JP2007328511A - 指紋入力装置およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】薄型化及び低コスト化を実現しつつ信頼性の高い指紋認証装置を提供すること。
【解決手段】回路面に固体撮像素子1aが形成された半導体基板1と、半導体基板1の裏面を表側に向けて半導体基板1を搭載する第1配線基板2と、第1配線基板2の半導体基板1側の反対面側から第1配線基板2を実装する第2配線基板5と、第2配線基板5上であって第1配線基板2と隣り合う領域に実装された照明用LED3と、半導体基板1と第1配線基板2の間の隙間に充填された絶縁性樹脂4と、を備える。第1配線基板2は、固体撮像素子1aと対向する部分に遮光パターン2aを有する。
【選択図】図2
【解決手段】回路面に固体撮像素子1aが形成された半導体基板1と、半導体基板1の裏面を表側に向けて半導体基板1を搭載する第1配線基板2と、第1配線基板2の半導体基板1側の反対面側から第1配線基板2を実装する第2配線基板5と、第2配線基板5上であって第1配線基板2と隣り合う領域に実装された照明用LED3と、半導体基板1と第1配線基板2の間の隙間に充填された絶縁性樹脂4と、を備える。第1配線基板2は、固体撮像素子1aと対向する部分に遮光パターン2aを有する。
【選択図】図2
Description
本発明は、指紋入力装置およびその製造方法に関し、特に、指と撮像素子の相対位置を移動させながら、指内部の散乱光により生じる指紋パターンを撮像素子で撮影する指紋入力装置とその製造方法に関する。
近年、銀行のATM、携帯電話機、PDA、パーソナルコンピュータ等においては、指紋、静脈、声紋、虹彩等の生体パターンによる個人認証の必要性が増大している。その中で指紋は最も歴史が古く実績のある生体認証方法である。古くから全反射プリズムを用いた指紋入力装置が実用化されているが、小型化が難しいためノートパソコンやPDA、携帯電話機などの携帯端末には不向きであった。そのため薄型化、小型化の進んだ指紋入力装置が開示されている(例えば、特許文献1〜5参照)。
特許文献1では、配線基板上に絶縁性樹脂を介して固体撮像素子が形成された半導体基板があり、当該半導体基板の裏面に指を密着させる。配線基板上の固体撮像素子の横に照明用LEDがあり、当該照明用LEDから出た光が指内部に入り、散乱光が指紋を通過して固体撮像素子に入り、指紋パターンが認識される。
特許文献2では、配線基板上に封止樹脂を介して固体撮像素子、さらにその上に保護部材があり、保護部材の表面に指を密着させる。保護部材の下であって固体撮像素子の横に照明用LEDがあり、当該照明用LEDから出た光が保護部材を通過して指内部に入り、散乱光が指紋、保護部材を通過して固体撮像素子に入り、指紋パターンが認識される。また、LEDの光が直接、固体撮像素子に届かないように、保護部材内であって固体撮像素子と照明用LEDの間に、垂直に配された遮光層が設けられている。
特許文献3では、回路基板上に光センサ(固体撮像素子)、保護部材を積層し、保護部材表面に指を密着させる。回路基板上であって光センサの横に照明用LEDがあり、その光をライトガイドを通して指に当てる。散乱光が指紋、保護部材を通過して光センサに入り、指紋パターンが認識される。また、照射用LEDの光は、ライトガイドと光センサの周囲に遮光手段があるため、直接、光センサには届かないようになっている。
特許文献4では、CMOSあるいはCCDセンサチップ上に絶縁膜があり、絶縁膜の表面に指を密着させる。付属した照明装置はなく、指の周辺の光が指内部で散乱し、散乱光が指紋、絶縁膜を通過してCMOSあるいはCCDセンサチップに入り、指紋パターンが認識される。
特許文献5では、配線基板上に固体撮像素子があり、その上に保護部材があり、保護部材の表面に指を密着させる。配線基板上の固体撮像素子の横に照明用LEDがあり、そこから出た光が照明用LEDの封止樹脂を通過して指内部に入り、散乱光が指紋、保護部材を通過して固体撮像素子に入り、指紋パターンが認識される。また、照明用LEDの周囲には枠状部材があり、照明用LEDから直接、光が固体撮像素子に入るのを防止している。
