JP2007323714A - ディスク収納型ディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 セルフクランプ機構を有するターンテーブルで、選択ディスクを確実にクランプすることができる「ディスク収納型ディスク装置」を提供することを目的とする。
【解決手段】 セルフクランプ機構を有するターンテーブル82には、凸部82bの先部にテーパ面82eが形成されており、このターンテーブル82に対向する上部規制部材(ディスク案内部材)102の下部にはテーパ面102bと傾斜平面102cが形成されている。ディスクの中心穴の周縁部がターンテーブル82の上端面82fに乗り上がった状態で、ターンテーブル82が上昇すると、上部規制部材102のテーパ面102bおよび傾斜平面102cがディスクの中心穴に入り込み、ディスクの位置を補正し、ディスクの中心穴が、ターンテーブル82の凸部82bに嵌る確率を高くする。
【選択図】図8

Description

本発明は、筐体内部に複数枚のディスクが収納され、このディスクが選択されて駆動されるディスク収納型ディスク装置に関する。
車載用などのディスク収納型ディスク装置として、1つの筐体内に、ターンテーブルを有する駆動ユニットが設けられ、且つ筐体内に複数のディスクが収納されているものがある。
この種のディスク収納型ディスク装置は、駆動ユニットが、筐体内に収納されたディスクの外周縁の外側に退避した状態で、ディスクがその重なり方向へ移動させられて、選択ディスクが選択位置へ移動させられる。そして、選択位置に停止した選択ディスクと、この選択ディスクに隣接する他のディスクとの間に形成された空間内に駆動ユニットが移動し、選択ディスクが駆動ユニットに設けられたターンテーブルにクランプされて駆動される。
以下の特許文献3に記載のディスク収納型ディスク装置では、ターンテーブル内にいわゆるセルフクランプ機構が設けられている。このセルフクランプ機構は、前記ターンテーブル内から外側へ突出する複数のクランプ爪が設けられており、このクランプ爪によって、選択ディスクの中心穴の内周縁が内側から保持される。
特許文献3に記載のディスク装置では、選択ディスクとこれに隣接するディスクとの間の空間内に駆動ユニットが介入した後に、駆動ユニットが選択ディスクに向かって上昇し、ターンテーブルの凸部が、選択ディスクの中心穴内に入り込んだ後に、前記セルフクランプ機構によって、選択ディスクの中心穴が保持される。このクランプ動作が完了した後に、筐体内での選択ディスクの保持が解除されて、ターンテーブルと共に選択ディスクが回転駆動される。
特開2003−141809号公報 特開平8−63862号公報 特開平10−40634号公報
前記特許文献3に記載のように、セルフクランプ機構が設けられたディスク収納型ディスク装置は、ターンテーブルとこれに対向するクランパとでディスクを挟持するディスク装置に比べて、駆動ユニットの高さ寸法を小さくでき、選択ディスクとこれに隣接するディスクとの間の空間が狭くても、この空間内に駆動ユニットを介入させることができ、装置の薄型化を実現できる利点がある。
しかし、セルフクランプ機構を有するディスク収納型ディスク装置では、ディスクの中心とターンテーブルの中心とが位置ずれしている状態で、駆動ユニットが上昇し、ターンテーブルの中心穴がディスクの中心穴内に完全に入らない状態で、セルフクランプ機構が動作することがある。この場合に、選択ディスクは、ターンテーブルに確実にクランプされていない状態で、筐体内で自由状態になってしまい、その後の動作不良の原因となる。
特許文献3に記載のディスク収納型ディスク装置では、選択ディスクよりも上に駆動シャフトが対向しており、ターンテーブルが前記駆動シャフトに押し当てられたときに、前記駆動シャフトによってターンテーブル内のセルフクランプ機構が動作させられる。この装置の場合、選択ディスクの中心穴とターンテーブルの中心とを位置合わせするための補正手段が、ターンテーブルの凸部に設けられたテーパ面のみであるため、この場合も、ターンテーブルの中心とディスクの中心とが比較的大きく位置ずれしたときに、ターンテーブルにディスクの中心穴が嵌合していない状態でセルフクランプ機構が動作する可能性がある。
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、ターンテーブルにセルフクランプ機構が設けられているものにおいて、ターンテーブルの中心と選択ディスクの中心との間の大きな位置ずれを補正することが可能なディスク選択式ディスク装置を提供することを目的としている。
本発明は、筐体内に、ディスクを支持可能でディスクの厚み方向に重ねて配置された複数の支持体と、前記支持体を前記厚み方向へ移動させて選択ディスクを選択位置に移動させる支持体選択手段と、ターンテーブルを有する駆動ユニットと、を有するディスク収納型ディスク装置において、
前記ターンテーブルには、ディスクの面が設置される設置面と、ディスクの中心穴内に入り込む直径寸法を有し先部にテーパ面が形成された凸部と、前記凸部内に設けられてディスクの中心穴を内側から保持するクランプ機構と、が設けられ、
前記ターンテーブルが、選択ディスクの中心穴に対向したときに、前記選択ディスクを挟んで前記ターンテーブルに対向するディスク案内部材が設けられ、このディスク案内部材の前記中心穴に対向する先部には、その少なくとも一部に傾斜面が形成されており、
前記ターンテーブルと前記ディスク案内部材の少なくとも一方を移動させて、前記ターンテーブルと前記ディスク案内部材とを当接させる切換え機構が設けられており、
前記ターンテーブルと前記ディスク案内部材とが当接する際に、前記中心穴の周縁部が前記ディスク案内部材の前記傾斜面に案内されて、選択ディスクの中心が前記凸部の中心に一致する方向へ補正されることを特徴とするものである。
本発明のディスク収納型ディスク装置では、支持体に支持されている選択ディスクの中心と、ターンテーブルの中心とが位置ずれしている場合であっても、ターンテーブルがディスク案内部材に押し付けられるときに、ディスクの中心穴が、ディスク案内部材の傾斜面に案内されて、その中心位置が補正される。そのため、ディスクの中心穴が、ターンテーブルの凸部内に正常に嵌合できる確率を高めることが可能である。
本発明では、前記ターンテーブルの回転中心に一致する基準中心線から、前記凸部の前記テーパ面の先端までの距離よりも、前記基準中心線から、前記ディスク案内部材の前記傾斜面の先端までの距離の方が短いことが好ましい。
