JP2007295408A - 移動体用受信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高速で移動する移動体において基地局から電波を受信する場合でも、受信の失敗が少なく良好な受信状態を確保できる移動体用受信装置を提供する。
【解決手段】高速で移動する移動体2において基地局1から送信される信号を受信するための装置であって、基地局1からの電波を受信するアンテナ4と、アンテナ4を移動体2の移動方向aと反対方向bへ移動体2と同じ速度Vで直進移動させるアンテナ移動装置3とを備える。アンテナ4がb方向へ移動している間は、基地局1からみてアンテナ4は静止状態となり、受信感度が向上する。 そこで、アンテナ4がb方向へ移動する過程で受信した信号を、パソコン5などの外部機器へ出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、高速で移動する移動体において基地局からの信号を受信する移動体用受信装置に関する。
車や新幹線などの高速で移動する移動体の内部で、携帯電話機やパーソナルコンピュータを使って電子メール等を受信しようとすると、受信ができなかったり、途中で受信が途切れたりする場合がある。これは、移動体通信では基地局からの電波の強度や方向が時々刻々変化することから、安定した受信環境を維持するのが困難なことによる。同様のことは、コンテンツのダウンロードを行う場合にも生じる。
下記の特許文献1には、ダイバーシチアンテナを移動可能なように設け、通信成功率が所定値を下回ったと判定されたとき、ダイバーシチアンテナを所定量だけ移動させ、通信成功率が所定値以上となった位置で停止させることで、周囲環境の変化に対して通信状態を常に良好に保つようにした無線端末装置が開示されている。
特開平7−297621号公報
しかしながら、上記特許文献1は、屋外に設置されたアンテナポールの周囲における樹木等が障害物となって通信成功率が悪化するのを防止する目的で、アンテナの方向や位置を自動的に変えるものであって、アンテナは高速移動体に設けられるものではないので、高速移動体での受信環境に関しては全く考慮されていない。したがって、特許文献1の技術では、上述した問題を解決することはできない。
本発明は、高速で移動する移動体において基地局から電波を受信する場合でも、受信の失敗が少なく良好な受信状態を確保できる移動体用受信装置を提供することを課題とする。
本発明に係る移動体用受信装置は、高速で移動する移動体において基地局から送信される信号を受信するための装置であって、基地局からの電波を受信するアンテナと、このアンテナを移動体の移動方向と反対方向へ所定速度で直進移動させるアンテナ移動装置とを備え、アンテナが前記反対方向へ移動する過程で受信した信号を外部機器へ出力するようにしたものである。
このように、アンテナを移動体の移動方向と反対方向へ移動させることにより、基地局に対するアンテナの相対移動速度が減少し、これに応じてアンテナの受信感度が向上するため、受信の失敗が少なくなって良好な受信状態でデータを受信することができる。
本発明では、移動体の移動速度を検出する速度センサの出力に基づいて、アンテナを所定速度で移動させるようにしてもよい。これによると、速度センサが検出した移動体の移動速度に応じた速度でアンテナを移動させることができるので、移動体の速度が変化しても、これに追随して良好な受信状態を維持することが可能となる。
この場合、アンテナを移動体の移動速度と等しい速度で移動させるようにすれば、基地局に対するアンテナの相対移動速度はゼロとなり、アンテナが静止した状態と等価な状態となるので、最適な受信状態でデータを安定して受信することができる。
本発明では、アンテナが移動体の移動方向と反対方向へ移動する過程における信号受信状態に基づいて、アンテナを所定速度で移動させるようにしてもよい。これによると、例えば受信信号のエラーレートなどに応じた速度でアンテナを移動させることができるので、信号の受信状態に追随して良好な受信状態を維持することが可能となる。
