JP2007332873A - ブローバイガスのトラップ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ブローバイガス還流装置に用いられ、ブローバイガス中に含有する水分を分離するトラップ装置において、水分の分離効果を高め、かつ、該トラップ装置による吸気通路の吸気抵抗をなくす。
【解決手段】空気を流通させる通気筒8aと、その外部に設けた通路形成壁17によりブローバイガス通路23を形成し、前記通路形成壁17にブローバイガス通路23へのブローバイガス流入口24を設け、前記通気筒8aに、該通気筒8a内へのブローバイガス流出口26を設け、吸気通路内を流通する空気を通気筒8a内に流通させて通気筒8aを冷却し、通気筒8aの外部に設けたブローバイガス通路23を流通するブローバイガスを冷却する。
【選択図】図2
【解決手段】空気を流通させる通気筒8aと、その外部に設けた通路形成壁17によりブローバイガス通路23を形成し、前記通路形成壁17にブローバイガス通路23へのブローバイガス流入口24を設け、前記通気筒8aに、該通気筒8a内へのブローバイガス流出口26を設け、吸気通路内を流通する空気を通気筒8a内に流通させて通気筒8aを冷却し、通気筒8aの外部に設けたブローバイガス通路23を流通するブローバイガスを冷却する。
【選択図】図2
Description
本発明はブローバイガスのトラップ装置に関する。
エンジンの燃焼室からクランクケース内へ漏出するブローバイガスにはオイルミストなどが含まれていることから、これをそのまま大気中に放出すると大気汚染の原因となる。これを防止するために、ブローバイガスをエンジンの燃焼室に還元して燃焼させるブローバイガス還流装置が知られている。
このような還流装置において、従来、エンジンのヘッドカバー内とスロットルバルブの下流側の吸気通路との間を連通する還流通路を設けるとともに、この還流通路の途中においてPCVバルブを設け、更に、内燃機関の吸気通路に設けられたスロットルバルブの上流側と、エンジンのヘッドカバー内との間を連通する新気導入通路を設けたものが知られている(特許文献1の図8参照)。
この還流装置は、スロットルバルブの開度が比較的小さい低負荷時には、スロットルバルブの下流に負圧が発生し、この負圧によって還流通路のPCVバルブが開き、ヘッドカバー内のブローバイガスが、還流通路を通じてスロットルバルブの下流へと引かれ燃焼室に還元されるようになっている。また、同時に、スロットルバルブの上流からは、吸気通路内の空気が新気導入通路を通じてヘッドカバー内に導かれ、エンジン内部の掃気が行われるようになっている。
また、スロットルバルブが全開した高負荷時には、スロットルバルブの下流側の負圧が小さくなるとともに、スロットルバルブの上流側における吸気通路内を流れる空気流量が多くなり、ヘッドカバー内のブローバイガスは吸気通路内の多量の吸気流れに引かれるように、還流通路を通じてスロットルバルブの下流に導かれると同時に、新気導入通路からも逆流してスロットルバルブの上流側の吸気通路へ導かれる。そしてスロットルバルブの上流側の吸気通路へ導かれたブローバイガスは、その後、スロットルバルブを通過して吸気通路内を下流へと流れる。
ところで、ブローバイガス中にはオイルミスト以外に水分も含まれていることから、前記のように、高負荷時において、ブローバイガスが新気導入通路を逆流してスロットルバルブの上流の吸気通路内に引き込まれると、そのブローバイガスに含まれる水分がスロットルバルブ近傍の吸気通路内やスロットルバルブに水滴となって付着する。そのため、冷間時にはこの水分が凍結し、スロットルバルブの動作に支障をきたす問題があった。
そこで、前記の問題を解決するために、従来、前記新気導入通路の途中にチャンバーと管状部材とポートを備えたトラッパ手段を設けて、スロットルバルブの上流側へ導入されるブローバイガスの水分を、前記管状部材でチャンバー内にトラップして、スロットルバルブが氷結によって固着することを防止する装置が開示されている(特許文献1の図1参照)。
また、ブローバイガス中の水分やオイルミストを分離する方法として前記の装置とは別に、エンジンへの吸気通路内に複数の管状部材を設けて吸気通路を区分して、この夫々の管状部材の隙間をブローバイガスの流路とする熱交換器を設けたものが特許文献2に開示されている。この熱交換器は吸気通路を通る空気を冷却剤として利用することにより、この空気とブローバイガスとの温度差によって、オイルミストを液化させている(特許文献2参照)。
