JP2007316422A - 光情報記録方法及び記録媒体 - Google Patents

光情報記録方法及び記録媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP2007316422A
JP2007316422A JP2006146919A JP2006146919A JP2007316422A JP 2007316422 A JP2007316422 A JP 2007316422A JP 2006146919 A JP2006146919 A JP 2006146919A JP 2006146919 A JP2006146919 A JP 2006146919A JP 2007316422 A JP2007316422 A JP 2007316422A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
spatial
information
recording
pattern
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006146919A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4930980B2 (ja
Inventor
Shochi Tan
小地 譚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Optware KK
Original Assignee
Optware KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Optware KK filed Critical Optware KK
Priority to JP2006146919A priority Critical patent/JP4930980B2/ja
Priority to PCT/JP2007/060111 priority patent/WO2007138867A1/ja
Publication of JP2007316422A publication Critical patent/JP2007316422A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4930980B2 publication Critical patent/JP4930980B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/004Recording, reproducing or erasing methods; Read, write or erase circuits therefor
    • G11B7/0065Recording, reproducing or erasing by using optical interference patterns, e.g. holograms
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/08Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers
    • G11B7/09Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam or focus plane for the purpose of maintaining alignment of the light beam relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
    • G11B7/0938Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam or focus plane for the purpose of maintaining alignment of the light beam relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following servo format, e.g. guide tracks, pilot signals
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/12Heads, e.g. forming of the optical beam spot or modulation of the optical beam
    • G11B7/135Means for guiding the beam from the source to the record carrier or from the record carrier to the detector
    • G11B7/1353Diffractive elements, e.g. holograms or gratings
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/12Heads, e.g. forming of the optical beam spot or modulation of the optical beam
    • G11B7/135Means for guiding the beam from the source to the record carrier or from the record carrier to the detector
    • G11B7/1365Separate or integrated refractive elements, e.g. wave plates
    • G11B7/1369Active plates, e.g. liquid crystal panels or electrostrictive elements
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03HHOLOGRAPHIC PROCESSES OR APPARATUS
    • G03H2210/00Object characteristics
    • G03H2210/202D object
    • G03H2210/222D SLM object wherein the object beam is formed of the light modulated by the SLM

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Holo Graphy (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Optical Head (AREA)

Abstract

【課題】ホログラムサイズを小さくして記録密度を高めることが可能な光情報記録方法及び記録媒体を提供すること。
【解決手段】記録用参照光と、複数の画素12を有する空間光変調器11によって空間的に変調された情報光とを対物レンズ13によって記録媒体に対して収束するように照射して記録用参照光と情報光との干渉縞を記録する光情報記録装置において、空間光変調器11から対物レンズ13に向かう情報光の光軸22が、空間光変調器によって回折されるm次(m=0,±1,±2…)の回折光23と一致せず、情報光用空間変調パターン1303は複数の基準マーク1306を含み、基準マーク1306の領域内における空間周波数が、空間光変調器の基本空間周波数よりも小さい空間周波数を含むように構成されている。
【選択図】図13

