JP2007303495A - 重量物支持台 - Google Patents

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悦和 肥田
Eiichi Akegawa
栄一 明河
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Abstract

【課題】 固定基台における回転部材の取付面積を低減でき、更に、装置全体としての組立工数を低減して製造コストを低減することができる重量物支持台を提供すること。
【解決手段】 固定基台5のボス部5bに取り付けられる抜け止め部材13によって、その抜け止め部材13と固定基台5の座部5aとの間に、回転部材7と支持部材10の載置部10bとが挟み込まれたような状態となるので、支持部材10の抜け止めのみならず、それと同時に回転部材7の抜け止めまでも、一括して行うことができる。しかも、抜け止め部材13は、支持部材10の内周凹部10dに配設されているので、回転部材7を固定基台5に取り付けるための取付面積を小さくできる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、テレビやディスプレイなどの重量物が据え置かれて、その重量物の左右方向の向きを変更することができる重量物支持台に関するものである。
図5は、従来の重量物支持台100の使用状態を示す外観斜視図であり、図6は、その重量物支持台100の要部縦断面図である。図5に示すように、重量物支持台100には、テレビやディスプレイなどの表示機器120が重量物として載置されている。
図6に示すように、この重量物支持台100は、固定手段(図示せず)を介して表示機器120が固定される固定板101と、その固定板101がネジ102で固定される支持部材103と、その支持部材103が摺動自在に載置されるとともに複数のギア歯104a1が外周に刻設される回転部材104と、その回転部材104を複数の鋼球105により回転自在に支持する固定基台106と、その固定基台106により支持されている回転部材104の各ギア歯104a1に歯合される伝達ギア107と、その伝達ギア107を介して回転部材104を回転駆動する駆動装置108とを備えている。
なお、支持部材103は、回転規制手段(図示せず)によって、所定の最大角度(例えば270°)以上回転しないように構成されている。また、固定基台106は重量物支持台100の筐体100aの底板として兼用されるものである。
また、回転部材104は、上下2枚の回転部材上部104a及び回転部材下部104bがネジ104cを介して重着されることで形成されており、回転部材下部104bの外周に段部104b1が形成されている。更に、回転部材上部104aの外周には上記した複数のギア歯104a1が刻設されており、この回転部材上部104aの中心部には、支持部材103の下端部に回転自在に嵌入されるボス部104a2が上方へ向けて凸設されている。
また、駆動装置108は、正転及び逆転自在なモータ(図示せず)と、そのモータの回転を減速して伝達ギア107に伝達するための複数のギアを有する減速手段(図示せず)が内蔵されている。抜け止め部材109は、固定基台106上にネジ110によって固定され、かつ、その一部分が回転部材下部104bの段部104b1の複数個所に摺動自在に係合され、この係合によって回転部材104の横方向及び上下方向の位置を規制している。また、座金111は、その内側がネジ112によってボス部104a2の上端面に固定されており、支持部材103が上方へ抜けるのを防止している。
このように構成された従来の重量物支持台100によれば、例えば、表示機器120の向きを右方向に変える場合は、使用者によって、リモコンなどの遠隔操作用機器(図示せず)に設けた「右」キーが押される。すると、その遠隔操作用機器から重量物支持台100に内蔵された制御回路(図示せず)に信号が送られて、駆動装置108が作動され、伝達ギア107を介して回転部材104が支持部材103ごと同時に回転されて、表示機器120が右方向に回転される。そして、表示機器120の前面が所望位置まで向けられたときに、遠隔操作用機器の「右」キーから指を離すと、駆動装置108の動作が停止されて、同時に表示機器120の回転も停止される。
