JP2007298009A - 発電システムの異常診断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な設備構成により、発電システムの過給機の異常を検出できる発電システムにおける異常診断装置を提供すること。
【解決手段】異常診断装置は、圧力測定手段によって測定を行った吸気マニホールド内の圧力を圧力データP(i)として逐次読み込み、発電出力測定手段によって測定を行った発電機の発電出力を発電出力データW(i)として逐次読み込むよう構成してある。異常診断装置は、所定の算出期間T3の間に逐次読込みを行った複数の圧力データP(i)について分散値Pvを求めると共に、所定の算出期間T3の間に逐次読込みを行った複数の発電出力データW(i)について分散値Wvを求め、圧力データP(i)に基づく分散値Pvが所定の圧力用設定値Ps以下になり、かつ発電出力データW(i)に基づく分散値Wvが所定の発電出力用設定値Ws以下になったことを、過給機の異常を検出する異常検出条件とするよう構成してある。
【選択図】図2

Description

本発明は、定置式エンジンの出力によって発電機を作動させるよう構成した発電システムの異常診断装置に関する。
従来より、発電システム(コージェネレーションシステム)として、ガスエンジン又はディーゼルエンジン等の据え置きタイプの定置式エンジンを燃焼運転させ、この燃焼運転による駆動力を利用して発電を行い、かつ上記燃焼運転による冷却水及び排気ガスの排熱を冷暖房機又は給湯器等に利用して、エネルギー利用効率を向上させることが行われている。
そして、上記定置式エンジンの複数の気筒へは、燃焼用空気と燃料ガスとの混合気を、過給機、スロットルバルブ及び吸気マニホールドを経由して供給している。ここで、過給機は、混合気を圧縮してより多くの混合気をスロットルバルブへ供給するよう構成してあり、スロットルバルブは、吸気マニホールドへ供給する圧縮後の混合気の流量を調整するよう構成してある。
ところで、上記スロットルバルブは、上記混合気が通過する通過口を開閉する開閉弁の開度を変化させて、吸気マニホールドへ供給する圧縮後の混合気の流量を調整するよう構成してある。そして、過給機に、汚れ等に起因する耐久的な能力不足が生じたときには、この過給機の能力不足による混合気圧力不足を補うために、スロットルバルブの開度が大きくなる。このとき、スロットルバルブの開度がほぼ全開の状態になったときには、定置式エンジンへ十分な混合気を供給することができず、発電機における発電出力を定格値に維持できないおそれがある。
また、過給機の異常を検出するために、過給機に直接圧力センサを取り付ける方法が考えられる。しかし、この方法によると、既製品又は標準品の発電システムにおける過給機に別途、圧力センサを設けることになり、設備を複雑化してしまう。
また、過給圧を検出するセンサを別途設けることなく、過給圧を検出して過給機の異常を検出するよう構成した技術としては、例えば、特許文献1に開示された過給機付エンジンの異常過給圧判定装置がある。
しかしながら、特許文献1の技術は、過給機に偶発的に生ずる過給圧の異常上昇等を検出できるに過ぎず、過給機に耐久的な異常、すなわちメンテナンスを必要とする能力低下の異常が生じたことを検出することはできない。
また、特許文献1は、いわゆる車両用のエンジンに過給機を設けた場合についての技術であり、燃料カット等を行って過給圧の異常に対応するものである。そのため、上記混合気を定置式エンジンへ供給して発電機を作動させる発電システムに直接適用することはできない。
特開昭63−50733号公報
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、簡単な設備構成により、発電システムにおける過給機の異常を検出することができる発電システムの異常診断装置を提供しようとするものである。
第1の発明は、複数の気筒を備えた定置式エンジンと、
該定置式エンジンの出力によって作動させる発電機と、
燃焼用空気と燃料ガスとを混合した混合気を作り出す混合ミキサーと、
該混合ミキサーから受け取った上記混合気を圧縮して、圧縮混合気を作り出す過給機と、
該過給機から受け取った上記圧縮混合気の流量調整を、開閉弁の開度調整によって行うスロットルバルブと、
該スロットルバルブから受け取った上記流量調整後の圧縮混合気を、上記複数の気筒へ分岐して供給する吸気マニホールドと、
該吸気マニホールド内の圧力を測定する圧力測定手段とを有する発電システムに用い、上記過給機の異常を検出するよう構成した異常診断装置であって、
該異常診断装置は、上記圧力測定手段によって上記吸気マニホールド内の圧力を逐次測定し、該測定を行った圧力を、圧力データとして逐次読み込むよう構成してあると共に、
所定の算出期間の間に逐次読込みを行った複数の上記圧力データについて分散値又は標準偏差を求め、該圧力データに基づく分散値又は標準偏差が所定の圧力用設定値以下になったことを、上記過給機の異常を検出する異常検出条件とするよう構成してあることを特徴とする発電システムの異常診断装置にある(請求項1)。
本発明の発電システムの異常診断装置は、シーケンサ又はプログラマブルコントローラ等によって構成し、定置式エンジンを用いて発電機を作動させる構成の発電システムに用いるものである。
本発明の異常診断装置は、発電システムにおいて、上記圧縮混合気を上記スロットルバルブへ供給する上記過給機に生じた能力低下の異常を、過給機にセンサを直接設けることなく検出することができるものである。そして、異常診断装置は、上記圧力測定手段によって測定した吸気マニホールド内の圧力の変化状態を用いて、過給機の異常を検出することができるものである。
また、本発明の異常診断装置は、過給機に能力低下の異常が生じたときには、スロットルバルブにおける開閉弁の開度が必要以上に大きくなることに着目して、当該過給機の異常を検出するものである。
すなわち、スロットルバルブにおける開閉弁は、その開度が小さいほど、圧縮混合気の流れの影響を受けて振動しやすく、当該開閉弁の角度変化量に対する圧縮混合気の流量変化が大きくなる。これにより、過給機が能力低下の異常を生ずることなく正常に作動しているときには、吸気マニホールド内の圧力が適度に振動する。
一方、過給機に能力低下の異常が生ずると、この異常を補うために、スロットルバルブにおける開閉弁の開度が必要以上に大きくなり、この開閉弁が圧縮混合気の流れの影響を受け難くなり、当該開閉弁の角度変化量に対する圧縮混合気の流量変化が小さくなる。これにより、吸気マニホールド内の圧力の振動が小さくなる。本発明の異常診断装置は、このようなスロットルバルブの開閉弁の動作状態に着目して、過給機の異常を検出するものである。