Description

本発明は、情報光と参照光との干渉による干渉縞をホログラムとして記録媒体に記録する光情報記録方法及び干渉縞が記録された記録媒体に関する。
ホログラフィを利用して記録媒体に情報を記録するホログラフィック記録は、一般的に、記録用光を構成するイメージ情報を担持した情報光と記録用参照光とを記録媒体の内部で重ね合わせ、その時にできる干渉パターンを記録媒体に書き込むことによって行われる。記録された情報の再生時には、その記録媒体に再生用参照光を照射することにより、干渉パターンによる回折によりイメージ情報が再生される(特許文献1参照)。
近年では、超高密度光記録のために、ボリュームホログラフィ、特にデジタルボリュームホログラフィが実用域で開発され注目を集めている。ボリュームホログラフィとは、記録媒体の厚み方向も積極的に活用して、3次元的に干渉パターンを書き込む方式であり、厚みを増すことで回折効率を高め、多重記録を用いて記録容量の増大を図ることができるという特徴がある。そして、デジタルボリュームホログラフィとは、ボリュームホログラフィと同様の記録媒体と記録方式を用いつつも、記録するイメージ情報は2値化したデジタルパターンに限定した、コンピュータ指向のホログラフィック記録方式である。このデジタルボリュームホログラフィでは、例えばアナログ的な絵のような画像情報も、一旦デジタイズして、2次元デジタルパターン情報に展開し、これをイメージ情報として記録する。再生時は、この2次元デジタルパターン情報を読み出してデコードすることで、元の画像情報に戻して表示する。これにより、再生時にSN比(信号対雑音比)が多少悪くても、微分検出を行ったり、2値化データをコード化しエラー訂正を行ったりすることで、極めて忠実に元の情報を再現することが可能になる。
かかるホログラフィック記録を行う光記録再生装置として、情報光および参照光を対物レンズによって記録媒体の同一面側から、情報光の光軸と参照光の光軸とが同軸となるように記録媒体に照射する装置が提案されている(特許文献1)。
この光記録再生装置においては、格子状に配列された多数の画素を有する空間光変調器(SLMと略すこともある)に情報光用空間変調パターンおよび参照光用空間変調パターンを表示し、空間光変調器によって光の位相、強度、波長等の状態を各画素毎に変化させることで2次元デジタルパターン情報を担持した情報光および参照光を生成していた。空間光変調器として、液晶表示装置を使用することもあるが、DMD(デジタル・マイクロミラー・デバイス)を使用することも考えられる。DMDは、複数の反射型の画素を有し、画素毎に反射方向を変えて反射することができる。
そして、空間的に変調された情報光および参照光は、対物レンズによって記録媒体に対し収束するように照射されるので、情報光用空間変調パターンおよび参照光用空間変調パターンのフーリエ変換された周波数成分同士が干渉縞を形成することになる。
DMDを使用した光情報記録再生装置のピックアップの構成を図19に示す。ピックアップ101は、参照光および情報光を光情報記録媒体151に照射し、光情報記録媒体151からの再生光を受けるためのものである。ピックアップ101は、レーザ光源103、コリメータレンズ105、ミラー107、DMD109、偏光ビームスプリッタ111、リレーレンズ113、115、開口127、ミラー117、4分の1波長板119、対物レンズ121、リングマスク123、光検出器125を備えている。
図19の光情報記録再生装置によって情報を記録する場合、レーザ光源103からレーザ光を射出し、コリメータレンズ105によって平行光線とし、ミラー107によってDMD109に向かって反射される。DMD109は、画素として複数の微小なミラーを有しており、画素毎にミラーの傾斜角を変更できる。DMD109の複数の画素に情報光用空間変調パターンおよび参照光用空間変調パターンを表示すれば、その反射光133は、情報光用空間変調パターンおよび参照光用空間変調パターンによって空間的に変調された情報光および参照光となる。
情報光および参照光は、偏光ビームスプリッタ111を通過し、一対のリレーレンズ113、115によって対物レンズ121の入射瞳面に結像するように伝搬される。その途中、一対のリレーレンズ113、115の間の焦点面に配置された開口127によって回折光の一部が取り除かれ、ミラー117によって対物レンズ121に向けて反射され、4分の1波長板119を通過する。対物レンズ121は、情報光および記録用参照光を光情報記録媒体151のホログラム記録層153において干渉させ、ホログラフィを形成させる。
また、図19の光情報記録再生装置によって情報を再生する場合は、DMD109に再生用の参照光用空間変調パターンのみを表示して、再生用参照光を生成し、再生用参照光を対物レンズ121によって光情報記録媒体151のホログラム記録層153に形成された干渉縞に照射する。干渉縞から再生された再生光と再生用参照光は、光情報記録媒体151の反射層155によって反射され、逆方向に対物レンズ121、4分の1波長板119、ミラー117、一対のリレーレンズ113、115を経て伝搬される。ここで、再生光と再生用参照光は、4分の1波長板119を2回通過することによって、偏光が90°変化しているので、偏光ビームスプリッタ111によって光検出器125に向かって反射され、リングマスク123によって再生用参照光が取り除かれ、再生光が光検出器125に入射する。
なお、干渉縞を記録するための光情報記録媒体151は、2枚の基板151a、151b間に、ホログラム記録層153および反射層155が設けられている。ホログラム記録層153は、情報光および参照光に対して感光性を有するモノマーが混入されており、情報光および参照光が干渉して形成された干渉縞によってモノマーの一部が反応してポリマーとなることで、屈折率等の光学特性を変化させ、干渉縞(ホログラム)を記録する。つまり、干渉縞を記録することによって、ホログラム記録層中のモノマーの一部が消費される。また、記録された部分のモノマー濃度が減少すると、周囲からモノマーが拡散移動する。
特開2005−32307号公報
図20に従来の情報光用空間変調パターン141の構成を示す。情報光用空間変調パターン141は、複数のブロック単位143を配列させて形成されており、各ブロック単位143は基準マーク147と一定量の2次元パターン情報のシンボル単位145とから構成されている。
2次元パターン情報のシンボル単位145は、記録する情報を一定情報量の単位毎に符号化して生成される。図20においてシンボル単位145は、記録する情報を8ビット毎に、4×4の画素の中から3つの画素をオンの画素145a(図20においては網掛けで示す)とし、オンの画素145aの配置によって符号化したものである。
基準マーク147は、予め定められた形状の2次元パターンであり、空間変調パターン全体の位置、空間変調パターン全体の向き、空間変調パターンにおける2次元パターン情報の各シンボル単位145の位置または各シンボル単位の向き等の基準となるものである。従来、4×4の正方形状の画素を全てオン状態にして基準マーク147を表わしていた。図20のシンボル単位145は、4×4の画素中3つの画素しかオンの画素とならないため、4×4の画素がオンとなっていれば、シンボル単位145と区別して認識することができ、基準とすることができる。
図20においてブロック単位143は、中心に4×4のオン画素145aを基準マーク147として配置し、その周囲を2画素分あけて、6×6個のシンボル単位分の領域(24×24画素)を埋めるようにシンボル単位145を32個配置している。図20においては、情報光用空間変調パターン141の中にブロック単位143が最上段に4個、2段目に6個、3〜6段目に各8個、7段目に6個、8段目に4個配置されている。最上段の一番左側のブロック単位143a(点線で示す)だけは、中心に基準マーク147のみ配置された構成であり、基準マーク147の周囲に2次元パターン情報のシンボル単位が配置されていない。このため、最上段の一番左側のブロック単位143aは、他のブロック単位と区別することができ、情報光用空間変調パターン141自体の位置や向きの基準とすることができる。例えば、再生時において、情報光用空間変調パターン141を検出すると、ブロック単位143aが左上となるように位置合わせをし、その後、ブロック単位143aの右隣のブロック単位から順に復号化して再生することができる。
更に、各ブロック単位143については、基準マーク147を中心とした正方形状となるようにシンボル単位が配置されているので、基準マーク147との相対的な位置を特定することで、各シンボル単位145の配置を特定することができる。
空間光変調器は、周期構造を持った微小な画素の集合体であるため、一種の回折格子を形成する。回折格子は、回折格子の周期をa、回折光の角度をθd、入射光の角度をθ0、回折次数をm(m=0、±1、±2)、光の波長をλとすると、
式1:a(sinθd−sinθ0)=mλ
の関係を満たす。
図19の光情報記録再生装置においては、ミラー107からの光131は、DMD109に対して入射角θ0を有して入射し、DMD109から垂直(θ1=0°)に射出するように配置されている。この関係を図に示すと、図21のようになる。DMD109の画素135の間隔が回折格子の周期aとなり、回折光132の角度θdは、画素135の間隔a、入射光131の波長λおよび入射角θ0から式1によって決まり、DMD109の画素135の傾斜角Ψには依存しない。他方、反射光133(図21においては−3次の回折光と重なっている)の出射角θ1は、入射光131の入射角θ0およびDMD109の画素135の傾斜角度Ψから
式2:θ1=θ0−2Ψ
によって決まる。図21においては、反射光133の出射角θ1は0°であるから出射角θ1を示していない。
なお、図21は、空間光変調器109の全ての画素135をオン状態とした場合であり、画素135の間隔aが回折格子の周期となっている。ところが、情報光用空間変調パターンや参照光用空間変調パターンが表示された空間光変調器の場合、情報光用空間変調パターンや参照光用空間変調パターンは、オン画素とオフ画素が組み合わされて形成されているから、様々な周期成分を有し、回折格子の周期としては、隣接する画素の間隔aだけではない。しかし、空間光変調器109において表示されるパターンは、画素135を基準の単位要素として構成されるため、回折格子の周期としては、画素の間隔aが最小となる。そこで、全ての画素135をオン状態とした状態の空間周波数をその空間光変調器における基本空間周波数と呼ぶ。
従来では、DMD109によって反射されて生成される情報光、記録用参照光および再生用参照光の光軸(θ1)は、回折光132の内の一部の進行方向(θd)と一致するように定められていた(特許文献1の段落0029)。つまり、a(sinθ1−sinθ0)=mλを満たし、入射角θ0が−a・sinθ0=mλとなるように構成されていたのである。
なお、SLMとして透過型の液晶表示装置等を使用した場合は、SLMに対して光を垂直(θ0=0°)に入射させて、垂直(θ1=0°)に出射した光を利用していたため、入射角=出射角であり、0次の回折光と光軸が一致していた。
本発明者は、特願2005−312513号において、かかる従来の光情報記録再生装置に対して、空間光変調器から対物レンズに向かう情報光の光軸が、空間光変調器によって回折されるm次(m=0,±1,±2…)の回折光と一致しないように構成した光情報記録装置を提案した。情報光の光軸が回折光と一致しないように構成した場合は、対物レンズによってフーリエ変換された空間光変調器の基本空間周波数によって発生する輝点を最も光強度の強い領域に配置させることができ、干渉縞の強度を強くすることができ、ホログラムサイズを小さくすることが可能となる。
本発明は、かかる情報光の光軸が回折光と一致しないように構成した場合において、更にホログラムサイズを小さくすることを可能にし、記録密度を高めることが可能な光情報記録方法及び記録媒体を提供することを課題とする。また、本発明は、従来よりも記録再生の信頼性を高めることが可能な光情報記録方法及び記録媒体を提供することを課題とする。
以上のような課題を解決するため、本発明の光情報記録方法は、記録用参照光と、複数の画素を有する空間光変調器に表示された情報光用空間変調パターンによって空間的に変調された情報光とを対物レンズによって記録媒体に対して収束するように照射して前記記録媒体のホログラム記録層における前記記録用参照光と前記情報光との干渉縞を記録する光情報記録方法において、前記空間光変調器から前記対物レンズに向かう前記情報光の光軸が、前記空間光変調器によって回折されるm次(m=0,±1,±2…)の回折光と一致せず、前記情報光用空間変調パターンは複数の基準マークを含み、前記基準マークの領域内における空間周波数が、前記空間光変調器の基本空間周波数よりも小さい空間周波数を含むことを特徴とする。