本発明では、アンテナ移動装置として、アンテナを直進移動させる移動機構と、この移動機構を所定方位に旋回させる旋回機構とを備えたものを採用してもよい。これによると、旋回機構によってアンテナを任意の方向へ旋回できるので、受信感度が良くない場合にアンテナを旋回させて受信感度を監視し、受信感度が最も良好となる方向でアンテナを直進移動させることにより、一層良好な受信を行うことが可能となる。
本発明は、基地局からの電波を受信するアンテナを有する携帯型無線機器が保持される保持手段と、この保持手段に保持された携帯型無線機器を移動体の移動方向と反対方向へ所定速度で直進移動させる移動機構とを備えた移動体用受信装置としても実現することができる。これによると、例えば携帯電話機を本発明の移動体用受信装置にセットして移動体の移動方向と反対方向へ移動させることにより、前述したように基地局に対するアンテナの相対移動速度が減少してアンテナの受信感度が向上するので、良好な受信状態で電子メールなどを受信することができる。
本発明によれば、高速で移動する移動体において基地局から電波を受信する場合でも、アンテナを移動体の移動方向と反対方向へ移動させることによりアンテナの受信感度が向上するので、受信の失敗が少なく良好な受信状態を確保できる移動体用受信装置を得ることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の基本的な概念を示した図である。1は電波を送信する基地局、2は高速で移動する列車などの移動体、3はこの移動体2の内部に設置されたアンテナ移動装置、4は基地局1からの電波を受信するアンテナ、5はアンテナ4で受信したデータをダウンロードするパーソナルコンピュータ(以下「パソコン」という。)である。アンテナ4は、図の左右方向に移動自在となっており、アンテナ移動装置3に設けられた移動機構により移動する。アンテナ移動装置3の詳細については後述する。アンテナ移動装置3およびアンテナ4により、本発明の移動体用受信装置が構成される。
図1において、移動体2は速度Vで矢印a方向へ移動している。この場合、移動速度Vを例えば時速120Kmとし、アンテナ4が静止しているとすれば、この状態は、時速120Kmで移動するアンテナ4で基地局1からの電波を受信するのと同じ状態である。そこで、アンテナ4を移動体2の移動方向aとは反対方向bへ同じ時速120Kmで移動させると、基地局1に対するアンテナ4の相対移動速度がゼロとなるから、アンテナ4が移動している間、基地局1からみてアンテナ4は静止した状態となる。したがって、アンテナ4は通常の静止状態で基地局1からの電波を受信することになるので、受信感度が向上し、受信の失敗が少なくなって良好な受信状態でデータを受信することができる。仮に、最初は受信に失敗したり、受信が途中で途切れたりした場合でも、アンテナ4のb方向への移動を繰り返すことにより、受信できなかったデータや、途切れてから以降のデータを受信できる確率が高まり、受信成功率が向上する。
上記では、アンテナ4を移動体2の移動速度Vと同じ速度で逆方向へ移動させる場合を例に挙げたが、アンテナ4の移動速度は、移動体2の移動速度と同じでなくてもよく、移動体2の移動速度より遅い速度であってもよい。この場合、移動体2の移動速度をV1、アンテナ4の移動速度をV2とすると、基地局1からみた場合のアンテナ4の相対移動速度Vrは、
Vr=V1−V2 Vr<V1
となって移動体2の移動速度V1よりも小さくなるため、基地局1に対して低速で移動するアンテナ4は、高速で移動する場合に比べて電波を受信し易くなる。
このようにして、本発明においては、アンテナ4を移動体4の移動方向aと反対方向bへ移動させることにより、アンテナ4の受信感度が向上するので、受信の失敗が少なく良好な受信状態を確保することができる。アンテナ4で受信されたデータは、パソコン5にダウンロードされる。
