JP2007321654A - 過給機 - Google Patents

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誠一 茨木
Toru Mizuta
徹 水田
Takeshi Osako
雄志 大迫
Yasuaki Jinnai
靖明 陣内
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Abstract

【課題】 振動の発生を防止するとともに、過給性能の低下を防止することができる過給機を提供する。
【解決手段】 回転軸3と、回転軸3の一方の端部に支持されるタービン羽根車43と、回転軸3の他方の端部に支持される第1圧縮機羽根車17および第2圧縮機羽根車29と、第1圧縮機羽根車17と、第2圧縮機羽根車29との間に配置された第1軸受11と、第1および第2圧縮機羽根車17,29と、タービン羽根車43との間に配置された第2軸受13と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、過給機に関する。
従来の一つの圧縮羽根車と、一つのタービン羽根車と、を備えた単段圧縮の過給機においては、圧縮羽根車およびタービン羽根車は、両羽根車の間に配置された軸受により、回転可能に支持されている。この過給機による流体の圧縮比が足りない場合には、複数の過給機を直列につなげて所定の圧縮比を得ることが行われていた。しかしながら、この方法では、複数の過給機を配置するスペースが必要になる等の不都合が生じていた。
上述の不都合を解消する方法として、二つの圧縮羽根車と、一つのタービン羽根車と、を備えた複段圧縮の過給機が提案されている(例えば、特許文献1および2参照。)。
特表2002−519581号公報 特開2002−155751号公報
一般的に、一つの軸に二つの圧縮羽根車と、一つのタービン羽根車とを配置すると、軸の軸長が長くなる。すると、軸と圧縮羽根車とタービン羽根車とからなる軸系が回転不安定になり、過給機に振動が生じやすくなるという問題があった。
上述の特許文献1および2においては、二段目の圧縮羽根車とタービン羽根車との間に一対の軸受を配置した過給機が開示されている。この過給機の場合、一対の軸受に対して外側の軸に、一段目および二段目の圧縮羽根車が配置されている。そのため、一対の軸受から軸の突出長さ、つまり、オーバーハングが長くなるため、過給機に振動が生じやすくなるという問題があった。
また、上述のオーバーハングを短くするために、一段目および二段目の圧縮羽根車を接近して配置させると、一段目の圧縮羽根車から流出した流体を、二段目の圧縮機に導く流路の流路長が短くなる。すると、二段目の圧縮羽根車に流入する流体流れの向きの変化が急となり、二段目の圧縮羽根車の性能が低下するという問題があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、一つの軸に二つの圧縮羽根車と一つのタービン羽根車を配置した過給機において、振動の発生を防止するとともに、過給性能の低下を防止することができる過給機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、以下の手段を提供する。
本発明の過給機は、回転軸と、該回転軸の一方の端部に支持されるタービン羽根車と、前記回転軸の他方の端部に支持される第1圧縮機羽根車および第2圧縮機羽根車と、前記第1圧縮機羽根車と、前記第2圧縮機羽根車との間に配置された第1軸受と、前記第1および第2圧縮機羽根車と、前記タービン羽根車との間に配置された第2軸受と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、第1軸受が第1圧縮機羽根車と第2圧縮機羽根車との間に配置され、第2軸受が第1および第2圧縮機羽根車とタービン羽根車との間に配置されているため、過給機における振動の発生を防止することができる。
