JP2007332778A - 蒸気タービン - Google Patents

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Abstract

【目的】湿り蒸気によって生成された水滴の衝突に基因する動翼でのエロージョンの発生を抑制できる蒸気タービンの提供。
【構成】この発明の蒸気タービン1は従来例の蒸気タービンに対し、静翼装着体21を備える静翼支持体2を用いるようにしている。静翼装着体21は静翼71を支持している部位の内周面62aの円錐形の形状は従来例と同一であるが、静翼71を支持している部位よりも蒸気99の通流方向に関する下流側となる部位の内周面21a(この発明の場合の水滴飛散方向変更手段)の面形状は、内周面62aの場合よりも大きな値の半頂角θを持つ円錐形とされ、この内周面21aの面形状である円錐形の母線を延長させて得た線分X−Xの動翼用隔壁63の内周面63aとの交点Gの位置は、動翼81の配設された部位よりも静翼71側に寄った位置とされている。
【選択図】 図1

Description

この発明は、静翼と動翼とからなる低圧翼段落に湿り蒸気が通流される蒸気タービンに係わり、湿り蒸気によって生成された水滴の衝突に基因する動翼でのエロージョンの発生を抑制するための構造に関するものである。
蒸気タービンは高温・高圧の蒸気を静翼で膨張させて得られた高速の蒸気流を動翼に通流させることでタービン車軸を回転させ動力を発生する装置である。そうして、静翼と動翼とが組み合わされてなる翼段落を多段に備える蒸気タービンでは、少なくとも最終段の翼段落を含む低圧翼段落を通流する蒸気は多くの場合に湿り蒸気になる。このような翼段落を多段に備えると共に、低圧翼段落に湿り蒸気が通流する蒸気タービンのことはよく知られているところである(例えば、特許文献1を参照。)。
以下、従来例の蒸気タービンを説明するその要部の概要を示す説明図である図4を用いて、従来例の蒸気タービンの概要を説明する。図4において、9は、複数の動翼81が環状翼列をなして取り付けられたタービン車軸89と、動翼81と組み合わされて最終段の翼段落8を形成する複数の静翼71が環状翼列をなして配列された静翼部7と、静翼部7を不図示のケーシングに装着支持するための上下2分割構造の静翼支持体6と、静翼71をその先端部で固着して一体に保持する内側リング79とを備えた蒸気タービンである。ただし、図4では上側の静翼支持体6の図示を省略している。蒸気タービン9では、静翼71の環状翼列と動翼81の環状翼列とでなる最終段の翼段落8には図示の白抜き矢印の方向に蒸気99が通流される。それぞれの動翼81は、その基部である脚部82によりタービン車軸89に装着される。なお83は脚部82をタービン車軸89に確実に固定するための動翼固定用部材である。
内側リング79は半円形に形成された円弧状部材であり、上下1対の内側リング79でタービン車軸89の外周を囲む円環状体を形成する。上下2分割構造の静翼支持体6のそれぞれの上下の部分は、この事例の場合には、相互間が互いに気密に接合されている外側リング61,静翼装着体62と動翼用隔壁63とを有し、全体として半円形をした円弧状に形成されている。外側リング61は静翼支持体6をケーシングに固定するための部材であり、その内周面61aは半円形状をなしている。静翼装着体62は上下の静翼支持体6を合わせた場合に蒸気99の通流方向に向かって拡がる円錐形状をなす内周面62aを有しており、この内周面62aの持つ円錐形の半頂角θは蒸気タービン9の仕様に基づく蒸気99の通流条件に適合するような値に定められている。
この静翼装着体62は蒸気99の通流方向に関する出口側の端部で内周面61aに固着され、環状翼列をなす静翼71の基部を内周面62aで支持すると共に静翼部7に対する蒸気99の通流路を隔制するための隔壁を兼ねている。また動翼用隔壁63は外側リング61の側面部に固着され、動翼部に対する蒸気99の通流路用隔壁の役目を担っている。なおまた、シール部95は複数のシール体96で構成されて、内側リング79の内周面79aと,内周面79aに対向するタービン車軸89の外周部89aとの間の隙間9a部分に配設され、この隙間9aからの蒸気99の漏れ出しを防止するための一種のラビリンスを形成している。そうして、翼段落8で最後の仕事をした蒸気99は、ケーシングに設けられた図示しない蒸気排出部から蒸気タービン9の外部に排出される。
