JP2007311660A - ガス供給用ノズル及びこれを備えた半導体製造装置 - Google Patents

ガス供給用ノズル及びこれを備えた半導体製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】製造コストの低廉化を図ることができるとともに、原料ガスの種類等に変更があっても均一流を確実に得ることができるガス供給用ノズル及びこれを備えた半導体製造装置を提供する。
【解決手段】ガス導入口4A及びガス導出口4Bを有し、ガス導入口4Aからガス導出口4Bに向かって幅方向寸法が漸次大きくなる第2ガス供給路4Dを形成してなるガス供給用のノズル部4であって、ノズル部4のガス供給方向途中部には、ガス供給路のガス流を堰き止めるような障壁部7が配設されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば有機金属化学気相成長(Metal−Organic Chemical Deposition:MOCVD)法により、窒素(N)を含む窒化物系 III−V族化合物半導体を被処理基板上に成長させる場合に用いるガス供給用ノズル及びこれを備えた半導体製造装置に関する。
近年、レーザダイオード等の半導体素子(発光素子)においては、可視領域から紫外領域までの発光を得るための素子材料として、窒化ガリウム(GaN)に代表される窒化物系III−V族化合物半導体が注目されている。
このような半導体素子は、窒化物系III−V族化合物半導体をサファイア基板や炭化珪素(SiC)基板上に成長させることにより形成される。
従来、この種の半導体素子を形成するための半導体製造装置としては、末広がりのガス導入路を有するガス供給部材と、このガス供給部材におけるガス導入路内の上流側で原料ガスの流れベクトルを制御する菱形状構造物と、この菱形状構造物の下流側でウエハを載置するサセプタとを備えたものが知られている(例えば特許文献1参照)。
このような半導体製造装置において、半導体形成用の原料ガスによる半導体層をウエハ上に形成するには、ガス導入路側からサセプタ側に向かって原料ガスをキャリアガスと共に供給することにより行われる。この場合、原料ガスがガス導入路内に供給されると、菱形状構造物の両側部を通過し、高温に設定されたサセプタ上のウエハに到達する。この後、原料ガスは化学反応を起こし、半導体層としてウエハ上に蒸着される。
特開2001−118799号公報
しかし、特許文献1によると、層流形成用部材が特定形状の構造物(菱形状構造物)であるため、その形状が複雑なものとなり、製造コストが嵩むという問題がある。
また、特許文献1においては、菱形状構造物によって膨張管の特徴である原料ガス流の偏りを制御し均一流とするものであるため、原料ガスの種類及び流速・ガス流量・構造物の配設位置等の諸条件が菱形状構造物に応じた特定の条件となる。この結果、原料ガスの種類等の諸条件を変更すると、原料ガスの流れとして均一流が得られない虞がある。
従って、本発明の目的は、製造コストの低廉化を図ることができるとともに、原料ガスの種類等に変更があっても均一流を確実に得ることができるガス供給用ノズル及びこれを備えた半導体製造装置を提供することにある。
(1)本発明は、上記目的を達成するために、ガス導入口及びガス導出口を有し、前記ガス導入口から前記ガス導出口に向かって幅方向寸法が漸次大きくなるガス供給路を形成してなるガス供給用の筒体であって、前記筒体のガス供給方向途中部には、前記ガス供給路のガス流を堰き止めるような障壁部が配設されていることを特徴とするガス供給用ノズルを提供する。
(2)本発明は、上記目的を達成するために、基板上に成膜するための成膜部と、前記成膜部に成膜用の原料ガスを供給するためのガス供給部と、前記ガス供給部から原料ガスを導入して前記成膜部に導出するためのガス導入出部とを備えた半導体製造装置において、前記ガス導入出部は、上記(1)に記載のガス供給用ノズルであることを特徴とする半導体製造装置を提供する。
