JP2007300514A - コンテンツ配信システムおよびコンテンツ配信方法 - Google Patents

Abstract

【課題】有料コンテンツの視聴を促進でき、セキュリティ性も向上できるコンテンツ配信システムを提供する。
【解決手段】ＳＴＢ７はコンテンツ受信端末である。ＳＴＢ７は、有料コンテンツのリクエストと共に、コンテンツ受信端末識別情報と、ＳＴＢ７に接続された課金決済端末１３から取得された課金決済端末識別情報とを課金管理サーバ１５に送信する。課金管理サーバ１５は、設置時におけるＳＴＢ７と課金決済端末１３の組合せを登録した端末組合せ情報を記憶している。課金管理サーバ１５は、ＳＴＢ７から受信した端末識別情報の組合せを、登録された端末組合せ情報と照合することによって端末認証処理を行う。認証に成功すると、リクエストに応えて有料コンテンツが提供される。
【選択図】 図１

Description

本発明は、コンテンツ受信端末に有料コンテンツを配信可能なコンテンツ配信システムに関する。

従来、ホテル等では、映像等のコンテンツを配信するコンテンツ配信システムが普及している。例えばホテルの場合、各客室にコンテンツが配信される。ネットワーク通信技術の発展を背景として、最近はネットワーク経由でコンテンツを送ることが提案されている。この場合、各客室に、通信機能付きのコンテンツ受信端末が設置される。この種のコンテンツ受信端末は、セットトップボックスといわれることがある（例えば、特許文献１、２参照）。

コンテンツ配信システムは、有料コンテンツも視聴できるように構成されることが多い。ホテルを例に取ると、有料コンテンツの視聴料金は、従来一般には、客室料金と一緒にフロントにて精算されるか、あるいは、ホテル内の通路等に設置された専用プリペード自動販売機で購入されたプリペードカードを使って支払われる。
特開２００４−１１０３９２号公報 特開２００５−１８４１３８号公報

しかしながら、従来のコンテンツ配信システムにおいては、上述の如く、ホテル客室内だけでは有料コンテンツの視聴料金を精算できず、フロントでの精算か、専用プリペードカードの使用が必要であった。そのため、フロント精算を回避したいという理由や、専用プリペードカードの購入が面倒であるといった理由により、有料コンテンツが視聴されないことが多いという問題があった。こうした問題を解決するために、視聴料金の精算を簡単にして、有料コンテンツの視聴を促進することが求められる。さらには、有料コンテンツの視聴の促進に伴い、有料コンテンツの不正視聴を防止するためのセキュリティ強化も重要な課題となる。

本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、その目的は、有料コンテンツの視聴を促進でき、セキュリティ性も向上できるコンテンツ配信システムを提供することにある。

本発明のコンテンツ配信システムは、コンテンツ配信サーバと、前記コンテンツ配信サーバにネットワークを介して接続された複数のコンテンツ受信端末と、前記複数のコンテンツ受信端末にそれぞれ接続された複数の課金決済端末と、前記複数のコンテンツ受信端末に前記ネットワークを介して接続された課金管理サーバとを備え、前記コンテンツ受信端末は、有料コンテンツのリクエストの際に、コンテンツ受信端末識別情報と、前記コンテンツ受信端末に接続された前記課金決済端末から取得された課金決済端末識別情報とを前記課金管理サーバに送信し、前記課金管理サーバは、前記複数のコンテンツ受信端末と前記複数の課金決済端末の設置時の組合せを予め登録した端末組合せ情報を記憶した端末組合せ登録記憶部と、前記コンテンツ受信端末から受信された前記コンテンツ受信端末識別情報と前記課金決済端末識別情報との組合せを前記端末組合せ登録記憶部の前記端末組合せ情報と照合することによって端末認証処理を行う端末認証部と、前記端末認証部にて認証が成功した場合に前記有料コンテンツの配信を前記コンテンツ配信サーバに指示する配信指示部と、を備えている。

