JP2007322332A - レンズ測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】一つのレンズにおける複数の結像位置における光学特性の分布状態を把握することができるとともに、このような分布状態を示す情報を簡単に作成することができるレンズ測定装置を提供する。
【解決手段】カメラ26および解析制御部3を用いて測定対象となるレンズ1における、チャートの光透過領域に対応した結像位置の光学特性を示す出力値であるMTFピーク値を測定し、測定されたMTFピーク値をレンズの測定点と関連付けて、当該測定点に隣接する測定点における出力値と対比可能にモニタ4に表示することができる。よって、一つのレンズにおける複数の測定点における光学特性の分布状態を把握することができるとともに、このような分布状態を示す情報を簡単に作成することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、レンズの光学特性を測定するレンズ測定装置に関するものである。
従来、レンズの光学特性を測定するレンズ測定装置として、例えば、特開2004−294076号公報に記載されるように、レンズのMTF値の測定やMTF−デフォーカス特性を測定する測定装置が知られている。この装置は、装置内に配置された被検レンズに基準チャートを介してハロゲンランプなどの光を入射し、被検レンズから出射される光像を固体撮像素子で検出して、被検レンズのMTF値の測定やMTF−デフォーカス特性を測定しようとするものである。
特開2004−294076号公報
ここで、このようなレンズ測定装置において、一つのレンズの複数の結像位置における光学特性を測定した場合には、その結像位置に対応付けられた測定点ごとに、MTFピーク位置の分布状態を把握することが求められる。このような分布状態を把握するには、測定されたMTF値またはMTF−フォーカス特性をファイルに出力し、オペレータは、この出力されたファイルを表計算のためのアプリケーションに入力することにより、MTFピーク位置を求め、グラフ化することが考えられるが、そのための時間および手間がかかるという問題がある。
そこで本発明は、このような技術課題を解決するためになされたものであって、一つのレンズにおける複数の結像位置における光学特性の分布状態を把握することができるとともに、このような分布状態を示す情報を簡単に作成することができるレンズ測定装置を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するために、本発明のレンズ測定装置は、光を透過させる複数の光透過領域を有するチャートと、前記チャートにおける各光透過領域および測定対象となるレンズを透過して得られた出力像の前記光透過領域に対応する複数の結像位置の光学特性を示す出力値を測定する複数の測定手段と、前記測定手段により測定された出力値を前記レンズの結像位置に対応付けられた測定点と関連付けて、当該測定点に隣接する測定点における出力値と対比可能に表示する表示手段と、を備えている。
この構成により、チャートにおける各光透過領域および測定対象となるレンズを透過して得られた、当該光透過領域に対応する複数の結像位置の光学特性を示す出力値を測定し、測定された出力値を前記レンズの結像位置を示す測定点と関連付けて、当該測定点に隣接する測定点における出力値と対比可能に表示することができる。よって、一つのレンズにおける複数の測定点における光学特性の分布状態を把握することができるとともに、このような分布状態を示す情報を簡単に作成することができる。
また、本発明のレンズ測定装置における前記表示手段は、前記測定手段により測定された複数の測定点における出力値を、面を形成するように三次元的に表示することが好ましい。この構成により、測定された複数の測定点における出力値を、面を形成するように三次元的に表示することができ、一つのレンズにおける複数の結像位置に対応付けられた測定点における光学特性の分布状態を把握することができる。
