JP2007331290A - インクジェット記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、目視や聴力に頼ることなく、撹拌子の撹拌状況が確認でき、インク撹拌不良を容易に解消できる使い勝手の良いインクジェット記録装置を提供する。
【解決手段】本発明は、噴出するインクに振動を与えてインク粒子を発生させノズルと、前記インク粒子を帯電・偏向させる帯電偏向手段と、前記ノズルに供給するインクが貯まるインク貯蔵容器と、前記インク貯蔵容器内に置かれ、従動磁石が備わる撹拌子と、前記インク貯蔵容器の外側に置かれ、前記従動磁石と磁気結合する磁気回転体を備えた撹拌駆動装置を有するインクジェット記録装置において、前記磁気回転体の回転が検知できる検知手段を有することを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】本発明は、噴出するインクに振動を与えてインク粒子を発生させノズルと、前記インク粒子を帯電・偏向させる帯電偏向手段と、前記ノズルに供給するインクが貯まるインク貯蔵容器と、前記インク貯蔵容器内に置かれ、従動磁石が備わる撹拌子と、前記インク貯蔵容器の外側に置かれ、前記従動磁石と磁気結合する磁気回転体を備えた撹拌駆動装置を有するインクジェット記録装置において、前記磁気回転体の回転が検知できる検知手段を有することを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、噴出するインクに振動を与えてインク粒子を発生させるノズルと、前記インク粒子を帯電・偏向させる帯電偏向手段とを有するインクジェット記録装置に関する。
この種のインクジェット記録装置は、例えば、特開昭60−110458公報(特許文献1)に記載されている。
インクジェット記録装置は、インク容器からポンプでインクを吸い上げ、インクフィルタ、インク圧力の調整を行う調圧弁を経てノズルにインクを供給し、ノズルから噴出するインクに振動を与えてインク粒子を発生させ、そのインク粒子に帯電・偏向させることにより、記録媒体上へインク粒子を到達させて記録を行う。
またノズルからのインク噴出は連続的に行い、記録に使用しないインク粒子は、ガター部より回収しポンプの力でインクの入った容器に戻され、再びノズルに供給するといった循環する機構となっている。
記録媒体の表面が黒色など濃い色に印字する場合、汎用的に使用されている染料系インクでは記録媒体の表面と同系色で印字した文字が読めないため、白色や黄色などの顔料系インクで印字する必要がある。
顔料系インクはインクを貯える容器内に長時間放置すると、インクの成分の一つである色素が沈殿してしまう問題がある。色素を沈澱させたままノズルへインクを供給し回収する循環を行うと、循環経路内で目詰まりを起こしてしまう。
また、記録媒体上に印字をする色合いにむらが生じ、記録した文字が文字として認識しずらくなるというトラブルが発生してしまう。このような顔料系インクを使用するインクジェット記録装置には、トラブルを防ぐために容器内のインクを攪拌する機構が必要となる。
従来のインク攪拌駆動装置は、モータにより磁気回転体を回転させ、その磁気回転体にある磁石が回転することによって回転磁界を発生させる機構となっている。
一方、インクの入った容器は攪拌子を入れた状態で攪拌駆動装置上に設置し、モータ駆動の攪拌駆動装置から発生した回転磁界によって攪拌子が追従して回転し、インクを攪拌させるものが知られている。
その他には流体の流れにより磁性体が乗っている磁気回転体を回転することによって回転磁界を発生させる機構も知られている。
また、モータの回転シャフト先端がインク容器内に通じており、そのシャフト先端に回転翼を設けてインクを攪拌するものが知られている。
従来のインクジェット記録装置に用いられている撹拌駆動装置は、インク容器内の撹拌子が撹拌駆動装置から発生する回転磁界に追従して回転する。
インクを撹拌しているかという状態確認は、撹拌駆動装置側面に設けられた回転確認窓から磁気回転体が回っていることを目視で行う。
