JP2016084734A - 内燃機関 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃焼室における燃料混合濃度の偏在を抑制し、未燃分の割合を抑制することができる内燃機関を提供する。【解決手段】燃焼室30を有するシリンダヘッドと、シリンダヘッドに設けられ第1の吸気弁11に対応する第1の吸気ポート372と、シリンダヘッドに設けられ第2の吸気弁12に対応する第2の吸気ポート373と、第1の吸気ポート372に対応する第1のインジェクタ41と、第2の吸気ポート373に対応する第2のインジェクタ42と、を備え、第1の吸気弁11は第1の軸部111を有し、第2の吸気弁12は第2の軸部121を有し、第1の吸気ポート372または第2の吸気ポート373のうち少なくとも一方では、第1のインジェクタ41または第2のインジェクタ42の噴射軸線T,Uがシリンダヘッドの平面視において第1の軸部111または第2の軸部121よりも吸気弁配列方向外側に配置される。【選択図】図5

Description

本発明は、一気筒当たり二つの吸気弁を有する内燃機関に関する。
一気筒当たりに第1の吸気弁と第2の吸気弁とが並列して設けられる内燃機関が広く知られている。かかる内燃機関は、燃焼室を有するシリンダヘッドと、シリンダヘッドに設けられ第1の吸気弁に対応する第1の吸気ポートと、シリンダヘッドに設けられ第2の吸気ポートに対応する第2の吸気ポートと、第1の吸気ポートに対応する第1のインジェクタと、第2の吸気ポートに対応する第2のインジェクタと、を備える。第1のインジェクタは、その噴射軸線がシリンダヘッドの平面視において第1の吸気弁の軸部よりも内側(気筒内軸線側)に配置され、第2のインジェクタは、その噴射軸線がシリンダヘッドの平面視において第2の吸気弁の軸部よりも内側(気筒内軸線側)に配置される。
かかる内燃機関によれば、第1の吸気ポートから第1の吸気口を経由して気筒内に流入する空気が気筒内の内壁面側に流れを形成しても、第1のインジェクタから噴射された燃料は、気筒内の内壁面側に運ばれにくくなり、気筒内の内壁面に付着しにくくなるとされている。また、同様に、第2の吸気ポートから第2の吸気口を経由して気筒内に流入する空気が気筒内の内壁面側に流れを形成しても、第2のインジェクタから噴射された燃料は、気筒内の内壁面側に運ばれにくくなり、気筒内の内壁面に付着しにくくなるとされている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−309121号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載された内燃機関は、第1のインジェクタから噴射された燃料が第1の吸気ポートを流れる空気と混合される時間が短く、気筒内における燃料混合濃度に偏在が生じ、未燃分の割合が増加するという課題がある。同様に、第2のインジェクタから噴射された燃料が第2の吸気ポートを流れる空気と混合される時間が短く、気筒内における燃料混合濃度に偏在が生じ、未燃分の燃料が増加するという課題もある。
上記実情を鑑みて、本発明は、気筒内における燃料混合濃度の偏在を抑制し、未燃分の割合を抑制することができる内燃機関を提供することを目的とする。
本発明は、一気筒あたりに第1の吸気弁と第2の吸気弁とが並列して設けられる内燃機関であって、燃焼室を有するシリンダヘッドと、前記シリンダヘッドに設けられ前記第1の吸気弁に対応する第1の吸気ポートと、前記シリンダヘッドに設けられ前記第2の吸気弁に対応する第2の吸気ポートと、前記第1の吸気ポートに対応する第1のインジェクタと、前記第2の吸気ポートに対応する第2のインジェクタと、を備え、前記第1の吸気弁は第1の軸部を有し、前記第2の吸気弁は第2の軸部を有し、前記第1の吸気ポートまたは前記第2の吸気ポートのうち少なくとも一方では、前記第1のインジェクタまたは前記第2のインジェクタの噴射軸線が前記シリンダヘッドの平面視において前記第1の軸部または前記第2の軸部よりも吸気弁配列方向外側に配置されることを特徴とする。
本発明によれば、第1のインジェクタまたは第2のインジェクタから噴射された燃料が第1の軸部または第2の軸部よりも吸気弁配列方向外側を通り燃焼室に供給されるので、第1の軸部または第2の軸部の影響が抑えられ、第1のインジェクタまたは第2のインジェクタから噴射された燃料は吸気流れに乗って気筒内に供給される。これにより、気筒内における燃料と空気の混合が促進され、気筒内における燃料の気化も促進される。また、縦渦(タンブル流)も強化されるので、これによっても気筒内における燃料と空気の混合が促進され、気筒内における燃料の気化も促進される。この結果、気筒内における燃料混合濃度の偏在が抑制され、未燃分の割合を抑制することができる。
本発明の一態様では、前記シリンダヘッドの平面視において前記第1のインジェクタと前記第2のインジェクタの少なくともいずれか一方の噴射軸線と前記第1の軸部または前記第2の軸部の少なくともいずれか一方の軸中心線の気筒方向の軸中心線延長線が交差する。
このようにすれば、第1のインジェクタと第2のインジェクタの少なくともいずれか一方から噴射された燃料が第1の軸部または第2の軸部の少なくともいずれか一方の軸中心線の気筒方向の軸中心線延長線に向けて供給されるので、第1の軸部または第2の軸部の影響が抑えられ、第1のインジェクタまたは第2のインジェクタから噴射された燃料は吸気流れに乗って気筒内に供給される。これにより、気筒内における燃料と空気の混合が促進され、気筒内における燃料の気化も促進される。また、縦渦(タンブル流)も強化されるので、これによっても気筒内における混合と気化が促進される。この結果、気筒内における燃料混合濃度の偏在が抑制され、未燃分の割合を抑制することができる。