第1軸受が第1圧縮機羽根車と第2圧縮機羽根車との間に配置されているため、上記特許文献1および2に記載された過給機と比較して、回転軸における第1軸受から他方の端部側への突出長さ、つまり、オーバーハングを短くすることができる。その結果、回転軸とタービン羽根車と第1および第2圧縮機羽根車からなる軸系の回転安定性を向上させ、過給機における振動の発生を防止することができる。
第2軸受が第1および第2圧縮機羽根車とタービン羽根車との間に配置されているため、第1軸受との間隔を広げるとともに、第1軸受との間に第1および第2圧縮機羽根車のいずれか一方を配置することができるため、上記軸系の回転安定性を向上させることができる。その結果、過給機における振動の発生を防止することができる。
第1圧縮機羽根車と第2圧縮機羽根車との間に第1軸受を配置することにより、上記特許文献1および2に記載された過給機と比較して、第1圧縮機羽根車と第2圧縮機羽根車との間を広げることができる。そのため、第1圧縮機羽根車から流出した流体を第2圧縮機羽根車に導く流路の流路長を長くすることができる。流路長を長くすることにより、第2圧縮機羽根車に流入する流体流れをより整流することができる。その結果、第2圧縮機羽根車の圧縮性能の低下を防止できるため、過給機における過給性能の低下を防止することができる。
上記発明においては、前記第1圧縮機羽根車から流出する流体と、前記第2圧縮機羽根車に流入する流体とを隔離するとともに、前記第1軸受を支持する第1筐体が設けられ、該第1筐体には、前記第1軸受に潤滑油を供給する油流路が設けられていることが望ましい。
本発明によれば、第1筐体に第1軸受に潤滑油を供給する油流路が設けられているため、過給機の過給性能の低下を防止することができる。
第1筐体は、第1圧縮機羽根車から流出した高温高圧の流体と、第2圧縮機羽根車に流入する流体とに接触し、両者を隔離する。油流路は内部に潤滑油が流れるため、第1筐体を冷却するとともに、第1筐体における第1圧縮機羽根車側から第2圧縮機羽根車側への熱の伝搬を抑制することができる。そのため、第1圧縮機羽根車から流出した流体の熱が、第2圧縮機羽根車に流入する流体に伝搬することを防止することができる。第2圧縮機羽根車に流入する流体の温度上昇を防止することにより、第2圧縮機羽根車の圧縮性能の低下を防止できるため、過給機における過給性能の低下を防止することができる。
上記発明においては、前記油流路は、少なくとも一部が前記回転軸を内部に含む円環状に形成されていることが望ましい。
本発明によれば、油流路の少なくとも一部が円環状に形成されているため、過給機の過給性能の低下を防止することができる。
油流路の少なくとも一部が、回転軸を内部に含む円環状に形成されているため、直線状に形成されている場合と比較して、第1筐体をより冷却しやすくなるとともに、第1筐体における第1圧縮機羽根車から第2圧縮機羽根車側への熱の伝搬をより抑制することができる。そのため、第2圧縮機羽根車に流入する流体の温度上昇をより確実に防止することにより、第2圧縮機羽根車の圧縮性能の低下をより確実に防止できるため、過給機における過給性能の低下をより確実に防止することができる。
上記発明においては、前記第1筐体が前記第2圧縮機羽根車に流入する流体が流れる流入流路の少なくとも一部を形成することが望ましい。
本発明によれば、第1筐体が流入流路の少なくとも一部を形成するため、過給機の過給性能の低下を防止することができる。
第1筐体は流入流路の少なくとも一部を形成するため、流入流路内を流れる第2圧縮機羽根車に流入する流体と、第1圧縮機羽根車から流出した高温高圧の流体とを隔離する。そのため、第1圧縮機羽根車から流出した流体の熱が、第2圧縮機羽根車に流入する流体に伝搬することを防止することができ、過給機における過給性能の低下を防止することができる。
第1筐体は流入流路の少なくとも一部を形成するため、回転軸長の増大を防止するとともに、流入流路における流入部の曲率を大きくすることができる。回転軸長の増大を防止することにより、過給機の運転時における振動発生を抑制することができる。流入流路における流入部の曲率を大きくすることにより、第2圧縮機羽根車に流入する流体のエネルギ損失を防止することができる。そのため、過給機における過給性能の低下を防止することができる。ここで、流入部とは、流入流路における流体を第2圧縮機羽根車に流入させる部分のことである。
