JP2007294552A - 固体撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】混色を低減する。
【解決手段】固体撮像装置は、基板31に2次元状に設けられ光電変換を行う複数のフォトダイオード15と、基板31上に層間絶縁膜39〜41を介して形成された複数層の配線層43〜45と、各フォトダイオード15に対応するように31基板上にオンチップで形成された第1のカラーフィルタ47G,47R,47Bとを備える。第1のカラーフィルタ47G,47R,47Bは、それぞれ緑色光、赤色光及び青色光を選択的に透過させる。第1のカラーフィルタ47G,47R,47Bは、その上面が最上の配線層45の上面よりも低い位置に位置するように、形成される。
【選択図】図4

Description

本発明は、カラーフィルタを有する固体撮像装置に関するものである。
固体撮像装置は、ビデオカメラや電子カメラ等に広く用いられている。固体撮像装置では、光電変換を行う複数の受光部が基板に1次元状又は2次元状に設けられている。所定の配線を実現するため、複数層の配線層が、前記各受光部に対応する部分を避けるように、前記基板上に層間絶縁膜を介して形成されている。そして、カラー信号を得る固体撮像装置の場合、顔料を含むフォトレジスト等からなるカラーフィルタが、前記各受光部に対応するように前記基板上にオンチップで形成されている。RGB系においては赤(R)、緑(G)、青(B)のいずれかのカラーフィルタが、補色系においてはシアン、マゼンタ、イエローのいずれかのカラーフィルタが、受光部に対応して配置されている。さらに、4色以上のカラーフィルタを使うこともある。
従来は、このような固体撮像装置では、カラーフィルタは、その下面が前記複数の配線層のうちの最上の配線層の上面よりも高い位置に位置するように、形成されていた(例えば、下記特許文献1)。
特開2004−111867号公報
近年の固体撮像装置では、画素が高精細化されてきている。この高精細化によって、1画素が取り扱う電荷量は少なくなってきている。この高精細化に伴い、画素に所期の波長の光のみならず意図しない波長の光が入ってしまう混色が、大きな問題となってきている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、混色を低減することができる固体撮像装置を提供することを目的とする。
本発明者の研究の結果、前述した従来の固体撮像装置において混色の程度が大きい原因が、カラーフィルタの形成位置が高い位置に配置されていることによりカラーフィルタと受光部との間の間隔が広いことであることが判明した。そして、カラーフィルタを受光部との間の間隔が狭くなる位置に形成することで、混色を低減することができることが判明した。これらについては、後に図4及び図5を参照して詳述する。本発明は、このような新たな知見に基づいてなされたものである。
すなわち、前記課題を解決するため、本発明の第1の態様による固体撮像装置は、基板に1次元状又は2次元状に設けられ光電変換を行う複数の受光部と、前記各受光部に対応する部分を避けるように、前記基板上に層間絶縁膜を介して形成された複数層の配線層と、前記各受光部に対応するように前記基板上にオンチップで形成された第1のカラーフィルタとを備え、前記複数の受光部のうちの少なくとも1つの受光部に対応するように形成された前記第1のカラーフィルタは、前記複数の受光部のうちの他の少なくとも1つの受光部に対応するように形成された前記第1のカラーフィルタとは異なる波長選択特性を有し、前記第1のカラーフィルタは、その上面が前記複数層の配線層のうちの最上の配線層の上面よりも低い位置に位置するように、形成されたものである。
ここで、「最上の配線層」とは基板から最も遠い側の配線層をいい、「上面」とは基板から遠い側の面をいい、「低い位置」とは基板に近い位置をいう。なお、前記基板としては、半導体基板等を用いることができる。
本発明の第2の態様による固体撮像装置は、前記第1の態様において、前記第1のカラーフィルタは、その上面が前記複数層の配線層のうちの最下の配線層の上面よりも低い位置に位置するように、形成されたものである。
なお、前記第1の態様では、前記第1のカラーフィルタは、その上面が基板側から2番目の配線層の上面よりも低い位置に位置するように、形成してもよい。
本発明の第3の態様による固体撮像装置は、前記第1又は第2の態様において、前記第1のカラーフィルタは、干渉効果による波長選択特性を持つように複数層からなる積層膜で構成されたものである。
前記第3の態様において、前記積層膜は、1層以上の低屈折率層及び1層以上の高屈折率層を含んでもよい。この場合、前記1層以上の低屈折率層の屈折率が1.6以下でかつ前記1層以上の高屈折率層の屈折率が1.8以上であってもよい。この場合、低屈折率層の層数及び高屈折率の層数は、例えば、それぞれ2以上でもよいし、それぞれ3以上でもよい。
本発明の第4の態様による固体撮像装置は、第3の態様において、前記積層膜は、1層以上の低屈折率層及び1層以上の高屈折率層を含み、前記1層以上の高屈折率層は、窒化シリコン又は酸化チタンを主成分とする材料で構成されたものである。
