JP2007316180A - 着色感光性樹脂組成物、カラーフィルタ、イメージセンサおよびカメラシステム - Google Patents

着色感光性樹脂組成物、カラーフィルタ、イメージセンサおよびカメラシステム Download PDF

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明 釜淵
Kensaku Maeda
兼作 前田
Yoichi Otsuka
洋一 大塚
Masanori Harasawa
正規 原沢
Takayuki Katsuya
隆之 勝谷
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Abstract

【課題】パターンを形成しうるC.I.Solvent Orange56と光酸発生剤とを含むカラーフィルタ形成用感光性樹脂組成物を提供する。
【解決手段】C.I.Solvent Orange56、光酸発生剤、硬化剤、アルカリ可溶性樹脂および溶剤を含む着色感光性組成物において、C.I.Solvent Orange56が粗製C.I.Solvent Orange56を酸処理して得られたC.I.Solvent Orange56を含むことを特徴とする着色感光性組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は特定の染料と光酸発生剤とを含有する着色感光性樹脂組成物、該組成物を用いて形成されるカラーフィルタ、該カラーフィルタを具備してなるイメージセンサおよび該イメージセンサを具備してなるカメラシステムに関する。
デジタルカメラやデジタルビデオなどに用いられるイメージセンサは、カラーフィルタを有する。
そして、カラーフィルタの製造方法には、フォトレジストに代表される感光性樹脂組成物に顔料や染料などの色素を含有させた着色感光性樹脂組成物を用いてフォトリソグラフィー法により製造する方法が開発されてきた。
イメージセンサの使用時の耐久性として、カラーフィルタの熱による色褪色や光による色褪色が小さいことが必要とされる。すなわち、カラーフィルタの熱による褪色や光による褪色を小さくするために、熱による褪色や光による褪色が小さい染料が選択され、カラーフィルタ用の着色剤として使用されてきた。
これら熱による褪色や光による褪色が小さい染料として、各種含金属フタロシアニン染料、クロム含金アゾ染料、アントラキノン染料およびピラゾロンアゾ染料などがカラーフィルタ用染料として用いられている。
このようなカラーフィルタを製造するには、染料などの色素を含有させた着色感光性樹脂組成物を用いてフォトリソグラフィー法により製造する方法が開発されてきた。(例えば、特許文献1〜2など参照。)
特開平2−127602号公報 18頁左下欄6行目〜21頁左下欄6行目 特開2002−14220号公報 2頁右欄25行目〜3頁右欄28行目
しかしながら、本発明者らは、染料として耐光性や耐熱性に優れるとされているC.I.Solvent Orange56と光酸発生剤とを含有する着色感光性樹脂組成物では、これを用いてパターン形成できないという問題を見出した。
本発明の目的は、パターンを形成しうるC.I.Solvent Orange56と光酸発生剤とを含むカラーフィルタ形成用感光性樹脂組成物を提供することにある。また、本発明は、該組成物を用いて形成されるカラーフィルタ、該カラーフィルタを具備するイメージセンサおよび該イメージセンサを具備するカメラシステムを提供することにある。
本発明者等は、前記課題を解決するべく、鋭意検討の結果、酸で処理したC.I.Solvent Orange56を用いることで、パターン形成可能な着色感光性樹脂組成物が得られることを見出した。
即ち、本発明は、C.I.Solvent Orange56、光酸発生剤、硬化剤、アルカリ可溶性樹脂および溶剤を含む着色感光性樹脂組成物において、C.I.Solvent Orange56が粗製C.I.Solvent Orange56を酸処理して得られたC.I.Solvent Orange56を含むことを特徴とする着色感光性樹脂組成物を提供する。また本発明は、前記の着色感光性樹脂組成物を用いて形成されるカラーフィルタ、前記のカラーフィルタを具備してなるイメージセンサおよび前記のイメージセンサを具備してなるカメラシステムを提供する。
本発明の着色感光性樹脂組成物によれば、C.I.Solvent Orange56と光酸発生剤とを含む着色感光性樹脂組成物であっても、パターンを形成することができる。
本発明の着色感光性樹脂組成物において用いられるC.I.Solvent Orange56は、粗製C.I.Solvent Orange56を酸処理して得られる。
前記の酸処理としては、例えば、粗製C.I.Solvent Orange56を有機溶剤に溶解し、酸を添加して、攪拌し、その後、水層を分液、除去し、有機層を水洗後、乾燥して、C.I.Solvent Orange56を得るものである。
ここで、酸による処理に関し、通常、染料の製造において行われる酸析は、酸を添加することにより、染料を析出させるものであるが、本発明の製造方法における酸の処理は、染料を析出させるものでない点で異なる。
粗製C.I.Solvent Orange56の市販品としては、例えば、MecoFast Orange O−45(Ming−Zu Chemical)、Neozapon Orange 245(BASF)、Zapon Orange 245(BASF)などが挙げられる。
粗製C.I.Solvent Orange56を処理する酸としては、好ましくは無機酸が挙げられる。前記の無機酸として具体的には、塩酸、硫酸、硝酸などが挙げられ、好ましくは塩酸、硫酸が挙げられる。
酸処理に使用する酸の量は、粗製C.I.Solvent Orange56のモル数に対して、好ましくは0.1〜3.0モル、より好ましくは0.5〜1.0モルである。無機酸の使用量が前記の範囲にあると、得られる染料を用いて調製された着色感光性樹脂組成物を貯蔵した際にパターン形成が可能であり、また酸処理工程で発生する廃水の中和作業に負荷がかからない傾向があるため、好ましい。
酸処理したC.I.Solvent Orange56の含有量は、目的とした分光スペクトルによるが、着色感光性樹脂組成物中の染料量に対して質量分率で、好ましくは5〜90質量%、より好ましくは5〜80質量%である。酸処理したC.I.Solvent Orange56の含有量が前記の範囲にあると、カラーフィルタの色濃度が高く、パターニング時における現像液への溶解コントラストが大きくなるため好ましい。
また、酸処理したC.I.Solvent Orange56に加えて、本発明の効果を阻害しない範囲で、他の染料を含んでもよい。前記の他の染料としては着色感光性樹脂組成物を構成する溶剤に充分な溶解性を持ち、さらにパターン形成時の現像工程で現像液に対して充分な溶解度を持ち、そしてカラーフィルタパターンを形成できる染料が好ましい。
このような染料としては、各種の油溶性染料、直接染料、酸性染料などの中から選ぶことができる。
前記の染料としては、
C.I.ソルベントイエロー4、同14、同15、同24、同82、同94、同98、同162;
C.I.ソルベントレッド45、同49;
C.I.ソルベントオレンジ2、同7、同11、同15、同26;
C.I.ソルベントブルー35、同37、同59、同67;
C.I.アシッドイエロー17、同29、同40、同76;
C.I.アシッドレッド91、同92、同97、同114、同138、同151;
C.I.アシッドオレンジ51、同63;
C.I.アシッドブルー80、同83、同90;
