JP2007329528A - 動きベクトル復号化方法および復号化装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】VLDがピクチャパラメータをMVPに伝送する(ST11)。HYBRIDPREDの挿入位置に存在する未確定の1ビッを含むMB情報をMVPに出力し(ST12)、その時点で復号を一旦
停止する。MVPは、プリディクタの3個のベクトル値を使用してメジアン予測によってPMVを得る。PMVとPMV AまたはPMV Cとの分の絶対値が仕様に定められた値より大きい場合
では、ハイブリッド予測が採用される。その場合には、HYBRIDPREDが存在すると判定し、USEDHYBRID=1をVLDに出力する(ステップST13)。メジアン予測と判定された場合では、未確定の1ビットが次のシンタックスのデータに含まれるものであり、MVPでは使用され
ずに、破棄され、ハイブリッド予測と判定された場合には、未確定の1ビットがHYBRIDPREDであると確定し、その値に応じてPMVの値が更新される。
【選択図】図12
Description
(複数のサイズの直交変換ブロックを使用して直交変換を行う。)
2.16ビット処理を前提とした直交変換セット
(16ビットの固定小数点演算を使用して逆変換を実装し、復号化時の演算量を抑える。)
3.動き補償
(探索ブロックと、動きベクトルの検出の画素単位と、予測値生成に使用するフィルタの種類との3つのパラメータの組合せによる4つの動き補償のモードを規定する。)
4.量子化と逆量子化
(2つの量子化の方法が切り換えられる。)
5.デブロッキング・フィルタ
(ブロック境界に不連続が生じるのを防止するために、H.264/AVCと同様にデブロッキング・フィルタを導入して、ブロック境界を平滑化している。)
6.2つのインタレース符号化方式
(インタレース符号化方式としてInterlaced fieldピクチャ符号化方式と、Interlaced frameピクチャ符号化方式との2つの方式が可能とされている。)
7.Bピクチャの符号化方式
(参照するピクチャに対するBピクチャの位置関係を明示して符号化する等の特徴を有する。)
れているのと同様の用語を適宜使用する。用語の意味は、下記の通りである。
MVP:動きベクトル予測部(Motion Vector Prediction)
MV:動きベクトル(Motion Vector)
MB:マクロブロック(1MVmodeは、1MBに1MVのモードを意味し、4MVmodeは、各ブロック(8×8のサイズ)に1MVのモードを意味する。)
プリディクタMV:周囲のMB/ブロックの中から所定のアルゴリズムで検出される復号済みの動きベクトルであり、プリディクタMVを使用してカレントMB/ブロックの予測動きベクトルが求められる。
イントラMB/ブロック:動きベクトルを持たず、ブロックレイヤの情報のみで復号できるMB/ブロック
インターMB/ブロック:動きベクトルを持ち、復号のために復号済みピクチャの参照が必要なMB/ブロック
DMV:VLDがMVDATA、BLKMVDATAシンタックス要素より復号する差分ベクトル値
PMV:MVPがプリディクタMVから所定のアルゴリズムで計算するベクトル値
MVDATA:1MVmodeのときのDMV情報を表すシンタックス要素(可変長で、0〜1個/1MB)
BLKMVDATA:4MVmodeのときのDMV情報を表すシンタックス要素(可変長で、0〜4個/1MB)
HYBRIDPRED:ハイブリッド予測に使用されるシンタックス要素(1ビットで、0〜4個/1MB)
ビットプレーン:各MBの1ビット情報を1ピクチャ分まとめて符号化したデータ構造で、ビットプレーン中に下記のMVDATABITが含まれている。
MVDATABIT:1MV/4MVmodeを指定するシンタックス要素(1ビットで、1個/1MBまたはビットプレーン)
NUMREF(Number of Reference Pictures):インタレースPフィールドヘッダにのみ存在する1ビットシンタックス要素である。NUMREF=0ならば、カレントインタレースPフィールドピクチャが1フィールドを参照する。NUMREF=1ならば、カレントインタレースPフィールドピクチャがディスプレイ順序において時間的に最も近いIまたはPフィールドピクチャを参照する。NUMREFは、Pフィールドピクチャの復号に使用される。
Predictor flag:Interlaced fieldで且つNUMREF=1のとき1ビット存在するシンタックス要素
