JP2007296120A - 貼付剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】透明性や貼付感が良好であり、かつ投錨性に優れた貼付剤を提供する。
【解決手段】本発明は、支持体面に、粘着基剤を含有する非水系粘着剤層を有する貼付剤において、前記支持体がポリオレフィン系エラストマーフィルムからなり、前記非水系粘着剤層が、下記一般式(1)で表される脂肪酸エステルを含有することを特徴とする貼付剤である。
OOC−R−(COOR ・・・(1)
[式中、Rは炭素数3〜36の炭化水素基であり、Rは炭素数1〜20の炭化水素基であり、Rは炭素数1〜10の炭化水素基又は水素原子であり、nは0又は1の整数である。]
【選択図】なし

Description

本発明は、貼付剤に関する。
人体の皮膚等に貼付される貼付剤は、通常、シート状の支持体面に、粘着剤が塗布された製剤として広く知られている。
この支持体には、従来、不織布、編布、樹脂フィルムまたはそれらの積層シート等が用いられている。通常は、不織布、編布が用いられているが、薄い貼付剤を得るために、樹脂フィルムが用いられる場合がある。
該樹脂フィルムとしては、一般的にポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)などが使用されているが、これらの樹脂フィルムは粘着剤との投錨性(支持体と粘着剤との接着性をいう。)が悪く、そのため、貼付剤を皮膚から剥がしたときの皮膚への粘着剤残りなどが問題となっている。
この貼付剤における投錨性を向上させる手段としては、樹脂フィルムと粘着剤層との間に、プライマー層、不織布、編布などのアンカー層を設ける方法(たとえば、特許文献1〜3参照)や、サンドブラスト処理を施して樹脂フィルム表面を粗くする方法(特許文献4参照)などが開示されている。
一方、貼付剤においては、透明性(貼付剤を皮膚に貼付した際の該貼付剤の目立ちにくさ)や貼付感(貼付剤を皮膚に貼付した際の該貼付剤の伸縮性・柔軟性)等の特性を有していることも求められる。
これらの特性を向上させる手段としては、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマーからなる厚さ20〜200μmのフィルムよりなる伸縮柔軟性および薬物の浸透拡散防止性に優れた貼付剤用支持体などが提案されている(特許文献5参照)。
特開2003−95929号公報 特開2003−169823号公報 特開2000−119129号公報 特開2004−10552号公報 特開平10−101551号公報
しかしながら、特許文献1〜4に記載の方法では、貼付剤の透明性や貼付感が充分ではない。
特許文献5に記載の方法では、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマーからなるフィルムと、粘着剤層との投錨性が充分ではない。
また、特許文献5に記載の貼付剤用支持体を用いて、たとえば特許文献1〜3に記載の積層シート(貼付剤)を製造しても、投錨性が悪い場合がある。
また、該貼付剤用支持体に対して、特許文献4に記載の方法を用いた場合では、投錨性の点で未だ充分ではなく、また、貼付剤の透明性も劣ってしまう。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、透明性や貼付感が良好であり、かつ投錨性に優れた貼付剤を提供することを課題とする。
本発明者らは、鋭意検討した結果、上記課題を解決するために本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、支持体面に、粘着基剤を含有する非水系粘着剤層を有する貼付剤において、前記支持体がポリオレフィン系エラストマーフィルムからなり、前記非水系粘着剤層が、下記一般式(1)で表される脂肪酸エステルを含有することを特徴とする貼付剤である。
OOC−R−(COOR ・・・(1)。
[式中、Rは炭素数3〜36の炭化水素基であり、Rは炭素数1〜20の炭化水素基であり、Rは炭素数1〜10の炭化水素基又は水素原子であり、nは0又は1の整数である。]
また、本発明においては、前記ポリオレフィン系エラストマーが、エチレンと炭素数3〜12のα−オレフィンとのコポリマーであることが好ましい。
また、本発明においては、前記支持体の非水系粘着剤層側の面に対して、コロナ放電処理、プラズマ処理および表面の凸凹処理から選ばれる表面処理が施されていることが好ましい。
また、本発明においては、前記粘着基剤が、該粘着基剤を構成する全モノマー単位に対し、50〜100質量%の(メタ)アクリル酸アルキルエステルから選ばれるモノマー単位を有する重合体であることが好ましい。
本発明によれば、透明性や貼付感が良好であり、かつ投錨性に優れた貼付剤を提供することができる。
本発明の貼付剤は、支持体面に、粘着基剤を含有する非水系粘着剤層を有するものである。
以下、非水系粘着剤層、支持体について詳述する。
<非水系粘着剤層>
本発明において、非水系粘着剤層は、粘着基剤を含有し、さらに前記一般式(1)で表される脂肪酸エステルを含有する。
また、非水系粘着剤層は、粘着基剤と前記脂肪酸エステル以外に、薬効成分等のその他の成分を含有していてもよい。
該非水系粘着剤層は、支持体面またはシリコン表面処理された剥離フィルム上に、後述する非水系粘着剤層用塗工液を塗工し、乾燥することにより形成される塗工層である。本明細書においては、該塗工層を構成しているものを「非水系粘着剤組成物」、「膏体」と表すものとする。
係る非水系粘着剤組成物は、原料由来、製造工程または環境からの水分を含んでいてもよいが、該水分の含有量は少ないほど好ましい。具体的には、水分の含有量は、非水系粘着剤組成物中、5質量%以下であることが好ましく、より好ましくは2質量%以下である。水分の含有量を5質量%以下とすることにより、非水系粘着剤組成物の凝集力が高くなり、貼付剤の皮膚からの剥離性が向上する。たとえば、水分を0.5質量%程度含有する非水系粘着剤組成物は、本発明の効果が良好な非水系粘着剤組成物である。