上記のように構成することで、ターンテーブルの上端面に、ディスクの中心穴の周縁部が載っているような場合であっても、前記周縁部が、ディスク案内部材の傾斜面で案内されディスクがその平面方向へ動いて、ディスクの位置ずれを効果的に補正できるようになる。
また、本発明では、前記ターンテーブルと前記ディスク案内部材とが当接したときに、前記テーパ面の先端から前記傾斜面までの基準中心線に沿う方向の高さ寸法が、ディスクの厚み寸法未満であることがさらに好ましい。
上記の寸法関係にすると、ターンテーブルとディスク案内部材とが当接した時点で、ターンテーブルの凸部がディスクの中心穴内に確実に入り込むようになる。
本発明は、前記ディスク案内部材が固定されており、前記切換え機構により、前記ターンテーブルが前記ディスク案内部材に当接する方向へ移動させられるものである。
この場合に、本発明は、選択ディスクが選択位置に移動したときに、選択ディスクの前記ディスク案内部材側の表面が、前記ディスク案内部材の先端よりも前記ターンテーブル側に離れて位置していることが好ましい。
上記構成では、ターンテーブルがディスク案内部材に当接するときに、ディスクがディスク案内部材の方向へ撓み、あるいは支持体がディスク案内部材の方向へ撓む。そのため、前記撓みの反力により、ディスクがターンテーブルに向けて付勢されることになり、ディスクの中心穴が、ターンテーブルの凸部の外周に確実に嵌るようになる。
例えば、前記ディスク案内部材は、選択ディスク以外のディスクの中心穴内に位置しており、選択ディスク以外のディスクの位置ずれを防止する規制部材として兼用されている。
なお、本発明では、ターンテーブルが選択ディスクの中心穴に対向する位置で停止し、ディスク案内部材がターンテーブルに押し付けられるものであってもよい。または、ターンテーブルとディスク案内部材の双方が互いに当接する方向へ移動するものであってもよい。
さらに、本発明は、前記ターンテーブルと前記ディスク案内部材とが当接したことを検知する検知手段と、前記検知手段によって、前記ターンテーブルと前記ディスク案内部材とが当接したことが検知された後に、前記クランプ機構を動作させて、前記選択ディスクをクランプさせる制御部が設けられていることが好ましい。
上記のように構成すると、ターンテーブルとディスク案内部材とが当接し、ディスクの中心穴の位置の補正がなされた後に、セルフクランプ機構が動作するようになり、ディスクを確実にクランプできる確率を高くできる。
本発明のディスク収納型ディスク装置では、選択ディスクとターンテーブルとが位置ずれしている状態でクランプ動作に移行したときでも、ディスクをターンテーブルに確実にクランプさせることができる。
図1は、本発明の実施の形態のディスク収納型ディスク装置の全体構造を示す分解斜視図、図2と図3は、ディスク収納型ディスク装置を動作別に示す平面図である。図4(A)(B)は、ディスク収納型ディスク装置の動作別の側面図である。図5と図6は、ターンテーブルとクランプ機構を動作別に示す側面図、図7(A)(B)は、ディスクのクランプ動作を示す動作別の側面図、図8は、ターンテーブルとディスク案内部材の寸法関係を示す部分側面図である。
図1に示すディスク収納型ディスク装置1は箱型の筐体2を有している。図1において、筐体2の基準方向は、図示Z1側が下側、Z2側が上側、X1側が左側、X2側が右側、Y1側が手前側、Y2側が奥側である。また、X1−X2方向が横方向、Y1−Y2方向が奥行き方向である。
筐体2は、下側から上側に向けて、下部筐体3、中間筐体4および上部筐体5が順に重ねられて組み立てられている。下部筐体3は筐体2の底面6を有し、中間筐体4は、筐体2の前面7と右側面8を有している。上部筐体5は、筐体2の左側面9と後側面10および天井面11を有している。図1に示すように、前面7には、ディスクDを筐体2内に挿入するための、スリット状の挿入口23が形成されている。
図1に示すように、下部筐体3の底面6の上面には第1の切換え機構12が設けられている。第1の切換え機構12の上にユニット支持ベース13が設けられ、ユニット支持ベース13は、下部筐体3の底面6に設けられた複数のダンパー71,72,73によって弾性支持されている。ユニット支持ベース13には図示Y2方向へ突出する規制軸77と図示Y1方向へ突出する規制軸78,78が設けられている。
下部筐体3では、Y2側の側板の内側にロック部材54が設けられ、このロック部材54に制御穴56が形成されている。ユニット支持ベース13に設けられた規制軸77は制御穴56内に挿入されている。下部筐体3のY1側の側板の内側にもロック部材(図示せず)が設けられ、このロック部材に2つの制御穴が形成されて、ユニット支持ベース13に設けられた規制軸78,78が、Y1側のロック部材に形成された前記2つの制御穴のそれぞれに挿入されている。
第1の切換え機構12では、ラック部材32の移動力が回動アーム44を介してロック切換えスライダ42に与えられる。このロック切換えスライダ42によって、ロック部材54および、Y1側の側板の内側に設けられた他のロック部材がX1方向またはX2方向へ移動させられる。
ロック部材54に形成された制御穴56では、X1側に下降規制部56aが、それよりもX2側に受け渡し規制部56bが形成され、下降規制部56aと受け渡し規制部56bで、規制軸77が規制されるようになっている。制御穴56では、受け渡し規制部56bよりもさらにX2側に、規制軸77よりも十分に広い開口面積の駆動逃げ部56cが形成されており、規制軸77がこの駆動逃げ部56c内に位置するときに、ユニット支持ベース13がダンパー71,72,73で弾性支持される。下降規制部、受け渡し規制部および駆動逃げ部は、Y1側に設けられた他のロック部材の制御穴にも同様に設けられている。
ユニット支持ベース13上には駆動ユニット14が設置されている。駆動ユニット14には、回転駆動部であるターンテーブル82とターンテーブル82を駆動するスピンドルモータが設けられている。また、駆動ユニット14は光ヘッド83を有しており、光ヘッド83は、駆動ユニット14に搭載されたスレッド機構によって、ターンテーブル82に接近する方向、およびターンテーブル82から離れる方向へ向けて移動する。このとき、光ヘッド83に設けられた対物レンズ83aが、ターンテーブル82にクランプされたディスクDの記録面に沿って移動する。
ユニット支持ベース13には、図示Y2側の端部に垂直に立ち上がる支持軸84が設けられ、駆動ユニット14は支持軸84によって水平方向へ回動できるように支持されている。図1では、駆動ユニット14が、筐体2の右側面8のすぐ内側の設置された退避位置にあるが、この退避位置から矢印(a)方向へ回動すると、図2と図3に一点鎖線で示すように、ターンテーブル82が下部筐体3のほぼ中心部へ移動して、駆動ユニット14は、選択されたディスク(選択ディスクD1)と上下方向に重なる待機位置に設定される。