特許文献1では、配線基板底面および上部からの不要光が、配線基板や半導体基板を透過したり、配線基板に反射したりして固体撮像素子に入りノイズとなる。特に、安価なガラスエポキシ基板は半透明なため使用できず、高価なセラミック基板などの不透明な基板が必要である。また、照明用LEDの封止樹脂が厚く固体撮像素子より高くなるので、指紋認識装置を薄くすることができない。さらに、半導体基板をフリップチップ実装後に薄く加工しなければならないので、加工コストが高い。
特許文献2では、保護部材に切り込みを入れ、そこに不透明な材料を入れて遮光層としているので、加工コストがかかる。
特許文献3では、二次元固体撮像素子、その周辺の複数の照明用LED、ライトガイドなどの部品コストがかかるうえ、製品寸法が大きい。
特許文献4では、照明装置を有さないので、周囲の光の状況によっては(たとえば夜間で照明がないとき)指紋検知ができない場合がある。
特許文献5では、照明用LEDの枠状部材、封止樹脂の厚みが大きいので、製品全体を薄くすることができない。
さらに、特許文献2、特許文献3および特許文献5では、半導体基板と配線基板の接続手段がワイヤーボンディングであるため薄化できず、また、半導体基板表面に高価な保護部材を取り付ける必要があるためコスト高となる。
本発明の主な課題は、薄型化および低コスト化を実現しつつ信頼性の高い指紋認証装置を提供することである。
本発明の第1の視点においては、指紋を入力する指紋入力装置であって、回路面に固体撮像素子が形成された半導体基板と、前記半導体基板の裏面を表側に向けて前記半導体基板を搭載する第1配線基板と、前記第1配線基板の前記半導体基板側の反対面側から前記第1配線基板を実装する第2配線基板と、前記第2配線基板上であって前記第1配線基板と隣り合う領域に実装された発光素子と、前記半導体基板と前記第1配線基板の間の隙間に充填された絶縁性樹脂と、を備え、前記第1配線基板は、前記固体撮像素子と対向する部分に遮光パターンを有することを特徴とする。
本発明の第2の視点においては、指紋を入力する指紋入力装置であって、回路面に固体撮像素子が形成された半導体基板と、前記半導体基板の裏面を表側に向けて前記半導体基板を搭載するとともに、前記第1配線基板と隣り合う領域に貫通穴を有する配線基板と、前記貫通穴の内部に実装された発光素子と、前記半導体基板と前記配線基板の間の隙間に充填された絶縁性樹脂と、を備え、前記配線基板は、前記固体撮像素子と対向する部分に遮光パターンを有することを特徴とする。
本発明の第3の視点においては、前記指紋入力装置において、前記配線基板は、前記半導体基板側の面であって前記貫通穴の周囲に第2遮光パターンを有することを特徴とする。
本発明の第4の視点においては、前記指紋入力装置において、前記配線基板上に配設されるとともに、前記半導体基板用の開口部を有し、前記半導体基板の上面と略同一高さとなるように構成され、かつ、前記発光素子から出力された光線を透過する保護フィルムを備えることを特徴とする。
本発明の第5の視点においては、指紋入力装置の製造方法であって、ウェハの回路面側に固体撮像素子、配線、パッドを形成する工程と、前記固体撮像素子、配線、パッドが形成された前記ウェハの回路面の反対面を研削する工程と、前記ウェハの回路面の前記パッドにバンプを形成する工程と、前記バンプが形成された前記ウェハをダイシングで各チップサイズに分割する工程と、分割されたチップを配線基板にフリップチップ実装する工程と、を含むことを特徴とする。
本発明(請求項1−8)によれば、配線基板の上面で固体撮像素子と対向する部分に遮光パターンを形成しているので、発光素子から配線基板に入射した不要な光は遮光パターンで遮られノイズにならない。また、遮光パターンを形成することにより安価なガラスエポキシ基板が使用できるようになる。さらに、本発明の製品の厚さは、第1配線基板+第2配線基板+絶縁性樹脂+半導体基板の厚さ、又は、配線基板+発光素子(の配線基板部)の厚さの厚い方になるが、いずれにしても1mm以下にすることが可能となるため従来品に比べ薄くできる。
本発明(請求項2)によれば、発光素子と第1配線基板の上面をほぼ同一高さにし、第1配線基板上に配設されるとともに、半導体基板用の開口部を有し、かつ、半導体基板の上面と略同一高さとなるように構成される保護フィルムを備えるため指を滑らせたときひっかかることがない。
本発明(請求項3−5)によれば、遮光パターンを配線基板における配線と同一の材料(例えば、Cu箔)とすれば、通常の配線基板の製造工程で形成できるので余分なコストがかからない。
