JP2007325028A - チャージポンプ回路及び位相同期ループ回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】回路規模や消費電流の増大を抑えつつ、スプリアス成分を十分に抑制できるチャージポンプ回路とこれを備えたPLL回路を提供する。
【解決手段】第1駆動信号Supとその複数の遅延信号に応じて複数の電流が生成されて共通のノードN1へ流出し、第2駆動信号Sdnとその複数の遅延信号に応じて複数の電流が生成されて共通のノードN2から流入する。これにより、チャージポンプ回路自体に櫛型フィルタとしての機能を併せ持たせる。
【選択図】図2

Description

本発明は、チャージポンプ回路とこれを用いた位相同期ループ回路に係り、特に、スプリアスの抑制を図った位相同期ループ回路に関するものである。
スペクトラム精度の高い発振信号を生成したり、データ信号に周波数・位相をロックさせたクロック信号を発生したりするための回路として、位相同期ループ(phase locked loop :PLL)回路は種々の装置に広く用いられている。携帯電話機をはじめとする無線通信装置や、様々なケーブルを通したシリアル通信を行う装置、ディスク媒体からのデジタル記録データの再生に関わる装置(リードチャネル)などがその例である。
一般にPLL回路は、位相及び周波数比較回路、チャージポンプ回路、ループフィルタ回路、分周器、電圧制御発振器(voltage controlled oscillator:VCO)から構成される。位相及び周波数比較回路は、分周器において分周されたVCOの発振信号と入力信号との周波数差及び位相差を検出する。チャージポンプ回路は、位相及び周波数比較回路の比較結果に応じたパルス状の電流を流出又は流入する。ループフィルタ回路は、内部にキャパシタを有しており、チャージポンプ回路からの電流を平均化した電圧を出力する。VCOは、ループフィルタ回路から出力される電圧に応じた周波数で発振し、その発振信号を分周器に出力する。
図17は、一般的なチャージポンプ回路の構成例を示す図である。
チャージポンプ回路は、例えば図17に示すように、電源電圧VDDからループフィルタ回路へ電流を流出する電流源回路CS101と、ループフィルタフィルタ回路から基準電位VSSへ電流を流入する電流源回路CS201から構成される。電流源回路CS101,CS201は、それぞれ駆動信号Sup,Sdnを受けて電流を発生する。
図18は、チャージポンプ回路において流出・流入するパルス状の電流Ioutの波形の一例を示す図である。位相及び周波数比較回路は入力信号の変化(例えば立ち上がり)に同期して動作するため、それを受けてチャージポンプ回路の出力電流Ioutも、入力信号の周波数(比較周波数f*ref)の成分が含まれる。
この比較周波数f*refの成分は、ループフィルタ回路のローパスフィルタ特性によって減衰を受けるものの、VCOまで伝わる。このため、VCOの出力すなわちPLL回路の出力には、所望の周波数成分以外にスプリアスが生じる。また、チャージポンプ回路におけるトランジスタのミスマッチ(例えばPMOSトランジスタとNMOSトランジスタのミスマッチ)やループフィルタ回路での電流リーク等によっても同様に比較周波数f*ref成分によるスプリアスが発生する。隣接チャネルにとって大きな妨害波になるなどの理由により、この様なスプリアスは重要な問題となる。
PLL回路のスプリアスを低減する手法は、従来より提案されている。その一つとして、例えば図19に示すように、ループフィルタ回路104とVCO105の間にノッチフィルタ107を挿入するという技術がある。ノッチフィルタ107によって、VCO105の入力における比較周波数f*refの成分が低減する。
またノッチフィルタの代わりに、スイッチ回路や櫛型フィルタを挿入するという手法がそれぞれ特許文献1,2において提案されている。
図20は、ループフィルタ回路104とVCO105の間にノッチフィルタ108を挿入するPLL回路の例を示す図である。櫛型フィルタは、加算器と遅延素子によって構成することが可能であるため、インダクタや容量が不要であり、さらに比較周波数f*refのみならずその高調波成分も除去できるという点でノッチフィルタよりも優れている。
他方、図21に示すように、位相及び周波数比較回路101とチャージポンプ回路103との間に波形変換回路102を挿入する技術が特許文献3において提案されている。
この波形変換回路102は、例えばDSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)であり、位相及び周波数比較回路の出力である比較周波数f*refのパルス信号列を複数のパルスに時間的に分割して出力する。図22は、図21に示すPLL回路におけるチャージポンプ回路103の出力電流Ioutの一例を示す。このように出力電流が時間的に分割されることによって、VCO105の入力における比較周波数f*refの成分が減衰し、結果としてスプリアスが大幅に低減される。
