JP2007305272A - 光ピックアップ装置および光ディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 PDICゲイン切り替え時の位相補償容量による出力電圧の不安定化を回避し、正確な信号検出を実現する。
【解決手段】 PDIC11の増幅器の位相補償用として機能していない容量は、前記増幅器の出力と前記増幅器の非反転入力が接続された基準電圧との間に接続する。このため、PDIC11のゲイン切り替えに伴い前記容量が位相補償用として前記増幅器の出力と反転入力との間に接続されたとき、前記容量は接続される直前の前記増幅器の出力電圧でチャージされた状態になっている。このため、従来のようにチャージされていない容量を位相補償用として前記増幅器の出力と反転入力との間に接続したときに生じるPDIC11の出力波形の不安定化を回避でき、安定した正しい出力波形が得られ、高倍速においても正確な信号検出が可能となる。
【選択図】図2

Description

本発明は、信号検出用受光素子(以下、PDICという)のゲイン切り替え時における位相補償容量の切り替えの際の信号検出出力の不安定化を回避できる光ピックアップ装置および光ディスク装置に関する。
近年、記録系光ディスクにおいては記録スピードの高倍速化が進んでいる。また、リード時とライト時の光量の差が大きくなっている。このため、受光アンプ回路の負帰還回路を、データ読み出し用、データ書き込み用などのように複数設け、データの読み出し時と書き込み時に応じ、これら複数の負帰還回路から対応する回路をスイッチ回路により選択し、受光アンプ回路の増幅特性を劣化させることなく、周波数帯域やゲインを入力信号に応じた最適値に切り替える受光アンプ回路が提案されている(特許文献1参照)。
また、反射光の光量が大きく変化するような状況である記録時と再生時に対し、アンプの入力側に分流回路を挿入し、前記アンプへの信号の入力レベルが記録時と再生時とで等しくなるようにする光ディスク装置が提案されている(特許文献2参照)。
特開2003−234623号公報 特開平6−318334号公報
したがって、従来の光ピックアップ装置および光ディスク装置、特に前者の受光アンプ回路においては、受光アンプ回路の増幅器の出力と反転入力端子との間に接続される帰還抵抗の切り替えによるゲインの切り替えと同時に位相補償のための容量の切り替えも行う必要がある。この容量の切り替え時には、受光アンプ回路の増幅器の出力と反転入力端子との間に接続される容量には電荷はチャージされていない。このため、前記位相補償のための容量の切り替え直後から暫くの間は出力電圧は安定化されず、正しい出力とはならず、正確な信号検出が困難であるという問題がある。
さらに近年ではディスクのアドレスはウォーブルアドレスを使用しているフォーマットが多く、精度の高いアドレス検出のためにはライト中もバイアスパワーとピークパワーの両方の発光時の信号からアドレス検出を行う必要がある。しかしながら、これらバイアスパワーとピークパワーの両方の発光時の信号のレベル差が大きいためアドレス検出を行うことが困難になっている。このため、ライト中も高速記録の光ディスクにおいては、ダイナミックレンジを圧縮するため、PDICのゲインをバイアスパワー時とピークパワー時で切り替えることが提案されている。
図5は、光ディスクに対するデータ書き込み中におけるレーザダイオード発光波形のバイアスパワーとピークパワーを示す説明図である。
図5(a)は、ライト期間中にレーザダイオードから照射されたレーザ光により高速記録の光ディスクへ書き込まれるマークを示している。また同図(b)は、ライト期間に前記マークを書き込むレーザダイオードの発光波形を示し、前記マークを書き込むときのレーザダイオードのパワーレベルがピークパワー、それ以外の期間やリード期間のレーザダイオードのパワーレベルがバイアスパワーである。また、同図(c)は、ライト期間におけるレーザダイオードの発光波形のバイアスパワー時とピークパワー時で切り替えられるPDICのゲインを示している。図4は、データ書き込み中におけるレーザダイオードの発光波形と、従来のPDICのトランスインピーダンスアンプの出力信号波形を示す説明図である。