特開平9−310609号公報
特表平11−507709号公報
しかしながら、前記特許文献1の図1に記載のトラップ装置においては、ブローバイガス中の水分をチャンバー内の管状部材によって分離することはできるが、チャンバー自体を積極的に冷却していないことから、その水分の分離効果が低い。そのため、ブローバイガス中の水分が水蒸気のままチャンバーを通過し、スロットルバルブの上流の吸気通路内へ侵入して、スロットルバルブに付着し氷結する虞があった。
また、前記特許文献2に記載のトラップ装置においては、トラップ装置を吸気通路内に設けて、吸気によって冷却することから、高い水分分離効果が期待できるが、吸気通路内を複数の管状部材で区分けしていることから、吸気通路の断面形状が網目のように形成され、内燃機関の高負荷時において多量の空気が流通する際には、この網目を形成する管状部材が障害物となって吸気抵抗が大きくなり、吸気効率を低下させる問題がある。
そこで本発明は、ブローバイガス中の水分の分離効率を高めるとともに、吸気通路を流れる空気の吸気抵抗とならないトラップ装置を提供することを目的とするものである。
前記の課題を解決するために、請求項1記載の発明は、空気を流通させる通気筒と、その外部に設けた通路形成壁によりブローバイガス通路を形成し、前記通路形成壁にブローバイガス通路へのブローバイガス流入口を設け、前記通気筒に、該通気筒内へのブローバイガス流出口を設けたことを特徴とするものである。
本発明によれば、通気筒を吸気通路に連設することにより、通気筒内を流通する大気が冷却剤となって通気筒が冷却され、通気筒の外部に設けられたブローバイガス通路を流れるブローバイガスが冷却される。この冷却により、ブローバイガス中に含有する水分が凝縮され、その水分はブローバイガス通路に貯溜し、水分を分離したブローバイガスはブローバイガス流出口より通気筒内へ流出する。
また、通気筒内にブローバイガス通路の構成部材を設けないため、この構成部材による通気筒内を流れる空気の吸気抵抗をなくすことができる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記通気筒と前記通路形成壁を筒状に形成し、前記ブローバイガス通路を筒状に形成したことを特徴とするものである。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記筒状のブローバイガス通路を、筒状の通気筒と、該通気筒の外周に設けた外筒と、これらの間の軸方向端を閉塞する両側壁とで形成したことを特徴とするものである。
請求項4記載の発明は、請求項1又は2又は3記載の発明において、前記ブローバイガス通路を蛇行状に形成したことを特徴とするものである。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明において、前記ブローバイガス通路を複数の変向板により蛇行するように形成したことを特徴とするものである。
請求項6記載の発明は、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の発明において、前記ブローバイガス通路を、前記通気筒に周回させたことを特徴とするものである。
請求項7記載の発明は、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の発明において、前記ブローバイガス通路を、前記通気筒に複数回周回させたことを特徴とするものである。
請求項8記載の発明は、空気を流通させる通気筒の外周に、ブローバイガスが流通する管を巻設し、該管の排出側を前記通気筒内に連通したことを特徴とするものである。
前記請求項2乃至8記載の発明によれば、ブローバイガス通路を長く形成してブローバイガスの冷却効果を更に高めることができる。
請求項9記載の発明は、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の発明において、スロットルバルブの上流側の吸気通路に前記通気筒を連通配置し、前記ブローバイガス通路をエンジンへ連通することを特徴とするものである。