上記のようなシステム的手法のみならず、チャージポンプ回路の回路構成の工夫によりスプリアス特性を向上させる技術も多数報告されている。例えば特許文献4では、チャージポンプ回路の電流源回路と並列に可変抵抗を設けている。図23はその構成例を示しており、電源電圧VDD側の電流源回路CS102と並列に可変抵抗RV1が接続され、基準電位VSS側の電流源回路CS202と並列に可変抵抗RV2が接続される。可変抵抗RV1の抵抗値は、制御信号Scntに応じて制御される。この電流源回路と可変抵抗の並列回路は、駆動信号Sup,Sdnに応じてオン又はオフするスイッチSW102,SW202を介してそれぞれ出力端子に接続される。特許文献4では、このような可変抵抗を設けることによって、チャージポンプ回路の終端電圧が所望の電位から大きくずれることを防止してスプリアス成分を抑制できるとともに、VCOの制御電圧のダイナミックレンジ内においてほぼ同等のスプリアス特性が得られると報告している。
特開2002−280898号公報 特開平5−167441号公報 特開平7−74631号公報 特開2001−119297号公報
しかしながら、PLL回路のスプリアスを抑制する上記の各手法には、次のような不利益がある。
図19,図20に示すようにノッチフィルタ107や櫛形フィルタ108を追加する手法では、ノッチフィルタを構成するために余分のインダクタやキャパシタが必要になるため、チップ面積を増大させる不利益がある。また、ノッチフィルタをトランジスタにより構成すると、VCOに入力される雑音が増大し、PLL回路にとって最も重要な特性である位相ノイズ・ジッタ性能を低下させてしまうという不利益がある。
図21に示すよう波形変換回路102を追加する手法では、DSPなどの大規模なデジタル回路が必要となるため、回路規模が増大し、動作速度が低下し、消費電力が増大し、かつノイズ性能等の劣化を引き起こす。
図23に示すように可変抵抗を設ける手法では、PLL回路のループ定数が時間的に変化するという問題がある。ループ定数は、PLL回路がロックするために必要な時間を決めるだけでなく、PLL回路のロック後にはそのジッタ・位相ノイズ特性を決める。従って、この様な時変的なループ定数は設計を困難にする。さらに、スプリアス特性の観点からも、この技術による性能改善は大きなものとはなり得ない。何故なら、この可変抵抗によってチャージポンプ回路の終端電圧の変動が抑えられるとはいえ、この電流源回路は相変わらず比較周波数f*refの電流パルスを出力する。可変抵抗によって個々のパルス波形は変化するものの、比較周波数f*refで電流パルスが発生する以上、チャージポンプ回路の出力電流は図18に示すように本質的に比較周波数f*refの成分が支配的となり、十分なスプリアスの抑制は困難である。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、回路規模や消費電流の増大を抑えつつ、スプリアス成分を十分に抑制できるチャージポンプ回路とこれを備えたPLL回路を提供することにある。
本発明の第1の観点に係るチャージポンプ回路は、それぞれ異なる駆動信号に応じて発生する複数の第1電流を共通ノードへ流出する第1電流源回路と、それぞれ異なる駆動信号に応じて発生する複数の第2電流を前記共通ノードから流入する第2電流源回路と、第1駆動信号を遅延させた1つ又は複数の第1遅延信号を生成し、当該第1駆動信号又は当該第1遅延信号を前記複数の第1電流それぞれの駆動信号として前記第1電流源回路に入力する第1駆動信号遅延回路と、第2駆動信号を遅延させた1つ又は複数の第2遅延信号を生成し、当該第2駆動信号又は当該第2遅延信号を前記複数の第2電流それぞれの駆動信号として前記第2電流源回路に入力する第2駆動信号遅延回路とを有する
本発明の第2の観点に係る位相同期ループ回路は、入力される第1駆動信号に応じて電流を流出し、入力される第2駆動信号に応じて電流を流入するチャージポンプ回路と、前記チャージポンプ回路において流出又は流入する電流に応じて充電又は放電されるキャパシタを含んだ低域通過フィルタ回路と、前記低域通過フィルタ回路の出力信号に応じた周波数で発振する発振回路と、前記発振回路の発振信号と入力信号との位相及び/又は周波数を比較し、当該比較結果に応じて前記第1駆動信号及び前記第2駆動信号を生成する比較回路とを具備する。前記チャージポンプ回路は、それぞれ異なる駆動信号に応じて発生する複数の第1電流を共通ノードへ流出する第1電流源回路と、それぞれ異なる駆動信号に応じて発生する複数の第2電流を前記共通ノードから流入する第2電流源回路と、第1駆動信号を遅延させた1つ又は複数の第1遅延信号を生成し、当該第1駆動信号又は当該第1遅延信号を前記複数の第1電流それぞれの駆動信号として前記第1電流源回路に入力する第1駆動信号遅延回路と、第2駆動信号を遅延させた1つ又は複数の第2遅延信号を生成し、当該第2駆動信号又は当該第2遅延信号を前記複数の第2電流それぞれの駆動信号として前記第2電流源回路に入力する第2駆動信号遅延回路とを有する。
好適には、前記第1駆動信号遅延回路は、1つ又は複数の縦続接続された第1遅延回路を含んでおり、初段の第1遅延回路は前記第1駆動信号を入力し、各第1遅延回路は前記第1遅延信号を出力し、前記第2駆動信号遅延回路は、1つ又は複数の縦続接続された第2遅延回路を含んでおり、初段の第2遅延回路は前記第2駆動信号を入力し、各第2遅延回路は前記第2遅延信号を出力する。
本発明によれば、駆動信号に応じて流出電流及び流入電流を生成するチャージポンプとしての機能にフィルタ機能を併せ持たせることによって、回路規模や消費電流の増大を抑えつつ、スプリアス成分を効果的に抑制できる。
