JP2007313998A - ワイパアーム、車両用ワイパ、及びワイパアームの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】アームピースと連結部材との「がたつき」を最小限に抑えた連結とし、且つ、製造工程の数を低減させることができるワイパアームを提供する。
【解決手段】ワイパアームに備えられるアームピース21は、金属製の板材の先端が該板材の基端側を向くようにU字状に屈曲して形成されたフック部22を有する。このアームピース21は、フック部22がワイパブレードに備えられる連結部材の互いに対向する一対の側壁間に当該側壁同士を連結するように設けられた連結部に係合されることによりワイパブレードと連結される。また、アームピース21のフック部22における屈曲された部位である屈曲部22cは、平板状の平板部22a,22bよりもその幅が狭く形成されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、自動車等の車両のウインドガラスを払拭するためのワイパブレードに連結されるワイパアーム、及び該ワイパアームを備える車両用ワイパに関するものである。
例えば特許文献1に記載されているように、車両用ワイパのワイパアームに備えられるアームピースの先端には、ワイパブレードに備えられる連結部材を介して該ワイパブレードが回転可能に連結される。詳述すると、アームピースの先端部には、アームピースを構成する金属製の板材をU字状に屈曲してなるフック部が設けられている。また、前記連結部材は、アームピースの幅と略等しい間隔を空けて対向配置される一対の側壁と、これら側壁間に設けられ当該側壁同士を連結する連結部とを備えている。この連結部材は、該連結部材の幅方向に貫通する連結ピンにより該連結ピンを回転中心として回動可能となるようにワイパブレードに対して取り付けられている。そして、アームピースのフック部が連結部材の連結部に係合されることにより、ワイパアームの先端にワイパブレードが連結される。このような車両用ワイパは、ワイパモータの駆動力によりワイパアームが往復回動されると、ワイパアームの往復回動に伴ってワイパブレードがウインドガラスの払拭面をする。
上記のように連結部材を介して連結されるワイパアーム及びワイパブレードにおいては、アームピースの先端部における幅方向の両端面と連結部材の側壁との間に隙間があると、フック部に対してワイパブレードががたついてしまう。更に、ワイパブレードが長尺化すると、この「がたつき」は、ワイパブレードの長手方向の両端部において顕著なものとなる。そして、フック部に対するワイパブレードの「がたつき」が生じると、払拭時の反転音が増大する等、払拭動作に悪影響が及ぼされる可能性がある。そのため、アームピースの先端部における幅方向の両端面と連結部材の側壁との間に隙間が形成されないように、アームピース及び連結部材の寸法を設定することが望まれる。
特開平11−310110号公報
ところで、上記のようなアームピースを製造する際には、図8(a)に示すように、まず、金属板を打ち抜いてアームピースとなるアーム素材131を形成する。次いで、図8(b)に示すように、アーム素材131の先端をU字状に屈曲してフック部132を形成する。この時、アーム素材131を屈曲すると、アーム素材131を構成する金属材料の一部が塑性変形の際にアーム素材131の幅方向外側に向かって突出するため、アーム素材の屈曲された部位における幅方向の両側に曲げコブ133が生じてしまう。この曲げコブ133は、フック部132の屈曲した部位の幅方向両端面において、フック部132の内面132a側の部位に生じる。フック部132の幅方向の両側にこの曲げコブ133があると、フック部に対するワイパブレードの「がたつき」を低減させるべくアームピースの先端部における幅方向の両端面と連結部材の側壁との間に隙間が形成されないように寸法設定された連結部材とアームピースのフック部132とを係合する場合、曲げコブ133が連結部材の2つの側壁に接触して、連結部材にフック部132を係合することが困難となってしまう。
そこで、従来は、アーム素材を屈曲してフック部132を形成した後に、曲げコブ133を除去する工程を行っていた。そして、曲げコブ133を除去する工程を行うと、図8(c)に示すように、フック部132における互いに対向する部位が、互いに遠ざかるように変形してしまう。そのため、図8(d)に示すように、再度、アーム素材の先端を屈曲してフック部132の形状を整える工程を行っていた。このように、アームピースの先端部における幅方向の両端面と連結部の側壁との間に隙間が形成されないようにアームピース及び連結部材の寸法設定を行うと、曲げコブ133を除去する工程やフック部132の形状を整える工程等、製造工程の数が増大され、製造コストが増大されるという問題があった。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、アームピースと連結部材との「がたつき」を最小限に抑えた連結とし、且つ、製造工程の数を低減させることができるワイパアーム、該ワイパアームを備えた車両用ワイパ、及びワイパアームの製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、金属製の板材の先端を該板材の基端側を向くように該板材をU字状に屈曲して形成されたフック部を有し、該フック部が、ワイパブレードに備えられる連結部材の互いに対向する一対の側壁間に当該側壁士を連結するように設けられた連結部に係合されることにより前記ワイパブレードと連結されるアームピースを備えたワイパアームであって、前記アームピースは、前記フック部における屈曲された部位に、前記フック部における平板状の部位よりも幅が狭く形成された狭小部を有することをその要旨としている。