C.I.アシッドグリーン9、同16、同25、同27などが挙げられ、好ましくは、
C.I.ソルベントイエロー82、同162;
C.I.ソルベントレッド45、同49;
C.I.ソルベントブルー67;
C.I.アシッドブルー90;
C.I.アシッドグリーン9、同16が挙げられる。
また、本発明の着色感光性樹脂組成物の染料には、式(i)〜(vii)で表される酸性染料のアミン塩、および式(viii)〜(ix)で表される酸性染料のスルホンアミド化合物も使用できる。
D−(SO (C2n+1 (i)
D−(SO {(C2n+1 (ii)
D−(SO {(C2n+1H} (iii)
D−(SO {(C2n+1 (iv)
D−(SO (C2e+1OC2f (v)
D−(SO {(C2n+1)(PhCH)H} (vi)
D−(SO {(C2n+1)Py (vii)
D−[{SONH(C2n+1)}][(SOL)] (viii)
D−[{SONH(C2e+1OC2f)}][(SOL)](ix)
[式(i)〜(ix)中、Dは、色素母体を表す。
mは、1以上20以下の整数を表す。
nは、1以上20以下の整数を表す。
eおよびfは、それぞれ独立に、1以上10以下の整数を表す。
Phは、フェニル基を表す。
Pyは、窒素原子でC2n+1につながるピリジン環残基またはメチルピリジン環残基を表す。
pは、1以上8以下の整数を表す。
qは、0以上8以下の整数を表す。
Lは、水素原子または一価の陽イオンを表す。]
色素母体Dとして、具体的には、アゾ染料母体、キサンテン染料母体、アントラキノン染料母体、トリフェニルメタン染料母体、メチン染料母体、シアニン染料母体およびフタロシアニン染料母体などが挙げられる。
mは、好ましくは1以上10以下の整数、より好ましくは1以上8以下の整数を表す。
nは、好ましくは1以上10以下の整数、より好ましくは1以上8以下の整数を表す。
eおよびfは、それぞれ独立に、好ましくは1以上8以下の整数、より好ましくは1以上6以下の整数を表す。
Pyは、好ましくはメチルピリジン環残基を表す。
pは、好ましくは1以上6以下の整数、より好ましくは1以上5以下の整数を表す。
qは、好ましくは0以上6以下の整数、より好ましくは0以上5以下の整数を表す。
Lで表される一価の陽イオンとしては、例えば、ナトリウム原子、カリウム原子、(CHNなどの4級アンモニウムイオンなどが挙げられる。
また、染料として、式(21)〜式(33)で表される染料を使用することができる。
Figure 2007316180
Figure 2007316180
本発明の着色感光性樹脂組成物で用いる染料の組合せ例として、赤のカラーフィルタを形成するためには、例えば、酸処理したC.I.Solvent Orange56、式(26)で表される染料、および式(28)で表される染料の組合せが選択できる。
各染料の組合せは上記の組合せに限られるものではなく、目的としたカラーフィルタの分光スペクトルに合わせて適宜で各染料を組合せることができる。
本発明の着色感光性樹脂組成物中における染料の含有量は、着色感光性樹脂組成物の固形分に対して質量分率で、好ましくは20〜80質量%、より好ましくは25〜75質量%、とりわけ好ましくは35〜60質量%である。染料の含有量が前記の範囲にあると、カラーフィルタの色濃度が高く、パターニング時における現像液への溶解コントラストが大きくなるため好ましい。ここで、着色感光性樹脂組成物の固形分とは、着色感光性樹脂組成物の質量に対する溶剤を除く成分の合計質量の比率をいう。
また、本発明中の着色感光性樹脂組成物には、上記染料に加えて、酸発生剤、硬化剤、アルカリ可溶性樹脂および溶剤を含有する。着色感光性樹脂組成物における染料、感光剤、硬化剤およびアルカリ可溶性樹脂の各含有量は、それぞれ、カラーフィルタの色濃度調整や、パターン作成を可能にするため調整される。
本願発明中の着色感光性樹脂組成物を調製するには、各成分を混合後、例えば、ポアサイズ0.1μm程度のフィルタでろ過して不純物を除去される。得られた着色感光性樹脂組成物は、常法により、基板等に塗布される。
本発明の感光性樹脂組成物は光酸発生剤を含む。前記の光酸発生剤としては、例えば、ヨードニウム塩化合物、スルホニウム塩化合物、有機ハロゲン化合物(例えば、ハロアルキル−s−トリアジン化合物)、スルホン酸エステル化合物、ジスルホン化合物、ジアゾメタンスルホニル化合物、N−スルホニルオキシイミド化合物、オキシム系化合物などが用いられうる。これらに包含される化合物をそれぞれ単独で、または必要により2種以上混合して使用することができる。より具体的には、光酸発生剤として、以下のような化合物を例示することができる。
ヨードニウム塩化合物
ジフェニルヨードニウム トリフルオロメタンスルホネート、4−メトキシフェニルフェニルヨードニウム ヘキサフルオロアンチモネート、4−メトキシフェニルフェニルヨードニウム トリフルオロメタンスルホネート、ビス(4−tert−ブチルフェニル)ヨードニウム テトラフルオロボレート、ビス(4−tert−ブチルフェニル)ヨードニウム ヘキサフルオロホスフェート、ビス(4−tert−ブチルフェニル)ヨードニウム ヘキサフルオロアンチモネート、ビス(4−tert−ブチルフェニル)ヨードニウム トリフルオロメタンスルホネート、ビス(4−tert−ブチルフェニル)ヨードニウム 10−カンファースルホネート、ビス(4−tert−ブチルフェニル)ヨードニウム p−トルエンスルホネートなど。
スルホニウム塩化合物
トリフェニルスルホニウム ヘキサフルオロホスフェート、トリフェニルスルホニウム ヘキサフルオロアンチモネート、トリフェニルスルホニウム トリフルオロメタンスルホネート、4−メトキシフェニルジフェニルスルホニウム ヘキサフルオロアンチモネート、4−メトキシフェニルジフェニルスルホニウム トリフルオロメタンスルホネート、4−メチルフェニルジフェニルスルホニウム メタンスルホネート、p−トリルジフェニルスルホニウム トリフルオロメタンスルホネート、2,4,6−トリメチルフェニルジフェニルスルホニウム トリフルオロメタンスルホネート、4−tert−ブチルフェニルジフェニルスルホニウム トリフルオロメタンスルホネート、4−フェニルチオフェニルジフェニルスルホニウム ヘキサフルオロホスフェート、4−フェニルチオフェニルジフェニルスルホニウム ヘキサフルオロアンチモネート、1−(2−ナフトイルメチル)チオラニウム ヘキサフルオロアンチモネート、1−(2−ナフトイルメチル)チオラニウム トリフルオロメタンスルホネート、4−ヒドロキシ−1−ナフチルジメチルスルホニウム ヘキサフルオロアンチモネート、4−ヒドロキシ−1−ナフチルジメチルスルホニウム トリフルオロメタンスルホネートなど。
有機ハロゲン化合物