(粘着基剤)
粘着基剤としては、特に限定されず、種々のものを用いることができる。なかでも、貼付剤とした際の投錨性が良好なことから、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤が好適なものとして挙げられ、なかでも該投錨性がより良好なことから、アクリル系粘着剤が好ましい。
アクリル系粘着剤としては、たとえば(メタ)アクリル酸アルキルエステルから選ばれるモノマー単位、カルボキシ基を含むモノマーから選ばれるモノマー単位)等を有する重合体が好ましく用いられる。
ここで、「モノマー単位」とは、重合体を構成する構成単位(単量体単位)を意味する。
「(メタ)アクリル酸」とは、メタクリル酸とアクリル酸の一方または両方を示す。
モノマー単位を提供する(メタ)アクリル酸アルキルエステルにおいて、アルキル基の炭素数は、高い粘着性の確保の点から、1〜30のものが好ましく、より好ましくは4〜20のものであり、直鎖状であっても分岐鎖状であってもよい。
該アルキル基としては、たとえば、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシルなどの直鎖状アルキル基、2−エチルヘキシルなどの分岐鎖状アルキル基が挙げられる。
(メタ)アクリル酸アルキルエステルとして具体的には、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸オクチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸ドデシルが特に好ましい。
また、モノマー単位を提供するカルボキシ基を含むモノマーとして具体的には、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、無水マレイン酸等が挙げられる。なかでも、アクリル酸、メタクリル酸が特に好ましい。
アクリル系粘着剤において、上記モノマー単位を提供するモノマーは、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
なかでも、該アクリル系粘着剤は、粘着性、凝集性の点から、(メタ)アクリル酸アルキルエステルから選ばれるモノマー単位を有する重合体であることが好ましい。
該アクリル系粘着剤中の上記モノマー単位の割合は、アクリル系粘着剤を構成する全モノマー単位に対し、0.1〜100質量%が好ましく、1〜100質量%がより好ましい。該範囲の下限値以上であることにより、支持体との接着性が高まって貼付剤の投錨性が向上する。
特に、(メタ)アクリル酸アルキルエステルから選ばれるモノマー単位を用いる場合、そのモノマー単位の割合は、アクリル系粘着剤を構成する全モノマー単位に対し、30〜100質量%が好ましく、50〜100質量%がより好ましい。該範囲であれば、上記の効果が得られやすくなる。
アクリル系粘着剤は、前記モノマー単位を提供するモノマー以外に、必要に応じて、前記モノマー単位を提供するモノマーと共重合可能なコモノマーを用いることができる。
係るコモノマーとしては、ビニルアルコール、2−ヒドロキシ(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチルエステルのような水酸基含有単量体;スチレンスルホン酸、アリルスルホン酸、スルホプロピルアクリレートのようなスルホン基含有単量体;ジメチルアミノエチルアクリレート、ビニルピロリドンのようなアミノ基含有単量体;(メタ)アクリルアミド、ジメチル(メタ)アクリルアミド、N−ブチル(メタ)アクリルアミドのようなアミド基含有アクリル系単量体;(メタ)アクリル酸アミノエチルエステル、(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチルエステル、(メタ)アクリル酸ジエチルアミノエチルエステルのようなアルキルアミノ基含有アクリル系単量体;(メタ)アクリル酸メトキシエチルエステル、(メタ)アクリル酸エトキシエチルエステルのようなアルコキシ基(又は側鎖にエーテル結合)含有単量体;(メタ)アクリル酸グリコシルオキシエチル、(メタ)アクリル酸ガラクトシルオキシエチルのような糖鎖含有単量体;N−(メタ)アクリロイルアミノ酸のようなビニル系単量体;アクリル酸のウレタンエステル、尿素エステル、イソシアネートエステルのようなアクリル系単量体;(メタ)アクリロニトリル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ビニルクロライド、ビニルピリジン、ビニルピラジン、ビニルピペラジン、ビニルピペリドン、ビニルピリミジン、ビニルピロール、ビニルイミダゾール、ビニルカプロラクタム、ビニルオキサゾール、ビニルチアゾール、ビニルモルホリン、スチレン、α−メチルスチレン、ビス(N,N−ジメチルアミノエチル)マレエートなどのビニル系単量体等が挙げられる。
これらのコモノマーは、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
前記アクリル系粘着剤は、たとえば重合開始剤を用いて合成することができる。
重合開始剤としては、過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム等の過硫酸塩;過酸化水素水、過酸化ラウロイル、t−ブチルハイドロパーオキサイド等の水性ラジカル重合開始剤またはそれらの混合物等が挙げられる。
重合開始剤の使用量は、係る合成に用いられるモノマーの全質量に対して0.01〜5質量%とすることが好ましく、0.1〜2質量%とすることがより好ましい。
また、重合開始剤と還元剤とを組み合わせてレドックス系を形成することもできる。
該還元剤としては、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩、ピロ亜硫酸塩、ホルムアルデヒドスルホン酸塩等のアルカリ金属塩;アンモニウム塩、L−アスコルビン酸、酒石酸等のカルボン酸類が挙げられる。