ル予測を説明するもので、カレントMB(斜線で示す)と隣接する3個のMBを示している。図3Aは、カレントMBの上のMB(プリディクタA)、カレントMBの右上のMB(プリディクタB)およびカレントMBの左のMB(プリディクタC)を示す。これらのプリディクタのMVの中間値をカレントMBの予測動きベクトル(PMV)とし、カレントMBの差分がPMVと加算され、カレントMBのMVが復号される。
1−MVmodeMBまたは4−MVmodeMBとして復号されるものである。4−MVmodeMBでは、4個の輝度ブロックのそれぞれが動きベクトルを持つ。
してMVが予測される。また、図6Bに示すように、行の最後の場合には、図3Bの場合と同様に、カレントMBの左上のMBがプリディクタBとして使用される。
0または1)と、マクロブロックレイヤの情報(1MV/4MV、Predictor flag=0または1)と、行の端かどうかによって、動きベクトル予測に使用するプリディクタのパターンが相違する。
Pピクチャでは行われない。言うまでもないが、MVのないI/BIピクチャでは行われない。ハイブリッド予測が行われる全てのプロファイルのProgressivePピクチャと、Advanced ProfileのInterlaced fieldPピクチャでは、1MVmodeのとき、HYBRIDP
REDシンタックス要素は、1MB当たりで1つ存在し、Mixed MVmodeのときHYBRIDPREDシンタックス要素は、1MB当たりで4個存在する。
複数のプリディクタの動きベクトルの中央値を予測動きベクトルとして選択する第1の予測方法によって予測動きベクトルが生成され、第1の予測方法によって生成された予測動きベクトルの値と周辺の所定のブロックの動きベクトルの値との差が大きい場合には、第1の予測方法に代えて、複数のプリディクタの動きベクトルの中で所定のプリディクタの動きベクトルを予測動きベクトルとして選択する第2の予測方法によって予測動きベクトルが生成され、
第2の予測方法によって予測動きベクトルが生成された場合にのみ、シンタックス要素が所定位置に挿入されたストリームから動きベクトルを復号化する動きベクトル復号化方法において、
所定位置の直前までの復号化されたピクチャレイヤの情報およびマクロブロックレイヤの情報と、所定位置の未確定データとを前段部から受け取る入力ステップと、
ピクチャレイヤの情報およびマクロブロックレイヤの情報によって規定されるパターンの複数のプリディクタを使用して予測動きベクトルを生成すると共に、第1および第2の方法の何れによって予測動きベクトルが生成されるかを判定する判定ステップと、
判定ステップの判定結果に対応するフラグを前段部に対して出力すると共に、判定結果から未確定データを確定し、確定されたデータに対応する第1および第2の予測方法の一方によって予測動きベクトルを生成し、予測動きベクトルと差分とを加算して動きベクトルを復号化する動きベクトル復号化ステップと
からなる動きベクトル復号化方法である。
複数のプリディクタの動きベクトルの中央値を予測動きベクトルとして選択する第1の予測方法によって予測動きベクトルが生成され、第1の予測方法によって生成された予測動きベクトルの値と周辺の所定のブロックの動きベクトルの値との差が大きい場合には、第1の予測方法に代えて、複数のプリディクタの動きベクトルの中で所定のプリディクタの動きベクトルを予測動きベクトルとして選択する第2の予測方法によって予測動きベクトルが生成され、
第2の予測方法によって予測動きベクトルが生成された場合にのみ、シンタックス要素が所定位置に挿入されたストリームから動きベクトルを復号化する動きベクトル復号化装置において、
所定位置の直前までの復号化されたピクチャレイヤの情報およびマクロブロックレイヤの情報と、所定位置の未確定データとを前段部から受け取る入力手段と、
ピクチャレイヤの情報およびマクロブロックレイヤの情報によって規定されるパターンの複数のプリディクタを使用して予測動きベクトルを生成すると共に、第1および第2の方法の何れによって予測動きベクトルが生成されるかを判定する判定手段と、
判定手段の判定結果に対応するフラグを前段部に対して出力すると共に、判定結果から未確定データを確定し、確定されたデータに対応する第1および第2の予測方法の一方によって予測動きベクトルを生成し、予測動きベクトルと差分とを加算して動きベクトルを復号化する動きベクトル復号化手段と
からなる動きベクトル復号化装置である。
PMV B=(22,−11)
PMV C=(−11,11)
PMV B=(11,22)
PMV C=(−11,11)
2 インター予測符号化部
21 イントラ予測復号化部
22 インター予測復号化部
32,50 動きベクトル復号化部
41,51 VLD
42,52 MVP
42a,52a PMV算出部
42b,52b MV算出部
43,53 MV記憶領域
Claims (5)
