JP2007302155A - 車載用マイクロホン装置及びその指向性制御方法 - Google Patents

車載用マイクロホン装置及びその指向性制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】指向性方向を速やかに決定することができる車載用マイクロホン装置を提供する。
【解決手段】高さ位置センサ42により検出されたヘッドレスト80aの高さh、角度センサ43により検出された背もたれ部80bの角度θ、および前後位置センサ44により検出された座席80の前後位置mを読み込む(S1)。高さh、角度θ、前後位置mを用いて運転者の口元位置を算出する(S2)。この算出された口元位置を基に、この口元位置に最も近い指向性方向を有するマイク素子を特定する(S3)。この口元位置(黒丸マークa)に最も近い交点b5の指向性方向を有するマイク素子のゲインがその他のマイク素子のゲインより高くなるように、マイクアレイ処理部35内のアンプを調整する(S4)。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両に搭載されたマイクロホンにより検出された音声を出力する車載用マイクロホン装置及びその指向性制御方法に関する。
従来、車載用マイクロホン(以下、単にマイクともいう)には、単一指向性を有するマイクが用いられることが多い。図14は従来の車載用マイクロホンが搭載された車内前方付近を示す図である。車内前方のマップランプ部101には、指向性方向が固定された単一指向性のマイク102が設置されている。図15はマイク102の指向性を示す図である。マイク102は、運転者に指向性方向(図中、破線)が向くように設置されている。この状態では、運転者が発する音声はマイク102によって良好に検出される。
また、複数のマイクを設置し、対象となる話者の方向に指向性方向を絞ったものも知られている。図16は他の従来の車載用マイクロホン装置における指向性方向制御を示す図である。この車載用マイクロホン装置は、複数のマイク素子を有するマイクアレイを用い、各マイク素子で検出された音声信号を分析する。この分析の結果を基に、話者の方向を検出し、その方向に追従するように、マイクアレイの指向性方向を絞る。
また、その他の車載用マイクロホン装置として、マイクロホンアレイで話者の位置を特定し、複数の話者が発する異なる音声を話者毎に認識するシステムが知られている(特許文献1参照)。また、車載用ではないが、指向性を有するマイクロホンを用いた装置は種々知られている(特許文献2、3、4参照)。
特開2003−114699号公報 特開平4−240898号公報 特開平5−83784号公報 特開平11−289592号公報
しかしながら、上記従来の車載用マイクロホン装置では、以下に掲げる問題があった。即ち、前者のように、指向性方向が固定されている場合、話者の位置によってマイクで検出される音声信号にレベル差が生じていた。このため、音声制御に用いた場合、車載機器に入力される信号がばらつき、音声制御が不安定になった。
また、後者のように、複数のマイク素子で検出された音声信号を分析し、この分析の結果を基に、話者の方向を特定し、指向性方向を話者の方向に向ける場合、話者の位置を検出して指向性方向を決定するまでに、一定の時間を要してしまう。このため、指向性方向を決定するまでの間、出力信号のレベルが不安定になった。さらに、助手席など別の位置から音声が発せられた場合、必要な話者の方向を特定するために、さらに時間がかかって不安定な時間が増えてしまうことが予想された。
そこで、本発明は、目標とする指向性方向を速やかに決定することができる車載用マイクロホン装置及びその指向性制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の車載用マイクロホン装置は、車両に搭載されたマイクロホンを有し、前記マイクロホンにより検出された音声を出力する車載用マイクロホン装置であって、前記車両内の座席に着座した人物の口元位置を検出する口元位置検出手段と、前記検出された口元位置を照準とする方向を決定し、前記決定された方向に前記マイクロホンの指向性方向を制御する指向性方向制御手段とを備えたことを特徴とする。
このように、口元位置を検出することで、目標とする指向性方向を速やかに決定することができる。つまり、音源探索等の処理を行うことなく、機械的な位置関係から指向性方向を決定することができる。したがって、安定した音声制御を行うことができる。また、運転者は、運転前にシート位置を調整するので、運転中変更することなく、指向性特性を安定させることができる。