還元剤の使用量は、係る合成に用いられるモノマーの全質量に対して0.01〜5質量%とすることが好ましく、0.1〜2質量%とすることがより好ましい。
前記アクリル系粘着剤は、具体的には乳化重合によって、好ましく製造することができる。
乳化重合の際、用いられる界面活性剤としては、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、両性界面活性剤またはそれらの混合物を用いることができる。
アニオン性界面活性剤としては、ラウリル硫酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムなどのアルキルもしくはアルキルアリル硫酸塩、アルキルもしくはアルキルアリルスルホン酸塩;ジアルキルスルホコハク酸塩;ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(エチレンオキシドの平均付加モル数が3)、ポリオキシエチレン(4)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(エチレンオキシドの平均付加モル数が4)などのポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩等が挙げられる。塩としては、アルカリ金属塩またはアンモニウム塩などが挙げられる。
ノニオン系界面活性剤としては、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテルなどのポリオキシエチレンアルキルエーテル;ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテルなどのポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル;モノラウリン酸ポリエチレングリコール、モノオレイン酸ポリエチレングリコールなどのポリオキシエチレン脂肪酸エステル等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、ベタイン、アミノ酸の誘導体等が挙げられる。
また、ペプチド系界面活性剤であるサーファクチンナトリウムも挙げることができる。
これらの界面活性剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
界面活性剤の使用量は、係る合成に用いられるモノマーの全質量に対して0.1〜10質量%とすることが好ましく、0.5〜5質量%とすることがより好ましい。該使用量を0.1質量%以上とすることにより乳化重合反応がより安定に進行し、凝集物の生成が抑制される。一方、10質量%以下とすることにより乾燥性、耐水性が向上する。
また、前記乳化重合は、必要に応じて、エチレンジアミン四酢酸ナトリウムなどのキレート剤、ポリカルボン酸塩などの分散剤、リン酸塩、炭酸塩などの無機塩、チオール化合物、ハロゲン化合物などの連鎖移動剤の存在下で行うこともできる。該連鎖移動剤の存在下で行うことにより、得られるアクリル系粘着剤の分子量の制御が一定の範囲内で可能となる。
アクリル系粘着剤としてさらに具体的には、たとえば医薬品添加物事典2000(日本医薬品添加剤協会編集)に粘着剤として収載されている、アクリル酸・アクリル酸オクチルエステル共重合体、アクリル酸エステル・酢酸ビニルコポリマー、アクリル酸2−エチルヘキシル・ビニルピロリドン共重合体、アクリル酸2−エチルヘキシル・メタクリル酸2−エチルヘキシル・メタクリル酸ドデシル共重合体、アクリル酸メチル・アクリル酸2−エチルヘキシル共重合樹脂エマルジョン、アクリル樹脂アルカノールアミン液に含有するアクリル系高分子等の粘着剤、DURO−TAKアクリル粘着剤シリーズ(商品名、ナショナルスターチアンドケミカル製)、オイドラギットシリーズ(商品名、樋口商会)等が好適に使用できる。
本発明において、アクリル系粘着剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
アクリル系粘着剤の配合量は、非水系粘着剤組成物中、30〜95質量%であることが好ましく、より好ましくは50〜90質量%であり、特に好ましくは55〜85質量%である。該範囲であることにより、貼付剤を皮膚に適用した際の粘着性が向上し、剥がれ・めくれがより少なくなる。
本発明においては、アクリル系粘着剤として用いられる重合体に対して、架橋処理を施すことが好ましい。架橋処理を施すことによって、非水系粘着剤層に含有されている液体成分の流出がよりよく抑制され、また、良好な粘着性が得られる。
係る架橋処理としては、たとえば紫外線照射や電子線照射などの放射線照射による物理的架橋処理、ポリイソシアネート化合物、有機過酸化物、多価金属化合物、多官能性化合物などの架橋剤を用いた化学的架橋処理などが挙げられる。なかでも、化学的架橋処理が好ましい。化学的架橋処理において用いる架橋剤としては、非水系粘着剤組成物の経時安定性、貼付剤の製造性の点から、多価金属化合物、三官能性イソシアネート化合物が好ましく、特に多価金属化合物が好ましい。
多価金属化合物としては、マグネシウム化合物、カルシウム化合物、亜鉛化合物、カドミウム化合物、アルミニウム化合物、チタン化合物、錫化合物、鉄化合物、クロム化合物、マンガン化合物、コバルト化合物、ニッケル化合物等が挙げられる。なかでも、皮膚に対する安全性の点から、アルミニウム化合物、カルシウム化合物、マグネシウム化合物が好ましい。
これらのアルミニウム化合物、カルシウム化合物及びマグネシウム化合物は、いずれのものも好適に使用することができる。