本発明の一態様では、前記第1の吸気ポートまたは前記第2の吸気ポートの少なくともいずれか一方の入口断面の中心点と出口断面の中心点を結ぶポート中心線の気筒方向のポート中心線延長線と前記第1の軸部または前記第2の軸部の少なくともいずれか一方の前記軸中心線延長線とが交差し、前記噴射軸線と前記軸中心線延長線とがなす角度は、前記ポート中心線延長線と前記軸中心線延長線とがなす角度よりも小さい。
このようにすれば、第1のインジェクタまたは第2のインジェクタの少なくともいずれか一方から噴射された燃料をポート中心線延長線に沿って流れる吸気流れに同調させることができ、第1の吸気ポートまたは第2の吸気ポートの少なくともいずれか一方のポート内壁への燃料付着を抑制できる。これにより、気筒内における燃料と空気の混合が促進され、気筒内における燃料の気化も促進される。この結果、気筒内における燃料混合濃度の偏在が抑制され、未燃分の割合を抑制することができる。
本発明の一態様では、前記軸中心線延長線と前記噴射軸線は気筒内で交差する。
このようにすれば、第1のインジェクタまたは第2のインジェクタの少なくともいずれか一方から噴射された燃料は気筒内で第1の軸部または第2の軸部の少なくともいずれか一方の軸中心線延長線と交差するので、気筒内壁面への燃料付着を抑制できる。これにより、気筒内における燃料と空気の混合が促進され、気筒内における燃料の気化も促進される。この結果、気筒内における燃料混合濃度の偏在が抑制され、未燃分の割合を抑制することができる。
本発明の一態様では、前記第1のインジェクタの噴射軸線が前記シリンダヘッドの平面視において前記第1の軸部の前記吸気弁配列方向外側に配置されるとともに前記第2のインジェクタの噴射軸線が前記シリンダヘッドの平面視において前記第2の軸部の前記吸気弁配列方向外側に配置される。
このようにすれば、第1のインジェクタから噴射された燃料が第1の軸部よりも吸気弁配列方向外側を通り燃焼室に供給され、第2のインジェクタから噴射された燃料が第2の軸部よりも吸気弁配列方向外側を通り燃焼室に供給されるので、第1の軸部及び第2の軸部の影響が抑えられ、第1のインジェクタ及び第2のインジェクタから噴射された燃料は吸気流れに乗って気筒内に供給される。これにより、気筒内における燃料と空気の混合が促進され、気筒内における燃料の気化も促進される。また、縦渦(タンブル流)も強化されるので、これによっても気筒内における燃料と空気の混合が促進され、気筒内における燃料の気化も促進される。この結果、気筒内における燃料混合濃度の偏在が抑制され、未燃分の割合を抑制することができる。
本発明の一態様では、前記第1の吸気ポートと前記第2の吸気ポートの上流部から分岐する。
このようにすれば、第1の吸気ポート及び第2の吸気ポートの吸気脈動や吸気通路抵抗を減らすことができ、吸気流速を高めて燃料と空気の混合が促進される。これにより、気筒内における燃料混合濃度の偏在が抑制され、未燃分の割合を抑制することができる。
本発明の一態様では、前記第1の吸気ポートと前記第2の吸気ポートのうち少なくとも一方はポートの入口中心と出口中心とを結ぶ直線よりも前記シリンダヘッドの平面視において吸気弁配列方向外側に湾曲する。
このようにすれば、第1のインジェクタまたは第2のインジェクタから噴射された燃料が第1の吸気ポートまたは第2の吸気ポートから気筒の軸線を通る吸排気方向に沿う面に向かう吸気流れに乗って気筒内に供給される。これにより、気筒内における燃料と空気の混合が促進され、気筒内における燃料の気化も促進される。この結果、気筒内における燃料混合濃度の偏在が抑制され、未燃分の割合を抑制することができる。
以上説明したように、本発明によれば、第1の軸部または第2の軸部の影響が抑えられ、第1のインジェクタまたは第2のインジェクタから噴射された燃料は吸気流れに乗って気筒内に供給される。これにより、気筒内における燃料と空気の混合が促進され、気筒内における燃料の気化も促進される。また、縦渦(タンブル流)も強化されるので、これによっても気筒内における燃料と空気の混合が促進され、気筒内における気化も促進される。この結果、気筒内における燃料混合濃度の偏在が抑制され、未燃分の割合を抑制することができる。
本発明の実施形態1に係る内燃機関の概略を示す縦断面図である。 図1に示した吸気ポートを示す側面模式図である。 図1に示した吸気ポートを示す平面模式図である。 図1に示した吸気ポート、第1及び第2の吸気弁、並びに第1及び第2のインジェクタを示す側面模式図である。 図1に示した吸気ポート、第1及び第2の吸気弁、並びに第1及び第2のインジェクタを示す平面模式図である。 本発明の実施形態2に係る内燃機関の吸気ポート、第1及び第2の吸気弁、並びに第1及び第2のインジェクタを示す平面模式図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る内燃機関に好適な実施形態を詳細に説明する。尚、この実施形態によりこの発明が限定されるものではなく、本実施形態で説明する構成の全てが本発明の解決手段として必須とされるものではない。
[実施形態1]
図1は、本発明の実施形態1に係る内燃機関の概略を示す縦断面図である。
本発明の実施形態に係る内燃機関(エンジン)1は、乗用車等の小型車両に搭載されるもので、単数または複数の気筒(シリンダライナ21)を有している。また、かかる内燃機関1は、一気筒当たり二つの吸気弁11,12と二つの排気弁13,14とを有している。尚、以下の説明において、二つの吸気弁11,12のうち一方の吸気弁11を第1の吸気弁11と称し、他方の吸気弁12を第2の吸気弁12と称する。また、二つの排気弁13,14のうち一方の排気弁13を第1の排気弁13と称し、他方の排気弁14を第2の排気弁14と称する。
図1に示すように、本発明の実施形態に係る内燃機関1は、シリンダブロック2と、シリンダブロック2に接合されるシリンダヘッド3とを備えて構成される。
シリンダブロック2は、複数のシリンダライナ21を囲繞するものであり、車両前後方向に複数のシリンダライナ21が設けられ、これらの下方域に共通する一つのクランクシャフト(図示せず)が回転可能に支持されている。シリンダライナ21は円筒形に形成され、その内部が気筒5となり、気筒5の軸線方向に往復運動するピストン23が収容されている。ピストン23は頭部が閉塞された円筒形状に形成され、その胴部には径方向に貫通するピン穴231が設けられている。また、ピストン23の胴部には、コネクティングロッド24の一端(スモールエンド)が収容され、ピン穴231を挿通するピストンピン25により、コネクティングロッド24の一端がピストン23に連結されている。
クランクシャフトは、コネクティングロッド24とともに、ピストン23の往復運動(下降運動)を回転運動に変換するもので、クランクシャフトの回転中心を通る軸線に対して平行にクランクピン221を有している。そして、クランクピン221には、コネクティングロッド24の他端(ラージエンド)が連結されている。これにより、ピストン23の往復運動はクランクシャフトの回転運動に変換される。
シリンダヘッド3は、気筒5ごとに燃焼室30を有するものであり、燃焼室30ごとに二つの吸気口31,32と二つの排気口33,34とが設けられている。尚、以下の説明において、二つの吸気口31,32のうち第1の吸気弁11に対応する吸気口31を第1の吸気口31と称し、第2の吸気弁12に対応する吸気口32を第2の吸気口32と称する。また、二つの排気口33,34のうち第1の排気弁13に対応する排気口33を第1の排気口33と称し、第2の排気弁13に対応する排気口34を第2の排気口34と称する。
燃焼室30ごとに設けられた第1の吸気口31は第1の吸気弁11で開閉され、第2の吸気口32は第2の吸気弁12で開閉される。第1の吸気口31と第2の吸気口32は、気筒5(シリンダライナ21)の配列方向に沿って一列に整列し、気筒5ごとに有する燃焼室30に開口する。同様に、燃焼室30ごとに設けられた第1の排気口33は第1の排気弁13で開閉され、第2の排気口34は第2の排気弁14で開閉される。第1の排気口33と第2の排気口34は、気筒5の配列方向に沿って一列に整列し、気筒5ごとに有する燃焼室30に開口する。
図2は、図1に示した吸気ポートを示す側面模式図であり、図3は、図1に示した吸気ポートを示す平面模式図である。
図2及び図3に示すように、第1の吸気口31には第1のバルブシート35が設けられ、第2の吸気口32には第2のバルブシート36が設けられている。第1のバルブシート35及び第2のバルブシート36は、それぞれ、第1の吸気弁11及び第2の吸気弁12と密着して燃焼室30の気密を保持するとともに第1の吸気弁11及び第2の吸気弁12が受けた熱をシリンダヘッド3に逃がすためのものであり、本実施形態では円環状に形成された第1のバルブシート35及び第2のバルブシート36がシリンダヘッド3に圧入されている。
また、図1に示すように、シリンダヘッド3は、燃焼室30ごとに吸気ポート37と排気ポート38とが設けられている。吸気ポート37は、気筒5の配列方向においてシリンダライナ21の外径よりも幅狭な領域に形成され、燃焼室30に開口する第1の吸気口31と第2の吸気口32とに連通している。同様に、排気ポート38は、気筒5の配列方向においてシリンダライナ21の外径よりも幅狭な領域に形成され、燃焼室30に開口する第1の排気口33と第2の排気口34とに連通している。
図2及び図3に示すように、吸気ポート37は、気筒5の配列方向と直交する方向(以下、「吸排気方向」という)に沿って設けられている。吸気ポート37は、上流側ポート371と下流側ポート372,373とを有している。上流側ポート371は第1の吸気口31と第2の吸気口32とに対して一つ設けられる流路であり、吸気ポート37の上流側に設けられている。下流側ポート372,373は第1の吸気口31と第2の吸気口32とにそれぞれ一つずつ設けられる流路であり、上流側ポート371の下流側に上流側ポート371から分岐して設けられている。尚、以下の説明において、第1の吸気弁11(第1の吸気口31)に対応する下流側ポート372を第1の吸気ポート372と称し、第2の吸気弁12(第2の吸気口32)に対応する下流側ポート373を第2の吸気ポート373と称する。
第1の吸気ポート372の入口374と第2の吸気ポート373の入口375は、上流側ポート371から二つに分岐して設けられる。そして、第1の吸気ポート372の出口376が第1の吸気口31に設けられた第1のバルブシート35の入口近傍に設けられ、第2の吸気ポート373の出口377は、第2の吸気口32に設けられた第2のバルブシート36の入口近傍に設けられる。
図2に示すように、本実施形態に係る吸気ポート37は、上流側ポート371と第1の吸気ポート372及び第2の吸気ポート373とがシリンダブロック2とシリンダヘッド3の境界面Kに対して狭角をなす側面視一つの直線L上に設けられ、図3に示すように、気筒5(シリンダライナ21)の軸線を通る吸排気方向に沿う面Mを対称面にして面対称に設けられている。
また、本実施形態に係る吸気ポート37は、第1の吸気ポート372の軸線Nが第1の吸気ポート372の入口中心と出口中心とを結ぶ直線Pよりも吸気弁配列方向外側に湾曲して設けられ、第2の吸気ポート373の軸線Oが第2の吸気ポート373の入口中心と出口中心とを結ぶ直線Qよりも吸気弁配列方向外側に湾曲して設けられている。そして、第1の吸気ポート372の出口376の断面形状が円形であり、第1の吸気ポート372の軸線Nと直交する流路断面積が第1の吸気ポート372の出口376の断面積以上である。同様に、第2の吸気ポート373の出口377の断面形状が円形であり、第2の吸気ポート373の軸線Oと直交する流路断面積が第2の吸気ポート373の出口377の断面積以上である。そして、第1の吸気ポート372の軸線Nをシリンダライナ21に向けて延長した延長線Rと、第2の吸気ポート373の軸線Oをシリンダライナ21に向けて延長した延長線Sとは、シリンダライナ21の内壁面211または気筒5の内部で交差する。
図4は、本発明の実施形態に係る吸気ポート37、第1及び第2の吸気弁11,12、並びに第1及び第2のインジェクタ41,42を示す側面模式図であり、図5は、本実施形態に係る吸気ポート37、第1及び第2の吸気弁11,12、並びに第1及び第2のインジェクタ41,42を示す平面模式図である。
図4及び図5に示すように、シリンダヘッド3は、下流側ポート372,373(吸気口31,32)ごとにインジェクタ41,42を備えている。インジェクタ41,42は、燃料供給装置(図示せず)から供給された燃料をECU6(図1参照)からの指令により燃焼室30に向けて噴射するものであり、本実施形態に係るインジェクタ41,42は、下流側ポート372,373の上流となる位置で、噴射軸線T,Uがシリンダヘッド3の平面視において吸気弁11,12の軸部111,121よりも吸気弁配列方向外側に配置されている。尚、以下の説明において、第1の吸気ポート372に対応するインジェクタ41を第1のインジェクタ41と称し、第2の吸気ポート373に対応するインジェクタ42を第2のインジェクタ42と称する。
図4及び図5に示すように、第1のインジェクタ41の噴射軸線Tが、シリンダヘッド3の側面視において第1の吸気口31の略中心を通り、シリンダヘッド3の平面視で第1の吸気弁11の軸中心線Vと平行である。同様に、第2のインジェクタ42の噴射軸線Uが、シリンダヘッド3の側面視において第2の吸気口32の略中心を通り、シリンダヘッド3の平面視で第2の吸気弁12の軸中心線Wと平行である。また、第1のインジェクタ41の噴射軸線Tが第1の吸気弁11の軸部111に対して燃焼室外側にあり、第2のインジェクタ42の噴射軸線Uが第2の吸気弁12の軸部121に対して燃焼室外側にある。より具体的には、第1のインジェクタ41の噴射軸線Tが第1の吸気弁11の閉弁時において第1の吸気弁11の傘部112と軸部111の境界部分外側を通るように設定され、第2のインジェクタ42の噴射軸線Uが第2の吸気弁12の閉弁時において第2の吸気弁12の傘部122と軸部121の境界部分外側を通るように設定されている。
上述した実施形態に係る内燃機関1は、吸気行程において、第1の吸気弁11及び第2の吸気弁12が開放され、吸気ポート37から燃焼室30に空気が吸入されるととともに、第1のインジェクタ41及び第2のインジェクタ42から第1の吸気口31及び第2の吸気口32に向けて燃料が噴射される。
吸気ポート37に吸入された空気は、上流側ポート371から第1の吸気ポート372及び第2の吸気ポート373に向かって流れ、第1の吸気ポート372と第2の吸気ポート373とに分配される。第1の吸気ポート372に分配された空気は第1の吸気ポート372の軸線Nに沿って流れ、第2の吸気ポート373に分配された空気は第2の吸気ポート373の軸線Oに沿って流れる。一方、第1のインジェクタ41から第1の吸気口31に向けて噴射された燃料は、第1の吸気ポート372に流れる空気に混合されながら、第1の吸気弁11の軸部111に対して燃焼室外側を通り、燃焼室30に吸入される。同様に、第2のインジェクタ42から第2の吸気口32に向けて噴射された燃料は、第2の吸気ポート373に流れる空気に混合されながら、第2の吸気弁12の軸部121に対して燃焼室外側を通り、燃焼室30に吸入される。
第1の吸気口31から燃焼室30に吸入された燃料及び空気は、第1の吸気ポート372の軸線Nを気筒5方向に延長した延長線Rに沿って流れ、第2の吸気口32から燃焼室30に吸入された第2の吸気ポート373の軸線Oを気筒5方向に延長した延長線Sに沿って流れる。そして、延長線Rに沿って流れた燃料及び空気、並びに延長線Sに沿って流れた燃料及び空気は、気筒5の内部に縦渦(タンブル流)を生成する(図4参照)。尚、第1の吸気口31から吸入された燃料及び空気と第2の吸気口32から吸入された燃料及び空気とは、シリンダライナ21の排気側となる内壁面211に到達する前に衝突し、シリンダライナ21の排気側となる内壁面211に衝突するのを抑制する。これにより、第1の吸気口31及び第2の吸気口32から気筒5の内部に吸入された空気がシリンダライナ21の排気側となる内壁面211から受熱する受熱量が抑制される。
上述した実施形態に係る内燃機関1は、第1の吸気ポート372は、軸線Nが第1の吸気ポート372の入口中心と出口中心とを結ぶ直線Pよりもシリンダヘッド3の平面視において吸気弁配列方向外側に湾曲するとともに、第1のインジェクタ41の噴射軸線Tがシリンダヘッド3の平面視において第1の吸気弁11の軸部(第1の軸部)111よりも吸気弁配列方向外側に配置される。これにより、第1のインジェクタ41から噴射された燃料は、第1の吸気弁11の軸部111の影響を受けにくくなり、第1のインジェクタ41から噴射された燃料は吸気流れに乗って気筒5の内部に供給される。これにより、気筒5の内部における燃料と空気の混合が促進され、気筒5の内部における燃料の気化も促進される。また、縦渦(タンブル流)も強化されるので、これによっても気筒5の内部における燃料と空気の混合が促進され、気筒5の内部における燃料の気化も促進される。この結果、気筒5の内部における燃料混合濃度の偏在が抑制され、未燃分(炭化水素)の割合を抑制することができる。
同様に、第2の吸気ポート373は、軸線Oが第2の吸気ポート373の入口中心と出口中心とを結ぶ直線Qよりもシリンダヘッド3の平面視において吸気弁配列方向外側に湾曲するとともに、第2のインジェクタ42の噴射軸線Uがシリンダヘッド3の平面視において第2の吸気弁12の軸部(第2の軸部)121よりも吸気弁配列方向外側に配置される。これにより、第2のインジェクタ42から噴射された燃料は、第2の吸気弁12の軸部121の影響を受けにくくなり、第2のインジェクタ42から噴射された燃料は吸気流れに乗って気筒5の内部に供給される。これにより、気筒5の内部における燃料と空気の混合が促進され、気筒5の内部における燃料の気化も促進される。また、縦渦(タンブル流)も強化されるので、これによっても気筒5の内部における燃料と空気の混合が促進され、気筒5の内部における燃料の気化も促進される。この結果、気筒5の内部における燃料混合濃度の偏在が抑制され、未燃分(炭化水素)の割合を抑制することができる。
また、シリンダヘッド3の平面視において第1のインジェクタ41の噴射軸線Tが第1の吸気弁11の軸中心線Vと平行であるから、第1のインジェクタ41から噴射された燃料は、第1の吸気弁11の軸部111による影響を受けにくくなり、第1のインジェクタ41から噴射された燃料の貫徹力が維持される。これにより、第1のインジェクタ41から噴射された燃料により気筒5の内部の縦渦(タンブル流)は強化され、気筒5の内部における燃料と空気の混合が促進され、気筒5の内部における燃料の気化も促進される。この結果、気筒5の内部における燃料混合濃度の偏在が抑制されるので、未燃分(炭化水素)の割合を抑制することができる。
また、シリンダヘッド3の平面視において第2のインジェクタ42の噴射軸線Uが第2の吸気弁12の軸中心線Wと平行であるから、第2のインジェクタ42から噴射された燃料は、第2の吸気弁12の軸部121による影響を受けにくくなり、第2のインジェクタ42から噴射された燃料の貫徹力が維持される。これにより、第2のインジェクタ42から噴射された燃料により気筒5の内部の縦渦(タンブル流)は強化され、気筒5の内部における燃料と空気の混合が促進され、気筒5の内部における燃料の気化も促進される。この結果、気筒5の内部における燃料混合濃度の偏在が抑制されるので、未燃分(炭化水素)の割合を抑制することができる。
また、シリンダヘッド3の平面視において第1のインジェクタ41の噴射軸線Tが第1の吸気弁11の軸部111に対して燃焼室外側であるので、第1のインジェクタ41から噴射される燃料は、第1の吸気弁11の軸部111による影響を受けにくくなり、インジェクタ41,42から噴射された燃料の貫徹力が維持される。これにより、第1のインジェクタ41から噴射された燃料により気筒5の内部の縦渦(タンブル流)は強化され、気筒の内部における燃料と空気の混合が促進され、気筒5の内部における燃料の気化も促進される。この結果、気筒5の内部における燃料混合濃度の偏在が抑制されるので、未燃分(炭化水素)の割合を抑制することができる。
また、シリンダヘッド3の平面視において第2のインジェクタ42の噴射軸線Uが第2の吸気弁12の軸部121に対して燃焼室外側であるので、第2のインジェクタ42から噴射される燃料は、第2の吸気弁12の軸部121による影響を受けにくくなり、第2のインジェクタ42から噴射された燃料の貫徹力が維持される。これにより、第2のインジェクタ42から噴射された燃料により気筒5の内部の縦渦(タンブル流)は強化され、気筒の内部における燃料と空気の混合が促進され、気筒5の内部における燃料の気化も促進される。この結果、気筒5の内部における燃料混合濃度の偏在が抑制されるので、未燃分(炭化水素)の割合を抑制することができる。
[実施形態2]
図6は、本発明の実施形態2に係る内燃機関の吸気ポート37、第1及び第2の吸気弁11,12、並びに第1及び第2のインジェクタ41,42を示す平面模式図である。
本実施の形態に係る内燃機関1は、第1及び第2のインジェクタ41,42の配置を除いて上述した実施形態に係る内燃機関1と異なるところはないので、第1及び第2のインジェクタ41,42の配置について説明する。また、内燃機関1の側面は、図4と同様に現れるので、適宜、図2を参照する。
図4及び図6に示すように、本実施形態に係る第1及び第2のインジェクタ41,42は、上述した実施形態1に係る第1及び第2のインジェクタ41,42と同様、第1及び第2の吸気ポート372,373の上流となる位置で、噴射軸線T,Uがシリンダヘッド3の平面視において第1及び第2の吸気弁11,12の軸部111,121よりも吸気弁配列方向外側に配置されている。
具体的には、第1のインジェクタ41の噴射軸線Tが、シリンダヘッド3の側面視において第1の吸気口31の略中心を通り、シリンダヘッド3の平面視において第1の吸気弁11の軸中心線Vに対して燃焼室中心側に傾いている。また、第1のインジェクタ41の噴射軸線Tが第1の吸気弁11の軸部111に対して燃焼室外側にある。より具体的には、第1のインジェクタ41の噴射軸線Tが第1の吸気弁11の閉弁時において第1の吸気弁11の傘部112と軸部111の境界部分外側を通るように、噴射口(図示せず)の向きが調整されている。
これにより、シリンダヘッド3の平面視において第1のインジェクタ41の噴射軸線Tと第1の吸気弁11の軸部111の軸中心線Vの気筒5方向の延長線(軸中心線延長線)が交差する。また、この場合において、噴射軸線Tと軸中心線Vとがなす角度は、第1の吸気ポート372の入口374の断面中心(入口断面の中心点)と出口376の断面中心(出口断面の中心点)とを結ぶポート中心線の延長線(ポート中心線延長線)と軸中心線Vとがなす角度よりも小さいことが好ましい。
同様に、第2のインジェクタ42の噴射軸線Uが、シリンダヘッド3の側面視において第2の吸気口32の略中心を通り、シリンダヘッド3の平面視において第2の吸気弁12の軸中心線Wに対して燃焼室中心側に傾いている。また、第2のインジェクタ42の噴射軸線Uが第2の吸気弁12の軸部121に対して燃焼室外側にある。より具体的には、第2のインジェクタ42の噴射軸線Uが第2の吸気弁12の閉弁時において第2の吸気弁12の傘部122と軸部121の境界部分外側を通るように、噴射口(図示せず)の向きが調整されている。
これにより、シリンダヘッド3の平面視において第2のインジェクタ42の噴射軸線Uと第2の吸気弁12の軸部121の軸中心線Wの気筒5方向の延長線(軸中心線延長線)が交差する。また、この場合において、噴射軸線Uと軸中心線Vがなす角度は、第2の吸気ポート373の入口375の断面中心(入口断面の中心点)と出口377の断面中心(出口断面の中心点)とを結ぶポート中心線の延長線(ポート中心線延長線)と軸中心線Wとが成す角度よりも小さいことが好ましい。
上述した実施形態に係る内燃機関1は、吸気行程において、第1の吸気弁11及び第2の吸気弁12が開放され、吸気ポート37から燃焼室30に空気が吸入されるととともに、第1のインジェクタ41及び第2のインジェクタ42から第1の吸気口31及び第2の吸気口32に向けて燃料が噴射される。
吸気ポート37に吸入された空気は、上流側ポート371から第1の吸気ポート372及び第2の吸気ポート373に向かって流れ、第1の吸気ポート372と第2の吸気ポート373とに分配される。第1の吸気ポート372に分配された空気は第1の吸気ポート372の軸線Nに沿って流れ、第2の吸気ポート373に分配された空気は第2の吸気ポート373の軸線Oに沿って流れる。一方、第1のインジェクタ41から第1の吸気口31に向けて噴射された燃料は、第1の吸気ポート372に流れる空気に混合されながら、第1の吸気弁11の軸部111に対して燃焼室外側を通り、燃焼室30に吸入される。同様に、第2のインジェクタ42から第2の吸気口32に向けて噴射された燃料は、第2の吸気ポート373に流れる空気に混合されながら、第2の吸気弁12の軸部121に対して燃焼室外側を通り、燃焼室30に吸入される。
第1の吸気口31から気筒5の内部に吸入された空気は、第1の吸気ポート372の軸線Nをシリンダライナ21に向けて延長した延長線に沿って流れ、第2の吸気口32から気筒5の内部に吸入された空気は、第2の吸気ポート373の軸線Oをシリンダライナ21に向けて延長した延長線に沿って流れる。そして、軸線Nをシリンダライナ21に向けて延長した延長線に沿って流れ、軸線Oをシリンダライナ21に向けて延長した延長線に沿って流れた空気は気筒5の内部に縦渦(タンブル流)を生成する(図4参照)。
また、第1の吸気口31から吸入された空気と第2の吸気口32から吸入された空気とは、シリンダライナ21の排気側となる内壁面211に到達する前に衝突し、シリンダライナ21の排気側となる内壁面211に衝突するのを抑制する。これにより、第1の吸気口31から気筒5の内部に吸入された空気と第2の吸気口32から気筒5の内部に吸入された空気とがシリンダライナ21の排気側となる内壁面211から受熱する受熱量が抑制される。
上述した実施形態に係る内燃機関1は、第1の吸気ポート372は、軸線Nが第1の吸気ポート372の入口中心と出口中心とを結ぶ直線Pよりもシリンダヘッド3の平面視において吸気弁配列方向外側に湾曲するとともに、第1のインジェクタ41の噴射軸線Tがシリンダヘッド3の平面視において第1の吸気弁11の軸部111よりも吸気弁配列方向外側に配置される。これにより、第1のインジェクタ41から噴射される燃料は、第1の吸気ポート372からシリンダライナ21の軸線を通る吸排気方向に沿う面Mに向かう空気流に乗って供給されるので、気筒5の内部における燃料と空気の混合が促進され、気筒5の内部における燃料の気化が促進される。この結果、気筒5の内部における燃料混合濃度の偏在が抑制され、未燃分(炭化水素)の割合を抑制することができる。
同様に、第2の吸気ポート373は、軸線Oが第2の吸気ポート373の入口中心と出口中心とを結ぶ直線Qよりもシリンダヘッド3の平面視において吸気弁配列方向外側に湾曲するとともに、第2のインジェクタ42の噴射軸線Uがシリンダヘッド3の平面視において第2の吸気弁12の軸部121よりも吸気弁配列方向外側に配置される。これにより、第2のインジェクタ42から噴射される燃料は、第2の吸気ポート373からシリンダライナ21の軸線を通る吸排気方向に沿う面Mに向かう空気流に乗って供給されるので、気筒5の内部における燃料と空気の混合が促進され、気筒5の内部における燃料の気化が促進される。この結果、気筒5の内部における燃料混合濃度の偏在が抑制され、未燃分(炭化水素)の割合を抑制することができる。
また、シリンダヘッド3の平面視において第1のインジェクタ41の噴射軸線Tが第1の吸気弁11の軸中心線Vに対して燃焼室中心側に傾くように噴射口が調整されているので、第1のインジェクタ41から噴射される燃料は、第1の吸気ポート372からシリンダライナ21の軸線を通る吸排気方向に沿う面Mに向かう空気流に運ばれ易くなる。これにより、気筒5の内部に燃料が供給され易くなり、気筒5の内部における燃料と空気の混合が促進され、気筒5の内部における燃料の気化がより促進される。この結果、気筒5の内部における燃料混合濃度の偏在が抑制されるので、未燃分(炭化水素)の割合を抑制することができる。
また、シリンダヘッド3の平面視において第2のインジェクタ42の噴射軸線Tが第2の吸気弁12の軸中心線Vに対して燃焼室中心側に傾くように噴射口が調整されているので、第2のインジェクタ42から噴射される燃料は、第2の吸気ポート373からシリンダライナ21の軸線を通る吸排気方向に沿う面Mに向かう空気流に運ばれ易くなる。これにより、気筒5の内部に燃料が供給され易くなり、気筒5の内部における燃料と空気の混合が促進され、気筒5の内部における燃料の気化がより促進される。この結果、気筒5の内部における燃料混合濃度の偏在が抑制されるので、未燃分(炭化水素)の割合を抑制することができる。
また、シリンダヘッド3の平面視において第1のインジェクタ41の噴射軸線Tが第1の吸気弁11の軸部111に対して燃焼室外側にあるので、第1のインジェクタ41から噴射される燃料は、第1の吸気弁11の軸部111による影響を受けにくくなり、第1のインジェクタ41から噴射された燃料の貫徹力が維持される。これにより、第1のインジェクタ41から噴射された燃料により気筒5の内部の縦渦(タンブル流)は強化され、気筒の内部における燃料と空気の混合が促進され、気筒5の内部における燃料の気化が促進される。この結果、気筒5の内部における燃料混合濃度の偏在が抑制されるので、未燃分(炭化水素)の割合を抑制することができる。
また、シリンダヘッド3の平面視において第2のインジェクタ42の噴射軸線Uが第2の吸気弁12の軸部121に対して燃焼室外側にあるので、第2のインジェクタ42から噴射される燃料は、第2の吸気弁12の軸部121による影響を受けにくくなり、第2のインジェクタ42から噴射された燃料の貫徹力が維持される。これにより、第2のインジェクタ42から噴射された燃料により気筒5の内部の縦渦(タンブル流)は強化され、気筒5の内部における燃料の混合と空気の混合が促進され、気筒5の内部における燃料の気化が促進される。この結果、気筒5の内部における燃料混合濃度の偏在が抑制されるので、未燃分(炭化水素)の割合を抑制することができる。
また、シリンダヘッド3の平面視において第1のインジェクタ41の噴射軸線Tと第1の吸気弁11の軸部111の軸中心線の気筒5方向の軸中心線延長線が交差するので、第1のインジェクタ41から噴射された燃料が第1の吸気弁11の軸部111の軸中心線の気筒5方向の軸中心線延長線に向けて供給される。これにより、第1の吸気弁11の軸部111の影響が抑えられ、第1のインジェクタ41から噴射された燃料は吸気流れに乗って気筒5の内部に供給される。これにより、気筒5の内部における燃料と空気の混合が促進され、気筒5の内部における燃料の気化も促進される。また、縦渦(タンブル流)も強化されるので、これによっても気筒5の内部における混合と気化が促進される。この結果、気筒5の内部における燃料混合濃度の偏在が抑制され、未燃分(炭化水素)の割合を抑制することができる。
同様に、シリンダヘッド3の平面視において第2のインジェクタ42の噴射軸線Uと第2の吸気弁12の軸部121の軸中心線の気筒5方向の軸中心線延長線が交差するので、第2のインジェクタ42から噴射された燃料が第2の吸気弁12の軸部121の軸中心線の気筒5方向の軸中心線延長線に向けて供給される。これにより、第2の吸気弁12の軸部121の影響が抑えられ、第2のインジェクタ42から噴射された燃料は吸気流れに乗って気筒5の内部に供給される。これにより、気筒5の内部における燃料と空気の混合が促進され、気筒5の内部における燃料の気化も促進される。また、縦渦(タンブル流)も強化されるので、これによっても気筒5の内部における混合と気化が促進される。この結果、気筒5の内部における燃料混合濃度の偏在が抑制され、未燃分(炭化水素)の割合を抑制することができる。
また、第1の吸気ポート372の入口断面の中心点と出口断面の中心点を結ぶポート中心線の気筒5方向のポート中心線延長線と第1の吸気弁11の軸部111の軸中心線延長線とが交差し、噴射軸線Tと軸中心線延長線とがなす角度は、ポート中心線延長線と軸中心線延長線とがなす角度よりも小さいので、第1のインジェクタ41から噴射された燃料をポート中心線延長線に沿って流れる吸気流れに同調させることができ、第1の吸気ポート372のポート内壁への燃料付着を抑制できる。これにより、気筒5の内部における燃料と空気の混合が促進され、気筒5の内部における燃料の気化も促進される。この結果、気筒5の内部における燃料混合濃度の偏在が抑制され、未燃分(炭化水素)の割合を抑制することができる。
同様に、第2の吸気ポート373の入口断面の中心点と出口断面の中心点を結ぶポート中心線の気筒5方向のポート中心線延長線と第2の吸気弁12の軸部121の軸中心線延長線とが交差し、噴射軸線Uと軸中心線延長線とがなす角度は、ポート中心線延長線と軸中心線延長線とがなす角度よりも小さいので、第2のインジェクタ42から噴射された燃料をポート中心線延長線に沿って流れる吸気流れに同調させることができ、第2の吸気ポート373のポート内壁への燃料付着を抑制できる。これにより、気筒5の内部における燃料と空気の混合が促進され、気筒5の内部における燃料の気化も促進される。この結果、気筒5の内部における燃料混合濃度の偏在が抑制され、未燃分(炭化水素)の割合を抑制することができる。
また、第1の吸気ポート372において軸中心線延長線と噴射軸線は気筒5の内部で交差するので、第1のインジェクタ41から噴射された燃料は気筒5の内部で第1の吸気弁11の軸部111の軸中心線延長線と交差する。これにより、気筒5の内壁面への燃料付着が抑制される。したがって、気筒5の内部における燃料と空気の混合が促進され、気筒5の内部における燃料の気化も促進される。この結果、気筒5の内部における燃料混合濃度の偏在が抑制され、未燃分(炭化水素)の割合を抑制することができる。
同様に、第2の吸気ポート373において軸中心線延長線と噴射軸線は気筒5の内部で交差するので、第2のインジェクタ42から噴射された燃料は気筒5の内部で第2の吸気弁12の軸部121の軸中心線延長線と交差する。これにより、気筒5の内壁面への燃料付着が抑制される。したがって、気筒5の内部における燃料と空気の混合が促進され、気筒5の内部における燃料の気化も促進される。この結果、気筒5の内部における燃料混合濃度の偏在が抑制され、未燃分(炭化水素)の割合を抑制することができる。
また、第1のインジェクタ41の噴射軸線Tがシリンダヘッド3の平面視において第1の吸気弁11の軸部111の吸気弁配列方向外側に配置されるとともに第2のインジェクタ42の噴射軸線Uがシリンダヘッド3の平面視において第2の吸気弁12の軸部121の吸気弁配列方向外側に配置されるので、第1のインジェクタ41から噴射された燃料が第1の吸気弁11の軸部111よりも吸気弁配列方向外側を通り燃焼室30に供給され、第2のインジェクタ42から噴射された燃料が第2の吸気弁12の軸部121よりも吸気弁配列方向外側を通り燃焼室に供給される。
これにより、第1の吸気弁11の軸部111及び第2の吸気弁12の軸部121の影響が抑えられ、第1のインジェクタ41及び第2のインジェクタ42から噴射された燃料は吸気流れに乗って気筒5の内部に供給される。これにより、気筒5の内部における燃料と空気の混合が促進され、気筒5の内部における燃料の気化も促進される。また、縦渦(タンブル流)も強化されるので、これによっても気筒5の内部における燃料と空気の混合が促進され、気筒5の内部における燃料の気化も促進される。この結果、気筒5の内部における燃料混合濃度の偏在が抑制され、未燃分(炭化水素)の割合を抑制することができる。
また、第1の吸気ポート372と第2の吸気ポート373とは、吸気ポート37の上流側ポート371から分岐するので、第1の吸気ポート372及び第2の吸気ポート373の吸気脈動や吸気通路抵抗を減らすことができ、吸気流速を高めて燃料と空気の混合が促進される。これにより、気筒5の内部における燃料混合濃度の偏在が抑制され、未燃分の割合を抑制することができる。
尚、上述した実施形態1及び2では、下流側ポート372,373ごとにインジェクタ41,42を備えるものとしたが、下流側ポート372,373に対応するものであれば、上流側ポート371にインジェクタ41,42を備えるものでもよい。
以上説明したように、本発明によれば、気筒内における燃料混合濃度の偏在が抑制され、未燃分の割合を抑制することができるので、内燃機関全般に有効利用可能である。
1 内燃機関
11 吸気弁(第1の吸気弁)
111 軸部(第1の軸部)
112 傘部
12 吸気弁(第2の吸気弁)
121 軸部(第2の軸部)
122 傘部
13 排気弁(第1の排気弁)
14 排気弁(第2の排気弁)
2 シリンダブロック
21 シリンダライナ
211 内壁面
221 クランクピン
23 ピストン
231 ピン穴
24 コネクティングロッド
25 ピストンピン
3 シリンダヘッド
30 燃焼室
31 吸気口(第1の吸気口)
32 吸気口(第2の吸気口)
33 排気口(第1の排気口)
34 排気口(第2の排気口)
35 第1のバルブシート
36 第2のバルブシート
37 吸気ポート
371 上流側ポート
372 下流側ポート(第1の吸気ポート)
373 下流側ポート(第2の吸気ポート)
374,375 入口
376,377 出口
38 排気ポート
41 インジェクタ(第1のインジェクタ)
42 インジェクタ(第2のインジェクタ)
5 気筒

Claims (7)

  1. 一気筒あたりに第1の吸気弁と第2の吸気弁とが並列して設けられる内燃機関であって、
    燃焼室を有するシリンダヘッドと、
    前記シリンダヘッドに設けられ前記第1の吸気弁に対応する第1の吸気ポートと、
    前記シリンダヘッドに設けられ前記第2の吸気弁に対応する第2の吸気ポートと、
    前記第1の吸気ポートに対応する第1のインジェクタと、
    前記第2の吸気ポートに対応する第2のインジェクタと、
    を備え、
    前記第1の吸気弁は第1の軸部を有し、
    前記第2の吸気弁は第2の軸部を有し、
    前記第1の吸気ポートまたは前記第2の吸気ポートのうち少なくとも一方では、前記第1のインジェクタまたは前記第2のインジェクタの噴射軸線が前記シリンダヘッドの平面視において前記第1の軸部または前記第2の軸部よりも吸気弁配列方向外側に配置されることを特徴とする内燃機関。
  2. 前記シリンダヘッドの平面視において前記第1のインジェクタと前記第2のインジェクタの少なくともいずれか一方の噴射軸線と前記第1の軸部または前記第2の軸部の少なくともいずれか一方の軸中心線の気筒方向の軸中心線延長線が交差することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関。
  3. 前記第1の吸気ポートまたは前記第2の吸気ポートの少なくともいずれか一方の入口断面の中心点と出口断面の中心点を結ぶポート中心線の気筒方向のポート中心線延長線と前記第1の軸部または前記第2の軸部の少なくともいずれか一方の前記軸中心線延長線とが交差し、
    前記噴射軸線と前記軸中心線延長線とがなす角度は、前記ポート中心線延長線と前記軸中心線延長線とがなす角度よりも小さいことを特徴とする請求項2に記載の内燃機関。
  4. 前記軸中心線延長線と前記噴射軸線は気筒内で交差することを特徴とする請求項3に記載の内燃機関。
  5. 前記第1のインジェクタの噴射軸線が前記シリンダヘッドの平面視において前記第1の軸部の前記吸気弁配列方向外側に配置されるとともに前記第2のインジェクタの噴射軸線が前記シリンダヘッドの平面視において前記第2の軸部の前記吸気弁配列方向外側に配置されることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の内燃機関。
  6. 前記第1の吸気ポートと前記第2の吸気ポートの上流部から分岐することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の内燃機関。
  7. 前記第1の吸気ポートと前記第2の吸気ポートのうち少なくとも一方はポートの入口中心と出口中心とを結ぶ直線よりも前記シリンダヘッドの平面視において吸気弁配列方向外側に湾曲することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の内燃機関。
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