また、本発明のレンズ測定装置における前記表示手段は、一の測定点において測定された出力値と当該一の測定点に隣接する測定点における出力値とを線で結合して表示することにより、一の測定点における出力値と当該測定点に隣接する出力値とを対比可能に表示することが好ましい。この構成により、一の測定点における出力値と当該測定点に隣接する出力値とを対比可能に表示することができ、一つのレンズにおける複数の測定点における光学特性の分布状態を把握することができる。
本発明によれば、一つのレンズにおける複数の結像位置における光学特性の分布状態を把握することができるとともに、このような分布状態を示す情報を簡単に作成することができる。
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、各図における部材や部材に形成される部分の構成比率は説明のものと必ずしも一致していない。
図1は、本発明の実施形態に係るレンズ測定装置の構成概要図である。本実施形態に係るレンズ測定装置は、レンズ1の光学特性を測定する装置であり、例えばMTF(Modulation Transfer Function)の測定に用いられる。レンズ測定装置は、測定部2、解析制御部3、モニタ4、判定部5及び電源部6を備えて構成されている。測定部2は、レンズ1の光学特性を測定するものである。測定部2及び電源部6は、装置本体を構成するものであり、例えばそれぞれ別個の筐体21、61に各構成部品を収容している。
測定部2は、電源部6上に載置されている。例えば、測定部2は、防振ゴム62を介して電源部6上に載置され、電源部6の作動により生ずる振動が伝達しないように設けられている。これにより、振動の少ない環境でレンズ1の光学特性が測定できる。
測定対象物であるレンズ1は、トレー7に保持されて測定される。トレー7は、レンズ1を保持する保持具であって、レンズ1に光を透過できるように支持する構造となっている。トレー7は、複数のレンズ1を一度に収容できるものを用いることが好ましい。測定部2には、トレー7を載置するXYステージ22が設けられている。XYステージ22は、トレー7を載置させ、トレー7をX方向である左右方向とY方向である前後方向に移動可能に構成され、そのトレー7の移動によって測定対象となるレンズ1を移動させる。XYステージ22としては、トレー7をX方向及びY方向に移動可能なものであればいずれのものを用いてもよい。
XYステージ22には、トレー7に保持されるレンズ1の種類を検出する検出部22aが設けられている。検出部22aは、トレー7に設けられる識別部71の情報に基づいてトレー7が保持するレンズ1の種類を検出する。また、検出部22aは、トレー7に設けられる識別部71の情報に基づいてトレー7の識別番号を検出する。トレー7の識別番号は、同じ種類のトレー7を個々に識別するための番号であり、トレー7ごとに異なる識別番号が割り当てられている。このトレー7の識別番号としては、連続したシリアル番号を割り当てることが好ましい。
測定部2には、チャート23が配置されている。チャート23は、レンズ1に入力する入力像を形成するものであり、積分球24とレンズ1との間に配される。この測定部2は、逆投影によりレンズ1の光学特性を測定するものである。すなわち、レンズ1に対し光像を投影するチャート23がレンズ1の焦点位置に配置される。
チャート23は、Zステージ25に取り付けられている。Zステージ25は、チャート23をZ方向である上下方向に移動可能に構成され、チャート23をレンズ1に対して任意に接近及び離間させる。これにより、レンズ1に対するチャート23の位置調整を行うことができる。Zステージ25としては、チャート23をZ方向に移動可能なものであればいずれのものを用いてもよい。
測定部2には、積分球24が設置されている。積分球24は、チャート23に向けて入力光を発光する発光源となるものであり、例えばチャート23の下方位置に取り付けられている。積分球24は、出力口24aを有し、内面に拡散面24bを形成した球体である。積分球24には、光源部63で発せられる光がライトガイド68を通じて入射される。積分球24に入射された光は、積分球24の内部で繰り返し反射され、出力孔24aから光量ムラのごく少ない光となって出力される。
測定部2には、カメラ26が設置されている。カメラ26は、レンズ1から出力される出力像を受像する撮像手段である。カメラ26としては、例えばCCD(Charge Coupled Device)などの固体撮像素子を備えたものが用いられる。レンズ1の出力像は、レンズ1に入力されるチャート23の入力像がレンズ1によってカメラ26に結像される像である。
