JP2007305272A - 光ピックアップ装置および光ディスク装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 PDIC11の増幅器の位相補償用として機能していない容量は、前記増幅器の出力と前記増幅器の非反転入力が接続された基準電圧との間に接続する。このため、PDIC11のゲイン切り替えに伴い前記容量が位相補償用として前記増幅器の出力と反転入力との間に接続されたとき、前記容量は接続される直前の前記増幅器の出力電圧でチャージされた状態になっている。このため、従来のようにチャージされていない容量を位相補償用として前記増幅器の出力と反転入力との間に接続したときに生じるPDIC11の出力波形の不安定化を回避でき、安定した正しい出力波形が得られ、高倍速においても正確な信号検出が可能となる。
【選択図】図2
Description
また、反射光の光量が大きく変化するような状況である記録時と再生時に対し、アンプの入力側に分流回路を挿入し、前記アンプへの信号の入力レベルが記録時と再生時とで等しくなるようにする光ディスク装置が提案されている(特許文献2参照)。
図5は、光ディスクに対するデータ書き込み中におけるレーザダイオード発光波形のバイアスパワーとピークパワーを示す説明図である。
図5(a)は、ライト期間中にレーザダイオードから照射されたレーザ光により高速記録の光ディスクへ書き込まれるマークを示している。また同図(b)は、ライト期間に前記マークを書き込むレーザダイオードの発光波形を示し、前記マークを書き込むときのレーザダイオードのパワーレベルがピークパワー、それ以外の期間やリード期間のレーザダイオードのパワーレベルがバイアスパワーである。また、同図(c)は、ライト期間におけるレーザダイオードの発光波形のバイアスパワー時とピークパワー時で切り替えられるPDICのゲインを示している。図4は、データ書き込み中におけるレーザダイオードの発光波形と、従来のPDICのトランスインピーダンスアンプの出力信号波形を示す説明図である。
前記光ピックアップ装置は、前記光ビームを出射する発光素子と、前記反射光ビームを受光して各種情報を検出する信号検出用受光素子とを備え、前記信号検出用受光素子は、前記発光素子の発光波形の複数のレベルにそれぞれ対応する、受光した反射光ビームから各種情報を検出する増幅器の増幅度を規定する複数の帰還抵抗素子と、前記発光素子の発光波形のレベルに対応して前記増幅器の増幅度を制御する制御信号をもとに、前記発光素子の発光波形のレベルに対応した前記増幅器の増幅度を規定する前記帰還抵抗素子を前記複数の帰還抵抗素子の中から選択し、前記増幅器の出力と反転入力との間に接続する抵抗素子スイッチ回路と、前記帰還抵抗素子により規定される増幅器の増幅度にそれぞれ対応した前記増幅器の位相補償量を付与し、前記増幅器の出力端に一方の端子が共通接続された複数の容量素子と、前記抵抗素子スイッチ回路により選択される前記帰還抵抗素子により規定される前記増幅器の増幅度に対応した前記増幅器の位相補償量を付与する前記容量素子の他方の端子を、前記制御信号をもとに前記増幅器の反転入力端へ接続するとともに、前記増幅器の位相補償量を付与する前記容量素子以外の残りの全ての容量素子の他方の端子を、前記増幅器の非反転入力端が接続した基準電圧へ接続する容量素子スイッチ回路とを備えることを特徴とする。
この光ディスク装置は、光ディスク1をスピンドルモータ2により回転駆動する。この際、ディスクサーボ回路3によりスピンドルモータ2を制御し、光ディスク1を所定の回転速度で回転させる。そして、この状態で光ピックアップ装置4により光ディスク1に光ビームを照射する。
フォトダイオード51は、コリメータレンズ46で集光された反射光を受光する受光面を有し、本実施の形態では受光面が4分割されており、言い換えると、フォトダイオード51は4つのフォトダイオードで構成されている。
そして、前記4つのフォトダイオードの各出力がそれぞれ対応するトランスインピーダンスアンプ52により増幅される出力される。
PDIC11は、フォトダイオード51およびトランスインピーダンスアンプ52と、トランスインピーダンスアンプ52の増幅度を規定する帰還抵抗R1、R2と位相補償用として機能させたときに位相補償特性を付与する容量C1、C2と、帰還抵抗R1、R2および容量C1、C2のトランスインピーダンスアンプ52に対する接続構成を切り替え、トランスインピーダンスアンプ52の増幅度や位相補償特性を切り替えるためのスイッチ回路61、62、63を備えている。
トランスインピーダンスアンプ52の反転入力端子はフォトダイオード51のカソードへ接続され、フォトダイオード51のアノードはグランドへ接続されている。
トランスインピーダンスアンプ51の出力はPDIC11の出力であり、信号処理部5へ接続されている。さらに、トランスインピーダンスアンプ52の増幅度を規定する帰還抵抗R1、R2および位相補償特性を付与する容量C1、C2のそれぞれの一方の端子が共通接続されてトランスインピーダンスアンプ52の出力に接続されている。