2−メチル−4,6−ビス(トリクロロメチル)−1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス(トリクロロメチル)−1,3,5−トリアジン、2−フェニル−4,6−ビス(トリクロロメチル)−1,3,5−トリアジン、2−(4−クロロフェニル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−1,3,5−トリアジン、2−(4−メトキシフェニル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−1,3,5−トリアジン、2−(4−メトキシ−1−ナフチル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−1,3,5−トリアジン、2−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソラン−5−イル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−1,3,5−トリアジン、2−(4−メトキシスチリル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−1,3,5−トリアジン、2−(3,4,5−トリメトキシスチリル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−1,3,5−トリアジン、2−(3,4−ジメトキシスチリル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−1,3,5−トリアジン、2−(2,4−ジメトキシスチリル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−メトキシスチリル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−1,3,5−トリアジン、2−(4−ブトキシスチリル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−1,3,5−トリアジン、2−(4−ペンチルオキシスチリル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−1,3,5−トリアジンなど。
スルホン酸エステル化合物
1−ベンゾイル−1−フェニルメチル p−トルエンスルホネート、2−ベンゾイル−2−ヒドロキシ−2−フェニルエチル p−トルエンスルホネート、1,2,3−ベンゼントリイル トリスメタンスルホネート、2,6−ジニトロベンジル p−トルエンスルホネート、2−ニトロベンジル p−トルエンスルホネート、4−ニトロベンジル p−トルエンスルホネートなど。
ジスルホン化合物
ジフェニルジスルホン、ジ−p−トリル ジスルホンなど。
ジアゾメタンスルホニル化合物
ビス(フェニルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(4−クロロフェニルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(p−トリルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(4−tert−ブチルフェニルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(2,4−キシリルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(シクロヘキシルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(tert−ブチルスルホニル)ジアゾメタン、(ベンゾイル)(フェニルスルホニル)ジアゾメタンなど。
N−スルホニルオキシイミド化合物
N−(エチルスルホニルオキシ)スクシンイミド、N−(イソプロピルスルホニルオキシ)スクシンイミド、N−(ブチルスルホニルオキシ)スクシンイミド、N−(10−カンファースルホニルオキシ)スクシンイミド、N−(フェニルスルホニルオキシ)スクシンイミド、N−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)スクシンイミド、N−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)フタルイミド、N−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−5−ノルボルネン−2,3−ジカルボキシイミド、N−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタルイミド、N−(10−カンファースルホニルオキシ)ナフタルイミドなど。
オキシム系化合物
α−(4−トルエンスルホニルオキシイミノ)ベンジルシアニド、α−(4−トルエンスルホニルオキシイミノ)−4−メトキシベンジルシアニド、α−(カンファースルホニルオキシイミノ)−4−メトキシベンジルシアニド、α−トリフルオロメタンスルホニルオキシイミノ−4−メトキシベンジルシアニド、α−(1−n−ヘキシルスルホニルオキシイミノ−4−メトキシベンジルシアニド、α−ナフタレンスルホニルオキシイミノ−4−メトキシベンジルシアニド、α−(4−トルエンスルホニルオキシイミノ)−4−N−ジエチルアニリルシアニド、α−(4−トルエンスルホニルオキシイミノ)−3,4−ジメトキシベンジルシアニド、α−(4−トルエンスルホニルオキシイミノ)−4−チエニルシアニド、(5−トシルオキシイミノ−5H−チオフェン−2−イリデン)−(2−メチルフェニル)アセトニトリル、(5−カンファースルホニルオキシイミノ−5H−チオフェン−2−イリデン)−(2−メチルフェニル)アセトニトリル、(5−n−プロピルスルホニルオキシイミノ−5H−チオフェン−2−イリデン)−(2−メチルフェニル)アセトニトリル、(5−n−オクチルオキシイミノ−5−カンファースルホニルオキシイミノ−5H−チオフェン−2−イリデン)−(2−メチルフェニル)アセトニトリルなどが挙げられる。
中でも、i線やg線を露光光源とする場合には、光酸発生剤としてオキシム化合物を使用すると、揮発成分を発生することなく露光できるので好ましい。中でも、α−(4−トルエンスルホニルオキシイミノ)−4−メトキシベンジルシアニド、α−(カンファースルホニルオキシイミノ)−4−メトキシベンジルシアニド、α−(4−トルエンスルホニルオキシイミノ)−4−チエニルシアニド、(5−カンファースルホニルオキシイミノ−5H−チオフェン−2−イリデン)−(2−メチルフェニル)アセトニトリル、(5−n−プロピルスルホニルオキシイミノ−5H−チオフェン−2−イリデン)−(2−メチルフェニル)アセトニトリルを用いると、着色感光性樹脂組成物の感度が高くなり好ましい。
光酸発生剤の含有量は、着色感光性樹脂組成物の固形分に対して質量分率で、好ましくは0.001〜20質量%であり、より好ましくは0.5〜10質量%であり、とりわけ好ましくは2〜8質量%である。光酸発生剤の含有量が前記の範囲にあると、フォトリソグラフィー法でパターンを形成する際の露光量が少なくなり、また、現像時の露光部と未露光部との溶解コントラストが大きくなり好ましい。
本発明中の着色感光性樹脂組成物は、硬化剤を含有する。前記の硬化剤として、好ましくは酸の存在によりまたは加熱されることにより、硬化する硬化剤が用いられる。硬化剤としては、式(41)で表される化合物が挙げられる。
Figure 2007316180
[式(41)中、Q〜Qは、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基または炭素数1〜4のアルコキシル基で置換された炭素数1〜4のアルキル基を表す。
Zは、フェニル基または式(42)で表される置換基を表す。
(Q)N− (42)
(式(42)中、QおよびQは、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基または炭素数1〜4のアルコキシル基で置換された炭素数1〜4のアルキル基を表す。)
ただし、Q〜Qのうちの少なくとも1つは、炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基または炭素数1〜4のアルコキシル基で置換された炭素数1〜4のアルキル基である。]
