の前方を撮影するように筐体102の中心軸上に配置されている。カメラ120は、たとえばCCD(Charge Coupled Device)や、CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)などにより実現される。
入力部125は、掃除機100の動作を指示する操作の入力を受け付ける。入力部125は、たとえば筐体102の上面に配置されている。入力部125は、たとえばトグル式のスイッチあるいはタッチ式のスイッチなどにより実現される。掃除機100の動作は、電源のオンもしくはオフ、掃除機100の前進もしくは後退、掃除機100による吸引の開始もしくは終了、掃除機100による清掃時間のタイマ設定、清掃面に応じた走行速度の切り換えの指示等を含む。
掃除機100は、後述するように充電式のバッテリを備え、そのバッテリから供給される電力に基づいて駆動輪を回転させ自走する。掃除機100は、さらに、サイドブラシ173を作動させ、サイドブラシ173による清掃が可能な範囲に存在するゴミを掃除機100の中心方向にかき集める。掃除機100は、後述するメインブラシを駆動することによって、サイドブラシ173によって中心部にかき集められたゴミを、筐体102の内部に吸引する。
図2を参照して、掃除機100を自律走行させるための構成について説明する。図2は、掃除機100の切断面を概略的に表わす図である。この断面は、たとえば図1に示される一点鎖線II−IIによって筐体102を切断した面を表わす図である。
筐体102の進行方向前方には、スリット付き車輪210が取り付けられる。スリット付き車輪210は、たとえば筐体102の中心軸に対して左右対称となる位置に1つずつ設けられる。スリット付き車輪210は、それ自身では回転しない、いわゆる従動輪である。スリット付き車輪210には、スリット212が複数設けられている。
筐体102の後方には、掃除機100を走行させるための駆動輪220が設けられる。駆動輪220は、後述する動力源としてのモータによって駆動力が与えられ、掃除機100を前進、後退あるいはスピンターン(その場での回転)させる。
図3を参照して、掃除機100の駆動系についてさらに説明する。図3は、当該駆動系を構成する要素の筐体102における配置を表わす図である。すなわち、掃除機100は、図1あるいは図2に示される構成に加えて、制御部310と、フォトセンサ320,322と、バッテリ330と、モータ340とを備える。
なお、図2に示されるスリット付き車輪210は、左右の車輪を示すすときは、右側のスリット付き車輪210−1、左側のスリット付き車輪210−2と表わす。同様に、駆動輪220は、左右の駆動輪それぞれを表わすときは、右側の駆動輪220−1、左側の駆動輪220−2と表わす。ここで、掃除機100における左右とは、掃除機100が前進する方向を基準とした左右をいうものとする。
フォトセンサ320は、スリット付き車輪210−1に対して、スリット212における赤外線信号の透過あるいは遮断を検知するように配置されている。フォトセンサ322とスリット付き車輪210−2との位置関係も同様である。フォトセンサ320,322は、たとえば、赤外線光を発光する素子と、赤外線光を受光する素子として実現される。フォトセンサ320,322は、受光した赤外線光に応じた電気信号を出力する。フォトセンサ320,322から出力される信号は、制御部310に入力される。
制御部310は、フォトセンサ320,322から入力される信号に基づいてモータ340の動作を制御する。たとえば、制御部310は、掃除機100を前進させるための信号をモータ340に送出することにより、掃除機100を前進させる。あるいは、制御部310は、掃除機100を後退させるために、前進時に送出される信号とは逆の符号を有する信号をモータ340に送出する。
駆動輪220−1,220−2は、モータ340によって出力される駆動力に従って前進方向あるいは後退方向に回転する。モータ340を作動させるための電力は、充電可能なバッテリ330によって与えられる。
