JP2007295079A - 無線通信装置及び無線通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】周波数を共用する他の無線システムに干渉を与えない無線通信装置及び無線通信方法を提供する。
【解決手段】他の無線システムが使用する周波数帯域の一部で信号を送受信する送受信手段20と、他の無線システムが使用する周波数帯域の中で送受信手段20による信号の送受信に使用されない周波数帯域のキャリアを検出するキャリア検出手段21とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、複数の無線システムが周波数帯域を共用して使用する無線通信装置及び無線通信方法に関する。
従来、複数の無線システムが周波数帯域を共用して使用する無線装置及び無線方法が知られている(非特許文献1参照)。この種の従来の無線装置及び無線方法では、周波数帯域を共用する複数の無線システムのうち、優先度の低い無線システムの無線装置が共用周波数帯域のキャリア検出を行い、該周波数帯域が優先度の高い無線システムにより使用されていないと判断した場合に、信号を送信する。
また、従来、無線LANの送信衝突検出システムとして、送信周波数帯域のうち非送信周波数帯域を設ける方法が知られている。
J. Mitola III, "Cognitive Radio for Flexible Mobile Multimedia Communications," IEEE Sixth International Workshop on Mobile Multimedia Communications (MoMuC99), pp.3-10, Nov. 1999. 特開2003‐249939号公報
上記従来の技術では、優先度の低い無線システムが共用周波数帯域において信号の送信を行っている間は、優先度の高い無線システムのキャリア検出を行うことができないため、優先度の高い無線システムが共用周波数帯域で信号の送信を開始した際に、優先度の低い無線システムが優先度の高い無線システムに干渉を与えるという問題点があった。
このような技術的課題を解決するためになされた本発明の目的は、周波数を共用する他の無線システムに干渉を与えない無線通信装置及び無線通信方法を提供することである。
本発明の実施の形態に係る特徴は、無線通信装置において、他の無線システムが使用する周波数帯域の一部で信号を送受信する送受信手段と、他の無線システムが使用する周波数帯域の中で送受信手段による信号の送受信に使用されない周波数帯域のキャリアを検出するキャリア検出手段とを備えることである。
また本発明の実施の形態に係る特徴は、無線通信装置において、他の第1の無線システムが使用する周波数帯域の一部を含む送受信用の周波数帯域で信号を送受信する送受信手段と、他の第1の無線システムが使用する周波数帯域の中で送受信手段による信号の送受信に使用されない周波数帯域のキャリアを検出するキャリア検出手段とを備えることである。
また本発明の実施の形態に係る特徴は、無線通信装置において、他の無線システムが使用する第1の周波数帯域の一部及び該第1の周波数帯域の一部に隣り合う第2の周波数帯域の一部を含む送受信用の周波数帯域で信号を送受信する送受信手段と、第1及び第2の周波数帯域の中で送受信手段による信号の送受信に使用されない周波数帯域のキャリアをそれぞれ検出するキャリア検出手段とを備えることである。
また本発明の実施の形態に係る特徴は、無線通信方法において、他の無線システムが使用する周波数帯域の一部で信号を送受信する送受信ステップと、他の無線システムが使用する周波数帯域の中で送受信ステップによる信号の送受信に使用されない周波数帯域のキャリアを検出するキャリア検出ステップとを備えることである。
本発明によれば、無線通信装置が信号を送信している間も、この無線通信装置と周波数を共用する他の無線システムの信号を検出することができるため、他の無線システムに干渉を与えないようにすることができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態に係る無線通信装置1が無線通信を行う無線通信ネットワーク2の概略構成の一例を示すブロック図である。図1には、無線通信装置1が互いに無線通信を行うための無線通信ネットワーク2と、別の無線システムである無線システム3、4、5、6、7とを示している。無線システム3〜7は、それぞれ使用する周波数帯域が異なっており、それぞれ専用の無線通信装置を用いて通信を行うようになされている。なお、図1は、複数の無線システム3〜7がそれぞれ異なる周波数帯域を使用することを示すものであり、本発明は、各無線システム3〜7が物理的に異なる位置に設けられている構成に限定されるものではなく、物理的に同じ位置に設けられていて異なる周波数を使用するものであってもよい。また、図1では、5つの無線システム3〜7が示されているが、無線システムの数はこれに限らない。
図2は、図1に示した各無線システム3〜7が使用する周波数帯域F3〜F7を示す。無線通信ネットワーク2を構成する複数の無線通信装置1(図1)は、他の無線システム3〜7の周波数帯域F3〜F7の一部を使用して各無線通信装置1間で通信を行う。
このように、無線通信ネットワーク2に属する無線通信装置1は、他の無線システム3〜7と周波数帯域F3〜F7を共用して無線通信を行うが、他の無線システム3〜7よりも低い優先度で周波数の利用が許されている。
例えば無線システム5の周波数帯域F5を利用して、無線通信ネットワーク2の無線通信装置1が互いに通信を行う場合、無線通信装置1は、そのキャリア検出機能(後述)により、無線システム5の周波数帯域F5が該無線システム5によって使用されているか否かを判断する。そして使用されていないと判断した場合、各無線通信装置1は、無線システム5が使用する周波数帯域F5の一部を使用して、互いに無線通信を行う。因みに、キャリアとは、無線通信において使用される搬送波であり、無線システムごとに特定の周波数帯域が割り当てられているものである。
これに対して、周波数の利用に関する優先度の高い無線システム5がその周波数帯域F5を使用していると判断した場合には、周波数の利用に関する優先度の低い無線通信装置1は、該周波数帯域F5において無線通信を開始しないようになされている。また、例えば周波数帯域F5が使用されていない場合に該周波数帯域F5を使用して無線通信装置1が無線通信を行っている状態において、優先度の高い無線システム5が該周波数帯域F5の使用を開始した場合には、無線通信装置1は直ちに周波数帯域F5での信号の送信を停止するようになされている。
図3は、無線通信装置1の構成を示すブロック図である。図3に示すように、無線通信装置1は、送受信部20とキャリア測定部21と、これらを制御する制御部19とを備える。
送受信部20は、受信信号の帯域制限を行う帯域可変フィルタ26と、帯域可変フィルタ26において帯域制限された受信信号に基づいて受信処理を行う周波数帯可変受信部27と、送信処理を行う周波数帯可変送信部28と、周波数帯可変送信部28から出力される送信信号の帯域を制限する帯域可変フィルタ26とを備える。
帯域可変フィルタ25、26は、スイッチ21を介して広帯域アンテナ22に接続される。すなわち、送受信部20においては、制御部19の制御によりスイッチ24が第1の切換端24A又は第2の切換端24Bに切り換えられるようになされている。スイッチ24が第1の切換端24A側に切り換えられると、広帯域アンテナ22を介して受信された受信信号が帯域可変フィルタ25に入力され、設定されている帯域に帯域制限された後、周波数帯可変受信部27によって受信処理される。これに対して、スイッチ24が第2の切換端24B側に切り換えられると、帯域可変フィルタ26において設定されている帯域に帯域制限された送信信号が広帯域アンテナ22を介して送信される。
また、キャリア測定部21は、広帯域アンテナ32を介して受信された信号の帯域を制限する帯域可変フィルタ30と、帯域制限された信号に基づいてキャリアの受信電力を測定する周波数帯可変キャリア測定部29とを備える。帯域可変フィルタ30は、制御部19の制御により、受信信号をキャリア測定の対象である無線システム(無線システム3〜7のうち、周波数帯域を共用している無線システム)の周波数チャネルの帯域の一部に制限する。これにより、周波数帯可変キャリア測定部29は、測定対象である無線システムの周波数チャネルのキャリアについて、その一部の帯域によって受信電力を測定する。
図4に示すように、制御部19は、送受信部20における帯域可変フィルタ25、26、周波数帯可変受信部27及び周波数帯可変送信部28の周波数帯域を制御すると共に、送信の開始又は停止を制御する送受信制御部61と、キャリア測定部21の帯域可変フィルタ30及び周波数帯可変キャリア測定部29の周波数帯域を制御するキャリア測定制御部62と、周波数帯可変キャリア測定部29において測定された受信電力の測定結果を受け、この測定結果と予めメモリ60に記憶されている電力しきい値とを比較して、測定対象である他の無線システムにおいて通信が行われているか否かを判定するしきい値比較判定部63と、各無線システム3〜7の周波数帯域F3〜F7及び、各無線システム3〜7ごとのキャリア検出のための電力しきい値等を予め記憶するメモリ60と、タイマ64とを備える。因みに、メモリ60は、各周波数帯域F3〜F7における各チャネル周波数や、後述する電力測定時の電力しきい値、空きチャネル判定時の時間しきい値等も記憶している。
各無線システム3〜7は、それぞれ異なる送信電力で送信信号を送信するようになされているものもあり、この場合には、それぞれの送信電力に対応して、メモリ60に各無線システム3〜7ごとのキャリア検出のための電力しきい値が予め記憶されている。
制御部19は、メモリ60に記憶されている周波数帯域F3〜F7の中から、無線通信ネットワーク2において無線通信装置1が使用する周波数帯域を決定し、この決定された周波数帯域の一部を、送受信制御部61によって送受信部20の帯域可変フィルタ25、26、周波数帯可変受信部27、周波数帯可変送信部28に設定する。因みに、使用する周波数帯域の決定方法としては、優先度の高い無線システム3〜7のうち、周波数帯域を使用していない無線システムであって、搬送波周波数が最も低い無線システムを選択する方法等を適用することができる。この決定された周波数帯域は、次の通信に使用される周波数帯域を特定する情報として、現在の通信で使用されている周波数帯域において、送信データ(パケット)に含めて通信相手である他の無線通信装置に送信する。これにより、他の無線通信装置では、次の通信において使用される周波数帯域を知ることができる。
また制御部19は、キャリア測定制御部62によって、キャリア測定部21の帯域可変フィルタ30及び周波数帯可変キャリア測定部29の使用周波数を、送受信部20に設定された周波数帯域に隣接する周波数帯域であって、周波数帯域F3〜F7に含まれる周波数帯域に設定する。
図5は、優先度の高い無線システム3〜7のいずれか(図2に示した周波数帯域F3〜F7のいずれかを示す)において使用する周波数帯域F40と、本実施の形態に係る無線通信ネットワーク2を構成する無線通信装置1が使用する周波数帯域F41とを示す略線図である。図5に示すように、無線通信装置1に対してデータ通信用として選択する周波数帯域F41は、優先度の高い無線システムに割り当てられる周波数帯域F40の帯域幅よりも狭い帯域幅であって、該周波数帯域F40に含まれる。また、周波数帯域F42は、優先度の高い無線システムに割り当てられた周波数帯域F40のうち、無線通信装置1がデータ通信用としては使用しない帯域である。
このように無線通信ネットワーク2においては、優先度の低い無線通信装置1がデータ通信用に使用する周波数帯域F41として、無線通信装置1よりも優先度の高い無線システムに割り当てられる周波数帯域F40に比べて狭い帯域幅を設定していることにより、無線通信装置1は、該無線通信装置1がデータ通信中であっても、その通信の送受信に使用される周波数帯域F41とは異なる周波数帯域F42を利用して、優先度の高い無線システムの周波数帯域F40が使用されているか否かを測定することができる。制御部19のキャリア測定制御部62は、この周波数帯域F42を、キャリア測定用の周波数帯域としてキャリア測定部21の帯域可変フィルタ30及び周波数帯可変キャリア測定部29に設定する。因みに、各無線システム3〜7では、それぞれに割り当てられている周波数帯域F3〜F7において、さらにチャネルごとに周波数が分割されている。すなわち、各無線システム3〜7の周波数帯域F3〜F7には、複数のチャネル周波数が設定されており、図5は、1つのチャネル周波数について示したものである。
しきい値比較判定部63(図4)は、周波数帯可変キャリア測定部29において測定された受信電力と、メモリ60に記憶されているしきい値とを比較し、測定結果がしきい値を超えたとき、測定対象となっている無線システムが通信を行っていると判断する。
このように制御部19は、送受信部20及びキャリア測定部21において使用する周波数帯域(周波数チャネル)の選択、キャリアの検出処理、送信の開始又は停止等の制御を行う。
図6は、図5に示した周波数帯域F41において、無線通信装置1が1回の連続したフレームのデータ送信を行う場合の処理の一例を示すフローチャートである。制御部19は、無線通信装置1の電源が投入されると、この処理手順に入り、ステップS11において周波数を共用する無線システム(以下これをターゲットシステムと呼ぶ)を選択する。
周波数帯域を選択すると、制御部19は、ステップS11からステップS12に移り、ステップS11において選択したターゲットシステムの中の周波数チャネルを選択し、この選択された周波数チャネルで使用される周波数帯域を、メモリ60から読み出して、この周波数帯域に基づき、送受信部20(図3)の帯域可変フィルタ25、26(図3)の通過帯域を、図5に示した周波数帯域F41に設定し、また、周波数帯可変受信部27及び周波数帯可変送信部28の中心周波数を、図5に示した周波数帯域F41の中心周波数に設定する。また、制御部19は、キャリア測定部21の帯域可変フィルタ30(図3)の通過帯域を、図5に示した周波数帯域F42に設定し、また、周波数帯可変キャリア測定部29の中心周波数を、図5に示した周波数帯域F42の中心周波数に設定する。これにより、送受信部20においては、ターゲットシステムで使用される周波数帯域F40(図5)の一部(周波数帯域F41)が送受信用の周波数帯域に設定されると共に、残りの周波数帯域F42が、ターゲットシステムのキャリア測定用として設定される。
このようにして送受信部20及び周波数帯可変キャリア測定部29の周波数帯域がターゲットシステムに応じて設定されると、制御部19は、続くステップS13に移って、周波数帯域F42(図5)でのキャリア検出を実行する。この場合、制御部19の制御によりキャリア測定を実行するキャリア測定部21は、図3について上述したように、広帯域アンテナ32を介して受信した信号を、帯域可変フィルタ30において周波数帯域F42の帯域幅に帯域制限した後、キャリア測定部29においてキャリア測定を行う。この測定結果は、周波数帯可変キャリア測定部29から制御部19に出力される。制御部19は、周波数帯可変キャリア測定部29から出力されたキャリア測定結果に基づいて、キャリア検出処理を行う。このキャリア検出処理については、後述する。なお、このキャリア検出処理は、このステップS13において開始されると、以後無線通信装置1の電源が切られるか、又は他のターゲットシステム(周波数帯域)が選択されるまで継続される。