式(41)および式(42)において、炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基としては、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシ−n−プロピル基、ヒドロキシイソプロピル基、ヒドロキシ−n−ブチル基、ヒドロキシイソブチル基、ヒドロキシ−sec−ブチル基、ヒドロキシ−tert−ブチル基などが挙げられる。
炭素数1〜4のアルコキシル基で置換された炭素数1〜4のアルキル基としては、メトキシメチル基、メトキシエチル基、メトキシ−n−プロピル基、メトキシイソプロピル基、メトキシ−n−ブチル基、メトキシイソブチル基、メトキシ−sec−ブチル基、メトキシ−tert−ブチル基、エトキシメチル基、エトキシエチル基、エトキシ−n−プロピル基、エトキシイソプロピル基、エトキシ−n−ブチル基、エトキシイソブチル基、エトキシ−sec−ブチル基、エトキシ−tert−ブチル基、n−プロポキシメチル基、n−プロポキシエチル基、n−プロポキシ−n−プロピル基、n−プロポキシイソプロピル基、n−プロポキシ−n−ブチル基、n−プロポキシイソブチル基、n−プロポキシ−sec−ブチル基、n−プロポキシ−tert−ブチル基、イソプロポキシメチル基、イソプロポキシエチル基、イソプロポキシ−n−プロピル基、イソプロポキシイソプロピル基、イソプロポキシ−n−ブチル基、イソプロポキシイソブチル基、イソプロポキシ−sec−ブチル基、イソプロポキシ−tert−ブチル基、n−ブトキシメチル基、n−ブトキシエチル基、n−ブトキシ−n−プロピル基、n−ブトキシイソプロピル基、n−ブトキシ−n−ブチル基、n−ブトキシイソブチル基、n−ブトキシ−sec−ブチル基、n−ブトキシ−tert−ブチル基、イソブトキシメチル基、イソブトキシエチル基、イソブトキシ−n−プロピル基、イソブトキシイソプロピル基、イソブトキシ−n−ブチル基、イソブトキシイソブチル基、イソブトキシ−sec−ブチル基、イソブトキシ−tert−ブチル基、sec−ブトキシメチル基、sec−ブトキシエチル基、sec−ブトキシ−n−プロピル基、sec−ブトキシイソプロピル基、sec−ブトキシ−n−ブチル基、sec−ブトキシイソブチル基、sec−ブトキシ−sec−ブチル基、sec−ブトキシ−tert−ブチル基、tert−ブトキシメチル基、tert−ブトキシエチル基、tert−ブトキシ−n−プロピル基、tert−ブトキシイソプロピル基、tert−ブトキシ−n−ブチル基、tert−ブトキシイソブチル基、tert−ブトキシ−sec−ブチル基、tert−ブトキシ−tert−ブチル基が挙げられ、好ましくはメトキシメチル基、ブトキシメチル基が挙げられる。
式(42)で表される置換基としては、N−ヒドロキシメチルアミノ基、N−n−ブトキシメチルアミノ基、N,N―ジメトキシメチルアミノ基、N,N―ジブトキシメチルアミノ基などが挙げられる。
式(41)で表される化合物としては、具体的にはヘキサメトキシメチルメラミン、ヘキサエトキシメチルメラミンなどが挙げられ、好ましくはヘキサメトキシメチルメラミンが挙げられる。
本発明の着色感光性樹脂組成物に用いることができるアルカリ可溶性樹脂としては、例えば、ノボラック樹脂、ポリビニル樹脂等が挙げられる。ノボラック樹脂としてはパラクレゾールノボラック樹脂、メタクレゾールノボラック樹脂、パラクレゾールとメタクレゾールとのノボラック樹脂、式(51)で表される構造を有するノボラック樹脂などが挙げられる。
Figure 2007316180
ポリビニル樹脂としては、ポリp−ビニルフェノール、スチレンとp−ビニルフェノールとの共重合体などが挙げられる。ノボラック樹脂のポリスチレン換算重量平均分子量は、好ましくは3,000〜20,000であり、より好ましくは5,000〜18,000、とりわけ好ましくは10,000〜15,000である。ポリビニル樹脂のポリスチレン換算重量平均分子量は、好ましくは1,000〜20,000であり、より好ましくは2,000〜18,000、とりわけ好ましくは2,000〜4,000である。
アルカリ可溶性樹脂の含有量は、着色感光性樹脂組成物の固形分に対して質量分率で、好ましくは1〜50質量%であり、より好ましくは1〜40質量%であり、とりわけ好ましくは5〜40質量%である。アルカリ可溶性樹脂の含有量が前記の範囲にあると、現像液に対する溶解度が充分であって、また現像工程での膜減りを生じにくく、フォトリソグラフィー法でパターンを形成する際の露光量が少なくなり好ましい。
本発明の着色感光性樹脂組成物は溶剤を含む。溶剤は、着色感光性樹脂組成物中に含まれる染料、感光剤、硬化剤およびアルカリ可溶性樹脂の溶解度、なかでも染料の溶解度に応じて、適宜選択されて用いられる。
本願発明中の着色ポジ型感光性樹脂組成物に用いる溶剤としては、例えば、メチルセルソルブ、エチルセルソルブ、メチルセルソルブアセテート、エチルセルソルブアセテート、ジエチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、2−ヘプタノン、N−メチルピロリドン、γ−ブチロラクトン、ジメチルスルホキシド、N,N’−ジメチルホルムアミド、N,N’−ジメチルアセトアミド、4−ヒドロキシ−4−メチル−2−ペンタノン、シクロヘキサノン、酢酸エチル、酢酸n−ブチルピルビン酸エチル、乳酸エチル、乳酸ブチルなどが例示される。これらの溶剤はそれぞれ単独または2種以上を混合して用いられる。
溶剤の含有量は、着色感光性樹脂組成物に対して質量分率で、好ましくは65〜95質量%、より好ましくは71〜90質量%である。
溶剤の含有量が、前記の範囲にあると、基板上に感光性樹脂組成物を用いて薄膜を形成する際の塗布ムラが小さくなる傾向があり、好ましい。
また、本発明の着色感光性樹脂組成物には、塩基性化合物を添加してもよい。該塩基性化合物としては、アミン類などの塩基性含窒素有機化合物などが挙げられる。
該塩基性化合物を添加することにより、露光後の引き置き特性、すなわち、露光後に基板を放置することに起因する光酸発生剤の失活によるレジストパターンの寸法が変化しにくいという性質を良好にできるので好ましい。
該塩基性化合物の具体例としては、式(VII)〜式(IX)で表される化合物が挙げられる。
Figure 2007316180
[式(VII)〜式(IX)中、R12、R13およびR18は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜6の直鎖状アルキル基、炭素数3〜6の分岐状アルキル基、炭素数3〜10のシクロアルキル基または炭素数6〜12のアリール基を表す。該直鎖状アルキル基、該分岐状アルキル基、該シクロアルキル基、該アリール基は、それぞれ独立に、水酸基、アミノ基、または炭素数1〜6のアルコキシ基で置換されていてもよい。該アミノ基は、炭素数1〜4の直鎖状または分岐状アルキル基で置換されていてもよい。
14〜R16は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜6の直鎖状アルキル基、炭素数3〜6の分岐状アルキル基、炭素数3〜10のシクロアルキル基、炭素数6〜12のアリール基または炭素数1〜6のアルコキシ基を表す。該直鎖状アルキル基、該分岐状アルキル基、該シクロアルキル基、該アリール基、該アルコキシ基は、それぞれ独立に、水酸基、アミノ基、または炭素数1〜6のアルコキシ基で置換されていてもよい。該アミノ基は、炭素数1〜4のアルキル基で置換されていてもよい。