上記発明においては、前記第2圧縮機羽根車に流入する流体と、前記第2圧縮機羽根車から流出する流体とを隔離するとともに、前記第2軸受を支持する第2筐体が設けられていることが望ましい。
本発明によれば、第2筐体が設けられているため、過給機の過給性能の低下を防止することができる。
第2筐体は、第2圧縮機羽根車に流入する流体と、第2圧縮機羽根車から流出する流体と接触するとともに、両者を隔離する。そのため、第2圧縮機羽根車から流出した流体の熱が、第2圧縮機羽根車に流入する流体に伝搬することを防止することができる。第2圧縮機羽根車に流入する流体の温度上昇を防止することにより、第2圧縮機羽根車の圧縮性能の低下を防止できるため、過給機における過給性能の低下を防止することができる。
上記発明においては、前記第2筐体が前記第2圧縮機羽根車から流出する流体が流れる流出流路の少なくとも一部を形成することが望ましい。
本発明によれば、第2筐体が流出流路の少なくとも一部を形成するため、過給機の過給性能の低下を防止することができる。
第2筐体は流出流路の少なくとも一部を形成するため、回転軸長の増大を防止することができる。回転軸長の増大を防止することにより、過給機の運転時における振動発生を抑制することができる。
上記発明においては、前記第1軸受は、気体軸受であることが望ましい。
本発明によれば、第1軸受を気体軸受とすることにより、過給機の部品点数を減らし、製造コストの低減を図ることができる。
潤滑油が供給される軸受の場合と比較して、第1軸受に潤滑油の漏れを防止する油シールを設ける必要がなくなるため、過給機の部品点数を減らすことができる。そのため、過給機の製造コストの低減を図ることができる。
本発明の過給機によれば、第1軸受が第1圧縮機羽根車と第2圧縮機羽根車との間に配置され、第2軸受が第1および第2圧縮機羽根車とタービン羽根車との間に配置されているため、過給機における振動の発生を防止することができるという効果を奏する。
第1圧縮機羽根車と第2圧縮機羽根車との間に第1軸受を配置することにより、過給機における過給性能の低下を防止することができるという効果を奏する。
〔第1の実施形態〕
以下、本発明の第1の実施形態に係る過給機ついて図1を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る過給機の構造を説明する断面図である。
過給機1は、図1に示すように、回転軸3と、第1圧縮部5と、第2圧縮部7と、タービン部9と、第1軸受11と、第2軸受13と、インタークーラ15とを備えている。
回転軸3は、後述するタービンホイール43と、第1圧縮機羽根車17と、第2圧縮機羽根車29と、を回転可能に支持するものである。
第1圧縮部5は、第1圧縮機羽根車17と、第1コンプレッサハウジング19と、第1中間ハウジング(第1筐体)21と、から構成されている。第1圧縮機羽根車17は、回転駆動されることにより、流入する流体の動圧を増大させるものである。第1コンプレッサハウジング19は、第1中間ハウジング21とともに、第1圧縮機羽根車17を内部に格納する筐体である。第1コンプレッサハウジング19には、流体が第1圧縮機羽根車17に流入する第1吸入流路23と、第1圧縮機羽根車17から流出した流体の動圧を静圧に変換する第1渦状流路25とが形成されている。第1吸入流路23は、回転軸3の中心軸線に沿って延びる孔であって、タービン部9側(図1の右側)の端部には第1圧縮機羽根車17が配置されている。第1渦状流路25は、第1圧縮機羽根車17の周囲を渦巻き状に配置された流路であって、後述する第1排出流路27とインタークーラ15と連通するものである。第1中間ハウジング21は、第1コンプレッサハウジング19とともに第1圧縮機羽根車17を内部に格納する筐体であって、第1排出流路27を形成するものである。第1排出流路27は、第1圧縮機羽根車17から流出した流体を第1渦状流路25に導く流路である。第1排出流路27は、第1圧縮機羽根車17の外周端から円周方向外側に延びるリング板状に形成された流路である。
