JP2000350214A - 動き補償予測符号化方法及びその装置 - Google Patents

動き補償予測符号化方法及びその装置

Info

Publication number
JP2000350214A
JP2000350214A JP16062799A JP16062799A JP2000350214A JP 2000350214 A JP2000350214 A JP 2000350214A JP 16062799 A JP16062799 A JP 16062799A JP 16062799 A JP16062799 A JP 16062799A JP 2000350214 A JP2000350214 A JP 2000350214A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motion
image signal
motion vector
compensated
vector
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16062799A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroya Nakamura
博哉 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Victor Company of Japan Ltd filed Critical Victor Company of Japan Ltd
Priority to JP16062799A priority Critical patent/JP2000350214A/ja
Publication of JP2000350214A publication Critical patent/JP2000350214A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 動画像情報を高能率符号化する動き補償予測
符号化装置に係り、特に符号化効率の向上に寄与する符
号化装置提供する。 【解決手段】前方向の予測画像により動き補償予測符号
化を行う動き補償予測符号化装置において、動きベクト
ル検出による動きベクトルを用いた動き補償手段23
と、レジスタ15に確保されている伝送順位が前の動き
ベクトルを用いた動き補償手段25と、前記動き補償手
段23,25の動き補償出力からブロック誤差が少ない
方のモードを選択する手段14とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は動画像情報を高能率
符号化する動き補償予測符号化装置に係り、特に符号化
効率の向上に寄与する符号化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の動き補償予測符号化装置の動き補
償及びモード選択部の一構成例を図と共に以下に説明す
る。図4は従来例に係る動き補償予測符号化装置の動き
補償及びモード選択部の一構成の概略図である。デジタ
ル動画像情報の高能率符号化装置として動きベクトルを
用いた動き補償予測符号化装置がある。図4に示した従
来の動き補償予測符号化装置の動き補償及びモード選択
部は、入力動画像信号62に対して伝送順位が前にある参
照画像信号61と入力画像信号62とが供給されて動き
ベクトルを検出する動きベクトル検出回路63と、検出
された動きベクトルMVと参照画像信号61とが供給さ
れて動き補償を行う動き補償回路64と、水平、垂直方
向共に0(No-MC)の動きベクトルが供給されて動き補
償を行う動き補償回路MV( 0,0 )65と、最適なモ
ードを選択するモード選択回路66とからなる。
【0003】モード選択回路66には、動き補償回路6
4の出力と、水平、垂直方向共に0(No-MC)の動きベク
トルが供給されて動き補償を行う動き補償回路65の出
力と、動画像信号62とが供給され、選択した動きベク
トル67、モード情報68、動き補償画像信号69を夫
々出力する。動き補償画像信号69等は従来の符号化装
置(図示せず。)により符号化されて符号化信号を出力
するが、従来の符号化装置は、図3に示した本発明の符
号化装置の中からレジスタ15が除去された符号化装置
と同じである。
【0004】動きベクトルの検出はブロックマッチング
法等により符号化画面の任意のブロックに対して参照画
面内でブロック移動を行い、ブロック間の相似度を計算
して求める。動きベクトルは水平成分、垂直成分の1組
で構成される。画像信号が4:2:0の場合、動画像ブ
ロックと参照ブロック間の輝度信号の絶対値誤差和が最
小の場合の動きベクトルを選択することが多い。
【0005】モード選択回路66によるモード選択は、
前方向の予測画像(P-Picture)の場合、検出した動き
ベクトルによる動き補償回路の出力である動き補償ブロ