そして、制御部19は、続くステップS14において、周波数帯域F42でのキャリア検出処理結果としてキャリアが検出されたか否かを判断する。ここでキャリアが検出されると、このことは、ターゲットシステムにおいて通信が行われていることを意味しており、制御部19は、ステップS14において肯定結果を得ることにより、当該判断処理を繰り返し、続くステップS15における送信処理を実行することなく、ターゲットシステムでの通信が終了するのを待ち受ける。これに対して、キャリアが検出されない場合、このことは、ターゲットシステムにおいて通信が行われていないこと(又は終了したこと)を意味しており、制御部19は、ステップS14において否定結果を得ることにより、ステップS14からステップS15に移って、データの送信を開始する。このデータ送信処理において、送受信部20の周波数帯可変送信部28は、制御部19の制御に基づき、送信信号を帯域可変フィルタ26に出力する。帯域可変フィルタ26は、この送信信号を周波数帯域F41(図5)に帯域制限する。スイッチ24は、制御部19の制御により第2の切換端24B側に切り換えられる。これにより、帯域可変フィルタ26において帯域制限された送信信号は、スイッチ24を介して広帯域アンテナ22から送信される。なお、この送信処理ステップS15において送信されるデータは、1回の連続するフレームのデータの一部である。
ここで、ステップS13の説明において上述したように、キャリア測定部21は、送受信部20において送受信を行っている間においても、キャリア測定を継続しており、制御部19も、同様にキャリア測定部21のキャリア測定結果を基にキャリア検出処理を継続している。
従って、制御部19は、ステップS15の信号送信処理の後において、周波数帯域F42でのキャリア検出処理結果としてキャリアが検出されたか否かを判断することにより(ステップS16)、送信処理(ステップS15)の間にキャリアが検出された場合には、このステップS16の判断処理において肯定結果を得る。すなわち、ステップS16において肯定結果が得られると、このことは、無線通信装置1においてデータの送信中に、この無線通信装置1が周波数を共用している優先度の高いターゲットシステムにおいて、そのシステムの通信装置による通信が開始されたことを意味しており、この場合、制御部19は、ステップS16からステップS17に移って、上述のステップS15において送信を開始した周波数帯域F41(図5)での送信信号の送信を停止する。これにより、ターゲットシステムにおいて、その無線システムの通信装置は、優先度の低い無線ネットワーク2の無線通信装置1による干渉を受けることなく、通信を行うことができる。
これに対して、ステップS16においてキャリアが検出されなかったものと判断された場合、制御部19は、ステップS16において否定結果を得ることにより、ステップS16からステップS18に移って、周波数帯域F41における信号の送信を継続する。そして制御部19は、ステップS19において、1回の連続したフレームの送信データが送信完了したか否かを判断する。このステップS19において否定結果が得られると、このことは、送信すべき1フレーム分のデータの送信が完了していないことを意味しており、制御部19は、ステップS19から上述のステップS15に戻って送信処理を繰り返す。またステップS19において肯定結果が得られると、このことは、1回に送信する連続したフレーム分のデータの送信が完了したことを意味しており、制御部19は、当該処理手順を終了する。
このように、制御部19は、1フレーム分のデータの送信が完了するまで、ステップS15−ステップS16−ステップS18−ステップS19の処理を繰り返すことにより、連続した1フレーム分のデータを送信している間においても、該1フレームのデータのうちの一部のデータが送信される毎にキャリア検出の有無を判断することができる。
かくして、制御部19は、図6に示すデータ送信処理を実行することにより、データの送信中であっても、ターゲットの無線システムにおけるキャリア検出を継続して行うことができる。従って、無線通信ネットワーク2における無線通信装置1が通信を行っている際にターゲットシステムの通信装置が通信を開始した場合であっても、無線通信装置1ではその通信の開始を直ちに検出して無線通信装置1における通信を停止することができる。これにより、ターゲットシステムにおける通信に干渉を与えることを回避することができる。
図7は、無線通信装置1の制御部19によるキャリア検出処理を示すフローチャートである。このキャリア検出処理は、図6について上述したデータ送信処理のステップS13において実行開始されるものであり、一旦キャリア検出処理を実行開始すると、以後無線通信装置1の電源が切られるか、又は他のターゲットシステム(周波数帯域)が選択されるまで継続される。
制御部19は、ステップS21において、選択されている高優先度の無線システム(ターゲットシステム)を判断する。すなわち、図6のステップS11において選択されたターゲットシステムが複数の無線システムの中のいずれであるかを判断する。因みに、図7においては、無線通信装置1が周波数を共用する高優先度のターゲットシステムとして、3つの無線システムA〜Cが予めメモリ60に登録されているものとする。この登録情報としては、キャリア検出を行う際の受信電力の比較対象となる電力しきい値であり、各無線システムごとに対応付けられてメモリ60に記憶されている。なお、各無線システム3〜7においては、チャネルが変わっても無線システムが同じであれば、送信電力も同じであることにより、メモリ60には、各無線システム3〜7ごとの電力しきい値が記憶される。
以下の説明においては、選択対象のターゲットシステムとして3つの無線システム(A〜C)が設定されているものとする。例えば無線システムAが選択されている場合、制御部19は、ステップS21からステップS22に移って、メモリ60に予め記憶されている各無線システムA〜Cに対応する電力しきい値のうち、ステップS21において判断された無線システムAに対応する電力しきい値を読み出し、これをキャリア検出のためのしきい値としてしきい値判定部63に設定する。
これに対して、無線システムBが選択されている場合、制御部19は、ステップS21からステップS23に移って、無線システムBに対応した電力しきい値をメモリ60から読み出し、これをキャリア検出のためのしきい値としてしきい値判定部63に設定する。
またこれに対して、無線システムCが選択されている場合、制御部19は、ステップS21からステップS24に移って、無線システムCに対応した電力しきい値をメモリ60から読み出し、これをキャリア検出のためのしきい値としてしきい値判定部63に設定する。
しきい値判定部63に電力しきい値が設定されると、制御部19は、ステップS25に移って、受信信号の電力を周波数帯可変キャリア測定部29により測定する。この場合、制御部19は、図6のステップS11において選択されたターゲットシステムの周波数帯域のうち、無線通信装置1がデータ通信用として使用しない周波数帯域F42(図5)を帯域可変フィルタ30及び周波数帯可変キャリア測定部29に設定して測定を行う。そして制御部19は、ステップS26において、測定電力と上述のステップS22〜ステップS24のいずれかにおいてしきい値判定部63に設定された電力しきい値とをしきい値判定部63によって比較し、続くステップS27において、測定電力がしきい値以上であるか否かを判断する。
ステップS27において肯定結果が得られると、このことは、ターゲットシステムにおいて、キャリアが検出されたこと、すなわちターゲットシステムでの通信が行われていることを意味しており、制御部19は、ステップS27からステップS28に移って、キャリア検出判定を行う。
これに対して、ステップS27において否定結果が得られると、このことは、ターゲットの無線システムにおいて、キャリアが検出されないこと、すなわちターゲットの無線システムでの通信が行われていないことを意味しており、制御部19は、ステップS27からステップS29に移って、キャリア非検出判定を行う。
制御部19は、ステップS28又はステップS29における判定結果を、図6のステップS14又はステップS16におけるキャリア検出判定として用いる。
このように、本実施の形態に係る無線通信装置1は、周波数を共用する無線システムのキャリアを常時監視しており、無線通信装置1が無線通信ネットワーク2内でデータを送信中であっても、この無線通信ネットワーク2と周波数を共用する無線システム(ターゲットシステム)において通信が開始されたことを無線通信装置1が検出すると、該無線通信装置1において直ちに通信を中止することにより、ターゲットシステムの通信に干渉を与えることを回避することができる。
次に、無線通信装置1において通信が中止された場合の処理について説明する。上述したように、無線通信装置1は、周波数帯域を共用する無線システム(ターゲットシステム)において通信が開始されたことを検出すると、該無線通信装置1の通信を直ちに中止すると共に空きチャネルを探して送信を再開する。
ここで、送信停止後における送信再開処理は、送信を停止する直前に無線通信装置1が周波数帯域を共用していたターゲットシステムの送信タイプに基づいて実行される。
すなわち、ターゲットシステムにおける通信方法としては、図8(A)〜(C)に示すような複数の送信パターンがある。例えば、図8(A)に示す送信タイプaは、時刻t0まではいかなる送信も行われないが、時刻t0から連続して信号51が送信される送信タイプである。この送信タイプとしては、例えばテレビジョン放送波等がある。また図8(B)に示す送信タイプbは、一定の周期T0でパルス52が送信される送信タイプである。この送信タイプを採用するシステムとしては、レーダー等がある。また図8(C)に示す送信タイプcは、ランダムな時刻にランダムな長さの信号53が送信される送信タイプである。この送信タイプを採用するシステムとしては、一部の無線LAN等がある。
これらのターゲットシステムの周波数帯域を利用して通信を行う無線通信装置1においては、送信を停止する際に利用していたターゲットシステムの送信タイプ(タイプa、タイプb、タイプcのいずれか)に基づいて、それぞれのタイプ別に応じた送信再開処理を実行する。
すなわち、無線通信装置1が周波数を共用している優先度の高いターゲットシステムのチャネルにおいて、そのターゲットシステムの通信装置による通信が開始された場合、無線通信装置1は、送信を停止するとともに、図9に示す送信再開処理手順に入る。
この図9に示す送信再開処理手順に入ると、無線通信装置1の制御部19は、ステップS161において、送信を停止した際に周波数帯域を共用していた無線システム(ターゲットシステム)の送信タイプが図8に示したタイプa、タイプb、タイプcのいずれであるかを判断する。因みに、送信を停止した際に使用していた周波数帯域及び送信タイプを表す情報は、制御部19の送受信制御部61(図4)が送受信周波数を決めた際にメモリ60に保持しており、キャリア測定制御部62がこの情報をメモリ60から読み出すことにより把握することができる。
無線通信装置1の制御部19は、このステップS161において、タイプaである旨の判断結果が得られるとステップS162に移ってチャネル選択処理1を実行し、タイプbである旨の判断結果が得られるとステップS163に移ってチャネル選択処理2を実行し、タイプcである旨の判断結果が得られるとステップS164に移ってチャネル選択処理3を実行する。
すなわち、図10は、チャネル選択処理1の処理手順を示し、制御部19は、この処理に入ると、ステップS171において、それまで周波数帯域を共用していたタイプaの無線システムに空きチャネルがあるか否かを判断する。
この判断処理(ステップS171)は、無線システム(送信タイプ)毎に予め決められた所定の時間(時間しきい値)が経過するまでの間に受信電力が予め決められているしきい値以上となった場合にチャネルが使用されているものと判断し、しきい値以上とならかなった場合に空きチャネルであると判断する処理である。このステップS171における判断処理は、測定対象である無線システムの全てのチャネルについて実行される。
図11は、ステップS171において実行される空きチャネルがあるか否かを判定する空きチャネル判定処理手順を示し、制御部19は当該処理手順に入ると、ステップS181において、判定しようとする送信タイプがタイプaである場合には、ステップS182に移り、時間しきい値Aをメモリ60(図4)から読み出した後、ステップS185においてこの時間しきい値Aをタイマ64(図4)にセットする。
これに対して、空きチャネルの有無を判定しようとする送信タイプがタイプbである場合には、ステップS181からステップS183に移り、時間しきい値Bをメモリ60から読み出した後、ステップS185においてこの時間しきい値Bをタイマ64にセットする。
これに対して、空きチャネルの有無を判定しようとする送信タイプがタイプcである場合には、ステップS181からステップS184に移り、時間しきい値Cをメモリ60から読み出した後、ステップS185においてこの時間しきい値Cをタイマ64にセットする。
ここで、送信タイプaに対応して設定される時間しきい値Aと、送信タイプbに対応して設定される時間しきい値Bと、送信タイプcに対応して設定される時間しきい値Cとの関係は、A<B<Cとなっている。
すなわち、送信タイプaでは、連続して信号が送信されるため、送信の有無を判断するための時間しきい値Aとしては、短い時間だけ受信電力を測定することにより送信の有無を判断することができる。
これに対して、送信タイプbでは、一定間隔で信号が送信される(図8(B))。従ってこの間隔以上に時間しきい値Bを設定することにより送信の有無を判断することができる。
またこれに対して、送信タイプcでは、ランダムなタイミングで信号が送信されることにより(図8(c))、時間しきい値Cとしては、最も長い時間が設定されている。これにより、長い時間間隔で信号が送信される場合においても、その送信を検出することができる。
送信タイプに応じた時間しきい値をタイマに設定すると、制御部19は、ステップS186においてタイマをスタートさせた後、ステップS187においてキャリア測定部21(図3)により電力測定を行う。因みに、図10のステップS171の判断処理においては、タイプaの無線システムについての空きチャネルの有無を判断する処理であることにより、このステップS171において実行される空きチャネル判定処理手順(図11)では、ステップS181からステップS182に移って時間しきい値Aを設定することになる。