本発明によると、製造コストの低廉化を図ることができるとともに、原料ガスの種類等に変更があっても均一流を確実に得ることができる。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体製造装置を説明するために示す図である。図1(a)は半導体製造装置の全体を示す側面図である。図1(b)は半導体製造装置のノズル部を示す斜視図である。図2は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体製造装置のノズル部を説明するために示す図である。図2(a)は横断面図であり、図2(b)は縦断面図(図2(a)のA−A断面図)である。図2(c)は、図2(b)のA部分を拡大して示す断面図である。
〔半導体製造装置1の全体構成〕
図1(a)において、半導体製造装置1は、被処理基板としてのサファイア基板W上に成膜するための成膜部2と、この成膜部2に成膜用ガス(原料ガス)及びキャリアガスを供給するためのガス供給部3と、このガス供給部3から原料ガスをキャリアガスと共に導入して成膜部2に導出するためのガス導入出部としてのノズル部4とから大略構成されている。
(成膜部2の構成)
図1(a)に示すように、成膜部2は、リアクタ5及びサセプタ6を備え、ノズル部4の下流側に配設されている。リアクタ5は、ノズル部4に連通するガス流入口5A及び外部に開口するガス流出口5Bを有する平面四角形状の筒体からなり、サセプタ6の上方に配設されている。そして、ガス流入口5Aからリアクタ内部に流入する原料ガス及びキャリアガスを通過させてガス流出口5Bからリアクタ外部に流出するように構成されている。サセプタ6は、リアクタ内部に露呈する基板載置面6Aを有し、リアクタ5の下方に配設されている。そして、ヒータ(図示せず)からヒータ熱を受けて基板載置面6A上のサファイア基板Wを加熱するように構成されている。
(ガス供給部3の構成)
図1(a)に示すように、ガス供給部3は、ノズル部4の上流側に配設されている。そして、ノズル部4を介して原料ガス及びキャリアガスを成膜部2に供給するように構成されている。
(ノズル部4の構成)
ノズル部4は、図1(b)に示すようにガス導入口4A及びガス導出口4Bを有し、図2(a)及び(b)に示すように互いに対向する上面部4a・下面部4b及びこれら両面部4a,4bに連接する側面部4c,4dからなる例えば石英製の筒体からなり、図1(a)に示すように成膜部2とガス供給部3との間に介装されている。そして、前述したようにガス供給部3から原料ガスをキャリアガスと共に導入して成膜部2に導出するように構成されている。
ノズル部4(第2ガス供給路)の全長LAは例えばLA=300mmに、またその高さ方向寸法HAは例えばHA=10mmにそれぞれ設定されている。ノズル部4の導入側開口面積は例えば2cm2に、またその導出側開口面積は例えば20cm2にそれぞれ設定されている。ノズル部4のガス供給部側には、図2(a)に示すように、同一の供給路幅方向寸法をもってガス導入部を形成する第1ガス供給路4Cが設けられている。ノズル部4の成膜部側には、図2(a)に示すように、ガス導入口側からガス導出口側に向かって幅方向寸法が漸次大きくなる第2ガス供給路4Dが設けられている。
ノズル部4のガス供給方向途中部には、図2(a)及び(b)に示すように、第2ガス供給路4Dのガス流を堰き止めるような障壁部7が配設されている。障壁部7は、ノズル部4の上面部4aに垂直な例えば石英製の矩形板からなり、第2ガス供給路4Dを高さ方向に2分する上下両領域のうち上方領域に配置されている。また、障壁部7は、良好なガス切れ性を得るために、ガス供給部3からガス供給方向にLommの寸法(0.3×LA≦Lo≦0.6×LAの範囲にある寸法)をもって離間する位置に配置されている。
障壁部7の高さ方向寸法HBは、ノズル部4の高さ方向寸法HAの20%〜90%(0.2×HA≦HB≦0.9×HA)の範囲にある寸法(例えばHB=10mm)に設定されている。この場合、障壁部7の高さ方向寸法HBがノズル部4の高さ方向寸法HAの20%より小さい寸法(HB<0.2×HA)であると、サセプタ側で原料ガスの均一流が効果的に得られない。一方、障壁部7の高さ方向寸法HBがノズル部4の高さ方向寸法HAの90%より大きい寸法(0.9×HA<HB)であると、圧力損失が大きくなるばかりか、サセプタ側で原料ガスの乱流が生じ易い。障壁部7の厚さ方向寸法tは例えばt=3mmに設定されている。
〔半導体製造装置1の動作〕