この構成により、コンテンツ受信端末に課金決済端末が接続され、コンテンツ受信端末が課金管理サーバと接続されるので、課金決済端末を利用した視聴料金の精算が可能になり、有料コンテンツの視聴を促進できる。また、課金管理サーバは、有料コンテンツがリクエストされたとき、リクエスト元のコンテンツ受信端末および課金決済端末の識別情報を、予め登録された端末組合せ情報と照合して、認証処理を行う。これにより、設置時と異なる端末組合せからのリクエストを拒否することができる。こうして、有料コンテンツの視聴を促進でき、セキュリティ性も向上できるコンテンツ配信システムを提供できる。

また、本発明の別の態様は、コンテンツ配信サーバにネットワークを介して接続された複数のコンテンツ受信端末の各々にコンテンツを配信するコンテンツ配信方法であって、前記複数のコンテンツ受信端末と前記複数の課金決済端末の設置時の組合せを予め登録した端末組合せ情報を記憶し、前記コンテンツ受信端末から、有料コンテンツのリクエストの際に、コンテンツ受信端末識別情報と、前記コンテンツ受信端末に接続された課金決済端末から取得された課金決済端末識別情報とを受信し、前記コンテンツ受信端末から受信された前記コンテンツ受信端末識別情報と前記課金決済端末識別情報との組合せを前記端末組合せ情報と照合することによって端末認証処理を行い、前記端末認証処理により認証が成功した場合に前記有料コンテンツを配信する。この態様によっても上述の本発明の利点が得られる。

本発明は、コンテンツ配信システムに課金決済端末と課金管理サーバを設け、さらに、予め登録されたコンテンツ受信端末と課金決済端末の組合せの情報を使った認証処理を行うので、有料コンテンツの視聴を促進でき、セキュリティ性も向上できるという効果を有するコンテンツ配信システムを提供できる。

以下、本発明の実施の形態に係るコンテンツ配信システムについて、図面を用いて説明する。

本発明の実施の形態に係るコンテンツ配信システムの全体構成を図１に示す。本実施の形態では、コンテンツ配信システムがホテルに設置され、各客室に映像コンテンツを配信する。

図１において、コンテンツ配信システム１はコンテンツ配信サーバ３を備え、コンテンツ配信サーバ３はネットワーク５を介して複数のセットトップボックス７（以下、ＳＴＢ７）と接続されている。ＳＴＢ７は、本発明のコンテンツ受信端末として機能する。

複数のＳＴＢ７は、ホテルの複数の客室９にそれぞれ設置されている。各ＳＴＢ７は、客室９に備えられたテレビ１１および課金決済端末１３と接続されている。図１には３つの客室９が示されているが、実際にはより多くの客室９が設けられてよいことはもちろんである。

ネットワーク５には、さらに、課金管理サーバ１５が接続されており、課金管理サーバ１５はコンテンツ受信端末３および各ＳＴＢ７と通信する。課金管理サーバ１５は、ホテル外部の課金決済機関１７とも通信する。

上記構成において、コンテンツ配信サーバ３は多数のコンテンツを記憶している。本実施の形態ではコンテンツは映像であり、コンテンツ配信サーバ３はＶＯＤ（Video On Demand）サーバである。コンテンツはコンテンツ配信サーバ３から各ＳＴＢ７へ送られ、ＳＴＢ７でコンテンツが受信および再生されて、テレビ１１から出力される。

コンテンツ配信システム１では有料コンテンツも配信される。有料コンテンツが配信されるときは、課金決済端末１３が機能して、視聴料金が課金される。課金決済端末１３は、電子マネーの決済処理のための端末であり、いわゆる「かざし端末」である。電子マネーカード、携帯電話等の決済媒体１９が課金決済端末１３に近づけられると、決済媒体１９のＩＣチップのデータが課金決済端末１３により読み書きされる。課金情報（課金決済関連のデータ）は、課金決済端末１３と課金管理サーバ１５の間で、ＳＴＢ７を介して通信される。課金管理サーバ１５は、課金請求データを課金決済機関１７へと送信する。

また、図１において、ネットワーク５はＬＡＮである。ネットワーク５は物理的には一つの網である。しかし、ネットワーク５は、コンテンツ配信の情報送受と、課金および後述する認証のための情報送受とを区別し、両方の通信を行うことができる。図１においては、概略的には、コンテンツ配信の情報送受経路が実線で示されており、課金および認証の情報送受経路が点線で示されている。