そして、制御部19は、ステップS188に移り、ステップS187において測定された電力と予め決められている電力しきい値とを比較する。測定された電力が電力しきい値以上である場合、このことは、ステップS187において測定した周波数帯域が使用中であることを意味しており、制御部19は、ステップS188からステップS189に移って、ビジー判定を行った後、図10のステップS171に戻る。
これに対して、測定された電力が電力しきい値未満である場合、このことは、ステップS187において測定した周波数帯域が使用されていない空きチャネルであることを意味しており、制御部19は、ステップS188からステップS191に移って、アイドル判定を行った後、図10のステップS171に戻る。
図11に示す空きチャネル判定処理手順は、測定対象である無線システムの全てのチャネルについて実行され、その結果は、メモリ60(図4)に保存される。
制御部19は、図10に示すステップS171に戻ると、図11について上述した空きチャネル判定処理手順においてメモリ60に保存された空きチャネルの有無(ビジー判定又はアイドル判定)を表す情報に基づき、空きチャネルがある場合には、ステップS172に移って、タイプaの無線システムにおける空きチャネルに移行した後、図9に示すメインルーチンに戻り、ステップS165(図9)において信号を送信する。
これに対して、ステップS171(図10)において否定結果が得られると、このことは、タイプaに空きチャネルがないことを意味しており、制御部19は、ステップS171からステップS173に移って、タイプbの無線システムに空きチャネルがあるか否かを判断する。
このステップS173においては、図11に示した空きチャネル判定処理手順を実行し、そのステップS181からステップS183に移って、タイプbに対応した時間しきい値Bを設定して電力測定が行われる。
ステップS173において肯定結果が得られると、このことは、タイプbの無線システムに空きチャネルがあることを意味しており、制御部19は、ステップS173からステップS174に移って、タイプbの無線システムにおける空きチャネルに移行した後、図9に示すメインルーチンに戻り、ステップS165(図9)において信号を送信する。
これに対して、ステップS173(図10)において否定結果が得られると、このことは、タイプbに空きチャネルがないことを意味しており、制御部19は、ステップS173からステップS175に移って、タイプcの無線システムに空きチャネルがあるか否かを判断する。
このステップS175においては、図11に示した空きチャネル判定処理手順を実行し、そのステップS181からステップS184に移って、タイプcに対応した時間しきい値Cを設定して電力測定が行われる。
ステップS175において肯定結果が得られると、このことは、タイプcの無線システムに空きチャネルがあることを意味しており、制御部19は、ステップS175からステップS176に移って、タイプcの無線システムにおける空きチャネルに移行した後、図9に示すメインルーチンに戻り、ステップS165(図9)において信号を送信する。
これに対して、ステップS175(図10)において否定結果が得られると、このことは、タイプcに空きチャネルがないことを意味している。この場合、全てのタイプに空きチャネルがないことになり、制御部19は、空きチャネルの選択を終了する。
このように、制御部19は、図9に示すステップS161において現周波数帯の無線システムの送信タイプがタイプaであった場合には、図10に示すチャネル選択処理1を実行することにより、タイプa、タイプb、タイプcの順に空きチャネルがあるか否かを判断する。この場合、タイプaの時間しきい値Aが最も小さく、タイプb、タイプcの順に
時間しきい値が大きくなることにより、時間しきい値が小さいタイプaから空きチャネルの有無を判断することにより、いち早く空きチャネルを探すことができる。すなわち、信号を連続して送信するタイプaでは、直ちに空きチャネルの有無を判断することができることにより、このタイプaの空きチャネルを第1に判断し、また、信号を一定間隔で送信するタイプbでは、この一定時間だけ待てば空きチャネルであるか否かを判断することができることにより、このタイプbの空きチャネルを第2に判断し、さらに、信号が送信されるタイミングがランダムであるタイプcでは、判断を要する時間が最も長いことにより、最後に判断することにより、空きチャネルを効率良く探すことができる。
また、図9に示したステップS161において、タイプbである旨の判断結果が得られると、制御部19は、ステップS161からステップS163に移ってチャネル選択処理2を実行する。
すなわち、図12は、チャネル選択処理2の処理手順を示し、制御部19は、この処理に入ると、ステップS201において、自身のネットワークのトラフィック量をチェックする。このトラフィック量が予め決められているしきい値未満である場合、制御部19は、ステップS201からステップS202に移って、それまで周波数帯域を共用していたタイプbの無線システムに空きチャネルがあるか否かを判断する。また、しきい値以上である場合には、ステップS201からステップS204に移って、タイプaの無線システムに空きチャネルがあるか否かを判断する。
ステップS202においては、図11に示した空きチャネル判定処理手順を実行し、そのステップS181からステップS183に移って、タイプbに対応した時間しきい値Bを設定して全てのチャネルについて電力測定が行われる。
ステップS202において肯定結果が得られると、このことは、タイプbの無線システムに空きチャネルがあることを意味しており、制御部19は、ステップS202からステップS203に移って、タイプbの無線システムにおける空きチャネルに移行した後、図9に示すメインルーチンに戻り、ステップS165(図9)において信号を送信する。
これに対して、ステップS202(図12)において否定結果が得られると、このことは、タイプbに空きチャネルがないことを意味しており、制御部19は、ステップS202からステップS204に移って、タイプaの無線システムに空きチャネルがあるか否かを判断する。
このステップS204においては、図11に示した空きチャネル判定処理手順を実行し、そのステップS181からステップS182に移って、タイプaに対応した時間しきい値Aを設定して全てのチャネルについて電力測定が行われる。
ステップS204において肯定結果が得られると、このことは、タイプaの無線システムに空きチャネルがあることを意味しており、制御部19は、ステップS204からステップS205に移って、タイプaの無線システムにおける空きチャネルに移行した後、図9に示すメインルーチンに戻り、ステップS165(図9)において信号を送信する。
これに対して、ステップS204(図12)において否定結果が得られると、このことは、タイプaに空きチャネルがないことを意味しており、制御部19は、ステップS204からステップS206に移って、タイプcの無線システムに空きチャネルがあるか否かを判断する。
このステップS206においては、図11に示した空きチャネル判定処理手順を実行し、そのステップS181からステップS184に移って、タイプcに対応した時間しきい値Cを設定して全てのチャネルについて電力測定が行われる。
ステップS206において肯定結果が得られると、このことは、タイプcの無線システムに空きチャネルがあることを意味しており、制御部19は、ステップS206からステップS207に移って、タイプcの無線システムにおける空きチャネルに移行した後、図9に示すメインルーチンに戻り、ステップS165(図9)において信号を送信する。
これに対して、ステップS206(図12)において否定結果が得られると、このことは、タイプcに空きチャネルがないことを意味している。この場合、全てのタイプに空きチャネルがないことになり、制御部19は、空きチャネルの選択を終了する。
このように、制御部19は、図9に示すステップS161において現周波数帯の無線システムの送信タイプがタイプbであった場合には、図12に示すチャネル選択処理2を実行することにより、タイプb、タイプa、タイプcの順に空きチャネルがあるか否かを判断する。この場合、無線通信装置1が信号の送信を停止した直前に使用していた無線システムについてそのまま空きチャネルを検索することで効率良く空きチャネルを検索することができることにより、第1にタイプbにおいて空きチャネルを検索し、タイプbに空きチャネルがなかった場合に、最も時間しきい値が小さいタイプaを検索し、このタイプaに空きチャネルがなかった場合に、最も時間しきい値が大きなタイプcを検索することで、全体として検索効率を高めることができる。
また、図9に示したステップS161において、タイプcである旨の判断結果が得られると、制御部19は、ステップS161からステップS164に移ってチャネル選択処理3を実行する。
すなわち、図13は、チャネル選択処理3の処理手順を示し、制御部19は、この処理に入ると、ステップS211において、自身のネットワークのトラフィック量をチェックする。このトラフィック量が予め決められているしきい値未満である場合、制御部19は、ステップS211からステップS212に移って、それまで周波数帯域を共用していたタイプbの無線システムに空きチャネルがあるか否かを判断する。また、しきい値以上である場合には、ステップS211からステップS214に移って、タイプaの無線システムに空きチャネルがあるか否かを判断する。
ステップS212においては、図11に示した空きチャネル判定処理手順を実行し、そのステップS181からステップS184に移って、タイプcに対応した時間しきい値Cを設定して全てのチャネルについて電力測定が行われる。
ステップS212において肯定結果が得られると、このことは、タイプcの無線システムに空きチャネルがあることを意味しており、制御部19は、ステップS212からステップS213に移って、タイプcの無線システムにおける空きチャネルに移行した後、図9に示すメインルーチンに戻り、ステップS165(図9)において信号を送信する。
これに対して、ステップS212(図13)において否定結果が得られると、このことは、タイプcに空きチャネルがないことを意味しており、制御部19は、ステップS212からステップS214に移って、タイプaの無線システムに空きチャネルがあるか否かを判断する。
このステップS214においては、図11に示した空きチャネル判定処理手順を実行し、そのステップS181からステップS182に移って、タイプaに対応した時間しきい値Aを設定して全てのチャネルについて電力測定が行われる。
ステップS214において肯定結果が得られると、このことは、タイプaの無線システムに空きチャネルがあることを意味しており、制御部19は、ステップS214からステップS215に移って、タイプaの無線システムにおける空きチャネルに移行した後、図9に示すメインルーチンに戻り、ステップS165(図9)において信号を送信する。
これに対して、ステップS214(図13)において否定結果が得られると、このことは、タイプaに空きチャネルがないことを意味しており、制御部19は、ステップS214からステップS216に移って、タイプbの無線システムに空きチャネルがあるか否かを判断する。
このステップS216においては、図11に示した空きチャネル判定処理手順を実行し、そのステップS181からステップS183に移って、タイプbに対応した時間しきい値Bを設定して全てのチャネルについて電力測定が行われる。
ステップS216において肯定結果が得られると、このことは、タイプbの無線システムに空きチャネルがあることを意味しており、制御部19は、ステップS216からステップS217に移って、タイプbの無線システムにおける空きチャネルに移行した後、図9に示すメインルーチンに戻り、ステップS165(図9)において信号を送信する。
これに対して、ステップS216(図13)において否定結果が得られると、このことは、タイプbに空きチャネルがないことを意味している。この場合、全てのタイプに空きチャネルがないことになり、制御部19は、空きチャネルの選択を終了する。
このように、制御部19は、図9に示すステップS161において現周波数帯の無線システムの送信タイプがタイプcであった場合には、図13に示すチャネル選択処理3を実行することにより、タイプc、タイプa、タイプbの順に空きチャネルがあるか否かを判断する。この場合、無線通信装置1が信号の送信を停止した直前に使用していた無線システムについてそのまま空きチャネルを検索することで効率良く空きチャネルを検索することができることにより、第1にタイプcにおいて空きチャネルを検索し、タイプcに空きチャネルがなかった場合に、最も時間しきい値が小さいタイプaを検索し、このタイプaに空きチャネルがなかった場合に、次に時間しきい値が小さいタイプbを検索することで、全体として検索効率を高めることができる。
以上説明したように、無線通信ネットワーク2の無線通信装置1においては、優先度が高い無線システムに割り当てられている周波数帯域の一部を共用して無線通信ネットワーク2での通信を行うと共に、優先度が高い無線システムの周波数帯域F40(図5)のうち、無線通信装置1がデータ通信に使用しない周波数帯域F42(図5)を使用して、優先度が高い無線システムのキャリアを監視する。これにより、無線通信装置1が共用周波数帯域F41(図5)で通信中であっても、この無線通信装置1は、常時、優先度の高い無線システムのキャリアを監視することができる。従って、優先度が高い無線システムの通信が開始された場合、無線通信ネットワーク2の無線通信装置1においてこれを直ちに検出することができ、無線通信装置1は、この検出結果に基づいて、直ちに送信を中止することにより、優先度が高い無線システムに干渉を与えることを防止することができる。例えば、優先度の高い無線システムがレーダシステムである場合、微小な強度の信号もレーダシステムの干渉となるため、本実施の形態に係る無線通信装置1を用いることにより、レーダシステムに対する干渉を有効に回避することができる。
このように、無線通信装置1を有する無線通信ネットワーク2は、優先度の高い無線システムが共用周波数帯域F40(図5)を使用していない場合に、この周波数帯域の一部の周波数帯域であるF41を使用することにより、周波数の利用効率を高めることができる。
なお、図14に示すように、無線システム3〜7や無線通信装置1における送信データは、ペイロード72A、72Bにヘッダ71A、71Bが付加されて1フレームが構成されており、優先度が低い無線通信装置1から送信されるデータにおけるペイロード72Bの長さ(図14(B))は、優先度が高い無線システム3〜7において送信されるデータにおけるペイロードの長さ72A(図14(A))よりも短く設定されている。これにより、無線通信装置1は、例えば時点t1において優先度の高い無線システムの送信を検出して自身の送信を停止した場合に、損失するデータを少なく抑えることが可能となる。
(第2の実施の形態)
図15は、本発明の第2の実施の形態に係る無線通信装置101を示す。この実施の形態の無線通信装置101は、図3に示した無線通信装置1に対して信号キャンセル部108を追加した点が無線通信装置1とは異なる。従って図3と同一の部分には同一符号を付して、重複する説明は省略する。