半導体形成用の原料ガス(例えばアンモニアガスとトリメチルガリウムガス)による半導体層(例えばGaN層)をサファイア基板W(AlNバッファ層)上に形成するには、1100℃の成長温度条件下でキャリアガスとしてNを使用し、ガス供給部3からノズル部4内に成膜部2に向かって原料ガスを供給することにより行われる。この場合、原料ガスは、ノズル部4内に供給されると、第1ガス供給路4C及び第2ガス供給路4Dを通過し、リアクタ5内において高温に設定されたサセプタ6上のサファイア基板Wに到達する。この際、ガス供給部3からノズル部4内に供給される原料ガスは、障壁部7の上流側において、一のガス流が障壁部7で堰き止められ、障壁部7の下方領域に向かい、また他のガス流が障壁部7で堰き止められず、障壁部7の下方領域に向かう。このため、両ガス流が拡散して障壁部7の下方領域を高速で通過する。そして、障壁部7の下方領域を通過した原料ガスは、障壁部7の下流側において、第2ガス供給路4Dの上方領域で低流速分布をもったガス流とその下方領域で高流速分布をもったガス流とに分けられる。このため、障壁部7の下流側では渦が発生し、ガスのもつ運動エネルギーが下がり、ガス流速が低くなることにより、両ガス流が拡散して均一な速度分布をもってノズル部4外に導出される。これにより、原料ガスがリアクタ5内にガス混合度の高い均一流として供給される。この後、原料ガスは化学反応を起こし、半導体層(GaN層)としてサファイア基板W上に蒸着される。
[第1の実施の形態の効果]
以上説明した実施の形態によれば、次に示す効果が得られる。
(1)障壁部7によって原料ガスを堰き止めてその流れをノズル部4のサセプタ側で均一流とすることができるため、均一流形成用部材の形状を単純な形状(例えば矩形状)とすることができる。これにより、その製造が簡単になり、製造コストの低廉化を図ることができる。
(2)第2ガス供給路4Dのガス流を障壁部7で堰き止めて均一流が得られることは、原料ガスの種類及び流速・ガス流量・障壁部の配設位置等の諸条件が障壁部7の形状に依存せず、このため原料ガスにおける種類等の諸条件を変更しても原料ガスの流れとして均一流を確実に得ることができる。このことは、条件の異なる多層膜を形成するには必須である。
(3)障壁部7によってサセプタ6からの輻射熱を遮断することができるため、障壁部7の上流側においてガス温度上昇を抑制して原料ガスによる化学反応を未然に防止することができる。このことにより、ノズル内への反応析出物をなくすことができ、ノズル内での原料劣化を防止することができる。
[第2の実施の形態]
図3は、本発明の第2の実施の形態に係る半導体製造装置のノズル部を説明するために示す図である。図3(a)は横断面図であり、図3(b)は縦断面図(図3(a)のB−B断面図)である。図3(a)及び(b)において、図2(a)及び(b)と同一の部材について同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図3(a)及び(b)に示すように、第2の実施の形態に示す半導体製造装置のノズル部31は、第1の実施の形態に示す障壁部7と同一の機能及び材質・形状・サイズ(高さ方向寸法・厚さ方向寸法)を有する複数(図3(a)及び(b)では2個)の障壁部32,33を備えた点に特徴がある。
このため、障壁部32,33は、ノズル部4のガス供給方向途中部に第2ガス供給路4Dのガス供給方向に沿って並設され、かつ第2ガス供給路4Dを高さ方向に2分する上下両領域のうち上方領域に配設されている。一方の障壁部32は、ノズル部31の全長LA(LA≒300mm)の約32.5%に相当する寸法L0をもって離間する位置に配置されている。他方の障壁部33は、同じくノズル部31の全長LAの約62.5%に相当する寸法(L0+LB)をもってガス供給部3からガス供給方向に離間する位置に配置されている。
なお、障壁部33と成膜部2との間の寸法L1は、障壁部32,33の高さ寸法をHBとして5×HB≦L1≦10×HBの範囲にある寸法に設定されていることが望ましい。この場合、寸法L1が5×HBより小さい(L1<5×HB)と、障壁部に形成される渦の影響が基板上までおよび、品質の高い膜を形成することができない。一方、寸法L1が10×HBより大きい(10×HB<L1)と、サセプタ側で所望の均一流が得られない。
また、両障壁部32,33間の寸法LBは、サセプタ側で所望の均一流を得るために、ノズル部31の全長LAの10%〜60%の範囲(0.1×LA≦LB≦0.6×LA)にある寸法に設定されていることが望ましい。
[第2の実施の形態の効果]