図2は、アンテナ移動装置3の外観図である。10はアンテナ移動装置3の筐体であって、その上面には左右方向に延びるスリット25が形成されている。アンテナ4は、スリット25から上方へ突出しており、スリット25に沿って左右方向に移動自在となっている。筐体10の側面には、ソケットからなる複数の接続部28が設けられている。この接続部28には、コネクタ26が着脱可能に接続される。27はコネクタ26に連結されたケーブルである。アンテナ移動装置3には、コネクタ26およびケーブル27を介して、後述する外部機器、センサ、交流電源が接続される。
図3は、アンテナ移動装置3の内部構成を示したブロック図である。11はアンテナ4をA方向およびB方向に移動させるための移動機構であって、アンテナ4を支持する支持台23が連結されている。この移動機構11の具体例については後述する。12は移動機構11を駆動する駆動部であって、例えばモータとその駆動回路などから構成される。13は送受信回路を含む通信部であって、アンテナ4と同軸ケーブル22を介して電気的に接続されており、また、前述の接続部28を介して外部機器16と接続される。外部機器16は、図1の例ではパソコン5であるが、これ以外に、テレビジョン装置と組み合わせて用いられる双方向通信用のSTB(Set−Top Box)のような通信端末機器であってもよい。14は駆動部12と通信部13に対する制御を行なう制御部であって、CPUやメモリなどから構成される。15は電源部であって、外部から接続部28を介して供給される交流電圧ACに基づいて必要な電源電圧を生成し、駆動部12、通信部13および制御部14へ供給する。17は移動体2の移動速度を検出する速度センサであって、その出力は接続部28を介して制御部14に入力される。
移動体2が移動している間は、速度センサ17により移動体2の移動速度が検出され、その検出結果が制御部14に与えられる。制御部14は、移動体2の移動速度に応じて、駆動部12を介して移動機構11の動作を制御する。この結果、アンテナ4は、図3の初期位置(実線で示す位置)から、移動体2の移動速度と等しい速度でB方向、すなわち移動体2の移動方向と反対方向へ直線移動し、終端位置(破線で示す位置)に至ると、今度はA方向、すなわち移動体2の移動方向と同じ方向へ直線移動して、初期位置まで戻る。この往復動作が繰り返し行なわれる。
外部機器16から通信部13およびアンテナ4を介して基地局1へアクセスを行ない、基地局1から送信されるデータを受信する場合、アンテナ4がB方向へ移動体2と同じ速度で移動する間は、前述のように、基地局1からみてアンテナ4は静止した状態となる。したがって、この移動期間はアンテナ4の受信感度が上がり、基地局1から送信されるデータ、例えば電子メール、画像・音楽等のコンテンツ、各種情報などを、良好な受信状態で受信することができる。受信したデータは、通信部13から接続部28を介してケーブル27(図2)により外部機器16へ出力され、外部機器16にデータがダウンロードされる。
なお、アンテナ4がA方向へ移動するとき(初期位置への復帰時)の速度は、可能なかぎり高速であることが好ましい。これは、A方向への移動時には、基地局1からみてアンテナ4の相対移動速度が移動体の速度を超え受信が極めて困難なことから、受信不能の期間を極力短くするためである。したがって、実質的に、アンテナ4がB方向へ移動している間のみ、基地局1からデータを受信することが可能となる。
次に、移動機構11の詳細について説明する。図4は、移動機構11の第1実施形態を示す概略構成図である。本実施形態では、ベルトを用いて移動機構11を構成している。30は搬送用のベルトであって、ローラ31,32間に架設されている。ベルト30の上面には取付板36が設けられており、この取付板36にアンテナ4の支持台23が取り付けられている。22は前述の同軸ケーブルである。33,34は駆動用のベルトであって、ベルト33はローラ31とモータ35との間に架設されており、ベルト34はローラ32とモータ35との間に架設されている。ベルト30,33,34およびローラ31,32により移動機構11が構成される。また、モータ35は図3の駆動部12を構成している。駆動部12には、図示しないモータ駆動回路も備わっている。
