JP2007294668A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の半導体素子が並列に形成されるアクティブセル領域を囲むようにゲート配線が形成される場合において、アバランシェ耐量を向上させることが可能な半導体装置を提供することを目的とする。
【解決手段】半導体基板のアクティブセル領域41に並列に形成される複数の半導体素子と、それら半導体素子のそれぞれの動作を制御するための制御信号が入力されるゲートパット50と、アクティブセル領域41を囲むように形成され、複数の半導体素子とゲートパットとを電気的に接続するゲート配線42と、そのゲート配線42において長手方向の配線のそれぞれの両端に形成され、ゲート配線42の抵抗成分の抵抗値よりも大きい抵抗値をもつゲート抵抗2と、ゲート配線42上のゲート抵抗2のうちゲートパット50から2つ目以上のゲート抵抗2とゲートパット50とを電気的に直接接続するための迂回用配線3とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体基板に複数の半導体素子が形成される半導体装置に関する。
図5(a)は、既存の半導体装置の平面図である。また、図5(b)は、図5(a)に示す半導体装置のA−A断面を示す図である。
図5(a)に示す半導体装置40は、アクティブセル領域41に複数の半導体素子(セル)が並列に形成され、アクティブセル領域41を囲むようにゲート配線42が形成されている。ゲート配線42は、図5(b)に示すように、ポリシリコンからなるゲートポリ配線43と、ゲートポリ配線43上に形成される絶縁膜44と、アルミニウムからなり絶縁膜44上に形成されるゲートAL配線45と、アルミニウムからなり絶縁膜44が無い部分に形成されることでゲートポリ配線43とゲートAL配線45とを電気的に接続させるゲートコンタクト配線46とから構成されている。
また、アクティブセル領域41に形成される半導体素子は、例えば、トレンチ構造のNチャネルMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)であって、以下のように構成される。まず、n型の半導体基板の表面部分にp型の半導体領域が形成され、そのp型の半導体領域の表面部分にさらにn型の半導体領域が形成される。次に、そのn型の半導体領域の表面からn型の半導体基板までトレンチが形成され、そのトレンチの内側にゲート絶縁膜が形成される。次に、図5(b)に示すように、そのトレンチ47の内部にはポリシリコンからなるゲートポリ配線48が形成される。なお、ゲートポリ配線48はアクティブセル領域41を囲むように形成される上記ゲート配線42のゲートポリ配線43につながっており、各半導体素子とゲート配線42とが電気的に接続される。そして、トレンチ47の上に絶縁膜44が形成され、その絶縁膜44の上にアルミニウムからなるソース配線49が形成される。また、n型の半導体基板の下面に不純物濃度が濃いn型の半導体層を介してドレイン領域が形成される。
また、図5(a)に示すように、半導体装置40は、アクティブセル領域41における各半導体素子のそれぞれの動作を制御するための制御信号が入力されるゲートパット50を備え、ゲートパット50はゲート配線42と電気的に接続されている。また、ゲート配線42とゲートパット50との間にはゲート抵抗51が設けられている。このゲート抵抗51は、例えば、ゲートAL配線45及びゲートコンタクト配線46を無くしてゲートポリ配線43のみにすることにより形成される。
このように構成される半導体装置40は、ゲート抵抗51を、アクティブセル領域41における各半導体素子の均一動作を行うための外付けのバラストゲート抵抗として機能させることができるため、外付けのバラストゲート抵抗を省略することができる分半導体装置40全体を小型化することができるというメリットがある。(例えば、特許文献1参照)
特開2002−83964号公報
しかしながら、上記半導体装置40では、アクティブセル領域41の面積が大きくなると、それに合わせてアクティブセル領域41を囲んでいるゲート配線42が長くなりゲート配線42の抵抗成分の抵抗値も大きくなる。そのため、ゲートパット50からみたときのゲートパット50から遠い半導体素子のゲートの抵抗値がゲートパット50に近い半導体素子のゲートの抵抗値よりも大きくなる。従って、ゲートパット50から遠い半導体素子のターンオフのタイミングがゲートパット50に近い半導体素子のターンオフのタイミングに比べて遅くなる。これにより、各半導体素子のターンオフ時にゲートパット50から遠い半導体素子付近に電流集中が起こり易くなり、その分アバランシェ耐量が低下するという問題がある。