またインク容器内の撹拌子が回転することから発生する回転音を聞き取ると言う方法しかない。
目視で確認する方法は撹拌に最適な回転数の把握が難しく、また回転音を聞き取る方法は周囲の環境が静かでなければ聞き取ることが難しい。
これらの方法ではインク容器内のインクが適切に撹拌されているか確認することに困難を極める。
また、顔料インクは自然放置を行うと、インク成分の1つである色素がインク貯蔵容器内で沈殿する。この沈殿高さは放置時間と比例して高くなる。
沈殿高さが高くなればなるほどインク貯蔵容器内の撹拌子は埋もれて行き、撹拌子回転の負荷が大きくなるためにインク貯蔵容器全体のインク再分散までに時間がかかる。
現在、流体による撹拌駆動装置を用いたインクジェット記録装置において、沈殿中に埋もれた撹拌子が動き易くなるように「撹拌運転5秒」→「撹拌停止3秒」を3回行って衝撃を与え、撹拌子が沈殿中でも回転するように制御をしている。
しかし、沈殿高さが撹拌子高さの半分を超えると3回の衝撃だけでは撹拌子が回転できず、最終的に手動で撹拌を行わなければならない。
本発明は、上記の問題に鑑み、目視や聴力に頼ることなく、撹拌子の撹拌状況が確認でき、インク撹拌不良を容易に解消できる使い勝手の良いインクジェット記録装置を提供する。
本発明は、噴出するインクに振動を与えてインク粒子を発生させるノズルと、前記インク粒子を帯電・偏向させる帯電偏向手段と、前記ノズルに供給するインクが貯まるインク貯蔵容器と、前記インク貯蔵容器内に置かれ、従動磁石が備わる撹拌子と、前記インク貯蔵容器の外側に置かれ、前記従動磁石と磁気結合する磁気回転体を備えた撹拌駆動装置を有するインクジェット記録装置において、前記磁気回転体の回転が検知できる検知手段を有することを特徴とする。
本発明によれば、インク貯蔵容器内の撹拌状態を直接確認する必要がなく、自然放置をしてインク沈殿が高くなっても手を煩わせることなく自動でインク撹拌を行うことができる。
また、インク撹拌に関するトラブルが発生した際は自動で検出して使用者に通知ができるため、より使い勝手の良いインクジェット記録装置を提供することができる。
以下、本発明の形態について図面に従って説明する。
まず、インクジェット記録装置の概要について、図2、図5、図6を用いて説明する。
制御系や循環系を収納した本体100と、インクを噴出し粒子を作成するノズルを有するヘッド110と、本体100と、ヘッド110の循環系と制御系を結ぶケーブル120で構成されている。
本体100上部にはパネルインタフェース203を含む液晶ディスプレイ兼タッチパネル130を有する。液晶ディスプレイ兼タッチパネル130は制御内容や装置運転状況などの表示を行うと同時に、ユーザが印字内容や印字仕様などの入力を行うことができる。
次に本体100の内部構造について図3、図5、図6を用いて説明する。本体100上部には、インクジェット記録装置全体を制御するMPU(マイクロプロセッシングユニット)200、インクジェット記録装置内で一次的にデータを記憶しておくRAM(ランダムアクセスメモリー)201、プログラムなどをあらかじめ記憶するROM(リードオンメモリー)202、ポンプユニット150や循環ユニット電磁弁160などの周辺機器の
動作制御を行なう周辺機器制御回路204を含む制御基板類140などの電気系部品が配置されている。
動作制御を行なう周辺機器制御回路204を含む制御基板類140などの電気系部品が配置されている。
本体100下部には、ポンプユニット150、循環ユニット電磁弁160などの循環系制御部品が配置されており、循環ユニット170にはインク粘度測定器・圧力測定器・インク容器、補助インク容器、溶剤貯蔵容器などが納められている。
ドア180は、図のように開閉可能で、インク容器、補助インク容器、溶剤貯蔵容器、その他の機器などがドア180側に引き出せるようになっており、インク、溶剤の補給、廃棄、およびその他のメンテナンスが容易にできる。
次にインク貯蔵容器4内のインク撹拌の原理について、図4を用いて説明する。