ックと、水平、垂直方向共に0(No-MC)の動きベクト
ルである動き補償回路の出力である動き補償ブロックと
から選択する。動画像ブロックと動き補償ブロック間の
輝度信号と色差信号の2乗誤差和が小さい方の動きベク
トルを選択することが多い。
【0006】また、両方向の予測画像(B-Picture)の
場合、1つまたは2つの動きベクトルが存在する。検出
した動きベクトルの前方向(Forward)、後方向(Backw
ard)、両方向(Interpolative)の各方向から選択す
る。MPEG2等のインターレース画像信号の場合は、
Frame / Field の判定も行う。その後、Intra / Inter
の判定を行い、そのブロックのモードとする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の符号化の際の動
きベクトルを用いたモード選択は、近隣のブロックを考
慮して動きベクトルの選択はなされていないので、周囲
のブロックの動きベクトルと、値が異なりやすいので、
MPEG等のような伝送順にブロック単位に水平、垂直
成分ともそれぞれ差分を符号化する方式等では、動きベ
クトルの符号量が大きくなってしまう。特に、平坦な画
像が連続する場合等においては、動きベクトルの値が揃
いにくく、画質も低下してしまう。
【0008】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、その目的は動き補償でモードを選択す
る際、符号化(VLC)を行うときに動きベクトルの差
分が0に出来るものを候補に加え、場合によってはこの
候補を選択されやすくするように重み付けをする。僅少
さのものは1つにまとめることによって、動きベクトル
の符号化効率の良い動き補償予測符号化装置を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、請求項1に係る発明の動き補償予測符号化方法は、
動画像信号を高能率符号化する際に動き補償予測符号化
を行う動き補償予測符号化方法において、参照画像信号
と前記動画像信号とから検出される第1の動きベクトル
を用いて動き補償を行い第1の動き補償画像信号を得る
と共に、前記第1の動きベクトルに対して時系列上で前
に検出した第2の動きベクトルを用いて動き補償を行っ
て第2の動き補償画像信号を得、前記第1、第2の動き
ベクトルを用いた前記第1、第2の動き補償画像信号の
ブロック同 士を比較して、絶対値誤差和または二乗誤
差和が少ない方の動き補償画像信号を選択して 、選択
された前記動き補償画像信号と前記動き画像信号とから
の残差信号を符号化して、 動きベクトルの符号量を減
少させることを特徴とする動き補償予測符号化方法を提
供する 。
【0010】前記課題を解決するため、請求項2に係る
発明の動き補償予測符号化装置は、動画像信号を高能率
符号化する際に前記動画像信号よりも前方向の参照画像
信号により動き補償予測符号化を行う動き補償予測符号
化装置において、前記動画像信号と参照画像信号とより
第1の動きベクトルを検出して出力する動きベクトル検
出手段と、前記動きベクトル検出手段からの第1の動き
ベクトルと前記参照画像信号とを用いて動き補償した第
1の動き補償画像信号を出力する第1の動き補償手段
と、前記第1の動きベクトルに対して時系列上で前に検
出した第2の動きベクトルと前記参照画像信号とを用い
て動き補償した第2の動き補償画像信号を出力する第2
の動き補償手段と、前記第1、第2の動きベクトルを用
いた前記第1、第2の動き補償画像信号のブロック同士
を比較して、絶対値誤差和または二乗誤差和が少ない方
を選択して出力すると共に、選択した動き補償画像信号
に対応する動きベクトルを出力するモード選択手段と、
前記モード選択手段から出力された動きベクトルを一時
的に記憶すると共に、前記第2の動き補償手段への前記
第2の動きベクトルとして出力するレジスタと、前記選
択された動き補償画像信号と前記動き画像信号とからの
残差信号を符号化する符号化手段とを備えたことを特徴
とする動き補償予測符号化装置を提供する。
【0011】前記課題を解決するため、請求項3に係る
発明の動き補償予測符号化装置は、動画像信号を高能率
符号化する際に前記動画像信号に対して前後両方向の参
照画像信号により動き補償予測符号化を行う動き補償予
測符号化装置において、前記動画像信号と参照画像信号
とより第1の動きベクトルを検出して出力する動きベク
トル検出手段と、前記動きベクトル検出手段からの第1
の動きベクトルの前方向のものと前記前方向の参照画像
信号とを用いて動き補償した第3の動き補償画像信号を
出力する第3の動き補償手段と、前記動きベクトル検出
手段からの第1の動きベクトルの後方向のものと前記後
方向の参照画像信号とを用いて動き補償した第4の動き
補償画像信号を出力する第4の動き補償手段と、前記動
きベクトル検出手段からの第1の動きベクトルの前後両