また、前記口元位置検出手段は、前記座席に備わるヘッドレストの位置を取得するヘッドレスト位置取得手段を備え、前記取得したヘッドレストの位置から前記口元位置を検出することを特徴とする。
このように、人物の頭の位置が座席(シート)やヘッドレストに対して一定の位置関係にあることから、口元位置を容易に検出することができる。
また、前記ヘッドレスト位置取得手段は、レールに沿って前後に移動自在な前記座席の前後位置を検出する座席位置検出手段と、前記座席の背もたれ部の角度を検出する角度検出手段とを備え、前記検出された前後位置および前記角度を用いて、前記ヘッドレストの位置を算出することを特徴とする。
この構成により、ヘッドレストの位置を簡単に算出することができる。
また、前記ヘッドレスト位置取得手段は、前記ヘッドレストの高さを検出する高さ検出手段を備え、前記前後位置および前記角度の他、前記検出された高さを用いて、前記ヘッドレストの位置を算出することを特徴とする。
この構成により、ヘッドレストの位置をより正確に求めることができる。
また、前記ヘッドレスト位置取得手段は、前記ヘッドレストに設けられた信号発生手段と、前記座席とは別体の部材に設けられ、前記信号発生手段から発せられた信号を受信して前記ヘッドレストの位置を検出する位置検出手段とを備えたことを特徴とする。
この構成により、ヘッドレストの位置を簡単に検出することができる。
また、前記座席に向けて撮影する撮影手段を備え、前記口元位置検出手段は、前記撮影された画像から前記口元位置を検出することを特徴とする。
この構成により、特別な座席を用意しなくても、口元位置を検出することができる。
また、前記口元位置検出手段は、前記撮影手段によって、合焦した際に撮影される画像から前記口元位置を検出することを特徴とする。
この構成により、正確かつ速やかに目標とする指向性方向を決定することができる。
また、前記撮影手段は複数のカメラからなり、前記口元位置検出手段は、前記複数のカメラによって撮影されたステレオ画像から算出される距離情報を基に、前記口元位置を検出することを特徴とする。
この構成により、より正確な口元位置の算出が可能となる。
また、前記マイクロホンは、互いに異なる指向性方向を有する複数のマイク素子を有し、前記指向性方向制御手段は、前記各マイク素子から出力される信号の大きさを調整することにより、前記マイクロホンの指向性方向を制御することを特徴とする。
この構成により、指向性制御の応答性を高めることができる。
本発明の車載用マイクロホン装置の指向性制御方法は、車両に搭載されたマイクロホンを有し、前記マイクロホンにより検出された音声を出力する車載用マイクロホン装置の指向性制御方法であって、前記車両内の座席に着座した人物の口元位置を検出する口元位置検出ステップと、前記検出された口元位置を照準とする方向を決定し、前記決定された方向に前記マイクロホンの指向性方向を制御する指向性方向制御ステップとを有することを特徴とする。
本発明の係る車載用マイクロホン装置によれば、人物の頭の位置がシートやヘッドレストに対して一定の位置関係にあることから、その口元位置を検出し、指向性方向を速やかに決定することができる。つまり、音源探索等の処理を行うことなく、機械的な位置関係から指向性方向を決定することができる。したがって、安定した音声制御を行うことができる。
また、運転者は、運転前にシート位置を調整するので、運転中変更することなく、指向性特性を安定させることができる。
また、車内撮影用カメラのピント(合焦)情報に同期させて運転者の口元位置を検出するので、正確かつ速やかに目標とする指向性方向を決定することができる。
本発明の車載用マイクロホン装置及びその指向性制御方法の実施の形態について図面を参照しながら説明する。本実施形態の車載用マイクロホン装置は、車両に搭載された音声制御システムに適用される。
(第1の実施形態)
図1は第1の実施形態における音声制御システムの構成を示す図である。音声制御システム1は、CPU部7、D/Aコンバータ10、A/Dコンバータ11、音声認識部13、ハンズフリー部14、機器制御部15などを有する音声制御部5から主に構成されている。
CPU部7は、周知のCPU、ROM、RAM等を有し、入力された音声信号に従って、各種車載機器を制御する。D/Aコンバータ10には、スピーカ21が接続されており、D/Aコンバータ10から入力される音声信号を出力する。A/Dコンバータ11には、車載用マイクロホン装置20が接続されており、入力された音声信号をA/Dコンバータ11に出力する。
