JP2007311086A - ヒューズホルダ及びヒューズ - Google Patents

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Daisuke Yamaguchi
大助 山口
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【課題】一本の電柱に複数個のヒューズホルダが取り付けられている状態であっても異常なヒューズホルダの特定を簡単に行うことができるようにしたヒューズホルダ及びヒューズを提供することである。
【解決手段】それぞれ電線2に接続されるヒューズ取付部3が互いに離間して配設されたヒューズホルダ本体1と、前記ヒューズ取付部3の間に着脱自在に取り付けられて互いの前記電線2間を接続するヒューズ6と、互いに離間した前記ヒューズ取付部3の間に前記ヒューズ6と並列に接続された表示管10及び抵抗体11との直列回路と、前記ヒューズホルダ本体1と前記ヒューズ6と前記直列回路12とを覆うと共に前記表示管10を外部から視認可能な表示窓15を備えたヒューズホルダカバー13とよりなるヒューズホルダである。
【選択図】図2

Description

本発明は、各需要家に電力を供給する屋外配線の電柱等に取り付けられて引込線を保護している密閉型のヒューズホルダ及びヒューズに関するものである。
従来、各需要家に電力を供給する屋外配線の電柱等に取り付けられて引込線を保護するために、定格50A以下の電線ヒューズが使用されてきた。しかしながら、各家庭において、生活様式がオール電化の方向に向かっている昨今は、消費電力が増加し、引込線の保護のためには電線ヒューズに代えて密閉型ケッチホルダと称されるヒューズホルダが使用されるようになっている。この密閉型ケッチホルダと称されるヒューズホルダは、不透明な筒体状のケース内に爪付きヒューズを取り付けて構成されているものである。
定格50A以下の電線ヒューズは、そのヒューズ自体を外部から視認可能なものであり、溶断しているか否かを離れた位置からも容易に知ることができるものである。しかるに、大容量対策として使用されている密閉型ケッチホルダと称されるヒューズホルダにおいては、内部に設けられたヒューズを外部から見ることができず、そのヒューズが溶断しているか否かの確認は、ケースを開いて見なければならない。特に、それぞれの需要家に対する引込線は、各需要家の敷地内に配線しなければならないため、一本の電柱に多数のヒューズホルダが取り付けられている。そのため、どのヒューズホルダのヒューズが異常であるかどうかの確認作業は非常に大変である。
本発明は、一本の電柱に複数個のヒューズホルダが取り付けられている状態であっても異常なヒューズホルダの特定を簡単に行うことができるようにしたヒューズホルダ及びヒューズを提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、それぞれ電線に接続されるヒューズ取付部が互いに離間して配設されたヒューズホルダ本体と、前記ヒューズ取付部の間に着脱自在に取り付けられて互いの前記電線間を接続するヒューズと、互いに離間した前記ヒューズ取付部の間に前記ヒューズと並列に接続された表示管及び抵抗体との直列回路と、前記ヒューズホルダ本体と前記ヒューズと前記直列回路とを覆うと共に前記表示管を外部から視認可能な表示窓を備えたヒューズホルダカバーとよりなるヒューズホルダである。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のヒューズホルダにおいて、表示管をネオン管とした。
請求項3記載の発明は、請求項1記載のヒューズホルダにおいて、表示管をLEDとした。
請求項4記載の発明は、それぞれ電線に接続されるヒューズ取付部が互いに離間して配設されたヒューズホルダ本体と、前記ヒューズ取付部の間に着脱自在に取り付けられて互いの前記電線間を溶断部で接続するとともに表示管及び抵抗体との直列回路が前記溶断部と並列に接続されたヒューズと、前記ヒューズホルダ本体と前記ヒューズとを覆うと共に前記表示管を外部から視認可能な表示窓を備えたヒューズホルダカバーとよりなるヒューズホルダである。
請求項5記載の発明は、離間したヒューズ取付部の間に着脱自在に取り付けられて互いの電線間を溶断部で接続するとともに表示管及び抵抗体との直列回路が前記溶断部と並列に接続されてなるヒューズである。
請求項1記載の発明によれば、ヒューズが溶断した異常な状態においては表示管が点灯し、この表示管の点灯はヒューズホルダカバーに設けられた表示窓を介して外部から容易に視認することができるため、一本の電柱に複数個のヒューズホルダが設置されていても異常なヒューズホルダの特定を簡単かつ確実に行うことができる。
請求項2記載の発明によれば、表示管がネオン管であることにより、安価に確実な表示機能を発揮させることができる。
請求項3記載の発明によれば、表示管がLEDであることにより、昼間の太陽光の強い状態であってもその点灯を容易に確認することができる。