より具体的には、過給機から送られた混合気の流量調整を行うスロットルバルブは、混合気の通過口の開度を調整する開閉弁(開閉ダンパ等)を用いて構成されている。そして、定置式エンジンへは、スロットルバルブによって流量調整された圧縮混合気が送られるため、スロットルバルブの開度(開閉弁の開度)を絞って、上記流量調整を行っている。そのため、発電システムが正常に稼動しているときには、スロットルバルブの開度が適切に絞られており、吸気マニホールド内の圧力が適度に振動する。
そして、この正常時においては、上記圧力データが適切に振動し、上記所定の算出期間における圧力データに基づく分散値又は標準偏差の値は、上記所定の圧力用設定値を超える。そのため、このときには、発電システムは、正常に運転を継続することができる。
一方、耐久的な汚れ等により過給機の能力低下の異常が生ずると、過給機からスロットルバルブへ送られる圧縮混合気の流量が低下する。このとき、発電機における目標発電出力を達成するために、スロットルバルブの開度が増加し、場合によっては、スロットルバルブの開度が全開に近い状態まで増加する。
そのため、スロットルバルブにおける開閉弁が圧縮混合気の流れの影響を受け難くなり、また当該開閉弁の角度変化量に対する圧縮混合気の流量変化が小さくなることによって、開閉弁の振動が小さくなる。そして、この異常時においては、上記圧力データの振動の振幅が小さくなり、上記所定の算出期間における圧力データに基づく分散値又は標準偏差が、上記所定の圧力用設定値以下になる。
上記異常時には、上記異常診断装置は、異常検出条件が充足されたと判定し、過給機に能力低下の異常が生じたことを検出することができる。また、この異常を検出した後には、作業者等が過給機にメンテナンス等を行うことにより、異常から復帰することができる。
なお、異常診断装置は、異常検出の信頼性を高めるために、上記圧力データに基づく分散値又は標準偏差が、継続して上記所定の圧力用設定値以下になったときに初めて過給機の異常を検出することができる。
このように、本発明においては、過給機に別途センサ等を設けることなく、過給機の異常を検出することができる。そして、ほとんどの定置式エンジンにおいては、吸気マニホールド内の圧力を測定する圧力測定手段が標準的に設けてあるため、設備構成をほとんど変更することなく、過給機の異常を検出することができる。
それ故、本発明の発電システムの異常診断装置によれば、簡単な設備構成により、発電システムにおける過給機の異常を検出することができる。
第2の発明は、複数の気筒を備えた定置式エンジンと、
該定置式エンジンの出力によって作動させる発電機と、
燃焼用空気と燃料ガスとを混合した混合気を作り出す混合ミキサーと、
該混合ミキサーから受け取った上記混合気を圧縮して、圧縮混合気を作り出す過給機と、
該過給機から受け取った上記圧縮混合気の流量調整を、開閉弁の開度調整によって行うスロットルバルブと、
該スロットルバルブから受け取った上記流量調整後の圧縮混合気を、上記複数の気筒へ分岐して供給する吸気マニホールドと、
上記発電機の発電出力を測定する発電出力測定手段とを有する発電システムに用い、上記過給機の異常を検出するよう構成した異常診断装置であって、
該異常診断装置は、上記発電出力測定手段によって上記発電機の発電出力を逐次測定し、該測定を行った発電出力を、発電出力データとして逐次読み込むよう構成してあると共に、
所定の算出期間の間に逐次読込みを行った複数の上記発電出力データについて分散値又は標準偏差を求め、該発電出力データに基づく分散値又は標準偏差が所定の発電出力用設定値以下になったことを、上記過給機の異常を検出する異常検出条件とするよう構成してあることを特徴とする発電システムの異常診断装置にある(請求項3)。
本発明の発電システムの異常診断装置も、上記発明と同様に、シーケンサ又はプログラマブルコントローラ等によって構成し、定置式エンジンを用いて発電機を作動させる構成の発電システムに用いるものである。
本発明の異常診断装置においては、吸気マニホールド内の圧力の変化状態を用いず、上記発電出力測定手段によって測定した発電機の発電出力の変化状態を用いて、過給機の異常を検出することができるものである。
そして、発電システムが正常に稼動している正常時においては、吸気マニホールド内の圧力の振動を受けて、定置式エンジンにおける燃焼状態も振動し、これに伴って発電機の発電出力も振動する。そのため、この正常時においては、上記発電出力データが適切に振動し、上記所定の算出期間における発電出力データに基づく分散値又は標準偏差の値は、上記所定の発電出力用設定値を超える。そのため、このときには、発電システムは、正常に運転を継続することができる。
一方、耐久的な汚れ等により過給機の能力低下が生じた異常時においては、上記吸気マニホールド内の圧力の振動の振幅が小さくなり、これに伴って上記発電出力データの振動の振幅も小さくなる。そして、上記所定の算出期間における発電出力データに基づく分散値又は標準偏差が、上記所定の発電出力用設定値以下になる。
このとき、上記異常診断装置は、異常検出条件が充足されたと判定し、過給機に能力低下の異常が生じたことを検出することができる。そして、この異常を検出した後には、作業者等が過給機にメンテナンス等を行うことにより、異常から復帰することができる。
なお、異常診断装置は、異常検出の信頼性を高めるために、上記発電出力データに基づく分散値又は標準偏差が、継続して上記所定の発電出力用設定値以下になったときに初めて過給機の異常を検出することができる。
このように、本発明においても、過給機に別途センサ等を設けることなく、過給機の異常を検出することができる。そして、ほとんどの発電機においては、その発電出力を測定する発電出力測定手段が標準的に設けてあるため、設備構成をほとんど変更することなく、過給機の異常を検出することができる。
それ故、本発明の発電システムの異常診断装置によっても、簡単な設備構成により、発電システムにおける過給機の異常を検出することができる。
上述した第1、第2の発明における好ましい実施の形態につき説明する。
第1、第2の発明において、上記定置式エンジンは、都市ガス、天然ガス等のガス燃料を用いて運転を行うガスエンジンとすることができる。また、第1、第2の発明は、ガスエンジンにおいて、ガス燃料と空気との混合比(空気比)をほとんど変化させずに運転を行う場合に適用することが好ましい。
また、上記第1、第2の発明において、上記発電システムは、上記定置式エンジンの出力を利用して上記発電機における発電のみを行う発電専用システムとすることができる。また、発電システムは、定置式エンジンの出力を利用して発電機における発電を行うと共に、定置式エンジンの運転による冷却水及び排気ガスの排熱を冷暖房機又は給湯器等に利用するコージェネレーションシステムとすることもできる。
