JP2007312906A - 旋回方式散水銃装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】この発明は、消火水を駆動源として旋回用モータを省略し、コストの低減を図る旋回方式散水銃装置を得る。
【解決手段】旋回方式散水銃装置は、本管(図示せず)に接続され、管路方向を鉛直とする鉛直配管1と、鉛直配管1に鉛直軸周りに回動可能に接続された散水銃2と、散水銃2を鉛直軸周りに回動させる旋回機構部6と、を有する。旋回機構部6は、消火水の一部を駆動源とし、往復移動力を発生する動力発生機構部100と、動力発生機構部100により発生された往復移動力を縦配管3の管路方向と直交する軸周りの回動力に変換する動力変換機構部200と、動力変換機構部200により変換された回動力を縦配管3の管路方向周りの回動力に変換して縦配管3に伝達し、散水銃2を旋回させる動力伝達機構部300と、を有する。
【選択図】図1

Description

この発明は、散水ノズルを旋回させつつ消火水を散水する旋回方式散水銃装置に関するものである。
従来の放水ユニットは、垂直配管と、垂直配管の開口先端に回動可能に接続されたL形配管と、L形配管の先端に接続された放水ノズルとを備えている。垂直配管は電動弁を介してスプリンクラー配管に連結されている。そして、ウォームがL形配管の垂直部の周りに同軸に固定され、ノズル旋回モータの軸に取り付けられたウォームホイールがウォームに歯合している。これにより、ノズル旋回モータが回転すると、L形配管およびその先端に接続された放水ノズルが水平回り(鉛直軸周り)に回動する。(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−38645号公報
従来の放水ユニットでは、放水ノズルの旋回駆動用としてノズル旋回モータを用いているので、ノズル旋回モータに加え、その電気配線が必要となると共に、その駆動制御手段が必要となり、コスト増をもたらしてしまうという課題があった。
この発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、消火水を駆動源として旋回用モータを省略し、コストの低減を図る旋回方式散水銃装置を得ることを目的とする。
この発明による旋回方式散水銃装置は、管路方向を鉛直にして配設されて消火水が供給される鉛直配管と、上記鉛直配管の上部開口部に管路方向周りに回動可能に連結された縦配管および該縦配管の上部に連結された散水ノズルを有する散水銃と、上記消火水の一部を駆動源とし、往復移動力を発生する動力発生機構部と、上記動力発生機構部により発生された上記往復移動力を上記縦配管の管路方向と直交する軸周りの回動力に変換する動力変換機構部と、上記動力変換機構部により変換された回動力を上記縦配管の管路方向周りの回動力に変換して該縦配管に伝達し、上記散水銃を旋回させる動力伝達機構部と、を備えている。そして、上記動力発生機構部は、シリンダ室と、上記シリンダ室内に軸方向に変位可能に配設されて、該シリンダ室内を軸方向に第1シリンダ室と第2シリンダ室とに画成する仕切り部材と、上記仕切り部材に固着され、一端が上記第1シリンダ室内に位置され、かつ他端側が上記第2シリンダ室を挿通して上記シリンダ室から延出され、該仕切り部材の変位に連動して該シリンダ室の軸方向に往復移動可能に配設されたロッドと、穴方向を軸方向とする細長の給水穴が外周面の一端側に穿設され、かつ排水穴が外周面の他端側に穿設され、他端を上記ロッドの一端に固着されて上記第1シリンダ室内に上記第2シリンダ室から離反する最上位置と該第2シリンダ室に接近する最下位置との間を往復移動可能に配設されたシリンダと、を有する。