JP2007309121A - インジェクタの取付構造および内燃機関用燃料噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シリンダを形成するハウジングの内周壁への燃料の付着を低減し、排出される炭化水素の低減および燃費の向上が図られる内燃機関用燃料噴射装置を提供する。
【解決手段】インジェクタ81の先端部C1の中心およびインジェクタ82の先端部の中心C2は、それぞれ吸気バルブ40の中心軸Pv1または吸気バルブ50の中心軸Pv2よりもシリンダ13の中心軸Pc側に配置されている。そのため、インジェクタ81、82から噴射された燃料の噴霧は、吸気の流れに運ばれても、吸気バルブ40、50の弁部42、52の中心付近から燃焼室22へ流入する。これにより、吸気ポート16から分岐ポート18、19へ吸気の流れが形成される場合でも、シリンダ13を形成するシリンダブロック11の内周壁21への燃料の付着は低減される。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関へ吸入される吸気に燃料を噴射するインジェクタの取付構造および内燃機関用燃料噴射装置に関する。
内燃機関に吸入される吸気に燃料を噴射する燃料噴射装置が公知である。この場合、燃料を噴射するインジェクタは、内燃機関の燃焼室に接続する吸気ポートに設置される。燃料を噴射するインジェクタを吸気ポートに設置する場合、インジェクタは燃焼室側の端部を開閉する吸気バルブの中心軸上に配置される(特許文献1、2、3参照)。
特開2003−262174号公報 特開2003−262175号公報 特開2004−323463号公報
一方、近年の内燃機関は、複数の吸気バルブを備えている。そのため、吸気ポートの燃焼室側の端部は、各吸気バルブに対応して二本以上の分岐ポートに分岐している。このように、吸気ポートから分岐した分岐ポートにそれぞれインジェクタを設置する場合、インジェクタから噴射された燃料の噴霧には分岐ポートを流れる吸気によって偏りが生じる。
例えば、一本の吸気ポートが二本の分岐ポートに分岐する場合、分岐ポートは吸気ポートから略Y字状に分岐し、シリンダを形成するハウジングの内周壁側へ湾曲する。そのため、吸気ポートから分岐ポートを経由して燃焼室へ流入する吸気の流れは、シリンダの内周壁側へ形成される。その結果、吸気バルブの中心軸上に設置したインジェクタから燃料を噴射すると、燃料の噴霧は分岐ポートを流れる吸気の流れに乗って内周壁側へ運ばれる。これにより、インジェクタから噴射された燃料の噴霧は、シリンダを形成するハウジングの内周壁に付着しやすくなる。
ハウジングの内周壁に付着した燃料は、液滴となって燃焼室における燃焼に寄与することなく、未燃焼の炭化水素として内燃機関の外部へ排出される。そのため、内燃機関から排出される炭化水素の増大、および燃費の悪化を招くおそれがある。
そこで、本発明の目的は、内燃機関から排出される炭化水素を低減し、内燃機関の燃費を向上するインジェクタの取付構造を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、シリンダを形成するハウジングの内周壁への燃料の付着を低減し、排出される炭化水素の低減および燃費の向上が図られる内燃機関用燃料噴射装置を提供することにある。
請求項1から4のいずれか記載の発明では、インジェクタの燃料噴射側の端部の中心は、シリンダの径方向において吸気バルブの中心軸よりもシリンダの中心軸側に配置される。ここで、インジェクタの燃料噴射側の端部の中心とは、インジェクタの軸方向において燃料が噴射される側の端部であって、インジェクタの中心軸と交差する部分をいう。インジェクタを吸気バルブの中心軸よりもシリンダの中心軸側に配置することにより、インジェクタからはシリンダの中心軸側へ燃料が噴射される。そのため、分岐ポートを経由して吸気ポートから燃焼室へ流入する吸気がシリンダを形成する内周壁側へ流れを形成しても、シリンダの中心軸側に噴射された燃料はシリンダを形成する内周壁側へ運ばれにくくなる。また、燃料の噴霧がシリンダを形成する内周壁側へ運ばれても、燃料はシリンダの中心軸側へ噴射されるため、シリンダを形成する内周壁への燃料の付着は低減される。その結果、インジェクタから噴射された燃料の内周壁への付着は低減される。したがって、内燃機関から排出される未燃焼の炭化水素を低減することができるとともに、燃費を向上することができる。