本発明によれば、トラップ装置を、スロットルバルブの上流側に配置して冷間時におけるスロットルバルブの氷結による固着を防止するものにおいて、前記の作用、効果を発揮することができる。
請求項10記載の発明は、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の発明において、前記通気筒が、エンジンへの吸気通路で形成することを特徴とするものである。
本発明においても前記と同様の作用、効果を発揮できる。
本発明によれば、吸気通路内を流れる空気(大気)を通気筒内に流通させることにより、その空気を冷却剤として、ブローバイガスを冷却し、ブローバイガス中に含有する水分を分離することができる。
更に、ブローバイガス通路の形成部材を通気筒内に設けないため、この形成部材による通気筒内、すなわち、吸気通路内の吸気抵抗をなくすることができる。
更に、ブローバイガスから分離した水分を通気筒内へ流入させないようにすることができる。
更に、ブローバイガス通路を蛇行させたり周回させることにより、その通路を長くして、前記の冷却効果を高めることができる。
本発明を実施するための最良の形態を図に示す実施例に基づいて説明する。
図1は本発明のトラップ装置1を用いた内燃機関のブローバイガス還流装置を示す全体略図である。
図1に示すように、エンジン2はピストン3、燃焼室4、クランクケース5、シリンダヘッドカバー6を有し、吸気通路の一部を構成するインテークマニホールド7の下流側がエンジン2の燃焼室4に連通している。
吸気通路8の下流端は前記インテークマニホールド7に連通し、上流端は大気(新気)を導入するエアクリーナー9と連通している。該吸気通路8の途中には、スロットルボデー10が設けられ、該スロットルボデー10内には、図示しないアクセルペダルの踏込み量によって開閉し、空気流入量を制御するスロットルバルブ11が設けられている。
また、前記シリンダヘッドカバー6の内部は通路12によってクランクケース5内と連通しており、燃焼室4からクランクケース5内に漏れ出したブローバイガスが通路12を通じてシリンダヘッドカバー6内へ導かれるようになっている。
そして、シリンダヘッドカバー6内とインテークマニホールド7とが還流通路13により連通されているとともに、該還流通路13の上流側(エンジン側)にはPCVバルブ14が設けられている。該PCVバルブ14は、シリンダヘッドカバー6側からインテークマニホールド7側へブローバイガスが吸引される際には開状態となり、その流れを許容し、インテークマニホールド7側からシリンダヘッドカバー6側への空気の流れは遮断するようになっている。
前記エアクリーナー9とスロットルボデー10との間、すなわち、スロットルバルブ11の上流側における吸気通路8部には、本発明のトラップ装置1が設けられている。そして、前記シリンダヘッドカバー6とトラップ装置1との間に新気導入通路15が設けられ、該新気導入通路15によりシリンダヘッドカバー6内とトラップ装置1内とが連通されている。
次に前記トラップ装置1を図2により詳述する。
図2(a)はトラップ装置1を、その軸芯に沿った垂直面で切断した縦断面図、図2(b)は、図2(a)におけるA−A線断面図である。
図2(a)はトラップ装置1を、その軸芯に沿った垂直面で切断した縦断面図、図2(b)は、図2(a)におけるA−A線断面図である。
トラップ装置1は、図2に示すように、空気通路8bを有する筒状、図の実施例では円筒状の通気筒(内筒)8aと、該通気筒8aとブローバイガス通路の構成部材である通路形成壁17とによって気液分離室となるブローバイガス通路23が形成されている。
前記通路形成壁17は、通気筒8aの外周面において、通気筒8aの軸方向X−Xに適宜間隔を有し、かつ、軸芯と直交する方向へ突出した一対の鍔状の側壁20,21と、該両側壁20,21の外周端間に設けた外筒22を一体に形成して構成されている。また、前記両側壁20,21の内端と通気筒8aとは溶着されている。
前記の構成によって、通気筒8aの外面と通路形成壁17の内面により、通気筒8aの外周に筒状のブローバイガス通路23が周回するように形成されている。本実施例では、円形の通気筒8aの外周に、通気筒8aと同芯の円形のブローバイガス通路23が形成されている。