また、上記発電機は、一定の回転数で発電を行うものとすることが好ましい。特に、この発電機は、商用電源系統と連系して発電を行うものとすることが好ましい。
また、上記定置式エンジンとは、工場、建物又は家屋等に設置して用いるエンジンのことをいう。
また、上記所定の圧力用設定値は、発電機の発電出力が正常に目標発電出力に達しているとき(例えば、上記発電機の発電出力が発電出力定格値の98%以上に維持されているとき)の圧力データに基づく分散値又は標準偏差の値よりも、若干小さい値として設定することができる。
また、上記所定の発電出力用設定値は、発電機の発電出力が正常に目標発電出力に達しているとき(例えば、上記発電機の発電出力が発電出力定格値の98%以上に維持されているとき)の発電出力データに基づく分散値又は標準偏差の値よりも、若干小さい値として設定することができる。
また、上記圧力データ又は発電出力データに基づく分散値は、所定の算出期間内における各時点の圧力データ(発電出力データ)の値から、所定の算出期間内における圧力データ(発電出力データ)の平均値を差し引いたものを2乗した偏差2乗和に基づいて求めることができる。
また、圧力データ又は発電出力データに基づく標準偏差は、上記圧力データ又は発電出力データに基づく分散値の平方根に基づいて求めることができる。
第1の発明において、上記発電システムは、上記発電機の発電出力を測定する発電出力測定手段を有しており、上記異常診断装置は、上記発電出力測定手段によって上記発電機の発電出力を逐次測定し、該測定を行った発電出力を、発電出力データとして逐次読み込むよう構成してあると共に、上記過給機の異常を検出する際には、上記所定の算出期間の間に逐次読込みを行った複数の上記発電出力データについて分散値又は標準偏差を求め、該発電出力に基づく分散値又は標準偏差が所定の発電出力用設定値以下になり、かつ上記圧力データに基づく分散値又は標準偏差が上記所定の圧力用設定値以下になったことを上記異常検出条件とするよう構成することが好ましい(請求項2)。
この場合には、異常診断装置は、圧力データに基づく分散値又は標準偏差が上記所定の圧力用設定値以下になると共に、発電出力に基づく分散値又は標準偏差が所定の発電出力用設定値以下になったときに初めて異常検出条件が充足されたと判定し、過給機に能力低下の異常が生じたことを検出することができる。そのため、異常検出条件をより正確にすることができ、異常診断装置による異常検出の信頼性を高めることができる。
また、第1の発明において、上記異常診断装置は、上記所定の算出期間よりも短い所定の予備算出期間毎に、該予備算出期間の間に逐次読込みを行った複数の上記圧力データについて偏差2乗和を求めると共に、上記所定の算出期間の間における複数の上記予備算出期間の偏差2乗和の合計を用いて、上記圧力データに基づく分散値又は標準偏差を求めるよう構成することが好ましい(請求項4)。
ところで、上記算出期間の間に吸気マニホールド内の圧力が変化すると、圧力データに基づく分散値又は標準偏差が大きくなる。そして、特に、過給機の能力低下によって、吸気マニホールド内の圧力低下が生ずると、圧力データに基づく分散値又は標準偏差を正確に求めることが困難になる。
そこで、異常診断装置においては、上記所定の算出期間よりも短い所定の予備算出期間毎に上記圧力データの偏差2乗和を求め、所定の算出期間の間における複数の予備算出期間の偏差2乗和の合計を用いて、圧力データに基づく分散値又は標準偏差を求める。
これにより、上記吸気マニホールド内の圧力の変化が、圧力データに基づく分散値又は標準偏差に与える影響を小さくすることができ、異常診断装置による異常検出の信頼性を一層高めることができる。
第1、第2の発明において、上記異常診断装置は、上記所定の算出期間よりも短い所定の予備算出期間毎に、該予備算出期間の間に逐次読込みを行った複数の上記発電出力データについて偏差2乗和を求めると共に、上記所定の算出期間の間における複数の上記予備算出期間の偏差2乗和の合計を用いて、上記発電出力データに基づく分散値又は標準偏差を求めるよう構成することが好ましい(請求項5)。
ところで、上記算出期間の間に発電機の発電出力が変化すると、発電出力データに基づく分散値又は標準偏差が大きくなる。そして、特に、過給機の能力低下によって、発電出力の低下が生ずると、発電出力データに基づく分散値又は標準偏差を正確に求めることが困難になる。
そこで、異常診断装置においては、上記所定の算出期間よりも短い所定の予備算出期間毎に上記発電出力データの偏差2乗和を求め、所定の算出期間の間における複数の予備算出期間の偏差2乗和の合計を用いて、発電出力データに基づく分散値又は標準偏差を求める。
これにより、上記発電機の発電出力の変化が、発電出力データに基づく分散値又は標準偏差に与える影響を小さくすることができ、異常診断装置による異常検出の信頼性を一層高めることができる。
また、第1、第2の発明において、上記異常診断装置は、上記異常検出条件が充足され、かつ上記所定の算出期間の間に逐次読込みを行った複数の上記発電出力データの平均値が、所定の発電出力規定値未満になったときに、上記過給機の異常を検出するよう構成することが好ましい(請求項6)。
この場合には、異常診断装置は、過給機に異常が生じてスロットルバルブがほぼ全開になったものの、過給機の能力低下のために、発電機の発電出力が低下した状態を検出して初めて過給機の異常を検出することができる。そのため、異常診断装置による異常検出の信頼性をより一層高めることができる。
また、上記発電出力規定値は、例えば、発電出力定格値の95〜98%の値として設定することができる。
また、第1、第2の発明において、上記異常診断装置は、上記所定の算出期間よりも短い所定の判定期間毎に、該判定期間よりも長い期間を遡った上記算出期間における上記分散値又は標準偏差を用いて、上記過給機の異常の有無の判定を行うよう構成することができる(請求項7)。
この場合には、異常検出精度を維持したまま、過給機の異常を早期に検出することができる。なお、上記分散値又は標準偏差とは、圧力データ及び発電出力データの少なくとも一方に基づく分散値又は標準偏差のことをいう。
以下に、本発明の発電システムの異常診断装置にかかる実施例につき、図面と共に説明する。
本例の発電システム1における異常診断装置6は、図1に示すごとく、シーケンサ又はプログラマブルコントローラによって構成し、定置式エンジン2を用いて発電機3を作動させる構成の発電システム1に用いるものである。
本例の異常診断装置6は、発電システム1において、圧縮混合気M2をスロットルバルブ43へ供給する過給機42に生じた能力低下の異常を、過給機42にセンサを直接設けることなく検出することができるものである。
