JP2007327468A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】A/D変換用基準電圧の異常を検出するため、異常検出用基準電圧を設けてこの電圧をA/D変換器に変換させた場合、異常を検出しても、異常がA/D変換用基準電圧にあるのか異常検出用基準電圧にあるのか判定することが出来ないという課題があった。
【解決手段】A/D変換器201を備えた内燃機関の制御装置において、A/D変換用基準電圧生成手段205と異常検出用基準電圧生成手段206との間に電圧変動抑制回路301を設けて、仮にいずれか一方の電源手段が異常になっても、その電圧の変動範囲はある範囲内に抑制されるようにする。この抑制の範囲内で、異常検出用基準電圧生成手段206の電圧を分割した電圧をA/D変換器201で変換し、この変換値をマイクロコンピュータ202で監視して、その値の大小にもとづき、いずれの電源手段に異常があるのか判定させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば自動車に搭載された内燃機関の電源系統の異常診断を実施する内燃機関の制御装置に関するものである。
自動車に搭載された内燃機関には、その性能を向上させ、例えば排気ガスの適切なコントロールを行うために、マイクロコンピュータを含む能動的な制御装置(エンジン制御ユニット、以下ECUと言う)が搭載されている。エンジン制御ユニットは内燃機関の各部に設けられた複数のセンサの信号を受け取って、この内燃機関の状態を把握し適切な制御を行う。ECU内に設置されたマイクロコンピュータが取り扱う信号はディジタル信号であるが、自動車に搭載されたセンサにはアナログ出力しか得られないものもある。そこで、各種センサのアナログ信号は、ECUに入力される前にアナログデジタル変換器(A/D変換器)によりディジタル信号に変換されてからマイクロコンピュータで演算処理される。周知のとおり、A/D変換器は入力された信号と比較するための基準電圧が必要であり(外部から供給、又は内臓)、この基準電圧をディジタル的に分割した電圧を入力信号と比較することにより入力信号のレベルに対応するディジタル信号を出力するものである。ECUは一般的には、自動車に搭載された1系統のバッテリ(20%前後の電圧変動があり得る)より電源を受給している。したがって、前記A/D変換器の基準電圧は、この一つのバッテリ電源の電圧から定電圧安定化回路を用いて生成されるものが一般的である。
さて、近年の車両の高性能化や高機能化に対応するため、前記ECUのA/D変換器用基準電圧には高い電圧安定精度が要求されている。これは、A/D変換用基準電圧に誤差が生じた場合、各センサの出力電圧(A/D変換後の電圧)が真値からずれることが、ECUの制御性の悪化原因となるためである。例えば、酸素濃度センサであれば、センサからの入力電圧値により酸素濃度を検出するが、センサからの入力電圧値に対して、A/D変換後の電圧データが誤差を持っていると、実際にはリーン状態であるにも関わらずリッチ状態と判定し、誤った燃料制御を実施するなどの不具合が生じるためである。
また、それほど顕著でなくても内燃機関の排気ガスの各種成分の濃度が適切に制御されないということは好ましいことではない。そこでA/D変換器の基準電圧を厳しく監視することのできる回路が望まれている。
そこで、A/D変換用基準電圧の値を常時監視することが考えられる。ところが、A/D変換器が自身の基準電圧をA/D変換して、その変換出力値をECUに判定させることはできない。なぜなら、A/D変換器用基準電圧の電圧異常が生じた場合、これと比較する基準電圧自体が電圧異常であるため、出力されるディジタルデータには差が生じない。そのため、A/D変換器自体では、その基準電圧の異常を直接検出することができないという問題があった。そこで、特許文献1によればA/D変換用基準電圧とは別に、A/D変換用基準電圧の電圧異常を相対的に検出するための測定用基準電源回路を備え、A/D変換器がこの測定用基準電源回路の電圧を測定して、その測定値をECUが監視することらより、A/D変換用基準電源回路の異常を検出しようとするものが開示されている。
