JP2007334348A - 光学素子、および同素子を備えているディスプレイ、リフレクタ、およびバックライト - Google Patents

光学素子、および同素子を備えているディスプレイ、リフレクタ、およびバックライト Download PDF

Info

Publication number
JP2007334348A
JP2007334348A JP2007152021A JP2007152021A JP2007334348A JP 2007334348 A JP2007334348 A JP 2007334348A JP 2007152021 A JP2007152021 A JP 2007152021A JP 2007152021 A JP2007152021 A JP 2007152021A JP 2007334348 A JP2007334348 A JP 2007334348A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical element
display
stable state
state
switching
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007152021A
Other languages
English (en)
Inventor
Etienne Lesage
リサージュ エティエンヌ
Jonathan Mather
マザー ジョナサン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Publication of JP2007334348A publication Critical patent/JP2007334348A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/0147Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on thermo-optic effects
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B30/00Optical systems or apparatus for producing three-dimensional [3D] effects, e.g. stereoscopic images
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/13Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells
    • G02F1/133Constructional arrangements; Operation of liquid crystal cells; Circuit arrangements
    • G02F1/1333Constructional arrangements; Manufacturing methods
    • G02F1/1335Structural association of cells with optical devices, e.g. polarisers or reflectors

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Nonlinear Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)
  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)