前記外筒22の下方を除く任意の箇所には、ブローバイガス通路23へブローバイガスを導入するためのブローバイガス流入口24が設けられている。該ブローバイガス流入口24は外筒22の上半部内の位置に設けることが望ましい。
前記ブローバイガス通路23は、図2(b)に示すように、前記ブローバイガス流入口24の片側に位置して、ブローバイガス通路23を周方向において仕切る区画板25が設けられており、この区画板25を境として、ブローバイガス流入口24側がブローバイガス通路23の周方向の一端部23aとなり、反対側が周方向の他端部23bとなり、始端と終端を有するように構成されている。
前記通気筒8aには、前記ブローバイガス通路23の他端部23bに位置してブローバイガス流出口26が形成されており、該ブローバイガス流出口26により、ブローバイガス通路23と空気通路8bとが連通されている。本実施例においては、ブローバイガス流出口26は、通気筒8aの上側に位置して形成されている。
なお、前記通気筒8aの両端口8c,8dは、前記吸気通路8に後述するような適宜手段で連結して連通されるようになっている。
次に本発明のトラップ装置1を、その通気筒8aを吸気通路8に連通して図1に示すように配置した状態における作用ついて説明する。
まず、エンジン1の駆動中において、クランクケース5内に漏出したブローバイガスは通路12を通じてシリンダヘッドカバー6内へ導かれる。
そして、エンジンの低負荷時、すなわち、スロットルバルブ11の開度が小さい時においては、スロットルバルブ11の下流側における吸気通路8内の負圧が比較的大きくなる。そのため、この負圧によってPCVバルブ14が開き、シリンダヘッドカバー6内のブローバイガスは、還流通路13から、インテークマニホールド7を通じて燃焼室4に還元される。また、同時に、スロットルバルブ11の上流側に配置されたトラップ装置1における通気筒8a内の空気通路8bから空気がブローバイガス流出口26、ブローバイガス通路23、ブローバイガス流入口24を通じて新気導入通路15内へ引かれ、該新気導入通路15を通じてヘッドカバー6内に導かれ、エンジン1内部の掃気が行われる。
次に、エンジンの高負荷時、すなわち、スロットルバルブ11の開度が大きいときには、スロットルバルブ11の下流側の負圧が小さくなるとともに、吸気通路8内を流れる空気流量が増大する。すると、シリンダヘッドカバー6内のブローバイガスは、吸気通路8内の多量の空気流に引かれるように、還流通路13を通じてスロットルバルブ11の下流に導かれる。また同時に、トラップ装置1における空気通路8bを流れる空気により、シリンダヘッドカバー6内のブローバイガスが、新気導入通路15からも吸引されてトラップ装置1へ逆流し、トラップ装置1内のブローバイガス通路23を矢印のように流れ、空気通路8b内へ流入する。
このとき、図2(b)の矢印のように、トラップ装置1におけるブローバイガス流入口24から導入されたブローバイガスは、ブローバイガス通路23内を、その一端部23aより他端部23bに向って通気筒8aの外周を周回するように流れ、ブローバイガス流出口26から通気筒8a内へ流出する。
このブローバイガスの流通の際には、通気筒8a内においてエアクリーナー9から吸気された冷却剤となる空気(大気)が流れており、この空気により通気筒8aが冷却されている。したがって、エンジン1より排出された高温のブローバイガスは、ブローバイガス通路23を流通する間に、前記空気との温度差により熱交換されて冷却され、そのブローバイガス中の水分やオイルミストが通気筒8aの外周面等に付着したりして液化し、その液化した水分やオイルミストは外筒22の内面下部に貯溜する。
このようにトラップ装置1部でブローバイガス中の水分を液化除去することにより、スロットルバルブ11へ流れるブローバイガスの含有水分を少なくし、冷間時においてスロットルバルブが氷結によって固着することを防止できる。
更に、通気筒8aの外部にブローバイガス通路23を設けることにより、通気筒8a内にはブローバイガス通路を構成する部材が設けられていないため、通気筒8a内に前記特許文献2のような障害物がなく、通気筒8a、すなわち、吸気通路8内を流れる空気に対するブローバイガス通路の構成部材による吸気抵抗をなくすことができる。