このようにPDICのゲインをバイアスパワー時とピークパワー時で切り替えた場合、PDICのゲインの切り替えに伴う位相補償のための容量の切り替え時には、PDICのトランスインピーダンスアンプの出力と反転入力端子との間に接続される容量には電荷はチャージされていないことから、前記位相補償のための容量の切り替え直後から暫くの間、図4(c)に示すように出力電圧は安定化されず、正しい出力とはならず、特に高倍速になると正確な信号検出が困難であるという課題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、PDICゲイン切り替え時の位相補償容量による出力電圧の不安定化を回避し、正確な信号検出を実現できる光ピックアップ装置および光ディスク装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明にかかる光ピックアップ装置は、光ビームを光記録媒体に照射する発光素子と、前記光ビームが前記光記録媒体で反射された反射光ビームを受光して各種情報を検出する信号検出用受光素子とを備えた光ピックアップ装置であって、記信号検出用受光素子は、前記発光素子の発光波形の複数のレベルにそれぞれ対応する、受光した反射光ビームから各種情報を検出する増幅器の増幅度を規定する複数の帰還抵抗素子と、前記発光素子の発光波形のレベルに対応して前記増幅器の増幅度を制御する制御信号をもとに、前記発光素子の発光波形のレベルに対応した前記増幅器の増幅度を規定する前記帰還抵抗素子を前記複数の帰還抵抗素子の中から選択し、前記増幅器の出力と反転入力との間に接続する抵抗素子スイッチ回路と、前記帰還抵抗素子により規定される増幅器の増幅度にそれぞれ対応した前記増幅器の位相補償量を付与し、前記増幅器の出力端に一方の端子が共通接続された複数の容量素子と、前記抵抗素子スイッチ回路により選択される前記帰還抵抗素子により規定される前記増幅器の増幅度に対応した前記増幅器の位相補償量を付与する前記容量素子の他方の端子を、前記制御信号をもとに前記増幅器の反転入力端へ接続するとともに、前記増幅器の位相補償量を付与する前記容量素子以外の残りの全ての容量素子の他方の端子を、前記増幅器の非反転入力端が接続した基準電圧へ接続する容量素子スイッチ回路とを備えたことを特徴とする。
また、上述の目的を達成するため、本発明にかかる光ディスク装置は、光記録媒体を保持して回転駆動する駆動手段と、前記駆動手段により回転駆動する前記光記録媒体に対し光ビームを照射し、前記光記録媒体からの反射光ビームを検出する光ピックアップ装置とを有し、前記光記録媒体に対し記録および/または再生を行う光ディスク装置であって、
前記光ピックアップ装置は、前記光ビームを出射する発光素子と、前記反射光ビームを受光して各種情報を検出する信号検出用受光素子とを備え、前記信号検出用受光素子は、前記発光素子の発光波形の複数のレベルにそれぞれ対応する、受光した反射光ビームから各種情報を検出する増幅器の増幅度を規定する複数の帰還抵抗素子と、前記発光素子の発光波形のレベルに対応して前記増幅器の増幅度を制御する制御信号をもとに、前記発光素子の発光波形のレベルに対応した前記増幅器の増幅度を規定する前記帰還抵抗素子を前記複数の帰還抵抗素子の中から選択し、前記増幅器の出力と反転入力との間に接続する抵抗素子スイッチ回路と、前記帰還抵抗素子により規定される増幅器の増幅度にそれぞれ対応した前記増幅器の位相補償量を付与し、前記増幅器の出力端に一方の端子が共通接続された複数の容量素子と、前記抵抗素子スイッチ回路により選択される前記帰還抵抗素子により規定される前記増幅器の増幅度に対応した前記増幅器の位相補償量を付与する前記容量素子の他方の端子を、前記制御信号をもとに前記増幅器の反転入力端へ接続するとともに、前記増幅器の位相補償量を付与する前記容量素子以外の残りの全ての容量素子の他方の端子を、前記増幅器の非反転入力端が接続した基準電圧へ接続する容量素子スイッチ回路とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、PDICの増幅器の増幅度の切り替えに伴って位相補償用の容量を切り替えるとき、その容量素子は、前記増幅度の切り替え直前の前記増幅器の出力電圧により充電された状態になっている。