音声認識部13は、A/Dコンバータ11を介して入力された音声信号を認識し、この認識された音声信号を基に、制御信号など各種の信号を生成する。ハンズフリー部14には、携帯電話機61が接続されており、ハンズフリー部14は、音声認識部13で生成された制御信号に従って、携帯電話機61によるハンズフリー機能を提供する。機器制御部15には、カーナビ、カーステレオ等の各種車載機器51が接続されており、機器制御部15は、音声認識部13で生成された制御信号に従って、車載機器51を制御する。
図2は車載用マイクロホン装置20の構成を示す図である。車載用マイクロホン装置20は、音声制御部30を中心に構成される。音声制御部30は、バス36を介して接続された周知のCPU31、ROM32、RAM33、I/Oインタフェース34の他、マイクアレイ処理部35などを有する。
マイクアレイ処理部35には、互いに異なる指向性方向を有する複数のマイク素子41a、41b、…、41nからなるマイクアレイ41が接続されている。このマイクアレイ41は、車内前方の上部にあるマップランプ部(図示せず)等に設けられている。複数のマイク素子41a、41b、…、41nは、その正面方向が最大検出感度となる単一指向性を有するように設置されている。
マイクアレイ処理部35は、それぞれのマイク素子で検出される音声信号のゲインを個別に調整可能であり、各ゲインを個別に調整し合成することでマイクアレイ41の指向性制御を行う。
I/Oインタフェース34には、高さ位置センサ42、角度センサ43および前後位置センサ44が接続されている。図3は運転者が着座する座席を示す図である。運転者が着座する座席(運転席)80は、その下部に設けられたフレーム81に沿って前後方向に移動自在である。前後位置センサ44は、座席80の前後位置を検出するように設けられている。
また、座席80の背もたれ部80bは、軸82を中心に任意の角度で固定自在である。角度センサ43は、座席80の背もたれ部80bの角度を検出するように設けられている。さらに、座席80のヘッドレスト80aは、その高さを段階的に切換自在である。高さ位置センサ42は、座席80のヘッドレスト80aの高さを検出するように設けられている。
つぎに、座席とマイクアレイとの位置関係を示す。図4は座席の左右方向中央部を通る仮想的な平面(図3のx−y平面)における座席の位置関係を示す図である。ここでは、説明を簡単にするために、運転者が座席80に着座した際、運転者の口元位置はほぼヘッドレストの高さ1/2の位置に来るものと想定する。
なお、ヘッドレストの形状等からより厳密に口元位置を算出することが好ましいことは勿論である。図中、点Oを原点とし、座席80の前後方向の位置をmとし、背もたれ部80bの長さをLとし、ヘッドレスト80aの高さをhとすると、口元位置の座標(x,y)は数式(1)で求められる。
x = m + (L+h/2)cosθ
y = (L+h/2)sinθ …… (1)
図5はマップランプ部に配置されたマイクアレイ41を構成する複数のマイク素子41a、41b、…、41nにより合成された指向性方向と、図4の仮想的な平面との関係を示す図である。同図(A)はマイクアレイ41と仮想的な平面との位置関係を示し、同図(B)は仮想的な平面に対するマイク素子41a、41b、…、41nにより合成された指向性方向の交点b1〜b9を「×」マークで示す。この仮想的な平面上における交点b1〜b9の座標は、予め算出され、音声制御部30内のROM32に格納されている。また、仮想的な平面における黒丸マークaは運転者の口元位置を表している。
上記構成を有する車載用マイクロホン装置の指向性制御を示す。図6は指向性制御処理手順を示すフローチャートである。この処理プログラムは、音声制御部30内のROM32に格納されており、CPU31によって所定周期毎に実行される。まず、高さ位置センサ42により検出されたヘッドレスト80aの高さh、角度センサ43により検出された背もたれ部80bの角度θ、および前後位置センサ44により検出された座席80の前後位置mを読み込む(ステップS1)。
読み込んだ高さh、角度θ、前後位置mを用い、前述した数式(1)に従って運転者の口元位置を算出する(ステップS2)。この算出された口元位置を基に、この口元位置を照準とするような方向として、この口元位置に最も近い指向性合成された方向を特定する(ステップS3)。
図5(B)に示すように、この口元位置(黒丸マークa)に最も近い指向性方向の点は、交点b5である。従って、交点b5の指向性方向を有するマイク素子のゲインがその他のマイク素子のゲインより高くなるように、マイクアレイ処理部35内のアンプを調整する(ステップS4)。この後、本処理を終了する。
なお、ここでは、交点b5の指向性方向を有するマイク素子のゲインのみ高く設定したが、マイクアレイ処理部35における各マイク素子のゲインを調整する仕方は、特に限定されるものではない。例えば、交点に近接する複数のマイク素子を特定し、これらの中から口元位置に近いマイク素子ほどそのゲインを高くし、遠ざかるに従って徐々に低くなるように設定してもよい。