請求項2記載の発明では、インジェクタの中心軸は吸気バルブの中心軸とほぼ平行である。そのため、吸気バルブの組み付けとインジェクタの組み付けとを同一の方向から行うことができる。したがって、組み付けを容易にし、加工工数および組み付け工数の増大を抑えることができる。
請求項3または4記載の発明では、インジェクタの中心軸は吸気バルブの中心軸に対しシリンダの径方向内側または外側へ傾いている。これにより、分岐ポートから燃焼室までの吸気の流れに応じて、インジェクタの燃料噴射側の端部は任意の方向へ向けて配置することができる。そのため、インジェクタから噴射された燃料のシリンダを形成する内周壁の付着は低減される。したがって、内燃機関から排出される未燃焼の炭化水素を低減することができるとともに、燃費を向上することができる。
請求項5記載の発明では、インジェクタの燃料噴射側の端部の中心は、シリンダの径方向において吸気バルブの中心軸よりもシリンダの中心軸側に配置される。ここで、インジェクタの燃料噴射側の端部の中心とは、インジェクタの軸方向において燃料が噴射される側の端部であって、インジェクタの中心軸と交差する部分をいう。インジェクタを吸気バルブの中心軸よりもシリンダの中心軸側に配置することにより、インジェクタからはシリンダの中心軸側へ燃料が噴射される。そのため、分岐ポートを経由して吸気ポートから燃焼室へ流入する吸気がシリンダを形成するハウジングの内周壁側へ流れを形成しても、シリンダの中心軸側に噴射された燃料はハウジングの内周壁側へ運ばれにくくなる。また、燃料の噴霧がハウジングの内周壁側へ運ばれても、燃料はシリンダの中心軸側へ噴射されるため、内周壁への燃料の付着は低減される。したがって、内燃機関から排出される未燃焼の炭化水素を低減することができるとともに、燃費を向上することができる。
請求項6記載の発明では、インジェクタの中心軸は吸気バルブの中心軸とほぼ平行である。そのため、吸気バルブの組み付けとインジェクタの組み付けとを同一の方向から行うことができる。したがって、組み付けを容易にし、加工工数および組み付け工数の増大を抑えることができる。
請求項7または8記載の発明では、インジェクタの中心軸は吸気バルブの中心軸に対しシリンダの径方向内側または外側へ傾いている。これにより、分岐ポートから燃焼室までの吸気の流れに応じて、インジェクタの燃料噴射側の端部は任意の方向へ向けて配置することができる。そのため、インジェクタから噴射された燃料のシリンダを形成するハウジングの壁面への付着は低減される。したがって、内燃機関から排出される未燃焼の炭化水素を低減することができるとともに、燃費を向上することができる。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。各実施形態において、実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、各構成部位の説明は省略する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態によるインジェクタの取付構造および燃料噴射装置を適用した内燃機関としてのエンジンを図1および図2に示す。エンジン10は、例えばガソリンを燃料とするガソリンエンジンである。なお、燃料は、ガソリンに限らず、例えばアルコールなどであってもよい。
エンジン10は、ハウジングとしてのシリンダブロック11およびシリンダヘッド12を備えている。シリンダブロック11は、筒状のシリンダ13を形成している。エンジン10は、一つまたは複数のシリンダ13を有している。シリンダ13は、内側にピストン14を収容している。ピストン14は、コンロッド15に支持されてシリンダ13の軸方向へ往復移動する。
シリンダヘッド12は、シリンダブロック11の一方の端部側に配置されている。シリンダヘッド12は、吸気ポート16と、排気ポート17とを形成している。吸気ポート16は、図1に示すようにシリンダ13が二本の分岐ポート18、19に分岐している。エンジン10は、図2に示すようにシリンダヘッド12を貫いて分岐ポート18、19を開閉する吸気バルブ40、50と、排気ポート17を開閉する排気バルブ60とを備えている。