図1に示すごとく、異常診断装置6を使用する発電システム1は、複数の気筒(シリンダー)21を備えた定置式エンジン2と、この定置式エンジン2の出力によって作動させる発電機3とを有している。また、定置式エンジン2は、燃焼用空気Aとガス燃料Fとを混合した混合気M1を作り出す混合ミキサー41と、この混合ミキサー41から受け取った混合気M1を圧縮して圧縮混合気M2を作り出す過給機42と、この過給機42から受け取った圧縮混合気M2の流量調整を開閉ダンパ(開閉弁)431の開度調整によって行うスロットルバルブ43と、このスロットルバルブ43から受け取った流量調整後の圧縮混合気M2を複数の気筒21へ分岐して供給する吸気マニホールド45とを備えている。
吸気マニホールド45には、この内部の圧力を測定する圧力測定手段51としての圧力センサが配設してあり、発電機3には、この発電出力(電力)を測定する発電出力測定手段52としての発電出力センサが配設してある。
そして、異常診断装置6は、圧力測定手段51によって吸気マニホールド45内の圧力を逐次測定し、この測定を行った圧力を圧力データP(i)として逐次読み込むよう構成してある。また、異常診断装置6は、発電出力測定手段52によって発電機3の発電出力を逐次測定し、この測定を行った発電出力を発電出力データW(i)として逐次読み込むよう構成してある。
また、異常診断装置6は、所定の算出期間T3の間に逐次読込みを行った複数の圧力データP(i)について分散値Pvを求めると共に、所定の算出期間T3の間に逐次読込みを行った複数の発電出力データW(i)について分散値Wvを求め、圧力データP(i)に基づく分散値Pvが所定の圧力用設定値Ps以下になり、かつ発電出力データW(i)に基づく分散値Wvが所定の発電出力用設定値Ws以下になったことを、過給機42の異常を検出する異常検出条件とするよう構成してある。
以下に、本例の発電システム1における異常診断装置6につき、図1〜図4と共に詳説する。
図1に示すごとく、本例の定置式エンジン2は、都市ガス(13A)等のガス燃料Fを用いて運転を行うガスエンジンであり、このガスエンジンにおいては、ガス燃料Fと空気との混合比(空気比)をほとんど変化させずに運転を行う。
本例の発電システム1は、定置式エンジン2及び発電機3の各種制御を行う制御装置10を有している。この制御装置10は、シーケンサ又はプログラマブルコントローラによって構成してあり、発電機3の発電出力が目標とする目標発電出力になるよう上記スロットルバルブ43の開度を制御するよう構成してある。また、本例の異常診断装置6は、制御装置10内に構成した異常診断プログラムである。
また、本例の発電システム1は、商用電源との連系により発電機3を作動させる系統連系タイプのものである。この発電システム1は、商用電源の周波数(50Hz又は60Hz)に合わせて、発電機3を回転させるものである。そして、本例の発電機3は、商用電源の周波数によって決定される一定の回転数でロータを回転させて発電を行う。
図1に示すごとく、本例の過給機42は、定置式エンジン2から排気される排ガスGのエネルギーを利用して作動する排ガス過給機である。この排ガス過給機は、定置式エンジン2の複数の気筒21における排気口を集結した排気マニホールド46内を通過する排ガスGによって回転するタービンホイール421と、このタービンホイール421の同軸上に連結し、タービンホイール421の回転を受けて回転するコンプレッサホイール422とを有して構成してある。そして、上記混合ミキサー41から過給機42へ送られた混合気M1は、コンプレッサホイール422によって圧縮混合気M2とされて、上記スロットルバルブ43へと送られる。
本例のスロットルバルブ43は、上記混合気M1を通過させる通過口に配設した開閉ダンパ431を、アクチュエータ432による開方向の電磁力と、バネ433による閉方向の付勢力との釣合いによって回動させて、開度を調整するものである。そして、スロットルバルブ43は、通過口に対して開閉ダンパ431を略直角にしたときに全閉状態になり、通過口に対して開閉ダンパ431を略平行にしたときに全開状態になる。
また、スロットルバルブ43と吸気マニホールド45との間の吸気配管には、過給機42による断熱圧縮により温度が上昇した圧縮混合気M2を冷却するインタクーラ44が配設してある。
本例の異常診断装置6は、上記所定の算出期間T3よりも短い所定の予備算出期間T2毎に、この予備算出期間T2の間に逐次読込みを行った複数の圧力データP(i)について偏差2乗和P2(j)を求めると共に、所定の算出期間T3の間における複数の予備算出期間T2の偏差2乗和P2(j)の合計を用いて、圧力データP(i)に基づく分散値Pvを求めるよう構成してある。
また、本例の異常診断装置6は、上記所定の算出期間T3よりも短い所定の予備算出期間T2毎に、この予備算出期間T2の間に逐次読込みを行った複数の発電出力データW(i)について偏差2乗和W2(j)を求めると共に、所定の算出期間T3の間における複数の予備算出期間T2の偏差2乗和W2(j)の合計を用いて、発電出力データW(i)に基づく分散値Wvを求めるよう構成してある。
本例の算出期間T3は1時間とし、本例の予備算出期間T2は5分とした。
また、異常診断装置6は、所定のサンプリング時間T1毎に、圧力測定手段51により吸気マニホールド45内の圧力を測定すると共に、発電出力測定手段52により発電機3の発電出力を測定するよう構成してある。本例のサンプリング時間T1は1分とした。
また、異常診断装置6は、上記異常検出条件が充足され、かつ上記所定の算出期間T3の間に逐次読込みを行った複数の発電出力データW(i)の平均値が、所定の発電出力規定値未満になったときに、上記過給機42の異常を検出するよう構成してある。
また、異常診断装置6は、過給機42の異常の診断を行う際には、上記測定を行って読み込んだ圧力データP(i)と発電出力データW(i)との実測相関関係が、予め定めた正常時のマップ相関関係の範囲内にあるかを判定し、この実測相関関係がこのマップ相関関係の範囲外にあるときには、定置式エンジン2において、焼付もしくは磨耗等の機械的異常、失火異常、又は吹き抜け異常等が発生していると検出するよう構成することができる。そして、このときには、異常診断装置6は、過給機42の異常の診断を行わないよう構成することができる。
なお、焼付もしくは磨耗等の機械的異常は、ピストンリング、コンロッドメタル、軸受メタル等に生じる場合があり、失火異常は、定置式エンジン2におけるいずれかの気筒21に生じる場合があり、吹き抜け異常は、いずれかの気筒21における排気弁が閉まらなくなったとき等に生じる場合がある。