さらに、上記動力発生機構部は、上記シリンダの上記最上位置から上記最下位置への移動時に、上記最上位置の時点から上記給水穴との重なりが開始され、該最下位置で該給水穴との重なりが解除されるように上記第1シリンダ室に設けられ、該給水穴との重なり部を介して上記消火水を該シリンダ内に供給する給水口と、上記シリンダが上記最上位置から上記最下位置への移動時に、上記最下位置の直前から上記記排水穴との重なりが開始され、該最下位置に到達したときに該排水穴との重なり面積が最大となるように上記第1シリンダ室に設けられ、該排水穴との重なり部を介して該シリンダ内の上記消火水を排出する排出口と、上記第2シリンダ室内に配設されて、上記シリンダ内の消火水が排出された際に該シリンダを上記最下位置から上記最上位置に復帰させるように上記仕切り部材を付勢する付勢手段と、を有している。
この発明によれば、動力発生機構部が、消火水の一部を駆動源として散水銃を旋回させるための動力を発生しているので、駆動モータなどの部品が不要となり、コストの低減が図られる。
図1はこの発明の一実施の形態に係る旋回方式散水銃装置の全体構成を説明する図、図2はこの発明の一実施の形態に係る旋回方式散水銃装置の動力発生機構部の要部を説明する図、図3はこの発明の一実施の形態に係る旋回方式散水銃装置の動力変換機構部の構成を説明する図、図4はこの発明の一実施の形態に係る旋回方式散水銃装置の動力変換機構部における要部を説明する断面図、図5はこの発明の一実施の形態に係る旋回方式散水銃装置の動力発生機構部の動作を説明する図、図6はこの発明の一実施の形態に係る旋回方式散水銃装置の動力変換機構部の動作を説明する図である。
図1において、旋回方式散水銃装置は、本管(図示せず)に接続され、管路方向を鉛直とする鉛直配管1と、鉛直配管1に鉛直軸周りに回動可能に接続された散水銃2と、散水銃2を鉛直軸周りに回動させる旋回機構部6と、を備えている。
散水銃2は、縦配管3と、縦配管3の上部開口部に取り付けられた散水ノズル4と、を備えている。この散水銃2は、縦配管3の管路方向を鉛直配管1の管路方向に一致させて、縦配管3を鉛直配管1の上部開口部に管路方向周りに回動可能に接続されている。そして、縦配管3と鉛直配管1との間にはOリング5a、5bが介装され、消火水が漏れ出ないようになっている。また、給水配管7の一端が鉛直配管1に連結され、他端が後述するシリンダ室10の給水口13に連結されている。そして、パイロット弁8が給水配管7の経路中に配設されている。
旋回機構部6は、消火水の一部を駆動源とし、往復移動力を発生する動力発生機構部100と、動力発生機構部100により発生された往復移動力を縦配管3の管路方向と直交する軸周りの回動力に変換する動力変換機構部200と、動力変換機構部200により変換された回動力を縦配管3の管路方向周りの回動力に変換して縦配管3に伝達し、散水銃2を旋回させる動力伝達機構部300と、を備えている。
動力発生機構部100は、シリンダ室10と、シリンダ室10内に軸方向に変位可能に配設され、シリンダ室10内を軸方向に第1シリンダ室10aと第2シリンダ室10bとに画成する仕切り部材としてのダイアフラム11と、第1シリンダ室10a内に軸方向に移動可能に配設されたシリンダ12と、シリンダ12内に消火水を供給する給水口13と、シリンダ12内の消火水を排水する排水口14と、中央部をダイアフラム11に固着され、一端を第1シリンダ室10a内に位置させ、他端側を第2シリンダ室10bを挿通させてシリンダ室10から延出させるように取り付けられたロッド15と、ダイアフラム11を第1シリンダ室10a側に付勢するように第2シリンダ室10b内に配設された付勢手段としてのスプリング16と、を備えている。
ロッド15は、ダイアフラム11の軸方向の変位に連動してシリンダ室10の軸方向に往復移動する。これにより、シリンダ室10からのロッド15の延出部が伸縮する。以降、ロッド15がシリンダ室10から延出する方向を往方向とする。
シリンダ12は、図2に示されるように、上端が開放で、下端を塞口された円筒体に作製され、Oリング17が軸方向の略中央部に外嵌状態に装着されている。また、軸方向に細長の給水穴18がシリンダ12の外周面の一端側に穿設され、円形の排水穴19がシリンダ12の外周面の他端側に周方向に等角ピッチで4つ穿設されている。そして、給水穴18の断面積が排水穴19の断面積より小さくなっている。
