JP2007296877A - 車輪用軸受装置 - Google Patents

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Hiroshi Kawamura
浩志 河村
Shigeaki Fukushima
茂明 福島
Hitohiro Ozawa
仁博 小澤
Hikari Umekida
光 梅木田
Kiyoshige Yamauchi
清茂 山内
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Abstract

【課題】長期に亘って使用してもブレーキロータやホイールの取り外しを容易に行うことができるとともに、再度ホイールを装着する際も、ハブ輪を修理したり交換したりする必要がなく、コスト低減を図ることができる車輪用軸受装置を提供する。
【解決手段】外径方向に延びるフランジ1を有するハブ輪2と、ハブ輪2に外側継手部材3の軸部16が挿入固定される等速自在継手4と、外側継手部材3の軸部16の外周側に転動体6を介して配設される外方部材5とを備えた車輪用軸受装置である。ハブ輪2の反継手側の外端面19を平坦面とする。外側継手部材3の軸部16の端面にねじ孔20を設ける。ねじ孔20にボルト部材35を螺着して等速自在継手4とハブ輪2とを連結する。外端面に当接したボルト部材35の頭部37をホイールおよびブレーキロータが外嵌されるパイロット部43とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、車輪用軸受装置に関するものである。
車輪用軸受装置には、ハブ輪に一対の内輪が装着(圧入)されたもの(第1世代や第2世代と呼ばれるもの)、ハブ輪の外周に直接軌道面(転走面)を形成したもの(第3世代と呼ばれるもの)、さらには、ハブ輪と等速自在継手の外側継手部材の外周にそれぞれ直接軌道面(転走面)を形成したもの(第4世代と呼ばれるもの)がある。
例えば、特許文献1には、第1世代や第2世代と呼ばれるものと、第3世代と呼ばれるものとが記載されている。第3世代と呼ばれる車輪用軸受装置は、図3に示すように、外径方向に延びるフランジ101を有するハブ輪102と、このハブ輪102に外側継手部材103が固定される等速自在継手104と、ハブ輪102の外周側に配設される外方部材105とを備える。
等速自在継手104は、前記外側継手部材103と、この外側継手部材103の椀形部107内に配設される内側継手部材108と、この内側継手部材108と外側継手部材103との間に配設されるボール109と、このボール109を保持する保持器110とを備える。また、内側継手部材108の中心孔の内周面にはスプライン部111が形成され、この中心孔に図示省略のシャフトの端部スプライン部が挿入されて、内側継手部材108側のスプライン部111とシャフト側のスプライン部とが係合される。
また、ハブ輪102は、筒部113と前記フランジ101とを有し、フランジ101の外端面114(反継手側の端面)には、図示省略のホイール及びブレーキロータが装着される短筒状のパイロット部115が突設されている。なお、パイロット部115は、大径の第1部115aと小径の第2部115bとからなり、第1部115aにブレーキロータが外嵌され、第2部115bにホイールが外嵌される。
そして、筒部113の椀形部107側端部の外周面に切欠部116が設けられ、この切欠部116に内輪117が嵌合されている。ハブ輪102の筒部113の外周面のフランジ近傍には第1内側軌道面118が設けられ、内輪117の外周面に第2内側軌道面119が設けられている。また、ハブ輪102のフランジ101にはボルト装着孔112が設けられて、ホイールおよびブレーキロータをこのフランジ101に固定するためのハブボルトがこのボルト装着孔112に装着される。