Abstract

【課題】透過率を熱的に切替え可能な材料を有する光学素子において、電量消費を抑えつつ、上記材料の透過率を安定的かつ一定に保つ。
【解決手段】第1の安定状態と、第1の安定状態と異なる第2の安定状態とを、熱的に切替え可能な材料27と、材料27の一つ以上の選択された領域における、第1の安定状態と第2の安定状態との切り替えによって、光学素子22の一つ以上の選択された領域の可視スペクトルにおける透過率を変える発熱体28と、を備え、材料27が、二安定またはマルチ安定であり、二安定状態の2つとして、または、マルチ安定状態の2つとして、第1の安定状態と第2の安定状態とを持っている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光学素子の一部分または全体の透過率を変えるために再書き込みされてもよい、再書き込み可能な光学素子に関する。光学素子は、光学素子がコンポーネントの光学的性質を変えるために制御されてもよいように、例えば、ディスプレイなどの別のコンポーネントを通って光路に置かれてもよい。そのような光学素子は、例えば、ディスプレイが2D表示モードと裸眼立体表示モードまたはデュアルビュー表示モードとを切り替えられるように、切替え可能な視差バリアを定義するために、ディスプレイと共に使用されてもよい。本発明はまた、そのような光学素子を取り入れたディスプレイ、リフレクタ、またはバックライトに関する。
長年にわたり、同時に複数ユーザによって見られるように、従来のディスプレイデバイスは設計されてきた。ディスプレイデバイスの表示特性は、視聴者がディスプレイに関して異なった角度から同じ良い画像品質を見ることができるように作られている。これは、多くのユーザがディスプレイから同じ情報を必要とする、例えば、空港および駅の出発情報のディスプレイなどの、応用において有効である。しかしながら、個々のユーザが同じディスプレイから異なった情報を見ることができることが望ましい、多くの応用例がある。例えば、自動車では、乗客が映画を見たがっている間、ドライバは衛星ナビげージョン情報を見たい場合もある。2台の別々のディスプレイデバイスを提供することによってこれらの相反する要求を満たすことができるだろうが、これは、余分なスペースを取り、コストを増大させるだろう。その上、2個の別々のディスプレイが上記の例で使用されると、ドライバが乗客のディスプレイを、ドライバがその頭を移動させると見ることができ、これは、ドライバにとり、注意がそらされることになるだろう。更なる例として、2人以上のプレーヤのためのコンピュータゲームにおいて、各プレーヤはその人の自分の視点からゲームを見たい場合もある。これは現在、各プレーヤが個々のスクリーンにおいて彼ら自身の独自の視点で見るように、各プレーヤが、別々のディスプレイ画面上においてゲームを見ることにより行われている。しかしながら、別々のディスプレイ画面を各プレーヤに提供するのは、多くのスペースを取り、高価であり、携帯型ゲームには、実用的でない。
これらの問題を解決するために、多重ビュー方向ディスプレイが開発された。多重ビュー方向ディスプレイの1つの適用は、デュアルビューディスプレイであり、これは、それぞれのイメージが特定の方向だけに見える状態で同時に2つ以上の異なったイメージを表示できる。そのように、一方向からディスプレイデバイスを見ている観察者が、1つのイメージを見る間、別の異なった方向からディスプレイデバイスを見る観察者は、異なったイメージを見る。異なったイメージを2人以上のユーザに示すことができるディスプレイは、2個以上の別々のディスプレイの使用と比べて、スペースとコストをかなり節約する。
多重ビュー方向ディスプレイデバイスの適用可能な例は上に出されたが、他の多くの適用がある。例えば、それらは、乗客自身の個々の機内娯楽プログラムが各乗客に提供される飛行機において使用されてもよい。現在各乗客には、通常前部の列の席の後に、個々のディスプレイデバイスが提供されている。多重ビュー方向ディスプレイを使用すると、各乗客が選択した映画を、一つのディスプレイが、2人以上の乗客に提供できるため、コスト、スペース、および重量において、かなりの節約が可能となるだろう。
多重ビュー方向ディスプレイの更なる利点として、それぞれ他の視野からの利用者を排除する能力がある。これは、例えば、現金自動預け払い機(ATM)を使用する、銀行業または売買取引などのセキュリティを必要とするアプリケーションでは、コンピュータゲームの上記の例と同じくらい望ましい。
多重ビュー方向ディスプレイの更なる適用として、三次元ディスプレイの作成がある。正視においては、人間の2つの眼が、頭の中で2つの目の別の場所からの、異なった遠近感より、三次元世界の眺めを知覚する。これらの2つの遠近感が、次に、場面の様々な物体までの距離を算定するために、脳によって使用される。三次元画像を効果的に表示するディスプレイを組み立てるためには、この状況を再度作成して、いわゆるイメージの「双眼写真」である、観察者の各眼に対応して1つのイメージを提供することが必要である。
三次元ディスプレイは、異なったビューを眼に供給するために使用される方法により2つのタイプに分類される。立体ディスプレイは、通常、一対の立体画像の両方のイメージを広い表示画面にわたって表示する。それぞれのビューは、例えば、ディスプレイの色、偏光状態、または時間により、コード化される。ユーザは、ビューを分離する眼鏡のフィルタシステムを身につけて、それのために意図されたビューだけを各眼が見るようにする。
裸眼立体ディスプレイは、右眼のビューと左眼のビューとを異なった方向に表示するので、それぞれのビューは空間のそれぞれの規定領域からのみ目に見える。イメージがディスプレイの有効領域の全体に渡って目に見える空間の領域は「ビューイングウィンドウ」と呼ばれる。もし観察者が、彼らの左の眼が双眼写真ペアの左眼のビューのためのビューイングウィンドウにあって、彼らの右眼がペアの右眼イメージのためのビューイングウィンドウにあるように位置していると、正しいビューは観察者の各眼によって見られ、そして、三次元画像が知覚される。裸眼立体ディスプレイでは、観察者はいかなる視聴補助具も着用する必要がない。
裸眼立体ディスプレイは、原則としてデュアルビューディスプレイと同様である。しかしながら、裸眼立体ディスプレイの上に表示された2つのイメージは、1つの立体画像ペアの左眼と右眼のイメージであるので、お互い独立してはいない。その上、1つのイメージが観察者の各眼に見える状態で、一人の観察者に対して目に見えるように、2つのイメージは表示される。
フラットパネル裸眼立体ディスプレイに関しては、ビューイングウィンドウの構成は、通常裸眼立体ディスプレイのイメージディスプレイユニットの画素(または、「ピクセル」)構造と、一般的に視差光学系(parallax optic)と呼ばれる光学素子との組合せによる。視差光学系の例は、視差バリアであり、そのバリアは、伝達可能な領域がしばしばスリットの様式で不透明な領域によって分離されているスクリーンである。このスクリーンは、裸眼立体ディスプレイを生成するために、画像素子の2次元配列を持っている空間光変調器(SLM)の前または後ろにセットされる。
図26は、従来の多重ビュー方向デバイス、この場合裸眼立体ディスプレイの平面図である。方向ディスプレイ1は、イメージディスプレイデバイスを構成する空間光変調器(SLM)4および視差バリア5から成る。図2のSLMは、アクティブマトリクス薄膜トランジスタ(TFT)基板6と、カウンタ基板7と、基板とカウンタ基板との間に配置された液晶層8とを持っている液晶ディスプレイ(LCD)デバイスの様式である。SLMは、複数の独立してアドレス可能な画像素子を定義する電極(図示せず)のアドレッシングを提供し、また、液晶層を並べるために、アラインメント層(図示せず)を提供する。それぞれの基板6、7の外側の表面上において、視野角エンハンスフィルム9と直線的な偏光子10が供給される。バックライト(図示せず)からイルミネーション11が供給される。
視差バリア5は、SLM4に隣接して表面に形成された視差バリア開口アレイ13を備えた基板12を含む。開口アレイは、不透明な部分14によって分離された透明な開口部15を含む。開口部15は、垂直に展開されていて(すなわち、図26において紙面に展開する)、スリットの様式を持っている。反射防止(AR)コーティング16は、視差バリア基板12の反対側の表面(ディスプレイ1の出力表面を形成する)に形成される。
SLM4のピクセルは、カラムが図26において紙面に展開している状態で、列とカラムにおいて配置される。列または横方向のピクセルピッチ(1つのピクセルの中心から隣接しているピクセルの中心までの距離)はpである。開口アレイ13の垂直に延長されている伝達可能なスリット15の幅は、2wであり、そして、伝達可能なスリット15の水平方向のピッチはbである。バリア開口アレイ13の面は、距離sによって液晶層8の面から区切られている。
使用中に、ディスプレイデバイス1は、左眼のイメージと右眼のイメージとを形成し、そして、左眼および右眼がそれぞれ、左眼ビューイングウィンドウ2および右眼ビューイングウィンドウ3に一致するように、観察者が頭を置くので、三次元画像が見える。左右のビューイングウィンドウ2、3は、ディスプレイから所望の視聴距離でウィンドウ面17において形成される。ウィンドウ面は、距離rによって開口アレイ13の面から区切られる。ウィンドウ2、3は、ウィンドウ面において繋がっており、人間の2つの眼の間の平均した分離に対応するピッチeを持つ。正常軸からディスプレイまでの各ウィンドウ2、3の中心に対する半分の角度は、通常αである。
視差バリア5のスリット15のピッチは、SLM4のピクセルピッチの整数倍近くになるように選ばれるので、ピクセルのカラムのグループは、視差バリアの特定のスリットに関連する。図26は、SLM4の2つのピクセルのカラムが視差バリアのそれぞれの伝達可能なスリット15に関連付けられたディスプレイデバイスを示している。
運用時には、ピクセルは、立体画像ペアの左のイメージと右のイメージである2つのイメージを表示するように駆動される。図26のディスプレイにおいて、各イメージに割り当てられているピクセルの代替のカラムを用いて、イメージはピクセル上で組み合わされる。
デュアルビューディスプレイは、原理上、図26の裸眼立体三次元ディスプレイと同様である。しかしながら、異なった観察者を意図して、2つの独立した画像を表示するようにピクセルが駆動される。そのうえ、画像は異なった観察者に表示することを意図しているので、デュアルビューディスプレイにおける2つのビューイングウィンドウのピッチeは、裸眼立体三次元ディスプレイより大きい。ピッチeは通常、デュアルビューディスプレイにおいて1mのオーダであり、裸眼立体三次元ディスプレイにおいて10cmのオーダである。
高品質のデュアルビューディスプレイは、それぞれのユーザがもう片方のユーザのデータコンテンツによる少しの混信もなく、希望のデータコンテンツの、高品質で、明るい画像を見せうることを必要とする。さらに、各ユーザは、再び、画像品質における品質の劣化なく、かつ、もう片方のユーザのデータコンテンツからの少しの混信もなく、ユーザーが視聴位置を移動するいくらかの自由を必要とする。もしユーザがもう片方のユーザのデータコンテンツからの混信を見ることができるなら、これはクロストークまたはイメージミキシングと通常呼ばれる。
別のタイプの知られているディスプレイは、光の角出力範囲が制御可能であるディスプレイであり、それ故、広角ビューイングモードと狭角ビューイングモードとを切り替えることができる。例えば、コンピュータと共に使用されるモニタや、移動電話に内蔵のスクリーン、他の携帯情報機器などの電子表示装置は、通常、できるだけ広い視野角を持つように設計されているので、装置によって表示されたイメージは、多くの異なった視聴位置から見ることができる。しかしながら、装置によって表示されたイメージが、狭い範囲の視野角だけから目に見えることが望ましい、いくつかの状況がある。例えば、混雑している電車でポータブルコンピュータを使用している人は、コンピュータのディスプレイ画面には小さい視野角を持っており、コンピュータ画面に表示されたドキュメントを、電車の他の乗客が読めないことを望むかもしれない。この理由により、2つのオペレーションモードを電気的に切替え可能なディスプレイデバイスの開発にかなりの努力が払われている。このディスプレイデバイスは、「公共」表示モードにおいては、一般的使用のための広い視野角となるが、「プライベート」表示モードに切り替えることができ、「プライベート」表示モードにおいては、狭い視野角を持つので、公共の場において、デバイスのユーザ以外の人々には目に見えない状態で、個人的な情報を表示させることができる。
そのようなディスプレイの別の適用は、自動車におけるディスプレイとしてであってもよい。乗客がディスプレイを見ることができないか、またはドライバがディスプレイを見ることができないように、ディスプレイの視野角が制御できてもよい。あるいはまた、フロントガラスとウィンドウにおいてディスプレイの映り込みを抑えるために視野角が制御できてもよい。例えば、視野角が夜間または光の少ない条件において減少できてもよい。広い視野角と狭い視野角とを自動的に切替え可能となるように、また、ディスプレイの輝度の自動制御ができるように、輝度センサが提供されてもよい。
ディスプレイを見ることができる角度または位置の範囲を制限する、多くのデバイスが知られている。
特許文献1では、現金自動預け払い機(ATM)上に個人情報を表示するための方法について説明されている。このATMのディスプレイより放たれた光は、固定偏光状態となり、そして、このATMとそのユーザは、固定偏光状態の光を吸収するが、直交偏光状態の光は伝えるシート偏光子の大きい仕切りにより囲まれている。通行人は、ユーザとマシンを見ることができるが、マシンのスクリーンに表示された情報を見ることはできない。
光の方向を制御するための、一つの知られている素子が、日よけ用ブラインドと同様の構成において提供された透明層と不透明層交互から成る「ルーバ状」のフィルムである。このフィルムは、日よけ用ブラインドと同じ原理により作動し、そして、光が不透明層に平行かまたはほとんど平行となる方向に伝わるとき、それを通り抜けられるようにする。しかしながら、大きな角度で不透明層の面に伝わる光は、不透明層の1つに入射し、吸収される。これらの層は、フィルムの表面に垂直であってもよいか、またはフィルムの表面に対して幾分他の角度であってもよい。
このタイプのルーバ状のフィルムは、透明材料と不透明な材料とをシート状に交互に多く積み重ねて、次に、結果としてできるブロックの部分を層に垂直に切ることによって、製造されてもよい。この方法は、何年にも渡り知られていて、例えば、特許文献2、3、および4に記載されている。
他の製造方法が知られている。例えば、特許文献5においては、ルーバ状のフィルムを、積み重ねられた層の円筒状の塊から連続して切るプロセスについて説明されている。特許文献6においては、得られたフィルムの光学品質と機械的な強健さが、紫外線硬化可能な単量体のコーティングと、次に、フィルムをUV放射にさらすこととにより改良されうるかが説明されている。特許文献7は、紫外線硬化可能な材料がルーバ状シートとカバーフィルムとを接着するのに使用される、同様のプロセスについて説明している。
ルーバ状のフィルムと同様のプロパティを有するフィルムを作るための他の方法が存在している。例えば、特許文献8では、フィルムの面に垂直な方向において並べられた多くの細長い粒子を含む光量制御フィルムについて説明されている。したがって、この方向に対して大きな角度を持つ光線は大幅に吸収されるが、この方向に伝播される光線は伝えられる。
光量制御フィルムの別の例は、特許文献9において記載されている。このフィルムは、フィルムの面に一般に平行に延長された不透明領域が埋め込まれた透明体を有する。各スタックが隣接しているスタックから区切られている状態で、不透明な領域がスタック中に配置される。不透明な領域は、ある一定の方向において、フィルムを通した光の伝送を妨げるが、他の方向の光の伝送を許す。
従来技術の光量制御フィルムは、ディスプレイを見ることができる角度の範囲を制限するために、ディスプレイパネルの前面または伝達可能なディスプレイパネルとそのバックライトとの間に置かれてもよい。言い換えれば、従来技術の光量制御フィルムは、ディスプレイを「プライベート」にする。しかしながら、従来技術の光量制御フィルムのいずれも、広い範囲の角度から見ることを許すためにプライバシー機能をオフにすることは出来ない。
公共のモード(広い視野角を有する)とプライベートモード(狭い視野角を有する)とを切り換えることができるディスプレイの報告がある。例えば、特許文献10においては、ディスプレイの上に光量制御フィルムを可動なようにマウントするにより、光量制御フィルムがプライベートモードを与えるためにディスプレイの前部に置かれてもよいし、または公共のモードを与えるために機械的にディスプレイの後または横のホルダに引っ込められてもよいことが示唆されている。この方法には、使用中に動かすことができなくなるか、または損傷するかもしれず、ディスプレイの容積を増すという短所がある。
可動部なしで公共のモードからプライベートモードにディスプレイパネルを切り換えるための方法は、ディスプレイパネルの後ろに光量制御フィルムをマウントし、光量制御フィルムとパネルとを、電子的に切り換えることができる拡散器を置くことである。拡散器が無効であるときに、光量制御フィルムは視野角の範囲を制限し、そして、ディスプレイがプライベートモードになる。拡散器がオンの時は、光量制御フィルムからの狭い角度範囲の出力を有する光が拡散器に入射し、拡散器は、光の拡散する角度を増すように動作する。すなわち、拡散器は光量制御フィルムの効果を相殺する。したがって、ディスプレイは広い範囲の角度を伝わる光によって照らされ、そして、ディスプレイは公共のモードで作動する。また、同じ効果を達成するために、パネルの前に光量制御フィルムをマウントして、光量制御フィルムの前に切替え可能な拡散器を置くことも可能である。