17は、炭素数1〜6の直鎖状アルキル基、炭素数3〜6の分岐状アルキル基または炭素数3〜10のシクロアルキル基を表す。該直鎖状アルキル基、該分岐状アルキル基および該シクロアルキル基は、それぞれ独立に、水酸基、アミノ基、炭素数1〜6のアルコキシ基で置換されていてもよい。該アミノ基は、炭素数1〜4の直鎖状アルキル基または炭素数3〜4の分岐状アルキル基で置換されていてもよい。
Aは、単結合、炭素数1〜10のアルキレン基、カルボニル基、イミノ基、スルフィド基またはジスルフィド基を表す。]
前記の炭素数1〜6の直鎖状アルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基が挙げられ、好ましくはメチル基、エチル基、n−プロピル基が挙げられる。
前記の炭素数3〜6の分岐状アルキル基としては、イソプロピル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基が挙げられ、好ましくはメチル基、エチル基、n−プロピル基が挙げられる。
前記の炭素数3〜10のシクロアルキル基としては、好ましくはシクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基が挙げられ、より好ましくはシクロペンチル基、シクロヘキシル基が挙げられる。
前記の炭素数6〜12のアリール基としては、フェニル基、ナフチル基が挙げられる。
前記の塩基性化合物としては、ヘキシルアミン、ヘプチルアミン、オクチルアミン、ノニルアミン、デシルアミン、アニリン、2−メチルアニリン、3−メチルアニリン、4−メチルアニリン、4−ニトロアニリン、エチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、4,4’−ジアミノ−1,2−ジフェニルエタン、4,4’−ジアミノ−3,3’−ジメチルジフェニルメタン、4,4’−ジアミノ−3,3’−ジエチルジフェニルメタン、ジブチルアミン、ジペンチルアミン、ジヘキシルアミン、ジヘプチルアミン、ジオクチルアミン、ジノニルアミン、ジデシルアミン、N−メチルアニリン、ピペリジン、ジフェニルアミン、トリエチルアミン、トリメチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、トリペンチルアミン、トリヘキシルアミン、トリヘプチルアミン、トリオクチルアミン、トリノニルアミン、トリデシルアミン、メチルジブチルアミン、メチルジペンチルアミン、メチルジヘキシルアミン、メチルジシクロヘキシルアミン、メチルジヘプチルアミン、メチルジオクチルアミン、メチルジノニルアミン、メチルジデシルアミン、エチルジブチルアミン、エチルジペンチルアミン、エチルジヘキシルアミン、エチルジヘプチルアミン、エチルジオクチルアミン、エチルジノニルアミン、エチルジデシルアミン、ジシクロヘキシルメチルアミン、トリス〔2−(2−メトキシエトキシ)エチル〕アミン、トリイソプロパノールアミン、N,N−ジメチルアニリン、2,6−イソプロピルアニリン、イミダゾール、ピリジン、4−メチルピリジン、4−メチルイミダゾール、ビピリジン、2,2’−ジピリジルアミン、ジ−2−ピリジルケトン、1,2−ジ(2−ピリジル)エタン、1,2−ジ(4−ピリジル)エタン、1,3−ジ(4−ピリジル)プロパン、1,2−ビス(2−ピリジル)エチレン、1,2−ビス(4−ピリジル)エチレン、1,2−ビス(4−ピリジルオキシ)エタン、4,4’−ジピリジルスルフィド、4,4’−ジピリジルジスルフィド、1,2−ビス(4−ピリジル)エチレン、2,2’−ジピコリルアミン、3,3’−ジピコリルアミン、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、テトライソプロピルアンモニウムヒドロキシド、テトラブチルアンモニウムヒドロキシド、テトラ−n−ヘキシルアンモニウムヒドロキシド、テトラ−n−オクチルアンモニウムヒドロキシド、フェニルトリメチルアンモニウムヒドロキシド、3−(トリフルオロメチル)フェニルトリメチルアンモニウムヒドロキシド、コリンなどが挙げられる。
本発明の着色感光性樹脂組成物は、本発明の効果を失わない程度にさらにエポキシ樹脂やオキセタン化合物などを含んでもよい。
前記のエポキシ樹脂としては、具体的には、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾール・ノボラック型エポキシ樹脂、トリスフェノールメタン型エポキシ樹脂、臭素化エポキシ樹脂、ビフェノール型エポキシ樹脂などのグリシジルエーテル類;
3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキサンカルボキシレート、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、1−エポキシエチル−3,4−エポキシシクロヘキサンなどの脂環式エポキシ樹脂;
フタル酸ジグリシジルエステル、テトラヒドロフタル酸ジグリシジルエステル、ダイマー酸グリシジルエステルなどのグリシジルエステル類;
テトラグリシジルジアミノジフェニルメタンなどのグリシジルアミン類;
トリグリシジルイソシアヌレートなどの複素環式エポキシ樹脂などが挙げられる。
前記のエポキシ樹脂の市販品としては、エピコート801(ビスフェノールF型エポキシ化合物、エポキシ当量は205〜225)、802(ビスフェノールF型エポキシ化合物、エポキシ当量は190〜205)、807(ビスフェノールF型エポキシ化合物、エポキシ当量は160〜175)、815(ビスフェノールF型エポキシ化合物、エポキシ当量は181〜191)、827(ビスフェノールA型エポキシ化合物、エポキシ当量は180〜190)、828(ビスフェノールA型エポキシ化合物、エポキシ当量は184〜194)、152(フェノールノボラック型エポキシ樹脂、エポキシ当量は172〜178g)、154(フェノールノボラック型エポキシ樹脂、エポキシ当量は176〜180)、180S65(オルソクレゾールノボラック型エポキシ樹脂、エポキシ当量は205〜220)(いずれも、ジャパンエポキシレジン(株)製)、ESCN195XL(オルソクレゾールノボラック型エポキシ樹脂、エポキシ当量は195〜200)(住友化学(株)製)、EP4100(ビスフェノールA型エポキシ化合物、エポキシ当量は180〜200)、4340(ビスフェノールA型エポキシ化合物、エポキシ当量は205〜230)(いずれも、旭電化工業(株)製)などが挙げられる。
前記のオキセタン化合物としては、例えば、カーボネートビスオキセタン、キシリレンビスオキセタン、アジペートビスオキセタン、テレフタレートビスオキセタン、シクロヘキサンジカルボン酸ビスオキセタンなどが挙げられる。
前記のエポキシ樹脂やオキセタン化合物を用いる場合、その使用量は、着色感光性樹脂組成物の固形分に対して質量分率で、好ましくは0.01〜10質量%、より好ましくは0.1〜5質量%である。エポキシ樹脂やオキセタン化合物の使用量が前記の範囲にあると、耐溶剤性を高める傾向があり好ましい。
本発明の着色感光性樹脂組成物は、本発明の効果を失わない程度にさらに紫外線吸収剤を含んでもよい。
