JP2007311590A - 被転写物の転写方法、半導体装置の製造方法および転写装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】特に、フレキシブル基板へのTFT等の半導体素子の転写精度を向上させる。
【解決手段】第2基板S2上にTFT(T)等の被転写物を配置する工程と、第3基板(フレキシブル基板)S3上に第2基板S2の被転写物側を永久接着層21を介して接着した後、例えば、第2基板S2の分離層19にレーザーを照射し、アブレーションにより分離層19内に剥離部を生じさせ、第3基板(フレキシブル基板)S3を多孔質材料からなるステージ51を介して吸着することによりステージ51上に固定し、第2基板S2を剥離機構55により剥離し、被転写物を第3基板(フレキシブル基板)S3に転写する。
【選択図】図6
【解決手段】第2基板S2上にTFT(T)等の被転写物を配置する工程と、第3基板(フレキシブル基板)S3上に第2基板S2の被転写物側を永久接着層21を介して接着した後、例えば、第2基板S2の分離層19にレーザーを照射し、アブレーションにより分離層19内に剥離部を生じさせ、第3基板(フレキシブル基板)S3を多孔質材料からなるステージ51を介して吸着することによりステージ51上に固定し、第2基板S2を剥離機構55により剥離し、被転写物を第3基板(フレキシブル基板)S3に転写する。
【選択図】図6
Description
本発明は、被転写物の転写方法、半導体装置の製造方法および転写装置に関し、特に、基板上に形成された被転写物または半導体装置等を別の基板に転写する方法等に関するものである。
液晶やエレクトロルミネッセンス(EL:electroluminescence)素子、エレクトロクロミック素子、電気泳動粒子等を利用した表示装置には、スイッチング素子や駆動回路として薄膜トランジスタ(TFT:thin film transistor)が広く用いられている。
一般的にこのTFTを形成するには、ガラス等の基板上に高温下で半導体膜、絶縁膜および導電性膜を成膜、フォトリソグラフィー技術、有機溶剤等を使用して適宜パターニングしながら積層することにより形成する。
しかしながら、上記TFTを可撓性有する基板(例えばプラスチック基板等)上に形成する場合、可撓性有する基板(例えばプラスチック基板等)が熱による変形、または水、有機溶剤等の吸湿による基板自身の変形、基板表面の平滑性、製造工程中のハンドリング等の問題がありその形成が困難である。更に製造しても電気的な特性がガラス基板等の基板上に形成したTFTと比較し劣ってしまう場合がある。
そこで、ガラス基板等の上に形成したTFTと同等の性能を有しかつ可撓性を有する基板の難点を回避するTFT等の素子の形成方法が検討されている。
例えば、下記特許文献1(特開平10−125931号公報)には、基板(100)上に分離層(120)を設けておき、その基板上にTFT等の薄膜素子(140)を形成し、基板側からレーザー光を照射することによって分離層を剥離し、薄膜素子を接着層(160)を介して転写体(180)に接合し、基板(100)を離脱させる技術が開示されている。また、関連する技術が下記特許文献2(特開平10−125930号公報)および下記特許文献3(特開平10−125929号公報)に開示されている。
特開平10−125931号公報
特開平10−125930号公報
特開平10−125929号公報
上記転写技術は、表示装置等の各種電子機器の用途や利便性に応じTFT等の素子を任意の基板上に形成し得る技術として、注目されている。
しかしながら、本発明者らが検討したところ、例えば、上記フレキシブル基板上に被転写物(転写元基板)を接着し、転写元基板を剥離する際、被転写物が破壊する場合があることが判明した。これは、追って詳細に説明するように、転写元基板を剥離する際、フレキシブル基板に応力やそれに伴う歪みが生じることが原因であることが分かった。
本発明は、転写精度を向上することができる転写方法を提供することを目的とする。また、転写精度を向上させることにより、装置(製品)の製造歩留まりを向上させることを目的とする。また、転写精度を向上することができる転写装置を提供することを目的とする。
(1)本発明の被転写物の転写方法は、(a)第1基板上に被転写物を配置する工程と、(b)第2基板上に上記第1基板の被転写物側を接着する工程と、(c)少なくとも上記(b)工程の後において、上記第2基板を多孔質材料からなるステージを介して吸着することにより上記ステージ上に固定し、上記第1基板を剥離することにより、上記被転写物を上記第2基板に転写する工程とを有する。ここで言う「配置する工程」には、被転写物を形成する工程や被転写物を他の基板等から転写することにより第1基板上に配置する工程等を含む。
かかる方法によれば、第2基板を多孔質材料からなるステージを介して吸着することによりステージ上に固定したので、第1基板の剥離の際に応力が加わっても、第2基板の歪みを低減でき、転写精度を向上させることができる。また、製品の製造歩留まりを向上させることができる。