また、使用者が遠隔操作用機器に設けた「右」キーを押し続けられて、支持部材103が最大角度以上回転しようとする場合は、回転規制手段によって支持部材103の回転が規制される。もっとも、このとき支持部材103の底面と回転部材104の上面との間では滑りが発生するため、回転部材104のみが空転し続け、駆動装置108に過負荷が加わることが防止される。更に、使用者が遠隔操作用機器を操作して表示機器120の向きを変えている間に、その表示機器120が、万一近くの家具などの障害物に当たったとしても、上記の如く、支持部材103の底面と回転部材104の上面との間で滑りが発生するので、回転部材104に無理な力が加わるのを防止して、駆動装置108に過負荷が加わることが防止される。
特開2004−150515公報
しかしながら、上記した従来の重量物支持台100では、回転部材104が固定基台106から外れることを防止するため、抜け止め部材109を固定基台106に固定する必要があり、その分の取付スペースを確保するために固定基台106を大きくする必要があるという問題点があった。また、抜け止め部材109は、回転部材104の外周部に複数個所で係合されるので、多数の抜け止め部材109が必要となり、その結果、部品コスト並びに組立工数がアップし、重量物支持台100全体としての製造コストが高価になるという問題点があった。
もっとも、複数の抜け止め部材109を使用せずとも、抜け止め部材109を円環状に形成して部品点数を1個とすることも可能であるが、それでも、抜け止め部材109を固定するためのネジ110が多数必要となることには変わりがないため、結果として重量物支持台100の組立工数の大幅な削減に至らないという問題点がある。
また、回転部材104の外径寸法を小さくすれば、固定基台106における回転部材104の取付面積を小さくすることもできるが、それでは、伝達ギヤ107とのギヤ比が小さくなり、支持部材103を回転させるための十分なトルクが得られなくなるため、実用的ではないという問題点がある。しかも、回転部材104は、上下2枚の回転部材上部104a及び回転部材下部104bがネジ104cによって重着されているので、更なる部品点数の増加や、組立工数の増加を招来するという問題点がある。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、上記従来技術に比べて、固定基台における回転部材の取付面積を低減でき、更に、装置全体としての組立工数を低減して製造コストを低減することができる重量物支持台を提供することを目的としている。
この目的を達成するために請求項1記載の重量物支持台は、固定基台と、その固定基台上に回転自在に配設される回転部材と、その回転部材に回転力を付与する駆動手段と、その駆動手段により回転される前記回転部材の上面に摺動自在に載置され、重量物を下方から支持する支持部材とを備えており、更に、前記固定基台に一体化又は固定され、前記回転部材及び支持部材の回転中心に沿って立設され、前記回転部材及び支持部材が空転自在に嵌入されて、その回転部材及び支持部材の回転軸として機能する軸部材と、その軸部材を嵌入するために前記支持部材に設けられる嵌入孔と、その嵌入孔に嵌入される前記軸部材に前記支持部材の内部で取着され、その嵌入孔の内径よりも大きな外径を有する抜け止め部材とを備えており、その抜け止め部材が前記支持部材の内部で前記嵌入孔の周縁部に引っ掛かることで前記支持部材が前記軸部材から抜脱することを規制し、このように抜脱が規制されている前記支持部材と前記固定基台との間に前記回転部材を挟装することで、その回転部材の抜脱を規制するものである。
この請求項1記載の重量物支持台によれば、軸部材は固定基台に一体化又は固定されており、この軸部材に取着されている抜け止め部材が支持部材の内部で嵌入孔の周縁部に引っ掛かることで、支持部材が軸部材から抜脱することが規制されている。このため、かかる支持部材が載置されている回転部材についても、支持部材に引っ掛かる格好で邪魔されて軸部材からの抜脱が規制される。つまり、回転部材は、抜け止め部材により抜け止めが施された支持部材と固定基台との間に挟装されることによって、固定基台からの抜脱が規制されている。