米国特許公開公報 第6552850号(2003年4月22日公開) 米国特許公開公報 第2053173号(1936年9月1日公開) 米国特許公開公報 第2689387号(1954年9月21日公開) 米国特許公開公報 第3031351号(1962年4月24日公開) 米国特許公開公報 第RE27617号(1973年4月17日公開) 米国特許公開公報 第4766023号(1988年8月23日公開) 米国特許公開公報 第4764410号(1988年8月16日公開) 米国特許公開公報 第5147716号(1992年9月15日公開) 米国特許公開公報 第5528319号(1996年6月18日公開) 米国特許公開公報 第2002/0158967号(2002年10月31日公開) 米国特許公開公報 第5831698号(1998年11月3日公開) 米国特許公開公報 第6211930号(2001年4月3日公開) 米国特許公開公報 第5877829号(1999年3月2日公開) 米国特許公開公報 第5825436号(1998年10月27日公開) 特開2003−233074号(2003年8月22日公開、出願番号JP3607272号) 英国特許公開公報 第2405533号(2005年3月2日公開、出願番号GB0320353.5号) 英国特許公開公報 第2413394号(2005年10月26日公開、出願番号GB0408742.5号) 英国特許公開公報 第2410116号(2005年7月20日公開、出願番号GB0401062.5号) 英国特許公開公報 第2421346号(2006年6月21日公開、出願番号GB0427303.3号) WO95/11127号(1995年4月27日国際公開) 欧州特許公開公報 第0395113号(1990年10月31日公開) 米国特許公開公報 第4283113号(1981年8月11日公開) 米国特許公開公報 第5608568号(1997年3月4日公開)
上記のタイプの切替え可能なプライバシーデバイスは、特許文献11、12、および13に記載されている。ディスプレイが公共のモードまたはプライベートモードであるか否かに関係なく、これらのデバイスは、それに入射する光のかなりの部分が常に光量制御フィルムにより吸収されるという短所を持っている。したがって、このディスプレイは本来的に光の使用効率が悪い。その上、拡散器が公共のモードにおいて広い範囲の角度に光を広げるので、また、これらのディスプレイもプライベートモードより公共のモードが薄暗い(デバイスが公共のモードで作動しているとき、補償するために、バックライトをより明るくしない場合)。
これらのデバイスの他の短所は、それらの消費電力に関連する。そのようなデバイスはしばしば、切替え可能な高分子分散液晶拡散器を使用する。これは、電圧が全く液晶レイヤに渡りかけられていないとき拡散性が無く、電圧をかけることによってオンとなる(拡散性のある状態になる)。したがって、公共のモードのオペレーションを得るために、拡散器をオンにするように、拡散器に渡り電圧をかける必要がある。したがって、プライベートモードに比べ、より多くの電力が、公共のモードでは消費される。これは、たいてい公共のモードにおいて使用され、限られたバッテリ電力を持つモバイル機器にとり短所となる。
特許文献14において、公共/プライベートの切替えが可能なディスプレイを作るための別の方法が与えられている。この特許における光量制御デバイスは、上で説明したルーバ状のフィルムと構造が同様である。しかしながら、従来のルーバ状のフィルムのそれぞれの不透明素子は、電子的に不透明な状態から透明な状態に切り換えることができる液晶セルに取り替えられている。光量制御デバイスは、ディスプレイパネルの前または後ろに置かれる。セルが不透明であるときに、ディスプレイはプライベートモードで作動する。セルが透明であるときに、ディスプレイは公共のモードで作動する。
このデバイスの1つの大きな短所は、適切な形を有する液晶セルを製造する困難性と費用である。2番目の短所は、プライベートモードにおいて、光線が、最初に透明材料を、次いで、液晶セルの一部を通るような角度において入射し得ることである。液晶セルでは完全にそのような光線を吸収するわけではなく、このため、デバイスのプライバシーが減少させられ得る。
特許文献15においては、公共およびプライベート表示モードとを切替え可能な別のディスプレイについて説明されている。このデバイスは、パターン化された液晶配列を持っている、追加の液晶パネルを使用する。異なった液晶配列を持つパネルのセグメントは、異なった方法により、ディスプレイの異なった領域のビューイング特性を変更し、その結果、ディスプレイパネル全体は、中央のビューイング位置からのみ、完全に読むことが可能である。
特許文献16においては、光の1つの偏光のためだけに作動するルーバに基づいた、切替え可能なプライバシーデバイスについて説明されている。ルーバは、ルーバ自体の中の染められた液晶分子の回転、または分けられた素子を使用することによる、入射光の偏波面の回転により、オンとオフとが切り換えられる。
特許文献17においては、1つ以上の追加の液晶層と偏光子とをディスプレイパネルに加えることによって組み立てられた切替え可能なプライバシーデバイスについて説明されている。よく知られた方法のより電気的に液晶を切り換えることにより、これらの付加的な素子の固有の視野角の依存性を変えることができる。
特許文献18においては、異なった角度範囲を有する光を作り出す2つの異なったバックライトを持っているディスプレイについて説明されている。適切なバックライトを使用することにより、公共表示モードとプライベート表示モードとの間でディスプレイを切り換えることができる。
特許文献19において、偏光変形層(polarisation modifying layer、PML)が液晶ディスプレイパネルの出口偏光子の後ろに置かれたディスプレイが開示している。PMLのいくつかの部分は透明である。PMLの他の部分は、これらの部分を通って見られたピクセルの色が、逆にされるように、それらを通り抜ける光の偏光を変える(明るいピクセルが暗くなり、暗いピクセルが明るくなる)。これらの部分の直接後ろにおいてピクセルに送られたデータは、逆になるので、ディスプレイが中央の位置から見られるとき、画像は正常に現れる。しかしながら、ディスプレイが中央ではない位置から見られるとき、逆になっていない画像データが供給されるピクセルは、PMLのリターダ(retarder)素子を通して見られるので、画像はだめになる。軸からはずれた観察者は、ランダムなドットパターンである紛らわしいイメージを見る。PMLは、液晶から作られ、公共モードを与えるためにオフにされてもよい。
特許文献20は、例えば、温室の屋根に使われるシャッターを開示している。このシャッターは、透明な導電層に隣接してサーモクロミック材料の層を有している。電流が導電層の中を流れると、サーモクロミック材料は、加熱され、不透明になる。
特許文献21は、イメージを記録することを意図した強誘電体液晶光バルブに関連する。液晶層は、液晶層に渡って適当な電圧をかけることにより、2つの安定状態の間を電気的に切り換えられる。液晶層の隣にレーザービーム吸収層が提供され、この層の一部が照射されるとき、それは、加熱され、レーザービーム吸収層の放射された部分に隣接した液晶層の特性を変える。
特許文献22では、例えば光ファイバ間での赤外線照射を切り換えるバナジウム酸化薄膜の使用が開示されている。バナジウム酸化薄膜は、熱により、赤外線放射を吸収する金属状態と、約1μmより大きい波長を持つ赤外線放射に対して透過的である半電導性状態との間で切り換えられる。
特許文献23では、同様に、二酸化バナジウム薄膜を使用する赤外線放射を調節するための空間光変調器が開示されている。
本発明の最初の態様は、第1の安定状態と、第1の安定状態と異なる第2の安定状態とを、熱的に切替え可能な材料と、前記材料の一つ以上の選択された領域における、前記第1の安定状態と前記第2の安定状態との切り換えによって、前記光学素子の一つ以上の選択された領域の透過率を変える切替え手段を備え、前記材料が、二安定またはマルチ安定であり、そこでは、1番目と2番目の安定状態は、二安定状態の2つとして(二安定の材料のケースにおいて)であるか、または安定状態の2つとして(マルチ安定の材料のケースにおいて)である、光学素子を提供する。二安定またはマルチ安定材料の使用は、熱パルスにより材料を切り換えたい希望があるときだけ、加えられる必要があることを意味し、その結果、電力消費が抑えられる。具体的には、本発明の光学素子は、1つの安定状態からもう一方の安定状態へ、熱的に切替え可能な材料を切替えるときのみ、必要な電力を最小化しながら、熱パルスを加える。
したがって、本発明の光学素子は、熱的に切替え可能な材料を、1つの安定状態またはもう一方の安定状態に保ちつづけるために、熱パルスを印加しつづける必要がなく、電力消費が抑えられる。
「光学素子」の用語の意味は、例えば、ディスプレイ、反射鏡またはバックライトなどの別のコンポーネントを通る光路に置かれてもよい素子を意味し、この光学素子は、コンポーネントの光学的性質を変えるために制御されてもよい。この変えらる光学的性質は、ディスプレイの表示モード、視野角範囲、明るさ/輝度、および色を含むが、これらに限定されない。「光学的性質」の用語は、およそ400μmの波長からおよそ700μmの波長に広がっている、スペクトルの可視領域に関連する性質を意味している。
例として、本発明の光学素子は、ディスプレイのモードを変えるためにディスプレイに関連して使用されてもよい。例えば、もし素子が熱的に切替え可能な材料の、一つの状態において実際上非透過的であれば、熱的に切替可能な材料は、例えば、視差バリアなどの視差光学系を一つの状態において提供するために構成されてもよい。したがって、ディスプレイが、熱的に切替可能な材料を適切な状態に置くことにより、例えば、3Dモードやマルチビュー表示モードなど、指向表示モードと、従来の2D表示モードとを切り替えられてもよい。熱的に切替可能な材料が、非透過的な状態に入れられるとき、視差光学系が有効となり、熱的に切替可能な材料が別の状態に入れられるとき、視差光学系は無効にされる。
別の例では、選択的に可能にされてもよい視差バリアを定義するのに熱的に切替可能な材料を使用してもよく、レンズアレイが光学素子に提供されてもよい。もしバリアアレイのスリットが、レンズアレイの焦点面に位置しているなら、スリットを通るどのような光も、レンズアレイのそれぞれのレンズの焦点として定義され、平行にされる。熱的に切替可能な材料の状態を変えることにより、広い視野角モードと狭い視野角モードとの間で切り替えられるディスプレイを可能にするために、ディスプレイと共にそのような素子を使用できる。
本発明の更なる適用として、熱的に切替可能な材料はまた、素子に光透過率の異なるノンゼロ値を供給する2つの状態の間で切替え可能であってもよい。ディスプレイと共にそのような素子を使用するとき、熱的に切替可能な材料の状態を切り替えることにより、ディスプレイの輝度をより薄暗くすることができる。この適用の例は、自動車においてであり、GPSディスプレイは周辺光に打ち勝つ為にまたは天気が曇りであるので日中は明るい。ドライバーは、夜間ダッシュボードやより一般的には車の中から来るどのような寄生的な照明でも、視界が影響を受けるので、ディスプレイの輝度を減少させることを好むだろう。この実施例では、光学素子は、光学素子の透過率を光学素子の全体のアクティブな領域にわたって変えられるように構成されてもよい。
自動車に関する別の例では、本発明の光学素子により、ドアミラーおよび/またはバックミラーを含んでもよく、例えば、後ろの車のヘッドライトが鏡に反射された時、反射された画像の輝度をうす暗くすることをドライバーに許す。これは、そのような場合の不便を減少させて、また、ドライバーが幻惑される結果、事故が起こる可能性を小さくすることになる。
更なる例として、熱的に切替可能な材料はまた、高い光透過率を素子に供給する状態と、素子が着色されているように見える状態との間で切替え可能であってもよい。この例では、光学素子は、ディスプレイが電話がスイッチオフされるとき、電話のボディーと同じ色となるのを可能にするために、例えば、携帯電話のディスプレイの上に置かれてもよい。
上記材料は、第1の安定状態において第1の透過率を持ってもよく、第2の安定状態において第1の透過率と異なる第2の透過率を持ってもよい。
光学素子の一つ以上の選択された領域は、光学素子の全体の動作領域より小さい領域を構成してもよい。あるいはまた、光学素子は、熱的に切替可能な材料が使用中に、光学素子の全体の動作領域にわたって切り替えられるように構成されてもよい。
上記光学素子の一つ以上の選択された領域は、一様に互いに平行に延びた複数のストライプ形状をしている領域を構成してもよい。これは、視差バリアが光学素子において選択的に定義されることを可能にする。
上記光学素子はさらにレンズアレイを含んでもよい。
上記材料が、実質的に前記レンズアレイの焦点面に配置されてもよい。
レンズアレイの各レンズは、上記材料のそれぞれ選択された領域から横方向に区切られてもよい。例えば、この材料が一様に互いに平行に延びた複数のストライプ形状をしている領域として構成された光学素子の中では、各レンズは、この材料の2つの隣接しているストライプ形状をしている領域間のギャップに置かれてもよい。
上記材料の少なくとも選択された領域を切り替えるための切替え手段が、材料の各選択された領域を選択的に加熱する加熱手段を含んでもよい。
上記加熱手段は、熱的に切替可能な材料と固定された関係にあってもよい。
上記加熱手段は、光学素子を通る光路に提供されてもよい。
上記加熱手段は、透明または半透明であってもよい。
上記加熱手段は、複数の発熱体を含んでもよい。例えば、加熱手段は、電流がそれらを通り抜けるとき発熱する複数の抵抗加熱素子を含んでもよい。それぞれの発熱体は、材料のそれぞれの選択された領域と実質的に同一の広がりを持ってもよい。あるいはまた、光学素子はただ一つの発熱体を含んでもよい。
上記材料の各選択された領域を切替える手段は、あるいはまた、上記材料の各選択された領域を照射する手段を含んでもよい。
これにより、上記材料は、当該材料の複数の選択領域を定義するためにパターン化されてもよい。上記材料の各選択された領域は、その透過率を制御することが望まれている光学素子の領域に対応している。
上記光学素子は、上記材料の第1の安定状態と第2の安定状態とのどちらか一方において透過的であってもよい。ここでの「透過的」とは、最も透過的であることを意味し、すなわち、透過率が、最も大きな取り得る値となることである。
第1の安定状態から第2の安定状態に、上記材料の選択された領域を切り替えることにより、前記光学素子の対応する領域の前記透過率が低下してもよい。これは、光学素子の対応する領域において、実質的にゼロに透過率を低下させてもよい。
上記切替え手段は、使用中に、上記材料の全体の動作領域を実際上切り替えてもよい。
本発明の第2の態様においては、イメージディスプレイパネルと、イメージディスプレイパネルを通る光路に配置された、第1の態様の光学素子とを含むディスプレイを提供する。
本発明の第3の態様においては、光を反射する表面と、光を反射する表面への、または、光を反射する表面からの光路に配置された第1の態様の光学素子とを含むリフレクタを提供する。
本発明の第4の態様においては、最初の側面の光学素子を含むバックライトを提供する。
上記バックライトは、使用中に、光を放つための表面を持っている導光管を含んでもよく、さらに、上記光学素子は導光管からの光の光路に配置されてもよい。
本発明の第5の態様においては、イメージディスプレイパネルと、前記イメージディスプレイパネルの少なくとも一部の上に配置された、第1の安定状態と、前記第1の安定状態と異なる第2の安定状態とを熱的に切替え可能な材料と、前記材料の一つ以上の選択された領域における、前記第1の安定状態と前記第2の安定状態との切り替えによって、前記材料の一つ以上の選択された領域の可視スペクトルにおける透過率を変える切替え手段とを備えている、ディスプレイ提供する。
上記材料は、二安定であってもよく、2つの安定した状態として、第1の状態と第2の状態とを持ってもよい。
上記材料は、第1の状態において第1の透過率を持ち、第2の状態において第1の透過率と異なる第2の透過率を持ってもよい。
上記材料の一つ以上の選択された領域は、ディスプレイの全体の表示領域より少ない領域となってもよい。
上記材料の一つ以上の選択された領域は、一様に互いに平行に延ばされた複数のストライプ形状をしている領域を構成してもよい。
上記ディスプレイはさらにレンズアレイを含んでもよい。
上記材料は、実質的にレンズアレイの焦点面に配置されてもよい。
上記レンズアレイの各レンズは、上記材料のそれぞれの選択された領域から横方向に区切られてもよい。
上記材料の各選択された領域を切り替える切替え手段は、上記材料の各選択された領域を加熱するための加熱手段を含んでもよい。
上記加熱手段は、透明または半透明であってもよい。
上記加熱手段は、複数の発熱体を含んでもよい。
上記加熱手段は、上記材料と固定された関係にあってもよい。
上記加熱手段は、ディスプレイを通る光路に配置されてもよい。
それぞれの発熱体は、上記材料のそれぞれの選択された領域と実質的に同じ広がりがあってもよい。
上記ディスプレイはさらに、加熱手段とイメージディスプレイパネルとの間に配置された、断熱材を含んでもよい。
上記材料の各選択された領域を切り替える手段は、上記材料の各選択された領域を照射する手段を含んでもよい。
上記材料がパターン化されることにより、上記材料の各選択された領域が決定されてもよい。
上記材料の第1の状態において、上記材料は、最も光が透過的であってもよい。
第1の状態から第2の状態に材料の選択された領域を切り替えることにより、上記材料の対応する領域の透過率が低下してもよい。材料の対応する領域の透過率は、実質的にゼロに低下されてもよい。
上記切替え手段は、使用中に、実質的に上記材料の全体の動作領域を切り替えてもよい。
上記ディスプレイは、当該ディスプレイの温度に応じて切替え手段を駆動するための駆動回路を含んでもよい。
第1の態様の光学素子は、当該光学素子の温度に応じて切替え手段を駆動するための駆動回路を含んでもよい。
本発明の第6の態様においては、前記光を反射する表面の少なくとも一部の上に配置された、第1の状態と、前記第1の状態と異なった第2の状態とを熱的に切替え可能な材料と、前記材料の少なくとも選択された領域における、前記第1の状態と前記第2の状態との切り替えによって、リフレクタの一つ以上の選択された領域の可視スペクトルにおける反射率を変える、切替え手段とを備えているリフレクタを提供する。
本発明の第7の態様においては、使用中に、光を放つ表面と、導波管の発光面の少なくとも一部の上に配置された、第1の状態と、前記第1の状態と異なる第2の状態とを熱的に切替え可能な材料と、前記材料の少なくとも選択された領域における、前記第1の状態と前記第2の状態との切り替えによって、バックライトの一つ以上の選択された領域の可視スペクトルにおける輝度を変える、切替え手段とを備えているバックライトを提供する。