外方部材105は、その内周に2列の外側軌道面120、121が設けられると共に、その外周にフランジ(車体取付フランジ)132が設けられている。そして、外方部材105の第1外側軌道面120とハブ輪102の第1内側軌道面118とが対向し、外方部材105の第2外側軌道面121と、内輪117の軌道面119とが対向し、これらの間に転動体122が介装される。
ハブ輪102の筒部113に外側継手部材103の軸部123が挿入される。軸部123は、その反椀形部の端部にねじ部124が形成され、このねじ部124と椀形部107との間にスプライン部125が形成されている。また、ハブ輪102の筒部113の内周面(内径面)にスプライン部126が形成され、この軸部123がハブ輪102の筒部113に挿入された際には、軸部123側のスプライン部125とハブ輪102側のスプライン部126とが係合する。
そして、筒部113から突出した軸部123のねじ部124にナット部材127が螺着され、ハブ輪102と外側継手部材103とが連結される。この際、ナット部材127の内端面(裏面)128と筒部113の外端面129とが当接するとともに、椀形部107の軸部側の端面130と内輪117の外端面131とが当接する。すなわち、ナット部材127を締め付けることによって、ハブ輪102が内輪117を介してナット部材127と椀形部107とで挟持される。
特開2000−110840号公報
前記のような車輪用軸受装置では、ブレーキロータやホイールが損傷したりした際にはホイール等を取り外すことになる。この際、パイロット部が錆びていたり腐食していたりしていれば、ホイール等を取り外しにくく、その取り外し作業性に劣る。しかも、錆や腐食が進行していると、パイロット部の外径面とブレーキロータやホイールの嵌合孔の内径面との間のクリアランスがなくなって、ホイール等のパイロット部への外嵌が困難となり、ホイール等の再度の取付けができなくなるおそれがある。また逆に、パイロット部の外径寸法が小さくなって、減肉過剰でホイールの径方向の位置決めができなくなったりするおそれがある。
このため、従来では、パイロット部に防錆防食剤を塗布して、錆びにくくしたり、ホイール等に交換の必要が生じた際に、ホイール等の交換時に、ハブ輪を修理したり交換したりしていた。このため、コスト高となっていた。
本発明は、上記課題に鑑みて、長期に亘って使用してもブレーキロータやホイールの取り外しを容易に行うことができるとともに、再度ホイールを装着する際も、ハブ輪を修理したり交換したりする必要がなく、コスト低減を図ることができる車輪用軸受装置を提供する。
本発明の車輪用軸受装置は、外径方向に延びるフランジを有するハブ輪と、このハブ輪に外側継手部材の軸部が挿入固定される等速自在継手と、外側継手部材の軸部の外周側に転動体を介して配設される外方部材とを備えた車輪用軸受装置において、ハブ輪の反継手側の外端面を平坦面とするとともに、ハブ輪に挿入される外側継手部材の軸部の端面にねじ孔を設け、このねじ孔にボルト部材を螺着して等速自在継手とハブ輪とを連結し、前記外端面に当接するボルト部材の頭部をホイールおよびブレーキロータが外嵌されるパイロット部としたものである。
外側継手部材の軸部の端面のねじ孔にボルト部材を螺着することによって、等速自在継手とハブ輪とを連結することができる。また、ボルト部材を取り外せば、等速自在継手とハブ輪とを分離することができる。しかも、ボルト部材の頭部がパイロット部を構成するので、ハブ輪には、従来のように短筒状のパイロット部を形成する必要がなく、ハブ輪の形状のシンプル化を図ることができる。
ボルト部材の頭部の外端面に、螺進退用治具が嵌合してこの治具によるボルト部材の螺進退を可能とする嵌合凹部を設ける。これにより、嵌合凹部に螺進退用治具を嵌合させて螺進退用治具を操作(回転)させれば、ボルト部材が螺進退して、締め付けたり、緩めたりすることができる。しかも、ボルト部材の頭部の外周面(外径面)を治具にて挟んだりすることがない。
少なくともボルト部材の頭部に防錆防食処理を施すことができる。このように、防錆防食処理を施すことによって、ボルト部材の頭部が錆びついたり腐食したりするのを防止できる。