図15において、無線通信装置101は、送受信部20の帯域可変フィルタ26から出力される送信信号を、スイッチ24及び広帯域アンテナ22を介して送信すると共に、この帯域可変フィルタ26から出力される送信信号を、キャリア測定部21の信号キャンセル部108に供給するようになされている。
キャリア測定部21では、広帯域アンテナ32を介して受信した受信信号を帯域可変フィルタ30によって帯域制限した後、信号キャンセル部108に入力する。
信号キャンセル部108は、帯域可変フィルタ30から供給される受信信号に対して、送受信部20の帯域可変フィルタ26から供給される送信信号を減算処理する。すなわち、図16に示すように、信号キャンセル部108は、帯域可変フィルタ112と減算回路114とを備える。帯域可変フィルタ112は、送受信部20の帯域可変フィルタ26(図15)から出力される送信信号を入力端子111を介して入力する。減算回路114は、キャリア測定部21の帯域可変フィルタ30において帯域制限された受信信号を入力端子113を介して第1の入力端に入力すると共に帯域可変フィルタ112において帯域制限された信号を第2の入力端に入力し、第1の入力端に入力された受信信号から、第2の入力端に入力された帯域可変フィルタ112からの信号を減算する。
以上のように構成することにより、送受信部20の帯域可変フィルタ26において、無線通信装置101が通信用に使用する周波数帯域F41(図5)に帯域制限された送信信号は、信号キャンセル部108の帯域可変フィルタ112において、キャリア測定のための周波数帯域F42に帯域制限される。これにより帯域可変フィルタ112は、送受信部20において広帯域アンテナ22を介して送信される送信信号のうち、キャリア測定部21においてキャリア測定を行う周波数帯域F42に漏洩した信号成分を抽出して減算回路114に供給することができる。
また、減算回路114は、帯域可変フィルタ30においてキャリア測定用の周波数帯域F42に帯域制限された受信信号から、帯域可変フィルタ112において抽出された漏洩成分を減算する。これにより、キャリア測定のための広帯域アンテナ32を介して受信される受信信号のうち、広帯域アンテナ22から送信される送信信号に漏洩した周波数帯域F42の信号成分を除去することができる。減算回路114は、減算結果を出力端子115を介して周波数帯可変キャリア測定部29に出力する。
かくして周波数帯可変キャリア測定部29は、広帯域アンテナ32を介して受信された受信信号のうち、キャリア測定用の周波数帯域F42において漏洩成分のない信号成分によりキャリア測定を行うことができる。
図17は、キャリア測定部21におけるキャリア測定処理手順を示す。この処理手順において、キャリア測定部21は、ステップS31において、広帯域アンテナ32からの入力信号(受信信号)を帯域可変フィルタ30によって周波数帯域F42にフィルタリングする。そして、キャリア測定部21は、ステップS32において、送受信部20からの入力信号(送信信号)を帯域可変フィルタ112によって周波数帯域F42にフィルタリングする。
このようにして減算回路114の第1及び第2の入力端に入力される信号が得られると、キャリア測定部21は、これらの信号を減算回路114によって減算処理し、さらにステップS34において、ステップS33の減算結果に基づいて電力測定を行う。
無線通信装置101においては、図3について上述した無線通信装置1の場合と同様にして、通信用の周波数帯域F41とキャリア測定用の周波数帯域F42とを、周波数を共用する無線システム(ターゲットシステム)の周波数帯域内であって異なる帯域に設定することにより、周波数帯域F41でデータ通信を行っている際にも、周波数帯域F42によって無線システムのキャリアを検出することができる。このようにデータ通信時においてもキャリア測定を行うことができるようにしていることにより、送受信用の広帯域アンテナ22を介して送信される送信信号が、キャリア測定用の広帯域アンテナ32を介してキャリア測定用の受信信号に含まれてくる場合がある。この場合、送受信部20から出力される送信信号は、帯域可変フィルタ26によってデータ通信用の周波数帯域F41に帯域制限されているものの、キャリア測定用の周波数帯域F42に信号成分が漏洩することがある。信号キャンセル部108では、送信信号をキャリア測定用の周波数帯域F42に帯域制限することにより、この周波数帯域F42に漏洩した信号成分のみを減算回路114に供給することができる。
これにより減算回路114は、キャリア測定用の周波数帯域F42に帯域制限された受信信号から、漏洩成分を減算することができ、周波数帯可変キャリア測定部29では、漏洩成分のない受信信号に基づいてキャリアの電力測定を行うことができる。
かくして無線通信装置101は、高い精度で高優先度の無線システムのキャリアを検出して確実にデータ通信を停止することができる。この結果、高優先度の無線システムに干渉を与えることを有効に防止することができる。例えば、優先度の高い無線システムがレーダシステムである場合、微小な強度の信号もレーダシステムの干渉となるため、本実施の形態に係る無線通信装置101を用いることにより、レーダシステムに対する干渉を有効に回避することができる。
なお、本実施の形態においても、第1の実施の形態の場合と同様にして、無線通信装置1において通信が中止された場合に、図9〜図13に示した処理手順により、他の空きチャネルを探して通信を再開するようになされている。
また、本実施の形態においても、図14に示したように、優先度が低い無線通信装置1から送信されるデータにおけるペイロード72Bの長さ(図14(B))は、優先度が高い無線システム3〜7において送信されるデータにおけるペイロードの長さ72A(図14(A))よりも短く設定されている。これにより、無線通信装置1は、例えば時点t1において優先度の高い無線システムの送信を検出して自身の送信を停止した場合に、損失するデータを少なく抑えることが可能となる。
(第3の実施の形態)
図18は、本発明の第3の実施の形態に係る無線通信装置201を示す。この実施の形態の無線通信装置201は、図3に示した無線通信装置1に対して、アンテナウエイト制御に係る構成を、データ通信を行うための送受信部に追加した点が無線通信装置1とは異なる。従って図3と同一の部分には同一符号を付して、重複する説明は省略する。
図18において、無線通信装置201は、送受信部20用のアンテナとして複数の広帯域アンテナ22A、22Bを備え、制御部19によって切り換え制御されるスイッチ24により、受信用又は送信用として切り換えるようになされている。
スイッチ24は、第1及び第2の切換端24A、24Bを受信用の切換端とし、第1の切換端24Aには、受信用に設けられた帯域可変フィルタ25Aが接続され、第2の切換端24Bには、受信用に設けられた帯域可変フィルタ25Bが接続されている。これにより、スイッチ24の第1及び第2の切換端24A、24Bを選択して、広帯域アンテナ22Aを第1の切換端24Aに接続すると共に、広帯域アンテナ22Bを第2の切換端24Bに接続することにより、両方の広帯域アンテナ22A、22Bを受信用として用いることができる。帯域可変フィルタ25Aの出力段には、乗算部211が接続され、また、帯域可変フィルタ25Bの出力段には、乗算部212が接続されている。乗算部211及び212の出力は、合流点213において合流した後、周波数帯可変受信部27に供給される。
乗算部211、212には、受信ウエイト制御部215が接続されている。受信ウエイト制御部215は、周波数帯可変受信部27の制御により、乗算部211、212において乗算するアンテナウエイトを制御するようになされている。このアンテナウエイトの制御は、複数のアンテナ(22A、22B)で受信された受信信号や、複数のアンテナで送信される送信信号の振幅及び位相に適当な重み付け処理を施すことにより、干渉波の到来方向にヌルを有する指向性パターンを形成するものである。
また、スイッチ24は、第3及び第4の切換端24C、24Dを送信用の切換端とし、第3の切換端24Cには、送信用に設けられた周波数可変フィルタ26Aが接続され、第4の切換端24Dには、送信用に設けられた帯域可変フィルタ26Bが接続されている。これにより、スイッチ24の第3及び第4の切換端24C、24Dを選択して、広帯域アンテナ22Aを第3の切換端24Cに接続すると共に、広帯域アンテナ22Bを第4の切換端24Dに接続することにより、両方の広帯域アンテナ22A、22Bを送信用として用いることができる。帯域可変フィルタ26Aの入力段には、乗算部216が接続され、また、帯域可変フィルタ26Bの入力段には、乗算部217が接続されている。乗算部216及び217は、それぞれ周波数帯可変送信部28から出力される送信信号を入力するようになされている。
乗算部216、217には、送信ウエイト制御部219が接続されている。送信ウエイト制御部219は、周波数帯可変送信部28の制御により、乗算部216、217において乗算する複素ウエイトを制御するようになされている。
これにより、送受信部20においては、送信時及び受信時において広帯域アンテナ22A、22Bのウエイトを制御することができる。
また、無線通信装置201において、広帯域アンテナ32は、キャリア測定用又は参照信号送信用として切り換えるようになされている。参照信号は、ウエイト制御用として参照信号送信部205から出力される信号である。
広帯域アンテナ32は、切り換え制御されるスイッチ204に接続されており、このスイッチ204において、第1の切換端204Aは、キャリア測定部21の帯域可変フィルタ30に接続され、また、第2の切換端204Bは、参照信号送信部205に接続されている。スイッチ204は、制御部19の制御によって切り換え制御され、第1の切換端204Aに切り換えられると、キャリア測定部21と広帯域アンテナ32とが接続され、また、第2の切換端204Bに切り換えられると、参照信号送信部205と広帯域アンテナ32とが接続される。
参照信号送信部205は、制御部19の制御によってウエイト制御用の参照信号を送信する。図19は、無線通信装置201によるウエイト制御処理手順を示し、無線通信装置201の制御部19は、ステップS41において、参照信号送信部205及びスイッチ204を制御することにより、参照信号送信部205から広帯域アンテナ32を介して参照信号を送信する。
制御部19は、ステップS42において、スイッチ24を第1及び第2の切換端24A、24Bに切り換えることにより、広帯域アンテナ32を介して送信された参照信号を、広帯域アンテナ22A、22Bを介して周波数帯可変受信部27により受信する。
参照信号を受信した周波数帯可変受信部27は、ステップS43において、受信した参照信号と、予め決められている参照信号との誤差を求め、この誤差が最小となるような最適な受信ウエイトを計算する。周波数帯可変受信部27は、この計算結果に基づいて受信ウエイト制御部215を制御することにより、乗算部211、212において最適な受信ウエイトが設定される。
ステップS43において受信ウエイトが計算されると、制御部19は、ステップS44に移って、この計算結果を周波数帯可変受信部27から受け取り、この受信ウエイトと位相が逆位相となる送信ウエイトを計算する。制御部19は、計算された送信ウエイトを、送信ウエイト制御部219を介して乗算部216、217に設定する。
かくして、送受信部20においては、送信時において広帯域アンテナ22A、22Bから送信される送信ビームの指向性パターンのヌルが広帯域アンテナ32の方向を向くように設定することができる。
図20は、図19に示したウエイト制御がなされた広帯域アンテナ22A、22Bから送信される送信ビームの指向性パターン210を示す。図20に示すように、図19のステップS44において計算された送信ウエイトは、アンテナ22A、22Bから送信される送信ビームのヌルが広帯域アンテナ32の方向に向くようなウエイトとなっている。これにより、広帯域アンテナ22A、22Bから送信される送信信号が、キャリア測定用の広帯域アンテナ32を介してキャリア測定部21に漏洩する量を抑えることができる。
これによりキャリア測定部21では、漏洩成分のない受信信号に基づいてキャリアの電力測定を行うことができる。
従って、無線通信装置201は、高い精度で高優先度の無線システムのキャリアを検出して確実にデータ通信を停止することができる。この結果、高優先度の無線システムに干渉を与えることを有効に防止することができる。例えば、優先度の高い無線システムがレーダシステムである場合、微小な強度の信号もレーダシステムの干渉となるため、本実施の形態に係る無線通信装置201を用いることにより、レーダシステムに対する干渉を有効に回避することができる。
なお本実施の形態の無線通信装置201に対して、図8について上述した第2の実施の形態に係る無線通信装置101の信号キャンセル部108を付加して、送信信号の漏洩成分をキャンセルするようにしてもよい。
また、本実施の形態においても、第1の実施の形態の場合と同様にして、無線通信装置1において通信が中止された場合に、図9〜図13に示した処理手順により、他の空きチャネルを探して通信を再開するようになされている。
また、本実施の形態においても、図14に示したように、優先度が低い無線通信装置1から送信されるデータにおけるペイロード72Bの長さ(図14(B))は、優先度が高い無線システム3〜7において送信されるデータにおけるペイロードの長さ72A(図14(A))よりも短く設定されている。これにより、無線通信装置1は、例えば時点t1において優先度の高い無線システムの送信を検出して自身の送信を停止した場合に、損失するデータを少なく抑えることが可能となる。
(第4の実施の形態)
図21は、本発明の第4の実施の形態に係る無線通信装置301を示す。この実施の形態の無線通信装置301は、図3に示した無線通信装置1に対して、アンテナウエイト制御に係る構成を、キャリア測定を行うためのキャリア測定部に追加した点が無線通信装置1とは異なる。従って図3と同一の部分には同一符号を付して、重複する説明は省略する。
図21において、無線通信装置301は、データ通信用のアンテナとして1つの広帯域アンテナ22を備えると共に、キャリア測定用のアンテナとして複数の広帯域アンテナ32A、32Bを備える。
広帯域アンテナ32Aは、キャリア測定部21の帯域可変フィルタ30Aに接続され、また広帯域アンテナ32Bは、キャリア測定部21の帯域可変フィルタ30Bに接続されている。
帯域可変フィルタ30Aの出力段には、乗算部311が接続され、また、帯域可変フィルタ30Bの出力段には、乗算部312が接続されている。乗算部311及び312の出力は、合流点313において合流した後、周波数帯可変キャリア測定部29に供給される。
乗算部311、312には、受信ウエイト制御部315が接続されている。受信ウエイト制御部315は、周波数帯可変キャリア測定部29の制御により、乗算部311、312において乗算するアンテナウエイトを制御するようになされている。このアンテナウエイトの制御は、複数のアンテナ(32A、32B)で受信された受信信号の振幅及び位相に適当な重みつけ処理を施すことにより、干渉波の到来方向にヌルを有する指向性パターンを形成するものである。