上記構成によれば、アームピースに狭小部が設けられるとともに、フック部は、狭小部を屈曲することによりU字状に形成されている。従って、金属製の板材を屈曲することにより該板材の塑性変形の際に生じる曲げコブは、フック部における平板状の部位よりもその幅が狭く形成された狭小部の幅方向の両側に生じることになる。よって、曲げコブによって狭小部の幅が部分的に広くなったとしても、狭小部は、平板状の部位の幅を越えて幅方向に突出することが防止される。その結果、連結部材の側壁とフック部における平板状の部位との間に隙間が形成されないように一対の側壁間の距離及び平板状の部位の幅を設定した場合であっても、連結部材とアームピースとの組付けが曲げコブによって妨げられることが防止される。従って、アームピースと連結部材との「がたつき」を最小限に抑えた連結とすることができるとともに、従来行われていた曲げコブを除去する工程を省略することができるため、製造工程の数を低減させることができる。
請求項2に記載の発明は、前記ワイパブレードの上部に形成された開口部の内部に前記連結部材が配置され、前記連結部材の前記連結部に前記フック部が係合されることにより、請求項1に記載の前記ワイパアームと前記ワイパブレードとが連結された車両用ワイパとしている。
上記構成によれば、車両用ワイパにおいて、アームピースと連結部材との「がたつき」を最小限に抑えた連結とするとともに、従来行われていた曲げコブを除去する工程を省略して、車両用ワイパにおける製造工程の数を低減させることができる。
請求項3に記載の発明は、金属性の板材の先端が該板材の基端側を向くように該板材をU字状に屈曲して形成されたフック部を備えたアームピースを有するワイパアームと、互いに対向する一対の側壁、及び前記側壁間に前記側壁同士を連結するように設けられ前記フック部が係合される連結部を備えた連結部材を有し、払拭面を払拭するワイパブレードと、を備えた車両用ワイパであって、前記フック部は、平板状をなす2つの平板部と、2つの前記平板部間に設けられ湾曲形状をなす屈曲部とから構成されてU字状をなしており、前記一対の側壁は、前記平板部の幅方向両側の端面と接触するとともに、各前記側壁には、前記フック部の前記連結部に対する連結の際に前記屈曲部の幅方向の端面と対向する部位に、前記屈曲部と非接触となるように前記側壁の板厚を薄く形成してなる回避部が設けられていることをその要旨としている。
上記構成によれば、一対の側壁には、フック部の連結部に対する連結の際に屈曲部の幅方向の端面と対向する部位に、該屈曲部と非接触となるように側壁の板厚を薄く形成してなる回避部が設けられている。そして、金属性の板材を屈曲することにより該板材の塑性変形の際に生じる曲げコブは、屈曲部の幅方向の両側に生じる。従って、側壁に前記回避部が設けられていると、フック部の連結部に対する連結の際、曲げコブは回避部を通過することになり、曲げコブが側壁に接触することが抑制される。その結果、連結部材の側壁と平板部との間に隙間が形成されないように一対の側壁間の距離及び平板部の幅を設定した場合であっても、連結部材とアームピースとの組付けが曲げコブによって妨げられることが防止される。よって、アームピースと連結部材との「がたつき」を最小限に抑えた連結とすることができるとともに、従来行われていた曲げコブを除去する工程を省略することができるため、製造工程の数を低減させることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の車両用ワイパにおいて、前記回避部は、前記フック部の前記連結部に対する連結の際における前記屈曲部の軌跡に沿った回避溝であることをその要旨としている。
上記構成によれば、回避部は、フック部の連結部に対する連結の際の屈曲部の軌跡に沿った回避溝であることから、フック部を連結部への連結方向に移動させることにより、屈曲部の幅方向両側に生じた曲げコブが回避溝内を移動することになる。このように簡易な構成の回避溝を側壁に形成するだけで、連結部材とアームピースとの組付けが曲げコブによって妨げられることが防止されるとともに、従来行われていた曲げコブを除去する工程を省略することができる。
請求項5に記載の発明は、金属製の板材の先端が該板材の基端側を向くようにU字状に屈曲して形成されたフック部を有し、該フック部が、ワイパブレードに備えられる連結部材の互いに対向する一対の側壁間に設けられ当該側壁同士を連結する連結部に係合されることにより前記ワイパブレードと連結されるアームピースを備えたワイパアームの製造方法であって、部分的に幅が狭く形成された狭小部を有する金属製の板材であるアーム素材を打ち抜き形成する打ち抜き工程と、前記アーム素材の先端が該アーム素材の基端側を向くように前記狭小部を屈曲してU字状のフック部を形成する屈曲工程と、を備えたことをその要旨としている。
