JP2007329047A - 電池パック - Google Patents

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Abstract

【課題】電池温度のばらつきが低減される電池パックを提供する。
【解決手段】電池パックは、組電池20と、組電池20と隣り合って設けられた周辺機器50と、組電池20に対向して配索された電熱線61とを備える。組電池20は、周辺機器50に隣接する機器側縁部71と、機器側縁部71に対して周辺機器50の反対側に位置し、組電池20の外縁に配設される外縁部72と、機器側縁部71と外縁部72との間に位置する中央部73とを含む。電熱線61は、機器側縁部71に対向する位置で中央部73に対向する位置よりも密に配索されている。電熱線61は、外縁部72に対向する位置で機器側縁部71に対向する位置よりもさらに密に配索されている。
【選択図】図3

Description

この発明は、一般的には、電池パックに関し、より特定的には、車両に搭載され、電池部と機器部とを備える電池パックに関する。
従来の電池パックに関して、たとえば、特開平6−283215号公報には、温度制御を容易にしつつ、構造に簡易にして製造コストを低減するとともに、断熱容器内の温度分布をより均一に保持することを目的とした高温2次電池の加熱装置が開示されている(特許文献1)。特許文献1では、箱型の断面容器内に、所定の配列で接続された複数の単電池からなる電池ブロックが収容されている。この電池は、ナトリウム−硫黄電池である。断熱容器の内底面には、ヒータが配置されている。ヒータは、断面容器の内底面と相似形をなす絶縁板と、絶縁板の外周面にその両端部において密となるように巻回された電熱線とから構成されている。
また、特開2002−219949号公報には、部品点数を少なくして、製造コストを低くすることを目的とした車両用電源装置が開示されている(特許文献2)。特許文献2では、電池パックの長手方向の一方端に、部品収容ケースが配設されている。部品収容ケースには、電池パック内の電池モジュールを制御するための、バッテリコンピュータ、リレー、電流センサ等の電気制御回路部品が収容されている。
特開平6−283215号公報 特開2002−219949号公報
上述の特許文献1では、電熱線の巻き数を温度が低下しやすい断熱容器の両端部において密に設定することにより、断熱容器内の温度分布をほぼ均一に保持する。しかしながら、この構成を、特許文献2に開示されるような電池モジュールと電池制御回路部品とが併設された電池パックに適用しても、電池温度にばらつきが生じることを抑制できない。
そこでこの発明の目的は、上記の課題を解決することであり、電池温度のばらつきが低減される電池パックを提供することである。
この発明に従った電池パックは、電池部と、電池部と隣り合って設けられた機器部と、電池部に対向して配索された電熱線とを備える。電池部は、機器部に隣接する第1部位と、第1部位に対して機器部の反対側に位置し、電池部の外縁に配設される第2部位と、第1部位と第2部位との間に位置する第3部位とを含む。電熱線は、第1部位に対向する位置で第3部位に対向する位置よりも密に配索されている。電熱線は、第2部位に対向する位置で第1部位に対向する位置よりもさらに密に配索されている。
このように構成された電池パックによれば、電池部の外縁に配設された第2部位よりも、機器部と第3部位とに挟まれた第1部位の方が放熱性が低く(熱がこもり易く)、さらに、第1部位よりも、第2部位と第1部位とに挟まれた第3部位の方が放熱性が低くなる。このため、電熱線による加熱が行なわれていない状態で、電池部の温度が、第3部位で最も高く、第1部位で次に高く、第2部位で最も低くなる傾向が生じる。これに対して、電熱線を、第1部位に対向する位置で第3部位に対向する位置よりも密に配索し、第2部位に対向する位置で第1部位に対向する位置よりもさらに密に配索することで、電熱線の発熱量が、単位面積当たりにおいて、第2部位に対向する位置で最も大きくなり、第1部位に対向する位置で次に大きくなり、第3部位に対向する位置で最も小さくなる。これにより、第1部位から第3部位の間で生じる電池温度のばらつきを低減できる。
また好ましくは、電池パックは、電池部および機器部を収容するケース体をさらに備える。電熱線は、ケース体に接着剤により固定されている。このように構成された電池パックによれば、接着剤を使用することによって、配索される電熱線の疎密の調整や変更に容易に対応することができる。