窒化シリコンに比べて酸化チタンの方が屈折率が大きいので、前記1層以上の高屈折率層は、窒化シリコンを主成分とする材料で構成するよりも、酸化チタンを主成分とする材料で構成する方が好ましい。これは、高屈折率層として屈折率がより大きいものを用いると、当該カラーフィルタの波長選択性をより高めることができる(例えば、緑色光を選択的に透過させるカラーフィルタの場合、青色光及び赤色光の透過率をより低下させることができる)ためである。
本発明の第5の態様による固体撮像装置は、前記第1又は第2の態様において、前記第1のカラーフィルタは、有機系材料で構成されたものである。この場合、前記第1のカラーフィルタは、単層膜でもよい。
本発明の第6の態様による固体撮像装置は、前記第1乃至第5のいずれかの態様において、前記第1のカラーフィルタの上方に、前記各受光部に対応するように前記基板上にオンチップで形成された第2のカラーフィルタを備えたものである。
前記第2のカラーフィルタは、干渉効果による波長選択特性を持つように複数層からなる積層膜で構成してもよいし、あるいは、有機系材料で構成してもよい。前者の場合、前記積層膜は、1層以上の低屈折率層及び1層以上の高屈折率層を含んでもよい。この場合、前記1層以上の高屈折率層は、窒化シリコン又は酸化チタンを主成分とする材料で構成されてもよい。
本発明によれば、混色を低減することができる固体撮像装置を提供することができる。
以下、本発明による固体撮像装置について、図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態による固体撮像装置1を示す概略構成図である。本実施の形態による固体撮像装置1は、CMOS型固体撮像装置として構成されている。もっとも、本発明はCCD型などの他の固体撮像装置にも適用可能である。
図1に示すように、本実施の形態による固体撮像装置1は、一般的なCMOS型固体撮像装置と同様に、垂直走査回路2と、水平走査回路3と、2次元状に配置された複数の単位画素4と、読み出し回路5と、出力アンプ6とを有している。各画素4のフォトダイオード15(図1では図示せず。図2参照)が出力する電気信号が垂直走査回路2によって読み出し回路5に行単位で取り出され、水平走査回路3によって列単位で出力アンプ6を介して出力端子7に画像信号として出力されるようになっている。各画素4は、青色光を撮像するB画素、緑色光を撮像するG画素、赤色光を撮像するR画素としてそれぞれ割り当てられている。これらの配列としては、ベイヤー配列が採用されている。もっとも、これに限定されるものではなく、例えば、ストライプ配列等を採用してもよい。なお、各画素4を色毎に区別する場合には、B画素に符号4B、G画素に符号4G、R画素に符号4Rをそれぞれ付すものとする。なお、ここでは、RGB系の画素としたが、それに限られるものではなく、補色系の画素としてもよい。
図2は、図1中の単位画素4を示す回路図である。各画素4は、図2に示すように、選択トランジスタ11と、ソースフォロアの増幅トランジスタ12と、リセットトランジスタ13と、転送トランジスタ14と、光電変換を行う受光部としてのフォトダイオード15とから構成されている。図2において、Vccは電源である。
図1及び図2に示すように、画素4の選択トランジスタ11のゲートは行毎に選択線20に共通に接続されている。画素4のリセットトランジスタ13のゲートは、行毎にリセット線21に共通に接続されている。画素4の転送トランジスタ14のゲートは、行毎に転送線22に共通に接続されている。画素4の選択トランジスタ11のソースは、列毎に垂直信号線23に共通に接続されている。選択線20、リセット線21及び転送線22は、垂直走査回路2に接続されている。垂直信号線23は、読み出し回路5に接続されている。
図3は、本実施の形態による固体撮像装置1のB画素4B、G画素4G及びR画素4Rを示す概略断面図である。図3に示すように、B画素4B、G画素4G及びR画素4Rは、基本的に同一の構造を有しているが、後述する第1のカラーフィルタ47(47B,47G,47R)の波長選択特性は対応する色に合わせて異なっている。
図3に示すように、半導体基板としてのN型のシリコン基板31上にP型ウエル32が形成されている。各画素4B,4G,4Rにおいて、P型ウエル32にN型層(N)33が形成されることで、フォトダイオード15が構成されている。このフォトダイオード15は、空乏化防止層をなす高濃度のP型層(P++)34を基板表面側に付加した構造を有し、埋め込み型フォトダイオードとなっている。もっとも、フォトダイオード15は、埋め込みフォトダイオードに代えて、空乏化防止層の無いフォトダイオードにしてもよい。