上記方法によれば、打ち抜き工程において狭小部を有するアーム素材が形成され、屈曲工程においてアーム素材の先端が該アーム素材の基端側を向くように狭小部が屈曲されてU字状のフック部が形成される。従って、屈曲工程において、金属性の板材を屈曲することにより該板材の塑性変形の際に生じる曲げコブは、狭小部の幅方向の両側に生じることになる。しかしながら、狭小部は、アーム素材において部分的に幅が狭く形成された部位であることから、曲げコブによってその幅が部分的に広くなったとしても、狭小部の幅は、アーム素材における狭小部以外の部位の幅よりも広くなり難い。よって、連結部材の側壁とフック部における狭小部以外の部位との間に隙間が形成されないように一対の側壁間の距離及びフック部の幅を設定した場合であっても、連結部材とアームピースとの組付けが曲げコブによって妨げられることが防止される。従って、アームピースと連結部材との「がたつき」を最小限に抑えた連結とすることができるとともに、従来行われていた曲げコブを除去する工程を省略することができるため、製造工程の数を低減させることができる。
本発明によれば、アームピースと連結部材とを「がたつき」を防止して連結し、且つ、製造工程の数を低減させることができるワイパアーム、該ワイパアームを備えた車両用ワイパ、及びワイパアームの製造方法を提供することができる。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図面に従って説明する。
図1は、自動車のフロントガラス(ウインドシールドガラス)1の払拭面1aに付着した汚れや雨滴等を払拭する車両用ワイパ11を示す。車両用ワイパ11は、ワイパアーム12とワイパブレード13とから構成されている。
図2に示すように、ワイパアーム12を構成するアームピース21は、板状の金属材料を加工して形成されるとともに、略棒状をなしている。図3(a)に示すように、アームピース21の先端部には、その先端がアームピース21の基端側を向くように屈曲された形状のフック部22が形成されている。このフック部22は、互いに対向する平板状の平板部22a,22bと、該平板部22a,22bにおけるアームピース21の先端側の端部を連結するように設けられた湾曲形状の屈曲部22cとが一体に形成されてU字状をなしている。そして、平板部22a,22bは、等しい幅の四角形の板状をなすとともに、互いに平行をなしている(図5(a)(b)参照)。また、屈曲部22cは、その幅が前記平板部22a,22bの幅よりも若干狭く形成されるとともに、該屈曲部22cをアームピース21の長手方向と直交する方向から見ると、円弧状に湾曲している。
2つの平板部22a,22bのうち、一方の平板部22bの略中央には、板厚方向に貫通したフック孔22dが形成されている。フック孔22dは、平板部22bの板厚方向から見た形状が四角形状をなしている(図5(a)参照)。また、図1に示すように、アームピース21の基端側の部位は、ワイパアーム12を構成するリテーナ12aの先端部に把持固定されるとともに、該リテーナ12aの横断面形状は山折り形状(払拭面1a側が開口した断面U字状)をなしている。
ここで、アームピース21の製造方法について説明する。
アームピース21を製造するには、まず、図4(a)(b)に示すように、金属板を打ち抜いてアームピース21となるアーム素材31を形成する。アーム素材31は、略長方形の板状をなすと共に、その先端から所定距離となる部位の幅方向両側に許容凹部32a,32bが形成されている。この許容凹部32aは、アーム素材31の板厚方向から見た形状が台形状をなしている。そして、許容凹部32a,32bが形成されることにより、アーム素材31には、部分的に幅が狭い狭小部31aが形成される。また、アーム素材31において狭小部31aよりも先端側の部位は、略四角形状の平板状をなす平板部22bとなっており、狭小部31aは、該狭小部31aよりもアーム素材31の先端側となる平板部22bよりも幅が狭く形成されている。この平板部22bの略中央には、板厚方向から見た形状が四角形状をなすフック孔22dが形成されている。
次に、アーム素材31を屈曲してフック部22を形成する屈曲工程が行われる。図5(a)(b)に示すように、屈曲工程では、アーム素材31の先端部を、アーム素材31の先端が該アーム素材31の基端側を向くように屈曲する。即ち、アーム素材31において平板部22a,22bとなる部位を平板状の状態に保ちつつ、狭小部31aが湾曲形状に屈曲されて、アーム素材31の先端部にU字状のフック部22が形成される。この時、狭小部31aは、狭小部31aを構成する金属材料の一部が狭小部31aの塑性変形の際に該狭小部31aの幅方向外側に向かって突出することから、屈曲された狭小部31aにおける幅方向の両側に曲げコブ33が生じる。本実施形態では、フック部22において屈曲される部位となる狭小部31aは、平板部22b等、アーム素材31の先端部における狭小部31a以外の部位よりも幅が狭く形成されていることから、図5(b)に示すように、狭小部31aに生じた曲げコブ33は、許容凹部32a,32b内に収まった状態となる。従って、曲げコブ33は、アーム素材31の幅方向に平板部22bよりも突出することが防止される。即ち、前記許容凹部32a,32bは、アーム素材31において屈曲部22cに生じる曲げコブ33が幅方向に当該許容凹部32a,32b内に収まるような深さに設定されている。
また、フック部22が形成されたアーム素材31の基端側の部位は、製造するワイパアーム12の形状に応じて、リテーナ12aの先端部に向けて横曲げ加工や下曲げ加工が施される。