更に、ブローバイガス通路23は、通気筒8aの外部を周回するように形成されているため、ブローバイガスは長い冷却空間を通過することになり、高い冷却効果、すなわち、高い気液分離効果を発揮することができる。
また、ブローバイガス流出口26を通気筒8aの上部に形成したので、分離されたオイルミストや水分がブローバイガス通路23の底部、すなわち、外筒22の内面の下部に貯溜し、通気筒8a内に浸入することがない。
図3はトラップ装置の実施例2を示すもので、図3(a)は前記図2(a)と同一位置で切断した断面図、図3(b)は図3(a)におけるB−B線断面図である。
本実施例2のトラップ装置1Aは、前記実施例1のトラップ装置1におけるブローバイガス通路23を形成する通気筒8aの外周面と、外筒22の内周面にブローバイガスの流れの向きを変える変向板(仕切り壁)31,32を周方向に交互に配置したものである。該変向板31,32はブローバイガス通路23の軸方向に沿った板状で、かつ、ブローバイガス通路23の軸方向幅と同一幅に形成され、更に、ブローバイガス通路23の径方向の長さよりも短くして突出して形成されている。
したがって、ブローバイガス流入口24から流入したブローバイガスは、ブローバイガス通路23内を、径方向に蛇行しながら通気筒8aの外周を周回し、ブローバイガス排出口26から通気筒8aの空気通路8b内へ流入するようになっている。
その他の構造は前記実施例1におけるトラップ装置1と同様であるため、前記と同一部分には前記と同一符号を付してその説明を省略する。
本実施例2においても前記実施例1と同様の作用、効果を奏するが、更に、ブローバイガス通路23が蛇行状に形成されているため、そのブローバイガス通路23が、前記実施例1のブローバイガス通路23より長くなり、かつ、変向板31,32による熱交換面積も多くなり、ブローバイガスの冷却効果が高くなる。したがって、ブローバイガス中の水分の分離効果が高くなる。
図4はトラップ装置の実施例3を示すもので、図4は前記図2(b)と同一位置で切断した断面図である。
本実施例3のトラップ装置1Bは、前記実施例1のトラップ装置1における通気筒8aとブローバイガス通路23を構成する通路構成壁17の横断面形状を楕円形に形成したものである。
その他の構成は前記実施例1におけるトラップ装置1と同様であるため、前記と同一部分には前記と同一符号を付してその説明を省略する。
本実施例3においても、前記実施例1と同様の作用、効果を発揮できる。なお、本実施例3においても前記実施例2における変向板31,32を設けてもよい。
図5はトラップ装置の実施例4を示すもので、前記図4と同一位置で切断した断面図である。
本実施例4のトラップ装置1Cは、前記実施例1のトラップ装置1における通気筒8aとブローバイガス通路23を構成する通路構成壁17の横断面形状を略四角形に形成したものである。
その他の構成は前記実施例におけるトラップ装置1と同様であるため、前記と同一部分には前記と同一符号を付してその説明を省略する。
本実施例4においても、前記実施例1と同様の作用、効果を発揮できる。なお、本実施例4においても前記実施例2における変向板31,32を設けてもよい。
図6はトラップ装置の実施例5を示すもので、図6(a)は前記図2(a)と同一位置で切断した断面図、図6(b)は図6(a)におけるC−C線断面図で、作図上、ブローバイガス通路は隣接する通路間を断面としていない。
本実施例5のトラップ装置1Dは、前記実施例1と同様に、通気筒8aの外周に両側壁20,21との外筒22からなる通路形成壁17を設けてブローバイガス通路23を設けるとともに、該ブローバイガス通路23を、吸気筒8aの軸心を中心軸とする螺旋状に形成したものである。
すなわち、図6(a)に示すように、ブローバイガス通路23内に、吸気通路8aの軸心を中心軸とする螺旋状の仕切板41を設けてブローバイガス通路23を螺旋状通路に区画形成したもので、ブローバイガス流入口24から流入したブローバイガスが、第1通路部23cに入り、次で隣接する第2通路部23dを通り、次で隣接する第3通路部23eを一連に通り、ブローバイガス流出口26から吸気通路8b内に流入するようになっている。
その他の構造は、前記第1実施例と同様であるため、前記と同一部分には、前記と同一符号を付してその説明を省略する。