また、抜け止め部材は支持部材の内部で軸部材に取着されている。つまり、抜け止め部材は支持部材の内部に配設されているので、従来のように抜け止め部材を回転部材の周囲に配設する必要がない。
請求項2記載の重量物支持台は、請求項1記載の重量物支持台において、前記支持部材は、重量物の荷重を下方から支持する筒状部と、その筒状部の下端部に幅広に形成されて前記回転部材の上面に載置される載置部とを備えている。
この請求項2記載の重量物支持台によれば、請求項1記載の重量物支持台と同様に作用する上、支持部材は、重量物を下方から支持する部位である筒状部に比べて、回転部材の上面に載置される部位である載置部が幅広に形成されるので、重量物を回転部材上で安定した状態で支持できる。
請求項3記載の重量物支持台は、請求項1又は2に記載の重量物支持台において、前記抜け止め部材は、円環状の座金で形成されており、この座金の内周部に挿通される取着具によって前記軸部材に取着されるものである。
この請求項3記載の重量物支持台によれば、請求項1又は2に記載の重量物支持台と同様に作用する上、抜け止め部材は汎用部品の一種である座金で形成されるので、かかる抜け止め部材を特別に設計製造する必要がなく、装置全体としての製造コストが低減される。しかも、抜け止め部材である座金は、その座金の内周部に挿通される取着具、例えば、ボルトやビスなどのネジ部品によって軸部材に取着されるだけなので、抜け止め部材の取付作業が極めて容易となる。
請求項4記載の重量物支持台は、請求項1又は2に記載の重量物支持台において、前記抜け止め部材は、複数本の取着具によって、前記軸部材に対して複数箇所で固定されるものである。
この請求項4記載の重量物支持台によれば、請求項1又は2に記載の重量物支持台と同様に作用する上、抜け止め部材は軸部材に対して複数箇所で取着具を用いて固定されるので、支持部材が横振れしにくくなるとともに、重量物に不用意な外力が加わっても、その外力が複数個所に分散されるので、固定基台が破損しにくくなる。
請求項5記載の重量物支持台は、請求項1から4のいずれかに記載の重量物支持台において、前記回転部材の下面と前記固定基台との間に介装され、その回転部材を下方から転支する複数の転支部材を備えている。
この請求項5記載の重量物支持台によれば、請求項1から4のいずれかに記載の重量物支持台と同様に作用する上、回転部材は、その回転部材の下面と固定基台との間に介装される複数の転支部材によって下方から転支されるので、回転部材と固定基台との間の摩擦抵抗が低減される。このため、回転部材及び固定基台の双方の磨耗が軽減され耐久性が向上するとともに、駆動手段に加わる負荷が小さくなる分、駆動手段を小型化できる。
請求項6記載の重量物支持台は、請求項5記載の重量物支持台において、前記転支部材は円柱状のコロで形成されている。
この請求項6記載の重量物支持台によれば、請求項5記載の重量物支持台と同様に作用する上、転支部材は円柱状のコロで形成されるので、重量物、支持部材及び回転部材の重量によって転支部材に加わるスラスト方向(鉛直方向)の荷重を、線で受けることができる。このため、転支部材を球状体で形成する場合に比べて支持強度を向上でき、転支部材の耐久性を向上できる。
請求項7記載の重量物支持台は、請求項5又は6に記載の重量物支持台において、前記複数の転支部材は、前記固定基台及び回転部材の間に介装されており、前記支持部材における前記筒状部の鉛直下方の位置に配設されている。
この請求項7記載の重量物支持台によれば、請求項5又は6に記載の重量物支持台と同様に作用する上、複数の転支部材は、重量物の荷重を受ける支持部材における筒状部の鉛直下方に位置するので、大重量の重量物を支えるような場合であっても、回転部材や支持部材の載置部に曲げ力などの異常な力が作用することがなく、装置全体としての耐久性が向上される。
本発明の重量物支持台によれば、支持部材の内部に抜け止め部材を配設するので、回転部材などの各種部材を固定基台に取り付けるための取付面積を低減できるという効果がある。しかも、抜け止め部材によって、回転部材及び支持部材の双方の抜脱防止(抜け止め)ができるので、その分、部品点数や組立工数を大幅に削減でき、結果、製造コストを低減できるという効果がある。