更に、上記光情報記録方法において、前記情報光の光軸の方向は、(m+0.2)次乃至(m+0.8)次の回折光の進行方向の範囲内であることが好ましい。また、前記空間光変調器は、前記複数の画素が格子状に配置されており、前記情報光の光軸の方向は、前記複数の画素による格子の対角方向についての約(m+0.5)次の回折光の進行方向と一致することが好ましい。
更に、上記光情報記録方法において、前記基準マークの領域内における空間周波数が、前記空間光変調器の基本空間周波数の半分の空間周波数を含むことが好ましい。また、前記基準マークは属性の異なる画素を交互に配置したパターンを含むことが好ましい。
更に、上記光情報記録方法において、前記情報光の光軸の方向は、前記空間光変調器に対して垂直であることが好ましい。
また、本発明の記録媒体は、上記光情報記録方法によってホログラム記録層に干渉縞が記録されたことを特徴とするものである。
本発明の光情報記録方法では、対物レンズへ向かう出射光の光軸をm次の回折光とずらすことによって、最も強度の強い領域に複数の基本空間周波数による輝点を配置させることができ、干渉縞の強度を強くすることができる。また、画素の反射面の傾斜角度の誤差等によって、空間光変調器からの出射角θ1にバラツキが生じて、形状成分パターンのフーリエ面における位置がずれたとしても、複数の基本空間周波数による輝点が存在するため、ホログラムの記録領域内において強い強度を保つことができ、信頼性が向上する。
更に、従来では、中心に非常に強い光強度の領域が局在化するため、光情報記録媒体のホログラム記録層中におけるモノマー濃度が部分的に枯渇してしまい多重記録の妨げとなることもあったが、本発明の光情報記録方法では、光強度の強い領域に複数の輝点を配置させているので、ホログラムの記録領域内における光強度分布を従来に比較すれば平均化することができる。この結果、モノマー濃度も平均的に減少し、多重記録特性を向上できるので、記録容量を増やすことができる。
また、本発明の光情報記録方法においては、光軸の近傍に位置する4つの輝点によって全ての空間周波数特性が示されるため、それら4つの輝点を含む大きさまでホログラムの記録領域を小さくすることができる。よって、一つ当たりのホログラムサイズを小さくできるので、その分、多くのホログラムを記録することができ、記録容量を増やすことができる。
加えて、本発明の光情報記録方法では、情報光用空間変調パターンが複数の基準マークを含み、基準マークの領域内における空間周波数が、空間光変調器の基本空間周波数よりも小さい空間周波数を含んでいるので、基準マークをフーリエ変換することによって発生する輝点が4つの基本空間周波数による輝点の内部に存在し、ホログラムサイズを小さくしても、基準マークが消えず信頼性を向上させることができる。そして、ホログラムの大きさをより小さくすることが可能となり、記録容量を向上させることも可能となる。
まず、図1を用いて、本発明の空間光変調器11における入射光21、出射光22および回折光23の関係を説明する。本発明の光情報記録再生装置は、記録時には、空間光変調器11に情報光用空間変調パターンおよび記録用参照光用空間変調パターンを表示して、光を空間的に変調して情報光および記録用参照光を生成する。なお、記録用参照光は空間的に変調しなくてもよく、その場合は、空間光変調器11に情報光用空間変調パターンのみを表示すればよい。そして、情報光と記録用参照光は、対物レンズ13によって記録媒体(図示せず)に対して収束するように照射され、記録媒体のホログラム記録層において干渉することで、情報光と記録用参照光の干渉縞がホログラム記録層に記録される。次に、空間的に変調した記録用参照光を利用して記録した干渉縞を再生する時には、空間光変調器11に記録時において記録用参照光を生成した記録用参照光用空間変調パターンと同じ再生用参照光用空間変調パターンを表示して、光を空間的に変調して再生用参照光を生成する。再生用参照光は、対物レンズ13によって記録媒体に対して収束するように照射され、記録媒体のホログラム記録層に記録された干渉縞と干渉して再生光を発生させる。発生した再生光は、対物レンズ13を含む光学系によって伝搬され、光検出器によってその空間変調パターンが検出される。
本発明においては、空間光変調器11から対物レンズ13に向かう出射光22(情報光、記録用参照光または再生用参照光)の光軸が、空間光変調器11によって回折されるm次(m=0,±1,±2…)の回折光23と一致しないように構成されている。これは、出射光22がm次と(m+1)次の回折光23の間に位置することを意味する。図1においては、−1次の回折光と0次の回折光の間に出射光22が位置している。また、空間光変調器11に入射する光21の入射角をθ0、空間光変調器11から出射される光22の出射角をθ1、光の波長をλ、空間光変調器11における複数の画素12の周期をa、回折光23の回折次数をm(m=0,±1,±2…)とすると、
式3:mλ≠a(sinθ1−sinθ0
の関係式を満たすように装置を構成する。なお、図1においては、反射型の空間光変調器で例示したが、透過型の空間光変調器であっても同じである。
ここで、出射光22の光軸の方向は、(m+0.2)次乃至(m+0.8)次の回折光23の進行方向の範囲内であることが好ましく、特に約(m+0.5)次の回折光23の進行方向であることが好ましい。つまり、(m+0.2)λ≦a(sinθ1−sinθ0)≦(m+0.8)の関係式を満たすことが好ましく、特に約(m+0.5)λ=a(sinθ1−sinθ0)の関係式を満たすことがより好ましい。
また、図1においては、出射光22の角度θ1を分かりやすくするため、斜めに射出させているが、対物レンズ13によって2次元パターン情報をフーリエ変換する際に、2次元パターン情報を表示する空間光変調器11の表示面が対物レンズ13の入射瞳面(光軸に対して垂直)と平行となることが好ましいので、出射角θ1は0°であること、つまり出射光22の光軸が空間光変調器11に対して垂直となるように構成することが好ましい。この場合、sinθ1=0となるので、式3は、mλ≠−a・sinθ0となり、入射角θ0としては、(m+0.2)λ≦−a・sinθ0≦(m+0.8)の関係式を満たすことが好ましく、特に約(m+0.5)λ=−a・sinθ0の関係式を満たすことがより好ましい。
更に、反射型の画素を有するDMDの場合、画素の反射面の角度をΨとすると、出射角θ1=θ0−2Ψとなるので、空間光変調器11の画素12の周期aおよび傾斜角Ψがmλ≠−a・sin2Ψの関係式を満たすと、出射光22の光軸が、空間光変調器11に対して垂直となり、且つ回折光と一致しない構成となる。空間光変調器11の画素の周期aおよび傾斜角Ψは、(m+0.2)λ≦−a・sin2Ψ≦(m+0.8)の関係式を満たすことが好ましく、特に約(m+0.5)λ=−a・sin2Ψの関係式を満たすことがより好ましい。
図2は、出射光の角度θ1がm次の回折光と一致する従来の光情報記録再生装置におけるフーリエ変換像を示し、図3は、出射光の角度θ1がm次の回折光と一致しない本発明の光情報記録再生装置におけるフーリエ変換像を示す。
図2の左上に示すように、格子状に配列した複数の画素135を有する空間光変調器109の全ての画素135をオン状態とした場合、対物レンズによってフーリエ変換されると、同図右上に示すようなパターン137に変換される。図2において、空間光変調器109の全ての画素135がオン状態であるから、空間光変調器109に表示されたパターンは、基本空間周波数からなるパターンであり、そのフーリエ変換されたパターン137は、基本空間周波数の周波数成分を示すものとなる。パターン137における輝点138を「基本空間周波数による輝点」と呼ぶ。
各基本空間周波数による輝点138は、それぞれの方向におけるm次の回折光であり、各輝点138の位置は、前述した式1:a(sinθd−sinθ0)=mλにおける回折角θdによって求められる。図2においては、対物レンズへ向かう出射光の光軸がm次の回折光と一致するので、光軸上(中心)に基本空間周波数による輝点138が位置する。
空間光変調器109によって空間的に変調される光のフーリエ変換を解析するにあたって、空間光変調器109の成分は、画素135の配置に起因する配置成分135aと画素135の形状に起因する形状成分135bとに分解することができる。なお、図2および図3において配置成分と形状成分の間の「*」はコンボリューションの演算記号である。
配置成分135aは、フーリエ変換すると、配置成分135aと相似形に配置された輝点138aを有する配置成分パターン137aが得られ、形状成分135bは、フーリエ変換すると、画素の形状に起因した強度分布を有する形状成分パターン137bとなる。図2では、正方形状の画素135に対する形状成分パターン137bが示されている。形状成分パターン137bの強度分布は、中心部分に最も強度の強い領域が位置し、そこから画素135の正方形の各辺に対面する方向(図2の上下左右)に周期的に配置された領域では中心部分から遠ざかるにつれて徐々に強度が弱くなる。また、画素135の対角方向(図2の斜め方向)については、中心部分の近傍のみに領域が存在し、その領域の光強度も中心部分から遠ざかるにつれて徐々に弱くなる。形状成分パターン137bの位置は、前述した式2:θ1=θ0−2Ψにおける出射角θ1によって求められる。
パターン137は、配置成分パターン137aと形状成分パターン137bとを重ね合わせて強度を掛け合わせたパターンである。この点をまずは1次元のフーリエ変換波形で説明すると、図4に示すように、形状成分に対応する矩形波をフーリエ変換した形状成分パターン41に対し、配置成分に対応する周期的なピークを有する配置成分パターン42を重ね合わせて強度を掛け合わせると合成パターン44が得られる。つまり、配置成分パターン42のピーク位置における形状成分パターン41の強度が合成パターン44となる。合成パターン44において、点線で形状成分パターン41を示している。合成パターン44は、形状成分パターン41の中心と配置成分パターン42の中心とが一致している点で、従来の光情報記録再生装置におけるフーリエ変換パターン137に相当する。
図2においては、出射光の角度θ1がm次の回折光の角度θdと一致するので、配置成分パターン137aの中心と、形状成分パターン137bの中心とが一致する。フーリエ変換パターン137は、中心に位置するm次の回折光において最も光強度が強く、そこから上下左右の(m±1、2…)次の各輝点138については、中心から遠ざかる(mとの差が大きくなる)につれて強度が弱まる。また、対角方向(図2の斜め方向)については、中心部分の近傍しか形状成分パターン137bが存在しないため、フーリエ変換パターン137の(m±1、2…)次の各輝点も中心部分の近傍のみにしか存在せず、それらの輝点も中心から遠ざかる(mとの差が大きくなる)につれて強度が弱まる。
次に、図3の左上に示すように、本発明の記録再生方法において、格子状に配列した複数の画素12を有する空間光変調器11の全ての画素12をオン状態とした場合、対物レンズによってフーリエ変換されると、同図右上に示すようなパターン31に変換される。なお、図3では、空間光変調器11が光軸を中心として45°回転されているが、これはDMDの各画素12が図2における縦方向の対角線を回転軸14として回動する構成となっており、回転軸を装置において垂直に配置したためである。空間光変調器11を回転させると、そのフーリエ変換されたパターン31も回転するが、パターン31の形状それ自体に変化はなく、図3のパターン31も基本空間周波数の周波数成分を示すものであり、パターン31における輝点33も基本空間周波数による輝点である。
図3の空間光変調器11も、図2の時と同様に、画素12の配置に起因する配置成分12aと画素12の形状に起因する形状成分12bとに分解することができる。配置成分12aは、フーリエ変換すると、配置成分12aと相似形に配置された輝点33aを有する配置成分パターン31aが得られ、形状成分12bは、フーリエ変換すると、画素の形状に起因した強度分布を有する形状成分パターン31bとなる。なお、図3の配置成分パターン31aおよび形状成分パターン31bは、図2の配置成分パターン137aおよび形状成分パターン137bを45°回転させたものと同じである。
図3のように、対物レンズに向かう出射光の光軸をm次の回折光と一致しないように構成すると、配置成分パターン31aの輝点33aが光軸からずれる。これは、図4の形状成分パターン41に対し、中心にピークが位置しない配置成分パターン43を重ね合わせて掛け合わせたときの合成パターン45の関係に相当する。合成パターン45において、点線で形状成分パターン41を示しており、中心に近い2つのピークが共に強い強度を示していることが分かる。
図3においては、画素12の対角方向(図3においては横方向15、図2においては斜め45°の方向)におけるm+0.5次の回折光の位置が光軸と一致するようにしており、光軸は4つの輝点33aの中心となる。ここで、対角方向についての回折次数を求める式3:mλ≠a(sinθ1−sinθ0)における周期aは、図3に示すように、回転軸14間の間隔(画素の対角線の半分)となる。つまり、画素の1辺の長さをLとすると21/2・L/2となる。