駆動ユニット14は、第1の切換え機構12によって退避位置から待機位置へ回動させられる。図1に示すように、第1の切換え機構12には、Y1−Y2方向へ直線的に移動するラック部材32が設けられており、このラック部材32が、下部筐体3の底面6に回転自在に設けられたピニオン歯車45と噛み合っている。下部筐体3内には、図1においてブロック図で示す切換えモータMが設けられており、この切換えモータMの駆動力によってピニオン歯車45が回転駆動され、その動力がラック部材32に伝達されて、ラック部材32が図示Y1−Y2方向へ移動させられる。
第1の切換え機構12には、ラック部材32と共に移動する切換えスライダ38が設けられ、この切換えスライダ38に駆動ピン41が固定されている。図1に示すように、ラック部材32が図示Y2方向へ移動していると、切換えスライダ38が図示Y2方向へ移動し、駆動ピン41によって、駆動ユニット14が、図3において破線で示す退避位置へ回動した状態で保持される。ラック部材32が図示Y1方向へ移動し、これと共に切換えスライダ38が図示Y1方向へ移動すると、駆動ピン41によって駆動ユニット14が矢印(a)方向へ回動させられて、図2に示す待機位置へ移動する。
図5と図6に示すように、駆動ユニット14には、ユニットベース14aが設けられ、このユニットベース14aが、前記支持軸84によって回動自在に支持されている。ユニットベース14aの先部にはスピンドルモータMSが固定されており、このスピンドルモータMSの出力軸に合成樹脂製のターンテーブル82が固定されている。図5および図8では、ターンテーブル82の回転中心線を基準中心線O−Oとして示している。
ターンテーブル82には、ディスクDの下面が設置される設置面82cとディスクDの中心穴Da内に入り込む凸部82bとが一体に形成されている。前記凸部82bの外周面は、設置面82cとの境界部分が、前記基準中心線O−Oに中心軸が位置する円筒面82dである。この円筒面82dの直径寸法は、ディスクDの中心穴Daの直径寸法(通常は15mm)よりもわずかに小さく設定されている。前記凸部82bの先部には、前記円筒面82dに連続するテーパ面82eが形成されている。このテーパ面82eは、基準中心線O−O上に中心軸が位置する円錐面の一部である。また、凸部82bの上端面82fは、基準中心線O−Oと垂直な平面である。
ターンテーブル82内には、ディスクDの中心穴Daをクランプするクランプ機構が搭載されている。このクランプ機構は、いわゆるセルフクランプ機構である。図5と図6に示すように、凸部82bには、前記円筒面82dとテーパ面82eの一部を欠如した欠損部82gが三箇所設けられており、凸部82b内には、前記欠損部82gから凸部82bの外周に突出する3つのクランプ爪82aが設けられている。このクランプ爪82aは、前記基準中心線O−Oに対して120度の角度配置で設けられている。
駆動ユニット14内には、クランプ動力を伝達する伝達機構が設けられ、この伝達機構の一部を構成する回動リンクが、駆動ユニット14の回動中心である前記支持軸84に回動自在に支持されている。前述のように、駆動ユニット14が図1に示す退避位置にある状態から、切換えスライダ38がY1方向へ移動すると、駆動ピン41によって、駆動ユニット14が(a)方向へ回動させられて、図2に示す待機位置へ回動して停止する。さらに、ラック部材32がY1方向へ移動すると、ラック部材32の駆動力でロック切換えスライダ42がY1方向へ移動させられ、ロック部材54がX1方向へ移動する。このときロック部材54に形成された制御穴56の受け渡し規制部56b、およびY1側に設けられた他のロック部材に形成された制御穴の受け渡し規制部によって、ユニット支持ベース13が持ち上げられて駆動ユニット14が受け渡し位置に至り、選択位置の支持体21に支持されたディスクDの中心穴Da内に凸部82bが下から入り込む。
その後、さらにラック部材32と共に切換えスライダ38がY1方向へ移動すると、切換えスライダ38の移動力が、支持軸84に支持されている前記回動リンクを介して前記伝達機構に伝達される。この伝達機構により、前記クランプ爪82aが、図5に示すように、凸部82bの外周から突出しない非クランプ姿勢から、図6に示すように、凸部82bから外周方向へ突出するクランプ姿勢に設定される。
なお、この実施の形態では、前記第1の切換え機構12に設けられた切換えスライダ38の移動力によって、クランプ爪82aが、非クランプ姿勢とクランプ姿勢との間で動作させられるが、前記駆動ユニット14内に小型モータが設けられ、この小型モータの動力によって、前記クランプ爪82aが非クランプ姿勢からクランプ姿勢に向けて動作してもよい。
中間筐体4の上部には、底面6と平行な機構ベース15が設けられ、機構ベース15の上に第2の切換え機構16が設けられている。中間筐体4では、機構ベース15の下側で且つ前面7の内側に移送ユニット17が設けられている。移送ユニット17には、図2と図3に示すように、移送ローラ18,19および挟持部材とが対向して設けられ、この移送ローラ18,19と挟持部材とでディスクDを挟持可能になっている。移送ユニット17の図示X1側の端部は、下部筐体3の底面に設けられた支持軸131(図1参照)によって回動自在に支持されている。図1と図2および図3では、移送ユニット17が前面7の内側の待機位置にある。この待機位置において、前面7に形成された挿入口23からディスクDが挿入されると、このディスクDが、移送ローラ18,19と挟持部材とで挟持され、移送ローラ18,19の回転力によりディスクDが筐体2内へ移送される。これと同時に、第2の切換え機構16の動作により、移送ユニット17が矢印(d)方向へ回動させられ、移送ローラ18,19の回転と、移送ユニット17の図示(d)方向への回動動作によって、ディスクDが筐体2内へ搬入される。
上部筐体5では、左側面9と後側面10および天井面11で囲まれた領域がディスク収納領域20となっており、ディスク収納領域20には、それぞれがディスクDを支持可能な複数の支持体21が設けられている。図3(A)(B)に示すように、この実施の形態では、ディスク収納領域20内に、支持体21が6枚設けられており、支持体21は厚み方向に重ねられて配置されている。それぞれの支持体21は薄い金属板である。