さらには、ステップS2で算出された口元位置を照準とするような方向に指向性方向をより厳密に近づけるために、個々のマイク素子のゲインをより細かく調整するようにしてもよい。これらことは、以後の実施形態においても同様である。
このように、第1の実施形態の車載用マイクロホン装置によれば、運転者の頭の位置がシートやヘッドレストに対して一定の位置関係にあることから、シートやヘッドレストの位置からその口元位置を検出し、口元位置の方向に最も近い指向性方向を速やかに決定することができる。つまり、音源探索等の処理を行うことなく、機械的な位置関係から指向性方向を決定することができる。したがって、安定した音声制御を行うことができる。また、運転者は、運転前にシート位置を調整するので、運転中変更することなく、指向性特性を安定させることができる。
なお、上記実施形態では、ヘッドレストの高さh、背もたれ部の角度θ、座席シートの前後位置mを用いた数式(1)により口元位置を算出していたが、予め作成されたテーブルを参照することにより取得してもよい。また、上記実施形態では、運転者が座席(シート)に着座し、背もたれ部に寄り掛かり、ヘッドレストに頭の後部を接している状態を想定したが、背もたれ部の角度によっては、頭の後部がヘッドレストから離れている状態も十分に想定される。このような場合、背もたれ部の角度を一層考慮して口元位置を算出することが好ましい。
(第2の実施形態)
第2の実施形態では、ヘッドレストに内蔵された信号発生源からの信号を受信し、その受信信号からヘッドレストの位置を特定するとともに、運転者の口元位置を検出して指向性制御を行う場合を示す。第2の実施形態における音声制御システムの構成は前記第1の実施形態と同一であるので、その説明を省略する。
図7は第2の実施形態における車載マイクロホン装置120の構成を示す図である。前記第1の実施形態と同一の構成要素には、同一の符号を付すことにより、その説明を省略する。音声制御部30には、2次元位置センサ71が接続されており、この2次元位置センサ71は、ヘッドレスト80aに内蔵された電磁波発生部の位置を検出する。図8は車内上方から視たヘッドレスト80aおよび2次元位置センサ71の配置を示す図である。ヘッドレスト80aには、電磁波発生部75が内蔵されている。
一方、2次元位置センサ71は、前後方向を長手方向とする板状に形成されており、ヘッドレスト80aと対向するように、運転席の右側の車内側壁に設けられている。そして、2次元位置センサ71は、電磁波発生部75が発する電磁波によりその位置(図3のx−y平面上の位置)を検出する。
図9は指向性制御処理手順を示すフローチャートである。この処理プログラムは、音声制御部30内のROM32に格納されており、CPU31によって所定周期毎に実行される。まず、2次元位置センサ71により受信した信号から電磁波発生部75の位置、つまりヘッドレスト80aの位置を検出する(ステップS11)。ここでは、説明を簡単にするために、ヘッドレスト80aに内蔵される電磁波発生部75の位置は、ほぼ口元位置であると想定する。
そして、前記第1の実施形態と同様、この口元位置に最も近い指向性方向を有するマイク素子を特定する(ステップS12)。特定されたマイク素子のゲインがその他のマイク素子のゲインより高くなるように、マイクアレイ処理部35内のアンプを調整する(ステップS13)。この後、本処理を終了する。
なお、信号発生源としては、電磁波発生部に限らず、近赤外線発光部、超音波発生部などであってもよく、その場合、2次元位置センサには、それぞれの信号を検出可能な対応するセンサが用いられる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態では、車内撮影用カメラを用いて、運転席側の車内を撮影し、撮影された運転者の口元位置を検出して指向性制御を行う場合を示す。なお、音声制御システムの構成は前記第1の実施形態と同様であるので、その説明を省略する。
図10は第3の実施形態における車載マイクロホン装置220の構成を示す図である。前記第1の実施形態と同一の構成要素には、同一の符号を付すことにより、その説明を省略する。車載マイクロホン装置220は、音声制御部230を中心に構成される。音声制御部230は、前述したCPU31、ROM32、RAM33、I/Oインタフェース34、マイクアレイ処理部35の他、画像メモリ97、画像認識部98がバス36を介して接続された構成を有する。
また、音声制御部230には、車内撮影用カメラ95が接続されている。車内撮影用カメラ95によって撮影された画像は音声制御部230内の画像メモリ97に格納され、画像認識部98によって画像認識処理が行われる。