他方、形状成分パターン31bの位置は、前述した式2:θ1=θ0−2Ψにおける出射角θ1によって求められるので、形状成分パターン31bの中心は、出射角θ1の出射光の光軸と一致する。このため、配置成分パターン31aと形状成分パターン31bとを重ね合わせて掛け合わせたパターン31は、光軸近傍にある4つの基本空間周波数による輝点33において強度が強く、それらから遠ざかるにつれて各基本空間周波数による輝点33の強度が弱くなる。
このように、対物レンズに向かう出射光の光軸をm次の回折光と一致しないように構成すると、最も強度の強い領域に空間光変調器の基本空間周波数による輝点33を複数個配置させることができ、干渉縞の強度を強くすることができる。
また、画素の反射面の傾斜角度の誤差等によって、出射角θ1にバラツキが生じて、形状成分パターン31bのフーリエ面における位置がずれたとしても、複数の基本空間周波数による輝点33が存在するため、ホログラムの記録領域内において強い強度を保つことができ、信頼性が向上する。
更に、従来では、中心に非常に強い光強度の領域が局在化するため、光情報記録媒体のホログラム記録層中におけるモノマー濃度が部分的に枯渇してしまい多重記録の妨げとなることもあったが、本発明では、光強度の強い領域に複数の基本空間周波数による輝点33を配置させているので、ホログラムの記録領域内における光強度分布を従来に比較すれば平均化することができる。この結果、モノマー濃度も平均的に減少し、多重記録特性を向上できるので、記録容量を増やすことができる。
別の利点として、対物レンズに向かう出射光の光軸をm次の回折光と一致しないように構成すると、ホログラムサイズを小さくすることも可能となる。図2のパターン137において、ホログラムの記録領域139を白丸で示す。図2においては、全ての空間周波数特性を得るためにはホログラムの記録領域139中に、少なくとも中心の輝点138とその四方に位置する輝点138を含める必要があった。これに対し、図3のパターン31に示すように、本発明においては、光軸の近傍に位置する4つの輝点33によって全ての空間周波数特性が示されるため、それら4つの輝点33を含む大きさまでホログラムの記録領域34(白丸で示す)を小さくすることができる。よって、一つ当たりのホログラムサイズを小さくできるので、その分、多くのホログラムを記録することができ、記録容量を増やすことができる。
具体的に、DMDにおいて、DMDから対物レンズに対して垂直に出射させ(θ1=0)、出射光の光軸が(m+0.5)次の回折光の進行方向とする場合、(m+0.5)λ=−a・sin2Ψの関係式を満たすことになる。例えば、テキサス・インスツルメンツ社製0.7インチXGA(1024×768画素)型DMDの場合、正方形状の画素のピッチが13.68μmであるから、対角方向における(m+0.5)次の回折光の進行方向を選択した場合、画素の周期aは、21/2・13.68μm/2=9.65μmとなる。図5は、このDMDにおいて、波長532nmの光と波長410nmの光を使用したとき、対角方向における(m+0.5)次の回折光の進行方向となる画素の傾斜角および入射角である。このDMDの傾斜角は11〜13°の設計であるから、その角度の範囲内としては、波長532nmの光を使用する場合は、−7.5次光の進行方向となるように画素の傾斜角を12.18°としDMDへの入射角を24.36°とし、波長410nmの光を使用する場合は、−9.5次光の進行方向となるように画素の傾斜角を11.87°としDMDへの入射角を23.74°とする。
図6乃至図9は、波長532nmの光を使用し、画素の傾斜角が11.4°、12.0°、12.2°、12.4°のDMDに対し、24.4°の入射角で光を入射させた場合のフーリエ変換像を示す。なお、それぞれ上段が全ての画素をオン状態とした場合であり、下段がオン状態とオフ状態(斜線の網掛けを付している)の画素をランダムに配置した場合である。
図6は、DMD61の画素62の傾斜角が11.4°であるから、出射角は24.4°−2×11.4°=1.6°である。出射角1.6°の回折次数は、9.65μm×(sin(1.6°)−sin(24.4°))/532nm=−7.00次光である。従って、図6では、従来の光情報記録再生装置と同様、出射光の光軸が回折光と一致する。図6において、上段のフーリエ変換パターン63は、中心より左側の基本空間周波数による輝点に光軸が位置しており、その位置で光強度が強くなっている。しかし、肝心のホログラム記録領域(白丸)64では、光強度が弱く干渉縞の強度が弱くなる。また、オンの画素62aとオフの画素62bをランダムに配置した下段のフーリエ変換パターン65では、各輝点がぼやけており、光強度の分布が広がっている。しかし、やはりホログラム記録領域(白丸)64の一部において光強度が弱くなっており、信頼性のある情報の記録再生が難しい。
図7は、DMD71の画素72の傾斜角が12.0°であるから、出射角は24.4°−2×12.0°=0.4°である。出射角0.4°の回折次数は、9.65μm×(sin(0.4°)−sin(24.4°))/532nm=−7.37次光である。従って、図7では、出射光の光軸が回折光と一致していない。図7において、上段のフーリエ変換パターン73は、中心近傍の4つの基本空間周波数による輝点のうち、左側の輝点の光強度が若干強いが、他の3つの輝点も十分光強度が強く、ホログラム記録領域(白丸)74全体で干渉縞を記録することが可能である。オンの画素72aとオフの画素72bをランダムに配置した下段のフーリエ変換パターン75においても、中心より若干左側に偏っているが、ホログラム記録領域(白丸)74の全体に光強度の分布が広がっているので、干渉縞を記録することができ、信頼性のある情報の記録再生をすることが可能である。
図8は、DMD81の画素82の傾斜角が12.2°であるから、出射角は24.4°−2×12.2°=0°である。出射角0°の回折次数は、9.65μm×(sin(0°)−sin(24.4°))/532nm=−7.49次光である。従って、図8では、出射光の光軸が回折光と一致していない。図8において、上段のフーリエ変換パターン83は、中心近傍の4つの基本空間周波数による輝点が均等に光強度が強くなっており、ホログラム記録領域(白丸)84全体で均一な干渉縞を記録することが可能である。オンの画素82aとオフの画素82bをランダムに配置した下段のフーリエ変換パターン85においても、ホログラム記録領域(白丸)84の全体に光強度の分布が広がっているので、均等に干渉縞を記録することができ、信頼性のある情報の記録再生をすることが可能である。
図9は、DMD91の画素92の傾斜角が12.4°であるから、出射角は24.4°−2×12.4°=−0.4°である。出射角−0.4°の回折次数は、9.65μm×(sin(−0.4°)−sin(24.4°))/532nm=−7.62次光である。従って、図9では、出射光の光軸が回折光と一致していない。図9において、上段のフーリエ変換パターン93は、中心近傍の4つの基本空間周波数による輝点のうち、右側の輝点の光強度が若干強いが、他の3つの輝点も十分光強度が強く、ホログラム記録領域(白丸)94全体で干渉縞を記録することが可能である。オンの画素92aとオフの画素92bをランダムに配置した下段のフーリエ変換パターン95においても、中心より若干左側に偏っているが、ホログラム記録領域(白丸)94の全体に光強度の分布が広がっているので、干渉縞を記録することができ、信頼性のある情報の記録再生をすることが可能である。
なお、上記傾斜角の範囲は一製品における設計値であり、上記数値に限定されるものではない。例えば、傾斜角を10.5°とすれば、波長532nmの光を使用する場合は、6.5次光の進行方向とすることができ、波長410nmの光を使用する場合は、8.5次光の進行方向とすることができるので、汎用性の高いDMDを製造することができる。また、画素の間隔が変更されれば、角度も再度設計する必要がある。
また、上ではDMDのように、反射型の画素を有する空間光変調器を主に説明したが、透過型の空間光変調器にも適用できる。図10は、透過型の空間光変調器11における入射光21、出射光22および回折光23の関係を示すものである。
まず、透過型の空間光変調器11においても、入射する光21の入射角をθ0、空間光変調器11から出射される光22の出射角をθ1、光の波長をλ、空間光変調器11における複数の画素12の周期をa、回折光23の回折次数をm(m=0,±1,±2…)とすると、式3:mλ≠a(sinθ1−sinθ0)の関係式を満たすように装置を構成する。ただし、図10においては、射出角θ1は0°のため図示していない。このため、透過型の空間光変調器11は、屈折手段16を有している。図10において、入射光21は、空間光変調器11に対し、入射角θ0で入射する。空間光変調器11の複数の画素12によって変調された出射光22は、屈折手段16を経て出射角θ1で射出される。透過型の空間光変調器11においては、屈折手段16によって入射光21が屈折されるので、出射光22の入射光21に対する角度をθrとすると、θ1=θ0−θrとなる。他方、空間光変調器11の複数の画素12が回折格子として機能するので、式1:a(sinθd−sinθ0)=mλ(m=0,±1,±2…)にしたがって回折角θdの回折光23が発生する。
図10に示すように、出射光22の角度θ1は0°であること、つまり出射光22の光軸が空間光変調器11に対して垂直となるように構成することが好ましい。この場合、sinθ1=0となるので、式3は、mλ≠−a・sinθ0となり、入射角θ0としては、(m+0.2)λ≦−a・sinθ0≦(m+0.8)の関係式を満たすことが好ましく、特に約(m+0.5)λ=−a・sinθ0の関係式を満たすことがより好ましい。ここで、θ1=θ0−θrであるから、θ1=0の場合、θ0=θrであり、上記式3は、mλ≠−a・sinθrとなり、出射光22の入射光21に対する角度θrとしては、(m+0.2)λ≦−a・sinθ0≦(m+0.8)の関係式を満たすことが好ましい。別の見方をすれば、出射光22の入射光21に対する角度θrが、mλ≠−a・sinθrの関係式を満たすと、出射光22の光軸が、空間光変調器11に対して垂直となり、且つ回折光と一致しない構成となる。
屈折手段16としては、角度の付いたエッヂや位相板を使用することが可能である。周囲の材質と屈折率が異なる透明部材のエッヂに角度を付けると、部分的に厚さが異なるので位相差を生じる。また、位相板とは、透明部材に部分的に屈折率の異なる部分を設けたものであり、屈折率の異なる部分の厚みによって、位相差を生じさせるものである。なお、図10においては、空間光変調器11の出射面側に屈折手段16を配置したが、入射面側に屈折手段16を配置してもよいし、空間光変調器11内部の一機能として屈折手段16を実現してもよい。
更に、本発明の光情報記録方法では、情報光用空間変調パターンが複数の基準マークを含み、基準マークの領域内における空間周波数が、空間光変調器の基本空間周波数よりも小さい空間周波数を含むようにする。別の見方をすれば、基準マークの領域内における画素の周期性が、空間光変調器の画素同士の周期性よりも大きくなればよい。例えば、オン画素とオフ画素を交互に配置したパターンの空間周波数は、基本空間周波数の半分になる。
図11(A)乃至(C)は、それぞれ上段に直線状に配列した8画素の空間変調パターンを示し、下段に光強度と周期性tとを示すものであり、空間変調パターンと周期性tの関係を説明するための図である。なお、図11(A)乃至(C)において、空間変調パターンはオン状態とオフ状態の2値から構成されている。
図11(A)は、8個の画素が全てオン状態の空間変調パターン1101であり、隣接する画素と画素の間隔aの周期t1を有するので、その空間周波数は基本空間周波数となる。図11(A)において、画素と画素との間で光強度が0となっているのは、空間光変調器の画素と画素との間の隙間によるものである。図11(B)は、オン画素とオフ画素が交互に配置された空間変調パターン1102であり、2画素分の間隔(2×a)の周期t2を有する。図11(B)の空間変調パターン1102の周期t2は図11(A)の空間変調パターン1101の周期t1の2倍であるから、空間変調パターン1102の空間周波数は基本空間周波数の半分となる。図11(C)は、オン画素とオフ画素が2画素づつ交互に配置された空間変調パターン1103であり、4画素分の間隔(4×a)の周期t3と1画素分の間隔aの周期t1とを有している。このうち周期t3は周期t1の4倍であるから、空間変調パターン1103は基本空間周波数の四分の一の空間周波数を含んでいる。
空間変調パターンの周期が大きくなると、空間周波数が小さくなり、大きい周期を有する空間変調パターンをフーリエ変換すると、基本空間周波数による輝点と輝点の間に輝点が発生する。つまり、本発明においては、基準マークをフーリエ変換することで発生する輝点(以下「基準マークによる輝点」という)が、基本空間周波数による輝点と輝点の間に発生する。