前記の紫外線吸収剤としては、アデカスタブLA−32、アデカスタブLA−36、アデカスタブLA−36RG、アデカスタブ1413、アデカスタブLA−51、アデカスタブLA−52、アデカスタブLA−57、アデカスタブLA−62、アデカスタブLA−67、アデカスタブLA−63P、アデカスタブLA−68LD、アデカスタブLA−77Y、アデカスタブLA−77G、アデカスタブLA−82、アデカスタブLA−87、アデカスタブLA−501、アデカスタブLA−502XP、アデカスタブLA−503、アデカスタブLA−601、アデカスタブLA−602、アデカスタブLA−603、アデカスタブLA−801(いずれも、旭電化工業(株)製)、Sumisorb 200、Sumisorb 320、Sumisorb 300、Sumisorb 350、Sumisorb 340(いずれも、住友化学(株)製)、 TINUVIN P、TINUVIN 326、TINUVIN 327、TINUVIN 328、TINUVIN 234(いずれも、チバ・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製)などが挙げられる。
紫外線吸収剤を用いる場合、その使用量は、着色感光性樹脂組成物中固形分に対して質量分率で、好ましくは0.001〜10質量%、より好ましくは0.01〜1質量%である。紫外線吸収剤の使用量が前記の範囲にあると、耐光性が向上する傾向があり好ましい。
本発明の着色感光性樹脂組成物は、本発明の効果を失わない程度にさらに酸化防止剤を含んでもよい。
前記の酸化防止剤としては、アデカスタブPEP−4C、アデカスタブPEP−8、アデカスタブPEP−8W、アデカスタブPEP−11C、アデカスタブPEP−24G、アデカスタブPEP−36、アデカスタブPEP−36Z、アデカスタブHP−10、アデカスタブ2112、アデカスタブ2112RG、アデカスタブ260、アデカスタブ522A、アデカスタブ329K、アデカスタブ1178、アデカスタブ1500、アデカスタブC、アデカスタブ135A、アデカスタブ3010、アデカスタブTPP、アデカスタブAO−20、アデカスタブAO−30、アデカスタブAO−40、アデカスタブAO−50、アデカスタブAO−50RG、アデカスタブAO−50F、アデカスタブAO−60、アデカスタブAO−60G、アデカスタブAO−60P、アデカスタブAO−70、アデカスタブAO−80、アデカスタブAO−330、アデカスタブA−611、アデカスタブA−611RG、アデカスタブA−612、アデカスタブA−612RG、アデカスタブA−613、アデカスタブA−613RG、アデカスタブAO−51、アデカスタブAO−15、アデカスタブAO−18、アデカスタブ328、アデカスタブAO−37、アデカスタブAO−23、アデカスタブAO−412S、アデカスタブAO−503A(いずれも、旭電化工業(株)製)、Sumilizer GM、Sumilizer GS、Sumilizer BBM−S、Sumilizer WX−R、Sumilizer WX−RA、Sumilizer WX−RC、Sumilizer NW、Sumilizer GA−80、Sumilizer GP、Sumilizer TPL−R、Sumilizer TPM、Sumilizer TPS、Sumilizer TP−D、Sumilizer MB、Sumilizer 9A(いずれも、住友化学(株)製)、Irganox 1076、Irganox 1010、Irganox 3114、Irganox 245(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製)などが挙げられる。
酸化防止剤を用いる場合、その使用量は、着色感光性樹脂組成物中固形分に対して質量分率で、好ましくは0.001〜10質量%、より好ましくは0.01〜1質量%である。酸化防止剤の使用量が前記の範囲にあると、耐光性や耐熱性が向上する傾向があり好ましい。
本発明の着色感光性樹脂組成物は、好ましくは金属イオン封鎖剤を含有する。金属イオン封鎖剤を含有することにより、着色感光性樹脂組成物の保存前後における、該着色感光性樹脂組成物を用いてフォトリソグラフィーを行うときの露光量の変化が小さくなる傾向があり好ましい。
前記の金属イオン封鎖剤としては、例えば、アデカスタブCDA−1、CDA−1M、CDA−6、ZS−27、ZS−90、ZS−91(いずれも、旭電化工業(株)製)、キレストMZ−2、キレストMZ−4A(いずれも、キレスト(株)製)、1,10−フェナントロリン、1,2−フェニレンジアミン、1,7−フェナントロリン、トリピリジン、2,2’−ビピリジン、2,3,7,8,12,13,17,18−オクタエチル−21H,23H−ポルフィリン、ネオクプロイン、3,5,6,8−テトラメチル−1,10−フェナントロリン、4,4’−ジメチル−2,2’−ビキノリン、4,4’−ジフェニル−2,2’−ビキノリン、4,7−ジメチル−1,10−フェナントロリン、p−フェナントロリン、5−メチル−1,10−フェナントロリンが挙げられる。前記の金属イオン封鎖剤は、単独でも、混合して用いてもよい。
金属イオン封鎖剤を含有する場合、その含有量は、着色感光性樹脂組成物の固形分に対して質量分率で、好ましくは0.001〜10質量%、より好ましくは0.01〜1質量%である。金属イオン封鎖剤の使用量が前記の範囲にあると、これを含む着色感光性樹脂組成物のフォトリソグラフィーにおける感度が高く、また該着色感光性樹脂組成物の保存の前後での、露光量の変化がより小さくなるので好ましい。
本発明の着色感光性樹脂組成物を用いることにより、0.4〜2.0μmの膜厚で、縦および横の長さがそれぞれ独立に、1.0〜20μm程度の画素パターンからなるカラーフィルタを得ることができる。
カラーフィルタを得るには、通常の着色感光性樹脂組成物と同様にフォトリソグラフィー法により操作すればよく、例えば、支持体上に本発明の着色感光性樹脂組成物からなる塗布膜を設け、前記の塗布膜を露光した後、現像してパターンを形成すればよい。支持体としては、例えば、CCDまたはCMOSが形成されたシリコンウエハ、透明なガラス板、石英板などが挙げられる。
支持体上に塗布膜を設けるには、例えば、本発明の着色感光性樹脂組成物をスピンコート法、ディップ法、流延塗布法、ロール塗布法、スリット&スピンコート法などの通常の塗布方法で支持体の上に塗布し、次いで溶剤などの揮発成分を加熱などにより除去させればよい。このようにして、支持体等の上に着色感光性樹脂組成物の固形分からなる層が形成される。塗布後の溶剤などの揮発成分を加熱して除去する温度としては、70〜120℃が好ましい。
次いで、この塗布膜を露光する。露光には目的とするパターンに応じたパターンからなるマスクパターンが用いられ、前記のマスクパターンを介して光線を照射すればよい。露光に用いられる光線としては、例えば、g線、i線などを用いることができ、g線ステッパー、i線ステッパーなどの露光機を用いて露光すればよい。照射領域における光線の照射量は、感光剤の種類や含有量、硬化剤の種類や含有量、アルカリ可溶性樹脂のポリスチレン換算重量平均分子量、単量体比、含有量、などによって適宜選択される。また、こうして作成した塗布膜は加熱してもよい。加熱することで、硬化剤が硬化して、塗布膜の機械的強度が向上する傾向があり、好ましい。加熱する場合の加熱温度は、例えば、80〜150℃である。
露光後、現像する。現像は通常の着色感光性樹脂組成物を用いた場合と同様に、塗布膜が設けられた支持体を現像液に浸漬すればよい。現像液としては、通常の着色感光性樹脂組成物を用いてパターンを形成する場合と同様の現像液を用いることができる。現像液から支持体を引き上げ、次いで水洗して現像液を除去することにより、目的とする画素パターンが形成されたカラーフィルタを得ることができる。また、現像液からこの支持体を引き上げ、次いでリンス液でリンスをし、水洗する場合もある。このリンスにより、現像時に支持体上に残った着色感光性樹脂組成物の残渣を取り除くことができる。
また、水洗後、加熱により、形成されたカラーフィルタパターンの機械的強度を向上することができる。加熱温度は好ましくは160〜220℃程度である。加熱温度が前記の範囲にあると、硬化剤により硬化が十分に進み、一方、色素が分解することがなく、好ましい。
