JP2007309651A - 位置検出装置および位置検出方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 電池の電力を消費しない非動作モードから、短い期間だけ電池の電力を消費する動作モードにRF部2を間欠的に切り替えて、動作モードの期間に受信されたGPS信号の中から、衛星によって時系列的に送信される第1番目から第5番目までの5個のサブフレームのデータの一部を取得するとともに、他のタイミングで動作モードになったときに、残りのサブフレームのデータを取得し、この取得された5個のサブフレームのデータによって位置情報を判定する。
【選択図】 図1
Description
例えば、ある提案のGPS航法装置においては、エフェメリスのデータをサブフレーム単位に分割収集し、メモリに保存することによって、データ収集に要する時間を短くするようになっている。具体的には、サブフレーム収集フラグを設けて、サブフレームの収集に応じてこのフラグを1(有効)にセットする。したがって、一度収集したサブフレームであるか否かをフラグで判定するので、そのサブフレームを再度収集する必要がなくなり、収集する時間を短縮できる。(特許文献1参照)
また、ある提案のGPS受信機においては、複数のチャンネルを持つ検波部と、検波部で復調した衛星から送信される航法メッセージを収集するメッセージ収集部と、収集したメッセージを解析するメッセージ解析部と、伝搬時間と衛星の位置から受信機の位置を算出する測位部と、各チャンネルのメッセージ収集部に対して航法メッセージを走査するタイミングを指定するタイミング指定部とを備え、1チャンネル以上で航法メッセージを収集した場合に、他のチャンネルに対してメッセージの収集タイミングを指定する。したがって、GPS衛星から送信される航法メッセージの先頭を示すビットパターンであるプリアンブルパターンを早く検出し、すべてのチャンネルでプリアンブルパターンを検出するまでの時間を短縮し、航法メッセージをすばやく収集することにより、測位不能時間を短縮する。(特許文献2参照)
また、ある提案のGPS受信装置においては、複数のチャンネルにおいてそれぞれGPS衛星を捕捉することができ、その捕捉したGPS衛星からの衛星データから取り出した時刻情報と、GPS受信装置側にて計時した現在時刻とに基づいて、GPS衛星と現在位置(GPS受信装置の位置)との間の距離を測定する。また衛星データに含まれる詳細軌道情報(エフェメリス)を取り出して衛星位置を計算し、さらに測定した距離を加味して、GPS受信装置の位置を算出する。これにより、衛星データとの同期確立を早期に行えるようにし、測位を開始するまでの時間を短縮する。(特許文献3参照)
また、ある提案の位置検出装置においては、GPS受信機で受信したGPS衛星からのデータは、メインフレーム、サブフレーム、ワードという階層構造となっており、各ワードチェックにチェック用のパリティビットが組み込まれているので、GPS受信機では、各ワード毎にパリティビットを行い、受信したサブフレームで何ワードがパリティチェックでNGとなったか出力する。受信判定部では、パリティチェックNGの数により、データ受信可能状態か判定する。データ受信不可能と判定した場合においては、制御部においてデータ収集のための連続通電をオフとし、一定時間経過してから再度データ収集のためにスイッチをオンとして、メイン電源を通電させる。これにより、衛星軌道情報を取得するために連続通電する場合に、受信環境が悪いとデータ収集に長い時間が必要となり、無駄な電力を消費することを回避する。(特許文献4参照)
本発明は、このような従来の課題を解決するためのものであり、コイン型電池やその他の小型の電池を電源として使用した場合でも、電池の著しい電圧降下が発生して装置が機能停止になるような事態を招くことなく、衛星からのGPS信号を確実に受信して現在位置を検出できるようにすることを目的とする。
請求項1の位置検出装置において、請求項4に記載したように、動作制御手段は、GPS信号の中の少なくとも1つのm(1≦m≦n)番目の特定データを受信手段が受信できる期間の動作モードを制御するような構成にしてもよい。
請求項1の位置検出装置において、請求項5に記載したように、衛星によって時系列的に送信される第1番目から第n番目までのn個の特定データは、第1番目から第5番目までのサブフレームデータであるような構成にしてもよい。