本発明は、チャージポンプ回路自らがフィルタ(特に櫛型フィルタ)として機能することにより、特別な回路の追加やPLL回路の構成変更なしに、ノイズ特性の劣化や消費電流の増大を生じることなく、スプリアス特性に優れたチャージポンプ回路とPLL回路を構成するものである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るPLL回路の構成の一例を示す図である。
図1に示すPLL回路は、位相及び周波数比較回路1と、チャージポンプ回路2と、ループフィルタ回路3と、発振回路4と、分周器5とを有する。
位相及び周波数比較回路は、本発明の比較回路の一実施形態である。
ループフィルタ回路3は、本発明のローパスフィルタ回路の一実施形態である。
発振回路4は、本発明の発振回路の一実施形態である。
位相及び周波数比較回路1は、分周器5において分周された発振回路4の発振信号と入力信号Sinとの位相差及び(又は)周波数差を比較し、その比較結果に応じた第1駆動信号Sup及び第2駆動信号Sdnを生成する。
チャージポンプ回路2は、位相及び周波数比較回路1から出力される第1駆動信号Sup及び第2駆動信号Sdnに応じて電流を流出又は流入する。第1駆動信号Supが活性化した場合、ループフィルタ3へ流出する電流Ioutを発生し、第2駆動信号Sdnが活性化した場合、ループフィルタ3から流入する電流Ioutを発生する。
ループフィルタ回路3は、チャージポンプ回路2において発生する電流Ioutを平滑化するローパスフィルタである。ループフィルタ回路3の内部には、チャージポンプ回路2において流出又は流入する電流Ioutに応じて充放電されるキャパシタが含まれている。このキャパシタに発生する電圧若しくはこれに応じた電圧を発振回路4に制御電圧として出力する。
発振回路4は、ループフィルタ回路3の出力信号に応じた周波数で発振する。すなわち、ループフィルタ回路3から出力される制御電圧に応じて発振周波数を変化させる。
分周器5は、発振回路4の発振信号を所定の分周比で分周し、位相及び周波数比較回路1へ帰還する。
図2は、本発明の実施形態に係るチャージポンプ回路2の構成の一例を示す図である。
図2に示すチャージポンプ回路は、ノードN1へ流出する複数の電流(第1電流)を発生する電流源回路CS1−1,…,CS1−nと、ノードN1から流入する複数の電流(第2電流)を発生する電流源回路CS2−1,…,CS2−nと、第1駆動信号Supの遅延信号を生成する第1遅延回路D1−1,…,D1−(n−1)と、第2駆動信号Sdnの遅延信号を生成する第2遅延回路D2−1,…,D2−(n−1)とを有する。
電流源回路CS1−1,…,CS1−nを含む回路は、本発明の第1電流源回路の一実施形態である。
電流源回路CS2−1,…,CS2−nを含む回路は、本発明の第2電流源回路の一実施形態である。
第1遅延回路D1−1,…,D1−(n−1)を含む回路は、本発明の第1駆動信号遅延回路の一実施形態である。
第2遅延回路D2−1,…,D2−(n−1)を含む回路は、本発明の第2駆動信号遅延回路の一実施形態である。
電流源回路CS1−1,…,CS1−nは、それぞれ異なる駆動信号を入力し、当該入力駆動信号に応じてノードN1に流出する電流をそれぞれ発生する。すなわち、電流源回路CS1−1は第1駆動信号Supに応じて流出電流を発生し、電流源回路CS1−2,…,CS1−nはそれぞれ第1遅延回路D1−1,…,D1−(n−1)の出力信号に応じて流出電流を発生する。
電流源回路CS2−1,…,CS2−nは、それぞれ異なる駆動信号を入力し、当該入力駆動信号に応じてノードN1から流入する電流をそれぞれ発生する。すなわち、電流源回路CS2−1は第2駆動信号Sdnに応じて流入電流を発生し、電流源回路CS2−2,…,CS2−nはそれぞれ第2遅延回路D2−1,…,D2−(n−1)の出力信号に応じて流入電流を発生する。
電流源回路CS1−1,…,CS1−nの各電流値は必ずしも互いに等しくする必要はないが、後述の式(1)に示すような所望の櫛型フィルタの特性を得るために全てを等しい電流値に設定してもよい。電流源回路CS1−1,…,CS1−nの電流値の総和を、単独の電流源回路を用いる場合(例えば図17における電流源回路CS101)の電流値と等しくすれば、この場合のループ定数をそのまま用いて安定なPLL回路を容易に構成することができる(後述する図12,図13を参照)。
電流源回路CS1−1,…,CS1−nについても同様であり、その各電流値は任意に設定可能であるが、これらの電流値の総和を単独の電流源回路を用いる場合(例えば図17における電流源回路CS201)の電流値と等しくすることによって、ループ定数の設計が容易になる。
このように、電流源回路CS1−1,…,CS1−nは電流源回路CS101をn個に分割したものに相当し、電流源回路CS2−1,…,CS2−nは電流源回路CS201をn個に分割したものに相当する。この分割数は電流流出用の電流源回路と電流流入用の電源回路とで同じにしてもよいし、それぞれ異なる数に分割してもよい。
図3は、電流源回路CS1−k及びCS2−k(kは1からnまでの整数を示す)の第1の構成例を示す図である。