この実施の形態の場合、送受信部20の周波数帯可変送信部28は、データ通信に係る送信処理に加えて、キャリア測定部21におけるアンテナウエイト制御のための参照信号を送信するようになされている。
図22は、無線通信装置301によるウエイト制御処理手順を示し、無線通信装置301の制御部19は、ステップS51において、周波数帯可変送信部28を制御することにより、周波数帯可変送信部28から広帯域アンテナ22を介して参照信号を送信する。
制御部19は、ステップS52において、広帯域アンテナ22を介して送信された参照信号を、広帯域アンテナ32A、32Bを介して、周波数帯可変キャリア測定部29により受信する。
参照信号を受信した周波数帯可変キャリア測定部29は、ステップS53において、受信した参照信号と、予め決められている参照信号との誤差を求め、この誤差が最小となるような最適な受信ウエイトを計算する。ステップS54において、制御部19は、この計算結果(受信ウエイト)を周波数帯可変キャリア測定部29から受け取り、当該受信ウエイトと位相が逆位相となるようなウエイトを受信ウエイトに設定する。
かくして、キャリア測定部21においては、広帯域アンテナ32A、32Bの指向性パターンのヌルが、広帯域アンテナ22の方向を向くように設定することができる。
図23は、図22に示したウエイト制御がなされた帯域アンテナ32A、32Bによる受信信号の指向性パターンを示す。図22のステップS54において計算した受信ウエイトは、広帯域アンテナ32A、32Bが受信して合成された信号のヌルが広帯域アンテナ22の方向に向くようなウエイトとなっている。これにより、広帯域アンテナ22から送信された送信信号が、キャリア測定用の広帯域アンテナ32A、32Bを介してキャリア測定部21に漏洩する量を抑えることができる。
これによりキャリア測定部21では、漏洩成分のない受信信号に基づいてキャリアの電力測定を行うことができる。
従って、無線通信装置301は、高い精度で高優先度の無線システムのキャリアを検出して確実にデータ通信を停止することができる。この結果、高優先度の無線システムに干渉を与えることを有効に防止することができる。例えば、優先度の高い無線システムがレーダシステムである場合、微小な強度の信号もレーダシステムの干渉となるため、本実施の形態に係る無線通信装置301を用いることにより、レーダシステムに対する干渉を有効に回避することができる。
なお、本実施の形態においては、キャリア測定部21に複数のアンテナを設けてウエイト制御する場合について述べたが、この構成に加えて、第3の実施の形態について上述したように、送受信部20においても複数のアンテナを設けてウエイト制御するようにしてもよい。
また本実施の形態の無線通信装置301に対して、図15について上述した第2の実施の形態に係る無線通信装置101の信号キャンセル部108を付加して、送信信号の漏洩成分をキャンセルするようにしてもよい。また、キャリア測定部21及び送受信部20の両方において複数のアンテナを設けてウエイト制御する構成においても、信号キャンセル部108を付加することもできる。
また、本実施の形態においても、第1の実施の形態の場合と同様にして、無線通信装置1において通信が中止された場合に、図9〜図13に示した処理手順により、他の空きチャネルを探して通信を再開するようになされている。
また、本実施の形態においても、図14に示したように、優先度が低い無線通信装置1から送信されるデータにおけるペイロード72Bの長さ(図14(B))は、優先度が高い無線システム3〜7において送信されるデータにおけるペイロードの長さ72A(図14(A))よりも短く設定されている。これにより、無線通信装置1は、例えば時点t1において優先度の高い無線システムの送信を検出して自身の送信を停止した場合に、損失するデータを少なく抑えることが可能となる。
(第5の実施の形態)
図24は、本発明の第5の実施の形態に係る無線通信装置401を示す。この実施の形態の無線通信装置401は、図3に示した無線通信装置1に対して、キャリア測定部421を追加した点が無線通信装置1とは異なる。従って図3と同一の部分には同一符号を付して、重複する説明は省略する。
図24において、無線通信装置401は、優先度の高い無線システム(ターゲットシステム)の第1のチャネルの周波数帯域(第1の周波数帯域)の一部及び第2のチャネルの周波数帯域(第2の周波数帯域)の一部と、これら第1及び第2のチャネルのガードバンドとを含む周波数帯域を使用してデータ通信を行うことにより、上述の第1〜第4の実施の形態の場合に比べて、一段と広い周波数帯域で信号を送信し、これにより一段と高い伝送レートで通信を行うようになされている。また、このような2つのチャネルの周波数帯域の一部を利用するにつき、第1のキャリア測定部21によって第1のチャネルのキャリアを測定することに加えて、第2のキャリア測定部421によって第2のチャネルのキャリアを測定するようになされている。
すなわち、第1のキャリア測定部21においては、広帯域アンテナ32を介して受信される信号を帯域可変フィルタ30によって第1の周波数帯域に帯域制限し、この帯域制限された受信信号の受信電力を、周波数帯可変キャリア測定部29によって測定する。
また、第2のキャリア測定部421においては、広帯域アンテナ42を介して受信される信号を帯域可変フィルタ430によって第2の周波数帯域に帯域制限し、この帯域制限された受信信号の受信電力を、周波数帯可変キャリア測定部429によって測定する。
このように、本実施の形態の無線通信装置401においては、2つのキャリア測定部21、421によって、2つの異なる周波数帯域でキャリア測定を行うことができるようになされている。
図25は、図1に示した優先度の高い無線システム(ターゲットシステム)3〜7のいずれか(図2に示した周波数帯域F3〜F7のいずれか)における2つのチャネルの周波数帯域F400及びF402と、本実施の形態に係る無線通信ネットワーク2(図1)を構成する無線通信装置401がデータ通信に使用する周波数帯域F410とを示す略線図である。ターゲットシステムにおける第1及び第2のチャネルの周波数帯域F400及びF402は、周波数帯域F401のガードバンドを挟んで隣接している。
無線通信装置401がデータ通信用として使用する周波数帯域F410は、ターゲットシステムの2つのチャネルの周波数帯域F400、F402の一部(周波数帯域F403及びF404)とガードバンド(周波数帯域F401)とからなる範囲である。
このように無線通信装置401は、データ通信用として、第1のチャネルの周波数帯域F400の一部(周波数帯域F403)と、第2のチャネルの周波数帯域F402の一部(周波数帯域F404)を使用することにより、第1及び第2のチャネルにおいては、それぞれの周波数帯域F400、F402のうちの一部の周波数帯域F405、F406が無線通信装置401において使用しない帯域となる。
無線通信装置401では、この周波数帯域F405、F406を使用してターゲットシステムでの通信状態を監視するようになされている。すなわち、無線通信装置401の制御部19(図24)は、優先度の高い複数の無線システムの中から、それらの受信電力の比較に基づいて、周波数帯域を共用する無線システム(ターゲットシステム)及びその共用に係る第1及び第2のチャネル(例えば図25に示した周波数帯域F400、F402の2つのチャネル)を決定すると、送受信部20に対して、無線通信装置401がデータ通信用に使用する周波数帯域F410(図25)を設定する。そして、制御部19は、キャリア測定部21に対して、一方のチャネルのうち、送受信部20においてデータ通信用として使用しない周波数帯域F405(図25)を測定対象の周波数帯域として設定し、また、キャリア測定部421に対して、他方のチャネルのうち、送受信部20においてデータ通信用として使用しない周波数帯域F406(図25)を測定対象の周波数帯域として設定する。
これにより、キャリア測定部21、421は、送受信部20においてデータ通信用として使用する周波数帯域F410(図25)とは異なる周波数帯域F405、F406でターゲットシステムの第1及び第2のチャネルのキャリアを測定することにより、送受信部20においてデータを送信している間においても、これらのキャリアを常時監視することができる。
図26は、図25に示した周波数帯域F410において、無線通信装置401が1回の連続したフレームのデータ送信を行う場合の処理の一例を示すフローチャートである。なお、図26に示す処理手順を開始するタイミングにおいては、ターゲットシステム及び周波数の共用に係る第1及び第2のチャネルの選択が既に完了しているものとする。
制御部19は、ステップS61において、ターゲットシステムの第1のチャネルの周波数帯域F405(図25)におけるキャリア検出処理を実行開始する。この処理において、制御部19は、第1のキャリア測定部21の周波数帯域可変フィルタ30(図24)に対して、周波数帯域F405を通過帯域として設定することにより、周波数帯可変キャリア測定部29によって周波数帯域F405の受信電力を測定する。この測定結果は、周波数帯可変キャリア測定部29から制御部19に出力される。制御部19は、周波数帯可変キャリア測定部29から出力されたキャリア測定結果に基づいて、キャリア検出処理を行う。なお、このキャリア検出処理は、このステップS61において開始されると、以後無線通信装置401の電源が切られるか、又は他のターゲットシステム(周波数帯域)が選択されるまで継続される。
また、制御部19は、続くステップS62において、ターゲットシステムの第2のチャネルの周波数帯域F406(図25)におけるキャリア検出処理を実行開始する。この処理において、制御部19は、第2のキャリア測定部421の周波数帯域可変フィルタ430(図24)に対して、周波数帯域F406を通過帯域として設定することにより、周波数帯可変キャリア測定部429によって周波数帯域F406の受信電力を測定する。この測定結果は、周波数帯可変キャリア測定部429から制御部19に出力される。制御部19は、周波数帯可変キャリア測定部429から出力されたキャリア測定結果に基づいて、キャリア検出処理を行う。なお、このキャリア検出処理は、このステップS62において開始されると、以後無線通信装置401の電源が切られるか、又は他のターゲットシステム(周波数帯域)が選択されるまで継続される。
そして、制御部19は、続くステップS63において、周波数帯域F405でのキャリア検出処理結果としてキャリアが検出されたか否かを判断する。ここでキャリアが検出されると、このことは、ターゲットシステムの第1のチャネル(周波数帯域F405)において通信が行われていることを意味しており、制御部19は、ステップS63において肯定結果を得ることにより、上述のステップS61−ステップS62−ステップS63の処理を繰り返し、ステップS65における送信処理を実行することなく、ターゲットシステムの第1のチャネルでの通信が終了するのを待ち受ける。
これに対して、ステップS63においてキャリアが検出されない場合、このことは、ターゲットシステムの第1のチャネル(周波数帯域F405)において通信が行われていないこと(又は終了したこと)を意味しており、制御部19は、ステップS63において否定結果を得ることにより、ステップS63からステップS64に移って、周波数帯域F406でのキャリア検出処理結果としてキャリアが検出されたか否かを判断する。ここでキャリアが検出されると、このことは、ターゲットシステムの第2のチャネル(周波数帯域F406)において通信が行われていることを意味しており、制御部19は、ステップS64において肯定結果を得ることにより、上述のステップS61−ステップS62−ステップS63−ステップS64の処理を繰り返し、ステップS65における送信処理を実行することなく、ターゲットシステムの第2のチャネルでの通信が終了するのを待ち受ける。
これに対して、ステップS64においてキャリアが検出されない場合、このことは、ターゲットシステムの第2のチャネル(周波数帯域F406)において通信が行われていないこと(又は終了したこと)を意味しており、制御部19は、ステップS64において否定結果を得ることにより、ステップS64からステップS65に移って、データの送信を開始する。すなわち、制御部19は、周波数帯域F405及びF406のいずれにおいてもキャリアが検出されない場合(ターゲットシステムの第1及び第2のチャネルで通信が行われていない場合)に、データの送信を開始する。このデータ送信処理において、送受信部20の周波数帯可変送信部28は、制御部19の制御に基づき、送信信号を帯域可変フィルタ26に出力する。帯域可変フィルタ26は、この送信信号を周波数帯域F410(図25)に帯域制限する。スイッチ24は、制御部19の制御により第2の切換端24B側に切り換えられる。これにより、帯域可変フィルタ26において帯域制限された送信信号は、スイッチ24を介して広帯域アンテナ22から送信される。なお、この送信処理ステップS65において送信されるデータは、1回の連続するフレームのデータの一部である。
ここで、ステップS61及びステップS62の説明において上述したように、キャリア測定部21、421は、送受信部20において送受信を行っている間においても、キャリア測定を継続しており、制御部19も、同様にキャリア測定部21、421のキャリア測定結果を基にキャリア検出処理を継続している。
従って、制御部19は、ステップS65の信号送信処理の後において、周波数帯域F405、F406でのキャリア検出処理結果としてキャリアが検出されたか否かを判断し(ステップS66、ステップS67)、送信処理(ステップS65)の間にキャリアが検出された場合には、このステップS66又はステップS67の判断処理において肯定結果を得る。
すなわち、ステップS66において肯定結果が得られると、このことは、無線通信装置401においてデータの送信中に、この無線通信装置401が周波数を共用している優先度の高いターゲットシステムの第1のチャネル(周波数帯域F400)において、そのシステムの通信装置による通信が開始されたことを意味しており、この場合、制御部19は、ステップS66からステップS69に移って、上述のステップS65において送信を開始した周波数帯域F405(図25)での送信信号の送信を停止する。これにより、ターゲットシステムの第1のチャネルにおいて、その無線システムの通信装置は、優先度の低い無線ネットワーク2の無線通信装置401による干渉を受けることなく、通信を行うことができる。
これに対して、ステップS66においてキャリアが検出されなかったものと判断された場合、制御部19は、ステップS66において否定結果を得ることにより、ステップS66からステップS67に移って、周波数帯域F406でキャリアが検出されたか否かを判断する。
このステップS67において肯定結果が得られると、このことは、無線通信装置401においてデータの送信中に、この無線通信装置401が周波数を共用している優先度の高いターゲットシステムの第2のチャネル(周波数帯域F402)において、そのシステムの通信装置による通信が開始されたことを意味しており、この場合、制御部19は、ステップS67からステップS69に移って、上述のステップS65において送信を開始した周波数帯域F406(図25)での送信信号の送信を停止する。これにより、ターゲットシステムの第2のチャネルにおいて、その無線システムの通信装置は、優先度の低い無線ネットワーク2の無線通信装置401による干渉を受けることなく、通信を行うことができる。