第2圧縮部7は、第2圧縮機羽根車29と、第1中間ハウジング21と、第2コンプレッサハウジング(第2筐体)31と、第2中間ハウジング33と、から構成されている。第2圧縮機羽根車29は、回転駆動されることにより、流入する流体の動圧を増大させるものである。第2コンプレッサハウジング31は、第1中間ハウジング21および第2中間ハウジング33とともに、第2圧縮機羽根車29を内部に格納する筐体である。第1中間ハウジング21と第2コンプレッサハウジング31との間には、流体が第2圧縮機羽根車29に流入する第2吸入流路(流入流路)35が形成されている。第2吸入流路35は、第1中間ハウジング21と第2コンプレッサハウジング31との間であって、回転軸3の周りにリング状に形成された流路である。第2吸入流路35は、インタークーラ15と連通するものである。第2コンプレッサハウジング31にはシュラウド37が形成され、第2圧縮機羽根車29に流入する流体の流れは、シュラウド37により整流される。第2圧縮機羽根車29は、シュラウド37の内側に配置されている。第2コンプレッサハウジング31と第2中間ハウジング33との間には、第2圧縮機羽根車29から流出した流体が流れる第2排出流路(流出流路)39と、流出した流体の動圧を静圧に変換する第2渦状流路(流出流路)41とが形成されている。第2排出流路39は、第2圧縮機羽根車29から流出した流体を第2渦状流路41に導く流路である。第2排出流路39は、第2圧縮機羽根車29の外周端から円周方向外側に延びるリング板状に形成された流路である。第2渦状流路41は、第2圧縮機羽根車29の周囲を渦巻き状に配置された流路である。
タービン部9は、タービンホイール(タービン羽根車)43と、タービンハウジング45と、第2中間ハウジング33と、から構成されている。タービンホイール43は、外部から供給される高圧流体により回転され、回転軸3を介して第1および第2圧縮機羽根車17,29を回転駆動するものである。タービンハウジング45は、第2中間ハウジング33とともに、タービンホイール43を内部に格納する筐体である。タービンハウジング45には、外部から高圧の流体が流入する第3渦状流路47と、タービンホイール43を回転駆動させた流体が流出する流出流路49とが形成されている。第3渦状流路47は、タービンホイール43の周囲を渦巻き状に配置された流路であって、後述する流入流路51と連通するものである。流出流路49は、回転軸3の中心軸に沿って延びる孔であって、第1および第2圧縮部5,7側(図1の左側)の端部には、タービンホイール43が配置されている。第2中間ハウジング33は、タービンハウジング45とともに第2圧縮機羽根車29を内部に格納する筐体であって、流入流路51を形成するものである。流入流路51は、第3渦状流路の内周面から円周方向中心側に延びるリング板状に形成された流路である。流入流路51の内周側の開口部は、タービンホイール43の外周面と対向するように形成されている。
第1および第2軸受11,13は、回転軸3を回転可能に支持する軸受である。第1および第2軸受11,13としては、公知の軸受、例えば、ジャーナル軸受を用いることができる。本実施形態に置いては、第1および第2軸受11,13にジャーナル軸受を適用して説明する。
第1軸受11は、第1圧縮機羽根車17と第2圧縮機羽根車29との間であって、第1中間ハウジング21の内周端部に配置されている。回転軸3には、円筒状に形成された軸受台53が配置され、軸受台53と第1軸受11との間に摺動面が形成されている。軸受台53は、第1圧縮機羽根車17と第2圧縮機羽根車29との間に配置されている。
第1中間ハウジング21には、第1軸受11にオイル(潤滑油)を供給する第1オイル供給流路(油流路)55と、オイルを一時的に貯留する第1貯留室(油流路)57と、オイルを排出する第1オイル排出流路(油流路)59と、が形成されている。第1オイル供給流路55は、図1における上方から第1軸受11に向かって延びる流路であって、第1軸受11の外周面側からオイルを第1軸受11にオイルを供給する流路である。第1貯留室57は、第1軸受11と第2圧縮機羽根車しとの間に形成された円筒状(円環状)の領域および、第1軸受11に対して第1オイル排出流路59側(図1の下側)に形成された領域である。第1軸受11と軸受台53との摺動面を潤滑したオイルは、第1貯留室57に流入する。第1オイル排出流路59は、第1貯留室57から図1の下方に向かって延びる流路であって、潤滑に用いられたオイルを過給機1の外部に導く流路である。