ところが特許文献1に開示されたものでは、測定用基準電源回路の電圧とA/D変換用基準電圧とを比較し、その比率の変化を監視することにより、A/D変換用基準電圧の電圧異常を相対的に検出しているので、異常が生じたことは検出できても、異常の原因がA/D変換用基準電圧の電圧異常にあるのか、測定用基準電源の電圧異常にあるのか判断できないので、異常が検出された後の処置/対策の決定上問題が生じる。例えば、A/D変換用基準電圧の異常でないならば、制御を停止させる必要がないのに、どちらの不良かわからないという理由で停止させるなら、見かけ上、故障率が高くなってしまうという問題がある。
特開平6−74987号公報
従来の内燃機関の制御装置では、上記に説明したように、A/D変換用基準電圧を比較監視するための測定用基準電源回路を設けている。しかし、この方法では、異常を検出した際にA/D変換用基準電圧の電圧異常か測定用基準電源の電圧異常か判断できないという問題点があった。
本発明は上記問題を解決するためになされたもので、前記A/D変換器の変換電圧に異常が認められた場合に、異常がA/D変換用基準電圧の異常に有るのか否かの判断が可能で、A/D変換用基準電圧の異常であると判定した際は制御性の悪化を防ぐとともに、運転者に異常を通知することができる内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
この発明に係る内燃機関の制御装置は、車両に搭載されたA/D変換器、
前記A/D変換器に基準電圧を供給するA/D変換用基準電圧生成手段、
前記A/D変換用基準電圧とほぼ同じ大きさの電圧を出力する異常検出用基準電圧生成手段と、この電圧を分割して前記A/D変換用基準電圧より低い異常検出用基準電圧を生成する異常検出用基準電圧分圧回路、
前記A/D変換用基準電圧生成手段の出力回路と前記異常検出用基準電圧生成手段の出力回路との間に挿入され、いずれか一方の出力電圧が上昇または下降したとき、他の一方の回路へと、又は他の一方の回路から、電流を流すことにより前記電圧の上昇又は下降を抑制する電圧変動抑制回路、
前記異常検出用基準電圧を前記A/D変換器によりA/D変換した値を監視して、前記電圧変動抑制回路による電圧変動範囲の範囲内で、前記異常検出用基準電圧の大小にもとづき、異常の原因が前記異常検出用基準電圧生成手段にあるのか、前記A/D変換用基準電圧生成手段にあるのかを判定し、判定結果を出力する異常原因判定手段を備えたものである。
本発明の内燃機関の制御装置によれば、A/D変換用基準電圧と異常検出用基準電圧とA/D変換用基準電圧異常検出手段とを備え、前記A/D変換用基準電圧異常検出手段は、前記A/D変換用基準電圧と異常検出用基準電圧のいずれが異常かを判別することが出来る。
実施の形態1.
以下、本発明の実施の形態1の内燃機関の制御装置について、図に従って説明する。図1は本発明の内燃機関の制御装置と内燃機関との関係の概要を表したものである。エンジン1には各種のアナログ出力センサが搭載されている。即ち、クランク角度を検出するクランク角センサ2、カム角度を検出するカム角センサ3、エンジン冷却水温を検出する水温センサ4、高電圧を発生させる点火コイル5、各気筒内に火花を発生する点火プラグ6が設置されている。
また、エンジン負荷・エンジン状態を検出するための各種センサも設置されている。吸入空気量を検出するためのエアフロセンサ7、吸入空気量を調整するためのスロットル8、前記スロットル8の開度を検出するスロットルセンサ9、前記スロットル8より下流の吸入通路10内の圧力を検出する圧力センサ11、吸入空気の温度を検出する吸気温度センサ12、各気筒に燃料を噴射するインジェクタ13、前記インジェクタ13に燃料を供給する燃料ポンプ14、排気通路15には酸素濃度を検出するO(オーツー)センサ16が設置されている。以上に説明した各センサは本願発明を説明するための例として示したものであり、本願を実施する上でそれらの全てが含まれている必要はなく、もっと少ない場合も、もっと多い場合もある。