次に、図２〜図６を参照して、コンテンツ配信システム１の各部の構成について説明する。

図２は、課金決済端末１３の構成を示している。課金決済端末１３は、リーダライタ部２１、端末ＩＤ記憶部２２および端末通信部２３を有している。リーダライタ部２１は、決済媒体１９に対して、課金情報の読書き処理を行う。

端末ＩＤ記憶部２２は、課金決済端末１３の識別情報を記憶している。この識別情報を、以下、ＴＥＲＭ−ＩＤと呼ぶ。ＴＥＲＭ−ＩＤは、本発明の課金決済端末識別情報に相当する。ＴＥＲＭ−ＩＤは、個々の課金決済端末１３を識別可能なデータであればよい。ＴＥＲＭ−ＩＤは、例えば、課金決済端末１３のＩＰアドレスでもよい。また例えば、ＴＥＲＭ−ＩＤは、課金決済端末１３が設置された客室９の客室番号でもよい。

端末通信部２３は、ＳＴＢ７との間でデータの通信を行う。端末通信部２３は、ＳＴＢ７との間で課金情報を送受信する。ＳＴＢ７へ送られる課金情報は、決済媒体１９から読み取られたデータである。また、ＳＴＢ７から受信される課金情報は、決済媒体１９の書換データである。書換データはリーダライタ部２１に伝達され、リーダライタ２１が書換データに従って決済媒体１９の書き換え処理を行う。また、端末通信部２３は、ＳＴＢ７へ、上記の課金情報と共に、端末ＩＤ記憶部２２から読み取られたＴＥＲＭ−ＩＤを送る。

図３は、ＳＴＢ７の構成を示している。ＳＴＢ７は、課金決済端末１３の端末通信部２３と通信するために端末通信部３１を有し、また、ネットワーク５に接続されたコンテンツ配信サーバ３および課金管理サーバ１５と通信するためにネットワーク通信部３２を有している。また、ＳＴＢ７は、コンテンツを提供するためにリクエスト受付部３３およびコンテンツ受信再生部３４を有している。さらに、ＳＴＢ７は、本実施の形態の端末認証のために端末ＩＤ記憶部３５および端末ＩＤ組合せ生成部３６を有している。

リクエスト受付部３３は、ユーザ（ホテルの宿泊客）からコンテンツのリクエストを受け付ける。リクエストを受け付けるために、例えば、ＳＴＢ７は、ネットワーク通信部３２を介してＷＥＢサーバ（図示せず）から取得したコンテンツメニューをテレビ１１に表示する。そして、ユーザがコントローラを操作してメニューからコンテンツを選択すると、コンテンツ選択のデータがＳＴＢ７に入力され、リクエスト受付部３３に受け付けられる。有料コンテンツのリクエストも同様にしてリクエスト受付部３３に受け付けられる。コンテンツのリクエストはネットワーク通信部３２を介してネットワーク５に送出されて、課金管理サーバ１５へと送られる。

コンテンツ受信再生部３４は、コンテンツの受信および再生を行う構成である。コンテンツのデータは、コンテンツ配信サーバ３からネットワーク５を介して送られてきて、ネットワーク通信部３２に受信され、コンテンツ受信再生部３４に供給される。コンテンツ受信再生部３４は、受信されたコンテンツの再生処理を行い、テレビ１１にコンテンツの映像を表示する。

端末ＩＤ記憶部３５は、ＳＴＢ７の識別情報を記憶している。この識別情報を、以下、ＳＴＢ−ＩＤと呼ぶ。ＳＴＢ−ＩＤは、本発明のコンテンツ受信端末識別情報に相当する。ＳＴＢ−ＩＤは、個々のＳＴＢ７を識別可能なデータであればよい。ＳＴＢ−ＩＤは、例えば、ＳＴＢ７のＩＰアドレスでもよい。また例えば、ＳＴＢ−ＩＤは、ＳＴＢ７が設置された客室９の客室番号でもよい。