請求項6の位置検出方法において、請求項8に記載したように、ステップCは、任意のm(1≦m≦n)番目の特定データが動作モードの最後にステップAによって受信された場合には、次に非動作モードから動作モードに切り替える時間を演算するような構成にしてもよい。
請求項6の位置検出方法において、請求項9に記載したように、ステップCは、GPS信号の中の少なくとも1つのm(1≦m≦n)番目の特定データをステップAによって受信できる期間の動作モードを制御するような構成にしてもよい。
請求項6の位置検出方法において、請求項10に記載したように、衛星によって時系列的に送信される第1番目から第n番目までのn個の特定データは、第1番目から第5番目までのサブフレームデータであるような構成にしてもよい。
アンテナ1は、衛星からの電波を受信してRF部2に入力する。RF部2は、入力された電波の中からGPS信号のみを抽出して復調し、必要なレベルに増幅した後にアナログ信号からデジタル信号のベースバンド信号に変換してベースバンド処理部3に入力する。ベースバンド処理部3は、CPU31、n個のサーチ・エンジン32、同期検出部33、RF制御部34、RAM35などで構成されている。同期検出部33は、各サブフレームの先頭にある8ビットの同期信号であるプリアンブルを検出して、サブフレームの開始タイミングをCPU131に入力する。CPU31は、同期検出部33からのプリアンブルに基づいて、n個のサーチ・エンジン32を起動する。各サーチ・エンジンは、1個のサブフレームを取り込んで、そのデータによって識別される衛星および何番目のサブフレームであるかを内部のメモリ(図示せず)にストアする。CPU31は、n個のサーチ・エンジン32のそれぞれにストアされている衛星およびサブフレームの番号をRAM35にストアして管理する。すなわち、所定数(例えば、4個)の衛星から送信された第1乃至第5の5個のサブフレームのすべてを受信したか否かを管理する。RF制御部34は、CPU31のコマンドに応じてRF部2を動作モード又は非動作モードに制御する。動作モードにおいては、RF部2のクロックなどをイネーブル状態にして、上記したRF部2の信号処理を可能にする。一方、非動作モードにおいては、RF部2のクロックなどをイネーブル状態にして、上記したRF部2の信号処理を停止させる。なお、RF制御部34については、必ずしもこのような専用のハードウェアシステム4で構成しなくてもよい。CPU31からの制御信号によってRF部2を動作モード又は非動作モードに制御する構成でもよい。システム4は、例えば、時計装置であり、ベースバンド処理部3で検出された現在時刻および現在位置を表示する。電源5は、小型のコイン型電池(例えば、2016タイプ)およびDC/DCコンバータなどで構成され、RF部2、ベースバンド処理部3、およびシステム4に電力を供給する。ただし、非動作モードではRF部2は信号処理を停止しているので電力を消費しない。
図3において、CPU31は、所定のイニシャライズ処理(ステップSA1)の後、RAM35にストアされているデータを参照して、GPS信号の取得指示をするか否かを判別する(ステップSA2)。取得指示をする場合には、RF制御部34にRFオンを指示する(ステップSA3)。RF制御部34は、この指示に応じてRF部2を非動作モードから動作モードに切り替える。CPU31は、内部のオンタイマをスタートして(ステップSA4)、サーチ・エンジン32のデコーダ部からのデータ取り込みを行う(ステップSA5)。
この後は、図4のステップSA14において5個のサブフレームが全て揃うまで、CPU31は、ステップSA4乃至ステップSA12および図4のステップSA16乃至ステップ20のループ処理を繰り返す。
したがって、コイン型電池やその他の小型の電池を電源として使用した場合でも、電池の著しい電圧降下が発生して装置が機能停止になるような事態を招くことなく、衛星からのGPS信号を確実に受信して現在位置を検出できる。
図5において、CPU31は、所定のイニシャライズ処理(ステップSB1)の後、RAM35にストアされているデータを参照して、GPS信号の取得指示をするか否かを判別する(ステップSB2)。取得指示をする場合には、RF制御部34にRFオンを指示する(ステップSB3)。RF制御部34は、この指示に応じてRF部2を非動作モードから動作モードに切り替える。CPU31は、内部のオンタイマをスタートして(ステップSB4)、サーチ・エンジン32のデコーダ部からのデータ取り込みを行う(ステップSB5)。
