JP2007332491A - 難燃性不織布シート材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 難燃剤としてグアニジン系難燃剤、グアニル尿素系難燃剤、メラミン系難燃剤、ポリ燐酸アンモニウムのうちの少なくとも1種を含み、溶融ドリップ抑制剤として炭化水素化合物、多官能アルコール、ビニル重合体のうちの少なくとも1種を含む樹脂剤を表面処理したポリエステル系繊維からなる不織布シート材で、UL−94耐炎性試験規格においてV−0規格以上を満足する難燃性不織布シート材。好ましくはポリエステル系繊維の単繊維繊度が1.0〜12dtexであり、比容積が3×10−3m3/kg〜2×10−1m3/kgであり、JIS A1405(垂直入射法)に基づく吸音率が周波数2000Hz及び周波数4000Hzにおいてそれぞれ40%以上、60%以上である。
【選択図】なし
Description
即ち、本発明は難燃剤としてグアニジン系難燃剤、グアニル尿素系難燃剤、メラミン系難燃剤、ポリ燐酸アンモニウムのうちの少なくとも1種を含み、さらに溶融ドリップ抑制剤として炭化水素化合物、多官能アルコール、ビニル重合体のうちの少なくとも1種を含む樹脂剤を表面処理したポリエステル系繊維からなる不織布シート材であって、UL−94耐炎性試験規格においてV−0規格以上を満足することを特徴とする難燃性不織布シート材である。
また、本発明の難燃性不織布シート材の好ましい態様では、ポリエステル系繊維の単繊維繊度が1.0〜12dtexであり、比容積が3×10−3m3/kg〜2×10−1m3/kgであり、JIS A1405(垂直入射法)に基づく吸音率が周波数2000Hz及び周波数4000Hzにおいてそれぞれ40%以上、60%以上である。
UL(Underwriter Laboratories Inc.)耐炎性評価規格UL−94に準じた評価方法で評価した。
不織布シート材を20cm角に切出し、その重量を秤量し1m2当たりに換算し目付(g/m2)を得た。次いで20g/cm2の荷重下で厚み(mm)を求めて、目付と厚みから比容積(m3/kg)に単位換算して求めた。
オリエンテック社製RHEOVIBRON MODEL RHEO−1021及びDDV−01FPを用いて内部透過損失(tanδ)のピーク温度を求めた。
JIS A1405(垂直入射法)に準じた方法で吸音率を評価した。測定周波数として500Hz、2000Hz、4000Hzの値を採用した。
単繊維繊度3.3dtex、繊維長51mmのポリエチレンテレフタレートセミダル丸断面短繊維(ガラス転移温度62℃)を用い開繊機及びカード機を通した後、常法に従いニードルパンチ不織布を得た。また、燐酸グアニジン系難燃剤(大京化学社製 ビゴールNo.415)とポリ酢酸ビニル系溶融ドリップ抑制剤(大京化学社製 レジノールM)とを薬剤重量分率として90:10の混合比で樹脂溶液を調製し、上記ニードルパンチ不織布をパッドドライキュア法により処理(2ディップ2ニップ)した。パディングにおける絞り率は140%、乾燥条件は110℃×300秒間、キュアリング条件は170℃×100秒間であり、薬剤付与量(乾燥時)は難燃加工後の不織布シート材総重量に対して40重量%であった。
単繊維繊度4.5dtex、繊維長51mmのポリエチレンテレフタレートセミダル丸断面短繊維(ガラス転移温度60℃)を用い開繊機及びカード機を通した後、常法に従いニードルパンチ不織布を得た。また、燐酸グアニル尿素系難燃剤(三和ケミカル社製 アピノン−405)とペンタエリスリトール(三菱ガス化学社製)とを薬剤重量分率として92:8の混合比で樹脂水溶液を調製し、上記ニードルパンチ不織布をパッドドライキュア法により処理(2ディップ2ニップ)した。パディングにおける絞り率は140%、乾燥条件は110℃×300秒間、キュアリング条件は160℃×80秒間であり、薬剤付与量(乾燥時)は難燃加工後の不織布シート材総重量に対して42重量%であった。
単繊維繊度4.5dtex、繊維長51mmのポリエチレンテレフタレートセミダル丸断面短繊維(ガラス転移温度60℃)を用い開繊機及びカード機を通した後、常法に従いニードルパンチ不織布を得た。また、燐酸グアニジン系難燃剤(三和ケミカル社製 アピノン−303)とカルボキシメチルセルロース(ダイセル化学工業社製)とを薬剤重量分率として85:15の混合比で樹脂水溶液を調製し、上記ニードルパンチ不織布をパッドドライキュア法により処理(2ディップ2ニップ)した。パディングにおける絞り率は140%、乾燥条件は110℃×300秒間、キュアリング条件は160℃×80秒間であり、薬剤付与量(乾燥時)は難燃加工後の不織布シート材総重量に対して40重量%であった。
単繊維繊度4.5dtex、繊維長51mmのポリエチレンテレフタレートセミダル丸断面短繊維(ガラス転移温度60℃)を用い開繊機及びカード機を通した後、常法に従いニードルパンチ不織布を得た。また、燐酸メラミン系難燃剤(三和ケミカル社製 アピノン−901)とカルボキシメチルセルロース(ダイセル化学工業社製)とを薬剤重量分率として85:15の混合比で樹脂水溶液を調製し、上記ニードルパンチ不織布をパッドドライキュア法により処理(2ディップ2ニップ)した。パディングにおける絞り率は140%、乾燥条件は110℃×300秒間、キュアリング条件は160℃×80秒間であり、薬剤付与量(乾燥時)は難燃加工後の不織布シート材総重量に対して40重量%であった。