第2軸受13は、第2圧縮機羽根車29とタービンホイール43との間であって、第2中間ハウジング33の内周端部に配置されている。
第2中間ハウジング33には、第2軸受13にオイル(潤滑油)を供給する第2オイル供給流路61と、オイルを一時的に貯留する第2貯留室63と、オイルを排出する第2オイル排出流路65と、が形成されている。第2オイル供給流路61は、図1における上方から第2軸受13に向かって延びる流路であって、第2軸受13の外周面側からオイルを第2軸受13にオイルを供給する流路である。第2貯留室しは、第2軸受13とタービンホイール43との間に形成された円筒状の領域および、第2軸受13に対して第2オイル排出流路65側(図1の下側)に形成された領域である。第2軸受13と回転軸3との摺動面を潤滑したオイルは、第2貯留室63に流入する。第2オイル排出流路65は、第2貯留室63から図1の下方に向かって延びる流路であって、潤滑に用いられたオイルを過給機1の外部に導く流路である。
インタークーラ15は、第1圧縮部5により圧縮された高温の流体を冷却して第2圧縮部7に流入させるものである。具体的には、第1圧縮部5の第1渦状流路25から流出した高温の流体を冷却して、第2圧縮部の第2吸入流路35に流入させるものである。なお、インタークーラ15としては、公知のものを用いることができ、特に限定するものではない。
次に、上記の構成からなる過給機1における過給について、図1を参照しながら説明する。
過給機1に外部から高圧の流体、例えば、内燃機関から排出された排気ガスが第3渦状流路47に供給されると、排気ガスは、第3渦状流路47から流入流路51を介して、タービンホイール43に流入する。タービンホイール43は流入した排気ガスにより回転駆動され、タービンホイール43を回転駆動した排気ガスは、流出流路49から過給機1の外部に排出される。
タービンホイール43の回転は、回転軸3を介して第1圧縮機羽根車17および第2圧縮機羽根車29に伝達される。第1圧縮機羽根車17は、回転軸3により回転駆動されると、第1吸入流路23から流体、例えば、空気を吸入する。吸入された空気は、第1圧縮機羽根車17の回転により半径方向外側に向けて圧送される。第1圧縮機羽根車17から流出した空気は、第1排出流路27を介して第1渦状流路25に流入する。第1渦状流路25に流入した空気は、第1圧縮機羽根車17により与えられた動圧が静圧に変換される。高温高圧状態の空気は、第1渦状流路25からインタークーラ15に流入して冷却される。冷却された空気は、インタークーラ15から第2吸入流路35に流入する。
第1圧縮機羽根車17の回転により、第2吸入流路35に流入した空気は、第2圧縮機羽根車29に吸入され半径方向外側に向けて圧送される。第2圧縮機羽根車29から流出した空気は、第2排出流路39を介して第2渦状流路41に流入する。第2渦状流路41に流入した空気は、第2圧縮機羽根車29により与えられた動圧が静圧に変換された後、過給機1の外部へ供給される。
次に、第1軸受11および第2軸受13における潤滑について説明する。
第1軸受11には、第1オイル供給流路55から第1中間ハウジング21内を通してオイルが供給される。第1軸受11に供給されたオイルは、第1軸受11と軸受台53との摺動面を潤滑した後、第1貯留室57に流入する。第1貯留室57に流入したオイルは、第1オイル排出流路59から第1中間ハウジング21内を通して過給機1の外部へ排出される。
第1オイル供給流路55、第1貯留室57、および、第1オイル排出流路59を流れるオイルは、第1中間ハウジング21から熱を奪い、第1中間ハウジング21を冷却する。同時に、第1中間ハウジング21の熱を奪うことにより、第1中間ハウジング21を介して第1排出流路27を流れる空気の熱が、第2吸入流路35内の空気に伝搬することを抑制する。