ECU17は、バッテリ18より電源を受給している。前記クランク角センサ2からのクランク信号入力、前記カム角センサ3からのカム信号入力、また、各種センサ入力により、内燃機関1を制御するための制御量の演算を行い、前記点火コイル5、前記スロットル8、前記インジェクタ13等の各種アクチュエータの制御を行うことで内燃機関の運転を実施する。
図2は図1の内燃機関の制御装置の構成を更に詳しく示したものである。前記ECU17は全ては図示していないが、CPU、ROM、RAM、バックアップRAM、及びA/D変換器201など、周知のユニットからなるマイクロコンピュータ202(マイコン)、入力処理インタフェース203、出力処理インタフェース204を備えている。水温センサ4、エアフロセンサ7、スロットルセンサ9、圧力センサ11、吸気温度センサ12、Oセンサ16、バッテリ18、異常検出用基準電圧回路206などから出力される各アナログ信号は、入力インタフェース203を介してA/D変換器201に入力され、A/D変換器202を介してディジタル信号に変換された後、インターフェースを介してマイクロコンピュータに入力される。
ECU17の駆動電源はバッテリ18より受給している。A/D変換器201の基準電圧(Vref)はA/D変換用基準電圧回路205により生成している。また、A/D変換用基準電圧(Vref)の異常を検出することを目的に、これと比較する異常検出基準電圧(Vrefm)を生成させるが、これには、まず、異常検出用基準電圧回路206によりVrefとほぼ同じ電圧を生成し、これを更に異常検出用基準電圧分圧回路207により分圧することで、Vrefより低い値のVrefmを得ている。
そして、A/D変換器202は異常検出用基準電圧分圧回路207の出力電圧(Vrefm)の電圧をディジタル変換し、変換されたディジタルデータをECUが監視することで、そこに変化があれば、まず、Vrefか、またはVrefmのいずれかに異常が生じたことを検知する。そして、本発明の内燃機関の制御装置によれば、以下に詳述するように、この検知の際の異常の値(Vrefmの変換値)にもとづいて、Vrefか、またはVrefmのいずれに異常が生じたのかを知ることができ、その結果を運転者に異常を通知する警告灯208を備えている。
本発明のA/D変換用基準電圧生成手段205と、異常検出用基準電圧生成手段206と異常検出用基準電圧分圧回路207の具体的な回路例を図3に示す。
本発明の理解を助けるため、具体的に電圧値を例示して説明を行うが、本発明のものは以下に説明する電圧に限定されるものではない。図3において、異常検出用基準電圧生成手段206の出力電圧はA/D変換用基準電圧生成手段205の出力電圧(Vref)とほぼ同じ値に設定されている。即ち、ここでは、たとえば5Vとする。そして異常検出用基準電圧分圧回路207は入力電圧を約1/2に分圧してVrefmとして出力している。即ち、約2.5Vの出力である。
そして抵抗Rは異常検出用基準電圧生成手段206の出力電圧5Vを、それより少し低い電圧、例えば4.7Vに分圧してダイオードD4のアノード側に供給している。ダイオードD3,D4にはたとえばシリコンダイオードを使用する。シリコンダイオードのスレッシュホールド電圧は約0.7Vである。
ところで、A/D変換用基準電圧生成手段205や、異常検出用基準電圧生成手段206は、周知の定電圧ダイオードの電圧を基準として出力電圧を制御するトランジスタ回路により構成されており、その故障モードは大抵は前記トランジスタの制御能力が失われて見かけ上、あるインピーダンスを持った抵抗体となり、出力電圧が低下してしまうか、又は、本来の電圧よりやや高い電源の電圧がそのまま出力されるようなモードである。このことを前提とすると、ダイオードD3,D4により前記2つの5V出力回路間に図3の回路を構成することにより、A/D変換用基準電圧生成手段205の出力電圧は、たとえA/D変換用基準電圧生成手段205が上記のような故障をしても、約4.0V付近、または約5.7V付近に保たれる。