撹拌駆動装置1は、工場や施設に備わるコンプレッサ等から送られる駆動用の圧搾空気が供給されるケーシングと、このケーシングに内置される回転体3を有する。回転体3は、側面側に駆動羽根(図示せず)と、上面側に磁性体2を有する。
一方、インク貯蔵容器4は出し入れ自在なる撹拌子5が内置される。撹拌子5は従動磁石が備わる。この従動磁石は、撹拌駆動装置1の磁性体2と磁気的に結合し、磁性体2から発生する回転磁界に追従して撹拌子5が回り、インク貯蔵容器4内のインクを撹拌する機構となっている。
インク貯蔵容器4は、撹拌子5と回転体3が磁気結合しているので、撹拌駆動装置1への上げ下げが容易に行なわれる。
流体駆動の撹拌駆動装置1aでインク容器内のインクを撹拌するシステムについて図1、図3、図4、図5を用いて説明する。
まず流体駆動の撹拌駆動装置1aの配置について図5を用いて説明する。
流体駆動の撹拌駆動装置1aの駆動源である流体は圧力調整弁6に導入され、圧力調整弁6の2次側に設けた圧力計7で圧力を見ながら流体駆動の撹拌駆動装置1aの駆動に必要な圧力に調整する。
その後、制御弁8を介して流体駆動の撹拌駆動装置1aに流体が流れるように配管し、流体は制御弁8の開閉により流体駆動の撹拌駆動装置1aの回転有無を制御する。
流体駆動の撹拌駆動装置1aの側面には回転磁界検知素子9(検知手段)を取付け、撹拌駆動装置内で磁性体2を有する磁気回転体3が流体の流れの力によって得られる回転数を検知する機構となっている。
圧力調整弁6、圧力計7、制御弁8は、ポンプユニット150、循環ユニット電磁弁160を配置している側に設置し、制御弁8の配線は本体100上部に設けている周辺制御回路204に接続し、インクが電気と接触して起こる可能性がある重大な火災を防ぐ配置としている。
また、流体駆動の撹拌駆動装置1aの側面に設置している回転磁界検知素子9(検知手段)は回転磁界検知素子配線9aを伴うが、これらインクが付着して起こる可能性がある重大な火災を防ぐために、配線はポンプユニット150、循環ユニット電磁弁160部を介して本体100上部に設けている制御基板類140内の回転数演算処理回路205と接続する構成としている。
インクジェット記録装置を通常運転している際にインク貯蔵容器4内のインクを撹拌する回転数は、インク成分の1つである溶剤の揮散量を防ぎ、且つインク撹拌を確実に行うことのできる500〜600rpmとなるよう、圧力調整弁6を調整する。
次に装置立上げの際にする流体駆動の撹拌駆動装置1aの制御方法について、図1、図5を用いて説明する。
インクジェット記録装置の電源を入れずに自然放置した場合、インク貯蔵容器4内のインク色素の沈殿高さは時間に比例して高くなる。
沈殿高さが高くなれば、インク貯蔵容器4内の撹拌子5は沈殿の中に埋まって行き、流体駆動の流体駆動の撹拌駆動装置1aを駆動させても撹拌子5が回転しない状態が発生する場合がある。
この状態を打開するために、「制御弁開放8秒」→「制御弁封止2秒」を1サイクルとして、沈殿中に埋もれている撹拌子5に衝撃を与えて回転し易くなるようにMPU200より周辺制御回路204を介して制御弁8を制御する。
「制御弁開放8秒」間には、流体駆動の撹拌駆動装置1aの回転数を回転磁界検知素子9(検知手段)で測定することで流体駆動の撹拌駆動装置1aの回転に追従してインク貯蔵容器4内の撹拌子5がどの程度回転しているか撹拌状態を検知する。
回転磁界検知素子9で測定された回転磁界は、回転数演算処理回路205にて回転数に変換し、MPU200に撹拌回転数のデータが送られる。「制御弁封止2秒」中に撹拌回転数データに基づき、次の制御の判断を行なう。撹拌回転数データはRAM201にも格納され、トラブル発生時のデータ吸い上げができるようになっている。
MPU200に送られた撹拌回転数のデータが200rpm未満の場合、インク沈殿高さが撹拌子5の回転の抵抗となり、撹拌子5は回転しているがインク貯蔵容器4内全体を撹拌するまでには至らない状態である。