具体的には、カリウムミョウバン、アンモニウムミョウバン、鉄ミョウバン等のミョウバン類、水酸化アルミニウム、硫酸アルミニウム、硫酸アルミニウムアンモニウム、硫酸アルミニウムカリウム、塩化アルミニウム、乳酸アルミニウム、ジヒドロキシアルミニウムアミノアセテート、酢酸アルミニウム、酸化アルミニウム、合成ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸アルミニウム;水酸化カルシウム、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、硝酸カルシウム、塩化カルシウム、酢酸カルシウム、酸化カルシウム、リン酸カルシウム;水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、酢酸マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、酸化マグネシウム、水酸化アルミナ・マグネシウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、合成ヒドロタルサイト等が挙げられる。なかでも、貼付剤の製造性の点から、水溶性化合物が好ましく、ミョウバン類、塩化物、硫酸塩が特に好ましい。
これらの多価金属化合物は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
多価金属化合物の配合量は、アクリル系粘着剤の固形分に対し、0.01〜2質量%であることが好ましく、より好ましくは0.05〜1質量%であり、さらに好ましくは0.1〜1質量%である。
また、アクリル系粘着剤においては、前記多価金属化合物とキレートを生成するキレート剤を用いることが好ましい。該キレート剤は、前記多価金属化合物の多価金属イオンとキレートを生成する能力を有する化合物である。該キレート剤を用いることにより、非水系粘着剤層用塗工液の粘度の増加が抑制されて塗工性が向上する。
該キレート剤としては、エチレンジアミン、N−メチルエチレンジアミン、N,N’−ジメチルエチレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン、トリメチレンジアミン、cis−1,2−ジアミノシクロヘキサン、2−ニトロソ−1−ナフトール−8−ヒドロキシナゾリン、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、エデト酸、ジエチレントリアミン五酢酸、またはそれら化合物の一価金属塩(たとえば、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩)、アミン塩、アンモニウム塩等が好ましく用いられる。なかでも、クエン酸、エデト酸、ジエチレントリアミン五酢酸、またはそれらの一価金属塩がより好ましく用いられる。
これらのキレート剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
キレート剤の配合量は、アクリル系粘着剤の固形分に対し、0.01〜5質量%であることが好ましく、より好ましくは0.1〜2質量%である。
ゴム系粘着剤は、ゴム系高分子と、粘着付与樹脂等から構成される粘着剤である。
ゴム系高分子としては、たとえばゴムスチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(以下、「SIS」と略記する。)、イソプレンゴム、ポリイソブチレン(以下、「PIB」と略記する。)、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(以下、「SBS」と略記する。)、スチレン−ブタジエンゴム(以下、「SBR」と略記する。)、ポリシロキサン等が挙げられ、なかでもSISとPIBが好ましく、SISが特に好ましい。
これらのゴム系高分子は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
ゴム系高分子の配合量は、非水系粘着剤層の形成性及び透過性の点から、ゴム系粘着剤中、10〜90質量%であることが好ましく、より好ましくは30〜90質量%であり、さらに好ましくは30〜70質量%である。
粘着付与樹脂としては、ロジン誘導体(たとえば、ロジン、ロジンのグリセリンエステル、水添ロジン、水添ロジンのグリセリンエステル、ロジンのペンタエリストールエステル等)、脂環族飽和炭化水素樹脂(たとえば、商品名:アルコンP100、荒川化学工業製)、脂肪族系炭化水素樹脂(たとえば、商品名:クイントンB170、日本ゼオン製)、テルペン樹脂(たとえば、クリアロンP−125、ヤスハラケミカル製)、マレイン酸レジン等が挙げられる。なかでも、水添ロジンのグリセリンエステル、脂環族飽和炭化水素樹脂、脂肪族系炭化水素樹脂、テルペン樹脂が好ましい。
これらの粘着付与樹脂は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
粘着付与樹脂の配合量は、貼付剤としての粘着力及び剥離時の皮膚への刺激性の点から、ゴム系粘着剤中、5〜70質量%であることが好ましく、より好ましくは5〜60質量%であり、さらに好ましくは10〜50質量%である。
本発明において、ゴム系粘着剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
ゴム系粘着剤の配合量は、非水系粘着剤組成物中、40〜95質量%であることが好ましく、より好ましくは50〜90質量%であり、特に好ましくは55〜85質量%である。該範囲であることにより、貼付剤を皮膚に適用した際の粘着性が向上し、剥がれ・めくれがより少なくなる。
本発明においては、さらに可塑剤を配合することが好ましい。可塑剤を配合することにより、非水系粘着剤層の皮膚に対する濡れ性が向上して密着性が高まると同時に、貼付剤を剥がした際の痛みが低減される。
可塑剤としては、石油系オイル(たとえば、パラフィン系プロセスオイル、ナフテン系プロセスオイル、芳香族系プロセスオイル等)、スクワラン、スクワレン、植物系オイル(たとえば、オリーブ油、ツバキ油、ひまし油、トール油、ラッカセイ油等)、シリコーンオイル、二塩基酸エステル(たとえば、ジブチルフタレート、ジオクチルフタレート等)、液状ゴム(たとえば、ポリブテン、液状イソプレンゴム等);ポリエチレングリコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ヘキシレングリコールなどの二価アルコール;グリセリン、トリメチロールプロパンなどの三価アルコール;エリスリトール、ペンタエリスリトール、ジグリセリンなどの四価アルコール;キシリトールなどの五価アルコール;ソルビトール、ジペンタエリスリトールなどの六価アルコール;グルコース、マンノース、ショ糖、ソルビタン、トレハロース、アルキルグリコシドなどの糖類;ポリプロピレングリコール、ポリグリセリン等の重合物などの多価アルコール類、N−メチル−2−ピロリドン等が挙げられる。