このため、前記増幅器の出力と反転入力との間に充電されていない容量素子を接続したときの充電電流による前記増幅器の出力電圧への悪影響が回避され、前記増幅器の出力電圧が安定化し、正確な信号検出を実現できる光ピックアップ装置および光ディスク装置を提供できる効果がある。
図1は、本発明の実施の形態の光ディスク装置の全体構成を示すブロック図である。
この光ディスク装置は、光ディスク1をスピンドルモータ2により回転駆動する。この際、ディスクサーボ回路3によりスピンドルモータ2を制御し、光ディスク1を所定の回転速度で回転させる。そして、この状態で光ピックアップ装置4により光ディスク1に光ビームを照射する。
また、この光ディスク装置は、記録時においては、光ピックアップ装置4により光ビームの光量を記録用光量に増大させ光ディスク1へ間欠的に照射し、データを記録する。また、再生時においては、所定の再生用光量で光ビームを光ディスク1のデータが記録されている記録面に連続的に照射し、前記記録面からの反射光を受光してデータを再生する。
光ピックアップ装置4は、PDIC11と、レーザダイオード41およびレーザダイオードドライバ42と、コリメータレンズ43、46、対物レンズ45、ビームスプリッタ44などから構成された光学系と、レーザダイオード41から出射された光ビームのパワーモニター用のFPDIC12などを備えている。
レーザダイオード41はレーザダイオードドライバ42により駆動され、所定のタイミングで光ビームを出射する。コリメータレンズ43は、前記レーザダイオード41から出射された光ビームを平行光線に変換し、ビームスプリッタ44を透過させて対物レンズ45へ導く。対物レンズ45は、ビームスプリッタ44を透過した前記光ビームを光ディスク1の記録面に集光するとともに、この結果得られる反射光をビームスプリッタ44へ導く。ビームスプリッタ44は、光ディスク1からの反射光を反射させコリメータレンズ46へ出射する。コリメータレンズ46は、ビームスプリッタ44から出射された前記光ディスク1からの反射光をフォトダイオード51の受光面に集光する。
PDIC11は、前記フォトダイオード51とトランスインピーダンスアンプ52とを備えている。
フォトダイオード51は、コリメータレンズ46で集光された反射光を受光する受光面を有し、本実施の形態では受光面が4分割されており、言い換えると、フォトダイオード51は4つのフォトダイオードで構成されている。
そして、前記4つのフォトダイオードの各出力がそれぞれ対応するトランスインピーダンスアンプ52により増幅される出力される。
この光ディスク装置においては、前記フォトダイオード51の全入射光量にもとづいて記録されているデータを再生する。また、前記フォトダイオード51の各受光面間で受光結果を信号処理部5により演算処理することでトラッキングエラー信号TEおよびフォーカスエラー信号FEを生成する。
トラッキングアクチュエータ21は、信号処理部5において生成された前記トラッキングエラー信号TEをもとに対物レンズ45をトラッキング方向に移動させ、トラッキング制御を実現する。また、フォーカスアクチュエータ22は、信号処理部5において生成された前記フォーカスエラー信号FEをもとに対物レンズ45をフォーカシング方向に移動させ、フォーカス制御を実現する。
システム制御部6は、この光ディスク装置の各部の制御を行うものであり、外部との間で各種信号の授受を行うためのインタフェースを備え、また、信号処理部5、エンコーダ7、タイミング制御部8およびディスクサーボ回路3との間で各種信号の授受を行う。そして、システム制御部6は、PDICゲイン制御、レーザダイオード発光タイミング制御およびレーザダイオードパワー制御を含む各種制御のための信号をエンコーダ7を介して出力する。