吸気バルブ40、50は、シリンダヘッド12を貫いている。吸気バルブ40、50は、軸部41、51と弁部42、52とを有している。軸部41、51は、ガスケット43を挟んでシリンダヘッド12に摺動可能に支持されている。軸部41、51は、軸方向の一方の端部が弁部42、52に接続し、他方の端部がそれぞれタペット45を挟んで吸気カム44に接している。シリンダヘッド12と各吸気バルブ40、50のタペット45との間には、弾性部材としてのスプリング46が設置されている。スプリング46は、タペット45をシリンダヘッド12から離れる方向へ押し付けている。タペット45は、吸気バルブ40、50と一体に移動する。
排気バルブ60は、シリンダヘッド12を貫いている。排気バルブ60は、軸部61と弁部62とを有している。軸部61は、ガスケット63を挟んでシリンダヘッド12に移動可能に支持されている。軸部61は、軸方向の一方の端部が弁部62に接続し、他方の端部がタペット64を挟んで排気カム65に接している。シリンダヘッド12とタペット64との間には、弾性部材としてのスプリング66が設置されている。スプリング66は、タペット64をシリンダヘッド12から離れる方向へ押し付けている。タペット64は、排気バルブ60と一体に移動する。
シリンダ13を形成しているシリンダブロック11の内周壁21と、シリンダヘッド12のシリンダブロック11側の面と、ピストン14のシリンダヘッド12側の端面と、吸気バルブ40、50のピストン14側の端面と、排気バルブ60のピストン14側の端面とが形成する空間は、燃焼室22である。燃焼室22は、吸気ポート16および排気ポート17に連通可能である。吸気ポート16は、燃焼室22とは反対側の端部が図示しないサージタンクに連通している。サージタンクは、吸気ポート16と反対側の端部が図示しない吸気導入部に連通している。吸気導入部から導入された空気は、例えば図示しないエアクリーナ、スロットルおよびサージタンクを経由して吸気ポート16に流入する。
シリンダヘッド12は、燃焼室22のほぼ中央部に点火装置70が設置される。点火装置70は、シリンダヘッド12を貫いて設置されている。点火装置70は、図示しない点火コイルと点火プラグとが一体に構成されている。点火装置70は、点火プラグ側の端部が燃焼室22に露出している。
本実施形態の場合、図1に示すように燃焼室22には、吸気ポート16から分岐した二本の分岐ポート18、19が連通している。また、燃焼室22には、二本の排気ポート17が連通している。すなわち、本実施形態のエンジン10は、いわゆる4バルブエンジンである。なお、エンジン10の分岐ポート18、19および排気ポート17は、それぞれ三本以上が燃焼室22へ連通する構成としてもよい。また、例えば燃焼室22に連通する分岐ポートとし、排気ポートを二本とするいわゆる5バルブエンジンのように、分岐ポートと排気ポートとの本数は異なっていてもよい。
吸気ポート16は、サージタンクから燃焼室22までの間の分岐部23において二本の分岐ポート18、19に分岐している。これにより、サージタンクから吸気ポート16へ流入した吸気は、分岐部23から二本の分岐ポート18、19へ分配される。分岐ポート18と分岐ポート19とは、壁部24によって仕切られている。
シリンダヘッド12には、図1に示すようにインジェクタ81、82が設置されている。各分岐ポート18、19には、図1に示すようにそれぞれ一本ずつインジェクタ81、82が設置されている。インジェクタ81、82は、いずれもシリンダヘッド12を貫いている。インジェクタ81、82は、いずれも軸方向の一方の端部が分岐ポート18、19に露出し、他方の端部が図示しない燃料レールに接続している。
インジェクタ81、82は、それぞれ燃料レールとは反対側の端部が燃料を噴射する燃料噴射側の端部である。インジェクタ81、82は、図3に示すように燃料噴射側の端部に噴孔84を有している。インジェクタ81、82は、図示しない燃料レールへ供給された燃料を噴孔84からそれぞれ分岐ポート18、19を流れる吸気へ噴射する。
第1実施形態の場合、インジェクタ81、82は、図示しないコイルへの通電の断続によって軸方向へ往復移動する電磁弁である。インジェクタ81、82は、図3に示すように内部を軸方向へ移動するニードル85を有している。ニードル85は、ボディ86に形成された弁座87に着座、または弁座87から離座することにより、噴孔84からの燃料の噴射を断続する。第1実施形態の場合、インジェクタ81、82は、図4に示すようにボディ86の先端に噴孔84を形成する噴孔プレート88を備えている。
