JP2007334050A - 画像形成方法及び画像形成体 - Google Patents

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Abstract

【課題】意図した視覚的効果が得られる画像が形成された画像形成体を提供する。
【解決手段】本発明の画像形成体1は、光学特性の異なる複数の回折格子パターンPのそれぞれに対応する回折格子ドットDを含む複数のドットが密接した状態で構成される回折格子画像2が形成された画像形成体1であって、回折格子画像2の複数のドットのうち、いずれかの回折格子パターンPが形成された回折格子ドットDが20%〜70%であり、残りのドットはいずれの回折格子パターンPも形成されていない平滑ドットHDとである。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の回折格子パターンによって構成される回折格子画像を有する画像形成体、及び、その回折格子画像の形成方法に関する。
複数の回折格子パターンのそれぞれに対応する回折格子ドットで構成される回折格子画像を形成する方法として、レーザー光の二光束干渉によって各ドットを形成する方法や、電子ビームによって各回折格子ドットを形成する方法が知られている(特許文献1参照)。また、レーザー光を光熱変換して原版の回折格子パターンをドット状にパターン形成材上に転写することによって回折格子画像を描画する方法(以下、「レーザー描画法」という)も知られている(特許文献2参照)。
特開平2−723290号公報 特開2005−11975号公報
しかし、二光束干渉による方法は、ドット一つ一つのレーザー照射時のガウシアン分布により各回折格子パターンの最適深さに到達していない周辺領域が発生するため、必然的に回折格子パターンの有効描画領域が減少し、最大輝度が低下する。また、電子ビームによる方法は、設備が高価で大面積画像を形成するのに適していない。一方、レーザー描画法の場合、ガウシアン分布は発生せず高価な設備も不要である。しかしながら、この方法では、形成される回折格子画像における回折格子パターンの有効面積が広すぎ、画像全体が一様に虹色に光ってしまうという問題がある。即ち、複数の回折格子パターンで構成される回折格子画像であっても平坦な見栄えとなり、特に、砂目模様、簾模様、ランダム配置の地紋模様など角度によって光り方が切り替わるように設計されている回折格子画像は、意図した視覚的効果が得られないという問題がある。
そこで、本発明は、意図した視覚的効果が得られる回折格子画像を有する画像形成体及びその回折格子画像を安価に形成する画像形成方法を提供することを目的とする。
本発明は、以下の方法により上述した課題を解決する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
本発明の第一の画像形成体(1)は、光学特性の異なる複数の回折格子パターン(P)のそれぞれに対応する回折格子ドットを含む複数のドットが密接した状態で構成される回折格子画像(2)が形成された画像形成体であって、前記複数のドットは、前記複数の回折格子パターンのうちいずれかの回折格子パターンが形成された回折格子ドット(D)と、いずれの回折格子パターンも形成されていない平滑ドット(HD)とで構成され、前記複数のドットの20%〜70%が前記回折格子ドットである、ことにより上記の課題を解決する。
本発明の第一の画像形成体によれば、複数の回折格子ドットが密接した状態で形成されるように設計された回折格子画像において、全体の20%〜70%の回折格子ドットのみが形成されるので、他のドット部分はいずれの回折格子パターンも形成されない平滑ドットとなる。回折格子ドットが形成された部分は光るが、平滑ドット部分は黒く視認されるので、観察者に対して回折格子パターンが表現すべき模様を、黒を背景にして浮かび上がるように視認させることができる。このように、意図的に一部の回折格子ドットを抜くことにより、各回折格子ドットの有効面積が大きくても回折格子画像全体が一様に虹色に光ってしまう状態を回避することができる。光学特性の異なる複数の回折格子パターンのそれぞれに対応する回折格子ドットが密接した状態で構成された回折格子画像には、例えば、砂目模様、簾模様、不特定形状の模様がランダムに配置された地紋模様等がある。