タイミング制御部8は、システム制御部6からエンコーダ7を介して出力された前記信号をもとに、PDICゲイン制御、レーザダイオード発光タイミング制御およびレーザダイオードパワー制御のタイミングを制御する回路である。
レーザダイオードパワー制御回路9は、タイミング制御部8からの指示やFPDIC12の出力をもとにレーザダイオード41から出射された光ビームをモニタし、レーザダイオードドライバ42に対しレーザダイオード41を駆動する際のパワー設定を行う。
図2は、この実施の形態の光ディスク装置に用いられるPDIC11の構成を示す回路図である。
PDIC11は、フォトダイオード51およびトランスインピーダンスアンプ52と、トランスインピーダンスアンプ52の増幅度を規定する帰還抵抗R1、R2と位相補償用として機能させたときに位相補償特性を付与する容量C1、C2と、帰還抵抗R1、R2および容量C1、C2のトランスインピーダンスアンプ52に対する接続構成を切り替え、トランスインピーダンスアンプ52の増幅度や位相補償特性を切り替えるためのスイッチ回路61、62、63を備えている。
トランスインピーダンスアンプ52の非反転入力端子は基準電圧、この実施の形態ではグランドへ接続されている。
トランスインピーダンスアンプ52の反転入力端子はフォトダイオード51のカソードへ接続され、フォトダイオード51のアノードはグランドへ接続されている。
トランスインピーダンスアンプ51の出力はPDIC11の出力であり、信号処理部5へ接続されている。さらに、トランスインピーダンスアンプ52の増幅度を規定する帰還抵抗R1、R2および位相補償特性を付与する容量C1、C2のそれぞれの一方の端子が共通接続されてトランスインピーダンスアンプ52の出力に接続されている。
スイッチ回路61は、容量C1の他方の端子をトランスインピーダンスアンプ51の非反転入力端子が接続されている基準電圧またはトランスインピーダンスアンプ51の反転入力端子の何れか一方へ切り替え接続するための回路である。
スイッチ回路62は、容量C2の他方の端子をトランスインピーダンスアンプ51の非反転入力端子が接続されている基準電圧またはトランスインピーダンスアンプ51の反転入力端子の何れか一方へ切り替え接続するための回路である。
スイッチ回路63はトランスインピーダンスアンプ52の増幅度を規定する帰還抵抗R1または帰還抵抗R2の何れか一方の他方の端子を、トランスインピーダンスアンプ51の反転入力端子へ切り替え接続するための回路である。
スイッチ回路61、62、63の切り替えはタイミング制御部8から出力されるPDICゲイン制御信号により制御される。
また、スイッチ回路61、62、63の切り替えはPDICゲイン制御信号に同期して行われ、例えばPDICゲイン制御信号が“High”レベルであると、トランスインピーダンスアンプ52の増幅度が大きくなるように帰還抵抗R1、R2の一方と、その増幅度に応じた容量C1、C2の一方を、位相補償用容量としてトランスインピーダンスアンプ52の出力と反転入力端子との間に接続する。
また、PDICゲイン制御信号が“Low”レベルであると、トランスインピーダンスアンプ52の増幅度が小さくなるように帰還抵抗R1、R2の他方と、その増幅度に応じた容量C1、C2の他方を、位相補償用の容量としてトランスインピーダンスアンプ52の出力と反転入力端子との間に接続する。
そして、スイッチ回路61、62の切り替えは、PDICゲイン制御信号が“High”レベルまたは“Low”レベルの何れに設定されている状態であっても、容量C1、C2のうち位相補償用として用いられる容量については、その他方の端子をトランスインピーダンスアンプ52の出力へ接続し、かつ、容量C1、C2のうち位相補償用として用いられない方の容量については、その他方の端子をトランスインピーダンスアンプ52の非反転入力端子が接続されている基準電圧へ接続するようになされる。
図2に示す例では、PDICゲイン制御信号が“High”レベルであると、スイッチ回路61は、位相補償用の容量として容量C1の他方の端子をトランスインピーダンスアンプ51の反転入力端子へ接続するように切り替える。