即ち、A/D変換用基準電圧生成手段205の制御能力が失われて、その出力電圧が4.0V以下に低下したときは、異常検出用基準電圧生成手段206から、抵抗Rと、ダイオードD4を通じて電流が供給されて電圧は4.0v付近に保たれる。また、A/D変換用基準電圧生成手段205の出力電圧が5.7V以上に上昇したときはダイオードD3を通じて異常検出用基準電圧生成手段207の方へ電流が供給されて電圧は5.7V付近に保たれる。
一方、異常検出用基準電圧生成手段207の制御能力が失われて、その出力電圧が4.3V以下に低下したときは、ダイオードD3を通じてA/D変換用基準電圧生成手段205から電流が供給されることにより電圧は4.3V付近に保たれる。また、電圧が約6.1Vよりも高くなったときは抵抗Rの分割電圧が6.1×(4.7/5)=5.73VとなるためダイオードD4のスレッシュホールド電位を超えて、A/D変換用基準電圧生成手段205へ電流が流れることにより、電圧は6.1V付近に保たれる。また、異常検出用分圧回路207が単純な1/2分圧回路であることから、これが故障することがほとんどないと仮定すれば、異常検出用基準電圧分圧回路207の出力電圧(Vrefm)は2.15V付近、または3.05Vの付近に保たれることとなる。どちらが故障した場合も故障していない側の電圧は正常に制御されているため大きく変動することはない。ダイオードD3,D4と抵抗Rとはこの発明に言う電圧変動抑制回路301である。
即ち、異常検出用基準電圧生成手段207の出力電圧と、A/D変換用基準電圧生成手段205の出力電圧は、両者ともに故障した場合とか、故障が各電圧生成手段の出力回路のアース短絡である場合を除けば、前記の値の範囲内に保たれることになる。この保たれる値を図4に示す。図4において401は電圧生成手段がともに正常な場合の動作点であり、A/D変換用基準電圧生成手段205が故障したときは線402又は403に移動し、異常検出用基準電圧生成手段206が故障したときは線404又は405へ動作点が移動することになる。
また、異常検出用基準電圧分圧回路207が単純な1/2分圧回路であることから、これが故障することがほとんどないと仮定すれば、A/D変換用基準電圧生成手段205の出力電圧Vrefと異常検出用基準電圧Vrefmの値は図5に示す範囲に保たれることとなる。図5において501は電圧生成手段がともに正常な場合の動作点であり、A/D変換用基準電圧生成手段205が故障したときは線502又は503に移動し、異常検出用基準電圧生成手段206が故障したときは線504又は505へ動作点が移動することになる。
このように、異常検出用基準電圧生成手段206も、A/D変換用基準電圧生成手段205も、あらかじめ互いにバックアップすることで、その故障時の出力電圧は予測可能な値の付近に保たれる仕組みとなっている。ダイオードD3,D4,抵抗器Rは電圧変動抑制回路という。なお、抵抗Rの代わりに相当電圧を出力するもう一つの電源装置をもちいてもよい。
以上に述べた電圧の値は、いずれも真の値を述べている。一方、A/D変換器はその基準電圧が正常でない場合には、真の値を出力することが出来ない。
即ち、A/D変換器201が変換して出力するVrefmのA/D変換値は次式(1)で示される。
(VrefmのA/D変換値)
=(Vrefmの現在の実際値)×5.0/(Vrefの現在の実際値)・・(1)
式(1)によれば、(VrefmのA/D変換値)は(Vrefmの実際値の変化)が分子の変化として利き、(Vrefの実際値の変化)が分母の変化として利くことになる。
即ち、Vrefが正常(5.0Vに正常な範囲の変動値αが加わっている)であって、Vrefmが異常であるときには、(1)式は
(VrefmのA/D変換値)
=(Vrefmの現在の実際値)×5.0/(5.0±α)・・(2)となる。
(2)式の関係を図6に示す。ここでαはきわめて小さいから無視することができる。Vrefmに生じ得る異常電圧の変動幅は図5に示したとおり、2.15又は3.05V付近であり、この範囲を図6中に範囲Bとして示す。