図3には、各画素4B,4G,4Rの転送トランジスタ14も現れている。転送トランジスタ14は、ポリシリコン等からなる転送ゲート35をゲートとするとともにウエル32に形成されたN型層36及びフォトダイオード15のN型層33をソース又はドレインとするMOSトランジスタとして、構成されている。図3に示す断面には、図2中の画素構成要素のうちのフォトダイオード15及び転送トランジスタ14以外の要素は、現れていない。それらの要素の断面構造等の図示や説明は省略する。図3において、37は熱酸化によるシリコン酸化膜、38はLOCOSによる素子分離部である。
図3に示すように、各フォトダイオード15に対応する部分を避けるように、基板31上に、シリコン酸化膜からなる層間絶縁膜39〜42を介して、Al等の金属からなる3層の配線層43〜45が形成されている。配線層43〜45によって、前述した選択線20、リセット線21、転送線22及び電源配線などが構成されている。本実施の形態では、配線層は3層となっているが、2層又は4層以上であってもよい。
本実施の形態では、層間絶縁膜39〜42には、フォトダイオード15に対応する箇所において孔46が形成されている。各画素4B,4G,4Rにおいて、孔46の底部に第1のカラーフィルタ47B,47G,47Rがそれぞれ形成されている。これにより、第1のカラーフィルタ47B,47G,47Rが、各フォトダイオード15に対応するように基板31上にオンチップで形成されている。本実施の形態では、第1のカラーフィルタ47B,47G,47Rは、その上面が最下の配線層43の上面よりも低い位置に位置するように、形成されている。これにより、第1のカラーフィルタ47B,47G,47Rとフォトダイオード15との間の間隔は、大幅に狭くなっている。もっとも、本発明では、第1のカラーフィルタ47B,47G,47Rは、その上面が最上の配線層45の上面よりも低い位置に位置するように、形成すればよく、例えば、第1のカラーフィルタ47B,47G,47Rの上面が、配線層43の上面と配線層44の上面との間の高さ位置、あるいは、配線層44の上面と配線層45の上面との間の高さ位置に位置するように、形成してもよい。ただし、第1のカラーフィルタ47B,47G,47Rは、混色をより低減するためには、低い位置に配置するほど好ましい。
カラーフィルタ47Bは、青色光を選択的に透過させる波長選択特性を有している。同様に、カラーフィルタ47G,47Rは、緑色光及び赤色光をそれぞれ選択的に透過させる波長選択特性を有している。
本実施の形態では、第1のカラーフィルタ47B,47G,47Rは、有機系材料で単層膜として構成されており、例えば、顔料を含むフォトレジストで構成されている。
図3に示すように、各画素4B,4G,4Rにおいて、カラーフィルタ47B,47G,47Rの上方には、シリコン酸化膜等からなる平坦化膜48を介してマイクロレンズ49が形成されている。孔46には、平坦化膜48が充填されている。
本実施の形態による固体撮像装置1の製造方法の一例について説明する。まず、従来の固体撮像装置の製造方法と同様の製造工程を経て、3層目の配線層45まで作製し、更に層間絶縁膜42を形成する。その後、ドライエッチングによって、層間絶縁膜39〜42に孔46を形成する。次いで、各孔46にカラーフィルタ47B,47G,47Rをそれぞれ形成する。次に、平坦化膜48を形成した後、マイクロレンズ49を形成する。これにより、本実施の形態による固体撮像装置1を製造することができる。
図4は、本実施の形態による固体撮像装置1の入射光の様子を示す概略断面図である。図4は、隣り合うG画素4G及びR画素4Rを示しており、図3に対応している。ただし、図4では、孔46の図示は省略している。ここでは、隣り合うG画素4G及びR画素4Rの例を挙げて入射光の様子を説明するが、いずれの画素についても同様である。
図5は、本実施の形態による固体撮像装置1と比較される比較例による固体撮像装置の入射光の様子を示す概略断面図であり、図4に対応している。図5において、図4中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
この比較例による固体撮像装置が本実施の形態による固体撮像装置1と異なる所は、以下に説明する点である。この比較例による固体撮像装置は、従来の固体撮像装置に相当している。
この比較例では、図5に示すように、図4中のカラーフィルタ47G,47Rは設けられず、孔46(図3参照)は形成されずに、その孔46に対応する箇所にも層間絶縁膜39〜42が存在している。この比較例では、孔46が形成されていないことから、平坦化膜48は、層間絶縁膜42上にのみ形成されている。そして、カラーフィルタ47G,47Rが設けられていない代わりに、各画素4G,4Rにおいて、カラーフィルタ147G,147Rがそれぞれ、フォトダイオード15に対応するように、平坦化膜48上に形成されている。したがって、カラーフィルタ147G,147Rは、その下面が最上の配線層45の上面よりも高い位置に位置している。このため、この比較例では、このカラーフィルタ147G,147Rとフォトダイオード15との間の間隔は広くなっている。カラーフィルタ147Gは緑色光を選択的に透過させる波長選択特性を有し、カラーフィルタ147Rは赤色光を選択的に透過させる波長選択特性を有している。マイクロレンズ49は、カラーフィルタ147G,147R上に、平坦化膜148を介して形成されている。なお、図面には示していないが、比較例では、B画素4Bも、G画素4G及びR画素4Rと同様に構成されている。B画素4Bでは、カラーフィルタ147G,147Rの代わりに、青色光を選択的に透過させる波長選択特性を有するカラーフィルタ147B(図示せず)が、平坦化膜148上に形成されている。