次に、上記異常診断装置6を用いて、上記発電システム1における過給機42の異常の検出を行う動作につき、図1、図2と共に説明する。
上記発電システム1を稼動させるに当たっては、図1に示すごとく、混合ミキサー41において混合した燃焼用空気Aとガス燃料Fとの混合気M1を、過給機42、スロットルバルブ43、インタクーラ44及び吸気マニホールド45等を経由して定置式エンジン2の各気筒21に供給し、この定置式エンジン2の運転を行って、発電機3を作動させる。このとき、上記制御装置10は、発電機3の発電出力が所定の目標発電出力になるようスロットルバルブ43の開度を制御する。
そして、図2に示すごとく、異常診断装置6は、発電出力測定手段52により測定した発電出力が、所定の設定値以上になったか否かを判定し(ステップS101)、この発電出力が所定の設定値以上になったときには、異常診断を開始し、異常診断のカウントを開始する(S102)。
このカウントは、上記サンプリング時間T1の経過を計測するサンプリング用カウントC1と、上記予備算出期間T2の経過を計測する予備算出期間用カウントC2と、上記算出期間T3の経過を計測する算出期間用カウントC3とがある。
次いで、異常診断装置6は、サンプリング用カウントC1が所定のサンプリング期間T1(本例では1分)になったか否かを判定し(S103)、サンプリング用カウントC1がサンプリング期間T1になるまで、上記S102及びS103を繰り返す。
そして、サンプリング用カウントC1がサンプリング期間T1になったときには、異常診断装置6は、圧力測定手段51により測定した圧力を圧力データP(i)として読み込むと共に、発電出力測定手段52により測定した発電出力を発電出力データW(i)として読み込む(S104)。
そして、異常診断装置6は、上記圧力データP(i)と発電出力データW(i)との実測相関関係が、予め定めた正常時のマップ相関関係の範囲内にあるかを判定し(S105)、この実測相関関係がこのマップ相関関係の範囲外にあるときには、定置式エンジン2において、焼付もしくは磨耗等の機械的異常、失火異常、又は吹き抜け異常等が発生していると検出することができる(S106)。そして、このときには、異常診断装置6は、過給機42の異常の診断を終了することができる。
次いで、異常診断装置6は、予備算出期間用カウントC2が所定の予備算出期間T2(本例では5分)になったか否かを判定し(S107)、予備算出期間用カウントC2が予備算出期間T2になるまで上記S102〜S107を繰り返す。また、予備算出期間用カウントC2が予備算出期間T2でないとき(S107の判定がNoのとき)には、制御診断装置は、サンプリング用カウントC1をゼロに初期化する(S108)。
次いで、予備算出期間用カウントC2が予備算出期間T2になったときには、異常診断装置6は、この予備算出期間T2の間に逐次読込みを行った圧力データP(i)及び発電出力データW(i)(本例では、1分毎の5つのデータ)のそれぞれについて偏差2乗和P2(j)、W2(j)を求める(S109)。そして、異常診断装置6は、この偏差2乗和P2(j)、W2(j)を保存する。
ここで、上記圧力データP(i)の偏差2乗和P2(j)は、以下の計算式(数1、数2)によって求めることができる。ここで、mは、予備算出期間T2内におけるサンプリングのデータ数を示し、P(i)は、予備算出期間T2内における各サンプリング時点の圧力データP(i)の値を示し、Pxは、予備算出期間T2内における圧力データP(i)の平均値を示す。
Figure 2007298009
Figure 2007298009
また、上記発電出力データW(i)の偏差2乗和W2(j)は、以下の計算式(数3、数4)によって求めることができる。ここで、mは、予備算出期間T2内におけるサンプリングのデータ数を示し、W(i)は、予備算出期間T2内における各サンプリング時点の発電出力データW(i)の値を示し、Wxは、予備算出期間T2内における発電出力データW(i)の平均値を示す。
Figure 2007298009
Figure 2007298009
次いで、異常診断装置6は、算出期間用カウントC3が所定の算出期間T3(本例では1時間)になったか否かを判定し(S110)、算出期間用カウントC3が算出期間T3になるまで上記S102〜S110を繰り返す。また、算出期間用カウントC3が算出期間T3でないとき(S110の判定がNoのとき)には、制御診断装置は、予備算出期間用カウントC2をゼロに初期化すると共に(S111)、サンプリング用カウントC1をゼロに初期化する(S108)。
次いで、上記S102〜S111を繰り返した後、算出期間用カウントC3が算出期間T3になったときには、異常診断装置6は、上記算出を行った複数の予備算出期間T2における圧力データP(i)の偏差2乗和P2(j)(本例では、5分毎の12サンプルの偏差2乗和P2(j))を合計し、これをサンプル数で割って、圧力データP(i)に基づく分散値Pvを求める(S112)。また、このとき、異常診断装置6は、上記算出を行った複数の予備算出期間T2における発電出力データW(i)の偏差2乗和W2(j)(本例では、5分毎の12サンプルの偏差2乗和W2(j))を合計し、これをサンプル数で割って、発電出力データW(i)に基づく分散値Wvを求める(S112)。
ここで、上記圧力データP(i)に基づく分散値Pvは、以下の計算式(数5)によって求めることができる。ここで、P2(j)は、各予備算出期間T2における圧力データP(i)の偏差2乗和P2(j)の値を示し、mは、予備算出期間T2内におけるサンプリングのデータ数を示し、nは、算出期間T3内における偏差2乗和P2(j)のデータ数を示す。
Figure 2007298009
ここで、上記発電出力データW(i)に基づく分散値Wvは、以下の計算式(数6)によって求めることができる。ここで、W2(j)は、各予備算出期間T2における発電出力データW(i)の偏差2乗和W2(j)の値を示し、mは、予備算出期間T2内におけるサンプリングのデータ数を示し、nは、算出期間T3内における偏差2乗和W2(j)のデータ数を示す。
Figure 2007298009
次いで、異常診断装置6は、異常検出条件を充足したか否かの判定として、上記圧力データP(i)に基づく分散値Pvが所定の圧力用設定値Ps以下になり、かつ上記発電出力データW(i)に基づく分散値Wvが所定の発電出力用設定値Ws以下になったか否かを判定する(S113)。
このとき、圧力データP(i)に基づく分散値Pv及び発電出力データW(i)に基づく分散値Wvの少なくともいずれか一方が、圧力用設定値Ps以下又は発電出力用設定値Ws以下になっていないときには、過給機42に異常はないとして、算出期間用カウントC3をゼロに初期化し(S114)、上記S102〜S114を繰り返す。なお、算出期間用カウントC3をゼロに初期化するときには、予備算出期間用カウントC2及びサンプリング用カウントC1もゼロに初期化する(S111、S108)。