そこで、本発明では、複数の半導体素子が並列に形成されるアクティブセル領域を囲むようにゲート配線を形成する場合において、アバランシェ耐量を向上させることが可能な半導体装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために本発明では、以下のような構成を採用した。
すなわち、本発明の半導体装置は、半導体基板のアクティブセル領域に並列に形成される複数の半導体素子と、それら複数の半導体素子のそれぞれの動作を制御するための制御信号が入力されるゲートパットと、アクティブセル領域を囲むように形成され、複数の半導体素子とゲートパットとを電気的に接続するゲート配線と、ゲート配線において互いに対向する配線のそれぞれの両端に形成され、ゲート配線の抵抗成分の抵抗値よりも十分に大きい抵抗値をもつゲート抵抗と、ゲート配線に形成されるゲート抵抗のうちゲートパットから2つ目以上のゲート抵抗とゲートパットとを電気的に直接接続するための迂回用配線とを備える。
これにより、各ゲート抵抗の抵抗値を調整することにより、ゲートパットからみたときの各半導体素子のゲートの抵抗値を互いにほぼ等しくすることができるので、各半導体素子のターンオフのタイミングのばらつきが低減される。従って、各半導体素子のターンオフ時の電流集中が抑えられ、アバランシェ耐量を向上させることができる。
また、上記半導体装置において、アクティブセル領域を2つ以上備えるように構成してもよい。
また、上記半導体装置において、それら複数のアクティブ領域は、ゲートパットを中心に左右対称に配置してもよい。
また、本発明の半導体装置は、半導体基板のアクティブセル領域に並列に形成される複数の半導体素子と、それら複数の半導体素子のそれぞれの動作を制御するための制御信号が入力されるゲートパットと、アクティブセル領域を囲むように形成され、複数の半導体素子とゲートパットとを電気的に接続するゲート配線と、複数の半導体素子が並ぶ並列方向において対称で、かつ、その並列方向の直角方向においても対称になるようにゲート配線に形成され、ゲート配線の抵抗成分の抵抗値よりも十分に大きい抵抗値をもつゲート抵抗と、ゲート配線に形成されるゲート抵抗のうちゲートパットから2つ目以上のゲート抵抗とゲートパットとを電気的に直接接続するための迂回用配線とを備えて構成してもよい。
また、本発明の半導体装置は、半導体基板のアクティブセル領域に並列に形成される複数の半導体素子と、それら複数の半導体素子のそれぞれの動作を制御するための制御信号が入力されるゲートパットと、アクティブセル領域を囲むように形成され、複数の半導体素子とゲートパットとを電気的に接続するゲート配線と、複数の半導体素子が並ぶ並列方向において対称に、または、その並列方向の直角方向において対称になるようにゲート配線に形成され、ゲート配線の抵抗成分の抵抗値よりも十分に大きい抵抗値をもつゲート抵抗と、ゲート配線に形成されるゲート抵抗のうちゲートパットから2つ目以上のゲート抵抗とゲートパットとを電気的に直接接続するための迂回用配線とを備えて構成してもよい。
本発明によれば、複数の半導体素子が並列に形成されるアクティブセル領域を囲むようにゲート配線が形成される半導体装置において、アバランシェ耐量を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
図1(a)は、本発明の実施形態の半導体装置の平面図である。また、図1(b)は、図1(a)に示す破線枠Bの拡大図である。なお、図1(a)及び図1(b)において、図5(a)または図5(b)に示す構成と同じ構成には同じ符号を付している。
図1(a)に示す半導体装置1では、長方形のアクティブセル領域41を2つ備え、アクティブセル領域41が縞状に構成されている。また、半導体装置1は、各アクティブセル領域41を囲むようにゲート配線42が形成されている。また、各アクティブセル領域41に形成される半導体素子は、例えば、MOSFETやIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistorという)などが考えられる。