これらの可塑剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
可塑剤の配合量は、非水系粘着剤組成物中、5〜50質量%であることが好ましく、より好ましくは10〜40質量%であり、さらに好ましくは15〜30質量%である。該範囲であると、可塑剤を含有させることによる効果が充分に得られる。
(脂肪酸エステル)
本発明において用いられる脂肪酸エステルは、下記一般式(1)で表される化合物である。
OOC−R−(COOR ・・・(1)。
[式中、Rは炭素数3〜36の炭化水素基であり、Rは炭素数1〜20の炭化水素基であり、Rは炭素数1〜10の炭化水素基又は水素原子であり、nは0又は1の整数である。]
該脂肪酸エステルを用いることにより、支持体と非水系粘着剤層との接着性が高まって貼付剤の投錨性が向上する。係る効果が得られる理由は定かではないが、非水系粘着剤層に含有される脂肪酸エステルと、支持体を構成するポリオレフィン系エラストマー(後述)との相溶性が良好であるため、支持体と非水系粘着剤層とが、製造過程において互いに表面近傍で相溶するためと推測される。
は、炭素数3〜36であり、好ましくは4〜20の炭化水素基を示し、直鎖状であっても分岐鎖状であってもよく、飽和であっても不飽和であってもよい。また、nが0のときは、炭素数は10〜36であることが好ましく、nが1のときは、炭素数は3〜20であることが好ましい。
は、炭素数1〜20であり、好ましくは1〜18の炭化水素基を示し、直鎖状であっても分岐鎖状であってもよく、飽和であっても不飽和であってもよい。また、nが0のときは、炭素数は1〜18であることが好ましい。nが1のときは、炭素数は1〜10であることが好ましく、より好ましくは1〜6、さらに好ましくは1〜3である。
は、水素原子又は炭素数1〜10であり、好ましくは1〜8の炭化水素基を示し、該炭化水素基は直鎖状であっても分岐鎖状であってもよく、飽和であっても不飽和であってもよい。なお、RとRは、互いに同じであっても異なっていてもよい。
nは、0又は1の整数である。前記式(1)は、nが0のときはモノエステルであり、nが1のときはジエステルである。
脂肪酸エステルの具体例としては、セバシン酸ジエチル、セバシン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジエチル、アジピン酸ジイソプロピル、オレイン酸オレイル、オレイン酸デシル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、リノール酸エチル、リノール酸イソプロピル等が挙げられる。なかでも、セバシン酸ジエチル、セバシン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソプロピル、オレイン酸オレイル、オレイン酸デシル、ミリスチン酸イソプロピルが好ましい。
これらの脂肪酸エステルは、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
脂肪酸エステルの配合量は、非水系粘着剤組成物中、1〜50質量%が好ましく、3〜40質量%がより好ましく、5〜30質量%がさらに好ましく、10〜30質量%が特に好ましい。該範囲であれば、貼付剤の投錨性が向上する。また、薬物の経皮吸収性が良好となる。
(薬効成分)
本発明において用いることができる薬効成分は、その種類は特に限定されず、なかでも水難溶性薬物、一般に外用剤として経皮吸収し難いとされる薬物であっても使用可能である。
なお、「水難溶性薬物」とは、20℃の水に対する溶解度が0〜30mg/mLであり、好ましくは0〜10mg/mLである薬物を示す。
具体的には、たとえばインドメタシン、フェルビナク、ケトプロフェン、フルルビプロフェン、ジクロフェナク、サリチル酸誘導体等の非ステロイド系抗炎症剤またはそれらのエステル誘導体;ジフェンヒドラミン等の抗ヒスタミン剤、塩酸イソプレナリン等の中枢神経作用薬;エストラジオール、テストステロン等のホルモン剤;アスピリン、アセトアミノフェン、イブプロフェン等の鎮痛剤;リン酸ジソピラミド等の抗不整脈用剤、塩酸トラゾリン等の冠血管拡張剤、リドカイン等の局所麻酔剤、塩化スキサメトニウム等の筋弛緩剤、クロトリマゾ−ル等の抗真菌剤、フルオロウラシル等の抗悪性腫瘍剤、塩酸タムスロシン等の排尿障害剤、ジアゼパム等の抗てんかん剤、メシル酸ブロモクリプチン等の抗パーキンソン病剤;フロセミド、クロニジン等の降圧剤;ニトログリセリン、硝酸イソソルビド等の血管拡張剤;ニコチン等の禁煙補助剤、ツロブテロール等の気管支拡張剤;フェノバルビタール、トリアゾラム等の催眠鎮静剤;フルフェナジン、テオリタジン等の精神安定剤;ビタミンA、ビタミンE、ビタミンK、オクトチアシン、リボフラビン酪酸エステル等のビタミン剤、プロスタグランジン類、スコポラミン、フェンタニール、l−メントール、トウガラシエキス、ノニル酸ワニリルアミド等が挙げられる。
上記薬効成分のなかでも、本発明の効果が特に顕著に得られることから、水難溶性薬物が好ましく、インドメタシン、フェルビナク、ケトプロフェン、フルルビプロフェン、ジクロフェナク、サリチル酸誘導体等の非ステロイド系抗炎症剤;エストラジオール、テストステロン等のホルモン剤;フロセミド、クロニジン等の降圧剤;ニトログリセリン、硝酸イソソルビド等の血管拡張剤、ニコチン等の禁煙補助剤、ツロブテール等の気管支拡張剤、スコポラミン、フェンタニール、トウガラシエキスがより好ましい。
これらの薬効成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