上記のようなアームピース21の基端は、長尺状の前記リテーナ12aの先端に固定されるとともに、該リテーナ12aの基端は、ワイパモータ(図示略)の駆動力にて所定角度で往復回動されるピボット軸の先端に固定されている。また、ワイパアーム12には、ワイパブレード13を払拭面1aに押圧するためのスプリング(図示略)が装着されている。
前記ワイパブレード13は、図2に示すように、レバーアッセンブリ41と、ブレードラバー42と、カバー部材43と、連結部材44とを備えている。
レバーアッセンブリ41は、それぞれ金属板材をプレス加工することにより形成される3つのレバー、即ちプライマリレバー51と、そのプライマリレバー51の長手方向両端部にそれぞれ回動可能に連結される2つのセカンダリレバー52とによりトーナメント状(階層的)に構成されている。
プライマリレバー51は、長手方向中央部に設けられるホルダ部51aと、該ホルダ部51aの両側から長手方向に延びるアーム部51bとを有している。ホルダ部51aは、一対の平板状の側壁が平行をなし上部に長方形状の開口部51cを有しており、該開口部51cからワイパアーム12のフック部22が挿入される。また、ホルダ部51aの一対の前記側壁間には、前記連結部材44が装着される連結ピン51dが掛け渡されている。アーム部51bは、長手方向と直交する横断面視において山折り形状(払拭面1a側が開口した断面U字状)に形成されている。
前記セカンダリレバー52は、プライマリレバー51のアーム部51bと同様、山折り形状(払拭面1a側が開口した断面U字状)に形成されている。セカンダリレバー52は、長手方向中央部がプライマリレバー51の両端部(各アーム部51bの先端)にそれぞれ回動可能に連結されている。各セカンダリレバー52の長手方向両端部には、ブレードラバー42を把持(保持)するための把持部52aがそれぞれ形成されている。把持部52aは、払拭面1aに接触して払拭するためのブレードラバー42を長手方向に所定間隔を有して把持する。
因みに、ブレードラバー42には、把持部52aから受ける払拭面1a側への押圧力を長手方向に分散すべく長尺に形成された一対のバッキング45が該ブレードラバー42の長手方向に沿って装着されている。バッキング45は、長手方向に複数の異なる曲率で区分されて全体として湾曲状に形成されている。バッキング45の各区間における曲率は、該バッキング45が装着されたブレードラバー42が払拭面1aの払拭範囲全体で良好に追従するように該払拭面1aの曲面形状に対応させて設定されている。
カバー部材43は、前記レバーアッセンブリ41を覆い、ブレードラバー42の両端部まで延びるように設けられる。カバー部材43は、それぞれ樹脂材料にて所定の剛性を有するように形成されるセンターカバー部61と、該センターカバー部61の両側に配置される2つのサイドカバー部62とから構成されている。
センターカバー部61は、前記プライマリレバー51に装着され、該プライマリレバー51の略全体を覆う。センターカバー部61は、その長手方向中央部設けられるホルダ収容部61aと、該ホルダ収容部61aの両側から長手方向に延びるアーム収容部61bとを有している。ホルダ収容部61aは、プライマリレバー51のホルダ部51aを収容するとともに該ホルダ部51aに設けた開口部51cと対応した開口部61cを上部に有しており、該開口部61cからワイパアーム12のフック部22が挿入される。アーム収容部61bは、長手方向と直交する横断面視において山折り形状(払拭面1a側が開口した断面略U字状)に形成されている。
前記サイドカバー部62は、その基端部がプライマリレバー51の両端部(アーム部51bの先端部)に対して回動可能に装着される。この場合、サイドカバー部62の基端部内側には連結ピン62xが設けられるとともに、プライマリレバー51の両端部にはその連結ピン62xが嵌合する嵌合孔51xが設けられ、連結ピン62xと嵌合孔51xとの嵌合により、サイドカバー部62が回動可能となっている。サイドカバー部62は、センターカバー部61のアーム収容部61bと同様、山折り形状(払拭面1a側が開口した断面略U字状)に形成され、基端部から先端部に向かうほど頂部の高さが次第に低く形成されている。サイドカバー部62は、プライマリレバー51の両端から突出するセカンダリレバー52を覆うとともに、該セカンダリレバー52よりも更に端部側においてはブレードラバー42の上部に配置される。サイドカバー部62の先端部には、ブレードラバー42の端部を把持(保持)すべく前記セカンダリレバー52の把持部52aと略同様な形状をなす把持部62aが形成されている。そして、サイドカバー部62は、各セカンダリレバー52の端部から長手方向に突出したブレードラバー42の撓みに追従するように、プライマリレバー51の両端部に装着される基端部(連結ピン62x)を中心に回動するようになっている。
また、センターカバー部61のアーム収容部61b及び各サイドカバー部62における車両前方側の壁部には、車両走行時に生じる走行風を受けるとブレードラバー42を払拭面1a側に押圧する押圧力を生成するフィン部61d,62bがそれぞれ形成されている。これらフィン部61d,62bは、アーム収容部61b及びサイドカバー部62の長手方向全体に設けられている。