端末ＩＤ組合せ生成部３６は、端末ＩＤ組合せデータを生成する。端末ＩＤ組合せデータは、ＳＴＢ−ＩＤとＴＥＲＭ−ＩＤの組合せのデータである。ＳＴＢ−ＩＤは、端末ＩＤ記憶部３５から読み出される。ＴＥＲＭ−ＩＤは、課金決済端末１３から通信で取得される。より詳細には、ＴＥＲＭ−ＩＤは、課金決済端末１３の端末ＩＤ記憶部２２から読み出されて、課金決済端末１３の端末通信部２３からＳＴＢ７の端末通信部３１へ送られて、端末ＩＤ組合せ生成部３６に供給される。リクエスト受付部３３により有料コンテンツのリクエストが受け付けられた際に、ＴＥＲＭ−ＩＤが課金決済端末１３から入手され、端末ＩＤ組合せデータが生成される。

端末ＩＤ組合せデータは、リクエストの情報と共に、ネットワーク通信部３２からネットワーク５を介して課金管理サーバ１５へ送信される。リクエストの情報は、リクエストされたコンテンツのコンテンツ識別情報（コンテンツＩＤ識別情報）を含む。

ネットワーク通信部３２は、さらに、課金情報の送受信を課金管理サーバ１５との間で行う。課金情報として決済媒体１９からの読取データを端末通信部３１がＳＴＢ７から受信すると、この課金情報がネットワーク通信部３２から課金管理サーバ１５へ送られる。また、ネットワーク通信部３２が課金管理サーバ１５から、決済媒体１９の書換えのためのデータを課金情報として受信すると、この課金情報が端末通信部３１から課金決済端末１３へ送信される。

図４は、課金管理サーバ１５の構成を示している。課金管理サーバ１５は、ネットワーク５を介してコンテンツ配信サーバ３およびＳＴＢ７と通信するためにネットワーク通信部４１を有している。また、課金管理サーバ１５は、コンテンツ配信をコンテンツ配信サーバ３に指示するために配信指示部４２を有する。また、課金管理サーバ１５は、コンテンツ配信を許可すべきか否かを判断するために端末組合せ登録記憶部４３および端末認証部４４を有する。さらに、課金管理サーバ１５は、有料コンテンツの課金処理を行うために課金情報記憶部４５、課金計算部４６および決済機関通信部４７を有している。

課金管理サーバ１５において、端末組合せ登録記憶部４３は、ＳＴＢ７と課金決済端末１３の設置時の組合せを登録した端末組合せテーブルを記憶している。

図５は、端末組合せテーブル（組合せ登録表）を示している。端末組合せテーブルは、各客室９に設置されたＳＴＢ７と課金決済端末１３の組合せのテーブルであり、具体的には、客室番号とＳＴＢ−ＩＤとＴＥＲＭ−ＩＤのテーブルである。図５の端末組合せテーブルは、本発明の端末組合せ情報の一例である。端末組合せテーブルは下記のように端末認証部４４の認証処理に用いられる。

課金管理サーバ１５は、上述したように、ＳＴＢ７から有料コンテンツのリクエストと共に、端末ＩＤ組合せデータを受け取る。端末ＩＤ組合せデータは課金管理サーバ１５の端末認証部４４に伝えられる。端末ＩＤ組合せデータは、ＳＴＢ−ＩＤとＴＥＲＭ−ＩＤの組合せである。端末認証部４４は、受信された端末ＩＤ組合せデータを、端末組合せ登録記憶部４３の端末組合せテーブルと照合する。受信された端末ＩＤ組合せデータと一致するＳＴＢ−ＩＤとＴＥＲＭ−ＩＤの組が端末組合せテーブルに存在すれば、認証が成功する。

ここで、端末ＩＤ組合せデータが取得される過程としては、まず、ＴＥＲＭ−ＩＤが課金決済端末１３からＳＴＢ７に送られ、それからＳＴＢ７にてＳＴＢ−ＩＤとＴＥＲＭ−ＩＤが組み合わされ、こうして生成された端末ＩＤ組合せデータがＳＴＢ７から課金管理サーバ１５に送られてきて、ネットワーク通信部４１に受信され、端末認証部４４に伝えられる。したがって、ＳＴＢ７から受信される端末ＩＤ組合せデータは、リクエスト時点で客室９に存在しているＳＴＢ７のＳＴＢ−ＩＤと課金決済端末１３のＴＥＲＭ−ＩＤとの組合せである。このようなリクエスト時点の端末ＩＤ組合せデータが、端末組合せ登録記憶部４３に予め登録された機器設置時のデータと照合される。したがって、本実施の形態の端末認証処理により、リクエスト時のＳＴＢ７と課金決済端末１３の組合せが、設置時と同じ適正な組合せであるか否かを判断することができる。仮に、ＳＴＢ７または課金決済端末１３の一方が不正に取り替えられると、認証が成功せず、不正を検出することができる。