一方、異常検出条件が充足されたとき(S113の判定がYesになったとき)には、算出期間T3内における発電出力データW(i)の平均値を求める(S115)。そして、異常検出条件が充足されたときには、異常診断装置6は、スロットルバルブ43がほぼ全開状態にあると判定することができる。
次いで、異常診断装置6は、この算出期間T3内における発電出力データW(i)の平均値が、所定の発電出力規定値(本例では、発電出力規定値の98%の値)未満になったか否かを判定し(S116)、この平均値が発電出力規定値未満になっていないときには、サンプリング用カウントC1、予備算出期間用カウントC2及び算出期間用カウントC3をゼロに初期化して(S108、S111、S114)、上記S102〜S116を繰り返す。
一方、算出期間T3内における発電出力データW(i)の平均値が、所定の発電出力規定値未満になったときには、異常診断装置6は、過給機42の能力低下の異常があることを検出することができる(S117)。その後、異常診断装置6は、上記S102〜S117を繰り返し行うことができる。
なお、異常診断装置6は、算出期間T3内における発電出力データW(i)の平均値が、所定の発電出力規定値未満に継続して繰り返しなったときに始めて、過給機42の能力低下の異常があることを検出することもできる。
また、上記S116とS117との間には、定置式エンジン2において機械的異常、失火異常又は吹き抜け異常等が発生していることを検出するための種々の異常診断を行うことができる。この異常診断としては、例えば、圧力データP(i)及び発電出力データW(i)を用い、過去時点における圧力データP(i−1)に対する判定時点(現時点)における圧力データP(i)の圧力変化割合P(i)/P(i−1)と、過去時点における発電出力想定値との関係から、判定時点における発電出力想定値を算出し、判定時点における発電出力データW(i)と判定時点における発電出力想定値との比率もしくは差分に基づいて算出した判定データが、所定の基準範囲内を外れたときに、定置式エンジンに異常が発生したことを検出するものとすることができる。
また、異常診断装置6は、圧力データP(i)の分散値Pv及び発電出力データW(i)の分散値Wvを求める代わりに、圧力データP(i)の標準偏差Pd及び発電出力データW(i)の標準偏差Wdを求め、これらの標準偏差Pd、Wdの値が、所定の圧力設定値Ps未満及び所定の発電出力設定値Ws未満にそれぞれなったときに、過給機42の能力低下の異常があることを検出することもできる。
この場合に、圧力データP(i)に基づく標準偏差Pdは、例えば、以下の計算式(数7)によって求めることができ、発電出力データW(i)に基づく標準偏差Wdは、例えば、以下の計算式(数8)によって求めることができる。ここで、m、n、P2(j)、W2(j)は、上述した(数5、数6)と同様である。
Figure 2007298009
Figure 2007298009
また、上記圧力データP(i)の偏差2乗和P2(j)及び上記発電出力データW(i)の偏差2乗和W2(j)は、上記計算式(数1〜数4)によって求める代わりに、以下の計算式(数9、数10)によって求めることもできる。ここで、m、P(i)、W(i)については、上記と同様である。
Figure 2007298009
Figure 2007298009
また、本例においては、図3に示すごとく、圧力データP(i)に基づく分散値Pv及び発電出力データW(i)に基づく分散値Wvを求める所定の算出期間T3と、過給機42の異常の有無の判定を行う判定期間T4とを同じにした。そして、異常診断装置6は、所定の算出期間T3毎に、各分散値Pv、Wvを求め、この算出期間T3毎に、異常の有無の判定を行った。
これに対し、図4に示すごとく、所定の判定期間T4は、所定の算出期間T3よりも短い期間とすることもできる。この場合には、異常診断装置6は、所定の判定期間T4毎(異常の有無の判定を行う判定時点毎)に、判定期間T4よりも長い期間を遡った算出期間T3における各分散値Pv、Wvを用いて、過給機42の異常の有無の判定を行うことができる。この場合には、異常検出精度を維持したまま、過給機42の異常を早期に検出することができる。
このように、本例の異常診断装置6は、過給機42に能力低下の異常が生じたときには、スロットルバルブ43における開閉ダンパ431の開度が必要以上に大きくなることに着目して、当該過給機42の異常を検出するものである。
すなわち、スロットルバルブ43における開閉ダンパ431は、その開度が小さいほど、圧縮混合気M2の流れの影響を受けて振動しやすく、当該開閉ダンパ431の角度変化量に対する圧縮混合気M2の流量変化が大きくなる。これにより、過給機42が能力低下の異常を生ずることなく正常に作動しているときには、吸気マニホールド45内の圧力が適度に振動する。
一方、過給機42に能力低下の異常が生ずると、この異常を補うために、スロットルバルブ43における開閉ダンパ431の開度が必要以上に大きくなり、この開閉ダンパ431が圧縮混合気M2の流れの影響を受け難くなり、当該開閉ダンパ431の角度変化量に対する圧縮混合気M2の流量変化が小さくなる。これにより、吸気マニホールド45内の圧力の振動が小さくなる。本例の異常診断装置6は、このようなスロットルバルブ43の開閉ダンパ431の動作状態に着目して、過給機42の異常を検出するものである。
より具体的には、本例のスロットルバルブ43は、圧縮混合気M2の通過口の開度を調整する開閉ダンパ431を用いて構成されている。そして、定置式エンジン2へは、スロットルバルブ43によって流量調整された圧縮混合気M2が送られるため、スロットルバルブ43の開度(開閉ダンパ431の開度)を絞って、上記流量調整を行っている。そのため、発電システム1が正常に稼動しているときには、スロットルバルブ43の開度が適切に絞られており、吸気マニホールド45内の圧力が適度に振動する。
そして、この正常時においては、上記圧力データP(i)及び発電出力データW(i)が適切に振動し、上記所定の算出期間T3における圧力データP(i)に基づく分散値Pvの値は、上記所定の圧力用設定値Psを超え、かつ上記所定の算出期間T3における発電出力データW(i)に基づく分散値Wvの値は、上記所定の発電出力用設定値Wsを超える。そのため、このときには、発電システム1は、正常に運転を継続することができる。