これに対して、ステップS67においてキャリアが検出されなかったものと判断された場合、制御部19は、ステップS67において否定結果を得ることにより、ステップS67からステップS68に移って、周波数帯域F410における送信信号の送信を継続する。そして制御部19は、ステップS70において、1回の連続したフレームの送信データが送信完了したか否かを判断する。このステップS70において否定結果が得られると、このことは、送信すべき1フレーム分のデータの送信が完了していないことを意味しており、制御部19は、ステップS70から上述のステップS65に戻って送信処理を繰り返す。またステップS70において肯定結果が得られると、このことは、1回に送信する連続したフレーム分のデータの送信が完了したことを意味しており、制御部19は、当該処理手順を終了する。
このように、制御部19は、1フレーム分のデータの送信が完了するまで、ステップS65−ステップS66−ステップS67−ステップS68−ステップS70の処理を繰り返すことにより、連続した1フレーム分のデータを送信している間においても、該1フレームのデータのうちの一部のデータが送信される毎にキャリア検出の有無を判断することができる。
かくして、制御部19は、図26に示すデータ送信処理を実行することにより、送受信部20においてデータを送信中であっても、ターゲットシステムにおける第1及び第2のチャネルのキャリア検出を継続して行うことができる。従って、無線通信ネットワーク2における無線通信装置401が通信を行っている際にターゲットシステムの第1又は第2のチャネルで通信が開始された場合であっても、無線通信装置401ではその通信の開始を直ちに検出して無線通信装置401における通信を停止することができる。これにより、ターゲットシステムにおける通信に干渉を与えることを回避することができる。
このように本実施の形態の無線通信装置401においては、ターゲットシステムの第1のチャネルの一部と第2のチャネルの一部とを含む広い周波数帯域F410を利用してデータ通信を行うにつき、少なくともいずれか一方のチャネルにおいてキャリアが検出された場合に送受信部20における送信を停止させることにより、ターゲットシステムにおける通信に対して干渉を与えることを回避することができる。例えば、優先度の高い無線システムがレーダシステムである場合、微小な強度の信号もレーダシステムの干渉となるため、本実施の形態に係る無線通信装置401を用いることにより、レーダシステムに対する干渉を有効に回避することができる。
なお上述の実施の形態においては、第1及び第2のチャネルの少なくともいずれか一方のキャリアが検出された場合に、無線通信装置401におけるデータ通信を停止するようにしたが、これに代えて、第1及び第2のチャネルのいずれか一方のキャリアが検出された場合には、該キャリアが検出されたチャネルと共用する周波数帯域を避けてデータ通信を継続するようにしてもよい。
すなわち、図27は、他の実施の形態に係る無線通信装置401の制御部19によるデータ送信処理を示すフローチャートであり、無線通信装置401が1回の連続したフレームのデータ送信を行う場合の処理の一例を示すものである。なお、図27に示す処理手順を開始するタイミングにおいては、ターゲットシステム及び周波数の共用に係る第1及び第2のチャネルの選択が既に完了しているものとする。
制御部19は、ステップS81において、ターゲットシステムの第1のチャネルの周波数帯域F405(図25)におけるキャリア検出処理を実行開始する。この処理において、制御部19は、第1のキャリア測定部21の周波数帯域可変フィルタ30(図24)に対して、周波数帯域F405を通過帯域として設定することにより、周波数帯可変キャリア測定部29によって周波数帯域F405の受信電力を測定する。この測定結果は、周波数帯可変キャリア測定部29から制御部19に出力される。制御部19は、周波数帯可変キャリア測定部29から出力されたキャリア測定結果に基づいて、キャリア検出処理を行う。なお、このキャリア検出処理は、このステップS81において開始されると、以後無線通信装置401の電源が切られるか、又は他のターゲットシステム(周波数帯域)が選択されるまで継続される。
また、制御部19は、続くステップS82において、ターゲットシステムの第2のチャネルの周波数帯域F406(図25)におけるキャリア検出処理を実行開始する。この処理において、制御部19は、第2のキャリア測定部421の周波数帯域可変フィルタ430(図24)において、周波数帯域F406を通過帯域として設定することにより、周波数帯可変キャリア測定部429によって周波数帯域F406の受信電力を測定する。この測定結果は、周波数帯可変キャリア測定部429から制御部19に出力される。制御部19は、周波数帯可変キャリア測定部329から出力されたキャリア測定結果に基づいて、キャリア検出処理を行う。なお、このキャリア検出処理は、このステップS82において開始されると、以後無線通信装置401の電源が切られるか、又は他のターゲットシステム(周波数帯域)が選択されるまで継続される。
そして、制御部19は、続くステップS83において、周波数帯域F405でのキャリア検出処理結果としてキャリアが検出されたか否かを判断する。ここで、キャリアが検出されない場合、このことは、ターゲットシステムの第1のチャネル(周波数帯域F405)において通信が行われていないこと(又は終了したこと)を意味しており、制御部19は、ステップS83において否定結果を得ることにより、ステップS83からステップS84に移って、周波数帯域F406でのキャリア検出処理結果としてキャリアが検出されたか否かを判断する。ここでキャリアが検出されない場合、このことは、ターゲットシステムの第2のチャネル(周波数帯域F406)において通信が行われていないこと(又は終了したこと)を意味しており、制御部19は、ステップS84において否定結果を得ることにより、ステップS84からステップS85に移って、周波数帯域F410(図25)でデータの送信を開始する。すなわち、制御部19は、周波数帯域F405及びF406のいずれにおいてもキャリアが検出されない場合(ターゲットシステムの第1及び第2のチャネルで通信が行われていない場合)に、周波数帯域F410でデータの送信を開始する。このデータ送信処理において、送受信部20の周波数帯可変送信部28は、制御部19の制御に基づき、送信信号を帯域可変フィルタ26に出力する。帯域可変フィルタ26は、この送信信号を周波数帯域F410(図25)に帯域制限する。スイッチ24は、制御部19の制御により第2の切換端24B側に切り換えられる。これにより、帯域可変フィルタ26において帯域制限された送信信号は、スイッチ24を介して広帯域アンテナ22から送信される。なお、この送信処理ステップS85において送信されるデータは、1回の連続するフレームのデータの一部である。
このように、第1のチャネル及び第2のチャネルのいずれにおいても通信が行われていない場合には、制御部19は、第1及び第2のチャネルとそれぞれ共用帯域をもつ周波数帯域F410でデータを送信する。これにより、第1及び第2のチャネルがいずれも使用されていない場合には、無線通信装置401において広い周波数帯域F410で品質の高い通信を行うことができる。
これに対して、上述のステップS83においてキャリアが検出されると、このことは、ターゲットシステムのチャネル(周波数帯域F405)において通信が行われていることを意味しており、制御部19は、ステップS83において肯定結果を得ることにより、ステップS83からステップS86に移って、周波数帯域F406でのキャリア検出処理結果としてキャリアが検出されたか否かを判断する。ここでキャリアが検出されると、このことは、ターゲットシステムの第1のチャネル(周波数帯域F400)に加えて、第2のチャネル(周波数帯域F402)においても通信が行われていることを意味しており、制御部19は、ステップS86において肯定結果を得ることにより、ステップS87における送信処理を実行することなく上述のステップS81に戻る。
これに対して、ステップS86においてキャリアが検出されない場合、このことは、ターゲットシステムの第1のチャネル(周波数帯域F405)において通信が行われているものの、第2のチャネル(周波数帯域F406)においては通信が行われていないことを意味しており、制御部19は、ステップS86において否定結果を得ることにより、ステップS86からステップS87に移って、周波数帯域F404(図25)でデータの送信を開始する。すなわち、制御部19は、周波数帯域F405においてキャリアが検出され、周波数帯域F406においてキャリアが検出されない場合(ターゲットシステムの第1のみで通信が行われている場合)に、第2のチャネルと共用する周波数帯域F404でデータの送信を開始する。このデータ送信処理において、送受信部20の周波数帯可変送信部28は、制御部19の制御に基づき、送信信号を帯域可変フィルタ26に出力する。帯域可変フィルタ26は、この送信信号を周波数帯域F404(図25)に帯域制限する。スイッチ24は、制御部19の制御により第2の切換端24B側に切り換えられる。これにより、帯域可変フィルタ26において帯域制限された送信信号は、スイッチ24を介して広帯域アンテナ22から送信される。なお、この送信処理ステップS87において送信されるデータは、1回の連続するフレームのデータの一部である。
このように、第1のチャネルにおいて通信が行われていても、第2のチャネルで通信が行われていない場合には、制御部19は、第2のチャネルと共用する周波数帯域F404に制限してデータを送信する。これにより、第1及び第2のチャネルがいずれも使用されていない場合に比べて使用する周波数帯域は狭くなるものの、データの送信をいち早く行うことができる。
これに対して、ステップS84においてキャリアが検出されると、このことは、ターゲットシステムの第1のチャネル(周波数帯域F405)ではキャリアが検出されないものの、第2のチャネル(周波数帯域F406)ではキャリアが検出されたことを意味している。すなわち、第1のチャネルでは通信が行われていないものの、第2のチャネルでは通信が行われていることを意味している。この場合、制御部19は、ステップS84において肯定結果を得ることにより、ステップS84からステップS88に移って、周波数帯域F403(図25)でデータの送信を開始する。すなわち、制御部19は、周波数帯域F406においてキャリアが検出され、周波数帯域F405においてキャリアが検出されない場合(ターゲットシステムの第2のみで通信が行われている場合)に、第1のチャネルと共用する周波数帯域F403でデータの送信を開始する。このデータ送信処理において、送受信部20の周波数帯可変送信部28は、制御部19の制御に基づき、送信信号を帯域可変フィルタ26に出力する。帯域可変フィルタ26は、この送信信号を周波数帯域F403(図25)に帯域制限する。スイッチ24は、制御部19の制御により第2の切換端24B側に切り換えられる。これにより、帯域可変フィルタ26において帯域制限された送信信号は、スイッチ24を介して広帯域アンテナ22から送信される。なお、この送信処理ステップS88において送信されるデータは、1回の連続するフレームのデータの一部である。
このように、第2のチャネルにおいて通信が行われていても、第1のチャネルで通信が行われていない場合には、制御部19は、第1のチャネルと共用する周波数帯域F403に制限してデータの送信を継続する。これにより、第1及び第2のチャネルがいずれも使用されていない場合に比べて使用する周波数帯域は狭くなるものの、データの送信をいち早く行うことができる。
ここで、ステップS81及びステップS82の説明において上述したように、キャリア測定部21、421は、送受信部20において送受信を行っている間においても、キャリア測定を継続しており、制御部19も、同様にキャリア測定部21、421のキャリア測定結果を基にキャリア検出処理を継続している。
従って、制御部19は、ステップS85、ステップS87及びステップS88の各信号送信処理の後において、周波数帯域F405、F406でのキャリア検出処理結果としてキャリアが検出されたか否かを判断し(ステップS89、ステップS90)、送信処理(ステップS85、ステップS87又はステップS88)の間にキャリアが検出された場合には、このステップS89又はステップS90の判断処理において肯定結果を得るようになされている。
すなわち、ステップS89において肯定結果が得られると、このことは、無線通信装置401においてデータの送信中に、この無線通信装置401が周波数を共用している優先度の高いターゲットシステムの第1のチャネル(周波数帯域F400)において、そのシステムの通信装置による通信が開始されたことを意味しており、この場合、制御部19は、ステップS89において肯定結果を得ることにより、ステップS89からステップS91に移って、周波数帯域F406でのキャリア検出処理結果としてキャリアが検出されたか否かを判断する。ここでキャリアが検出されると、このことは、ターゲットシステムの第1のチャネル(周波数帯域F400)に加えて、第2のチャネル(周波数帯域F402)においても通信が開始されたことを意味しており、制御部19は、ステップS91において肯定結果を得ることにより、ステップS91からステップS92に移って、上述のステップS85、ステップS87又はステップS88において開始されたデータの送信を停止する。
これに対して、ステップS91においてキャリアが検出されない場合、このことは、ターゲットシステムの第1のチャネル(周波数帯域F400)において通信が開始されたものの、第2のチャネル(周波数帯域F402)においては通信が行われていないことを意味しており、制御部19は、ステップS91において否定結果を得ることにより、ステップS91からステップS93に移って、周波数帯域F404(図25)でデータの送信を継続する。すなわち、制御部19は、周波数帯域F405においてキャリアが検出され、周波数帯域F406においてキャリアが検出されない場合(ターゲットシステムの第1のみで通信が行われている場合)に、第2のチャネルと共用する周波数帯域F404でデータの送信を継続する。
この場合、上述のステップS85において周波数帯域F410でデータの送信が開始されているとすると、制御部19は、送受信部20の帯域可変フィルタ26における通過帯域をF410からF404に変更する。これに対して、上述のステップS87において周波数帯域F404でデータの送信が開始されているとすると、制御部19は、帯域可変フィルタ26の通過帯域を変えずにデータの送信を継続する。またこれに対して、上述のステップS88において周波数帯域F403でデータの送信が開始されているとすると、制御部19は、送受信部20の帯域可変フィルタ26における通過帯域をF403からF404に変更する。