(2)本発明の被転写物の転写方法は、(a)第1基板上に被転写物を配置する工程と、(b)第2基板上に上記第1基板の被転写物側を接着する工程と、(c)少なくとも上記(b)工程の後において、上記第2基板を多孔質材料からなるステージを介して吸着することにより上記ステージ上に固定し、上記第1基板を剥離することにより、上記被転写物を上記第2基板に転写する工程と、(d)第3基板上に上記第2基板の被転写物側を接着する工程と、(e)少なくとも上記(d)工程の後において、上記第2基板を上記第3基板から剥離することにより、上記被転写物を上記第3基板に転写する工程とを有する。
かかる方法によれば、第2基板を多孔質材料からなるステージを介して吸着することによりステージ上に固定したので、第1基板の剥離の際に応力が加わっても、第2基板の歪みを防止でき、転写精度を向上させることができる。また、第2基板に転写された被転写物をさらに第3基板に転写することで、被転写物を第1基板と同じ方向で第3基板に転写することができる。このように、第3基板への転写を有し、転写回数を2回とする場合においても転写精度を向上させることができる。また、製品の製造歩留まりを向上させることができる。また、第2基板をフレキシブル基板とすれば、第2基板を徐々に剥離することが可能となり転写精度をさらに向上させることができる。
例えば、上記多孔質材料は、セラミック材料よりなる。このように、セラミック材料を用いることで、ステージ上に第2基板を固定することができる。
より好ましくは、上記多孔質材料の孔の直径は、0.5mm未満である。このように、0.5mm未満の直径の多孔質材料を用いることで、ステージ上に第2基板又は第3基板を固定することができる。また、第2基板又は第3基板の微細な歪みを防止でき、転写精度を向上させることができる。
例えば、上記第2基板及び/又は第3基板は、フレキシブル基板である。かかる方法によれば、フレキシブル基板に被転写物を転写することができる。また、歪み易いフレキシブル基板に被転写物を転写する場合でも、転写精度を向上させることができる。
より好ましくは、上記被転写物は、上記第1基板上に分離層を介して形成されており、上記(c)工程は、エネルギー光を照射することにより上記分離層内もしくは上記分離層と被転写物との界面において剥離を生じさせる工程を有する。かかる方法によれば、転写精度をさらに向上させることができる。
例えば、上記ステージは、吸引部により吸引されており、上記ステージの上記吸引領域は、上記第1および第2基板と同じかもしくは、それ以上の領域を有する。かかる方法によれば、上記第1および第2基板を上記ステージにより吸引固定することができる。
(3)本発明の半導体装置の製造方法は、被転写物の転写方法を有する半導体装置の製造方法であって、上記被転写物の転写方法を有する。かかる方法によれば、転写精度を向上させることができる。また、半導体装置の製造歩留まりを向上させることができる。
(4)本発明の電子機器の製造方法は、半導体装置の製造方法を有する電子機器の製造方法であって、上記半導体装置の製造方法を有する。
(5)本発明の転写装置は、ステージ上に載置され、被転写物を有する第1基板が接着された第2基板、から第1基板を剥離手段によって剥離する転写装置において、(a)多孔質材料からなる上記ステージと、(b)上記ステージに連結する吸引部と、(c)上記ステージ上に配置された剥離手段と、を有する。
かかる構成によれば、第2基板を多孔質材料からなるステージを介して吸着することにより上記ステージ上に固定することができ、第1基板の剥離の際に応力が加わっても、第2基板の歪みを防止でき、転写精度を向上させることができる。また、当該装置により処理された製品の製造歩留まりを向上させることができる。
より好ましくは、上記転写装置は、さらに、(d)上記ステージの上記吸引部による吸引領域の外周を覆うフィルムを有する。かかる方法によれば、上記ステージの吸引領域の外周にフィルムを載置することで、第2基板等の吸引効率を向上させることができ、固定を強固にすることができる。また、フィルムの大きさを第2基板の大きさに応じて適宜設定することが可能となり、第2基板の大きさが変化した場合にも効率的に転写処理を行うことができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。なお、同一の機能を有するものには同一もしくは関連の符号を付し、その繰り返しの説明を省略する。
<実施の形態1>
本実施の形態においては、TFT(薄膜素子)の転写方法について説明する。即ち、第1基板に形成されたTFTを第2基板に転写し、さらに、第3基板に転写する工程について説明する。図1〜図6は、本実施の形態の半導体装置(TFT)の製造方法を示す工程断面図である。
本実施の形態においては、TFT(薄膜素子)の転写方法について説明する。即ち、第1基板に形成されたTFTを第2基板に転写し、さらに、第3基板に転写する工程について説明する。図1〜図6は、本実施の形態の半導体装置(TFT)の製造方法を示す工程断面図である。
図1(A)に示すように、第1基板S1上に分離層3を形成する。