特開2001−227301号公報 (第2頁、第3図)
前述した従来技術による蒸気タービン9では、多くの使用実績があることから、静翼支持体6には、静翼71の支持と静翼部7に対する蒸気99の通流路用隔壁の役目とを兼ねる静翼装着体62が用いられている。しかしながら近年になり、この静翼支持体6に対して下記のことが問題点として浮上するようになり、その解決が望まれている。すなわち、最終段の翼段落8または最終段の翼段落8を含む低圧翼段落の形成部位を通流する蒸気99は湿り蒸気であり、良く知られているように水滴を含んでいる。蒸気99は動翼81の回転に伴って回転をしつつ通流することから、湿り蒸気となっているこの蒸気99に含まれる水滴にはこの回転による遠心力が働くことになる。このために、この蒸気99に含まれる水滴はこの遠心力を受けて移動することで、通流路用隔壁の役目を兼ねる静翼装着体62の内周面62aにフィルム状の層状に集積される。内周面62aにこのようにして集積された水滴はこの内周面62aに沿って蒸気99の流れと同方向に移動して行く。
静翼装着体62の内周面62aの蒸気99の通流方向に関する出口側の端部である端部62bに到達した前記水滴は、端部62bで静翼装着体62から離れ、内周面62aに沿う方向に飛散する水滴飛散流99aとなって蒸気99の通流路中に飛散される。ところが、蒸気タービン9では水滴飛散流99aの飛散先には動翼81が配設されているために、この動翼81の前縁部81aなどに水滴飛散流99aが衝突する。この結果、水滴飛散流99aの衝突を受ける動翼81にはエロージョンが発生し、このエロージョンによる侵食の進行で動翼81の機械的強度の低下が進むことで、最悪の場合には寿命が短縮されるなど、蒸気タービン9の長期運転信頼性が損なわれる。また、地熱を利用して得られた蒸気をそのまま蒸気タービン9に使用する場合には、蒸気99に腐食性物質が含まれることで動翼81のエロージョンによる侵食度が増大され、前記した問題点が深刻化することになる。この発明は、前述の従来技術の問題点に鑑みなされ、その目的は、湿り蒸気によって生成された水滴の衝突に基因する動翼でのエロージョンの発生を抑制できる蒸気タービンを提供することにある。
この発明では前述の目的は、
1)蒸気の通流方向に向かって拡がる円錐形状をなす内周面を持ちこの内周面に複数の静翼を環状翼列をなすようにして支持すると共に,前記静翼とこの静翼と組み合わされる動翼とが配設される部位での前記蒸気の通流路を隔制するための隔壁を兼ねる静翼支持体と、複数の前記動翼が蒸気の通流方向に関して前記静翼の下流側に環状翼列をなして取り付けられたタービン車軸とを備えた蒸気タービンにおいて、
湿り蒸気の状態になった前記蒸気から生成される水滴に関して、前記水滴の前記静翼支持体からの飛散方向をこの静翼支持体の前記静翼を支持する内周面が持つ面形状の円錐形の頂角よりも大きな値の頂角を持つ円錐形状の飛散域となるように拡げる水滴飛散方向変更手段および/または前記水滴をこの水滴が前記静翼支持体の静翼を支持する内周面から飛散する前の部位で気化させる水滴気化手段を備えたこと、または、
2)前記1項に記載の手段において、前記水滴飛散方向変更手段が、前記静翼支持体の前記内周面の前記静翼を支持する部位よりも前記蒸気の通流方向に関する下流側となる部位の面形状を,静翼を支持する部位の前記内周面の持つ面形状の円錐形の頂角よりも大きな値の頂角を持つ円錐形であって,その母線を延長させて得た線分と前記動翼が配設される部位での蒸気の通流路を隔制する前記隔壁の内周面との交点の位置を動翼が配設された部位よりも静翼側に寄って位置するようにしたものであること、さらにまたは、
3)前記1項に記載の手段において、前記水滴気化手段が前記静翼支持体の前記静翼を支持する部位の前記蒸気の通流方向に関する出口側の端部の周辺の前記内周面の近傍に、この部位を通流する前記蒸気よりも高い温度値を持つ加熱用蒸気を通流させる加熱蒸気通流路を設けたものであることより達成される。
この発明による蒸気タービンでは、前記課題を解決するための手段の項で述べた構成とすることで、次記の効果を得られる。