端末認証部４４での認証が成功すると、有料コンテンツのリクエストが課金管理サーバ１５に受け付けられる。認証成功は端末認証部４４から課金計算部４６および配信指示部４２に伝えられる。課金計算部４６は、課金情報記憶部４５に記憶された情報を参照して課金額を計算する。課金情報記憶部４５は、課金基準の情報を記憶している。課金基準は、例えば、各コンテンツの視聴料金である。この場合、課金計算部４６は、リクエストされたコンテンツの提供に対する課金額を課金情報記憶部４５から読み取り、課金額を算出する。課金計算部４６は、さらに、課金額に応じた課金情報と課金請求データを生成する。課金情報としては、ユーザの決済媒体１９を書き換えるための書換内容のデータが生成される。この書換データは、ネットワーク通信部４１からＳＴＢ７へと送信される。また、課金請求データは、周知の電子マネーの電子的決済処理と同様に、決済機関通信部４７から課金決済機関１７へと送信される。

また、配信指示部４２は、認証成功の通知を受けると、コンテンツ配信指示をコンテンツ配信サーバ３へ送る。コンテンツ配信指示は、認証成功に応えてコンテンツ配信を認可する制御情報である。コンテンツ配信指示は、リクエストされたコンテンツのコンテンツＩＤと、リクエストと共に受信された端末ＩＤ組合せデータとを含む。コンテンツ配信指示は、ネットワーク通信部４１からネットワーク５を介してコンテンツ配信サーバ３へ送信される。

図６は、コンテンツ配信サーバ３の構成を示している。コンテンツ配信サーバ３は、ネットワーク通信部５１、配信指示受付部５２、コンテンツ記憶部５３およびコンテンツ送出部５４を有している。ネットワーク通信部５１は、ネットワーク５を介してＳＴＢ７および課金管理サーバ１５と通信する。配信指示受付部５２は、課金管理サーバ１５から送られてきたコンテンツ配信指示を受け付ける。コンテンツ配信指示は、上述のように、コンテンツＩＤと端末ＩＤ組合せデータとを含む。

コンテンツ記憶部５３は、例えばデータベースで構成されており、多数のコンテンツを記憶している。コンテンツ送出部５４は、コンテンツ配信指示に含まれたコンテンツＩＤに該当するコンテンツをコンテンツ記憶部５３から読み出す。そして、コンテンツ送出部５４は、コンテンツ配信指示中の端末ＩＤ組合せデータに含まれたＳＴＢ−ＩＤに対応するＳＴＢ７へ、コンテンツを送出する。コンテンツは、ネットワーク通信部５１からネットワーク５を介してＳＴＢ７へと送られる。

以上に、コンテンツ配信システム１の各部構成について説明した。次に、図７を参照し、コンテンツ配信システム１の動作を説明する。

図７は、有料コンテンツがリクエストされたときのコンテンツ配信システム１の動作を示している。図７においては、まず、ＳＴＢ７のリクエスト受付部３３が有料コンテンツのリクエストを受け付ける（Ｓ１）。次に、課金決済端末１３が決済媒体１９に書かれたデータを読み取り（Ｓ３）、ＳＴＢ７へ課金情報とＴＥＲＭ−ＩＤを送る（Ｓ５）。ここでは、課金情報は、携帯電話等の決済媒体１９から読み取られたデータである。典型的には、読取データは、決済媒体１９のＩＤと、決済媒体１９に記録された残額データとを含む。また、ＴＥＲＭ−ＩＤは、課金決済端末１３の端末ＩＤ記憶部２２から読み出されて、ＳＴＢ７に送られる。