カメラ26としては、レンズ1の異なる箇所の光学特性を検出するために複数のものを用いることが好ましい。このカメラ26は、例えば9つ設置される。この場合、左右方向及び前後方向に3つずつ配列される。これにより、レンズ1の前後左右の9箇所における光学特性を測定することができる。カメラ26の受像信号は、解析制御部3に入力される。
電源部6には、光源部63が設置されている。光源部63は、積分球24に入力する光を発光する光源であり、例えばハロゲンランプを備えたものが用いられる。光源部63から出力された光はライトガイド68を通じて積分球24に入力される。また、電源部6には、駆動部64が設置されている。駆動部64は、XYステージ22及びZステージ25の駆動制御を行うものである。この駆動部64は、例えばXYステージ22及びZステージ25がパルスモータの駆動により作動する場合、パルスモータコントローラにより構成される。駆動部64は、解析制御部3から出力される制御信号に従ってXYステージ22及びZステージ25に駆動信号を出力する。
また、電源部6には、制御部65が設置されている。制御部65は、主に光源部63の発光制御を行うものである。また、制御部65は、XYステージ22の検出部22aの検出信号を入力し、その検出信号を解析制御部3へ出力する。また、電源部6には、電源66が設置されている。電源66は、光源部63、駆動部64及び制御部65の電力供給源となるものである。また、電源部6には、ファン67が設置されている。ファン67は、電源部6内の熱を排出して冷却する冷却手段として機能するものであり、例えば回転羽根を備えたものが用いられる。
解析制御部3は、装置全体の制御を行うものであり、例えばCPU、ROM、RAMを含むコンピュータを主体として構成されている。この解析制御部3としては、例えばパーソナルコンピュータの本体部が用いられる。解析制御部3は、測定部2に装着されたトレー7の情報に基づいて測定するレンズ1の種類を認識し、そのレンズ1の種類に応じたレンズ光学特性の測定の設定を行う測定設定手段として機能する。また、解析制御部3は、カメラ26の受像信号を入力し、その受像信号に基づいてレンズ1のMTFなどの光学特性を解析する解析手段として機能する。また、解析制御部3は、カメラ26とともに、レンズ1のMTFのピーク値を測定する測定手段として機能する。
モニタ4は、解析制御部3に接続され、レンズ1の光学特性の測定結果などを表示する表示手段として機能するものである。また、モニタ4により、レンズ1を測定する際の測定設定の表示も行われる。また、このモニタ4は、後述するように、各測定点P1〜P9におけるMTFのピーク値を、各測定点P1〜P9の位置関係にあわせて、互いに対比可能に表示するように、三次元的な(立体的な)像面カーブを形成して表示する。
判定部5は、トレー7に保持されたレンズ1の測定結果を判定するものである。判定部5は、トレー7を載置可能に構成され、載置したトレー7を認識する認識部51、測定結果NGとなったレンズ1を表示する表示部52を備えている。判定部5は、解析制御部3と接続され、トレー7の検出情報及びレンズ1の測定結果情報を取得可能となっている。
判定部5に測定済みのトレー7を載置すると、認識部51がトレー7の識別部71に基づいてトレー7を認識する。そして、このトレー7に保持される各レンズ1の測定結果を解析制御部3から取得して、表示部52が測定結果NGのレンズ1を特定の色彩で表示する。例えば、表示部52は、トレー7の各レンズ1の配置位置に対応して複数の発光体が配設されており、NGとなったレンズ1に対応する発光体を赤く発光させる。これにより、装置の操作者は、複数保持されるレンズ1の中から測定結果NGとなったレンズ1を容易に判定でき、そのNGのレンズ1をトレー7上から取り除くことができる。
図2にトレー7の平面図を示す。図3は、図2のIII−IIIにおけるトレー7の断面図である。図4は、図2のIV−IVから見たトレー7の側面図である。