この比較例では、図5に示すように、G画素4Gのマイクロレンズ49に入射した光線A〜Cについては、カラーフィルタ147GをG光成分のみが選択的に透過して、画素4Gのフォトダイオード15へ入射する。この光線A〜CはG画素4Gの本来の信号光である。
この比較例では、カラーフィルタ147G,147Rとフォトダイオード15との間の間隔が広いので、混色の程度が大きくなる。すなわち、G画素4Gのマイクロレンズ49の端部付近に入射した光線Dについては、カラーフィルタ147GをG光成分のみが選択的に透過した後、この光線DによるG光が配線層43,44で順次反射された後、R画素4Rのフォトダイオード15へ入射する。したがって、この光線Dによって、R画素4Rに対するG光の混色が引き起こされてしまう。また、2つのマイクロレンズ49間に入射した光線Eについては、カラーフィルタ147Gを通過しているが、カラーフィルタ147G,147R間の境界付近を通過し、その後にG画素4Gに入射する。カラーフィルタ147G,147R間の境界付近では、十分な波長選択特性を得ることができないことから、光線Eは、カラーフィルタ147G,147R間の境界付近を通過した後においても、G光成分のみならずR光成分及びB光成分も持つ。よって、光線EによるR光及びB光がG画素4Gへ入射してしまい、これにより、G画素4Gに対するR光及びB光の混色が引き起こされてしまう。
これに対し、本実施の形態による固体撮像装置1では、カラーフィルタ47G,47Rとフォトダイオード15との間の間隔が狭いので、混色が低減される。すなわち、本実施の形態では、図4に示すように、G画素4Gのマイクロレンズ49の端部付近に入射した光線Dについては、配線層43,44で順次反射された後、R画素4Rのカラーフィルタ47RをR光成分のみが選択的に透過し、この光線DによるR光がR画素4Rのフォトダイオード15へ入射し、光線DによるG光成分やB光成分はR画素4Rのフォトダイオード15へ入射しない。よって、R画素4Rに対する光線Dによる混色は生じない。また、2つのマイクロレンズ49間に入射した光線Eは、カラーフィルタ47Gを透過し、2つのカラーフィルタの境界付近は通過しない。よって、光線Eについては、そのG光成分のみがG画素4Gのフォトダイオード15へ入射し、そのR光及びB光は入射しない。よって、G画素4Gに対する光線Eによる混色は生じない。
なお、カラーフィルタ47G,47Rの位置が図5中のカラーフィルタ147G,147Rの位置より低ければ、さほど低くなくても、それなりに混色低減効果が得られることが理解できるとともに、図4から、カラーフィルタ47G,47Rの位置が低ければ低いほど混色低減効果が大きくなることが理解できる。
本実施の形態では、第1のカラーフィルタ47B,47G,47Bは、前述したように有機系材料で構成されているが、これに限定されるものではない。例えば、第1のカラーフィルタ47B,47G,47Bは、干渉効果による波長選択特性を持つように複数層からなる積層膜で構成してもよい。この場合、前記積層膜は、1層以上の低屈折率層及び1層以上の高屈折率層を含んでもよい。この場合、各層の膜厚、層数、屈折率を設定することで、所望の波長選択特性を得ることができる。この場合、前記1層以上の低屈折率層の屈折率が1.6以下でかつ前記1層以上の高屈折率層の屈折率が1.8以上であってもよい。この場合、低屈折率層の層数及び高屈折率の層数は、例えば、それぞれ2以上でもよいし、それぞれ3以上でもよい。
次に、第1のカラーフィルタ47B,47G,47Bを、干渉効果による波長選択特性を持つように複数層からなる積層膜で構成した固体撮像装置の各具体例として、第2及び第3実施の形態について説明する。
[第2の実施の形態]
図6は、本発明の第2の実施の形態による固体撮像装置のB画素4B、G画素4G及びR画素4Rを示す概略断面図である。図6において、図3中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
本実施の形態による固体撮像装置が第1の実施の形態による固体撮像装置1と異なる所は、各画素4B,4G,4Rにおいて、第1のカラーフィルタ47B,47G,47Bが、干渉効果による波長選択特性を持つように複数層からなる積層膜で構成されている点と、孔46は形成されずにその孔46に対応する箇所にも層間絶縁膜39〜42が存在している点のみである。