図4を参照して、掃除機100の構成についてさらに説明する。図4は、掃除機100のハードウェア構成を表わすブロック図である。掃除機100は、図1から図3に示される構成に加えて、モータ制御部412,414,416と、右ロータリーエンコーダ430と、左ロータリーエンコーダ432と、メインブラシモータ424と、サイドブラシモータ426と、吸引モータ428と、メインブラシ434と、左エンコーダ442と、右エンコーダ444と、ゴミセンサ450とを備える。また、図3に示されるモータ340は、右駆動輪モータ420と左駆動輪モータ422として実現される。制御部310は、CPU(Central Processing Unit)400と、メモリ402と、ジャイロセンサ404と、タイマ406とを含む。
モータ制御部410は、制御部310からの出力に基づいて左駆動輪モータ422と、右駆動輪モータ420とを制御する。右駆動輪モータ420は、バッテリ330から電力の供給を受けて右駆動輪210−2を回転駆動させる。右駆動輪210−2の回転動作は、右ロータリーエンコーダ430によって検知され、その回転角度を表わす信号は、制御部310に送出される。
左駆動輪モータ422は、バッテリ330から電力の供給を受け、モータ制御部410からの信号に応じて左駆動輪220−2を駆動する。左駆動輪220−2の回転は、左ロータリーエンコーダ432によって検知され、その回転角度を表わす信号は、制御部310に送出される。
右ロータリーエンコーダ430と左ロータリーエンコーダ432とは、それぞれ、右駆動輪220−1の回転と、左駆動輪の回転220−2とを検出し、検出結果を電気信号に変換し、回転角度、速度を表わす信号を出力する。
モータ制御部412は、制御部310からの出力に基づいてメインブラシモータ424を制御する。たとえば、入力部425は、メインブラシ434を作動させる指示の入力を受け付けると、その指示は制御部310を介してモータ制御部412に送出される。モータ制御部412は、その指示に基づいてメインブラシモータ424を回転させ、メインブラシ434にその回転に応じた清掃動作を実行させる。
モータ制御部414は、制御部310から出力される指示に基づいてサイドブラシモータ426の動作を制御する。たとえば、入力部125が掃除機100の始動の指示を受け付けると、その指示は、制御部310を介してモータ制御部414に伝達される。モータ制御部414は、その指示に基づいてサイドブラシモータ426を回転させ、サイドブラシ173に対して、筐体102の左右に存在するゴミを筐体102の中央部に収集するように作動させる。
モータ制御部416は、制御部310から出力される指示に基づいて吸引モータ428の動作を制御する。たとえば、掃除機100の通常動作を指示する入力が入力部125に対して行なわれると、モータ制御部416は、吸引モータ428に対して予め設定された吸引力で吸引口(図示しない)の近傍の空気を吸引するように回転させる。当該吸引口に集められたゴミは、その空気流に従って掃除機100の内部(ごみ収集容器)に集められる。
右のスリット付き車輪210−1には、フォトセンサ320が取り付けられている。掃除機100が、左駆動輪220−2と右駆動輪210−2とによって走行を開始すると、右側のスリット付き車輪210−1と左側のスリット付き車輪210−2とは、それぞれ床面からの摩擦力によって回転する。その回転は、フォトセンサ320,322によって検知される。フォトセンサ320,322からの出力は、右エンコーダ444と左エンコーダ442とにそれぞれ入力される。右エンコーダ444は、フォトセンサ320からの出力に基づいて右側のスリット付き車輪210−1の回転数を検出し、制御部310に送出する。同様に、左エンコーダ442は、左側のスリット付き車輪210−2の回転数を検出し、検出信号を制御部310に送出する。
通信部126は、制御部310から出力される信号に基づいて掃除機100と外部との間の通信を行なう。通信部126は、たとえばBluetooth(登録商標)などの通信技術を用いた無線通信装置として実現される。
制御部310において、CPU400は、メモリ202に格納されているデータあるいは制御部310に入力される信号に基づいて、掃除機100の動作を制御するための演算処理を実行する。CPU400は、たとえば入力部125に対して入力される運転指示に基づいてバッテリ330から各モータへの電力の供給を可能にし、掃除機100の自律走行を待機させる。制御部310は、さらに、モータ制御部410に対して正転の指示を送出することにより、左駆動輪モータ422と右駆動輪モータ420とを正転(すなわち前進方向に回転)させる。