このシリンダ12は他端側をダイアフラム11側に位置させて第1シリンダ室10a内に配設され、ロッド15の一端に固着されている。そして、シリンダ12は、ロッド15の軸方向の移動に連動して、Oリング17を第1シリンダ室10aの内壁面を摺動させて軸方向に移動する。
給水口13は、シリンダ12が最上位置から最下位置に移動する際、最上位置の時点から給水穴18との重なりが開始され、最下位置では、給水穴18との重なりが解除されるような位置関係で第1シリンダ室10aに穿設されている。また、排水口14は、シリンダ12が最上位置から最下位置に移動する際、最下位置の直前から排水穴19との重なりが開始され、最下位置に到達したときに排水穴19との重なり面積が最大となるような位置関係で第1シリンダ室10aに4つ穿設されている。
動力変換機構部200は、図1、図3および図4に示されるように、シリンダ室10の第2シリンダ室10bの外側に延設された一対の支持腕20と、軸心をロッド15の軸心と直角に交差するように一対の支持腕20に回転自在に支持されたシャフト21と、シャフト21のロッド15と交差する位置に同軸に固着されたピニオン22と、ロッド15の延出端に取り付けられた躯体23と、を備えている。そして、ガイド穴24が穴方向をロッド15およびシャフト21の軸心と直交にして躯体23に形成され、スライドブロック25がガイド穴24に案内されてロッド15およびシャフト21の軸心と直交にスライド移動可能に躯体23内に収納されている。また、第1および第2切換レバー26A,26Bがそれぞれスライドブロック25の両端から躯体23の外側に延出され、その後曲げられてロッド15の往方向に延設されている。
第1および第2ガイド穴27A,27Bが、ロッド15およびシャフト21の軸と直交する方向に離間して、穴方向をロッド15およびシャフト21の軸方向と直交にして、同軸にスライドブロック25内に形成されている。さらに、第1および第2ブロック28A,28Bがそれぞれ第1および第2ガイド穴27A,27B内にロッド15およびシャフト21の軸と直交する方向に移動可能に収納されている。そして、第1および第2ラック29A,29Bが、それぞれ第1および第2ブロック28A,28Bから、躯体23およびスライドブロック25に形成された切り欠き30,31を挿通して、ロッド15の往方向に延設されている。また、第1および第2バネ32A,32Bが、第1および第2ブロック28A,28Bを初期位置に復帰させるように、第1および第2ガイド穴27A,27B内に縮設されている。なお、切り欠き30,31は、穴方向をロッド15およびシャフト21の軸方向に直交とする長穴に形成されている。
一対のラック切換ピン33が、散水銃2の縦配管3に外嵌状態に、かつ縦配管3周りに回動自在に取り付けられた一対のリング体34の外壁面から径方向外側に延設されている。そして、各リング体34は、一対のラック切換ピン33がシャフト21の軸心を含む鉛直面を挟んで等しい角度(第2所定角度)を有するように回転位置を調整されて、ネジなどにより縦配管3に固定されている。なお、図3では、一方のラック切換ピン33のみが示されている。
ここで、第1ブロック28A、第1ラック29Aおよび第1バネ32Aが第1駆動部を構成し、第2ブロック28B、第2ラック29Bおよび第2バネ32Bが第2駆動部を構成している。また、躯体23、スライドブロック25、第1および第2切換レバー26A,26B、ラック切換ピン33およびリング体34が切換手段を構成している。
そして、第1ブロック28Aは、第1バネ32Aの付勢力により、図4中第1ガイド穴27A内を右方向に移動し、第1ラック29Aが切り欠き31の内壁面に当接する初期位置に位置する。同様に、第2ブロック28Bは、第2バネ32Bの付勢力により、図4中第2ガイド穴27B内を左方向に移動し、第2ラック29Bが切り欠き31の内壁面に当接する初期位置に位置する。