本実施の形態では、B画素4Bのカラーフィルタ47Bは、フォトダイオード15に対応するように厚さ50nmの熱酸化によるシリコン酸化膜37上に順次積層された、厚さ210nmのシリコン酸化膜51、厚さ90nmの酸化チタン膜52、厚さ90nmのシリコン酸化膜53、厚さ40nmの酸化チタン膜54、厚さ80nmのシリコン酸化膜55、及び、厚さ120nmの酸化チタン膜56を、有している。カラーフィルタ47Bは、これらの膜51〜56と、厚さ50nmのシリコン酸化膜37とから構成されている。厚さ50nmのシリコン酸化膜37及び厚さ210nmのシリコン酸化膜51は、全体として、カラーフィルタ47Bの厚さ260nmの1層目のシリコン酸化膜を構成している。
また、本実施の形態では、G画素4Gのカラーフィルタ47Gは、フォトダイオード15に対応するように厚さ50nmの熱酸化によるシリコン酸化膜37上に順次積層された、厚さ150nmのシリコン酸化膜61、厚さ40nmの酸化チタン膜62、厚さ90nmのシリコン酸化膜63、厚さ40nmの酸化チタン膜64、厚さ80nmのシリコン酸化膜65、及び、厚さ120nmの酸化チタン膜66を、有している。カラーフィルタ47Gは、これらの膜61〜66と、厚さ50nmのシリコン酸化膜37とから構成されている。厚さ50nmのシリコン酸化膜37及び厚さ150nmのシリコン酸化膜61は、全体として、カラーフィルタ47Gの厚さ200nmの1層目のシリコン酸化膜を構成している。
さらに、本実施の形態では、R画素4Rのカラーフィルタ47Rは、フォトダイオード15に対応するように厚さ50nmの熱酸化によるシリコン酸化膜37上に順次積層された、厚さ190nmのシリコン酸化膜71、厚さ40nmの酸化チタン膜72、厚さ90nmのシリコン酸化膜73、厚さ40nmの酸化チタン膜74、厚さ80nmのシリコン酸化膜75、及び、厚さ120nmの酸化チタン膜76を、有している。カラーフィルタ47Rは、これらの膜71〜76と、厚さ50nmのシリコン酸化膜37とから構成されている。厚さ50nmのシリコン酸化膜37及び厚さ190nmのシリコン酸化膜71は、全体として、カラーフィルタ47Rの厚さ240nmの1層目のシリコン酸化膜を構成している。
シリコン酸化膜の屈折率は約1.46であり、酸化チタン膜の屈折率は約2.30である。本実施の形態では、カラーフィルタ47B,47G,47Rは、高屈折率層すなわち酸化チタン膜を3層有して構成されている。このように低屈折率層と高屈折率層を積層すると光の干渉効果によってある波長域では透過率を高くすることができ、これにより波長選択が可能となる。さらに、その膜厚をそれぞれの色の画素4B,4G,4R毎に前述したように変えることによって、透過波長域を最適化している。前述した構成の各画素4B,4G,4Rのカラーフィルタ47B,47G,47Rの、シミュレーションにより得た波長選択特性を、図7に示す。各画素4B,4G,4Rのカラーフィルタ47B,47G,47Rは、R,G,Bそれぞれの波長領域で透過率が高くなり、必要な波長選択特性が実現されることがわかる。
本実施の形態においても、前記第1の実施の形態と同様に、第1のカラーフィルタ47B,47G,47Rは、その上面が最下の配線層43の上面よりも低い位置に位置するように、形成されている。これにより、第1のカラーフィルタ47B,47G,47Rとフォトダイオード15との間の間隔は、大幅に狭くなっている。もっとも、第1のカラーフィルタ47B,47G,47Rは、その上面が最上の配線層45の上面よりも低い位置に位置するように、形成すればよい。
したがって、本実施の形態によっても、前記第1の実施の形態と同様に、混色が低減される。
ここで、本実施の形態による固体撮像装置の製造方法の一例について、図8乃至図10を参照して説明する。図8乃至図10は、この製造方法の各工程をそれぞれ模式的に示す概略断面図であり、図6に対応している。
まず、図8(a)に示すように、基板31に、ウエル32、フォトダイオード15を構成するN型層33及び空乏化防止層34、N型層36、シリコン酸化膜37、素子分離部38、並びに転送ゲート35等を形成する。このとき、シリコン酸化膜37の厚さは50nmとされる。
次に、図8(a)に示す状態の基板の全面に、厚さ210nmのシリコン酸化膜51、厚さ90nmの酸化チタン膜52、厚さ90nmのシリコン酸化膜53、厚さ40nmの酸化チタン膜54、厚さ80nmのシリコン酸化膜55、及び、厚さ120nmの酸化チタン膜56を、順次積層する。
次いで、B画素4Bのフォトダイオード15上付近のみを覆うようにフォトレジスト(図示せず)を形成し、ドライエッチング法によって、B画素4Bのフォトダイオード15上付近以外の膜51〜56からなる積層膜を除去する。このとき、G画素4G及びR画素4Rのフォトダイオード15上付近において、シリコン酸化膜51は完全に除去されるがシリコン酸化膜37が厚さ50nmのまま残るように、エッチングを停止する。その後、前記フォトレジストを除去する。この状態を図8(b)に示す。
引き続いて、図8(b)に示す状態の基板の全面に、厚さ150nmのシリコン酸化膜61、厚さ40nmの酸化チタン膜62、厚さ90nmのシリコン酸化膜63、厚さ40nmの酸化チタン膜64、厚さ80nmのシリコン酸化膜65、及び、厚さ120nmの酸化チタン膜66を、順次積層する。