また好ましくは、ケース体は、電池部の鉛直下方向に配設される底部を含む。電熱線は、底部に固定されている。このように構成された電池パックによれば、電熱線で発生した熱は上昇し、電池部に達する。このため、迅速に、電池部を温度上昇させるとともに電池温度のばらつきを低減させることができる。
また好ましくは、電池部は、積層された複数の電池モジュールと、拘束部材とを含む。拘束部材は、複数の電池モジュールに隣接する位置で電池部と機器部とが隣り合う方向に延び、複数の電池モジュールを一体に保持する。電熱線は、拘束部材に固定されている。このように構成された電池パックによれば、電熱線を、複数の電池モジュールにより近接した位置に配設することが可能となる。このため、迅速に、電池部を温度上昇させるとともに電池温度のばらつきを低減させることができる。
また好ましくは、電池パックは、電池部および機器部を収容するケース体をさらに備える。電熱線は、ケース体の外表面に固定されている。このように構成された電池パックによれば、電熱線を配索するための場所を容易に確保することができる。
また好ましくは、電池部は、積層された複数の電池モジュールを含む。積層された複数の電池モジュールは、電池部と機器部とが隣り合う方向の辺の長さが、他の2辺の長さよりも大きくなる略直方体形状を有する。このように構成された電池パックによれば、積層された複数の電池モジュールは、電池部と機器部とが隣り合う方向、つまり第1部位から第3部位が並ぶ方向に最も大きい長さを有するため、第1部位から第3部位の間に生じる電池温度のばらつきが大きくなる。このため、このような構成を備える電池パックに、本発明がより有効に適用される。
また好ましくは、電池パックは、車両に搭載されている。このように構成された電池パックによれば、寒冷地で車両が長時間、放置されるような状況にあっても、電池温度のばらつきを解消しつつ電池部を温度上昇させることができる。
また好ましくは、電池パックは、第2部位と車両のサイドボディの一方とが隣接し、機器部と車両のサイドボディの他方とが隣接するように搭載されている。このように構成された電池パックによれば、電池部の熱がサイドボディを介して車外に逃げ易いため、第1部位から第3部位の間に生じる電池温度のばらつきが大きくなる。このため、このような構成を備える電池パックに、本発明がより有効に適用される。
以上説明したように、この発明に従えば、電池温度のばらつきが低減される電池パックを提供することができる。
この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下で参照する図面では、同一またはそれに相当する部材には、同じ番号が付されている。
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1における電池パックを搭載するハイブリッド自動車を示す平面図である。図中には、ハイブリッド自動車の車両後方部分が示されている。図中に示すハイブリッド自動車は、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関と、充放電可能な組電池20から電力供給されるモータとを動力源とする。
図1を参照して、ハイブリッド自動車の車両室内には、リヤシート120が設置されている。リヤシート120の後方には、荷物を積むための空間であるラゲージルーム110が設けられている。ラゲージルーム110の床面上には、電池パック10が搭載されている。電池パック10は、組電池20と、組電池20に電気的に接続される周辺機器50と、組電池20および周辺機器50を収容するケース体40とを備える。
ケース体40は、電池パック10の外観をなす。ケース体40は、車両を平面的に見た場合に長辺と短辺とを有する形状に形成されている。ケース体40は、その長辺が延びる方向と車両幅方向とが一致し、短辺が延びる方向と車両進行方向とが一致するように設置されている。つまり、電池パック10は、車両を平面的に見た場合に、車両幅方向に相対的に長く、車両進行方向に相対的に短くなるように搭載されている。電池パック10は、車両幅方向において車両のほぼ中央付近に配置されている。
組電池20と周辺機器50とは、互いに隣り合ってケース体40に収容されている。組電池20と周辺機器50とは、水平方向に隣り合っている。組電池20と周辺機器50とは、車両幅方向に隣り合っている。
なお、電池パック10は、ラゲージルーム110に限られず、たとえば、フロントシートやリヤシートの下、フロントシートの運転席と助手席との間に設置されたセンターコンソールの下等に配置されても良い。また、組電池20と周辺機器50とは、車両進行方向に隣り合って設けられても良いし、鉛直方向に隣り合って設けられても良い。