本発明の画像形成方法は、光学特性の異なる複数の回折格子パターンのそれぞれに対応する回折格子ドット(D)が密接した状態で構成される回折格子画像(2)について、その回折格子画像を構成する前記各回折格子ドットの配置パターンを設計する設計工程と、前記各回折格子パターンに対応するパターンが形成された原版(20)と基材層(31)上に熱可塑性樹脂で構成される樹脂層(32)が積層されたパターン形成材(30)とを、前記原版のパターンに対応する回折格子ドットの前記配置パターンの位置に応じた前記樹脂層の位置に前記原版のパターンが対向するように重ね合わせ、前記樹脂層に向けて所定のレーザー光(L)を照射し、その照射に基づいた熱によって前記樹脂層を溶融させて前記原版のパターンをドット状に前記樹脂層へ転写することにより、前記回折格子画像を前記パターン形成材上に形成する形成工程とを備えた画像形成方法であって、前記パターン形成材上に形成される回折格子画像においていずれかの回折格子パターンが形成されたパターン形成部が、前記配置パターンにおける回折格子画像の全体面積の20%〜70%となるように、前記形成工程において前記レーザー光の照射を制御することにより、上記の課題を解決する。
本発明の画像形成方法によれば、レーザー光に基づいた熱によって原版のパターンを転写することにより回折格子画像を形成するレーザー描画法において、実際に樹脂層に形成される回折格子画像におけるパターン形成部が20%〜70%となるように、レーザー光の照射が制御される。これにより、回折格子画像においてパターン形成部以外の部分は回折格子パターンが形成されていないので、平滑な状態のままであり、観察者からは黒く視認される。従って、パターン形成部は光るが、それ以外の部分は黒く視認される回折格子画像を形成することができる。
このような回折格子画像では、観察者に対して、各回折格子パターンによって表現されるべき模様を黒を背景にして浮かび上がるように視認させることができ、回折格子画像全体が一様に虹色に光ってしまう状態を回避することができる。しかも、レーザー光の移動によって、溶融した部分は特別な冷却装置を用意する必要なく硬化するので安価に回折格子画像を形成することができる。レーザー光の制御には、例えば、レーザー光のビーム径の制御やパルス幅の制御がある。また、レーザー光の照射は原版側から行ってもよいしパターン形成材側から行ってもよい。光学特性の異なる複数の回折格子パターンのそれぞれに対応する回折格子ドットが密接した状態で構成された回折格子画像には、例えば、砂目模様、簾模様、不特定形状の模様がランダムに配置された地紋模様等がある。
本発明において、各回折格子パターンの原版から樹脂層へ原版のパターンを転写する態様には、各回折格子パターンに対応する原版を使用して、それぞれの回折格子パターンを順に転写する際にパターン形成部が形成される割合を制御する方法と、レーザー描画法によって設計行程にて設計された全ての回折格子ドットが形成された原版を先に作成し、当該原版のパターンを転写する際に、パターン形成部が形成される割合を制御する方法とがある。
本発明の画像形成方法は、前記設計工程にて設計された配置パターンにおける複数の回折格子ドットの20%〜70%を前記形成工程にて形成される形成回折格子とし、残りの回折格子ドットを前記形成行程にて形成されない平滑ドット(HD)とする形成パターンを作成する形成パターン作成工程を更に備え、前記形成工程では、前記形成パターンに従って前記複数の回折格子ドットのうち前記形成回折格子ドットのみを前記パターン形成材上に形成してもよい。これにより、ドット単位でパターン形成部を形成する回折格子パターンを設定することができ、ドット単位の制御ができる。
本発明の第二の画像形成体は、光学特性が異なる複数の回折格子パターン(Q)のそれぞれが形成されたパターンエリア(PA)が密接した状態で構成される回折格子画像(101)が形成された画像形成体(100)であって、前記各パターンエリアは略円形又は略楕円形の複数の回折格子ドットで構成され、前記各パターンエリアの境界部分に、前記各パターンエリアを縁取るようにいずれの回折格子パターンも形成されていない境界部(102)が設けられていることにより、上記の課題を解決する。
境界付近に形成された回折格子パターンが光ってはみ出して見えるためにパターンエリアの境界があいまいになる場合があるが、本発明の第二の画像形成体によれば、各回折格子パターンのそれぞれに対応するパターンエリアの境界部分にいずれの回折格子パターンも形成されていない境界部が設けられる。境界部は光らないので、境界部付近の回折格子パターンが光ってはみ出して見えることを回避することができる。従って、各パターンエリアの境界部分が明確なメリハリのある画像を表現することができる。なお、複数のパターンエリアで構成される回折格子画像は、所定の形状を有する画像の一部であってもよい。なお、回折格子ドットが略円形又は略楕円形であるのは、回折格子パターンが設けられた原版と被転写体を重ね合わせてレーザー光を照射し、照射部位のレーザー光の光が光熱変換されて被転写体の表面を溶融させることにより、原版の回折格子パターンを被転写体へ転写するレーザー描画法特有の形状である。