- カレントブロックの動きベクトルの予測に使用されるプリディクタのパターンがピクチャレイヤの情報およびマクロブロックレイヤの情報によって規定され、上記プリディクタの動きベクトルを参照して上記予測動きベクトルが生成され、上記予測動きベクトルと上記カレントブロックの動きベクトルとの差分が形成され、上記ピクチャレイヤの情報、上記マクロブロックレイヤの情報、および上記差分がエントロピー符号化されたストリームから上記動きベクトルを復号化する動きベクトル復号化方法であって、
複数の上記プリディクタの動きベクトルの中央値を上記予測動きベクトルとして選択する第1の予測方法によって上記予測動きベクトルが生成され、上記第1の予測方法によって生成された予測動きベクトルの値と周辺の所定のブロックの動きベクトルの値との差が大きい場合には、上記第1の予測方法に代えて、複数の上記プリディクタの動きベクトルの中で所定の上記プリディクタの動きベクトルを上記予測動きベクトルとして選択する第2の予測方法によって上記予測動きベクトルが生成され、
上記第2の予測方法によって上記予測動きベクトルが生成された場合にのみ、シンタックス要素が所定位置に挿入されたストリームから動きベクトルを復号化する動きベクトル復号化方法において、
上記所定位置の直前までの復号化された上記ピクチャレイヤの情報およびマクロブロックレイヤの情報と、上記所定位置の未確定データとを前段部から受け取る入力ステップと、
上記ピクチャレイヤの情報およびマクロブロックレイヤの情報によって規定されるパターンの複数の上記プリディクタを使用して予測動きベクトルを生成すると共に、上記第1および第2の方法の何れによって予測動きベクトルが生成されるかを判定する判定ステップと、
上記判定ステップの判定結果に対応するフラグを上記前段部に対して出力すると共に、上記判定結果から上記未確定データを確定し、確定されたデータに対応する上記第1および第2の予測方法の一方によって予測動きベクトルを生成し、上記予測動きベクトルと上記差分とを加算して動きベクトルを復号化する動きベクトル復号化ステップと
からなる動きベクトル復号化方法。 - 上記カレントブロックおよびビットプリディクタは、マクロブロックまたはマクロブロックを分割したブロックである請求項1記載の動きベクトル復号化方法。
- 上記シンタックス要素が1ビットである請求項1記載の動きベクトル復号化方法。
- 上記前段部がエントロピー符号化の復号化部である請求項1記載の動きベクトル復号化方法。
- カレントブロックの動きベクトルの予測に使用されるプリディクタのパターンがピクチャレイヤの情報およびマクロブロックレイヤの情報によって規定され、上記プリディクタの動きベクトルを参照して上記予測動きベクトルが生成され、上記予測動きベクトルと上記カレントブロックの動きベクトルとの差分が形成され、上記ピクチャレイヤの情報、上記マクロブロックレイヤの情報、および上記差分がエントロピー符号化されたストリームから上記動きベクトルを復号化する動きベクトル復号化装置であって、
複数の上記プリディクタの動きベクトルの中央値を上記予測動きベクトルとして選択する第1の予測方法によって上記予測動きベクトルが生成され、上記第1の予測方法によって生成された予測動きベクトルの値と周辺の所定のブロックの動きベクトルの値との差が大きい場合には、上記第1の予測方法に代えて、複数の上記プリディクタの動きベクトルの中で所定の上記プリディクタの動きベクトルを上記予測動きベクトルとして選択する第2の予測方法によって上記予測動きベクトルが生成され、
上記第2の予測方法によって上記予測動きベクトルが生成された場合にのみ、シンタックス要素が所定位置に挿入されたストリームから動きベクトルを復号化する動きベクトル復号化装置において、
上記所定位置の直前までの復号化された上記ピクチャレイヤの情報およびマクロブロックレイヤの情報と、上記所定位置の未確定データとを前段部から受け取る入力手段と、
上記ピクチャレイヤの情報およびマクロブロックレイヤの情報によって規定されるパターンの複数の上記プリディクタを使用して予測動きベクトルを生成すると共に、上記第1および第2の方法の何れによって予測動きベクトルが生成されるかを判定する判定手段と、
上記判定手段の判定結果に対応するフラグを上記前段部に対して出力すると共に、上記判定結果から上記未確定データを確定し、確定されたデータに対応する上記第1および第2の予測方法の一方によって予測動きベクトルを生成し、上記予測動きベクトルと上記差分とを加算して動きベクトルを復号化する動きベクトル復号化手段と
からなる動きベクトル復号化装置。
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