次に、Vrefmの値が正常(2.5Vに正常な範囲の変動値βが加わっている)
であって、Vrefが異常である場合には、(1)式は
(VrefmのA/D変換値)
=(2.5±β)×5.0/(Vrefの実際値)・・(3)となる。
(3)式の関係を図7に示す。ここでβはきわめて小さいから無視できる。ここでVrefの変動値は図5に示したように4.0か又は5.7Vであるから(3)式の結果は
2.19V又は3.1Vとなる。
図6のVrefmの測定値と、図7のVrefmの測定値との差はわずか2%程度であるが、A/D変換器の出力分解能は一般に1/1000程度は容易に得られるので、異常が生じたとき、図6の状態にあるのか、図7の状態にあるのかを識別することは、マイコン202にとっては容易である。即ち、Vrefm電圧の測定結果を図8に示すように分類すれば、範囲(A)は正常、範囲(B)は異常検出用基準電圧生成手段206の異常、範囲(C)はA/D変換用基準電圧生成手段205の異常となる。各範囲の境界はA/D変換器の分解能や基準電圧の安定性能を考慮して、各値の中間値を境界とするなど、適宜決定することが出来る。
即ち、Vrefmが図6の値に近ければ(範囲B)A/D変換器は正常であり、図7の値に近ければ(範囲C)異常検出用基準電圧回路206が正常で、A/D変換用基準電圧回路205に異常が生じている恐れがあると判断できる。マイクロコンピュータ202内に構成され上記の範囲の判定を行う回路は異常原因判定手段という。
図3に示す回路構成にすれば、VrefmをA/D変換器で監視することにより、前記A/D変換用基準電圧回路205の異常か前記異常検出用基準電圧回路206の異常かを判定することができる。前記A/D変換用基準電圧回路205および前記異常検出用基準電圧回路206が両者ともに同時に異常が生じる可能性は極めて低いが、このような事例が生じた場合は、いずれか一方の回路の異常であるとの警告を出力する。
図9は、VrefとVrefmを用いた電源系異常検出判定のフローチャートを示したものである。エンジン始動後、ステップS501ではエンジン回転数やスロットルセンサよりエンジン運転状態を検出する。ステップS502では、エンジン回転数が所定の値未満かどうかを確認し、所定の値未満であればステップS508に進み、Vref異常判定カウンタおよびVrefm異常判定カウンタをリセットし、電源系異常検出判定せず終了する。ステップS502にてエンジン回転数が所定の値以上であった場合、ステップS503に進む。ステップS503では、Vrefmが範囲(A)内かどうかを確認し、範囲(A)内であればステップS507に進み、Vref異常判定カウンタおよびVrefm異常判定カウンタをリセットする。ステップS503にてVrefmが範囲(A)内でなかった場合、ステップS504に進む。ステップS504では、Vrefmが範囲(B)内かどうかを確認し、範囲(B)内であればステップS506に進み、Vrefm異常判定カウンタをインクリメントする。ステップS504にてVrefmが範囲(B)内でなかった場合、ステップS505に進み、範囲(C)内であることを確認し、Vref異常判定カウンタをインクリメントする。ENDに達したら繰り返し判定動作を行う。
範囲B,Cのレベル差がきわめて小さいので、1回の異常判定結果で直ちに異常と結論付けないで、図示しないカウンタに異常と判定した回数を積算する。そして異常判定の回数が所定回数に達したら、そこで初めて警告を出力する。ステップS501により、エンジンの運転状態を検出し、ステップS502にて電源系異常判定を実施する運転状態かどうかを判断し、ステップS503〜S505にて電源系が正常かA/D変換用基準電圧回路の異常か異常検出用基準電圧回路の異常かを判断し、異常検出用基準電圧回路の異常が所定カウンタ回数となった場合、異常検出用基準電圧異常と判断し、A/D変換用基準電圧回路の異常が所定時間継続した場合、A/D変換用基準電圧異常と判定する。
実施の形態2.