図3の構成例において、電流源回路CS1−kは電流源回路CS11とスイッチSW11を有し、電流源回路CS2−kは電流源回路CS21とスイッチSW21を有する。
電流源回路CS11は、例えばPMOSトランジスタによって構成される。一方の端子(ソース)が電源電圧VDDに接続され、他方の端子(ドレイン)がSW11を介してノードN1に接続される。
電流源回路CS21は、例えばNMOSトランジスタによって構成される。一方の端子(ソース)が基準電位VSSに接続され、他方の端子(ドレイン)がスイッチSW21を介してノードN1に接続される。
スイッチSW11は第1駆動信号Supに応じてオン又はオフし、スイッチSW21は第2駆動信号Sdnに応じてオン又はオフする。
図4は、電流源回路CS1−k及びCS2−kの第2の構成例を示す図である。
図4の構成例において、電流源回路CS1−kはPMOSトランジスタQp12とスイッチSW12を有し、電流源回路CS2−kはNMOSトランジスタQn22とスイッチSW22を有する。
PMOSトランジスタQp12は、そのソースが電源電圧VDDに接続され、そのドレインがノードN1に接続され、そのゲートにバイアス電圧Vb1が印加される。NMOSトランジスタQn22は、そのソースが基準電位VSSに接続され、そのドレインがノードN1に接続され、そのゲートにバイアス電圧Vb2が印加される。
スイッチSW12は、PMOSトランジスタQp12のゲートと電源電圧VDDとの間に接続されており、第1駆動信号Supに応じてオン又はオフする。スイッチSW12がオンのとき、PMOSトランジスタQp12はゲートとソースを短絡されてオフ状態となる。スイッチSW12がオフすると、PMOSトランジスタQp12のゲートにバイアス電圧Vb1が印加され、PMOSトランジスタQp12はこのバイアス電圧Vb1に応じた電流をノードN1へ流出する。
スイッチSW22はNMOSトランジスタQn22のゲートと基準電位VSSとの間に接続され、第2駆動信号Sdnに応じてオン又はオフする。スイッチSW22がオンのとき、NMOSトランジスタQn22はゲートとソースを短絡されてオフ状態となる。スイッチSW22がオフすると、NMOSトランジスタQn22のゲートにバイアス電圧Vb2が印加され、NMOSトランジスタQn22はこのバイアス電圧Vb1に応じた電流をノードN1から流入する。
図5は、電流源回路CS1−k及びCS2−k(kは1からnまでの整数を示す)の第3の構成例を示す図である。
図5の構成例において、電流源回路CS1−kは電流源回路CS13とスイッチSW13を有し、電流源回路CS2−kは電流源回路CS23とスイッチSW23を有する。
電流源回路CS13は、例えばPMOSトランジスタによって構成される。一方の端子(ソース)がスイッチSW13を介して電源電圧VDDに接続され、他方の端子(ドレイン)がノードN1に接続される。
電流源回路CS23は、例えばNMOSトランジスタによって構成される。一方の端子(ソース)がスイッチSW23を介して基準電位VSSに接続され、他方の端子(ドレイン)がノードN1に接続される。
スイッチSW13は第1駆動信号Supに応じてオン又はオフし、スイッチSW23は第2駆動信号Sdnに応じてオン又はオフする。
図2に戻る。
第1遅延回路D1−1,…,D1−(n−1)は、第1駆動信号Supを遅延させた(n−1)個の遅延信号を発生し、これをそれぞれ電流源回路CS1−2,…,CS1−nに駆動信号として入力する。第1遅延回路D1−1,…,D1−(n−1)は、この順序で縦続接続されており、初段の第1遅延回路D1−1に第1駆動信号Supが入力される。
第2遅延回路D2−1,…,D2−(n−1)は、第2駆動信号Sdnを遅延させた(n−1)個の遅延信号を発生し、これをそれぞれ電流源回路CS2−2,…,CS2−nに駆動信号として入力する。第2遅延回路D2−1,…,D2−(n−1)は、この順序で縦続接続されており、初段の第2遅延回路D2−1に第2駆動信号Sdnが入力される。
図6は、第1遅延回路(CS1−1,…,CS1−(n−1))及び第2遅延回路(CS2−1,…,CS2−(n−1))の第1の構成例を示す図である。
図6の構成例において、第1遅延回路及び第2遅延回路は、縦続接続されたインバータ回路INV1,INV2を有する。縦続に接続するインバータ回路の段数は任意であり、3段以上でも1段のみでもよい。
また、図6に示すように、各インバータ回路は制御信号Vctrに応じて遅延特性を調節できるようにしてもよい。例えば、制御信号Vctrに応じてインピーダンスを可変する素子(トランジスタや抵抗など)を、電源ライン(VDD)と出力端子との間の電流経路やグランドライン(VSS)と出力端子との間の電流経路に設けてもよい。これにより、後述する櫛型フィルタの特性を任意に変更することが可能になる。
図7は、第1遅延回路及び第2遅延回路の第2の構成例を示す図である。
図7の構成例において、第1遅延回路及び第2遅延回路は、並列接続されたNMOSトランジスタQn1及びPMOSトランジスタQp1とインバータ回路INV3を有する。インバータ回路INV3は、NMOSトランジスタQn1のゲートに入力される制御信号Vctrの電圧レベルを反転してPMOSトランジスタQp1のゲートに入力する。