この状態のまま撹拌を続けても短時間でインク貯蔵容器4内を撹拌し切ることは難しいため、MPU200は「制御弁開放8秒」→「制御弁封止2秒」のサイクルをさらに続けるように指令を出す。ただし、上記サイクルは、本実施例では15回までとする。
15回行っても撹拌回転数が200rpm未満の場合は、インク沈殿高さが高すぎるために撹拌子5が回転できない状態であり、MPU200は撹拌困難と判断して運転を停止させると同時に、MPU200からインク撹拌が正常に行なわれていないことを表示する指令をパネルインタフェース203に送り、液晶ディスプレイ兼タッチパネル130にエラーメッセージを表示させる。
この対処法は液晶ディスプレイ兼タッチパネル130に、インク貯蔵容器4を取出して撹拌棒などでインク貯蔵容器4内の撹拌子5が回転できる状態になるまで手動撹拌を行い、作業が終わったらインク貯蔵容器4を元の状態に戻すことを表示する。
その後、再度装置立上げを行い、再び上記サイクルを繰り返す。
MPU200に送られた撹拌回転数のデータが200〜600rpmの場合、インク貯蔵容器4内全体を撹拌することができる状態となるため、次のステップとして引続き制御弁8を開放して流体駆動の撹拌駆動装置1aを連続で回転させ、本格的にインク撹拌を行う制御をする。
また、撹拌回転数のデータが600rpm以上の場合、流体駆動の撹拌駆動装置1aが発生している回転磁界に撹拌子5が追従できずに脱調している状態となる。
この状態ではインク貯蔵容器4内のインクが撹拌不可能となり、流体駆動の撹拌駆動装置1aは流体の流れの力に従い高回転状態となる。
この場合も、撹拌回転数のデータが200rpm未満の場合と同じ内容を液晶ディスプレイ兼タッチパネル130にエラーメッセージとして表示させる制御をする。
上記サイクル中に撹拌回転数のデータが200〜600rpmとなった場合、次のステップとして本格的なインク撹拌を行う制御に移行する。
この際にも撹拌回転数を検知し、インクジェット記録装置の通常運転時回転数である500〜600rpmが得られるまで撹拌を行う。
本格的な撹拌が始まり3分経過しても撹拌回転数のデータが500〜600rpmに達しない場合は、MPU200は運転を停止させる制御をする。
それと同時に、液晶ディスプレイ兼タッチパネル130にエラーメッセージと撹拌回転数が増加しない原因として考えられる対処法を表示する制御を行なう。
本格的撹拌中に撹拌回転数のデータが500〜600rpmに達すると、前回装置を停止してから運転を始めるまでの自然放置時間に従い設定した撹拌時間分だけさらにインク撹拌を行う。
これら一連のインク撹拌制御が終了してからインク噴出を行い、印字が可能な状態へと移行する。
モータ駆動の撹拌駆動装置1bでインク容器内のインクを撹拌する制御について図4、図6、図7を用いて説明する。
まず、モータ駆動の撹拌駆動装置1bの配置について図6を用いて説明する。
モータ駆動の撹拌駆動装置1bの撹拌駆動装置部はインク貯蔵容器4付近に置く必要があるが、モータ駆動の撹拌駆動装置1bのモータ10はその必要がない。
循環ユニット170ではインクが流れているため、電気による危険性を排除するためにモータ10のみはポンプユニット150、循環ユニット電磁弁160部側に設けている。
モータ10による駆動力はシャフト11を用いてモータ駆動の撹拌駆動装置1bの回転体3に伝える構成とする。
また、モータ駆動の撹拌駆動装置1b内の回転体3の回転数を測定するために、モータ駆動の撹拌駆動装置1b側面に、回転磁界検知素子9(検知手段)を取付ける構成とする。
モータ10はモータ配線10a、回転磁界検知素子9(検知手段)は回転磁界検知素子配線9aをそれぞれ伴うが、インクが付着して起こる可能性がある重大な火災を防ぐため配線はそのまま本体100上部の設けている制御基板類140内の周辺制御回路204、回転数演算回路205と接続する構成とする。
また、モータ駆動の撹拌駆動装置1bの通常運転時の回転数はインクの溶剤揮散量が多くならず、且つ確実にインク撹拌を行うことができる500〜550rpmとする。