A/D変換用基準電圧回路の異常が生じた場合、Vrefmの実電圧値が正常にも関わらず、マイクロコンピュータの認識するVrefmの電圧値が相対的に変化する。つまり、Vrefが正常な電圧値より高くなった場合、Vrefmとして認識する電圧値は相対的に低く認識することになり、Vrefが正常な電圧値より低くなった場合、Vrefmとして認識する電圧値は相対的に高く認識することになる。
そのため、A/D変換用基準電圧回路の異常を検出した際に、Vrefmの電圧値が正常な電圧値より低くなっている場合はVrefが正常な電圧値より高いため、A/D変換を実施している各種センサの信号をVrefmの電圧値に応じて高い値に設定することで、Vrefのずれを補正し制御性の悪化を防ぐことができる。また、Vrefmの電圧値が正常な電圧値より高くなっている場合は、A/D変換を実施している各種センサの信号をVrefmの電圧値に応じて低い値に設定することで、Vrefのずれを補正する。
また、異常検出用基準電圧回路の異常を検出した場合は、Vrefmが正しく検出できていないため、A/D変換を実施している各種センサの信号の補正は実施しない。
以上詳述した実施の形態1と2により、Vrefmを監視することにより電源系異常を精度よく検出することが可能で、A/D変換用基準電圧回路の異常検出時には、Vrefmに応じてA/D変換を実施している各種センサの信号を補正することで制御性の悪化を防ぐことが可能で、また、警告灯を点灯することにより、運転者に異常を通知することができる内燃機関の制御装置を得ることが出来る。
本発明の内燃機関の制御装置は、自動車のみならず、船舶、航空機、鉄道の気動車などにも利用することが出来る。
本発明の内燃機関の制御装置を適用した内燃機関の概要を示す図である。 実施の形態1の内燃機関の制御装置の構成図である。 図2のA/D変換用基準電圧生成手段と異常検出用基準電圧生成手段の回路図である。 Vrefmを生成する基準電圧値の変動値とVrefの変動値との関係説明図である。 Vrefの変動とVrefmの変動との関係説明図である。 Vrefが正常で、Vrefmが変動するときの、Vrefmの変動値とVrefmの測定値との関係説明図である。 Vrefmが正常で、Vrefが変動するときの、Vrefの変動値とVrefmの測定値との関係説明図である。 電圧識別のための範囲説明図である。 電源系異常を判断するまでのフローチャートである。
符号の説明
1 エンジン、 2 クランク角センサ、 3 カム角センサ、
4 水温センサ、 5 点火コイル、 6 点火プラグ、
7 エアフロセンサ、 8 スロットル、 9 スロットルセンサ、
10 吸入通路、 11 圧力センサ、 12 吸気温度センサ、
13 インジェクタ、 14 燃料ポンプ、 15 排気通路、
16 O2センサ、
17 ECU、 18 バッテリ
201 A/D変換器、 202 マイクロコンピュータ
203 入力処理インタフェース、 204 出力処理インタフェース、
205 A/D変換用基準電圧生成手段、 206 異常検出用基準電圧生成手段、
207 異常検出用基準電圧分圧回路、 208 警告灯、
301 電圧変動抑制回路。

Claims (4)

  1. 車両に搭載されたA/D変換器、
    前記A/D変換器に基準電圧を供給するA/D変換用基準電圧生成手段、
    前記A/D変換用基準電圧とほぼ同じ大きさの電圧を出力する異常検出用基準電圧生成手段と、この電圧を分割して前記A/D変換用基準電圧より低い異常検出用基準電圧を生成する異常検出用基準電圧分圧回路、
    前記A/D変換用基準電圧生成手段の出力回路と前記異常検出用基準電圧生成手段の出力回路との間に挿入され、いずれか一方の出力電圧が上昇または下降したとき、他の一方の回路へと、又は他の一方の回路から、電流を流すことにより前記電圧の上昇又は下降を抑制する電圧変動抑制回路、
    前記異常検出用基準電圧を前記A/D変換器によりA/D変換した値を監視して、前記電圧変動抑制回路による電圧変動範囲の範囲内で、前記異常検出用基準電圧の大小にもとづき、異常の原因が前記異常検出用基準電圧生成手段にあるのか、前記A/D変換用基準電圧生成手段にあるのかを判定し、判定結果を出力する異常原因判定手段を備えたことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記異常検出用基準電圧分圧回路は、A/D変換用基準電圧生成手段が出力する前記基準電圧より小さい電圧値を出力することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記異常原因判定手段の判定により、前記A/D変換用基準電圧の異常と判定された場合、前記異常検出用基準電圧の電圧測定値に応じて、前記車両に搭載された各種センサの信号を補正することを特徴とする請求項1〜2に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記異常原因判定手段により前記A/D変換用基準電圧の異常を検出した場合、警告灯を点灯することにより、運転者に異常を通知することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の内燃機関の制御装置。
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JP2010074519A (ja) * 2008-09-18 2010-04-02 Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp A/d変換装置

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