本実施例5においても前記実施例1と同様の作用、効果を発揮できるとともに、ブローバイガス通路23が、通気筒8aの外周を複数回周回する螺旋状に形成されているため、ブローバイガス通路23を、図2のように1周するものに比べて長く形成でき、ブローバイガスの冷却効果を高めることができる。
図7はトラップ装置の実施例6を示すもので、図7(a)は前記図6(a)と同一位置で切断した断面図、図7(b)は図7(a)におけるD−D線断面図である。
本実施例6のトラップ装置1Eは、前記実施例5(図6)のトラップ装置1Dに前記実施例2におけるトラップ装置1Aの変向板31,32と同様の変向板71,72を設けたものである。
その他の構造は、前記実施例5(図6)と同様であるため、前記と同一部分には、前記と同一符号を付してその説明を省略する。
本実施例6のトラップ装置1Eにおいては、前記実施例1と同様の作用、効果を発揮するとともに、ブローバイガス通路23が前記実施例5と同様に螺旋状に形成され、かつ、前記実施例2と同様に蛇行状に形成されるため、ブローバイガス通路23が一層長くなり、冷却面積が多くなって、ブローバイガスの冷却効果を一層高くすることができる。
図8はトラップ装置の実施例7を示すもので、図2(b)と同一位置での断面図である。
本実施例7のトラップ装置1Fはブローバイガス通路23を形成する通気筒8aを周方向に部分的に外側へ折曲してブローバイガスの流れの向きを変える変向部81を形成し、外筒22を周方向において部分的に内側へ折曲して変向部82を形成し、かつ、これら変向部81,82を周方向に交互に配設して、ブローバイガス通路23を蛇行させたものである。
また、前記変向部81の内側には凹部83が形成され、前記変向部82の外側には凹部84が形成されている。
その他の構造は前記実施例1と同様であるため、前記と同一部分には前記と同一符号を付してその説明を省略する。
本実施例7のトラップ装置1Fにおいても前記実施例2と同様の作用、効果を発揮するが、本実施例7においては、凹部83により、空気通路8bを通る空気に対する通気筒8aの接触面積が多くなり、また、凹部84により、外気に対する外筒22の接触面積が多くなり、ブローバイガスの冷却効果を高めることができる。
図9はトラップ装置の実施例8を示すもので、図9(a)は前記図2(a)と同一位置で切断した断面図、図9(b)は図9(a)におけるE−E線断面図で、作図上、ブローバイガス通路を形成する配管の隣接部間は断面としていない。
本実施例8のトラップ装置1Gは、管81を前記通気筒8aの外周に接触させて螺旋状に周回し、その一端側をブローバイガス流入口24として前記新気導入通路15に連通し、他端側を前記ブローバイガス流出口26に連通して構成したものである。
本実施例8においては、管81がブローバイガス通路23を形成するもので、前記実施例1と同様の作用、効果を発揮し、かつ、ブローバイガス通路23が螺旋状に形成されて長くなり、ブローバイガスの冷却効果を高めることができる。
図10はトラップ装置の実施例9を示す斜視図で、トラップ装置部の蓋部は除かれている。
本実施例9のトラップ装置1Hは、前記実施例1の通気筒8aの外周面に、周壁91を外方へ突設し、該周壁91の外端間に図示しない蓋を被せて、これらにより、通気筒8aの外面にブローバイガス通路23を形成する部屋92を形成している。該部屋92は、通気筒8aの外面における周方向の一部で、かつ、通気筒8aの軸方向に長い長方形に形成されている。
そして、前記部屋92内には、周方向へ入口路93を形成する壁94が形成され、入口路93の上端部には、前記のブローバイガス流入口24が開口している。該ブローバイガス流入口24は前記新気導入通路15に連通している。前記壁94には通気筒8aの軸方向に延びて、ブローバイガスの流れの向きを変える変向板95,96が周方向に適宜間隔を有して形成され、前記壁94と対向する壁98には通気筒8aの軸方向に延びる変向板97が、前記変向板95,96間に位置して形成されている。そして、これらの変向板95〜97により、通気筒8aの軸方向に蛇行したブローバイガス通路23が形成され、図10の最上部の通路の終端に、前記のブローバイガス流出口26が形成されている。
したがって、ブローバイガス流入口24から流入したブローバイガスは、入口路93を通り、各変向板95〜97間によって、軸方向に蛇行しながら周方向の上方に流れ、ブローバイガス流出口26から通気筒8a内に流入するようになっている。
