JP2007295904A - もやしの根切装置 - Google Patents

Abstract

【課題】リョクトウ、大豆、ブラックマッペを原料としたもやしの根を効率的に切除するとともに、もやしに付着した水分を除去する装置を提供する。
【解決手段】
もやしの茎軸径より小さく、もやしの根径よりも大きい幅の斜スリット２をもつスリット籠１の中に、洗浄等の前処理を施したもやしを投入し、回転ベルトにより籠を適切な速度で回転させると、遠心力によってもやしが回転方向へ送られ、籠の中でもやしが回転し、斜スリット２の幅より小さいもやしの根は、斜スリット２から外側に垂直に出た状態になるので、スリット籠１の外部に、スリット籠１に近接して固定位置に設置した角材３との間に挟まれ切除される。
【選択図】図２

Description

本発明は、もやしの精製技術分野に属する。

もやしが栽培工程を終え、製品化するための精製工程に洗浄、殻除去、脱水そして商品としての価値を高めるための根の切除工程がある。従来行なわれている根切除の方法は凹凸のあるコンベア上に一定の間隔に設置されている角材のある二つのコンベアの動作を相対移動させることにより、凹凸部と角材との間にもやしの根を挟みこんで根を切除するものがある。この方法は特開平１０−１３６９５９号公報に示されている。
特開平１０−１３６９５９号公報

しかし、上記公報のように凹凸コンベアと角材の相対移動により間にもやしの根を挟みこんで根を除去する方法では、大量のもやしの根を除去することは難しく、もやしの投入量を制限する必要があるため処理能力が落ちてしまうという問題がある。

更に、根の切除効率を上げるためにベルトを長くする必要があり、装置が大型になることや、もやしが長時間コンベアの上を転がることによりもやしの表面に傷が付き商品価値をさげること、装置が複雑で高価になるという問題がある。

また、大豆もやしのように豆部分がもやしに付いていないと商品にならない物をコンベア上で何回も繰り返し相対移動させると豆部分が取れてしまうという欠点もある。

また、この方法では根切り機能のみが提供されるので、この装置の前あるいは後に別の脱水装置を設ける必要がある。

本発明は、これらの事情を考慮し、もやしの商品価値をさげることなく根切除を行い、かつ、脱水機能のあるもやし根切装置を提供する。

上記課題を達成させるために、本発明の請求項１もやしの根切装置は、もやしの軸径より小さく、もやしの根径より大きい幅の斜スリットをもつ籠の中に、洗浄されたもやしを投入し回転ベルトにより籠を適切な速度で回転させると、遠心力によってもやしが回転方向へ送られ籠の中でもやしが回転し、斜スリットの幅より小さいもやしの根は、斜スリットから外側に垂直に出た状態になるので、スリット籠の外部に、スリット籠に近接して固定位置に設置した角材との間に挟んで切除される構成としたものである。

この構成では、リョクトウ、大豆、ブラックマッペを原料としたもやしの出荷までの根切り、脱水までの工程を一括して処理を行うことにより、出荷までの処理時間を短縮でき、さらに２工程を一括するため設置場所に制限を受けることがない。

以上のように、本発明のもやし根切装置はもやしの商品価値を下げることなく根切除をし、かつ、脱水することができる。

以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。もやし投入口４から投入し、もやしに遠心力を働かせると、遠心力によってもやしが回転方向へ送られ、スリット籠１の中でもやしが回転し、斜スリット２の幅より小さいもやしの根は斜スリット２から外側に垂直に出た状態になるので、スリット籠１の外部にスリット籠１に近接して固定位置に設置した角材３との間に挟まれて切除される。

上記スリット籠１は、籠の外側に設置した角材２と軽く接触させながら回転させるが、その際に回転を円滑に行わせるために回転軸に対して斜めにスリットを切ってある。

また、スリット籠１には多数の斜スリットが切られていることから刃の役割を持っており、スリットから出たもやしを角材との間に挟み込むだけでなく、もやしの根を容易に切除することができる。

また、回転ベルト６の回転を上げることにより、もやしに付着している水分を斜スリット２により排出することができ、脱水も同時に行うことができる。

これにより、ドラム内の根切除・脱水されたもやしは、もやし搬出口５より搬出される。

さらに、極めて簡単な構造になっているため、作業終了後の清掃の労力と時間の削減の効果があり、常にもやし根切装置を清潔に保つこともできる。

本発明の実施形態におけるもやしの根切装置の主要部全体図である。 もやし根切装置の全体図である。

符号の説明

１ スリット籠
２ スリット
３ 角材
４ もやし投入口
５ もやし搬出口
６ 回転ベルト
７ 回転モータ

Claims (4)

1. もやしの茎軸径より小さくもやしの根径より大きい幅のスリットを持つスリット籠の中に洗浄等の前処理を施したもやしを投入し、スリット籠を回転させることにより、遠心力によってもやしが回転方向へ送られ籠の中でもやしが回転し、もやしの根をスリットの外側に出させ、近接して固定位置に設置した角材との間にもやしの根を挟んで切除するもやしの根切装置。
2. 前スリット籠は、籠の外側に設置した角材と軽く接触させながら回転させるが、その際、回転を円滑に行わせるためにスリットを回転軸に対して傾きをもって設置し、更に、スリットを斜めに切ってあるため根の切除機能を向上させることができるスリット籠。
3. スリット籠は、ベルトによって適切な速度で回転させることにより、もやしの根をスリットの外側に出させ、もやしの根切除を行うことができると同時にベルトの回転速度をあげることにより、もやしに付着した水分を脱水させる効果を持つもやしの根切り装置。
4. 本装置のスリット籠は斜めに設置させており、もやしをスリット籠のもやし投入口から投入させ、処理後に下から搬出させるようになっているため、もやしの精製工程において作業時間を短縮させることができるもやしの根切装置。

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