本発明(請求項9−11)によれば、チップ(半導体基板)はウェハで薄く加工すればよく、フリップチップ実装後に薄く加工する必要がないので、加工コストが大幅に安い。
(実施形態1)
本発明の実施形態1に係る指紋入力装置について図面を用いて説明する。図1は、本発明の実施形態1に係る指紋入力装置の構成を概略的に示した斜視図である。図2は、本発明の実施形態1に係る指紋入力装置の構成を模式的に示した図1のX−X´間の断面図である。図3は、本発明の実施形態1に係る指紋入力装置における半導体基板の構成を模式的に示した回路面側から見たときの平面図である。図4は、本発明の実施形態1に係る指紋入力装置における第1配線基板の構成を模式的に示した上面側から見たときの平面図である。
本発明の実施形態1に係る指紋入力装置について図面を用いて説明する。図1は、本発明の実施形態1に係る指紋入力装置の構成を概略的に示した斜視図である。図2は、本発明の実施形態1に係る指紋入力装置の構成を模式的に示した図1のX−X´間の断面図である。図3は、本発明の実施形態1に係る指紋入力装置における半導体基板の構成を模式的に示した回路面側から見たときの平面図である。図4は、本発明の実施形態1に係る指紋入力装置における第1配線基板の構成を模式的に示した上面側から見たときの平面図である。
図1、2を参照すると、この指紋入力装置は、指紋を電子情報として入力するための装置であり、図示されていない銀行のATM、携帯電話機、PDA、パーソナルコンピュータ等において実装される。指紋入力装置は、半導体基板1と、第1配線基板2と、照明用LED3と、絶縁性樹脂4と、第2配線基板5と、を有する。
半導体基板1は、回路面側に固体撮像素子1aを形成したものである(図1−3参照)。半導体基板1は、回路面の反対面(裏面)が表側(上側)に向くようにして第1配線基板2に搭載されている。半導体基板1は、固体撮像素子1aが第1配線基板2の遮光パターン2aと対向するように配置されている。半導体基板1は、回路面側の所定の位置に端子1bが配設されている。端子1bは、バンプ(図示せず)を介して第1配線基板2と電気的に接続されている。半導体基板1と第1配線基板2の間の隙間には、絶縁性樹脂4が充填されている。
第1配線基板2は、絶縁層に複数の配線層が形成された配線基板である(図1、2、4参照)。第1配線基板2の半導体基板1側の面には、パッドおよび配線が形成されている。第1配線基板2上には、半導体基板1が搭載されている。第1配線基板2は、バンプ(図示せず)を介して半導体基板1と電気的に接続されている。第1配線基板2の配線(例えば、グランド配線)の一部は、遮光パターン2aとなっている。遮光パターン2aは、半導体基板1の固体撮像素子1aと対向する位置に配設されている。遮光パターン2aには、第1配線基板2において用いられる配線と同一の材料が用いられ、例えば、厚さ10μm以上のCu箔ベタパターンを用いることができる。第1配線基板2と半導体基板1の間の隙間には、絶縁性樹脂4が充填されている。第1配線基板2は、側壁面に形成されたサイドカットスルーホール2bに配されたはんだ付けにより第2配線基板5に搭載されている。第1配線基板2は、はんだを介して第2配線基板5と電気的に接続されている。
照明用LED3は、赤外線等の光線を出力する照明用のLED発光素子である。照明用LED3は、表面実装タイプである。照明用LED3は、第1配線基板2と隣り合う位置にて、第2配線基板5上に実装されている。照明用LED3は、はんだ付けにより第2配線基板5と電気的に接続されている。照明用LED3の上面は、第1配線基板2とほぼ同一高さにすることが好ましい。
絶縁性樹脂4は、半導体基板1と第1配線基板2の間の隙間を封止する絶縁性樹脂である。
第2配線基板5は、絶縁層に配線が形成されたフレキシブル配線基板である。第2配線基板5の第1配線基板2側の面には、パッドおよび配線が形成されている。第2配線基板5上には、第1配線基板2が搭載されている。第2配線基板5は、はんだを介して第1配線基板2と電気的に接続されている。第2配線基板5上の第1配線基板2の隣り合う位置に照明用LED3が実装されている。第2配線基板5は、はんだ付けにより照明用LED3と電気的に接続されている。