また、半導体装置1では、ゲート配線42において互いに対向する2本の配線のそれぞれの両端にポリシリコンからなるゲート抵抗2(2−1、2−2)が形成されている。例えば、図1(b)に示すように、ゲート配線42のゲートポリ配線43を細く形成し、かつ、ゲートポリ配線43上部のゲートAL配線45及びゲートコンタクト配線46を形成しないことでゲート抵抗2−1を構成してもよい。なお、ゲート抵抗2−2も同様にして構成することができる。このようにゲート抵抗2を構成する場合、ゲート抵抗2の抵抗値は、ゲートポリ配線43の幅や厚さを変えることにより調整することができる。また、各ゲート抵抗2の抵抗値は、それぞれ、ゲート抵抗2間のゲート配線42の抵抗成分の抵抗値よりも十分に大きな値に設定される必要があり、例えば、ゲート抵抗2間のゲート配線42の抵抗成分の抵抗値よりも1桁以上大きな値に設定されることが望ましい。また、各ゲート抵抗2の抵抗値は、それぞれ、各半導体素子のターンオフのタイミングが互いに揃うように設定されることが望ましい。また、ゲート抵抗2の材質は、ポリシリコンに限定されない。また、半導体装置1では、ゲート配線42に形成されるゲート抵抗2−1、2−2のうちゲートパット50から2つ目のゲート抵抗2−2同士を接続させているゲート配線42とゲートパット50とが迂回用配線3により電気的に接続されている。これにより、ゲート抵抗2−2とゲートパット50とを電気的に直接接続することができる。
また、図2(a)に示すように、4つのゲート抵抗2を、それぞれ、アクティブセル領域41の複数の半導体素子が並ぶ並列方向Dにおいて対称で、かつ、その並列方向Dの直角方向においても対称になるように配置してもよい。この場合、両対称の中心軸の交点Eはアクティブ領域41内になる。
また、ゲート抵抗2を2個にする場合、図2(b)に示すように、それら2個のゲート抵抗2を、それぞれ、アクティブセル領域41の複数の半導体素子が並ぶ並列方向Dにおいて対称になるように配置してもよい。
また、ゲート抵抗2を2個にする場合、図2(c)に示すように、それら2個のゲート抵抗2を、それぞれ、アクティブセル領域41の複数の半導体素子が並ぶ並列方向Dの直角方向において対称になるように配置してもよい。
このように半導体装置1を構成する場合、2個又は4個のゲート抵抗2はそれぞれある配置、好ましくは、図2(a)〜図2(c)に示すように点線Fとゲート配線42とが交わる所に配置されていると良い。
図3(a)は、図1(a)に示す破線枠C内のゲート配線42に対応する回路を示す図である。また、図3(b)は、図3(a)に示す回路の等価回路を示す図である。
図3(a)に示すように、ゲート抵抗2(2−1、2−2)は、ゲート配線42において長手方向の2本の配線のそれぞれの両端に形成されている。また、上述したように、ゲート抵抗2の抵抗値は、ゲート抵抗2間のゲート配線42の抵抗成分4の抵抗値よりも十分に大きいため、図3(a)に示す回路は図3(b)に示す回路と等価になる。
このように、ゲート配線42の抵抗成分4の抵抗値よりも十分に大きな抵抗値をもつゲート抵抗2をゲート配線42において長手方向の2本の配線のそれぞれの両端に形成することにより、図3(b)に示すように、ゲート配線42の抵抗成分4を実質的に無いものとすることができる。また、ゲート抵抗2−2とゲートパット50とを電気的に直接接続することができるので、ゲートパット50からみたときのゲート抵抗2−2の抵抗値にゲートパット50から1つ目のゲート抵抗2−1の抵抗値が含まれないようにすることができる。従って、各ゲート抵抗2の抵抗値を調整することにより、ゲートパット50からみたときのゲートパット50から遠い半導体素子のゲートの抵抗値とゲートパット50に近い半導体素子のゲートの抵抗値とを互いにほぼ等しくすることができる。また、ゲートパット50からアクティブセル領域41までの各電流経路は図3(c)に示す点線矢印のようになり、各半導体素子のターンオフのタイミングが互いにそろうようになる。これにより、各半導体素子のターンオフのタイミングのばらつきが低減されるので、各半導体素子のターンオフ時の電流集中が抑えられアバランシェ耐量を向上させることができる。
上記実施形態では、半導体装置1にアクティブセル領域41を2つ備える構成であるが、半導体装置1にアクティブセル領域41を1つまたは3つ以上備えるように構成してもよい。例えば、図4に示す半導体装置30のように、4つのアクティブ領域41を2つずつゲートパット50を中心に左右対称に配置するように構成してもよい。このように構成される半導体装置30においても、ゲート配線42において長手方向の各配線のそれぞれの両端にゲート抵抗2(2−1、2−2)を形成し、かつ、ゲート抵抗2−2同士を接続させているゲート配線42とゲートパット50とを迂回用配線3により電気的に接続する。これにより、図1(a)に示す半導体装置1と同様に、各半導体素子のターンオフのばらつきを低減することができ、各半導体素子のターンオフ時の電流集中が抑えられアバランシェ耐量を向上させることができる。