モータ35は、正方向および逆方向へ所定の速度で回転する。回転速度は、制御部14からの指令に基づき、モータ駆動回路の出力により制御される。モータ35が正方向に回転すると、ベルト33,34が実線矢印方向へ駆動され、ローラ31,32が実線矢印方向へ回転する。この結果、ベルト30は実線矢印方向へ搬送され、ベルト30に支持台23および取付板36を介して取り付けられているアンテナ4は、矢印A方向へ移動する。また、モータ35が逆方向に回転すると、ベルト33,34が破線矢印方向へ駆動され、ローラ31,32が破線矢印方向へ回転する。この結果、ベルト30は破線矢印方向へ搬送され、ベルト30に支持台23および取付板36を介して取り付けられているアンテナ4は、矢印B方向へ移動する。この第1実施形態によれば、モータ35の回転方向と回転速度を制御することにより、アンテナ4の移動方向と移動速度を制御することができる。
図5は、移動機構11の第2実施形態を示す概略構成図である。本実施形態では、ラックとピニオンの機構を用いて移動機構11を構成している。40は左右方向へ移動自在なラック、41はラック40と噛み合う回転自在なピニオン、42はピニオン41と噛み合う回転自在な駆動ギヤ、43は駆動ギヤ42を回転させるモータである。ラック40の上面には取付板44が設けられており、この取付板44にアンテナ4の支持台23が取り付けられている。22は前述の同軸ケーブルである。ラック40、ピニオン41および駆動ギヤ42により移動機構11が構成される。また、モータ43は図3の駆動部12を構成している。駆動部12には、図示しないモータ駆動回路も備わっている。
モータ43は、正方向および逆方向へ所定の速度で回転する。回転速度は、制御部14からの指令に基づき、モータ駆動回路の出力により制御される。モータ43が正方向に回転すると、駆動ギヤ42が実線矢印方向へ回転し、駆動ギヤ42に噛み合っているピニオン41が実線矢印方向へ回転する。ピニオン41の回転により、これに噛み合っているラック40が実線矢印方向へ移動し、ラック40に支持台23および取付板44を介して取り付けられているアンテナ4は、矢印A方向へ移動する。また、モータ43が逆方向に回転すると、駆動ギヤ42が破線矢印方向へ回転し、駆動ギヤ42に噛み合っているピニオン41が破線矢印方向へ回転する。ピニオン41の回転により、これに噛み合っているラック40が破線矢印方向へ移動し、ラック40に支持台23および取付板44を介して取り付けられているアンテナ4は、矢印B方向へ移動する。この第2実施形態によれば、モータ43の回転方向と回転速度を制御することにより、アンテナ4の移動方向と移動速度を制御することができる。
図6(a)は、移動機構11の第3実施形態を示す概略構成図である。本実施形態では、1対のソレノイドを用いて移動機構11を構成している。51は一方のソレノイド、52は他方のソレノイドであって、これらは所定間隔を隔てて左右に配置されている。ソレノイド51,52は,いずれもコイルや鉄心を備えた公知の構造を有している。ソレノイド51,52の中空部には、非磁性材料からなるロッド50が水平方向にスライド自在に挿通されており、このロッド50の外周には環状のマグネット54が嵌着されている。また、ロッド50の一端には、支持台23が取り付けられており。この支持台23にアンテナ4が支持されている。ソレノイド51,52で発生する磁界がアンテナ4に影響しないように、ソレノイド51,52とアンテナ4との間に適当なシールド部材を設けるのが好ましい。なお、同軸ケーブル22の図示は省略してある。ソレノイド51,52、ロッド50およびマグネット54により移動機構11が構成される。本実施形態では、図示しないソレノイド駆動回路によって図3の駆動部12が構成される。