一方、耐久的な汚れ等により過給機42の能力低下の異常が生ずると、過給機42からスロットルバルブ43へ送られる圧縮混合気M2の流量が低下する。このとき、発電機3における目標発電出力を達成するために、スロットルバルブ43の開度(開閉ダンパ431の開度)が増加し、場合によっては、スロットルバルブ43の開度が全開に近い状態まで増加する。
そのため、スロットルバルブ43における開閉ダンパ431が圧縮混合気M2の流れの影響を受け難くなり、また当該開閉ダンパ431の角度変化量に対する圧縮混合気M2の流量変化が小さくなることによって、開閉ダンパ431の振動が小さくなる。そして、この異常時においては、上記圧力データP(i)及び発電出力データW(i)の振動の振幅が小さくなり、上記所定の算出期間T3における圧力データP(i)に基づく分散値Pvが、上記所定の圧力用設定値Ps以下になり、かつ上記所定の算出期間T3における発電出力データW(i)に基づく分散値Wvの値が、上記所定の発電出力用設定値Ws以下になる。
この異常時には、上記異常診断装置6は、異常検出条件が充足されたと判定し、過給機42に能力低下の異常が生じたことを検出することができる。また、この異常を検出した後には、作業者等が過給機42にメンテナンス等を行うことにより、異常から復帰することができる。
なお、異常診断装置6は、異常検出の信頼性を高めるために、上記圧力データP(i)に基づく分散値Pvが、継続して上記所定の圧力用設定値Ps以下になり、かつ上記発電出力データW(i)に基づく分散値Wvの値が、継続して上記所定の発電出力用設定値Ws以下になったときに初めて過給機42の異常を検出することができる。
このように、本例においては、過給機42にセンサ等を別途設けることなく、過給機42の異常を検出することができる。そして、ほとんどの発電システム1においては、吸気マニホールド45内の圧力を測定する圧力測定手段51及び発電機3の発電出力を測定する発電出力測定手段52が標準的に設けてあるため、設備構成をほとんど変更することなく、過給機42の異常を検出することができる。
ところで、上記所定の算出期間T3の間に吸気マニホールド45内の圧力が変化すると、圧力データP(i)に基づく分散値Pvが大きくなる。そして、特に、過給機42の能力低下によって、吸気マニホールド45内の圧力低下が生ずると、圧力データP(i)に基づく分散値Pvを正確に求めることが困難になる。また、過給機42の能力低下によって、発電機3の発電出力の低下が生ずると、発電出力データW(i)に基づく分散値Wvを正確に求めることも困難になる。
そこで、本例の異常診断装置6においては、上記所定の算出期間T3よりも短い所定の予備算出期間T2毎に圧力データP(i)の偏差2乗和P2(j)及び発電出力データW(i)の偏差2乗和W2(j)を求め、所定の算出期間T3の間における複数の予備算出期間T2の偏差2乗和P2(j)、W2(j)の合計を用いて、圧力データP(i)に基づく分散値Pv及び発電出力データW(i)に基づく分散値Wvをそれぞれ求めた。
これにより、上記吸気マニホールド45内の圧力の変化が、圧力データP(i)に基づく分散値Pv及び発電出力データW(i)に基づく分散値Wvに与える影響を小さくすることができ、異常診断装置6による異常検出の信頼性を一層高めることができる。
それ故、本例の発電システム1における異常診断装置6によれば、簡単な設備構成により、発電システム1における過給機42の異常を検出することができる。
なお、上記偏差2乗和P2(j)、W2(j)、分散値Pv、Wv及び標準偏差Pd、Wdは、上述した(数1〜10)以外にも、データのバラツキ度合いを示す種々の計算式によって求めることができる。
(性能試験)
本例においては、上記異常診断装置6による作用効果を確認するための性能試験を行った。この性能試験においては、発電システム1を1日の間稼動させ、この間における過給機42の異常の有無を確認した。
図5は、性能試験1として異常診断を行った場合を示し、横軸に時間(時刻)をとり、縦軸に吸気マニホールド45内の圧力(圧力データP(i))(kPa)及び発電機3の発電出力(発電出力データW(i))(対定格%)をとって、これらの変化を示す図である。
同図に示すごとく、圧力は、160(kPa)の付近を小刻みに振動しており、発電出力は、99(%)付近を小刻みに振動していることがわかる。そして、これらの振動の振幅は、特に、昼間(10:00〜18:00)の区間において、小さくなっていることがわかる。
そして、図6は、性能試験1について、上記圧力データP(i)に基づく分散値Pv及び発電出力データW(i)に基づく分散値Wvを求めた結果を示す。同図に示すごとく、性能試験1においては、圧力及び発電出力の振動の振幅が小さくなる昼間の区間(11:00〜20:00の区間)においては、各分散値Pv、Wvが小さくなり、過給機42に能力低下の異常があることが検出された。また、性能試験1においては、所定の圧力用設定値Psを3、所定の発電出力用設定値Wsを0.3とし、分散値Pvが3以下になり、かつ分散値Wvが0.3以下になったときに過給機42の異常を検出した。
なお、同図において、異常判定結果が0から立ち上がっている場合が、過給機42の異常を検出したことを示す。
図7は、性能試験2として異常診断を行った場合を示し、横軸に時間(時刻)をとり、縦軸に吸気マニホールド45内の圧力(圧力データP(i))(kPa)及び発電機3の発電出力(発電出力データW(i))(対定格%)をとって、これらの変化を示す図である。
同図においては、圧力及び発電出力が昼間(8:00〜20:00)の区間において、緩やかに小さくなるように変化した。
そして、図8は、性能試験2について、上記圧力データP(i)に基づく分散値Pv及び発電出力データW(i)に基づく分散値Wvを求めた結果を示す。同図に示すごとく、性能試験2においては、長い区間(0:00〜2:00及び9:00〜24:00の区間)において、各分散値Pv、Wvが小さくなり、過給機42に能力低下の異常があることが検出された。また、性能試験2においては、所定の圧力用設定値Psを3、所定の発電出力用設定値Wsを0.3とし、分散値Pvが3以下になり、かつ分散値Wvが0.3以下になったときに過給機42の異常を検出した。
なお、同図において、異常判定結果が0から立ち上がっている場合が、過給機42の異常を検出したことを示す。
また、性能試験2においては、異常診断を行う途中において、上記圧力データP(i)及び発電出力データW(i)の絶対値が大きく低下した。これに対し、異常診断装置6は、上記各偏差2乗和P2(j)、W2(j)を用いて圧力データP(i)の分散値Wv及び発電出力データW(i)の分散値Wvを求めたことにより、過給機42の能力低下の異常を的確に検出することができた。