薬効成分の配合量は、非水系粘着剤組成物中、それぞれの薬効成分における有効量とすることができる。
薬効成分の配合量としては、たとえば、非水系粘着剤組成物中、0.01〜65質量%程度であることが好ましい。
(任意成分)
本発明において、非水系粘着剤層には、上記の成分以外に、本発明の効果を阻害しない範囲で、たとえば清涼化剤、温感剤、色素、香料、pH調整剤(好ましくは水酸化カリウム、ジイソプロパノールアミン等)などの任意成分を含有させることができる。
<支持体>
本発明の貼付剤には、ポリオレフィン系エラストマーフィルムからなる支持体が用いられる。該支持体を用いることにより、脂肪酸エステルを含有する非水系粘着剤層との接着性が高まって貼付剤の投錨性が向上する。また、貼付剤の伸縮性・柔軟性が高まって貼付感(貼付剤の伸縮性・柔軟性)が向上する。
ポリオレフィン系エラストマーフィルムにおいて、ポリオレフィン系エラストマーとしては、たとえばエチレンとα−オレフィンとの共重合体等が好ましく挙げられる。
エチレンとα−オレフィンとの共重合体としては、なかでも、伸縮性、柔軟性の点から、エチレンと炭素数3〜12のα−オレフィンとのコポリマーであることが特に好ましい。炭素数3〜12のα−オレフィンとして具体的には、プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1,4−メチル−1−ペンテン、オクテン−1、デセン−1等が挙げられる。
また、ポリオレフィン系エラストマーフィルムは、通常、貼付剤の支持体に用いられる樹脂フィルムと同様の製造方法により製造することができるが、特にシングルサイト触媒であるメタロセン触媒を用いて製造することが好ましい。メタロセン触媒を用いて製造することにより、重量平均分子量分布の狭い均一なポリマー構造を有するポリオレフィン系エラストマーフィルムが得られ、巻物状にした際の展開性が向上する。
係るポリオレフィン系エラストマーフィルムの密度は、0.860〜0.920g/cmであることが好ましく、より好ましくは0.880〜0.900g/cmである。該範囲であることにより、良好な伸縮性、柔軟性が得られやすくなる。
なお、ここでいう「密度」とは、比重(相対的な密度)を意味する。
また、該「密度」は、ASTM D−792の試験法により測定される値をいう。
また、ポリオレフィン系エラストマーフィルムの厚さは、特に限定されず、5〜300μmであることが好ましく、より好ましくは7〜200μmであり、さらに好ましくは10〜100μmである。該範囲であれば、適度な透湿性と伸縮性の両方が得られ、貼付剤としたときに良好な貼付感などが得られる。
また、ポリオレフィン系エラストマーフィルムの透湿度は、2000g/m/24hr以下であることが好ましく、より好ましくは50〜1000g/m/24hrであり、さらに好ましくは100〜700g/m/24hrである。該範囲の上限値以下であれば、薬物の経皮吸収性を低下させずに、良好な皮膚への粘着力と使用感が得られる。他方、特に50g/m/24hr以上であれば、貼付剤を皮膚に貼付している際に蒸れにくくなる。
なお、ここでいう「透湿度」とは、JIS一般試験法「防湿包装材料の透湿度試験法(カップ法)」(JIS Z 0208−1976)の条件Bにより測定される値をいう。
また、ポリオレフィン系エラストマーフィルムの融点は、40〜120℃であることが好ましく、より好ましくは50〜110℃であり、さらに好ましくは60〜100℃である。該範囲であることにより、貼付剤の投錨性が向上する。係る理由としては、貼付剤製造時において、非水系粘着剤層用塗工液を支持体面に塗工する場合、乾燥する際の乾燥温度を、該範囲の融点と同程度の温度に制御することができるため、乾燥処理によりポリオレフィン系エラストマーフィルム(支持体)の非水系粘着剤層側の表面近傍が溶融することにより、非水系粘着剤層との接着性が高まると推測される。
さらに、ポリオレフィン系エラストマーフィルム(支持体)の非水系粘着剤層側の面は、必要に応じて、コロナ放電処理、プラズマ処理、表面の凸凹処理、オゾン照射、クロム酸処理、熱風処理等の表面処理が施されていてもよい。なかでも、貼付剤の投錨性の向上効果及び操作性の点から、該非水系粘着剤層側の面に対して、コロナ放電処理、プラズマ処理および表面の凸凹処理から選ばれる表面処理が施されていることが好ましい。
コロナ放電処理は、たとえば公知のコロナ放電処理器を用いて発生させたコロナ雰囲気に、フィルムを接触させることによって行うことができる。コロナ放電密度は、使用する樹脂や条件などにより適宜設定することができる。
プラズマ処理は、たとえば公知のプラズマジェットで励起させたアルゴン、ヘリウムなどのガスを、前記支持体の非水系粘着剤層側の面に吹き付けることによって行うことができる。プラズマ処理の手法、処理条件等には、公知の手法、条件等を採用することができる。
表面の凸凹処理は、たとえば公知のサンドブラスト法等によって行うことができる。
また、オゾン処理は、たとえば公知のオゾン発生器で発生させたオゾンを、前記支持体の非水系粘着剤層側の面に吹き付けることによって行うことができる。オゾン処理の手法、処理条件等には、公知の手法、条件等を採用することができる。
本発明の貼付剤は、たとえば以下の製造方法により好ましく製造することができる。
(1)非水系粘着剤層用塗工液の調製。
前記の粘着基剤、脂肪酸エステル、薬効成分等の非水系粘着剤組成物を構成する各種成分と、溶剤とを混合し、非水系粘着剤層用塗工液(以下、「塗工液」ということがある。)を調製する。
溶剤としては、水;メタノール、エタノール、アセトン、酢酸エチル、トルエン等の有機溶剤が用いられ、なかでも、良好な粘度を有する塗工液を調製することが容易であることから、水、エタノール、酢酸エチルが好ましく用いられる。
該塗工液の固形分(質量%)は、良好な粘度を有する塗工液が得られやすいことから、30〜80質量%であることが好ましく、より好ましくは40〜60質量%である。該塗工液の固形分(質量%)は溶剤の使用量で調整することができる。