第1切換レバー26Aが、図4中右方向に移動されると、スライドブロック25はガイド穴24に案内されて右方向に移動し、第1ラック29Aがピニオン22と係合する第1の状態をとる。また、第2切換レバー26Bが、図4中左方向に移動されると、スライドブロック25はガイド穴24に案内されて左方向に移動し、第2ラック29Bがピニオン22と係合する第2の状態をとる。
さらに、動力伝達機構部300は、散水銃2の縦配管3に外嵌状態に固着された第1かさ歯車35と、シャフト21の一端に同軸に固着され、第1かさ歯車35に歯合する第2かさ歯車36と、を備えている。
つぎに、動力発生機構部100の動作について、図5を参照しつつ説明する。
まず、消火水9がシリンダ12内に供給されていない初期状態では、図5の(a)に示されるように、ダイアフラム11がスプリング16の付勢力により第1シリンダ室10a側(復方向)に変位し、シリンダ12は、最上位置に位置している。この時、給水口13は細長の給水穴18の往方向端部と重なっており、消火水9がシリンダ12内に供給可能な状態となっている。また、排水口14は排水穴19の往方向に位置し、排水穴19との重なりが回避されている。
ついで、パイロット弁8が開けられていると、消火水9が給水配管7を介して給水口13と給水穴18との僅かな重なり部からシリンダ12内に供給される。そして、シリンダ12内の消火水9の水量が増えると、図5の(b)に示されるように、シリンダ12はスプリング16を収縮させつつ往方向に移動する。このシリンダ12の移動により、給水口13と給水穴18との重なり面積が徐々に大きくなり、ついには給水口13の全体が給水穴18に重なり、両者の重なり面積が一定となる。ここで、細長の給水穴18の長軸が給水口13の口径より大きくなっているので、給水口13の全体が給水穴18に重なった以降は、給水口13と給水穴18との重なり面積は一定となる。そして、シリンダ12の往方向への移動中、シリンダ12内への消火水9の供給が続けられる。
ついで、シリンダ12が往方向に移動し、最下位置の直前まで到達すると、排水穴19の往方向端部が排水口14に重なり始め、シリンダ12内の消火水9の排水が開始される。この時、図5の(c)に示されるように、給水口13は給水穴18の復方向端部に重なり始め、両者の重なり面積の減少が始まる。
そして、図5の(d)に示されるように、シリンダ12が最下位置に到達すると、排水口14と排水穴19との重なり面積が最大となる。この時、給水穴18と給水口13との重なりが解除され、排水口14と排水穴19との重なり面積が大きくなっているので、シリンダ12内の消火水9は一気に排水される。そこで、シリンダ12はスプリング16の付勢力により最上位置まで一気に戻され、消火水9のシリンダ12内への供給が開始される。そして、図5の(e)に示されるように、シリンダ12が往方向に移動しつつ、給水口13と給水穴18との重なり面積が徐々に大きくなり、シリンダ12内の消火水9の水量が多くなる。
このように、動力発生機構部100は、上述の動作を繰り返し、ロッド15が最上位置と最下位置との間のシリンダ12の移動距離に相当するストロークで往復移動することになる。
つぎに、動力変換機構部200の動作について、図6を参照しつつ説明する。ここでは、第1ラック29Aによるピニオン22の回動動作について説明する。
まず、第1切換レバー26Aが作動され、第1ラック29Aが、図6の(a)に示されるように、ピニオン22と係合する第1の状態となる。この時、第1ブロック28Aが第1バネ32Aにより押圧され、第1ラック29Aが切り欠き31の内壁面に当接している(初期位置)。