実施例における、異常診断装置により異常診断を行う発電システムを示す構成図。 実施例における、異常診断装置により異常診断を行う動作を示すフローチャート。 実施例における、分散値を算出する期間と異常の有無を判定する期間とを同じにした場合の異常診断フローを示す説明図。 実施例における、異常の有無を判定する期間を分散値を算出する期間よりも短くした場合の異常診断フローを示す説明図。 性能試験1において、横軸に時間(時刻)をとり、縦軸に圧力(kPa)及び発電出力(対定格%)をとって、圧力及び発電出力を測定した結果を示すグラフ。 性能試験1において、圧力データに基づく分散値及び発電出力に基づく分散値を算出した結果を示すグラフ。 性能試験2において、横軸に時間(時刻)をとり、縦軸に圧力(kPa)及び発電出力(対定格%)をとって、圧力及び発電出力を測定した結果を示すグラフ。 性能試験2において、圧力データに基づく分散値及び発電出力に基づく分散値を算出した結果を示すグラフ。
符号の説明
1 発電システム
2 定置式エンジン
21 気筒
3 発電機
41 混合ミキサー
42 過給機
43 スロットルバルブ
431 開閉ダンパ(開閉弁)
45 吸気マニホールド
51 圧力測定手段
52 発電出力測定手段
6 異常診断装置
A 燃焼用空気
F ガス燃料
M1 混合気
M2 圧縮混合気
G 排ガス
T1 サンプリング時間
T2 予備算出期間
T3 算出期間
T4 判定期間
P(i) 圧力データ
P2(j) 圧力データの偏差2乗和
Pv 圧力データに基づく分散値
Ps 圧力用設定値
W(i) 発電出力データ
W2(j) 発電出力データの偏差2乗和
Wv 発電出力データに基づく分散値
Ws 発電出力用設定値

Claims (7)

  1. 複数の気筒を備えた定置式エンジンと、
    該定置式エンジンの出力によって作動させる発電機と、
    燃焼用空気と燃料ガスとを混合した混合気を作り出す混合ミキサーと、
    該混合ミキサーから受け取った上記混合気を圧縮して、圧縮混合気を作り出す過給機と、
    該過給機から受け取った上記圧縮混合気の流量調整を、開閉弁の開度調整によって行うスロットルバルブと、
    該スロットルバルブから受け取った上記流量調整後の圧縮混合気を、上記複数の気筒へ分岐して供給する吸気マニホールドと、
    該吸気マニホールド内の圧力を測定する圧力測定手段とを有する発電システムに用い、上記過給機の異常を検出するよう構成した異常診断装置であって、
    該異常診断装置は、上記圧力測定手段によって上記吸気マニホールド内の圧力を逐次測定し、該測定を行った圧力を、圧力データとして逐次読み込むよう構成してあると共に、
    所定の算出期間の間に逐次読込みを行った複数の上記圧力データについて分散値又は標準偏差を求め、該圧力データに基づく分散値又は標準偏差が所定の圧力用設定値以下になったことを、上記過給機の異常を検出する異常検出条件とするよう構成してあることを特徴とする発電システムの異常診断装置。
  2. 請求項1において、上記発電システムは、上記発電機の発電出力を測定する発電出力測定手段を有しており、
    上記異常診断装置は、上記発電出力測定手段によって上記発電機の発電出力を逐次測定し、該測定を行った発電出力を、発電出力データとして逐次読み込むよう構成してあると共に、
    上記過給機の異常を検出する際には、上記所定の算出期間の間に逐次読込みを行った複数の上記発電出力データについて分散値又は標準偏差を求め、該発電出力に基づく分散値又は標準偏差が所定の発電出力用設定値以下になり、かつ上記圧力データに基づく分散値又は標準偏差が上記所定の圧力用設定値以下になったことを上記異常検出条件とするよう構成してあることを特徴とする発電システムの異常診断装置。
  3. 複数の気筒を備えた定置式エンジンと、
    該定置式エンジンの出力によって作動させる発電機と、
    燃焼用空気と燃料ガスとを混合した混合気を作り出す混合ミキサーと、
    該混合ミキサーから受け取った上記混合気を圧縮して、圧縮混合気を作り出す過給機と、
    該過給機から受け取った上記圧縮混合気の流量調整を、開閉弁の開度調整によって行うスロットルバルブと、
    該スロットルバルブから受け取った上記流量調整後の圧縮混合気を、上記複数の気筒へ分岐して供給する吸気マニホールドと、
    上記発電機の発電出力を測定する発電出力測定手段とを有する発電システムに用い、上記過給機の異常を検出するよう構成した異常診断装置であって、
    該異常診断装置は、上記発電出力測定手段によって上記発電機の発電出力を逐次測定し、該測定を行った発電出力を、発電出力データとして逐次読み込むよう構成してあると共に、
    所定の算出期間の間に逐次読込みを行った複数の上記発電出力データについて分散値又は標準偏差を求め、該発電出力データに基づく分散値又は標準偏差が所定の発電出力用設定値以下になったことを、上記過給機の異常を検出する異常検出条件とするよう構成してあることを特徴とする発電システムの異常診断装置。
  4. 請求項1又は2において、上記異常診断装置は、上記所定の算出期間よりも短い所定の予備算出期間毎に、該予備算出期間の間に逐次読込みを行った複数の上記圧力データについて偏差2乗和を求めると共に、上記所定の算出期間の間における複数の上記予備算出期間の偏差2乗和の合計を用いて、上記圧力データに基づく分散値又は標準偏差を求めるよう構成してあることを特徴とする発電システムの異常診断装置。
  5. 請求項2又は3において、上記異常診断装置は、上記所定の算出期間よりも短い所定の予備算出期間毎に、該予備算出期間の間に逐次読込みを行った複数の上記発電出力データについて偏差2乗和を求めると共に、上記所定の算出期間の間における複数の上記予備算出期間の偏差2乗和の合計を用いて、上記発電出力データに基づく分散値又は標準偏差を求めるよう構成してあることを特徴とする発電システムの異常診断装置。
  6. 請求項2〜5のいずれか一項において、上記異常診断装置は、上記異常検出条件が充足され、かつ上記所定の算出期間の間に逐次読込みを行った複数の上記発電出力データの平均値が、所定の発電出力規定値未満になったときに、上記過給機の異常を検出するよう構成してあることを特徴とする発電システムの異常診断装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項において、上記異常診断装置は、上記所定の算出期間よりも短い所定の判定期間毎に、該判定期間よりも長い期間を遡った上記算出期間における上記分散値又は標準偏差を用いて、上記過給機の異常の有無の判定を行うよう構成してあることを特徴とする発電システムの異常診断装置。
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