第1基板の条件としては、以降のTFT(素子)の形成工程の各処理(例えば、熱処理やエッチング等の薬液処理など)に耐え得る信頼性の高い基板である必要がある。例えば、石英ガラス基板は、耐熱性や耐薬液性に優れるため、第1基板として用いて好適である。なお、このような基板は、高価であるが、TFT(被転写物、被転写層)を第2基板S2へ転写した後は、その表面を洗浄し、再利用可能である。
また、後述するレーザー光の照射により剥離を生じさせる場合には、このようなエネルギー光を透過する基板である必要がある。例えば、石英ガラス基板は透明であり、レーザー光を透過するため、第1基板S1として用いて好適である。もちろん積層するTFTの形成が可能な範囲で安価なソーダガラスを用いてもかまわない。
分離層(犠牲層、接着・剥離層)3としては、エネルギー光の照射を受けてアブレーションを起こし層の内部もしくは当該層と他の層との界面において剥離を起こす材料を用いる。このような材料には、アモルファスシリコン、シリコン酸化膜、無機薄膜の他、ポリエチレンやポリプロピレンなどの有機高分子材料などがあり、単層のみならず複数層にしてもよい。ここでは、分離層3として例えばアモルファスシリコン膜をCVD(chemical vapor deposition、化学気相成長)法により形成する。
次いで、分離層3上にTFTを形成する。TFTの構成には種々のものがあるが、ここではその一例として順スタガ構造のTFTを形成する場合について説明する。
図1(B)に示すように、分離層3上に下地保護膜5として例えば酸化シリコン膜をCVD法により形成し、さらに、その上部に半導体層7として例えばアモルファスシリコン膜をCVD法により形成する。次いで、この膜にレーザー照射することにより結晶化させ多結晶シリコン膜とする。
図1(C)に示すように、半導体膜7をパターニングし、島状の半導体膜7を複数形成する。次いで、半導体膜7上に絶縁膜9として例えば酸化シリコン膜をCVD法で形成する。この絶縁膜9は、TFTのゲート絶縁膜となる。次いで、絶縁膜9上に導電性膜11として、例えばアルミニウム(Al)、モリブデン(Mo)、タンタル(Ta)、タングステン(W)、銅(Cu)、クロム(Cr)、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)、白金(Pt)、銀(Ag)、金(Au)膜等をスパッタリング法により形成し、パターニングする。この導電性膜11は、TFTのゲート電極となる。なお、Al等の金属膜の他、シリコン(Si)、シリコン化合物、多結晶シリコン(Poly−Si)、Ir(イリジウム)化合物等の半導体膜を用いてゲート電極を形成してもよい。
次いで、図2(A)に示すように、導電性膜(ゲート電極)11をマスクに不純物イオンとして、例えば、ボロン(B)もしくはリン(P)をイオン打ち込みすることによりソース、ドレイン領域7a、7bを形成する。ボロンをイオン打ち込みした場合、p型のソース、ドレイン領域7a、7bが形成され、リンをイオン打ち込みした場合、n型のソース、ドレイン領域7a、7bが形成される。以上の工程によりTFTが形成される。
次いで、図2(B)に示すように、導電性膜11上に層間絶縁膜13として例えば酸化シリコン膜をCVD法で形成し、ソース、ドレイン領域7a、7b上の層間絶縁膜13をエッチング等することによりコンタクトホールC1を形成する。次いで、コンタクトホールC1内を含む層間絶縁膜13上に導電性膜15として例えばAl膜をスパッタリング法により堆積し、パターニングすることにより、ソース、ドレイン引き出し配線15a、15bを形成する。
次いで、図2(C)に示すように、ソース、ドレイン引き出し配線15a、15b上に保護膜17として例えば酸化シリコン膜を例えばCVD法で形成する。なお、ここでは、ソース、ドレイン引き出し配線15a、15bのみ表記してあるが、この他、素子の駆動に必要な配線が適宜形成されることはいうまでもない。また、このような配線は、複数層に形成される場合もある。従って、導電性膜の堆積、パターニングおよび層間絶縁膜の堆積を繰り返すことによって多層配線を形成してもよい。
以上の工程で形成されたTFTや配線を第2基板S2に転写する。この転写を一時転写(中間転写)という。
第2基板S2の条件としては、以降の一時転写工程に耐え得る基板であれば良く、例えば、第1基板と同じ素材の基板(例えばガラス基板)でも良い。また、最終転写後は、第2基板S2の表面を洗浄し、再利用可能である。
また、後述するレーザー光(エネルギー光)の照射により剥離を生じさせる場合には、このようなエネルギー光を透過する基板である必要がある。例えば、石英ガラス基板やソーダガラス基板は透明であり、レーザー光を透過するため、第2基板S2として用いて好適である。
この第2基板S2にTFTや配線を一時転写する。即ち、第1基板S1の保護膜17側に、第2基板S2に接合(接着)する。