次に装置立上げの際のモータ駆動の撹拌駆動装置1b制御方法について図6、図7を用いて説明する。
前述のようにインクジェット記録装置を自然放置した場合、インク貯蔵容器4内のインク沈殿高さは時間に比例して高くなる。
それに伴いインク貯蔵容器4内の撹拌子5は沈殿の中に埋まっていき、モータ駆動の撹拌駆動装置1bを駆動させても撹拌子5が回転しない状態が発生する場合がある。
この状態を打開するために、「モータ運転8秒」→「モータ停止2秒」を1サイクルとして沈殿に埋もれている撹拌子5に衝撃を与えて回転し易くなるようにMPU200より周辺制御回路204を介してモータ10の制御を行う。
「モータ運転8秒」間には、モータ駆動の撹拌駆動装置1b側面に設けた回転磁界検知素子9(検知手段)によってモータ駆動の撹拌駆動装置1bの回転数を測定し、モータ駆動の撹拌駆動装置1bの回転に追従してインク貯蔵容器4内の撹拌子5がどのくらい回転しているかを検知する。
回転磁界検知素子9で測定された回転磁界は、回転数演算処理回路205にて回転数に変換し、MPU200に撹拌回転数のデータが送られる。「モータ停止2秒」中に撹拌回転数データに基づき、次の制御の判断を行なう。撹拌回転数データはRAM201にも格格納され、トラブル発生時のデータ吸い上げができるようになっている。
MPU200に送られた撹拌回転数のデータが100rpm未満の場合、インク沈殿高さが撹拌子5の回転の抵抗となり撹拌子5は回転しているがインク貯蔵容器4内全体を撹拌するまでには至らない状態となっている。
この状態のまま撹拌を続けても短時間でインク貯蔵容器4内のインクを撹拌し切ることは難しいため、MPU200は「モータ運転8秒」→「モータ停止2秒」のサイクルをさらに続ける指令を出す。
ただし、このサイクルは本実施例では10回までとする。10回行っても撹拌回転数が100rpm未満の場合は、インク沈殿高さが高すぎるために撹拌子5が回転できない状態であり、MPU200は撹拌困難を判断して運転を停止させて、MPU200からインク撹拌が正常に行なわれていないことを表示する指令をパネルインタフェース203に送り、液晶ディスプレイ兼タッチパネル130にエラーメッセージを表示させる。
この対処法は液晶ディスプレイ兼タッチパネル130に、インク貯蔵容器4を取出して撹拌棒などでインク貯蔵容器4内の撹拌子5が回転できる状態になるまで手動撹拌を行い、作業が終わったらインク貯蔵容器4を元の状態に戻すことを表示する。
その後、再度装置立上げを行い、再び上記サイクルを繰り返す。
MPU200に送られた撹拌回転数のデータが100〜550rpm以上の場合、インク貯蔵容器4内全体を撹拌することができる状態となるため、次のステップとして引続きモータ10を動かしてモータ駆動の撹拌駆動装置1bを連続で回転させ、本格的にインク撹拌を行う制御をする。
またMPU200に送られた撹拌回転数のデータが550〜600rpmの場合、モータ駆動の撹拌駆動装置1bが発生している回転磁界に撹拌子5が追従できずに脱調している状態となる。
この状態ではインク貯蔵容器4内のインクは撹拌不可能となり、モータ駆動の撹拌駆動装置1bは無負荷回転数に近い550〜600rpmで回転する状態となる。
以上のことから撹拌回転数のデータが550〜600rpmとなった場合は、液晶ディスプレイ兼タッチパネル130にインク撹拌が行われていないことをエラーメッセージとして表示させる制御をする。
この対処法は液晶ディスプレイ兼タッチパネル130に、インク貯蔵容器4を取出して撹拌棒などでインク貯蔵容器4内の撹拌子5が回転できる状態になるまで手動撹拌を行い、作業が終わったらインク貯蔵容器4を元の状態に戻すことを表示する。
その後、再度装置立上げを行い、再び上記サイクルを繰り返す。
上記サイクル中に測定する回転数が100〜550rpm以上となった場合、次のステップとして本格的なインク撹拌を行う制御に移行する。
本格的な撹拌中に撹拌回転数のデータが100〜550rpmに達すると、前回装置を停止してから運転を始めるまでの自然放置時間に従い設定した撹拌時間分だけ、さらにインク撹拌を行う制御をする。