図7に示すCMOS伝送ゲート型の遅延回路は、その遅延時間を制御信号Vctrに応じてほぼ線形に制御できることが知られている(文献「“A CMOS Self−Regulating VCO With Low Supply Sensitivity,”、IEEE J. Solid−State Circuits、(米国)、2004年1月、vol. 39, no. 1、 p.42−48」を参照)。この特性を用いれば、図7に示す遅延回路においても、制御信号Vctrに応じて遅延時間を変更することが可能である。また、図7に示す遅延回路は、信号の伝播動作に伴って自ら消費電流を発生しないため、回路の低電力化を図ることができる。
次に、チャージポンプ回路2のより具体的な構成例について、図8及び図9を参照して説明する。
図8は、「n(電流源回路の分割数)=3」の場合におけるチャージポンプ回路2の第1の構成例を示す図である。
図8に示すチャージポンプ回路2は、それぞれ図3に示す回路構成を持った電流源回路CS1−1〜CS1−3及び電流源回路CS2−1〜CS2−3と、それぞれ図6に示す回路構成を持った第1遅延回路D1−1,D1−2及び第2遅延回路D2−1,D2−2を有する。ただし図8の例では、電流源回路CS11をPMOSトランジスタ、電流源回路CS21をNMOSトランジスタによって構成している。
また図8に示すチャージポンプ回路2は、電流源回路CS1−1〜CS1−nのPMOSトランジスタのゲート、並びに、電流源回路CS2−1〜CS2−nのNMOSトランジスタのゲートへそれぞれバイアス電圧を供給するための回路(Qp31,Qp32,Qn31,CR1)を有する。
PMOSトランジスタQp31は、そのソースが電源電圧VDDに接続され、そのドレインが定電流回路CR1を介して基準電位VSSに接続され、そのゲートが自身のドレインに接続される。定電流回路CR1は、PMOSトランジスタQp31のドレイン電流を所定の基準電流に保持する。
電流源回路CS1−1〜CS1−nの各PMOSトランジスタのゲートは、それぞれPMOSトランジスタQp31のゲートに共通接続される。電流源回路CS1−1〜CS1−nの各PMOSトランジスタは、PMOSトランジスタQp31とカレントミラー回路を構成しており、定電流回路CR1の基準電流に応じた一定の電流を発生する。
PMOSトランジスタQp32は、そのソースが電源電圧VDDに接続され、そのゲートがPMOSトランジスタQp31のゲートに接続され、そのドレインがNMOSトランジスタQn31を介して基準電位VSSに接続される。PMOSトランジスタQp32は、PMOSトランジスタQp31とカレントミラー回路を構成しており、定電流回路CR1の基準電流に応じた一定の電流を発生する。
NMOSトランジスタQn31は、そのゲートが自身のドレインに接続されており、そのドレインとソースの間には定電流回路CR1の基準電流に応じた一定の電流が流れる。
電流源回路CS2−1〜CS2−nの各NMOSトランジスタのゲートは、それぞれNMOSトランジスタQn31のゲートに共通接続される。電流源回路CS2−1〜CS2−nの各NMOSトランジスタは、NMOSトランジスタQn31とカレントミラー回路を構成しており、定電流回路CR1の基準電流に応じた一定の電流を発生する。
図9は、「n=3」の場合におけるチャージポンプ回路2の第2の構成例を示す図である。
図9に示すチャージポンプ回路2は、それぞれ図6に示す回路構成を持った第1遅延回路D1−1,D1−2及び第2遅延回路D2−1,D2−2を有する。
また、図9に示すチャージポンプ回路2は、第1駆動信号Supを受けてノードN1へ電流を流出する回路として、PMOSトランジスタQp14(電流源回路CS1A)と、PMOSトランジスタQp15−1〜Qp15−3と、スイッチSW14−1〜14−3とを有するとともに、第2駆動信号Sdnを受けてノードN1から電流を流入する回路として、PMOSトランジスタQn14(電流源回路CS2A)と、NMOSトランジスタQn25−1〜Qn25−3と、スイッチSW24−1〜24−3とを有する。
更に図9に示すチャージポンプ回路2は、PMOSトランジスタQp14,NMOSトランジスタQn24にバイアス電圧を供給するための回路として、図8と同様な回路(Qp31,Qp32,Qn31,CR1)を有する。
PMOSトランジスタQp14(電流源回路CS1A)は、PMOSトランジスタQp31とカレントミラー回路を構成しており、定電流回路CR1の基準電流に応じた一定の電流を発生する。PMOSトランジスタQp14は、そのソースが電源電圧VDDに接続され、そのドレインがPMOSトランジスタQp15−1〜Qp15−3の各ソースに接続され、そのゲートがPMOSトランジスタQp31のゲートに接続される。
PMOSトランジスタQp15−1〜Qp15−3は、それぞれPMOSトランジスタQp14とカスコード回路を構成する。PMOSトランジスタQp15−1〜Qp15−3のゲートには一定のバイアス電圧Vbias1が印加されており、PMOSトランジスタQp15−1〜Qp15−3の各ソースはこのバイアス電圧Vbias1に応じたほぼ一定の電圧に保持される。これにより、PMOSトランジスタQp14のドレイン電圧が安定化し、PMOSトランジスタQp14の電流変動が抑制される。