また、スイッチ回路61、62、63の切り替えはPDICゲイン制御信号に同期して行われ、例えばPDICゲイン制御信号が“High”レベルであると、トランスインピーダンスアンプ52の増幅度が大きくなるように帰還抵抗R1、R2の一方と、その増幅度に応じた容量C1、C2の一方を、位相補償用容量としてトランスインピーダンスアンプ52の出力と反転入力端子との間に接続する。
また、PDICゲイン制御信号が“Low”レベルであると、トランスインピーダンスアンプ52の増幅度が小さくなるように帰還抵抗R1、R2の他方と、その増幅度に応じた容量C1、C2の他方を、位相補償用の容量としてトランスインピーダンスアンプ52の出力と反転入力端子との間に接続する。
そして、スイッチ回路61、62の切り替えは、PDICゲイン制御信号が“High”レベルまたは“Low”レベルの何れに設定されている状態であっても、容量C1、C2のうち位相補償用として用いられる容量については、その他方の端子をトランスインピーダンスアンプ52の出力へ接続し、かつ、容量C1、C2のうち位相補償用として用いられない方の容量については、その他方の端子をトランスインピーダンスアンプ52の非反転入力端子が接続されている基準電圧へ接続するようになされる。
このとき、スイッチ回路62は容量C2の他方の端子をトランスインピーダンスアンプ52の非反転入力端子が接続されている基準電圧へ接続するように切り替える。
また、スイッチ回路63は帰還抵抗R1の他方の端子をトランスインピーダンスアンプ52の反転入力端子へ接続し、帰還抵抗R2の他方の端子を開放された状態に切り替える。
また、スイッチ回路62は位相補償用の容量として容量C2の他方の端子をトランスインピーダンスアンプ51の反転入力端子へ接続するように切り替える。
また、スイッチ回路63は帰還抵抗R1の他方の端子を開放された状態に切り替え、帰還抵抗R2の他方の端子をトランスインピーダンスアンプ51の反転入力端子へ接続するように切り替える。
図3は、この実施の形態の光ディスク装置のデータ書き込み中におけるレーザダイオード41の発光波形と、PDICゲイン制御信号によりゲインが制御されるPDIC11の出力信号波形を示す説明図である。
データ書き込み中におけるレーザダイオードの発光波形は、図3(a)に示すように、マークを書き込む期間、ピークパワーのレベルに制御される。また、前記マークを書き込む期間以外の期間においては、レーザダイオードの発光波形はバイアスパワーのレベルに制御される。これらデータ書き込み中におけるレーザダイオードの発光波形のピークパワーとバイアスパワーの制御は、タイミング制御部8からレーザダイオードドライバ42へ出力されるレーザダイオード発光タイミング制御信号と、レーザダイオードパワー制御回路からレーザダイオードドライバ42へ出力されるパワー設定信号をもとに行われる。
そして、ウォーブルアドレスを使用しているフォーマットのディスクでは、データ書き込み中においてもピークパワーとバイアスパワーの両方の発光時の信号から精度の高いアドレス検出を行う。
このPDICゲイン制御信号は、例えばレーザダイオードの発光波形をピークパワーに制御するピークパワー制御期間では“High”レベル、それ以外のバイアスパワーに制御するバイアスパワー制御期間では“Low”レベルとなる信号である。このPDICゲイン制御信号は、PDIC11の図2に示すスイッチ回路61、62、63へ出力される。
これにより、ピークパワー制御期間に移行するとトランスインピーダンスアンプ52は、容量C1により付与される位相補償特性で帰還抵抗R1により規定される増幅度によりフォトダイオード51の出力を増幅し出力する。このとき、直前のバイアスパワー制御期間中、容量C1はトランスインピーダンスアンプ52の出力と非反転入力端子が接続されている基準電圧との間に接続されていたため、前記バイアスパワー制御期間のトランスインピーダンスアンプ52の出力電圧でチャージされた状態にある。
この結果、前記ピークパワー制御期間へ切り替わった直後のトランスインピーダンスアンプ52の出力信号は、従来のように容量C1がチャージされていない場合に比べて、図3(c)に示すように位相補償用の容量への充電電流による影響のない安定した正しい出力波形となり、高速記録の光ディスク、高倍速においても正確な信号検出が可能となる。
そして、この状態の容量が、前記トランスインピーダンスアンプ52のゲイン切り替え時に位相補償用の容量としてトランスインピーダンスアンプ52の出力と反転力端子との間へ接続されるため、前記容量が充電されていない状態でトランスインピーダンスアンプ52の出力と反転入力との間に接続されたときに比べ前記容量への充電電流によるトランスインピーダンスアンプ52の出力電圧の不安定化が回避され、高倍速においても正確な信号検出が実現できる光ピックアップ装置および光ディスク装置を提供できる効果がある。
Claims (4)
- 光ビームを光記録媒体に照射する発光素子と、前記光ビームが前記光記録媒体で反射された反射光ビームを受光して各種情報を検出する信号検出用受光素子とを備えた光ピックアップ装置であって、
前記信号検出用受光素子は、
前記発光素子の発光波形の複数のレベルにそれぞれ対応する、受光した反射光ビームから各種情報を検出する増幅器の増幅度を規定する複数の帰還抵抗素子と、