防錆防食処理としては、酸化鉄被膜形成、リン酸塩被膜形成、又はクロメート皮膜形成等の化成処理であったり、アルマイト処理等の陽極酸化処理であったり、クロマイジングやカロライジング等の表面拡散処理であったり、電気めっきや無電解めっき等の液相めっきであったり、化学蒸着等の気相処理であったり、カチオン塗装等の塗装であったりする。
本発明の車輪用軸受装置によれば、外側継手部材の軸部の端面のねじ孔にボルト部材を螺着することによって、等速自在継手とハブ輪とを連結することができる。また、ボルト部材を取り外せば、等速自在継手とハブ輪とを分離することができる。ホイール,ブレーキロータを外嵌めするパイロット部がないため、ハブ輪の形状のシンプル化を図ることができるので、ハブ輪の低コスト化を達成できる。また、ボルト部材が錆びついたり腐食したりした場合には、ハブ輪等を交換することなくボルト部材のみ交換すれば、この新たなボルト部材の頭部をもってパイロット部を構成でき、ホイールおよびブレーキロータの高精度の取付けが可能となる。このため、組立性の向上及び大幅なコスト低減が可能となる。
嵌合凹部に螺進退用治具を嵌合させて螺進退用治具を操作(回転)させれば、ボルト部材が螺進退して、締め付けたり、緩めたりすることができる。このため、ハブ輪と等速自在継手との接合分離を簡単かつ確実にしかも短時間に行うことができる。また、ボルト部材の頭部の外周面(外径面)を治具にて挟んだりすることがない。このため、治具によるボルト部材の操作では、ボルト部材の頭部が損傷したりすることがない。このため、ボルト部材の頭部はパイロット部としての機能を有効に発揮できる。
防錆防食処理を施すことによって、ボルト部材の頭が錆びついたり腐食したりするのを防止できる。これによって、ボルト部材の高寿命化が可能となる。
以下本発明の実施の形態を図1と図2に基づいて説明する。
図1に本発明の車輪用軸受装置の第1実施形態を示し、この車輪用軸受装置は、外径方向に延びるフランジ1を有するハブ輪2と、このハブ輪2に外側継手部材3が固定される等速自在継手4と、外側継手部材3の軸部の外周側に転動体6を介して配設される外方部材5とを備える。
等速自在継手4は、前記外側継手部材3と、この外側継手部材3の椀形部(カップ部)7内に配設される内側継手部材8と、この内側継手部材8と外側継手部材3との間に配設されるボール9と、このボール9を保持する保持器10とを備える。また、内側継手部材8の中心孔の内周面には、図示省略のシャフトの端部が挿入されて、シャフトの端部のスプライン部が係合するスプライン部11が形成されている。
また、外側継手部材3の椀形部7の内径面12には複数のトラック溝13が形成され、内側継手部材8の外径面14には複数のトラック溝15が形成され、外側継手部材3のトラック溝13とこれに対応(対向)する内側継手部材8のトラック溝15とで構成するボールトラックにボール9が介在されている。なお、この場合の等速自在継手は、各トラック溝13、15の溝底に直線状のストレート部13a、15aを有するアンダーカットフリー型を示しているが、ツェパー型等の他の等速自在継手であってもよい。
外側継手部材3は、前記椀形部7と、この椀形部7の底部から突設される軸部(ステム部)16とからなり、軸部16の外周面にスプライン部17が形成されている。そして、軸部16の端面18には、軸方向のねじ孔20が形成されている。
また、ハブ輪2は、筒部21と、筒部21の反継手側の端部に設けられる前記フランジ1とを有し、筒部21の椀形部7側端部の外周面に切欠部22が設けられ、この切欠部22に内輪23が嵌合されている。筒部21の外端面19(反椀形部側の外端面)は、凹凸部のない平坦面(フラット面)とされる。ハブ輪2の筒部21の内周面(内径面)にスプライン部27が形成され、軸部16がハブ輪2の筒部21に挿入された際には、軸部16側のスプライン部17とハブ輪2側のスプライン部27とが係合する。なお、フランジ1にはボルト装着孔26が設けられて、ホイールおよびブレーキロータをこのフランジ1に固定するためのハブボルト(図示省略)がこのボルト装着孔26に装着される。