(1)前記課題を解決するための手段の項の第(1)項,第(2)項による構成とされたこの発明の蒸気タービンでは、例えば、静翼支持体の静翼71を支持する部位よりも蒸気99の通流方向に関する下流側となる部位に、静翼71を支持する部位の内周面62aの持つ半頂角θの円錐形の面形状よりも大きな値の半頂角の円錐形の面形状を持つなどの前記した内容の水滴飛散方向変更手段が備えられることになる。これによって、湿り蒸気である蒸気99に含まれていて静翼支持体の静翼71を支持する部位の内周面62aなどに集積されて静翼支持体の蒸気99の通流方向に関する出口側の端部に到達した前記水滴は、前記大きな値の半頂角の円錐形の面形状に沿う方向に飛散する水滴飛散流99aとなって蒸気99の通流路中に飛散される。この場合の水滴飛散流99aの飛散先は動翼81が配設された部位よりも静翼71側に寄って位置する部分の動翼用隔壁63であるので、水滴飛散流99aが動翼81に直接に衝突する割合は大幅に減少される。したがって、従来例の蒸気タービン9の場合に水滴飛散流99aが衝突することに基因して発生していた動翼81のエロージョンを、この発明の蒸気タービンの場合にはほぼ解消することが可能になる。また、
(2)前記課題を解決するための手段の項の第(1)項,第(3)項による構成とされたこの発明の蒸気タービンでは、例えば、静翼支持体の内周面62aの静翼71を支持する部位よりも蒸気99の通流方向に関する下流側となる部位の内周面62aの近傍に、この静翼支持体が配設される部位を通流する蒸気99の温度よりも高い温度値を持つ蒸気が通流される加熱蒸気通流路などの前記した内容の水滴気化手段が備えられることになる。これによって、湿り蒸気である蒸気99に含まれていて静翼支持体の静翼71を支持する部位の内周面62aなどに集積されてこの内周面62aに沿って蒸気99の流れと同方向に移動して行く水滴の多くは、加熱蒸気通流路5の近傍の内周面62aが加熱されていることによって蒸発して消失されることになる。このようにして端部62bに到達する前記水滴の量が大幅に減少されることで、端部62bから蒸気99の通流路中に飛散される水滴飛散流99aの量も大幅に減少されて、動翼81に衝突する前記水滴の量も当然のことながら大幅に減少される。このことにより、従来例の蒸気タービン9の場合に水滴飛散流99aが衝突することに基因して発生していた動翼81のエロージョンを、この発明の蒸気タービンの場合にはほぼ解消することが可能になる。
以下この発明を実施するための最良の形態を図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明においては、図4に示した従来例の蒸気タービン9と同一部分には同じ符号を付しその説明を省略する。また、以後の説明に用いる図中には、図4で付した符号については代表的な符号のみを記すことがある。
『実施の形態1』図1は、この発明の実施の形態の一例による蒸気タービンを説明するその要部の概要を示す説明図であり、図2は図1におけるP部の拡大図である。図1,図2において、1は、図4に示した従来例による蒸気タービン9に対して、静翼支持体6に替えて、静翼装着体として静翼装着体21を備える静翼支持体2を用いるようにしたこの発明による蒸気タービンである。蒸気タービン1が備える静翼装着体21を従来例の蒸気タービン9が備える静翼装着体62と対比しつつ説明すると、静翼装着体21の静翼71を支持している部位の内周面62aの円錐形の形状については、静翼装着体62の内周面62aの円錐形の形状と同一で、蒸気99の通流方向に向かって拡がる半頂角θを持つ円錐形状をなしている。しかしながら、静翼装着体21では静翼71を支持している部位よりも蒸気99の通流方向に関する下流側となる部位の内周面21aの面形状を、前記半頂角θよりも大きな値の半頂角θを持つ円錐形としていることが静翼装着体62の場合と異なっている。そうして、内周面21aの面形状である円錐形の母線を延長させて得た線分(図2に一点鎖線として示す。)X−Xの,静翼支持体2の場合の動翼81が配設される部位での蒸気99の通流路を隔制する動翼用隔壁63の内周面63aとの交点Gの位置は、動翼81の配設された部位よりも静翼71側に寄った位置とされている。