ついで、ロッド15が往方向に移動されると、第1ラック29Aがピニオン22の歯40aを押し、ピニオン22が図6の(b)中反時計回りに回動を開始する。このピニオン22の回動にともなって、次の歯40bが第1ラック29Aを図6の(b)中左方向に押圧する。そこで、第1ラック29Aは、図6の(c)に示されるように、第1バネ32Aを収縮させて、第1ガイド穴27Aに沿って左方向に移動しつつ、1ストローク分往方向に移動する。
その後、ロッド15が復方向に移動すると、第1ラック29Aはピニオン22から離反する。そして、第1ラック29Aの先端が歯40bを超えると、第1ブロック28Aが第1バネ32Aの付勢力により押圧され、図6の(d)に示されるように、初期位置に復帰する。
これにより、ピニオン22は、ロッド15の1往復によりシャフト21周りに第1所定角度回動する。そして、次のロッド15の1往復で、歯40bが第1ラック29Aと係合し、同様に、第1所定角度回動する。このように、ロッド15の往復移動が繰り返し行われると、ピニオン22はロッド15の1往復毎にシャフト21周りの一側に第1所定角度ずつ回動することになる。
また、第2切換レバー26Bが作動されて、第2ラック29Bがピニオン22と係合する第2の状態に切り換えられると、同様にして、ピニオン22はロッド15の1往復毎にシャフト21周りの他側に第1所定角度ずつ回動することになる。
つぎに、このように構成された旋回方式散水銃装置の動作について説明する。
まず、旋回機構部6が、ロッド15の軸心を縦配管3の管路方向に一致させ、シャフト21の軸心を縦配管3の管路方向に直交させ、さらにシャフト21の一端を縦配管3に向けて、配設される。そして、各リング体34は、一対のラック切換ピン33がシャフト21の軸心を含む鉛直面を挟んで等しい角度(第2所定角度)を有するように回転位置を調整されて、ネジなどにより縦配管3に固定される。また、第1かさ歯車35と第2かさ歯車36とが歯合している。
そして、消火水がシリンダ12内に供給されていない状態では、ダイアフラム11はスプリング16の付勢力により第1シリンダ室10a側に押圧される。そこで、ロッド15は図1中上方に押し上げられる。これにより、シリンダ12は、給水口13が給水穴18の往方向端部に重なる最上位置をとる。
ついで、パイロット弁8が開けられていると、消火水が給水配管7を介して給水口13と給水穴18との重なり部からシリンダ12内に供給される。そして、消火水がシリンダ12内に溜まると、スプリング16が収縮し、ダイアフラム11が第2シリンダ室10b側に変位される。そこで、ロッド15が図1中下方に押し下げられる。これにより、第1ラック29Aがピニオン22と係合し、ピニオン22をシャフト21周りの一側に回動する。そして、シリンダ12がロッド15の移動に連動して最下位置まで移動すると、給水口13と給水穴18との重なりが解除され、排水口14と排水穴19との重なり面積が最大となる。そこで、シリンダ12内の消火水は排水口14と排水穴19との重なり部から一気に排水される。同時に、ダイアフラム11はスプリング16の付勢力により第1シリンダ室10a側に押圧され、ロッド15が図1中上方に押し上げられる。
シリンダ12がロッド15の移動に連動して最上位置に復帰すると、消火水のシリンダ12内への供給が始まる。これにより、シリンダ12の最上位置から最下位置への移動が開始される。
この動作が繰り返し行われ、シャフト21がロッド15の1往復移動毎に、シャフト21周りの一側に第1所定角度ずつ回動する。このシャフト21の回動力が第2かさ歯車36および第1かさ歯車35を介して縦配管3の管路方向周りの回動力に変換されて縦配管3に伝達され、縦配管3が鉛直配管1の管路方向周りの一側に回動する。そして、縦配管3が初期位置(旋回中心)から一側に第2所定角度だけ回動すると、ラック切換ピン33が第2切換レバー26Bを押圧する。これにより、スライドブロック25がガイド穴24に案内されて移動し、第2ラック29Bがピニオン22と係合する第2の状態に切り換えられる。