その後、G画素4Gのフォトダイオード15上付近のみを覆うようにフォトレジスト(図示せず)を形成し、ドライエッチング法によって、G画素4Gのフォトダイオード15上付近以外の膜61〜66からなる積層膜を除去する。その後、前記フォトレジストを除去する。この状態を図9(a)に示す。
次に、図9(a)に示す状態の基板の全面に、厚さ190nmのシリコン酸化膜71、厚さ40nmの酸化チタン膜72、厚さ90nmのシリコン酸化膜73、厚さ40nmの酸化チタン膜74、厚さ80nmのシリコン酸化膜75、及び、厚さ120nmの酸化チタン膜76を、順次積層する。
次いで、R画素4Rのフォトダイオード15上付近のみを覆うようにフォトレジスト(図示せず)を形成し、ドライエッチング法によって、G画素4Gのフォトダイオード15上付近以外の膜71〜76からなる積層膜を除去する。その後、前記フォトレジストを除去する。この状態を図9(b)に示す。
その後、層間絶縁膜としてシリコン酸化膜39を形成し、平坦化工程を行う。さらに、フォトリソエッチング法を用いて、コンタクトホール及び1層目のAL配線層43を形成する。この状態を図10に示す。
以降の工程は従来と同じように行うことで、本実施の形態による固体撮像装置を製造することができる。
ところで、本実施の形態による固体撮像装置では、B画素4Bのカラーフィルタ47Bの各層の膜厚、G画素4Gのカラーフィルタ47Gの各層の膜厚、及び、R画素Rのカラーフィルタ47Rの各層の膜厚について見ると、1層目のシリコン酸化膜51,61,71の膜厚と、2層目の酸化チタン膜52,62,72の膜厚が、カラーフィルタ47B,47G,47R間で異なっている。一方、3層目以降の膜厚はカラーフィルタ47B,47G,47R間で同じである。したがって、本実施の形態による固体撮像装置は、図11乃至図13に示すような製造方法によっても製造することができる。図11乃至図13は、この製造方法の各工程をそれぞれ模式的に示す概略断面図であり、図6に対応している。
まず、図11(a)に示すように、基板31に、ウエル32、フォトダイオード15を構成するN型層33及び空乏化防止層34、N型層36、シリコン酸化膜37、素子分離部38、並びに転送ゲート35等を形成する。このとき、シリコン酸化膜37の厚さは50nmとされる。
次に、図11(a)に示す状態の基板の全面に、厚さ210nmのシリコン酸化膜51、及び厚さ90nmの酸化チタン膜52を、順次積層する。そして、フォトリソエッチング法を使って、B画素4Bのカラーフィルタ47Bについて2層目まで作製された図11(b)の状態にする。
引き続いて、同様の方法によって、G画素4Gのカラーフィルタ47Gについても2層目まで作製された図12(a)に示す状態にする。
その後、同様の方法によって、R画素4Rのカラーフィルタ47Rについても2層目まで作製された図12(b)に示す状態にする。
次に、図12(b)に示す状態の基板の全面に、シリコン酸化膜53,63,73となるべき厚さ90nmのシリコン酸化膜、酸化チタン膜54,64,74となるべき厚さ40nmの酸化チタン膜、シリコン酸化膜55,65,75となるべき厚さ80nmのシリコン酸化膜、及び、酸化チタン膜56,66,76となるべき厚さ120nmの酸化チタン膜を、順次積層する。そして、フォトリソエッチング法を使って、これらの膜をカラーフィルタ47B,47G,47Rの形状に合わせてパターニングする。この状態を図13(a)に示す。図13(a)に示す状態は、図9(b)に示す状態と同じになる。
その後、層間絶縁膜としてシリコン酸化膜39を形成し、平坦化工程を行う。さらに、フォトリソエッチング法を用いて、コンタクトホール及び1層目のAL配線層43を形成する。この状態を図13(b)に示す。
以降の工程は従来と同じように行うことで、本実施の形態による固体撮像装置を製造することができる。
[第3の実施の形態]
図14は、本発明の第3の実施の形態による固体撮像装置のB画素4B、G画素4G及びR画素4Rを示す概略断面図である。図13において、図3中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
本実施の形態による固体撮像装置が第1の実施の形態による固体撮像装置1と異なる所は、各画素4B,4G,4Rにおいて、第1のカラーフィルタ47B,47G,47Bが、干渉効果による波長選択特性を持つように複数層からなる積層膜で構成されている点と、孔46は形成されずにその孔46に対応する箇所にも層間絶縁膜39〜42が存在している点のみである。
本実施の形態では、B画素4Bのカラーフィルタ47Bは、フォトダイオード15に対応するようにシリコン酸化膜からなる厚さ50nmの層間絶縁膜37上に順次積層された、厚さ50nmのシリコン酸化膜81、厚さ20nmの窒化シリコン膜82、厚さ20nmのシリコン酸化膜83、及び、厚さ60nmの窒化シリコン膜84を、有している。カラーフィルタ47Bは、これらの膜81〜84と、厚さ50nmのシリコン酸化膜37とから構成されている。厚さ50nmのシリコン酸化膜37及び厚さ50nmのシリコン酸化膜51は、全体として、カラーフィルタ47Bの厚さ100nmの1層目のシリコン酸化膜を構成している。