図2、3に示すように、トレー7には、複数のレンズ1を保持する保持部72が形成されている。保持部72は、例えばトレー7の上面を下方に窪ませてレンズ1を収容可能に構成される。保持部72には、底部を貫通して形成される貫通孔73が設けられている。貫通孔73は、レンズ測定時に入力像を透過させるための孔である。保持部72は、縦横に配列して形成され、例えば6個×6個に配列され、トレー7上に36個形成される。
図4に示すように、トレー7には、識別部71が設けられている。識別部71は、トレー7の種類及び識別番号を示すものであって、例えば、複数の凹凸部71aを組み合わせたものが用いられる。識別部71は、下方側に対し凹凸するN個の凹凸部71aを並設して構成され、凹凸部71aの凹凸を設定してNビットの情報を構築することができる。そして、このNビットの情報に応じてトレー7の種類及びトレー7の識別番号を設定することにより、Nビットの情報に基づいてトレー7の種類及びトレー7の識別番号を認識することが可能となる。識別部71には、例えば七つの凹凸部71aが形成され、7ビットの情報を有するものとされる。
トレー7の識別部71に基づいてトレー7の種類及びトレー7の識別番号を検出する検出部22aとしては、例えば凹凸部71aの凹凸に応じてオンオフするスイッチを備えたものが用いられる。検出部22aは、スイッチのオンオフ状態に応じてトレー7の識別部71における凹凸部71aの凹凸状態を検知し、その凹凸状態に基づいてトレー7の種類、即ちトレー7に保持されるレンズ1の種類及びトレー7の識別番号を検出する。また、判定部5の認識部51も、検出部22aと同様なものが用いて構成すればよい。
なお、この検出部22a及び認識部51は、トレー7の情報を読み取れるものであれば、上述したもの以外のものでもよく、例えばトレー7にバーコードを付し、そのバーコードを読み取ってトレー7の情報を検出するものであってもよい。
図5は、チャート23の平面図である。
図5に示すように、チャート23は、スリット23aを形成した部分のみ光の透過を許容し、その他の部分の光の透過を遮断する板体により構成される。スリット23aは、例えば中央位置の測定点P1とその周囲に放射状に配置された複数の測定点P2〜P9が十字状に開口するように形成されている。また、測定点P1〜P9を縦3つ横3つに配列して形成してもよい。各測定点P1〜P9において、スリット23aに十字状に形成しておくことが好ましい。このようにスリット23aに複数の測定点P1〜P9を設けることにより、当該スリット23a(測定点P1〜P9)およびレンズ1を透過して得られた出力像の結像位置における光学特性を測定することで、レンズ1の各部の光学特性を個別に測定することができ、レンズ1の光学特性を精密に測定することができる。なお、チャート23の光を透過させるための光透過領域として、スリット23aに限定するものではなく、光を透過させる構成であれば何でも良い。
次に、本実施形態に係るレンズ測定装置の基本動作について説明する。
図6は、本実施形態に係るレンズ測定装置の基本動作を示すフローチャートである。図6における制御処理は、主に解析制御部3によって実行される。図6のS10に示すように、まず、トレー7が測定部2の測定位置に装着されたか否かが判断される。この判断処理は、例えばXYステージ22の検出部22aの検出信号に基づいて行えばよい。S10にて、トレー7が測定部2の測定位置に装着されたと判断されたときには、トレー識別情報の読み込み処理が行われる(S12)。
このトレー識別情報の読み込み処理は、検出部22aの検出信号に基づいて行われる。すなわち、検出部22aの検出信号に含まれる7ビットの情報に基づいてトレー7の種類及びトレー7の識別番号が検出され、そのトレー7の種類、そのトレー7に保持されるレンズ1の種類及びトレー7の識別番号がそれぞれ読み込まれる。
そして、S14に移行し、測定設定処理が行われる(S14)。この測定設定処理は、レンズ1の光学特性の測定に際し、その測定系の設定を行う処理である。例えば、測定設定として、レンズ1の焦点距離に対応してチャート23の位置設定が行われる。レンズ1の種類に応じて解析制御部3から駆動部64に駆動制御信号が出力され、駆動部64の駆動信号を受けてZステージ25が作動し、チャート23のZ方向の位置設定が行われる。このような測定設定により、装置の操作者がレンズ1の種類に応じて測定設定を行う必要がなく、測定作業が円滑に行える。また、誤って測定設定が行われることを防止できる。