第2軸受13には、第2オイル供給流路61から第2中間ハウジング33内を通してオイルが供給される。第2軸受13に供給されたオイルは、第2軸受13と回転軸3との摺動面を潤滑した後、第2貯留室63に流入する。第2貯留室63に流入したオイルは、第2オイル排出流路65から第2中間ハウジング33内を通して過給機1の外部へ排出される。
第2オイル供給流路61、第2貯留室63、および、第2オイル排出流路65を流れるオイルは、第2中間ハウジング33から熱を奪い、第2中間ハウジング33を冷却する。同時に、第2中間ハウジング33の熱を奪うことにより、第2中間ハウジング33を介して流入流路51を流れる排気ガスの熱が、第2渦状流路41内の空気に伝搬することを抑制する。
上記の構成によれば、第1軸受11が第1圧縮機羽根車17と第2圧縮機羽根車29との間に配置され、第2軸受13が第1および第2圧縮機羽根車17,29とタービンホイール43との間に配置されているため、過給機1における振動の発生を防止することができる。
第1軸受11が第1圧縮機羽根車17と第2圧縮機羽根車29との間に配置されているため、上記特許文献1および2に記載された過給機と比較して、回転軸3における第1軸受11から第1圧縮機羽根車17側(他方の端部側)への突出長さ、つまり、オーバーハングを短くすることができる。その結果、回転軸3とタービンホイール43と第1および第2圧縮機羽根車17,29からなる軸系の回転安定性を向上させ、過給機1における振動の発生を防止することができる。
第2軸受13が第2圧縮機羽根車29とタービンホイール43との間に配置されているため、第1軸受11との間隔を広げるとともに、第1軸受11との間に第2圧縮機羽根車29を配置することができるため、上記軸系の回転安定性を向上させることができる。その結果、過給機1における振動の発生を防止することができる。
第1圧縮機羽根車17と第2圧縮機羽根車29との間に第1軸受11を配置することにより、上記特許文献1および2に記載された過給機と比較して、第1圧縮機羽根車17と第2圧縮機羽根車29との間を広げることができる。そのため、第1圧縮機羽根車17から流出した空気を第2圧縮機羽根車29に導く流路の流路長を長くすることができる。流路長を長くすることにより、第2圧縮機羽根車29に流入する空気流れをより整流することができる。その結果、第2圧縮機羽根車29の圧縮性能の低下を防止できるため、過給機1における過給性能の低下を防止することができる。
第1中間ハウジング21に第1軸受11にオイルを供給する第1オイル供給流路55、第1貯留室57、および、第1オイル排出流路59が設けられているため、過給機1の過給性能の低下を防止することができる。
第1中間ハウジング21は、第1圧縮機羽根車17から流出した高温高圧の空気と、第2圧縮機羽根車29に流入する空気とに接触し、両者を隔離する。第1オイル供給流路55、第1貯留室57、および、第1オイル排出流路59は内部にオイルが流れるため、第1中間ハウジング21を冷却するとともに、第1中間ハウジング21における第1圧縮機羽根車17側から第2圧縮機羽根車29側への熱の伝搬を抑制することができる。そのため、第1圧縮機羽根車17から流出した空気の熱が、第2圧縮機羽根車29に流入する空気に伝搬することを防止することができる。第2圧縮機羽根車29に流入する空気の温度上昇を防止することにより、第2圧縮機羽根車29の圧縮性能の低下を防止できるため、過給機1における過給性能の低下を防止することができる。
第1貯留室57の少なくとも一部が円環状に形成されているため、過給機1の過給性能の低下を防止することができる。
第1貯留室57の少なくとも一部が、回転軸3を内部に含む円環状に形成されているため、直線状に形成されている場合と比較して、第1中間ハウジング21をより冷却しやすくなるとともに、第1中間ハウジング21における第1圧縮機羽根車17から第2圧縮機羽根車29側への熱の伝搬をより抑制することができる。そのため、第2圧縮機羽根車29に流入する空気の温度上昇をより確実に防止することにより、第2圧縮機羽根車29の圧縮性能の低下をより確実に防止できるため、過給機1における過給性能の低下をより確実に防止することができる。