また、本実施の形態では、G画素4Gのカラーフィルタ47Gは、フォトダイオード15に対応するようにシリコン酸化膜からなる厚さ50nmの層間絶縁膜37上に順次積層された、厚さ140nmのシリコン酸化膜91、厚さ60nmの窒化シリコン膜92、厚さ50nmのシリコン酸化膜93、及び、厚さ60nmの窒化シリコン膜94を、有している。カラーフィルタ47Gは、これらの膜91〜94と、厚さ50nmのシリコン酸化膜37とから構成されている。厚さ50nmのシリコン酸化膜37及び厚さ140nmのシリコン酸化膜91は、全体として、カラーフィルタ47Gの厚さ190nmの1層目のシリコン酸化膜を構成している。
さらに、本実施の形態では、R画素4Rのカラーフィルタ47Rは、フォトダイオード15に対応するようにシリコン酸化膜からなる厚さ50nmの層間絶縁膜37上に順次積層された、厚さ170nmのシリコン酸化膜101、厚さ70nmの窒化シリコン膜102、厚さ80nmのシリコン酸化膜103、及び、厚さ40nmの窒化シリコン膜104を、有している。カラーフィルタ47Rは、これらの膜101〜104と、厚さ50nmのシリコン酸化膜37とから構成されている。厚さ50nmのシリコン酸化膜37及び厚さ170nmのシリコン酸化膜101は、全体として、カラーフィルタ47Rの厚さ220nmの1層目のシリコン酸化膜を構成している。
シリコン酸化膜の屈折率は約1.46であり、窒化シリコン膜の屈折率は約2.0である。本実施の形態では、カラーフィルタ47B,47G,47Rは、高屈折率層すなわち窒化シリコン膜を2層有して構成されている。前述した構成の各画素4B,4G,4Rのカラーフィルタ47B,47G,47Rの、シミュレーションにより得た波長選択特性を、図15に示す。各画素4B,4G,4Rのカラーフィルタ47B,47G,47Rは、R,G,Bそれぞれの波長領域で透過率が高くなり、必要な波長選択特性が実現されることがわかる。
本実施の形態においても、前記第1の実施の形態と同様に、第1のカラーフィルタ47B,47G,47Rは、その上面が最下の配線層43の上面よりも低い位置に位置するように、形成されている。これにより、第1のカラーフィルタ47B,47G,47Rとフォトダイオード15との間の間隔は、大幅に狭くなっている。もっとも、第1のカラーフィルタ47B,47G,47Rは、その上面が最上の配線層45の上面よりも低い位置に位置するように、形成すればよい。
したがって、本実施の形態によっても、前記第1の実施の形態と同様に、混色が低減される。
[第4の実施の形態]
図16は、本発明の第4の実施の形態による固体撮像装置の入射光の様子を示す概略断面図であり、図4に対応している。図16において、図4中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
本実施の形態による固体撮像装置が前記第1の実施の形態による固体撮像装置1と異なる所は、以下に説明する点である。
本実施の形態では、図16に示すように、各画素4G,4Rにおいて、第1のカラーフィルタ47G,47Rの上方において平坦化膜48上に、第2のカラーフィルタ247G,247Rがそれぞれ形成されている。カラーフィルタ247Gは緑色光を選択的に透過させる波長選択特性を有し、カラーフィルタ247Rは赤色光を選択的に透過させる波長選択特性を有している。マイクロレンズ49は、カラーフィルタ247G,247R上に、平坦化膜248を介して形成されている。なお、図面には示していないが、本実施の形態では、B画素4Bも、G画素4G及びR画素4Rと同様に構成されている。B画素4Bでは、第1のカラーフィルタ47Bの上方において平坦化膜48上に、青色光を選択的に透過させる波長選択特性を有するカラーフィルタ247B(図示せず)が形成されている。
本実施の形態では、第2のカラーフィルタ247G,247R,247Bは、第1のカラーフィルタ47G,247R,247Bと同様に、有機系材料で単層膜として構成されている。もっとも、第2のカラーフィルタ247G,247R,247Bは、例えば、前記第2の実施の形態や前記第3の実施の形態における第1のカラーフィルタ47G,247R,247Bと同様に、干渉効果による波長選択特性を持つように複数層からなる積層膜で構成してもよい。
本実施の形態では、前記第1の実施の形態と同じく第1のカラーフィルタ47G,47R,47Bを有しているので、基本的に前記第1の実施の形態と同様に、混色を低減することができる。
そして、本実施の形態では、第2のカラーフィルタ247G,247R,247Bが追加されているので、前記第1の実施の形態に比べて空間解像度を高めることができるという利点も得られる。