図11は車内撮影用カメラ95が設置された車内前方付近を示す図である。本実施形態では、車内撮影用カメラ95は、定点カメラであり、マップランプ部96に設置されている。なお、カメラはマップランプ部の代わりにあるいはマップランプ部とともに、メータ部97に設置されてもよい。
図12は指向性制御処理手順を示すフローチャートである。この処理プログラムは、音声制御部230内のROM32に格納されており、CPU31によって所定周期毎に実行される。まず、車内撮影用カメラ95のズームレンズを駆動し(ステップS21)、合焦するまでズームレンズの駆動を継続する(ステップS22)。そして、合焦したタイミングで被写体を撮影する(ステップS23)。
撮影された被写体の画像から顔画像を認識し、さらに口元位置を検出する(ステップS24)。図13は撮影画像を示す図である。定点カメラである車内撮影用カメラ95で撮影された画像には、点線で示される領域別に、その領域内に指向性方向を有するマイク素子が予め定まっている。例えば、領域Aには、マイク素子41aが割り当てられ、領域Bには、マイク素子41bが割り当てられ、領域Cには、マイク素子41cが割り当てられている。
従って、撮影画像から認識される口元位置が含まれる領域によって、その領域に指向性方向を有するマイク素子を特定可能である。ここでは、口元位置が領域Bに含まれており、対応するマイク素子41bが特定される。即ち、ステップS24で検出された口元位置に対応するマイク素子を特定する(ステップS25)。
そして、この特定されたマイク素子のゲインがその他のマイク素子のゲインより高くなるように、マイクアレイ処理部35内のアンプを調整する(ステップS26)。この後、本処理を終了する。
このように、第3の実施形態の車載用マイクロホン装置によれば、車内撮影用カメラのピント(合焦)情報に同期させて運転者の口元位置を検出するので、特別な座席を用意しなくても、正確かつ速やかに目標とする指向性方向を決定することができる。
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限られるものではなく、特許請求の範囲で示した機能、または本実施形態の構成が持つ機能が達成できる構成であればどのようなものであっても適用可能である。
例えば、上記実施形態では、マイクロホンとして、互いに異なる指向性方向を有する複数のマイク素子からなるマイクアレイが用いられたが、マイクアレイの代わりに、単一のマイクとこのマイクをパン・チルト方向に駆動自在な駆動部を有し、マイクをパン・チルト方向に駆動することで指向性制御を行うものであってもよい。
また、上記実施形態では、マイクロホンとして、互いに異なる指向性方向を有する複数のマイク素子からなるマイクアレイが用いられたが、同一の指向性方向のマイクを複数組み合わせてもよい。例えば、同一の指向性方向のマイクを2〜4個組み合わせ、信号処理することにより指向性方向の制御を行う構成であってもよい。
また、上記実施形態では、車内撮影用カメラを1台用いた場合を示したが、複数台のカメラを設け、複数台のカメラで撮影されたステレオ画像から、口元までの距離を算出して口元位置を特定するようにしてもよい。
ここで、請求項1に記載の口元位置検出手段は、図6のステップS1、S2の処理に対応する。指向性方向制御手段は、ステップS3、S4で口元位置に最も近いマイク素子を特定し、そのゲインを調整することにより指向性方向を制御する処理に相当する。請求項2に記載のヘッドレスト位置取得手段はステップS1の処理に相当する。請求項3に記載の座席位置検出手段は前後位置センサ44に相当する。角度検出手段は角度センサ43に相当する。請求項4に記載の高さ検出手段は高さ位置センサ42に相当する。請求項5に記載の信号発生手段は電磁波発生部75に相当する。位置検出手段は2次元位置センサ71に相当する。請求項6に記載の撮影手段は車内撮影用カメラ95に相当する。
本発明の車載用マイクロホン装置は、シートに着座した運転者の口元位置に合わせてマイクロホンの指向性制御を行うことで、シートに座った状態で、運転者が車載機器の音声制御を行う際に有用である。