次に、本発明の実施形態1に係る指紋入力装置の動作について図面を用いて説明する。図5は、本発明の実施形態1に係る指紋入力装置の動作を説明するための模式図である。
指6を半導体基板1の裏面に密着させながら、図5の左から右へ移動させる(指6を引く)。照明用LED3から出力された光線は、指6の内部に入って拡散し、一部が指の腹(指紋部分)を通過して固体撮像素子1aに入る。これにより、指紋の一部が帯状に固体撮像素子1aで認識される。指6を移動させることにより、帯状の指紋パターンが連続して得られ、図示しない合成装置により指紋全体パターンが認識される。なお、照明用LED3から第1配線基板2の内部に入射した不要光は、遮光パターン2aで遮られ、固体撮像素子1aに届かないのでノイズにならない。
実施形態1によれば、第1配線基板2の上面で固体撮像素子1aと対向する部分に遮光パターン2aを形成しているので、照明用LED3から第1配線基板2の内部に入射した不要光は遮光パターン2aで遮られノイズにならない。また、遮光パターン2aをCu箔ベタパターンとすれば、通常の配線基板の製造工程で形成できるので、余分なコストがかからない。また、遮光パターン2aを形成することにより、安価なガラスエポキシ基板が使用できるようになる(遮光パターン2aが無いと、ガラスエポキシ基板は半透明なため不要光によるノイズを誘発して使用できない)。また、実施形態1の製品の厚さは、第1配線基板2+第2配線基板5+絶縁性樹脂4+半導体基板1の厚さ、又は、第2配線基板5+照明用LED3の厚さの厚い方になるが、いずれにしても1mm以下にすることが可能となるため従来品に比べ薄くできる。さらに、第2配線基板5はフレキシブル配線基板を使用しているため、携帯電話機など空隙が無い製品に対しても取り付けの自由度を高くできる。
(実施形態2)
本発明の実施形態2に係る指紋入力装置について図面を用いて説明する。図6は、本発明の実施形態2に係る指紋入力装置の動作を説明するための模式図である。
本発明の実施形態2に係る指紋入力装置について図面を用いて説明する。図6は、本発明の実施形態2に係る指紋入力装置の動作を説明するための模式図である。
実施形態2に係る指紋入力装置は、実施形態1(図2参照)の第2配線基板(図2の5)をなくしたものである(図6参照)。実施形態2に係る指紋入力装置では、配線基板12に照明用LED13のはまる貫通穴12bが形成されている。貫通穴12bには、照明用LED13が実装されている。照明用LED13は、配線基板12の半導体基板1側の反対面側に配線基板部13aが取り付けられている。配線基板部13aは、配線基板12の半導体基板1側の反対面にはんだ付けされている。照明用LED13の発光部は、配線基板部13aを介して配線基板12と電気的に接続されている。実施形態2に係る指紋入力装置におけるその他の構成は、実施形態1と同様である。また、実施形態2に係る指紋入力装置の動作についても、実施形態1と同様である。
実施形態2によれば、実施形態1よりも第2配線基板(図2の5)分の薄くなる領域が広がり、小型化できる。また、実施形態1のように第2配線基板(図2の5)を製造しなくてもよくなるので、コストも削減できる。
(実施形態3)
本発明の実施形態3に係る指紋入力装置について図面を用いて説明する。図7は、本発明の実施形態3に係る指紋入力装置の動作を説明するための模式図である。
本発明の実施形態3に係る指紋入力装置について図面を用いて説明する。図7は、本発明の実施形態3に係る指紋入力装置の動作を説明するための模式図である。
実施形態3に係る指紋入力装置は、実施形態2(図6参照)の配線基板(図6の12)の半導体基板(図6の1)側の面であって貫通穴(図6の12b)の周囲に第2遮光パターン22cを形成したものである(図7参照)。第2遮光パターン22cには、第1遮光パターン22aと同様に、例えば、厚さ10μm以上のCu箔ベタパターンを用いることができる。実施形態3に係る指紋入力装置におけるその他の構成は、実施形態2と同様である。また、実施形態3に係る指紋入力装置の動作は、実施形態1と同様である。
実施形態3によれば、第2遮光パターン22cを例えばCu箔を残して形成すれば、余分な加工コストが不要である。また、第2遮光パターン22cにより、照明用LED13からの不要光が固体撮像素子1aに入るのを、より完全に近く防止できる。