前記連結部材44は、樹脂材にて形成されている。図3(a)に示すように、連結部材44は、幅方向に対向する一対の側壁71(図3(a)においては1つのみ図示)と、これら側壁71間を連結するとともに前記アームピース21のフック部22と係合可能な連結部72とを備えている。尚、図3(a)(b)においては、センターカバー部61を省略して図示している。両側壁71には、連結部材44の幅方向に対向する一対の支持孔71aが形成されるとともに、各支持孔71aの下側(図3(a)中、下側)には、各側壁71の下端から各支持孔71aの周縁に切り欠かれた導入溝71bが形成されている。また、各側壁71の外側面には、上部から略中央に向かって案内溝71cがそれぞれ形成されており、前記ホルダ部51aの各側壁に設けられる突起51yが挿入されることで、連結ピン51d周りに回動する連結部材44の回動範囲を規制している。
また、一対の側壁71間の間隔(側壁71の内側面間の間隔)は、前記アームピース21のフック部22の平板部22a,22bの幅と等しく、側壁71間に形成される連結部72の幅も平板部22a,22bの幅と等しく形成されている。
前記連結部72は、幅方向から見ると、その外形がフック部22の内側面に対応する略U字状に形成されている。そして、連結部72と前記側壁71とは、側壁71が連結部72の頂部72eよりも先端側(図3(a)における左側)に突出するように一体に形成されている。また、連結部72の下部には上下方向に弾性変形可能な弾性片72aが形成されるとともに、弾性片72aの略中央には、前記フック部22のフック孔22dと係合される係合凸部72bが形成されている。更に、連結部72には、前記支持孔71aに対応する位置に2つの支持孔71aを連結するようにピン貫通孔72cが形成されている。
この連結部材44は、側壁71の導入溝71bを介して支持孔71a及びピン貫通孔72c内に連結ピン51dが遊嵌されるようにホルダ部51aに装着されるとともに、該連結ピン51dに軸支されることにより、同連結ピン51d周りに回動可能に連結されるようになっている。
そして、図3(b)に示すように、ワイパアーム12とワイパブレード13とを連結する際には、まず、ホルダ部51aの開口部51cからワイパアーム12の先端部、即ちフック部22を挿入する。この時、フック部22は、2つの平板部22a,22bのうちフック孔22dを有する平板部22bがホルダ部51a側(図3(b)において下側)を向いた状態で、連結部72の頂部72eと開口部51cの周縁との間から、ホルダ部51a内に挿入される。そして、該アームピース21を実線で示す位置まで引っ張ることにより、弾性片72aを弾性変形させるとともに、フック部22のフック孔22dと係合凸部72bとを係合させることにより、アームピース21を連結部材44に連結する。これにより、ワイパアーム12にワイパブレード13が着脱可能に連結される。この時、フック部22において屈曲した部位、即ち屈曲部22cの幅方向の両側には曲げコブ33(図5(b)参照)が生じている。しかしながら、屈曲部22cは、平板部22a,22bに比べてその幅が狭く形成されているため、曲げコブ33が平板部22a,22bよりも幅方向に突出することが防止され、曲げコブ33によってフック部22と連結部材44との連結が妨げられることが防止される。そして、ワイパアーム12にワイパブレード13が連結された状態では、フック部22の2つの平板部22a,22bの幅方向両側の端面が、それぞれ対向する側壁71に当接する。
上記のように構成された車両用ワイパ11は、ワイパモータの駆動によりピボット軸が往復回動されると、該ピボット軸の往復回動に伴ってワイパアーム12が往復回動を行う。そして、ワイパアーム12の往復回動に伴って、ワイパブレード13が払拭面1a上を移動され、該ワイパブレード13が払拭面1aの払拭動作を行うようになっている。この時、フック部22の平板部22a,22bの幅方向両端面がそれぞれ連結部材44の側壁71に当接していることから、連結部材44に対してアームピース21ががたつくことが抑制される。
上記したように、本第1実施形態によれば、以下の作用・効果を有する。
(1)アームピース21となるアーム素材31に狭小部31aが設けられているとともに、フック部22は、狭小部31aを屈曲することによりU字状に形成されている。従って、金属製の板材(アーム素材31)を屈曲することにより該板材の塑性変形の際に生じる曲げコブ33は、フック部22における平板部22a,22bよりもその幅が狭く形成された狭小部31a、即ち屈曲部22cの幅方向の両側に生じることになる。よって、アームピース21の製造の際に、曲げコブ33が生じることにより狭小部31aの幅が部分的に広くなったとしても、狭小部31aは、平板部22a,22bの幅を超えて幅方向に突出することが防止される。その結果、連結部材44の側壁71と平板部22a,22bとの間に隙間が形成されないように一対の側壁71間の距離及び平板部22a,22bの幅を設定した場合であっても、連結部材44とアームピース21との組付けが曲げコブ33によって妨げられることが防止される。従って、アームピース21と連結部材44との「がたつき」を最小限に抑えた連結とすることができるとともに、従来行われていた曲げコブを除去する工程を省略することができるため、製造工程の数を低減させることができる。
(第2実施形態)
以下、本発明を具体化した第2実施形態を図面に従って説明する。尚、上記第1実施形態と同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