上部筐体5には支持体選択手段22が設けられている。図1に示すように、支持体選択手段22には、3本のスクリュー軸25A,25B,25Cが設けられており、それぞれのスクリュー軸25A,25B,25Cが天井面11に回動自在に支持されている。図2と図3に示すように、複数の支持体21のそれぞれには、3箇所に軸受部26A,27A,28Aが固定されている。これら軸受部26A,27A,28Aは合成樹脂製であり、支持体21よりもわずかに厚く形成されている。軸受部26Aはスクリュー軸25Aに摺動自在に挿通され、軸受部27Aはスクリュー軸25Bに、軸受部28Aはスクリュー軸25Cに、それぞれ摺動自在に挿通されている。
図1および図4(A)(B)に示すように、スクリュー軸25A,25B,25Cのそれぞれには、外周面に螺旋溝24が形成されており、軸受部26A,27A,28Aに形成された凸部がこの螺旋溝24に摺動自在に嵌合している。それぞれのスクリュー軸25A,25B,25Cでは、軸の上端部分と下端部分において、螺旋溝24が密なピッチで形成され、軸の中間部分で螺旋溝24が疎のピッチで形成されている。
図示しない選択モータによって支持体選択手段22のスクリュー軸25A,25B,25Cが同期して回転駆動されると、螺旋溝24によって、それぞれの支持体21が図示Z1−Z2方向へ移動して支持体21の選択動作が行われる。図4(A)(B)に示すように、螺旋溝24の疎のピッチの部分に位置している支持体が、選択位置に移動した選択支持体21aである。この選択支持体21aに支持された選択ディスクD1と、その下の螺旋溝24の密のピッチの部分に位置する支持体21に支持されたディスクDとの間に、駆動ユニット14が入り込める大きな隙間が形成される。
ディスクDは、直径が12cmであって、例えばCD(コンパクト・ディスク)、CD−ROM、DVD(ディジタル・バーサタイル・ディスク)などであり、中心穴Daを有している。
図2および図3に示すように、それぞれの支持体21には3個の保持部材26,27,28が設けられている。保持部材26は軸受部26Aの外周部に回動自在に支持され、保持部材27と保持部材28は、それぞれ軸受部27Aと28Aに回動自在に支持されている。保持部材26,27,28は、それぞれ支持体21の下面(図示Z1側の面)に設けられているが、図2および図3では、図示の都合上、支持体21を透視して保持部材26,27,28を実線で示している。
保持部材26と支持体21との間には引っ張りコイルばね29aが掛けられており、保持部材26が反時計方向(γ2方向)へ回動付勢されている。支持体21にはストッパ(図示せず)が設けられ、保持部材26がγ2方向へ大きく回動しすぎないように規制されている。保持部材27は引っ張りコイルばね29bによって時計方向(γ4方向)へ付勢されており、支持体21に設けられたストッパ(図示せず)によって、γ4方向へ大きく回動しすぎないように規制されている。同様に、保持部材28は、引っ張りコイルばね29cによってγ4方向へ付勢されており、支持体21に設けられたストッパ(図示せず)によって、γ4方向へ大きく回動しすぎないように規制されている。
それぞれの保持部材26,27,28には、保持爪26b,27b,28bが一体に形成されている。保持爪26b,27b,28bは、支持体21の下面に間隔を空けて対向しており、支持体21の下面に供給されたディスクDは、支持体21の下面と、各保持爪26b,27b,28bとの間に保持される。保持部材26は引っ張りコイルばね29aの付勢力で、ディスクDの外周縁に圧接させられ、保持部材27と保持部材28も引っ張りコイルばね29b,29cの付勢力でディスクDの外周縁に圧接されており、ディスクDは、保持部材26,27,28の付勢力により3箇所で保持されている。
筐体2の左側面9の内側には保持解除部材403が設けられ、筐体2の後側面10の内側には保持解除部材404が設けられている。いずれかの支持体21が、図4(A)(B)に示す選択位置へ移動すると、選択支持体21aに設けられている保持部材26が、保持解除部材403の駆動爪403aに対向する。同時に、選択支持体21aに設けられている保持部材27が、保持解除部材404の駆動爪404aに対向し、保持部材28が、保持解除部材404の駆動爪404bに対向する。
図3では、保持解除部材403がY1方向に移動し、保持解除部材404がX2方向へ移動しているため、保持解除部材403と404から保持部材26,27,28に力が作用しておらず、引っ張りコイルばね29a,29b,29cの付勢力で、保持部材26,27,28がディスクDを保持している。支持体21が選択位置に位置しているときに、保持解除部材403がY2方向へ移動すると、保持解除部材403の駆動爪403aによって、選択支持体21aに設けられた保持部材26がγ1方向へ回動させられる。また、保持解除部材404がX1方向へ移動すると、保持解除部材404の駆動爪404a,404bによって、選択支持体21aに設けられた保持部材27,28がγ3方向へ回動する。そして、保持部材26,27,28がディスクDの外周縁から離れ、ディスクDの保持が解除される。
図2および図3に示すように、筐体2の左側面9と後側面10との角部には、選択支持体21aにディスクDが装填されたこと、または選択支持体21aに選択ディスクD1が支持されていることを検知する装填検知部180が設けられている。装填検知部180には、光学検知素子181が設けられており、光学検知素子181は発光素子と受光素子とが対向して構成されている。光学検知素子181は、筐体2内に1つだけ設けられ、図4(A)(B)に示すように選択支持体21aと同じ高さ位置に設けられている。各支持体21に設けられているそれぞれの保持部材28には検知部28hが一体に突出形成されている。
支持体21が選択位置に移動すると、その選択支持体21aの検知部28hが光学検知素子181に対向する。このとき、図2に示すように、選択支持体21aにディスクDが保持されていない場合には、保持部材28が引っ張りコイルばね29cによってγ4方向へ大きく回動させられているため、検知部28hが光学検知素子181の発光素子と受光素子との間に介入し、検知出力がOFFとなる。また、図3に示すように、選択支持体21aにディスクDが装填されている場合には、ディスクDの外周縁で保持部材28が押され、保持部材28がγ3方向へ少し回動させられる。そのため、検知部28hが光学検知素子181から抜け出て、光学検知素子181の検知出力がONとなる。
図1に示す制御部120では、光学検知素子181の検知出力がOFFからONに切り換わることを監視することで、選択支持体21aに選択ディスクD1が位置決めされて保持されているディスク装填状態であるか、または選択支持体21aにディスクDが保持されていないかを認識できる。