外方部材5は、その内周に2列の外側軌道面30、31が設けられると共に、その外周にフランジ(車体取付フランジ)32が設けられている。そして、外方部材5の第1外側軌道面30とハブ輪2の第1内側軌道面24とが対向し、外方部材5の第2外側軌道面31と、内輪23の軌道面25とが対向し、これらの間に転動体6が介装される。なお、フランジ32には車体取付用ボルト部材(図示省略)が螺着されるねじ孔33が設けられている。また、外方部材5の両開口部にはシール部材Sが装着されている。
そして、ハブ輪2の筒部21に挿入される外側継手部材3の軸部16のねじ孔20には、ボルト部材35が螺着される。ボルト部材35は、ねじ軸36と、このねじ軸36の基端に連設される円板状の頭部37とからなる。このボルト部材35の頭部37の外端面(表面)37aにはその軸心部に嵌合凹部38が設けられている。嵌合凹部38は多角孔(たとえば、6角孔)からなり、6角レンチ等の螺進退用治具(図示省略)が嵌合してこの治具によるボルト部材35のねじ孔20に対する螺進退を可能とする。
ハブ輪2と等速自在継手4との連結は、ボルト部材35を外側継手部材3の軸部16のねじ孔20に螺合させることによって行うことができる。すなわち、ハブ輪2の筒部21に外側継手部材3の軸部16を挿入した状態で、螺進退用治具をボルト部材35の嵌合凹部38に嵌合させて、螺進退用治具を操作してボルト部材35を螺進させる。これによって、図1に示すように、ボルト部材35の頭部37の裏面37bがハブ輪2の外端面19に当接するとともに、外側継手部材3の椀形部7の後端面39が内輪23の外端面(椀形部側端面)40に当接した状態となって、ハブ輪2と等速自在継手4とが連結される。また、この連結状態では、内輪23の内端面(反椀形部側端面)41がハブ輪2の筒部21の切欠部22の切欠端面22aに当接した状態となっている。
このため、ボルト部材35と外側継手部材3の椀形部7とで、ハブ輪2と内輪23を挟んだ状態となって、ハブ輪2と外側継手部材3とが連結される。そして、ボルト部材35の頭部37がハブ輪2の外端面19から突出することになって、ホイールおよびブレーキロータが外嵌されるパイロット部43となる。この場合の頭部37は、大径の第1部42aと、小径の第2部42bとからなり、第1部42aがブレーキロータの芯出し(径方向の位置決め)を行い、第2部42bがホイールの芯出し(径方向の位置決め)を行うことになる。そして、このような連結状態において、ボルト部材35を螺退させれば、このボルト部材35を取り外すことができる。
このように組立てられた車輪用軸受装置は、ハブ輪2のフランジ1のブレーキロータ側取付面(外端面)19にホイールおよびブレーキロータを重ね合わせて、ハブボルト(図示省略)を介して、フランジ1とホイールおよびブレーキロータとを連結する。この際、パイロット部43にホイールおよびブレーキロータが外嵌された状態となって、軸合わせが行われる。また、外方部材5の車体取付フランジ32をボルト締結によって車体に取付ける。
本発明の車輪用軸受装置によれば、外側継手部材3の軸部16のねじ孔20にボルト部材35を螺着することによって、等速自在継手4とハブ輪2とを連結することができる。また、ボルト部材35を取り外せば、等速自在継手4とハブ輪2とを分離することができる。このため、ハブ輪2と等速自在継手4との接合分離作業の簡略化を図ることができる。さらに、ハブ輪2に、従来のようなパイロット部を形成する必要がなく、ハブ輪2の形状のシンプル化を図ることができるので、ハブ輪2の低コスト化を達成できる。また、ボルト部材35が錆びついたり腐食したりした場合には、ハブ輪2等を交換することなくボルト部材35のみを交換すれば、この新たなボルト部材の頭部をもってパイロット部を構成でき、ホイールおよびブレーキロータの高精度の取付けが再度可能となる。このため、組立性の向上及び大幅なコスト低減が可能となる。