以上説明したように、光学特性の異なる複数の回折格子パターンのそれぞれに対応する回折格子ドットが密接した状態で構成される回折格子画像において、一部の回折格子ドットを意図的に形成しないことにより、意図した視覚的効果が得られる回折格子画像を有する画像形成体及びその回折格子画像を形成する方法を提供することができる。
図1は、本発明の第一の画像形成体1に形成された回折格子画像2の一例を示す図である。本形態の回折格子画像2は、光学特性の異なる複数の回折格子パターンのそれぞれに対応する回折格子ドットが密接した状態で構成され、観察される角度によってきらきら光る砂目模様を表現する。回折格子画像2には6種の回折格子パターンはP1〜P6が使用され、回折格子画像2は、回折格子パターンP1が形成された回折格子ドットD1、回折格子パターンP2が形成された回折格子ドットD2、回折格子パターンP3が形成された回折格子ドットD3、回折格子パターンP4が形成された回折格子ドットD4、及び回折格子パターンP5が形成された回折格子ドットD5、及び回折格子パターンP6が形成された回折格子ドットD6によって構成される。
各回折格子ドットD1〜D6は、回折格子画像2が砂目模様を視覚的に表現できるように設計された位置に配置されている。以下、回折格子パターンP1〜P6を区別する必要のない時は「回折格子パターンP」といい、回折格子ドットD1〜D6を区別する必要のない時は「回折格子ドットD」という。回折格子画像2を構成する複数のドットには、回折格子ドットDの他にいずれの回折格子パターンPも形成されていない複数の平滑ドットHDも含まれる。従って、回折格子画像2は、複数の回折格子ドットDによるパターン形成部と複数の平滑ドットHDによる不形成部とで構成される。本発明の回折格子画像2では、画像全体のドット数の20%〜70%が回折格子ドットDとして形成されている。
観察者に対して、不形成部は光らず黒く視認されるので、各回折格子ドットDの回折格子パターンPが表現すべき柄を暗闇から浮き上がらせるように視認させることができ、角度によって光り方の異なる砂目模様を表現することができる。
次に、従来のレーザー描画法を用いて回折格子画像2を形成する方法について図2〜図5を用いて説明する。以下、回折格子パターンPを形成することを描画するというときがある。回折格子画像2は図2に示す画像形成装置10によって形成される。画像形成装置10は、ドラム装置11とドラムモータ12とレーザー光Lを照射する照射装置13と移動レール14とレールモータ15と制御装置16とで構成される。ドラム装置11はドラムモータ12の駆動によって方向Aに回転可能であり、照射装置13はレールモータ15の駆動によって移動レール14上を移動して方向Bに移動可能である。ドラム装置11の胴部11aの表面には、所定の回折格子パターンPに対応する原版20とパターン形成材30とが重ね合わされた状態で真空吸着される。照射装置13は重ね合わされた原版20及びパターン形成材30に向かってレーザー光Lを照射する。
制御装置16は、CPUとその動作に必要なRAM及びROM等を含む記憶部16aとユーザの操作を受け付ける入力部16bと備えたコンピュータとして構成される。制御装置16は、例えば、記憶部16aに記憶されているプログラムに従って各モータ12、15の駆動制御の他、ビーム径、照射タイミング、照射速度及び照射位置等のレーザー光Lの照射に関する制御を行う。制御装置16によるドラムモータ12の駆動制御によってドラム装置11の方向Aの回転速度や回転量が制御される。これにより制御部16は照射位置LPの方向aに関する移動を制御できる。また、制御装置16によるレールモータ15の駆動制御によって照射装置13の方向Bに関する移動速度や移動量が制御される。これにより制御部16は照射位置LPの方向bに関する移動を制御できる。
パターン形成材30は、基材層31上に熱可塑性樹脂で構成される樹脂層32が積層されている。基材層31を構成する素材は、耐熱性を有するものであればよく、画像形成体1の使用用途によって適宜決定されればよい。樹脂層32には光熱変換触媒が含まれ、これによって照射されたレーザー光Lの光熱変換が促進される。本形態の原版20は、各回折格子パターンP1〜P6のそれぞれに対して用意される。レーザー光Lは原版20側から照射されるので、各原版20を構成する素材はレーザー光Lを透過させるものであればよい。