図2は、図1中の電池パックの外観を表わす斜視図である。図3は、図2中のIII−III線上に沿った電池パックの断面図である。図2および図3を参照して、ケース体40は、たとえば、亜鉛メッキ処理された鋼板等の金属から形成されている。ケース体40は、アッパケース45およびロアケース42を含む。ロアケース42は、組電池20および周辺機器50を鉛直下方向から受けている。ロアケース42は、組電池20の鉛直下方向に配設される底部42hを含む。底部42hには、組電池20を収容する内部空間を規定する底面42cが形成されている。
周辺機器50は、バッテリコンピュータ、組電池20の高電圧回路を制御するリレー、組電池20の総電圧と充放電電流とを検知する各種センサ、電池パック10の点検・整備時に高電圧回路を遮断するサービスプラグ等の複数の機器を含む。周辺機器50は、組電池20を利用するための複数の機器を含む。
図4は、図3中の組電池を示す斜視図である。図3および図4を参照して、組電池20は、一方向に積層された複数の電池モジュール21を含む。複数の電池モジュール21は、組電池20と周辺機器50とが隣り合う方向に積層されている。複数の電池モジュール21は、車両幅方向に積層されている。複数の電池モジュール21は、図示しないバスバーにより互いに電気的に直列に接続されている。
組電池20は、充放電可能な2次電池であれば特に限定されず、たとえばニッケル水素電池であっても良いし、リチウムイオン電池であっても良い。
組電池20は、一対の板部材としてのエンドプレート26および27と、拘束部材としての拘束ロッド23および24とをさらに含む。エンドプレート26および27は、積層された複数の電池モジュール21の両側に配設されている。エンドプレート26および27は、樹脂から形成されても良いし、金属から形成されても良い。拘束ロッド23および拘束ロッド24は、それぞれ、積層された複数の電池モジュール21の上下に配置されている。エンドプレート26とエンドプレート27とは、複数の電池モジュール21を挟み込んだ状態で拘束ロッド23および24によって互いに連結されている。このような構成により、複数の電池モジュール21が一体に保持されている。
なお、本実施の形態では、複数の電池モジュール21を一体に保持する拘束部材として、拘束ロッド23および24を用いたが、これに限定されず、電池モジュール21の積層方向に締め付け力を発生させるゴムや紐、テープ等を用いても良い。
互いに隣り合う複数の電池モジュール21間には、それぞれ、冷却風通路29が形成されている。ケース体40内には、吸気チャンバ31および排気チャンバ32が形成されている。吸気チャンバ31および排気チャンバ32は、それぞれ、複数の電池モジュール21の上下に形成されている。本実施の形態では、複数の電池モジュール21の下方に排気チャンバ32が形成される構造上、組電池20が、底部42hから鉛直上方向に離間した位置に設けられている。ケース体40に導入された冷却風は、吸気チャンバ31から各冷却風通路29に順次、流れ込み、冷却風通路29を流れる間、複数の電池モジュール21と熱交換を行なう。複数の電池モジュール21との熱交換によって温度上昇した冷却風は、排気チャンバ32を通ってケース体40から排出される。
積層された複数の電池モジュール21は、略直方体形状を有する。積層された複数の複数の電池モジュール21は、電池モジュール21の積層方向、つまり組電池20と周辺機器50とが隣り合う方向に長さL1を有し、複数の電池モジュール21の積層方向に直交する2方向に長さL2および長さL3を有する。長さL1は、長さL2および長さL3よりも大きい。すなわち、積層された複数の電池モジュール21は、組電池20と周辺機器50とが隣り合う方向に最も長い辺を有する。
組電池20は、機器側縁部71、中央部73および外縁部72を含む。機器側縁部71、中央部73および外縁部72は、組電池20と周辺機器50とが隣り合う方向に並ぶ。機器側縁部71、中央部73および外縁部72は、車両幅方向に並ぶ。機器側縁部71は、周辺機器50に隣接する。外縁部72は、機器側縁部71に対して周辺機器50の反対側に位置している。外縁部72は、組電池20と周辺機器50とが隣り合う方向において、組電池20の外縁に位置している。中央部73は、機器側縁部71と外縁部72との間に位置している。機器側縁部71は、周辺機器50と中央部73との間に位置している。
外縁部72は、図1中のハイブリッド自動車の右サイドボディ130mと隣接している。周辺機器50は、図1中のハイブリッド自動車の左サイドボディ130nと隣接している。