このとき、スイッチ回路62は容量C2の他方の端子をトランスインピーダンスアンプ52の非反転入力端子が接続されている基準電圧へ接続するように切り替える。
また、スイッチ回路63は帰還抵抗R1の他方の端子をトランスインピーダンスアンプ52の反転入力端子へ接続し、帰還抵抗R2の他方の端子を開放された状態に切り替える。
また、PDICゲイン制御信号が“Low”レベルであると、スイッチ回路61は、容量C1の他方の端子をトランスインピーダンスアンプ51の非反転入力端子が接続された基準電圧へ接続するように切り替える。
また、スイッチ回路62は位相補償用の容量として容量C2の他方の端子をトランスインピーダンスアンプ51の反転入力端子へ接続するように切り替える。
また、スイッチ回路63は帰還抵抗R1の他方の端子を開放された状態に切り替え、帰還抵抗R2の他方の端子をトランスインピーダンスアンプ51の反転入力端子へ接続するように切り替える。
次に動作について説明する。
図3は、この実施の形態の光ディスク装置のデータ書き込み中におけるレーザダイオード41の発光波形と、PDICゲイン制御信号によりゲインが制御されるPDIC11の出力信号波形を示す説明図である。
データ書き込み中におけるレーザダイオードの発光波形は、図3(a)に示すように、マークを書き込む期間、ピークパワーのレベルに制御される。また、前記マークを書き込む期間以外の期間においては、レーザダイオードの発光波形はバイアスパワーのレベルに制御される。これらデータ書き込み中におけるレーザダイオードの発光波形のピークパワーとバイアスパワーの制御は、タイミング制御部8からレーザダイオードドライバ42へ出力されるレーザダイオード発光タイミング制御信号と、レーザダイオードパワー制御回路からレーザダイオードドライバ42へ出力されるパワー設定信号をもとに行われる。
そして、ウォーブルアドレスを使用しているフォーマットのディスクでは、データ書き込み中においてもピークパワーとバイアスパワーの両方の発光時の信号から精度の高いアドレス検出を行う。
この実施の形態の光ディスク装置では、タイミング制御部8は、前記レーザダイオード発光タイミング制御信号と同期するPDICゲイン制御信号をPDIC11へ出力する。PDICゲイン制御信号は、レーザダイオード41の発光波形のバイアスパワー時とピークパワー時に応じてPDIC11のゲイン、すなわちPDIC11が備えているトランスインピーダンスアンプ52のゲインを制御する信号である。
このPDICゲイン制御信号は、例えばレーザダイオードの発光波形をピークパワーに制御するピークパワー制御期間では“High”レベル、それ以外のバイアスパワーに制御するバイアスパワー制御期間では“Low”レベルとなる信号である。このPDICゲイン制御信号は、PDIC11の図2に示すスイッチ回路61、62、63へ出力される。
この結果、レーザダイオードの発光波形がバイアスパワーに制御されるバイアスパワー制御期間では、容量C1の他方の端子がスイッチ回路61により切り替えられてトランスインピーダンスアンプ52の非反転入力端子へ接続され、また、容量C2の他方の端子はスイッチ回路62により切り替えられてトランスインピーダンスアンプ52の反転入力端子へ接続され、また、帰還抵抗R1の他方の端子はスイッチ回路63により切り替えられどこにも接続されていない開放されている状態になる。一方、帰還抵抗R2の他方の端子はスイッチ回路63により切り替えられてトランスインピーダンスアンプ52の反転入力端子へ接続された状態になる。
この結果、トランスインピーダンスアンプ52は、容量C2により付与される位相補償特性で帰還抵抗R2により規定される増幅度によりフォトダイオード51の出力を増幅し出力する。このとき、容量C1はトランスインピーダンスアンプ52の出力と非反転入力端子が接続されている基準電圧との間に接続されているため、トランスインピーダンスアンプ52の出力電圧でチャージされた状態にある。