図12(A)及び(B)は、図3と同様に、画素の対角方向におけるm+0.5次の回折光の位置が光軸と一致する、即ち光軸が4つの基本空間周波数による輝点33の中心となる状態で、全ての画素をオン状態とした空間変調パターン1201及び格子状に画素をオン状態とした空間変調パターン1202のフーリエ変換したパターンを示す。
図12(A)の全ての画素をオン状態とした空間変調パターン1201の場合は、基本空間周波数からなるので、パターン1203に示すように、4つの基本空間周波数による輝点1205の中心が光軸となる。図20に示すとおり、従来の情報光用空間光変調パターンにおいて、基準マーク147は、4×4の正方形状の画素を全てオン状態(図20においては網掛けで示す)としたパターンであった。このため、基準マーク147の領域内の空間周波数は基本空間周波数となり、フーリエ変換することで得られる基準マークによる輝点は、図12(A)のパターン1203となる。このため、図12(A)のパターン1203において、ホログラム1207の大きさを小さくしていくと、まず基準マークによる輝点がホログラム1207の範囲から外れるため、最初に基準マークのSN比が悪くなる。さらにホログラム1207の大きさを小さくすると、再生した空間変調パターンから基準マークが消えて情報が再生できなくなる。
これに対し、図12(B)に示すとおり、格子状に画素をオン状態とした空間変調パターン1202の場合は、空間周波数が基本空間周波数の半分であるから、パターン1204に示すように、隣接する4つの基本空間周波数による輝点1205によって形成される正方形(図12(A)及び(B)の点線1206を参照)の中心の位置にも輝点が発生する。このため、図12(B)に示すような格子状の空間変調パターンを基準マークとして使用すると、その領域内の空間周波数は、基本空間周波数の半分となり、基準マークによる輝点は、図12(B)のパターン1204のようになる。この結果、基準マークによる輝点が4つの基本空間周波数による輝点の内部に存在し、ホログラム1207の大きさを小さくしても、基準マークが消えず信頼性を向上させることができる。そして、ホログラムの大きさをより小さくすることが可能となり、記録容量を向上させることも可能となる。
特に、光軸上に基準マークによる輝点が位置すると、基準マークをより確実に再生することができるので好ましい。例えば、図12(B)のように、画素の対角方向におけるm+0.5次の回折光の位置が光軸と一致する、即ち光軸が4つの基本空間周波数による輝点33の中心となる状態であれば、基準マークが基本空間周波数の半分の空間周波数を含むようにすればよい。
図13(A)は、従来の情報光用空間光変調パターン1301と参照光用空間光変調パターン1302を示し、図13(B)は、本発明の一実施形態における情報光用空間光変調パターン1303と参照光用空間光変調パターン1302を示す。図13(A)及び(B)では、中央に情報光用空間光変調パターン1301、1303が配置され、その周囲に円環状の参照光用空間光変調パターン1302が配置されている。中央に情報光用空間光変調パターン1301、1303の全体的な構成は、記録する情報を一定情報量の単位毎に符号化して、2次元パターン情報のシンボル単位を生成し、一定量のシンボル単位と基準マークとを一つのブロック単位として構成し、複数のブロック単位を配列させて形成されている。
そして、図13(A)の従来の情報光用空間光変調パターン1301においては、同図左に示す一部拡大図から明らかなように、基準マーク1305が4×4の正方形状の画素を全てオン状態としたパターンであり、図13(B)の情報光用空間光変調パターン1303においては、同図左に示す一部拡大図から明らかなように、基準マーク1306が画素を格子状にオン状態としたパターンである。なお、図13(A)及び(B)の拡大した部分は、基準マーク1305,1306だけが配置され、シンボル単位は配置されていないブロック単位の部分であり、情報光用空間光変調パターン1301、1303自体の位置や向きの基準となる箇所である。
図14及び図15は、実際に開口(図18においては227の符号で示す)の大きさ(アパーチャーサイズとも呼ぶ)を変えて記録した干渉縞を再生した時の空間光変調パターンである。開口の大きさは、記録される干渉縞の大きさ(=ホログラムサイズ)に影響し、開口が大きいと記録される干渉縞も大きく、開口が小さくなると記録される干渉縞も小さくなる。図14では図13(A)の情報光用空間変調パターン1301及び参照光用空間変調パターン1302を使用し、図15では図13(B)の情報光用空間変調パターン1303及び参照光用空間変調パターン1302を使用してホログラムを記録した。図14及び図15において、上段の5つの再生像は左から順に開口の大きさが8.4mm、8.0mm、7.6mm、7.2mm及び6.8mmの条件で記録再生したものであり、下段の4つの再生像は左から順に開口の大きさが6.4mm、6.0mm、5.6mm及び5.2mmの条件で記録再生したものである。
図14の従来の光情報記録方法を使用した場合は、上段では基準マークを確認することができるが、開口の大きさが6.4mm以下の下段では基準マークが消えており、基準マークを再生することができていない。図15の本発明の光情報記録方法を使用した場合は、上段でも下段でも基準マークを確認することができ、開口を小さくしても基準マークを再生することができた。
図16は、開口の大きさ(アパーチャーサイズ)と再生した基準マークのビットエラーレートとの関係を示す図である。開口を小さくすると、記録されるホログラムの大きさも小さくなる。図16において、4×4の正方形状の画素を全てオン状態とした従来の基準マークの場合(●の折れ線)は、開口の大きさが6.4mm以下になると急激にビットエラーレートが増加し、全く再生できなくなってしまう。これに対し、格子状に画素をオン状態とした基準マークの場合(■の折れ線)は、開口の大きさが6.4mm以下になってもビットエラーレートがあまり増加せず、4mmになってもビットエラーレートを約0.2に抑えることができた。
図17(A)乃至(H)は、本発明の基準マークの他の実施形態を示すものである。図17(A)乃至(H)において、白抜きの画素がオン状態であり、網掛けの画素がオフ状態である。図17(A)乃至(D)では4×4画素を基準マークの領域としているが、4×4画素に限定されるものではない。図17(F)においては、基準マークの領域が3×4画素の場合であり、図17(G)及び(H)においては、基準マークの領域が5×5画素の場合である。
反射型の空間光変調器を使用した本発明の光情報記録再生装置のピックアップ201の構成を図18に示す。本発明のピックアップ201は、本発明の光情報記録再生装置のピックアップ201は、記録再生用光源203、コリメータレンズ205、ミラー207、空間光変調器209、偏光ビームスプリッタ211、リレーレンズ213、215、開口227、ミラー217、4分の1波長板219、対物レンズ221、リングマスク223、光検出手段225を備えている。
図18のピックアップ201において、情報を記録または再生する場合、記録再生用光源203から射出された光は、コリメータレンズ205によって平行光線とされ、ミラー207によって空間光変調器209に向かって反射される。本発明では、空間光変調器209の出射光232が空間光変調器209による回折光233(点線で示す)と一致しないように、記録再生用光源203から射出される光の波長、ミラー207による空間光変調器に対する入射光231の入射角および空間光変調器の画素の周期が構成される。なお、図18のように反射型の画素を有する空間光変調器を使用する場合は、画素の反射面の傾斜角も、空間光変調器の出射光232がその回折光233と一致しないように構成される。以下、光情報記録再生装置の各構成を順に説明する。
記録再生用光源203は、情報を記録するための情報光および記録用参照光を形成するための光および情報を再生するための再生用参照光を形成するための光を射出する。光源203としては、コヒーレントな直線偏光の光線束を発生する例えば半導体レーザを用いることができる。この記録再生用光源203としては、高密度記録を行うために波長が短い方が有利であり、青色レーザ(例えば波長532nm)やグリーンレーザ(例えば波長410nm)を採用することが好ましい。また、光源203として、固体レーザーを使用することもできる。
コリメータレンズ205は記録再生用光源61からの発散光線束をほぼ平行光線とするものである。
ミラー207は、記録再生用光源203からの光を反射して空間光変調器209へ向けるものである。ミラー207によって、空間光変調器209に入射する光231の入射角を調整することができる。例えば、波長の異なる光に対し、ミラーの位置または角度を変更して、空間光変調器の出射光232がその回折光233と一致しないように調整可能に設けてもよい。
空間光変調器209は、複数の画素を有し、各画素毎に出射光の位相または/および強度を変調することができる透過型または反射型の空間光変調器を使用することができる。空間光変調器209としては、DMD(デジタル・マイクロミラー・デバイス)やマトリクス型の液晶素子を使用することができる。DMDは、入射した光を画素ごとに反射方向を変えることで強度を空間的に変調したり、入射した光を画素ごとに反射位置を変えることで位相を空間的に変調することができる。液晶素子は、画素ごとに液晶の配向状態を制御することで、入射した光の強度や位相を空間的に変調することができる。例えば、各画素毎に出射光の位相を、互いにπラジアンだけ異なる2つの値のいずれかに設定することによって、光の位相を空間的に変調することができる。図18において空間光変調器209は、反射型であり、入射光を反射して空間光変調器に対して垂直に射出させるように配置されている。
そして、空間光変調器209の表示面に情報光用空間変調パターンを表示して、表示された情報光用空間変調パターンによって光を空間的に変調すれば、情報光を生成することができる。情報光用空間変調パターンは、記録する情報を符号化して得られる2次元パターン情報を含むものであり、多段階に属性を変化させた画素を2次元的に配置して表現される。情報光用空間変調パターンの各画素毎に、例えば、光の位相や強度等の状態を多段階に変化させる。以下の説明においては、各画素毎に光の強度をオン(白色の画素)とオフ(黒色または網掛けの画素)の2段階に変化させる方法で説明するが、この方法に限定されるものではない。例えば、光の位相を変化させてもよいし、2段階ではなく3段階以上に変化させてもよい。
記録用参照光は、空間的に変調されていてもよいし、空間的に変調されていなくてもよい。記録用参照光を空間的に変調すると、記録用参照光の空間変調パターンを変えることで、多重記録することができるし、記録用参照光の空間変調パターンをキーとすることで、情報の不正アクセスに対する安全性を高めることができる。参照光を空間的に変調する場合は、例えば、参照光用空間変調パターンを表示した空間光変調器に光を照射して、参照光用空間変調パターンによって空間的に変調された参照光を生成できる。一つの空間光変調器209によって、情報光および記録用参照光を生成する場合、空間光変調器209の表示面に情報光用の領域および参照光用の領域を設け、それぞれ情報光用空間変調パターンおよび記録用参照光用空間変調パターンを表示すればよい。情報光用の領域は、空間光変調器209の中心付近に配置し、情報光用の領域を囲うように参照光用の領域を環状に配置することが好ましい。なお、情報光と記録用参照光を生成する空間光変調器を別々に設けることもできる。例えば、光源203からの光をビームスプリッタ等により分割して、一方の光を第一の空間光変調器によって空間的に変調して情報光を生成し、他方の光を第二の空間光変調器によって空間的に変調して参照光を生成してもよい。この場合は、情報光用空間変調パターンと参照光用空間変調パターンを対物レンズ221の入射瞳面において結像させる必要があるため、情報光を生成する空間光変調器と参照光を生成する空間光変調器を共役な関係とし、一対のリレーレンズ213、215によって対物レンズ221の入射瞳面に伝搬させる。
空間光変調器209の複数の画素が格子状に配列されている場合、空間光変調器209から出射する出射光23の光軸は、複数の画素による格子の対角方向についての回折次数をずらすと、図3の配置成分パターン31aに示したように、フーリエ面における輝点の対角方向に光軸が移動するので、光軸から近接する各輝点までの距離を均等化し易いので好ましい。特に、出射光23の光軸の出射角が、画素による格子の対角方向についての(m±0.5)次の回折角と等しくすると、近接する4つの輝点までの距離が等しくなり、フーリエ変換像の強度を平坦化することができる。なお、空間光変調器209の複数の画素が格子状ではない配列、例えば蜂の巣のように段違いにずらして配列させた場合、であっても、光軸をm次の回折光と一致しないようにすることで、フーリエ変換像における強度の強い領域に複数の輝点を配置させることができる。なお、配列を変更すると、図3における配置成分パターン31aが変更されることになる。