また、測定設定として、トレー7のレンズ1保持位置に対応してXYステージ22の移動設定プログラムの読み込みが行われる。また、測定設定として、レンズ1の種類に応じて積分球24から出力される光の光量を設定する場合もある。
そして、S16に移行し、測定開始ボタンがオンとなったか否かが判断される(S16)。図示しない測定開始ボタンを装置の操作者が押下した場合、測定開始ボタンがオンとなったと判断される。測定開始ボタンがオンとなったと判断された場合には、測定処理が行われる(S18)。
測定処理は、測定すべきレンズ1がチャート23の真上に来るようにXYステージ22を動作させ、積分球24から光を出力させ、レンズ1から出力される光像を撮像したカメラ26の撮像画像に基づいてレンズ1の光学特性を解析して行われる。積分球24から出射された光は、チャート23のスリット23aを透過してレンズ1に入射される。そして、レンズ1から出力されるスリット23aの光像は、カメラ26に撮像される。その際、スリット23aの測定点P1〜P9に対しそれぞれ割り当てられたカメラ26がそれらの測定点P1〜P9における光像を撮像する。
レンズ1の光学特性としては、MTFが測定される。MTFは、例えばスリット23aの光像画像の線像強度分布を求め、それをフーリエ変換して算出される。このMTFは、測定点P1〜P9ごとに算出される。また、図7に示すような空間周波数に対するMTFの光学特性や図8に示すようなデフォーカスに対するMTFの光学特性が算出され、本実施形態では、光学特性の出力値として少なくともMTFピーク値(図8のグラフにおける頂点部分であってピント位置を示す部分)が算出されることが必要である。また、レンズ1の光学特性としては、レンズ1の焦点距離、焦点深度、偏芯状態などが測定される。これらの光学特性は、MTFと同様に、測定点P1〜P9ごとに測定することが好ましい。
そして、図6のS20に移行し、測定結果判断処理が行われる(S20)。この測定結果判断処理は、測定したレンズ1の光学特性が予め設定される許容範囲内の特性になっているか否かを判断する処理である。例えばレンズ1のMTF値が許容範囲内の値になっているか否かが判断される。レンズ1のMTF値が許容範囲内の値になっていない場合(すなわち測定結果に異常であると判断された場合)には、そのレンズ1はNGレンズとして処理される。
そして、S22に移行し、測定したレンズ1の光学特性がNGであるか否かが判断される(S22)。測定したレンズ1の光学特性が許容範囲内にない場合には、レンズ1がNGであると判断され(S22:YES)、NGカウントアップ処理が行われる(S24)。NGカウントアップ処理は、NGとなったレンズ1のトレー7上のレンズ保持位置(保持部72)に対するカウント値がインクリメントされる。このカウント値は、トレー7ごとのレンズ保持位置に対しそれぞれ設定され、それぞれのレンズ保持位置におけるNG回数を示している。
そして、S26に移行し、結果表示処理が行われる(S26)。結果表示処理は、測定したレンズ1がNGであることをモニタ4に表示する処理である。例えば、図9に示すように、NG表示41が画像表示される。この表示を操作者が見ることにより、トレー7上のレンズ1のいずれかが光学特性の基準値を満たさないものがあることを容易に知ることができる。
また、その際、レンズ1がどのようなNGであったかをNG内容ごとに異なる色彩で表示することが好ましい。例えば、図9に示すように、トレー7のレンズ保持位置(保持部72の形成位置)に対応したトレー表示42が表示され、縦A〜F、横1〜6としてA1、B2というように座標値でレンズ保持位置が特定できるように表示される。このトレー表示42において、例えば、MTFが許容範囲外でNGの場合にはそのNGのレンズ1の位置が赤色に表示され、FFLがNGの場合には茶色に表示され、偏芯がNGの場合にはオンレジ色に表示され、焦点深度がNGの場合にはピンク色に表示される。
このようにNG内容ごとに異なる色彩で表示することにより、レンズ1の光学特性がどの項目のNGであるのか容易に認識することができる。また、NGの色彩を他の者に知らせることにより、レンズ1のNG内容の情報を容易に伝達することができる。特に装置の操作者が使用言語の異なる者(例えば外国人)にNG内容を伝える場合に、そのNG内容を容易に伝えることができる。