以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施例である重量物支持台1の要部縦断面図である。なお、重量物支持台1に重量物として表示機器120を据え付けた状態は、図5を用いて説明した、従来の重量物支持台100の場合と同様であるので、その説明を省略する。
図1に示すように、重量物支持台1は、これを構成する各部材を収容するための中空箱状の筐体2を備えており、この筐体2は、上部が開放された有底中空箱状のケース部材3と、このケース部材3の上部開口を覆うカバー部材4とを備えている。また、このケース部材3の底板は、重量物支持台1の各部材を固定する土台となる固定基台5として兼用されるものである。
固定基台5は、その固定基台5に一体化されている、平面視略円形の座部5a及び略柱状のボス部5bを備えている。この固定基台5は、その座部5aが固定基台5の基準面5c上に凸設されており、そのボス部5bが座部5aの略中央部から鉛直上方に向けて立設されている。なお、本実施例では、座部5a及びボス部5bはケース部材3の底板である固定基台5と一体成形されている。
また、ボス部5bは、後述する回転部材7の中心部に嵌入され、この回転部材7を貫通して、支持部材10の下端部中心にまで嵌入されている。つまり、ボス部5bは、回転部材7及び支持部材10の回転中心に沿って立設されており、これら各部材7,10の回転軸として機能するものである。複数のコロ6は、固定基台5の上面に転動自在に配置される転支部材であって、その上に回転部材7が載置されて回転部材7を下方から転支するものである。
回転部材7は、固定基台5のボス部5bの周囲に外嵌されており、このボス部5bを回転中心として空転自在に形成されている。この回転部材7の下面には固定基台5の座部5aが遊嵌可能な転支凹部7aが凹設されており、この転支凹部7aの天井面には複数のコロ6の外周面が当接されている。かかる状態で、回転部材7は、座部5aより一段低い基準面5cから若干上方に離間した状態となっている。
また、回転部材7の上面には、後述する支持部材10の載置部10bが嵌合される摺動凹部7bが凹設されている。更に、回転部材7は、その外周に均一のピッチで複数のギア歯7cが刻設されており、この複数のギア歯7cには伝達ギア8が歯合されている。駆動装置9は、伝達ギア8を介して回転部材7に回転駆動力を付与する動力源であり、図5を用いて説明した従来の駆動装置108と同様に構成されるので、その説明を省略する。
支持部材10は、回転部材7の上面(摺動凹部7b)に摺動自在に載置されるものであって、主として、略中空円筒状の筒状部10aと、その筒状部10aの下端部外周に一体的に周設される略フランジ状の載置部10bとを備えている。
ここで、載置部10bは筒状部10aよりも外径が大きくされており、この載置部10bの下端部は回転部材7の摺動凹部7b内に摺動自在かつ空転自在に嵌合されている。このため、支持部材10は、この載置部10bの分だけ、回転部材7と接触する接触面10cが幅広に形成されている。なお、本実施例では支持部材10の筒状部10aと載置部10bとは一体成形されている。
支持部材10の筒状部10aの内部には上部が開放された内周凹部10dが凹設されており、この支持部材10の下端部中心には 内周凹部10dの底面から載置部10bの下面まで連通した連通孔10eが穿設されている。この連通孔10eには固定基台5のボス部5bが嵌入されており、支持部材10はこのボス部5bを回転中心として空転自在とされている。
また、ボス部5bの上端面は、内周凹部10dの底面と略面一とされるか、又は、内周凹部10dの底面から僅かに突出されている。また、支持部材10の筒状部10aの上端には、複数のネジ12によって固定板11が固定されており、この固定板11は、表示機器120が固定手段(図示せず)で固定されるものである。
抜け止め部材13は、支持部材10の内周凹部10d内に配設される円環板状の座金であり、その内周に挿通されるボルト14によってボス部5bの上端面に締着されている。また、抜け止め部材13がボス部5bの上端面に固定された場合に、この抜け止め部材13の下面は、内周凹部10dの底面に対して若干上方に離間した状態となっている。