例えば、図3(A)に示すように、第1基板S1の保護膜17上に接着剤(仮接着剤)18を形成する。この接着剤18は、例えば、熱硬化型接着剤や光硬化型接着剤よりなる。この接着剤18上に、分離層19として例えばアモルファスシリコン膜がCVD法により形成された第2基板S2を接合(接着)する。次いで、例えば、熱硬化型接着剤を使用した場合には、加熱する事で接着剤を硬化させることにより第2基板(分離層19)S2とを接合する。光硬化型接着剤を使用した場合には、紫外線や赤外線、可視光線、レーザー光等の光源を接着剤18に照射することにより第2基板(分離層19)S2とを接合する。光による硬化を行う場合には、光照射を第2基板S2側から行うのが望ましい。第1基板S1側から保護膜17までの光透過性の有無に依らず、接着剤を均一に硬化させられるからである。この場合、第2基板S2として光透過性を備えている物を用いると良い。なお、分離層19を第1基板S1の接着剤18上に形成してもよい。また、接着剤18を形成せず、分離層19を直接第1基板S1の保護膜17と接合してもよい。
次いで、図4(A)に示すように、第1基板S1側から分離層3にレーザー光を照射し、アブレーションを生じさせることにより、分離層3の内部、もしくは他の膜との界面において剥離を生じさせる。この際、分離層19にレーザー光の影響を与えないように、レーザー光の強度を調整する。なお、分離層3と分離層19との間にレーザー光を透過させない膜(もしくはレーザー光の強度を低減させる膜)が用いられている場合には、上記調整は必要ない。
次いで、図4(B)に示すように、第2基板S2側を下側とし、第1基板S1を剥離する。次いで、第2基板S2の表面に残存する分離層3の残渣をエッチング等により除去する(図4(C))。以上の工程により、一時転写が終了する。この際、図4(C)に示すように、第2基板S2上には、TFT(T)や配線(15a、15b)が逆向きに転写されている。
次いで、第2基板S2上のTFTや配線を第3基板S3に最終転写する。第3基板は、例えばポリイミドやポリエステル、ポリカーボネイト、ポリエーテルサルフォン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のプラスチック基板または、粘度が主成分であり層状の結晶構造を持った珪酸塩鉱物、有機無機複合基板、金属基板等よりなるフレキシブル基板である。かかる基板は、軽量でかつ安価であり、また、応力にも強いことから多様性がある。
まず、図5(A)に示すように、第2基板S2の下地保護膜5上に、永久接着剤21として例えば熱硬化型接着剤、光硬化型接着剤等を形成する。次いで、永久接着剤21上に第3基板S3を接合(接着)する。
次いで、図5(B)に示すように、第2基板S2側から分離層19にレーザー光を照射し、アブレーションを生じさせることにより、分離層19の内部、もしくは他の膜との界面において剥離を生じさせる。
次いで、図6(A)に示すように、第3基板S3側を下側とし、転写装置(半導体製造装置)50のステージ51に搭載する。この転写装置50は、図示するように、多孔質材料よりなるステージ51、ステージ51の下部に設けられた吸引機構(吸引部)53およびステージ51の上部に設けられた剥離機構55を有する。ステージ51を構成する多孔質材料は、例えば平板状のセラミックスであり、吸引機構53の側壁に形成された突起部によって支持され、吸引機構53によってそのほぼ全面が吸引可能に構成されている。
従って、第3基板S3の全面を多孔質材料よりなるステージ51上に吸着しつつ、剥離機構により第2基板S2を剥離する。次いで、第3基板S3の表面に残存する分離層19の残渣をエッチング等により除去する(図6(B))。なお、適宜、接着剤18の除去を行ってもよい。以上の工程により、最終転写が終了し、第3基板S3上にTFTや配線が形成(転写)される。
このような転写技術を用いれば、耐熱性の乏しい第3基板S3上にもTFTや配線を形成することができる。
また、本実施の形態によれば、剥離の際に、応力を受けやすい第3基板S3に対しTFTや配線の転写を行う場合においても、第3基板S3を多孔質材料からなるステージを介して吸着することによりステージ51上に固定できるので、転写対象のTFTや配線の破壊を防止することができる。その結果、製品の歩留まりを向上させることができる。
これに対し、例えば、第3基板S3側を剥離した場合、図7に示すように、第3基板S3の剥離部において圧縮応力が集中し、転写パターン(この場合、TFTや配線)の破壊や損傷が生じる。図7において、圧縮応力の集中部を破線で囲む(図8において同じ)。図7は、本実施の形態の効果を説明するための転写方法(比較例)を示す模式的な断面図である。なお、図6と対応する箇所には同一の符号を付してある(図8、図9において同じ)。
また、例えば、鉄合金(SUS)に0.5mm程度の吸引孔を複数形成し、これらの間を格子状の溝で連結させたステージ151を用いて検討したところ、かかる場合においても、図8に示すように、吸引孔間(もしくは溝間)において第3基板S3の歪みが生じ、その局部において応力が集中し、転写パターン(この場合、TFTや配線)の破壊や損傷が見られた。図8は、本実施の形態の効果を説明するための転写方法(比較例)を示す模式的な断面図である。
これに対し、本実施の形態によれば、多孔質材料よりなるステージ51により第3基板S3の全面を均一に吸着するため、ステージ51上に第3基板S3を強固かつ均一に固定することができる。その結果、剥離の際の応力が分散し、応力集中による転写パターン(この場合、TFTや配線)の破壊や損傷を低減することができる(図9(A)参照)。図9(A)は、本実施の形態の転写方法を示す模式的な断面図である。