ソレノイド51,52のコイルに通電すると、通電方向に応じた磁界が形成され、ソレノイド51,52とマグネット54との間に吸引力・反発力が作用し、これらの力によりロッド50は左右方向へ所定速度で移動する。ロッド50の移動速度は、制御部14からの指令に基づき、ソレノイド駆動回路の出力により制御される。図6(b)のように、ソレノイド51の右側とソレノイド52の左側にN極の磁極が形成されるように、各ソレノイド51,52に通電を行うと、マグネット54とソレノイド51との間には同極同士の反発力が作用し、マグネット54とソレノイド52との間には異極同士の吸引力が作用するので、マグネット54はロッド50と共にソレノイド52の方向へ移動する。この結果、ロッド50に支持台23を介して取り付けられているアンテナ4は、矢印A方向へ移動する。マグネット54が図6(c)のようにソレノイド52の近傍位置に至ると、ソレノイド51,52の通電方向を切り換え、図6(d)のようにソレノイド51の右側とソレノイド52の左側にS極の磁極を形成する。すると、マグネット54とソレノイド52との間には同極同士の反発力が作用し、マグネット54とソレノイド51との間には異極同士の吸引力が作用するので、マグネット54はロッド50と共にソレノイド51の方向へ移動する。この結果、ロッド50に支持台23を介して取り付けられているアンテナ4は、矢印B方向へ移動する。この第3実施形態によれば、ソレノイド51,52の通電方向と通電量を制御することにより、アンテナ4の移動方向と移動速度を制御することができる。
図7(a)は、移動機構11の第4実施形態を示す概略構成図である。本実施形態では、リニアモータを用いて移動機構11を構成している。55は固定ヨーク、56は固定ヨーク55の磁極、57は磁極56に巻回されたコイル、58は磁極56と対向して設けられた可動マグネット、59は可動マグネット58が裏面に取り付けられた可動ヨークであって、これらの各部品55〜59によりリニアモータが構成される。このリニアモータの構造は公知である。可動ヨーク59には支持台23が取り付けられており、この支持台23にアンテナ4が支持されている。可動ヨーク59は、図示しないガイドレールに案内されて、水平方向に移動する。固定ヨーク55で発生する磁界や可動マグネット58の磁界がアンテナ4に影響しないように、固定ヨーク55および可動ヨーク59とアンテナ4との間に適当なシールド部材を設けるのが好ましい。22は前述の同軸ケーブルである。本実施形態では、上述したリニアモータにより移動機構11が構成され、図示しないリニアモータ駆動回路によって図3の駆動部12が構成される。
固定ヨーク55のコイル57に通電して移動磁界を発生させると、各磁極56にN極とS極が交互に形成され、可動マグネット58と各磁極56との間で、異極同士については吸引力が作用し、同極同士については反発力が作用するので、これらの力により可動ヨーク59は、移動磁界に追従して所定速度で移動する。可動ヨーク59の移動速度は、制御部14からの指令に基づき、リニアモータ駆動回路の出力により制御される。図7(b)は、可動ヨーク59とともにアンテナ4がB方向へ移動している状態を表している。アンテナ4が移動して、図7(c)のように終端位置に至ると、移動磁界の方向を反転させ、可動マグネット58と磁極56との間の吸引力・反発力により、可動ヨーク59とともにアンテナ4をA方向へ移動させる。この第4実施形態によれば、リニアモータの移動磁界の方向と電流の周波数を制御することにより、アンテナ4の移動方向と移動速度を制御することができる。
図8(a)は、本発明の他の実施形態におけるアンテナ移動装置6の要部を示す平面図である。本実施形態では、アンテナ4を直進移動させる移動機構11のほかに、移動機構11を所定方位に旋回させる旋回機構60を設けている。旋回機構60はモータ61を備えており、このモータ61の回転に連動して、移動機構11が図8(b)のように旋回するようになっている。モータ61は、例えばパルス信号により駆動されるステップモータから構成される。23はアンテナ4を支持する支持台である。本実施形態によると、旋回機構60によってアンテナ4を任意の方向へ旋回できるので、受信感度が良くない場合にアンテナ4を旋回させて受信感度を監視し、受信感度が最も良好となる方向でアンテナ4を直進移動させることにより、一層良好な受信を行うことが可能となる。