照射装置13によって照射されたレーザー光Lの光は、樹脂層32にて光熱変換される。照射位置LPの樹脂層32の樹脂が融点まで熱せられと照射位置LPの樹脂が溶融する。そして、その溶融部分に重ね合わされた原版20のパターンが樹脂層32に転写する。照射位置LPの移動に伴って、原版20のパターンが転写された樹脂は硬化し、新たな照射位置LPとなる樹脂は溶融し、その溶融部分に原版20のパターンが転写される。樹脂層32の所定の位置に原版20のパターンが転写されるように、制御装置16によって照射位置LPが制御されることによって、回折格子パターンPを樹脂層32の所定位置に形成することができる。
本形態は、各回折格子パターンP1〜P6に対応する原版20が使用されるので、例えば、最初に回折格子パターンP1、回折格子パターンP2、回折格子パターンP3、回折格子パターンP4、回折格子パターンP5、回折格子パターンP6の順で、各回折格子パターンPの原版20を樹脂層32上に形成する。当該形成時に、砂目模様を表現するために各回折格子ドットDの配置が設計された設計パターンに基づいて、各回折格子ドットDが設計パターンにおける位置に対応する樹脂層32の位置にドット単位で形成されるように、レーザー光Lの照射位置LPを制御することにより設計パターンに従った回折格子画像2を形成することができる。なお、回折格子ドットDの大きさは、形成する画像の解像度及び画像形成装置10の解像能力により適宜決定されればよい。
上述したレーザー描画法によって回折格子画像2を形成するために、制御装置16によって行われる描画制御処理の流れを図5のフローチャートに従って説明する。まず、制御部16は、設計工程として、ステップS50にて形成する回折格子画像2を表現するための回折格子ドットDの配置を設計して設計パターンを作成する。本形態では砂目模様を表現するための設計パターンが作成される。次に、ユーザに対して回折格子ドットDの充填率を20%〜70%の範囲で入力を要求し、充填率が入力されると、ステップS51に進み、入力された充填率を実際に形成する回折格子ドットDの充填率として設定する。本形態では充填率として50%が設定されたとする。
次に、制御部16はステップS52へ進んで、形成パターン作成工程として、設計パターン及び充填率に基づいて形成パターンとしての描画パターンを作成する。描画パターンとは、設計パターンにおける複数の回折格子ドットDにおいて、充填率に基づいて、形成工程において実際にパターン形成材に形成される形成回折格子ドットとしての回折格子ドットDの位置と、形成工程において形成されない回折格子ドットD、即ち平滑ドットHDの位置とが決定されたパターンである。充填率50%の場合、実際に形成される形成回折格子ドットとしての回折格子ドットDが設計パターンにおける回折格子画像2の全体のドットの50%になるように、回折格子画像2を構成する複数の回折格子ドットDについて、どの位置のドットを平滑ドットHDにするかを決定する。この決定方法は、例えば、ランダムに決定してもよいし、所定の公式に従って決定してもよい。
設定される充填率は50%以下が望ましいが、使用される回折格子パターンPの種類が多い場合は50%%以上であってもよい。回折格子画像2が一様に虹色に輝いて見えるのは、近隣に同じ光学特性を有する回折格子ドットDが形成されるためであるが、使用される回折格子パターンPの種類が多い場合は、設計パターンにおいて近隣に同じ光学特性を有する回折格子ドットDが配置される確率が低くなるからである。
描画パターン作成後、制御装置16はステップS53へ進んで開始指示待ち状態となり、ユーザによる開始操作があるとステップS54へ進んでレーザー光Lによる回折格子画像2の描画を開始する。制御部16は描画パターンにおいて形成回折格子ドットとして決定された回折格子ドットDのみが樹脂層32に形成されるように、レーザー光Lの照射位置LPの照射位置を制御する。描画パターンにおける全ての回折格子ドットDを形成すると描画制御処理を終了する。レーザー光Lの照射速度は、レーザー光Lの強度や樹脂層32の素材等に応じて制御されればよい。