図1,図2に示すこの発明の実施の形態の一例による蒸気タービン1では前述の構成としたので、湿り蒸気の蒸気99に含まれていて,静翼装着体21の内周面(内周面62aなど)にフィルム状の層状に集積された水滴は、蒸気99の流れと同方向に内周面62a→内周面21aと移動して行く。また、内周面21aが形成された部位を通流する蒸気99に含まれる水滴は、内周面62aが形成された部位を通流する蒸気99に含まれる水滴の場合と同様に、動翼81の回転に伴って回転をしつつ通流する蒸気99のこの回転による遠心力が働くことで、内周面21aにフィルム状の層状に集積される。内周面21aにこのようにして集積された水滴は、内周面62aに集積されてこの内周面21aに移動してきた水滴と共に、この内周面21aに沿って蒸気99の流れと同方向に移動して行く。静翼装着体21の内周面21aの蒸気99の通流方向に関する出口側の端部である端部21bに到達した前記水滴は、端部21bで静翼装着体21から離れ、内周面21aに沿う方向に飛散する水滴飛散流99aとなって線分X−Xに沿う方向に蒸気99の通流路中に飛散される。
この発明の蒸気タービン1の場合では従来例の蒸気タービン9の場合とは異なって、水滴飛散流99aの飛散先は動翼81が配設された部位よりも静翼71側に寄って位置された動翼用隔壁63であるので(図2を参照)、動翼81に水滴飛散流99aが直接に衝突する割合は大幅に減少される。このことから、この発明では、静翼装着体21の蒸気99の通流方向に関する下流側の端部部分に設けられた前記内容の内周面21aを、水滴飛散方向変更手段の一事例であるとしている。そうして、この内周面21aを静翼装着体21に前述のようにして設けることによって、従来例の蒸気タービン9の場合に水滴飛散流99aが衝突することに基因して発生していた動翼81のエロージョンを、この発明の蒸気タービン1の場合にはほぼ解消することができる。
『実施の形態2』図3はこの発明の実施の形態の異なる例による蒸気タービンを説明するその要部の概要を示す説明図である。図3において、1Aは、図4に示した従来例による蒸気タービン9に対して、静翼支持体6に替えて、静翼装着体として静翼装着体41を備える静翼支持体4を用いるようにしたこの発明による蒸気タービンである。蒸気タービン1Aが備える静翼装着体41を従来例の蒸気タービン9が備える静翼装着体62と対比しつつ説明すると、静翼装着体41の静翼71を支持している部位の内周面62aの円錐形の形状については、静翼装着体62の内周面62aの円錐形の形状と同一で、蒸気99の通流方向に向かって拡がる半頂角θを持つ円錐形状をなしている。しかしながらこの事例の場合には、静翼装着体41では蒸気99の通流方向に関する出口側の端部の周辺の内周面62aの近傍に加熱蒸気通流路5が設けられている。この加熱蒸気通流路5に通流させる加熱用蒸気59は、静翼支持体4が配設される部位を通流する蒸気99の温度よりも高い温度値を持つ蒸気である。静翼支持体4では前記部位に加熱蒸気通流路5を設けるために、静翼装着体41と外側リング61とに跨るようにして隔壁体51を気密に装着し、加熱用蒸気59を加熱蒸気通流路5に供給するための少なくとも1対の配管52がこの隔壁体51に気密に装着されている。
図3に示すこの発明の実施の形態の異なる例による蒸気タービン1Aでは前述の構成としたので、湿り蒸気の蒸気99に含まれていた水滴は静翼装着体41の内周面62aに集積されて、この内周面62aに沿って蒸気99の流れと同方向に移動して行く。しかしながら、この発明の蒸気タービン1Aの場合では従来例の蒸気タービン9の場合とは異なって、加熱蒸気通流路5に通流される加熱用蒸気59が持つ熱量によって加熱蒸気通流路5の近傍の内周面62aが加熱されていることで、この個所を通流する前記水滴の内の多くが蒸発して消失されることになる。なお、低圧翼段落を通流する蒸気99は大略値で圧力が50kPa,温度が60〜70℃程度である。そうして、発明者の検討結果によると、加熱用蒸気59に必要な温度は100℃以上,例えば、150℃程度である。こうしたことにより、蒸気タービン1Aの場合には、内周面62aの蒸気99の通流方向に関する出口側の端部である端部62bに到達する前記水滴の量は、従来例の蒸気タービン9の場合に対して大幅に減少される。