ある局面においては、CPU400は、掃除機100の動作の状態を表わすデータをメモリ402に逐次書き込む。書き込まれるデータは、掃除機100の動作モードを表わすデータ、制御部310に入力された各センサからの信号などを含む。CPU400は、ジャイロセンサ404から出力される信号に基づいて掃除機100の角度を検出し、その検出の結果を表わす信号をモータ制御部410に対して送出する。この信号は、掃除機100の進行方向の制御に使用される。
たとえば、掃除機100の走行が前進方向に対して右側にドリフトしていることが検知されると、その走行を前進方向に合わせるための信号、すなわち、右側駆動輪220−1の回転数を左側駆動輪220−2の回転数よりも多くするための信号が、CPU400によって算出される。CPU400が、その算出した信号をモータ制御部410に送出すると、モータ制御部410は、その信号に従って、左側駆動輪220−2よりも右側駆動輪220−1を多く回転させる。
CPU400には、タイマ406からの信号が入力される。CPU400は、タイマ406によって計測された時刻データに基づいて、掃除機100の動作を制御する。たとえば掃除機100による清掃時間が予めタイマ設定されている場合には、CPU400は、清掃時間を計測し、そのタイマ設定された時刻の到来を検知し、その到来を検知すると、モータ制御部410に対して右駆動輪モータ420と左駆動輪モータ422との回転駆動を停止させるための指令を出力する。右駆動輪モータ420および左駆動輪モータ422が停止すると、右駆動輪220−1および左駆動輪220−2がそれぞれ停止するため、掃除機100は、停止する。その後、CPU400は、バッテリ330から各部への電力の供給を終了する指示を出力する。掃除機100の電源はオフに切り換えられる。
ゴミセンサ450は、筐体102の前面に取り付けられる。ゴミセンサ450は、たとえば、赤外線光の発光素子および受光素子により実現される。ゴミセンサ450は、受光素子により受光される赤外線光の強度に基づいて、床面のゴミの量を推定する。
図5を参照して、掃除機100を実現するCPU400について説明する。図5は、CPU400によって実現される機能の構成を表わすブロック図である。CPU400は、従動輪回転数検出部510と、回転数差検出部520と、走行状態検知部530と、段差検知部540と、駆動制御部550と、出力制御部560と、報知制御部570とを含む。各機能は、CPU400が当該機能を実現するプログラムを実行した場合に実現される。なお、CPU400による機能の実現に代えて、各機能に応じた処理を実行する回路素子が組み合わされたハードウェアとして実現されてもよい。
従動輪回転数検出部510は、掃除機100に取り付けられている従動輪の回転数を検出する。具体的には、従動輪回転数検出部510は、右側のスリット付き車輪210−1と左側のスリット付き車輪210−2とにそれぞれ取り付けられているフォトセンサ320,322から出力される信号に基づいて各車輪の回転数を検出する。
回転数差検出部520は、従動輪が複数ある場合において各従動輪の回転数の差を算出する。たとえば、回転数差検出部520は、右側のスリット付き車輪210−1の回転数と、左側のスリット付き車輪210−2の回転数との差を算出する。他の局面において、回転数差検出部520は、従動輪の回転数と駆動輪の回転数との差を算出する。たとえば、回転数差検出部520は、右側のスリット付き車輪210−1の回転数と、右駆動輪220−1の回転数との差を検出する。
走行状態検知部530は、掃除機100の走行状態を検知する。たとえば、走行状態検知部530は、掃除機100が直進または後退していることを検知する。たとえば回転数差検出部520が各従動輪の回転数差を検出しない場合、走行状態検知部530は、掃除機100が直進していることを検知する。
他の局面においては、走行状態検知部530は、掃除機100の駆動輪がスリップしていることを検知する。具体的には、従動輪の回転数と駆動輪の回転数との差が検出されると、走行状態検知部530は、当該スリップを検知する。一例として、右側のスリット付き車輪210−1の回転数が0である場合に、右駆動輪220−1の回転数が0よりも大きい場合、掃除機100は、前進が妨げられており、駆動輪が空転していることを検知する。
段差検知部540は、掃除機100の進路上に存在する段差を検知する。たとえば、筐体102において重力に従ってスライドし得る支持軸(図示しない)が設けられており、当該支持軸の移動を検知するためのセンサ(たとえばフォトセンサ)が筐体に取り付けられている場合、当該支持軸の移動の検知が、掃除機100に対する段差の検知として実現される。