図9は、本発明の他の実施形態に係る移動体用受信装置7の内部構成を示したブロック図である。本実施形態では、携帯電話機のような携帯型無線機器それ自体を移動させることで、受信感度の向上を図っている。70は移動体用受信装置7の筐体、71は携帯電話機80をA方向およびB方向に移動させるための移動機構である。移動機構71には、携帯電話機80が載置される保持台78が設けられている。保持台78にはゴムなどの弾性体からなる装着ベルト79が付設されており、この装着ベルト79により携帯電話機80を保持台78に保持するようになっている。保持台78および装着ベルト79は、本発明における保持手段の一実施形態を構成する。81は携帯電話機80のアンテナである。移動機構71としては、前述した図4〜図7の機構を採用することができる。72は移動機構71を駆動する駆動部、73は駆動部72に対する制御を行なう制御部である。制御部73はCPUやメモリなどから構成される。74は電源部であって、外部から接続部76を介して供給される交流電圧ACに基づいて必要な電源電圧を生成し、駆動部72および制御部73へ供給する。75は移動体2の移動速度を検出する速度センサであって、その出力は接続部76を介して制御部73に入力される。
移動体2が移動している間は、速度センサ75により移動体2の移動速度が検出され、その検出結果が制御部73に与えられる。制御部73は、移動体2の移動速度に応じて、駆動部72を介して移動機構71の動作を制御する。この結果、携帯電話機80は、図9の初期位置(実線で示す位置)から、移動体2の移動速度と等しい速度でB方向、すなわち移動体2の移動方向と反対方向へ直線移動し、終端位置(破線で示す位置)に至ると、今度はA方向、すなわち移動体2の移動方向と同じ方向へ直線移動して、初期位置まで戻る。この往復動作が繰り返し行なわれる。
携帯電話機80から基地局1へアクセスを行ない、基地局1から送信されるデータを受信する場合、携帯電話機80がB方向へ移動体2と同じ速度で移動する間は、基地局1からみてアンテナ81は静止した状態となる。したがって、この移動期間はアンテナ81の受信感度が上がり、基地局1から送信されるデータ、例えば電子メール、画像・音楽等のコンテンツ、各種情報などを、良好な受信状態で受信することができる。
なお、携帯電話機80がA方向へ移動するとき(初期位置への復帰時)の速度は、可能なかぎり高速であることが好ましい。これは、A方向への移動時には、基地局1からみてアンテナ81の相対移動速度が移動体の速度を超え受信が極めて困難なことから、受信不能の期間を極力短くするためである。したがって、実質的に、携帯電話機80がB方向へ移動している間のみ、基地局1からデータを受信することが可能となる。
こうして、携帯電話機80を移動体用受信装置7にセットして移動体2の移動方向Aと反対方向Bへ移動させることにより、アンテナ81の受信感度が向上するので、良好な受信状態で電子メールなどを受信することができる。
図9の実施形態においても、図8のような旋回機構を採用することができる。また、図9では、保持手段として保持台78と装着ベルト79を採用したが、保持手段はこれのみに限定されるものではなく、例えば携帯電話機80を保持するためのフックを移動機構71の上面に設け、このフックで保持手段を構成するようにしてもよい。
本発明は、以上述べた以外にも、種々の実施形態を採用することができる。例えば、図3の実施形態では、速度センサ17が検出した移動体2の移動速度に基づいてアンテナ4の移動速度を制御するようにしたが、アンテナ4が移動体2と反対方向(B方向)へ移動する過程における通信部13での信号受信状態に基づいて、アンテナ4の移動速度を制御するようにしてもよい。信号受信状態は、例えば受信信号のエラーレートから判定することができる。そこで、エラーレートが大きくなれば、制御部14によりアンテナ4の移動速度を上げたり、図8の旋回機構60によりアンテナ4の方向を変えるなどの制御を行なうことで、受信感度を向上させることができる。