(a)は、本発明の実施形態の半導体装置の平面図である。(b)は、破線枠Bの拡大図である。 (a)は、本発明の他の実施形態の半導体装置の平面図である。(b)は、ゲート抵抗が2個の場合の半導体装置の一例を示す図である。(c)は、ゲート抵抗が2個の場合の半導体装置の他の例を示す図である。 (a)は、破線枠C内のゲート配線の回路図である。(b)は、図2(a)に示す回路の等価回路を示す図である。(c)は、ゲートパットから各ゲート抵抗へのそれぞれの電流経路を示す図である。 本発明の他の実施形態の半導体装置の平面図である。 (a)は、既存の半導体装置の平面図である。(b)は、A−A断面を示す図である。
符号の説明
1 半導体装置
2 ゲート抵抗
3 迂回用配線
4 抵抗成分
30 半導体装置
40 半導体装置
41 アクティブセル領域
42 ゲート配線
43 ゲートポリ配線
44 絶縁膜
45 ゲートAL配線
46 ゲートコンタクト配線
47 トレンチ
48 ゲートポリ配線
49 ソース配線
50 ゲートパット
51 ゲート抵抗

Claims (5)

  1. 半導体基板のアクティブセル領域に並列に形成される複数の半導体素子と、
    前記複数の半導体素子のそれぞれの動作を制御するための制御信号が入力されるゲートパットと、
    前記アクティブセル領域を囲むように形成され、前記複数の半導体素子と前記ゲートパットとを電気的に接続するゲート配線と、
    前記ゲート配線において互いに対向する配線のそれぞれの両端に形成され、前記ゲート配線の抵抗成分の抵抗値よりも十分に大きい抵抗値をもつゲート抵抗と、
    前記ゲート配線に形成されるゲート抵抗のうち前記ゲートパットから2つ目以上のゲート抵抗と前記ゲートパットとを電気的に直接接続するための迂回用配線と、
    を備えることを特徴とする半導体装置。
  2. 請求項1に記載の半導体装置であって、
    前記アクティブセル領域を2つ以上備える、
    ことを特徴とする半導体装置。
  3. 請求項2に記載の半導体装置であって、
    前記ゲートパッドを中心に前記複数のアクティブセル領域が左右対称に配置されている、
    ことを特徴とする半導体装置。
  4. 半導体基板のアクティブセル領域に並列に形成される複数の半導体素子と、
    前記複数の半導体素子のそれぞれの動作を制御するための制御信号が入力されるゲートパットと、
    前記アクティブセル領域を囲むように形成され、前記複数の半導体素子と前記ゲートパットとを電気的に接続するゲート配線と、
    前記複数の半導体素子が並ぶ並列方向において対称で、かつ、前記並列方向の直角方向においても対称になるように前記ゲート配線に形成され、前記ゲート配線の抵抗成分の抵抗値よりも十分に大きい抵抗値をもつゲート抵抗と、
    前記ゲート配線に形成されるゲート抵抗のうち前記ゲートパットから2つ目以上のゲート抵抗と前記ゲートパットとを電気的に直接接続するための迂回用配線と、
    を備えることを特徴とする半導体装置。
  5. 半導体基板のアクティブセル領域に並列に形成される複数の半導体素子と、
    前記複数の半導体素子のそれぞれの動作を制御するための制御信号が入力されるゲートパットと、
    前記アクティブセル領域を囲むように形成され、前記複数の半導体素子と前記ゲートパットとを電気的に接続するゲート配線と、
    前記複数の半導体素子が並ぶ並列方向において対称に、または、前記並列方向の直角方向において対称になるように前記ゲート配線に形成され、前記ゲート配線の抵抗成分の抵抗値よりも十分に大きい抵抗値をもつゲート抵抗と、
    前記ゲート配線に形成されるゲート抵抗のうち前記ゲートパットから2つ目以上のゲート抵抗と前記ゲートパットとを電気的に直接接続するための迂回用配線と、
    を備えることを特徴とする半導体装置。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010098250A (ja) * 2008-10-20 2010-04-30 Mitsubishi Electric Corp 絶縁ゲート型トランジスターチップ
CN102842606A (zh) * 2012-08-24 2012-12-26 中国电力科学研究院 一种igbt芯片可变栅内阻及其设计方法

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