図1は、図2に示すエンジン10を矢印I方向から見た状態を模式的に示した図であり、エンジン10の吸気ポート16から分岐する各分岐ポート18、19と、各分岐ポート18、19に設置された吸気バルブ40、50およびインジェクタ81、82との位置関係を模式的に示す説明図である。上述のようにエンジン10の燃焼室22には、吸気ポート16から分岐する二本の分岐ポート18、19が連通している。各分岐ポート18、19には、それぞれインジェクタ81、82が設置されている。吸気バルブ40は、分岐ポート18の燃焼室22側の端部を開閉する。また、吸気バルブ50は、分岐ポート19の燃焼室22側の端部を開閉する。シリンダ13の中心軸Pcは、燃焼室22の中心を通っている。
第1実施形態では、分岐ポート18のインジェクタ81は、燃料噴射側の先端部の中心C1がシリンダ13の径方向において吸気バルブ40の中心軸Pv1よりもシリンダ13の中心軸Pc側に設置されている。同様に、分岐ポート19のインジェクタ82は、燃料噴射側の先端部の中心C2がシリンダ13の径方向において吸気バルブ50の中心軸Pv2よりもシリンダ13の中心軸Pc側に設置されている。
ここで、インジェクタ81、82の燃料噴射側の先端部の中心C1、C2とは、図3に示すようにインジェクタ81、82の燃料噴射側の端部とインジェクタ81、82の中心軸Pi1、Pi2とが交差する位置である。第1実施形態の場合、ボディ86の先端には噴孔プレート88が設置されている。そのため、第1実施形態の場合、インジェクタ81、82の燃料噴射側の先端部の中心C1、C2は、噴孔プレート88のボディ86とは反対側の端面すなわち燃焼室22側の端面881と、インジェクタ81、82の中心軸Pi1、Pi2とが交差する点である。
吸気ポート16を流れる吸気は、分岐部23において分岐ポート18と分岐ポート19とに分かれて流れる。そのため、吸気ポート16から各分岐ポート18、19へ流入する吸気は、シリンダ13の径方向において中心側から外周側、すなわちシリンダ13を形成するシリンダブロック11の内周壁21側へ流れを形成する。そのため、インジェクタ81およびインジェクタ82から噴射された燃料の噴霧は、矢印fで示す吸気の流れに沿って運ばれる。
第1実施形態の場合、インジェクタ81の先端部C1の中心およびインジェクタ82の先端部の中心C2は、それぞれ吸気バルブ40の中心軸Pv1または吸気バルブ50の中心軸Pv2よりもシリンダ13の中心軸Pc側に配置されている。そのため、インジェクタ81およびインジェクタ82から噴射された燃料の噴霧は、矢印fで示す吸気の流れに運ばれても、分岐ポート18、19の中心付近すなわち吸気バルブ40、50の弁部42、52の中心付近から燃焼室22へ流入する。これにより、吸気ポート16から分岐ポート18および分岐ポート19へ吸気の流れが形成される場合でも、シリンダ13を形成するシリンダブロック11の内周壁21への燃料の付着は低減される。
シリンダブロック11の内周壁21への燃料の付着を低減することにより、燃焼に寄与しない燃料が低減する。そのため、インジェクタ81およびインジェクタ82から噴射された燃料の不完全な燃焼が低減される。その結果、エンジン10外部への未燃焼の燃料の排出は低減される。したがって、エンジン10から排出される未燃焼のHCを低減することができる。また、インジェクタ81およびインジェクタ82から噴射された燃料は、液滴となることなく効率よく燃焼する。そのため、エンジン10に所定の出力を要求するとき、インジェクタ81およびインジェクタ82から噴射すべき燃料量は低減される。したがって、燃費を向上することができる。
また、第1実施形態では、インジェクタ81の中心軸Pi1と吸気バルブ40の中心軸Pv1、およびインジェクタ82の中心軸Pi2と吸気バルブ50の中心軸Pv2とは、いずれも概ね平行に設置されている。これにより、吸気バルブ40、50およびインジェクタ81、82は、いずれも同一の方向から組み付けられる。したがって、吸気バルブ40、50およびインジェクタ81、82の組み付けを容易にすることができ、加工工数を低減することができる。
(第2、第3実施形態)