以上説明した第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態の効果(1)〜(3)に加え、次に示す効果が得られる。
(1)複数の障壁部32,33によって第2ガス供給路4D内で原料ガスの渦流を発生させて原料ガスを拡散させるため、ノズル部31のサセプタ側において原料ガス流れの均一性を効果的に得ることができる。
(2)障壁部32,33の高さ方向寸法を比較的小さい寸法に設定することができるため、原料ガス供給系の圧力損失を低減することができ、装置設計を簡単に行うことができる。
[第3の実施の形態]
図4は、本発明の第3の実施の形態に係る半導体製造装置のノズル部及び障壁部を説明するために示す図である。図4(a)はノズル部の横断面図であり、図4(b)はノズル部の縦断面図(図4(a)のC−C断面図)である。図4(c)は、障壁部の正面図である。図4(a)及び(b)において、図2(a)及び(b)と同一の部材について同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図4(a)及び(b)に示すように、第3の実施の形態に示す半導体製造装置のノズル部41は、第2ガス供給路4Dを遮断するような障壁部42を備えた点に特徴がある。
このため、障壁部42は、ノズル部41(第2ガス供給路4D)のガス供給方向途中部に配置され、全体が図4(c)に示すような矩形状の多孔質板によって形成されている。
[第3の実施の形態の効果]
以上説明した第3の実施の形態によれば、第1の実施の形態の効果(1)〜(3)と同様の効果が得られる。
なお、本実施の形態では、障壁部42の目詰まり発生を抑制するために、障壁部を冷却する必要がある。また、渦流による運動エネルギー低減効果が小さいため、原料ガス供給系においてガス供給圧力を高める障壁の圧力損失を大きくすることが望ましい。
[第4の実施の形態]
図5は、本発明の第4の実施の形態に係る半導体製造装置のノズル部及び障壁部を説明するために示す図である。図5(a)はノズル部の横断面図であり、図5(b)はノズル部の縦断面図(図5(a)のD−D断面図)である。図5(c)は、障壁部の正面図である。図5(a)及び(b)において、図2(a)及び(b)と同一の部材について同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図5(a)及び(b)に示すように、第4の実施の形態に示す半導体製造装置のノズル部51は、第2ガス供給路4Dを遮断するような障壁部52を備えた点が第3の実施の形態に示すノズル部41と同様であり、障壁部52がスリット付きの板部材によって形成されている点が異なる。
このため、障壁部52は、ノズル部51(第2ガス供給路4D)のガス供給方向途中部に配置され、全体が図4(c)に示すように複数のスリット52Aを有する矩形板によって形成されている。複数のスリット52Aは、鉛直方向(第2ガス供給路4Dの高さ方向)に並列し、かつ幅方向に広い矩形開口によって形成されている。障壁部52の開口率は複数のスリット52Aによって約50%に設定されている。
[第4の実施の形態の効果]
以上説明した第4の実施の形態によれば、第1の実施の形態の効果(1)〜(3)と同様の効果が得られる。
なお、本実施の形態では、障壁部52の下流側に塵埃の滞留を抑制するために、障壁部52の上方・下方端縁に切り欠きを設けることが望ましい。
また、本実施の形態では、障壁部52がスリット付きの板部材によって形成されている場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、第2ガス供給路4Dの高さ方向に所定の間隔をもって並列する複数の棒状部材(図示せず)をノズル部51のガス供給方向途中部に配設してもよい。
[第5の実施の形態]
図6は、本発明の第5の実施の形態に係る半導体製造装置のノズル部及び障壁部を説明するために示す図である。図6(a)はノズル部の横断面図であり、図6(b)はノズル部の縦断面図(図6(a)のE−E断面図)である。図6(c)は、障壁部の正面図である。図6(a)及び(b)において、図2(a)及び(b)と同一の部材について同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図6(a)及び(b)に示すように、第5の実施の形態に示す半導体製造装置のノズル部61は、第2ガス供給路4Dを遮断するような障壁部62を備えた点が第4の実施の形態に示すノズル部41と同様であり、障壁部62が図6(c)に示すような櫛状部材によって形成されている点が異なる。