図4(A)(B)に示すように、筐体2内には、ディスク収納領域20内に位置するそれぞれのディスクDが、支持体21から位置ずれするのを防止する中心穴規制機構100が設けられている。図4(A)(B)に示すように、この中心穴規制機構100は、筐体2の底面6上に固定された下部規制部材101と、筐体2の天井面11に固定された上部規制部材102とを有している。下部規制部材101と上部規制部材102は、それぞれ合成樹脂材料で形成されている。下部規制部材101と上部規制部材102は、支持体21に支持されるディスクDの中心穴Da内に位置している。また、下部規制部材101と上部規制部材102は、それぞれ円筒形であり、その直径は、ディスクDの中心穴Daの内径寸法よりも小さい。
図4(A)(B)に示すように、下部規制部材101と上部規制部材102は、同軸上に位置し、且つ上下に間隔を開けて配置されている。図4(A)に示すように、支持体選択手段22によって支持体21が選択位置へ移動させられると、この選択支持体21aに保持されている選択ディスクD1が、下部規制部材101と上方規制部材102との間に位置する。選択支持体21aよりも下に位置する他の支持体21に保持されているディスクDの中心穴Da内には、下部規制部材101が入り込んでおり、他の支持体21から、ディスクDが抜け出るのを規制している。選択支持体21aよりも上に位置する他の支持体21に保持されているディスクDの中心穴Da内には、上部規制部材102が入り込んでおり、他の支持体21から、ディスクDが抜け出るのを規制している。
図4(A)(B)に示すように、下部規制部材101の上端には、ピン105aを介して連結アーム105が回動自在に支持されている。この連結アーム105は、図1に示す第1の切換え機構12の動作に連動して、図4(A)に示すように、下部規制部材101の上端において倒れた姿勢から、図4(B)に示すように、下部規制部材101から上方へ立ち上がる姿勢に回動させられる。立ち上がり姿勢となった連結アーム105により、下部規制部材101と上部規制部材102とが連結される。
図4(A)に示すように、駆動ユニット14が待機位置へ移動しているときには、連結アーム105が倒れ姿勢となっているが、駆動ユニット14が、図3において破線で示す退避位置に移動し、駆動ユニット14が、ディスク収納領域20内に位置するディスクDの外周縁よりも外側に位置すると、前記第1の切換え機構12によって、連結アーム105が立ち上がり姿勢に設定される。よって、支持体選択手段22の各スクリュー軸25A,25B,25Cが回転して、各支持体21がZ1−Z2方向へ移動するときに、それぞれの支持体21に支持されているディスクDの中心穴Daに、下部規制部材101、上部規制部材102および連結アーム105に位置していることになり、支持体21を選択する動作中に、全ての支持体21からディスクDが抜け出るのを防止できる。
この実施の形態では、前記上部規制部材102が、ターンテーブル82の中心(前記基準中心軸O−O)と、選択支持体21aに支持されている選択ディスクD1の中心との位置ずれを補正するディスク案内部材として機能している。
図4(A)に示すように、ディスク案内部材である上部規制部材102の下端面102aは、基準中心線O−Oと垂直な面である。また、選択ディスクD1のZ2側に向く上面は、前記上部規制部材102の下端面102aよりも下側(Z1側)に離れて位置している。
また、図4(A)に示すように、待機位置にある駆動ユニット14は、下部規制部材101と上部規制部材102との間に位置し、ターンテーブル82の凸部82bの上端面82fが、選択ディスクD1の下面よりも下側に位置し、凸部82bは、選択ディスクD1の中心穴Daを介して、上部規制部材102の下端面102aに対向している。
前述のように、図1に示すロック部材54がX1方向へ移動して、ユニット支持ベース13に固定された規制軸77が、ロック部材54の制御穴56の受け渡し規制部56b内に案内され、同様に規制軸78,78が、Y1側に位置する他のロック部材に形成された制御穴の受け渡し規制部内に案内されると、ユニット支持ベース13が持ち上げられ、これと共に図4(A)に示す待機位置にある駆動ユニット14が持ち上げられてディスク受け渡し位置に至る。駆動ユニット14が受け渡し位置へ上昇すると、図7(B)および図8に示すように、ターンテーブル82の凸部82bの上端面82fが、上部規制部材102の下端面102aに当接させられる。
すなわち、選択ディスクD1が、選択支持体21aからターンテーブル82に受け渡されるときは、ターンテーブル82の凸部82bの上端面82fが、上部規制部材102の下端面102aに当たる位置まで、ユニット支持ベース13が持ち上げられる。ユニット支持ベース13は、ロック部材54の制御穴56により持ち上げられ、このロック部材54は、ロック切換えスライダ42によってX1−X2方向の移動位置が制御される。
図1に示すように、第1の切換え機構12には、前記ロック切換えスライダ42の移動位置を検知する検知手段Sが設けられている。ロック切換えスライダ42によって、ロック部材54の位置が制御されて、ユニット支持ベース13が持ち上げられ、図7(B)および図8に示すように、ターンテーブル82の凸部82bの上端面82fが、上部規制部材102の下端面102aに当接したときに、前記検知手段Sの検知出力が切換えられる。図1にブロック図で示すように、前記検知手段Sの検知出力は検知部121で検出され、この検知部121の出力が制御部120に与えられる。
また、前記切換えモータMは、モータドライバ122で駆動される。そして、このモータドライバ122は、前記制御部120で制御される。前述のように、前記クランプ機構は、ラック部材32を介して切換えスライダ38がY1方向へ移動させられることで動作させられる。制御部120では、切換えモータMを制御して、ロック切換えスライダ42によってロック部材54を移動させ、図7(B)および図8に示すように、ターンテーブル82が上部規制部材101に当たる位置まで、ユニット支持ベース13が上昇したことが、検知手段Sの検知出力により確認できた後に、さらに切換えモータMを動作させ、切換えスライダ38をY1方向へ移動させて、クランプ機構を動作させる。
図8に示すように、ディスク案内部材として機能する前記上部規制部材102の下側に向く先部、すなわち選択ディスクD1の中心穴Daおよび下部規制部材101に向く先部には、傾斜面が形成されている。この傾斜面はテーパ面102bと傾斜平面102cである。テーパ面102bは、基準中心線O−Oに中心軸が位置する円錐面である。傾斜平面102cは、挿入口23に向けられる側に形成されているものであり、ターンテーブル82から上方へ離れるにしたがって、基準中心線O−Oから徐々に離れる平面である。この傾斜平面102cは、前記テーパ面102bよりも上方(Z2方向)の高い位置まで形成されている。この傾斜平面102cは、挿入口23から挿入され移送ユニット17によって筐体2内に搬入されるディスクDの先端側の外周縁が上部規制部材102に当たったときに、この外周縁を上部規制部材102と下部規制部材101との間に導く機能を発揮する。