図5は、図3中のV−V線上に沿った電池パックの平面図である。図3および図5を参照して、電池パック10は、電熱線61をさらに備える。電熱線61は、組電池20に対向する位置に配索されている。電熱線61は、組電池20および周辺機器50のうちの組電池20にのみ対向して配索されている。電熱線61は、ケース体40の内部に配索されている。電熱線61は、底面42c上に配索されている。電熱線61は、組電池20から鉛直下方向に距離を隔てた位置に配索されている。
電熱線61は、組電池20と周辺機器50とが隣り合う方向の直交方向に沿って往復しながら、機器側縁部71、中央部73および外縁部72に対向する位置に配索されている。電熱線61は、機器側縁部71に対向する位置で中央部73に対向する位置よりも密に配索されている。電熱線61は、外縁部72に対向する位置で機器側縁部71に対向する位置よりもさらに密に配索されている。電熱線61が配索される平面、つまり底面42cの単位面積当たりに配索される電熱線61の長さは、中央部73で最も短く、機器側縁部71で次に短く、外縁部72で最も長い。組電池20と周辺機器50とが隣り合う方向における電熱線61のピッチは、中央部73で最も大きく、機器側縁部71で次に大きく、外縁部72で最も小さい。
図6は、図3中の2点鎖線VIで囲まれた位置を拡大して示す断面図である。図6を参照して、電熱線61は、通電されることにより発熱する発熱部62と、発熱部62を覆う被覆部63とを含む。発熱部62は、たとえば、ニクロム線や鉄クロム線から形成されている。被覆部63は、シリコンゴム等の耐熱性を備える絶縁性材料から形成されている。好ましくは、発熱部62の発熱温度は、100℃よりも小さい。また好ましくは、発熱部62の発熱温度は、75℃よりも小さい。
電熱線61は、接着剤66によって底面42c上に固定されている。接着剤66を用いることにより、底面42c上において電熱線61を配索するパターンを容易に変更したり調整したりすることができる。また、ロアケース42の形状を変更することなく、電熱線61が必要となる寒冷地向けの車両にのみ電熱線61を設けることが可能となり、生産上の対応が容易となる。
図7は、図5中の電熱線の配索されるパターンの変形例を示す平面図である。図7を参照して、本変形例では、電熱線61が、組電池20と周辺機器50とが隣り合う方向に往復しながら、機器側縁部71、中央部73および外縁部72に対向する位置に配索されている。組電池20と周辺機器50とが隣り合う方向の直交方向における電熱線61のピッチは、中央部73で最も大きく、機器側縁部71で次に大きく、外縁部72で最も小さい。
なお、電熱線61は、ロアケース42の底面42cに限定されず、組電池20から鉛直上方向に離間したアッパケース45の内壁や、組電池20から水平方向に離間したアッパケース45もしくはロアケース42の側壁などに固定されても良い。
たとえば、寒冷地において、ハイブリッド自動車がエンジンを停止した状態で長時間、放置された場合を想定する。この場合、機器側縁部71および外縁部72に挟持された中央部73よりも、組電池20の端部に位置する機器側縁部71および外縁部72の方が冷却され易い。また、機器側縁部71が中央部73および周辺機器50に挟持される一方で、外縁部72は併設された組電池20および周辺機器50の一方の端に位置するため、機器側縁部71よりも外縁部72の方が冷却され易い。結果、複数の電池モジュール21に、中央部73で最も高く、機器側縁部71で次に高く、外縁部72で最も低くなる温度分布が生じる。特に本実施の形態では、左右のサイドボディ130nおよび130mに隣接する周辺機器50および外縁部72が外気に近接するため、組電池20が極低温に冷却される。また、積層された複数の電池モジュール21は、組電池20と周辺機器50とが隣り合う方向、つまり、機器側縁部71、中央部73および外縁部72が並ぶ方向に、最も長い辺を有する。このため、機器側縁部71、中央部73および外縁部72間に生じる電池温度のばらつきも大きくなる。
組電池20が低温であると十分な電池出力が得られないため、ハイブリッド自動車の始動時に、電熱線61への通電が開始される。このとき、本実施の形態では、配索された電熱線61のパターンの疎密に対応して、組電池20が、外縁部72で最も大きく温度上昇し、機器側縁部71で次に大きく温度上昇し、中央部73で最も小さく温度上昇する。このため、機器側縁部71、中央部73および外縁部72間に生じていた電池温度のばらつきが解消される。