このバイアスパワー制御期間から、レーザダイオードの発光波形がピークパワーに制御されるピークパワー制御期間になると、図2に示されているように容量C1の他方の端子がスイッチ回路61により切り替えられてトランスインピーダンスアンプ52の反転入力端子へ接続され、また、容量C2の他方の端子はスイッチ回路62により切り替えられトランスインピーダンスアンプ52の非反転入力端子が接続されている基準電圧へ接続され、また、帰還抵抗R1の他方の端子がスイッチ回路63により切り替えられてトランスインピーダンスアンプ52の反転入力端子へ接続された状態になる。
これにより、ピークパワー制御期間に移行するとトランスインピーダンスアンプ52は、容量C1により付与される位相補償特性で帰還抵抗R1により規定される増幅度によりフォトダイオード51の出力を増幅し出力する。このとき、直前のバイアスパワー制御期間中、容量C1はトランスインピーダンスアンプ52の出力と非反転入力端子が接続されている基準電圧との間に接続されていたため、前記バイアスパワー制御期間のトランスインピーダンスアンプ52の出力電圧でチャージされた状態にある。
この結果、前記ピークパワー制御期間へ切り替わった直後のトランスインピーダンスアンプ52の出力信号は、従来のように容量C1がチャージされていない場合に比べて、図3(c)に示すように位相補償用の容量への充電電流による影響のない安定した正しい出力波形となり、高速記録の光ディスク、高倍速においても正確な信号検出が可能となる。
以上説明したように、この実施の形態によれば、PDIC11のトランスインピーダンスアンプ52のゲイン切り替えに伴い、トランスインピーダンスアンプ52の出力と反転入力端子との間へ位相補償用として接続される容量は、前記ゲイン切り替え直前のバイアスパワー制御期間またはピークパワー制御期間におけるトランスインピーダンスアンプ52の出力電圧によりチャージされていることになる。
そして、この状態の容量が、前記トランスインピーダンスアンプ52のゲイン切り替え時に位相補償用の容量としてトランスインピーダンスアンプ52の出力と反転力端子との間へ接続されるため、前記容量が充電されていない状態でトランスインピーダンスアンプ52の出力と反転入力との間に接続されたときに比べ前記容量への充電電流によるトランスインピーダンスアンプ52の出力電圧の不安定化が回避され、高倍速においても正確な信号検出が実現できる光ピックアップ装置および光ディスク装置を提供できる効果がある。
本発明の実施の形態の光ディスク装置の全体構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態の光ディスク装置に用いられるPDICの構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態の光ディスク装置のデータ書き込み中におけるレーザダイオードの発光波形と、PDICゲイン制御信号によりゲインが制御されるPDICの出力信号波形を示す説明図である。 データ書き込み中におけるレーザダイオードの発光波形と、従来のPDICのトランスインピーダンスアンプの出力信号波形を示す説明図である。 光ディスクに対するデータ書き込み中におけるレーザダイオード発光波形のバイアスパワーとピークパワーを示す説明図である。
符号の説明
1……光ディスク(光記憶媒体)、4……光ピックアップ装置、11……PDIC(信号検出用受光素子)、12……FPDIC(モニタ用受光素子)、41……レーザダイオード(発光素子)、42……レーザダイオードドライバ(駆動回路)、43……コリメータレンズ(光学部品)、44……ビームスプリッタ(光学部品)、46……コリメータレンズ(光学部品)、45……対物レンズ(集光手段)、51……フォトダイオード、52……トランスインピーダンスアンプ(増幅器)、61、62……容量素子スイッチ回路、63……抵抗素子スイッチ回路、C1、C2……容量(容量素子)、R1、R2……帰還抵抗(帰還抵抗素子)。

Claims (4)

  1. 光ビームを光記録媒体に照射する発光素子と、前記光ビームが前記光記録媒体で反射された反射光ビームを受光して各種情報を検出する信号検出用受光素子とを備えた光ピックアップ装置であって、