このため、障壁部62は、ノズル部4の下面部4bに当接する基部62A及びこの基部62Aから上方に突出する複数の歯部62Bを有し、ノズル部61(第2ガス供給路4D)のガス供給方向途中部に配置されている。複数の歯部62Bは、第2ガス供給路4Dの幅方向に所定の間隔をもって並設されている。障壁部62の開口率は約50%に設定されている。
[第5の実施の形態の効果]
以上説明した第5の実施の形態によれば、第1の実施の形態の効果(1)〜(3)に加え、次に示す効果が得られる。
複数の歯部62Bが第2ガス供給路4Dの幅方向に所定の間隔をもって並設されているため、ノズル部61の上面部付近における原料ガスの流れが良好なものとなる。これにより、障壁部52上方端縁の下流側での塵埃の滞留を抑制することができ、ノズル部61の清掃を長期間にわたって不要なものとすることができる。また、上面部4a及び下面部4bのうち少なくとも一方の部位が冷却されている場合には、櫛部が効率的に冷却され、原料ガスを効率的に冷却することができる。
なお、本実施の形態では、障壁部62が櫛状部材によって形成されている場合について説明したが、第2ガス供給路4Dの幅方向に並列する複数のスリットを有する矩形板によって障壁部(図示せず)を形成してもよい。間隔は0.2×LA以上であることが好ましい。また、歯部62Bが基部62Aを介在させず、上面部4a及び下面部4bに直接接着されていても構わない。
また、本実施の形態では、歯部62Bを上方に突出させた状態で障壁部62が第2ガス供給路4Dに配置されている場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、塵埃等が重力によってノズル部4の下面部4b(基部62Aの下流側)に滞留し易いことから、障壁部62を上下反転させて第2ガス供給路4Dに配置することが望ましい。
[第6の実施の形態]
図7は、本発明の第6の実施の形態に係る半導体製造装置のノズル部及び障壁部を説明するために示す図である。図7(a)はノズル部の横断面図であり、図7(b)はノズル部の縦断面図(図7(a)のF−F断面図)である。図7(c)は、障壁部の正面図である。図7(a)及び(b)において、図2(a)及び(b)と同一の部材について同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図7(a)及び(b)に示すように、第6の実施の形態に示す半導体製造装置のノズル部71は、第2ガス供給路4Dを遮断するような障壁部72を備えた点が第3の実施の形態に示すノズル部41と同様であり、障壁部72が多孔板によって形成されている点が異なる。
このため、障壁部72は、図7(c)に示すように複数の貫通孔72Aを有する矩形板からなり、図7(a)及び(b)に示すようにノズル部71(第2ガス供給路4D)のガス供給方向途中部に配置されている。
[第6の実施の形態の効果]
以上説明した第3の実施の形態によれば、第1の実施の形態の効果(1)〜(3)と同様の効果が得られる。
[第7の実施の形態]
図8は、本発明の第7の実施の形態に係る半導体製造装置のノズル部を説明するために示す図である。図8(a)は横断面図であり、図8(b)は縦断面図(図8(a)のG−G断面図)である。図8(c)は図8(a)のH−H断面図である。図8(d)は、図8(b)のI部分を拡大して示す縦断面図である。図8(a)〜(d)において、図2(a)及び(b)と同一の部材について同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図8(a)及び(b)に示すように、第7の実施の形態に示す半導体製造装置のノズル部81は、第2ガス供給路4Dのガス供給方向に沿って並列する複数(2個)の障壁部82,83を備えた点が第2の実施の形態に示すノズル部31と同様であり、障壁部82,83とノズル部81の上面部4aとの間に空隙84が形成されている点が異なる。