本実施例9においても、トラップ装置1Hが通気筒8aの外部に配置され、かつ、そのブローバイガス通路23内を流通するブローバイガスが、通気筒8a内を流れる空気により冷却されるため、前記実施例1と同様の効果を発揮することができる。
更に、ブローバイガス通路23が長くなるため、ブローバイガスの冷却効果も高くなる。
次に、前記トラップ装置1〜1Hと吸気通路8との連結手段の実施例を図11乃至図14により説明する。
図11は、前記トラップ装置1〜1Hにおける通気筒8aの両端面を、前記吸気通路8の端面に溶着や接着101で連結したものである。
図12は、前記トラップ装置1〜1Hにおける通気筒8aの両端部の外周に吸気通路8を嵌合し、ホースバンド102で締付連結したものである。
図13は、前記トラップ装置1〜1Hのおける通気筒8aの両端部に弾性材からなり、かつ、周方向に分割された爪部103を突設し、該爪部103を吸気通路8に形成した係止部104にスナップフィット式に連結したものである。
図14は、前記トラップ装置1〜1Hにおける通気筒8aの両端部を外側へ延長し、その外周に係止突部105を設け、該係止突部105の外周に吸気通路8を嵌合係止して連結したものである。
図15は前記の図1に示すスロットルボデー10と本発明のトラップ装置の配設及びその連結手段を示す実施例である。
図15において、スロットルボデー10は例えば円筒状に形成され、その内部にスロットルバルブ11が設けられている。
また、トラップ装置1Jは、前記スロットルボデー10の内径と同一内径の通気筒8aと、前記実施例1(図2)の側壁20,21と、外筒22とを樹脂などにより一体的に形成してブローバイガス通路23を形成し、かつ、ブローバイガス流入口24とブローバイガス流出口26を開口形成したものである。
そして、前記スロットルボデー10とトラップ装置1Jを図15に示すように、溶着又は溶接Wにより連結している。また、前記トラップ装置1Jの通気筒8aにおけるスロットルボデー10を付設する側と反対側には、上流側の吸気通路8と連結する連結部8cが形成されている。
本実施例14においても前記実施例1と同様の作用、効果を発揮できる。
なお、本実施例14のトラップ装置1Jにおいても、そのブローバイガス通路23として、前記実施例2〜9の構造を採用してもよい。
なお、本実施例14のトラップ装置1Jにおいても、そのブローバイガス通路23として、前記実施例2〜9の構造を採用してもよい。
図16は前記図15の実施例14の変形例の実施例を示す。
本実施例15は、前記実施例14におけるスロットルボデー10とトラップ装置1Jとの連結構造の他の例を示すもので、トラップ装置1Kにおけるスロットルボデー連結側に、弾性を有し、かつ、周方向に分割された爪部111を突設し、また、スロットルボデー10におけるトラップ装置連結側に、前記爪部111が弾力的に係止する係止部112を形成して、爪部111と係止部112とをスナップフィットで係止して、スロットルボデー10とトラップ装置1Kとを連結するようにしたものである。
本実施例15は、前記実施例14におけるスロットルボデー10とトラップ装置1Jとの連結構造の他の例を示すもので、トラップ装置1Kにおけるスロットルボデー連結側に、弾性を有し、かつ、周方向に分割された爪部111を突設し、また、スロットルボデー10におけるトラップ装置連結側に、前記爪部111が弾力的に係止する係止部112を形成して、爪部111と係止部112とをスナップフィットで係止して、スロットルボデー10とトラップ装置1Kとを連結するようにしたものである。
その他の構造は前記実施例14(図15)と同様であるため、前記と同一部分には前記と同一符号を付してその説明を省略する。
本実施例15においても前記実施例1と同様の作用、効果を発揮できるとともに、トラップ装置の組付けが容易に行える。
なお、本実施例15のトラップ装置1Kにおいても、そのブローバイガス通路23として、前記実施例2〜9の構造を採用してもよい。
前記トラップ装置1〜1Kの通気筒8aは、図1に示すエンジンへの吸気通路8と別体に形成したが、通気通路8aを吸気通路8とし、該吸気通路8の外周に前記各実施例のブローバイガス通路を形成するようにしてもよい。
1 トラップ装置
2 エンジン
6 シリンダヘッドカバー
8 吸気通路
8a 通気筒
8b 空気通路