ここで、上記検討により、多孔質材料の孔の径は0.5mm未満が好ましいと考えられる。また、多孔質材料としては、上記セラミックス材料の他、スクリーンマスクを用いてもよい。スクリーンマスクとは、スクリーン印刷機で使用するメッシュ材であり、ステンレスメッシュ、ポリエチレンメッシュ、スーパーファインメッシュ等がある。また、ニッケルをエレクトロフォーミング法により析出成型したスクリーンプレートを用いてもよい。このスクリーンプレートは、メッシュ材と比較し、その表面の凹凸が少なく、本実施の形態に用いて好適である。また、金属酸化物や、コーンスターチを主原料とするポリプロピレン発泡材などを用いてもよい。但し、セラミックス材料は均一性の良い多孔質が得られ、また、粉塵等も少ないため、クリーンな処理を行うことができ、本実施の形態に用いて好適である。また、上記材料を積層させてもよい。例えば、図9(B)に示すように、発泡ブロック材51aの表面にスクリーンプレート51bを搭載(被覆)してもよい。このように、発泡ブロック材51aによるある程度のフラットな広域の吸着面が得られるとところに、さらに、フラットなスクリーンプレートで被覆する事により、より均一でフラットな吸着面が得られる。図9(B)は、本実施の形態の他の転写方法を示す断面図である。
なお、本実施の形態においては、第2基板S2側から分離層19にレーザー光を照射し、分離層19の内部等に剥離を生じさせた後、第2基板S2を転写装置50のステージ51に搭載したが、第2基板S2を吸引固定した状態で、レーザー光を照射し、分離層にアブレーション現象を生じさせ、剥離機構により第2基板S2の剥離を行ってもよい。この場合、ステージ51の上部に、剥離機構55およびレーザー照射部を設けてもよい。
また、本実施の形態の剥離機構55の構成に特に限定はないが、例えば、第2基板S2の外周部を挟持し、上部に引っ張ることにより剥離可能とする機構や、また、第2基板S2の裏面を吸引固定し、上部に引っ張ることにより剥離可能とする機構などがある。
また、図6(A)に示すステージ51と第3基板S3とは対応する大きさであることが好ましい。これは吸引効率が向上するからである。
但し、図10(A)および(B)に示すように、ステージ51、即ち吸引領域(吸引面積)を大きく設定しておき、ステージ51より小さい第3基板S3の外周にフィルム57を搭載(載置)することにより吸引効率を向上させることができる。また、既存の第3基板S3の大きさに合わせて複数のフィルムを準備しておけば、幅広い製品に対応可能となる。図10は、本実施の形態の他の転写方法を示す工程断面図および要部平面図である。なお、ステージ51および第3基板S3を僅かに重なるよう配置してもよい。また、図10においては、ステージ51および第3基板S3を略矩形状としたが、これらの形状は適宜変更可能である。
なお、本実施の形態においては、転写パターンとしてTFTや配線を例に説明したが、これらに限定されることはなく、他の素子(例えば、センサー、キャパシタやメモリセルなど)を転写パターンとしてもよい。また、素子の形成後の転写のみならず、例えば、素子を構成する各パターンごとに転写を行ってもよい。
また、本実施の形態においては、表示装置に用いられる素子としてTFTを例に説明したが、かかる装置に限定されず、センサー、メモリ装置、マイクロプロセッサ、電子ペーパーなどの形成の際にも広く適用可能である。
<実施の形態2>
実施の形態1においては、最終転写(最終製品)に第3基板(フレキシブル基板)S3を用いる場合について説明したが、一時転写をフレキシブル基板に行ってもよい。即ち、実施の形態1の第2基板S2をフレキシブル基板としてもよい。
実施の形態1においては、最終転写(最終製品)に第3基板(フレキシブル基板)S3を用いる場合について説明したが、一時転写をフレキシブル基板に行ってもよい。即ち、実施の形態1の第2基板S2をフレキシブル基板としてもよい。
図11〜図13は、本実施の形態の半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
図11(A)に示すように、第1基板S1上に分離層3を形成し、さらに、TFT(T)、配線(15a、15b)および保護膜17等を形成する。
次いで、実施の形態1で詳細に説明した通り、第1基板S1を接着剤18を介し第2基板S2上の分離層19上と接合(接着)するのであるが、この際、第2基板S2としてフレキシブル基板を用いる。
次いで、実施の形態1と同様、図11(B)に示すように、第1基板S1側から分離層3にレーザー光を照射し、アブレーションを生じさせることにより、分離層3の内部、もしくは他の膜との界面において剥離を生じさせる。
次いで、図12(A)に示すように、第2基板S2側を下側とし、第1基板S1を剥離する。この際、第2基板S2は、フレキシブル基板であるため、実施の形態1において図6および図10を参照しながら詳細に説明したように、第2基板S2の全面を多孔質材料よりなるステージ51上に吸着しつつ、剥離機構により第1基板S1を剥離する。
次いで、図12(B)に示すように、第2基板S2の表面に残存する分離層3の残渣をエッチング等により除去し、一時転写を終了する。この際、第2基板S2上には、TFTや配線が逆向きに接合されている。