駆動制御部550は、走行状態検知部530による検知の結果あるいは段差検知部540による段差の有無の検知の結果に基づいて、掃除機100に搭載されている各モータの運転を制御する。たとえば、走行状態検知部530が掃除機100の停止を検知すると、駆動制御部550は、モータ制御部410に対する指示を切り換えて、右駆動輪モータ420および左駆動輪モータ422の回転を停止させる。
あるいは、段差検知部540が掃除機100の進路上に段差を検知すると、駆動制御部550は、前述のように、モータ制御部410に対して右駆動輪モータ420と左駆動輪モータ422との回転を停止させるための信号を出力する。掃除機100が停止すると、駆動制御部550は、さらにモータ制御部410に対して反対に回転する信号を送出することにより、右駆動輪モータ420と左駆動輪モータ422とを逆方向に回転させる。その結果、掃除機100は後退するため、検知された段差から遠ざかることになる。
出力制御部560は、入力部125に対する指示に基づいて、あるいは走行状態検知530による検知の結果に基づいて、メインブラシ434、あるいはサイドブラシ173の動作を制御する。ここで、検知の結果は、たとえば床面の走行抵抗が予め規定された基準の走行抵抗よりも大きいか否かの結果である。一例として、走行抵抗が当該基準の走行抵抗よりも大きいと判断されると、出力制御部560は、メインブラシ434、サイドブラシ173の運動速度を高くするための指令をモータ制御部412,414に送出する。これにより、走行抵抗が高い床面(たとえば絨毯)上のゴミを吸引することができる。
一方、走行抵抗が当該基準の走行抵抗よりも小さいことが検知されると、出力制御部560は、メインブラシ434、サイドブラシ173の運動速度を低くするための指令を、モータ制御部412,414に送出する。これにより、メインブラシ434、サイドブラシ173を駆動するための消費電力が小さくなるため、バッテリ330の消耗が抑制され得る。
報知制御部570は、走行状態検知部530あるいは段差検知部540による検知の結果を外部に報知する。報知される情報は、たとえば、掃除機100の動作モード(清掃中、単なる走行中など、タイマ設定された運転時間、清掃終了までの時間等)である。より具体的には、報知制御部570は、LEDその他の発光装置として実現される。あるいは、音声データが予めメモリ402に保存されている場合には、報知制御部570は、当該音声データに基づいて掃除機100の状態を通知する音声を出力するためのスピーカとしても実現される。また、他の局面においては、報知制御部570は、文字、アイコンその他の画像を表示するディスプレイ装置として実現されてもよい。
図6を参照して、掃除機100の制御構造について説明する。図6は、CPU400が実行する処理の手順を表わすフローチャートである。この処理は、たとえば掃除機100を運転させる指示が入力部125に対して入力されたときに実行される。
ステップS602にて、掃除機100のCPU400は、フォトセンサ320,322を介して信号の入力を検知する。ステップS604にて、CPU400は、左右のスリット付き車輪210−1,210−2の各回転数が同じであるか否かを判断する。CPU400が、それらの回転数は同じであると判断すると(ステップS604にてYES)、処理はステップS610に移される。そうでない場合には(ステップS604にてNO)、処理はステップS620に移される。
ステップS610にて、CPU400は、掃除機100の進路上に障害物はないと判断し、そのことを表わすフラグを立てる。ステップS612にて、CPU400は、掃除機100は正常に運転していることを表わすための発光指令をLEDに出力する。筐体に取り付けられたLED(図示しない)は、その指令に応じて予め規定された発光動作を行なう。たとえば掃除機100の進路上に障害物がないことを表わすために緑色が規定されていれば、当該緑色のLEDが発光する。
ステップS620にて、CPU400は、右側のスリット付き車輪の回転数が左のスリット付き車輪210−2の回転数よりも大きいか否かを判断する。右側のスリット付き車輪210−1の回転数が左のスリット付き車輪210−2の回転数よりも大きい場合には(ステップS620にてYES)、処理はステップS630に移される。そうでない場合には(ステップS620にてNO)、処理はステップS640に移される。