また、図9の実施形態では、携帯型無線機器として携帯電話機80を例に挙げたが、携帯型無線機器はPDA(携帯情報端末)やその他のモバイル機器であってもよい。
また、移動機構11は図4〜図7で示した以外のものを採用してもよく、一例として、モータと連動するクランク機構によりアンテナ4を往復移動させる移動機構などが考えられる。
さらに、以上述べた実施形態では、移動体2の内部に設置される受信装置を例に挙げたが、本発明の移動体用受信装置は、例えば車両の屋根のような移動体外部に設置されるものであってもよい。
本発明の基本的な概念を示した図である。 アンテナ移動装置の外観図である。 アンテナ移動装置の内部構成を示したブロック図である。 移動機構の第1実施形態を示す概略構成図である。 移動機構の第2実施形態を示す概略構成図である。 移動機構の第3実施形態を示す概略構成図である。 移動機構の第4実施形態を示す概略構成図である。 本発明の他の実施形態におけるアンテナ移動装置の要部を示す平面図である。 本発明の他の実施形態に係る移動体用受信装置の内部構成を示したブロック図である。
符号の説明
1 基地局
2 移動体
3 アンテナ移動装置
4 アンテナ
5 パーソナルコンピュータ
6 アンテナ移動装置
11 移動機構
12 駆動部
13 通信部
14 制御部
16 外部機器
17 速度センサ
28 接続部
60 旋回機構
72 駆動部
73 制御部
75 速度センサ
78 保持台
79 装着ベルト
80 携帯電話機
81 アンテナ

Claims (7)

  1. 高速で移動する移動体において基地局から送信される信号を受信するための装置であって、
    前記基地局からの電波を受信するアンテナと、
    前記アンテナを前記移動体の移動方向と反対方向へ所定速度で直進移動させる移動機構と、
    前記移動機構を駆動する駆動部と、
    前記駆動部を介して前記移動機構の動作を制御する制御部と、
    外部機器が着脱自在に接続される接続部とを備え、
    前記アンテナが前記反対方向へ移動する過程で受信した信号を、前記接続部を介して前記外部機器へ出力することを特徴とする移動体用受信装置。
  2. 高速で移動する移動体において基地局から送信される信号を受信するための装置であって、
    前記基地局からの電波を受信するアンテナと、
    前記アンテナを前記移動体の移動方向と反対方向へ所定速度で直進移動させるアンテナ移動装置とを備え、
    前記アンテナが前記反対方向へ移動する過程で受信した信号を外部機器へ出力することを特徴とする移動体用受信装置。
  3. 請求項2に記載の移動体用受信装置において、
    前記移動体の移動速度を検出する速度センサの出力に基づいて、前記アンテナを所定速度で移動させることを特徴とする移動体用受信装置。
  4. 請求項3に記載の移動体用受信装置において、
    前記アンテナを移動体の移動速度と等しい速度で移動させることを特徴とする移動体用受信装置。
  5. 請求項2に記載の移動体用受信装置において、
    前記アンテナが前記反対方向へ移動する過程における信号受信状態に基づいて、前記アンテナを所定速度で移動させることを特徴とする移動体用受信装置。
  6. 請求項2ないし請求項5のいずれかに記載の移動体用受信装置において、
    前記アンテナ移動装置は、前記アンテナを直進移動させる移動機構と、この移動機構を所定方位に旋回させる旋回機構とを備えていることを特徴とする移動体用受信装置。
  7. 高速で移動する移動体において基地局から送信される信号を受信するための装置であって、
    前記基地局からの電波を受信するアンテナを有する携帯型無線機器が保持される保持手段と、
    前記保持手段に保持された携帯型無線機器を前記移動体の移動方向と反対方向へ所定速度で直進移動させる移動機構と、
    を備えたことを特徴とする移動体用受信装置。
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