ボルト部材35の嵌合凹部38に螺進退用治具を嵌合させて螺進退用治具を操作(回転)させれば、ボルト部材35が螺進退して、締め付けたり、緩めたりすることができる。このため、ハブ輪2と等速自在継手4との接合分離を簡単かつ確実にしかも短時間に行うことができる。また、ボルト部材35の頭部37の外周面(外径面)37cを治具にて挟んだりすることがないので、治具による操作では、ボルト部材35の頭部37が損傷したりすることがない。このため、ボルト部材35の頭部37はパイロット部としての機能を有効に発揮できる。
次に図2は第2実施形態を示す。この場合の車輪用軸受装置は、外方部材5の内径側に一対の内輪45、46が配設されている。この場合、内輪45、46は外側継手部材3の軸部16(スプライン部17よりも椀形部7側であって、その外径面が円筒面とされた基部16a)に外嵌された状態で、ハブ輪2と外側継手部材3の椀形部7との間に配設される。
ハブ輪2側の第1内輪45の外周面に第1内側軌道面47が形成され、反ハブ輪側の第2内輪46の外周面に第2内側軌道面48が形成している。外方部材5の第1外側軌道面30に第1内輪45の第1内側軌道面47が対向し、外方部材5の第2外側軌道面31に第2内輪46の第2内側軌道面48が対向し、これらの間に転動体6が介装される。
この場合のハブ輪2は、外周面に軌道面および内輪が嵌合する切欠部が形成されず、軸方向長さを前記図1に示すハブ輪2よりも短く設定している。
この車輪用軸受装置では、外側継手部材3の軸部16を、内輪45、46及びハブ輪2の筒部21に挿入し、この軸部16のねじ孔20にボルト部材35のねじ軸36を螺着すれば、ハブ輪2と等速自在継手4とを連結することができる。
すなわち、内輪45、46及びハブ輪2の筒部21に外側継手部材3の軸部16を挿入した状態で、螺進退用治具をボルト部材35の嵌合凹部38に嵌合させて、螺進退用治具を操作してボルト部材35を螺進させる。これによって、図2に示すように、ボルト部材35の頭部37の裏面37bがハブ輪2の外端面19に当接するとともに、外側継手部材3の椀形部7の後端面39が第2内輪46の外端面(椀形部側端面)50に当接した状態となって、ハブ輪2と等速自在継手4とが連結される。また、この連結状態では、第1内輪45と第2内輪46とが突き合わされるともに、第1内輪45のハブ輪2側の端面51とハブ輪2の筒部21の端面52とが当接した状態となっている。
このため、ボルト部材35と外側継手部材3の椀形部7とで、ハブ輪2と内輪45、46を挟んだ状態となって、ハブ輪2と外側継手部材3とが連結される。この場合も、ボルト部材35の頭部37がハブ輪2の外端面19から突出することになって、ホイールおよびブレーキロータが外嵌されるパイロット部37cとなる。なお、この場合の頭部37には、図1に示すような第1部42aと第1部42bとを有さないが、フランジ側にホイールが外嵌され、反フランジ側にブレーキロータが外嵌される。
図2に示す車輪用軸受装置の他の構成は図1に示す車輪用軸受装置の構成と同様であるので、図2において、図1に示す車輪用軸受装置の構成と同一構成については、図1と同一符号を付してその説明を省略する。
従って、この図2に示す車輪用軸受装置であっても、図1に示す車輪用軸受装置と同様の作用効果を奏する。特に、ハブ輪2は、外周面に軌道面および内輪が嵌合する切欠部が形成されず、軸方向長さを前記図1に示すハブ輪2よりも短く設定している。このため、ハブ輪2の形状のシンプル化を一層図って、製造コストの低減を図ることができる。
ところで、前記第1実施形態および第2実施形態のねじ部材35に、防錆防食処理を施すことができる。防錆防食処理としては、化成処理であったり、陽極酸化処理であったり、表面拡散処理であったり、液相めっきであったり、気相処理であったりする。