この発明の実施の形態1における電池パック10は、電池部としての組電池20と、組電池20と隣り合って設けられた機器部としての周辺機器50と、組電池20に対向して配索された電熱線61とを備える。組電池20は、周辺機器50に隣接する第1部位としての機器側縁部71と、機器側縁部71に対して周辺機器50の反対側に位置し、組電池20の外縁に配設される第2部位としての外縁部72と、機器側縁部71と外縁部72との間に位置する第3部位としての中央部73とを含む。電熱線61は、機器側縁部71に対向する位置で中央部73に対向する位置よりも密に配索されている。電熱線61は、外縁部72に対向する位置で機器側縁部71に対向する位置よりもさらに密に配索されている。
このように構成された、この発明の実施の形態1における電池パック10によれば、ハイブリッド自動車の冷寒始動時、組電池20を温度上昇させつつ、電池温度のばらつきを低減させることができる。これにより、車両始動直後から組電池20の電池出力を十分に向上させることができる。
なお、本発明における電池パックを、燃料電池と2次電池とを動力源とする燃料電池ハイブリッド自動車(FCHV:Fuel Cell Hybrid Vehicle)または電気自動車(EV:Electric Vehicle)に適用することもできる。本実施の形態におけるハイブリッド自動車では、燃費最適動作点で内燃機関を駆動するのに対して、燃料電池ハイブリッド自動車では、発電効率最適動作点で燃料電池を駆動する。また、2次電池の使用に関しては、両方のハイブリッド自動車で基本的に変わらない。
(実施の形態2)
図8は、この発明の実施の形態2における電池パックを示す断面図である。図8は、実施の形態1における図3に対応する図である。図9は、図8中の電池パックに設けられた拘束ロッドを示す斜視図である。本実施の形態における電池パックは、実施の形態1における電池パック10と比較して、基本的には同様の構成を備える。以下、重複する構成については説明を繰り返さない。
図8および図9を参照して、拘束ロッド23および拘束ロッド24は、複数の電池モジュール21に隣接する位置に複数ずつ設けられている。拘束ロッド23および24は、複数の電池モジュール21の積層方向に延びる。拘束ロッド23および24は、組電池20と周辺機器50とが隣り合う方向に延びる。拘束ロッド23および24は、車両幅方向に延びる。拘束ロッド23および24は、その延びる方向の直交平面で切断された場合に、略真円の断面形状を有する。拘束ロッド23および24は、これに限定されず、たとえば真円以外の円形や、矩形等の多角形の断面形状を有しても良い。拘束ロッド23および拘束ロッド24は、金属から形成されても良いし、樹脂から形成されても良い。拘束ロッド24は、複数の電池モジュール21と底部42hとの間に配設されている。
本実施の形態では、電熱線61が、拘束ロッド24の外周面に螺旋状に巻回されている。電熱線61が巻回されるピッチは、中央部73で最も大きく、機器側縁部71で次に大きく、外縁部72で最も小さい。拘束ロッド24は、略真円の断面形状を有するため、ピッチを変化させながら電熱線61を拘束ロッド24に巻回する作業を、容易に行なうことができる。
このように構成された、この発明の実施の形態2における電池パックによれば、実施の形態1に記載の効果を同様に得ることができる。加えて、本実施の形態では、積層された複数の電池モジュール21により近接した位置に、電熱線61を設けることができる。これにより、ハイブリッド自動車の始動直後、より迅速に、組電池20を温度上昇させつつ、電池温度のばらつきを低減させることができる。
なお、本実施の形態では、電熱線61が拘束ロッド24に巻回される場合について説明したが、電熱線61は、拘束ロッド23に巻回されても良いし、拘束ロッド23および24の双方に巻回されても良い。
(実施の形態3)
図10は、この発明の実施の形態3における電池パックを示す断面図である。図10は、実施の形態1における図3に対応する図である。図11は、図10中のXI−XI線上に沿った電池パックの断面図である。本実施の形態における電池パックは、実施の形態1における電池パック10と比較して、基本的には同様の構成を備える。以下、重複する構成については説明を繰り返さない。
図10および図11を参照して、本実施の形態では、積層された複数の電池モジュール21の両側に吸気チャンバ31および排気チャンバ32が形成されている。実施の形態1では、冷却風通路29において、冷却風が鉛直方向に流れるのに対して、本実施の形態では水平方向に流れる。組電池20は、ロアケース42の底面42cの直上に配置されており、底面42c上に電熱線61を配索するための空間が十分に確保されていない。底部42hには、外表面42bが形成されている。外表面42bは、ケース体40の外側で延在している。