    前記信号検出用受光素子は、
    前記発光素子の発光波形の複数のレベルにそれぞれ対応する、受光した反射光ビームから各種情報を検出する増幅器の増幅度を規定する複数の帰還抵抗素子と、
    前記発光素子の発光波形のレベルに対応して前記増幅器の増幅度を制御する制御信号をもとに、前記発光素子の発光波形のレベルに対応した前記増幅器の増幅度を規定する前記帰還抵抗素子を前記複数の帰還抵抗素子の中から選択し、前記増幅器の出力と反転入力との間に接続する抵抗素子スイッチ回路と、
    前記帰還抵抗素子により規定される増幅器の増幅度にそれぞれ対応した前記増幅器の位相補償量を付与し、前記増幅器の出力端に一方の端子が共通接続された複数の容量素子と、
    前記抵抗素子スイッチ回路により選択される前記帰還抵抗素子により規定される前記増幅器の増幅度に対応した前記増幅器の位相補償量を付与する前記容量素子の他方の端子を、前記制御信号をもとに前記増幅器の反転入力端へ接続するとともに、前記増幅器の位相補償量を付与する前記容量素子以外の残りの全ての容量素子の他方の端子を、前記増幅器の非反転入力端が接続した基準電圧へ接続する容量素子スイッチ回路と、
    を備えたことを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 前記抵抗素子スイッチ回路は、データ書き込み中における前記発光素子の発光波形のレベルに対応して前記増幅器の増幅度を制御する制御信号をもとに、前記発光素子の発光波形のレベルに対応した前記増幅器の増幅度を規定する帰還抵抗素子を前記複数の帰還抵抗素子の中から選択することを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ装置。
  3. 前記抵抗素子スイッチ回路は、データ書き込み中における前記発光素子の発光波形のピークパワーおよびバイアスパワーのレベルに対応して前記増幅器の増幅度を制御する制御信号をもとに、前記発光素子の発光波形のレベルに対応した前記増幅器の増幅度を規定する帰還抵抗素子を前記複数の帰還抵抗素子の中から選択することを特徴とする請求項2記載の光ピックアップ装置。
  4. 光記録媒体を保持して回転駆動する駆動手段と、前記駆動手段により回転駆動する前記光記録媒体に対し光ビームを照射し、前記光記録媒体からの反射光ビームを検出する光ピックアップ装置とを有し、前記光記録媒体に対し記録および/または再生を行う光ディスク装置であって、
    前記光ピックアップ装置は、前記光ビームを出射する発光素子と、前記反射光ビームを受光して各種情報を検出する信号検出用受光素子とを備え、
    前記信号検出用受光素子は、
    前記発光素子の発光波形の複数のレベルにそれぞれ対応する、受光した反射光ビームから各種情報を検出する増幅器の増幅度を規定する複数の帰還抵抗素子と、
    前記発光素子の発光波形のレベルに対応して前記増幅器の増幅度を制御する制御信号をもとに、前記発光素子の発光波形のレベルに対応した前記増幅器の増幅度を規定する前記帰還抵抗素子を前記複数の帰還抵抗素子の中から選択し、前記増幅器の出力と反転入力との間に接続する抵抗素子スイッチ回路と、
    前記帰還抵抗素子により規定される増幅器の増幅度にそれぞれ対応した前記増幅器の位相補償量を付与し、前記増幅器の出力端に一方の端子が共通接続された複数の容量素子と、
    前記抵抗素子スイッチ回路により選択される前記帰還抵抗素子により規定される前記増幅器の増幅度に対応した前記増幅器の位相補償量を付与する前記容量素子の他方の端子を、前記制御信号をもとに前記増幅器の反転入力端へ接続するとともに、前記増幅器の位相補償量を付与する前記容量素子以外の残りの全ての容量素子の他方の端子を、前記増幅器の非反転入力端が接続した基準電圧へ接続する容量素子スイッチ回路と、
    を備えることを特徴とする光ディスク装置。
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