(実施形態4)
本発明の実施形態4に係る指紋入力装置について図面を用いて説明する。図8は、本発明の実施形態4に係る指紋入力装置の動作を説明するための模式図である。
本発明の実施形態4に係る指紋入力装置について図面を用いて説明する。図8は、本発明の実施形態4に係る指紋入力装置の動作を説明するための模式図である。
実施形態4に係る指紋入力装置は、実施形態3(図7参照)の配線基板(図7の22)上に、半導体基板1が配される領域に開口部を有する保護フィルム23を配設したものである(図8参照)。保護フィルム23は、照明用LED13から出力された赤外線等の光線を透過する材料よりなり、配線基板22と接着している。実施形態4に係る指紋入力装置におけるその他の構成は、実施形態3と同様である。また、実施形態4に係る指紋入力装置の動作は、実施形態1と同様である。
実施形態4によれば、保護フィルム23を配設することにより、指6を半導体基板1の裏面に密着して移動させる際に、照明用LED13から出力された光線が減衰することなく、指6が配線基板22に直接接触することを防止できる。また、保護フィルム23の上面を半導体基板1の上面とほぼ同一とすることで、指6をスムーズに移動させることができるようにする。さらに、保護フィルム23について赤外線以外の光線を通さない材料を使用した場合、指紋認識装置の外部より配線基板22の配線部を見えなくすることができる。
なお、保護フィルム23については、実施形態1(図2参照)の第1配線基板(図1の2)上に配設してもよい(図9参照)。この場合、照明用LED3と第1配線基板2の上面をほぼ同一高さにし、第1配線基板2上に配設されるとともに、半導体基板1用の開口部を有し、かつ、半導体基板1の上面と略同一高さとなるように構成される保護フィルムを備えることで、指を滑らせたときひっかかることがない。
(実施形態5)
次に、本発明の実施形態1〜4に係る指紋入力装置の製造方法について図面を用いて説明する。図10は、本発明の実施形態5に係る指紋入力装置の製造方法を説明するための模式図である。
次に、本発明の実施形態1〜4に係る指紋入力装置の製造方法について図面を用いて説明する。図10は、本発明の実施形態5に係る指紋入力装置の製造方法を説明するための模式図である。
まず、ウェハの回路面側に固体撮像素子、配線、パッドを形成する(素子形成工程;図10(A)参照)。次に、チップ(半導体基板)に分割前のウェハの回路面の反対面(裏面)を研削することにより、ウェハを厚さ100μm〜200μmの間の任意の値にする(研削工程;図10(B)参照)。次に、ウェハの回路面のパッドにバンプ(めっきバンプも可)を形成する(バンプ形成工程;図10(C)参照)。次に、バンプ形成したウェハをダイシングで各チップ(半導体基板)に分割する(ダイシング工程;図10(D)参照)。次に、配線基板(例えば、図2の2)にチップ(半導体基板;例えば、図2の1)をフリップチップ実装する(フリップチップ実装工程;図10(E)参照)。最後に、チップ(半導体基板)実装した配線基板(例えば、図2の2)と、その他の部品(例えば、図2の照明用LED3、第2配線基板5)を組み立てる(組立工程;図10(F)参照)。以上の工程によって製造された指紋入力装置は、銀行のATM、携帯電話機、PDA、パーソナルコンピュータ等において適宜実装されることになる。
実施形態5によれば、従来からある表面実装設備を利用できるので実装費用は少なくて済む。また、チップ(半導体基板)はウェハの段階で薄く加工しているので、フリップチップ実装後に薄く加工する必要がなくなり、加工コストを大幅に安くすることができる。
1 半導体基板
1a 固体撮像素子
1b 端子(パッド)
2 第1配線基板
2a 遮光パターン
2b サイドカットスルーホール
3 照明用LED(発光素子)
4 絶縁性樹脂
5 第2配線基板
6 指
12 配線基板
12a 遮光パターン
12b 貫通穴
13 照明用LED(発光素子)
13a 配線基板部
22 配線基板
22a 第1遮光パターン
22b 貫通穴
22c 第2遮光パターン
23 保護フィルム
1a 固体撮像素子
1b 端子(パッド)
2 第1配線基板
2a 遮光パターン
2b サイドカットスルーホール
3 照明用LED(発光素子)
4 絶縁性樹脂
5 第2配線基板
6 指
12 配線基板