次いで、図13(A)に示すように、第2基板S2上のTFTや配線を第3基板S2に最終転写する。第3基板は、フレキシブル基板であってもよいし、他の基板(例えばソーダガラス基板)であってもよい。
即ち、図示するように、第2基板S2の下地保護膜5上に、永久接着剤21を形成し、第3基板S3を接合(接着)する。次いで、第2基板S2側から分離層19にレーザー光を照射し、アブレーションを生じさせることにより、分離層19の内部、もしくは他の膜との界面において剥離を生じさせる。
次いで、図13(B)第3基板S3側を下側とし、第2基板S2を剥離する。この際、第2基板S2はフレキシブル基板であるため、第3基板S3の端部から徐々に第2基板S2を剥離することができ、精度の高い転写を行うことができる。この場合、第2基板S2の剥離機構として巻き取り手段55aを用いてもよい。次いで、第3基板S3の表面に残存する分離層19の残渣をエッチング等により除去する。また、接着剤18も必要に応じて適宜除去する。
このように、本実施の形態によれば、高精度の転写を行うため一時転写を第2基板(フレキシブル基板)S2に行う場合にも、第2基板S2を多孔質材料からなるステージを介して吸着することによりステージ51上に固定できるので、転写対象のTFTや配線の破壊を防止することができる。その結果、製品の歩留まりを向上させることができる。
もちろん、第3基板S3としてフレキシブル基板を用いる場合には、第2基板S2の剥離の際に、第3基板S3を多孔質材料からなるステージ51を介して吸着することにより固定することが好ましい。
また、本実施の形態においては、第2基板S2を多孔質材料からなるステージ51を介して吸着することによりステージ51上に固定した状態において、レーザー光を照射しながら、第2基板S2を徐々に剥離してもよい。この場合、ステージ51の上部に、剥離機構55およびレーザー照射部を設けた転写装置を用いて好適である。
また、本実施の形態においては、多孔質材料からなるステージ51および吸引機構53を転写装置50に用いたが、これらの構成は、フレキシブル基板を処理するための他の処理装置にも適用可能である。例えば、第2基板S2上に分離層19をCVD法などにより形成する際に、上記ステージ51を用いて第2基板S2を固定してもよい。
<実施の形態3>
実施の形態1および2においては、一時転写および最終転写の2回の転写を行う場合について説明したが、耐熱性のフレキシブル基板を用いる場合には、転写を行うことなく、フレキシブル基板上に直接TFT等の半導体素子や配線の形成が可能である。但し、この場合もフレキシブル基板のみを支持基板とし、TFT等の半導体素子を形成することは困難であるため、ガラス基板上にフレキシブル基板を接合し、TFT等の半導体素子を形成することが望ましい。以下、図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1および2においては、一時転写および最終転写の2回の転写を行う場合について説明したが、耐熱性のフレキシブル基板を用いる場合には、転写を行うことなく、フレキシブル基板上に直接TFT等の半導体素子や配線の形成が可能である。但し、この場合もフレキシブル基板のみを支持基板とし、TFT等の半導体素子を形成することは困難であるため、ガラス基板上にフレキシブル基板を接合し、TFT等の半導体素子を形成することが望ましい。以下、図面を参照しながら詳細に説明する。
図14および図15は、本実施の形態の半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
まず、図14(A)に示すように、第1基板S1上に分離層300を実施の形態1と同様に形成する。次いで、分離層300上に第2基板S2を接合(接着)する。この際、第2基板S2として耐熱性のフレキシブル基板を用いる。耐熱性のフレキシブル基板としては、ポリイミドやポリエステル、ポリカーボネイト、ポリエーテルサルフォン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のプラスチック基板または、粘度が主成分であり層状の結晶構造を持った珪酸塩鉱物、有機無機複合基板、金属基板等がある。
次いで、図14(B)に示すように、第2基板S2上に実施の形態1と同様にTFT(T)および配線(15a、15b)等を形成し、その表面に保護膜17を形成する。次いで、第1基板S1上側から分離層300にレーザー光を照射し、アブレーションを生じさせることにより、分離層300の内部、もしくは他の膜との界面において剥離を生じさせる。
次いで、図15(A)に示すように、実施の形態1において図6および図10を参照しながら詳細に説明した転写装置50を用い、第2基板S2上の保護膜13側を下側として、その全面を多孔質材料よりなるステージ51上に吸着しつつ、剥離機構により第1基板S1を剥離する。次いで、第2基板S2の表面に残存する分離層300の残渣をエッチング等により除去する(図15(B))。