本発明の第二の画像形成体100に形成された回折格子画像101の一例を図6に示す。回折格子画像101は、所定の形状を表現し、4色の各色に対応する回折格子パターンQ1、Q2、Q3、Q4によって各色が表現されたカラー画像である。回折格子画像101の一部を拡大した図を図7に示す。図7に示すように、回折格子パターンQ1で表現される色の領域であるパターンエリアPA1には回折格子パターンQ1が形成され、回折格子パターンQ2で表現される色の領域であるパターンエリアPA2には回折格子Q2が形成され、回折格子パターンQ3で表現される色の領域であるパターンエリアPA3には回折格子パターンQ3が形成され、回折格子パターンQ4で表現される色の領域であるパターンエリアPA4には回折格子パターンQ4が形成されている。以下、回折格子パターンQ1、Q2、Q3、Q4を区別する必要のない時は回折格子パターンQといい、パターンエリアPA1、PA2、PA3、PA4を区別する必要のない時はパターンエリアPAという。
各パターンエリアPAの境界部分には、いずれの回折格子パターンQも形成されていない境界部102が黒い縁取りのように形成されている。このように、境界部102はパターンエリアPAを縁取る線状の領域である。これにより、回折格子パターンQが形成され明るく視認されるパターンエリアPAと、いずれの回折格子パターンQも形成されず黒く視認される境界部102とのコントラストを形成できる。境界部102がない場合は、パターンエリアPAの境界付近の回折格子パターンQの輝きにより、色が各パターンエリアPAの境界からはみだして視認されるが、境界部分に境界部102が設けられることによって、回折格子パターンによる輝きをパターンエリアPA内に留めることができ、各色を明確に表現でき、メリハリのあるカラー画像を得ることができる。
回折格子画像101を形成するために制御装置16によって行われるカラー描画制御処理を図8のフローチャートに従って説明する。回折格子画像101も、上述したレーザー描画法によって形成されるので、前述したレーザー描画法と異なる処理について主に説明する。まず、制御装置16はステップS110にて、回折格子画像101を形成するための各パターンエリアPAの配置が設計された設計パターンを作成する。次に、ステップS111において、設計パターンにおける各パターンエリアPAの境界部分に境界部102を設けた状態の描画パターンを作成する。当該描画パターンの作成は、例えば市販の画像処理プログラムによって作成できる。
描画パターン作成後、ステップS112に進んで開始指示待ち状態になり、ユーザによる開始操作があるとステップS113に進んで各回折格子パターンQの描画処理を開始する。例えば、パターンエリアPA1を形成する場合は、回折格子パターンQ1の原版20とパターン形成材30とを重ね合わせ、レーザー光Lを照射することにより、原版20のパターンを樹脂層32へ転写すればよい。その際、制御装置16は、描画パターンに従って、全てのパターンエリアPA1内に回折格子パターンQ1がドット状に転写されるようにレーザー光Lの照射位置LPを制御する。レーザー光Lの照射速度は、レーザー光Lの強度や樹脂層32の素材等に応じて制御されればよい。これにより、描画パターンにおける全てのパターンエリアPA1が樹脂層32に形成される。
続いて、その他のパターンエリアPAについても同様に形成すればよい。これにより、描画パターンにおいてパターンエリアPAと指定されたエリアのみに回折格子パターンQが形成され、パターンエリアPAの境界部分には回折格子パターンQが形成されず、パターンエリアPAを縁取るような境界部102として残る。制御装置16は描画パターンにおける全てのパターンエリアPAが形成されると、カラー描画制御処理を終了する。なお、上記形成方法によって形成されたパターンエリアPAの回折格子ドットの形状は、略円形又は略楕円形である。パターンエリアPA1に形成された略円形又は略楕円形の複数の回折格子ドットDDのようすを図9に示す。各回折格子ドットDDの幅wは本形態では約48μmである。
なお、回折格子画像101において、この境界部102の線幅は、境界部102の面積率が回折格子画像101全体の20%〜70%の範囲で回折格子ドットの明るさに応じて設定されればよい。具体的には、境界部102を介して隣接する回折格子ドットが肉眼でくっついて見えないような幅に設定すればよい。これにより、粒状感を表現可能な回折格子画像101を得ることができる。また、各パターンエリアPAの縁取りとなる境界部102の幅は、一律に同じ幅であってもよいし、異なる幅であてもよい。また、パターンエリアPAの形状は矩形に限らず円形や不定形であってもよい。
本発明は、上述した形態に限らず、種々の形態にて実施されてよい。回折格子画像2を構成する回折格子パターンPの種類は、複数であればよく上述した形態の数に限らない。また、回折格子画像101の色のパターンエリアPAの種類は、複数であればよく上述した形態の数に限らない。描画パターン作成後、制御装置16はユーザによる開始指示待ち状態とならずに、描画パターンを記憶部16aに記憶して処理を一旦終了してもよい。