しかも、この抜け止め部材13の外径はボス部5bの上端部が嵌入されている連通孔10eの内径より大きく形成されており、この結果、抜け止め部材13は、支持部材10がボス部5bから上方に抜脱することを防止することができる。
図2は、重量物支持台1の固定基台5の斜視図である。図2に示すように、固定基台5の座部5aの上面であってボス部5bの周囲には、複数のコロ6が円環状にかつ放射状に配設されており、これらのコロ6は、支持部材10の筒状部10aの鉛直下方(真下)に位置するように配設されている(図1参照)。
また、ボス部5bの上部外周には、そのボス部5bを平面視した場合の対称位置に一対の凹部5dが凹設されている。一方、このボス部5bが嵌入される支持部材10の一部には、各凹部5d内でそれぞれ移動する突起部(図示せず)が形成されており、各突起部と各凹部5dとによって、支持部材10が所定の最大角度以上に回転しないように、その支持部材10の回転を規制する回転規制手段が構成されている。
次に、上記のように構成された重量物支持台1の動作について説明する。例えば、使用者が、テレビなどの表示機器120の向きを右方向に変えたいときは、リモコンなどの遠隔操作用機器(図示せず)に設けられるキースイッチである「右」キーを押す。すると、「右」キーが押されている間、遠隔操作用機器より重量物支持台1に内蔵された制御回路(図示せず)に信号が送られ、その制御回路よって、回転部材7が右方向に回転するように、駆動装置9に内蔵されたモータに通電される。すると、伝達ギア8を介して回転部材7が回転される。
このように回転部材7が回転すると、回転部材7に載置された支持部材10も回転部材7と一緒に同時回転され、その支持部材10に固定された固定板11が一緒に同時回転されて、その固定板11に固定される表示機器120が右方向に回転される。そして、表示機器120の前面が所望位置まで向いたときに、使用者が遠隔操作用機器の「右」キーから指を離せば、駆動装置9の動作が停止し、同時に表示機器120の回転も停止される。
また万一、使用者が、遠隔操作用機器の「右」キーを押し続けた場合、支持部材10の回転は、ボス部5bの凹部5dと支持部材10の突起部とで構成された回転規制手段によって、最大角度回転するまでは許容されるが、その最大角度以上回転しようとする阻止される。もっとも、このとき、支持部材10の接触面10cと回転部材7の摺動凹部7bとの間では滑りが発生するので、回転部材7だけが支持部材10に対して摺動して空回りされて、駆動装置10に過負荷が加わることが防止される。
更に、使用者が、遠隔操作用機器を操作して表示機器120の向きを変えている間に、その表示機器120が、万一近くの家具などの障害物に当たった場合にも、上記の如く、支持部材10の接触面10cと回転部材7の摺動凹部7bとの間では滑りが発生するので、回転部材7に無理な力が加わることが防止されて、駆動装置9に過負荷が加わることが防止される。
以上説明したように、本実施例の重量物支持台1によれば、固定基台5のボス部5bに取り付けられる抜け止め部材13によって、その抜け止め部材13と固定基台5の座部5aとの間に、回転部材7と支持部材10の載置部10bとが挟み込まれたような状態となるので、支持部材10の抜け止めのみならず、それと同時に回転部材7の抜け止めまでも、一括して行うことができる。
しかも、抜け止め部材13は、支持部材10の内周凹部10dに配設されているので、従来の抜け止め部材109のように回転部材7の周囲に取り付ける必要がなく、その分、回転部材7を固定基台5に取り付けるための取付面積を小さくできる。しかも、抜け止め部材13は、回転部材7の周囲を取り囲んで抜け止めするような円環状の抜け止め部材に比べれば、支持部材10の内周凹部10d内に収容可能な極めて小さな部品であるので、部品コストや組立工数を大幅に削減することができる。
また、抜け止め部材13には汎用部品の一種である座金が用いられるので、かかる抜け止め部材13に要する部品コストを低廉化することができる。しかも、抜け止め部材13を固定基台5に取り付ける作業は、1本のボルト14をボス部5bにねじ込むだけで済むので、極めて簡素化される。