請求項4記載の発明によれば、ヒューズが溶断した異常な状態においては表示管が点灯し、この表示管の点灯はヒューズホルダカバーに設けられた表示窓を介して外部から容易に視認することができるため、一本の電柱に複数個のヒューズホルダが設置されていても異常なヒューズホルダの特定を簡単かつ確実に行うことができる。
請求項5記載の発明によれば、ヒューズ単体で過電流防止の本来の機能とともに異常状態を表示する機能をも持たせることができ、ヒューズホルダケース側の構造を簡易化することができる。
本発明の第一の実施の態様を図1〜図3に基づいて説明する。まず、合成樹脂等の絶縁材料によりヒューズホルダ本体1が設けられている。このヒューズホルダ本体1は、細長い形状であり、その両端には、屋外配線のための引込線となる電線2がそれぞれ接続されている。これらの電線2が接続される部分は、導電体よりなるヒューズ取付部3であり、これらのヒューズ取付部3には、それぞれワッシャ4を介して結合ネジ5がネジ結合されている。そして、これらのヒューズ取付部3は互いに所定寸法離間しているものであり、これらのヒューズ取付部3には、一般に爪付きヒューズと称されるヒューズ6が取り付けられている。すなわち、このヒューズ6は、溶断部7と爪部8とよりなるものであり、各爪部8の切欠き部9に前記結合ネジ5を嵌め合わせつつ前記ワッシャ4と前記ヒューズ取付部3との間に前記爪部8を位置させて前記ヒューズ6は前記ヒューズ取付部3に固定されている。
一方、互いに離間した前記ヒューズ取付部3の間には、表示管としてのネオン管10と抵抗体11とよりなる直列回路12が接続されている。前記抵抗体11の抵抗値は、100kΩである。そして、前記ネオン管10は、前記ヒューズホルダ本体1に表面を露出させた状態で埋め込まれている。
ついで、前記ヒューズホルダ本体1を覆う二つのヒューズホルダカバー13が設けられている。これらのヒューズホルダカバー13は、前記電線2が嵌め込まれた筒状をなしており、それぞれの対向縁14には、ネジ部が形成されて一体化及び左右に分離可能に形成されている。そして、一方の前記ヒューズホルダカバー13には、前記ネオン管10の位置に合うように位置決めされた透明な表示窓15が形成されている。
このような構成において、ヒューズ6をヒューズ取付部3に取り付けてから左右に位置するそれぞれのヒューズホルダカバー13を中央部の対向縁14をネジ結合することにより結合する。このとき、表示窓15にネオン管10が位置あわせされるように注意する。このようにして引込線としての電線2に取り付けられるが、前述のように、引込線の配線は、各需要家の敷地内で行わなければならないため、公道等に立てられた電柱に複数個のものが集中して配設されていることが多い。
この状態で各需要家への電力供給がなされるが、過電流によりヒューズ6の溶断部7が溶断した場合には、直列回路12側に電圧が印加される。この場合の電圧は、100Vであるが、抵抗値が100kΩの抵抗体11によりネオン管10に流れる電流は1mAである。これにより、ネオン管10が点灯し、表示窓15を明るくする。そのため、かなり離れた位置からもネオン管10の点灯状態を確認することができ、溶断したヒューズ6があるものを簡単に特定して認識することができる。そして、過電流の原因を解消してから、互いにネジ結合して一体化されているヒューズホルダカバー13を分離してから結合ネジ5を緩めて新たなヒューズ6に取り替え、再び、ヒューズホルダカバー13で閉止する。
次に、図4に基づいて本発明の第二の実施の態様を説明する。本実施の態様においては、表示体としてLED16を用いたものである。この場合、LED16に直流電圧を印加する目的で整流回路を形成するためのダイオード17を直列に接続している。このように、表示体してLED16を用いることにより、太陽光線の下でもその点灯状態を明確に認識することができ、視認性が向上する。
図5に示すものは、本発明の第三の実施の態様である。本実施の態様は、ヒューズ6自体に特長があるものであり、ヒューズ6の両側の爪部8の間にネオン管10と抵抗体11との直列回路12を接続したものである。そのため、ヒューズホルダ本体1側には、ヒューズ取付部3が設けられているだけである。このように構成したヒューズ6をヒューズ取付部3に取り付けると、溶断部7が溶断した時に、ヒューズ6の爪部8の間に電圧が印加され、ネオン管10が点灯する。この場合、ヒューズ6自体の価格は高くなるが、ヒューズホルダ本体1側の価格は低下し、ヒューズ6とヒューズホルダ本体1とは対で使用されるものであり、ヒューズ6の溶断が発生する確率はきわめて低いものであるため、全体的にはコストアップになることはない。
本発明の第一の実施の態様を示すもので、全体の正面図である。 その一部を分解した正面図である。 ヒューズと直列回路との関係を示す回路図である。 本発明の第二の実施の態様を示す回路図である。 本発明の第三の実施の態様を示すヒューズの正面図である。
符号の説明
1 ヒューズホルダ本体
2 電線
3 ヒューズ取付部
6 ヒューズ
10 表示管(ネオン管)
11 抵抗体
12 直列回路
13 ヒューズホルダカバー
15 表示窓