第1中間ハウジング21が第2吸入流路35の少なくとも一部を形成するため、過給機1の過給性能の低下を防止することができる。
第1中間ハウジング21は第2吸入流路35の少なくとも一部を形成するため、第2吸入流路35を流れる第2圧縮機羽根車29に流入する空気と、第1圧縮機羽根車17から流出した高温高圧の空気とを隔離する。そのため、第1圧縮機羽根車17から流出した空気の熱が、第2圧縮機羽根車29に流入する空気に伝搬することを防止することができ、過給機1における過給性能の低下を防止することができる。
第1中間ハウジング21は第2吸入流路35の少なくとも一部を形成するため、回転軸3の長さの増大を防止するとともに、第2吸入流路35における流入部の曲率を大きくすることができる。回転軸3の長さの増大を防止することにより、過給機1の運転時における振動発生を抑制することができる。第2吸入流路35における流入部の曲率を大きくすることにより、第2圧縮機羽根車29に流入する空気のエネルギ損失を防止することができる。そのため、過給機1における過給性能の低下を防止することができる。ここで、流入部とは、第2吸入流路35における空気を第2圧縮機羽根車29に流入させる部分のことである。
第2コンプレッサハウジング31が設けられているため、過給機1の過給性能の低下を防止することができる。
第2コンプレッサハウジング31は、第2圧縮機羽根車29に流入する空気と、第2圧縮機羽根車29から流出する空気と接触するとともに、両者を隔離する。そのため、第2圧縮機羽根車29から流出した空気の熱が、第2圧縮機羽根車29に流入する空気に伝搬することを防止することができる。第2圧縮機羽根車29に流入する空気の温度上昇を防止することにより、第2圧縮機羽根車29の圧縮性能の低下を防止できるため、過給機1における過給性能の低下を防止することができる。
第2コンプレッサハウジング31が第2排出流路39および第2渦状流路41の少なくとも一部を形成するため、過給機1の過給性能の低下を防止することができる。
第2コンプレッサハウジング31は第2排出流路39および第2渦状流路41の少なくとも一部を形成するため、回転軸3の長さの増大を防止することができる。回転軸3の長さの増大を防止することにより、過給機1の運転時における振動発生を抑制することができる。
〔第2の実施形態〕
次に、本発明の第2の実施形態について図2を参照して説明する。
本実施形態の過給機の基本構成は、第1の実施形態と同様であるが、第1の実施形態とは、第1軸受の周辺構成が異なっている。よって、本実施形態においては、図2を用いて第1軸受の周辺構成のみを説明し、その他の構成要素等の説明を省略する。
図2は、本実施形態に係る過給機の構造を説明する断面図である。
なお、第1の実施形態と同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
過給機101は、図2に示すように、回転軸3と、第1圧縮部105と、第2圧縮部107と、タービン部9と、第1軸受111と、第2軸受13と、インタークーラ15とを備えている。
第1圧縮部105は、第1圧縮機羽根車17と、第1コンプレッサハウジング19と、第1中間ハウジング(第1筐体)121と、から構成されている。第1コンプレッサハウジング19は、第1中間ハウジング121とともに、第1圧縮機羽根車17を内部に格納する筐体である。第1中間ハウジング121は、第1コンプレッサハウジング19とともに第1圧縮機羽根車17を内部に格納する筐体であって、第1排出流路27を形成するものである。
第2圧縮部107は、第2圧縮機羽根車29と、第1中間ハウジング121と、第2コンプレッサハウジング31と、第2中間ハウジング33と、から構成されている。第2コンプレッサハウジング31は、第1中間ハウジング121および第2中間ハウジング33とともに、第2圧縮機羽根車29を内部に格納する筐体である。第1中間ハウジング121と第2コンプレッサハウジング31との間には、流体が第2圧縮機羽根車29に流入する第2吸入流路35が形成されている。