また、スイッチSW14−i(iは1から3までの整数を示す)は、入力される駆動信号に応じてノードN1又は基準電位VSSの何れかを選択し、この選択した側にPMOSトランジスタQp15−iのドレインを接続する。スイッチSW14−1は第1駆動信号Supを入力し、スイッチSW14−2,SW14−3はそれぞれ第1遅延回路D1−1,D1−2の出力信号を駆動信号として入力する。第1駆動信号Supが活性化すると、これに応じて第1遅延回路D1−1,D1−2の出力信号が順次活性化し、スイッチSW14−1〜SW14−3は順次にノードN1を選択する。第1駆動信号Supが不活性状態になると、スイッチSW14−1〜SW14−3は順次に基準電位VSSを選択する。PMOSトランジスタQp15−1〜Qp15−3にはスイッチSW14−1〜SW14−3を介して常に電流が流れるため、PMOSトランジスタQp14の電流が途絶えなくなり、PMOSトランジスタQp14のドレイン電圧が安定化する。
NMOSトランジスタQn24(電流源回路CS2A)は、NMOSトランジスタQn31とカレントミラー回路を構成しており、定電流回路CR1の基準電流に応じた一定の電流を発生する。NMOSトランジスタQn24は、そのソースが基準電位VSSに接続され、そのドレインがNMOSトランジスタQn25−1〜Qn25−3の各ソースに接続され、そのゲートがNMOSトランジスタQn31のゲートに接続される。
NMOSトランジスタQn25−1〜Qn25−3は、それぞれNMOSトランジスタQn24とカスコード回路を構成する。NMOSトランジスタQn25−1〜Qn25−3のゲートには一定のバイアス電圧Vbias2が印加されており、NMOSトランジスタQn25−1〜Qn25−3の各ソースはこのバイアス電圧Vbias2に応じたほぼ一定の電圧に保持される。これにより、NMOSトランジスタQn24のドレイン電圧が安定化し、NMOSトランジスタQn24の電流変動が抑制される。
また、スイッチSW24−iは、入力される駆動信号に応じてノードN1又は電源電圧VDDの何れかを選択し、この選択した側にNMOSトランジスタQn25−iのドレインを接続する。スイッチSW24−1は第2駆動信号Sdnを入力し、スイッチSW24−2,SW24−3はそれぞれ第2遅延回路D2−1,D2−2の出力信号を駆動信号として入力する。第2駆動信号Sdnが活性化すると、これに応じて第2遅延回路D2−1,D2−2の出力信号が順次活性化し、スイッチSW24−1〜SW24−3は順次にノードN1を選択する。第2駆動信号Sdnが不活性状態になると、スイッチSW24−1〜SW24−3は順次に電源電圧VDDを選択する。NMOSトランジスタQn25−1〜Qn25−3にはスイッチSW24−1〜SW24−3を介して常に電流が流れるため、NMOSトランジスタQn24の電流が途絶えなくなり、NMOSトランジスタQn24のドレイン電圧が安定化する。
次に、上述した構成を有する本実施形態に係るチャージポンプ回路が櫛型フィルタ特性を持ち得ることを示す。簡単のため、n個に分割された電流源回路の電流値が全て等しく(電流「I*CP」)、また、駆動信号(Sup,Sdn)を遅延させる各遅延回路の遅延時間も全て等しい(遅延時間「τ」)場合を考える。この場合、本実施形態にCP回路の伝達関数H(s)は下記の式で表される。
Figure 2007325028
式(1)から分かるように、本実施形態に係るチャージポンプ回路の伝達特性H(s)は、(電流源回路を分割しない)通常のチャージポンプ回路の伝達特性に「{(n−1)/2}×τ」だけの時間遅延特性とフィルタ特性を掛け合わせたものである。
図10は、このフィルタ部分の伝達利得の一例を示す図である(n=1,2,3,4,5)。図10に示すように、このフィルタは(1周期の中に)(n−1)個のノッチ(零点)を持つ櫛型フィルタであることが分かる。よって、ノッチをPLL回路の比較周波数f*refに合わせることにより、本発実施形態に係るチャージポンプ回路はスプリアス成分を低減することができる。特に、次式に示すように、最初のノッチを比較周波数f*refに合わせた場合、遅延量が最小になるとともに、「k・f*ref」(k=1,2,…,n−1)の項も自動的にノッチとなることから、比較周波数f*refのハーモニクス成分も低減することができる。
Figure 2007325028
上記の原理を別の観点すなわち時間的観点から述べる。本実施形態に係るチャージポンプ回路の時間領域における伝達特性を図11に模式的に示す。図11の左側の図は、パルス幅が「ΔT」の駆動信号(Sup,Sdn)の時間波形を示し、図11の右側の図は、この駆動信号を受けてチャージポンプ回路から出力される電流パルスの波形を示す。
図11に示すように、時間的観点からは、本発明におけるスプリアス低減の原理は特許文献3における波形変換の方式に対応する。しかしながら本発明では、非常に単純なアナログ回路を用いることによって、DSP等の特別な回路を追加することなく波形変換を実現できる点で、特許文献3の方式と根本的に異なっている。
次に、本実施形態に係るチャージポンプ回路を用いたPLL回路のシミュレーション結果について、図12〜図16を参照して説明する。
本シミュレーションでは「n=3」とし、遅延時間量は式(2)に従うように設定した。また、PLL回路の各ブロックはAHDL(analog hardware description language)で記述され、理想的な動作を行うように設定した。