図8に示すように、上部規制部材102に形成されたテーパ面102bの下縁(ターンテーブル82と当接する端縁)の直径は、ターンテーブル82の凸部82bのテーパ面102bの上縁(上部規制部材102に対向する端縁)の直径d1よりも小さい。また、上部規制部材102の傾斜平面102cの下縁から、基準中心線O−Oを挟んで傾斜平面102cに対向する位置にあるテーパ面102bの下縁までの寸法L1も、前記テーパ面82eの上縁の直径d1よりも短い。
すなわち、上部規制部材102のテーパ面102bの下縁、および傾斜平面102cの下縁は、共に、ターンテーブル82のテーパ面82eの上縁よりも、基準中心線O−Oに近い内側に位置している。よって、クランプしようとする選択ディスクD1の中心穴Daの周縁部が、ターンテーブル82の上端面82fに載っているような場合であっても、ターンテーブル82が上部規制部材102に当接する方向へ上昇するときに、上部規制部材101のテーパ面102bおよび傾斜平面102cによって、中心穴Daが案内されて、選択ディスクD1は、その中心が基準中心線O−Oに一致する方向へ動かされ、中心穴Daが、ターンテーブル82の凸部82bの外周縁に嵌るように補正される。
また、ターンテーブル82のテーパ面82eの上縁から、これに対向する上部規制部材102のテーパ面102bまでの高さ寸法(基準中心線O−Oに沿う方向での間隔寸法)をh1とし、ターンテーブル82のテーパ面82eの上縁から、これに対向する上部規制部材102の傾斜平面102cまでの高さ寸法(基準中心線O−Oに沿う方向での間隔寸法)をh2とすると、前記高さ寸法h1とh2の少なくとも一方は、ディスクDの厚み寸法(厚み寸法の公差の最小値)よりも小さい。好ましくは前記高さ寸法h1とh2の双方が、ディスクDの厚み寸法(厚み寸法の公差の最小値)よりも小さい。このような寸法関係にすると、ターンテーブル82が上部規制部材102に向けて上昇させられるときに、選択ディスクD1の内周縁が、上部規制部材102のテーパ面102bまたは傾斜平面102c、あるいはテーパ面102bと傾斜平面102cの双方により動かされて、中心穴Daが、ターンテーブル82の凸部82bの外側に嵌合する確率をさらに高くできる。特に、前記高さ寸法h1とh2の双方を、ディスクDの厚み寸法(厚み寸法の公差の最小値)よりも小さくしておくと、選択ディスクD1の中心穴Daが、ターンテーブル82の凸部82bに確実に嵌るように補正できる。
次に、前記ディスク収納型ディスク装置1の動作を説明する。
(支持体選択動作)
支持体21を選択位置へ移動させるための選択動作では、図1に示すように、第1の切換え機構12のラック部材32が、ピニオン歯車45によってY2方向へ移動させられ、ラック部材32によって、切換えスライダ38がY2方向へ移動させられている。よって、切換えスライダ38に設けられた駆動ピン41によって、駆動ユニット14が反時計方向へ回動させられ、駆動ユニット14は、図3において破線で示すように、筐体2の右側面8に平行で且つディスク収納領域20内のディスクDに当たらない退避位置に設定される。また、図1に示す第2の切換え機構16によって、移送ユニット17が、筐体2の前面7の内側に平行に位置する待機位置に設定される。
このとき、図4(B)に示すように、下部規制部材102に設けられた連結アーム105が立ち上がり姿勢となり、この連結アーム105によって、下部規制部材101と上部規制部材102とが連結されている。
外部に設けられた操作部により、いずれかの支持体21を選択する操作が行われると、制御部120からの指令動作により、支持体選択手段22のスクリュー軸25A,25B,25Cが同期して回転させられ、各支持体21が図示Z1−Z2方向へ移動して、支持体21の選択動作が行われる。選択支持体21aが、図4(B)に示すように、下部規制部材101の上端よりも上方で、且つ上部規制部材102の下端よりも下方の選択位置に移動すると、スクリュー軸25A,25B,25Cが停止する。
この支持体選択動作では、全ての支持体21に支持されたディスクDの中心穴Da内に、下部規制部材101または上部規制部材102、あるいは立ち上がり姿勢になった連結アーム105が位置しているため、Z1−Z2方向へ移動するディスクDが、支持体21から抜け出るのを防止できる。
また、前記支持体の選択動作中は、図1に示すロック部材54がX2方向へ移動しており、ロック部材54に形成された制御穴56の下降規制部56aで規制軸77が拘束され、Y1側に設けられた他方のロック部材に形成された制御穴の下降規制部により規制軸78,78が規制されて、ユニット支持ベース13が筐体2の底面6に向けて押し下げられている。ユニット支持ベース13によりダンパー71,72,73が押しつぶされるようにしてユニット支持ベース13が下降しているため、ユニット支持ベース13上の駆動ユニット14に設けられたターンテーブル82の上端面82fは、選択位置に至る支持体21の下面よりも下側(Z1側)を移動する。
(駆動ユニットの待機位置への移動)
支持体21が選択位置に移動して、支持体選択手段22が停止すると、制御部120から指令が与えられ、下部筐体3に設けられた切換えモータが始動して第1の切換え機構12が動作する。このとき、ラック部材32と切換えスライダ38がY1方向へ移動して、駆動ユニット14が(a)方向へ回動し、駆動ユニット14が、図2に示す位置および図3において鎖線で示す待機位置へ至る。
切換えスライダ38がY1方向へ移動すると、これに連動して、図4(A)に示すように、連結アーム105が、下部規制部材101の上端に倒れ、下部規制部材101と上部規制部材102との間に、駆動ユニット14が入り込めるようになる。
(ディスク受け渡し動作)
前記のように、駆動ユニット14が待機位置にあるときに、挿入口23からディスクDが挿入されたことが、挿入口23の内側に位置する検知手段で検知されると、移送ユニット17に設けられた移送ローラ18,19がディスク搬入方向へ自転する。図2に示すように、移送ローラ18,19でディスクDが、筐体2内にある程度まで移送されると、図1に示す中間筐体4内の第2の切換え機構16が動作し、移送ユニット17が支持軸131を支点として反時計方向((d)方向)へ回動し、この回動動作と、移送ローラ18,19の自転とで、ディスクDが、選択支持体21aの下面に供給される。