ステップS630にて、CPU400は、掃除機100の前進方向の左側に障害物があると判断する。ステップS632にて、CPU400は、その判断の結果を通知するようにLEDの発光指令を出力する。たとえば、当該LEDが筐体102において進行方向の左側に配置されている場合に、当該LEDが発光する。
ステップS640にて、CPU400は、進行方向の右側に障害物があると判断する。ステップS642にて、CPU400は、その判断の結果を通知するためのLEDの発光指令を出力する。たとえば筐体102において進行方向の右側にLEDが設置されている場合、当該LEDが発光する。ステップS650にて、CPU400は、右駆動輪モータ420、左駆動輪モータ422などに対して出力レベルを最小にする指令を送出する。
以上のようにして、本実施の形態に係る掃除機100は、スリットが形成された従動輪(右スリット付き車輪210−1、左スリット付き車輪210−2)を、筐体102の前方に備える。掃除機100は、走行中に、右スリット付き車輪210−1および左スリット付き車輪210−2の回転数を検出する。その回転数が一致しない場合、掃除機100は、進行が妨げられていることを検知する。
たとえば、右スリット付き車輪210−1の回転数が左スリット付き車輪210−2の回転数を上回る場合、掃除機100は、左側に障害物が存在していることを検知する。この場合、その検知の結果に応じて、掃除機100は後退し、あるいは、障害物の存在を報知するための音声の出力あるいは発光を行なう。このように、掃除機100は、従動輪の回転数に応じて障害物の存在を検知することができるため、障害物を検出する他の方法に比べて、検出の精度が向上し得る。
たとえば、当該障害物の存在を検出する他の方法として、自走する掃除機が、その筐体の一部として障害を吸収するためのバンパーを備え、そのバンパーに対する障害物の接触により、当該障害物の存在を検出する技術がある。この場合、当該障害物がバンパーに接触しない限り、その検出は行なわれない。たとえば、バンパー以外の部分に障害物が接触しても、その接触は検出されない。この場合、当該掃除機は、駆動輪のモータを運転し続けるため、電力も消費され続けることになる。
これに対して、本実施の形態に係る掃除機100によれば、掃除機100の状態を表わす情報として、従動輪の回転数が使用されるため、筐体102と障害物との接触の有無に関わらず、障害物の存在を検知することができる。また、障害物を検出する精度が向上するため、モータへの電力の供給の制御を精度よく実行できる。すなわち、障害物が検出された場合には、駆動輪を回転するモータ340への電力の供給が抑制される。その結果、バッテリ330の消耗が防止される。
また、本実施の形態に係る掃除機100によれば、左右の従動輪の回転数差によって障害物の検出が行なわれるため、棒状の障害物を精度よく検出することができる。たとえば、テーブルあるいは椅子の脚が精度良く検出される。
なお、本実施の形態に係る掃除機100は、2つの従動輪として、右スリット付き車輪210−1および左スリット付き車輪210−2を備える。しかしながら、他の局面において、掃除機は、1つの従動輪を備えるものであってもよい。たとえば、当該掃除機がスリップすることなく前進している場合、駆動輪の回転数と従動輪の回転数とは、同じである。したがって、回転数差は生じない。
一方、掃除機の前進が障害物によって妨げられて、障害物を中心に回転すると、回転中心から従動輪までの距離と、回転中心から駆動輪までの距離との差によって、当該回転数差が生じる。そこで、その回転数差を検知することにより、当該掃除機が障害物、特に棒状の障害物によって直進が妨げられていることを検知することができる。
また、駆動輪と従動輪との回転数差を検出することにより、掃除機100が走行抵抗の高い床面(たとえば絨毯)を走行しているのか、あるいは、障害物により進行が妨げられているかが容易に区別される。
<第1の変形例>
以下、本実施の形態の第1の変形例について説明する。本変形例に係る掃除機は、段差の検知をスリット付き車輪の変位に基づいて行なう機能を有する点で、前述の実施の形態に係る掃除機と異なる。なお、本変形例に係る掃除機のハードウェア構成は、以下に説明する構成以外は、前述の実施の形態に係る掃除機100のハードウェア構成により実現される。それらの作用も同じである。したがって、ここでは、当該ハードウェア構成の説明は、繰り返さない。