非水系粘着剤層用塗工液の調製において、溶剤として水を用いる場合、たとえば、多価金属化合物(好ましくは水溶性多価金属化合物)とキレート剤を水に溶解して小物を調製した後、該小物のpHを、pH調整剤(好ましくは水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア水等)によりアルカリ側(好ましくはpH8以上、より好ましくはpH9〜12)へ調整することが好ましい。アルカリ側へ調整することにより、良好な粘度を有する塗工液を調製することが容易となる。
その後、該小物(アルカリ性の水溶液)と、その他の原料(粘着基剤、脂肪酸エステル、薬効成分など)を混合し、均一になるまで充分に撹拌して非水系粘着剤層用塗工液を調製する。
溶剤として水以外、たとえば酢酸エチルを用いる場合、使用する全原料と酢酸エチルを混合し、均一になるまで充分に撹拌して非水系粘着剤層用塗工液を調製する。
(2)塗工。
次いで、支持体面に、得られた非水系粘着剤層用塗工液を塗工する。
塗工方法としては、特に限定されず、通常選択されている方式、たとえば正回転ロールコーター、リバースロールコーター、グラビアコーター、ドクターナイフコーター、ブレードコーター、ロッドコーター、エアドクターコーター、カーテンコーター、ファウンテンコーター、キスコーター、浸漬塗工、スクリーン塗工、スピンコーター、キャスト塗工、スプレー塗工、押出コーター、真空塗工等を使用することができる。
該塗工液の塗工量は、乾燥後の固形分として1〜500g/mとすることが好ましく、より好ましくは5〜250g/mであり、さらに好ましくは5〜200g/mである。該範囲の下限値以上であることにより、貼付剤の粘着性が向上する。一方、上限値以下であることにより、一度の塗工処理によって非水系粘着剤層の形成が可能となる。
なお、該塗工液を、非水系粘着剤層上に設ける剥離フィルム面に予め塗工してもよい。
(3)乾燥。
支持体面に、非水系粘着剤層用塗工液を塗工後、溶剤を留去するために乾燥を行う。
該乾燥の方法は、たとえば熱風高速エアキャップ、熱風トンネル式、熱風エアフローティング、エアスルー、Nガス置換乾燥システム、赤外線、マイクロ波、(電磁)誘導加熱、紫外線硬化、ランプ、反射板等を用いる方法が挙げられる。なかでも、熱風高速エアキャップ、熱風トンネル式、熱風エアフローティングを用いる方法が好ましい。
乾燥条件としては、粘着基剤が架橋される温度または溶剤類が揮散する温度以上とすることが好ましい。乾燥温度は40〜150℃とすることが好ましく、60〜130℃とすることがより好ましく、70〜120℃とすることがさらに好ましい。該範囲とすることにより、上述のように貼付剤とした際の投錨性が特に向上する。なお、乾燥温度が150℃を超えると、薬効成分、可塑剤、脂肪酸エステル等の安定性が悪くなる恐れがあるため好ましくない。
(4)仕上げ。
乾燥により、支持体面に非水系粘着剤層を形成した後、たとえば、該非水系粘着剤層の支持体とは反対側の表面に、剥離フィルムを積層し、全体を適当な大きさに裁断することにより貼付剤を製造することができる。
なお、剥離フィルム面に非水系粘着剤層を形成した場合、たとえば、該非水系粘着剤層の剥離フィルム面とは反対側の表面に、支持体を積層し、全体を適当な大きさに裁断することにより貼付剤を製造することができる。
剥離フィルムとしては、塩化ビニルフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエステルフィルム、薬添規ポリエチレンテレフタレートセパレータ、剥離紙(離型紙)が好ましく用いられる。これらの剥離フィルムの非水系粘着剤層と接する面に対し、シリコン表面処理をすることにより、剥離フィルムの非水系粘着剤層からの剥離性を向上させることができる。
また、本発明の貼付剤においては、支持体の非水系粘着剤層とは反対側の面に、貼付剤を使用する際に貼付操作がしやすいように、剥離可能な貼付用支持フィルムを積層し、貼付剤の層構成を(剥離フィルム/非水系粘着剤層/支持体/貼付用支持フィルム)とすることが好ましい。これにより、貼付剤から剥離フィルムを剥がし、非水系粘着剤層側を皮膚に貼着し、貼付用支持フィルムを剥がす手順で、貼付剤を容易に貼付することができる。
本発明によれば、透明性や貼付感が良好であり、かつ投錨性に優れた貼付剤を提供することができる。
なお、本発明の貼付剤において、透明性は、透明度(L値)を指標として表すことができる。
測定方法としては、色差計(日本電色工業(株)製、製品名:SE2000)を用いて、25℃にて透過法によって測定し、(L*、a*、b*)値を求め、その中のL*を透明度(L値)の指標とすることにより透明性を評価する。
なお、測定の標準としては、(X、Y、Z=94.59、92.57、111.43)なる特性値を有する標準白色板を用いる。
本発明の貼付剤における透明度(L値)は、L値として20以上であることが好ましく、より好ましくは30以上、特に好ましくは40以上である。L値は高いほど、透明性が高くて好ましいが、実質的には90以下である。
また、本発明によれば、貼付剤を皮膚から剥がした際、ほとんど皮膚への粘着剤残りが生じない貼付剤が提供される。
また、本発明により、皮膚に貼付した際に目立ちにくい貼付剤を提供することができる。
また、本発明により、皮膚に貼付後、皮膚から剥がれにくい貼付剤を提供することができる。
また、本発明の貼付剤は、消炎鎮痛や鎮痒などの即効性・持続性が期待される医薬製剤として特に好ましく使用することができる。
以下に実施例を用いて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。また、例中の「部」および「%」は、特に断らない限り、水を除いた固形分であり、それぞれ質量部および質量%を示す。
<貼付剤の製造>
下記の製造方法により、支持体上に各組成からなる非水系粘着剤層を有する貼付剤をそれぞれ製造した。非水系粘着剤層を構成する成分の組成、支持体について表1に示す。
(貼付剤の製造方法)
1)粘着基剤と、薬効成分を溶解させた脂肪酸エステルまたは薬効成分を溶解させた脂肪酸エステルと可塑剤との混合物とを混合した。