これら一連のインク撹拌制御が終了してからインク噴出を行い、印字が可能な状態へと移行する。
これらのことにより、インク貯蔵容器内の撹拌状態を確認する必要がなく、自然放置をしてインク沈殿が酷い状態でも自動で確実にインク撹拌を行うインクジェット記録装置を提供することができる。
1…撹拌駆動装置、1a…流体駆動の撹拌駆動装置、1b…モータ駆動の撹拌駆動装置、2…磁性体、3…磁気回転体、4…インク貯蔵容器、5…撹拌子、6…圧力調整弁、7…圧力計、8…制御弁、9…回転磁界検知素子(検知手段)、9a…回転磁界検知素子配線、10…モータ、10a…モータ配線、11…シャフト、100…本体、110…ヘッド、120…ケーブル、130…液晶ディスプレイ兼タッチパネル、140…制御基板類、150…ポンプユニット、160循環ユニット電磁弁、170…循環ユニット、180…ドア。200…MPU(マイクロプロセッシングユニット)、201…RAM(ランダムアクセスメモリー)、202…ROM(リードオンメモリー)、203…パネルインタフェース、204…周辺機器制御回路、205…回転数演算処理回路。
Claims (7)
- 噴出するインクに振動を与えてインク粒子を発生させるノズルと、前記インク粒子を帯電・偏向させる帯電偏向手段と、前記ノズルに供給するインクが貯まるインク貯蔵容器と、前記インク貯蔵容器内に置かれ、従動磁石が備わる撹拌子と、前記インク貯蔵容器の外側に置かれ、前記従動磁石と磁気結合する磁気回転体を備えた撹拌駆動装置を有するインクジェット記録装置において、
前記磁気回転体の回転が検知できる検知手段を有することを特徴とするインクジェット記録装置。 - 請求項1記載のインクジェット記録装置において、
前記検知手段は、回転磁界検知素子を有することを特徴とするインクジェット記録装置。 - 請求項1記載のインクジェット記録装置において、
前記検出手段は前記撹拌駆動装置内の前記回転体が一方向に回転する構成とし、前記回転磁界検知素子によって交番磁界を検出することを特徴とするインクジェット記録装置。 - 請求項1記載のインクジェット記録装置において、
前記検知手段が検知する回転情報を基に撹拌駆動装置の回転を制御することを特徴とするインクジェット記録装置。 - 請求項1記載のインクジェット記録装置において、
前記検知手段が検知する回転情報やインク撹拌に関するメッセージを表示するディスプレイを有することを特徴とするインクジェット記録装置。 - 請求項1記載のインクジェット記録装置において、
前記検知手段が検知する回転情報より撹拌不良とされた場合には、前記撹拌駆動装置の運転を止めることをインクジェット記録装置。 - 噴出するインクに振動を与えてインク粒子を発生させるノズルと、前記インク粒子を帯電・偏向させる帯電偏向手段と、前記ノズルに供給するインクが貯まるインク貯蔵容器と、前記インク貯蔵容器内に置かれ、従動磁石が備わる撹拌子と、前記インク貯蔵容器が載置され、前記撹拌子と磁気結合する磁気回転体を備えた撹拌駆動装置を有するインクジェット記録装置において、
前記撹拌駆動装置は、前記磁気回転体を内置し、駆動用の圧搾空気が供給されるケーシングを有し、
前記磁気回転体は、駆動羽根と駆動磁石を有し、
前記撹拌駆動装置は前記磁気回転体の回転が検知できる検知手段を有することを特徴とするインクジェット記録装置。
Priority Applications (1)
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Applications Claiming Priority (1)
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JP2006167273A JP2007331290A (ja) | 2006-06-16 | 2006-06-16 | インクジェット記録装置 |
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