12a 遮光パターン
12b 貫通穴
13 照明用LED(発光素子)
13a 配線基板部
22 配線基板
22a 第1遮光パターン
22b 貫通穴
22c 第2遮光パターン
23 保護フィルム
Claims (12)
- 指紋を入力する指紋入力装置であって、
回路面に固体撮像素子が形成された半導体基板と、
前記半導体基板の裏面を表側に向けて前記半導体基板をフリップチップ実装で搭載する第1配線基板と、
前記第1配線基板の前記半導体基板側の反対面側から前記第1配線基板を実装する第2配線基板と、
前記第2配線基板上であって前記第1配線基板と隣り合う領域に実装された発光素子と、
前記半導体基板と前記第1配線基板の間の隙間に充填された絶縁性樹脂と、
を備え、
前記第1配線基板は、前記固体撮像素子と対向する部分に遮光パターンを有することを特徴とする指紋入力装置。 - 前記発光素子と前記第1配線基板のそれぞれの上面は、略同一の高さであり、
少なくとも前記第1配線基板上に配設されるとともに、前記半導体基板用の開口部を有し、前記半導体基板の上面と略同一高さとなるように構成され、かつ、前記発光素子から出力された光線を透過する保護フィルムを備えることを特徴とする請求項1記載の指紋入力装置。 - 前記遮光パターンは、前記第1配線基板において用いられる配線と同一の材料よりなることを特徴とする請求項1又は2記載の指紋入力装置。
- 前記遮光パターンは、前記第1配線基板における配線の一部であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載の指紋入力装置。
- 前記遮光パターンは、前記第1配線基板におけるグランド配線の一部であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一に記載の指紋入力装置。
- 指紋を入力する指紋入力装置であって、
回路面に固体撮像素子が形成された半導体基板と、
前記半導体基板の裏面を表側に向けて前記半導体基板をフリップチップ実装で搭載するとともに、前記第1配線基板と隣り合う領域に貫通穴を有する配線基板と、
前記貫通穴の内部に実装された発光素子と、
前記半導体基板と前記配線基板の間の隙間に充填された絶縁性樹脂と、
を備え、
前記配線基板は、前記固体撮像素子と対向する部分に遮光パターンを有することを特徴とする指紋入力装置。 - 前記配線基板は、前記半導体基板側の面であって前記貫通穴の周囲に第2遮光パターンを有することを特徴とする請求項6記載の指紋入力装置。
- 前記配線基板上に配設されるとともに、前記半導体基板用の開口部を有し、前記半導体基板の上面と略同一高さとなるように構成され、かつ、前記発光素子から出力された光線を透過する保護フィルムを備えることを特徴とする請求項6又は7記載の指紋入力装置。
- 指紋入力装置の製造方法であって、
ウェハの回路面側に固体撮像素子、配線、パッドを形成する工程と、
前記固体撮像素子、配線、パッドが形成された前記ウェハの回路面の反対面を研削する工程と、
前記ウェハの回路面の前記パッドにバンプを形成する工程と、
前記バンプが形成された前記ウェハをダイシングで各チップサイズに分割する工程と、
分割されたチップを配線基板にフリップチップ実装する工程と、
を含むことを特徴とする指紋入力装置の製造方法。 - 前記研削する工程では前記ウェハが厚さ100μm以上かつ200μm以下の任意の厚さになるまで研削することを特徴とする請求項9記載の指紋入力装置の製造方法。
- 前記チップが実装された前記配線基板と、発光素子とを互いに隣り合うように第2配線基板に実装する工程を含むことを特徴とする請求項9又は10記載の指紋入力装置の製造方法。
- 発光素子を、前記チップが実装された前記配線基板の貫通穴の内部に実装する工程を含むことを特徴とする請求項9又は10記載の指紋入力装置の製造方法。
Priority Applications (1)
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JP2006158578A JP2007328511A (ja) | 2006-06-07 | 2006-06-07 | 指紋入力装置およびその製造方法 |
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