本発明の第2、第3実施形態によるエンジン10をそれぞれ図5または図6に示す。
第2実施形態では、図5に示すようにインジェクタ81の中心軸Pi1は、吸気バルブ40の中心軸Pv1に対し燃焼室22側がシリンダ13の径方向内側へ傾斜している。また、インジェクタ82の中心軸Pi2は、吸気バルブ50の中心軸Pv2に対し燃焼室22側がシリンダ13の径方向内側へ傾斜している。一方、インジェクタ81の先端部の中心C1およびインジェクタ82の先端部の中心C2は、吸気バルブ40の中心軸Pv1または吸気バルブ50の中心軸Pv2よりもシリンダ13の中心軸Pc側に位置している。これにより、インジェクタ81およびインジェクタ82からの燃料は、シリンダ13の径方向において中心軸Pc側へ噴射される。そして、噴射された燃料は、吸気ポート16から分岐ポート18および分岐ポート19へ流入する吸気の流れによってシリンダ13の径方向外側すなわちシリンダ13を形成する内周壁21側へ運ばれる。
第3実施形態では、図6に示すようにインジェクタ81の中心軸Pi1は、吸気バルブ40の中心軸Pv1に対し燃焼室22側がシリンダ13の径方向外側へ傾斜している。また、インジェクタ82の中心軸Pi2は、吸気バルブ50の中心軸Pv2に対し燃焼室22側がシリンダ13の径方向外側へ傾斜している。一方、インジェクタ81の先端部の中心C1およびインジェクタ82の先端部の中心C2は、吸気バルブ40の中心軸Pv1または吸気バルブ50の中心軸Pv2よりもシリンダ13の中心軸Pc側に位置している。これにより、インジェクタ81およびインジェクタ82から噴射された燃料は、吸気ポート16から分岐ポート18および分岐ポート19へ流入する吸気の流れによってシリンダ13を形成する内周壁21側へ運ばれる。
上述のように、第2実施形態または第3実施形態では、インジェクタ81およびインジェクタ82の燃料噴射側の先端部の中心C1、C2が吸気バルブ40の中心軸Pv1または吸気バルブ50の中心軸Pv2よりもシリンダ13の中心軸Pc側にあれば、インジェクタ81の中心軸Pi1またはインジェクタ82の中心軸Pi2と吸気バルブ40の中心軸Pv1または吸気バルブ50の中心軸Pv2とが平行でなくてもよい。このように、第2実施形態または第3実施形態では、インジェクタ81またはインジェクタ82を吸気バルブ40または吸気バルブ50に対し所定の角度を形成して設置することにより、分岐ポート18および分岐ポート19を流れる吸気の流れに応じて、所望の位置に燃料を噴射することができる。これにより、分岐ポート18および分岐ポート19の吸気の流れに関わらず、燃焼室22を形成するシリンダ13の内周壁21への燃料の付着を低減することができる。
(その他の実施形態)
以上説明した複数の実施形態では、図4に示すようにボディ86の先端に噴孔プレート88を設置するインジェクタ81、82を例に説明した。
これに対し、インジェクタには、図7に示すようにボディ86の先端に設置された噴孔プレート88の外側を覆うスリーブ89を備えるものがある。このように、スリーブ89を備えるインジェクタの場合、燃料噴射側の先端部の中心Cxは、スリーブ89の先端部すなわちスリーブ89のボディ86とは反対側の面891とインジェクタの中心軸Piとが交差する点である。
また、図8に示すように噴孔プレート88の一部が燃焼室22側へ突出する曲面状に形成されている場合もある。この場合、燃料噴射側の先端部の中心Cxは、突出する噴孔プレート88の先端部882とインジェクタの中心軸Piとが交差する点である。
図9に示すように、噴孔プレート88が燃焼室22側へ突出する突起状に形成されている場合、燃料噴射側の先端部の中心Cxは、突出する噴孔プレート88の先端部883とインジェクタの中心軸Piとが交差する点である。
図10に示すように、ニードル101の先端がボディ86の先端面861から突出している場合、燃料噴射側の先端部の中心Cxは、ニードル101の位置に関係なく、ボディ86の先端面861とインジェクタの中心軸Piとが交差する点である。
一方、図11に示すように、ニードル101の先端がボディ86の先端面861から突出し、かつその外側をスリーブ102が覆っている場合もある。この場合、燃料噴射側の先端部の中心Cxは、スリーブ102の先端面103とインジェクタの中心軸Piとが交差する点である。