Claims (5)

  1. それぞれ電線に接続されるヒューズ取付部が互いに離間して配設されたヒューズホルダ本体と、前記ヒューズ取付部の間に着脱自在に取り付けられて互いの前記電線間を接続するヒューズと、互いに離間した前記ヒューズ取付部の間に前記ヒューズと並列に接続された表示管及び抵抗体との直列回路と、前記ヒューズホルダ本体と前記ヒューズと前記直列回路とを覆うと共に前記表示管を外部から視認可能な表示窓を備えたヒューズホルダカバーとよりなることを特徴とするヒューズホルダ。
  2. 前記表示管はネオン管であることを特徴とする請求項1記載のヒューズホルダ。
  3. 前記表示管はLEDであることを特徴とする請求項1記載のヒューズホルダ。
  4. それぞれ電線に接続されるヒューズ取付部が互いに離間して配設されたヒューズホルダ本体と、前記ヒューズ取付部の間に着脱自在に取り付けられて互いの前記電線間を溶断部で接続するとともに表示管及び抵抗体との直列回路が前記溶断部と並列に接続されたヒューズと、前記ヒューズホルダ本体と前記ヒューズとを覆うと共に前記表示管を外部から視認可能な表示窓を備えたヒューズホルダカバーとよりなることを特徴とするヒューズホルダ。
  5. 離間したヒューズ取付部の間に着脱自在に取り付けられて互いの電線間を溶断部で接続するとともに表示管及び抵抗体との直列回路が前記溶断部と並列に接続されてなることを特徴とするヒューズ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101224801B1 (ko) 2011-08-25 2013-01-21 현명자 단선안내수단이 구비된 퓨즈 홀더
CN108922839A (zh) * 2018-07-09 2018-11-30 国网山东省电力公司莱芜供电公司 一种高压熔断器

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