こうして、目的とするパターンでカラーフィルタの画素パターンが形成されるが、このカラーフィルタのパターン形成工程を異なる色ごとに繰り返すことで、例えば、赤色の画素パターン、緑色の画素パターンおよび青色の画素パターンといった3色の画素パターンが同一の支持体上に形成される。なお、各色の画素パターンの形成順序については、任意に変更することができる。
イメージセンサとしては、CCDやCMOSなどが挙げられる。
前記のイメージセンサを組み込むことにより、カメラシステムを製造することができる。
上記において、本発明の実施の形態について説明を行ったが、上記に開示された本発明の実施の形態は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれらの実施の形態に限定されない。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
以下、実施例によって本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。
合成例1
C.I.Solvent Orange 56の50部をメチルイソブチルケトン450部に入れて攪拌し分散させ、この溶液にイオン交換水450部、35%塩化水素水10.4部を加え60℃で2時間攪拌した。40℃まで冷却後、セライト40部を加え、0.5時間攪拌後、ろ過した。得られたろ液を60℃に昇温し、水層を分液して除去し、残った有機層を65℃においてイオン交換水で洗浄し、続いて濃縮、乾燥して30部の酸処理したC.I.Solvent Orange 56を得た。この染料を染料Aとする。
合成例2
ポリ(p−ヒドロキシスチレン)〔マルカリンカーM;丸善石油化学(株)製、カタログ値;重量平均分子量4,100、分散度1.98〕38.7部およびアセトン150部を反応容器に仕込み、攪拌して溶解させた。そこに無水炭酸カリウム21.6部およびヨウ化エチル10.0部を仕込み、還流状態になるまで昇温した。引き続き還流状態を15時間維持した。次にメチルイソブチルケトンを加えて有機層を2%シュウ酸水溶液で洗浄し、その後イオン交換水で洗浄した。洗浄後の有機層を、エバポレーターを用いて、60部まで濃縮し、次いでプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート245部を加えた後、さらに128部まで濃縮した。この濃縮液の固形分を、乾燥減量法によって測定したところ、30.6質量%であった。また、H−NMR測定から、反応後の樹脂において、ポリ(p−ヒドロキシスチレン)の水酸基のうち19.5%がエチルエーテル化されていた。この樹脂を樹脂Aとする。
式(70)で表される化合物〔PIPE−CD;三井化学(株)製〕53.6部、メチルイソブチルケトン50.4部およびシュウ酸6.08部の混合物を攪拌しながら80℃で1時間かけてホルマリン(ホルムアルデヒドを質量分率で37%含有する)13部を滴下して加えた。
Figure 2007316180
滴下終了後、110℃に昇温し、同温度で10時間反応させた。反応後の反応混合物にイソブチルケトンを加えて中和し、水洗し、蒸留により脱水して、ノボラック樹脂のメチルイソブチルケトン溶液を得た。得られた溶液を減圧留去してイソブチルケトンを留去したのち、乳酸エチルを加えて、ノボラック樹脂の乳酸エチル溶液(ノボラック樹脂の含有量は質量分率で35%)を得た。このノボラック樹脂の平均分子量(GPC、ポリスチレン換算)は13,500であった。この樹脂を樹脂Bとする。
実施例1
染料Aを20.2部、式(26)で表される染料を10.5部、式(33)で表される染料を8.4部、式(28)で表される染料を18.4部、光酸発生剤としてα−〔(4−トルエンスルホニルオキシイミノ)−4−メトキシフェニル〕アセトニトリルを4部、樹脂Aを固形分として14.0部、樹脂Bを固形分として8.0部、2−メチルアミノプロパノールを0.15部、硬化剤としてヘキサメトキシメチルメラミンを16.4部、溶剤として乳酸エチル143.2部、N,N−ジメチルホルムアミド75部、プロピレングリコールモノメチルエ−テルアセテート31.8質量部を混合した後、孔径0.1μmのメンブランフィルタでろ過して着色感光性樹脂組成物1を得た。
次にシリコンウエハ上にポリグリシジルメタクリレート樹脂を主成分とした平坦化膜形成材をスピンコートし、100℃で1分間加熱して揮発成分を除去して0.96μmの膜厚の平坦化膜を形成した。次いで、このシリコンウエハを230℃で15分間加熱して前記の平坦化膜を硬化させ支持体を形成した。
着色感光性樹脂組成物1をこの支持体(平坦化膜付きシリコンウエハ)上にスピンコート法で塗布し、100℃で1分間加熱して揮発成分を除去して塗布膜を形成した。次いでi線ステッパー[Nikon NSR−1755i7A;(株)ニコン製]を用いて2.0μmのマスクパターンを介して露光量を、200〜6,000(mJ/cm)と、段階的に変化させてモザイク状のパターンを露光した。
次いで得られた露光後の塗布膜を、現像液[3質量%のテトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド水溶液]に60秒間浸漬して現像した。
現像後、水洗し、乾燥後、紫外線を照射し、180℃で3分間加熱して、線幅2.0μmで厚み0.92μmのモザイク状のパターンで形成された赤色の画素パターンを有するカラーフィルタ1を得た。
比較例1
実施例1において、染料AをC.I.Solvent Orange 56に代える以外は、実施例1と同様にして着色感光性樹脂組成物2を得た。
着色感光性樹脂組成物1に代えて、着色感光性樹脂組成物2を用いる以外は、実施例1と同様にして、露光、現像を行ったが、パターンは得られなかった。
実施例2
本発明は、CCDイメージセンサにおけるカラーフィルタアレイ10(図1)を形成する技術に関するものである。カラーフィルタアレイの作成方法につき図2〜図7を用い説明する。
シリコン基板1のP型不純物領域の表面の一部にPやAs等のN型不純物をイオン注入した後、熱処理を行うことにより、フォトダイオード2を形成する。また、当該表面であって前記一部とは異なる領域にフォトダイオード2よりN型不純物濃度の高い不純物拡散層からなる垂直電荷転送部3を形成する。この垂直電荷転送部3はPやAs等のN型不純物をイオン注入した後、熱処理を行うことにより形成され、フォトダイオード2が入射光を受けることにより発生した電荷を転送する縦方向のBurried Channel層(CCD)の役割を果たす。
本実施例では、シリコン基板1のP型不純物領域をP型不純物層、フォトダイオード2および垂直電荷転送部3をN型不純物層としているが、シリコン基板1の不純物領域をN型不純物層、フォトダイオード2および垂直電荷転送部3をP型不純物層として実施することもできる。
シリコン基板1、フォトダイオード2および垂直電荷転送部3上には、SiOまたはSiO/SiN/SiO等の絶縁膜を介してポリSi、タングステン、タングステンシリサイド、Al、Cu等からなる垂直電荷転送電極4が形成される。垂直電荷転送電極4はフォトダイオード2に発生した電荷を垂直電荷転送部3に転送するための転送ゲートとしての役割、および、垂直電荷転送部3に転送された電荷をチップの縦方向に転送するための転送電極としての役割を果たす。