本発明の光学素子は、以上のように、第1の安定状態と、第1の安定状態と異なる第2の安定状態とを、熱的に切替え可能な材料と、前記材料の一つ以上の選択された領域における、前記第1の安定状態と前記第2の安定状態との切り替えによって、前記光学素子の一つ以上の選択された領域の可視スペクトルにおける透過率を変える切替え手段と、を備え、前記材料が、二安定またはマルチ安定であり、二安定状態の2つとして、または、マルチ安定状態の2つとして、前記第1の安定状態と前記第2の安定状態とを持っている。したがって、熱的に切替え可能な材料を、1つの安定状態またはもう一方の安定状態に保ちつづけるために、熱的に切替え可能な材料に熱を与えつづける必要がなく、電力消費を抑える効果を奏する。
図1は、本発明の実施形態に係るディスプレイ20の断面図である。ディスプレイ20は、イメージ表示パネル21、およびイメージ表示パネル21を通過する光路に配置された光学素子22を含む。イメージ表示パネル21は、好適に使用し得る、または従来のイメージ表示パネルであればよい。イメージ表示パネル21としては、図1におけるイメージ表示層24、例えば、第1の透明基板23と第2の透明基板25との間に配置された、画素化された液晶層に代表される。イメージ表示パネル21の性質は本発明にとって重大なことではないので、イメージ表示パネル21について、これ以上の説明は行わない。
光学素子22は、少なくとも第1の安定状態と第1の安定状態とは異なる第2の安定状態とを熱的に切替え可能な材料27を含む。また、光学素子22は、材料27を1つの安定状態からもう一方の安定状態に切替える切替え手段を含んでいる。図1に示す実施形態において、上記切替え手段は、熱的に切替え可能な材料27を1つの安定状態からもう一方の安定状態に切替えることができるように、使用に際して、熱的に切替え可能な材料27を加熱する。図1に示す実施形態において、上記切替え手段は、複数の発熱体28によって構成されている発熱手段を含む。発熱体28は熱的に切替え可能な材料27に固定された状態にあって、発熱体28が熱的に切替え可能な材料27に対して熱のパルスを加えることによって、熱的に切替え可能な材料27を1つの安定状態からもう一方の安定状態に切替えることができる。熱的に切替え可能な材料27の性質に関するより詳細な説明については後述する。
発熱体28は、透明または半透明な発熱体であり、例えば、ITO(indium tin oxide)から形成された発熱体などである。
熱的に切替え可能な材料27および発熱体28は、適当な透明の支持材料26(例えば、粘着性を有する材料など)によって支持されており、かつ透明な材料からなるさらなる層29によって覆われている。層29も支持材料26と同様、適当に透明な接着剤であってもよい。
図1に示す実施形態において、熱的に切替え可能な材料27は、紙面に対して垂直な方向に伸びている、平行なストリップの連続として配置されている。熱的に切替え可能な材料27が安定状態の内の1つにあるとき、熱的に切替え可能な材料27は、光学素子22の(熱的に切替え可能な材料27と)対応する部分が実質的にゼロではない透過率を有するように、配置されている。このようにして、熱的に切替え可能な材料27が光学素子22の対応する部分を実質的に非透過的(以下において説明の便宜上、熱的に切替え可能な材料の“不透明な状態”と称する)にさせるように、熱的に切替え可能な材料27の複数のストリップが上述のような状態に配置されているとき、視差バリア開口アレイは、光学素子22において規定される。ディスプレイ20は、図26を参照して説明したように、ピクセルの交互の列において第1のイメージおよび第2のイメージを表示することによって、方向表示モードとして動作する。
熱的に切替え可能な材料27がもう一方の安定状態、または複数の安定状態の内、その他の安定状態にあるとき、光学素子22の対応する部分は、実質的に光の吸収性がゼロ(以下において説明の便宜上、熱的に切替え可能な材料の“透過状態”と称する)である。熱的に切替え可能な材料27が透過状態に配置されているとき、光学素子22は、その全体の領域において、実質的に均一な透過率を有しており、視差バリアが規定されない。従って、ディスプレイ20は、従来の2−Dディスプレイとして動作する。以上のように、図1のディスプレイ20は、2−D表示モードと、熱的に切替え可能な材料27が透過状態から不透明な状態に切替わるように、発熱体28が熱的に切替え可能な材料27を過熱すること(およびイメージ表示層24のピクセルをリアドレッシングすること)によって生じる、方向表示モードマルチビューとを切替えられてもよい。
以下に詳述するように、より好ましい実施態様において、熱的に切替え可能な材料27は、発熱体28が熱的に切替え可能な材料27に対して熱のパルスを加えることによって、透過状態から不透明な状態に切替えられる。また、熱的に切替え可能な材料27は、発熱体28が熱的に切替え可能な材料27に対して熱のパルスを加えることによって、不透明な状態から透過状態に切替えられる。一度、熱的に切替え可能な材料27(の状態)が切替えられると、次に熱的に切替え可能な材料27の切替えが所望されるまで、発熱体28は熱を供給する必要がない。
図2は、本発明のさらなる実施形態に係るディスプレイ20を示している。図2のディスプレイ20は概ね図1のディスプレイ20と同様であるため、ここでは、図2のディスプレイ20と図1のディスプレイ20との差異について説明する。
図2のディスプレイ20は、マイクロレンズのアレイ30をさらに備えている。アレイ30を構成するマイクロレンズのそれぞれは、熱的に切替え可能な材料27の隣接する2つのストリップの間に配置されるように、熱的に切替え可能な材料27のストリップのそれぞれからみて横方向に間隔を空けて並べられている。アレイ30を構成するマイクロレンズは、紙面と垂直な方向に伸びており、マイクロレンズの紙面と垂直な方向に対する広がりは、熱的に切替え可能な材料27の紙面と垂直な方向に対する広がりと、ほぼ同じである。マイクロレンズのアレイ30は、視差バリアのスリット幅より広くなるように形成してもよい。このとき、視差バリアにおける光の吸収を低下させることができる。このため、マルチビューの方向表示モードにおけるディスプレイ20の輝度(brightness)が、増強される。また、マイクロレンズのアレイ30を供給することによって、マルチビューの方向表示モードに整列させたビューイングウィンドウの間における遷移が、従来の視差バリアと比較して鋭敏になるため、向上する。
図3は、本発明の更なる実施形態に係るディスプレイ20を示している。図3のディスプレイ20は概ね図1のディスプレイ20と同様であるため、ここでは、図3のディスプレイ20と図1のディスプレイ20との差異について説明する。
図1に示されている視差バリアは、熱的に切替え可能な材料27が不透明な状態にあり、かつ視差バリアが光学素子22において規定されるとき、デュアルビュー表示モードを提供することを目的としている。すでに述べたように、デュアルビュー表示モードにおいては、別個のイメージが2人の異なる観察者に表示される。しかし、図3において、熱的に切替え可能な材料27は、3−D裸眼立体視ディスプレイに適した視差バリアを規定する、不透明な状態に配置されており、左眼のイメージと右眼のイメージとは、観察者の左眼と右眼とに表示されている。3−D裸眼立体視ディスプレイの原理は、デュアルビューディスプレイの通常の原理と類似しているが、3−D裸眼立体視ディスプレイの視差バリアが形成されていなければ、観察者の左眼と右眼とに対して同時に表示を行うビューイングウィンドウを提供することができない。
バリアのピッチ、不透明な領域の幅などのような、視差バリアの性質は、当業者にとって周知の事柄であるため、ここでは詳述しない。
図4(a)、本発明の更なる実施形態に係るディスプレイ20を示している。図4(a)のディスプレイ20は概ね図1のディスプレイ20と同様であるため、ここでは、図4(a)のディスプレイ20と図1のディスプレイ20との差異について説明する。
図4(a)の光学素子22は、マイクロレンズのアレイ30を備えている。図4(a)のマイクロレンズのアレイ30において、アレイ30の各レンズは、紙面と垂直な方向に伸びており、各レンズの紙面と垂直な方向への広がりは、熱的に切替え可能な材料27のストリップの紙面と垂直な方向への広がりとほぼ同じである。熱的に切替え可能な材料27の複数のストリップの間にある間隙が各マイクロレンズの焦点面になるように、マイクロレンズは位置合わせされる。ここで、各レンズの焦点は、上記間隙の横方向の中心と略一致している。
熱的に切替え可能な材料27が視差バリアを規定するために、不透明な状態に切替えられたとき、イメージ表示パネル21を通過する光のすべては、視差バリアの透明領域の1つを通過するはずである。視差バリアの透明領域の1つとは、熱的に切替え可能な材料27の2つの隣接するストリップの間にあるスリットの1つのことである。マイクロレンズのアレイ30によって光が平行になるので、ディスプレイ20を通過した光は、実質的に1方向に方向付けられている(図4(a)において、ディスプレイ20を通過した光は、実質的にディスプレイ20の軸に沿うように方向付けられているが、本発明は、これに限定されるものではない)。ディスプレイ20は、使用に際して、光学素子22のイメージ表示パネルとは反対側に配置された適当なバックライトユニット(図示せず)によって、照らされることが想定される。熱的に切替え可能な材料27によって規定された視差バリアおよびマイクロレンズのアレイ30が、守秘の仕組みとして機能する。視差バリアおよびマイクロレンズのアレイ30によって、イメージ表示パネル21に表示されたイメージを狭い範囲の観察方向からしか見ることができない、プライベート表示モードを備えたディスプレイ20を提供することができる。
熱的に切替え可能な材料27が透明な状態にあり、視差バリアが光学素子22によって規定されていないとき、マイクロレンズのアレイ30の影響はほとんどない。このとき、イメージ表示ディスプレイ21に表示されるイメージは、広い範囲の観察の方向から見ることができる。つまり、ディスプレイ20は、ワイドビューイングモードとして動作している。このため、図4(a)のディスプレイ20は、発熱体28が熱的に切替え可能な材料27を過熱して、ワイドビューイングモードを提供するために透過状態に配置させる、またはナロービューイングモードを提供するために不透明な状態に配置させることによって、狭い表示モードと広い表示モードとの間を切替えてもよい。上記2つのモードにおいて、イメージ表示層24が対応して、単一のイメージを表示する。
図4(b)は、本発明の他の実施形態に係るバックライト31の概略的な断面図である。バックライト31は、バックライトユニット34およびバックライトユニット34からの光の光路に配置された、図4(a)に示された様式の光学素子22からなる。図4(a)を参照して説明したように、熱的に切替え可能な材料27を透過状態に切替えることによって、バックライトユニット34からの光は、広範囲の角度に向けられる。一方、熱的に切替え可能な材料27が不透明な状態に切替えられると、バックライトユニット34からの光は、狭い範囲の方向にだけ向けられる。このため、図4(b)のバックライト31は、ワイドバックライトモードと平行バックライトモードとの間を切替え可能である。
図4(b)に示すように、バックライトユニット34は、光源32によって光が照射される導光管33を備えている。光源33は、例えば、導光管33の1つの端面に沿って伸びている蛍光管であってもよい。よく知られているように、光源33からの光は、導光管33内に導かれ、導光管33の前面33aから放射される。しかし、本発明のバックライト31は、図4(b)に示したような特定のバックライトユニット34に限定されるものではない。
図5は、本発明の更なる実施形態に係るディスプレイ20を示している。図5のディスプレイ20は概ね図1のディスプレイ20と同様であるため、ここでは、図5のディスプレイ20と図1のディスプレイ20との差異について説明する。
図5のディスプレイ20において、熱的に切替え可能な材料27は、一定の形状を有していないが、実質的に光学素子22の全域を覆って広がっている。言い換えると、熱的に切替え可能な材料27は、実質的にイメージ表示パネル21の出力面と広がっている範囲を共有している。切替え手段は、光学素子22の活性領域のほぼ全域を覆って広がっている、単一の発熱体28を備えている。本実施形態において、熱的に切替え可能な材料27は、2つの異なる、ただしいずれもゼロではない、透過率を有する光学素子22を提供する2つの状態の間を切替え可能である。例えば、熱的に切替え可能な材料27の1つの状態が、実質的に100%の透過率を有する光学素子22を提供してもよく、熱的に切替え可能な材料27の他の状態が、低減された、しかしゼロではない、透過率を有する光学素子22を提供してもよい。図5のディスプレイ20は、熱的に切替え可能な材料27を適切に切替えることによって、高輝度モードまたは減光モードのいずれかに動作する。このようなディスプレイ20は、広範囲の周囲光の条件において視認可能なイメージを提供しなければならないような、高輝度モードに切替えて、表示されたイメージの視認性を確保することができる。一方、夜には、上記ディスプレイは、減光表示モードに切替えて、イメージの輝度が高くなりすぎることを回避することができる。
図6は、本発明のさらなる実施形態に係るディスプレイ20を示している。図6のディスプレイ20は概ね図5のディスプレイ20と同様であるため、ここでは、図6のディスプレイ20と図5のディスプレイ20との差異について説明する。
図6のディスプレイにおいて、発熱体28は、イメージ表示パネル21の基板25の上面に対して直接に配置されており、図1の支持材料26の層が除かれている。熱的に切替え可能な材料27は、発熱体28上に対して直接に配置されている。
図7は、本発明のさらなる実施形態に係るリフレクタ35を示している。リフレクタ35は、反射面36を備えており、反射面36上には本発明の光学素子22が配置されている。図7の光学素子22は、図5の光学素子22に対応しているため、ここでは、繰り返して説明しない。図7のリフレクタ35は、熱的に切替え可能な材料27の切替えに応じて切替わる、高輝度モードまたは減光モードのいずれの状態において、動作してもよい。本実施形態のリフレクタ35を、例えば、自動車両のサイドミラーまたはバックミラーとして使用すれば、例えば、後方の車両からの明るいヘッドライトによって眼が眩んでしまうような場合であっても、ドライバは反射された像に含まれる光を減光することができる。
図8は、本発明のさらなる実施形態に係るリフレクタ35を示している。図8のリフレクタ35は概ね図7のリフレクタ35と同様であるため、ここでは、図8のリフレクタ35と図5のリフレクタ35との差異について説明する。
図8のリフレクタ35において、図7の支持材料26の層が除かれており、発熱体28は、反射面36上に対して直接に配置されている。熱的に切替え可能な材料27は、発熱体28の上に対して直接に配置されている。
図6および8に示した実施形態において、熱的に切替え可能な材料27をイメージ表示パネル21またはリフレクタ35の上に対して直接に堆積させ、かつ発熱体28を熱的に切替え可能な材料27の上に堆積させるように変更してもよい。
図1〜8に示した実施形態において、光学素子22は、ディスプレイ20、バックライト31またはリフレクタ35に組み込まれている。光学素子22は、例えば、すでにあるディスプレイ、バックライトまたはリフレクタに適用し得る、独立の構成要素であってもよい。
図9は、複数の発熱体28を備える、本発明の光学素子22であって、熱的に切替え可能な材料27および発熱体28の可能な配置例について示す概略的な断面図である。本実施形態において、熱的に切替え可能な材料27は、光学素子22の動作領域の全体を覆っている均一な層として配置されている。発熱体28は、切替えを所望する熱的に切替え可能な材料27の領域と一致するように配置されている。すなわち、発熱体28のそれぞれと、切替えを所望する熱的に切替え可能な材料27の領域のそれぞれとは、広がっている範囲を実質的に共有している。本実施形態において視差バリアが規定されることが所望される箇所には、例えば、発熱体28が、図9の紙面と垂直な方向に伸びている、ストリップ状の発熱体28の連続として配置されている。通常、ストリップ状の発熱体28のそれぞれは、隣接するストリップ状の発熱体28と平行に伸びている。ストリップ状の発熱体28は、実質的に均一な厚さを有しており、ストリップ状の発熱体28の幅は、通常、視差バリア開口アレイの不透明なバリアが有していることを所望する幅と一致しており、ストリップ状の発熱体28のピッチは、視差バリア開口アレイが有していることを所望するピッチと一致している。
図9の実施形態において、発熱体28からの熱は、熱的に切替え可能な材料27の切替えられる領域を規定する精度が、発熱体28が規定されている精度に依存するように、実質的に熱的に切替え可能な材料27の表面に対して垂直な方向に伝わると看做される。
図10は、本発明のさらなる実施形態に係る光学素子22を示している。図10の光学素子22は、図9に示す実施形態における発熱体28の間の間隙37が図10に示す実施形態において存在していないことを除いて、概ね図9の光学素子22と対応している。その代わりに、図10に示す実施形態において、隣り合う発熱体28の間には熱的に切替え可能な材料27が供給されている。