なお、TLMおよびHOWだけを取得するサブフレームは、図8(B)に示すように最初に取得するサブフレームとは限らない。受信環境がよくない場合には、既に取得しているサブフレームが1個乃至4個ある場合でも、約2秒のわずかな時間だけRFオンに切り替えて、TLMおよびHOWだけを取得する。
したがって、コイン型電池やその他の小型の電池を電源として使用した場合でも、電池の著しい電圧降下が発生して装置が機能停止になるような事態を招くことなく、受信環境に応じたタイミングで非動作モードから動作モードに間欠的に切り替えて、衛星からのGPS信号を確実に受信して現在位置を検出できる。
2 RF部
3 ベースバンド部
4 システム
5 電源
31 CPU
32 サーチ・エンジン
33 同期検出部
34 RF制御部
35 RAM
Claims (10)
- 電池によって電力を供給する電源手段と、
前記電源手段から電力を供給される動作モードにおいては衛星から送信されるGPS信号を受信し、前記電源手段から電力を供給されない非動作モードにおいては受信を停止する受信手段と、
前記受信手段を非動作モードから動作モードに間欠的に切り替える動作制御手段と、
この動作制御手段により前記受信手段が動作モードになったとき受信されたGPS信号の中から、前記衛星によって時系列的に送信される第1番目から第n番目までのn個の特定データの一部を取得するとともに他のタイミングで動作モードになったときに残りの特定データを取得し、この取得されたn個の特定データによって位置情報を判定する情報判定手段と、
を備えた位置検出装置。 - 前記装置は、衛星によって時系列的に送信される第1番目から第n番目までのn個の特定データのそれぞれに対応するn個の記憶手段をさらに備え、
前記情報判定手段は、前記受信手段によって受信されたGPS信号の中から取得した特定データの順に対応する記憶手段に記憶し、n個の記憶手段のすべてに対応する特定データを記憶したときに、位置情報を判定することを特徴とする請求項1に記載の位置検出装置。 - 前記動作制御手段は、任意のm(1≦m≦n)番目の特定データが動作モードの最後に前記受信手段によって受信された場合には、次に非動作モードから動作モードに切り替える時間を演算することを特徴とする請求項1に記載の位置検出装置。
- 前記動作制御手段は、GPS信号の中の少なくとも1つのm(1≦m≦n)番目の特定データを前記受信手段が受信できる期間の動作モードを制御することを特徴とする請求項1に記載の位置検出装置。
- 衛星によって時系列的に送信される第1番目から第n番目までのn個の特定データは、第1番目から第5番目までのサブフレームデータであることを特徴とする請求項1に記載の位置検出装置。
- 電池によって電力を供給する電源手段から電力を供給される動作モードにおいては衛星から送信されるGPS信号を受信し、前記電源手段から電力を供給されない非動作モードにおいては受信を停止するステップAと、
非動作モードから動作モードに間欠的に切り替えるステップBと、
このステップBにより動作モードに切り替えられたとき受信されたGPS信号の中から、前記衛星によって時系列的に送信される第1番目から第n番目までのn個の特定データの一部を取得するとともに他のタイミングで動作モードになったときに残りの特定データを取得し、この取得されたn個の特定データによって位置情報を判定するステップCと、
を実行する位置検出方法。 - 前記衛星によって時系列的に送信される第1番目から第n番目までのn個の特定データをそれぞれに対応するn個の記憶手段に記憶するステップDをさらに有し、
このステップDは、前記ステップAによって受信されたGPS信号の中から取得した特定データの順に対応する記憶手段に記憶し、前記ステップCは、n個の記憶手段のすべてに対応する特定データを記憶したときに、位置情報を判定することを特徴とする請求項6に記載の位置検出方法。 - 前記ステップCは、任意のm(1≦m≦n)番目の特定データが動作モードの最後に前記ステップAによって受信された場合には、次に非動作モードから動作モードに切り替える時間を演算することを特徴とする請求項6に記載の位置検出方法。
- 前記ステップCは、GPS信号の中の少なくとも1つのm(1≦m≦n)番目の特定データを前記ステップAによって受信できる期間の動作モードを制御することを特徴とする請求項6に記載の位置検出方法。
- 衛星によって時系列的に送信される第1番目から第n番目までのn個の特定データは、第1番目から第5番目までのサブフレームデータであることを特徴とする請求項6に記載の位置検出方法。
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