このように、第1のチャネルにおいて通信が開始されても、第2のチャネルで通信が行われていない場合には、制御部19は、第2のチャネルと共用する周波数帯域F404に制限してデータの送信を継続する。これにより、第1及び第2のチャネルがいずれも使用されていない場合に比べて使用する周波数帯域は狭くなるものの、データの送信が中止されることを回避することができる。
制御部19は、ステップS93において信号の送信を継続した後、ステップS97において、1回の連続したフレームの送信データが送信完了したか否かを判断する。このステップS97において否定結果が得られると、このことは、送信すべき1フレーム分のデータの送信が完了していないことを意味しており、制御部19は、ステップS97から上述のステップS87に戻って周波数帯域F404で送信処理を繰り返す。またステップS97において肯定結果が得られると、このことは、1回に送信する連続したフレーム分のデータの送信が完了したことを意味しており、制御部19は、当該処理手順を終了する。
これに対して、ステップS89においてキャリアが検出されない場合、このことは、ターゲットシステムの第1のチャネル(周波数帯域F405)において通信が開始されていないことを意味しており、制御部19は、ステップS89において否定結果を得ることにより、ステップS89からステップS90に移る。そして、ステップS90においてキャリアが検出されると、このことは、ターゲットシステムの第1のチャネル(周波数帯域F400)ではキャリアが検出されないものの、第2のチャネル(周波数帯域F402)ではキャリアが検出されたことを意味している。すなわち、第1のチャネルでは通信が行われていないものの、第2のチャネルでは通信が開始されたことを意味している。この場合、制御部19は、ステップS90において肯定結果を得ることにより、ステップS90からステップS94に移って、周波数帯域F403(図25)でデータの送信を継続する。すなわち、制御部19は、周波数帯域F406においてキャリアが検出され、周波数帯域F405においてキャリアが検出されない場合(ターゲットシステムの第2のみで通信が開始された場合)に、第1のチャネルと共用する周波数帯域F403でデータの送信を継続する。
この場合、上述のステップS85において周波数帯域F410でデータの送信が開始されているとすると、制御部19は、送受信部20の帯域可変フィルタ26における通過帯域をF410からF403に変更する。これに対して、上述のステップS87において周波数帯域F404でデータの送信が開始されているとすると、制御部19は、帯域可変フィルタ26における通過帯域をF404からF403に変更する。またこれに対して、上述のステップS88において周波数帯域F403でデータの送信が開始されているとすると、制御部19は、送受信部20の帯域可変フィルタ26の通過帯域を変えずにデータの送信を継続する。
このように、第2のチャネルにおいて通信が開始されても、第1のチャネルで通信が行われていない場合には、制御部19は、第1のチャネルと共用する周波数帯域F403に制限してデータの送信を継続する。これにより、第1及び第2のチャネルがいずれも使用されていない場合に比べて使用する周波数帯域は狭くなるものの、データの送信が中止されることを回避することができる。
制御部19は、ステップS94において信号の送信を継続した後、ステップS98において、1回の連続したフレームの送信データが送信完了したか否かを判断する。このステップS98において否定結果が得られると、このことは、送信すべき1フレーム分のデータの送信が完了していないことを意味しており、制御部19は、ステップS98から上述のステップS88に戻って周波数帯域F403で送信処理を繰り返す。またステップS98において肯定結果が得られると、このことは、1回に送信する連続したフレーム分のデータの送信が完了したことを意味しており、制御部19は、当該処理手順を終了する。
またステップS90においてキャリアが検出されない場合、このことは、ターゲットシステムの第2のチャネル(周波数帯域F406)において通信が開始されていないことを意味している。すなわち、この場合、第1のチャネル(周波数帯域F405)及び第2のチャネル(周波数帯域F406)のいずれにおいても通信が開始されていないことを意味しており、制御部19は、ステップS90において否定結果を得ることにより、ステップS90からステップS95に移って、周波数帯域F410(図25)でデータの送信を継続する。
この場合、上述のステップS85において周波数帯域F410でデータの送信が開始されているとすると、制御部19は、送受信部20の帯域可変フィルタ26における通過帯域を変えずにデータの送信を継続する。これに対して、上述のステップS87において周波数帯域F404でデータの送信が開始されているとすると、制御部19は、帯域可変フィルタ26における通過帯域をF404からF410に変更する。またこれに対して、上述のステップS88において周波数帯域F403でデータの送信が開始されているとすると、制御部19は、送受信部20の帯域可変フィルタ26における通過帯域をF403からF410に変更する。
このように、第1のチャネル及び第2のチャネルのいずれにおいても通信が開始されていない場合には、制御部19は、第1及び第2のチャネルとそれぞれ共用帯域をもつ広い周波数帯域F410でデータの送信を継続する。
そして制御部19は、ステップS96において、1回の連続したフレームの送信データが送信完了したか否かを判断する。このステップS96において否定結果が得られると、このことは、送信すべき1フレーム分のデータの送信が完了していないことを意味しており、制御部19は、ステップS96から上述のステップS85に戻って周波数帯域F410で送信処理を繰り返す。またステップS96において肯定結果が得られると、このことは、1回に送信する連続したフレーム分のデータの送信が完了したことを意味しており、制御部19は、当該処理手順を終了する。
このように、制御部19は、1フレーム分のデータの送信が完了するまで、周波数帯域F410、F403又はF404でのデータの送信、周波数帯域F405及びF406でのキャリア検出、周波数帯域F410、F403又はF404での送信継続を繰り返すことにより、連続した1フレーム分のデータを送信している間においても、該1フレームのデータのうちの一部のデータが送信される毎にキャリア検出の有無を判断することができる。
かくして、制御部19は、図27に示すデータ送信処理を実行することにより、送受信部20においてデータを送信中であっても、ターゲットシステムにおける第1及び第2のチャネルのキャリア検出を継続して行うことができる。従って、無線通信ネットワーク2における無線通信装置401が通信を行っている際にターゲットシステムの第1又は第2のチャネルで通信が開始された場合であっても、無線通信装置401ではその通信の開始を直ちに検出して無線通信装置401における通信の使用帯域を変更することにより、ターゲットシステムにおける通信に干渉を与えることを回避し得ると共に、無線通信装置401における通信が中断されることも回避することができる。
図28は、図24の無線通信装置401の周波数帯可変受信部27の内部構成の一例を示すブロック図である。図28に示す周波数帯可変受信部27は、4つの帯域可変フィルタ(451、453、455、457)、受信処理部452、3つのキャリア測定部(454、456、458)から構成される。
図29は、図25に示した周波数帯域F410において、無線通信装置401が1回の連続したフレームのデータ受信を行う場合の処理の一例を示すフローチャートである。なお、図29に示す処理手順を開始するタイミングにおいては、ターゲットシステム及び周波数の共用に係る第1及び第2のチャネルの選択が既に完了しているものとする。
制御部19(図24)は、ステップS101において、各周波数帯域F401〜F406におけるキャリア検出処理を実行する。図30は、この各周波数帯域におけるキャリア検出処理(ステップS101)を示し、制御部19は、ステップS101において各周波数帯域におけるキャリア検出処理手順に入ると、ステップS151において、周波数可変フィルタ(453)の通過帯域幅を図25に示す周波数帯域F401に設定し、キャリア測定部454は、周波数帯域F401のキャリア測定を行う。同様に、ステップS152において、制御部19は、周波数可変フィルタ(455)の通過帯域幅を図25に示すF403に設定し、キャリア測定部456は、周波数帯域F403のキャリア測定を行う。また、ステップS153において、制御部19は、周波数可変フィルタ(457)の通過帯域幅を図25に示すF404に設定し、キャリア測定部458は、周波数帯域F404のキャリア測定を行う。また、ステップS154において、制御部19は、図24に示す周波数可変フィルタ30の通過帯域幅を図25に示すF405に設定し、周波数帯可変キャリア測定部29は周波数帯域F405のキャリア測定を行う。また、ステップS155において、制御部19は、周波数可変フィルタ430の通過帯域幅を図25に示すF406に設定し、周波数帯可変キャリア測定部429は、周波数帯域F406のキャリア測定を行う。そして、制御部10は、図29に示すメインルーチンに戻る。
制御部19は、ステップS102において、キャリア測定部454のキャリア検出レベルを予め決められたしきい値と比較を行い、帯域F401の検出レベルがしきい値を超えていれば(キャリアが検出されれば)、ステップS103に移って帯域可変フィルタ(451)の通過帯域幅をF410に設定し、ステップS104において、受信処理部452は、周波数帯域幅F410の信号に対する受信処理を行う。すなわち、帯域F400とF402との間のガードバンドである帯域F401においてキャリアが検出された場合、このことは送信側から帯域F410によって信号が送信されていることを意味しており、制御部19は、帯域F410によって受信処理を実行する。
一方、ステップS102で、帯域F401の検出レベルがしきい値を超えていなければ(キャリアが検出されなければ)、制御部19は、ステップS105に移って、キャリア測定部456が測定した周波数帯域F403の検出レベルから周波数帯域可変キャリア測定部29が測定した周波数帯域F405の検出レベルを差し引いた値が予め決められたしきい値を超えているかを判定し、しきい値を超えていれば、ステップS106に移って、帯域可変フィルタ451の通過帯域幅をF403に設定し、受信処理部452は、ステップS107において、周波数帯域幅F403の信号に対する受信処理を行う。すなわち、帯域F405に対して帯域F403での受信電力がしきい値を超えている場合、このことは送信側から帯域F403によって信号が送信されていることを意味しており、制御部19は、帯域F403によって受信処理を実行する。
一方、ステップS105で、キャリア測定部456が測定した周波数帯域F403の検出レベルから周波数帯域可変キャリア測定部29が測定した周波数帯域F405の検出レベルを差し引いた値が予め決められたしきい値を超えていなければ、制御部19は、ステップS108に移って、キャリア測定部458が測定した周波数帯域F404の検出レベルから周波数帯域可変キャリア測定部429が測定した周波数帯域F406の検出レベルを差し引いた値が予め決められたしきい値を超えているかを判定し、しきい値を超えていれば、ステップS109に移って、帯域可変フィルタ451の通過帯域幅をF404に設定し、受信処理部452は、ステップS110において、周波数帯域幅F404の信号に対する受信処理を行う。すなわち、帯域F406に対して帯域F404での受信電力がしきい値を超えている場合、このことは送信側から帯域F404によって信号が送信されていることを意味しており、制御部19は、帯域F404によって受信処理を実行する。
一方、ステップS108において、キャリア測定部458が測定した周波数帯域F404の検出レベルから周波数帯域可変キャリア測定部429が測定した周波数帯域F406の検出レベルを差し引いた値が予め決められたしきい値を超えていなければ、ステップS101以降の処理を繰り返す。
信号の受信中も無線通信装置401はステップS101(ステップS151〜ステップS155)に示すキャリア検出処理を行っており、制御部19は、ステップS111において、キャリア測定部454のキャリア検出レベルを予め決められたしきい値と比較を行い、帯域F401の検出レベルがしきい値を超えていれば(キャリアが検出されれば)、ステップS112に移って、帯域可変フィルタ451の通過帯域幅をF410に設定し、受信処理部452は、ステップS113において、周波数帯域幅F410の信号に対する受信処理を継続する。一方、ステップS111で、帯域F401の検出レベルがしきい値を超えていなければ(キャリアが検出されなければ)、制御部19は、ステップS114に移って、キャリア測定部456が測定した周波数帯域F403の検出レベルから周波数帯域可変キャリア測定部29が測定した周波数帯域F405の検出レベルを差し引いた値が予め決められたしきい値を超えているかを判定し、しきい値を超えていれば、ステップS115において、帯域可変フィルタ451の通過帯域幅をF403に設定し、受信処理部452は、ステップS116において、周波数帯域幅F403の信号に対する受信処理を継続する。
一方、ステップS114で、キャリア測定部456が測定した周波数帯域F403の検出レベルから周波数帯域可変キャリア測定部29が測定した周波数帯域F405の検出レベルを差し引いた値が予め決められたしきい値を超えていなければ、制御部19は、ステップS117に移って、キャリア測定部458が測定した周波数帯域F404の検出レベルから周波数帯域可変キャリア測定部429が測定した周波数帯域F406の検出レベルを差し引いた値が予め決められたしきい値を超えているかを判定し、しきい値を超えていれば、ステップS118に移って、帯域可変フィルタ451の通過帯域幅をF404に設定して、受信処理部452は、ステップS119において、周波数帯域幅F404の信号に対する受信処理を継続する。
一方、ステップS117において、キャリア測定部458が測定した周波数帯域F404の検出レベルから周波数帯域可変キャリア測定部429が測定した周波数帯域F406の検出レベルを差し引いた値が予め決められたしきい値を超えていなければ、制御部19は、ステップS120に移って、信号の受信処理を停止し、処理手順を終了する。また、制御部19は、ステップS113、ステップS116、ステップS119の後に、信号の受信が終了したか否かを判定し(ステップS121)、信号の受信が終了していなければステップS111以降の処理を繰り返す。制御部19は、ステップS121において、信号の受信が終了すれば、受信処理を終了する。
このように、制御部19は、1フレーム分のデータの受信が完了するまで、周波数帯域F410、F403又はF404でのデータの受信、周波数帯域F401、F403、F404、F405及びF406でのキャリア検出、周波数帯域F410、F403又はF404での受信継続を繰り返すことにより、送信側が送信する信号の周波数帯域幅が変化した場合でも、連続した1フレーム分のデータを受信することができる。