図9および10に示す実施形態において、発熱体28に印加される電流および/または電流が印加される期間を変化させることによって、発熱体28によって発熱体28を取り囲む熱的に切替え可能な材料27に加えられる熱パルスを変化させる。発熱体28によって加えられる熱パルスが大きくなればなるほど、熱パルスが、発熱体28を取り囲む熱的に切替え可能な材料27をより効率的に切替えることができる。図11は、発熱体28に印加される電流および/または電流が印加される期間を変化させることによる、発熱体28によって加えられる熱パルスを増加させる効果について示している。図11において、“A”は、熱的に切替え可能な材料27に対して小さな熱パルスを加えたときの効果を示しており、“B”は、熱的に切替え可能27な材料に対して大きな熱パルスを加えたときの効果を示しており、“C”は、熱的に切替え可能な材料27に対してさらに大きな熱パルスを加えたときの効果を示している。図11における黒く塗りつぶした領域は、3つの大きさを有する熱パルスのそれぞれによって切替えられた、熱的に切替え可能な材料27を表している。熱パルスに依存して、熱パルスによって切替えられた熱的に切替え可能な材料27の領域の幅、または深さなど切替えられた熱的に切替え可能な材料27の領域(結果として、熱的に切替え可能な材料27と対応する光学素子22の領域の透過率が変化する)の特徴がよく分かる。ここで、本発明は、例えば、視差バリアを供給する場合にも適用される。このため、発熱体28によって加えられる熱パルスを変化させることによって、光学素子22において規定された視差バリアの特徴、不透明なバリア領域の幅または透過率、を変化させることができる。発熱体28によって加えられる熱パルスを変化させるには、例えば、発熱体28に印加される電流の大きさ、または発熱体28に印加されるパルスの頻度を変化させればよい。
図9〜11に示す実施形態において、熱的に切替え可能な材料は、光学素子22の領域の実質的に全体を覆う均一な層として用いられており、不連続な発熱体28は、使用に際して、熱的に切替え可能な材料27のある領域だけが加熱されるように、一方、熱的に切替え可能な材料27の他の領域が実質的に加熱されないように、供給されている。例えば、抵抗性を有する材料の均一な層が堆積され、そのあと、複数の発熱体28を規定するために、上記層は、あらゆる適した技術を用いてパターン化されていてもよい。しかし、本発明の他の実施形態において、熱的に切替え可能な材料27は、パターン化されており、パターン化された熱的に切替え可能な材料27の例が図12〜15に示されている。図12は、本発明のその他の光学素子22を示す概略的な断面図である。光学素子22は、この場合においても、支持材料26を覆うように配置された熱的に切替え可能な材料27を備えている。熱的に切替え可能な材料27は、熱的に切替え可能な材料27の不連続な領域27a、27bおよび27cとして供給されている。光学素子22が、視差バリア開口アレイを生じさせるための構成である例において、熱的に切替え可能な材料27の領域27a、27bおよび27cは、紙面と垂直な方向に伸びているストリップ状の形状を有しており、領域27a、27bおよび27cのそれぞれは、互いに平行である。例えば、熱的に切替え可能な領域27の均一な層を堆積させ、そのあと、均一な上記層をあらゆる適切な技術を用いてパターン化して、熱的に切替え可能な領域27の均一な層の複数の不連続な領域27a、27bおよび27cを規定すればよい。熱的に切替え可能な材料27およびフォトレジストの混合物は、従来のマスキングおよびフォトリソグラフィー技術を用いてパターン化することができるので、本実施形態は、上記混合物を用いて達成されてもよい。
図12に示す実施形態において、発熱体28a、28bおよび28cは、熱的に切替え可能な材料27の領域27a、27bおよび27cを覆うように堆積される。本実施形態において、発熱体28a、28bおよび28cのそれぞれは、熱的に切替え可能な材料27の領域27a、27bおよび27cのそれぞれと、実質的に広がっている領域を共有している。
支持材料の上部層29は、発熱体28a、28bおよび28cを覆うように配置されている。熱的に切替え可能な材料27のそれぞれの間にある間隙、および発熱体28のそれぞれの間にある間隙は、また、適当な支持材料26によって満たされている。
図12に示す実施形態において、発熱体28からの熱が全ての方向に対して伝わるように、支持材料26は熱伝導性であることが好ましい。熱的に切替え可能な材料27をパターン化することによって、光学素子22の内、所望の領域のみにおける透過率を確実に変化させることができる。光学素子22の透過率は、たとえ発熱体28からの熱が光学素子22の内、熱的に切替え可能な材料27が供給されていない領域に分散しても、熱的に切替え可能な材料27が供給されていない領域において変化しない。
本実施例において、光学素子22において規定された不透明な領域が有するパターンの正確さは、熱的に切替え可能な材料27の領域27a、27bおよび27cを堆積させた形状の正確さによって決定される。発熱体28a、28bおよび28cからの熱が全ての方向に対して伝わるという本実施形態において、発熱体28aと発熱体28aに対応する熱的に切替え可能な材料27の領域27aとの間に生じた微小なずれは、光学素子22において規定される不透明な領域のパターンには影響しないであろう。この理由について、図13を用いて以下に説明する。図13には、発熱体28a、28bおよび28cに対応する、熱的に切替え可能な材料27の領域27a、27bおよび27cよりも幅の狭い発熱体28a、28bおよび28cが示されている。熱的に切替え可能な材料27の3つの領域のそれぞれが有する端部と3つの発熱体28のそれぞれが有する端部との間には、横方向にずれδが存在する。発熱体28a、28bおよび28cのそれぞれが有する幅が、熱的に切替え可能な材料27の領域27a、27bおよび27cのそれぞれが有する幅よりも狭くても、熱的に切替え可能な材料27の領域27a、27bおよび27cのそれぞれは、発熱体28a、28bおよび28cのそれぞれからの熱が全ての方向に分散されるため、十分に切替えられる。
逆に、図14に示すように、発熱体28a、28bおよび28cのそれぞれの幅が、熱的に切替え可能な材料27の領域27a、27bおよび27cのそれぞれの幅よりも広い場合であっても、光学素子22において得られる不透明な領域のパターンに影響を与えないため、光学素子22の不透明な領域は、熱的に切替え可能な材料27の領域27a、27bおよび27cによって規定される。
図15は、本発明のさらなる光学素子22の概略的な断面図であって、図15に示される光学素子22において、熱的に切替え可能な材料27は、この場合においても、複数の不連続な領域27a27bおよび27cとして供給されており、かつ発熱体28は、光学素子22の領域全体を実質的に覆う、均一な層として適用されている。光学素子22において規定される透明な領域のパターンは、熱的に切替え可能な材料27の領域27a、27bおよび27cによって決定される。発熱体28が光学素子22の領域の全体に実質的に広がっているので、熱的に切替え可能な材料27は、光学素子22において規定されるべき不透明な領域が(例えば、視差バリアを形成するための)所望の配置を有するために、複数の不連続な領域として供給される必要がある。ここで注意すべきことは、パターン化されていない発熱体28は、図15に示すような状態に供給されており、発熱体28の領域は、最大になっているということである。さらに、発熱体28が図15に示すような構成である場合、発熱体28内における電流の分配に関して、発熱体28の領域一面に発生する熱を均一化することが困難になるという問題が生じる。さらに、発熱体28は、熱的に切替え可能な材料27が存在していないような、光学素子22の所望の領域以外の領域に対して熱を放出する。このため、パターン化されていない発熱体28は、熱効率が低下し、かつ上述のような問題を解決するために入力する電力をより大きくする必要がある。
これに対し、パターン化された複数の発熱体28が供給されているとき、発熱体28の領域は、パターン化されていない発熱体28が光学素子22の領域の全域を覆うように供給されているときと比べて、小さい。さらに、発熱体28を介する電流の分配の効率が向上するので、発熱体28の領域全体に対してより均一な熱を発生させることができる。また、発熱体28を、熱的に切替え可能な材料27が存在していない光学素子22の領域に熱を放出させないように配置させることができる。このように、通常、パターン化された発熱体28が供給されているとき、要求される電力は、単一のパターン化されていない発熱体28が光学素子22の領域を覆うように供給されているときと比較して、小さい。
パターン化された複数の発熱体28を供給することは、パターン化されていない単一の発熱体28を供給することよりも、より多くの製造工程が要求される。パターン化された複数の発熱体28、またはパターン化されていない単一の発熱体28を供給することがより好ましいか否かは、熱的に切替え可能な材料27を加熱する必要がある温度に依存する。例えば、もし、熱的に切替え可能な材料27を加熱する必要がある温度が低ければ、発熱体28を効率的なコストにて製造工程を簡略化するために、パターン化されていない単一の発熱体28が供給されてもよい。一方、もし、熱的に切替え可能な材料27を加熱すべき温度が高いならば、付加的な製造工程が要求されるにしても、より高い熱効率を得ることができるように、パターン化された複数の発熱体28を供給することが好ましい。
図16は、本発明のさらなる実施形態に係る光学素子22を示している。図16の光学素子は、透明なフォトレジスト45材料の領域が、熱的に切替え可能な材料27の隣接する領域27a、27bおよび27cの間、および隣接する発熱体28a、28bおよび28cの間に配置されていることを除いて、概ね図12の光学素子22と対応している。本実施形態において、光学素子22において規定され得る不透明な領域が有するパターンの正確さは、熱的に切替え可能な材料27の領域27a、27bおよび27cが有するパターンの正確さによって決定される。言い換えれば、本実施形態において、光学素子22において規定され得る不透明な領域が有するパターンの正確さは、フォトレジスト層をエッチングして得られるフォトレジスト45の領域が配置される位置の正確さによって決定される。
図16に示す実施形態において、フォトレジスト45の領域は、支持材料26の上に均一なフォトレジスト層を堆積させ、上記フォトレジスト層の内、熱的に切替え可能な材料27を堆積させる領域からフォトレジストを除去することによって作製される。このため、熱的に切替え可能な材料27の堆積物が有する形状の正確さは、フォトレジスト45の領域の区画が有する正確さによって決定される。
本実施形態において、熱的に切替え可能な材料27が不透明な状態に切替えられたとき、光学素子22において規定される不透明な領域は、発熱体28a、28bおよび28cではなく、熱的に切替え可能な材料27の領域によって決定される。例えば、製造工程において、熱的に切替え可能な材料27の領域27a、27bおよび27cに何らかの変形(発熱体28が有する幅と厳密に一致しないような変形)が生じた場合であっても、図17または18に示すように、熱的に切替え可能な材料27が切替えられるときに光学素子22において規定される不透明な領域が有するパターンの正確さには影響がない。
図19は、図16の光学素子22の変形例を示しており、図19の光学素子22は、光学素子22の領域の全体を覆うように広がっている単一の発熱体28を備えている。フォトレジスト45の領域は、熱的に切替え可能な材料27の領域27a、27bおよび27cが有する厚さと同じ厚さを有している。フォトレジスト45の領域は、この場合もやはり、正確に位置合わせしなければならない。これは、フォトレジスト45の領域の位置が、熱的に切替え可能な材料27の領域27a、27bおよび27cの位置を決定するからためである。また、フォトレジスト45の領域の位置が、熱的に切替え可能な材料27が切替えられたとき、光学素子22における不透明な領域の位置を決定する、と言い換えることができる。
以上において説明した実施形態において光学素子22は、例えば、ディスプレイ、バックライトまたはリフレクタのような装置を通過する光の光路に配置される。さらに、発熱体28、28a、28bおよび28cは、光学素子22を通る光の光路に配置される。このため、発熱体28、28a、28bおよび28cは、可能な限り、光学的に高い透過率を有しているべきである。これによって、発熱体28、28a、28bおよび28cに吸収される光をできる限り抑えることができる。また、発熱体28、28a、28bおよび28cは、発熱体28、28a、28bおよび28cを電流が流れるときに熱が発生するように、電気的に抵抗性を有していることが要求される。発熱体28、28a、28bおよび28cとして好適に用い得る材料の一群は、透明であり、かつ電気的な抵抗性を有している材料であろう。発熱体28、28a、28bおよび28cとして好適に用い得る材料としては、例えば、ITOである。ITOは、パターン化し得るという利点を有しているため、パターン化された発熱体を有する実施形態、例えば、図12〜14に示した実施形態に好適に用い得る。
発熱体28、28a、28bおよび28cとして好適に用い得る材料の第2の群は、半透明であり、かつ電気的な抵抗性を有している材料であろう。上記第2の群に含まれる材料としては、例えば、反射率が透過率よりも遥かに小さくなるような厚さを有する、合金の薄膜である。
発熱体28、28a、28bおよび28cとして好適に用い得る材料の第3の群は、電気的な抵抗性を有し、かつ不透明な材料であろう。しかし、上記第3の群に含まれる材料は、均一に堆積させて発熱体28、28a、28bおよび28cを規定することができないので、上記第3の群に含まれる材料は、人間の眼によって知覚することができない程度に、十分に小さく堆積させなければならない。上記第3の群に含まれる材料として、例えば、マイクロワイヤを用いることができる。マイクロワイヤは不透明であるが、複数のマイクロワイヤを、マイクロワイヤが光学素子22の透過率または光学的な品質をあまり低下させないように、複数のマイクロワイヤの内、隣り合うマイクロワイヤ同士の間の間隔を十分に空けて、あるパターンに配置すればよい。例えば、通常、数マイクロメートル(μm)の直径を有するマイクワイヤを使用することができる。通常、ディスプレイ20のイメージ品質または輝度を低下させることなく使用できるような、マイクロワイヤの最大の直径は、10〜20μm程度である。さらに、マイクロワイヤは、金属または金属の合金から構成されていてもよい。
図20は、本発明のさらなる実施形態に係る光学素子22の概略的な断面図である。本実施形態において、透明な断熱材料の第1の層38が、支持材料26と熱的に切替え可能な材料27との間に配置されており、透明な断熱材料の第2の層37が、(単一または複数の)発熱体28と上部支持材料29との間に配置されている。本実施形態は、(単一または複数の)発熱体28によって発生する熱が光学素子22を適用している他の装置の構成要素を劣化させ得るというリスクがある場合、好適に用いられる。本発明の光学素子22が、図1に示したような、液晶イメージ表示パネルに使用される場合、(単一または複数の)発熱体28によって発生した熱が、液晶材料または液晶表示パネルの他の構成要素を劣化させ得るというリスクがある。図20の実施形態において、断熱材料の第1の層38および第2の層37を供給することによって、(単一または複数の)発熱体28によって発生する熱を、(単一または複数の)発熱体28および熱的に切替え可能な材料27の内部に閉じ込め、光学素子22の外部に伝達される熱の量を低減させることができる。
断熱材料の第1の層38および第2の層37を構成する、透明な断熱材料としては、例えば、透明なプラスティック材料であってもよい。
図20において熱的に切替え可能な材料27および発熱体28のそれぞれは、光学素子22の領域全体を実質的に覆って広がっているように示されている。しかし、断熱材料の第1の層38および第2の層37は、本発明の実施形態、例えば、図1〜19に示した実施形態のどれに適用されてもよい。
光学素子22の対象とする用途に応じて、図20に示す断熱材料の第1の層38および第2の層37の内、1つだけを供給すればよい場合がある。例えば、図1〜3に示すような用途において、下部に設けられている断熱材料の第1の層38を供給すれば、イメージ表示パネル21に達する(単一または複数の)発熱体28からの熱を、十分に抑制できる。
複数の発熱体28が供給されている実施形態において、熱的に切替え可能な材料27の領域のそれぞれが、複数の発熱体28のそれぞれから、実質的に同じ量の熱を受取ることを確保し、熱的に切替え可能な材料27の領域が、均一に切替えられることを確保することが好ましい。例えば、互いに平行に配置した複数の発熱体28のそれぞれを電気的に接続することによって、複数の発熱体28のそれぞれは同じ電流を受取ることができる。これは、図21に示すように、複数の発熱体28が有する第1の末端のそれぞれを上部の電極39に接続し、かつ複数の発熱体28が有する第2の末端のそれぞれを下部の電極40に接続することによって、実現する。上部の電極39および下部の電極40は、光学素子22の対向する側面のストリップにまで伸びている。上部の電極39および下部の電極40は、発熱体28上に金属層を堆積させることによって形成されていてもよい。例えば、金の堆積物を用いて上部の電極39および下部の電極40が作製されていてもよい。また例えば、発熱体28をITOによって形成している場合、インジウムの堆積物を用いて上部の電極39および下部の電極40が形成されていてもよい。
図22に示すように、発熱体28aおよび28bは、発熱体28aおよび28bの第1の末端および第2の末端のそれぞれから伸びている、ワイヤ41a、41b、42aおよび42bと一体になって供給されてもよい。発熱体28aおよび28bの第1の末端から伸びているすべてのワイヤ41aおよび41bは、共通の点に対して電気的に接続されている。発熱体28aおよび28bの第2の末端から伸びているすべてのワイヤ42aおよび42bは、共通の点に対して電気的に接続されている。
さらに他の例として、発熱体28は、例えば、図23に示すような“ヘビ型”を有する、連続した導電性の要素を規定するように形成され得る。連続した導電性の要素が有する
2つの末端は、電極39および40に接続されている。図23の“ヘビ型”の導電体において、第1の発熱体28aおよび第2の発熱体28bは、上記導電体の第1の末端と電気的に接続されており、第2の発熱体28bおよび第3の発熱体28cは、上記導電体の第1の末端と電気的に接続されている。発熱体28に含まれる第4番目以下の発熱体は、第1から第3の発熱体28a、28bおよび28cと同様の構成を有している。