この第2の状態では、シャフト21がロッド15の1往復移動毎に、シャフト21周りの他側に第1所定角度ずつ回動する。このシャフト21の回動力が第2かさ歯車36および第1かさ歯車35を介して縦配管3の管路方向周りの回動力に変換されて縦配管3に伝達され、縦配管3が鉛直配管1の管路方向周りの他側に回動する。そして、縦配管3が初期位置(旋回中心)から他側に第2所定角度だけ回動すると、ラック切換ピン33が第1切換レバー26Aを押圧する。そして、第1ラック29Aがピニオン22と係合する第1の状態に切り換えられる。
このように、上述の動作を繰り返し、縦配管3は所定の角度範囲で鉛直配管1の管路方向周りに回動、即ち旋回する。これにより、消火水が散水ノズル4から所定の角度範囲内に散水される。なお、リング体30の回転位置を調整することで、散水銃2の旋回角度が調整される。また、パイロット弁8の開度を調整することで、ロッド15の往復移動速度が調整される。
このように、この旋回方式散水銃装置では、旋回機構部6の駆動源として消火水の一部を用いているので、旋回モータ等の機器が不要となり、コストを低減することができる。
また、給水口13、排水口14、給水穴18および排水穴19の形状および位置を工夫し、シリンダ12を最上位置と最下位置との間を往復移動するように構成しているので、簡易な構成でロッド15を往復移動させる機構を実現できる。
また、第1ラック29Aが第1バネ32Aにより弾性支持されている。そこで、第1ラック29Aでピニオン22の歯40aを押圧する際に、次の歯40bから押圧を受けると、第1バネ32Aが収縮して、第1ラック29Aが歯40bとの干渉を避ける方向に移動する。これにより、次の歯40bとの干渉を避けつつ、当該歯40aを押圧し、確実に第1所定角度だけピニオン22を回動させることができる。
また、第1かさ歯車35を縦配管3に外嵌状態に取り付け、第1かさ歯車35と歯合する第2かさ歯車36をシャフト21の端部に取り付けているので、シャフト21周りの回動力を縦配管3の管路方向周りの回動力に変換する機構を簡易な構成で実現できる。
また、リング体34が縦配管3に対して回転角度を調整可能に取り付けられているので、散水銃2の旋回角度を簡易に調整できる。
また、パイロット弁8が給水配管7の経路途中に配設されているので、パイロット弁8の開度を調整することで、散水銃2の旋回速度を簡易に調整できる。
なお、上記実施の形態では、仕切り部材としてダイアフラム11を用いるものとして説明しているが、仕切り部材はこれに限定されるものではなく、第1シリンダ室10aと第2シリンダ室10bとの差圧により変位するものであればよい。
この発明の一実施の形態に係る旋回方式散水銃装置の全体構成を説明する図である。 この発明の一実施の形態に係る旋回方式散水銃装置の動力発生機構部の要部を説明する図である。 この発明の一実施の形態に係る旋回方式散水銃装置の動力変換機構部の構成を説明する図である。 この発明の一実施の形態に係る旋回方式散水銃装置の動力変換機構部における要部を説明する断面図である。 この発明の一実施の形態に係る旋回方式散水銃装置の動力発生機構部の動作を説明する図である。 この発明の一実施の形態に係る旋回方式散水銃装置の動力変換機構部の動作を説明する図である。
符号の説明
1 鉛直配管、2 散水銃、3 縦配管、4 散水ノズル、10 シリンダ室、10a 第1シリンダ室、10b 第2シリンダ室、11 ダイアフラム(仕切り部材)、12 シリンダ、13 給水口、14 排水口、15 ロッド、16 スプリング(付勢手段)、18 給水穴、19 排水穴、28A 第1ブロック(第1駆動部)、23 躯体(切換手段)、25 スライドブロック(切換手段)、26A 第1切換レバー(切換手段)、26B 第2切換レバー(切換手段)、28B 第2ブロック(第2駆動部)、29A 第1ラック(第1駆動部)、29B 第2ラック(第2駆動部)、32A 第1バネ(第1駆動部)、32B 第2バネ(第2駆動部)、33 ラック切換ピン(切換手段)、34 リング体(切換手段)、35 第1かさ歯車、36 第2かさ歯車、100 動力発生機構部、200 動力変換機構部、300 動力伝達機構部。