図12及び図13は、収束時におけるPLL回路の各部の波形のシミュレーション例を示す図である。図12は通常のチャージポンプ回路を用いた場合の波形を示し、図13は本実施形態に係るチャージポンプ回路を用いた場合の波形を示す。
図12及び図13において、「キャパシタ電圧」はループフィルタ回路のキャパシタに加わる電圧を示し、「抵抗電圧」はループフィルタ回路の抵抗に加わる電圧(キャパシタに流れる電流に対応する電圧)を示す。
図12と図13に示すように、本実施形態に係るチャージポンプ回路を用いたPLL回路では、「抵抗電圧」の変動(すなわちキャパシタの充放電電流の振幅)が小さくなっており、それでいてPLL回路の収束特性すなわちPLL回路のループ定数はほぼ同一に保たれている。
図14及び図15は、PLL回路の出力波形のスペクトラムのシミュレーション例を示す図である。図14は通常のチャージポンプ回路を用いた場合のスペクトラムを示し、図15は本実施形態に係るチャージポンプ回路を用いた場合のスペクトラムを示す。
図14及び図15において、比較周波数f*refは「200MHz」であり、PLL回路の出力信号の中心周波数「800MHz」に対して「±200MHz」だけずれた「600MHz」と「1GHz」にそれぞれスプリアス成分が生じている。なお本シミュレーションにおいては、スプリアス特性の抑制効果が明確になるように、チャージポンプ回路の流出側と流入側の電流源回路に故意にミスマッチを設けている。
スプリアス成分(B)と中心周波数成分(A)とのレベル差(B−A)を比較すると、通常のチャージポンプ回路を用いた場合(図14)は「−64.4dBc」となり、本実施形態に係るチャージポンプ回路を用いた場合(図15)は「−96.3dBc」となる。したがって、本実施形態に係るチャージポンプ回路を用いることによって、スプリアス成分を大幅に(約32dB)抑制できることが分かる。
図16は、本実施形態に係るチャージポンプ回路のフィルタ特性のシミュレーション例を示す図である。
図16のグラフにおいて、横軸は遅延時間τを示し、縦軸は基本波成分に対するスプリアス成分の減衰量(図14、図15における「B−A」)を示す。PLL回路の入力信号の周波数(比較周波数f*ref)は「200MHz」である。
図16のシミュレーション結果は、式(1)に基づいて算出される図10の櫛型フィルタ特性(n=3)によく合致していることが分かる。
以上説明したように、本実施形態によれば、第1駆動信号Supとその複数の(又は1つの)遅延信号に応じて複数の電流(第1電流)が生成されて共通のノードN1へ流出し、第2駆動信号Sdnとその複数の(又は1つの)遅延信号に応じて複数の電流(第2電流)が生成されて共通のノードN2から流入する。これにより、チャージポンプ回路自体に櫛型フィルタとしての機能を併せ持たせることができるため、回路規模や消費電流の増大を抑えつつ、スプリアス成分を効果的に抑制できる。また、ノイズ発生源となる余分なトランジスタを設けなくてよいため、ノイズ性能の劣化を最小限に抑えることができる。更に、極めて単純なアナログ回路で構成可能なため、動作速度の低下がほとんどない。しかも、図12及び図13を比較して分かるように、従来のPLL回路のチャージポンプ回路を本実施形態に置き換えることによるループ定数の変化がほとんどないため、安定に動作するPLL回路を非常に容易に設計することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の形態のみに限定されるものではなく、種々の変形例を含んでいる。
上述した実施形態において挙げた電流源回路(図3〜図5)や遅延回路(図6,図7)は一例であり、本発明これに限定されない。例えば電流源回路は、カスコード構造を有するものや、帰還アンプを用いて定電流動作を実現するもの、差動型の回路構成を有するものなど、種々の構成が可能である。また遅延回路についても、抵抗や配線パターンなどの様々な遅延素子を用いて構成可能である。
また、図8、図9に示すチャージポンプ回路も一例であり、他の電流源回路や遅延回路を組み合わせてチャージポンプ回路を構成することも可能である。
本発明の実施形態に係るPLL回路の構成の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係るチャージポンプ回路の構成の一例を示す図である。 電流源回路の第1の構成例を示す図である。 電流源回路の第2の構成例を示す図である。 電流源回路の第3の構成例を示す図である。 第1遅延回路及び第2遅延回路の第1の構成例を示す図である。 第1遅延回路及び第2遅延回路の第2の構成例を示す図である。 「n=3」の場合におけるチャージポンプ回路の第1の構成例を示す図である。 「n=3」の場合におけるチャージポンプ回路の第2の構成例を示す図である。 本実施形態に係るチャージポンプ回路のフィルタとしての特性を示す図である。 本実施形態に係るチャージポンプ回路の時間領域における伝達特性を模式的に示す図である。 通常のチャージポンプ回路を用いたPLL回路の収束時における波形のシミュレーション例を示す図である。 本実施形態に係るチャージポンプ回路を用いたPLL回路の収束時における波形のシミュレーション例を示す図である。 通常のチャージポンプ回路を用いたPLL回路の出力波形のスペクトラムのシミュレーション例を示す図である。 