また、回転部材7の転支凹部7aと固定基台5の座部5aとの対向面間には転動自在の複数のコロ6が介装されているので、回転部材7が回転する場合に固定基台5の座部5aとの間の摩擦抵抗を小さくできる。この結果、固定基台5及び回転部材7の双方の磨耗を軽減して、これらの耐久性を向上させることができる。しかも、これらの複数のコロ6によって、駆動装置9に加わる負荷も小さくなるので駆動装置9を小型化できる。
更に、円柱状の複数のコロ6を用いることによって、表示機器120、支持部材10及び回転部材7の重量によってスラスト方向(図1の上下方向)に加わる荷重を、線で受けることになるので、従来の固定基台106と回転部材104との間に介装される球状の鋼球105に比べて、荷重に対する支持強度を高めることができ、その結果、各コロ6の耐久性を向上することができる。
また、回転部材7の摺動凹部7bに載置される支持部材10の載置部10bが幅広に形成されることで、表示機器120を安定して支持できる。更に、複数のコロ6は、表示機器120の荷重が直接加わる筒状部10aの真下に位置するので、大重量の表示機器120を支えるような場合であっても、回転部材7や、支持部材10の載置部10bに曲げ力などの異常な力が作用することがなく、各部材の耐久性を向上することができる。
次に、図3及び図4を参照して、上記実施例の変形例について説明する。図3は、第2実施例の重量物支持台20の要部縦断面図である。第2実施例の重量物支持台20は、上記した第1実施例の重量物支持台1に対して、ボス部及び抜け止め部材の外径を大きくしたものである。以下、第1実施例と同一の部分には同一の符号を付して、その説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
図3に示すように、第2実施例の重量物支持台20によれば、固定基台5に一体化されているボス部21の外径、支持部材10の連通孔22の内径、及び、抜け止め部材23の外径は、第1実施例の重量物支持台1のボス部5b、連通孔10e、及び、抜け止め部材13に比べて大きくされている。このため、表示機器120の左右あるいは、前後方向での重さが多少アンバランスであっても、ボス部21や抜け止め部材23に加わる「こじり力」が軽減され、耐久性を向上させることができる。
図4(a)は、第3実施例の重量物支持台30の要部縦断面図であり、図4(b)は、図4(a)のB−B線における横断面図である。第3実施例の重量物支持台30は、上記した第1実施例の重量物支持台1に対して、ボス部の形状と抜け止め部材の形状を変更したものである。以下、第1実施例と同一の部分には同一の符号を付して、その説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
図4(a)に示すように、第3実施例の重量物支持台30によれば、固定基台5にはボス部31が一体化されており、このボス部31は有底筒状に形成されている。このボス部31の上端面には、支持部材10の抜け止めを行う円環板状の抜け止め部材32が複数のネジ33によって固定されており、ボス部31の内周部には、かかるボス部31を補強するための複数のリブ34が立設されている。
図4(b)に示すように、抜け止め部材32は、ボス部31の上端面に複数本のネジ33によって複数箇所で固定されている。そして、複数本のネジ33は、抜け止め部材32と同心状の仮想線L上に略等角間隔に配置されてボス部31の上端面にねじ込まれており、これを平面視すると恰もリング状となっていような様相を呈している。このように複数本のネジ33によって複数箇所で抜け止め部材32をボス部31に締着することで、支持部材10が横振れしにくくなるとともに、表示機器120に不用意な横方向の外力が加わっても、その外力が複数のネジ33に分散するので、固定基台5が破損しにくくなる。
以上、実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、本実施例では、重量物支持台1によって支持される重量物120としてテレビやディスプレイなどの表示機器を例に説明したが、かかる重量物の種類は必ずしもこれらに限定されるものではなく、重量が大きくなおかつ利用状況に応じて左右の向きを変更するような機器やその他の物であっても良い。