なお、本実施の形態においては、分離層300としてTFT(薄膜素子)が形成される工程中は、しっかり固定されていて、接着後、所定の処理によりその接着力が低下する材料であれば良く。例えば、紫外線硬化の水溶性樹脂を用い、紫外線照射の硬化により基板間を接着し、水洗により基板間を剥離することも可能である。また、光硬化樹脂または熱硬化性樹脂よりなる接着(粘着)テープにより基板間を接着し、光の照射により接着力を低下させ基板間を剥離することも可能である。
このように、本実施の形態によれば、第2基板(フレキシブル基板)S2を第1基板(ガラス基板等)S1でサポートしたので、TFT等の半導体素子の形成がし易くなる。また、第1基板S1の剥離の際、第2基板S2を多孔質材料からなるステージを介して吸着することによりステージ51上に固定し、剥離を行ったので、転写対象のTFTや配線の破壊を防止することができる。その結果、製品の歩留まりを向上させることができる。
<電気光学装置および電子機器の説明>
次に、上記実施の形態1等で説明したTFTの具体的な適用箇所について図16〜図18を参照しながら説明する。図16は、液晶装置の構成例を示す回路図である。
次に、上記実施の形態1等で説明したTFTの具体的な適用箇所について図16〜図18を参照しながら説明する。図16は、液晶装置の構成例を示す回路図である。
TFTは例えば電気光学装置(表示装置)の画素回路や駆動回路として用いられる。例えば、アクティブマトリクス型の液晶装置では、図16に示すように、データ線Yとゲート線との交点にTFTおよび画素電極60が配置され、TFTの一端がデータ線Yと、他端が画素電極60と、そのゲートがゲート線Xと接続されている。また、データ線Yはデータ線駆動回路63と接続され、また、ゲート線Xは、ゲート線駆動回路65と接続されている。このような駆動回路を構成する素子としてもTFTが利用される。
従って、実施の形態1等で説明したTFTや配線は、例えば上記画素回路や駆動回路を構成し、自身が形成された基板と対向基板との間に液晶が充填され、封止されることにより表示部を構成する。
また、図17に示すように、TFTは、例えば、電気光学装置や電子機器の表示部である液晶パネルに用いられる。図17に、電気光学装置を用いた電子機器の例を示す。図17(A)は携帯電話への適用例であり、図17(B)は、ビデオカメラへの適用例である。また、図17(C)は、テレビジョンへ(TV)の適用例であり、図17(D)は、ロールアップ式テレビジョンへの適用例である。
図17(A)に示すように、携帯電話530には、アンテナ部531、音声出力部532、音声入力部533、操作部534および電気光学装置(表示部)500を備えている。この電気光学装置に、本発明を適用することができる。
図17(B)に示すように、ビデオカメラ540には、受像部541、操作部542、音声入力部543および電気光学装置(表示部)500を備えている。この電気光学装置に、この電気光学装置に、本発明を適用することができる。
図17(C)に示すように、テレビジョン550は、電気光学装置(表示部)500を備えている。この電気光学装置に、この電気光学装置に、本発明を適用することができる。なお、パーソナルコンピュータ等に用いられるモニタ装置(電気光学装置)にも本発明の配線やその形成方法を使用することができる。
図17(D)に示すように、ロールアップ式テレビジョン560は、電気光学装置(表示部)500を備えている。この電気光学装置に、本発明を適用することができる。
なお、電気光学装置を有する電子機器としては、上記の他、表示機能付きファックス装置、デジタルカメラのファインダ、携帯型TV、電子手帳、電光掲示板、宣伝広告用ディスプレイなどがある。
また、表示装置のみならず、図18(A)および(B)に示すように、フレキシブル基板上に形成されたマイクロコンピュータにも本発明は適用可能である。571は、フレキシブル基板であり、例えば、573はRAM(random access memory)、575はCPU(central processing unit)、577は、入出力回路、579は、太陽電池である。
また、この他、各種電子機器に、本発明を適用することができる。
なお、上記発明の実施の形態を通じて説明された実施例や応用例は、用途に応じて適宜に組み合わせて、又は変更若しくは改良を加えて用いることができ、本発明は上述した実施の形態の記載に限定されるものではない。そのような組み合わせ又は変更若しくは改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
3…分離層、5…下地保護膜、7…半導体層、9…絶縁膜、11…導電性膜、13…層間絶縁膜、15…導電性膜、15a、15b…ソース、ドレイン引き出し配線、17…保護膜、18…仮接着層、19…分離層、21…永久接着剤、50…転写装置、51…ステージ、53…吸引機構、55…剥離機構、55a…巻き取り手段、60…画素電極、63…データ線駆動回路、65…ゲート線駆動回路、300…分離層、500…電気光学装置、530…携帯電話、531…アンテナ部、532…音声出力部、533…音声入力部、534…操作部、540…ビデオカメラ、541…受像部、542…操作部、543…音声入力部、550…テレビジョン、560…ロールアップ式テレビジョン、571…フレキシブル基板、573…RAM、575…CPU、577…入出力回路、579…太陽電池、C1…コンタクトホール、S1…第1基板、S2…第2基板、S3…第3基板、T…TFT、X…ゲート線、Y…データ線