図7を参照して、本実施の形態に係る掃除機について説明する。図7は、掃除機のスリット付き車輪の取り付け部分の構成を表わす図である。
スリット付き車輪210−1は、シャフト710に取り付けられている。シャフト710には凸部712が設けられている。凸部712の表面には、回路の一部を構成するための信号線720が設けられている。信号線720は、接触検知回路730による回路の一部を構成する。接触検知回路730は、CPU400に接続されている。
掃除機100が前進中に段差700に差し掛かると、シャフト710は、スリット付き車輪210−1の自重により低下する。凸部712が筐体102と接触すると、信号線720は、接触検知回路730を「閉状態」に切り換える。その結果、接触検知回路730からCPU400に対して電流が流れる。CPU400は、その電流に基づいてスリット付き車輪210−1が段差700に差し掛かったことを検知する。CPU400は、その検知に基づいてモータ制御部410に対して右駆動輪モータ420と左駆動輪モータ422とを停止させるための指示を送出する。
その後、CPU400は、モータ制御部410に対して右駆動輪220−1と左駆動輪220−2とを逆回転させるための信号を送出する。右駆動輪220−1と左駆動輪220−2とがそれぞれ逆回転すると掃除機100は後退する。掃除機100が後退すると、段差700に差し掛かっていたスリット付き車輪210−1は、段差700から引上げられ、信号線720と接触検知回路730との接触状態が解除される。接触検知回路730からCPU400に対する信号が流れなくなるため、CPU400は、掃除機100が段差700から退避したことを検知する。
以上のようにして、本変形例に係る掃除機によると、従動輪が段差のセンサとしても機能する。その結果、段差のセンサを個別に筐体に取り付ける場合に比べて、筐体102の下部の構成が簡略化される。したがって、掃除機の進路上における障害物による引っ掛かりが防止され得る。また、2つの従動輪が段差のセンサとしてそれぞれ機能するため、専用の段差センサを1つだけ設ける場合に比べて、段差の検知精度が向上し得る。
<第2の変形例>
以下、本実施の形態の第2の変形例に説明する。本変形例に係る掃除機は、図2に示されるスリット付き車輪210に代えてスリット付き車輪810を有する点で、前述の実施の形態と異なる。なお、本変形例に係る掃除機のハードウェア構成は、以下に説明する構成以外は、前述の実施の形態に係る掃除機100のハードウェア構成により実現される。それらの作用も同じである。したがって、ここでは、当該ハードウェア構成の説明は、繰り返さない。
図8を参照して、本変形例に係る掃除機について説明する。図8は、スリット付き車輪810の外観を表わす図である。
スリット付き車輪810は、中心軸から円周方向にそして同心円状に回転方向に形成された円弧状の複数のスリット811〜817を含む。スリット811〜817の各々について、同一の円弧上に構成されているスリットにより形成される間隔、すなわち、円弧に沿って形成される間隔は、スリット付き車輪810の回転速度を検出するために用いられる。
一方、中心軸から円周方向に沿って形成されるスリット811〜817によって半径方向に形成される間隔は、スリット付き車輪810の重力方向の変位を検知するために使用される。
たとえば、スリット814に対して赤外線光の発光と受光とを行なうようにフォトセンサが予め取り付けられている場合、掃除機100が段差に差し掛かると、スリット付き車輪810は、その自重により段差に従って落下しようとする。この場合、当該フォトセンサに対応するスリットは、当初のスリット814からスリット813に変化する。この変化の過程で、赤外線信号の受光が遮断されるため、その遮断を検知することにより、掃除機100が段差に差し掛かったことを検知できる。
以上のようにして、本変形例に係るスリット付き車輪810によると、回転と重力方向の変位とを検出するためのスリットが、1つの従動輪810に形成される。その結果、従動輪810を支持する軸の形状を通常の棒状の軸とすることができるため、軸周りの構成が簡略化される。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、掃除機、特に自走する掃除機に適用可能である。