方向のものと前記前後両方向の参照画像信号とを用いて
動き補償した第5の動き補償画像信号を出力する第5の
動き補償手段と、前記第1の動きベクトルに対して時系
列上で前に検出した第2の動きベクトルの前方向のもの
と前記前方向の参照画像信号とを用いて動き補償した第
6の動き補償画像信号を出力する第6の動き補償手段
と、前記第1の動きベクトルに対して時系列上で前に検
出した第2の動きベクトルの後方向のものと前記後方向
の参照画像信号とを用いて動き補償した第7の動き補償
画像信号を出力する第7の動き補償手段と、前記第1の
動きベクトルに対して時系列上で前に検出した第2の動
きベクトルの前後両方向のものと前記前後両方向の参照
画像信号とを用いて動き補償した第8の動き補償画像信
号を出力する第8の動き補償手段と、前記第1、第2の
動きベクトルを用いて生成した前記第3乃至第8の動き
補償画像信号のブロック同士を比較して、絶対値誤差和
または二乗誤差和が最少なものを選択して出力すると共
に、選択した動き補償画像信号に対応する動きベクトル
を出力するモード選択手段と、 前記モード選択手段か
ら出力された動きベクトルを一時的に記憶すると共に、
前記第6乃至第8の動き補償手段への前記第2の動きベ
クトルとして出力するレジスタと、前記選択された動き
補償画像信号と前記動き画像信号とからの残差信号を符
号化する符号化手段とを備えたことを特徴とする動き補
償予測符号化装置を提供する。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の動き補償符号化装置の前
方向の予測画像(P-Picture)の場合の一実施例につい
て、以下に図1及び図3と共に説明する。従来例とはレ
ジスタ(メモリ)15に確保されている伝送順位が前の
動きベクトルを用いて、動き補償画像を作成し、この動
き補償画像をモード選択(判定)の候補に入れている点
が大きく異なる。
【0013】図1及び図3に示されるように、本発明の
実施例は、第1の動きベクトルを検出する動きベクトル
検出回路13と、動き補償及びモード選択回路14と、
最適モードの動き補償画像の動きベクトルを確保するレ
ジスタ15と、動きベクトル検出による第1の動きベク
トルを用いた第1の動き補償回路23と、前記レジスタ
15に確保されている伝送順位が前の動きベクトル(第
2の動きベクトル)を用いた第2の動き補償回路25
と、前記第1及び第2の動き補償手段23,25の中か
らより良い補償のモードを選択するモード選択回路26
と、加算器41と、直交変換回路42と、量子化回路4
3と、量子化信号符号化回路44と、逆量子化回路45
と、逆直交変換回路47と、加算器48と、モード情報
符号化回路49と、動きベクトル符号化回路51と、符
号多重回路52とより構成される。
【0014】第1の動き補償回路23で動きベクトル検
出回路13により検出した動きベクトルを用い、参照画
像から前方向(Forward)の動き補償ブロックを作成す
る。さらに、静止画対応の、水平、垂直方向共に0(No
-MC)の動きベクトルを用いた動き補償画像(図示せ
ず。)を作成する。また、本発明では、第2の動き補償
回路25でレジスタ15に確保されている伝送順位が前
の動きベクトルを用いて、動き補償ブロックを作成す
る。このレジスタ15に確保されている伝送順位が前の
動きベクトルの値は符号化(VLC)の際に用いる伝送
順位が前の動きベクトルの値と同一である。
【0015】動き補償及びモード選択回路14には、動
き補償回路23,25の出力の動き補償ブロックと、動
きベクトル検出回路13の出力の動きベクトル21と、
レジスタ15の出力と、符号化画像信号12とが供給さ
れ、選択した動きベクトル16、モード情報17及び動
き補償画像信号18を夫々出力する。なお、静止画対応
の、水平、垂直方向共に0(No-MC)の動きベクトルを
用いた動き補償回路(図示せず。)の出力を選択回路2
6に供給して、選択される動き補償回路の候補に加えて
選択するようにしてもよい。
【0016】動き補償画像信号18は、符号化画像信号
が供給されている加算器41に供給されて差分信号が生
成される。その差分信号は、例えばDCT(Discrete C
osine Transform :離散コサイン変換)による直交変換
回路42に供給されて、直交変換された出力は、量子化
回路43に供給される。 量子化回路43の出力は量子
化信号符号化回路44に供給され、その符号化出力は、
動きベクトル16が符号化された動きベクトル符号化回
路51の出力とモード情報17が符号化されたモード情
報符号化回路49の出力と共に符号多重回路52に供給
され、最終の符号化信号を出力する。
【0017】量子化信号符号化回路44の出力は、また
逆量子化回路45にも供給され、逆量子化回路45の出
力は逆直交変換回路47に供給されて復号信号を出力す
る。その復号信号は、加算器48で動き補償画像が加算