空間光変調器209の複数の画素は、正方形状以外の形状であってもよい。例えば、長方形、菱形、六角形、三角形、円形の場合であってもよい。この場合、図3の形状成分パターン31bが形状に合わせて変化する。
偏光ビームスプリッタ211は、直線偏光(例えばP偏光)を反射または透過し、当該偏光に垂直な直線偏光(例えばS偏光)を透過または反射するような半反射面を有している。図18において、偏光ビームスプリッタ211は、空間光変調器209から射出された情報光、記録用参照光または再生用参照光を透過し、記録媒体のホログラム記録層から発生した再生光および記録媒体によって反射された再生用参照光を光検出手段225に向けて反射する。
一対のリレーレンズ213、215は、空間光変調器209から対物レンズ221までの間に配置されており、空間光変調器209に表示された像を対物レンズ221の入射瞳面に結像するように配置されている。すなわち、空間光変調器209から第1のリレーレンズ213までの距離が第1のリレーレンズ213の焦点距離f1となり、第2のリレーレンズ215から対物レンズ221の入射瞳面までの距離が第2のリレーレンズ215の焦点距離f2となり、第1および第2のリレーレンズ213、215間の距離が第1のリレーレンズ213の焦点距離f1と第2のリレーレンズ215の焦点距離f2の和となるように配置されている。
また、図18において、一対のリレーレンズ213、215は、対物レンズ221から光検出手段225までの間に配置されており、再生用の参照光によって記録媒体251のホログラム記録層253から発生した再生光の対物レンズ221の射出瞳面における像を再び光検出手段225において結像するように配置されている。すなわち、対物レンズ221の射出瞳面から第2のリレーレンズ215までの距離が焦点距離f2となり、第1のリレーレンズ213から光検出手段225までの距離が焦点距離f1となり、第1および第2のリレーレンズ213、215間の距離が焦点距離f1と焦点距離f2の和となるように配置されている。
なお、一対のリレーレンズ213、215の配置は、他の光学素子を適宜配置することで変化する。例えば、第1のリレーレンズ213から光検出手段225までの間に拡大レンズを配置すれば、第1のリレーレンズ213と拡大レンズの入射瞳面までの距離が焦点距離f1となるように配置される。
開口227は、第1および第2のリレーレンズ213、215間の焦点位置に配置されており、高次の回折光を取り除くものである。開口227の大きさによって、ホログラムの記録領域の大きさを調節することができる。本発明においては、空間光変調器209からの出射光232の光軸が、m次(m=0,±1,±2…)の回折光233と一致しないように構成されているため、ホログラムの記録領域を小さくすることができる。さらに、基準マークの領域内における空間周波数が、空間光変調器の基本空間周波数よりも小さい空間周波数を含むため、ホログラムの記録領域を小さくしても再生することができる。よって、開口227を小さくしてホログラムの記録領域を小さくしてもよい。図18において、出射光232の光軸がm+0.5次の回折光の進行方向と一致する場合、その近傍のm次とm+1次の回折光233を通過させ、それ以上の次数が離れた回折光は遮断するようにしてもよい。なお、ホログラムの記録領域を調節する手段として、開口227に限定されるものではない。
ミラー217は、光の進行方向を対物レンズ221に向けて反射するものであり、光学系の構成によっては不要である。
4分の1波長板219は、互いに垂直な方向に振動する偏光の光路差を4分の1波長変化させる位相板である。4分の1波長板219によってP偏光の光は円偏光に変化され、更に、この円偏光の光が4分の1波長板219を通過するとS偏光に変化されることになる。この4分の1波長板219によって、再生時における再生用の参照光と再生光を偏光ビームスプリッタ211で分離することができる。
対物レンズ221は、記録時においては、入射瞳面に結像した情報光および記録用参照光を記録媒体251に照射し、ホログラム記録層253において干渉させて記録するものであり、また再生時においては、入射瞳面に結像した再生用参照光を記録媒体251に照射し、記録媒体251のホログラム記録層253から発生した再生光を入射して射出瞳面に結像させるものである。図18では対物レンズ221として、一枚のレンズで示しているが、複合レンズを使用してもよい。
リングマスク223は、再生時に、再生光と一緒に記録媒体251の反射層255で反射された再生用参照光を除去するためのものである。
光検出手段225は、複数の受光画素を有し、各受光画素毎に受光した光の強度を検出できるようになっている。光検出手段225としては、CCD型固体撮像素子やMOS型固体撮像素子を用いることができる。また、光検出手段225として、MOS型固体撮像素子と信号処理回路とが1チップ上に集積されたスマート光センサ(例えば、文献「O plus E,1996年9月,No.202,第93〜99ページ」参照。)を用いてもよい。このスマート光センサは、転送レートが大きく、高速な演算機能を有するので、このスマート光センサを用いることにより、高速な再生が可能となり、例えば、G(ギガ)ビット/秒オーダの転送レートで再生を行うことが可能となる。
記録媒体251は、干渉縞が記録されるホログラム記録層253を有しており、図18においては、更に、第1基板251a、反射層255および第2透明基板251bを備えている。記録媒体251としては、ディスク状やカード状のものを使用することができ、記録媒体251を回転させながら記録および再生してもいいし、記録および再生の時には固定されていてもよい。記録媒体251として、ディスク状の記録媒体を使用し、回転させつつ記録再生を行う方式の場合は、CDドライブやDVDドライブにおいて使用されているディスク駆動機構を使用することができ、更には、CDドライブやDVDドライブとの互換性を持たせることも容易になるので好ましい。
また、記録媒体251に、位置決め用の情報を予め記録しておき、照射位置の位置決めにフィードバック機構を採用すると、より正確な位置決めを行うことができるので好ましい。例えば、記録媒体251の反射層255の表面に位置決め用の情報としてピットを形成し、位置決め用の情報を予め記録してもよい。なお、位置決め情報を読み取る光として、記録または再生用の光とは異なる波長の光を使用する場合は、ピットを形成した位置決め情報を読み取る光に対する反射層とは別に、記録または再生用の光を反射する波長選択反射層を設けてもよい。例えば、反射層とホログラム記録層との間に、記録または再生用の光を反射し、位置決め情報を読み取る光を透過する波長選択反射層を形成すれば、記録再生領域に重畳して位置決め情報を記録することができ、更に記録媒体の同一面側にピックアップ装置を配置できるので記録再生装置を小型化することができる。
光情報記録装置としての動作を説明すると、光源203から射出した光は、コリメータレンズ205によって平行光とされ、ミラー207によって空間光変調器209に向けて反射される。そして、空間光変調器209に表示された情報光用空間変調パターンおよび参照光用空間変調パターンによって情報光および記録用の参照光が生成される。本発明の光情報記録方法においては、情報光用空間変調パターンは複数の基準マークを有し、基準マークの領域内における空間周波数が、空間光変調器209の基本空間周波数よりも小さい空間周波数を含むようにする。さらに、空間光変調器209から対物レンズへ向かう光の光軸(図では中央の光線)は、m次の回折光233の進行方向と一致しないように配置される。また、図18において、中心部分に情報光が配置され、その周囲に環状の記録用参照光が配置されるので、情報光の光軸および記録用参照光の光軸は、同一線上に位置しておりm次の回折光233の進行方向と一致していない。
情報光および記録用参照光は、偏光ビームスプリッタ211を通過して、一対のリレーレンズ213、215によって、対物レンズ221の入射瞳面に空間光変調器209に表示された空間変調パターンが結像するように伝搬される。その途中、開口227によって、高次の回折光は取り除かれ、ミラー217によって対物レンズ221に向けて反射され、4分の1波長板219を通過する。記録媒体251のホログラム記録層253に情報光および記録用参照光の干渉縞が記録される。
このように本発明の記録方法によって干渉縞が記録された記録媒体は、再生時において、ホログラムサイズが小さくしても基準マークを再生して情報を再生することができるので、情報記録媒体としての信頼性が向上し、また記録容量も向上する。
更に、光情報再生装置としての動作を説明すると、光源203から射出した光は、コリメータレンズ205によって平行光とされ、ミラー207によって空間光変調器209に向けて反射される。そして、空間光変調器209に表示された参照光用空間変調パターンによって再生用参照光が生成される。なお、再生時における再生用参照光の参照光用空間変調パターンは、記録媒体に記録された情報が記録される際に照射された記録用参照光の参照光用空間変調パターンである。ここで、空間光変調器209から対物レンズへ向かう光の光軸(図では中央の光線)は、m次の回折光233の進行方向と一致しない。また、図18において、環状の再生用参照光が配置され、その光軸は、m次の回折光233の進行方向と一致していない。
空間光変調器209から射出した再生用参照光は、偏光ビームスプリッタ211を通過して、一対のリレーレンズ213、215によって、対物レンズ221の入射瞳面に空間光変調器209に表示された参照光用空間変調パターンが結像するように伝搬される。その途中、開口227によって、高次の回折光は取り除かれ、ミラー217によって対物レンズ221に向けて反射され、4分の1波長板219を通過する。そして、対物レンズ221によって記録媒体251に照射され、記録媒体251のホログラム記録層253に記録された干渉縞によって回折され、記録時における情報光と同じ情報を有する再生光を発生する。
再生光は、記録媒体251の反射層255に反射して記録媒体251から対物レンズ221に向かって射出し、対物レンズ221によってその射出瞳面に情報光用空間変調パターンを結像させ、かかる像を光検出手段255に再び結像されるように一対のリレーレンズ215、213によって伝搬される。その間に、再生光は、4分の1波長板219を通過し、ミラー217によって偏光ビームスプリッタ211に向けて反射される。再生光は、照射時の再生用の参照光と比べて4分の1波長板219を2回通過しているので偏光方向が90°ずれているため、偏光ビームスプリッタ211によって、光検出手段255に向けて反射される。そして、リングマスク223によって再生用参照光が除去され、再生光の空間変調パターンが光検出手段225において検出される。検出された情報は、制御手段(図示せず)に送られ、制御手段においてデコードされ情報を再生する。
なお、本発明は、前述した実施の形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。例えば、図18においては、情報光の光軸と参照光の光軸とが同軸となるように、記録媒体の同一面側から情報光と参照光を記録媒体に照射して、ホログラムを形成したが、情報光の光軸と参照光の光軸とが一定の角度で交差するように情報光と参照光を記録媒体に照射して、二光束干渉型のホログラムを形成してもよい。この場合、空間光変調器によって空間的に変調した光の少なくとも一つについて、上述したとおり、空間光変調器からの出射光がm次の回折光と一致しないように構成することが好ましい。
本発明の空間光変調器における光の関係を説明する図 従来の光情報記録再生装置におけるフーリエ変換像 本発明の光情報記録再生装置におけるフーリエ変換像 1次元のフーリエ変換波形によってフーリエ変換の合成を説明する図 本発明を実施できるDMDの一条件を示す表 比較例におけるフーリエ変換像 本発明におけるフーリエ変換像 本発明におけるフーリエ変換像 本発明におけるフーリエ変換像 本発明の透過型の空間光変調器における光の関係を説明する図 (A)乃至(C)は空間変調パターンと周期性tの関係を説明するための図 (A)及び(B)は各空間変調パターンにおけるフーリエ変換像を示す図 (A)は従来の(B)は本発明の一実施形態の空間光変調パターンを示す図 従来の方法で記録されたホログラムを再生した像 本発明の光情報記録方法で記録されたホログラムを再生した像 開口の大きさと再生した基準マークのビットエラーレートとの関係を示す図 (A)乃至(H)は本発明の基準マークの他の実施形態を示す図 本発明の光情報記録再生装置のピックアップの構成を示す概略構成図 従来の光情報記録再生装置のピックアップの構成を示す概略構成図 従来の空間光変調器における光の関係を説明する図 従来の空間光変調器における光の関係を説明する図
符号の説明
11 空間光変調器
12 画素
13 対物レンズ
21 入射光
22 出射光
23 回折光
1302 参照光用空間変調パターン
1303 情報光用空間変調パターン
1306 基準マーク