単繊維繊度4.5dtex、繊維長51mmのポリエチレンテレフタレートセミダル丸断面短繊維(ガラス転移温度60℃)を用い開繊機及びカード機を通した後、常法に従いニードルパンチ不織布を得た。また、ポリ燐酸アンモニウムとカルボキシメチルセルロース(ダイセル化学工業社製)とを薬剤重量分率として90:10の混合比で樹脂水溶液を調製し、上記ニードルパンチ不織布をパッドドライキュア法により処理(2ディップ2ニップ)した。パディングにおける絞り率は140%、乾燥条件は110℃×300秒間、キュアリング条件は160℃×80秒間であり、薬剤付与量(乾燥時)は難燃加工後の不織布シート材総重量に対して44重量%であった。
単繊維繊度3.3dtex、繊維長51mmのポリエチレンテレフタレートセミダル丸断面短繊維(ガラス転移温度62℃)を用い開繊機及びカード機を通した後、常法に従いニードルパンチ不織布を得た。また、燐酸グアニジン系難燃剤(大京化学社製 ビゴールNo.415)とポリ酢酸ビニル系溶融ドリップ抑制剤(大京化学社製 レジノールM)、ポリビニルアルコールとを薬剤重量分率としてそれぞれ90:8:2の混合比で樹脂水溶液を調製し、上記ニードルパンチ不織布をパッドドライキュア法により処理した。パディングにおける絞り率は140%、乾燥条件は110℃×300秒間、キュアリング条件は170℃×100秒間であり、薬剤付与量(乾燥時)は難燃加工後の不織布シート材総重量に対して43重量%であった。
単繊維繊度3.3dtex、繊維長51mmのポリエチレンテレフタレートセミダル丸断面短繊維(ガラス転移温度62℃)を用い開繊機及びカード機を通した後、常法に従いニードルパンチ不織布を得た。得られたポリエステル不織布に対してビーム染色機を用い、臭素化脂環族系難燃剤(日華化学社製 ニッカファイノンTS−55)の含有量が処理後の繊維総重量に対し12重量%となるように浴温120℃条件で吸尽処理した。尚、処理液はイン−アウトとなるよう循環処理した。上記吸尽処理を施した後、脱水し表面温度120℃のシリンダーローラーで乾燥処理を施した。
単繊維繊度3.3dtex、繊維長51mmのポリエチレンテレフタレートセミダル丸断面短繊維(ガラス転移温度62℃)を用い開繊機及びカード機を通した後、常法に従いニードルパンチ不織布を得た。また、有機窒素燐系難燃剤(日華化学社製 ニッカファイノンP−100)を調製して樹脂水溶液とし、上記ニードルパンチ不織布をパッドドライキュア法により処理した。パディングにおける絞り率は100%、乾燥条件は110℃×300秒間、キュアリング条件は170℃×100秒間であり、薬剤付与量(乾燥時)は難燃加工後の不織布シート材総重量に対して18重量%であった。
単繊維繊度3.3dtex、繊維長51mmのポリエチレンテレフタレートセミダル丸断面短繊維(ガラス転移温度62℃)を用い開繊機及びカード機を通した後、常法に従いニードルパンチ不織布を得た。また、含窒素含アンチモン系難燃剤(日華化学社製 ネオステッカーFRC−105)を調製して樹脂水溶液とし、上記ニードルパンチ不織布をパッドドライキュア法により処理した。パディングにおける絞り率は100%、乾燥条件は110℃×300秒間、キュアリング条件は170℃×100秒間であり、薬剤付与量(乾燥時)は難燃加工後の不織布シート材総重量に対して20重量%であった。
Claims (3)
- 難燃剤としてグアニジン系難燃剤、グアニル尿素系難燃剤、メラミン系難燃剤、ポリ燐酸アンモニウムのうちの少なくとも1種を含み、さらに溶融ドリップ抑制剤として炭化水素化合物、多官能アルコール、ビニル重合体のうちの少なくとも1種を含む樹脂剤を表面処理したポリエステル系繊維からなる不織布シート材であって、UL−94耐炎性試験規格においてV−0規格以上を満足することを特徴とする難燃性不織布シート材。
- ポリエステル系繊維の単繊維繊度が1.0〜12dtexであり、比容積が3×10−3m3/kg〜2×10−1m3/kgであることを特徴とする請求項1記載の難燃性不織布シート材。
- JIS A1405(垂直入射法)に基づく吸音率が周波数2000Hz及び周波数4000Hzにおいてそれぞれ40%以上、60%以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の難燃性不織布シート材。
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JP2012524176A (ja) * | 2009-04-16 | 2012-10-11 | セラニーズ・インターナショナル・コーポレイション | 難燃性の生地および/または既製服 |
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