なお本実施の形態においては、ターゲットとなる同一の無線システムにおける第1及び第2のチャネルの各周波数帯域F405、F406の一部を共用して通信を行う場合について述べたが、本発明はこれに限られるものではなく、使用する周波数帯域が異なる複数の無線システム3〜7のうち、いずれか2つの無線システム(例えば無線システム3及び4)の各周波数帯域の一部を共用するようにしてもよい。
また本実施の形態の無線通信装置401に対して、図15について上述した第2の実施の形態に係る信号キャンセル部108を付加して、送信信号の漏洩成分をキャンセルするようにしてもよい。
また本実施の形態の無線通信装置401に対して、図18について上述した第3の実施の形態に係る送受信部側のウエイト制御手段を付加してもよい。
また本実施の形態の無線通信装置401に対して、図21について上述した第4の実施の形態に係るキャリア測定部側のウエイト制御手段を付加してもよい。
また本実施の形態の無線通信装置401に対して、図18について上述した第3の実施の形態に係る送受信部側のウエイト制御手段及び図21について上述した第4の実施の形態に係るキャリア測定部側のウエイト制御手段を付加してもよい。
また、本実施の形態においても、第1の実施の形態の場合と同様にして、無線通信装置1において通信が中止された場合に、図9〜図13に示した処理手順により、他の空きチャネルを探して通信を再開するようになされている。
また、本実施の形態においても、図14に示したように、優先度が低い無線通信装置1から送信されるデータにおけるペイロード72Bの長さ(図14(B))は、優先度が高い無線システム3〜7において送信されるデータにおけるペイロードの長さ72A(図14(A))よりも短く設定されている。これにより、無線通信装置1は、例えば時点t1において優先度の高い無線システムの送信を検出して自身の送信を停止した場合に、損失するデータを少なく抑えることが可能となる。
(他の実施の形態)
なお上述の第1〜第5の実施の形態においては、無線通信ネットワーク2よりも優先度の高い他の無線システムとして、5つの無線システム3〜7を想定したが、無線システムの数はこれに限られるものではない。
また上述の第1〜第5の実施の形態においては、他の複数の無線システム3〜7と周波数を共用する無線通信装置1、101、201、301、401に本発明を適用する場合について述べたが、これに限られるものではなく、それぞれの無線システム3〜7の無線通信装置において、その無線システムでの通信手段に加えて、無線通信ネットワーク2による無線通信を行う通信手段を備え、必要に応じて切り換えるようにしてもよい。
例えば無線システム3の無線通信装置において、無線システム3での通信を行うための通信手段に加えて、無線通信ネットワーク2での通信を行うための無線通信手段を備える。そして、例えば、無線システム3の通信手段を用いて該無線システム3の周波数帯域で無線通信を行っている場合に、無線システム3の周波数帯域を利用するユーザ数が増加して通信の継続が困難になると、無線システム3の通信手段から無線通信ネットワーク2の通信手段に切り換えて通信を継続する。この場合、無線通信ネットワーク2の通信手段では、そのキャリア検出機能により、優先度の高い無線システム3〜7のうち、周波数帯域を使用していない無線システムであって、搬送波周波数が最も低い無線システムを選択して、無線システム3の周波数帯域から、選択された通信システムの周波数帯域に切り換えて通信を継続する。これにより、優先度の高い無線システムにおいて使用される無線通信装置においても、他の無線システムの周波数帯域が未使用である場合には、該他の無線システムの周波数帯域を利用して通信を行うことができ、周波数帯域を効率良く利用することができる。なお、この場合、無線システム3において高優先度で通信を行う場合には、図14(A)に示したように、ペイロード72Aが長いフレーム構成とし、無線通信ネットワーク2による優先度が低い通信を行う場合には、図14(B)に示したように、ペイロード72Bが短いフレーム構成に切り換えることにより、送信を停止した場合のデータの損失を抑えることができる。
無線通信装置が無線通信を行う無線通信ネットワークの概略構成の一例を示す略線図である。 複数の無線システムに割り当てられた周波数帯の一例を示す略線図である。 第1の実施の形態に係る無線通信装置の構成を示すブロック図である。 制御部の構成を示すブロック図である。 無線通信装置の送受信部による送受信用の周波数帯域及び他の無線システムの周波数帯域を示す略線図である。 第1の実施の形態に係る無線通信装置が1回の連続したフレームの送信を行う場合の処理の一例を示すフローチャートである。 第1の実施の形態に係るキャリア検出処理手順を示すフローチャートである。 送信パターンを示す信号波形図である。 第1の実施の形態に係る無線通信装置の送信再開処理手順を示すフローチャートである。 図9のチャネル選択処理1を示すフローチャートである。 図10の空きチャネル判定処理手順を示すフローチャートである。 図9のチャネル選択処理2を示すフローチャートである。 図9のチャネル選択処理3を示すフローチャートである。 第1の実施の形態に係る無線システム及び無線通信装置が送信する送信データのフレーム構造を示す略線図である。 第2の実施の形態に係る無線通信装置の概略構成の一例を示すブロック図である。 図8の信号キャンセル部の詳細構成を示すブロック図である。 第2の実施の形態に係る信号キャンセル処理手順を示すフローチャートである。 第3の実施の形態に係る無線通信装置の概略構成の一例を示すブロック図である。 第3の実施の形態に係るウエイト計算処理手順を示すフローチャートである。 第3の実施の形態に係る無線通信装置の動作の説明に供する略線図である。 第4の実施の形態に係る無線通信装置の概略構成の一例を示すブロック図である。 第4の実施の形態に係るウエイト計算処理手順を示すフローチャートである。 第4の実施の形態に係る無線通信装置の動作の説明に供する略線図である。 第5の実施の形態に係る無線通信装置の概略構成の一例を示すブロック図である。 第5の実施の形態に係る周波数帯域の概略構成の一例を示す略線図である。 第5の実施の形態に係る無線通信装置が1回の連続したフレームの送信を行う場合の処理の一例を示すフローチャートである。 第5の実施の形態に係る無線通信装置が1回の連続したフレームの送信を行う場合の処理の他の例を示すフローチャートである。 他の実施の形態に係る周波数帯可変受信部を示すブロック図である。 他の実施の形態に係る無線通信装置において1回の連続したフレームのデータ受信を行う場合の処理の一例を示すフローチャートである。 図29のステップS101の処理内容を示すフローチャートである。
符号の説明
1、101、201、301、401 無線通信装置
2 無線通信ネットワーク
3、4、5、6、7 無線システム
19 制御部
20 送受信部
21 キャリア測定部
22、32 広帯域アンテナ
25、26、30、112、430 帯域可変フィルタ
27 周波数帯可変受信部
28 周波数帯可変送信部
29 周波数帯可変キャリア測定部
60 メモリ
108 信号キャンセル部
205 参照信号送信部
215、315 受信ウエイト制御部
219 送信ウエイト制御部

Claims (21)

  1. 他の無線システムが使用する周波数帯域の一部で信号を送受信する送受信手段と、
    前記他の無線システムが使用する前記周波数帯域の中で前記送受信手段による前記信号の送受信に使用されない周波数帯域のキャリアを検出するキャリア検出手段と
    を備えることを特徴とする無線通信装置。
  2. 前記キャリア検出手段によって前記キャリアが検出された場合に、前記送受信手段による前記信号の送信を停止させる制御手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記キャリア検出手段によって検出される信号から、前記送受信手段によって送信される信号成分をキャンセルする信号キャンセル手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  4. 他の第1の無線システムが使用する周波数帯域の一部を含む送受信用の周波数帯域で信号を送受信する送受信手段と、
    前記他の第1の無線システムが使用する周波数帯域の中で前記送受信手段による前記信号の送受信に使用されない周波数帯域のキャリアを検出するキャリア検出手段と
    を備えることを特徴とする無線通信装置。
  5. 前記送受信手段は、
    他の第2の無線システムが使用する周波数帯域の一部であって、前記第1の無線システムが使用する周波数帯域の一部に隣り合う周波数帯域を含む前記送受信用の周波数帯域で前記信号を送受信し、
    前記キャリア検出手段は、
    前記他の第2の無線システムが使用する前記周波数帯域の中で前記送受信手段による前記信号の送受信に使用されない周波数帯域のキャリアを検出する
    ことを特徴とする請求項4に記載の無線通信装置。
  6. 他の無線システムが使用する第1の周波数帯域の一部及び該第1の周波数帯域の一部に隣り合う第2の周波数帯域の一部を含む送受信用の周波数帯域で信号を送受信する送受信手段と、
    前記第1及び前記第2の周波数帯域の中で前記送受信手段による前記信号の送受信に使用されない周波数帯域のキャリアをそれぞれ検出するキャリア検出手段と
    を備えることを特徴とする無線通信装置。
  7. 前記キャリア検出手段によって前記キャリアが検出された場合に、前記送受信手段による前記信号の送信を停止させる制御手段を備えることを特徴とする請求項4乃至請求項6のいずれか1項に記載の無線通信装置。
  8. 前記キャリア検出手段によって前記キャリアが検出された場合に、前記送受信手段による前記信号の送受信のための周波数帯域のうち、前記他の第1の無線システムが使用する周波数帯域を除外する制御手段を備えることを特徴とする請求項4に記載の無線通信装置。
  9. 前記キャリア検出手段によって前記他の第1の無線システムの周波数帯域でキャリアが検出された場合に、前記送受信手段による前記信号の送受信のための周波数帯域のうち、前記他の第1の無線システムが使用する周波数帯域を除外する制御手段を備えることを特徴とする請求項5に記載の無線通信装置。
  10. 前記キャリア検出手段によって前記第1の周波数帯域でキャリアが検出された場合に、前記送受信手段による前記信号の送受信のための周波数帯域のうち、前記第1の周波数帯域を除外する制御手段を備えることを特徴とする請求項6に記載の無線通信装置。
  11. 前記キャリア検出手段によって検出される信号から、前記送受信手段によって送信される信号成分をキャンセルする信号キャンセル手段を備えることを特徴とする請求項4乃至請求項6のいずれか1項に記載の無線通信装置。
  12. 前記送受信手段は、
    複数のアンテナと、
    前記複数のアンテナの放射パターンのヌル点が、前記キャリア検出手段に接続されたアンテナの方向に向くように、前記複数のアンテナを介して送信される信号成分に重み付けするウエイト制御手段と
    を備えることを特徴とする請求項1、請求項4乃至請求項6のいずれか1項に記載の無線通信装置。
  13. 前記キャリア検出手段は、
    複数のアンテナと、
    前記複数のアンテナの放射パターンのヌル点が、前記送受信手段に接続されたアンテナの方向に向くように、前記複数のアンテナを介して受信された信号成分に重み付けを行うウエイト制御手段と
    を備えることを特徴とする請求項1、請求項4乃至請求項6のいずれか1項に記載の無線通信装置。
  14. 前記キャリア検出手段は、
    予め決められたしきい値以上の受信電力が測定された場合に、前記キャリアが検出されたものと判断する
    ことを特徴とする請求項1、請求項4乃至請求項6に記載の無線通信装置。
  15. 前記しきい値は、検出対象の前記無線システムに応じて可変とすることを特徴とする請求項14に記載の無線通信装置。
  16. 前記制御手段は、
    前記信号の送信を停止させた後、前記キャリアが検出されない他の周波数帯域を選択して前記信号の送信を再開する
    ことを特徴とする請求項2に記載の無線通信装置。
  17. 前記制御手段は、
    前記他の第1の無線システムが使用する周波数帯域の中で前記送受信手段による前記信号の送受信に使用されない周波数帯域での受信電力に対する前記信号の送受信に使用される周波数帯域での受信電力の値の検出と、前記他の第2の無線システムが使用する周波数帯域の中で前記送受信手段による前記信号の送受信に使用されない周波数帯域での受信電力に対する前記信号の送受信に使用される周波数帯域での受信電力の値の検出と、前記他の第1の無線システムが使用する周波数帯域の中で前記送受信手段による前記信号の送受信に使用される周波数帯域と前記他の第2の無線システムが使用する周波数帯域の中で前記送受信手段による前記信号の送受信に使用される周波数帯域との間の周波数帯域でのキャリア検出とを繰り返すことにより、前記送受信手段で受信される受信信号の周波数帯域幅の変化を検出する
    ことを特徴とする請求項5に記載の無線通信装置。
  18. 前記制御手段は、
    前記他の無線システムが使用する第1の周波数帯域の中で前記送受信手段による前記信号の送受信に使用されない周波数帯域での受信電力に対する前記信号の送受信に使用される周波数帯域での受信電力の値の検出と、前記他の無線システムが使用する第2の周波数帯域の中で前記送受信手段による前記信号の送受信に使用されない周波数帯域での受信電力に対する前記信号の送受信に使用される周波数帯域での受信電力の値の検出と、前記他の無線システムが使用する第1の周波数帯域の中で前記送受信手段による前記信号の送受信に使用される周波数帯域と前記第2の周波数帯域の中で前記送受信手段による前記信号の送受信に使用される周波数帯域との間の周波数帯域でのキャリア検出とを繰り返すことにより、前記送受信手段で受信される受信信号の周波数帯域幅の変化を検出する
    ことを特徴とする請求項6に記載の無線通信装置。
  19. 前記送受信手段により送信される信号の1フレームを構成するペイロードの長さは、前記他の無線システムの送信信号の1フレームを構成するペイロードの長さよりも短いことを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  20. 他の無線システムが使用する周波数帯域の一部で信号を送受信する送受信ステップと、
    前記他の無線システムが使用する前記周波数帯域の中で前記送受信ステップによる前記信号の送受信に使用されない周波数帯域のキャリアを検出するキャリア検出ステップと
    を備えることを特徴とする無線通信方法。
  21. 前記キャリア検出手段によって前記キャリアが検出された場合に、前記送受信ステップによる前記信号の送信を停止させる制御ステップを備えることを特徴とする請求項20に記載の無線通信方法。

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