化成処理には、酸化鉄被膜形成、リン酸塩被膜形成、クロメート皮膜形成、又はパッシベーション被膜形成等の処理がある。陽極酸化処理にはアルマイト処理等がある。表面拡散処理にはクロマイジングやカロライジング等がある。液相めっきには電気めっきや無電解めっき等がある。気相処理には化学蒸着等がある。
さらに、ボルト部材35に防錆防食剤を塗布してもよい。防錆防食剤としては公知公用のものを使用することができ、例えば、カチオン塗装等の塗装であったりする。また、ボルト部材35自体をステンレスやアルミニウム等の防錆材料で構成してもよい。
このように、防錆防食処理を施すことによって、ボルト部材35の頭部37が錆びついたり腐食したりするのを防止できる。これによって、ボルト部材35の高寿命化が可能となる。
防錆防食処理を施す部位としては、ステンレス等の防錆材料で構成しないものにおいては、少なくとも頭部37であればよい。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく種々の変形が可能であって、例えば、車輪用軸受装置として、従動輪用であっても駆動輪用であってもよい。また、実施形態では、転動体6をボールにて構成したが、転動体に円すいころを使用してもよい。嵌合凹部38としても、6角孔に限るものではなく、三角孔、四角孔等の種々のものを採用することができる。要は、螺進退用治具が嵌合して、この螺進退用治具にてボルト部材35を外側継手部材3の軸部16のねじ孔20に螺着できるものであればよい。
図1に示す車輪用軸受装置は、ハブ輪の外周に直接軌道面(転走面)を形成した第3世代と呼ばれるものであり、図2に示す車輪用軸受装置は、ハブ輪や外側継手部材に軌道面を設けずに、外周面に軌道面を有する一対の内輪を使用したものであったが、車輪用軸受装置として、ハブ輪に一対の内輪が装着(圧入)された第1世代や第2世代と呼ばれるものであっても、ハブ輪と等速自在継手の外側継手部材の外周にそれぞれ軌道面を形成した第4世代と呼ばれるものであってもよい。
本発明の車輪用軸受装置の第1実施形態の断面図である。 本発明の車輪用軸受装置の第2実施形態の断面図である。 従来の車輪用軸受装置の断面図である。
符号の説明
1 フランジ
2 ハブ輪
3 外側継手部材
4 等速自在継手
5 外方部材
14 外径面
16 軸部
18 端面
20 ねじ孔
35 ボルト部材
37 頭部
43 パイロット部

Claims (3)

  1. 外径方向に延びるフランジを有するハブ輪と、このハブ輪に外側継手部材の軸部が挿入固定される等速自在継手と、外側継手部材の軸部の外周側に転動体を介して配設される外方部材とを備えた車輪用軸受装置において、
    ハブ輪の反継手側の外端面を平坦面とするとともに、ハブ輪に挿入される外側継手部材の軸部の端面にねじ孔を設け、このねじ孔にボルト部材を螺着して等速自在継手とハブ輪とを連結し、前記外端面に当接するボルト部材の頭部をホイールおよびブレーキロータが外嵌されるパイロット部としたことを特徴とする車輪用軸受装置。
  2. ボルト部材の頭部の外端面に、螺進退用治具が嵌合してこの治具によるボルト部材の螺進退を可能とする嵌合凹部を設けたことを特徴とする請求項1の車輪用軸受装置。
  3. 少なくともボルト部材の頭部に防錆防食処理が施されていることを特徴とする請求項1又は請求項2の車輪用軸受装置。
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WO2010044344A1 (ja) * 2008-10-14 2010-04-22 Ntn株式会社 車輪用軸受装置
JP2010112441A (ja) * 2008-11-05 2010-05-20 Ntn Corp 車輪用軸受装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2010044344A1 (ja) * 2008-10-14 2010-04-22 Ntn株式会社 車輪用軸受装置
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