ここで、図9に示される画面に代えて、または図9に示される図面に加えて、図11に示すように、レンズ1の複数の測定点P1〜P9におけるMTFピーク値の分布状態をモニタ4に表示するようにしてもよい。
図11は、レンズ1の各測定点P1〜P9におけるMTFピーク値を縦軸にとった図であって、このMTFピーク値に基づいて、レンズ1の光学特性の分布状態が三次元的に表された像面カーブが表示される画面例が示されている。この像面カーブは、レンズ1の測定点P1〜P9におけるMTFピーク値と当該測定点に隣接する測定点のMTFピーク値とが対比可能に表現されており、例えば、隣接する測定点におけるMTFピーク値を線で結ぶことにより、視覚的にその対比を容易にすることができる。
また、三次元的に表示することに限定するものではなく、二次元的に表示することもできる。例えば、図12は、レンズの測定点P1、P3、P5におけるMTFピーク値を縦軸にとった図であって、図5における測定点P1、P3、およびP5の各MTFピーク値を対比可能に、測定点のMTFピーク値同士を線で結びつけて表している。なお、この例に限定するものではなく、そのほか測定点P1、P6、およびP8、または測定点P1、P7、およびP9等の測定点P1を含んだ隣接する測定点に対して対比可能に表示するようにしてもよい。
なお、ここでは、MTFピーク値のみに基づいてレンズ1の光学特性の分布状態を表すようにしているが、当該MTFピーク値とそのMTFピーク値に基づいて定められたデフォーカス位置により定まる情報を分布状態を示す情報としてモニタ4に表示するようにしても良い。
一方、図6のS22にて、測定したレンズ1の光学特性がNGでないと判断された場合には、測定結果処理が行われる(S28)。この結果表示処理は、測定したレンズ1がNGでなくOKであることをモニタ4に表示する処理である。例えば、図10に示すように、OK表示43が画像表示される。この表示を操作者が見ることにより、トレー7上のレンズ1の全てが光学特性の基準値を満たしていることを容易に知ることができる。なお、測定したレンズ1がNGでなく、かつOKでもなく、判断保留の場合には、「保留」を表示する場合もある。また、上述と同様に、図11または図12に示すように、MTFピーク値の分布状態を三次元的または二次元的に表示するようにしても良い。
そして、S30に移行し、トレー7上の全てのレンズ1の測定が終了した否かが判断される(S30)。例えば、トレー7の位置をXYステージ22を作動させることにより移動させて、トレー7上のレンズ1を端から順次測定していく場合、トレー7上の全てのレンズ1が測定し終えたか否かが判断される。トレー7上の全てのレンズ1が測定し終えていない場合には、S18に戻る。
一方、S30にてトレー7上の全てのレンズ1が測定し終えたと判断された場合には、警告処理が行われる(S32)。警告処理は、S24にてカウントアップしたNGカウンタ値が設定値以上となった場合に、レンズ測定系に異常があるおそれがあることを警告する処理である。例えば、同じ識別番号のトレー7における特定のレンズ保持位置のNGが連続してn回NGである場合には、トレー7に異常があることが警告される。この場合、m回測定でn回(n<m)NGである場合に警告してもよい。警告の仕方は、モニタ4への画像表示、音声の出力、ランプ等の発光部材の発光などによって行われる。一方、S24にてカウントアップしたNGカウンタ値が設定値以上となっていない場合には、警告処理においてレンズ測定系の異常を警告する処理は行われない。この警告処理を終えたら、制御処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態におけるレンズ測定装置は、カメラ26および解析制御部3を用いて、チャート23に形成されている光透過領域である複数のスリット23aおよび測定対象となるレンズ1を透過した出力像のスリット23aの各測定点に対応する結像位置の光学特性を示す出力値であるMTFピーク値を測定し、測定されたMTFピーク値をレンズの結増位置に対応付けられた測定点P1〜P9と関連付けて、当該測定点に隣接する測定点における出力値と対比可能にモニタ4に表示することができる。例えば、図5における測定点P1〜P9との位置関係に合わせて表示することができ、測定点P1と測定点P9とを対比可能に表示することができる。よって、一つのレンズにおける複数の測定点における光学特性の分布状態を把握することができるとともに、このような分布状態を示す情報を簡単に作成することができる。