また、本実施例では、固定基台5の座部5a及びボス部5bを一体化したが、これらは必ずしも一体化される必要はなく、例えば、ボス部を別体に形成して、そのボス部を座部の中央に立設配置して、固定基台ボルトなどの固定具を、固定基台の下面側から座部を貫通してボス部の下端部にねじ込んで、ボス部を固定基台に固定するようにしても良い。
本発明の一実施例である重量物支持台の要部縦断面図である。 重量物支持台の固定基台の斜視図である。 第2実施例の重量物支持台の要部縦断面図である。 (a)は、第3実施例の重量物支持台の要部縦断面図であり、(b)は、(a)のB−B線における横断面図である。 従来の重量物支持台の使用状態を示す外観斜視図である。 従来の重量物支持台の要部縦断面図である。
符号の説明
1,20,30 重量物支持台
5 固定基台
5a 座部(固定基台の一部)
5b,21,31 ボス部(軸部材)
6 コロ(転支部材)
7 回転部材
8 伝達ギア(駆動手段の一部)
9 駆動装置(駆動手段の一部)
10 支持部材
10a 筒状部
10b 載置部
10d 内周凹部(支持部材の内部)
10e,22 連通孔(嵌入孔)
13,23,32 抜け止め部材
14 ボルト(取着具)
33 ネジ(取着具)
120 表示機器(重量物)

Claims (7)

  1. 固定基台と、その固定基台上に回転自在に配設される回転部材と、その回転部材に回転力を付与する駆動手段と、その駆動手段により回転される前記回転部材の上面に摺動自在に載置され、重量物を下方から支持する支持部材とを備えた重量物支持台において、
    前記固定基台に一体化又は固定され、前記回転部材及び支持部材の回転中心に沿って立設され、前記回転部材及び支持部材が空転自在に嵌入されて、その回転部材及び支持部材の回転軸として機能する軸部材と、
    その軸部材を嵌入するために前記支持部材に設けられる嵌入孔と、
    その嵌入孔に嵌入される前記軸部材に前記支持部材の内部で取着され、その嵌入孔の内径よりも大きな外径を有する抜け止め部材とを備えており、
    その抜け止め部材が前記支持部材の内部で前記嵌入孔の周縁部に引っ掛かることで前記支持部材が前記軸部材から抜脱することを規制し、このように抜脱が規制されている前記支持部材と前記固定基台との間に前記回転部材を挟装することで、その回転部材の抜脱を規制するものであることを特徴とする重量物支持台。
  2. 前記支持部材は、重量物の荷重を下方から支持する筒状部と、その筒状部の下端部に幅広に形成されて前記回転部材の上面に載置される載置部とを備えていることを特徴とする請求項1記載の重量物支持台。
  3. 前記抜け止め部材は、円環状の座金で形成されており、この座金の内周部に挿通される取着具によって前記軸部材に取着されるものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の重量物支持台。
  4. 前記抜け止め部材は、複数本の取着具によって、前記軸部材に対して複数箇所で固定されるものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の重量物支持台。
  5. 前記回転部材の下面と前記固定基台との間に介装され、その回転部材を下方から転支する複数の転支部材を備えていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の重量物支持台。
  6. 前記転支部材は円柱状のコロで形成されていることを特徴とする請求項5記載の重量物支持台。
  7. 前記複数の転支部材は、前記固定基台及び回転部材の間に介装されており、前記支持部材における前記筒状部の鉛直下方の位置に配設されていることを特徴とする請求項5又は6に記載の重量物支持台。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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