本発明に係る光学素子22の(単一または複数の)発熱体28は、適当な駆動システムであればどのようなものであっても駆動され得る。多くの場合において、上記駆動システムとしては、(単一または複数の)発熱体28が熱的に切替え可能な材料27に熱のパルスを供給することができるように、一定の時間だけ(単一または複数の)発熱体28を加熱するものが好ましい。上記駆動システムは、一定の時間の間に比較的高い電流のパルスを供給することが要求される。多くの電気的な時限回路は、低出力の電流を供給するので、(単一または複数の)発熱体28に電流パルスを供給する駆動回路の好適な例の1つとして、(抵抗性の負荷として機能する)発熱体28を通るコンデンサ式放電ユニットが挙げられる。上記コンデンサ式放電ユニットは比較的低い電流によって充電され、一度、充電されると、一定の時間、放電して高い電流パルスを供給する。上述のような配置において、(単一または複数の)発熱体28の中において消費される電力は、充電期間において上記コンデンサ式放電ユニットに印加される電圧によって制御され、上記駆動システムの起動の期間は、静電容量の値に相関するコンデンサ式放電ユニットの時定数に依存している。
本発明には多くの用途が考えられ、多くの用途において、光学素子22は、固定された周囲温度ではなく、周囲温度の変動を前提としている。本発明の光学素子22は、固定されていない周囲温度条件において使用される場合、熱的に切替え可能な材料27を切替えるために(単一または複数の)発熱体28によって発生させる必要がある熱は、光学素子22の周囲温度に依存してもよい。このため、好ましい実施形態において、(単一または複数の)発熱体28は、周囲温度に応じて(単一または複数の)発熱体28に供給する電力の量を可変させる駆動システム(駆動回路)43によって駆動される。図25には、このような駆動システム43を備えた光学素子22を概略的に示している。図25の光学素子22において、発熱体28aおよび38bは、温度センサ44からの出力を受取る駆動回路43によって駆動される。駆動回路43は、温度センサ44によって検知された温度にしたがって発熱体28aおよび28bに供給する電力を変える。一例として、温度センサ44はサーミスタであってもよく、駆動回路43は、温度センサ44(サーミスタ)の抵抗の変化を検知し、例えば、駆動回路43は、サーミスタの抵抗に応じてコンデンサ式放電ユニットに印加される電圧を変化させることによって、検知した温度センサ44(サーミスタ)の抵抗にしたがって発熱体28aおよび28bに供給する電力を調整すればよい。図25には複数の発熱体28aおよび28bが示されているが、本実施形態は、単一の発熱体28が存在する場合、例えば、図5〜8および19に示されている実施形態に適用されてもよい。
ここまでにおいて説明した本発明の実施形態において、熱的に切替え可能な材料27を切替えるための切替え手段は、1つ以上の電気的な発熱体28を備えている。しかし、本発明は、切替え手段として電気的な発熱体28を利用することに限定されるのもではない。図24は、切替え手段として電気的な発熱体28以外の構成を用いた一例である、本発明のさらなる実施形態に係る光学素子22の概略的な断面図である。本実施形態において、光学素子22は、支持材料26の内部に配置された、熱的に切替え可能な材料27を備えているが、電気的な発熱体28を備えていない。その代わりとして、切替え手段は、使用時において、熱的に切替え可能な材料に光を照射することができる照射源46から構成されている。照射源46は、熱的に切替え可能な材料27を加熱するための光を照射することによって、熱的に切替え可能な材料27を、不透明な状態から透過状態に、またはその逆に切替える。図24に示す実施形態において、熱的に切替え可能な材料27は、紫外光に感受性を有しており、切替え手段は、照射源(紫外光源)46を備えている。紫外光源46が紫外光を放出すると、熱的に切替え可能な材料27は、上記紫外光によって加熱され、その状態が変化する。
図24には、図4(b)を参照して説明した、通常に用いられる型のバックライトユニット34によって照らされているイメージ表示パネル21に適用された、光学素子22が示されている。紫外光源46は、紫外光源46が光を照射すると、紫外光が導光管33の前面33aから放射されるように、バックライトユニット34の導光管33が有する片側の端面に沿って配置されている。しかし、紫外光源46は、図24に示されているように、バックライトユニット34に組み込まれている必要はない。
図24に示すように、熱的に切替え可能な材料27を切替えるために照射源を利用することは、紫外光源46用の駆動回路構成が、図1〜23および25の実施形態における電気的な発熱体28のアレイを駆動させるために必要な駆動回路構成と比べて、通常、簡単になるという利点を有している。図24の実施形態において、材料27は、放射エネルギーのパルスによって加熱された結果として切替えられるような熱的に切替え可能な材料に限定されない。しかし、材料27としては、基本的に、放射エネルギー(例えば、UV放射)のパルスを用いて、1つの安定状態から、上記1つの安定状態とは異なる透過率を有するその他の安定状態に切替え、かつ上記放射エネルギーのパルスとは異なる放射エネルギーのパルスを用いて第1の安定状態に戻すことができるような材料であればどのような材料であっても適用可能である。
本発明に好適に使用できる熱的に切替え可能な材料27の一例としては、リコー株式会社の“Rewritable Paper Using Leuco Dyes: Colouring /Decolouring effects of long-chain alkyl group”S.Yamamoto,IDW/AD’05,第851頁または米国特許出願NO.5,296,439に記載されているようなロイコ染料を含む材料を挙げることができる。ロイコ染料は、通常、“顕色剤”と呼ばれる酸性の化合物を用いた可逆的な反応を介して無色の状態から着色された状態に変化する。上記文献には、顕色剤の結晶化を介してロイコ染料の相分離を誘導するための長鎖アルキル基および分子間相互作用基を有する顕色剤について記載されている。長鎖の顕色剤、および無色の状態にあるロイコ染料の混合物に対して熱パルスを印加することによって、上記混合物は、融解した状態の混合物に変化する。多様な状態にある混合物をクエンチングすると、上記混合物は固体の着色状態に切替わる。固体の着色状態の上記混合物に熱を加え、少なくとも融点まで上記混合物を加熱すると、上記顕色剤は安定な結晶状態に戻り、顕色剤の結晶化に応じて上記混合物の色が消失する。冷却した後、上記混合異物の状態は、無色の状態に戻る。上記混合物が融解した状態であるならば、緩やかな冷却によって劇的な色の消失が起こるであろう。上記混合物が融解状態にあるとき、上記混合物の冷却時間は、上記ロイコ染料と上記顕色剤との間の配列に影響を与える。クエンチングによって、上記混合物の黒色状態に応じた中間構造に上記混合物が組織化される。しかし、緩やかな冷却は、顕色剤の結晶化、および上記混合物が元の透明な状態へ戻ることを誘導する。
顕色剤とロイコ染料との混合物を無色の状態から融解状態に変化させるために上記混合物に加えられた熱は、上記顕色剤を安定な結晶化状態に戻すために必要な温度とは異なっていてもよい。無色の状態にある上記混合物は、例えば、1000℃にまで加熱されると、融解状態に変化し、一方、融解状態の上記混合物を80℃まで加熱すると、上記顕色剤が安定な結晶化状態に戻ってもよい。上記駆動回路は、着色状態から無色の状態に、またはその逆に上記混合物の状態を変化させるために要求される2つの異なる温度に上記混合物を誘導するような熱パルスを生成することが好ましい。上記混合物を2つの異なる温度に誘導するための最も簡単な方法としては、上記駆動回路がコンデンサ式放電ユニットを有する実施形態において、放電時間が一定に維持されるように、同じパルス持続時間を維持し、かつ上記熱パルスを発生させる電圧を変化させればよい。
長鎖の顕色剤とロイコ染料との混合物を無色の状態から固体の着色状態、またはその逆に切替えるために必要な温度は、例えば顕色剤の性質の変化に応じて変更すればよい。
ロイコ染料と顕色剤との混合物は、本発明に係る熱的に切替え可能な材料27として好適に用い得る材料の1つとして挙げることができる。しかし、本発明は、基本的に特定の材料の選択に限定されない。本発明の熱的に切替え可能な材料27としては、基本的に、光学的な特性が異なる安定状態を少なくとも2つ有しており、かつこれらの状態の間を熱的に切替えることができる材料であれば、いかなる材料をも使用することができる(“安定状態”とは、熱的に切替え可能な材料27を、1つの状態からその他の状態に切替えるために熱パルスが必要であり、一度切替えられた熱的に切替え可能な材料27は、熱的に切替え可能な材料27にさらに熱パルスが加えられるまで、一度熱が取り除かれた状態に留まる、ことを意味している)。
熱的に切替え可能な材料27が切替えられたとき、1つ以上の不透明な領域が形成されることを所望するような実施形態において、上記不透明な領域は、実質的に可視スペクトルの範囲において、非透過性であることが好ましい。熱的に切替え可能な材料27を切替えて視差バリアを得るような実施形態において、例えば、視差バリアの不透明な領域は、カラーイメージの方向表示を実現するならば、可視光の範囲において不透明である必要がある。このため、これらの実施形態において、熱的に切替え可能な材料27は、良好な黒色状態が得られるように、互いに異なる波長に対して吸収のピークを示す、2つ以上のロイコ染料を含んでいることが好ましい。
熱的に切替え可能な材料27を切替えて、ゼロではないが、透過率を低減させるような、例えば、図5および6の減光表示を提供するような実施形態においては、基本的に単一のロイコ染料を含む熱的に切替え可能な材料27を用いることができる。上記実施形態における減光表示とは、表示されたイメージの色のバランスが、イメージの表示が暗くなるように変化することを意味しており、いくつかの実施形態には適用することができない。このため、熱的に切替え可能な材料27は、良好な別個の黒色状態を得ることができるように、互いに異なる波長に対して吸収のピークを示す、2つ以上のロイコ染料を含んでいることが好ましい。
1つの安定状態からその他の安定状態へ熱的に切替え可能であり、安定な二安定の材料、または異なる性質の2つ以上の安定状態を有するマルチ安定の材料であれば、基本的に本発明の光学素子22に用いることができる。ここまでにおいて説明した実施形態において、熱的に切替え可能な材料27は、光学素子22用の異なる透過率を提供が可能な複数の状態の間を切替え可能である。例えば、熱的に切替え可能な材料27は、不透明な領域を規定することができる、あるいは表示または暗く映すことを可能にする。他の実施形態において、熱的に切替え可能な材料27は、光学素子22用に高い光透過率を供給する状態と光学素子22が着色されているように見える状態との間を切替え可能であってもよい。この例において、光学素子22は、例えば、表示がオフに切替えられたとき、電話本体の色をディスプレイに取り入れる携帯電話のディスプレイを可能にする。従来、表示がオフに切替えられると、ディスプレイは黒になり、ユーザが視認可能である。
上述のような実施形態において、本発明の光学素子22は、携帯電話のディスプレイ上に配置される。光学素子22は、熱的に切替え可能な材料27が少なくとも携帯電話の表示領域と等しい領域を覆うように、均一に広がっている。そして、光学素子22は、熱的に切替え可能な材料27がパターン化されておらず、かつ光学素子22の活性領域を覆って均一に広がっていることが好ましい。
熱的に書き替え可能な材料(熱的に切替え可能な材料27)が最も透過率が高い状態にあるとき、携帯電話のディスプレイは視認可能であり、通常のように同じビューイングを有している。しかし、熱的に書き替え可能な材料(熱的に切替え可能な材料27)が切替えられると、ディスプレイ全体がユーザから視認不可能であり、ディスプレイが設置されている領域は、ロイコ染料の着色特性に応じて着色されている。この実施形態において、熱的に切替え可能な材料27は、美的な目的から、切替えられたときに携帯電話のケースと調和する表示がなされるように、携帯電話のケースと同じ色が選択される。この実施形態は、(単一または複数の)ロイコ染料と顕色剤との混合物であって、上記混合物におけるロイコ染料が、上記混合物が切替えられたときに携帯電話のケースと同じ色を生成するものから選択された混合物を用いて達成されてもよい。
この実施形態において、本発明の光学素子22は、熱切替え可能な材料27が切替えられたとき、ディスプレイの領域全体が、携帯電話のケースの色と同じに見えるように、ディスプレイの領域全体を覆っている。本発明の光学素子22は、ディスプレイの領域のみを覆っていればよい。一例として、携帯電話が待機状態にあるとき、携帯電話のディスプレイは、通常、時間を表示しており、時間を確認することができるのは、やはりユーザによって有益である。ディスプレイにおける時間の表示を達成するために、光学素子22は、携帯電話のディスプレイの一部であって、時間を表示する部分を覆っていないような構成であってもよい。上記構成によって、熱的に切替え可能な材料27が切替えられて、ディスプレイが携帯電話のケースと同じ色を有する、ディスプレイの待機状態になっても、ユーザはディスプレイに表示された時間を読み取ることができる。
この実施形態は、携帯電話に限定されるものではなく、例えば、IPOD(登録商標)のようなディスプレイを有する装置であれば、基本的に適用可能である。
上述した、本発明がディスプレイに適用されるような実施形態において、上記ディスプレイは、透過型のディスプレイとして示している。しかし、本発明は、透過型のディスプレイに限定されず、例えば、放射型のディスプレイに適用してもよい。さらに、本発明が透過型のディスプレイに適用される場合、熱的に切替え可能な材料27は、ディスプレイの前面または背面のいずれに配置されていてもよい。
本発明は、二安定またはマルチ安定である熱的に切替え可能な材料27に関して説明している。これによって、本発明は、1つの状態からその他の状態に熱的に切替え可能な材料27の切替えるときのみ、必要な電力を最小化しながら、熱パルスを加えることが必要であるという利点を有する。しかし、本発明は、原理的に、二安定またはマルチ安定ではない熱的に切替え可能な材料27によって実現されてもよい。そして、熱的に切り替え可能な材料27は、熱を加える、および維持することによって1つの状態からその他の状態に切替えられる材料である。例えば、ロイコ染料は、二安定またはマルチ安定ではないことが知られている。ロイコ染料は、熱を加えることによって1つの安定状態からその他の安定状態に切替えられ得るが、熱が取り除かれるとすぐに第1の安定状態に戻る。つまり、ロイコ染料を第2の状態に維持することを所望する間中、熱を加えなければならない。本発明は、原理的に、このような染料を用いて作用することも可能である。
光学素子(22)は、第1の安定状態と第1の安定状態とは異なる第2の安定状態とを、熱的に切替え可能な材料(27)と、材料(27)の一つ以上の選択された領域における、第1の安定状態と第2の安定状態との切り替えによって、光学素子(22)の一つ以上の選択された領域の透過率を変える切替え手段(28a−28c)とを備えている。この光学素子は、例えば、ディスプレイ(21)、リフレクタ、またはバックライトなどの、似たようなコンポーネントを通る光路に、このコンポーネントの光学的性質を変えることを制御されるように、取り付けられることができる。この変え得る光学的性質は、ディスプレイ(21)の表示モード、視野角範囲、輝度(ブライトネス)/輝度(ルミナンス)、および色を含むが、これらに限定されるものではない。
例えば、もし素子が、熱的に切替え可能な材料の一つの状態において、実際上非透過的であれば、熱的に切替え可能な材料は、一つの状態において視差バリアを提供するために配置されてもよい。したがって、ディスプレイ(21)は、熱的に切替え可能な材料を適切な状態にすることにより、例えば、3Dモードまたはマルチビュー表示モードなどの、方向表示モードと、従来の2D表示モードとを切り替えることができる。熱的に切替え可能な材料が非透過的であるとき、視差バリアが有効になり、熱的に切替え可能な材料がもう一方の状態にあるとき、視差バリアが無効になる。
本発明は、電量消費を抑えつつ、透過率を熱的に切替え可能な材料における透過率を、安定的かつ一定に保つことが可能な光学素子を提供するものであり、特に、3Dモードやマルチビュー表示モードを有するマルチビューディスプレイに利用することが可能である。
本発明に係るディスプレイを示す概略的な断面図である。 図1の変形例を示す概略的な断面図である。 図1のディスプレイであって、図1とは異なる表示モードにおけるディスプレイを示す概略的な断面図である。 (a)は、図1の他の変形例を示す概略的な断面図であり、(b)は、バックライトユニットを備える(a)のディスプレイを示す概略的な断面図である。 図1のさらに他の変形例を示す概略的な断面図である。 図5の変形例を示す概略的な断面図である。 本発明に係るリフレクタを示す概略的な断面図である。 図7の変形例を示す概略的な断面図である。 本発明に係る光学素子の一例を示す概略的な断面図である。 図9の変形例を示す概略的な断面図である。 発熱体に印加する電流と発熱体からの熱が伝わる程度との関係を示す概略的な断面図である。 図9の他の変形例を示す概略的な断面図である。 図12の光学素子における発熱体の形状および形成位置を示す概略的な断面図である。 図12の光学素子における熱的に切替え可能な材料の形状および形成位置を示す概略的な断面図である。 図12のさらに他の変形例を示す概略的な断面図である。 図12のまたさらに他の変形例を示す概略的な断面図である。 図16の光学素子における発熱体の形状および形成位置を示す概略的な断面図である。 図16の光学素子における熱的に切替え可能な材料の形状および形成位置を示す概略的な断面図である。 図16の変形例を示す概略的な断面図である。 本発明に係る光学素子の他の一例を示す概略的な平面図である。 図20の光学素子における発熱体と電極との接続を示す概略的な平面図である。 図21の変形例を示す概略的な平面図である。 図21の他の変形例を示す概略的な平面図である。 本発明に係る、切替え手段として光源を用いた光学素子を示す概略的な断面図である。 図22の光学素子と発熱体の駆動回路とを接続する一例を示す概略的な平面図である。 従来の多重ビュー方向デバイスを示す概略的な断面図である。
符号の説明
20 ディスプレイ
21 イメージ表示パネル
22 光学素子
27 熱的に切替え可能な材料
28 発熱体
30 アレイ(レンズアレイ)
31 バックライト
33 導光管
35 リフレクタ
36 反射面(光を反射する表面)