11 スロットルバルブ
14 PCVバルブ
15 新気導入通路
17 通路形成壁
23 ブローバイガス通路
24 ブローバイガス流入口
26 ブローバイガス流出口
31,32 変向板
81 管
2 エンジン
6 シリンダヘッドカバー
8 吸気通路
8a 通気筒
8b 空気通路
11 スロットルバルブ
14 PCVバルブ
15 新気導入通路
17 通路形成壁
23 ブローバイガス通路
24 ブローバイガス流入口
26 ブローバイガス流出口
31,32 変向板
81 管
Claims (10)
- 空気を流通させる通気筒と、その外部に設けた通路形成壁によりブローバイガス通路を形成し、前記通路形成壁にブローバイガス通路へのブローバイガス流入口を設け、前記通気筒に、該通気筒内へのブローバイガス流出口を設けたことを特徴とするブローバイガスのトラップ装置。
- 前記通気筒と前記通路形成壁を筒状に形成し、前記ブローバイガス通路を筒状に形成したことを特徴とする請求項1記載のブローバイガスのトラップ装置。
- 前記筒状のブローバイガス通路を、筒状の通気筒と、該通気筒の外周に設けた外筒と、これらの間の軸方向端を閉塞する両側壁とで形成したことを特徴とする請求項2記載のブローバイガスのトラップ装置。
- 前記ブローバイガス通路を蛇行状に形成したことを特徴とする請求項1又は2又は3記載のブローバイガスのトラップ装置。
- 前記ブローバイガス通路を複数の変向板により蛇行するように形成したことを特徴とする請求項4記載のブローバイガスのトラップ装置。
- 前記ブローバイガス通路を、前記通気筒に周回させたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のブローバイガスのトラップ装置。
- 前記ブローバイガス通路を、前記通気筒に複数回周回させたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のブローバイガスのトラップ装置。
- 空気を流通させる通気筒の外周に、ブローバイガスが流通する管を巻設し、該管の排出側を前記通気筒内に連通したことを特徴とするブローバイガスのトラップ装置。
- スロットルバルブの上流側の吸気通路に前記通気筒を連通配置し、前記ブローバイガス通路をエンジンへ連通することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載のブローバイガスのトラップ装置。
- 前記通気筒が、エンジンへの吸気通路で形成することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載のブローバイガスのトラップ装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006166131A JP2007332873A (ja) | 2006-06-15 | 2006-06-15 | ブローバイガスのトラップ装置 |
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Country Status (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013160073A (ja) * | 2012-02-02 | 2013-08-19 | Hino Motors Ltd | クローズドブリーザシステム |
WO2013168232A1 (ja) * | 2012-05-08 | 2013-11-14 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関 |
KR101435208B1 (ko) | 2008-07-25 | 2014-08-28 | 현대자동차주식회사 | 블로우바이 가스 대기방출장치 |
JP2022055106A (ja) * | 2020-09-28 | 2022-04-07 | コベルコ建機株式会社 | オイル分離装置 |
-
2006
- 2006-06-15 JP JP2006166131A patent/JP2007332873A/ja active Pending
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