このため、障壁部82,83は、図8(b)及び(c)に示すように、ノズル部81の上面部4aから空隙84をもって第2ガス供給路4Dに配置されている。図8(d)に示すように、障壁部82,83の高さ方向寸法HBはHB=4mm〜5mmの寸法に、空隙84の高さ方向寸法HCはHC=0.5mm〜2mmにそれぞれ設定されている。また、ノズル部81の高さ方向寸法HAは例えばHA=10mmに設定されている。
[第7の実施の形態の効果]
以上説明した第7の実施の形態によれば、第1の実施の形態の効果(1)〜(3)に加え、次に示す効果が得られる。
障壁部82,83がノズル部81の上面部4aから空隙84をもって第2ガス供給路4Dに配置されているため、ノズル部81の上面部付近における原料ガスの流れが良好なものとなる。これにより、障壁部82,83上方端縁の下流側での塵埃の滞留を抑制することができ、ノズル部81の清掃を長期間にわたって不要なものとすることができる。
[第8の実施の形態]
図9は、本発明の第8の実施の形態に係る半導体製造装置のノズル部を説明するために示す図である。図9(a)は横断面図であり、図9(b)は縦断面図(図9(a)のJ−J断面図)であり、図9(c)は図9(a)のK−K断面図である。図9(a)〜(c)において、図2(a)及び(b)と同一の部材について同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図9(a)及び(b)に示すように、第8の実施の形態に示す半導体製造装置のノズル部91は、第2ガス供給路4Dのガス供給方向に沿って並列する複数(2個)の障壁部92,93を備えた点が第7の実施の形態に示すノズル部81と同様であり、障壁部92,93がその上面をノズル部91の上面部4aに当接させて配置されている点が異なる。
このため、障壁部92,93の上方端縁には、図9(c)に示すように、第2ガス供給路4Dの幅方向に沿って並列する複数(3個)の切り欠き92A,93A(図9(c)には切り欠き93Aのみ示す)がそれぞれ設けられている。
[第8の実施の形態の効果]
以上説明した第8の実施の形態によれば、第1の実施の形態の効果(1)〜(3)に加え、次に示す効果が得られる。
障壁部92,93の上方端縁に切り欠き92A,93Aが設けられているため、ノズル部61の上面部付近における原料ガスの流れが良好なものとなる。これにより、障壁部92,93上方端縁の下流側での塵埃の滞留を抑制することができ、ノズル部91の清掃を長期間にわたって不要なものとすることができる。
以上、本発明の半導体製造装置(ガス供給用ノズル)を上記の実施の形態に基づいて説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能であり、例えば次に示すような変形も可能である。
(1)各実施の形態では、ノズル部4が石英によって形成されている場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、良好な放熱性を得るために例えば銅(Cu)やアルミニウム(Al)の放熱用部材によってノズル部4を形成してもよい。この場合、障壁部も放熱用部材によって形成することにより、サセプタ6からの輻射熱を受けてノズル部4外に放散させることができ、障壁部の上流側においてガス温度上昇を抑制して原料ガスによる化学反応を効果的に防止することができる。さらに、筒体及び障壁部が放熱用部材によって形成されている場合、放熱用部材を水等で冷却することにより、原料ガスによる化学反応を一層効果的に防止することができる。また、筒体及び障壁部に例えば水冷式の冷却機構を配設してもよい。
(2)各実施の形態(第3〜第6の実施の形態を除く)では、第2ガス供給路4Dを高さ方向に2分する上下両領域のうち上方の領域に障壁部が配置されている場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、下方の領域に障壁部を配置しても、所期の目的を達成することができる。