図3に示すように、選択支持体21aの下面に供給されたディスクDは、この下面と、3個の保持部材26,27,28の保持爪26b,27b,28bとの間に挟まれ、引っ張りコイルばね29a,29bの弾性力が作用している保持部材26と保持部材27とで、ディスクDが保持される。
選択支持体21aの下面にディスクDが装填されると、図3に示すように、選択支持体21aに設けられた保持部材28がγ3方向へ回動させられ、保持部材28に形成された検知部28hが光学検知素子181から抜け出て、装填検知部180の光学検知素子181の検知出力がONとなる。この検知出力は制御部に与えられて、制御部では、選択支持体21aにディスクDが装填されたことを認識できる。
また、このディスク収納型ディスク装置1では、前記選択動作が完了した後に、選択位置に至った選択支持体21aに保持されている選択ディスクD1を、駆動ユニット14に受け渡して、選択ディスクD1をクランプして回転駆動することができる。
この場合、前記支持体選択動作により、支持体21が選択位置に至ったときに、この選択支持体21aに選択ディスクD1が保持されていると、図3に示すように、選択支持体21aに設けられた保持部材28がγ3方向へ回動させられており、保持部材28に形成された検知部28hが光学検知素子181から抜け出ているため、装填検知部180の光学検知素子181の検知出力はONである。この検知出力が制御部120に与えられることにより、いずれかの支持体21が選択位置に至ったときに、この選択支持体21aに選択ディスクD1が保持されていることを認識できる。
(ディスククランプおよび駆動動作)
挿入口23から挿入されたディスクDが、選択支持体21aの下面に保持されると、ディスククランプ動作に移行する。また、支持体選択動作で選択された選択支持体21aに保持されている選択ディスクD1を駆動するときにも同様にクランプ動作に移行する。このときのクランプ動作は、挿入口23から移送されたディスクDを駆動するとき、および選択されたディスクD1を駆動するときとで、その動作が同じである。
ディスククランプ動作は、図1に示す第1の切換え機構12により行われる。まず、図1に示すラック部材32がY1方向へ移動して、ロック切換えスライダ42がY1方向へ移動させられ、このロック切換えスライダ42によってロック部材54がX1方向へ移動させられる。同様に、Y1側に設けられた他のロック部材も、前記ロック切換えスライダ42により動作させられる。このとき、ロック部材54に形成された制御穴56の受け渡し規制部56bによって、規制軸77がZ2方向へ持ち上げられ、同様に、Y1方向に設けられた他方のロック部材の受け渡し規制部によって、規制軸78,78が持ち上げられる。
そして、ユニット支持ベース13と共に駆動ユニット14が、図3(A)に示す待機位置からZ2方向へ持ち上げられる。このとき、図7(B)および図8に示すように、ターンテーブル82の上端面82fが、上部規制部材102の下端面102aに当たったときに、ターンテーブル82が受け渡し位置となる。ターンテーブル82が受け渡し位置に至るまで、ロック切換えスライダ42が移動できたときには、図1に示す検知手段Sの検知出力が切り換わる。ターンテーブル82の上端面82fが、上部規制部材102の下端面102aに当たることができたとき、選択ディスクD1の中心穴Daの外周縁が、ターンテーブル82と上部規制部材102とで挟まれておらず、中心穴Daが、ターンテーブル82の凸部82bに嵌った状態となる。よって、制御部120は、前記検知手段Sから検知出力が得られたことを確認することで、ディスクDの中心穴Daがターンテーブル82の凸部82bに嵌ったことを認識できる。
前記のように、挿入口23から挿入され、移送ユニット17によって選択支持体21aの下面にディスクDが供給されたときには、このディスクDが移送ユニット17内の移送ローラ18,19で保持されている状態で、ターンテーブル82が受け渡し位置へ上昇する。そのため、この間に、ディスクDが動きにくく、ターンテーブル82の凸部82bがディスクDの中心穴Da内に入り込んで、上部規制部材102に当たる確率が高い。
これに対し、支持体選択動作により選択した選択支持体21aに保持されている選択ディスクD1を、ターンテーブル82にクランプするときには、選択ディスクD1が選択支持体21aの下面で位置ずれしていることがある。この場合に、ターンテーブル82が上昇すると、選択ディスクD1の中心穴Daの周縁部が、ターンテーブル82の上端面82fに乗りあがるおそれがある。
しかし、図7(A)に示すように、ターンテーブル82が上昇すると、ターンテーブル82の上端面82fによって持ち上げられた選択ディスクD1の中心穴Da内に、上部規制部材102の下端先部のテーパ面102bおよび傾斜平面102cが入り込み、テーパ面102bと傾斜平面102cの傾斜面によって、選択ディスクD1の中心穴Daが移動させられ、選択ディスクD1の中心が、基準中心線O−Oに一致させられるように補正される。その結果、選択ディスクD1の中心穴Daが、ターンテーブル82の凸部82bに嵌るようになる。したがって、ターンテーブル82が、上部規制部材102に当たる位置まで上昇できる確率が高くなる。
ターンテーブル82の上端面82fが上部規制部材102に当たることができず、前記検知手段Sの検知出力が切換わらないときには、切換えモータMを制御し、ロック切換えスライダ42を動作させて、ロック部材54と他方のロック部材の位置を制御し、ターンテーブル82を一旦下降させて、さらにターンテーブル82を上昇させる動作を繰り返す。
ターンテーブル82が上昇し、上部規制部材102に当たって、検知手段Sの検知出力が切換わったときに、制御部120は切換えモータMを動作させ、クランプ動作に移行する。このクランプ動作では、ロック切換えスライダ42が動作させられることがなく、ラック部材32と切換えスライダ38がY1方向へ移動する。そして、駆動ユニット14内の伝達機構が動作し、ターンテーブル82の凸部82bの外周からクランプ爪82aが突出して、支持体21に保持されたディスクDの中心穴Daにクランプ爪82aが圧接して、ディスクDがクランプされる。
(ディスク駆動動作)
ディスクDがターンテーブル82にクランプされると、図3に示す保持解除部材403がY2方向へ移動して、保持部材26がγ1方向へ回動し、保持解除部材404がX1方向へ移動して、保持部材27と保持部材28がγ3方向へ回動する。保持部材26,27,28の保持爪26b,27b,28bが、ディスクDの外周縁の外側へ外れて、支持体21でのディスクDの保持が解除される。