回折格子画像2の形成において、描画パターンを作成しないで設計パターンに基づいて、レーザー光のビーム径を制御することにより、いずれの回折格子パターンPが形成されない不形成部を形成してもよいし、レーザー光の照射のパルス幅が短くなるように制御して回折格子ドットDを点線状に形成することにより、いずれの回折格子パターンPが形成されない不形成部を形成してもよい。密接した複数のパターンエリアPAによって構成される回折格子画像は、所定の形状を有する画像の一部であってもよい。また、各パターンエリアPAの縁取りとなる境界部102の幅は、一律に同じ幅であってもよいし、異なる幅であてもよい。また、パターンエリアPAの形状は矩形に限らず円形や不定形であってもよい。
本発明の第一の画像形成体の回折格子画像の一例を示す図。 本形態の画像形成装置を示す図。 原版とパターン形成材とが重ね合わされるようすを示す図。 照射位置が原版上を移動するようすを示す図。 第一の画像形成体の回折格子画像を形成する描画制御処理における処理の流れを示すフローチャート。 第二の画像形成体の回折格子画像の一例を示す図。 図6に示す回折格子画像の拡大図。 第二の画像形成体の回折格子画像を形成するカラー描画制御処理における処理の流れを示すフローチャート。 図7に示すパターンエリアPA1の拡大図。
符号の説明
1 第一の画像形成体
100 第二の画像形成体
2、101 回折格子画像
D 回折格子ドット
HD 平滑ドット
20 原版
30 パターン形成材
32 樹脂層
L レーザー光

Claims (4)

  1. 光学特性の異なる複数の回折格子パターンのそれぞれに対応する回折格子ドットを含む複数のドットが密接した状態で構成される回折格子画像が形成された画像形成体であって、
    前記複数のドットは、前記複数の回折格子パターンのうちいずれかの回折格子パターンが形成された回折格子ドットと、いずれの回折格子パターンも形成されていない平滑ドットとで構成され、
    前記複数のドットの20%〜70%が前記回折格子ドットである画像形成体。
  2. 光学特性の異なる複数の回折格子パターンのそれぞれに対応する回折格子ドットが密接した状態で構成される回折格子画像について、その回折格子画像を構成する前記各回折格子ドットの配置パターンを設計する設計工程と、
    前記各回折格子パターンに対応するパターンが形成された原版と基材層上に熱可塑性樹脂で構成される樹脂層が積層されたパターン形成材とを、前記原版のパターンに対応する回折格子ドットの前記配置パターンの位置に応じた前記樹脂層の位置に前記原版のパターンが対向するように重ね合わせ、前記樹脂層に向けて所定のレーザー光を照射し、その照射に基づいた熱によって前記樹脂層を溶融させて前記原版のパターンをドット状に前記樹脂層へ転写することにより、前記回折格子画像を前記パターン形成材上に形成する形成工程とを備えた画像形成方法であって、
    前記パターン形成材上に形成される回折格子画像においていずれかの回折格子パターンが形成されたパターン形成部が、前記配置パターンにおける回折格子画像の全体面積の20%〜70%となるように、前記形成工程において前記レーザー光の照射を制御することを特徴とする画像形成方法。
  3. 前記設計工程にて設計された配置パターンにおける複数の回折格子ドットの20%〜70%を前記形成工程にて形成される形成回折格子ドットとし、残りの回折格子ドットを前記形成行程にて形成されない平滑ドットとする形成パターンを作成する形成パターン作成工程を更に備え、
    前記形成工程では、前記形成パターンに従って前記複数の回折格子ドットのうち前記形成回折格子ドットのみを前記パターン形成材上に形成する
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成方法。
  4. 光学特性の異なる複数の回折格子パターンのそれぞれが形成されたパターンエリアが密接した状態で構成される回折格子画像が形成された画像形成体であって、
    前記各パターンエリアは略円形又は略楕円形の複数の回折格子ドットで構成され、
    前記各パターンエリアの境界部分に、前記各パターンエリアを縁取るようにいずれの回折格子パターンも形成されていない境界部が設けられていることを特徴とする画像形成体。
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