ＳＴＢ７は、課金決済端末１３からＴＥＲＭ−ＩＤを受け取り、端末ＩＤ組合せデータを生成する（Ｓ７）。端末ＩＤ組合せデータは、上述したようにＳＴＢ−ＩＤとＴＥＲＭ−ＩＤの組合せである。ＳＴＢ７は、課金管理サーバ１５へ、リクエスト情報と、課金情報と、端末ＩＤ組合せデータとを送る（Ｓ９）。

課金管理サーバ１５では、端末認証部４４が、受信された端末ＩＤ組合せデータを用いて端末認証処理を行う（Ｓ１１）。ここでは、端末ＩＤ組合せデータが、端末組合せ登録記憶部４３の端末組合せテーブルと照合される。

認証が成功すると、課金計算部４６が課金額を計算し（Ｓ１３）、決済機関通信部４７が課金請求データを課金決済機関１７へ送信する（Ｓ１５）。また、課金情報が課金管理サーバ１５からＳＴＢ７を経て課金決済端末１３へと送られる（Ｓ１７）。ここでは、課金情報は、決済媒体１９の書換データである。典型的には、書換データは、視聴料金を引き去った後の残額のデータである。課金決済端末１３では、リーダライタ部２１が、書換データに従って決済媒体１９に対して書換処理を行う（Ｓ１９）。

また、ＳＴＢ７にて端末認証が成功すると、配信指示部４２がコンテンツ配信サーバ３へコンテンツ配信指示を送る（Ｓ２１）。コンテンツ配信サーバ３は、コンテンツ配信指示に従い、コンテンツを読み出してＳＴＢ７へ送る（Ｓ２３）。ＳＴＢ７では、コンテンツ受信再生部３４によりコンテンツが再生され、映像がテレビ１１から出力される（Ｓ２５）。

図７のステップＳ１１において、認証が成功しなかったとする。認証が失敗するのは、端末ＩＤ組合せデータと一致するデータが端末組合せテーブルに存在しなかった場合である。この場合、コンテンツの配信が拒否され、所定のエラー処理が行われる。例えば、配信拒否がＳＴＢ７に送信され、テレビ１１に表示される。また、認証不成功を通知するアラームが、課金認証端末１５から管理者に向けて出力される。

以上に本発明の実施の形態に係るコンテンツ配信システム１について説明した。本実施の形態によれば、コンテンツ受信端末に課金決済端末１３が接続され、コンテンツ受信端末が課金管理サーバ１５と接続されるので、課金決済端末１３を利用した視聴料金の精算が可能になる。

上記の例では、ホテルにコンテンツ配信システムが設置されている。本実施の形態によれば、フロント精算を経ることなく、有料コンテンツの視聴料金を客室にて個別に精算できる。また、専用プリペードを購入することなく、有料コンテンツの視聴料金を客室にて精算でき、手間が省ける。したがって、視聴料金の精算が簡単になり、有料コンテンツの視聴を促進できる。

また、本実施の形態では、課金管理サーバ１５は、有料コンテンツがリクエストされたとき、リクエスト元のコンテンツ受信端末および課金決済端末の識別情報を、予め登録された端末組合せ情報と照合して、端末認証処理を行う。これにより、設置時と異なる端末組合せからのリクエストを拒否することができ、セキュリティ性を向上できる。

この点に関し、本実施の形態は、課金決済端末の設置によってコンテンツ受信端末と課金決済端末という２つの端末が接続されることに着目し、２つの端末ＩＤの組合せを登録情報と照合しており、これにより、従来の各種認証と別のかたちの認証処理を提供している。このように、本実施の形態は、課金決済端末がコンテンツ受信端末に追加接続されたことを利用した工夫によって新たな認証技術を提供し、セキュリティ性を向上している。特に、ホテル等の施設では、室内機器の盗難等が問題になりやすい。したがって、本実施の形態のような端末の認証によってセキュリティを好適に向上できる。