Claims (49)

  1. 光学素子であって、
    第1の安定状態と、第1の安定状態と異なる第2の安定状態とを、熱的に切替え可能な材料と、
    前記材料の一つ以上の選択された領域における、前記第1の安定状態と前記第2の安定状態との切り替えによって、前記光学素子の一つ以上の選択された領域の可視スペクトルにおける透過率を変える切替え手段と、を備え、
    前記材料が、二安定またはマルチ安定であり、二安定状態の2つとして、または、マルチ安定状態の2つとして、前記第1の安定状態と前記第2の安定状態とを持っている、光学素子。
  2. 前記材料は、前記第1の安定状態における第1の透過率を持っており、前記第2の安定状態における前記第1の透過率と異なる第2の透過率を持っている、請求項1に記載の光学素子。
  3. 前記光学素子の一つ以上の選択された前記領域は、前記光学素子の全体の動作領域より小さい領域を構成している、請求項1または2に記載の光学素子。
  4. 前記光学素子の一つ以上の選択された前記領域は、一様に互いに平行に延びた複数のストライプ形状をした領域を構成している、請求項1から3のいずれか一項に記載の光学素子。
  5. レンズアレイをさらに備えている、請求項1から4のいずれか一項に記載の光学素子。
  6. レンズアレイをさらに備え、前記材料が、実質的に前記レンズアレイの焦点面に配置されている、請求項4に記載の光学素子。
  7. 前記レンズアレイの各レンズが、前記材料のそれぞれの選択された領域から横方向に区切られた、請求項5に記載の光学素子。
  8. 前記材料の少なくとも前記選択された領域を切り替えるための前記切替え手段は、前記材料の各選択された領域を選択的に加熱するための加熱手段である、請求項1から7のいずれか一項に記載の光学素子。
  9. 前記加熱手段は、前記材料と固定された関係にある、請求項8に記載の光学素子。
  10. 前記加熱手段は、前記光学素子を通る光路に備えられている、請求項8または9に記載の光学素子。
  11. 前記加熱手段は、透明または半透明である、請求項8から10のいずれか一項に記載の光学素子。
  12. 前記加熱手段が、複数の発熱体によって構成されている、請求項8から11のいずれか一項に記載の光学素子。
  13. それぞれの前記発熱体は、前記材料のそれぞれの選択された領域と実質的に同一の広がりを持っている、請求項12に記載の光学素子。
  14. 前記材料の各選択された領域を切り替える手段は、前記材料の各選択された前記領域を照射する手段を含んでいる、請求項1から7のいずれか一項に記載の光学素子。
  15. 前記材料がパターン化されることにより、前記材料の複数の選択領域が決定される、請求項1から14のいずれか一項に記載の光学素子。
  16. 前記光学素子は、前記材料の前記第1の安定状態および前記第2の安定状態の1つにおいて透過的である、請求項1から15のいずれか一項に記載の光学素子。
  17. 前記第1の安定状態から前記第2の安定状態に前記材料の選択された領域を切り替えることにより、前記光学素子の対応する領域の前記透過率が低下する、請求項16に記載の光学素子。
  18. 前記第1の安定状態から前記第2の安定状態に前記材料の選択された領域を切り替えることにより、前記光学素子の対応する領域の前記透過率が実質的にゼロに低下する、請求項16に記載の光学素子。
  19. 前記光学素子は、前記材料の前記第1の安定状態および前記第2の安定状態の1つにおいて透過的であり、
    前記第1の安定状態から前記第2の安定状態に前記材料の選択された領域を切り替えることにより、前記光学素子の対応する領域の前記透過率が低下し、
    前記切替え手段は、使用中に、前記材料の全体の動作領域を実質的に切り替える、請求項1〜3のいずれか1項に記載の光学素子。
  20. 前記光学素子は、前記材料の前記第1の安定状態および前記第2の安定状態の1つにおいて透過的であり、
    前記第1の安定状態から前記第2の安定状態に前記材料の選択された領域を切り替えることにより、前記光学素子の対応する領域の前記透過率が実質的にゼロに低下し、
    前記切替え手段は、使用中に、前記材料の全体の動作領域を実質的に切り替える、請求項1〜3のいずれか1項に記載の光学素子。
  21. イメージディスプレイパネルと、
    請求項1から20のいずれか一項に定義され、前記イメージディスプレイパネルを通る光路に配置された光学素子とを備えているディスプレイ。
  22. 光を反射する表面と、
    請求項1から20のいずれか一項に定義され、前記光を反射する表面への光路または前記光を反射する表面からの光路に配置された光学素子とを備えているリフレクタ。
  23. 請求項1から20のいずれか一項に定義された光学素子を備えているバックライト。
  24. 使用中に、光を放つ表面を持っている導光管を備え、
    前記光学素子が、前記導光管からの光の光路に配置されている、請求項23に記載のバックライト。
  25. イメージディスプレイパネルと、
    前記イメージディスプレイパネルの少なくとも一部の上に配置された、第1の安定状態と、前記第1の安定状態と異なる第2の安定状態とを熱的に切替え可能な材料と、
    前記材料の一つ以上の選択された領域における、前記第1の安定状態と前記第2の安定状態との切り替えによって、前記材料の一つ以上の選択された領域の可視スペクトルにおける透過率を変える切替え手段と
    を備えている、ディスプレイ。
  26. 前記材料が、二安定またはマルチ安定であり、二安定状態の2つとして、または、マルチ安定状態の2つとして、前記第1の安定状態と前記第2の安定状態とを持っている、請求項25に記載のディスプレイ。
  27. 前記材料は、前記第1の状態において第1の透過率を持っており、前記第2の状態において前記第1の透過率と異なる第2の透過率を持っている、請求項25または26に記載のディスプレイ。
  28. 前記材料の一つ以上の選択された前記領域は、前記ディスプレイの全体の表示領域より小さい領域にとなっている、請求項25から27のいずれか一項に記載のディスプレイ。
  29. 前記材料の一つ以上の選択された前記領域は、一様に互いに平行に延びた複数のストライプ形状をした領域を構成している、請求項25から28のいずれか一項に記載のディスプレイ。
  30. レンズアレイをさらに備えている、請求項25から29のいずれか一項に記載のディスプレイ。
  31. レンズアレイをさらに備え
    前記材料が、実質的に前記レンズアレイの焦点面に配置されている、請求項29に記載のディスプレイ。
  32. 前記レンズアレイの各レンズは、前記材料のそれぞれの選択された領域から横方向に区切られている、請求項30に記載のディスプレイ。
  33. 前記材料の各選択された前記領域を切り替える切替え手段は、前記材料の各選択された前記領域を加熱する加熱手段である、請求項25から32のいずれか一項に記載のディスプレイ。
  34. 前記加熱手段は、前記材料と固定された関係にある、請求項33に記載のディスプレイ。
  35. 前記加熱手段は、前記ディスプレイを通る光路に備えられている、請求項33または34に記載のディスプレイ。
  36. 前記加熱手段は、透明または半透明である、請求項33から35のいずれか一項に記載のディスプレイ。
  37. 前記加熱手段は、複数の発熱体によって構成されている、請求項33から36のいずれか一項に記載のディスプレイ。
  38. それぞれの前記発熱体は、前記材料のそれぞれの選択された領域と実質的に同一の広がりを持っている、請求項37に記載のディスプレイ。
  39. 前記加熱手段と前記イメージディスプレイパネルとの間に配置された断熱材をさらに備えている、請求項33から38のいずれか一項に記載のディスプレイ。
  40. 前記材料の各選択された前記領域を切り替える手段は、前記材料の各選択された前記領域を照射する手段を含んでいる、請求項25から32のいずれか一項に記載のディスプレイ。
  41. 前記材料がパターン化されることにより、前記材料の各選択された前記領域が決定される、請求項25から40のいずれか一項に記載のディスプレイ。
  42. 前記材料は、前記材料の前記第1の安定状態において、最大の光透過率となる、請求項25から41のいずれか一項に記載のディスプレイ。
  43. 前記第1の安定状態から前記第2の安定状態に前記材料の選択された領域を切り替えることにより、前記材料の対応する領域の透過率が低下する、請求項42に記載のディスプレイ。
  44. 前記第1の状態から前記第2の状態に前記材料の選択された領域を切り替えることにより、前記材料の対応する領域の透過率が実質的にゼロに低下する、請求項42に記載のディスプレイ。
  45. 前記切替え手段は、使用中に、前記材料の全体の動作領域を実質的に切り替える、請求項43に記載のディスプレイ。
  46. 前記ディスプレイの温度に応じて、切替え手段を駆動するための駆動回路を備えている、請求項25から45のいずれか一項に記載のディスプレイ。
  47. 前記光学素子の温度に応じて、切替え手段を駆動するための駆動回路を備えている、請求項1から20のいずれか一項に記載の光学素子。
  48. 光を反射する表面と、
    前記光を反射する表面の少なくとも一部の上に配置された、第1の状態と、前記第1の状態と異なった第2の状態とを熱的に切替え可能な材料と、
    前記材料の少なくとも選択された領域における、前記第1の状態と前記第2の状態との切り替えによって、リフレクタの一つ以上の選択された領域の可視スペクトルにおける反射率を変える、切替え手段と
    を備えているリフレクタ。
  49. 使用中に、光を放つ表面と、
    導光管の発光面の少なくとも一部の上に配置された、第1の状態と、前記第1の状態と異なる第2の状態とを熱的に切替え可能な材料と、
    前記材料の少なくとも選択された領域における、前記第1の状態と前記第2の状態との切り替えによって、バックライトの一つ以上の選択された領域の可視スペクトルにおける輝度を変える、切替え手段と
    を備えているバックライト。
JP2007152021A 2006-06-13 2007-06-07 光学素子、および同素子を備えているディスプレイ、リフレクタ、およびバックライト Pending JP2007334348A (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GB0611655A GB2439563A (en) 2006-06-13 2006-06-13 A thermally re-writeable optical element and a display, reflector and backlight incorporating the same.