前記発光素子の発光波形のレベルに対応して前記増幅器の増幅度を制御する制御信号をもとに、前記発光素子の発光波形のレベルに対応した前記増幅器の増幅度を規定する前記帰還抵抗素子を前記複数の帰還抵抗素子の中から選択し、前記増幅器の出力と反転入力との間に接続する抵抗素子スイッチ回路と、
前記帰還抵抗素子により規定される増幅器の増幅度にそれぞれ対応した前記増幅器の位相補償量を付与し、前記増幅器の出力端に一方の端子が共通接続された複数の容量素子と、
前記抵抗素子スイッチ回路により選択される前記帰還抵抗素子により規定される前記増幅器の増幅度に対応した前記増幅器の位相補償量を付与する前記容量素子の他方の端子を、前記制御信号をもとに前記増幅器の反転入力端へ接続するとともに、前記増幅器の位相補償量を付与する前記容量素子以外の残りの全ての容量素子の他方の端子を、前記増幅器の非反転入力端が接続した基準電圧へ接続する容量素子スイッチ回路と、
を備えたことを特徴とする光ピックアップ装置。 - 前記抵抗素子スイッチ回路は、データ書き込み中における前記発光素子の発光波形のレベルに対応して前記増幅器の増幅度を制御する制御信号をもとに、前記発光素子の発光波形のレベルに対応した前記増幅器の増幅度を規定する帰還抵抗素子を前記複数の帰還抵抗素子の中から選択することを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ装置。
- 前記抵抗素子スイッチ回路は、データ書き込み中における前記発光素子の発光波形のピークパワーおよびバイアスパワーのレベルに対応して前記増幅器の増幅度を制御する制御信号をもとに、前記発光素子の発光波形のレベルに対応した前記増幅器の増幅度を規定する帰還抵抗素子を前記複数の帰還抵抗素子の中から選択することを特徴とする請求項2記載の光ピックアップ装置。
- 光記録媒体を保持して回転駆動する駆動手段と、前記駆動手段により回転駆動する前記光記録媒体に対し光ビームを照射し、前記光記録媒体からの反射光ビームを検出する光ピックアップ装置とを有し、前記光記録媒体に対し記録および/または再生を行う光ディスク装置であって、
前記光ピックアップ装置は、前記光ビームを出射する発光素子と、前記反射光ビームを受光して各種情報を検出する信号検出用受光素子とを備え、
前記信号検出用受光素子は、
前記発光素子の発光波形の複数のレベルにそれぞれ対応する、受光した反射光ビームから各種情報を検出する増幅器の増幅度を規定する複数の帰還抵抗素子と、
前記発光素子の発光波形のレベルに対応して前記増幅器の増幅度を制御する制御信号をもとに、前記発光素子の発光波形のレベルに対応した前記増幅器の増幅度を規定する前記帰還抵抗素子を前記複数の帰還抵抗素子の中から選択し、前記増幅器の出力と反転入力との間に接続する抵抗素子スイッチ回路と、
前記帰還抵抗素子により規定される増幅器の増幅度にそれぞれ対応した前記増幅器の位相補償量を付与し、前記増幅器の出力端に一方の端子が共通接続された複数の容量素子と、
前記抵抗素子スイッチ回路により選択される前記帰還抵抗素子により規定される前記増幅器の増幅度に対応した前記増幅器の位相補償量を付与する前記容量素子の他方の端子を、前記制御信号をもとに前記増幅器の反転入力端へ接続するとともに、前記増幅器の位相補償量を付与する前記容量素子以外の残りの全ての容量素子の他方の端子を、前記増幅器の非反転入力端が接続した基準電圧へ接続する容量素子スイッチ回路と、
を備えることを特徴とする光ディスク装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006135397A JP2007305272A (ja) | 2006-05-15 | 2006-05-15 | 光ピックアップ装置および光ディスク装置 |
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JP2007305272A true JP2007305272A (ja) | 2007-11-22 |
Family
ID=38839054
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JP2006135397A Pending JP2007305272A (ja) | 2006-05-15 | 2006-05-15 | 光ピックアップ装置および光ディスク装置 |
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JP (1) | JP2007305272A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011119004A (ja) * | 2009-12-07 | 2011-06-16 | Funai Electric Co Ltd | 光ピックアップ、集積回路、及び光ディスク装置 |
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-
2006
- 2006-05-15 JP JP2006135397A patent/JP2007305272A/ja active Pending
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