このようにして、本実施の形態は、有料コンテンツの視聴を促進でき、セキュリティ性も向上できるコンテンツ配信システムを提供できる。

なお、上述の例では、本発明がホテルのコンテンツ配信システムに適用された。しかし、本発明の適用対象はホテルに限定されなくてよい。また、本発明の範囲内でコンテンツは映像に限定されず、例えばコンテンツがＷＥＢ情報でもよい。また、本発明の範囲内で、コンテンツ配信サーバ３と課金管理サーバ１５が一体化されていてもよい。

その他、本発明は上述の実施の形態に限定されず、当業者が本発明の範囲内で上述の実施の形態を変形可能なことはもちろんである。

以上のように、本発明にかかるコンテンツ配信システムは、有料コンテンツの視聴を促進でき、セキュリティ性も向上できるコンテンツ配信システムを提供できるという効果を有し、ホテル用コンテンツ配信システム等として有用である。

本発明の実施の形態におけるコンテンツ配信システムを示す図 コンテンツ配信システムを構成する課金決済端末を示す図 コンテンツ配信システムを構成するＳＴＢを示す図 コンテンツ配信システムを構成する課金管理サーバを示す図 端末組合せテーブルを構成するを示す図 コンテンツ配信システムを構成するコンテンツ配信サーバを示す図 コンテンツ配信システムの動作を示す図

符号の説明

１ コンテンツ配信システム
３ コンテンツ配信サーバ
５ ネットワーク
７ ＳＴＢ
９ 客室
１１ テレビ
１３ 課金決済端末
１５ 課金管理サーバ
１７ 課金決済機関
１９ 決済媒体
２１ リーダライタ部
２２ 端末ＩＤ記憶部
２３ 端末通信部
３１ 端末通信部
３２ ネットワーク通信部
３３ リクエスト受付部
３４ コンテンツ受信再生部
３５ 端末ＩＤ記憶部
３６ 端末ＩＤ組合せ生成部
４１ ネットワーク通信部
４２ 配信指示部
４３ 端末組合せ登録記憶部
４４ 端末認証部
４５ 課金情報記憶部
４６ 課金計算部
４７ 決済機関通信部
５１ ネットワーク通信部
５２ 配信指示受付部
５３ コンテンツ記憶部
５４ コンテンツ送出部

Claims (2)

1. コンテンツ配信サーバと、
   前記コンテンツ配信サーバにネットワークを介して接続された複数のコンテンツ受信端末と、
   前記複数のコンテンツ受信端末にそれぞれ接続された複数の課金決済端末と、
   前記複数のコンテンツ受信端末に前記ネットワークを介して接続された課金管理サーバとを備え、
   前記コンテンツ受信端末は、有料コンテンツのリクエストの際に、コンテンツ受信端末識別情報と、前記コンテンツ受信端末に接続された前記課金決済端末から取得された課金決済端末識別情報とを前記課金管理サーバに送信し、
   前記課金管理サーバは、
   前記複数のコンテンツ受信端末と前記複数の課金決済端末の設置時の組合せを予め登録した端末組合せ情報を記憶した端末組合せ登録記憶部と、
   前記コンテンツ受信端末から受信された前記コンテンツ受信端末識別情報と前記課金決済端末識別情報との組合せを前記端末組合せ登録記憶部の前記端末組合せ情報と照合することによって端末認証処理を行う端末認証部と、
   前記端末認証部にて認証が成功した場合に前記有料コンテンツの配信を前記コンテンツ配信サーバに指示する配信指示部と、
   を備えたことを特徴とするコンテンツ配信システム。
2. コンテンツ配信サーバにネットワークを介して接続された複数のコンテンツ受信端末の各々にコンテンツを配信するコンテンツ配信方法であって、
   前記複数のコンテンツ受信端末と前記複数の課金決済端末の設置時の組合せを予め登録した端末組合せ情報を記憶し、
   前記コンテンツ受信端末から、有料コンテンツのリクエストの際に、コンテンツ受信端末識別情報と、前記コンテンツ受信端末に接続された課金決済端末から取得された課金決済端末識別情報とを受信し、
   前記コンテンツ受信端末から受信された前記コンテンツ受信端末識別情報と前記課金決済端末識別情報との組合せを前記端末組合せ情報と照合することによって端末認証処理を行い、
   前記端末認証処理により認証が成功した場合に前記有料コンテンツを配信することを特徴とするコンテンツ配信方法。

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