本実施形態に係るチャージポンプ回路を用いたPLL回路の出力波形のスペクトラムのシミュレーション例を示す図である。 本実施形態に係るチャージポンプ回路のフィルタ特性のシミュレーション例を示す図である。 一般的なチャージポンプ回路の構成例を示す図である。 チャージポンプ回路において流出・流入するパルス状の電流の波形の一例を示す図である。 ループフィルタ回路とVCOの間にノッチフィルタを挿入することによってスプリアスを低減するPLL回路について説明するための図である。 ループフィルタ回路とVCOの間にノッチフィルタを挿入することによってスプリアスを低減するPLL回路について説明するための図である。 位相及び周波数比較回路とチャージポンプ回路との間に波形変換回路を挿入することによってスプリアスを低減するPLL回路について説明するための図である。 図21に示すPLL回路におけるチャージポンプ回路の出力電流の一例を示す図である。 チャージポンプ回路の電流源回路と並列に可変抵抗を設けることによってスプリアスを低減するPLL回路について説明するための図である。
符号の説明
1…位相及び周波数比較回路、2…チャージポンプ回路、3…ループフィルタ回路、4…発振回路、5…分周器、CS1−1〜CS1−n,CS2−1〜CS2−n,CS1A,CS2A…電流源回路、D1−1〜D1−(n−1)…第1遅延回路、D2−1〜D1−(n−1)…第2遅延回路、INV1,INV2…インバータ回路、Qn1…NMOSトランジスタ、Qp1…PMOSトランジスタ

Claims (7)

  1. それぞれ異なる駆動信号に応じて発生する複数の第1電流を共通ノードへ流出する第1電流源回路と、
    それぞれ異なる駆動信号に応じて発生する複数の第2電流を前記共通ノードから流入する第2電流源回路と、
    第1駆動信号を遅延させた1つ又は複数の第1遅延信号を生成し、当該第1駆動信号又は当該第1遅延信号を前記複数の第1電流それぞれの駆動信号として前記第1電流源回路に入力する第1駆動信号遅延回路と、
    第2駆動信号を遅延させた1つ又は複数の第2遅延信号を生成し、当該第2駆動信号又は当該第2遅延信号を前記複数の第2電流それぞれの駆動信号として前記第2電流源回路に入力する第2駆動信号遅延回路と
    を有するチャージポンプ回路。
  2. 前記第1駆動信号遅延回路は、1つ又は複数の縦続接続された第1遅延回路を含んでおり、初段の第1遅延回路は前記第1駆動信号を入力し、各第1遅延回路は前記第1遅延信号を出力し、
    前記第2駆動信号遅延回路は、1つ又は複数の縦続接続された第2遅延回路を含んでおり、初段の第2遅延回路は前記第2駆動信号を入力し、各第2遅延回路は前記第2遅延信号を出力する、
    請求項1に記載のチャージポンプ回路。
  3. 前記第1遅延回路及び前記第2遅延回路は、1つ又は複数の縦続接続されたインバータ回路を含む、
    請求項2に記載のチャージポンプ回路。
  4. 前記第1遅延回路及び前記第2遅延回路は、一方の端子から他方の端子へ信号を伝送する1つ又は複数の並列接続されたトランジスタを含む、
    請求項2に記載のチャージポンプ回路。
  5. 前記第1駆動信号は第1の周期を有するパルス信号、前記第2駆動信号は第2の周期を有するパルス信号であり、
    前記第1遅延回路は、前記第1の周期を前記第1電流の数で割った値に相当する遅延を生じ、
    前記第2遅延回路は、前記第2の周期を前記第2電流の数で割った値に相当する遅延を生じる、
    請求項2に記載のチャージポンプ回路。
  6. 前記第1電流源回路は、互いに等しい第1電流を前記共通ノードへ流出し、
    前記第2電流源回路は、互いに等しい第2電流を前記共通ノードから流入する、
    請求項5に記載のチャージポンプ回路。
  7. 入力される第1駆動信号に応じて電流を流出し、入力される第2駆動信号に応じて電流を流入するチャージポンプ回路と、
    前記チャージポンプ回路において流出又は流入する電流に応じて充電又は放電されるキャパシタを含んだ低域通過フィルタ回路と、
    前記低域通過フィルタ回路の出力信号に応じた周波数で発振する発振回路と、
    前記発振回路の発振信号と入力信号との位相及び/又は周波数を比較し、当該比較結果に応じて前記第1駆動信号及び前記第2駆動信号を生成する比較回路と
    を具備し、
    前記チャージポンプ回路は、
    それぞれ異なる駆動信号に応じて発生する複数の第1電流を共通ノードへ流出する第1電流源回路と、
    それぞれ異なる駆動信号に応じて発生する複数の第2電流を前記共通ノードから流入する第2電流源回路と、
    第1駆動信号を遅延させた1つ又は複数の第1遅延信号を生成し、当該第1駆動信号又は当該第1遅延信号を前記複数の第1電流それぞれの駆動信号として前記第1電流源回路に入力する第1駆動信号遅延回路と、
    第2駆動信号を遅延させた1つ又は複数の第2遅延信号を生成し、当該第2駆動信号又は当該第2遅延信号を前記複数の第2電流それぞれの駆動信号として前記第2電流源回路に入力する第2駆動信号遅延回路とを有する、
    位相同期ループ回路。
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