第1軸受111は、公知の気体軸受であって、第2軸受13とともに回転軸3を回転可能に支持する軸受である。
第1軸受111は、第1圧縮機羽根車17と第2圧縮機羽根車29との間であって、第1中間ハウジング121の内周端部に配置されている。第1軸受111と軸受台53との間に摺動面が形成されている。
上記の構成からなる過給機101における過給時の作用については、第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。
また、第2軸受13における潤滑についても、第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。
次に、第1軸受111における回転軸3の支持について説明する。
回転軸3がタービンホイール43により回転駆動されると、第1軸受111と回転軸3との間に空気が巻き込まれ、空気の動圧により回転軸3が第1軸受111から浮上する。回転軸3は、第1軸受111と回転軸3との間に発生する動圧により回転可能に支持される。
上記の構成によれば、第1軸受111を気体軸受とすることにより、過給機101の部品点数を減らし、製造コストの低減を図ることができる。
オイルが供給される軸受の場合と比較して、第1軸受111にオイルの漏れを防止する油シールを設ける必要がなくなるため、過給機101の部品点数を減らすことができる。そのため、過給機101の製造コストの低減を図ることができる。
本発明の第1の実施形態に係る過給機の構造を説明する断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る過給機の構造を説明する断面図である。
符号の説明
1,101 過給機
3 回転軸
11,111 第1軸受
13 第2軸受
17 第1圧縮機羽根車
21,121 第1中間ハウジング(第1筐体)
29 第2圧縮機羽根車
31 第2コンプレッサハウジング(第2筐体)
35 第2吸入流路(流入流路)
39 第2排出流路(流出流路)
41 第2渦状流路(流出流路)
43 タービンホイール(タービン羽根車)
55 第1オイル供給流路(油流路)
57 第1貯留室(油流路)
59 第1オイル排出流路(油流路)

Claims (7)

  1. 回転軸と、
    該回転軸の一方の端部に支持されるタービン羽根車と、
    前記回転軸の他方の端部に支持される第1圧縮機羽根車および第2圧縮機羽根車と、
    前記第1圧縮機羽根車と、前記第2圧縮機羽根車との間に配置された第1軸受と、
    前記第1および第2圧縮機羽根車と、前記タービン羽根車との間に配置された第2軸受と、
    を備えたことを特徴とする過給機。
  2. 前記第1圧縮機羽根車から流出する流体と、前記第2圧縮機羽根車に流入する流体とを隔離するとともに、前記第1軸受を支持する第1筐体が設けられ、
    該第1筐体には、前記第1軸受に潤滑油を供給する油流路が設けられていることを特徴とする請求項1記載の過給機。
  3. 前記油流路は、少なくとも一部が前記回転軸を内部に含む円環状に形成されていることを特徴とする請求項2記載の過給機。
  4. 前記第1筐体が前記第2圧縮機羽根車に流入する流体が流れる流入流路の少なくとも一部を形成することを特徴とする請求項2または3に記載の過給機。
  5. 前記第2圧縮機羽根車に流入する流体と、前記第2圧縮機羽根車から流出する流体とを隔離するとともに、前記第2軸受を支持する第2筐体が設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の過給機。
  6. 前記第2筐体が前記第2圧縮機羽根車から流出する流体が流れる流出流路の少なくとも一部を形成することを特徴とする請求項5記載の過給機。
  7. 前記第1軸受は、気体軸受であることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の過給機。
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