上述のように、インジェクタの先端部の中心Cxは、インジェクタの先端部の形状にかかわらず、例えばボディ86やスリーブ102のように固定された部材のうち最も燃焼室22側の端面とインジェクタの中心軸Piとが交差した部分と定義される。
以上説明した、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能である。
図1の矢印I方向から見た図であって、吸気ポートから分岐する各分岐ポートの吸気バルブとインジェクタとの位置関係を説明するための模式図。 本発明の第1実施形態によるエンジンの概略を示す断面図。 本発明の第1実施形態によるエンジンに適用されるインジェクタの概略を示す部分断面図。 本発明の第1実施形態によるエンジンに適用されるインジェクタの先端部の概略を示す断面図。 本発明の第2実施形態によるエンジンにおいて、吸気ポートから分岐する各分岐ポートの吸気バルブとインジェクタの位置関係を説明するための模式図。 本発明の第3実施形態によるエンジンにおいて、吸気ポートから分岐する各分岐ポートの吸気バルブとインジェクタの位置関係を説明するための模式図。 本発明のその他の実施形態によるエンジンに適用されるインジェクタの先端部の概略を示す断面図。 本発明のその他の実施形態によるエンジンに適用されるインジェクタの先端部の概略を示す断面図。 本発明のその他の実施形態によるエンジンに適用されるインジェクタの先端部の概略を示す断面図。 本発明のその他の実施形態によるエンジンに適用されるインジェクタの先端部の概略を示す断面図。 本発明のその他の実施形態によるエンジンに適用されるインジェクタの先端部の概略を示す断面図。
符号の説明
10:エンジン(内燃機関)、11:シリンダブロック(ハウジング)、12:シリンダヘッド(ハウジング)、13:シリンダ、14:ピストン、16:吸気ポート、18、19:分岐ポート、22:燃焼室、40:吸気バルブ、50:吸気バルブ、81、82:インジェクタ

Claims (8)

  1. シリンダを軸方向へ往復移動するピストンの端面側に形成される燃焼室と、前記燃焼室へ吸入される吸気が流れ前記燃焼室側の端部が複数の分岐ポートに分岐している吸気ポートと、各前記分岐ポートの前記燃焼室側の端部を開閉する吸気バルブとを備えるエンジンにおいて、前記分岐ポートにそれぞれ設けられ各分岐ポートを流れる吸気に燃料を噴射するインジェクタの取付構造であって、
    前記インジェクタの燃料噴射側の端部の中心は、前記シリンダの径方向において前記吸気バルブの中心軸よりも前記シリンダの中心軸側に配置されるインジェクタの取付構造。
  2. 前記インジェクタの中心軸は、前記吸気バルブの中心軸とほぼ平行である請求項1記載のインジェクタの取付構造。
  3. 前記インジェクタの中心軸は、前記吸気バルブの中心軸に対し前記燃焼室側が前記シリンダの径方向内側へ傾いている請求項1記載のインジェクタの取付構造。
  4. 前記インジェクタの中心軸は、前記吸気バルブの中心軸に対し前記燃焼室側が前記シリンダの径方向外側へ傾いている請求項1記載のインジェクタの取付構造。
  5. 往復移動するピストンと、
    前記ピストンを往復移動可能に支持するシリンダを有し、前記ピストンの端面側に燃焼室を形成するハウジングと、
    前記燃焼室へ吸入される吸気が流れ前記燃焼室側の端部が複数の分岐ポートに分岐している吸気ポートと、
    各前記分岐ポートに設けられ、前記分岐ポートの前記燃焼室側の端部を開閉する吸気バルブと、
    各前記分岐ポートに設けられ、燃料噴射側の端部の中心が前記シリンダの径方向において前記吸気バルブの中心軸よりも前記シリンダの中心軸側に配置され、前記分岐ポートを流れる吸気に燃料を噴射するインジェクタと、
    を備える内燃機関用燃料噴射装置。
  6. 前記インジェクタの中心軸は、前記吸気バルブの中心軸とほぼ平行である請求項5記載の内燃機関用燃料噴射装置。
  7. 前記インジェクタの中心軸は、前記吸気バルブの中心軸に対し前記燃焼室側が前記シリンダの径方向内側へ傾いている請求項5記載の内燃機関用燃料噴射装置。
  8. 前記インジェクタの中心軸は、前記吸気バルブの中心軸に対し前記燃焼室側が前記シリンダの径方向外側へ傾いている請求項5記載の内燃機関用燃料噴射装置。



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