2)別に、水20質量部(多価金属化合物1質量部に対し)に、多価金属化合物とキレート剤(または多価金属化合物のみ)を混合溶解し、必要に応じてpH調整剤によりpHを10に調整した。なお、配合したpH調整剤の量はアクリル系粘着剤の配合量を基準にバランスした。
3)1)で調製した混合溶液に、2)で調製した溶液を混合し、全体が均一になるまで充分に撹拌し、非水系粘着剤層用塗工液を調製した。その後、該非水系粘着剤層用塗工液を、乾燥後の膏体の量が1.4g/(10cm×14cm)となるように、各表面処理を施した支持体上に、コンマコーターにより塗工し、乾燥させた。乾燥は、熱風エアフローティングにより、90℃で5分間行った。
4)乾燥後の非水系粘着剤層を有する支持体を、適当な大きさに裁断し、各例の貼付剤を得た。
なお、貼付剤の製造に用いた粘着基剤、支持体の詳細について下記に示す。
[粘着基剤]
アクリル系粘着剤1:メタクリル酸・アクリル酸n−ブチルコポリマー(東レ・ダウコーニング製、商品名「MG−0581」)。
アクリル系粘着剤2:アクリル酸2−エチルヘキシル/メタクリル酸2−エチルヘキシル/メタクリル酸ドデシル=10/80/10(質量比)。重合開始剤として過酸化ラウロイルを使用した。
ゴム系粘着剤1:SIS(商品名「クレイトンD−1107」、クレイトンポリマージャパン製)/脂環族炭化水素(商品名「アルコンP−100」、荒川化学製)=60/40(質量比)。
ゴム系粘着剤2:SIS(商品名「クレイトンD−1107」、クレイトンポリマージャパン製)/SIS(商品名「クレイトンD−1117P」、同上)/ロジンエステル(商品名「パインクリスタルKE−311」、荒川化学製)=35/25/40(質量比)。
ゴム系粘着剤3:SIS(商品名「クレイトンD−1107」、クレイトンポリマージャパン製)/脂環族炭化水素(商品名「アルコンP−100」、荒川化学社製)=45/55(質量比)。
[支持体]
ポリエチレン(PE)エラストマーフィルム:主鎖のポリエチレンと同程度の長さの長鎖分岐鎖(オクテン)を有するポリマー構造を持つエチレン・オクテン共重合体、ダウ・ケミカル社製、商品名:「エンゲージ8452」。
ポリエチレン(PE)フィルム:タマポリ社製、商品名:「LDPEグレード、V1」。
ポリウレタン(PU)フィルム:エステル系のポリウレタンフィルム、日清紡製、商品名:「モビロンフィルム」、厚さ30μm、透湿度1000g/m/24hr、非水系粘着剤層との接着面:ポリウレタン不織布(厚さ30μm)積層。
<評価方法>
各例の貼付剤を用いて、下記に説明する投錨性の評価を行った。
また、実施例1と比較例3の貼付剤に対して、皮膚透過試験により薬物の皮膚透過量を評価した。結果を表1に併記した。
(投錨性の評価)
各例の貼付剤を、皮膚(性別:男、年齢20〜30才、人数10名)に3時間貼付し、貼付剤を剥離した時の全膏体量(非水系粘着剤組成物の全量)に対する皮膚に残存した膏体量の割合(質量%)を求め、支持体と非水系粘着剤層との投錨性の指標とした。該割合(質量%)が5質量%以下であれば、「投錨性が良好である」と判断した。
(皮膚透過試験)
Hos:HR−1雌性へアレスマウス(7週齢)の背部から採取した皮膚を、37℃のリン酸バッファ(pH7.4等張緩衝液)を循環させたフランツ型拡散セル(適用面積4.91cm)に装着した。
該装着した皮膚上に、実施例1と比較例3の貼付剤をそれぞれ積層し、単位時間毎にセル内の試料を採取した。
採取した試料は、高速液体クロマトグラフィー分析に供し、4時間後の皮膚を透過した各薬物の量(薬物の皮膚透過量、μg/cm)を求めた。
なお、「4時間後」の薬物の皮膚透過量が多いことは、薬物の経皮吸収性に優れることを表す。
Figure 2007296120
表1の結果から、本発明に係る実施例1〜9の貼付剤は、比較例1〜3に比べて、投錨性に優れることが確認できた。
また、皮膚透過試験において、実施例1の4時間後の薬物の皮膚透過量は4.5μg/cmであり、比較例3は1.7μg/cmであった。
したがって、本発明に係る実施例1は、比較例3に比べて、4時間後の薬物の皮膚透過量が多く、薬物の経皮吸収性が良好であることが確認できた。
さらに、本発明に係る実施例1〜9の貼付剤に対して、色差計(商品名「SE2000」、日本電色工業(株)製)による透明度の測定、およびボランティア10名(男性、年齢20〜30才)の肘に各例の貼付剤を貼付した際の貼付感(伸縮性・柔軟性)の評価をそれぞれ行った。
その結果、いずれの貼付剤も透明性に優れ(L値40以上であり)、皮膚への貼付時に貼付剤そのものが目立たず、貼付時の外観が良好であることが確認できた。
また、ボランティア10名による官能評価により、貼付感(伸縮性・柔軟性)が良好であることが確認できた。
以上により、本発明に係る実施例1〜9の貼付剤は、透明性や貼付感が良好であり、かつ投錨性に優れることが確認できた。

Claims (4)

  1. 支持体面に、粘着基剤を含有する非水系粘着剤層を有する貼付剤において、
    前記支持体がポリオレフィン系エラストマーフィルムからなり、
    前記非水系粘着剤層が、下記一般式(1)で表される脂肪酸エステルを含有することを特徴とする貼付剤。
    OOC−R−(COOR ・・・(1)
    [式中、Rは炭素数3〜36の炭化水素基であり、Rは炭素数1〜20の炭化水素基であり、Rは炭素数1〜10の炭化水素基又は水素原子であり、nは0又は1の整数である。]
  2. 前記ポリオレフィン系エラストマーが、エチレンと炭素数3〜12のα−オレフィンとのコポリマーである請求項1に記載の貼付剤。
  3. 前記支持体の非水系粘着剤層側の面に対して、コロナ放電処理、プラズマ処理および表面の凸凹処理から選ばれる表面処理が施されている請求項1または2に記載の貼付剤。
  4. 前記粘着基剤が、該粘着基剤を構成する全モノマー単位に対し、50〜100質量%の(メタ)アクリル酸アルキルエステルから選ばれるモノマー単位を有する重合体である請求項1〜3のいずれかに記載の貼付剤。
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