Claims (7)

  1. 記録用参照光と、複数の画素を有する空間光変調器に表示された情報光用空間変調パターンによって空間的に変調された情報光とを対物レンズによって記録媒体に対して収束するように照射して前記記録媒体のホログラム記録層における前記記録用参照光と前記情報光との干渉縞を記録する光情報記録方法において、
    前記空間光変調器から前記対物レンズに向かう前記情報光の光軸が、前記空間光変調器によって回折されるm次(m=0,±1,±2…)の回折光と一致せず、
    前記情報光用空間変調パターンは複数の基準マークを含み、前記基準マークの領域内における空間周波数が、前記空間光変調器の基本空間周波数よりも小さい空間周波数を含むことを特徴とする光情報記録方法。
  2. 前記情報光の光軸の方向は、(m+0.2)次乃至(m+0.8)次の回折光の進行方向の範囲内であることを特徴とする請求項1に記載の光情報記録方法。
  3. 前記空間光変調器は、前記複数の画素が格子状に配置されており、前記情報光の光軸の方向は、前記複数の画素による格子の対角方向についての約(m+0.5)次の回折光の進行方向と一致することを特徴とする請求項1に記載の光情報記録方法。
  4. 前記基準マークの領域内における空間周波数が、前記空間光変調器の基本空間周波数の半分の空間周波数を含むことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の光情報記録方法。
  5. 前記基準マークは属性の異なる画素を交互に配置したパターンを含むことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の光情報記録方法。
  6. 前記情報光の光軸の方向は、前記空間光変調器に対して垂直であることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の光情報記録方法。
  7. 請求項1乃至6の何れか1項に記載の光情報記録方法によってホログラム記録層に干渉縞が記録されたことを特徴とする記録媒体。
JP2006146919A 2006-05-26 2006-05-26 光情報記録方法及び記録媒体 Expired - Fee Related JP4930980B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006146919A JP4930980B2 (ja) 2006-05-26 2006-05-26 光情報記録方法及び記録媒体
PCT/JP2007/060111 WO2007138867A1 (ja) 2006-05-26 2007-05-17 光情報記録方法及び記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006146919A JP4930980B2 (ja) 2006-05-26 2006-05-26 光情報記録方法及び記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007316422A true JP2007316422A (ja) 2007-12-06
JP4930980B2 JP4930980B2 (ja) 2012-05-16