されて参照画像信号を出力する。
【0018】動きベクトルの検出はブロックマッチング
法等により符号化画面の任意のブロックに対して参照画
面内でブロック移動を行い、ブロック間の相似度を計算
して求める。動きベクトルは水平成分、垂直成分の1組
で構成される。画像信号が4:2:0の場合、動画像ブ
ロックと参照ブロック間の輝度信号の絶対値誤差和が最
小の場合の動きベクトルを選択することが多い。
【0019】モード選択回路14によるモード選択は、
前方向の予測画像(P-Picture)の場合、検出した動き
ベクトルによる動き補償回路23と、伝送順位が前の動
きベクトルによる動き補償回路25とから選択する。な
お、水平、垂直方向共に0(No-MC)の動きベクトルに
よる動き補償回路(図示せず。)を動き補償回路に新た
に加えて、その中から最適モードの動き補償回路を選択
するようにしても良い。動画像ブロックと動き補償ブロ
ック間の輝度信号と色差信号の2乗誤差和が小さい方の
動きベクトルを選択することが多い。
【0020】これらの動き補償ブロックと符号化画像の
絶対値誤差和または2乗誤差和の最も小さいものをモー
ド選択回路26より選択し、動き補償ブロックとする。
場合によってはレジスタ15に確保されている伝送順位
が前の動きベクトルを選択されやすくするように重み付
けをする。
【0021】MPEG2等のインターレース画像信号の
場合は、Frame / Fieldの判定も行う。その後、Intra /
Inter の判定を行い、そのブロックのモードとする。
選択されたモードの動きベクトルの値を、レジスタ15
に格納する。このレジスタ15の値は後述する動きベク
トルのモード選択に用いる。
【0022】本発明の動き補償符号化装置の両方向の予
測画像(B-Picture)の場合の一実施例について、以下
に図2及び図3と共に説明する。従来例とはレジスタ
(メモリ)15に確保されている伝送順位が前の動きベ
クトルを用いて、動き補償信号を作成し、このモードを
モード判定の候補に入れている点が異なる。
【0023】図2及び図3に示されるように、本発明の
実施例は、動きベクトル検出回路21と、最適モードの
動き補償画像の動きベクトルを確保するレジスタ15
と、動きベクトル検出による前方向の動きベクトルを用
いた第3の動き補償回路33Fと、動きベクトル検出に
よる後方向の動きベクトルを用いた第4の動き補償回路
33Bと、動きベクトル検出による両方向の動きベクト
ルを用いた第5の動き補償回路35と、レジスタ15に
確保されている伝送順位が前の前方向の動きベクトルを
用いた第6の動き補償回路34Fと、前記レジスタに確
保されている伝送順位が前の後方向の動きベクトルを用
いた第7の動き補償回路34Bと、前記レジスタに確保
されている伝送順位が前の両方向の動きベクトルを用い
た第8の動き補償回路37と、前記第3乃至第8の動き
補償手段の中から最適なモードを選択するモード選択回
路14と、加算器41と、直交変換回路42と、量子化
回路43と、量子化信号符号化回路44と、逆量子化回
路45と、逆直交変換回路47と、加算器48と、モー
ド情報符号化回路49と、動きベクトル符号化回路51
と、符号多重回路52とより構成される。
【0024】検出した前方向(Forward)の動きベクト
ル21F,後方向(Backward)の動きベクトル21Bを
用い、参照画像信号11から前方向(Forward)の動き
補償ブロック33F、後方向(Backward)の動き補償ブ
ロック33B、両方向(Interpoltive)の動き補償ブロ
ック35をそれぞれ作成する。
【0025】また、本発明では、レジスタ15に確保さ
れている伝送順位が前の前方向(Forward)の動きベク
トル22F,伝送順位が前の後方向(Backward)の動き
ベクトル22Bを用いて、前方向(Forward)の動き補
償信号を動き補償回路34Fで、後方向(Backward)の
動き補償信号を動き補償回路34Bで、両方向(Interp
olative)の動き補償信号を動き補償回路37でそれぞ
れ作成する。レジスタ15に確保されている動きベクト
ルの値は符号化(VLC)の際に用いる伝送順位が前の
動きベクトルの値と同一である。
【0026】動き補償及びモード選択回路14には、第
3乃至第8の動き補償回路33F,33B,35,34
F,34B,37の出力と、動きベクトル検出回路13
の出力である動きベクトル21と、レジスタ15の出力
の動きベクトル22と、符号化画像信号12とが供給さ
れ、選択された動きベクトル16、選択されたモード情
報17及び選択された動き補償画像信号18を夫々出力
する。
【0027】動きベクトルの検出はブロックマッチング
法等により符号化画面の任意のブロックに対して参照画
面内でブロック移動を行い、ブロック間の相似度を計算
して求める。動きベクトルは水平成分、垂直成分の1組
で構成される。画像信号が4:2:0の場合、動画像ブ
ロックと参照ブロック間の輝度信号の絶対値誤差和が最
小の場合の動きベクトルを選択することが多い。
【0028】動き補償及びモード選択回路14では、こ
れらの動き補償ブロックと符号化画像の絶対値誤差和ま
たは2乗誤差和の最も小さいものを選択し、動き補償ブ
ロックとする。場合によってはレジスタに確保されてい
る伝送順位が前の動きベクトルを選択されやすくするよ
うに重み付けをする。MPEG2等のインターレース画
像信号の場合は、Frame / Field の判定も行う。
【0029】その後、Intra / Inter の判定を行い、そ
のブロックのモードとする。選択されたモードの動きベ
クトルの値を、レジスタ15に格納する。このレジスタ
15の値は後の動きベクトルのモード選択に用いる。
【0030】図2に示される動き補償画像信号18は、
図3に示される選択回路46の動き補償画像信号出力で
あり、この動き補償画像信号18は、符号化画像信号1
2が供給されている加算器41に供給されて差分信号が
生成される。その差分信号は、例えばDCT(離散コサ
イン変換)による直交変換回路42に供給されて、直交
変換された出力は、量子化回路43に供給される。量子
化回路43の出力は量子化信号符号化回路44に供給さ
れ、その符号化出力は、動きベクトル16が符号化され
た動きベクトル符号化回路51の出力とモード情報17
が符号化されたモード情報符号化回路49の出力と共に
符号多重回路52に供給され、最終の符号化信号を出力
する。
【0031】量子化信号符号化回路44の出力は、また
逆量子化回路45にも供給され、逆量子化回路45の出
力は逆直交変換回路47に供給されて復号信号を出力す
る。その復号信号は、加算器48で動き補償画像が加算
されて参照画像信号を出力する。
【0032】つぎに、本発明では、動きベクトル検出で
検出された動きベクトルに加えて、動きベクトルの差分
が0のものをそのマクロブロックの動きベクトルとする
が、これについて更に以下に説明する。MPEGでの動
きベクトルの符号化は、伝送順に、マクロブロック(M
B)単位に水平、垂直共それぞれ差分がとられ、符号化
される。
【0033】更にB-Pictureでは、これに加えて前方と
後方は独立に直前に伝送されたベクトルから差分がとら
れる。この差分が0のものが多ければ多いほど、符号化
(VLC)の際に動きベクトルの符号化効率が向上す
る。動きベクトルの符号化効率が向上すると、結果的に
全体の符号化効率の向上につながる。
【0034】つぎの表1に従来例と比較して本発明のP-
Pictureの場合の動きベクトル(MV)の演算方法の一
実施例について示します。この表1の従来例での選ばれ
た動きベクトルMVである(5,3)の動きベクトル
が、本発明では(2,1)が選択されたため、このマク
ロブロック(MB)とつぎのマクロブロック(MB)の
動きベクトル(2,1)の差分が(0,0)になり、差
分が0であることだけを符号化すればよいので、動きベ
クトルの符号量を減少させることが出来る。
【0035】更に、本発明のB-Pictureの場合には、マ
クロブロックスキップの条件に近くなる。もしマクロブ
ロック(MB)をスキップすれば、そのマクロブロック
は符号化すらしなくてよいので、P-Pictureの場合より
も符号量削減の効果を更に大きくさせることが出来る。
【0036】
【表1】
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の動き補償
予測符号化方法及びその装置によると、レジスタに確保
されている伝送順位が前の動きベクトルを選択される候
補の一つに入れることにより、その伝送順位が前の動き
ベクトルが選択されるようにすることにより、動きベク
トルを揃えることが出来るので、伝送動きベクトルの符
号量の削減による符号化効率の向上を達成させることが
出来る。
【0038】また、本発明の動き補償予測符号化方法及
びその装置によると、レジスタに確保されている伝送順
位が前の動きベクトルを候補に入れることにより、動き
ベクトルを揃えることが出来るようにしたので、特にカ
メラをパニング動作させて作成したような画像の画質の
向上に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の動き補償予測符号化装置の動き補償及
びモード選択部の一実施例のブロック構成を示した図で
ある。
【図2】本発明の動き補償予測符号化装置の動き補償及
びモード選択部の一実施例のブロック構成を示した図で
ある。
【図3】本発明の動き補償予測符号化方法及びその装置
の一実施例のブロック構成を示した図である。
【図4】従来の動き補償予測符号化装置の動き補償及び
モード選択部の一構成例を示した図である。
【符号の説明】