第1の実施形態における音声制御システムの構成を示す図である。 車載用マイクロホン装置20の構成を示す図である。 運転者が着座する座席を示す図である。 座席の左右方向中央部を通る仮想的な平面における座席の位置関係を示す図である。 マップランプ部に配置されたマイクアレイ41を構成する複数のマイク素子41a、41b、…、41nにより合成された指向性方向と、図4の仮想的な平面との関係を示す図である。 指向性制御処理手順を示すフローチャートである。 第2の実施形態における車載マイクロホン装置120の構成を示す図である。 車内上方から視たヘッドレスト80aおよび2次元位置センサ71の配置を示す図である。 指向性制御処理手順を示すフローチャートである。 第3の実施形態における車載マイクロホン装置220の構成を示す図である。 車内撮影用カメラ95が設置された車内前方付近を示す図である。 指向性制御処理手順を示すフローチャートである。 撮影画像を示す図である。 従来の車載用マイクロホンが搭載された車内前方付近を示す図である。 マイク102の指向性を示す図である。 他の従来の車載用マイクロホン装置における指向性方向制御を示す図である。
符号の説明
1 車載制御システム
20、120、220 音声制御部
30、230 音声信号処理部
31 CPU
41 マイクアレイ
41a、41b、41n マイク素子
42 高さ位置センサ
43 角度センサ
44 前後位置センサ
71 2次元位置センサ
75 電磁波発生部
95 車内撮影用カメラ

Claims (10)

  1. 車両に搭載されたマイクロホンを有し、前記マイクロホンにより検出された音声を出力する車載用マイクロホン装置であって、
    前記車両内の座席に着座した人物の口元位置を検出する口元位置検出手段と、
    前記検出された口元位置を照準とする方向を決定し、前記決定された方向に前記マイクロホンの指向性方向を制御する指向性方向制御手段とを備えたことを特徴とする車載用マイクロホン装置。
  2. 請求項1記載の車載用マイクロホン装置であって、
    前記口元位置検出手段は、前記座席に備わるヘッドレストの位置を取得するヘッドレスト位置取得手段を備え、前記取得したヘッドレストの位置から前記口元位置を検出することを特徴とするマイクロホン装置。
  3. 請求項2記載の車載用マイクロホン装置であって、
    前記ヘッドレスト位置取得手段は、レールに沿って前後に移動自在な前記座席の前後位置を検出する座席位置検出手段と、前記座席の背もたれ部の角度を検出する角度検出手段とを備え、前記検出された前後位置および前記角度を用いて、前記ヘッドレストの位置を算出することを特徴とする車載用マイクロホン装置。
  4. 請求項3記載の車載用マイクロホン装置であって、
    前記ヘッドレスト位置取得手段は、前記ヘッドレストの高さを検出する高さ検出手段を備え、前記前後位置および前記角度の他、前記検出された高さを用いて、前記ヘッドレストの位置を算出することを特徴とする車載用マイクロホン装置。
  5. 請求項2記載の車載用マイクロホン装置であって、
    前記ヘッドレスト位置取得手段は、前記ヘッドレストに設けられた信号発生手段と、前記座席とは別体の部材に設けられ、前記信号発生手段から発せられた信号を受信して前記ヘッドレストの位置を検出する位置検出手段とを備えたことを特徴とする車載用マイクロホン装置。
  6. 請求項1記載の車載用マイクロホン装置であって、
    前記座席に向けて撮影する撮影手段を備え、
    前記口元位置検出手段は、前記撮影された画像から前記口元位置を検出することを特徴とする車載用マイクロホン装置。
  7. 請求項6記載の車載用マイクロホン装置であって、
    前記口元位置検出手段は、前記撮影手段によって、合焦した際に撮影される画像から前記口元位置を検出することを特徴とする車載用マイクロホン装置。
  8. 請求項6記載の車載用マイクロホン装置であって、
    前記撮影手段は複数のカメラからなり、前記口元位置検出手段は、前記複数のカメラによって撮影されたステレオ画像から算出される距離情報を基に、前記口元位置を検出することを特徴とする車載用マイクロホン装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれかに記載の車載用マイクロホン装置であって、
    前記マイクロホンは、互いに異なる指向性方向を有する複数のマイク素子を有し、
    前記指向性方向制御手段は、前記各マイク素子から出力される信号の大きさを調整することにより、前記マイクロホンの指向性方向を制御することを特徴とする車載用マイクロホン装置。
  10. 車両に搭載されたマイクロホンを有し、前記マイクロホンにより検出された音声を出力する車載用マイクロホン装置の指向性制御方法であって、
    前記車両内の座席に着座した人物の口元位置を検出する口元位置検出ステップと、
    前記検出された口元位置を照準とする方向を決定し、前記決定された方向に前記マイクロホンの指向性方向を制御する指向性方向制御ステップとを有することを特徴とする指向性制御方法。
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