(a)及び(b)は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体製造装置を説明するために示す側面図と斜視図。 (a)〜(c)は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体製造装置のノズル部を説明するために示す断面図。 (a)及び(b)は、本発明の第2の実施の形態に係る半導体製造装置のノズル部を説明するために示す断面図と正面図。 (a)〜(c)は、本発明の第3の実施の形態に係る半導体製造装置のノズル部及び障壁部を説明するために示す断面図と正面図。 (a)〜(c)は、本発明の第4の実施の形態に係る半導体製造装置のノズル部及び障壁部を説明するために示す断面図と正面図。 (a)〜(c)は、本発明の第5の実施の形態に係る半導体製造装置のノズル部及び障壁部を説明するために示す断面図と正面図。 (a)〜(c)は、本発明の第6の実施の形態に係る半導体製造装置のノズル部及び障壁部を説明するために示す断面図と正面図。 (a)〜(d)は、本発明の第7の実施の形態に係る半導体製造装置のノズル部を説明するために示す断面図。 (a)〜(c)は、本発明の第8の実施の形態に係る半導体製造装置のノズル部を説明するために示す断面図。
符号の説明
1…半導体製造装置、2…成膜部、3…ガス供給部、4,31,41,51,61,71,81,91…ノズル部、4A…ガス導入口、4B…ガス導出口、4C…第1ガス供給路、4D…第2ガス供給路、4a…上面部,4b…下面部,4c,4d…側面部、5…リアクタ、5A…ガス流入口、5B…ガス流入口、6…サセプタ、6A…基板載置面、7,32・33,42,52,62,72,82,83,92,93…障壁部、52A…スリット、62A…基部、62B…歯部、72A…貫通孔、84…空隙、92A,93A…切り欠き、W…サファイア基板

Claims (17)

  1. ガス導入口及びガス導出口を有し、前記ガス導入口から前記ガス導出口に向かって幅方向寸法が漸次大きくなるガス供給路を形成してなるガス供給用の筒体であって、
    前記筒体のガス供給方向途中部には、前記ガス供給路のガス流を堰き止めるような障壁部が配設されていることを特徴とするガス供給用ノズル。
  2. 前記障壁部は、前記ガス供給路を高さ方向に2分する上下両領域のうちいずれか一方の領域に配置されている請求項1に記載のガス供給用ノズル。
  3. 前記障壁部は、前記ガス供給路のガス供給方向に沿って複数個並設されている請求項1に記載のガス供給用ノズル。
  4. 前記複数個の障壁部のうち互いに隣り合う2つの障壁部間の寸法LBは、前記筒体の全長LAの10%〜60%の範囲にある寸法に設定されている請求項3に記載のガス供給用ノズル。
  5. 前記障壁部の配設位置から前記ガス導出口に至る寸法は、前記高さ方向寸法HBの5倍〜10倍の範囲にある寸法に設定されている請求項3に記載のガス供給用ノズル。
  6. 前記障壁部の高さ方向寸法HBは、前記ガス供給路の高さ方向寸法HAの20%〜90%の範囲にある寸法に設定されている請求項2に記載のガス供給用ノズル。
  7. 前記障壁部は、前記上下両領域のうち上方領域に配置された板部材によって形成されている請求項2に記載のガス供給用ノズル。
  8. 前記障壁部は、前記ガス供給路の上面と所定の間隔をもって配置されている請求項7に記載のガス供給用ノズル。
  9. 前記障壁部の上方端縁には、前記ガス供給路の幅方向に並列する複数の塵埃滞留用防止用の切り欠きが設けられている請求項7に記載のガス供給用ノズル。
  10. 前記障壁部は多孔質板によって形成されている請求項1に記載のガス供給用ノズル。
  11. 前記障壁部には、前記ガス供給路の高さ方向に並列する複数のスリットが設けられている請求項1に記載のガス供給用ノズル。
  12. 前記障壁部には、前記ガス供給路の幅方向に並列する複数のスリットが設けられている請求項1に記載のガス供給用ノズル。
  13. 前記障壁部は多孔板によって形成されている請求項1に記載のガス供給用ノズル。
  14. 前記筒体及び前記障壁部は放熱用部材によって形成されている請求項1に記載のガス供給用ノズル。
  15. 前記放熱用部材は冷却される請求項14に記載のガス供給用ノズル。
  16. 前記筒体及び前記障壁部は冷却機構を有する請求項1に記載のガス供給用ノズル。
  17. 被処理基板上に成膜するための成膜部と、
    前記成膜部に成膜用の原料ガスを供給するためのガス供給部と、
    前記ガス供給部から原料ガスを導入して前記成膜部に導出するためのガス導入出部とを備えた半導体製造装置において、
    前記ガス導入出部は、請求項1に記載のガス供給用ノズルであることを特徴とする半導体製造装置。
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