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007334348A true JP2007334348A (ja) 2007-12-27

Family

ID=36745787

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007152021A Pending JP2007334348A (ja) 2006-06-13 2007-06-07 光学素子、および同素子を備えているディスプレイ、リフレクタ、およびバックライト

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8325416B2 (ja)
JP (1) JP2007334348A (ja)
GB (1) GB2439563A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011053533A (ja) * 2009-09-03 2011-03-17 Mitsubishi Electric Corp 画像表示装置

Families Citing this family (69)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8552965B2 (en) * 2007-10-30 2013-10-08 Nlt Technologies, Ltd. Display device and electronic appliance
WO2009098622A2 (en) * 2008-02-08 2009-08-13 Koninklijke Philips Electronics N.V. Autostereoscopic display device
JP5207175B2 (ja) 2008-03-31 2013-06-12 Nltテクノロジー株式会社 表示装置、電子機器、光学部材、表示パネル、コントローラ、及び表示パネルの駆動制御方法
CN102005414B (zh) * 2009-08-28 2012-12-12 中芯国际集成电路制造(上海)有限公司 Cmos图像传感器像素、制造方法及图像捕获设备
US8662893B2 (en) * 2010-02-19 2014-03-04 Nucoat, Inc. Thermochromatic inks, printing methods and kits
EP2589227A2 (en) * 2010-06-30 2013-05-08 TP Vision Holding B.V. Multi-view display system and method therefor
US9201185B2 (en) 2011-02-04 2015-12-01 Microsoft Technology Licensing, Llc Directional backlighting for display panels
US9354748B2 (en) 2012-02-13 2016-05-31 Microsoft Technology Licensing, Llc Optical stylus interaction
US9910301B2 (en) 2012-02-23 2018-03-06 Switch Materials, Inc. Switchable optical filter apparatus with light
US9460029B2 (en) 2012-03-02 2016-10-04 Microsoft Technology Licensing, Llc Pressure sensitive keys
US9870066B2 (en) 2012-03-02 2018-01-16 Microsoft Technology Licensing, Llc Method of manufacturing an input device
US9075566B2 (en) 2012-03-02 2015-07-07 Microsoft Technoogy Licensing, LLC Flexible hinge spine
US8873227B2 (en) 2012-03-02 2014-10-28 Microsoft Corporation Flexible hinge support layer
US20130300590A1 (en) 2012-05-14 2013-11-14 Paul Henry Dietz Audio Feedback
WO2013183108A1 (ja) * 2012-06-04 2013-12-12 株式会社Pfu 情報処理装置、方法およびプログラム
US8947353B2 (en) 2012-06-12 2015-02-03 Microsoft Corporation Photosensor array gesture detection
US9256089B2 (en) 2012-06-15 2016-02-09 Microsoft Technology Licensing, Llc Object-detecting backlight unit
US20140352143A1 (en) * 2012-08-16 2014-12-04 Ronald Steven Cok Making display apparatus with pixel-obscuring micro-wires
US8964379B2 (en) 2012-08-20 2015-02-24 Microsoft Corporation Switchable magnetic lock
US9958709B2 (en) * 2013-08-16 2018-05-01 Applied Materials, Inc. Dynamic optical valve for mitigating non-uniform heating in laser processing
US10120420B2 (en) 2014-03-21 2018-11-06 Microsoft Technology Licensing, Llc Lockable display and techniques enabling use of lockable displays
KR102207629B1 (ko) * 2014-07-25 2021-01-26 삼성전자주식회사 디스플레이 장치 및 이의 제어 방법
US10324733B2 (en) 2014-07-30 2019-06-18 Microsoft Technology Licensing, Llc Shutdown notifications
US10636336B2 (en) * 2015-04-17 2020-04-28 Nvidia Corporation Mixed primary display with spatially modulated backlight
EP3353599A1 (en) * 2015-09-23 2018-08-01 Koninklijke Philips N.V. Display device and driving method
EP3369034B1 (en) 2015-10-26 2023-07-05 RealD Spark, LLC Intelligent privacy system, apparatus, and method thereof
RU2720660C2 (ru) 2015-11-10 2020-05-12 Конинклейке Филипс Н.В. Устройство отображения и способ управления устройством отображения
JP6487606B2 (ja) * 2015-11-27 2019-03-20 ジオプティカ・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツングSioptica Gmbh 自由動作モード及び制限動作モード用のスクリーン
CN105445981B (zh) * 2016-01-07 2018-07-10 京东方科技集团股份有限公司 阵列基板、显示面板和显示装置
US11016336B2 (en) 2016-02-12 2021-05-25 Microsoft Technology Licensing, Llc Bragg grating-based display filtering
US10717313B2 (en) 2016-03-28 2020-07-21 Nucoat, Inc. Heated writing device for use with thermochromatic ink
WO2017200950A1 (en) 2016-05-19 2017-11-23 Reald Spark, Llc Wide angle imaging directional backlights
CN106154679B (zh) * 2016-09-29 2019-12-31 京东方科技集团股份有限公司 一种显示面板及其制作方法、电子纸及其驱动方法
GB2605552A (en) * 2016-11-04 2022-10-05 Bayerische Motoren Werke Ag Automotive interiors
US11327358B2 (en) 2017-05-08 2022-05-10 Reald Spark, Llc Optical stack for directional display
US10126575B1 (en) 2017-05-08 2018-11-13 Reald Spark, Llc Optical stack for privacy display
US20210199879A1 (en) * 2017-05-08 2021-07-01 Reald Spark, Llc Optical stack for imaging directional backlights
KR102400334B1 (ko) * 2017-05-26 2022-05-19 엘지디스플레이 주식회사 시야각 조절 필름 및 그를 포함한 백라이트 유닛과 표시 장치
DE102017006285A1 (de) * 2017-06-30 2019-01-03 Sioptica Gmbh Bildschirm für einen freien und einen eingeschränkten Sichtmodus
TW201921060A (zh) 2017-09-15 2019-06-01 美商瑞爾D斯帕克有限責任公司 用於可切換定向顯示器的光學堆疊結構
US10948648B2 (en) 2017-09-29 2021-03-16 Reald Spark, Llc Backlights having stacked waveguide and optical components with different coefficients of friction
GB201717566D0 (en) * 2017-10-25 2017-12-06 Bodle Tech Ltd Display apparatus
US11109014B2 (en) 2017-11-06 2021-08-31 Reald Spark, Llc Privacy display apparatus
CN108196437B (zh) * 2018-01-04 2020-11-10 京东方科技集团股份有限公司 一种全息成像显示方法、装置、设备及存储介质
WO2019147771A1 (en) 2018-01-25 2019-08-01 Reald Spark, Llc Touch screen for privacy display
KR20200122326A (ko) 2018-01-25 2020-10-27 리얼디 스파크, 엘엘씨 프라이버시 디스플레이를 위한 반사 광학 스택
CN112075076B (zh) 2018-03-22 2023-05-02 瑞尔D斯帕克有限责任公司 用于定向背光的光波导
US11079645B2 (en) 2018-06-29 2021-08-03 Reald Spark, Llc Stabilization for privacy display
WO2020018552A1 (en) 2018-07-18 2020-01-23 Reald Spark, Llc Optical stack for switchable directional display
WO2020072643A1 (en) 2018-10-03 2020-04-09 Reald Spark, Llc Privacy display control apparatus
US11092852B2 (en) 2018-11-07 2021-08-17 Reald Spark, Llc Directional display apparatus
CN113508334A (zh) 2019-01-07 2021-10-15 瑞尔D斯帕克有限责任公司 用于防窥显示器的光学叠堆
CN111522166A (zh) * 2019-02-01 2020-08-11 松下知识产权经营株式会社 显示装置
EP3924776A4 (en) 2019-02-12 2022-10-19 RealD Spark, LLC DIFFUSER FOR PRIVACY DISPLAY
TW202102883A (zh) 2019-07-02 2021-01-16 美商瑞爾D斯帕克有限責任公司 定向顯示設備
WO2021026018A1 (en) 2019-08-02 2021-02-11 Reald Spark, Llc Optical stack for privacy display
WO2021067638A1 (en) 2019-10-02 2021-04-08 Reald Spark, Llc Privacy display apparatus
CN114846393A (zh) 2019-11-13 2022-08-02 瑞尔D斯帕克有限责任公司 离轴显示装置
US11796828B2 (en) 2019-12-10 2023-10-24 Reald Spark, Llc Control of reflections of a display device
JP7438358B2 (ja) 2019-12-17 2024-02-26 イー インク コーポレイション 自動立体視デバイスおよび3d画像を生成する方法
WO2021126707A1 (en) 2019-12-18 2021-06-24 Reald Spark, Llc Control of ambient light for a privacy display
EP4143041A1 (en) 2020-04-30 2023-03-08 RealD Spark, LLC Directional display apparatus
CN115867854A (zh) 2020-04-30 2023-03-28 瑞尔D斯帕克有限责任公司 定向显示设备
US11353752B2 (en) 2020-04-30 2022-06-07 Reald Spark, Llc Directional display apparatus
US11624944B2 (en) 2020-07-29 2023-04-11 Reald Spark, Llc Backlight for switchable directional display
TW202204818A (zh) 2020-07-29 2022-02-01 美商瑞爾D斯帕克有限責任公司 光瞳照明裝置
US11892717B2 (en) 2021-09-30 2024-02-06 Reald Spark, Llc Marks for privacy display
US11977286B2 (en) 2022-02-09 2024-05-07 Reald Spark, Llc Observer-tracked privacy display
US11892718B2 (en) 2022-04-07 2024-02-06 Reald Spark, Llc Directional display apparatus

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04265989A (ja) * 1991-02-20 1992-09-22 Ricoh Co Ltd 画像表示シート並びに該シートを用いた画像表示装置及び画像表示方法
JPH10253997A (ja) * 1997-03-10 1998-09-25 Oki Electric Ind Co Ltd 光スイッチ、光マトリクスボード、多層構造光マトリクスボード、光主配線盤および光スイッチの製造方法
JP2003154778A (ja) * 2001-11-20 2003-05-27 Dainippon Printing Co Ltd 情報記録部と可逆表示部とを有するカード、およびそれを用いる発行方法
JP2005070353A (ja) * 2003-08-22 2005-03-17 Sharp Corp 画像表示装置
JP2005258013A (ja) * 2004-03-11 2005-09-22 Sharp Corp 表示パネルおよび表示装置

Family Cites Families (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2053173A (en) 1930-05-14 1936-09-01 Astima Eugene Shadow producing screen for luminous projections and other applications and process for its manufacture
US2410116A (en) * 1935-12-12 1946-10-29 Vickers Inc Breech actuating and control system
US2421346A (en) * 1943-12-24 1947-05-27 Borg Warner Valve
US2689387A (en) 1949-11-28 1954-09-21 William P Carr Blind
US3031351A (en) 1957-02-18 1962-04-24 Oran T Mcilvaine Light control devices and methods of manufacturing same
USRE27617E (en) 1970-10-30 1973-04-17 Louvered transparent sheeting made by skiving
US4283113A (en) * 1979-03-23 1981-08-11 Eden Dayton D Optical modulation with vanadium oxide thin films
US5227905A (en) * 1980-01-08 1993-07-13 Clark Noel A Surface stabilized ferroelectric liquid crystal devices
CA1319341C (en) 1985-03-29 1993-06-22 Frederick J. Fox Method of supporting a louvered plastic film
US5525430A (en) * 1986-12-31 1996-06-11 Chahroudi; Day Electrically activated thermochromic optical shutters
US4766023A (en) 1987-01-16 1988-08-23 Minnesota Mining And Manufacturing Company Method for making a flexible louvered plastic film with protective coatings and film produced thereby
JPH02285325A (ja) * 1989-04-27 1990-11-22 Seiko Instr Inc レーザ書込型液晶ライトバルブ
US5147716A (en) 1989-06-16 1992-09-15 Minnesota Mining And Manufacturing Company Multi-directional light control film
US5296439A (en) 1990-12-26 1994-03-22 Ricoh Company, Ltd. Reversible thermosensitive coloring recording medium, recording method, and image display apparatus using the recording medium
US5418640A (en) * 1993-05-03 1995-05-23 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Air Force Spatially graded optical switch
US5528319A (en) 1993-10-13 1996-06-18 Photran Corporation Privacy filter for a display device
US5608568A (en) * 1994-04-11 1997-03-04 The Johns Hopkins University Thin film vanadium oxide spatial light modulators and methods
US5877829A (en) 1995-11-14 1999-03-02 Sharp Kabushiki Kaisha Liquid crystal display apparatus having adjustable viewing angle characteristics
GB9608175D0 (en) 1996-04-19 1996-06-26 Ncr Int Inc Method of controlling veiwability of a display screen and a device therefor
US5831698A (en) 1996-08-20 1998-11-03 International Business Machines Corporation Electrically variable diffuser
GB9724781D0 (en) 1997-11-24 1998-01-21 Ncr Int Inc Visual displays
US6552850B1 (en) 1998-06-30 2003-04-22 Citicorp Development Center, Inc. Device, method, and system of display for controlled viewing
JP3607272B2 (ja) 2000-01-11 2005-01-05 株式会社東芝 液晶表示装置
JP3405972B2 (ja) 2000-01-11 2003-05-12 株式会社東芝 液晶表示装置
US6765550B2 (en) 2001-04-27 2004-07-20 International Business Machines Corporation Privacy filter apparatus for a notebook computer display
GB0119176D0 (en) * 2001-08-06 2001-09-26 Ocuity Ltd Optical switching apparatus
GB2405533A (en) 2003-09-01 2005-03-02 Siemens Ag Printed circuit board having through-hole vias and micro-vias
GB2410116A (en) 2004-01-17 2005-07-20 Sharp Kk Illumination system and display device
GB2413394A (en) 2004-04-20 2005-10-26 Sharp Kk Display
GB2421346A (en) 2004-12-14 2006-06-21 Sharp Kk Display

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04265989A (ja) * 1991-02-20 1992-09-22 Ricoh Co Ltd 画像表示シート並びに該シートを用いた画像表示装置及び画像表示方法
JPH10253997A (ja) * 1997-03-10 1998-09-25 Oki Electric Ind Co Ltd 光スイッチ、光マトリクスボード、多層構造光マトリクスボード、光主配線盤および光スイッチの製造方法
JP2003154778A (ja) * 2001-11-20 2003-05-27 Dainippon Printing Co Ltd 情報記録部と可逆表示部とを有するカード、およびそれを用いる発行方法
JP2005070353A (ja) * 2003-08-22 2005-03-17 Sharp Corp 画像表示装置
JP2005258013A (ja) * 2004-03-11 2005-09-22 Sharp Corp 表示パネルおよび表示装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011053533A (ja) * 2009-09-03 2011-03-17 Mitsubishi Electric Corp 画像表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
GB2439563A (en) 2008-01-02
US20070285775A1 (en) 2007-12-13
GB0611655D0 (en) 2006-07-19
US8325416B2 (en) 2012-12-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007334348A (ja) 光学素子、および同素子を備えているディスプレイ、リフレクタ、およびバックライト
JP4999173B2 (ja) マルチプルビュー方向性ディスプレイ
TWI615634B (zh) 透明自動立體顯示器
JP4509978B2 (ja) 照明システムおよびそれを備えたディスプレイ
CN104102041B (zh) 显示装置以及电子设备
KR100993239B1 (ko) 변환 렌즈
JP4845893B2 (ja) 方向性バックライトおよびマルチビューディスプレイデバイス
WO2017154714A1 (en) Automotive Head Up Display
US20180259799A1 (en) Display device and driving method
KR102191552B1 (ko) 무안경 입체 디스플레이 디바이스 및 구동 방법
US20050200781A1 (en) Liquid crystal display panel and liquid crystal display device
CN101681034A (zh) 信息显示装置
KR20150092424A (ko) 표시 장치
US8730576B2 (en) Microretarder film
JP2005078093A (ja) 光制御素子およびこれを組み込むディスプレイ
US20060176557A1 (en) 2D/3D compatible display system
US11726355B2 (en) Optical element for influencing light directions, arrangement for imaging a multiplicity of illuminated or self-luminous surfaces, and illumination device

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100302

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100420

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100602

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100629

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100820

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100907