掃除機100の外観を表わす図である。 掃除機100の切断面を概略的に表わす図である。 駆動系を構成する要素の筐体102における配置を表わす図である。 掃除機100のハードウェア構成を表わすブロック図である。 CPU400によって実現される主たる機能の構成を表わすブロック図である。 CPU400が実行する処理の手順を表わすフローチャートである。 本発明の実施の形態の第1の変形例に係る掃除機のスリット付き車輪の取り付け部分の構成を表わす図である。 本発明の実施の形態の第2の変形例に係るスリット付き車輪810の外観を表わす図である。
符号の説明
100 掃除機、102 筐体、112〜117 近接センサ、120 カメラ、125 入力部、135,136 LED、173 サイドブラシ、210,810 スリット付き車輪、210−1 右側のスリット付き車輪、210−2 左側のスリット付き車輪、212,811〜817 スリット、220 駆動輪、220−1 右駆動輪、220−2 左駆動輪、700 段差、710 シャフト、712 凸部、720 信号線。

Claims (17)

  1. 自走式掃除機であって、
    筐体と、
    前記筐体に取り付けられた充電池と、
    前記充電池からの電力に基づいて駆動するモータと、
    前記筐体に取り付けられて、前記モータからの動力によって駆動する駆動輪と、
    第1および第2の従動輪とを備え、前記第1および第2の従動輪の各々には回転中心から放射状にスリットが形成されており
    前記自走式掃除機の進行方向の中心線を対称にして、前記自走式掃除機が前進する場合における前記筐体の先端部に前記第1および第2の従動輪を取り付けるための第1および第2の支持軸を備え、前記第1および第2の支持軸には、重力方向の移動を予め規定された範囲に制限するための段差部が形成されており、
    前記段差部と前記筐体との接触の有無を検知する接触検知手段と、
    前記接触検知手段による検知の結果に基づいて、前記進行方向に段差が存在するか否かを検知する段差検知手段と、
    各前記スリットに対して発光するように前記筐体に取り付けられた第1および第2のフォトセンサと、
    前記第1および第2のフォトセンサからの出力に基づいて、前記第1の従動輪の回転数と前記第2の従動輪の回転数とを算出する第1の算出手段と、
    前記駆動輪の回転数を検出する第1の検出手段と、
    前記第1の従動輪の回転数と前記第2の従動輪の回転数との差の有無を検出する第2の検出手段と、
    前記差が検出された場合に、前記自走式掃除機の直進が妨げられていることを検知する障害物検知手段と、
    前記差が検出されない場合に、前記第1の従動輪の回転数および前記第2の従動輪の回転数のいずれかと、前記駆動輪の回転数との差の有無を検出する第3の検出手段と、
    前記第3の検出手段が前記差を検出した場合に、前記駆動輪がスリップしていることを検知するスリップ検知手段と、
    前記第3の検出手段が前記差を検出しない場合に、前記自走式掃除機は直進していることを検知する直進検知手段と、
    前記障害物検知手段による第1の検知結果と、前記スリップ検知手段による第2の検知結果と、前記直進検知手段による第3の検知結果と、前記段差検知手段による第4の検知結果とのいずれかに基づいて、前記モータの出力を抑制する制御手段と、
    前記障害物と前記スリップと前記段差とのいずれかが検知されると、前記駆動輪の回転を反転させる反転手段と、
    前記第1の検知結果と前記第2の検知結果と前記第3の検知結果と前記第4の検知結果とを区別して報知する報知手段とを備える、自走式掃除機。
  2. 自走式掃除機であって、
    筐体と、
    前記筐体に取り付けられた充電池と、
    前記充電池からの電力に基づいて動力を発生する駆動手段と、
    前記筐体に取り付けられて、前記駆動手段によって回転する駆動輪と、
    第1および第2の従動輪とを備え、前記第1および第2の従動輪には回転中心から外周に向けてスリットが形成されており、
    前記自走式掃除機の進行方向の中心線を対称にして、前記自走式掃除機が前進する場合における前記筐体の先端部に前記第1および第2の従動輪を取り付けるための第1および第2の支持軸と、
    前記駆動輪の回転数を検出する第1の検出手段と、
    前記第1の従動輪の回転数を検出する第2の検出手段と、
    前記第2の従動輪の回転数を検出する第3の検出手段と、
    前記第1の従動輪の回転数と前記第2の従動輪の回転数との差の有無を検出する第4の検出手段と、