Claims (11)
- (a)第1基板上に被転写物を配置する工程と、
(b)第2基板上に前記第1基板の被転写物側を接着する工程と、
(c)少なくとも前記(b)工程の後において、前記第2基板を多孔質材料からなるステージを介して吸着することにより前記ステージ上に固定し、前記第1基板を剥離することにより、前記被転写物を前記第2基板に転写する工程と、
を、有することを特徴とする被転写物の転写方法。 - (a)第1基板上に被転写物を配置する工程と、
(b)第2基板上に前記第1基板の被転写物側を接着する工程と、
(c)少なくとも前記(b)工程の後において、前記第2基板を多孔質材料からなるステージを介して吸着することにより前記ステージ上に固定し、前記第1基板を剥離することにより、前記被転写物を前記第2基板に転写する工程と、
(d)第3基板上に前記第2基板の被転写物側を接着する工程と、
(e)少なくとも前記(d)工程の後において、前記第2基板を前記第3基板から剥離することにより、前記被転写物を前記第3基板に転写する工程と、
を、有することを特徴とする被転写物の転写方法。 - 前記多孔質材料は、セラミック材料よりなることを特徴とする請求項1又は2記載の被転写物の転写方法。
- 前記多孔質材料の孔の直径は、0.5mm未満であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の被転写物の転写方法。
- 前記第2基板及び/又は前記第3基板は、フレキシブル基板であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の被転写物の転写方法。
- 前記被転写物は、前記第1基板上に分離層を介して形成されており、
前記(c)工程は、エネルギー光を照射することにより前記分離層内もしくは前記分離層と被転写物との界面において剥離を生じさせる工程を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の被転写物の転写方法。 - 前記ステージは、吸引部により吸引されており、
前記ステージの吸引領域は、前記第1および第2基板と同じかもしくはそれ以上の領域を有する、
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の被転写物の転写方法。 - 被転写物の転写方法を有する半導体装置の製造方法であって、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の被転写物の転写方法を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
- 半導体装置の製造方法を有する電子機器の製造方法であって、請求項8に記載の半導体装置の製造方法を有することを特徴とする電子機器の製造方法。
- ステージ上に載置され、被転写物を有する第1基板が接着された第2基板、から第1基板を剥離手段によって剥離する転写装置において、
(a)多孔質材料からなる前記ステージと、
(b)前記ステージに連結する吸引部と、
(c)前記ステージ上に配置された剥離手段と、
を有することを特徴とする転写装置。 - 前記転写装置は、さらに、
(d)前記ステージの前記吸引部による吸引領域の外周を覆うフィルムを有することを特徴とする請求項10記載の転写装置。
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---|---|---|---|---|
JP2010003794A (ja) * | 2008-06-19 | 2010-01-07 | Seiko Epson Corp | 薄膜デバイスの転写方法 |
KR101290102B1 (ko) * | 2012-02-17 | 2013-07-26 | 주식회사 엘티에스 | 평면 표시패널 제조장치 |
KR20180126108A (ko) * | 2017-05-16 | 2018-11-27 | 삼성디스플레이 주식회사 | 플렉서블 표시 장치 및 이의 제조 방법 |
US10155368B2 (en) | 2013-05-07 | 2018-12-18 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Separation method and separation apparatus |
-
2006
- 2006-05-19 JP JP2006139786A patent/JP2007311590A/ja active Pending
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KR102385098B1 (ko) | 2017-05-16 | 2022-04-13 | 삼성디스플레이 주식회사 | 플렉서블 표시 장치 및 이의 제조 방법 |
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