11 参照画像信号 12 入力動画像信号 13 動きベクトル検出回路(動きベクトル検出手段) 14 動き補償及びモード選択回路(モード選択手段) 15 レジスタ(メモリ) 16 選択された動きベクトル(MV) 17 選択されたモード情報 18 選択された動き補償画像 21動きベクトル検出回路13で検出された第1の動きベ
クトル(MV) 21B後方向の動きベクトル(MV) 21F前方向の動きベクトル(MV) 22レジスタ15の出力である伝送順位が前の第2の動
きベクトル(MV) 22B伝送順位が前の後方向の動きベクトル(MV) 22F伝送順位が前の前方向の動きベクトル(MV) 23 動き補償回路(第1の動き補償手段) 25 動き補償回路(第2の動き補償手段) 33F 動きベクトル検出による前方向の動きベクトル
を用いた動き補償回路(第3の動き補償手段) 33B 動きベクトル検出による後方向の動きベクトル
を用いた動き補償回路(第4の動き補償手段) 34F 伝送順位が前の前方向の動きベクトルを用いた
動き補償回路(第6の動き補償手段) 34B 伝送順位が前の後方向の動きベクトルを用いた
動き補償回路(第7の動き補償手段) 35 動きベクトル検出による両方向の動きベクトルを
用いた動き補償回路(第5の動き補償手段) 37 両方向の動きベクトルを用いた動き補償回路(第
8の動き補償手段) 41,48加算器 42直交変換回路(符号化手段) 43量子化回路(符号化手段) 44量子化信号符号化回路(符号化手段) 45逆量子化回路 47逆直交変換回路 49モード情報符号化回路 51動きベクトル符号化回路 52符号多重回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】動画像信号を高能率符号化する際に動き補
    償予測符号化を行う動き補償予測符号化方法において、 参照画像信号と前記動画像信号とから検出される第1の
    動きベクトルを用いて動き補償を行い第1の動き補償画
    像信号を得ると共に、前記第1の動きベクトルに対して
    時系列上で前に検出した第2の動きベクトルを用いて動
    き補償を行って第2の動き補償画像信号を得、 前記第1、第2の動きベクトルを用いた前記第1、第2
    の動き補償画像信号のブロック同士を比較して、絶対値
    誤差和または二乗誤差和が少ない方の動き補償画像信号
    を選択して、選択された前記動き補償画像信号と前記動
    き画像信号とからの残差信号を符号化して、動きベクト
    ルの符号量を減少させることを特徴とする動き補償予測
    符号化方法。
  2. 【請求項2】動画像信号を高能率符号化する際に前記動
    画像信号よりも前方向の参照画像信号により動き補償予
    測符号化を行う動き補償予測符号化装置において、 前記動画像信号と参照画像信号とより第1の動きベクト
    ルを検出して出力する動きベクトル検出手段と、 前記動きベクトル検出手段からの第1の動きベクトルと
    前記参照画像信号とを用いて動き補償した第1の動き補
    償画像信号を出力する第1の動き補償手段と、 前記第1の動きベクトルに対して時系列上で前に検出し
    た第2の動きベクトルと前記参照画像信号とを用いて動
    き補償した第2の動き補償画像信号を出力する第2の動
    き補償手段と、 前記第1、第2の動きベクトルを用いた前記第1、第2
    の動き補償画像信号のブロック同士を比較して、絶対値
    誤差和または二乗誤差和が少ない方を選択して出力する
    と共に、選択した動き補償画像信号に対応する動きベク
    トルを出力するモード選択手段と、 前記モード選択手段から出力された動きベクトルを一時
    的に記憶すると共に、前記第2の動き補償手段への前記
    第2の動きベクトルとして出力するレジスタと、 前記選択された動き補償画像信号と前記動き画像信号と
    からの残差信号を符号化する符号化手段とを備えたこと
    を特徴とする動き補償予測符号化装置。
  3. 【請求項3】動画像信号を高能率符号化する際に前記動
    画像信号に対して前後両方向の参照画像信号により動き
    補償予測符号化を行う動き補償予測符号化装置におい
    て、 前記動画像信号と参照画像信号とより第1の動きベクト
    ルを検出して出力する動きベクトル検出手段と、 前記動きベクトル検出手段からの第1の動きベクトルの
    前方向のものと前記前方向の参照画像信号とを用いて動
    き補償した第3の動き補償画像信号を出力する第3の動
    き補償手段と、 前記動きベクトル検出手段からの第1の動きベクトルの
    後方向のものと前記後方向の参照画像信号とを用いて動
    き補償した第4の動き補償画像信号を出力する第4の動
    き補償手段と、 前記動きベクトル検出手段からの第1の動きベクトルの
    前後両方向のものと前記前後両方向の参照画像信号とを
    用いて動き補償した第5の動き補償画像信号を出力する
    第5の動き補償手段と、 前記第1の動きベクトルに対して時系列上で前に検出し