次に、第1の切換え機構12が動作して、ロック部材54がX1方向へ移動し、規制軸77が、制御穴56の駆動逃げ部56c内に位置し、規制軸78,78が、Y1側に設けられた他のロック部材の駆動逃げ部内に位置し、ユニット支持ベース13はダンパー71,72,73で弾性支持された駆動姿勢となる。この駆動姿勢では、ターンテーブル82にクランプされたディスクDが、選択支持体21aの下面から下方へやや離れる。この位置で、ターンテーブル82と共にディスクDが回転駆動され、光ヘッド83で情報の再生や記録動作が行われる。
(駆動完了後のディスクを収納する動作)
駆動ユニット14でディスクDの駆動を完了した後は、第1の切換え機構12が動作して、ラック部材32がY2方向へ移動させられ、回動アーム44が時計方向へ回動させられて、ロック切換えスライダ42がY2方向(図示(b)方向)へ移動させられる。このとき、ロック部材54がX2方向へその全移動範囲のほぼ半分の距離だけ移動させられ、その時点で前記モータが停止する。よって、規制軸77が、ロック部材54に形成された制御穴56の受け渡し規制部56bに保持されて、またY1側に位置する他のロック部材の受け渡し規制部で規制軸78,78が保持されて、ユニット支持ベース13と駆動ユニット14が持ち上げられて受け渡し位置へ移動し、ターンテーブル82にクランプされているディスクDが、選択位置にある支持体21の下面に押し付けられる。
その後、図3に示す保持解除部材403がY1方向へ移動し、保持解除部材404がX2方向へ移動して、保持部材26,27,28の拘束が解除され、引っ張りコイルばね29a,29bの弾性力により、保持部材26,27でディスクDが保持される。さらに、ラック部材32がY2方向へ移動させられ、切換えスライダ38がY2方向へ移動させられて、クランプ機構が解除状態に動作し、クランプ爪82aがターンテーブル82の凸部82b内に退行して、ディスクDのクランプが解除される。
次に、第1の切換え機構12のラック部材32がY2方向へ移動させられ、ロック切換えスライダ42がY2方向へ移動させられ、ロック部材54がX2方向へ動作させられ、規制軸77がロック部材54の下降規制部56aで下降させられて保持され、他のロック部材の下降規制部で規制軸78,78が下降させられて保持される。よって、駆動ユニット14は支持体21に保持されたディスクDの下面から下方へ離れた待機位置となる。
本発明の実施の形態のディスク収納型ディスク装置の全体構造を示す分解斜視図、 駆動ユニットが退避位置から待機位置へ回動した状態を示す平面図、 駆動ユニットが受け渡し位置に上昇し、支持体にディスクが受け渡された状態を示す平面図、 (A)は、駆動ユニットが待機位置にある状態の中心穴規制機構を示す側面図、(B)は、支持体選択動作中の中心穴規制機構を示す側面図、 非クランプ状態のターンテーブルを示す側面図、 ディスククランプ状態のターンテーブルを示す側面図、 (A)(B)は、ターンテーブルとディスク案内部材である上部規制部材の対向状態を示す側面図、 ターンテーブルとディスク案内部材である上部規制部材の当接状態を示す部分拡大側面図、
符号の説明
1 ディスク収納型ディスク装置
2 筐体
12 第1の切換え機構
14 駆動ユニット
16 第2の切換え機構
17 移送ユニット
21 支持体
22 支持体選択手段
26,27,28 保持部材
82 ターンテーブル
82a クランプ爪
82b 凸部
82e テーパ面
82f 上端面
100 中心穴規制機構
101 下部規制部
102 上部規制部(ディスク案内部材)
102a 下端面
102b テーパ面
102c 傾斜平面
105 連結アーム

Claims (7)

  1. 筐体内に、ディスクを支持可能でディスクの厚み方向に重ねて配置された複数の支持体と、前記支持体を前記厚み方向へ移動させて選択ディスクを選択位置に移動させる支持体選択手段と、ターンテーブルを有する駆動ユニットと、を有するディスク収納型ディスク装置において、
    前記ターンテーブルには、ディスクの面が設置される設置面と、ディスクの中心穴内に入り込む直径寸法を有し先部にテーパ面が形成された凸部と、前記凸部内に設けられてディスクの中心穴を内側から保持するクランプ機構と、が設けられ、
    前記ターンテーブルが、選択ディスクの中心穴に対向したときに、前記選択ディスクを挟んで前記ターンテーブルに対向するディスク案内部材が設けられ、このディスク案内部材の前記中心穴に対向する先部には、その少なくとも一部に傾斜面が形成されており、
    前記ターンテーブルと前記ディスク案内部材の少なくとも一方を移動させて、前記ターンテーブルと前記ディスク案内部材とを当接させる切換え機構が設けられており、
    前記ターンテーブルと前記ディスク案内部材とが当接する際に、前記中心穴の周縁部が前記ディスク案内部材の前記傾斜面に案内されて、選択ディスクの中心が前記凸部の中心に一致する方向へ補正されることを特徴とするディスク収納型ディスク装置。
  2. 前記ターンテーブルの回転中心に一致する基準中心線から、前記凸部の前記テーパ面の先端までの距離よりも、前記基準中心線から、前記ディスク案内部材の前記傾斜面の先端までの距離の方が短い請求項1記載のディスク収納型ディスク装置。
  3. 前記ターンテーブルと前記ディスク案内部材とが当接したときに、前記テーパ面の先端から前記傾斜面までの基準中心線に沿う方向の高さ寸法が、ディスクの厚み寸法未満である請求項2記載のディスク収納型ディスク装置。
  4. 前記ディスク案内部材が固定されており、前記切換え機構により、前記ターンテーブルが前記ディスク案内部材に当接する方向へ移動させられる請求項1ないし3のいずれかに記載のディスク収納型ディスク装置。
  5. 選択ディスクが選択位置に移動したときに、選択ディスクの前記ディスク案内部材側の表面が、前記ディスク案内部材の先端よりも前記ターンテーブル側に離れて位置している請求項4記載のディスク収納型ディスク装置。
  6. 前記ディスク案内部材は、選択ディスク以外のディスクの中心穴内に位置している請求項4または5記載のディスク収納型ディスク装置。
  7. 前記ターンテーブルと前記ディスク案内部材とが当接したことを検知する検知手段と、前記検知手段によって、前記ターンテーブルと前記ディスク案内部材とが当接したことが検知された後に、前記クランプ機構を動作させて、前記選択ディスクをクランプさせる制御部が設けられている請求項1ないし6のいずれかに記載のディスク収納型ディスク装置。
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