垂直電荷転送電極4の上方および側面には、SiO、SiN等の絶縁膜5を介して遮光層6が形成される。遮光膜6はタングステン、タングステンシリサイド、または、Al、Cu等の金属からなり、入射光が垂直電荷転送電極4や垂直電荷転送部3に入り込むのを防ぐ役割を果たす。また、遮光膜6の側面のうち、フォトダイオード2の上方には遮光膜6に張り出し部を設け、入射光が垂直電荷転送部3に漏れこむのを防ぐこともできる。
遮光膜6の上方にはBPSG膜7、P−SiN膜8が形成されている。BPSG膜7とP−SiN膜8の界面がフォトダイオード2の上方で下に湾曲する形状になるように形成されており、入射光を効率よくフォトダイオード2に導くための層内レンズの役割を果たす。
P−SiN膜8表面または画素領域以外の凹凸部を平坦化する目的で平坦化膜層9が形成される(図2)。
次に、この基板上に、本願発明の着色感光性樹脂組成物のうち緑色画素パターンを形成するための着色感光性樹脂組成物が塗布され(10G)(図2)、フォトマスク13を介してパターンの投影露光が行われる(図3)。引き続いて塗布された着色感光性樹脂組成物の露光により現像液に対して不溶化するようになった露光領域14以外の、現像液に対して可溶である未露光領域15を現像液で溶解しパターンを形成する。その後、加熱硬化が行われ、所望の緑色画素パターン10Gが形成される(図4)。
次いで、赤色画素パターン10Rおよび青色画素パターン10Bについてこの工程が繰り返され、3色の画素パターンがイメージセンサ形成基板の同一平面上に形成される(図5)。
さらに、カラーフィルタアレイの凹凸を平坦化する目的で平坦化膜11を形成し(図6)、次いでイメージセンサのフォトダイオード2に入射する光を効率良く集光させるためのマイクロレンズレンズ12が形成されて(図7)、CCDイメージセンサおよびカメラシステムが形成される。
実施例3
本発明は、CMOSイメージセンサにおけるカラーフィルタアレイ40(図8)を形成する技術に関するものである。カラーフィルタアレイの作成方法は、上記実施例2における説明と同様である。
シリコン基板にPウエル31を形成し、当該Pウエルの表面の一部にPやAs等のN型不純物をイオン注入した後、熱処理を行うことにより、フォトダイオード32を形成する。また、シリコン基板のPウエル31の表面であって前記一部とは異なる領域にフォトダイオード32よりN型不純物濃度の高い不純物拡散層33を形成する。この不純物拡散層33はPやAs等のN型不純物をイオン注入した後、熱処理を行うことにより形成され、フォトダイオード32が入射光を受けることにより発生した電荷を転送する浮遊拡散層の役割を果たす。
本実施例では、ウエル31をP型不純物層、フォトダイオード32および不純物拡散層33をN型不純物層としているが、ウエル31をN型不純物層、フォトダイオード32および不純物拡散層33をP型不純物層として実施することもできる。
Pウエル31、フォトダイオード32および不純物拡散層33上には、SiOまたはSiO/SiN/SiO等の絶縁膜37が形成され、絶縁膜34上にはポリSi、タングステン、タングステンシリサイド、Al、Cu等からなる電極34が形成される。電極34はゲートMOSトランジスタのゲートの役割を果たし、本実施例では、フォトダイオード32に発生した電荷を不純物拡散層33に転送するための転送ゲートとしての役割を果たす。
電極34の上方には、SiO、SiN等の絶縁膜37を介して配線層35が形成される。配線層35の上方にはBPSG膜36、P−SiN膜38が形成されている。BPSG膜36とP−SiN膜38の界面がフォトダイオード32の上方で下に湾曲する形状になるように形成されており、入射光を効率よくフォトダイオード32に導くための層内レンズの役割を果たす。
P−SiN膜38表面または画素領域以外の凹凸部を平坦化する目的で平坦化膜層39が形成される。
次に、この基板上に、本願発明の着色感光性樹脂組成物のうち緑色画素パターンを形成するための着色感光性樹脂組成物が塗布され(40G)、フォトマスクを介してパターンの投影露光が行われる。引き続いて塗布された着色感光性樹脂組成物の露光により現像液に対して不溶化するようになった露光領域以外の、現像液に対して可溶である未露光領域を現像液で溶解しパターンを形成する。その後、加熱硬化が行われ、所望の緑色画素パターン40Gが形成される。
次いで、赤色画素パターン40Rおよび青色画素パターン40Bについてこの工程が繰り返され、3色の画素パターンがイメージセンサ形成基板の同一平面上に形成される。
さらに、カラーフィルタアレイの凹凸を平坦化する目的で平坦化膜41を形成し、次いでイメージセンサのフォトダイオード32に入射する光を効率良く集光させるためのマイクロレンズレンズ42が形成されて、CMOSイメージセンサおよびカメラシステムが形成される。
実施例4
本発明のカメラシステムを図8に示す。カラーフィルタアレイの作成方法は、上記実施例2における説明と同様である。
入射光はレンズ51を介して、撮像デバイス52に入射される。撮像デバイス52の光入射面側にはオンチップレンズ12または42とカラーフィルタアレイ10または40が形成されている。撮像デバイス52から出力された信号は信号処理回路53で信号処理され、カメラ出力される。
撮像デバイス52はデバイス駆動回路55により駆動される。デバイス駆動回路55はモード設定部54により、静止画モード、動画モード等の設定を入力することが可能である。
本発明の着色感光性樹脂組成物は、CCDやCMOSセンサなどのイメージセンサ用のカラーフィルタの形成に好適に用いられ、更にCCDやCMOSセンサなどのイメージセンサを搭載したカメラシステムに好適に用いられる。
図1は、CCDイメージセンサの断面構造を示す。 図2は、カラーフィルタアレイの作成方法の一工程を示す。 図3は、カラーフィルタアレイの作成方法の一工程を示す。 図4は、カラーフィルタアレイの作成方法の一工程を示す。 図5は、カラーフィルタアレイの作成方法の一工程を示す。 図6は、カラーフィルタアレイの作成方法の一工程を示す。 図7は、カラーフィルタアレイの作成方法の一工程を示す。 図8は、CMOSイメージセンサの断面構造を示す。 図9は、カメラシステムのブロック図を示す。
符号の説明
1;シリコン基板
2、32;フォトダイオード
3;垂直電荷転送部
4;垂直電荷転送電極
5、37;絶縁膜
6;遮光膜
7、36;BPSG膜
8、38;P−SiN膜
9、39;平坦化膜(1)
10、40;カラーフィルタアレイ
10G、40G;緑色画素パターン
10R、40R;赤色画素パターン
10B、40B;青色画素パターン
11、41;平坦化膜(2)
12、42;マイクロレンズアレイ
13;フォトマスク
14;露光領域
15;未露光領域
31;ウエル
33;不純物拡散層
34;電極
35;配線層

Claims (4)

  1. C.I.Solvent Orange56、光酸発生剤、硬化剤、アルカリ可溶性樹脂および溶剤を含む着色感光性組成物において、C.I.Solvent Orange56が粗製C.I.Solvent Orange56を酸処理して得られたC.I.Solvent Orange56を含むことを特徴とする着色感光性組成物。
  2. 請求項1に記載の着色感光性組成物を用いて形成されるカラーフィルタ。
  3. 請求項2に記載のカラーフィルタを具備してなるイメージセンサ。
  4. 請求項3に記載のイメージセンサを具備してなるカメラシステム。


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* Cited by examiner, † Cited by third party
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