図6(a)は本第2実施形態のワイパアーム101を示し、図6(b)は本第2実施形態のワイパアーム101及びワイパブレード102を示す。本第2実施形態のワイパアーム101及びワイパブレード102は、上記第1実施形態のワイパアーム12及びワイパブレード13と同様に、自動車のフロントガラス1の払拭面1aに付着した汚れや雨滴等を払拭する車両用ワイパを構成する。そして、本第2実施形態のワイパアーム101は、上記第1実施形態のワイパアーム12と比較すると、アームピースの構成が異なる。また、本第2実施形態のワイパブレード102は、上記第1実施形態のワイパブレード13と比較すると、連結部材の構成が異なっている。尚、図6(a)(b)においては、センターカバー部61を省略して図示している。
図6(a)に示すように、本第2実施形態のワイパアーム101に備えられるアームピース111は、板状の金属材料を加工して形成されるとともに、略棒状をなしている。アームピース111の先端部には、その先端がアームピース111の基端側を向くように屈曲された形状のフック部112が形成されている。このフック部112は、図6(b)に示すように、互いに対向する平板状の平板部112a,112bと、該平板部112a,112bにおけるアームピース111の先端側の端部を連結するように湾曲した形状をなす屈曲部112cとが一体に形成されてU字状をなしている。平板部112a,112bは、等しい幅の四角形の板状をなすとともに、互いに平行をなしている。また、屈曲部112cの幅は平板部112a,112bの幅と等しく形成されるとともに、該屈曲部112cをアームピース111の幅方向から見ると、円弧状に湾曲している。
2つの平板部112a,112bのうち、一方の平板部112bの略中央には、フック孔22dが形成されている。また、上記第1実施形態のアームピース21と同様に、アームピース111の基端側の部位は、リテーナ12aの先端部に把持固定されるとともに、該リテーナ12aの横断面形状は山折り形状(払拭面1a側が開口した断面U字状)をなしている(図1参照)。
上記のようなアームピース111は、金属板を打ち抜いてアームピース111となるアーム素材(図示略)を形成した後に、該アーム素材の先端が該アーム素材の基端側を向くように屈曲してU字状のフック部112を形成し、更に、ワイパアーム12の形状に応じて、アーム素材の基端側の部位を、横曲げ加工や下曲げ加工によりリテーナ12aの先端部に向けて屈曲して形成される。尚、アームピース111となるアーム素材において、平板部112a,112b、屈曲部112cとなる部位(アーム素材の先端部)は、一定の幅に形成されている。また、アーム素材において平板部112bとなる部位には、フック孔22dが形成されている。このように形成されたアームピース111において、屈曲された屈曲部112cは、屈曲部112cを構成する金属材料の一部が屈曲部112cの塑性変形の際に該屈曲部112cの幅方向外側に向かって突出することから、図6(a)に示すように、屈曲部112cにおける幅方向の両側に曲げコブ113が生じる。
尚、アームピース111の基端は、長尺状のリテーナ(図示略)の先端に固定されるとともに、該リテーナの基端は、ワイパモータ(図示略)の駆動力にて所定角度で往復回動されるピボット軸の先端に固定されている。また、ワイパアーム101には、ワイパブレード102を払拭面1aに押圧するためのスプリング(図示略)が装着されている。
本第2実施形態のワイパブレード102に備えられる連結部材121は、樹脂材料にて形成されている。図6(b)に示すように、連結部材121は、上記第1実施形態の連結部材44と同様に、対向する一対の側壁122(図6(b)においては1つのみ図示)と、これら側壁122間を連結すると共に前記アームピース111のフック部112と係合可能な連結部72とを備えている。両側壁122には、第1実施形態の側壁71と同様に連結部材121の幅方向に対向する一対の支持孔71aが形成されるとともに、各支持孔71aの下側(図6(b)中、下側)には、各側壁122の下端から各支持孔71aの周縁に切り欠かれた導入溝71bが形成されている。
また、これら側壁122間の間隔は、前記アームピース111のフック部112の平板部112a,112bの幅と等しく、側壁122間に形成される連結部72の幅も平板部112a,112bの幅と等しく形成されている。
更に、一対の側壁122には、連結部材121の幅方向に互いに対向する位置に、一対の回避溝122aが形成されている。この回避溝122aは、フック部112の連結部72に対する連結の際における前記屈曲部112c軌跡、より詳しくは屈曲部112cに生じた前記曲げコブ113の軌跡に応じて形成されている。詳述すると、本第2実施形態では、ワイパアーム101とワイパブレード102とを連結する際、アームピース111は、ホルダ部51aの開口部51cからフック部112が挿入され、その後、フック孔22dと係合凸部72bとが係合するまで図6(b)における右側へ引っ張られて連結部72に係合される。従って、回避溝122aは、連結部72の頂部72e側の端部(図6(b)において左側の端部)から連結部72の頂部72eまで直線的に延びるように形成されている。回避溝122aの深さは、図6(a)(b)に示すように、予め想定した曲げコブ113の高さ(即ち、アームピース111の幅方向と同方向の大きさ)よりも深く形成されると共に、回避溝122aの図6(b)における上下方向の幅は、曲げコブ113の図6(b)における上下方向の大きさよりも大きく形成されている。