外表面42bには、温熱シート68が固定されている。温熱シート68は、電熱線61を含む。電熱線61は、機器側縁部71に対向する位置で中央部73に対向する位置よりも密になるように設けられている。電熱線61は、外縁部72に対向する位置で機器側縁部71に対向する位置よりもさらに密になるように設けられている。
このように構成された、この発明の実施の形態3における電池パックによれば、実施の形態1に記載の効果と同様の効果を得ることができる。加えて、本実施の形態では、電熱線61がケース体40の外側に設けられるため、ケース体40に収容された組電池20の形態に拘らず、電熱線61を配索する場所を容易に確保することができる。また、電池モジュール21から電解液が漏洩するような事態が生じても、電熱線61が電解液に浸ることを防止できる。
なお、以上に説明した実施の形態1から3における電池パックの構造を適宜、組み合わせて別の電池パックを構成しても良い。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施の形態1における電池パックを搭載するハイブリッド自動車を示す平面図である。 図1中の電池パックの外観を表わす斜視図である。 図2中のIII−III線上に沿った電池パックの断面図である。 図3中の組電池を示す斜視図である。 図3中のV−V線上に沿った電池パックの平面図である。 図3中の2点鎖線VIで囲まれた位置を拡大して示す断面図である。 図5中の電熱線の配索されるパターンの変形例を示す平面図である。 この発明の実施の形態2における電池パックを示す断面図である。 図8中の電池パックに設けられた拘束ロッドを示す斜視図である。 この発明の実施の形態3における電池パックを示す断面図である。 図10中のXI−XI線上に沿った電池パックの断面図である。
符号の説明
10 電池パック、20 組電池、21 電池モジュール、23,24 拘束ロッド、40 ケース体、42b 外表面、42h 底部、50 周辺機器、61 電熱線、66 接着剤、71 機器側縁部、72 外縁部、73 中央部、130m,130n サイドボディ。

Claims (8)

  1. 電池部と、
    前記電池部と隣り合って設けられた機器部と、
    前記電池部に対向して配索された電熱線とを備え、
    前記電池部は、前記機器部に隣接する第1部位と、前記第1部位に対して前記機器部の反対側に位置し、前記電池部の外縁に配設される第2部位と、前記第1部位と前記第2部位との間に位置する第3部位とを含み、
    前記電熱線は、前記第1部位に対向する位置で前記第3部位に対向する位置よりも密に配索され、前記第2部位に対向する位置で前記第1部位に対向する位置よりもさらに密に配索されている、電池パック。
  2. 前記電池部および前記機器部を収容するケース体をさらに備え、
    前記電熱線は、前記ケース体に接着剤により固定されている、請求項1に記載の電池パック。
  3. 前記ケース体は、前記電池部の鉛直下方向に配設される底部を含み、
    前記電熱線は、前記底部に固定されている、請求項2に記載の電池パック。
  4. 前記電池部は、積層された複数の電池モジュールと、前記複数の電池モジュールに隣接する位置で前記電池部と前記機器部とが隣り合う方向に延び、前記複数の電池モジュールを一体に保持する拘束部材とを含み、
    前記電熱線は、前記拘束部材に固定されている、請求項1から3のいずれか1項に記載の電池パック。
  5. 前記電池部および前記機器部を収容するケース体をさらに備え、
    前記電熱線は、前記ケース体の外表面に固定されている、請求項1から4のいずれか1項に記載の電池パック。
  6. 前記電池部は、積層された複数の電池モジュールを含み、
    積層された前記複数の電池モジュールは、前記電池部と前記機器部とが隣り合う方向の辺の長さが、他の2辺の長さよりも大きくなる略直方体形状を有する、請求項1から5のいずれか1項に記載の電池パック。
  7. 車両に搭載された、請求項1から6のいずれか1項に記載の電池パック。
  8. 前記第2部位と前記車両のサイドボディの一方とが隣接し、前記機器部と前記車両のサイドボディの他方とが隣接するように搭載された、請求項7に記載の電池パック。
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