また、レンズ測定装置におけるモニタ4は、測定された複数の測定点におけるMTFピーク値を、面を形成するように三次元的に像面カーブを描くように表示することが好ましい。例えば、図11に示すように面を形成することが好ましい。この構成により、測定された複数の測定点における出力値を、面を形成するように三次元的に表示することができ、一つのレンズにおける複数の測定点における光学特性の分布状態を把握することができる。
また、レンズ測定装置におけるモニタ4は、一の測定点において測定されたピーク値と当該一の測定点に隣接する測定点におけるMTFピーク値とを線で結合して表示することにより、一の測定点におけるMTFピーク値と当該測定点に隣接するMTFピーク値とを対比可能に表示することが好ましい。例えば、図11または図12に示すように、隣接する測定点のMTFピーク値を線で結ぶことが好ましい。図11では、測定点P1を中心に、測定点P9等と線で結んでいる。また、図12では、測定点P1、P3、P5を線で結んでいる。この構成により、一の測定点におけるMTFピーク値と当該測定点に隣接する出力値とを対比可能に表示することができ、一つのレンズ1における複数の測定点における光学特性の分布状態を把握することができる。
なお、上述した実施形態に係るレンズ測定装置は、本発明に係るレンズ測定装置の一例を示すものである。本発明に係るレンズ測定装置は、これらの実施形態に係るレンズ測定装置に限られるものではなく、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲で、実施形態に係るレンズ測定装置を変形し、又は他のものに適用したものであってもよい。
本発明の実施形態に係るレンズ測定装置の構成概要図である。 図1におけるレンズ測定装置に用いられるトレーの平面図である。 図2のIII−IIIにおけるトレーの断面図である。 図2のIV−IVから見たトレーの側面図である。 図1におけるレンズ測定装置に用いられるチャートの説明図である。 図1のレンズ測定装置の基本動作を示すフローチャートである。 図1のレンズ測定装置における測定結果の説明図である。 図1のレンズ測定装置における測定結果の説明図である。 図1のレンズ測定装置における測定結果表示の説明図である。 図1のレンズ測定装置における測定結果表示の説明図である。 レンズ1の光学特性の分布を三次元的に表した画面例を示す図である。 レンズ1の光学特性の分布を二次元的に表した画面例を示す図である。
符号の説明
1…レンズ、2…測定部、3…解析制御部、4…モニタ、5…判定部、6…電源部、7…トレー、23…チャート、24…積分球、26…カメラ、62…防振ゴム。

Claims (3)

  1. 光を透過させる複数の光透過領域を有するチャートと、
    前記チャートにおける各光透過領域および測定対象となるレンズを透過して得られた出力像における、前記光透過領域に対応する複数の結像位置の光学特性を示す出力値を測定する複数の測定手段と、
    前記測定手段により測定された出力値を前記レンズの結像位置に対応付けられた測定点と関連付けて、当該測定点に隣接する測定点における出力値と対比可能に表示する表示手段と、
    を備えるレンズ測定装置。
  2. 前記表示手段は、前記測定手段により測定された複数の測定点における出力値を、面を形成するように三次元的に表示することを特徴とする請求項1に記載のレンズ測定装置。
  3. 前記表示手段は、一の測定点において測定された出力値と当該一の測定点に隣接する測定点における出力値とを線で結合して表示することにより、一の測定点における出力値と当該測定点に隣接する出力値とを対比可能に表示することを特徴とする請求項1または2に記載のレンズ測定装置。
JP2006154958A 2006-06-02 2006-06-02 レンズ測定装置 Abandoned JP2007322332A (ja)

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