この連結部材121は、側壁122の導入溝71bを介して支持孔71a及びピン貫通孔72c内に連結ピン51dが遊嵌されるようにホルダ部51aに装着されるとともに、該連結ピン51dに軸支されることにより、同連結ピン51d周りに回動可能に連結されるようになっている。
そして、図6(b)に示すように、ワイパアーム101とワイパブレード102とを連結する際には、まず、ホルダ部51aの開口部51cからワイパアーム101の先端部、即ちフック部112を挿入する。この時、フック部112は、2つの平板部112a,112bのうちフック孔22dを有する平板部112bがホルダ部51a側(図6(b)において下側)を向いた状態で、連結部72の頂部72eと開口部51cの周縁との間から、ホルダ部51a内に挿入される。そして、アームピース111を図6(b)における右側へ引っ張ることにより、弾性片72aを弾性変形させるとともに、フック部112のフック孔22dと係合凸部72bとを係合させることにより、アームピース111を連結部材121に連結する。これにより、ワイパアーム101にワイパブレード102が着脱可能に連結される。
尚、フック部112を連結部72に連結させるべくアームピース111を連結部72に向かって引っ張る際、図7に示すように、フック部112の幅方向の両側に生じた曲げコブ113を回避溝122aに挿入し、曲げコブ113が回避溝122aに沿って移動されるようにアームピース111を移動させる。そのため、曲げコブ113によってアームピース111の連結部72への係合が妨げられることが防止される。そして、アームピース111が連結部72に係合された状態では、平板部112a,112bの幅方向両側の端面がそれぞれ対向する側壁122に当接するとともに、屈曲部112cの幅方向両側の端面において回避溝122aと対向しない部位がそれぞれ対向する側壁122に当接する。更に、曲げコブ113は、回避溝122a内に配置される。
上記のように構成された本第2実施形態の車両用ワイパは、ワイパモータの駆動によりピボット軸が往復回動されると、該ピボット軸の往復回動に伴ってワイパアーム101が往復回動を行う。そして、ワイパアーム101の往復回動に伴ってワイパブレード102が払拭面1a上を移動され、該ワイパブレード102が払拭面1aの払拭動作を行うようになっている。この時、フック部112の平板部112a,112bの幅方向両端面、及び屈曲部112cの幅方向両側の端面において回避溝122aと対向しない部位がそれぞれ連結部材121の側壁122に当接していることから、連結部材121に対してアームピース111ががたつくことが抑制される。
上記したように、本第2実施形態によれば、以下の作用・効果を有する。
(1)一対の側壁122には、フック部112の連結部72に対する連結の際における前記屈曲部112c軌跡、より詳しくは屈曲部112cに生じた前記曲げコブ113の軌跡に対応した回避溝122aが形成されている。そして、金属性の板材(アーム素材)を屈曲することにより該板材の塑性変形の際に生じる曲げコブ113は、屈曲部112cの幅方向の両側に生じる。従って、側壁122に前記回避溝122aが設けられていると、フック部112の連結部72に対する連結の際、屈曲部112cの幅方向の両側に生じた曲げコブ113は、回避溝122a内を通過される。その結果、連結部材121の側壁122と平板部112a,112bとの間に隙間が形成されないように一対の側壁122間の距離及び平板部112a,112bの幅を設定した場合であっても、連結部材121とアームピース111との組付けが曲げコブ113によって妨げられることが防止される。よって、アームピース111と連結部材121との「がたつき」を最小限に抑えた連結とすることができるとともに、従来行われていた曲げコブを除去する工程を省略することができるため、製造工程の数を低減させることができる。
(2)回避溝122aは、フック部112の連結部72に対する連結の際の屈曲部112cの軌跡に沿うように形成された溝であることから、フック部112の連結部72に対する連結の際には、屈曲部112cの幅方向両側に生じた曲げコブ113は、回避溝122a内を移動することになる。このように簡易な構成の回避溝122aを側壁122に形成するだけで、連結部材121とアームピース111との組付けが曲げコブ113によって妨げられることが防止されるとともに、従来行われていた曲げコブを除去する工程を省略することができる。
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記第1実施形態では、アーム素材31の所定部位の幅方向両側に、板厚方向から見た形状が台形状をなす許容凹部32a,32bを形成することにより、該アーム素材31に狭小部31aを形成している。しかしながら、アーム素材31に狭小部31aを形成するための収容凹部の形状は、板厚方向から見た形状が台形状をなすものに限らず、板厚方向から見た形状が三角形状等の多角形状や、円弧状等をなす凹部であってもよい。
・上記第2実施形態では、回避溝122aは、連結部72の頂部72e側の端部(図6(b)において左側の端部)から連結部72の頂部72eのまで直線的に延びるように形成されているが、側壁71の板厚方向から見た回避溝122aの形状は、この形状に限らない。側壁71の板厚方向から見た回避溝122aの形状は、フック部112の連結部72に対する連結の際に、曲げコブ113を回避できる形状であれば、湾曲形状等であってもよい。