    た第2の動きベクトルの前方向のものと前記前方向の参
    照画像信号とを用いて動き補償した第6の動き補償画像
    信号を出力する第6の動き補償手段と、 前記第1の動きベクトルに対して時系列上で前に検出し
    た第2の動きベクトルの後方向のものと前記後方向の参
    照画像信号とを用いて動き補償した第7の動き補償画像
    信号を出力する第7の動き補償手段と、 前記第1の動きベクトルに対して時系列上で前に検出し
    た第2の動きベクトルの前後両方向のものと前記前後両
    方向の参照画像信号とを用いて動き補償した第8の動き
    補償画像信号を出力する第8の動き補償手段と、 前記第1、第2の動きベクトルを用いて生成した前記第
    3乃至第8の動き補償画像信号のブロック同士を比較し
    て、絶対値誤差和または二乗誤差和が最少なものを選択
    して出力すると共に、選択した動き補償画像信号に対応
    する動きベクトルを出力するモード選択手段と、 前記
    モード選択手段から出力された動きベクトルを一時的に
    記憶すると共に、前記第6乃至第8の動き補償手段への
    前記第2の動きベクトルとして出力するレジスタと、 前記選択された動き補償画像信号と前記動き画像信号と
    からの残差信号を符号化する符号化手段とを備えたこと
    を特徴とする動き補償予測符号化装置。
JP16062799A 1999-06-08 1999-06-08 動き補償予測符号化方法及びその装置 Pending JP2000350214A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16062799A JP2000350214A (ja) 1999-06-08 1999-06-08 動き補償予測符号化方法及びその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16062799A JP2000350214A (ja) 1999-06-08 1999-06-08 動き補償予測符号化方法及びその装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000350214A true JP2000350214A (ja) 2000-12-15

Family

ID=15719031

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16062799A Pending JP2000350214A (ja) 1999-06-08 1999-06-08 動き補償予測符号化方法及びその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000350214A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8705629B2 (en) Image information encoding method and encoder, and image information decoding method and decoder
JPH08223577A (ja) 動画像符号化方法及び装置、並びに動画像復号方法及び装置
US20070133689A1 (en) Low-cost motion estimation apparatus and method thereof
JP4760552B2 (ja) 動きベクトル復号化方法および復号化装置
JP3240024B2 (ja) 画像処理方法
JP2947103B2 (ja) 動画像符号化装置及び動画像符号化方法
JP4100067B2 (ja) 画像情報変換方法及び画像情報変換装置
JP2000350214A (ja) 動き補償予測符号化方法及びその装置
JP4760551B2 (ja) 動きベクトル復号化方法および復号化装置
JPH11298902A (ja) 画像符号化装置および方法
JPH06105299A (ja) 動画像圧縮装置
JPH07250329A (ja) 画像合成符号化方法及び画像合成装置
JPH07255056A (ja) 動画像再生方法及び装置
JP2001177840A (ja) 画像信号の高能率復号化装置及びその方法
JP2005354735A (ja) データ圧縮方法、記録方法、及び伝送方法
JPH0662388A (ja) 動画像圧縮装置
JP2007529921A (ja) 画像エンコード・システムおよび方法
JP2005354736A (ja) 動画像圧縮符号化装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040427

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040903