Family

ID=38778387

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006146919A Expired - Fee Related JP4930980B2 (ja) 2006-05-26 2006-05-26 光情報記録方法及び記録媒体

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP4930980B2 (ja)
WO (1) WO2007138867A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010250924A (ja) * 2009-04-14 2010-11-04 Jiaotong Univ 同軸体積ホログラフィック光学ストレージシステム、および、その情報ストレージ構造

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108895986B (zh) * 2018-07-17 2020-11-13 广西师范大学 基于条纹成像投影的显微三维形貌测量装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006133602A (ja) * 2004-11-08 2006-05-25 Sony Corp ホログラム記録再生装置及びホログラム記録再生方法
WO2006123732A1 (ja) * 2005-05-18 2006-11-23 Optware Corporation 記録媒体、光情報記録方法、光情報記録装置、光情報再生方法、光情報再生装置及び記録媒体の製造方法
JP2007122800A (ja) * 2005-10-27 2007-05-17 Optware:Kk 光情報記録装置、記録方法、再生装置および再生方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004158113A (ja) * 2002-11-06 2004-06-03 Memory Tec Kk 光情報記録媒体
JP4358136B2 (ja) * 2005-03-17 2009-11-04 株式会社東芝 光情報記録再生装置および空間光変調器ならびに光情報再生方法および光情報記録方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006133602A (ja) * 2004-11-08 2006-05-25 Sony Corp ホログラム記録再生装置及びホログラム記録再生方法
WO2006123732A1 (ja) * 2005-05-18 2006-11-23 Optware Corporation 記録媒体、光情報記録方法、光情報記録装置、光情報再生方法、光情報再生装置及び記録媒体の製造方法
JP2007122800A (ja) * 2005-10-27 2007-05-17 Optware:Kk 光情報記録装置、記録方法、再生装置および再生方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010250924A (ja) * 2009-04-14 2010-11-04 Jiaotong Univ 同軸体積ホログラフィック光学ストレージシステム、および、その情報ストレージ構造

Also Published As

Publication number Publication date
WO2007138867A1 (ja) 2007-12-06
JP4930980B2 (ja) 2012-05-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4474508B2 (ja) 光情報記録、再生装置及び方法
JP3924549B2 (ja) ホログラム記録再生方法及び装置
JP2006189597A (ja) ホログラム記録再生装置およびホログラム記録再生方法
JP2007079438A (ja) ホログラム記録再生装置
JP2006085834A (ja) 光情報記録装置及び光情報再生装置
JP2006276666A (ja) ホログラム記録装置
JP4289921B2 (ja) ホログラフィック記録装置および再生装置
JP4748043B2 (ja) 光記録装置、光記録方法、記録媒体及び再生方法
JP4604138B2 (ja) 光情報記録装置、記録方法、再生装置および再生方法
JP2007101608A (ja) ホログラム記録再生装置およびホログラム再生装置
JP4590510B2 (ja) 光情報記録装置および光情報再生装置
JP2006220933A (ja) ホログラフィを利用した光学的情報記録方法及び装置
JP4930980B2 (ja) 光情報記録方法及び記録媒体
JP2008027490A (ja) 情報記録再生装置及び情報再生方法
JP2007148110A (ja) 光情報記録再生装置
JP4631473B2 (ja) ホログラム記録再生装置およびホログラム記録再生方法
JP4669927B2 (ja) 光情報記録方法および光情報再生方法
JP2004171611A (ja) 光情報記録装置および光情報再生装置
JP2006163021A (ja) ホログラム記録装置、ホログラム再生方法、およびホログラム記録媒体
KR100619052B1 (ko) 홀로그램 메모리 매체, 그 기록장치 및 재생장치
KR100817717B1 (ko) 광정보 처리장치, 이를 이용한 광정보 기록방법 및 광정보재생방법
JP2007087549A (ja) 光情報記録方法
JP2007058043A (ja) 光情報記録方法および光情報記録媒体
JP4590635B2 (ja) 光情報再生方法、光情報再生装置、光情報記録再生方法及び光情報記録再生装置
JP5298267B2 (ja) 光情報再生装置及び再生方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090218

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090525

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100714

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110707

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110902

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120112

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120208

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4930980

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150224

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees