JP2007307148A - 椅子用ハンガー - Google Patents

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Abstract

【目的】 本発明は、椅子の背凭れに連結される椅子用ハンガーに関するものであり、不測の方向から力が加わっても、各部材がそれぞれ離脱してしまうことがなく、連結作業が能率よく行え、さらに、在庫管理も支障なくでき、又、部材点数を最小限にして安価に製作出来る椅子用ハンガーを提供する事を目的とする。
【構成】 上部にハンガー本体が設けられた支持杆と、支持杆を上下動可能に支持する支持部を有して椅子の背凭れに連結される支持部材と、支持部材に係脱自在で支持部を隠蔽するカバー体よりなり、支持杆と支持部材とカバー体は、組み合わされた状態でそれぞれが離脱不能となり、全体として一つの部材として構成されるものである。
【選択図】 図5

Description

本発明は、椅子の背凭れに連結される椅子用ハンガーに関するものである。
この種の椅子用ハンガーとしては、ハンガー本体と、このハンガー本体から下方に延出された左右一対支持杆を備えるハンガー部材を設けるとともに、背凭れの後面に、前記支持杆が上下摺動可能に嵌合する左右一対の上下方向を向く溝部を有する支持部材を設け、前記溝部の底部に、前記支持杆の前面側に複数形成された凹部に係合可能な係合凸部を設け、前記支持部材に、左右方向中央部が止着され、かつ前記両支持杆の後面側と前面側左右が当接して両支持杆を係合凸部側へと弾性付勢する板ばねを設けたものが提供されている。
そして、支持部材は本体部材と蓋部材から構成され、本体部材と蓋部材は係脱自在に構成され、蓋部材には支持部材を背凭れに連結するためのボルトの頭部が外部に露出するのを防ぐカバー部材が取付けられている。
この場合、支持部材を構成する本体部材と蓋部材は、係合部と被係合孔の係合によって一体化され、カバー部材と蓋部材に係合部と被係合部によって一体化された構成となっているので、椅子用ハンガーとして、運搬時に不測の方向から力が加わって本体部材から蓋部材が離脱して、蓋部材を紛失したり、あるいは、椅子用ハンガーの連結作業中に、椅子から取外したカバー部材の置き場所を失念することが多々あり、連結作業が能率よく行なわれなかったり、蓋部材等の紛失によって在庫管理が煩雑となったりしていた。
又、支持杆を支持する部材として板ばねが必要なため、部材点数が増えるだけでなく、板ばねを取付ける作業も必要で、全体として高価なものとなっていた。
特開2004−159745号公報
本発明は、従来の問題点に鑑みて、不測の方向から力が加わっても、各部材がそれぞれ離脱してしまうことがなく、連結作業が能率よく行え、さらに、在庫管理も支障なくでき、又、部材点数を最小限にして安価に製作出来る椅子用ハンガーを提供する事を課題とする。
そこで、上記課題を解決する為、本発明が第1の手段として構成したところは、上部にハンガー本体が設けられた支持杆と、支持杆を上下動可能に支持する支持部を有して椅子の背凭れに連結される支持部材と、支持部材に係脱自在で支持部を隠蔽するカバー体よりなり、支持杆と支持部材とカバー体は、組み合わされた状態でそれぞれが離脱不能となり、全体として一つの部材として構成されるものである。
次に本発明が第2の手段として構成したところは、前記構成に加え、背凭れに支持部材が連結される時、支持部材から取外されたカバー体は、支持杆が貫通して支持杆から離脱不能に構成されている
さらに本発明が第3の手段として構成したところは、上部にハンガー本体が設けられた支持杆を上下動自在に支持する椅子用ハンガーにおいて、支持杆表面に弾性的に圧接して支持杆を所望の高さに維持する弾性圧接舌片が合成樹脂材にて椅子の背凭れに連結される支持部材と一体に形成されているものである。
請求項1に記載の発明によると、支持杆と支持部材とカバー体は、組み合わされた状態でそれぞれが離脱不能となり、全体として一つの部材として構成されているので、運搬中等に部材の一つが欠落して、椅子に取付ける事ができなくなるとか、あるいは、外観を損なう等の問題もなく、取付け作業を能率よく行う事が出来る。
次に、請求孔2に記載の発明によると、前記効果に加え、カバー体に支持杆が貫通する事で、カバー体と支持杆は離脱不能に構成されているから、構造が簡単で、安価に製作出来、支持部材の連結時は、カバー体を支持杆に沿って上方にずらす事で容易に連結作業が行える。
次に、請求項3に記載の発明によると、支持杆表面に弾性的に圧接して支持杆を所望の高さに維持する弾性圧接舌片を合成樹脂材にて支持部材と一体に形成されているので、構成が簡単で、部材点数が削減でき、安価に製作出来る。
本発明は、上部にハンガー本体が設けられた支持杆と、支持杆を上下動可能に支持する支持部を有して椅子の背凭れに連結される支持部材と、支持部材に係脱自在で支持部材を隠蔽するカバー体よりなり、支持杆と支持部材とカバー体は、組み合わされた状態でそれぞれが離脱不能となり、背凭れに支持部材が連結される時、支持部材から取外されたカバー体は、支持杆が貫通して支持杆から離脱不能で、支持杆表面に弾性的に圧接して支持杆を上下動自在に支持する支持部を構成する弾性圧接舌片は、合成樹脂材にて支持部材と一体に形成されているものである。
以下、添付図面の図1〜図7に基づいて実施例を詳述する。
図1において、符号100は椅子1の背凭れ11の背面に連結された本発明の椅子用ハンガーを示している。
本発明の椅子用ハンガー100は、図2に示すように、ハンガー本体2と、ハンガー本体2の下方に突出して設けられた支持杆3と、椅子1の背凭れ11と連結され、支持杆3を上下動可能に支持する支持部材5と、支持杆3が貫通し、支持部材5に係脱自在で、支持部材5に形成された支持部50、50等を隠蔽するカバー体6より構成されている。
ハンガー本体2は、背広等が掛けられる程度の長さに左右方向に延びる掛け部21と、掛け部21の中央部で下方に突出する支持杆連結部22より合成樹脂材にて一体に成形されている。
支持杆3は、所定間隔を有する左右一対で上下方向の左右縦杆部31、31と、左右縦杆部31、31の下端部を左右方向に連結する連結杆部32より、線材をU字形に折り曲げて一体に形成され、左右縦杆部31、31の上端部分前面側に連結用の螺孔(図示せず。)が形成され、下端部内面内側に表面を平坦にやや窪ませた上下方向の位置決め部33、33が形成されている。
そして、左右縦杆部31、31が、支持部材5、カバー体6を下方から貫通した状態で、ハンガー本体2の支持杆連結部22の下面に形成された嵌合孔(図示せず。)に上端部分を嵌入し、さらに、支持杆連結部22の前面側から連結ネジ20、20を前記左右縦杆部31、31の螺孔に螺合させることにより、ハンガー本体2と、支持部材5と、カバー体6と、支持杆3がそれぞれ離脱不能に組み合わされる。
支持部材5は、横長略平板状の基板51と、基板51の前端左右端部側で上方に突出して形成された左右連結板52、52と、左右連結板52、52の内側端部から左右連結板52、52とほぼ同じ高さで後方に突出し、後端部に略半円筒形の左右案内筒部53、53が形成された左右側壁54、54と、案内筒部53、53を繋ぐ後壁55より合成樹脂材にて一体に形成されている。
そして、左右連結板52、52の略中央部には左右連結孔521、521が設けられ、左右側壁54、54の高さ方向の略中央部後端には左右案内筒部53、53の開口側に臨んで内方に突出する弾性圧接突片531、531が形成され、基板51の左右案内筒部53、53の下端部が位置する箇所には、左右基板貫通孔511、511が形成され、基板51の左右方向中央後端部には上方に突出してカバー体6と係合する係合突起56が形成されている。
すなわち、支持杆3の左右縦杆部31、31は、左右案内筒部53、53、左右基板貫通孔511、511、弾性圧接突片531、531からなる支持部50、50で、上下動可能に支持部材5に支持され、椅子に連結された状態で、弾性圧接突片531、531の圧接力に抗して、引上げ、押し下げを行う事で、ハンガー本体2の高さ位置を調節することとなる。
そして、ハンガー本体2の引上げ時、支持杆3の位置決め部33、33が弾性圧接舌片531、531の位置に達した時の感触の変化によって、ハンガー本体2が一番高い位置になった事を認識する。
カバー体6は、前記支持部材5の基板51側と左右連結板52、52側が開口し、左右連結板52、52、後壁55の後方側を覆う後方カバー壁61、左右側壁54、54の側方側を覆う左右側方カバー壁62、62、連結板51、後壁55、左右側壁54、54の上方側を覆い左右案内筒部53、53の上方位置に左右貫通孔631、631が形成された上方カバー壁63より合成樹脂材にて一体に形成されている。
そして、内面側端面に支持部材5の基板51の後端側端面が当接すると共に、前記係合突起56が係合する係合突板611が、後方カバー壁61の下端部に前方に突出して形成されている。符号612は、支持部材5にカバー体6が取付けられた時、基板51の後端部の上面に当接して、係合突起56と係合突板611の係合状態を維持する後部支持突片を示し、符号621、621は、支持部材5にカバー体6が取付けられた時、基板51の左右端部の上面に当接する左右側部支持突片を示している。
本発明は、以上のように構成され、支持部材5の上方にカバー体6を被せるようにして、基板51の左右端部の上面に左右側部支持突片621、621を、基板51の後端部の上面に後部支持突片612を当接させ、同時に係合突起56が係合する係合突板611に係合し、カバー体6と支持部材5は一体化された状態となる。
次に、左右縦杆部31、31の上端を、支持部材5の左右基板貫通孔511、511から左右案内筒部53、53内を挿通させ、弾性圧接舌片531、531を外側に弾性変移させた状態(弾性圧接舌片531、531が、左右縦杆部31、31の表面に圧接した状態)でカバー体6の左右貫通孔631、631に挿通させ、次に、ハンガー本体2の支持杆連結部22の下面に形成された嵌合孔(図示せず。)に上端部分を嵌入し、さらに、支持杆連結部22の前面側から連結ネジ20、20を左右縦杆部31、31の螺孔に螺合させることにより、ハンガー本体2と支持杆3を連結する。
この状態で、支持部材5と、カバー体6と、支持杆3がそれぞれ離脱不能に組み合わされ本発明の椅子用ハンガー100が構成される。
本発明の椅子用ハンガー100を取付ける場合は、カバー体6の係合突板611の左右方向中央部(支持部材5の係合突起56が係合している箇所)の下面を外側に広げるように力を加え、係合突起56と係合突板611の係合状態を解除し、カバー体6を左右縦杆部31、31に沿って上方に持ち上げて、支持部材5の背面側を露出した状態で、背凭れ11の背面側の所定位置(椅子用ハンガー100の連結用の螺孔が形成された箇所)に左右連結板52、52の左右連結孔521、521を一致させ、背面側から連結ネジ500を螺合させ支持部材5と背凭れ11を連結する。
次に、カバー体6を支持部材5の上方から被せて(係合突起56と係合突板611を係合し)連結ネジ500、500、支持部50、50を隠蔽する。
尚、背凭れ11の背面に支持部材5が連結された状態で、基板51と、左右側壁54、54と、後壁55と、背凭れ11の背面によって、カバー体6が蓋の機能をはたす上端が開口するポケットが形成されるので、背凭れ11に形成された前記螺孔の閉塞用キャップ、あるいは取扱説明書等の保管場所としてこの部分を利用する事ができる。
本発明を椅子に取付けた時の側面図 本発明の斜視図 カバー体の斜視図 支持部材の斜視図 本発明の要部拡大斜視図 本発明の要部横断面図 本発明の要部縦断面図
符号の説明
1 椅子
11 背凭れ
100 椅子用ハンガー
2 ハンガー本体
20 連結ネジ
22 支持杆連結部
3 支持杆
5 支持部材
50 支持部
53 案内筒部
531 弾性圧接舌片
6 カバー体

Claims (3)

  1. 上部にハンガー本体が設けられた支持杆と、支持杆を上下動可能に支持する支持部を有して椅子の背凭れに連結される支持部材と、支持部材に係脱自在で支持部を隠蔽するカバー体よりなり、支持杆と支持部材とカバー体は、組み合わされた状態でそれぞれが離脱不能となり、全体として一つの部材として構成される事を特徴とする椅子用ハンガー。
  2. 背凭れに支持部材が連結される時、支持部材から取外されたカバー体は、支持杆が貫通して支持杆から離脱不能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の椅子用ハンガー。
  3. 上部にハンガー本体が設けられた支持杆を上下動自在に支持する椅子用ハンガーにおいて、支持杆表面に弾性的に圧接して支持杆を所望の高さに維持する弾性圧接舌片が合成樹脂材にて椅子の背凭れに連結される支持部材と一体に形成されていることを特徴とする椅子用ハンガー。
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