    検出された前記駆動輪の回転数と、前記差の有無とに基づいて、前記自走式掃除機の走行状態を検知する検知手段とを備える、自走式掃除機。
  3. 前記スリットは、前記回転中心から放射状に形成されている、請求項2に記載の自走式掃除機。
  4. 前記第1および第2の支持軸は、前記自走式掃除機の進行方向に沿う中心線を対称にして、前記筐体に取り付けられている、請求項2に記載の自走式掃除機。
  5. 前記第1および第2の支持輪は、前記筐体の先端部に取り付けられている、請求項2に記載の自走式掃除機。
  6. 前記第2の検出手段および前記第3の検出手段は、それぞれ、
    前記スリットに対して光を発する発光手段と、
    前記発光手段によって発せられた光を受信する受光手段と、
    前記受光手段による光の受信の状況に基づいて前記従動輪の回転数を算出する算出手段とを含む、請求項2に記載の自走式掃除機。
  7. 前記検知手段による検知の結果に基づいて前記駆動手段の出力を制御する制御手段をさらに備える、請求項2に記載の自走式掃除機。
  8. 前記検知手段は、
    前記差が検出された場合に、前記自走式掃除機の直進が妨げられていることを検知する障害物検知手段と、
    前記差が検出されない場合に、前記第1の従動輪の回転数および前記第2の従動輪の回転数のいずれかと、前記駆動輪の回転数との差の有無を検出する第5の検出手段と、
    前記第5の検出手段が前記差を検出した場合に、前記駆動輪がスリップしていることを検知するスリップ検知手段と、
    前記第5の検出手段が前記差を検出しない場合に、前記自走式掃除機は直進していることを検知する直進検知手段とを含む、請求項2に記載の自走式掃除機。
  9. 前記障害物と前記スリップとのいずれかが検知されると、前記駆動輪の回転を反転させる反転手段をさらに備える、請求項8に記載の自走式掃除機。
  10. 前記第1および第2の支持軸の重力方向の移動に基づいて、前記進行方向に段差が存在するか否かを検知する段差検知手段をさらに備える、請求項2に記載の自走式掃除機。
  11. 前記第1および第2の支持軸には、重力方向の移動を予め規定された範囲に制限するための段差部が形成されており、
    前記段差検知手段は、
    前記段差部と前記筐体との接触の有無を検知する第1の検知手段と、
    前記接触検知手段による検知の結果に基づいて、前記進行方向に段差が存在するか否かを検知する第2の検知手段とを含む、請求項10に記載の自走式掃除機。
  12. 前記スリットは、円弧状に形成されており、
    前記段差検知手段は、
    前記円弧状に形成されたスリットに対して光を発する発光手段と、
    前記発光手段によって発せられた光を受信する受光手段と、
    前記受光手段による光の受信の状況に基づいて前記段差の有無を判断する判断手段とを含む、請求項10に記載の自走式掃除機。
  13. 前記段差検知手段による検知の結果に基づいて、前記駆動手段の出力を制御する制御手段をさらに備える、請求項10に記載の自走式掃除機。
  14. 前記制御手段は、前記進行方向に段差が存在することが検知されると、前記駆動輪が進行を止めるように、前記駆動手段に対する出力を制御する、請求項13に記載の自走式掃除機。
  15. 前記段差が検知されると、前記駆動輪の回転を反転させる反転手段をさらに備える、請求項13に記載の自走式掃除機。
  16. 前記自走式掃除機の走行状態を報知する報知手段をさらに備える、請求項2に記載の自走式掃除機。
  17. 前記検知手段は、
    前記差が検出された場合に、前記自走式掃除機の直進が妨げられていることを検知する障害物検知手段と、
    前記差が検出されない場合に、前記第1の従動輪の回転数および前記第2の従動輪の回転数のいずれかと、前記駆動輪の回転数との差の有無を検出する第5の検出手段と、
    前記第5の検出手段が前記差を検出した場合に、前記駆動輪がスリップしていることを検知するスリップ検知手段と、
    前記第5の検出手段が前記差を検出しない場合に、前記自走式掃除機は直進していることを検知する直進検知手段とを含み、
    前記報知手段は、前記障害物検知手段による検知の結果と、前記スリップ手段による検知の結果と、前記直進検知手段による検知の結果とを区別して報知する、請求項16に記載の自走式掃除機。
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