・上記第2実施形態では、アームピース111の屈曲部112cの幅方向両側に生じた曲げコブ113によってアームピース111の連結部材121への連結が妨げられることを防止しつつ、一対の側壁122と平板部112a,112bとの間の「がたつき」(隙間)を最小限に抑えるために、回避部として回避溝122aが形成されている。しかしながら、曲げコブ113によってアームピース111の連結部材121への連結が妨げられることを防止しつつ、一対の側壁122と平板部112a,112bとの間の「がたつき」(隙間)を最小限に抑えるための回避部の構成は、これに限らない。回避部は、側壁122において、フック部112の連結部72に対する連結の際に屈曲部112cの幅方向の端面と幅方向に対向する部位に、屈曲部112cと非接触となるように側壁122の板厚を薄く(板厚が零となるものを含む)形成したものであればよい。例えば、図6(b)において、側壁71における回避溝122aが形成されている部位を板厚方向に貫通させて形成したスリットを回避部としてもよい。また、側壁122において、連結部72の頂部72eを通り上下方向(図6(b)における上下方向)に延びる直線よりも左側の部位(頂部72eを境界として弾性部72aと逆側の部位)の厚さを、側壁122間の間隔が広くなるように薄く形成して回避部としてもよい。このようにしても、上記第2実施形態の(1)と同様の作用・効果を得ることができる。
車両用ワイパの斜視図。 車両用ワイパの分解斜視図。 (a)は第1実施形態の車両用ワイパの部分側断面図、(b)第1実施形態の車両用ワイパの分解側断面図。 (a)はアーム素材の先端部付近の平面図、(b)はアーム素材の先端部付近の側面図。 (a)は屈曲工程後のアーム素材の先端部付近の平面図、(b)は屈曲工程後のアーム素材の先端部付近の正面図。 (a)はアームピースの先端部付近の平面図、(b)は第2実施形態の車両用ワイパの分解側断面図。 アームピースが装着された第2実施形態の連結部の正面図。 (a)〜(d)はアームピースの従来の製造工程を説明するための説明図。
符号の説明
1a…払拭面、11…車両用ワイパ、12,101…ワイパアーム、13,102…ワイパブレード、21,111…アームピース、22,112…フック部、31…アーム素材、31a…狭小部、44,121…連結部材、51c…開口部、71,122…側壁、72…連結部、112a,112b…平板部、112c…屈曲部、122a…回避部としての回避溝。

Claims (5)

  1. 金属製の板材の先端が該板材の基端側を向くように該板材をU字状に屈曲して形成されたフック部を有し、該フック部が、ワイパブレードに備えられる連結部材の互いに対向する一対の側壁間に当該側壁同士を連結するように設けられた連結部に係合されることにより前記ワイパブレードと連結されるアームピースを備えたワイパアームであって、
    前記アームピースは、前記フック部における屈曲された部位に、前記フック部における平板状の部位よりも幅が狭く形成された狭小部を有することを特徴とするワイパアーム。
  2. 前記ワイパブレードの上部に形成された開口部の内部に前記連結部材が配置され、前記連結部材の前記連結部に前記フック部が係合されることにより、請求項1に記載のワイパアームと前記ワイパブレードとが連結された車両用ワイパ。
  3. 金属性の板材の先端が該板材の基端側を向くように該板材をU字状に屈曲して形成されたフック部を備えたアームピースを有するワイパアームと、
    互いに対向する一対の側壁、及び前記側壁間に前記側壁同士を連結するように設けられ前記フック部が係合される連結部を備えた連結部材を有し、払拭面を払拭するワイパブレードと、
    を備えた車両用ワイパであって、
    前記フック部は、平板状をなす2つの平板部と、2つの前記平板部間に設けられ湾曲形状をなす屈曲部とから構成されてU字状をなしており、
    前記一対の側壁は、前記平板部の幅方向両側の端面と接触するとともに、各前記側壁には、前記フック部の前記連結部に対する連結の際に前記屈曲部の幅方向の端面と対向する部位に、前記屈曲部と非接触となるように前記側壁の板厚を薄く形成してなる回避部が設けられていることを特徴とする車両用ワイパ。
  4. 請求項3に記載の車両用ワイパにおいて、
    前記回避部は、前記フック部の前記連結部に対する連結の際における前記屈曲部の軌跡に沿った回避溝であることを特徴とする車両用ワイパ。
  5. 金属製の板材の先端が該板材の基端側を向くように該板材をU字状に屈曲して形成されたフック部を有し、該フック部が、ワイパブレードに備えられる連結部材の互いに対向する一対の側壁間に当該側壁同士を連結するように設けられた連結部に係合されることにより前記ワイパブレードと連結されるアームピースを備えたワイパアームの製造方法であって、
    部分的に幅が狭く形成された狭小部を有する金属製の板材であるアーム素材を打ち抜き形成する打ち抜き工程と、
    前記アーム素材の先端が該アーム素材の基端側を向くように前記狭小部を屈曲してU字状のフック部を形成する屈曲工程と、
    を備えたことを特徴とするワイパアームの製造方法。
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