すなわち、本実施の形態では、図16に示すように、G画素4Gのマイクロレンズ49の端部付近に入射した光線Dについては、第2のカラーフィルタ247Gを透過してG光成分のみになって、配線層43,44で順次反射された後、R画素4Rの第1のカラーフィルタ47Rに入射する。したがって、第1のカラーフィルタ47RはR光を選択的に透過させG光成分を透過させないので、G光成分のみとなって第2のカラーフィルタ247Gに入射した光線Dは、第2のカラーフィルタ247を透過せずに、R画素4Rのフォトダイオード15へ入射しない。よって、本実施の形態では、G画素4Gに対する入射光線である光線Dは、いかなる成分もR画素4Rのフォトダイオードへ入射しない。このため、本実施の形態によれば、光線DのR光成分がR画素4Rのフォトダイオード15へ入射する前記第1の実施の形態に比べて、空間解像度を高めることができるのである。
前記第1の実施の形態に対して第2のカラーフィルタ247G,247R,247Bを追加して本実施の形態を得たのと同様に、前記第2及び第3の実施の形態に対して第2のカラーフィルタ247G,247R,247Bを追加してもよい。
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではない。
例えば、前記各実施の形態では、画素(したがって、フォトダイオード15)が2次元状に設けられていたが、画素を1次元状に配置したいわゆる1次元撮像装置として構成してもよい。
本発明の第1の実施の形態による固体撮像装置を示す概略構成図である。 図1中の単位画素を示す回路図である。 本発明の第1の実施の形態による固体撮像装置のB画素、G画素及びR画素を示す概略断面図である。 本発明の第1の実施の形態による固体撮像装置の入射光の様子を示す概略断面図である。 比較例による固体撮像装置の入射光の様子を示す概略断面図である。 本発明の第2の実施の形態による固体撮像装置のB画素、G画素及びR画素を示す概略断面図である。 本発明の第2の実施の形態による固体撮像装置のB画素、G画素及びR画素の各カラーフィルタの波長選択特性を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による固体撮像装置の製造方法の一例の各工程をそれぞれ模式的に示す概略断面図である。 図8に示す工程に引き続く各工程をそれぞれ模式的に示す概略断面図である。 図9に示す工程に引き続く工程を模式的に示す概略断面図である。 本発明の第2の実施の形態による固体撮像装置の製造方法の他の例の各工程をそれぞれ模式的に示す概略断面図である。 図11に示す工程に引き続く各工程をそれぞれ模式的に示す概略断面図である。 図12に示す工程に引き続く各工程をそれぞれ模式的に示す概略断面図である。 本発明の第3の実施の形態による固体撮像装置のB画素、G画素及びR画素を示す概略断面図である。 本発明の第3の実施の形態による固体撮像装置のB画素、G画素及びR画素の各カラーフィルタの波長選択特性を示す図である。 本発明の第4の実施の形態による固体撮像装置の入射光の様子を示す概略断面図である。
符号の説明
4B,4G,4R 画素
15 フォトダイオード
47B,47G,47R 第1のカラーフィルタ
247B,247G,247R 第2のカラーフィルタ
31 基板
43〜45 配線層

Claims (6)

  1. 基板に1次元状又は2次元状に設けられ光電変換を行う複数の受光部と、
    前記各受光部に対応する部分を避けるように、前記基板上に層間絶縁膜を介して形成された複数層の配線層と、
    前記各受光部に対応するように前記基板上にオンチップで形成された第1のカラーフィルタとを備え、
    前記複数の受光部のうちの少なくとも1つの受光部に対応するように形成された前記第1のカラーフィルタは、前記複数の受光部のうちの他の少なくとも1つの受光部に対応するように形成された前記第1のカラーフィルタとは異なる波長選択特性を有し、
    前記第1のカラーフィルタは、その上面が前記複数層の配線層のうちの最上の配線層の上面よりも低い位置に位置するように、形成されたことを特徴とする固体撮像装置。
  2. 前記第1のカラーフィルタは、その上面が前記複数層の配線層のうちの最下の配線層の上面よりも低い位置に位置するように、形成されたことを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
  3. 前記第1のカラーフィルタは、干渉効果による波長選択特性を持つように複数層からなる積層膜で構成されたことを特徴とする請求項1又は2記載の固体撮像装置。
  4. 前記積層膜は、1層以上の低屈折率層及び1層以上の高屈折率層を含み、前記1層以上の高屈折率層は、窒化シリコン又は酸化チタンを主成分とする材料で構成されたことを特徴とする請求項3記載の固体撮像装置。
  5. 前記第1のカラーフィルタは、有機系材料で構成されたことを特徴とする請求項1又は2記載の固体撮像装置。
  6. 前記第1のカラーフィルタの上方に、前記各受光部に対応するように前記基板上にオンチップで形成された第2のカラーフィルタを備えたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の固体撮像装置。
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