このことから、この発明では、静翼装着体41の蒸気99の通流方向に関する出口側の端部の周辺の内周面62aの近傍に設けられて,静翼支持体4が配設される部位を通流する蒸気99の温度よりも高い温度値を持つ加熱用蒸気59で加熱される加熱蒸気通流路5を、水滴気化手段の一事例であるとしている。そうして、端部62bに到達する前記水滴の量が大幅に減少されることで、端部62bから蒸気99の通流路中に飛散される水滴飛散流99aの量も大幅に減少される。このことにより、従来例の蒸気タービン9の場合に水滴飛散流99aが衝突することに基因して発生していた動翼81のエロージョンを、この発明の蒸気タービン1Aの場合にはほぼ解消することができる。なお、加熱用蒸気59の蒸気源としては、例えば、蒸気タービンの高圧部〜中圧部に用いられている蒸気の一部を引き抜いて利用することが可能であり、抽気を行っている蒸気タービンであれば、その抽気の一部を利用することが好適である。
『発明を実施するための最良の形態』の項の前述の説明では、『課題を解決するための手段』の項の第(2)項および第(3)項による手段は、それぞれ個別に適用されるとしてきたが、これに限定されるものではなく、例えば、第(2)項と第(3)項による手段は併用が可能であり、この場合には、前記水滴気化手段によって静翼支持体の内周面(例えば、内周面21a)の蒸気99の通流方向に関する出口側の端部に到達する前記水滴の量を大幅に減少させておいて、残った水滴が動翼81に与える影響を前記水滴飛散方向変更手段よってさらに低減することができることで、湿り蒸気である蒸気99によって生成された前記水滴の衝突に基因する動翼81のエロージョンの発生を抑制する効果の大幅な向上が可能になる。
この発明の実施の形態の一例による蒸気タービンを説明するその要部の概要を示す説明図である。 図1におけるP部の拡大図である。 この発明の実施の形態の異なる例による蒸気タービンを説明するその要部の概要を示す説明図である。 従来例の蒸気タービンを説明するその要部の概要を示す説明図である。
符号の説明
1 蒸気タービン
2 静翼支持体
21 静翼装着体
21a 内周面(水滴飛散方向変更手段)
62a 内周面
63 動翼用隔壁
63a 内周面
71 静翼
81 動翼
99 蒸気

Claims (3)

  1. 蒸気の通流方向に向かって拡がる円錐形状をなす内周面を持ちこの内周面に複数の静翼を環状翼列をなすようにして支持すると共に,前記静翼とこの静翼と組み合わされる動翼とが配設される部位での前記蒸気の通流路を隔制するための隔壁を兼ねる静翼支持体と、複数の前記動翼が蒸気の通流方向に関して前記静翼の下流側に環状翼列をなして取り付けられたタービン車軸とを備えた蒸気タービンにおいて、
    湿り蒸気の状態になった前記蒸気から生成される水滴に関して、前記水滴の前記静翼支持体からの飛散方向をこの静翼支持体の前記静翼を支持する内周面が持つ面形状の円錐形の頂角よりも大きな値の頂角を持つ円錐形状の飛散域となるように拡げる水滴飛散方向変更手段および/または前記水滴をこの水滴が前記静翼支持体の静翼を支持する内周面から飛散する前の部位で気化させる水滴気化手段を備えたことを特徴とする蒸気タービン。
  2. 請求項1に記載の蒸気タービンにおいて、前記水滴飛散方向変更手段が、前記静翼支持体の前記内周面の前記静翼を支持する部位よりも前記蒸気の通流方向に関する下流側となる部位の面形状を,静翼を支持する部位の前記内周面の持つ面形状の円錐形の頂角よりも大きな値の頂角を持つ円錐形であって,その母線を延長させて得た線分と前記動翼が配設される部位での蒸気の通流路を隔制する前記隔壁の内周面との交点の位置を動翼が配設された部位よりも静翼側に寄って位置するようにしたものであることを特徴とする蒸気タービン。
  3. 請求項1に記載の蒸気タービンにおいて、前記水滴気化手段が前記静翼支持体の前記静翼を支持する部位の前記蒸気の通流方向に関する出口側の端部の周辺の前記内周面の近傍に、この部位を通流する前記蒸気よりも高い温度値を持つ加熱用蒸気を通流させる加熱蒸気通流路を設けたものであることを特徴とする蒸気タービン。
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