Claims (3)

  1. 管路方向を鉛直にして配設されて消火水が供給される鉛直配管と、
    上記鉛直配管の上部開口部に管路方向周りに回動可能に連結された縦配管および該縦配管の上部に連結された散水ノズルを有する散水銃と、
    上記消火水の一部を駆動源とし、往復移動力を発生する動力発生機構部と、
    上記動力発生機構部により発生された上記往復移動力を上記縦配管の管路方向と直交する軸周りの回動力に変換する動力変換機構部と、
    上記動力変換機構部により変換された回動力を上記縦配管の管路方向周りの回動力に変換して該縦配管に伝達し、上記散水銃を旋回させる動力伝達機構部と、を備え、
    上記動力発生機構部は、
    シリンダ室と、
    上記シリンダ室内に軸方向に変位可能に配設されて、該シリンダ室内を軸方向に第1シリンダ室と第2シリンダ室とに画成する仕切り部材と、
    上記仕切り部材に固着され、一端が上記第1シリンダ室内に位置され、かつ他端側が上記第2シリンダ室を挿通して上記シリンダ室から延出され、該仕切り部材の変位に連動して該シリンダ室の軸方向に往復移動可能に配設されたロッドと、
    穴方向を軸方向とする細長の給水穴が外周面の一端側に穿設され、かつ排水穴が外周面の他端側に穿設され、他端を上記ロッドの一端に固着されて上記第1シリンダ室内に上記第2シリンダ室から離反する最上位置と該第2シリンダ室に接近する最下位置との間を往復移動可能に配設されたシリンダと、
    上記シリンダの上記最上位置から上記最下位置への移動時に、上記最上位置の時点から上記給水穴との重なりが開始され、該最下位置で該給水穴との重なりが解除されるように上記第1シリンダ室に設けられ、該給水穴との重なり部を介して上記消火水を該シリンダ内に供給する給水口と、
    上記シリンダが上記最上位置から上記最下位置への移動時に、上記最下位置の直前から上記記排水穴との重なりが開始され、該最下位置に到達したときに該排水穴との重なり面積が最大となるように上記第1シリンダ室に設けられ、該排水穴との重なり部を介して該シリンダ内の上記消火水を排出する排出口と、
    上記第2シリンダ室内に配設されて、上記シリンダ内の消火水が排出された際に該シリンダを上記最下位置から上記最上位置に復帰させるように上記仕切り部材を付勢する付勢手段と、
    を有していることを特徴とする旋回方式散水銃装置。
  2. 上記動力変換機構部は、
    上記縦配管の管路方向と直交するシャフトに固着されたピニオンと、
    上記ロッドの上記シリンダ室からの延出部に配設され、該ロッドの往移動時に上記ピニオンと係合して、上記ピニオンを上記シャフト周りの一側に第1所定角度回動させる第1駆動部と、
    上記ロッドの上記シリンダ室からの延出部に配設され、該ロッドの往移動時に上記ピニオンと係合して、上記ピニオンを上記シャフト周りの他側に上記第1所定角度回動させる第2駆動部と、
    上記縦配管が管路方向周りの一側に第2所定角度回動したときに、上記ピニオンとの係合を上記第1駆動部から上記第2駆動部に切り換え、上記縦配管が管路方向周りの他側に上記第2所定角度回動したときに、上記ピニオンとの係合を上記第2駆動部から上記第1駆動部に切り換える切換手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の旋回方式散水銃装置。
  3. 上記動力伝達機構部は、
    上記縦配管に外嵌状態に取り付けられた第1かさ歯車と、
    上記シャフトの端部に固着されて、上記第1かさ歯車に歯合する第2かさ歯車と、
    から構成されていることを特徴とする請求項2記載の旋回方式散水銃装置。
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